JPH1036331A - ジアゾ化合物を含む熱転写ドナー要素 - Google Patents

ジアゾ化合物を含む熱転写ドナー要素

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JPH1036331A
JPH1036331A JP9084776A JP8477697A JPH1036331A JP H1036331 A JPH1036331 A JP H1036331A JP 9084776 A JP9084776 A JP 9084776A JP 8477697 A JP8477697 A JP 8477697A JP H1036331 A JPH1036331 A JP H1036331A
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シー.バスマン スタンレイ
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ディー.カニー グレゴリー
Krzysztof A Zaklika
エー.ザクリカ クルジストフ
Richard J Ellis
ジェイ.エリス リチャード
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Minnesota Mining and Manufacturing Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジアゾ化合物を含む、レーザー誘導熱画像形
成の感度が高いドナーを提供する。 【解決手段】 基材の少なくとも一部分上を被覆した、
前記基材を含む、熱転写ドナー要素であって、(a)ジ
アゾ置換基および前記ジアゾ置換基に隣接した少なくと
も1個の電子求引性基を有する化合物;(b)非ジアゾ
電磁線吸収剤;および(c)熱物質転写性材料、を含
み、前記ジアゾ化合物が250℃より高い分解温度を有
する、熱転写ドナー要素。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は熱画像形成性材料の分野に関し、
より詳細には、レーザー誘導熱画像形成のための熱画像
形成性材料の分野に関する。特に、本発明は、ジアゾ化
合物を使用したレーザー誘導熱画像形成において感度を
改良する方法に関する。この方法はカラープルーフ、印
刷版、フィルム、プリント回路板、および、熱転写画像
形成法を使用する他のグラフィックアート媒体の製造に
有用である。
【0002】レーザー誘導熱画像形成は、乾燥加工のみ
を必要とする印刷版、画像セッティングフィルム(imag
e setting films)およびプルーフィング材料の製造にお
いて長期間にわたって使用されてきた。1 つのタイプの
レーザー画像形成は、ドナーからレセプターへの材料の
熱転写を使用する。これは、複合非平衡法であり、Tolb
ert, W.AらのJ.Imaging Sci. Technol., 37, 411 (199
3) において議論されているように、転写を受ける材料
の軟化および熱劣化の両方を用いるものと信じられる。
熱劣化はガスの生成をもたらし、そしてガスの膨張が残
りの材料をレセプターに噴射しうる( 融蝕) またはドナ
ー基材からの剥離をもたらしうる。材料の軟化はレセプ
ターへの接着を可能にする。この為、この方法は、融蝕
機構、溶融粘着機構またはその両方の組み合せを用いう
る。
【0003】詳細には、レーザーにより生じた赤外光
は、最初に、電磁線吸収剤(例えば、赤外吸収性材料、
例えば、赤外染料、黒色アルミナまたはカーボンブラッ
ク) により吸収され、そしてその後、熱に変換されて、
エネルギー生成性化合物を分解する。本明細書中で使用
するときに、「エネルギー生成性化合物(エネルギー化
合物)」とは、特定のしきい値より高い温度にミリ秒か
らナノ秒の時間スケールで加熱されたときに、発熱分解
して、ガス、衝撃波、圧力等を発生する化合物(例え
ば、ポリマー)である。このようなエネルギー生成性化
合物の例は、ジアゾニウム塩、並びに、アゾ、アジド、
ニトラトおよびニトロアミノ基を含む化合物、例えば、
ニトロセルロース、硝酸ポリビニル等を含む。
【0004】通常、レーザー誘導融蝕転写画像形成にお
いて、10億℃/秒の加熱速度および100 気圧(10MP
a)より高い圧力が生じうる。電磁線吸収剤の過熱は60
0 ℃を越える温度をもたらすことができるが、熱物質転
写性材料を含むドナー層の融蝕のしきい値には、この加
熱プロセスの非常に短時間の間に達しないかもしれな
い。結果として、融蝕に対するより低いしきい値を有す
る材料が、ドナー層の感度を上げるために使用されてき
た。米国特許第5,278,023 号(Billsら) および第5,308,
737 号(Billsら) に開示されている、アジド含有ポリマ
ー、例えば、グリシジルアジドポリマー(GAP)およ
びポリ〔ビス(アジドメチル)〕オキセタン(BAM
O)は融蝕のしきい値を下げるために使用されてきた。
【0005】これらは有用な材料であるが、多くの赤外
染料と非相溶性であり、染料寿命安定性が低いために用
途が制限されてきた。この為、融蝕のしきい値を下げ、
感度を上げ、そして様々な染料と使用可能である他の化
合物が必要である。
【0006】本発明によると、レーザー誘導熱画像形成
系の感度は、ジアゾ置換基( 即ち、=N+ =N- 置換基) を
安定化することができる、ジアゾ置換基と隣接した少な
くとも1 個の電子求引性官能基を含むジアゾ化合物を使
用することにより増加されうる。好ましくは、少なくと
も2 個のこのような官能基は化合物中に含まれる。
【0007】本発明の1 態様は、1 層またはそれ以上の
層で基材の少なくとも一部分を被覆した、前記基材を含
む熱転写ドナー要素であり、(a) ジアゾ置換基および前
記ジアゾ置換基に隣接した少なくとも1 個の電子求引性
基を有する化合物、(b) 非ジアゾ電磁線吸収剤; および
(c) 熱物質転写性材料を含み、前記ジアゾ化合物は約25
0 ℃以下の分解温度を有する。
【0008】本発明の別の態様は、上記に示した熱転写
ドナー要素および画像受容要素を含む熱転写系である。
これは、(a) 熱転写ドナー要素を画像受容要素と接触さ
せる工程、および(b)(a)の構造体を画像様に露光し、そ
れにより、熱転写ドナー要素の熱物質転写性材料を画像
受容要素に転写させる工程を含む。
【0009】熱転写ドナー要素中で使用されるジアゾ化
合物は、好ましくは、下記式
【0010】
【化4】 〔式中、Xは独立に、下記式
【化5】 (式中、各Rは独立にHまたは有機基である。)からな
る群より選ばれる。〕を有する。
【0011】明細書中に使用されるときに、用語「有機
基」とは、脂肪族基、環式基またはそれらの組み合わせ
(例えば、アラルキルおよびアルカリール基)に分類さ
れる炭化水素基を意味する。用語「脂肪族基」とは、飽
和または不飽和の直鎖または枝分かれ炭化水素基を意味
する。この用語は、アルキル、アルコキシ、アルケニ
ル、ビニルおよびアルキニル基を含む。用語「アルケニ
ル基」とは、不飽和の、1個以上の二重結合を有する直
鎖または枝分かれ炭化水素基を意味する。用語「環式
基」とは、脂環式、芳香族基または複素環式基に分類さ
れる閉環炭化水素基を意味する。用語「脂環式基」と
は、脂肪族基と同様の特性を有する環式炭化水素基を意
味する。この用語は、シクロアルキル、シクロアルケニ
ルおよびシクロアルキニル基を含む。用語「芳香族基」
または「アリール基」とは、単核または多核芳香族炭化
水素基を意味する。用語「複素環式基」とは、環中の1
個以上の原子が炭素以外の原子(例えば、硫黄、窒素、
酸素等)である、閉環炭化水素を意味する。
【0012】この技術分野においてよく理解されている
通り、大きい置換度は許容されるだけでなく、しばしば
推奨されうる。本発明の化合物中では置換が期待され
る。本明細書全体に使用される特定の用語の議論および
呼称を単純化するために、用語「基」および「部分」
は、置換されてよいまたは置換されていてよい化学種お
よび置換されないまたは置換されえない化学種に区別し
て使用される。この為、用語「基」が化学置換基を記載
するために使用されるときには、記載された化学材料
は、無置換基、および、鎖中に非過酸化O、NまたはS
を有する基並びにカルボニル基または他の従来の置換基
を有する基を含む。用語「部分」が化学化合物または置
換基を記載するために使用されるときには、無置換の化
学材料のみが含まれることが意図される。例えば、用語
「アルキル基」は純粋の開環飽和炭化水素アルキル基、
例えば、メチル、エチル、プロピル、t−ブチル等だけ
でなく、当業界において知られている更なる置換基、例
えば、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルスルホニル、
ハロゲン原子、シアノ、ニトロ、アミノ、カルボキシル
等を含むアルキル基をも含むことが意図される。この
為、「アルキル基」はエーテル基、ハロアルキル、ニト
ロアルキル、カルボキシアルキル、ヒドロキシアルキ
ル、スルホアルキル等を含む。他方、用語「アルキル部
分」とは純粋な開環飽和炭化水素アルキル基、例えば、
メチル、エチル、プロピル、t−ブチル等のみを含むこ
とに制限される。
【0013】カラープルーフ、印刷版、フィルム、プリ
ント回路版および他の媒体を製造するためのレーザーア
ドレス可能な転写性材料が提供される。この材料は、光
- 熱変換(LTHC)組成物を被覆した基材を含む。この要素
は、窒素(N2)ガスを製造することができる材料( 即ち、
エネルギー生成性化合物) を含む層を含む。この材料は
ジアゾ化合物(R=N+ =N- ) である。この層または別個の
層の中には、非ジアゾ電磁線吸収剤および熱物質転写性
材料が含まれる。例えば、顔料、トナー粒子、樹脂、金
属粒子、モノマー、ポリマー、染料またはそれらの組み
合わせを含むことができる熱物質転写性材料は、ジアゾ
化合物を含む層の中に含まれても、または、ジアゾ化合
物を含む層の上に被覆された追加の層の中に含まれても
よい。非ジアゾ電磁線吸収剤はこれらのいずれかの層中
で使用され、または、別個の層の中で使用されて、電磁
エネルギー源、例えば、レーザーで局所加熱を達成し、
それが、ガスの急速な膨張を誘導し、そして、熱物質転
写性材料がレセプターへ噴射されることができる。
【0014】ジアゾ化合物 本発明の熱転写性材料( 例えば、熱転写ドナー要素) で
の使用に適切なジアゾ化合物は、ジアゾ置換基および前
記ジアゾ置換基に隣接した少なくとも1 個の電子求引性
基を含む化合物である。好ましくは、少なくとも2 個の
このような電子求引性基が化合物中に含まれる。電子求
引性基はジアゾ置換基を安定化することができるものと
信じられる。本願発明者は理論に固執したくはないが、
これらの安定なジアゾ化合物は、その蒸発および/また
は分解温度を下げることにより、構造体の熱転写効率を
上げるものと信じられる。
【0015】電子求引性基は正のハメットシグマ値(Ham
mett sigma value) を有する。好ましくは、電子求引性
基は、約0.1 を越え、より好ましくは約0.4 を越えるハ
メットシグマ値を有する。「ハメットシグマ値」とは、
ハメット等式により定義されるハメットσp 定数であ
る。 log K/K °= σp ρ ( 式中、K °は25℃における無置換安息香酸水溶液中の
酸解離定数であり、K はパラ置換酸の対応する定数であ
り、そしてρは反応パラメータであり、それはパラ置換
安息香酸の解離定数では1.0 と規定される。) 。正のハ
メットシグマ値を有する官能基の例は、制限するわけで
はないが、カルボニル基( 例えば、ホルミル基、ケト基
等) 、オキシカルボニル基( 例えばカルボン酸エステル
基、カルボン酸基) 、スルホニル基( 例えば、アルキル
スルホニル基等) 、シアノ基( 即ち、ニトリル基) 、ニ
トロ基、ペルフルオロアルキル基( 例えば、トリフルオ
ロメチル、ペルフルオロオクチル等) 、ホスフィンオキ
シド基( 例えば、ホスホネート基およびホスフィネート
基) 、並びに、Lange のHandbook of Chemistry, 第14
版、McGraw-Hill, Chapter 9, pp2 〜7 (1992)に記載さ
れている他の基を含む。
【0016】効率的な熱転写のためには、適切なジアゾ
化合物は約250 ℃以下の分解温度を有し、好ましくは約
200 ℃以下、より好ましくは約180 ℃以下、そして最も
好ましくは約170 ℃以下の分解温度を有する。分解温度
は、閉止パン中で10℃/ 分の加熱速度で示差走査熱量計
により測定される発熱または吸熱のピークにより規定さ
れる。もしジアゾ化合物が比較的に低い温度で蒸発し、
例えば、昇華するならば、より高い分解温度が一般に許
容できる。好ましくは、適切なジアゾ化合物は約150 ℃
未満の温度、より好ましくは約130 ℃未満の温度で蒸発
する。蒸発温度は、5%重量損失が、50ml/ 分の窒素流(
標準温度および圧力、即ち、25℃、1 気圧) 下で10℃/
分の加熱速度で熱重量分析により測定される温度であ
る。
【0017】ジアゾ化合物が低い分解温度および低い蒸
発温度を有することは特に望ましい。しかしながら、適
切な貯蔵安定性および取扱性のためには、少なくとも約
110℃の分解温度を有し、および/または、少なくとも
約60℃の温度で蒸発する。より好ましくは、ジアゾ化合
物は、少なくとも約120 ℃の分解温度を有し、および/
または、少なくとも約80℃の温度で蒸発する。最も好ま
しくは、ジアゾ化合物は、少なくとも約130 ℃の分解温
度を有し、および/または、少なくとも約90℃の温度で
蒸発する。
【0018】本発明において有用なクラスのジアゾ化合
物は、下記式
【0019】
【化6】 (式中、各Xは独立に下記式
【化7】 からなる群より選ばれる。)を有する。
【0020】好ましくは、各Xは独立に、−C(O)
R、−C(O)ORおよび−CNからなる群より選ばれ
る。より好ましくは、各Xは−C(O)R基または−C
(O)OR基である。
【0021】上記式中において、各Rは独立にHまたは
有機基、即ち、脂肪族基、環式基またはそれらの組み合
わせ(例えば、アラルキルおよびアルカリール基)であ
り、飽和または不飽和の直鎖または枝分かれ炭化水素基
および閉環炭化水素基(例えば、脂環式基、芳香族基ま
たは複素環式基で、これらの全ては1個またはそれ以上
の環を含むことができる。)を含む。化合物はモノマ
ー、オリゴマーまたはポリマーであることができる。モ
ノマー化合物では、Rは約30個未満の炭素数の有機基で
ある。更に、2 個のR基は、分子の残部とともに、1個
以上の環を有し、その環が通常には、5、6または7員
環である化合物を形成することができる。
【0022】好ましくは、Rは(C1 〜C30)脂肪族
基、(C7 〜C30)アルカリール基、(C7 〜C30)ア
ラルキル基、(C6 〜C30)アリール基、(C5
30)複素環式基である。いずれの分子においても、こ
れらの2個のR基は1個以上の環を形成するために結合
していてもまたは結合していなくてもよい。より好まし
くは、Rは(C1 〜C15)アルキル基、(C7 〜C15
アルカリール基、(C7 〜C 15)アラルキル基、(C6
〜C15)アリール基または(C5 〜C15)複素環式基で
ある。最も好ましくは、Rは(C1 〜C5 )アルキル部
分であり、そのうちの2個は結合して環を形成してもよ
い。好ましくはnは1〜18である。
【0023】上記の化合物の例は、5-ジアゾ-2,2- ジメ
チル-4,6- ジオキソ-1,3- ジオキサン( 化合物I 、しば
しばMeldrum's Diazo で参照する) 、5-ジアゾ-4,6- ジ
オキソ-2- メチル-2(2- フェネチル)-1,3-ジオキサン(
化合物II、しばしばBenzyl Acetone Meldrum's Diazoで
参照する) 、ジエチル2-ジアゾマロネート( 化合物II
I)、2-ジアゾ-3- オキソブチロキシエチルメタクリレー
ト( 化合物V)、ポリ(2-ジアゾ-3- オキソブチロキシエ
チルメタクリレート)(化合物IV) 、ジメドンジアゾ( 化
合物VI) 、2-ジアゾ-1- フェニル-1,3- ブタンジオン(
化合物VII)、ジ-t- ブチル-2- ジアゾマロネート( 化合
物VIII) 、ジ-t- ブチル-2,4- ジアゾ-3-オキソグルタ
レート( 化合物IX、しばしばBis Diazo で参照する) 、
エチル2-ジアゾ-3- オキソ-3- フェニルプロパネート(
化合物X)、3-ジアゾ-1,8,8- トリメチルビシクロ[3.2.
1] オクタン-2,4- ジオン( 化合物XI, しばしば、メチ
レンカンフォロキノンジアゾで参照する) 、( ジアゾベ
ンジル) ジフェニルホスフィンオキシド、2-ジアゾ-1,3
- ジフェニル-1- エタノン、( ジアゾフェンアシル)ジ
フェニルホスフィンオキシド、2-ジアゾ−1,3-ジフェニ
ル-1,3- プロパンジオン、メチルジアゾ( ジフェニルホ
スホリル) アセテート、メチル2-ジアゾ-3- オキソ-3-
フェニルブチレート、エチルジアゾ( ジエトキシホスホ
リル) アセテート、ジエチル(ジアゾベンジル)ホスホ
ネートおよびエチルジアゾフェニルアセテートを含む。
【0024】本発明の特定の態様では、好ましいジアゾ
化合物は次の式を有する。
【化8】 (式中、R1 はHまたは(C1 〜C4 )脂肪族基であ
り、好ましくは(C2 〜C 4 )アルケニル基であり、R
2 はRについての上記の記載の通りであり、そしてmは
2〜10である。)
【0025】
【化9】 (式中、pは2〜1000であり、R2 およびmは上記に規
定の通りである。)および、
【0026】
【化10】 (式中、R3 およびR4 は、独立に、(C1 〜C15)ア
ルキル基、(C7 〜C15)アルカリール基、(C7 〜C
15)アラルキル基、(C6 〜C15)アリール基、およ
び、(C5 〜C15)複素環式基からなる群より選ばれ
る。)
【0027】式Iの特定の例は、2-ジアゾ-3- オキソブ
チロキシエチルメタクリレート( 化合物V)である。式II
の特定の例はポリ(2- ジアゾ-3- オキソブチロキシエチ
ルメタクリレート)(化合物IV) である。式III の特定の
例は、ジ-t- ブチル-2,4- ジアゾ-3- オキソグルタレー
ト( 化合物IX) である。
【0028】熱物質転写性材料 熱物質転写性材料は、強電磁線吸収法により基材または
ドナー要素から除去されうる材料である。光の強度によ
り、材料内または材料の隣接部の光- 熱変換は材料の融
解および/または材料内または隣接部のガス生成をもた
らすことができる。ガス生成は、ガス生成物への蒸発、
昇華または熱分解により起こりうる。ガスの膨張はドナ
ー基材からの剥離をもたらし、またはドナーからレセプ
ターへの材料の推進をもたらす。後者のプロセスはしば
しばアブレーション( 融蝕) と呼ばれる。材料の融解ま
たは軟化はレセプターへの付着を促進する。このよう
に、全体の転写プロセスは融蝕または溶融粘着転写また
はその2 種の組み合わせを用いる。
【0029】本発明における使用に適切な熱物質転写性
材料は、熱転写ドナー要素から光-誘導熱物質転写を経
験することができる材料である。通常、これらは、画像
様に画像受容要素に対して転写されうる材料である。所
望の用途によっては、熱物質転写性材料は、次の1種以
上を含むことができる; 染料; 金属粒子またはフィル
ム; 選択的光吸収剤、例えば、赤外吸収剤および、同
定、保全およびマーキング目的のための蛍光剤; 顔料;
半導体; 電送写真若しくは電子写真トナー; テレビまた
は医学画像目的で使用される燐光物質; 無電解メッキ触
媒; 重合触媒; 硬化剤; および光開始剤。
【0030】カラー転写印刷のためには、染料は、通
常、熱物質転写性材料中に含まれる。適切な染料は、Ve
nkataraman, The Chemistry of Synthetic Dyes, Acad
emic Press, 1970: Vol.1 〜4 およびThe Colour Inde
x, Society of Dyers and Colourists, Yorkshire, Eng
land, Vol.1〜8 に示されているものを含む。適切な染
料の例は、シアニン染料( 例えば、ストレプトシアニ
ン、メロシアニンおよびカルボシアニン染料) 、スクエ
アリリウム染料(squarylium dyes) 、オキソノール染
料、アントラキノン染料、ジラジカルジカチオン染料(
例えば、IR-165) 、および完全極性染料(holopolar dy
es) 、多環式芳香族炭化水素染料等を含む。同様に、顔
料は色および/または蛍光を付与するために熱物質転写
材料中に含まれることができる。例は画像形成技術にお
ける使用のために知られているものであり、Pigment Ha
ndbook, Lewis, P.A. Ed.; Wiley, New York, 1988に示
されているものを含み、または、Hilton-Davis, Sun Ch
emical Co., Aldrich Chemical Co., Imperial Chemica
l Industries等のような市販元から入手可能である。
【0031】電気回路素子の製造および電子部品の封入
等のために、金属若しくは金属酸化物粒子、繊維または
フィルムを熱物質転写性材料中に含ませることが望まし
いことがある。適切な金属酸化物は、二酸化チタン、シ
リカ、アルミナ、および、クロム、鉄、コバルト、マン
ガン、ニッケル、銅、亜鉛、インジウム、錫、アンチモ
ンおよび鉛の酸化物、或いは黒色アルミナを含む。適切
な金属フィルム若しくは粒子は、大気中で安定な金属か
ら得られたものであることができ、制限するわけではな
いが、アルミニウム、スカンジウム、チタン、バナジウ
ム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、
亜鉛、ガリウム、ゲルマニウム、イットリウム、ジルコ
ニウム、ニオブ、モリブデン、ルテニウム、ロジウム、
パラジウム、銀、カドミウム、インジウム、錫、アンチ
モン、ランタン、ガドリニウム、ハフニウム、タンタ
ル、タングステン、ルテニウム、オスミウム、イリジウ
ム、白金、金、タリウムおよび鉛を含む。または、半導
体は熱物質転写性材料中に含まれることができる。適切
な半導体は、炭素( ダイアモンドまたはグラファイトを
含む) 、珪素、ヒ素、ヒ化ガリウム、アンチモン化ガリ
ウム、リン化ガリウム、アンチモン化アルミニウム、酸
化インジウム錫、アンチモン化亜鉛等を含む。
【0032】画像様に変性した表面( 例えば、付着性ま
たは湿潤性を高くするまたは低くする) を提供するよう
に、基材に対して熱物質転写性材料を転写することがし
ばしば望まれる。このような用途では、熱物質転写性材
料はM.W.Ranny, Silicones;Noyes Data Corp., 1977, V
ol.1 および2 に記載されているようなシリコーンポリ
マーのようなポリマーまたはコポリマーを含むことがで
きる。使用されうる他のこのようなポリマーは、フッ素
化ポリマー、ポリウレタン、アクリルポリマー、エポキ
シポリマー、ポリオレフィン、スチレン- ブタジエンコ
ポリマー、スチレン- アクリロニトリルコポリマー、ポ
リエーテル、ポリエステル、ポリビニルアルコールのア
セタール若しくはケタール、酢酸ビニルコポリマー、塩
化ビニルコポリマー、塩化ビニリデンコポリマー、セル
ロースポリマー、ジアゾニウム塩の縮合ポリマー、並び
に、フェノール樹脂、例えば、ノボラック樹脂およびレ
ゾール樹脂を含む。
【0033】他の用途において、モノマーまたは未硬化
オリゴマーまたは架橋性樹脂のような硬化性材料を転写
することも望まれる。この用途では、熱物質転写性材料
は重合性モノマーまたはオリゴマーであることができ
る。材料の特性は、貯蔵の問題を避けるためにモノマー
またはオリゴマーの揮発性が最小であるように選択され
るべきである。適切な重合性材料は、アクリレートまた
はエポキシ末端ポリシロキサン、ポリウレタン、ポリエ
ーテル、エポキシド等を含む。適切な熱架橋性樹脂は、
イソシアネート、メラミンホルムアルデヒド樹脂等を含
む。重合性および/または架橋性の転写性バインダーは
液晶デバイスのためのフィルターアレーの製造のために
特に価値があり、ここで、カラー層は続いて行なう幾つ
かの厳しい処理工程に耐えなければならない。
【0034】本発明の熱物質転写要素が多層構造である
ならば、熱物質転写性材料は最外層中にある。この為、
熱物質転写性材料、非ジアゾ電磁線吸収剤およびジアゾ
化合物を含むことができるのは1 層構造だけではなく、
これらの材料の各々は別個の層の中にあることができ
る。または、それらの材料のいずれかの2 種が1 層中に
組み合わされ、そして三番目の材料は第二層の中にある
ことができる。例えば、トップコートは熱物質転写性材
料を含み( 例えば、1 層以上の層の中の有機ポリマーバ
インダー中のトナーまたは顔料) 、そして下層がジアゾ
化合物および非ジアゾ電磁線吸収剤を含むことができ
る。このように、1 層以上の層が使用されるとしても、
熱物質転写性材料が最外層中にあることのみが要求され
る。
【0035】非ジアゾ電磁線吸収剤 非ジアゾ電磁線吸収剤( 即ち、ジアゾ化合物を含まない
電磁線吸収剤) は、高強度の短時間の光源、例えば、レ
ーザーから放出される電磁線を吸収するために使用され
ることができるものである。それは、様々な波長の電磁
線に対する熱転写ドナー要素を増感させ、入射電磁線を
熱エネルギーに変換するように作用する。即ち、電磁線
吸収剤は、光- 熱変換(LTHC)要素として作用する。電磁
線吸収剤が入射電磁線を高度に吸収し、その為、最小量
( 可溶性吸収剤では重量% または不溶性吸収剤では体積
%)が塗膜中で使用されうることが一般に望ましい。通
常、非ジアゾ電磁線吸収剤は黒色体の吸収剤であるか、
または、有機顔料若しくは染料であり、それは約0.2 〜
3.0 の光学濃度を提供するものである。
【0036】構造体中で使用されるLTHCの量は、光から
熱への変換効率、露光波長でのLTHC吸収率および構造体
の厚さまたは光学距離により選択されるであろう。LTHC
が別個の層の中に存在するときで、この場合には100%ま
での量になるときを除いては、50重量% 以下のLTHCが使
用されることが好ましい。LTHCの広い範囲が使用される
ことができ、そして幾つかの制限しない例を下記に示
す。
【0037】染料はこの目的に適切であり、そして粒状
形態で存在することができるか、または、好ましくは実
質的に分子分散体として存在することができる。IRスペ
クトル領域で吸収する染料は特に好ましい。このような
LTHC染料の例は、Matsuoka,M., Infrared Absorbing Ma
terials ,Plenum Press, New York, 1990 、Matsuoka,
M. Absorption Spectra of Dyes for Diode Lasers, Bu
nshin Publishing Co., Tokyo, 1990 、米国特許第4,83
3,124 号(Lum) 、第4,912,083 号(Chapmanら)、第4,94
2,141 号(DeBoer ら) 、第4,948,776 号(Evansら) 、第
4,948,777 号(Evansら) 、第4,948,778 号(DeBoer)、第
4,950,639 号(DeBoer)、第4,952,552 号(Chapmanら) 、
第5,023,229 号(Evansら) 、第5,024,990 号(Chapman
ら) 、第5,286,604 号(Simmons) 、第5,340,699 号(Hal
eyら) 、第5,401,607 号(Takiff ら) および欧州特許第
568,993 号(Yamaokaら) に見ることができる。更なる染
料は、Bello, K.A. らのJ. Chem. Soc., Chem. Commu
n., 452 (1993)および米国特許第5,360,694 号(Thien
ら) に記載されている。American Cyanamid またはGlen
dale Protective Technologies, Inc., Lakeland, FLに
より、CYASORB IR-99,IR-126およびIR-165の商品名で販
売されているIR吸収剤も使用されてよく、米国特許第5,
156,938 号(Foleyら) に開示されている通りである。LT
HCの更なる例は、米国特許第4,315,983 号(Kawamura
ら) 、第4,415,621 号(Specht ら) 、第4,508,811 号(G
ravesteijnら) 、第4,582,776 号(Matsui ら) および第
4,656,121 号(Sato ら) に見ることができる。従来の染
料に加えて、米国特許第5,351,671 号(Williams ら) は
LTHCとしてIR吸収性導電性ポリマーの使用を記載してい
る。当業者に明らかなように、記載されている全ての染
料は全ての構造体に対して適切なわけではないであろ
う。このような染料は、特定のポリマー、昇華性材料お
よびコーティング溶剤中での可溶性および相溶性により
選択されるであろう。
【0038】顔料材料もLTHCとして構造体中に分散され
ることができる。例は、米国特許第4,245,003 号(Oruan
ski ら) 、第4,588,674 号(Stewartら) 、第4,702,958
号(Itoh ら) および第4,711,834 号(Buttersら) 並びに
英国特許第2,176,018 号(Itoら) に開示されているカー
ボンブラックおよびグラファイト、並びに、米国特許第
5,166,024 号(Bugner ら) および第5,351,617 号(Willi
ams ら) に記載されているフタロシアニン、ニッケルジ
チオレンおよび他の顔料を含む。更に、例えば、ピラゾ
ロンイエロー、ジアニシジンレッドおよびニッケルアゾ
イエローの銅若しくはクロム錯体をベースとした黒色ア
ゾ顔料は有用である。無機顔料も有用である。例は、例
えば、米国特許第5,256,506 号(Ellis ら) 、第5,351,
617 号(Williams ら) および第5,360,781 号(Leenders
ら) に開示されており、そして、金属、例えば、アルミ
ニウム、ビスマス、錫、インジウム、亜鉛、チタン、ク
ロム、モリブデン、タングステン、コバルト、イリジウ
ム、ニッケル、パラジウム、白金、銅、銀、金、ジルコ
ニウム、鉄、鉛またはテルルの酸化物または硫化物を含
む。金属ほう素化物、炭化物、窒化物、炭素窒素化物(c
arbonitrides) 、青銅構造酸化物、および、青銅族構造
関連酸化物( 例えば、WO2.9)も有用であり、例えば、米
国特許第5,351,617 号(Williams ら) に教示されてい
る。
【0039】分散した粒状LTHCを使用するときに、粒径
は約10μm(マイクロメートル) 未満であることが好まし
く、そしてそれは約1 μm 未満であることが特に好まし
い。金属そのものが、例えば、米国特許第4,252,671 号
(Smith) に記載されているように粒子の形態で使用され
るか、または、米国特許第5,256,506 号(Ellisら) に開
示されているように、熱物質転写層と同一平面内にまた
はそれと隣接してフィルムとして使用されることができ
る。適切な金属は、アルミニウム、ビスマス、錫、イン
ジウム、テルルおよび亜鉛を含む。
【0040】このような同一平面内のLTHC層の厚さは、
吸収される赤外線の量と反射される赤外線の量との間の
良好な兼ね合いを与えるように周知の光学原理を用いて
選択されるであろう。金属フィルムの場合には、付着、
スパッタリングまたは蒸着の間のフィルムの部分酸化
は、例えば、吸収率を上げ、そして反射率を下げるのを
助けることができる。珪素、ゲルマニウムまたはアンチ
モンのような半導体も、LTHCとして有利であり、例え
ば、米国特許第2,992,121 号(Francisら) および第5,35
1,617 号(Williams ら) に記載されている通りである。
【0041】画像の色が重要である構造体中でLTHCが使
用されるときに、例えば、カラープルーフの場合に、LT
HCが画像に対する望ましくないバックグランドカラーを
付与しないように注意を払うべきである。これは、LTHC
として染料、例えば、スクエアリリウム染料を使用する
ことにより行われることができ、それは赤外線の狭い吸
収域を有し、そして結果的に可視領域での光吸収は殆ど
なくまたは全くない。バックグランドカラーが重要であ
るならば、LTHCが、別個の層中に、通常、基材と転写さ
れるべき材料との間に取り込まれるときに、より広い範
囲のLTHCは使用されてよい。
【0042】好ましくは、本発明の熱転写ドナー要素に
おいて使用される非ジアゾ電磁線吸収剤は、近赤外また
は赤外領域の電磁線スペクトルにおいて吸収する。しか
し、ある場合には、可視領域の電磁線スペクトルにおい
て吸収する吸収剤を用いることが望ましいであろう。
【0043】任意の添加剤 熱物質転写性材料の感度を改良するために、ジアゾ分解
のための1 種以上の促進剤をジアゾ「エネルギー生成性
化合物」含有層または、その隣接層に加えてよい。ジア
ゾ分解のための有用な促進剤はジアゾ化合物の分解温度
を下げるための当業界において知られている材料を含
み、制限するわけではないが、銅塩および酸を含む。し
かし、これらの促進剤は、熱物質転写ドナーの貯蔵寿命
の問題が起こるほどには分解温度を大きく下げるべきで
ない。
【0044】本発明の熱物質転写性材料の感度は、界面
活性剤(M. R.Porter, の Handbookof Surfactants, Bla
ckie, Chapman and Hall, New York, 1991 に記載され
ているようなもの) 、好ましくは欧州特許第602,893 号
(Patelら) により教示されているようなフルオロケミカ
ル界面活性剤を含ませることによっても改良される。界
面活性剤は、熱転写ドナー要素のいずれの層に混入して
もよい。好ましくは、それは、凝集性を低下するため
に、ドナー要素の最上層中の熱物質転写性材料中に含ま
れる。制限しないフルオロケミカル界面活性剤の例は、
Minnesota Miningand Manufacturing Co.(St. Paul, M
N)からFLUORAD の商品名で入手可能であるものを含む。
【0045】熱転写性要素は、被膜形成能、転写特性等
を改良する添加剤をも含むことができる。このような添
加剤は、コーティング助剤、分散剤、可塑剤、スリップ
剤、UV吸収剤、光安定剤、帯電防止剤、乳化剤、脱泡
剤、粘度調節剤、潤滑剤、蛍光増白剤、酸化防止剤、保
存剤等を含む。
【0046】構造体の層のいずれも有機ポリマーバイン
ダーを含むことができる。例示のバインダーは熱物質転
写性材料の議論において上記に示した。他の適切なバイ
ンダーは、様々な熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ワック
スおよびゴムを含む。それはホモポリマーであってもま
たはコポリマーであってもよい。複数の材料は、相溶性
ブレンド、相分離系、相互進入ネットワーク等として同
時に存在してよい。通常、これらのバインダーは、加工
を援助するために有機溶剤中で可溶性または分散性であ
るべきである。このようなバインダーの制限しない例
は、オレフィン系樹脂、アクリル樹脂、スチレン樹脂、
ビニル樹脂( 酢酸ビニル、塩化ビニルおよび塩化ビニリ
デンコポリマーを含む) 、ポリアミド樹脂、ポリイミド
樹脂、ポリエステル樹脂、オレフィン樹脂、アリル樹
脂、尿素樹脂、フェノール樹脂( 例えば、ノボラックま
たはレゾール樹脂) 、メラミン樹脂、ポリカーボネート
樹脂、ポリケタール樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリエ
ーテル樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、ポリフェニ
レンスルフィド樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリウレタン
樹脂、フッ素含有樹脂、セルロース樹脂、シリコーン樹
脂、エポキシ樹脂、イオノマー樹脂、ロジン誘導体、天
然ワックス( 動物、植物および鉱物) および合成ワック
ス、天然および合成ゴム( 例えば、イソプレンゴム、ス
チレン/ ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、アクリロニ
トリル/ ブタジエンゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴ
ム、アクリルゴム、クロロスルホン酸化ポリエチレンゴ
ム、ヒドリンゴム、ウレタンゴム等) を含む。水分散性
樹脂またはポリマーラテックス若しくはエマルジョンも
使用されてよい。
【0047】熱転写ドナー要素 本発明の熱転写ドナー要素は、ジアゾ置換基および前記
ジアゾ置換基に隣接した少なくとも1 個の電子求引性基
を有する化合物( 即ち、ジアゾ化合物) を含む材料の少
なくとも1 層の層で被覆された基材を含む。この層は、
非ジアゾ電磁線吸収剤および熱物質転写性材料をも含ん
でよい。または、これらの材料は熱物質転写性材料が最
外層にあるかぎり、別個の層中にあってもよい。この
為、熱物質転写性材料、LTHCおよびジアゾ化合物を含む
ことができるのは1 層構造体だけでなく、これらの材料
の各々は別個の層の中に含まれることができる。
【0048】または、それらのいずれか2 種が1 層中で
組み合わされて、そして第三の材料が第二層中に含まれ
てもよい。例えば、トップコートは、有機ポリマーバイ
ンダー中のトナーまたは顔料を1 層またはそれ以上の層
の中に熱物質転写性材料として含み、そして下層はジア
ゾ化合物およびLTHCを含むことができる。この為、1層
またはそれ以上の層が使用されるとしても、熱物質転写
性材料が最外層中にあることが唯一要求されることであ
る。熱物質転写性材料は、それ自体、1 層または2 層を
構成することができ、後者の場合には、物質転写層の構
成層の両方は画像形成プロセスの間に転写される。例え
ば、熱物質転写性材料が、その最外層として接着剤コー
ティングを有するならば、転写されたコーティングのレ
セプターへの付着性が上がる。脆性または耐火性の材料
が転写されるならば、または、受容要素に付着性促進膜
を適用することが実用的でないならば、これは非常に有
用である。または、熱物質転写性材料の最外層は着色剤
または反応性樹脂を含んでよく、このとき、熱物質転写
材料の直下の層は、ジアゾ化合物またはLTHCの最外層へ
の拡散または滲出を制限するために、または、画像形成
の間のドナーからの熱物質転写性材料の開放を補助する
ために使用されることができる。
【0049】1 層中であってもまたは別個の層の中であ
っても、ジアゾ化合物、非ジアゾ電磁線吸収剤はジアゾ
化合物の分解およびガス生成物の生成を行うために十分
な量で使用される。熱物質転写性材料は、適切な画像、
印刷版、カラープルーフ、レジスト、導電性素子等を提
供するために有効な量で存在する。好ましくは、ジアゾ
化合物は、合計の塗膜の約5 〜65重量% の量で存在し、
非ジアゾ電磁線吸収剤は合計の塗膜の約5 〜50重量% の
量で存在し、そして熱物質転写性材料は合計の塗膜の約
5 〜75重量% の量で存在する。
【0050】熱転写ドナー要素が適用される基材または
支持体は剛性であってもまたは可撓性であってもよい。
支持体は画像形成光( 赤外線を含む) の波長または他の
波長のいずれに対しても反射性であってもまたは非反射
性であってもよい。ドナーのためのキャリアは不透明で
あっても、透明であってもまたは半透明であってもよ
い。透明キャリアの場合には、光学画像形成はコーティ
ング側またはキャリア側のいずれからであってもよい。
布帛、マット、シート、ホイル、フィルムまたはシリン
ダーに成形できる、どんな天然または合成製品も基材と
して適切である。この為、基材はガラス、セラミック、
金属、金属酸化物、繊維材料、紙、ポリマー、樹脂、塗
工紙またはこのような材料の混合物、層群若しくはラミ
ネートであってもよい。適切なドナー基材は、プラステ
ィック; ガラス; ポリエチレンテレフタレート; 本質的
に9,9-ビス(4- ヒドロキシフェニル) フルオレンおよび
イソフタル酸、テレフタル酸またはそれらの混合物から
誘導された繰り返しの共重合単位からなるフルオレンポ
リエステルポリマー; ポリエチレン; ポリプロピレン;
ポリ塩化ビニルおよびそのコポリマー; 加水分解および
未加水分解酢酸セルロースから製造されたシートまたは
フィルムを含む。好ましくは、ドナー基材は所望の画像
形成電磁線に対して透明である。しかし、画像形成波長
で十分な透明性および十分な機械安定性を有するどんな
フィルムも使用されうる。使用できる不透明基材は、充
填剤入りのおよび/または被覆された、不透明なポリエ
ステル、印刷版に使用されているようなアルミニウム支
持体およびシリコンチップを含む。熱物質転写層を基材
上に被覆する前に、基材は、コーティングの付着性を改
良するために、下塗され、または処理される( 例えば、
コロナで) ことができる。基材の厚さは所望の用途によ
って広く変化させることができる。ドナー材料はシート
またはロールとして提供されうる。これらのいずれも、
製品内で均一に単色であってよく、そして、多色画像を
製造するためには異なる色の複数の製品が使用される。
または、ドナー材料は、複数の色の領域を含むことがで
き、そして多色画像を形成するために単一のシートまた
はロールが使用される。
【0051】熱転写ドナー要素は、適切な溶剤( 例え
ば、テトラヒドロフラン(THF) 、メチルエチルケトン(M
EK) 、トルエン、メタノール、エタノール、n-プロパノ
ール、イソプロパノール、水、アセトンおよびThe Dow
Chemical Company, Midland, MI からDOWANOL の商品名
で市販されているもの等、並びに、それらの混合物) 中
に成分を導入し、得られた溶液を、例えば、室温( 即
ち、25〜30℃) で混合し、得られた混合物を基材上に塗
布し、そして得られた塗膜を、好ましくは若干の昇温で
( 例えば、80℃) 乾燥することにより製造されうる。材
料は、ナイフコーティング、ロールコーティング、カー
テンコーティング、スピンコーティング、押出ダイコー
ティング、グラビアコーティング、スプレー等のような
適切な塗布技術により基材に塗布されることができる。
【0052】熱物質転写材料が多層構造体の別個の層で
あるときには、それは、制限するわけではないが、有機
若しくは水性溶剤中の溶液または分散体からの塗布( 例
えば、バーコーティング、ナイフコーティング、スロッ
トコーティング、スライドコーティング等) 、蒸着コー
ティング、スパッタリング、グラビアコーティング等を
含めた様々な技術により適用されることができ、熱物質
転写性材料自体の要求により決まる。
【0053】好ましくは、ジアゾ化合物を含む層は約0.
1 〜約10μm の厚さを有し、より好ましくは約0.2 〜約
5 μm の厚さを有する。熱物質転写性材料は、所望によ
り高度に着色されていてよく、そして別個の層で塗布さ
れるときには、この層は、好ましくは約0.1 μm 〜10μ
m の厚さ、そしてより好ましくは約0.3 〜約2 μm の厚
さを有する。
【0054】画像形成法 本発明の熱転写ドナー要素は、通常、画像受容要素とと
もに組み合わされて使用される。適切な画像受容要素(
即ち、熱物質転写受容要素) は当業界において周知であ
る。本発明において使用されうる画像受容要素の制限し
ない例は、陽極酸化アルミニウムおよび他の金属; 透明
ポリエステルフィルム( 例えば、PET);不透明の充填剤
入りのプラスティックおよび不透明の被覆されたプラス
ティックシート; 様々な異なるタイプの紙( 例えば、充
填剤入りのものまたは充填剤の入ってないもの、カレン
ダー加工されたもの等);布帛( 例えば、レザー) ; 木;
段ボール; ITO-被覆された導電性ガラスを含めた、ガラ
ス; プリント回路版; 半導体; およびセラミックを含
む。画像受容要素は未処理であっても、または、転写/
剥離プロセスを援助するためにまたは転写された材料の
付着性を改良するために処理されていてもよい。レセプ
ター層は、米国特許第5,351,617 号(Williamsら) に開
示されているように、ドナーに予備積層されてもよい。
これは画像がドナー自体の上に形成されるときに有用で
あることができ、そして予備積層されたレセプターは融
蝕破片を閉じ込め、そしてその拡散を制限するように作
用する。画像は、この為、ドナー上で形成され、そし
て、レセプターは剥離され、そして転写される。
【0055】本発明の実施において、熱転写ドナーが画
像受容要素とともに使用されるときに、熱転写ドナーお
よび画像受容要素は互いに密に接触され、それにより、
照射時に、熱物質転写材料はドナー要素から受容要素に
転写される。例えば、ドナーおよび画像受容要素を真空
技術(例えば、真空ホールドダウン)、正圧、画像受容
要素自体の付着性または予備積層により密に接触するこ
とができ、そしてドナー要素を画像様に加熱することが
できる( レセプターも、ドナーに加えて、またはその代
わりに加熱されることができる) 。熱物質転写材料のド
ナーから画像受容要素への転写後に、画像は画像受容要
素上に形成され、そしてドナー要素は画像受容要素から
取り外されることができる。または、本発明の熱転写ド
ナー要素は画像受容要素を用いずに、単に融蝕されて画
像形成された製品を提供するように使用されることもで
きる。この場合、融蝕破片を抑制するように剥離可能な
トップコートは使用されてよい。
【0056】このように、本発明のドナー要素は、転写
印刷、特にカラー転写印刷およびカラープルーフィング
において使用されることができる。ドナー要素は、ま
た、マスキング用途において使用されることができ、こ
こで、転写された画像は、グラフィックアートまたはプ
リント回路産業におけるレジストおよび他の感光性材料
における露光マスクである。このような用途では、熱物
質転写材料は、一般的な露光装置から光のアウトプット
をブロックするために有効な材料を含む。適切なこのよ
うな材料は、クルクミン、アゾ誘導体、オキサジアゾー
ル誘導体、ジジシナマラセトン誘導体、ベンゾフェノン
誘導体等を含む。または、熱転写材料は、表面、例え
ば、銅表面をエッチングすることができる材料を含み、
それにより、エッチレジストを形成することができる。
【0057】接着剤中に金属粒子を含むドナーは、チッ
プ結合において導電性接着剤として作用するように回路
版に選択的に転写されうる。バインダー中のより少量の
体積分率の導電性粒子または、代わりに半導体粒子が転
写されるときには、抵抗回路素子が製造されうる。
【0058】本発明のドナー要素は印刷版の製造にも使
用されうる。ここで、画像形成された材料を、例えば、
短時間の高温ベークにより架橋することにより耐久性を
得ることができる。例えば、本発明のドナー要素は、無
水または平版印刷版を製造するためにも使用されうる。
平板印刷版では、親油性熱転写材料の親水性レセプタ
ー、例えば、粒化された陽極酸化されたアルミニウムへ
の転写は使用される。好ましくは、熱転写材料は、感度
および解像度を最大化するように未架橋状態で転写され
る。得られた印刷版を、インクおよびインク源溶液を用
いて平板印刷プレス上で印刷するために使用する。しば
しば、転写後の熱転写材料の耐久性を上げ、それによ
り、より長時間の運転長さの印刷版を提供するために、
熱転写性材料は、熱および電磁線照射(例えば、UV)
時に熱転写材料を架橋する架橋剤を含むことができる。
熱作用により硬化されうる架橋剤の例は、フェノール樹
脂の存在下でのメラミンホルムアルデヒド樹脂であり、
それは、例えば、American Cyamamid Co., Wayne, NJか
らのCYMEL 303 の商品名で入手可能である。UV光により
硬化されうる架橋剤の例は、多官能性アクリレートであ
り、例えば、Sartomer Co., Westchester, PA からSR-2
95の商品名で入手可能である。熱架橋は触媒および硬化
剤、例えば、酸の存在により改良されうる。同様に、光
架橋剤は光開始剤、光触媒等の存在により改良されう
る。
【0059】本発明のドナー要素は液晶ディスプレー装
置のためのカラーフィルターの製造にも使用されうる。
カラーフィルターを製造するための適切なカラードナー
要素の例は、基材上でのバインダー中の染料または顔料
のコーティングであろう。レーザーまたは他の焦点電磁
線源は、画像様のカラー材料を、しばしばマトリック含
有(例えば、黒色マトリックス)レセプターシートへ転
写するために使用される。画像形成性電磁線吸収剤材料
は染料/顔料層中に含まれてよい。別個の画像形成電磁
線層も使用されてよく、それは、通常、カラー含有ドナ
ー層に隣接している。ドナー層の色はフィルター要素に
通常にまたは特殊に使用されている多くの入手可能な
色、例えば、シアン、イエロー、マゼンタ、レッド、ブ
ルー、グリーン、ホワイトおよび考えられる他のカラー
およびトーンから使用者により必要により選択されう
る。染料または顔料は好ましくはマトリックス含有レセ
プター層に転写されるときに、予め決められた特定の波
長の光に透過性である。
【0060】本発明の熱物質転写媒体の画像形成は短時
間の光源露光により行われる。短時間の露光は、伝導に
よる熱損失を最小にし、その為、熱効率が改良される。
適切な光源はフラッシュランプおよびレーザーを含む。
光化学効果を最小にし、そして熱効率を最大にするため
に紫外線よりも赤外線を比較的に豊富に含む光源を使用
することが有利である。それ故、レーザーが使用される
ときには、赤外線または近赤外線、特に約700 〜1200n
mの光を放出するものが好ましい。この領域での適切な
レーザー源は、Nd/YAG、Nd:YLFおよび半導
体レーザーを含む。本発明における使用に好ましいレー
ザーは、高出力(>100mW )単一モードレーザーダイオ
ード、ファイバー結合レーザーダイオードおよびダイオ
ードポンプドソリッドステートレーザー(例えば、N
d:YAGおよびNd:YLF)を含み、そして最も好
ましいレーザーはダイオードポンプドソリッドステート
レーザーである。
【0061】全体の構造体は一度に露光されても、また
は、スキャニングにより露光されても、パルス源により
露光されても、または、任意領域で逐次的に露光されて
もよい。同時複数露光装置は使用されてよく、光エネル
ギーが光ファイバーを使用して分配されるものを含む。
単一モードレーザーダイオード、ファイバー結合レーザ
ーアレー、レーザーダイオードバーおよびダイオードポ
ンプドレーザーであって、0.1 〜12W の近赤外領域の電
磁スペクトルを生じるものは露光のために使用されう
る。好ましくは、ソリッドステート赤外レーザーまたは
レーザーダイオードアレーは使用される。比較的に小さ
い面積上に焦点されるかぎり、比較的に低い強度の源も
有用である。
【0062】露光は、ジアゾ化合物を含む画像形成構造
体の表面に向けられるか、または、かかるドナー構造体
の下の透明基材を通して行われるか、または、ドナー構
造体と実質的に接触している受容層の透明基材を通して
行われることができる。本発明の材料を熱画像形成する
方法がいかなるものであっても、画像形成の前またはそ
の間に画像形成温度より低い温度に全体的にまたは局所
的に予備加熱されてよいことは明らかである。
【0063】露光エネルギーは使用する転写のタイプ、
例えば、構造体からの材料の除去(剥離)により直接的
に形成されるか、または、レセプター要素への転写によ
り形成されるかのいずれかによるであろう。レセプター
要素を使用するときには、露光は、レセプターのドナー
との接触の程度、温度、粗さ、表面エネルギー等による
であろう。露光の間のスキャニング速度も役割を果た
し、ドナーまたはレセプターの熱物質にもよるであろ
う。転写の程度および転写の均質性が有用であるために
十分に大きくなるように露光のエネルギーは選ばれるで
あろう。レーザー露光滞留時間は、好ましくは約0.05〜
50μ秒であり、そしてレーザー流束は好ましくは約0.01
〜1J/cm2である。光源により画像形成されるけれども、
本発明の材料は本質的に可視光に対して感光性でない。
画像形成法の熱的性質により、通常、画像構造体を通常
の室内光下で取り扱うことができる。
【0064】本発明は次の詳細な例を参照することによ
り更に説明されるであろう。これらの例は、様々な特定
且つ好ましい態様および技術を更に例示するために提供
される。多くの変更は本発明の範囲内でなされうるであ
ろうと理解されるべきである。
【0065】例装置 材料の熱重量分析(TGA) および示差走査熱量(DSC) 測定
は、DuPont Instruments 912示差走査熱量計および951
熱重量分析機を使用して行った。TGA 分析は、50ml/ 分
( 標準温度および標準圧力で) の速度での窒素流下で10
℃/ 分の加熱速度を用いて行い、そして加熱の間の試料
の重量損失を測定した。DSC 測定は、リークなしに幾つ
かの圧力雰囲気に耐えられる密閉ステンレススチールパ
ン中で、10℃/ 分の加熱速度で行われた。この手順は熱
分解してガスの生成を伴う化合物を試験するときに特に
重要であった。この手順は分解温度に達する前の化合物
の蒸発も防止した。DSC を使用して、ジュール/ グラム
の分解発熱( または吸熱)および発熱( または吸熱) の
ピークでの分解温度を測定した。試料のサイズはTGA に
ついては2 〜5mg であり、そしてDSC については1 〜5m
g であった。これらの測定の結果を下記の表1 に示す。
【0066】3 種のタイプのレーザースキャナーを使用
した: 単一ビームNd:YAGレーザーで可撓性基材を画像形
成するために適切な内部ドラムタイプスキャナー; 単一
ビームNd:YAGレーザーで可撓性および剛性基材の両方を
画像形成するために適切なフラットフィールド装置; お
よびファイバー結合レーザーダイオードアレーで可撓性
基材を画像形成するために適切な外部ドラム装置。
【0067】内部ドラム装置では、Nd:YAGレーザーを使
用し、TEM00 モードで1.064 マイクロメートルで運転
し、そして画像形成平面で3.2Wの入射電磁線で26マイク
ロメートルスポット(1/e2 ) に焦点して、画像形成を行
った。レーザーの走査速度は160 メートル/ 秒であっ
た。画像データを大容量メモリーから輸送して、音- 光
変調機に送り、レーザーの画像様変調を行った。画像形
成平面は、レーザー走査方向に対して垂直に同時移動さ
れる135 °ワープドラムからなった。基材( ドナーおよ
びレセプター) は真空ホールドダウンを用いてドラムに
しっかりと固定された。ドナーおよびレセプターは、精
密移動ステージを用いて、一定速度でレーザースキャン
に対して垂直方向に移動された。
【0068】フラットフィールド装置では、フラットフ
ィールド検流スキャナーを使用して、画像形成平面を横
切ってNd:YAGレーザー(1.064マイクロメートル) から焦
点されたレーザービームを走査した。精密移動真空ステ
ージが画像形成平面にあり、駆動ステージ上に取り付け
られており、それにより、材料は横走査方向に移動され
た。フィルム平面上のレーザー出力は、3 〜7 ワットで
変化でき、そしてスポットサイズは約200 マイクロメー
トル(1/e2 幅) であった。ここで用いた試料の直線走査
速度は600 センチメートル/ 秒であった。顕微鏡スライ
ドガラスを真空ステージ上に取り付け、そして受容基材
として使用した。ドナー基材をガラスと真空接触させて
置き、そしてドナーシートのポリエステル側を通して露
光してレーザーで画像形成した。ドナーおよびレセプタ
ーを一定速度でレーザースキャンに垂直の方向に移動し
た。結果として、レーザーからのビームは変調されてい
なかったので、同寸法の色付きストライプが画像形成領
域内でガラス上に転写された。
【0069】外部ドラム装置では、平行/ 円形化レーザ
ーダイオード(SDL, Inc., San Jose, CA, モデル5422-G
1, 811ナノメートル) から焦点されたレーザースポット
で材料を走査した。外部ドラム走査コンフィグレーショ
ンを使用した。焦点されたレーザースポットは8 マイク
ロメートル( 全幅1/e 2 レベル) であり、そして画像形
成媒体での出力は110 ミリワットであった。横方向走査
移動速度は精密移動ステージを用いて、4.5 マイクロメ
ートル/ ドラム回転であった。ドラムの周囲は84.8セン
チメートルであった。感圧接着テープを使用してレセプ
ターおよびドナーをドラムに取り付けた。画像データを
大容量メモリーから出力供給源に輸送し、それがレーザ
ーダイオードの画像様変調を行った。
【0070】化合物の調製 下記で使用した材料は、特に指示がないかぎり、Aldric
h Chemical Co.(Milwaulee, WI) から得たものである。
融点( 未補正) を、Arthur H. Thomas Co.(Philadelphi
a, PA)から入手可能なThomas Hoover 細管融点装置を用
いて記録した。NMR スペクトルはVarian Instruments
(Palo Altop, CA) から入手可能な400MHzまたは500MHz
のいずれかのフーリエ変換NMR スペクトロメーターを用
いて記録した。赤外スペクトルはBomen/Hartmann & Bra
un(Quebec, CA)から入手可能なBomen MB 102フーリエ変
換IRスペクトロメーターを用いて記録した。分子量はEx
trelCorporation(Pittsburgh, PA)から入手可能なExtre
lフーリエ変換質量スペクトロメーターを用いて記録し
た。
【0071】ポリマー分子量決定のために、ゲルパーミ
エーションクロマトグラフィー(GPC) 分析を、Jordi As
scociates, Inc.(Bellinghham, MA)から入手可能なJord
i Associates 混合床ベッドポアサイズおよびW-100 オ
ングストロームカラム、および、Hewlett Packard Co.
(Palo, Alco, CA) から入手可能なHP 1047A反射率検知
機を有するHP 1090 クロマトグラフィー上で記録した。
検量はPressure Chem. Co.(Pittsburgh, PA)のポリスチ
レン標品を基準とした。試料をTHF(4mg/mL) 中で調製
し、0.2 μmTEFLON フルターで濾過し、試料(100マイク
ロリットル) を注入した。
【0072】化合物I : 5-ジアゾ-2,2- ジメチル-4,6-
ジオキソ-1,3- ジオキサン
【化11】
【0073】5-ジアゾ-2,2- ジメチル-4,6- ジオキソ-
1,3- ジオキサン( しばしばMeldrum's Diazo と呼ばれ
る) をTCI America, Portland, OR から購入した。
【0074】化合物II : 5- ジアゾ-4,6- ジケト-2- メ
チル-2-(2-フェネチル)-1,3-ジオキサン
【化12】
【0075】5-ジアゾ -4,6-ジオキソ-2- メチル-2(2-
フェネチル)-1,3-ジオキサン(しばしばBenzyl Acetone
Meldrum' Diazo と呼ばれる) をChem Ber., 94, 924
(1961) および米国特許第4,339,522 号(Budanson ら)
の例1 により調製した。4,6-ジオキソ-2- メチル-2-(2-
フェネチル)-1,3-ジオキサンの前駆体を、100ml 丸底フ
ラスコ中に、ベンジルアセトン(14.8g、0.1 モル) 、無
水酢酸(10.2g、0.1 モル) およびマロン酸(10.4g、0.1
モル) を加えることにより調製した。この懸濁液をスチ
ームバス上でゆっくりと加熱し、そして10mlの酢酸エチ
ルを加えて、均質溶液を得た。室温( 即ち、25℃〜30
℃) に冷却し、4 滴の濃過塩素酸を加え、そして反応体
を一晩攪拌した。酢酸エチルをロータリーエバポレータ
により除去し、そして残留物をイソプロパノール中( 約
50ml) 中で加熱して溶解した。冷却後、固体分を濾過に
より単離した(8.5g 、40% 収率) 。
【0076】100ml 丸底フラスコ中に、p-トルエンスル
ホニルクロリド(2g 、10.5ミリモル) 、アジ化ナトリウ
ム(0.68g、10.5ミリモル) および30mlの30:70(体積- 体
積)水- エタノールを入れた。この溶液を室温で30分間
攪拌した。この溶液に、4,6-ジオキソ-2- メチル-2-(2-
フェネチル)-1,3-ジオキサン(2.34g、10ミリモル) およ
びトリエチルアミン(1.06g,10.5 ミリモル) を加えた。
溶液を2 時間攪拌した。この反応混合物を水(100ml) で
希釈し、そして石油エーテル(2x100ml) で抽出した。有
機層を飽和塩化ナトリウム(100ml) で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、そして濃縮して、薄い黄色の固
体を得た。この未精製固体分をエタノールから再結晶さ
せ、5-ジアゾ-4,6- ジオキソ-2メチル-2-(2-フェネチ
ル)-1,3-ジオキサン(1.25g、50% 収率) 融点50〜52℃を
得た。1H NMRおよびIRスペクトルは例示生成物と一致し
た。
【0077】化合物III : ジエチル2-ジアゾマロネート
【化13】
【0078】アジ化ナトリウム(683mg、10.5ミリモル)
、p-トルエンスルホニルクロリド(2.0g 、10.5ミリモ
ル) 、および、70% エタノール水溶液(30ml)の混合物を
室温で1 時間攪拌した。マロン酸ジエチル(1.62mL 、10
ミリモル) およびトリエチルアミン(1.46ml,10.5ミリモ
ル) を加えた。反応混合物を室温で1.5 時間攪拌し、そ
してその後、脱イオン水(200ml) 中に注いだ。混合物を
石油エーテルで抽出した。抽出物を合わせ、そして生成
した固体分からデカントした。この石油エーテル溶液を
飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機溶液を無水
硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、そして濃縮して、1.
65g のジエチル2-ジアゾマロネートを黄色の固体として
得た。IR (KBr) : 2138 、1757、1735、1320、1092c
m-1。分解温度:175℃(DSCにより) 。
【0079】化合物IV : ポリ(2- ジアゾ-3- オキソブ
チロキシエチルメタクリレート)
【化14】
【0080】2-ジアゾ-3- オキソブチロキシエチルメタ
クリレート(4.39g、18.3ミリモル)、トルエン(7ml) 、
ヘキサンチオール(30ml Eastman Chemical, Kingsport,
TN)および2,2'- アゾビス(2,4- ジメチルバレロニトリ
ル)(12mg、Polyscience, Inc., Warrington, PA)の混合
物を65℃で6 時間攪拌した。この反応混合物を石油エー
テル(100ml) 中に注ぎ、そして一晩放置した。溶剤を固
体化したポリマーからデカントした。残留物を真空下(<
1300パスカル) で室温で乾燥し、3.60g のポリ(2- ジア
ゾ-3- オキソブチロキシエチルメタクリレート) を薄い
黄色の固体として得た。IR : 2124cm -1、Mw=52,000;Mn
=20,200;q=約84。
【0081】化合物V : 2-ジアゾ-3- オキシブチロキシ
エチルメタクリレート
【化15】
【0082】2-ジアゾ-3- オキソブチロキシエチルメタ
クリレートをY.K.Rao らのIndian J. Chem., 25B, 735
(1986)に記載された手順により調製した。2-アセトアセ
トキシエチルメタクリレート(4.28g、20ミリモル、East
man Chemical, Kingsport, TN から入手可能) 、ジクロ
ロメタン(30ml)およびp-トルエンスルホニルアジド(3.9
4g、20ミリモル) の混合物を0 ℃に冷却し、その後、DB
U(1,8-ジアザビシクロ[5.4.0] ウンデス-7- エン、4.48
ml、30ミリモル) を滴下して加えた。DBU の添加の後、
反応混合物を室温で15分間攪拌し、その後、10%KOH(100
ml) およびジエチルエーテル(50ml)の混合物中に注い
だ。有機層を分離し、水層をジエチルエーテル(50ml)で
再抽出した。有機抽出物を合わせ、その後、3N HCl(50m
l)、脱イオン水(2x50ml)および飽和塩化ナトリウム水溶
液(50ml)で順に洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウ
ムを用いて乾燥し、濾過し、そして濃縮して、4.39g の
2-ジアゾ-3- オキソブチロキシエチルメタクリレートを
薄い黄色の油として得た。1HNMR(400MHz, CDCl3) : δ
1.94(s, 3H); 2.47(s, 3H);4.35 〜4.55(m, 4H); 5.60
(s, 1H); 6.12(s, 1H) 、IR : 2181 cm-1。分解温度 :
156℃(DSCにより) 。
【0083】化合物VI :ジメドンジアゾ
【化16】
【0084】ジメドンジアゾをY.K.Rao らのIndian J.
Chem., 25B, 735 (1986)に記載された手順により調製し
た。ジメドン(2.8g 、20ミリモル) 、ジクロロメタン(3
0ml)およびp-トルエンスルホニルアジド(3.94g、20ミリ
モル) の混合物を0 ℃に冷却し、そしてDBU(1,8-ジアゾ
ビシクロ[5.4.0] ウンデス-7- エン、4.48g 、30ミリモ
ル) を滴下して加えた。DBU の添加後に、反応混合物を
室温で15分間攪拌し、そして10%KOH溶液(100ml) 中に注
いだ。有機層を分離し、そして3N HCl(50ml)、脱イオン
水(2x50ml)および飽和塩化ナトリウム水溶液(50ml)で順
に洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾
燥し、濾過し、濃縮してオレンジ色の固体を得た。溶離
液として石油エーテル/ 酢酸エチル(65:35) を用いてシ
リカゲル上でのクロマトグラフィーによりこの固体分を
精製し、2.10g のジメドンジアゾを薄い黄色の固体とし
て得た( 融点108 〜109 ℃) 。1H NMR(400MHz, CDCl3):
δ1.09(s, 6H); 2.41(s, 4H)。
【0085】化合物VII: 2- ジアゾ-1- フェニル-1,3-
ブタンジオン
【化17】
【0086】アジ化ナトリウム(683mg、10.5ミリモル)
、p-トルエンスルホニルクロリド(2.0g 、10.5ミリモ
ル) および70% エタノール水溶液(30ml)の混合物を室温
で1 時間攪拌した。1-ベンゾイルアセトン(1.62g、10.0
ミリモル) およびトリエチルアミン(1.46ml 、10.5ミリ
モル) を加えた。反応混合物を室温で3 時間攪拌し、そ
して脱イオン水(200ml) 中に注いだ。この混合物を石油
エーテル(2x200ml) で抽出した。この抽出物を合わせ、
その後、塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄した。有機溶
液を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、濾過し、そ
して濃縮して、0.98g の2-ジアゾ-1- フェニル-1,3- ブ
タンジオンを黄色の油として得た。分解温度: 128 ℃(D
SCにより) 。
【0087】化合物VIII: ジ-t- ブチル2-ジアゾマロネ
ート
【化18】
【0088】アジ化ナトリウム(1.37g、21ミリモル) 、
p-トルエンスルホニルクロリド(4.0g 、21.0ミリモル)
および70% エタノール水溶液(60ml)の混合物を室温で1
時間攪拌した。ジ-t- ブチルマロネート(4.48ml 、20.0
ミリモル) およびトリエチルアミン(2.92g、21.0ミリモ
ル) を加えた。この反応混合物を室温で4 時間攪拌し、
そして脱イオン水(200ml) 中に注いだ。この混合物を石
油エーテル(2x200ml)で抽出した。この抽出物を合わ
せ、そして塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄した。有機
溶液を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、濾過し、
そして濃縮して、6.10g のジ-t- ブチル2-ジアゾマロネ
ートを黄色の油として得た。IR( フィルム): 2110 c
m-1、分解温度: 178 ℃(DSCにより) 。
【0089】化合物IX: ジ-t- ブチル2,4-ジアゾ-3- オ
キソグルタレート( ビスジアゾ)
【化19】
【0090】アジ化ナトリウム(930mg、14.3ミリモル)
、p-トルエンスルホニルクロリド(2.71g、14.3ミリモ
ル) および70% エタノール水溶液(46ml)の混合物を室温
で1 時間攪拌した。ジ-t- ブチル1,3-アセトンジカルボ
キシレート(2.0g 、7.74ミリモル) およびトリエチルア
ミン(2.27ml 、16.3ミリモル) を加えた。この反応混合
物を室温で5 時間攪拌し、そして脱イオン水(200ml) 中
に注いだ。反応混合物を石油エーテル(2x150ml) で抽出
した。この抽出物を合わせ、そして生成した固体分から
デカントした。有機溶液を5%KOH(100ml)および塩化ナト
リウム飽和水溶液で順に洗浄した。この有機溶液を無水
硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、そして濃縮して、黄
色の油を得た。この油を高真空(<1300Pa) で濃縮し、薄
い黄色の固体を得た。1H NMR(500MHz 、CDCl3): δ1.50
(s) 、13C NMR(125.7MHz, CDCl3):δ27.83 、28.05 、8
3.10 、159.76、175.33。
【0091】化合物X:エチル2-ジアゾ−3-オキソ-3- フ
ェニルプロパネート
【化20】
【0092】アジ化ナトリウム(1.37g、21.0ミリモル)
、p-トルエンスルホニルクロリド(4.0g 、21.0ミリモ
ル) および70% エタノール水溶液(60ml)の混合物を室温
で1 時間攪拌した。ベンゾイル酢酸エチル(3.50ml 、2
0.0ミリモル) およびトリエチルアミン(2.92ml 、21.0
ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で3.5 時間攪拌
し、そして脱イオン水(200ml) 中に注いだ。抽出物を合
わせ、生成した固体分からデカントした。有機溶液を塩
化ナトリウム飽和水溶液で洗浄した。有機溶液を無水硫
酸マグネシウムを用いて乾燥し、濾過し、そして濃縮し
て、3.37g の2-ジアゾ-3- オキソ-3- フェニルプロパネ
ートを黄色の油として得た。分解温度:152℃(DSCによ
り) 。
【0093】化合物X:3-ジアゾ-1,8,8- トリメチルビシ
クロ[3.2.1] オクタン-2,4- ジオン
【化21】
【0094】3-ジアゾ-1,8,8- トリメチルビシクロ[3.
2.1] オクタン-2,4- ジオン( しばしばメチレンカンフ
ォロキノンジアゾと呼ばれる) をV.E.EisertらのLiebig
s Ann.Chem., 659, 64 (1962)に記載された手順により
調製した。アジ化ナトリウム(0.126g 、1.94ミリモル)
、p-トルエンスルホニルクロリド(0.369g 、1.94ミリ
モル) および70% エタノール水溶液(6ml) の混合物を室
温で1 時間攪拌した。1,8,8-トリメチルビシクロ[3.2.
1] オクタン-2,4- ジオン(0.332g 、1.84ミリモル)およ
びトリエチルアミン(0.27ml,1.94ミリモル) を加えた。
反応混合物を室温で一晩攪拌し、そして脱イオン水(50m
l)中に注いだ。この混合物を石油エーテル(2x50ml)で抽
出した。抽出物を合わせ、そして塩化ナトリウム飽和水
溶液で洗浄した。有機溶液を無水硫酸ナトリウムを用い
て乾燥し、濾過し、そして濃縮して、薄い黄色の固体を
得た。この固体分を少量の冷たい(5℃) の石油エーテル
で洗浄し、そして乾燥して、0.130gの3-ジアゾ-1,8,8-
トリメチルビシクロ[3.2.1] オクタン-2,4- ジオンを白
色固体として得た。1H NMR(400MHz 、CDCl3): δ1.01
(s, 3H);1.04(s, 3H) ; 1.17(s, 3H);1.75〜1.83(m, 1
H); 1.90 〜2.00(m, 2H); 2.20 〜2.34(m, 1H); 2.60
(d, 1H)、分解温度:145℃(DSCにより) 。
【0095】例1 〜5 および比較例1 〜2 例1 〜5 および比較例1 〜2 は内部ドラム装置を用いた
ドナーからレセプターへの熱物質転写における効率につ
いて、幾つかの化合物およびポリマーを比較するもので
ある。これらの例は、レーザー誘導熱物質転写の効率は
エネルギー生成性材料の熱分解温度、分解の発熱性、分
解または蒸発のいずれかによるガス生成による圧力発生
能および蒸発の温度依存性を含めた、多くのファクター
によるものである。
【0096】一連のコーティング溶液を調製し、各溶液
は、0.25g の、MEK 中の20重量% ノボラック樹脂SD-126
A (Borden Packaging & Industrial Products, Louisvi
lle,Kentucky)、0.05g の下記式の構造を有するIR近赤
外染料(Glendale ProtectiveTechnologies, Lakeland,
Florida)
【0097】
【化22】
【0098】および0.015gのインドーレニンレッドマゼ
ンタ染料( カラーインデックス48070)をその下記式の構
造を有するペルフルオロ-4- エチルシクロヘキサンスル
ホン酸塩(IR PECHS)として、
【0099】
【化23】
【0100】( 米国特許第4,307,182 号(Dalzellら) に
より教示されているように、水中で塩化インドーレニン
レッドおよびペルフルオロ-4- エチルシクロヘキサンス
ルホン酸カリウムとの複分解反応により調製され、コー
ティングおよび転写された画像を可視化するために使用
されるものである。) 、0.7gのメチルエチルケトン(ME
K) 、および0.05g の次のジアゾ化合物、ジアゾ化合物
前駆体または蒸発性固体のいずれかを含んだ: 例1 は化
合物I(Meldrum's Diazo)を含み; 例2 は化合物II( Benz
yl Acetone Meldrum's Diazo) を含み; 例3 は化合物(V
I)( ジメドンジアゾ) を含み; 例4 は化合物IX( ビスジ
アゾ) を含み、例5 は化合物XI( メチレンカンフォロキ
ノンジアゾ) を含んだ。比較例1 はメチレンカンフォロ
キノンを含み、それは下記式の構造を有し、
【0101】
【化24】
【0102】そして比較例2 は樟脳を含んだ。
【0103】例1 〜5 および比較例1 および2 を58μm
の厚さのポリエステルにNO.4コーティングロッド(RD Sp
ecialties, Webster, NY) を用いて塗布し、そして80℃
で2分間乾燥し、不粘着性の透明のドナーフィルムを得
た。ドナーフィルムを150 μm の厚さの粒化し、陽極酸
化し且つ珪酸化したアルミニウムの印刷版レセプターと
内部ドラム露光装置内で真空下で接触させた。これらの
ドナー/ レセプター試料をドナーシートのポリエステル
側を通して露光した。露光したドナーシートをレセプタ
ーから剥離し、レセプター上に転写されたラインの幅を
μm で測定し、そして熱物質転写のしきい値を計算し
た。結果を下記の表1 に示す。
【0104】例6 0.055gのジアゾポリマー化合物IV、0.07g のIR-165染
料、0.015gのIR PECHS染料および0.9gのMEK からなる溶
液をNo.4コーティングロッドで58μm の厚さのポリエス
テル上に塗布し、乾燥した。得られたドナーを内部ドラ
ム装置を用いて例1 〜5 と同様に露光した。結果を下記
の表1 に記録する。
【0105】比較例3 例6で使用したのと同一のポリマーであるが、ジアゾ基
を含まず、下記式の構造を有するもの、0.055g、
【0106】
【化25】 (式中、繰り返し単位の数rは約70〜100 である。)
と、0.03g のIR-165染料、0.007gのIR PECHS染料および
0.453gのMEK からなる溶液をNo.4コーティングロッドで
58μm の厚さのポリエステル上に塗布し、乾燥した。得
られたドナーを例1〜5 と同様に露光した。結果を下記
の表1 に記録する。
【0107】比較例4 0.5gの、MEK 中20重量% のノボラック樹脂SD-126A 、0.
05g のIR-165染料、0.015gのIR PECHS染料および0.5gの
MEK からなる溶液をNo.4コーティングロッドを用いて58
μm の厚さのポリエステル上に塗布し、乾燥した。得ら
れたドナーを例1 〜5 のように露光した。結果を下記の
表1 に記録する。
【0108】比較例5 0.01g のニトロセルロース(Hercules, Inc., Wilmingto
n, DE)、0.07g のIR-165染料、0.015gのIR PECHS染料お
よび0.9gのMEK からなる溶液をNo.4コーティングロッド
を用いて58μm の厚さのポリエステル上に塗布した。得
られたドナーを例1 〜5 のように露光した。結果を下記
表1 に記録する。
【0109】比較例6 ジアゾニウム塩ペルフルオロブタンスルホネート樹脂を
次の複分解反応により調製した。1.13g の、20g の水の
中のペルフルオロブタンスルホン酸カリウム塩および1
2.5g のメタノールの溶液を、20g の水中のホルムアル
デヒドと4-ジアゾニウムジフェニルアミンとの縮合生成
物の塩化亜鉛複塩(Minnesota Mining andManufacturing
Company, St. Paul, MN)1gおよびメタノール12.5g の
溶液に、全て一度に加えた。直ぐに生成した沈殿物を濾
過し、100ml の脱イオン水で洗浄し、そして乾燥して、
1.5gの次の樹脂( 式中、t は約2 〜9 である。) を得
た。
【0110】
【化26】
【0111】0.1gのこの樹脂の試料を0.07g のIR-165染
料、0.015gのIR PECHS染料および0.9gのMEK と混合し、
そしてNo.4コーティングロッドを用いて58μm の厚さの
ポリエステルに塗布し、そして乾燥した。得られたドナ
ーを例1 〜5 のように露光した。結果を下記の表1 に記
録する。
【0112】比較例7 0.25g の、MEK 中の20重量% ノボラック樹脂SD-126A お
よび0.05g の下記式のジアゾニウム塩(Esso, Co.Ltd.,
Partnership, Muskegon, MI)からなる溶液を、0.07g の
IR-165染料、0.015gのIR PECHS染料および0.7gのMEK と
混合した。
【0113】
【化27】
【0114】この溶液をNo.4コーティングロッドを用い
て58μm の厚さのポリエステル上に塗布し、そして乾燥
した。得られたドナーを例1 〜5 のように露光した。結
果を下記表1 に記録する。
【0115】
【表1】
【0116】例1 〜6 および比較例1 〜7 に関する表1
に示した結果から幾つかの評価が導き出せる。熱物質転
写系において有用であるものと言われている、比較のエ
ネルギー生成性材料のニトロセルロース(CE-5)、ジアゾ
ニウム塩樹脂(CE-6)およびジアゾニウム塩(CE-7)は、感
度の観点からは、ジアゾポリマー化合物IV(E-6) 、様々
なジアゾ化合物I 、II、VI、IXおよびXIを含むノボラッ
ク樹脂(E-1〜5)およびメチレンカンフォロキノンおよび
樟脳(CE-1 およびCE-2) のような特定の蒸発性固体ほど
良好には機能しない。化合物I 、IIおよびVIは非常に似
た構造であるが、大きく異なる感度を付与する。これ
は、化合物IIが高蒸発温度および高分解温度を有し、そ
れにより感度を下げるという事実によるものである。化
合物I は化合物IIより非常に低い蒸発温度を有するが、
同一の分解温度を有し、それ故、中位の感度を有する。
化合物VIは低い蒸発温度および低い分解温度の両方を有
し、それにより、高い感度となる。それ故、低い蒸発温
度を有するか( 例えば、樟脳およびメチレンカンフォロ
キノンのような化合物は良好な感度を与えるが、高いエ
ネルギーを生成して分解することはない) 、または、低
い発熱分解温度を有するかのいずれかである材料を使用
することにより達成されうる。200 ℃より高い初熱分解
温度を有し、且つ、高い蒸発温度を有する化合物はこれ
らの実験条件下で( 例えば、ニトロセルロースおよび化
合物II) 低い感度となる。化合物VIは、恐らく、高度に
発熱性の分解と低い蒸発温度および分解温度との組み合
わせの結果として、例外的に高い感度を有し、この条件
はTGA およびDSC 結果により示される。
【0117】例7 〜9 および例8 〜10 10重量% のMEK 中での表2 に示したポリマー0.5g、0 〜
0.05g の化合物I 、0.05g のIR-165染料、0.015gのIR P
ECHS染料および0.45g のMEK からなるコーティング溶液
を調製した。これらの溶液を58μm の厚さのポリエステ
ル上に塗布し、乾燥し、そして例1 のように露光した。
下記の表2 はアルミニウムレセプター上での融蝕した物
質転写性材料のラインを示す。
【0118】 例(E) または 比較例(CE) ポリマー 化合物I(g) ライン幅( μm) E-7 Butvar B761 0.05 9.4 ( ポリビニルブチラール) CE-8 Butvar B76 0 6.4 E-8 Saran F3102 0.05 11.9 ( ポリ塩化ビニリデン) CE-9 Saramn F310 0 6.9 E-9 セルロースアセテート 0.05 17.6 ブチレート551-0.013 CE-10 セルロースアセテート 0 9.92 ブチレート551-0.01 1 Monsanto Co. St. Louis, MO2 The Dow Chemical Co., Midland, MI 3 Eastman Chemical Co. Kingston, TN
【0119】化合物I を含むコーティングは試験した全
てのポリマー中で高いライン幅( より高い感度) を示し
た。
【0120】例10 近赤外染料I を次の手順で調製した。Q SWITCH V塩素酸
塩(Eastman Chemicals, Rochester, NY)(0.1g)および(C
F3SO2)3 C - Cs+ (0.07g) を250ml 分液漏斗でMEK(100m
l)中に加えた。全てが溶解するまで混合物を振盪した。
エーテル(20mL)をMEK 溶液中に加え、その水との相溶性
を上げた。MEK/エーテル層を、脱イオン水(100ml) およ
び飽和塩化ナトリウム(100ml) で順に洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、そしてロータリーエバポレータ
で蒸発乾固させて次の構造の0.16g の染料I を得た。
【0121】
【化28】
【0122】0.25g の、MEK 中の20重量% ノボラック樹
脂SD-126A 、0.07g の染料I 、0.015gのIR PECHS染料、
0.05g の化合物I および0.7gのMEK を含む溶液を58μm
の厚さのポリエステル上に塗布し、そして乾燥した。試
料を例1 〜5 のように露光した。このドナーはアルミニ
ウムレセプター上で15.4μm のライン幅を生じた。コー
ティングがら化合物I を除いたときには、ライン幅は1
4.1μm のライン幅が得られ、化合物I がこのドナー組
成物の感度を改良していることを示した。
【0123】例11 0.125gの、MEK 中の20重量% ノボラック樹脂SD-126A 、
0.05g のIR-165染料、0.075gの化合物I および0.8gのME
K の溶液をNo.4コーティングロッドを用いて58μm の厚
さのポリエステル上に塗布し、そして80℃で2 分間乾燥
した。このコーティングを"SCOTCHPRINT" マゼンタトナ
ー(Minnesota Mining and Manufacturing Co., St.Paul
, MN)で、No.4コーティングロッドを用いて上塗し、そ
して80℃で2 分間乾燥した。得られたドナーを、例1 〜
5 に記載した露光装置内で真空下で平らなコピー用紙と
接触させた。マゼンタトナーは160 メートル/ 秒および
190 メートル/ 秒の走査速度で平らな用紙に容易に転写
された。下層から化合物Iを除いたときに、両方の走査
速度で低い転写性となった。この例は、2 層系におい
て、ジアゾ化合物の使用が感度を改良することを示し
た。
【0124】例12 MEK 中の20重量% ノボラック樹脂SD-126A 、0.17g 、3:
2 の比のシアン顔料およびVAGHバインダー( 酢酸塩化ビ
ニル、Union Carbide Chemicals and Plastics, Inc.,
Danbury, CT)からなるMEK 中の23重量% ミルベース分散
体、0.2g、化合物I 、0.05g 、IR-165染料、0.05g およ
びMEK 、0.61g からなる分散体をNo.4コーティングロッ
ドを用いて58μm の厚さのポリエステルフィルム上に塗
布し、そして80℃で2 分間乾燥した。このドナーを、そ
の後、滑らかな紙のレセプター(7600 紙、Minnesota Mi
ning and Manufacturing Co., St.Paul, MN)に対して例
11のように画像形成した。160 メートル/ 秒の走査速度
で露光した後に、紙上に22マイクロメートルの幅のシア
ンのラインを得た。化合物I をドナー層から除いたとき
には、同一の走査速度で、滑らかな紙上で低い転写性と
なった。この例は、ジアゾ化合物の使用が、着色顔料を
含むドナー層の転写の感度を改良することを示す。
【0125】例13 0.3gの化合物IV、0.05g のIR-165染料、0.015gのIR PEC
HS染料および2.7gのMEK からなる溶液を、No.4コーティ
ングロッドを用いて58マイクロメートルの厚さのポリエ
ステル上に塗布し、80℃で2 分間乾燥した。ハーフトー
ンスケール(1〜100%ドット、1%増分、175 ラインスクリ
ーン) をドナーからアルミニウムレセプターに、例1 〜
5 の露光条件により転写した。レセプターを分析したと
ころ、1〜99% ドットがアルミニウムに転写されたこと
を示した。画像のハーフトーンマゼンタカラー分離も同
様に転写した。得られたプレートを180 ℃で2 分間ベー
クし、そしてHeidelBerg GTOプレスで、黒色平板印刷機
インクを用いて運転して、1000部のコピーを行い、印刷
版上の画像の摩耗を示さなかった。
【0126】例14 MEK 中の20重量%Borden ノボラック樹脂SD-126A 、0.3
g、MEK 中の5 重量%Resimene 747( メラミンホルムア
ルデヒド樹脂、Monsanto Co., St. Louis, MO)、0.4g、
化合物VI、0.02g 、IR-165染料、0.05g 、IR PECHS染
料、0.015gおよびMEK 、0.28g からなる溶液を58μmkの
厚さのポリエステルフィルム上にNo.4コーティングロッ
ドを用いて塗布し、そして80℃で2 分間乾燥した。ハー
フトーンスケール(1〜100%、175 ライン) およびハーフ
トーン画像を、例1 〜5 の露光条件により、160 メート
ル/ 秒の走査速度で、ドナーからアルミニウムに転写し
た。1〜99% ドットがアルミニウムにハーフトーンスケ
ールで転写した。プレートを384 ℃で1 分間ベークし、
そして、黒色平板印刷機インクを用いて、Heidelberg G
TO印刷プレスで運転して1000部のコピーを行い、印刷版
上での画像の摩耗を示さなかった。
【0127】例15 MEK 中の20重量%Borden ノボラック樹脂SD-126A 、0.22
g 、MEK 中のアクリル化エポキシ(Ebecryl 3605)ビスフ
ェノールA ベース(UCB Radcure, Inc., Livingston, N
J) 、0.08g 、化合物VI、0.04g 、IR-165染料、0.04g
、IR PECHS染料、0.015gおよびMEK 、0.66g からなる
溶液をNo.4コーティングロッドを用いて58μm の厚さの
ポリエステルフィルム上に塗布し、そして80℃で2 分間
乾燥した。ハーフトーンスケール(1〜100%、175 ライ
ン) およびハーフトーン画像を、例1 の露光条件によ
り、160 メートル/ 秒の走査速度でドナーからアルミニ
ウムへ転写させた。ドット(1〜99%)がハーフトーンスケ
ールでアルミニウム上に転写した。印刷版を384 ℃で1
分間ベークし、そして黒色印刷機インクを用いて、Heid
ergerg GTO印刷プレスで運転して1000部のコピーを取っ
たが、印刷版上の画像の摩耗は示さなかった。
【0128】例16 化合物IV、0.085g、化合物VI、0.015g、IR-165染料、0.
05g 、IR PECHS染料、0.015gおよびMEK0.9g からなる溶
液をNo.4コーティングバーを用いて58μm の厚さのポリ
エステル上に塗布し、そして80℃で2 分間乾燥した。ド
ナーを銅メッキKaptonレセプター( E.I.DuPont de Nemo
urs, Wilmington, DE)と対面して接触させた。このアセ
ンブリーを例1 〜5 において使用した装置で160 メート
ル/ 秒の走査速度で画像形成し、回路およびラインパタ
ーンを形成した。30マイクロメートル幅および42マイク
ロメートルピッチのラインはこの方法を使用できること
を示した。コーティングはドナーからレセプターへ転写
し、銅表面上にエッチレジストを提供した。この画像を
180 ℃で2 分間ベークし、そして、50mlの濃硫酸、400m
L の水および50mlの30% 過酸化水素水溶液からなる溶液
で露光した銅を約3分間室温でエッチングして金属を完
全に除去し、レジストを受容していない領域においてKa
ptonポリマーのみを残すことにより金属表面をパターン
化した。このレジストをMEK 中に浸漬した綿棒で拭き取
ることにより除去した。この方法により、Kapton基材上
の銅回路を得た。化合物VIをドナーコーティングから除
いたときには低い転写性となった。
【0129】例17 47.17gのシアン顔料248-0165(Sun Chemical Corp., For
t Lee, NJ)、47.17gのVAGH樹脂(Union Carbide Chemica
ls and Plastics Co., Inc., Danbury, CT) 、5.66g の
Disperbyk 161 (BYK Chemie, Wallingford, CT) および
335gのMEK からなる23重量% シアン顔料ミルベースをメ
チルエチルメトン中で調製した。0.5gのシアン顔料ミル
ベース、0.05g のIR-165染料、0.02g のジアゾ化合物VI
および0.6gのMEK からなる分散体をNo.4コーティングロ
ッドを用いて58μm の厚さのポリエステル上に塗布し
た。ドナーを顕微鏡スライドガラスレセプターと接触さ
せ、そしてフラットフィールドスキャナー装置に入れ
た。ドナー/ レセプターの組み合わせ体をドナーのポリ
エステル側を通して3.5 ワットおよび7 ワットで露光
し、ドナーからガラスレセプターへシアン顔料コーティ
ングのラインを転写し、それぞれ約117 μm 幅および約
164 μm 幅のラインであった。
【0130】例18 MEK 中20重量% のノボラック樹脂SD-126A 、0.1g、化合
物IV、0.08g 、IR-165染料、0.05g およびMEK 、0.82g
からなる溶液をNo.4コーティングロッドを用いて58μm
の厚さのポリエステルフィルム上に塗布し、そして80℃
で2 分間乾燥した。0.25g のAquis II phtalo green GW
-3450 顔料分散体(Heucotech, Ltd., Fairness Hills,
PA) 、0.75g の水および3 滴の水中の5 重量%FC-170 界
面活性剤(Minnesota Mining and Manufacturing Co., S
t. Paul, MN)からなる混合物を第一層上にNo.4コーティ
ングロッドを用いて塗布し、そして80℃で2 分間乾燥し
た。このドナーを例17のような顕微鏡スライドガラスと
接触させて5 ワットで露光し、レセプター上に約140 μ
m の幅の転写されたグリーン顔料層のラインを得た。ラ
インは幾分ぎざぎざであり、そして多くのピンホールを
含んだ。Aquis II phthalo green GW-3450顔料分散体の
代わりに、Aquis II QA マゼンタRW-3116 顔料分散体(H
eucotech, Ltd., Fairless Hills, PA) およびAquis II
phthalo blue G/BW-3570 顔料分散体(Hecotech, Ltd.,
Fairless Hills, PA)を用いてこの例を繰り返し、同様
の結果を得た。化合物VIを下層から除いたら、これらの
露光条件で非常に低い転写性となった。
【0131】例19 塗布の前に、Aquis II QA マゼンタRW-3116 顔料分散体
を含む混合物に3 滴のJoncryl 74( アクリル樹脂溶液、
S.C. Johnson and Son, Inc., Racine, WI) を加えたこ
とを除いては例18を繰り返した。5 ワットでの例18のよ
うな露光によりガラスレセプター上に約160 μm のライ
ンが生じ、ピンホールは殆どまたは全くなかった。
【0132】例20 0.1gの化合物IV、0.05g のIR-165染料、0.015gのIR PEC
HS染料および0.9gのMEK からなる溶液をNo.4コーティン
グロッドを用いて58μm の厚さのポリエステル上に塗布
し、そして80℃で2 分間乾燥した。このドナーシートを
顕微鏡スライドガラスレセプター上に接触させ、そして
例17のように露光し、7 ワットおよび3.5 ワットで、ガ
ラスレセプター上にそれぞれ約175 μm および135 μm
のラインを転写した。
【0133】例21 MEK 中の10重量% ノボラック樹脂SD-126A 、0.5g、化合
物VI、0.05g 、次の構造の近赤外染料( 米国特許第5,36
0,694 号(Thienら) の手順により調製) 、0.30g
【0134】
【化29】
【0135】IR PECHS染料、0.015gおよびMEK 、0.045g
からなる溶液をNo.4コーティングバーを用いて、58μm
の厚さのポリエステルフィルム上に塗布し、そして80℃
で2 分間乾燥した。ドナーフィルムを、150 μm の粒化
し、陽極酸化し且つ珪酸化したアルミニウム印刷版レセ
プターと、外部ドラム露光装置内で接触させた。これら
のドナー/ レセプター試料を、その後、未変調レーザー
ダイオードを用いて、ドナーシートのポリエステル側を
通して露光した。170 センチメートル/ 秒〜933センチ
メートル/ 秒のドラム速度で、材料の優れた転写がドナ
ーからアルミニウムレセプターに起こった。
【0136】比較例11 例21を繰り返したが、化合物VIをドナーシートコーティ
ングから除いた。化合物VIを含まないドナーは678 セン
チメートル/ 秒以下のドラム速度では、例21のドナーに
同等に、アルミニウムレセプターに転写した。しかし、
化合物VIを含まないドナーシートは、763 センチメート
ル/ 秒〜933 センチメートル/ 秒のドラム速度では、例
21のドナーシートと比較して、アルミニウムレセプター
に対して劣った転写となった。これらの結果は、811nm
のレーザーダイオード源および外部ドラムスキャナーを
用いたときに、ポリエステルドナーシートからのアルミ
ニウム印刷版レセプターへのノボラック樹脂の転写を化
合物VIが改良することを示す。
【0137】全ての刊行物、特許明細書および特許公報
を、個々には引用により明細書中に取り入れなかった
が、それらを引用により取り入れる。本発明は様々な好
ましい態様を参照して説明した。しかし、多くの変更が
本発明の範囲内でなされうることは理解されるべきであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/00 503 B41M 5/26 Q G11B 7/24 516 101K (72)発明者 グレゴリー ディー.カニー アメリカ合衆国,ミネソタ 55144−1000, セント ポール,スリーエム センター (番地なし) (72)発明者 クルジストフ エー.ザクリカ アメリカ合衆国,ミネソタ 55144−1000, セント ポール,スリーエム センター (番地なし) (72)発明者 リチャード ジェイ.エリス アメリカ合衆国,ミネソタ 55144−1000, セント ポール,スリーエム センター (番地なし)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の少なくとも一部分上を被覆した、
    前記基材を含む、熱転写ドナー要素であって、(a)ジ
    アゾ置換基および前記ジアゾ置換基に隣接した少なくと
    も1個の電子求引性基を有する化合物;(b)非ジアゾ
    電磁線吸収剤;および(c)熱物質転写性材料、を含
    み、前記ジアゾ化合物が250℃より高い分解温度を有
    する、熱転写ドナー要素。
  2. 【請求項2】 下記式 【化1】 〔式中、R1 はH、(C1 〜C4 )脂肪族基、または、 【化2】 (式中、pは2〜1000である。)であり、R2 はH
    または有機基であり、そしてmは2〜10である。〕の
    ジアゾ化合物。
  3. 【請求項3】 下記式 【化3】 (式中、R3 およびR4 は、独立に、(C1 〜C15)ア
    ルキル基、(C7 〜C15)アルカリール基、(C7 〜C
    15)アラルキル基、(C6 〜C15)アリール基および
    (C5 〜C15)複素環式基からなる群より選ばれたもの
    である。)のジアゾ化合物。
  4. 【請求項4】 (a)請求項1記載の熱転写ドナー要素
    を画像受容要素と接触させる工程、および、(b)
    (a)の構造体を画像様に露光して、それにより、熱転
    写ドナー要素の熱物質転写性材料を画像受容要素に転写
    する工程、を含む、画像を形成するための方法。
JP9084776A 1996-04-03 1997-04-03 ジアゾ化合物を含む熱転写ドナー要素 Pending JPH1036331A (ja)

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