JPH1041177A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法

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JPH1041177A
JPH1041177A JP19435196A JP19435196A JPH1041177A JP H1041177 A JPH1041177 A JP H1041177A JP 19435196 A JP19435196 A JP 19435196A JP 19435196 A JP19435196 A JP 19435196A JP H1041177 A JPH1041177 A JP H1041177A
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magnetic
electron beam
recording medium
manufacturing
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JP19435196A
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English (en)
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Noriyuki Kitaori
典之 北折
Katsumi Sasaki
克己 佐々木
Osamu Yoshida
修 吉田
Katsumi Endo
克巳 遠藤
Akira Shiga
章 志賀
Takeshi Miyamura
猛史 宮村
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持体の厚さが薄い場合においても均一な磁
性膜が得られ、そして成膜に際して支持体の走行性の低
下や、支持体の熱による損傷を抑制できる磁気記録媒体
の製造方法を提供することである。 【解決手段】 磁性材料源に電子ビームを照射し、蒸発
した粒子を走行する支持体上に斜め蒸着させることによ
り磁性膜を形成する磁気記録媒体の製造方法であって、
前記支持体は厚さが2〜6μmであり、前記電子ビーム
の照射方向と前記支持体の走行方向とは逆方向であり、
かつ、前記電子ビームの偏向角が60°〜95°である
磁気記録媒体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、斜め蒸着により磁
性膜を形成する磁気記録媒体の製造方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】磁性膜を斜め蒸着によ
り形成する金属薄膜型の磁気記録媒体の製造方法は、広
く知られている。しかし、従来の製造方法は満足できる
ものではない。例えば、成膜に際して支持体に散乱電子
がチャージし、支持体の走行性が低下して、磁性膜の形
成不良が発生することがある。又、支持体が熱によって
損傷を受け、良好な磁性膜が得られないこともある。例
えば、支持体の厚さが2〜6μmのように薄くなって来
ると、電子ビームの拡散や蒸発源からの輻射熱による損
傷が極めて大きい。
【0003】支持体への散乱電子のチャージによる走行
性の低下に対する策としてテンションを高めることが行
われている。しかし、支持体の厚さが薄くなって来る
と、高テンションによる歪みが大きくなる。この為、支
持体の厚さが薄くなって来ると、形成された磁性膜の支
持体の長手方向における均一性に問題が起きる。従っ
て、本発明の目的は、支持体の厚さが薄い場合において
も、均一な磁性膜が得られる磁気記録媒体の製造方法を
提供することである。
【0004】又、本発明の他の目的は、成膜に際して、
支持体の走行性の低下や、支持体の熱による損傷を抑制
できる磁気記録媒体の製造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記本発明の課題は、磁
性材料源に電子ビームを照射し、蒸発した粒子を走行す
る支持体上に斜め蒸着させることにより磁性膜を形成す
る磁気記録媒体の製造方法であって、前記支持体は厚さ
が2〜6μmであり、前記電子ビームの照射方向と前記
支持体の走行方向とは逆方向であり、かつ、前記電子ビ
ームの偏向角が60°〜95°であることを特徴とする
磁気記録媒体の製造方法によって解決される。
【0006】特に、磁性材料源に電子ビームを照射し、
蒸発した粒子を走行する支持体上に斜め蒸着させること
により磁性膜が形成され、かつ、前記磁性膜の形成に際
して酸化性ガスが供給される磁気記録媒体の製造方法で
あって、前記支持体は厚さが2〜6μmであり、前記酸
化性ガスの供給方向と前記支持体の走行方向とは逆方向
であり、前記電子ビームの照射方向と前記支持体の走行
方向とは逆方向であり、かつ、前記電子ビームの偏向角
が60°〜95°であることを特徴とする磁気記録媒体
の製造方法によって解決される。
【0007】更には、供給側ロールから巻取側ロールに
走行し、その走行途中において冷却キャンロールに添接
された支持体に、電子ビームの照射による蒸発磁性粒子
が真空雰囲気下で斜め蒸着することにより磁性膜が形成
され、かつ、前記磁性膜の形成に際して酸素ガスが供給
される磁気記録媒体の製造方法であって、前記支持体は
厚さが2〜6μmであり、前記酸素ガスの供給方向と前
記支持体の走行方向とは逆方向であり、前記電子ビーム
の照射方向と前記支持体の走行方向とは逆方向であり、
かつ、前記電子ビームの偏向角が60°〜95°である
ことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法によって解決
される。
【0008】すなわち、上記の条件下で成膜すると、特
に電子ビームの照射方向と支持体の走行方向とを逆方向
とし、かつ、電子ビームの偏向角を60°〜95°にす
ると、電子ビームからの散乱電子が支持体にチャージし
難いものとなる。従って、支持体の走行時におけるテン
ションが小さくても済むようになり、支持体に歪みが出
来難く、長手方向に均一な磁性膜が得られる。
【0009】特に、成膜に際して、粒子の蒸発源に照射
される電子ビームと支持体との間に遮蔽部材を配設して
おくと、電子ビームからの散乱電子は遮蔽部材に補足さ
れ、支持体にはチャージしないものとなる。従って、支
持体の走行時におけるテンションが小さくても済み、支
持体に歪みが出来難く、長手方向に均一な磁性膜が得ら
れる。尚、電子ビームと支持体との間に遮蔽部材を配設
できるのは、電子ビームの照射方向と支持体の走行方向
とを逆方向としたからである。つまり、逆方向でない場
合には、電子ビームと支持体との間に遮蔽部材を配設す
ると、優れた磁気特性を有する磁性膜を斜め蒸着法によ
り得ることが出来なくなる。
【0010】又、走行する支持体に対して作用するテン
ションを0.01〜0.4kg、特に0.02〜0.1
kg(支持体の幅1cm当たり)としておくことによ
り、支持体に歪みが出来難く、長手方向に均一な磁性膜
が得られる。又、磁性膜が複数層設けられる場合には、
上層磁性膜の形成に際しての電子銃の出力Pu と前記上
層磁性膜に隣接した下層磁性膜の形成に際しての電子銃
の出力Pl とがPl ≦0.9×Pu を満たすようにする
のが好ましい。これにより、一層高い飽和磁束密度のも
のが得られる。
【0011】又、磁性粒子の支持体に蒸着する時の最小
入射角を50°〜70°(特に、50°〜65°)とす
るのが好ましい。又、磁性材料源に電子ビームが照射さ
れたことによる輝点と該輝点の真上の支持体との間には
遮蔽物がない条件にすることによって、蒸発粒子の中で
一番高いエネルギーを持つ粒子を効果的に利用できる。
従って、粒子の充填密度が一層高まることから、より高
い飽和磁束密度のものが得られる。すなわち、より高い
出力のものが得られる。
【0012】尚、図1に示す如く、支持体の走行方向が
右側から左側であり、かつ、蒸発源が支持体の下側に有
るとすると、電子銃が蒸発源より左上側に有る場合、
「電子ビームの照射方向と支持体の走行方向とが逆方
向」である。又、図1に示す如く、支持体の走行方向が
右側から左側であり、かつ、蒸発源が支持体の下側に有
り、かつ、酸素ガスを供給するノズルが支持体の下側に
有り、そして酸素ガスの供給方向が左側から右側である
場合、「酸素ガスの供給方向と支持体の走行方向とが逆
方向」である。
【0013】又、最小入射角は、図1中、θ1 で示され
る角度である。電子ビームの偏向角θ2 は電子銃が向い
ている角度であり、電子銃が水平方向に有る場合、電子
ビームの偏向角は90°である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の磁気記録媒体の製造方法
は、磁性材料源に電子ビームを照射し、蒸発した粒子を
走行する支持体上に斜め蒸着させることにより磁性膜を
形成する磁気記録媒体の製造方法であって、前記支持体
は厚さが2〜6μm(特に、2.5〜5.5μm)であ
り、前記電子ビームの照射方向と前記支持体の走行方向
とは逆方向であり、かつ、前記電子ビームの偏向角が6
0°〜95°(特に、80°〜90°)である。特に、
磁性材料源に電子ビームを照射し、蒸発した粒子を走行
する支持体上に斜め蒸着させることにより磁性膜が形成
され、かつ、前記磁性膜の形成に際して酸化性ガスが供
給される磁気記録媒体の製造方法であって、前記支持体
は厚さが2〜6μm(特に、2.5〜5.5μm)であ
り、前記酸化性ガスの供給方向と前記支持体の走行方向
とは逆方向であり、前記電子ビームの照射方向と前記支
持体の走行方向とは逆方向であり、かつ、前記電子ビー
ムの偏向角が60°〜95°(特に、80°〜90°)
である。更には、供給側ロールから巻取側ロールに走行
し、その走行途中において冷却キャンロールに添接され
た支持体に、電子ビームの照射による蒸発磁性粒子が真
空雰囲気下で斜め蒸着することにより磁性膜が形成さ
れ、かつ、前記磁性膜の形成に際して酸素ガスが供給さ
れる磁気記録媒体の製造方法であって、前記支持体は厚
さが2〜6μm(特に、2.5〜5.5μm)であり、
前記酸素ガスの供給方向と前記支持体の走行方向とは逆
方向であり、前記電子ビームの照射方向と前記支持体の
走行方向とは逆方向であり、かつ、前記電子ビームの偏
向角が60°〜95°(特に、80°〜90°)であ
る。又、成膜に際して、粒子の蒸発源に照射される電子
ビームと支持体との間には遮蔽部材が配設されている。
又、磁性粒子の支持体に蒸着する時の最小入射角は50
°〜70°(特に、50°〜65°)である。又、磁性
材料源に電子ビームが照射されたことによる輝点と該輝
点の真上の支持体との間には遮蔽物がない。又、走行す
る支持体に対して長手方向において作用するテンション
は0.01〜0.4kg、特に0.02〜0.1kg
(支持体の幅1cm当たり)である。又、磁性膜が複数
層設けられる場合には、上層磁性膜の形成に際しての電
子銃の出力Pu と前記上層磁性膜に隣接した下層磁性膜
の形成に際しての電子銃の出力Pl とがPl ≦0.9×
Pu を満たす。
【0015】以下、更に説明する。図1は、本発明にな
る磁気記録媒体の製造方法が実施される装置(斜め蒸着
装置)の概略図である。同図中、1は支持体である。こ
の支持体1は、供給側ロール2aから巻取側ロール2b
に、矢印で示す如く、右から左に走行する。この走行途
中において、支持体1は冷却キャンロール3に添接され
ている。
【0016】支持体1は、磁性あるいは非磁性いずれの
ものでも良い。一般的には、非磁性である。支持体とし
ては、ポリエチレンテレフタレート(以下、PETと記
す)等のポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリ
スルフォン、ポリカーボネート、ポリプロピレン等のオ
レフィン系の樹脂、セルロース系の樹脂、塩化ビニル系
の樹脂等の有機材料(樹脂)が用いられる。尚、支持体
1の表面には、磁性膜との密着性を向上させる為のアン
ダーコート層が適宜設けられる。
【0017】4は、蒸着が行われる前段階の位置におい
て、支持体1の表面をイオンボンバード処理する為のイ
オンボンバード室である。このイオンボンバード処理に
より、支持体1に後述する蒸発粒子が蒸着した時、当該
支持体と蒸発粒子間の結着強度が向上する。5は、冷却
キャンロール3の下方位置に設けられた遮蔽板である。
尚、遮蔽板5は、支持体1に対して蒸着が行われた後段
階の位置に対応する部分に設けられたものである。又、
遮蔽板5は、後述するルツボからの蒸発粒子が支持体1
に蒸着する時の最小入射角θ1 が50°〜70°(特
に、50°〜65°)となるよう設定されている。か
つ、後述する電子銃からの電子ビームが後述の磁性金属
材料に照射されたことによる輝点Xと、この輝点Xの真
上の支持体1との間には、遮蔽板5がないよう設定され
ている。すなわち、輝点Xとその真上の支持体1との間
には一切の遮蔽物がなく、輝点Xの真上位置にある支持
体1から真下を覗いた場合、輝点Xを認めることが出来
るようになっている。
【0018】6は、遮蔽板5と冷却キャンロール3との
間の位置に配設された酸素ガス供給ノズルである。従っ
て、ノズル6より供給される酸素の供給方向は、図1
中、左から右であり、支持体1の走行方向は、図1中、
右から左であり、従って酸素ガスの供給方向と支持体1
の走行方向とは逆方向である。7は冷却キャンロール3
の下方位置に設けられたMgO製のルツボである。この
ルツボ7には磁性金属材料8が充填されている。尚、磁
性金属材料としては、Fe,Co,Ni,あるいはこれ
らの合金、及びその窒化物や炭化物などが適宜用いられ
る。
【0019】9はルツボ7の左上の位置に設置された電
子銃であり、電子銃9からの電子ビームはルツボ7内の
磁性金属材料8目掛けて照射される。従って、矢印で示
す電子ビームの照射方向と支持体1の走行方向とは逆方
向である。尚、電子銃9からの電子ビームの偏向角θ2
が60°〜95°(特に、80°〜90°)であるよう
に電子銃9は設定されている。更に、電子銃9の上には
遮蔽板5が有り、電子銃9からの電子ビームの上には遮
蔽板5が有るから、電子ビームからの散乱電子は支持体
1にチャージし難いものとなっている。
【0020】10は真空槽である。上記装置において、
先ず、真空槽10内を10-4〜10-6Torrの真空度
に排気する。そして、電子銃9からの電子ビームを磁性
金属材料8に照射し、蒸発させる。これにより、磁性金
属粒子が、最小入射角θ1 は50°〜70°(特に、5
0°〜65°)でもって、0.01〜0.4kg(支持
体の幅1cm当たり)のテンションが作用しながら走行
する支持体1上に斜め蒸着する。この斜め蒸着に際し
て、ノズル6から酸素ガスが10〜5000sccm供
給され、磁性膜の表面酸化が行われる。そして、厚さが
800〜5000Å(特に、1000〜2500Å)の
金属薄膜型の磁性膜が設けられる。
【0021】磁性膜の表面には厚さが10〜500Åの
保護膜が設けられる。保護膜を構成する材料として、A
l等の金属の酸化物、窒化物、あるいは炭化物などの
他、SiC等、及びそれを含む化合物などが考えられ
る。特に、ダイヤモンドライクカーボンは好ましいもの
である。ダイヤモンドライクカーボンよりなる保護膜は
ケミカルベーパーデポジション(CVD)法により形成
される。特に、ECRプラズマCVD装置により形成さ
れる。すなわち、真空槽内に配設された支持体上の磁性
膜に対してECRプラズマCVD装置を作動させ、磁性
膜に炭化水素系ガスのプラズマを吹き付ける。これによ
り、磁性膜表面に保護膜(ダイヤモンドライクカーボン
膜)が形成される。
【0022】支持体1の他面(裏面)には、バックコー
ト膜が設けられる。例えば、蒸着法、直流スパッタ法、
交流スパッタ法、高周波スパッタ法、直流マグネトロン
スパッタ法、高周波マグネトロンスパッタ法、イオンビ
ームスパッタ法などのメッキ手段によりバックコート膜
が設けられる。又、カーボンブラック及びバインダを含
有する塗料を塗布することによってもバックコート膜は
設けられる。
【0023】そして、表面には、潤滑剤、特にパーフル
オロポリエーテル等のフッ素系の潤滑剤の塗料が塗布さ
れ、厚さが5〜50Åの潤滑剤の膜が設けられる。尚、
潤滑剤としては、例えば-(C(R)F-CF2-O)p - (但し、R
はF,CF3 ,CH3 などの基)、特にHOOC-CF2(O-C2F
4)p (OCF2) q -OCF2-COOH ,F-(CF2CF2CF2O)n -CF2CF 2C
OOH 等のカルボキシル基変性パーフロオロポリエーテ
ル、HOCH2-CF2(O-C2F4) p (OCF2) q -OCF2-CH2OH,HO-(C
2H4-O) m -CH2-(O-C2F4) p (OCF2) q -OCH2-(OCH2CH2)
n -OH ,F-(CF2CF2CF2O)n -CF2CF2CH2OH等のアルコール
変性パーフロオロポリエーテルが挙げられる。分子量は
500〜50000のものが好ましい。具体的には、モ
ンテカチーニ社の商品名FOMBLIN Z DIAC
やFOMBLIN Z DOL、ダイキン工業社の商品
名デムナムSA等がある。
【0024】尚、以下の実施例では、磁性膜の構成材料
として全てCoを用いているが、本発明は、当該材料が
Coの磁気記録媒体に限定されるものではない。
【0025】
【実施例1】図1に示す装置を用いた。支持体1は2.
5μm厚のPETフィルムである。そして、20〜30
nmφのカーボンブラック及びバインダ樹脂を含むバッ
クコート塗料をPETフィルムの裏面に塗布し、乾燥厚
さが0.5μmのバックコート膜を設けた。支持体1を
装置に装填した時、バックコート膜が冷却キャンロール
3に接している。
【0026】そして、下記の条件で1500Å厚の磁性
膜を形成した。支持体1の走行速度は10m/分、支持
体1に作用している長手方向(支持体走行方向)におけ
るテンションは0.04kg(フィルムの幅1cm当た
り)である。冷却キャンロール3の径は40cmであ
り、冷却キャンロール3の温度は−10℃に制御されて
いる。
【0027】遮蔽板5は10℃に冷却保持されている。
ノズル6からの酸素供給量は200sccmである。ル
ツボ7にはCoが充填されており、これより蒸発し、支
持体1に斜め蒸着する時の最小入射角θ1 は55°であ
る。輝点Xの真上位置にある支持体1から真下を覗いた
場合、輝点Xを認めることが出来る。
【0028】電子銃9の出力Pは30kW、偏向角θ2
は90°である。次に、ECRプラズマCVD装置によ
り100Å厚のダイヤモンドライクカーボン膜を磁性膜
の上に設けた。又、表面に潤滑剤(デムナムSA)の膜
を20Å厚設け、この後通常の工程を経て8mmVTR
用磁気テープを得た。
【0029】
【実施例2】実施例1において、4.5μm厚のPET
フィルムを用いた以外は実施例1に準じて8mmVTR
用磁気テープを得た。
【0030】
【実施例3】実施例1において、5.5μm厚のPET
フィルムを用いた以外は実施例1に準じて8mmVTR
用磁気テープを得た。
【0031】
【実施例4】実施例1において、θ2 =65°とした以
外は実施例1に準じて8mmVTR用磁気テープを得
た。
【0032】
【実施例5】実施例1において、支持体1に作用させた
テンションを0.08kg(フィルムの幅1cm当た
り)とした以外は実施例1に準じて8mmVTR用磁気
テープを得た。
【0033】
【実施例6】実施例2において、支持体の走行速度=2
0m/分、酸素供給量=100sccmとした以外は実
施例1に準じて行った。更に、この後、支持体の走行速
度=22m/分、酸素供給量=140sccm、電子銃
9の出力Pを40kWとした以外は実施例1に準じて行
った。そして、下層磁性膜の厚さが800Å、上層磁性
膜の厚さが1000Åの二層型の磁性膜を有するものと
した以外は、実施例1に準じて8mmVTR用磁気テー
プを得た。
【0034】
【比較例1】実施例1において、θ2 =45°とした以
外は実施例1に準じて8mmVTR用磁気テープを得
た。
【0035】
【比較例2】実施例1において、電子銃9の設置位置を
図1の場合と左右対称な位置にセットし、電子ビームの
照射方向と支持体の走行方向とを順方向にした以外は実
施例1に準じて8mmVTR用磁気テープを得た。
【0036】
【特性】上記各例で得た8mmVTR用磁気テープにつ
いて、200m毎の位置での磁気特性(飽和磁束密度B
s、保磁力Hc)及び電磁変換特性(5MHzのC/
N、10MHzのC/N)を調べたので、その結果を表
−1,2に示す。 表−1(飽和磁束密度Bs(G)、保磁力Hc(Oe)) 0m 200m 400m 600m 800m 1000m Bs Hc Bs Hc Bs Hc Bs Hc Bs Hc Bs Hc 実施例1 6100 1600 6100 1610 6000 1630 6000 1600 6050 1620 5900 1640 実施例2 6000 1610 6200 1600 6000 1620 6100 1600 6300 1590 6100 1600 実施例3 6200 1600 6100 1620 6100 1620 6100 1610 6300 1620 6200 1610 実施例4 6000 1570 6000 1580 6200 1590 6000 1590 5700 1540 5600 1530 実施例5 6200 1610 6100 1610 6100 1600 6000 1590 6300 1600 6100 1610 実施例6 6200 1640 6100 1650 6200 1650 6200 1640 6000 1650 6000 1640 比較例1 5600 1580 5900 1490 4800 1600 4500 1720 5400 1600 5000 1670 比較例2 5900 1570 6000 1480 4900 1660 4300 1750 4700 1700 5900 1540 表−2(5MHzのC/N、10MHzのC/N(dB)) 0m 200m 400m 600m 800m 1000m 5 10 5 10 5 10 5 10 5 10 5 10 実施例1 +0.4 +0.5 +0.4 +0.6 +0.3 +0.4 +0.4 +0.4 +0.5 +0.5 +0.3 +0.5 実施例2 +0.5 +0.7 +0.7 +0.7 +0.6 +0.9 +0.7 +0.5 +0.4 +0.8 +0.3 +0.6 実施例3 +0.8 +0.7 +0.7 +0.9 +0.6 +1.0 +0.8 +0.8 +0.8 +0.9 +0.8 +0.9 実施例4 +0.5 +0.6 +0.3 +0.7 +0.6 +0.8 +0.5 +0.5 +0.4 +0.4 +0.3 +0.2 実施例5 +0.8 +0.9 +0.7 +1.1 +0.9 +0.9 +0.8 +0.7 +1.1 +1.2 +0.9 +1.0 実施例6 +1.4 +1.9 +1.5 +2.1 +1.6 +2.1 +1.5 +2.2 +1.4 +1.8 +1.4 +1.4 比較例1 +0.1 +0.3 +0.1 +0.8 -0.3 -0.4 -0.5 0 0 +0.3 0 -0.5 比較例2 +0.5 +0.3 +0.1 -0.4 +0.3 +0.4 -0.4 0 -0.4 0 +0.2 +0.6 *磁気特性はVSM(理研電子製)により求めた。
【0037】*出力は、市販のHi8VTRを改造した
ものを用いて測定し、比較例1の所定位置を基準(0d
B)。 これによれば、本発明の方法により得られる磁性膜は磁
気特性や電磁変換特性の均一性に優れたものが得られて
いる。
【0038】
【発明の効果】膜形成に際して支持体に散乱電子がチャ
ージし難く、支持体の走行性の低下が抑制され、かつ、
支持体が熱による損傷を受けることなく、均一で良好な
磁気記録媒体が効率良く得られる。しかも、支持体は薄
いので、同一規格のカセットに装填した場合、より長い
ものを装填できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気記録媒体の製造装置の概略図
【符号の説明】
1 支持体 3 冷却キャンロール 5 遮蔽板 6 酸素ガス供給ノズル 7 ルツボ 8 磁性金属材料 9 電子銃 10 真空槽 X 輝点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 克巳 栃木県芳賀郡市貝町大字赤羽2606 花王株 式会社情報科学研究所内 (72)発明者 志賀 章 栃木県芳賀郡市貝町大字赤羽2606 花王株 式会社情報科学研究所内 (72)発明者 宮村 猛史 栃木県芳賀郡市貝町大字赤羽2606 花王株 式会社情報科学研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性材料源に電子ビームを照射し、蒸発
    した粒子を走行する支持体上に斜め蒸着させることによ
    り磁性膜を形成する磁気記録媒体の製造方法であって、 前記支持体は厚さが2〜6μmであり、 前記電子ビームの照射方向と前記支持体の走行方向とは
    逆方向であり、 かつ、前記電子ビームの偏向角が60°〜95°である
    ことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  2. 【請求項2】 供給側ロールから巻取側ロールに走行
    し、その走行途中において冷却キャンロールに添接され
    た支持体に、電子ビームの照射による蒸発磁性粒子が真
    空雰囲気下で斜め蒸着することにより磁性膜が形成さ
    れ、かつ、前記磁性膜の形成に際して酸素ガスが供給さ
    れる磁気記録媒体の製造方法であって、 前記支持体は厚さが2〜6μmであり、 前記酸素ガスの供給方向と前記支持体の走行方向とは逆
    方向であり、 前記電子ビームの照射方向と前記支持体の走行方向とは
    逆方向であり、 かつ、前記電子ビームの偏向角が60°〜95°である
    ことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  3. 【請求項3】 粒子の蒸発源に照射される電子ビームと
    支持体との間には遮蔽部材が配設されていることを特徴
    とする請求項1又は請求項2の磁気記録媒体の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 粒子が支持体に蒸着するに際して酸化性
    ガスが供給されてなり、前記酸化性ガスの供給方向と支
    持体の走行方向とが逆方向であることを特徴とする請求
    項1の磁気記録媒体の製造方法。
  5. 【請求項5】 走行する支持体に対して0.01〜0.
    4kg(支持体の幅1cm当たり)のテンションが作用
    していることを特徴とする請求項1又は請求項2の磁気
    記録媒体の製造方法。
  6. 【請求項6】 磁性膜が複数層設けられ、上層磁性膜の
    形成に際しての電子銃の出力Pu と前記上層磁性膜に隣
    接した下層磁性膜の形成に際しての電子銃の出力Pl と
    がPl ≦0.9×Pu を満たすことを特徴とする請求項
    1又は請求項2の磁気記録媒体の製造方法。
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