JPH1038885A - 免疫学的診断試薬 - Google Patents
免疫学的診断試薬Info
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- JPH1038885A JPH1038885A JP19439996A JP19439996A JPH1038885A JP H1038885 A JPH1038885 A JP H1038885A JP 19439996 A JP19439996 A JP 19439996A JP 19439996 A JP19439996 A JP 19439996A JP H1038885 A JPH1038885 A JP H1038885A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 抗原タンパク質の抗原決定基が遮蔽されるこ
となく不溶性担体上に担持された、感度の高い免疫学的
診断試薬を提供する。 【解決手段】 診断学上有用である抗原タンパク質
(例、梅毒トレポネーマの表面抗原蛋白質)とグルタチ
オン−S−トランスフェラーゼとの融合タンパク質が、
グルタチオンが予め担持された不溶性担体(例、スチレ
ン−メタクリル酸共重合体粒子)に、グルタチオン−S
−トランスフェラーゼとグルタチオンとの結合を介して
担持されていることを特徴とする免疫学的診断試薬
(例、免疫学的梅毒診断試薬)。
となく不溶性担体上に担持された、感度の高い免疫学的
診断試薬を提供する。 【解決手段】 診断学上有用である抗原タンパク質
(例、梅毒トレポネーマの表面抗原蛋白質)とグルタチ
オン−S−トランスフェラーゼとの融合タンパク質が、
グルタチオンが予め担持された不溶性担体(例、スチレ
ン−メタクリル酸共重合体粒子)に、グルタチオン−S
−トランスフェラーゼとグルタチオンとの結合を介して
担持されていることを特徴とする免疫学的診断試薬
(例、免疫学的梅毒診断試薬)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、診断学上有用であ
る抗原タンパク質、特に梅毒トレポネーマ表面抗原蛋白
質が担持された不溶性担体からなる免疫学的診断試薬に
関する。
る抗原タンパク質、特に梅毒トレポネーマ表面抗原蛋白
質が担持された不溶性担体からなる免疫学的診断試薬に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に感染症では、感染しているか否か
は、血液中の細菌やウイルス等に対する抗体の存在によ
り判断される。また、ある種のガンにおいてはガン細胞
が分泌するタンパク質に対する抗体が出現することが知
られており、ガンの診断に利用されている。臨床検査分
野において、従来より、これら感染症の抗原タンパク質
やガン細胞分泌タンパク質を不溶性担体に担持させ、抗
体との抗原抗体反応により生じた不溶性担体の凝集の度
合いを検出することにより、該抗体を測定する免疫測定
方法が用いられてきた。このような測定方法としては、
赤血球凝集反応法、ラテックス凝集法が知られている。
は、血液中の細菌やウイルス等に対する抗体の存在によ
り判断される。また、ある種のガンにおいてはガン細胞
が分泌するタンパク質に対する抗体が出現することが知
られており、ガンの診断に利用されている。臨床検査分
野において、従来より、これら感染症の抗原タンパク質
やガン細胞分泌タンパク質を不溶性担体に担持させ、抗
体との抗原抗体反応により生じた不溶性担体の凝集の度
合いを検出することにより、該抗体を測定する免疫測定
方法が用いられてきた。このような測定方法としては、
赤血球凝集反応法、ラテックス凝集法が知られている。
【0003】このような方法では不溶性担体上に抗原を
担持させる場合、物理的吸着法や化学反応を用いた化学
結合法が用いられてきた。しかしながら、これらの方法
では、抗原タンパク質が結合する方向が限定できない。
つまり、エピトープが不溶性担体上に吸着又は結合して
しまい、抗体が結合できなくなる場合があり、この場合
は抗原タンパク質が有効に機能しなくなり、測定の感度
低下の原因になっていた。
担持させる場合、物理的吸着法や化学反応を用いた化学
結合法が用いられてきた。しかしながら、これらの方法
では、抗原タンパク質が結合する方向が限定できない。
つまり、エピトープが不溶性担体上に吸着又は結合して
しまい、抗体が結合できなくなる場合があり、この場合
は抗原タンパク質が有効に機能しなくなり、測定の感度
低下の原因になっていた。
【0004】例えば、特開平7−287017号公報に
は、グルタチオン−S−トランスフェラーゼ(以下、G
STという)と梅毒トレポネーマの表面抗原タンパク質
との融合タンパク質を用いて、抗梅毒トレポネーマ抗体
を測定する診断試薬が開示されている。しかしながら、
この試薬においては、不溶性担体に対して直接融合タン
パク質が担持されているので、融合タンパク質が結合す
る方向が限定されず、抗原タンパク質側が不溶性担体に
結合することがあり、この場合は、外側に位置するGS
Tが立体障害となり、エピトープに抗体が結合できない
ことがあり、この結果、不溶性担体に結合している融合
タンパク質の全てが有効に機能せず、測定の感度低下の
原因となっていた。
は、グルタチオン−S−トランスフェラーゼ(以下、G
STという)と梅毒トレポネーマの表面抗原タンパク質
との融合タンパク質を用いて、抗梅毒トレポネーマ抗体
を測定する診断試薬が開示されている。しかしながら、
この試薬においては、不溶性担体に対して直接融合タン
パク質が担持されているので、融合タンパク質が結合す
る方向が限定されず、抗原タンパク質側が不溶性担体に
結合することがあり、この場合は、外側に位置するGS
Tが立体障害となり、エピトープに抗体が結合できない
ことがあり、この結果、不溶性担体に結合している融合
タンパク質の全てが有効に機能せず、測定の感度低下の
原因となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するものであり、その目的は、抗原タンパク質の
エピトープが遮蔽されることなく不溶性担体上に担持さ
れた、感度の高い免疫学的診断試薬を提供することであ
る。
を解決するものであり、その目的は、抗原タンパク質の
エピトープが遮蔽されることなく不溶性担体上に担持さ
れた、感度の高い免疫学的診断試薬を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の免疫学的
診断試薬(以下、請求項1記載の発明を本発明1とい
う)は、診断学上有用である抗原タンパク質とグルタチ
オン−S−トランスフェラーゼとの融合タンパク質が、
グルタチオンが予め担持された不溶性担体に、グルタチ
オン−S−トランスフェラーゼとグルタチオンとの結合
を介して担持されていることを特徴とする。
診断試薬(以下、請求項1記載の発明を本発明1とい
う)は、診断学上有用である抗原タンパク質とグルタチ
オン−S−トランスフェラーゼとの融合タンパク質が、
グルタチオンが予め担持された不溶性担体に、グルタチ
オン−S−トランスフェラーゼとグルタチオンとの結合
を介して担持されていることを特徴とする。
【0007】請求項2記載の免疫学的診断試薬(以下、
請求項2記載の発明を本発明2という)は、診断学上有
用である抗原タンパク質とグルタチオンとの融合タンパ
ク質が、グルタチオン−S−トランスフェラーゼが予め
担持された不溶性担体に、グルタチオン−S−トランス
フェラーゼとグルタチオンとの結合を介して担持されて
いることを特徴とする。
請求項2記載の発明を本発明2という)は、診断学上有
用である抗原タンパク質とグルタチオンとの融合タンパ
ク質が、グルタチオン−S−トランスフェラーゼが予め
担持された不溶性担体に、グルタチオン−S−トランス
フェラーゼとグルタチオンとの結合を介して担持されて
いることを特徴とする。
【0008】請求項3記載の免疫学的診断試薬(以下、
請求項3記載の発明を本発明3という)は、上記抗原タ
ンパク質が梅毒トレポネーマの表面抗原タンパク質であ
る請求項1又は2記載の免疫学的診断試薬である。
請求項3記載の発明を本発明3という)は、上記抗原タ
ンパク質が梅毒トレポネーマの表面抗原タンパク質であ
る請求項1又は2記載の免疫学的診断試薬である。
【0009】請求項4記載の免疫学的診断試薬(以下、
請求項4記載の発明を本発明4という)は、上記グルタ
チオンが還元型グルタチオンである請求項1〜3のいず
れか1項記載の免疫学的診断試薬である。
請求項4記載の発明を本発明4という)は、上記グルタ
チオンが還元型グルタチオンである請求項1〜3のいず
れか1項記載の免疫学的診断試薬である。
【0010】請求項5記載の免疫学的診断試薬(以下、
請求項5記載の発明を本発明5という)は、上記不溶性
担体が、ポリスチレン、スチレン−スチレンスルホン酸
塩共重合体又はスチレン−メタクリル酸共重合体である
請求項1〜4のいずれか1項記載の免疫学的診断試薬で
ある。
請求項5記載の発明を本発明5という)は、上記不溶性
担体が、ポリスチレン、スチレン−スチレンスルホン酸
塩共重合体又はスチレン−メタクリル酸共重合体である
請求項1〜4のいずれか1項記載の免疫学的診断試薬で
ある。
【0011】以下、本発明1について説明する。
【0012】本発明1で用いられる、診断学上有用であ
る抗原タンパク質とは、本発明1の目的にあった病原体
などの抗原タンパク質であれば特に限定されない。例え
ば、細菌の抗原タンパク質として、梅毒トレポネーマ、
ヘリコバクター・ピロリ、マイコプラズマ、淋菌などの
抗原タンパク質が挙げられる。ウイルスの抗原タンパク
質として、ヒト免疫不全ウイルス、B型肝炎ウイルス、
C型肝炎ウイルス、G型肝炎ウイルス、陰部ヘルペスウ
イルス、日本脳炎ウイルス、狂犬病ウイルス、などの抗
原タンパク質が挙げられる。また、ガン細胞が特異的に
発現する抗原タンパク質などであってもよい。本発明1
は、梅毒トレポネーマの表面抗原タンパク質の場合に特
に有効である。
る抗原タンパク質とは、本発明1の目的にあった病原体
などの抗原タンパク質であれば特に限定されない。例え
ば、細菌の抗原タンパク質として、梅毒トレポネーマ、
ヘリコバクター・ピロリ、マイコプラズマ、淋菌などの
抗原タンパク質が挙げられる。ウイルスの抗原タンパク
質として、ヒト免疫不全ウイルス、B型肝炎ウイルス、
C型肝炎ウイルス、G型肝炎ウイルス、陰部ヘルペスウ
イルス、日本脳炎ウイルス、狂犬病ウイルス、などの抗
原タンパク質が挙げられる。また、ガン細胞が特異的に
発現する抗原タンパク質などであってもよい。本発明1
は、梅毒トレポネーマの表面抗原タンパク質の場合に特
に有効である。
【0013】上記梅毒トレポネーマの表面抗原タンパク
質の場合、該抗原タンパク質としては、分子量47kD
aの梅毒トレポネーマ表面抗原タンパク質(Infection
andImmunity 57(1),196-203(1989))、44kDaの梅
毒トレポネーマ表面抗原タンパク質(Journal of Genet
ical Microbiology 133,1793-1803(1987))、42kDa
の梅毒トレポネーマ表面抗原タンパク質(Infection an
d Immunity 57(9),2612-2623(1989)) 、35kDaの梅
毒トレポネーマ表面抗原タンパク質(Infection and Im
munity 59(10),3536-3546(1991))、34kDaの梅毒ト
レポネーマ表面抗原タンパク質(Infection and Immuni
ty 57(11),3314-3323(1989))、17kDaの梅毒トレポ
ネーマ表面抗原タンパク質(Infection and Immunity 6
1,1202-1210(1993) )、15kDaの梅毒トレポネーマ
表面抗原タンパク質(MolecularMicrobiology 4,1371-1
379(1990)) などが知られており、これらはいずれも使
用可能である。これらの中でも、梅毒トレポネーマの主
要な表面抗原タンパク質と考えられている47kDaの
表面抗原タンパク質、17kDaの表面抗原タンパク
質、15kDaの表面抗原タンパク質などが好ましい。
質の場合、該抗原タンパク質としては、分子量47kD
aの梅毒トレポネーマ表面抗原タンパク質(Infection
andImmunity 57(1),196-203(1989))、44kDaの梅
毒トレポネーマ表面抗原タンパク質(Journal of Genet
ical Microbiology 133,1793-1803(1987))、42kDa
の梅毒トレポネーマ表面抗原タンパク質(Infection an
d Immunity 57(9),2612-2623(1989)) 、35kDaの梅
毒トレポネーマ表面抗原タンパク質(Infection and Im
munity 59(10),3536-3546(1991))、34kDaの梅毒ト
レポネーマ表面抗原タンパク質(Infection and Immuni
ty 57(11),3314-3323(1989))、17kDaの梅毒トレポ
ネーマ表面抗原タンパク質(Infection and Immunity 6
1,1202-1210(1993) )、15kDaの梅毒トレポネーマ
表面抗原タンパク質(MolecularMicrobiology 4,1371-1
379(1990)) などが知られており、これらはいずれも使
用可能である。これらの中でも、梅毒トレポネーマの主
要な表面抗原タンパク質と考えられている47kDaの
表面抗原タンパク質、17kDaの表面抗原タンパク
質、15kDaの表面抗原タンパク質などが好ましい。
【0014】本発明1の免疫学的診断試薬においては、
単独の抗原タンパク質のGSTとの融合タンパク質が、
グルタチオン担持不溶性担体に結合されて試薬となされ
ていても良いが、上記の梅毒トレポネーマの表面抗原タ
ンパク質のように、一つの細菌、ウイルス又はガン細胞
などに対して、複数の抗原タンパク質が公知となってい
るものの場合、複数の抗原タンパク質の各々についての
GSTとの融合タンパク質が混合されて、同一のグルタ
チオン担持不溶性担体に結合されて試薬となされていて
も良いし、また、各々についてのGSTとの融合タンパ
ク質が別々にグルタチオン担持不溶性担体に結合された
ものが混合されて試薬となされていても良い。
単独の抗原タンパク質のGSTとの融合タンパク質が、
グルタチオン担持不溶性担体に結合されて試薬となされ
ていても良いが、上記の梅毒トレポネーマの表面抗原タ
ンパク質のように、一つの細菌、ウイルス又はガン細胞
などに対して、複数の抗原タンパク質が公知となってい
るものの場合、複数の抗原タンパク質の各々についての
GSTとの融合タンパク質が混合されて、同一のグルタ
チオン担持不溶性担体に結合されて試薬となされていて
も良いし、また、各々についてのGSTとの融合タンパ
ク質が別々にグルタチオン担持不溶性担体に結合された
ものが混合されて試薬となされていても良い。
【0015】本発明1で用いられる、抗原タンパク質と
GSTとの融合タンパク質は、一般的には、遺伝子組換
え手法により得られる。この手法を詳しく説明すると、
抗原タンパク質の遺伝子が公知のものであれば、PCR
法により抗原タンパク質のDNAを増幅、精製し、これ
をGST遺伝子を含むプラスミドベクターに導入する。
得られたプラスミドベクターを大腸菌に導入し、大腸菌
に融合タンパク質を大量生産させる。上記融合タンパク
質の抗原タンパク質とGSTとの結合順序はどのような
ものであってもよい。すなわち、C−末端側に、抗原タ
ンパク質があってもよいし、GSTがあってもよい。
GSTとの融合タンパク質は、一般的には、遺伝子組換
え手法により得られる。この手法を詳しく説明すると、
抗原タンパク質の遺伝子が公知のものであれば、PCR
法により抗原タンパク質のDNAを増幅、精製し、これ
をGST遺伝子を含むプラスミドベクターに導入する。
得られたプラスミドベクターを大腸菌に導入し、大腸菌
に融合タンパク質を大量生産させる。上記融合タンパク
質の抗原タンパク質とGSTとの結合順序はどのような
ものであってもよい。すなわち、C−末端側に、抗原タ
ンパク質があってもよいし、GSTがあってもよい。
【0016】本発明1で用いられる、抗原タンパク質と
GSTとの融合タンパク質は、また、化学的手法によっ
ても得ることができる。この場合、まず、抗原タンパク
質とGSTは別々に得なければならない。抗原タンパク
質は病原菌体などから精製されたものでもよいし、大腸
菌などに生産させたものが精製されたものでもよい。ま
た、GSTは大腸菌により容易に大量生産可能である。
精製された抗原タンパク質上には、それを構成している
アミノ酸由来の官能基がいくつか存在する。例えば、カ
ルボキシル基、アミノ基、チオール基などである。これ
らの官能基を利用して、GSTと架橋剤を用いて化学的
に結合させると、抗原タンパク質の様々な部位にGST
を結合させることが可能であり、その全てを本発明1に
用いることができる。上記架橋剤としては、例えば、水
溶性カルボジイミドや二価性試薬などが用いられる。
GSTとの融合タンパク質は、また、化学的手法によっ
ても得ることができる。この場合、まず、抗原タンパク
質とGSTは別々に得なければならない。抗原タンパク
質は病原菌体などから精製されたものでもよいし、大腸
菌などに生産させたものが精製されたものでもよい。ま
た、GSTは大腸菌により容易に大量生産可能である。
精製された抗原タンパク質上には、それを構成している
アミノ酸由来の官能基がいくつか存在する。例えば、カ
ルボキシル基、アミノ基、チオール基などである。これ
らの官能基を利用して、GSTと架橋剤を用いて化学的
に結合させると、抗原タンパク質の様々な部位にGST
を結合させることが可能であり、その全てを本発明1に
用いることができる。上記架橋剤としては、例えば、水
溶性カルボジイミドや二価性試薬などが用いられる。
【0017】本発明1で用いられるグルタチオンは、還
元型グルタチオンであることが好ましい。酸化型グルタ
チオンでは、GSTとの結合能が著しく低下する。
元型グルタチオンであることが好ましい。酸化型グルタ
チオンでは、GSTとの結合能が著しく低下する。
【0018】本発明1で用いられる不溶性担体として
は、例えば、有機高分子粒子、微生物、血球、細胞膜片
等が挙げられる。
は、例えば、有機高分子粒子、微生物、血球、細胞膜片
等が挙げられる。
【0019】上記有機高分子粒子としては、例えば、不
溶性アガロース、セルロース、不溶性デキストラン等の
天然高分子粒子;ポリスチレン、スチレン−スチレンス
ルホン酸塩共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合
体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合
体、塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体、酢酸ビ
ニル−アクリル酸エステル共重合体等の合成高分子粒子
等が挙げられ、特に合成高分子粒子を均一に懸濁させた
ラテックスが好ましく、特に、ポリスチレン、スチレン
−スチレンスルホン酸塩共重合体又はスチレン−メタク
リル酸共重合体粒子が好ましい。
溶性アガロース、セルロース、不溶性デキストラン等の
天然高分子粒子;ポリスチレン、スチレン−スチレンス
ルホン酸塩共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合
体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合
体、塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体、酢酸ビ
ニル−アクリル酸エステル共重合体等の合成高分子粒子
等が挙げられ、特に合成高分子粒子を均一に懸濁させた
ラテックスが好ましく、特に、ポリスチレン、スチレン
−スチレンスルホン酸塩共重合体又はスチレン−メタク
リル酸共重合体粒子が好ましい。
【0020】上記ラテックス粒子を用いる場合、粒径
は、0.1〜1.0μmが好ましく、0.1〜0.5μ
mがより好ましい。
は、0.1〜1.0μmが好ましく、0.1〜0.5μ
mがより好ましい。
【0021】本発明1において、不溶性担体にグルタチ
オンを担持しておく方法としては、不溶性担体とグルタ
チオンの化学反応を利用する方法、不溶性担体へのグル
タチオンの物理吸着を利用する方法などが挙げられる。
オンを担持しておく方法としては、不溶性担体とグルタ
チオンの化学反応を利用する方法、不溶性担体へのグル
タチオンの物理吸着を利用する方法などが挙げられる。
【0022】上記化学反応を利用する方法としては、例
えば、水溶性カルボジイミドを用いて縮合反応にて結合
させる方法が挙げられる。この場合は、不溶性担体を懸
濁した懸濁液とグルタチオン溶液とを混合したものに、
水溶性カルボジイミド溶液を添加する。これを攪拌する
ことにより容易にペプチド結合を形成する架橋反応が起
こり、不溶性担体とグルタチオンを結合することができ
る。なお、この場合は、不溶性担体表面にカルボキシル
基が存在するものでなければならない。このような不溶
性担体としては、例えば、スチレン−メタクリル酸共重
合体からなるラテックス粒子が好ましい。
えば、水溶性カルボジイミドを用いて縮合反応にて結合
させる方法が挙げられる。この場合は、不溶性担体を懸
濁した懸濁液とグルタチオン溶液とを混合したものに、
水溶性カルボジイミド溶液を添加する。これを攪拌する
ことにより容易にペプチド結合を形成する架橋反応が起
こり、不溶性担体とグルタチオンを結合することができ
る。なお、この場合は、不溶性担体表面にカルボキシル
基が存在するものでなければならない。このような不溶
性担体としては、例えば、スチレン−メタクリル酸共重
合体からなるラテックス粒子が好ましい。
【0023】上記スチレン−メタクリル酸共重合体から
なるラテックス粒子を用いる場合、そのカルボキシル基
の量は、表面荷電が0.03〜0.75meqCOO-
/gが好ましく、0.05〜0.40meqCOO- /
gがより好ましい。
なるラテックス粒子を用いる場合、そのカルボキシル基
の量は、表面荷電が0.03〜0.75meqCOO-
/gが好ましく、0.05〜0.40meqCOO- /
gがより好ましい。
【0024】上記縮合反応を用いる場合、ラテックス粒
子とグルタチオンの間に、適当なスペーサーを介して結
合させることもできる。このようなスペーサーとして
は、β−アミノアラニン、γ−アミノ酪酸、ε−アミノ
カプロン酸、グルタミン酸などのアミノ酸が好ましい。
子とグルタチオンの間に、適当なスペーサーを介して結
合させることもできる。このようなスペーサーとして
は、β−アミノアラニン、γ−アミノ酪酸、ε−アミノ
カプロン酸、グルタミン酸などのアミノ酸が好ましい。
【0025】上記水溶性カルボジイミドとしては、例え
ば、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)
カルボジイミド塩酸塩(以下、EDCという)、1−シ
クロヘキシル−3−(2−モルホリノエチル)カルボジ
イミドメト−p−トルエンスルホネート、1−エチル−
3−(3−ジエチルアミノプロピル)カルボジイミド過
塩素酸塩等が挙げられるが、水への溶解度、反応性等の
点からEDCが好ましい。
ば、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)
カルボジイミド塩酸塩(以下、EDCという)、1−シ
クロヘキシル−3−(2−モルホリノエチル)カルボジ
イミドメト−p−トルエンスルホネート、1−エチル−
3−(3−ジエチルアミノプロピル)カルボジイミド過
塩素酸塩等が挙げられるが、水への溶解度、反応性等の
点からEDCが好ましい。
【0026】上記EDCを用いる場合、反応液中のED
C濃度は、低くなると十分に反応が進行しなくなり、高
くなるとEDCが溶解せずに析出するので5〜30%
(w/v)が好ましい。
C濃度は、低くなると十分に反応が進行しなくなり、高
くなるとEDCが溶解せずに析出するので5〜30%
(w/v)が好ましい。
【0027】上記EDCによる反応の反応温度は、低く
なると十分に反応が進行しなくなり、高くなるとグルタ
チオンが変性する恐れがあるので、0℃〜40℃が好ま
しい。
なると十分に反応が進行しなくなり、高くなるとグルタ
チオンが変性する恐れがあるので、0℃〜40℃が好ま
しい。
【0028】上記化学反応よる場合、反応液中のグルタ
チオンの濃度は、低くなると不溶性担体上の全てのカル
ボキシル基と反応せず十分な量が担持されなくなるの
で、1%(w/v)以上が好ましい。
チオンの濃度は、低くなると不溶性担体上の全てのカル
ボキシル基と反応せず十分な量が担持されなくなるの
で、1%(w/v)以上が好ましい。
【0029】不溶性担体へのグルタチオンの物理吸着を
利用する方法の場合、不溶性担体とグルタチオンとを溶
液中で接触させることにより、グルタチオンと不溶性担
体の荷電により容易に吸着が起こる。
利用する方法の場合、不溶性担体とグルタチオンとを溶
液中で接触させることにより、グルタチオンと不溶性担
体の荷電により容易に吸着が起こる。
【0030】物理吸着法の場合、十分に吸着を行わせる
ために、グルタチオンの量を不溶性担体の量の2倍以上
で用いるのが好ましく、例えば、不溶性担体が1%(w
/v)の濃度であれば、グルタチオンの濃度は2%(w
/v)以上が好ましい。
ために、グルタチオンの量を不溶性担体の量の2倍以上
で用いるのが好ましく、例えば、不溶性担体が1%(w
/v)の濃度であれば、グルタチオンの濃度は2%(w
/v)以上が好ましい。
【0031】上記吸着反応の反応温度は、低くなると十
分に反応が進行しなくなり、高くなるとグルタチオンの
立体構造が変化したり、分解する恐れがあるので、0℃
〜40℃が好ましい。
分に反応が進行しなくなり、高くなるとグルタチオンの
立体構造が変化したり、分解する恐れがあるので、0℃
〜40℃が好ましい。
【0032】抗原タンパク質とGSTとの融合タンパク
質を、グルタチオンが予め担持された不溶性担体に、グ
ルタチオン−S−トランスフェラーゼとグルタチオンと
の結合を介して担持させるには、通常、両者を混合させ
るだけで結合がおこる。これは、グルタチオンがGST
の基質であるためである。
質を、グルタチオンが予め担持された不溶性担体に、グ
ルタチオン−S−トランスフェラーゼとグルタチオンと
の結合を介して担持させるには、通常、両者を混合させ
るだけで結合がおこる。これは、グルタチオンがGST
の基質であるためである。
【0033】上記結合反応の温度は、0℃よりも低くな
ると溶液が凍結してしまい反応が進行しなくなり、40
℃よりも高くなると抗原タンパク質が失活してしまうの
で、0℃〜40℃が好ましく、4〜10℃が特に好まし
い。
ると溶液が凍結してしまい反応が進行しなくなり、40
℃よりも高くなると抗原タンパク質が失活してしまうの
で、0℃〜40℃が好ましく、4〜10℃が特に好まし
い。
【0034】上記結合反応時の反応溶液のpHは、7〜
10が好ましい。これは、還元型グルタチオンが酸化型
になるのを防ぐためである。さらに、酸化型になるのを
防ぐために、ジチオトライコールなどの還元剤を反応溶
液中に存在させるのが好ましい。反応溶液中の還元剤の
濃度は0.1〜100mMが好ましい。
10が好ましい。これは、還元型グルタチオンが酸化型
になるのを防ぐためである。さらに、酸化型になるのを
防ぐために、ジチオトライコールなどの還元剤を反応溶
液中に存在させるのが好ましい。反応溶液中の還元剤の
濃度は0.1〜100mMが好ましい。
【0035】以下、本発明2について説明する。
【0036】本発明2は、本発明1における、抗原タン
パク質とグルタチオン−S−トランスフェラーゼとの融
合タンパク質の代わりに、抗原タンパク質とグルタチオ
ンとの融合タンパク質が用いられ、グルタチオンが予め
担持された不溶性担体の代わりに、GSTが予め担持さ
れた不溶性担体が用いられることの他は、本発明1と同
様である。従って、本発明1の説明で述べたことと同様
の部分についてはその説明を省略する。
パク質とグルタチオン−S−トランスフェラーゼとの融
合タンパク質の代わりに、抗原タンパク質とグルタチオ
ンとの融合タンパク質が用いられ、グルタチオンが予め
担持された不溶性担体の代わりに、GSTが予め担持さ
れた不溶性担体が用いられることの他は、本発明1と同
様である。従って、本発明1の説明で述べたことと同様
の部分についてはその説明を省略する。
【0037】本発明2の免疫学的診断試薬においては、
単独の抗原タンパク質のグルタチオンとの融合タンパク
質が、GST担持不溶性担体に結合されて試薬となされ
ていても良いが、一つの細菌、ウイルス又はガン細胞な
どに対して、複数の抗原タンパク質が公知となっている
ものの場合、複数の抗原タンパク質の各々についてのグ
ルタチオンとの融合タンパク質が混合されて、同一のG
ST担持不溶性担体に結合されて試薬となされていても
良いし、また、各々についてのグルタチオンとの融合タ
ンパク質が別々にGST担持不溶性担体に結合されたも
のが混合されて試薬となされていても良い。
単独の抗原タンパク質のグルタチオンとの融合タンパク
質が、GST担持不溶性担体に結合されて試薬となされ
ていても良いが、一つの細菌、ウイルス又はガン細胞な
どに対して、複数の抗原タンパク質が公知となっている
ものの場合、複数の抗原タンパク質の各々についてのグ
ルタチオンとの融合タンパク質が混合されて、同一のG
ST担持不溶性担体に結合されて試薬となされていても
良いし、また、各々についてのグルタチオンとの融合タ
ンパク質が別々にGST担持不溶性担体に結合されたも
のが混合されて試薬となされていても良い。
【0038】本発明2で用いられる、抗原タンパク質と
GSTとの融合タンパク質は、グルタチオンは3個のア
ミノ酸からなる単純なポリペプチドであるので、これに
対応するDNAをDNA合成機で作製後、抗原タンパク
質遺伝子が組み込まれたプラスミドに組み込み、大腸菌
により発現させることにより得ることができる。また、
化学的方法でも本発明1の説明におけるGSTをグルタ
チオンに代えたことの他は本発明1と同様にして得るこ
とができる。
GSTとの融合タンパク質は、グルタチオンは3個のア
ミノ酸からなる単純なポリペプチドであるので、これに
対応するDNAをDNA合成機で作製後、抗原タンパク
質遺伝子が組み込まれたプラスミドに組み込み、大腸菌
により発現させることにより得ることができる。また、
化学的方法でも本発明1の説明におけるGSTをグルタ
チオンに代えたことの他は本発明1と同様にして得るこ
とができる。
【0039】本発明2で用いられるグルタチオンも、還
元型グルタチオンであることが好ましい。酸化型グルタ
チオンでは、GSTとの結合能が著しく低下する。
元型グルタチオンであることが好ましい。酸化型グルタ
チオンでは、GSTとの結合能が著しく低下する。
【0040】本発明2において、不溶性担体にGSTを
担持しておく方法としては、不溶性担体とGSTの化学
反応を利用する方法、不溶性担体へのGSTの物理吸着
を利用する方法などが挙げられる。
担持しておく方法としては、不溶性担体とGSTの化学
反応を利用する方法、不溶性担体へのGSTの物理吸着
を利用する方法などが挙げられる。
【0041】上記化学反応を利用する方法、物理吸着を
利用する方法などの詳細は、本発明1の説明におけるグ
ルタチオンをGSTに代えたことの他は本発明1と同様
にして行うことができる。
利用する方法などの詳細は、本発明1の説明におけるグ
ルタチオンをGSTに代えたことの他は本発明1と同様
にして行うことができる。
【0042】抗原タンパク質とグルタチオンとの融合タ
ンパク質を、GSTが予め担持された不溶性担体に、G
STとグルタチオンとの結合を介して担持させる方法の
詳細は、本発明1と同様である。
ンパク質を、GSTが予め担持された不溶性担体に、G
STとグルタチオンとの結合を介して担持させる方法の
詳細は、本発明1と同様である。
【0043】本発明1又は2の免疫学的診断試薬は、検
体と混合されて使用されることにより、測定対象である
検体中の抗体と、本発明の試薬の抗原タンパク質との抗
原抗体反応に基づいて上記抗体を測定することができ
る。
体と混合されて使用されることにより、測定対象である
検体中の抗体と、本発明の試薬の抗原タンパク質との抗
原抗体反応に基づいて上記抗体を測定することができ
る。
【0044】上記の抗原抗体反応に際しては、検体を、
pH5.0〜9.0の緩衝液を用いて希釈してもよい。
上記の検体の希釈液としては、例えば、リン酸緩衝液、
グリシン緩衝液、ベロナール緩衝液、ホウ酸緩衝液、ク
エン酸緩衝液などが挙げられる。
pH5.0〜9.0の緩衝液を用いて希釈してもよい。
上記の検体の希釈液としては、例えば、リン酸緩衝液、
グリシン緩衝液、ベロナール緩衝液、ホウ酸緩衝液、ク
エン酸緩衝液などが挙げられる。
【0045】上記検体希釈液には、測定感度の向上、及
び抗原抗体反応の促進を目的として種々の増感剤を添加
することができる。上記増感剤としては、例えば、特開
平2−173567号公報に記載されたメチルセルロー
ス、エチルセルロース等のアルキル化多糖類、特開平5
−180838号公報に記載されたプルラン、ポリビニ
ルピロリドン等が挙げられる。
び抗原抗体反応の促進を目的として種々の増感剤を添加
することができる。上記増感剤としては、例えば、特開
平2−173567号公報に記載されたメチルセルロー
ス、エチルセルロース等のアルキル化多糖類、特開平5
−180838号公報に記載されたプルラン、ポリビニ
ルピロリドン等が挙げられる。
【0046】また、上記検体希釈液には、検体中に存在
する他の物質により起こる非特異反応抑制を目的とし
て、牛血清アルブミン、卵性アルブミン等を添加するこ
ともできる。
する他の物質により起こる非特異反応抑制を目的とし
て、牛血清アルブミン、卵性アルブミン等を添加するこ
ともできる。
【0047】本発明1又は2の免疫学的診断試薬によっ
て、検体中の抗体を測定する際の測定系としては、例え
ば、前記不溶性担体と検体中の抗体との反応による前記
不溶性担体の凝集の程度を測定するものが挙げられ、特
に、不溶性担体としてラテックス粒子を用いるラテック
ス凝集反応系が好ましい。
て、検体中の抗体を測定する際の測定系としては、例え
ば、前記不溶性担体と検体中の抗体との反応による前記
不溶性担体の凝集の程度を測定するものが挙げられ、特
に、不溶性担体としてラテックス粒子を用いるラテック
ス凝集反応系が好ましい。
【0048】上記反応により生じた凝集を測定する方法
としては、凝集の程度を光学的に観察する方法あるいは
目視により観察する方法などが挙げられる。
としては、凝集の程度を光学的に観察する方法あるいは
目視により観察する方法などが挙げられる。
【0049】具体的には、光学的に観察する方法におい
ては、検体を検体希釈液で希釈した液に、本発明1又は
2の免疫学的診断試薬を含有する液(通常、リン酸緩衝
液、グリシン緩衝液、ベロナール緩衝液、ホウ酸緩衝
液、クエン酸緩衝液など)を混合した後、該混合液の散
乱光強度、吸光度又は透過光強度を測定する。測定の波
長は300〜2400nmが使用でき、測定方法は公知
の方法に従い、用いる不溶性担体の粒径、濃度、反応時
間によって散乱光強度、吸光度、又は透過光強度の増加
もしくは減少を測定する。またこれらの方法は単独で用
いられても併用されてもよい。
ては、検体を検体希釈液で希釈した液に、本発明1又は
2の免疫学的診断試薬を含有する液(通常、リン酸緩衝
液、グリシン緩衝液、ベロナール緩衝液、ホウ酸緩衝
液、クエン酸緩衝液など)を混合した後、該混合液の散
乱光強度、吸光度又は透過光強度を測定する。測定の波
長は300〜2400nmが使用でき、測定方法は公知
の方法に従い、用いる不溶性担体の粒径、濃度、反応時
間によって散乱光強度、吸光度、又は透過光強度の増加
もしくは減少を測定する。またこれらの方法は単独で用
いられても併用されてもよい。
【0050】目視により観察する方法においては、通
常、検体と本発明の免疫学的診断試薬を含む液を判定板
上で混合し、揺り動かした後、凝集の有無を判定する。
判定には単に肉眼で判定する以外に、ビデオカメラで撮
影し画像処理を施すことによって判定することもでき
る。
常、検体と本発明の免疫学的診断試薬を含む液を判定板
上で混合し、揺り動かした後、凝集の有無を判定する。
判定には単に肉眼で判定する以外に、ビデオカメラで撮
影し画像処理を施すことによって判定することもでき
る。
【0051】前記抗原抗体反応は通常の条件で行われ、
反応媒体としては、例えば、上記のように、リン酸緩衝
液、クエン酸緩衝液、グリシン緩衝液等が用いられる。
反応時のpHは、4.5〜10.0が好ましく、さらに
好ましくは5.8〜8.0である。反応時の温度は、0
〜50℃が好ましく、さらに好ましくは20〜40℃で
ある。反応時間は適宜決められる。
反応媒体としては、例えば、上記のように、リン酸緩衝
液、クエン酸緩衝液、グリシン緩衝液等が用いられる。
反応時のpHは、4.5〜10.0が好ましく、さらに
好ましくは5.8〜8.0である。反応時の温度は、0
〜50℃が好ましく、さらに好ましくは20〜40℃で
ある。反応時間は適宜決められる。
【0052】
【発明の実施の形態】本発明を実施例につき述べ、その
効果を具体的に説明する。 実施例1 (1)梅毒トレポネーマ47kDa抗原とGSTとの融
合タンパク質の調製 トレポネーマパリダム(Treponema Pallidum)継代ウサ
ギ睾丸の破砕物(常磐化学社製)より、トレポネーマパ
リダム菌体を抽出し、ゲノムDNAを抽出した。すでに
47kDa抗原のDNA配列は既知であるので、それを
もとにDNA合成装置を用いてプライマーを作成した。
前記で抽出されたゲノムDNAを鋳型とし、上記のプラ
イマーを用いて、PCR法により47kDa抗原のDN
A断片を得た。次に、GSTとの融合タンパク質を発現
するために作られたベクターpGEX−4T−3(ファ
ルマシア社製)に、上記のDNA断片を挿入し、pGE
X−4T−3−47kと命名した。
効果を具体的に説明する。 実施例1 (1)梅毒トレポネーマ47kDa抗原とGSTとの融
合タンパク質の調製 トレポネーマパリダム(Treponema Pallidum)継代ウサ
ギ睾丸の破砕物(常磐化学社製)より、トレポネーマパ
リダム菌体を抽出し、ゲノムDNAを抽出した。すでに
47kDa抗原のDNA配列は既知であるので、それを
もとにDNA合成装置を用いてプライマーを作成した。
前記で抽出されたゲノムDNAを鋳型とし、上記のプラ
イマーを用いて、PCR法により47kDa抗原のDN
A断片を得た。次に、GSTとの融合タンパク質を発現
するために作られたベクターpGEX−4T−3(ファ
ルマシア社製)に、上記のDNA断片を挿入し、pGE
X−4T−3−47kと命名した。
【0053】次に、pGEX−4T−3−47kを大腸
菌に導入し、培養した。培養液にイソプロピル−β−
(−)−チオガラクトピラノシドを加えることにより、
47kDa抗原とGSTの融合タンパク質の発現を誘導
した。十分に融合タンパク質が発現した大腸菌を超音波
処理により菌体を破砕し、遠心分離により細胞膜、核な
どを除いた上清に、グルタチオンセファロース4B(フ
ァルマシア社製)を加え、4℃で一晩ゆるやかに振とう
し、融合タンパク質をグルタチオンセファロース4Bに
吸着させた。遠心分離により融合タンパク質が吸着した
グルタチオンセファロース4Bを回収し、これをカラム
に充填した。数回洗浄の後、グルタチオン溶液を流すこ
とにより融合タンパク質がグルタチオンセファロース4
Bから遊離し溶出した。溶出液をリン酸緩衝食塩水(以
下、PBSという。食塩の濃度0.9重量%、pH7.
4)で透析することにより、過剰のグルタチオンを除去
し、融合タンパク質を得た。
菌に導入し、培養した。培養液にイソプロピル−β−
(−)−チオガラクトピラノシドを加えることにより、
47kDa抗原とGSTの融合タンパク質の発現を誘導
した。十分に融合タンパク質が発現した大腸菌を超音波
処理により菌体を破砕し、遠心分離により細胞膜、核な
どを除いた上清に、グルタチオンセファロース4B(フ
ァルマシア社製)を加え、4℃で一晩ゆるやかに振とう
し、融合タンパク質をグルタチオンセファロース4Bに
吸着させた。遠心分離により融合タンパク質が吸着した
グルタチオンセファロース4Bを回収し、これをカラム
に充填した。数回洗浄の後、グルタチオン溶液を流すこ
とにより融合タンパク質がグルタチオンセファロース4
Bから遊離し溶出した。溶出液をリン酸緩衝食塩水(以
下、PBSという。食塩の濃度0.9重量%、pH7.
4)で透析することにより、過剰のグルタチオンを除去
し、融合タンパク質を得た。
【0054】(2)グルタチオン担持ラテックス粒子懸
濁液の調製 スチレン−メタクリル酸共重合体ラテックス〔カルボキ
シル基0.25meqCOO- /g、粒径0.4μm、
積水化学工業社製、10%(w/v)〕0.2mlに、
pH6.8の50mMリン酸緩衝液(以下、PB緩衝液
という)にEDCを30%(w/v)の割合で溶解した
溶液を1ml加え、室温で5時間攪拌した。遠心分離に
より未反応のEDCを除去し、PB緩衝液で2回洗浄
後、2mlのpH9.0の100mMホウ酸緩衝液(以
下、BB緩衝液という)に懸濁した。この懸濁液に、B
B緩衝液に還元型グルタチオン(シグマ社製)を1%
(w/v)の割合で溶解した溶液を1ml加え、室温で
12時間攪拌した。遠心分離により未反応のグルタチオ
ンを除去し、BB緩衝液で2回洗浄後、ジチオトレイト
ールを0.5mMの濃度で含む2mlのPBSに懸濁し
て、グルタチオン担持ラテックス粒子懸濁液を得た。
濁液の調製 スチレン−メタクリル酸共重合体ラテックス〔カルボキ
シル基0.25meqCOO- /g、粒径0.4μm、
積水化学工業社製、10%(w/v)〕0.2mlに、
pH6.8の50mMリン酸緩衝液(以下、PB緩衝液
という)にEDCを30%(w/v)の割合で溶解した
溶液を1ml加え、室温で5時間攪拌した。遠心分離に
より未反応のEDCを除去し、PB緩衝液で2回洗浄
後、2mlのpH9.0の100mMホウ酸緩衝液(以
下、BB緩衝液という)に懸濁した。この懸濁液に、B
B緩衝液に還元型グルタチオン(シグマ社製)を1%
(w/v)の割合で溶解した溶液を1ml加え、室温で
12時間攪拌した。遠心分離により未反応のグルタチオ
ンを除去し、BB緩衝液で2回洗浄後、ジチオトレイト
ールを0.5mMの濃度で含む2mlのPBSに懸濁し
て、グルタチオン担持ラテックス粒子懸濁液を得た。
【0055】(3)免疫学的梅毒診断試薬の調製 上記(2)で得られたグルタチオン担持ラテックス粒子
懸濁液2mlに、上記(1)で得られた融合タンパク質
溶液100ml(融合タンパク質濃度100μg/m
l)を添加し、4℃で12時間緩やかに攪拌した。遠心
分離により未反応の融合タンパク質を除去し、牛血清ア
ルブミンを1%(w/v)含むPBS4mlに懸濁し、
本発明の免疫学的梅毒診断試薬を得た。
懸濁液2mlに、上記(1)で得られた融合タンパク質
溶液100ml(融合タンパク質濃度100μg/m
l)を添加し、4℃で12時間緩やかに攪拌した。遠心
分離により未反応の融合タンパク質を除去し、牛血清ア
ルブミンを1%(w/v)含むPBS4mlに懸濁し、
本発明の免疫学的梅毒診断試薬を得た。
【0056】実施例2 実施例1における梅毒トレポネーマ47kDa抗原の代
わりに、梅毒トレポネーマ15kDa抗原としたことの
他は、実施例1と同様に操作して、本発明の免疫学的梅
毒診断試薬を得た。
わりに、梅毒トレポネーマ15kDa抗原としたことの
他は、実施例1と同様に操作して、本発明の免疫学的梅
毒診断試薬を得た。
【0057】比較例1 実施例1の(1)項で得られた、梅毒トレポネーマ47
kDa抗原とGSTとの融合タンパク質の溶液100μ
l(融合タンパク質濃度100μg/ml)を、ポリス
チレンラテックス(粒径0.4μm、積水化学工業社
製、10%(w/v))100μlに添加し、4℃で1
時間攪拌した。攪拌後の液に、牛血清アルブミンを1%
(w/v)含むpH7.4の100mMリン酸緩衝液2
mlを添加し、1.5時間攪拌し、次いで、10℃で3
0分間、18000r.p.m.で遠心分離した。得ら
れた沈殿物に、牛血清アルブミンを0.25%(w/
v)含む100mMリン酸緩衝液(pH7.4)5ml
を添加し、ラテックス粒子を懸濁させ、融合タンパク質
担持ラテックス粒子懸濁液からなる免疫学的梅毒診断試
薬を得た。
kDa抗原とGSTとの融合タンパク質の溶液100μ
l(融合タンパク質濃度100μg/ml)を、ポリス
チレンラテックス(粒径0.4μm、積水化学工業社
製、10%(w/v))100μlに添加し、4℃で1
時間攪拌した。攪拌後の液に、牛血清アルブミンを1%
(w/v)含むpH7.4の100mMリン酸緩衝液2
mlを添加し、1.5時間攪拌し、次いで、10℃で3
0分間、18000r.p.m.で遠心分離した。得ら
れた沈殿物に、牛血清アルブミンを0.25%(w/
v)含む100mMリン酸緩衝液(pH7.4)5ml
を添加し、ラテックス粒子を懸濁させ、融合タンパク質
担持ラテックス粒子懸濁液からなる免疫学的梅毒診断試
薬を得た。
【0058】比較例2 実施例1の(1)項で得られた、梅毒トレポネーマ47
kDa抗原とGSTとの融合タンパク質の代わりに、実
施例2で得られた、梅毒トレポネーマ15kDa抗原と
GSTとの融合タンパク質を用いたことの他は、比較例
1と同様に操作して、融合タンパク質担持ラテックス粒
子懸濁液からなる免疫学的梅毒診断試薬を得た。
kDa抗原とGSTとの融合タンパク質の代わりに、実
施例2で得られた、梅毒トレポネーマ15kDa抗原と
GSTとの融合タンパク質を用いたことの他は、比較例
1と同様に操作して、融合タンパク質担持ラテックス粒
子懸濁液からなる免疫学的梅毒診断試薬を得た。
【0059】感度の測定 実施例1、2で得られた、本発明の免疫学的梅毒診断試
薬、及び比較例1、2で得られた免疫学的梅毒診断試薬
について、以下のようにして感度を測定した。生化学自
動分析装置(日立7050形、日立製作所社製)によ
り、0、50、100、250、500各タイターユニ
ット(以下、T.U.と略す)の標準梅毒トレポネーマ
陽性血清からなる標準液を測定した。測定条件は、温度
37℃、波長570nmとした。測定方法は、上記標準
液20μlを分注後、直ちに検体希釈液(梅毒診断用試
薬「メディエースTPLA」(積水化学工業社製)に含
まれているものを用いた。)350μlを添加・混合
し、次いで上記免疫学的梅毒診断試薬の50μlを添加
・混合した。反応量は、上記免疫学的梅毒診断試薬添加
後80秒から320秒の間の吸光度変化量とした。この
吸光度変化量を10000倍した値と標準血清のT.
U.との関係を図1(実施例1と比較例1)及び図2
(実施例2と比較例2)に示した。
薬、及び比較例1、2で得られた免疫学的梅毒診断試薬
について、以下のようにして感度を測定した。生化学自
動分析装置(日立7050形、日立製作所社製)によ
り、0、50、100、250、500各タイターユニ
ット(以下、T.U.と略す)の標準梅毒トレポネーマ
陽性血清からなる標準液を測定した。測定条件は、温度
37℃、波長570nmとした。測定方法は、上記標準
液20μlを分注後、直ちに検体希釈液(梅毒診断用試
薬「メディエースTPLA」(積水化学工業社製)に含
まれているものを用いた。)350μlを添加・混合
し、次いで上記免疫学的梅毒診断試薬の50μlを添加
・混合した。反応量は、上記免疫学的梅毒診断試薬添加
後80秒から320秒の間の吸光度変化量とした。この
吸光度変化量を10000倍した値と標準血清のT.
U.との関係を図1(実施例1と比較例1)及び図2
(実施例2と比較例2)に示した。
【0060】
【発明の効果】請求項1記載の免疫学的診断試薬の構成
は上記の通りであり、抗原タンパク質のエピトープが遮
蔽されることなく不溶性担体上に担持されているので、
感度の高い免疫学的診断試薬を提供する。請求項2記載
の免疫学的診断試薬の構成は上記の通りであり、抗原タ
ンパク質のエピトープが遮蔽されることなく不溶性担体
上に担持されているので、感度の高い免疫学的診断試薬
を提供する。請求項3記載の免疫学的診断試薬の構成は
上記の通りであり、梅毒トレポネーマの表面抗原タンパ
ク質のエピトープが遮蔽されることなく不溶性担体上に
担持されているので、感度の高い免疫学的梅毒診断試薬
を提供する。請求項4記載の免疫学的診断試薬の構成は
上記の通りであり、グルタチオンが還元型グルタチオン
であるので、抗原タンパク質のエピトープが遮蔽される
ことなく不溶性担体上に担持された、より感度の高い免
疫学的診断試薬を提供する。請求項5記載の免疫学的診
断試薬の構成は上記の通りであり、不溶性担体が、ポリ
スチレン、スチレン−スチレンスルホン酸塩共重合体又
はスチレン−メタクリル酸共重合体であるので、抗原タ
ンパク質のエピトープが遮蔽されることなく不溶性担体
上に担持された、より感度の高い免疫学的診断試薬を提
供する。また、請求項1〜5記載の免疫学的診断試薬は
感度が高いので、生化学自動分析機に適用可能である。
は上記の通りであり、抗原タンパク質のエピトープが遮
蔽されることなく不溶性担体上に担持されているので、
感度の高い免疫学的診断試薬を提供する。請求項2記載
の免疫学的診断試薬の構成は上記の通りであり、抗原タ
ンパク質のエピトープが遮蔽されることなく不溶性担体
上に担持されているので、感度の高い免疫学的診断試薬
を提供する。請求項3記載の免疫学的診断試薬の構成は
上記の通りであり、梅毒トレポネーマの表面抗原タンパ
ク質のエピトープが遮蔽されることなく不溶性担体上に
担持されているので、感度の高い免疫学的梅毒診断試薬
を提供する。請求項4記載の免疫学的診断試薬の構成は
上記の通りであり、グルタチオンが還元型グルタチオン
であるので、抗原タンパク質のエピトープが遮蔽される
ことなく不溶性担体上に担持された、より感度の高い免
疫学的診断試薬を提供する。請求項5記載の免疫学的診
断試薬の構成は上記の通りであり、不溶性担体が、ポリ
スチレン、スチレン−スチレンスルホン酸塩共重合体又
はスチレン−メタクリル酸共重合体であるので、抗原タ
ンパク質のエピトープが遮蔽されることなく不溶性担体
上に担持された、より感度の高い免疫学的診断試薬を提
供する。また、請求項1〜5記載の免疫学的診断試薬は
感度が高いので、生化学自動分析機に適用可能である。
【図1】実施例1及び比較例1の感度測定の結果を示す
グラフである。
グラフである。
【図2】実施例2及び比較例2の感度測定の結果を示す
グラフである。
グラフである。
Claims (5)
- 【請求項1】 診断学上有用である抗原タンパク質とグ
ルタチオン−S−トランスフェラーゼとの融合タンパク
質が、グルタチオンが予め担持された不溶性担体に、グ
ルタチオン−S−トランスフェラーゼとグルタチオンと
の結合を介して担持されていることを特徴とする免疫学
的診断試薬。 - 【請求項2】 診断学上有用である抗原タンパク質とグ
ルタチオンとの融合タンパク質が、グルタチオン−S−
トランスフェラーゼが予め担持された不溶性担体に、グ
ルタチオン−S−トランスフェラーゼとグルタチオンと
の結合を介して担持されていることを特徴とする免疫学
的診断試薬。 - 【請求項3】 上記抗原タンパク質が梅毒トレポネーマ
の表面抗原タンパク質である請求項1又は2記載の免疫
学的診断試薬。 - 【請求項4】 上記グルタチオンが還元型グルタチオン
である請求項1〜3のいずれか1項記載の免疫学的診断
試薬。 - 【請求項5】 上記不溶性担体が、ポリスチレン、スチ
レン−スチレンスルホン酸塩共重合体又はスチレン−メ
タクリル酸共重合体である請求項1〜4のいずれか1項
記載の免疫学的診断試薬。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19439996A JPH1038885A (ja) | 1996-07-24 | 1996-07-24 | 免疫学的診断試薬 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19439996A JPH1038885A (ja) | 1996-07-24 | 1996-07-24 | 免疫学的診断試薬 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1038885A true JPH1038885A (ja) | 1998-02-13 |
Family
ID=16323959
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19439996A Pending JPH1038885A (ja) | 1996-07-24 | 1996-07-24 | 免疫学的診断試薬 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1038885A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006208012A (ja) * | 2005-01-25 | 2006-08-10 | Toray Ind Inc | 選択結合性物質固定化担体 |
-
1996
- 1996-07-24 JP JP19439996A patent/JPH1038885A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006208012A (ja) * | 2005-01-25 | 2006-08-10 | Toray Ind Inc | 選択結合性物質固定化担体 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040917 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040929 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050216 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |