JPH10337962A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JPH10337962A
JPH10337962A JP9148361A JP14836197A JPH10337962A JP H10337962 A JPH10337962 A JP H10337962A JP 9148361 A JP9148361 A JP 9148361A JP 14836197 A JP14836197 A JP 14836197A JP H10337962 A JPH10337962 A JP H10337962A
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JP
Japan
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group
general formula
dye
absorbing substance
ring
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JP9148361A
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English (en)
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Masakazu Takada
昌和 高田
Tatsuro Matsubayashi
達朗 松林
Jun Yamada
旬 山田
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】近紫外光あるいは可視光で判別できる、退色の
ない画像を与えることのできるレーザー感熱記録材料を
提供する。 【解決手段】支持体上に、330〜430nmに吸収極
大を有する紫外線吸収性物質あるいは可視部に吸収極大
を有する色素と、750〜900nmの範囲内に発振波
長を有するレーザーの照射により該紫外線吸収性物質あ
るいは色素の極大吸収強度を低下させる赤外線吸収物質
とを含有する記録層を有する感熱記録材料において、該
赤外線吸収物質が特定のシアニン系赤外線吸収物質であ
る事を特徴とする感熱記録材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザー走査によ
り陰画を形成する熱消色型感熱記録材料に関する。本材
料は例えば、PS版への密着露光に用いられるネガティ
ブや、フォトマスクを、感熱方式によって形成する目的
に有用である。
【0002】
【従来の技術】感熱記録材料は一般に、支持体上に電子
供与性の通常無色ないし淡色の染料前駆体と電子受容性
の顕色剤とを主成分とする感熱記録層を設けたものであ
る。熱ヘッド、熱ペン、レーザー光等で加熱することに
より、染料前駆体と顕色剤とが瞬時に反応して記録画像
が得られる。これらは例えば、特公昭43−4160号
公報、特公昭45−14039号公報等に開示されてい
る。
【0003】このような感熱記録材料は比較的簡単な装
置で記録が得られ、保守が容易なこと、騒音の発生がな
いこと等の利点があり、計測記録計、ファクシミリ、プ
リンター、コンピューターの端末機、ラベル、乗車券の
自動販売機等広範囲の分野に利用されている。
【0004】これらの染料前駆体としては種々の色相の
ものが知られているが、近紫外光で判別できる画像を与
えるものは、数が限られている。比較的近い吸収域であ
る黄色画像を与えるものに限っても、例えば、特公昭4
5−4698号公報、特開昭49−4480号公報、特
公昭50−24646号公報、同51−27169号公
報、同53−9127号公報、特開昭63−25127
8号公報、同64−42275号公報等に記載されてい
るもの等、あまり多くないのが現状であり、しかもこれ
らの材料の多くはもともと近紫外域に強い吸収を持って
いるため、黄色でない状態(非発色状態)でも近紫外部
には大きな吸収が残る結果、近紫外光での吸収の有無判
別はかなり困難である。
【0005】特開昭59−104993号公報には、1
000nmより長い波長のIRレーザーで照射すると、
300〜420nmの範囲の吸収スペクトルが不可逆的
に変化する系が示されている。しかしながらこの系で
は、記録を実現するために極めて高い局所的温度上昇が
必要であるので、100ワットの炭酸ガスレーザーを用
いた実施例からも明らかなように、少なくとも数ワット
以上の大出力レーザーが必須である。従って、実用には
ほど遠いものである。
【0006】特開平8−80666号公報、同8−80
667号公報には、ベンゾトリアゾール誘導体を用い
て、近紫外光で判別できる画像を与える感熱記録材料が
示されている。しかしながらこれらの系では、ベンゾト
リアゾール骨格上の置換基が変わることに伴う吸収スペ
クトルの変化を利用しているため、記録の前後における
330〜430nmの吸収変化は小さい。従って実用に
は不十分なレベルに止まっている。
【0007】一方、発色状態の染料と反応してその吸光
度を変化させる物質(消色剤)として、特開昭48−8
251号公報、同48−27736号公報、同54−1
39741号公報等で各種のアルコール類、ポリエーテ
ル類、特開昭49−65241号公報にアミド類、アミ
ン類、特公昭51−29024号公報、特開昭50−1
8048号公報等にグアニジン類、アミン類の記載があ
るが、高い熱応答性を持つ一方、経時保存時においては
染料発色体が安定に保持される化合物は非常に数が少な
い。
【0008】特に、レーザー感熱の分野においては特開
平5−147348号公報にアミン類を消色剤として用
いる技術が、また、特開平6−344656号公報には
アミン、グアニジン等の有機塩基と熱分解性のカルボン
酸の塩を消色剤として用いる技術が開示されているが、
やはり、高いレーザー応答性を持ち、且つ経時保存時に
おいては染料発色体が安定に保持される化合物はあまり
知られていないのが実状である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は近紫外光で判
別できる画像を与えることのできる感熱記録材料に関す
るものであり、特に画像保存性に優れ、しかも小型半導
体レーザー等を用いて容易に近紫外域の吸収あるいは可
視域の吸収を消失させることのできる、感熱記録材料を
提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、330〜
430nmに吸収極大を有する特定の紫外線吸収性物質
あるいは可視域に吸収極大を有する色素と、シアニン系
の赤外線吸収性物質を含有する事を特徴とする感熱記録
材料によって達成された。従来技術で用いられた消色剤
が何ら共存しない条件で、紫外線吸収性物質あるいは色
素が加熱時に消色する事実は驚くべき事である。
【0011】赤外線吸収性物質としては、下記一般式
[I]で示される化合物が好ましい。
【化9】
【0012】一般式[I]において、R1は水素原子、
ハロゲン原子、あるいはジフェニルアミノ基を表し、R
2、R3はアルキル基、アルコキシアルキル基、あるいは
スルホアルキル基を表し、R4、R5は水素原子、ハロゲ
ン原子、アルコキシ基、あるいはフェニル基を表し、フ
ェニル基の場合には染料骨格のフェニル基と縮合してナ
フタレン環を形成しても良い。Z1は染料骨格の炭素原
子上の置換基であって、染料骨格の炭素原子と連結して
シクロヘキセン環あるいはシクロペンテン環を形成する
二価の炭化水素残基、あるいは独立した2個の水素原
子、あるいは独立した2個のアルキル基である。X1
2は硫黄原子、置換基を有してもよいメチレン基、あ
るいは無置換のビニレン基であって、メチレン基の置換
基は、炭素数6以下の二つのアルキル基、あるいは炭素
数6以下のスピロ環を形成する炭化水素残基である。Y
-はアニオン残基を表す。
【0013】これらの赤外線吸収性物質は、本発明の目
的から明らかなように、330〜600nm付近に強い
吸収を持たない。
【0014】紫外線吸収性物質としては、下記一般式
[II]で示される化合物が好ましい。
【0015】
【化10】
【0016】一般式[II]において、Z2は環を形成す
るのに必要な原子群を表す。R6、R7、R8は水素原
子、アルキル基、アラルキル基、アリール基、複素環基
を表し、R9はアリール基、複素環基を表す。R6
7、R8、R9は、それぞれさらに置換基を有してもよ
い。rは0または1を表す。
【0017】R6、R7、R8の具体例としては水素原
子、メチル基、トリフルオロメチル基、エチル基、2−
クロロエチル基、2−ヒドロキシプロピル基等のアルキ
ル基、ベンジル基、p−クロロベンジル基等のアラルキ
ル基、フェニル基、p−ジメチルアミノフェニル基、p
−フェニルフェニル基等のアリール基、ピリジル基、フ
リル基、チエニル基等の複素環基を挙げることができ
る。
【0018】また、Z2が構成要素の一部となる環構造
の例としては、ローダニン、ヒダントイン、ピラゾロ
ン、インダンジオン、オキシインドール、3−ヒドロキ
シベンゾフラン、3−ヒドロキシベンゾチオフェン、バ
ルビツール酸、チオバルビツール酸等の環構造を挙げる
ことができる。これらの環構造の中でも、ローダニン
環、ヒダントイン環、ピラゾロン環、バルビツール酸
環、またはチオバルビツール酸環、とりわけバルビツー
ル酸環、またはチオバルビツール酸環が、近紫外域での
吸光度の大きさ、画像の安定さから好ましい。
【0019】可視部に吸収極大を有する色素としては、
下記一般式[III]、[IV]、[V]で示される化合物
が好ましい。
【0020】
【化11】
【0021】一般式[III]において、Z3、Z4はフェ
ニル基上の置換基であって、フェニル基と縮合してナフ
タレン環を形成する二価の炭素残基あるいは独立した二
個の水素原子である。R10、R11、R12、R13は、アル
キル基、アラルキル基、アルコキシ基、水酸基、アミノ
基、アルキルアミノ基を表す。mは0または1を表す。
【0022】R10、R11、R12、R13の具体例として
は、水酸基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、ジメチ
ルアミノ基、ジエチルアミノ基、メトキシ基、メチル
基、エチル基等を挙げることができる。
【0023】
【化12】
【0024】一般式[IV]において、Z5は窒素原子と
結合する残基であって具体的には下記一般式[VI]、
[VII]、[VIII]で示される基である。R14、R15
16はアルキル基を表す。
【化13】
【0025】一般式[V]において、R17、R18はアル
キル基であり、R19、R20はフェニル基あるいはナフチ
ル基であって環上の置換基としてアルキルアミノ基を有
しても良い。Y-はアニオン残基を表す。
【0026】
【化14】
【0027】一般式[VI]において、R21、R22
23、R24は水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ア
ルキルアミノ基、アシルアミノ基であり、また、R21
22が連結して縮合ベンゼン環を形成しても良い。
【0028】
【化15】
【0029】一般式[VII]において、R25、R26はア
ルキル基、アリール基、アルキルアミノ基、あるいはア
リールアミノ基である。
【化16】
【0030】一般式[VIII]において、R27はアルキル
基、アリール基、アシルアミノ基であり、R28はアリー
ル基である。
【0031】レーザー照射時に起こる消色反応の詳細に
ついては不明であるが、本発明で用いられる色素が、一
般の感熱記録材料で用いられているアミン類、グアニジ
ン類等の塩基性消色剤の共存下で感熱ヘッド等で熱印字
しても吸収スペクトル変化を起こさない事を考慮すれ
ば、短時間の加熱高温下における、赤外線吸収性物質と
紫外線吸収物質、あるいは赤外線吸収性物質と色素の間
での酸化還元反応により、紫外線吸収物質あるいは色素
が分解されていると推定される。
【0032】
【発明の実施の形態】次に、本発明の感熱記録材料に用
いられる、一般式[I]で示される赤外線吸収物質の具
体例を以下に示すが、これらに限定されるものではな
い。
【0033】
【化17】
【0034】
【化18】
【0035】次に、本発明の記録材料に用いられる、紫
外線吸収物質[II]の具体例を以下に示すが、これらに
限定されるものではない。
【0036】
【化19】
【0037】
【化20】
【0038】
【化21】
【0039】一般式[II]で示される化合物は、例え
ば、"Modern Synthetic Reactions 2nd ed. "(H.O.Hous
e著、 W. A. Benjamin, Inc. 、1972年) 第10章の記
述を参考に、容易に合成することができる。
【0040】次に、本発明の記録材料に用いられる、色
素[III]、[IV]、[V]の具体例を以下に示すが、
これらに限定されるものではない。
【0041】
【化22】
【0042】
【化23】
【0043】
【化24】
【0044】本発明の感熱記録材料は、紫外線吸収性物
質あるいは色素と、シアニン系の赤外線吸収物質を支持
体上に塗布して、記録層を設けることにより得られる。
記録は、レーザー光による加熱によってなされ、加熱前
に存在していた近紫外域の吸収あるいは可視域の吸収が
加熱によって消失する、ネガ型記録である。特に、赤外
線吸収性物質として、750〜900nmに吸収極大の
あるものを利用し、この範囲内に発信波長を有するレー
ザにより記録することにより、装置の小型化、低消費電
力化が図れる。
【0045】赤外レーザー光照射による感熱記録層の透
過濃度変化については、色素あるいは紫外線吸収物質の
極大吸収波長における透過濃度で評価できるが、レーザ
ー光未照射部の透過濃度に対する照射部の透過濃度の比
率が、50%以下となることが画像形成の面から好まし
く、さらにレーザー光照射部の透明性を必要とする場合
には透過濃度比率が10%以下となるようにレーザー出
力パワーと記録層の膜厚をコントロールすることが好ま
しい。
【0046】本発明の感熱記録材料の生保存性、画像保
存性を改良するために、本発明の紫外線吸収性物質ある
いは色素を、熱応答性を有するマイクロカプセルに内包
させることができる。
【0047】マイクロカプセルの壁を形成する材料とし
ては、ゼラチン、ポリアミド、ポリスチレン、スチレン
/アクリレート共重合体、メラミン樹脂、尿素/ホルマ
リン樹脂、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリウレ
ア、ポリウレタン等を挙げることができ、特にポリウレ
ア、ポリウレタンが好ましい。これらの材料は二種類以
上の銘柄を組み合わせて用いることもできる。
【0048】マイクロカプセル形成法には特に制限はな
く、公知の方法を利用できるが、界面重合法および内部
重合法が好ましい。好ましいマイクロカプセルの製造方
法等についての詳細は、例えば特開昭59−22271
6号公報に記載されている。
【0049】マイクロカプセルの芯物質には、有機溶媒
を添加することができる。有機溶媒の具体例としては例
えば、メシチレン、キシレン、トルエン、フェニルキシ
リルエタン、イソプロピルナフタレン等の芳香族炭化水
素類、酢酸ブチル、エチレンカーボネート、フタル酸ジ
オクチル、リン酸トリクレジル等のエステル類等を挙げ
ることができる。もちろん、これらの有機溶媒を同時に
二種類以上併用してもよい。
【0050】本発明に係わる記録層には他の成分も必要
に応じて含有され、さらに、記録層以外にも必要に応じ
て各種の層を設けることができる。以下、使用される素
材や層構成等について詳細に述べる。
【0051】記録層の塗布量は、記録層が適当な画像濃
度を有するために、本発明に係わる紫外線吸収性物質あ
るいは色素の記録層中での含有量から決めらる。しか
し、熱拡散による消色感度の低下を防止するため、記録
層の塗布量は上塗層と下塗層を含めて20g/m2以下
が好ましく、さらに、紫外線吸収性物質あるいは色素の
含有層の塗布量は10g/m2以下が好ましい。一方、
紫外線吸収性物質あるいは色素の塗布量は、0.02〜
4.0g/m2が適当な画像濃度を得るために好まし
い。
【0052】本発明に係わる紫外線吸収性物質あるいは
色素に対する、赤外線吸収物質の比率は5重量%以上、
200重量%以下が、感度及び優れたコントラストを得
るために好ましい。
【0053】本発明による記録層に用いられるバインダ
ーとしては、デンプン類、ヒドロキシエチルセルロー
ス、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
ゼラチン、カゼイン、ポリビニルアルコール、変性ポリ
ビニルアルコール、ポリアクリル酸アルカリ塩又はアン
モニウム塩、アクリル酸アミド/アクリル酸エステル共
重合体、アクリル酸アミド/アクリル酸エステル/メタ
クリル酸三元共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重
合体のアルカリ塩又はアンモニウム塩、エチレン/無水
マレイン酸共重合体のアルカリ塩又はアンモニウム塩等
の水溶性高分子類、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポ
リアクリル酸エステル、スチレン/ブタジエン共重合
体、アクリロニトリル/ブタジエン共重合体、アクリル
酸メチル/ブタジエン共重合体、エチレン/酢酸ビニル
共重合体等のラテックス類等が挙げられる。
【0054】本発明による記録層には、熱感度を向上さ
せるために増感剤を添加することができる。増感剤とし
ては、N−ヒドロキシメチルステアリン酸アミド、N−
ヒドロキシメチルベヘン酸アミド、パルミチン酸アミ
ド、ステアリン酸アミド、ベヘン酸アミド、パルミチン
酸アミド、1,2−ビスオクタデカノイルアミノエタン
などのアミド類、オクタデシル尿素等の尿素誘導体、2
−ベンジルオキシナフタレン、1−ベンジルオキシ−4
−メトキシナフタレン等のナフトール誘導体、p−ベン
ジルビフェニル、4−アリルオキシビフェニル、m−タ
ーフェニル、4−(4−メチルフェノキシ)ビフェニル
等のビフェニル誘導体、1,2−ビス(3−メチルフェ
ノキシ)エタン、1,2−ジフェノキシエタン、2,
2′−ビス(4−メトキシフェノキシ)ジエチルエーテ
ル、ビス(4−メトキシフェニル)エーテル等のポリエ
ーテル化合物、炭酸ジフェニル、シュウ酸ジベンジル、
シュウ酸ビス(p−メチルベンジル)エステル等の炭酸
またはシュウ酸ジエステル誘導体等を併用して添加する
ことができる。増感剤を用いる場合は、赤外線吸収物質
に対して、10〜400重量%が好ましい添加量であ
る。
【0055】本発明による記録層には、顔料やその他の
添加剤を加えることができる。顔料としては、ケイソウ
土、タルク、カオリン、焼成カオリン、炭酸カルシウ
ム、珪酸カルシウム、炭酸マグネシウム、塩基性炭酸マ
グネシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、酸化亜鉛、珪
酸、水酸化アルミニウム、アルミナ、尿素−ホルマリン
樹脂、ポリスチレン樹脂、澱粉等が挙げられる。
【0056】その他に、ステアリン酸亜鉛、ステアリン
酸カルシウム、ステアリン酸バリウム等の高級脂肪酸金
属塩、パラフィン、酸化パラフィン、ポリエチレン、酸
化ポリエチレン、ステアリン酸アミド、エチレンビスス
テアリン酸アミド、カスターワックス等のワックス類、
ジオクチルスルホこはく酸ナトリウム、スルホン酸変性
ポリビニルアルコール等の分散剤、界面活性剤、蛍光増
白剤等を必要に応じて含有させてもよい。また、画像保
存性向上などの目的で、ヒンダードフェノール類やヒン
ダードアミン類等の酸化防止剤、光安定化剤を含有させ
てもよい。
【0057】本発明に用いられる支持体は種々のものが
可能である。例えば、PS版への密着露光に用いられる
ネガティブや、フォトマスクへの用途に対しては透明な
支持体が必要となるが、その他の使用形態に対しては、
目的に応じた適当な支持体を選べばよい。具体的には、
紙、各種不織布、織布、ポリエチレンテレフタレート
(PET)やポリプロピレン等のプラスチックフィル
ム、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレ
フタレート等の合成樹脂をラミネートしたフィルムラミ
ネート紙、合成紙、アルミニウム等の金属箔、ガラス
等、あるいはこれらを組み合わせた複合シート等を挙げ
ることができるが、これらに限定されるものではない。
なお、本発明においては、プラスチックフィルムと同様
の素材で作製した合成紙もプラスチックフィルムの範囲
に含まれる。これらの支持体は不透明、透明、半透明の
いずれでもよい。地肌を白色、その他の特定の色に見せ
るために白色顔料や有色染顔料や気泡を支持体中又は支
持体表面に含有させてもよい。支持体表面の親水性が小
さく水性塗液の塗布が困難な場合は、コロナ放電等によ
る支持体表面の親水化処理、粗面処理又は各種高分子類
を支持体表面に塗布するなどの易接着処理をしてもよ
い。この他にカール矯正や帯電防止ないしは走行性改良
のために必要な処理をしてもよい。
【0058】本発明の感熱記録材料には、支持体と記録
層の接着性を向上させるために、中間層を設けることも
できる。
【0059】本発明の感熱記録材料には保護層を設ける
こともできる。保護層素材としては、ポリビニルアルコ
ールや、アルギン酸アンモニウム等が挙げられる。これ
以外にも、保護層素材としては、記録層のバインダーの
説明で挙げた水溶性高分子またはラテックス類等の皮膜
形成可能な素材が挙げられる。その場合、エポキシ基を
持つ化合物やジルコニウム塩類などの硬膜剤、架橋剤を
含有させることもできる。また、これら以外に、光及び
電子線硬化性樹脂や熱硬化性樹脂を塗布し硬化させて保
護層としてもよい。
【0060】保護層には、筆記性や走行性をより一層向
上させるため、顔料等を添加してもよい。顔料の平均粒
径は、画像濃度の点で2μm以下が好ましく、0.4μ
m以下がより好ましい。顔料の組成は、感熱記録層に用
いるものと同様のものが用いられる。
【0061】保護層にはまた、必要に応じて、記録層の
説明で挙げた各種の添加剤を用いてもよい。なお、保護
層は2層ないしは3層以上の複数の層から構成されてい
てもよい。
【0062】さらに、記録層、他の層、支持体中又は記
録層が設けられている面と反対面の層中に、電気的、光
学的、磁気的に情報が記録可能な材料を含んでも良い。
また、記録層が設けられている面と反対側の面にブロッ
キング防止、カール防止、帯電防止、走行性向上等を目
的としてバックコート層を設けることもできる。記録層
が設けられている面あるいは反対側の面に必要な情報を
印刷してもよい。
【0063】以上に述べた各層は、多くの場合、含有成
分を水分散液、水性エマルジョン、または水溶液とし
て、配合、塗布するのが便利である。樹脂等を含む層の
塗布には、水に替えて有機溶媒を媒体としてもよい。そ
の場合、塗液中の樹脂は、分散状態でも溶液の状態でも
よい。
【0064】塗布方法としては、例えばディップコート
法、エアナイフ法、カーテンコート法、ローラーコート
法、ドクターコート法、ワイヤーバーコート法、スライ
ドコート法、グラビアコート法、ホッパー使用エクスト
ルージョンコート法等を使用することができる。
【0065】
【実施例】以下で、実施例を用い、さらに詳細に本発明
の効果を説明するが、本発明はこれにより限定されるも
のではない。なお、実施例中の「部」および「%」はそ
れぞれ「重量部」および「重量%」を示す。
【0066】実施例1 記録層として下記、下層塗液を0.3mmワイヤーバー
にて100μm厚の透明PETフィルム上に塗布し、さ
らにその上に上層塗液を0.3mmワイヤーバーにて塗
布して、403nmに吸収極大を有するフィルムを得
た。記録層の塗布量は、下層が約2.3g/m2、上層
が約2.1g/m2であった。
【0067】
【表1】
【0068】このフィルムを支持体側から、830nm
のレーザー光を用いて照射した。露光パルス幅は100
マイクロ秒、出力は25mWとした。403nmにおけ
る透過濃度は、未露光部2.3、露光部0.5と、良い
コントラストを示した。得られたフィルムをマスクとし
て、ネガ型PS版(富士写真フィルム製 FNS)を製
版したところ、用いたレーザースポット径20μmを反
映した良好な製版が可能であった。一方、レーザー露光
前のフィルムを35℃80%RHの環境下に5日間保存
したのち、全く同様にレーザー露光、及び製版したとこ
ろ、保存前のフィルムを用いた場合と同じ良好な版が得
られた。
【0069】実施例2 記録層として下記、下層塗液および中層塗液をこの順
に、0.3mmワイヤーバーにて100μm厚の透明P
ETフィルム上に積層し、次いでこの層に重ねて上層塗
液を0.3mmワイヤーバーにて塗布して、403nm
に吸収極大を有するフィルムを得た。記録層の塗布量
は、下層が約2.3g/m2、中層が約2.6g/m2
上層が約2.7g/m2であった。
【0070】
【表2】
【0071】この着色フィルムについて、実施例1と同
様の実験を行ったところ、403nmにおける透過濃度
変化は、レーザー光照射前2.4、レーザー光照射後
0.5と、良いコントラストを示した。得られたフィル
ムをマスクとして、ネガ型PS版(富士写真フィルム製
FNS)を製版したところ、用いたレーザースポット
径20μmを反映した良好な製版が可能であった。ま
た、室温暗所にて1週間保存後に再度測定を行ったとこ
ろ、レーザー光未照射部分、レーザー光照射部分の透過
濃度はそれぞれ2.4、0.5とまったく変化が認めら
れなかった。さらに、このフィルムを蛍光灯下(1万ル
ックス)48時間放置して濃度変化を求めたところ、未
加熱部分、加熱部分の透過濃度はそれぞれ2.2、0.
4とほとんど変化が認められなかった。
【0072】実施例3 記録層として下記の下層塗液を0.3mmワイヤーバー
にて100μm厚の透明PETフィルム上に塗布し、さ
らにその上に上層塗液を0.3mmワイヤーバーにて塗
布して、403nmに吸収極大を有するフィルムを得
た。記録層の塗布量は、下層が約2.7g/m2、上層
が約2.7g/m2であった。
【0073】
【表3】
【0074】このフィルムを支持体側から、830nm
のレーザー光を用いて照射した。露光パルス幅は100
マイクロ秒、出力は25mWとした。403nmにおけ
る透過濃度は、未露光部2.4、露光部0.3と、良い
コントラストを示した。得られたフィルムをマスクとし
て、ネガ型PS版(富士写真フィルム製 FNS)を製
版したところ、用いたレーザースポット径20μmを反
映した良好な製版が可能であった。一方、レーザー露光
前のフィルムを35℃80%RHの環境下に5日間保存
したのち、全く同様にレーザー露光、及び製版したとこ
ろ、保存前のフィルムを用いた場合と同じ良好な版が得
られた。
【0075】実施例4 記録層として下記の下層塗液を0.3mmワイヤーバー
にて100μm厚の透明PETフィルム上に塗布し、さ
らにその上に上層塗液を0.3mmワイヤーバーにて塗
布して、538nmに吸収極大を有するフィルムを得
た。記録層の塗布量は、下層が約2.7g/m2、上層
が約2.7g/m2であった。
【0076】
【表4】
【0077】このフィルムを支持体側から、830nm
のレーザー光を用いて照射した。露光パルス幅は100
マイクロ秒、出力は25mWとした。538nmにおけ
る透過濃度は、未露光部2.0、露光部0.2と、良い
コントラストを示した。一方、レーザー光露光前のフィ
ルムを35℃80%RHの環境下に5日間保存したの
ち、透過濃度を再測定したところ、未露光部2.0、露
光部0.2と、全く変化がなかった。
【0078】実施例5 記録層として下記の下層塗液を0.3mmワイヤーバー
にて100μm厚の透明PETフィルム上に塗布し、さ
らにその上に上層塗液を0.3mmワイヤーバーにて塗
布して、605nmに吸収極大を有するフィルムを得
た。記録層の塗布量は、下層が約2.7g/m2、上層
が約2.7g/m2であった。
【0079】
【表5】
【0080】このフィルムを支持体側から、830nm
のレーザー光を用いて照射した。露光パルス幅は100
マイクロ秒、出力は25mWとした。605nmにおけ
る透過濃度は、未露光部2.1、露光部0.2と、良い
コントラストを示した。一方、レーザー光露光前のフィ
ルムを35℃80%RHの環境下に5日間保存したの
ち、透過濃度を再測定したところ、未露光部2.1、露
光部0.2と、全く変化がなかった。
【0081】実施例6 記録層として下記の下層塗液を0.3mmワイヤーバー
にて100μm厚の透明PETフィルム上に塗布し、さ
らにその上に上層塗液を0.3mmワイヤーバーにて塗
布して、633nmに吸収極大を有するフィルムを得
た。記録層の塗布量は、下層が約2.7g/m2、上層
が約2.7g/m2であった。
【0082】
【表6】
【0083】このフィルムを支持体側から、830nm
のレーザー光を用いて照射した。露光パルス幅は100
マイクロ秒、出力は25mWとした。633nmにおけ
る透過濃度は、未露光部2.0、露光部0.2と、良い
コントラストを示した。一方、レーザー光露光前のフィ
ルムを35℃80%RHの環境下に5日間保存したの
ち、透過濃度を再測定したところ、未露光部1.9、露
光部0.2と、大きな変化がなかった。
【0084】
【発明の効果】本発明による赤外線吸収物質と紫外線吸
収物質あるいは、赤外線吸収物質と色素を含有する感熱
記録材料を用いてレーザー光記録を行うことにより、近
紫外光あるいは可視光で判別できる、退色のない、画像
を得ることができる。本発明の材料は、例えばPS版へ
の密着露光に用いられるネガティブや、フォトマスク
を、レーザー感熱方式によって形成する目的に有用であ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、330〜430nmに吸収
    極大を有する紫外線吸収性物質あるいは可視部に吸収極
    大を有する色素と、750〜900nmの範囲内に発振
    波長を有するレーザーの照射により該紫外線吸収性物質
    あるいは色素の極大吸収強度を低下させる赤外線吸収物
    質とを含有する記録層を有する感熱記録材料において、
    該赤外線吸収物質が下記一般式[I]で示される化合物
    である事を特徴とする感熱記録材料。 【化1】 (一般式[I]において、R1は水素原子、ハロゲン原
    子、あるいはジフェニルアミノ基を表し、R2、R3はア
    ルキル基、アルコキシアルキル基、あるいはスルホアル
    キル基を表し、R4、R5は水素原子、ハロゲン原子、ア
    ルコキシ基、あるいはフェニル基を表し、フェニル基の
    場合には染料骨格のフェニル基と縮合してナフタレン環
    を形成しても良い。Z1は染料骨格の炭素原子上の置換
    基であって、染料骨格の炭素原子と連結してシクロヘキ
    セン環あるいはシクロペンテン環を形成する二価の炭化
    水素残基、あるいは独立した2個の水素原子、あるいは
    独立した2個のアルキル基である。X1、X2は硫黄原
    子、置換基を有してもよいメチレン基、あるいは無置換
    のビニレン基であって、メチレン基の置換基は、炭素数
    6以下の二つのアルキル基、あるいは炭素数6以下のス
    ピロ環を形成する炭化水素残基である。Y-はアニオン
    残基を表す。)
  2. 【請求項2】 紫外線吸収性物質が下記一般式[II]で
    示される化合物である請求項1記載の感熱記録材料。 【化2】 (一般式[II]において、Z2は環を形成するのに必要
    な原子群を表す。R6、R7、R8は水素原子、アルキル
    基、アラルキル基、アリール基、複素環基を表し、R9
    はアリール基、複素環基を表す。R6、R7、R8、R
    9は、それぞれさらに置換基を有してもよい。rは0ま
    たは1を表す。)
  3. 【請求項3】 可視部に吸収極大を有する色素が、下記
    一般式[III]、[IV]、[V]で示される化合物の中
    の少なくとも一種類から選ばれた色素である請求項1記
    載の感熱記録材料。 【化3】 (一般式[III]において、Z3、Z4はフェニル基上の
    置換基であって、フェニル基と縮合してナフタレン環を
    形成する二価の炭素残基あるいは独立した二個の水素原
    子である。R10、R11、R12、R13は、アルキル基、ア
    ラルキル基、アルコキシ基、水酸基、アミノ基、アルキ
    ルアミノ基を表す。mは0または1を表す。) 【化4】 (一般式[IV]において、Z5は窒素原子と結合する残
    基であって、下記一般式[VI]、[VII]、[VIII]で
    示される基である。R14、R15、R16はアルキル基を表
    す。) 【化5】 (一般式[V]において、R17、R18はアルキル基であ
    り、R19、R20はフェニル基あるいはナフチル基であっ
    て環上の置換基としてアルキルアミノ基を有しても良
    い。Y-はアニオン残基を表す。) 【化6】 (一般式[VI]において、R21、R22、R23、R24は水
    素原子、アルキル基、アルコキシ基、アルキルアミノ
    基、アシルアミノ基であり、また、R21、R22が連結し
    て縮合ベンゼン環を形成しても良い。) 【化7】 (一般式[VII]において、R25、R26はアルキル基、
    アリール基、アルキルアミノ基、あるいはアリールアミ
    ノ基である。) 【化8】 (一般式[VIII]において、R27はアルキル基、アリー
    ル基、アシルアミノ基であり、R28はアリール基であ
    る。)
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6849379B2 (en) 2001-10-03 2005-02-01 Fuji Photo Film Co., Ltd. Lithographic printing plate precursor
USRE39105E1 (en) 1999-06-21 2006-05-23 Yamamoto Chemicals, Inc. Polymethine compounds, method of producing same, and use thereof
CN102268191A (zh) * 2010-06-06 2011-12-07 史春梦 七甲川吲哚花菁染料及其合成方法和应用

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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USRE39105E1 (en) 1999-06-21 2006-05-23 Yamamoto Chemicals, Inc. Polymethine compounds, method of producing same, and use thereof
US6849379B2 (en) 2001-10-03 2005-02-01 Fuji Photo Film Co., Ltd. Lithographic printing plate precursor
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