【発明の詳細な説明】
ペプチド ニューロテンシン アンタゴニスト
本発明は式:
のアミノ酸誘導体、その製造、その塩およびそれを含む医薬品に関する。
式(I)において、
Rはヒドロキシル、アルキルオキシ、フェニルアルキルオキシまたは-NH-CH2-CO
OH基を表し、
R1は水素原子、アダマンチルアセチル、アダマンチルカルボニル、ノルボル
ニルアセチル、ノルボルニルフェノキシカルボニル、ベンゾイル、ニコチノイル
、4-フェニルベンゾイル、4-tert-ブチルベンゾイルもしくは2-ピロリジンカル
ボニル基またはアミン官能基の保護基を表し、
R2はArgまたはLys残基を表し、
R3はArgまたはLys残基を表し、
R4はPro残基を表し、
m、nおよびpは同一または異なり、0または1に等しい数字を表し、
R1が水素原子である時、m+n+pの和は少なくとも1に等しいと考えられ、
R5およびR6は同一であり、そしてヒドロキシルまたはメトキシ基を表し、
R7は水素、塩素、臭素もしくはヨウ素原子またはニトロ基を表す。
本発明は、2つのアミノ酸残基の間の1つ以上のペプチド結合(CO-NH)が-CH2-
NH結合で置換されており、かつ/またはR2およびR3アミノ酸残基の間のペプチ
ド結合がCH=CH結合により置換されている式(I)の化合物の均等物も包含する
。
前述および以下の定義において、アルキルおよびアルキルオキシ基および部分
は、直鎖または分枝鎖中に1−4個の炭素原子を含み、Argはアルギニンを意味
し、Lysはリシンを意味し、Proはプロリンを意味し、Fmocは9-フルオレニルメト
キシカルボニルを意味し、Pmcは2,2,5,7,8-ペンタメチルクロマン-6-スルホニル
を意味し、そしてBocはtert-ブトキシカルボニルを意味する。
式(I)において、各アミノ酸残基はLまたはD配置であることができる。
好ましくはアミン官能基の保護基として、9-フルオレニルメトキシカルボニル
、tert-ブトキシカルボニル、アセチル、ピバロイルおよびベンジルオキシカル
ボニル基が使用され、ベンジオキシカルボニル基のフェニルは場合によってはハ
ロゲン、アルキル、アルキルオキシまたはニトロにより置換されてもよい。
m+n+pの和が少なくとも1に等しい式(I)のペプチド化合物は、式:
式中、Rは式(I)と同じ意味を有し、R'およびR"は同一であり、そして各
々ヒドロキシルまたはメトキシ基を表し、そしてR'"は水素、塩素、臭素もしく
はヨウ素原子またはニトロ基を表す、
の誘導体を式:
式中、R1はアダマンチルアセチル、アダマンチルカルボニル、ノルボルニル
アセチル、ノルボルニルフェノキシカルボニル、ベンゾイル、ニコチノイル、4-
フェニルベンゾイル、4-tert-ブチルベンゾイルもしくは2-ピロリジンカルボニ
ル基またはアミン官能基の保護基を表し、そしてR2、R3、R4、n、mおよび
pは式(I)と同じ意味を有し、m+n+pの和は少なくとも1に等しい、
の誘導体と反応させ、場合によっては続いてR1が水素原子である化合物を得る
ために、最終アミン官能基の脱保護および/または場合によってはRがアルコキ
シまたはフェニルアルキルオキシ基を表す場合には、Rがヒドロシル基を表す化
合物を得るためにカルボキシル官能基の脱保護により製造できる。
式(II)および(III)の誘導体のカップリングは、アミノ誘導体およ
びペプチドのカップリングについて当業者に周知な任意の方法により行う。
活性化状態の式(III)の誘導体を使用することが特に有利である。活性化状
態として式(III)の誘導体とN-ヒドロキシスクシンイミド、N-ヒドロキシベン
ゾトリアゾールまたは2-[1H-ベンゾトリアゾリ-1-イル]-1,1,3,3-テトラメチル
ウロニウムヘキサフルオロメチルホスフェートとの反応生成物を挙げることがで
き、これらはジメチルホルムアミドまたはN-メチル-2-ピロリドンを初めとする
アミドのような不溶性溶媒、クロロホルムまたは塩化メチレンのような塩化溶媒
、テトラヒドロフランのようなエーテル、あるいはこれら溶媒の混合物中で、15
から60℃の間の温度で、4Åのモレキュラーシーブの存在中、またはジシクロヘ
キシルカルボジイミドのようなカップリング剤またはL.Kisfaludyら、Synthesis
,325-327(1983)により記載された方法に従い製造できるペンタフルオロフェニル
エステルの存在下で製造できる。
式(II)の生成物と式(III)の活性化生成物との縮合は、一般的に式(III)
の誘導体の活性化状態の調製について上記に記載したものと同じ温度および反応
混合条件下で行なわれるが、場合によってはピリジンまたはジイソプロピルエチ
ルアミンのようなアミンの存在下で行ってもよい。これらの反応は、活性化生成
物を単離することなく行える。
この反応を樹脂上の固相で行うことが有利である。好適な樹脂は、4-ヒドロキ
シメチルフェノキシメチル/スチレン-1%ジビニルベンゼン コポリマー(HMP、ア
プライドバイオシステムズ:Applied BioSystems、Wang,J.Amer.Chem.Soc.,95,13
28,(1973))またはクロロトリチル クロライド/ポリスチレン-1% ジビニルベン
ゼン コポリマー(ノバビオケム:No
vabiochem)樹脂である。
場合によっては最終アミン官能基の脱保護は、T.W.Greene、有機合成の保護基
(Protective Groups in Organic Synthesis)、ジョン ウィリー(John Wiley)
、ニューヨークにより記載されているような、アミンの脱保護に関する通常の技
術に従い行うこともできる。例えば、ジメチルホルムアミドのような不活性溶媒
またはジクロロメタンのような塩化溶媒中で、ピペリジンの存在中、約20−25℃
の温度で行うことが可能である。
場合によってはカルボキシル官能基の脱保護は、カルボン酸エステル官能基を
カルボキシル官能基に変化させることができる、当業者には周知の任意の方法に
より行うことができる。好ましくは、この脱保護は、ジオキサン、水のような不
活性溶媒またはこれら溶媒の混合物中で、水酸化リチウムの存在中、約0℃の温
度で行われる。
R'"が水素原子を表し、そしてR、R'およびR"がヒドロキシル基を表す式(
II)の誘導体は、A9738アクチノミセテス(CBS 162.94)を発酵し、そして生産物
を単離することにより製造できる。
この発酵は、従来の発酵法に従い行われる。ペプトン、酵母エキス、肉エキス
、グルコース、炭酸カルシウム、塩化ナトリウムおよび寒天を含んで成る培地が
、培養基として好ましく使用される。発酵は好ましくは25から30℃の間の温度で
行われる。このブロスを次に抽出し、そして水性相を限外濾過し、そして数回ク
ロマトグラフィーを行う。
Rがアルキルオキシまたはフェニルアルキルオキシ基を表す式(II)の誘導体
は、Rがヒドロキシル基を表す対応する式(II)の化合物をエステル化すること
により製造できる。
このエステル化は好ましくは、アルコールR−OH(式中、Rはアルキルまた
はフェニルアルキル基を表す)を、塩化チオニルの存在下でM.E.Jungら、Tetrah
edron Letters,30(32),4211-4(1989)に記載された方法に従い行うか、あるいは
硫酸または塩酸ガスの存在中で、0から25℃の間の温度で行うか、あるいはRが
ベンジルオキシ基を表す時にはパラ-トルエンスルホン酸の存在中で、T.E.Walke
rら、J.Org.Chem.,51,1175-9(1986)に記載された方法に従い行う。tert-ブチル
エステルは、米国特許第3,496,219号明細書に記載の方法に従い、イソブテンと
の反応により得ることができる。
Rが-NH-CH2-COOH基を表す式(II)の誘導体は、Rがヒドロキシル基を表す式
(II)の対応する誘導体のグリシンと反応させることにより製造できる。
この反応は、上記の式(III)の誘導体を式(II)の誘導体とカップリングさ
せるために記載した条件下で行われる。
R'およびR"がメトキシ基を表す式(II)の誘導体は、R'およびR"がヒドロ
キシル基を表す式(II)の対応する化合物とトリメチルシリルジアゾメタンとを
反応させることにより製造できる。Rが未保護ヒドロキシル基を表す時、R、R
'およびR"がメトキシ基を表す式(II)の誘導体が得られる。
この反応は低級脂肪族アルコール(例えばメタノールまたはエタノール)中で
、約20℃の温度で行われる。
R'"がニトロ基を表す式(II)の誘導体は、R'"が水素原子を表す式(II)の
対応する誘導体をニトロ化することにより製造できる。
このニトロ化は任意の既知のニトロ化法により行われる。好ましくは
硝酸を酢酸中で、約20℃で反応させる。
R'"が塩素原子を表す式(II)の誘導体は、R'"が水素原子を表す式(II)の
対応する誘導体を塩素化することにより製造できる。
この反応は任意の既知の塩素化法により行われる。好ましくは、M.Lemaireら
、Janssen Chimica Acta,5(1),3-8(1987)に記載の方法に従い、2,3,4,5,6,6-ヘ
キサクロロ-2,4-シクロヘキサジエン-1-オンを、ジメチルホルムアミド/四塩化
炭素混合物中で、約20℃で反応させる。
R'"が臭素原子を表す式(II)の誘導体は、R'"が水素原子を表す式(II)の
対応する誘導体を臭素化することにより製造できる。
この反応は任意の既知の臭素化法により行われる。好ましくは臭素を酢酸ナト
リウムの存在中で、酢酸中にて約20℃で反応させる。
R'"がヨウ素原子を表す式(II)の誘導体は、R'"が水素原子を表す式(II)
の対応する誘導体をヨウ素化することにより製造できる。
この反応は任意の既知のヨウ素化法により行われる。好ましくはアルカリ金属
ヨウ化物(例えばヨウ化ナトリウムまたはヨウ化カリウム)を、1,2,4,6-テトラ
クロロ-3α,6α-ジフェニルグリコウリルのような試薬の存在下で、メタノール
のような低級アルコール中で、約20℃で反応させる。
式(III)の誘導体は市販されているか、あるいはS.Doulutら、Peptide Resea
rch,5(1),30-38(1992);J.Couderら、Int.J.Peptide Res.,41,181-184(1993);V.K
.Skuklaら、Can.J.Physiol.Pharmacol.,71,211-216(1993);M.H.Michaelら、J.Ch
em.Soc.Perkin I,307-314(1982);T.E.Christosら、Bioorganic Medicinal Chemi
stry Letters,3(6),1035-1040(1993)、国際公開93/00359号および同91/02750号
明細書、ならびに実施例に記
載されている方法を適用または適合させることにより製造できる。
m+n+pの和が少なくとも1に等しく、そしてR1が水素原子またはアミン
官能基の保護基を表す式(I)の化合物は、対応する式(II)の誘導体を、連続
的に(R4)p-OHおよび/または(R3)n-OHおよび/または(R2)m-OH誘導体(式中、R4
、R3およびR2は式(I)と同じ意味を有し、そのアミノ残基は好ましくは保
護されている)と反応させ、場合によっては続いて脱保護することによっても製
造できる。
この反応は、例えば式(II)および式(III)の誘導体にカップリングについ
て上記に記載したような、ペプチドの化学に関する文献に記載されている条件下
で行われる。
m+n+pの和が0に等しく、そしてR1がアミン官能基の保護基を表す式(
I)の化合物は、分子の残りの部分を修飾しないアミン官能基の保護について、
当業者には周知な任意の方法により製造できる。特にR1が9-フルオレニルメト
キシカルボニル基を表す時、式(II)の誘導体を9-フルオレニルメチル N-スク
シニルカーボネートと反応させる。
この反応は一般的に、ジオキサンのような不活性溶媒中で、炭酸ナトリウム水
溶液の存在中で、約20℃で行われる。
R1がtert-ブトキシカルボニル、アセチル、ピバロイルまたはフェニルが場合
によってはハロゲン、アルキル、アルキルオキシまたはニトロにより置換されて
もよいベンジルオキシカルボニル基を表す時、式(II)の誘導体を誘導体R1-Cl
(式中、R1はtert-ブトキシカルボニル、アセチル、ピバロイルまたはフェニル
が場合によってはハロゲン、アルキル、アルキルオキシまたはニトロにより置換
されてもよいベンジルオキシカルボニル基を表す)と反応させる。
この反応は好ましくはジメチルホルムアミドのような不活性溶媒中で、トリア
ルキルアミン(例えばジイソプロピルエチルアミン)のような塩基の存在中で、
約20℃で行う。
m+n+pの和が0に等しく、そしてR1がアダマンチルアセチル、アダマン
チルカルボニル、ノルボルニルアセチル、ノルボルニルフェノキシカルボニル、
ベンゾイル、ニコチノイル、4-フェニルベンゾイル、4-tert-ブチルベンゾイル
または2-ピロリジニルカルボニル基を表す式(I)の化合物は、R1が水素原子
を表す式(II)の化合物を、R1がアダマンチルアセチル、アダマンチルカルボ
ニル、ノルボルニルアセチル、ノルボルニルフェノキシカルボニル、ベンゾイル
、ニコチノイル、4-フェニルベンゾイル、4-tert-ブチルベンゾイルまたは2-ピ
ロリジンカルボニル基を表すクロライドR1-Clと反応させることによっても製造
できる。
この反応は、好ましくはジメチルホルムアミドのような不活性溶媒中で、トリ
アルキルアミン(例えばジイソプロピルエチルアミン)のような塩基の存在中で
、約20℃で行う。
式(I)の化合物は、例えばクロマトグラフィーまたは抽出のような通常の周
知な方法により精製できる。
当業者は、上記の方法を実施するために、副反応を避けるためにアミノおよび
カルボキシル官能基の保護基を導入し、そして次に脱保護を行うことが必要であ
ると考えるだろう。そのような保護基はT.W.Greene、有機合成の保護基(Protec
tive Groups in Organic Synthesis)、ジョン ウィリー、ニューヨークおよび
実施例により記載されている。
Rがヒドロキシル基を表す式(I)の化合物は、それ自体は知られている方法
に従い、場合によっては金属塩または窒素塩基との付加塩に転
換することができる。これらの塩は溶媒中で式(I)の化合物と金属塩基(例え
ばアルカリ金属またはアルカリ−土類金属)、アンモニア、アミンまたは有機酸
との塩との反応により得られる。生成した塩は常法により分離される。
R1が水素原子を表す式(I)の化合物は、場合によっては、アルコール、ケ
トン、エーテルまたは塩化溶媒のような有機溶媒中で、無機または有機酸と反応
させることにより、無機または有機酸との付加塩に転換することができる。
これらの塩も本発明の一部を構成する。
医薬的に許容できる塩の例として、無機または有機酸との付加塩(アセテート
、トリフルオロアセテート、プロピオネート、スクシネート、ベンゾエート、フ
マレート、マレート、オキサレート、メタンスルホネート、イセチオネート、テ
オフィリンアセテート、サリチレート、メチレンビス-β-オキシナフトエート、
ヒドロクロライド、サルフェート、ニトレートおよびホスフェート)、アルカリ
金属(ナトリウム、カリウムまたはリチウム)あるいはアルカリ−土類金属(カ
ルシウムまたはマグネシウム)との塩、アンモニウム塩または窒素塩基(エタノ
ールアミン、トリメチルアミン、メチルアミン、ピペリジン、ベンジルアミン、
N-ベンジル-α-フェネチルアミン、クロリン、アルギニン、ロイシン、リシンま
たはN-メチルグルカミン)との塩を挙げることができる。
式(I)の化合物は、有利な薬学的特性を有する。これらの化合物はニューロ
テンシンのアンタゴニストであり、したがってニューロテンシンが関連する疾患
を処置または予防するために有用である。
したがってこれらの化合物は、精神病、不安疾患、鬱病、認識疾患、
神経変性、パニック発作、パーキンソン病、アルツハイマー疾患、精神分裂病、
自閉症、晩発性ジスキネルジー、過敏性腸症候群、急性膵炎、潰瘍、腸の運動疾
患、ニューロテンシンに感受性の特別な腫瘍、慢性の処置およびアルコールまた
は薬物濫用から引き離すこと、アレルギーおよび炎症症状、ニューロテンシンが
関わる心臓血管および呼吸疾患および喘息を処置または予防するために使用でき
る。
ニューロテンシンについて式(I)の化合物の親和性は、この化合物が、トリ
チウム化ニューロテンシンの粗モルモット大脳皮質膜調製物中に存在するそのレ
セプターへの結合を置き換える能力により測定した。この試験は、M.Goedertら
、Brain Research、304,71-81(1984)の記載に基づく:オスのDunkin-Hartleyモ
ルモット(200-300g)を、断頭により屠殺し、そして素早く脳を摘出する。以下の
すべての工程は4℃で行う。大脳皮質を裁断し、重量を計り、そして1グラムの
組織あたり5mlのTris-HCl緩衝液(50mM、pH7.4)中で、ポリトロン(15秒間に6
フォース)でホモジネーションを行う。均質物を48,000gで15分間遠心し、そし
て得られたペレットを同緩衝液で2回洗浄する。最後にペレットを出発組織1グ
ラムあたり3mlの緩衝液中でホモジネーションを行い、そしてアリコート(1mlあ
たり約20mgのタンパク質)で-80℃にて使用するまで維持した。タンパク質含量
は、Bradford,Anal.Biochem.,72,248-254(1976)の方法に従い測定する。結合試
験は、Tris-HCl 50mM pH7.4緩衝液(0.4%のウシ血清アルブミンおよび0.1mMのバ
シトラシンを、mlあたり0.15mgのタンパク質および0.8nMの[3H]ニューロテンシ
ンの存在下に含む)中で、15分間、25℃にて行う。非−特異的結合は、1μMのニ
ューロテンシン1−13の存在下で測定する。反応を濾過により中止し、そしてフ
ィル
ター上に保持された放射活性をシンチレーションカウントにより測定する。特異
的結合に関する50%の阻害濃度を決定するために、生成物を一連の濃度範囲にわ
たって試験する。この試験で式(I)の化合物は、15μM未満のIC50を有する
。
式(I)の化合物は低い毒性を有し、医薬品中の有効成分としての使用に適合
する。
以下の実施例は本発明を説明する。
N.M.R.ペクトルについては、命名法ではMとして知られいるメチル基を除いて
、プロテインデータバンクで使用しているものである。式(I)および(II)の
化合物のマクロ環式残基のアミノ酸残基は、X-TYR1(N末端アミノ酸)、X-ILE2、X
-TYR3およびX-TYR4(C末端アミノ酸)として知られている。この鎖のアミノ酸残基
は、アミノ酸の名前およびその鎖中での位置から、Rとして知られている。
A9738アクチノミセテス株は、ブタペスト条約の条件の下、1994年3月22日にバ
ールン(オランダ国)のセントラルビュロー フォーア シュミネル カルチュ
レン(CBS)(Centraalbureau voor Schimmel culturen)に寄託し、そしてCBS162.9
4の番号で登録された。
実施例1
61mgの式(II)の誘導体(式中、R'"は水素原子を表し、そしてR、R'およ
びR"はヒドロキシル基を表す)、64mgのFmoc-Arg-Pro-OHおよび13mgのN-ヒドロ
キシベンゾトリアゾールを、1mlのジメチルホルムアミド(4Åのモレキュラー
シーブを含む)に溶解する。15時間後、10μlのピリジンおよび21mgのジシクロ
ヘキシルカルボジイミドを混合物に加え、72時間、40℃で反応させておく。15ml
の水を次に加え、そしてこのよう
にして生成した沈殿を焼結ガラスNo.4上で回収する。この固体を10mlのメタノ
ール中で分解し、そして次に濾過する。濾液を15mlに希釈し、そして水(85ml)を
加える。溶液をオクタデシル−グラフト化シリカカラム(250×10mm)の高性能液
体クロマトグラフィーに、3.5ml/分の流速で供する。溶出は0.07%トリフルオロ
酢酸を含む水から、0.07%トリフルオロ酢酸を含むアセトニトリル/水(容量で7
0/30)への直線的勾配を使用して行う。1.7mlの画分を回収する。所望の生成物
を含むこれらの画分を合わせ、そして減圧下で蒸発させる。0.6mgの式(I)の
化合物(式中、R1-(R2)m-(R3)n-(R4)pはFmoc-Arg-Pro-を表し、R、R5およびR6
はヒドロキシル基を表し、そしてR7は水素原子を表す)を、ベージュ色の粉末
状態で単離する[パーキン エルマー:Perkin Elmer API IIIでのマススペクト
ル、イオンスプレーで:M/z 1092 MH+、1114 MNa+;N.M.
R.スペクトル(400 MHz,DMSO,δ ppmで):R−FMOCl
:HA1、HA2 4.22、HB4.30、芳香族プロトン7.70、7.31、
7.40、7.89;R−ARG2:NH7.90、HA4.20、HB1、HB2
1.45、1.22、HG1、HG2 1.45、HD1、HD2 2.97、広
いグアニジン;R−PRO3:HA4.42、HB1、HB2 1.83、1.8
8、HG1、HG2 1.88、1.88の、HD1、HD2 3.60、3.40
;X−TYR1:NH6.98、HA4.69、HB1、HB2 2.92、HD
1 6.90、HD2、6.70、HE1 6.68;X−ILE2:NH8.27
、HA4.05、HB1.60、MG1 0.82、HG21、HG22、1.15
、1.55、MD0.83;X−TYR3:NH8.65、HA3.58、HB1、
HB2 2.88、2.40、H
D1 6.57、HD2 5.47;X−TYR4:NH4.27、HA4.18、
HB1、HB2 2.48、2.52、HD1 7.16、HD2 7.31、HE
1 7.51、HE2 6.78]。
ペプチドFmoc-Arg-Pro-OHは固相で、N-メチル-2-ピロリドンを溶媒として用い
て、製造元から提供された“標準Fmoc”サイクルを使用して、アプライドバイオ
システムズ 431Aデバイスを使用して、Fmoc合成法を使用することにより合成で
きる。α-アミン官能基の脱保護は、N-メチル-2-ピロリドン中の20%ピペリジン
溶液を用いて、20分間、各合成段階で行う。ペプチドを0.25mmolの4-ヒドロキシ
メチルフェノキシメチル/スチレン−1%ジビニルベンゼンコポリマー(HMP、ア
プライドバイオシステムズ)Wang樹脂(Wang、J.Amer.Chem.Soc.,95,1328(1973))
で合成する。Fmoc-Pro-OHの対称無水物は、0.5mmolのジシクロヘキシルカルボジ
イミド(1.3mlのN-メチル-2-ピロリドンおよび1.8mlのジクロロメタン中)を用い
て、20分間反応させることにより生成する(1mmol)。13分間反応させた後、0.36
mlの0.1M ジメチルアミノピリジン(ジメチルホルムアミド中)を加える。生成し
たジシクロヘキシルウレアを濾過により除去した後、対称的な無水物を30分間、
樹脂と反応させる。プロリンのアミン官能基は20分間、N-メチル-2-ピロリドン
の20%ピペリジンの溶液との反応により脱保護される。Fmoc-Arg(Pmc)-OHのN-ヒ
ドロキシベンゾトリアゾリルエステルは、1mmolのFmoc-Arg(Pmc)-OHを4.1mlのN-
メチル-2-ピロリドン中(1mmolのN-ヒドロキシベンゾトリアゾールおよび1mmolの
ジシクロヘキシルカルボジイミドの存在中)で、20分間反応させることにより生
成する。生成したジシクロヘキシルウレアを除去した後、エステルを30分間、樹
脂と反応させる。このようにして、上にFmoc-Arg(P
mc)-Pro-基がグラフト化された樹脂を得る。ペプチドを1時間30分間、100mgの
ペプチジル樹脂あたり10mlのトリフルオロ酢酸、0.75gのフェノール、0.25mlの
エタンジチオール、0.5mlのチオアニソールおよび0.5mlの水で処理することによ
り樹脂から開裂する。濾過により樹脂を除去した後、液相をロータリーエバポレ
ーターで30分間、減圧下(4kPa)で濃縮する。次にtert-ブチル-メチル-エーテル/
石油エーテル混合物(容量で4/1)を加えてペプチドを沈殿させ、そして遠心によ
り回収する。ペプチドを最少容量のトリフルオロ酢酸に溶解し、tert-ブチル-メ
チル-エーテルおよび石油エーテル混合物(容量で4/1)を加えて沈殿させ、そして
遠心により回収し、この操作を2回繰り返す。ペプチドを次に30mlのtert-ブチ
ル-メチル-エーテルおよび石油エーテル混合物(容量で4/1)で洗浄し、遠心によ
り回収し、そして吸引(4kPa)で乾燥する。ペプチドを以下の合成工程に使用する
。
式(II)の化合物(式中、R'"は水素原子を表し、そしてR、R'およびR"は
ヒドロキシル基を表す)は、以下のように得られる:5g/リットルのペプトン、5
g/リットルの酵母エキス、15g/リットルのグルコース、5g/リットルの肉エキス
、3g/リットルの炭酸カルシウム、5g/リットルの塩化ナトリウムおよび1g/リッ
トルの寒天を含む250mlの培地に、2リットルのエーレンマイヤーフラスコ中で
、胞子懸濁液状態のアクチノミセテスA9738(CBS 162.94)の斜面ゲロースを播種
する。28℃でサーモスタット制御撹拌器中にて140r/分で72時間撹拌した後、全
培養物を滅菌条件下で、60リットルの同培地を満たした初期発酵槽に移す。発酵
槽を300r/分で撹拌し、5m3/時で通気し、そして28℃で44時間、サーモスタット
で制御する。全培養物を次に滅菌条件下で、122℃で40分
間滅菌した450リットル培地(蒸留物 5g/リットル、ビーンズ 40g/リットル、グ
ルコース 5g/リットル、ダイズ油 10g/リットル、塩化ナトリウム 5g/リットル
および塩化コバルト 20mg/リットル)を含む生産発酵槽に移し、そして250r/分の
撹拌および15m3/時の速度で通気しながら28℃に94時間維持する。ブロス(487リ
ットル、pH7.8)を次にCECAで販売している5%のclarcelで撹拌し、そして濾液
から菌糸を分離するために濾過する。濾液(300リットル)を2回、100リットル
の酢酸エチルで抽出し、そして水相(250リットル)を、20kDの排除限界の限外
濾過膜を通して限界濾過した後、40リットルの保持容量を得る。限外濾過液(21
0リットル)を、ローム アンド ハス(Rhom and Hass)から販売されている30リッ
トルのDoulite S861を含むステンレス鋼カラム(20×60cm)に、30リットル/時の
流速で流す。カラムを80リットルの水ですすぎ、そして次に段階的なメタノール
/水の勾配で、30リットル/時の流速および10リットルの画分でクロマトグラフ
ィーを行う(画分1および2については容量で50/50、画分3−8については容
量で60/40、画分9および10については容量で80/20、そして画分11および12につ
いては100%メタノール)。画分3−6を合わせ、メタノールを減圧下(3.4kPa)
で濃縮し、そして次に水相を凍結乾燥する。12.4gの黄色い粉末をこのように得
る。この凍結乾燥物を4℃に冷却した600mlのメタノール中で分解し、そして不
溶性物質を分離し、そして溶液を減圧下(3.4KPa)で濃縮して4gの乾燥抽出物を
得る。この抽出物を110mlのメタノール/水溶液(容量で1/10)に溶解し、そして
アミコン(Amicon)から販売されているMatrex C18-グラフト化シリカ(20μ、60Å
)を充填したステンレス鋼カラム(5×60cm)で、Gilson系を使用してクロマトグラ
フィーを行う。50mlの画分を
ファルマシア(Pharmacia)フラクションコレクターを用い、50ml/分の流速で回収
する。使用する勾配のプロフィールは、以下の通りである;30分間にわたって、
10/90容量のメタノール/水から40/60容量のメタノール/水の直線的勾配、40/60
容量のメタノール/水の一定段階で30分間、そして次に40分間にわたって40/60
容量のメタノール/水から100%メタノールへの直線勾配。画分21−29を合わ
せ、そして減圧下(3.4KPa)で濃縮して10ml容量とする。この溶液をMacherey Nag
el SC6 ポリアミドを充填したガラスカラム(5×30cm)の頂点に添加する。溶出は
水で行う。様々な容量(20−70ml)の50画分を回収する。画分1−12(約1100ml)を
捨てた後、画分13-25(600ml)を合わせ、そして250mlのDEAE Biogel A(バイオラ
ッド:Bio-Rad)を含む直径5cmのガラスカラムに添加する。溶出は水で行う。最
初に900mlを流出し、そしてその流出液を捨て、そして次に続いて所望の生成物
を2リットルの水で溶出する。この2リットルを、アナリティケム インターナ
ショナル(Analytichem International)から販売されている40mlの40μ Bondesil
C18-グラフト化シリカを含む75ml容量(内径2.5cm)のアナリティケム インター
ナショナル セルに通す。流出液を捨て、そして生成物をメタノールで溶出する
。メタノール性溶液を減圧下で濃縮して60mgの式(II)(式中、R'"は水素原子
を表し、そしてR、R'およびR"はヒドロキシル基を表す)の純粋な化合物を、
わずかに黄色い粉末状で得る:[IRスペクトル:特性バント(cm-1)3395で
(フェノール OH)、3300(NH)、2970(CH3)、2935(C
H2)、2875(CH3,CH2)、3125〜2125(酸 OH)、16
70(酸およびアミド C=0)、1585〜1500(ベンゼン環)、123
5(芳香族エーテルおよびフェノ
ール CO)、865および835(芳香族 CH;マススペクトル(Finengan
TSQ46 D/CI,試薬ガスとしてアンモニアを用いて)M/z 634
MNH4 +、617 MH+;N.M.R.スペクトル(400 MHz,d6−D
MSO,δ ppmで):X−TYR1:広いNH2、HA 4.14、HB1、
HB2 3.05、3.20、HD1 7.10、HD2 6.80、HE1 6.
81;X−ILE2:NH8.38、HA4.20、HB1.58、MG1 0.8
8、HG21、HG22、1.20、1.51、MD0.84;X−TYR3:N
H8.48、HA3.63、HB1、HB2 2.42、2.88、HD1 6.6
0、HD2 5.59;X−TYR4:NH4.22、HA4.26、HB1、H
B2 3.02、3.47、HD1 7.24、HD2 7.26、HE1 7.4
6、HE2 6.78]。
実施例2
60mgのFmoc-Arg-Arg-Pro-OH、16mgのN-ヒドロキシスクシンイミドおよび20mg
のジシクロヘキシルカルボジイミド溶液(1.5mlのジメチルホルムアミド中)を、1
5時間、50℃に加熱する。50mgの式(II)の誘導体(式中、R'"は水素原子を表
し、そしてR、R'およびR"はヒドロキシル基を表す)および1滴のピリジンを
次に混合物に加え、そして混合物を72時間、50℃で反応させておく。反応混合物
をジクロロメタンで平衡化したシリカカラム(2.6×6cm)の頂点に添加する。ジク
ロロメタン(45ml)で洗浄した後、カラムに酢酸エチル/酢酸/水混合物(容量で6
0/12/10)を通す。4.5mlの画分を集める。所望の生成物を含む画分を合わせ、そ
して減圧下(3.4kPa)で蒸発乾固させて10mgのベーシュ色の粉末を得る。この粉末
をオクタデシル-グラフト化シリカカラム(250×10mm)を用いて
高性能液体クロマトグラフィーに3.5ml/分の流速で供する。溶出は0.07%のトリ
フルオロ酢酸を含む水から、0.07%のトリフルオロ酢酸を含むアセトニトリル/
水(容量で70/30)への直線的勾配を使用して行う。1.7mlの画分を回収する。所望
の生成物を含むこれらの画分を合わせ、そして減圧下で蒸発させて5mgの式(I
)の化合物(式中、R1-(R2)m-(R3)n-(R4)pはFmoc-Arg-Arg-Pro-を表し、R、R5
およびR6はヒドロキシル基を表し、そしてR7は水素原子を表す)を、わずかに
ベージュ色の粉末状態で得る[パーキン エルマー API IIIでのマススペクトル
、イオンスプレーで:M/z:1248 MH+、624.8(M+2H)++;N
.M.R.スペクトル(400 MHz,DMSO,δ ppmで):R−Fmocl:
HA1、HA2 4.28、4.32、HB4.32、芳香族プロトン7.68、7
.32、7.42、7.88;R−ARG2:NH7.30、HA4.08、HB1
、HB2 1.65、1.50、HG1、HG2 1.50、HD1、HD2 3.
15、グアニジン7.35、6.90;R−ARG3:NH7.98、HA4.48
、HB1、HB2 1.50、MG1、HG2 1.50、HD1、HD2 3.
10、グアニジン7.22、6.90;R−PRO4:HA4.38、HB1、H
B2 1.85、1.95、HG1、HG2 1.85、1.95、HD1、HD2
3.45、3.61;X−TYR1:NH6.90、HA4.92、HB1、HB
2 2.98、HD1 6.90、HD2 6.90、HE1 6.80;X−IL E2
:NH8.12、HA4.13、HB1.63、MG1 0.85、HG21、
HG22 1.22、1.51、MD0.83;X−TYR3:NH8.48、HA
3.62、HB1、HB2 2.65、2.70、HD1 6.58、HD2 5.
52;X−TYR4−N
H4.22、HA4.32、HB1、HB2 3.20、3.35、HD1 7.2
8、HD2 7.30、HE1 7.51、HE2 6.78]。
ペプチドFmoc-Arg-Arg-Pro-OHの合成は、実施例1のペプチドFmoc-Arg-Pro-OH
について記載されたように行う。実施例1に記載したように基Fmoc-Arg(Pmc)-Pr
o-がすでに上にグラフト化された樹脂は、対応するジケトピペラジン誘導体の形
成を制限するために、N-メチル-2-ピロリドン中の20%ピペリジンを用いて、そ
のFmoc保護基からわずか3分で脱保護される。この樹脂を大量のN-メチル-2-ピ
ロリドンで洗浄する。平行して、Fmoc-Arg(Pmc)-OHのN-ヒドロキシベンゾトリア
ゾリルエステルが、2.1mlのN-メチル-2-ピロリドン、1mlの1M N-ヒドロキシベン
ゾトリアゾール(N-メチル-2-ピロリドン中)、および1mlの1M ジシクロヘキシル
カルボジイミド(N-メチル-2-ピロリドン中)中で、1mmolのFmoc-Arg(Pmc)-OHの2
0分間の反応により生成する。生成したジシクロヘキシルウレアを除去した後、
このエステルを30分間、グラフト化樹脂と反応させる。基Fmoc-Arg(Pmc)-Arg(Pm
c)-Pro-がこのように上にグラフト化された樹脂を得る。ペプチドFmoc-Arg-Arg-
Pro-OHを樹脂から開裂し、そして実施例1でFmoc-Arg-Pro-OHについて記載した
ように、同じ様式で精製する。
実施例3
7mgの実施例2の生成物を180μlのジメチルホルムアミドに溶解し、そして20
μlのピペリジンを加える。溶液は直ぐに曇り、そして沈殿が生じる。沈殿を遠
心により回収し、そして200μlのアセトニトリルで2回洗浄する。1mgのこの式
(I)の化合物(式中、R1-(R2)m-(R3)n-(R4)pはH-Arg-Arg-Pro-を表し、R、R5
およびR6はヒドロキシル基を表し、そ
してR7は水素原子を表す)を、ピペリジン塩の状態でこのように得る[パーキン
エルマー API IIIでのマススペクトル、イオンスプレーで:M/z 1026 MH+]。
実施例4
50.3mgのペンタフルオロフェニルN-Fmoc-L-プロリネートを、62mgの式(II)
の化合物(式中、R'"は水素原子を表し、そしてR、R'およびR"はヒドロキシ
ル基を表す)および52.5μlのジイソプロピルエチルアミン溶液(3mlのジメチル
ホルムアミド中)に加え、そして18時間、約25℃で撹拌を行う。次に25mlの酢酸
エチルおよび25mlの水で希釈し、そして次に1N 塩酸水溶液で酸性化する。静置
により分離した後、有機相を25mlの水で3回洗浄し、そして硫酸マグネシウム上
で乾燥する。濾液を濾液、洗浄および蒸発した後(2kPa)、80mgの固体を得る。こ
の固体を、直径2.5cmおよび長さ31cmのLiChroprep ジオールカラム(メルク)で高
性能液体クロマトグラフィーを行い、溶出は1分あたり10mlの流速で、初めの20
0mlはジクロロメタン/エタノール混合物(容量で95/5)、そして次に200mlのジク
ロロメタン/エタノール混合物(容量で93/7)で行う。予想される化合物を含む画
分を合わせ、そして蒸発乾固(2kPa)して、25mgの式(I)の化合物(式中、R1-(R2
)m-(R3)n-(R4)pはFmoc-Pro-を表し、R、R5およびR6はヒドロキシル基を表し
、そしてR7は水素原子を表す)を、白色固体の状態で得る[マススペクトル(Au
tospec VG Fisons、LS1MSで):M/z=936(M+H)+、M/z=714(
M−Fmoc+2H)+;赤外スペクトル(KBr):3390、2965、293
0、2875、3100〜2250、1680、1585、1450、1505
、835、760および740cm-1;NMR スペクトル
(600 MHz,DMSO,Temp.=350K,δ ppmで):R−Fmocl:
HA1、HA2 4.20、4.32、HB4.32、芳香族プロトン7.83、7
.28、7.48、7.88:R−PRO2:HA4.22、HB1、HB2 1.
74、2.08、HG1、HG2 1.78、1.95、HD1、HD2 3.28
、3.35;X−TYR1:NH7.62、HA4.71、HB1、HB2 2.9
1、3.06、HD1 6.89、HD2、6.84、HE1 6.68;X−IL E2
:NH7.95、HA4.15、HB1.62、MG1 0.82、HG21、
HG22、1.12、1.47、MD0.79;X−TYR3:NH8.24、HA
3.62、HB1、HB2 2.46、2.70..HD1 6.62、HD2 5.
52;X−TYR4:NH4.22、HA4.26、HB1、HB2 3.10、
3.38、HD1 7.18、HD2 7.25、HE1 7.45、HE2 6.
78]。
実施例5
9mgの実施例4の化合物を0.5mlのジクロロメタン/ピペリジン混合物(容量で9
0/10)に溶解する。約25℃で96時間後、溶媒を減圧下(2kPa)で蒸発させる。残渣
を0.5mlの水に溶解し、そして次に1mlのジエチルエーテルで2回洗浄する。水相
を酢酸で約pH4にする。得られた懸濁液を、バルオ-ラッド 100Åオクタデシル−
グラフト化シリカを含む、長さ25cm、そして直径1cmの調製用の高性能液体クロ
マトグラフィーカラムでクロマトグラフィーを1分あたり6ml流速で行う。溶出
は33分間にわたって、水/トリフルオロ酢酸(容量で100/0.07)から、水/アセト
ニトリル/トリフルオロ酢酸(容量で63/37/0.07)への直線的勾配を使用して行う
。3mlの画分を集める。所望の生成物を含む画分を合わせ、-80℃に凍結し、
そして凍結乾燥して(1Pa)、0.6mgの式(I)の化合物(式中、R1-(R2)m-(R3)n-(
R4)pはH-Pro-を表し、R、R5およびR6はヒドロキシル基を表し、そしてR7は
水素原子を表す)を、白色固体状で得る[マススヘペクトル(Finnegan TSQ46、
試薬ガスとしてアンモニアガスを用いた化学イオン化脱着で):M/z=714
(MH+);NMR スペクトル(600 MHz,DMSO,Temp.=303K
,δ ppmで):R−PRO1:HA4.10、HB1、HB2 1.77、2
.12、HG1、HG2 1.73、HD1、HD2 3.20;X−TYR1:
NH8.13、HA4.78、HB1、HB2 2.94、3.03、HD1 6.
78、HD2、6.78、HE1 6.71;X−ILE2:NH8.31、HA
4.10、HB1.62、MG1 0.82、HG21、HG22、1.12、1.
47、MD0.79;X−TYR3:NH8.66、HA3.59、HB1、HB
2 2.42、2.69、HD1 6.58、HD2 5.49;X−TYR4:N
H4.14、HA4.31、HB1、HB2 3.10、3.38、HD1 7.1
8、HD2 7.32、HE1 7.52、HE2 6.80]。
実施例6
20mgの式(II)の化合物(式中、Rはメトキシ基を表し、R"は水素原子を表
し、そしてR'およびR"はヒドロキシル基を表す)を、23.2mgの(Boc)2Lys-Ψ[C
H2NH]-Lys(Boc)-Pro-OHトリフルオロアセテート、11.4mgの2-[1H-ベンゾトリア
ゾリ-1-イル]-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロメチルホスフェ
ートおよび16μlのジイソプロピルエチルアミン混合物(3mlのジメチルホルムア
ミド中)に、約20℃の温度で加える。混合物を6時間30分この温度で撹拌する。溶
媒を減圧下(15Pa)
で蒸発させる。残渣を5mlのジクロロエタンに溶解し、そして1mlの水で2回、1m
lの0.1M モノリン酸ナトリウム溶液で2回、1mlの0.25M 炭酸水素ナトリウム溶液
で2回、そして1mlの水で2回洗浄する。有機相を減圧下(5.3kPa)で濃縮する。
残渣を2mlのトリフルオロ酢酸水溶液(容量で95/5)に、約20℃で1時間30分間溶解
する。約0.2ml容量に濃縮した後(5.3kPa)、生成物をメチル-tert-ブチルエーテ
ルを加えて沈殿させ、そして遠心により回収する。2.2mgの式(I)の化合物(
式中、R1-(R2)m-(R3)n-(R4)pはH-Lys-Ψ[CH2NH]-Lys-Pro-を表し、Rはメトキシ
基を表し、R5およびR6はヒドロキシル基を表し、そしてR7は水素原子を表す
)を、このように淡い黄色で得る[サイエックス:Sciex API IIIでのマススヘペ
クトル、イオンスプレーで:M/z=970(MH+)]。
Rがメトキシ基を表し、R'"が水素原子を表し、そしてR'およびR"はヒドロ
キシル基を表す式(II)の化合物は、以下のように得ることができる:200mgの
式(II)の化合物(式中、R、R'およびR"はヒドロキシル基を表し、そしてR
'"は水素原子を表す)を、20mlのメタノールに溶解し、そして0.8mlの濃硫酸を
加える。溶液を18時間、約20℃で撹拌する。次に10gのDuolite S 861(ロームア
ンドハス)を混合物に加え、そして混合物を200mlの水で希釈し、そして約20℃で
30分間撹拌する。
樹脂を濾過し、そして焼結ガラス上で60mlの水で洗浄する。化合物を次に100ml
のメタノールで溶出することにより抽出する。減圧下(3.4kPa)で蒸発させた後
、残渣を170mlのカルボキシメチルートリアクリル樹脂(セパラコル:Sepracor)に
より精製し、溶出は水で行い、そして10mlの画分を回収する。所望の化合物を含
む画分を合わせ、そして蒸発乾固して40mgの式(II)の化合物(式中、Rはメト
キシ基を表し、R'"は水素
原子を表し、そしてR'およびR"はヒドロキシル基を表す)を、わずかに黄色い
粉末として得る[サイエックスAPI IIIでのイオンスプレーマススペクトル:M/z
=631(MH+);赤外スペクトル(FTIR)、メタノールで):3390、3275、29
60、2875、1740、1660、1585+1500、1510、121
5、865+835cm-1;NMRスペクトル(400 MHz,DMSO,Te
mp.=303K,δ ppmで):X−TYR1:NH2 7.92、HA4.7
8、HB1、HB2 3.01、3.17、HD1 7.09、HD2、6.74、
HE1 6.82;X−ILE2:NH8.63、HA4.19、HB1.62、M
G1 0.82、HG21、HG22、1.18、1.48、MD0.79;X−T YR3
:NH8.73、HA3.58、HB1、HB2 2.42、2.62、HD
1 6.51、HD2 5.50;X−TYR4:NH4.22、HA4.45、H
B1、HB2 3.21、3.39、HD1 7.12、HD2 7.36、HE1
7.58、HE2 6.82、OCH33.81]。
化合物(Boc)2Lys-Ψ[CH2NH]-Lys(Boc)-Pro-OHは、S.Doulutら、Peptide Resea
rch,5(1),30-38(1992)の方法に従い、(Boc)2-LysinalをH-Lys(Boc)-Pro-OBgと反
応させ、そして次に最終エステル(OBgエステル=N-ベンズヒドリルグリコールア
ミドエステル:Tetrahedron,44,5101-5108(1988))をケン化することにより製造で
きる。
実施例7
実施例6に記載した37mgの化合物を、0.6mlのジオキサン、0.3mlの水および0.
3mlの1M 水酸化リチウム溶液に約0℃で溶解する。約0℃で70分間撹拌した後、10
mlの酢酸水溶液(容量で90/10)で希釈を行い、そして
粗生成物を、バイオ-ラッドRSL 100Åオクタデシル−グラフト化シリカを含む、
長さ30cm、そして直径1cmの調製用高性能液体クロマトグラフィーカラムに注入
する。溶出は30分間にわたって、水/トリフルオロ酢酸(容量で100/0.07)から、
水/アセトニトリル/トリフルオロ酢酸(容量で65/35/0.07)への直線的勾配を使
用して行う。所望の生成物を含む画分を合わせ、-80℃に凍結し、そして凍結乾
燥して(1Pa)、4.4mgの式(I)の化合物(式中、R1-(R2)m-(R3)n-(R4)pはH-Lys-
Ψ[CH2NH]-Lys-Pro-を表し、R、R5およびR6はヒドロキシル基を表し、そして
R7は水素原子を表す)を、白色粉末状で得る[サイエックスAPI IIIでのマスス
ヘペクトル、イオンスプレーで:M/z=956(MH+)]。
実施例8
固相合成は、溶血チューブ用のローテーターを除き、シャンダン社(company S
handon)(ライフサイエンスインターナショナルグループ)からの装置を使用し
て行う。樹脂は固相抽出用に、テフロンフィルターを付けた3mlの高密度ポリエ
チレン(HDPE)シリンジに詰められる。これらのシリンジには、2方向のテフロン
バルブが付いており、そして使い捨てのHDPEひれ付ストッパーにより閉じられる
。シリンジの撹拌は、溶血用チューブのローテーターで行う。洗浄および濾過操
作は、固相抽出用のワークステーション(Luer フィッティング、シャンドン、
を装備した吸引チャンバー)で行う。
合成は50μmolの樹脂で、Fmoc化学で行う。アミノ酸のカップリングは、250pm
olの2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキ
サフルオロホスフェート、250μmolのN-ヒドロキシベンゾトリアゾールおよび75
0μmolのジイソプロピルエチルアミン(1.2mlのN-
メチル-2-ピロリドン-ジメチルホルムアミド混合物中、容量で1/1)の存在中で樹
脂を1時間、250μmolの適当に保護されたアミノ酸で処理することにより行われ
る。Fmoc基の脱保護は、2mlの20容量%のピペリジン溶液(N-メチル-2-ピロリド
ン中)で、それぞれ1分、1分そして20分の3回の連続的な樹脂の処理により行う
。
50μmolのFmoc-Gly-[Wang 樹脂]樹脂(Wangら、J.Amer.Chem.Soc.,95,1328(197
3))を、連続的に以下の処理に供する:
−Fmoc基を脱保護し、
−2mlのN-メチル-2-ピロリドンで5回洗浄し、
−アミノがFmocにより保護されている、2当量式(II)の化合物(式中、R、R'
およびR"はそれぞれ、ヒドロキシル基を表し、そしてR'"は水素原子を表す)
をカップリングし、
−2mlのN-メチル-2-ピロリドンで5回洗浄し、
−Fmoc基を脱保護し、
−2mlのN-メチル-2-ピロリドンで5回洗浄し、
−5当量のFmoc−プロリンをカップリングし、
−2mlのN-メチル-2-ピロリドンで5回洗浄し、
−Fmoc基を脱保護し、
−2mlのN-メチル-2-ピロリドンで5回洗浄し、
−5当量のFmoc−アルギニン(Pmc)をカップリングし、
−2mlのN-メチル-2-ピロリドンで5回洗浄し、
−Fmoc基を脱保護し、
−2mlのN-メチル-2-ピロリドンで5回洗浄し、
−5当量のFmoc−アルギニン(Pmc)をカップリングし、
−2mlのN-メチル-2-ピロリドンで5回洗浄し、
そしてペプチドを、10mlのトリフルオロ酢酸/フェノール/エタンジオール/チ
オアニソール/水混合物(容量で40/3/1/2/2)中で、90分間反応させることにより
開裂する。樹脂は濾過により除去する。濾液は膜ポンプおよびドライアイストラ
ップを装備したロータリーエバポレーターを使用して、減圧下で1時間濃縮し、
浴の温度は45℃に維持する。濃縮物の最終容量は約1mlである。15mlのメチル-te
rt-ブチルエーテルを加えて生成物を沈殿させ、そして遠心で回収する。ペレッ
トを1mlのトリフルオロ酢酸に溶解し、15mlのメチル-tert-ブチルエーテルを加
えて沈殿させ、そして0.2mlのトリフルオロ酢酸の存在下で15mlのメチル-tert-
ブチルエーテル/石油エーテル混合物(容量で2/1)で洗浄する。生成物を減圧下(
3.5kPa)で乾燥し、次に100ÅC18カラム(250×10mm、バイオーラッド)で高性
能液体クロマトグラフィーにより精製し、溶出は0.07容量%のトリフルオロ酢酸
を含む水中に0.07容量%のトリフルオロ酢酸を含むアセトニトリルの20から40%
勾配を用いて、6ml/分の流速で30分間にわたって行い、そして次に凍結乾燥する
。3.4mgの式(I)のジトリフルオロ酢酸塩(式中、Rは-NH-CH2-COOH基を表し、
R1-(R2)m-(R3)n-(R4)pはFmoc-Arg-Arg-Pro-を表し、R5およびR6はヒドロキシ
ル基を表し、そしてR7は水素原子を表す)を、このように白色の粉末状態で得る
[サイエックス API IIIでのマススペクトル、ESMS(エレクトロスプレー マス ス
ペクトロメトリー)で:M/z=1306(MH)+、M/z=653(M+2H)2+]。
実施例9
180mg(170μmol)のBoc-Arg(ベンジルオキシカルボニル)2-Arg(ベンジルオキシ
カルボニル)2-Pro-OHを、31mg(150μmol)のジシクロヘキシルカ
ルボジイミドおよび23mg(170μmol)のN-ヒドロキシベンゾトリアゾール(3mlのジ
メチルホルムアミド中)で4時間、約20℃で処理する。次に生成したジシクロヘキ
シルウレアを0.45μmのMillex HVフィルター(ミリポア:Millipore)で濾過し、
そして濾液を100mg(162μmol)の式(II)の化合物(式中、R'"は水素原子を表
し、そしてR、R'およびR"はヒドロキシル基を表す)および0.025ml(143μmol
)のジイソプロピルエチルアミン(2.5mlのジメチルホルムアミド中)を含む溶液に
添加する。反応は24時間、約20℃で行う。溶媒は、滑り羽根型回転ポンプを装備
したSpeed Vac(サバント:Savant)遠心エバポレーターにより18時間、約20℃で除
去する。残渣を20mlのジクロロメタンに溶解し、そして溶液を4mlの蒸留水で2回
、4mlの0.1M リン酸二水素ナトリウム溶液(蒸留水中)で2回、そして4mlの蒸留水
で2回、連続して洗浄する。式(I)の化合物(式中、R1-(R2)m-(R3)n-(R4)pはB
oc-Arg(ベンジルオキシカルボニル)2-Arg(ベンジルオキシカルボニル)2-Pro-を
表し、R、R5およびR6はヒドロキシル基を表し、そしてR7は水素原子を表す)
をこのようにして、ジクロロメタン溶液中に得る。この溶液を3等分し、乾燥す
る。3部中の1部を2mlのジクロロメタン/メタノール混合物(容量で1/1)に溶解
する。100mgの10%活性炭担持パラジウムおよび100mgのギ酸アンモニウムを、こ
の溶液に加える。反応を100分間、過ヨウ素酸を用いてボルテックスで撹拌して
行う。反応媒質を次に0.45μm Millex HVフィルター(ミリポア)で濾過し、そし
てフィルターを5mlのメタノールで洗浄する。溶媒を減圧下(2.6kPa、45℃、30分
間)で蒸発させる。得られた生成物を最後に高性能液体クロマトグラフィーによ
り100Å C18カラム(250×10mm、バイオ-ラッド)で精製し、溶出は0.07%のトリ
フルオロ酢酸(容量で)を含
む水中に0.07%のトリフルオロ酢酸(容量で)を含むアセトニトリルの15から40
%勾配を用いて、6ml/分の流速で30分間にわたって行い、そして次に凍結乾燥す
る。15.2mgの式(I)の化合物(式中、R1-(R2)m-(R3)n-(R4)pはBoc-Arg-Arg-Pro
-を表し、R、R5およびR6はヒドロキシル基を表し、そしてR7は水素原子を表
す)を、このように白色の粉末状態で得る[サイエックス API IIIでのマススペ
クトル、ESMS(エレクトロスプレー マス スペクトロメトリー)で:M/z=1126(MH
)+、M/z=563(M+2H)2+]。
ペプチドBoc-Arg(ベンジルオキシカルボニル)2-Arg(ベンジルオキシカルボニ
ル)2-Pro-OHは以下のように製造できる:化合物Boc-Arg(ベンジルオキシカルボニ
ル)2-OHを、2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウ
ムヘキサフルオロホスフェート(アセトニトリルまたはジメチルホルムアミド中)
、8より高いpHを得るために塩基として使用するジイソプロピルエチルアミンの
存在下で、メチルプロリネートと反応させ、そしてBoc基を次に40%トリフルオ
ロ酢酸(ジクロロメタン中)で開裂する。化合物Boc-Arg(ベンジルオキシカルボ
ニル)2-OHを、2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニ
ウムヘキサフルオロホスフェート(アセトニトリルまたはジメチルホルムアミド
中)、8より高いpHを得るために塩基として使用するジイソプロピルエチルアミ
ンの存在下で、この生成物と反応させる。得られたエステルを、次に水酸化リチ
ウムを用いて約+4℃でケン化する。
実施例10
実施例9で得た式(I)の化合物(式中、R1-(R2)m-(R3)n-(R4)pはBoc-Arg(ベ
ンジルオキシカルボニル)2-Arg(ベンジルオキシカルボニル)2
-Pro-を表し、R、R5およびR6はヒドロキシル基を表し、そしてR7は水素原子
を表す)の3部中の1部を、90分間、5mlのトリフルオロ酢酸/蒸留水混合物(容
量で95/5)で処理する。媒質を次にロータリーエバポレーター(2.6kPa、45℃、45
分間)で乾燥させ、そして15mlの蒸留水を媒質に加える。得られた懸濁液を-80℃
に凍結し、そして凍結乾燥する(96時間)。生成物を、0.0625mlのジイソプロピル
エチルアミン(0.36mmol)を含有する1mlのジメチルホルムアミドに溶解する。50
μl(50pmol)の1-アダマンチル酢酸クロライド溶液(38.8mg(200μmol)の1-アダマ
ンチル酢酸を17.2μl(200μmol)の塩化オキサリル(200μlのジクロロメタン中)
とジメチルホルムアミドの水滴の存在中で、15分間、約20℃で反応させることに
より得る)を、ペプチド溶液に添加し、そして反応を約20℃で1時間行う。溶媒
は、滑り羽根型回転ポンプを装備したSpeed Vac(サバント)遠心エバポレーター
により、18時間、約20℃で除去する。残渣を2mlのジクロロメタン/メタノール
混合物(容量で1/1)に溶解し、そして100mgの10%活性炭担持パラジウムお
よび100mgのギ酸アンモニウムを加える。反応を150分間、過ヨウ素酸を用いてボ
ルテックスで撹拌して行う。反応媒質を次に0.45μm Millex HVフィルター(ミリ
ポア)で濾過し、そしてフィルターを5mlのメタノールで洗浄する。溶媒を減圧下
(2.6kPa、45℃、30分間)で蒸発させる。得られた生成物を最後に高性能液体クロ
マトグラフィーにより100Å C18カラム(250×10mm、バイオ-ラッド)で精製し、
溶出は0.07%のトリフルオロ酢酸(容量で)を含む水中に0.07%のトリフルオロ
酢酸(容量で)を含むアセトニトリルの15から40%勾配を用いて、6ml/分の流速
で30分間にわたって行い、そして次に凍結乾燥する。2.9mgの式(I)の化合物
のジトリフルオロアセ
テート(式中、R1-(R2)m-(R3)n-(R4)pは1-アダマンチルアセチル-Arg-Arg-Pro-を
表し、R、R5およびR6はヒドロキシル基を表し、そしてR7は水素原子を表す)
を、このように白色の粉末状態で得る[サイエックス API IIIでのマススペクト
ル、ESMS(エレクトロスプレー マス スペクトロメトリー)で:M/z=601.6(M+2H)2+
]。
実施例11
実施例9で得た式(I)の化合物(式中、R1-(R2)m-(R3)n-(R4)pはBoc-Arg(ベ
ンジルオキシカルボニル)2-Arg(ベンジルオキシカルボニル)2-Pro-を表し、R、
R5およびR6はヒドロキシル基を表し、そしてR7は水素原子を表す)の3部中の
1部を、90分間、5mlのトリフルオロ酢酸/蒸留水混合物(容量で95/5)で処理す
る。媒質を次にロータリーエバポレーター(2.6kPa、45℃、45分間)で乾燥させる
。15mlの蒸留水を残渣に加え、そして懸濁液を-80℃に凍結し、そして凍結乾燥
する(96時間)。得られた生成物を、62.5μlのジイソプロピルエチルアミン(0.36
mmol)を含有する1mlのジメチルホルムアミドに溶解する。9.9mg(50μmol)の1-
アダマンチルカルボン酸クロライドを溶液に加え、そして反応を約20℃で1時間
行う。溶媒は、滑り羽根型回転ポンプを装備したSpeed Vac(サバント)遠心エバ
ポレーターにより、18時間、約20℃で除去する。残渣を2mlのジクロロメタン/
メタノール混合物(容量で1/1)に溶解し、そして100mgの10%活性炭担持パラジ
ウムおよび100mgのギ酸アンモニウムを加える。反応を150分間、過ヨウ素酸を用
いてボルテックスで撹拌して行う。反応媒質を次に0.45μm Millex HVフィルタ
ー(ミリポア)で濾過し、そしてフィルターを5mlのメタノールで洗浄する。溶媒
を減圧下で蒸発させる。生成物を最後に高性能液体クロマトグラフィーにより10
0Å C18カラム(250×10mm、バイオ-ラッド)で精製し、溶出は0.07%のトリフル
オロ酢酸(容量で)を含む水中に0.07%のトリフルオロ酢酸(容量で)を含むアセト
ニトリルの18から43%勾配を用いて、6ml/分の流速で30分間にわたって行い、そ
して次に凍結乾燥する。3.1mgの式(I)の化合物のジトリフルオロアセテート
(式中、R1-(R2)m-(R3)n-(R4)pは1-アダマンチルカルボニル-Arg-Arg-Pro-を表
し、R、R5およびR6はヒドロキシル基を表し、そしてR7は水素原子を表す)
を、このように白色の粉末状態で得る[サイエックス API IIIでのマススペクト
ル、ESMS(エレクトロスプレー マス スペクトロメトリー)で:M/z=594.5(M+2H)2+
]。
実施例12
100mg(85μmol)のFmoc-Arg(Pmc)-Arg(Pmc)-Pro-OHを、17.4mgのジシクロヘキ
シルカルボジイミド(85μmol)および12.2mgのN-ヒドロキシベンゾトリアゾール(
90μmol)(1.5mlのジメチルホルムアミド中)で4時間、約20℃で処理する。次に生
成したジシクロヘキシルウレアを0.45μmのMillex HVフィルター(ミリポア)で濾
過し、そしてフィルターを0.5mlのジメチルホルムアミドで洗浄する。得られた0
.45mlの濾液(19μmolのFmoc-Arg(Pmc)-Arg(Pmc)-Pro-OHに対応する)を、16.7mg(
22.5μmol)の式(II)の化合物(式中、R、R5およびR6はヒドロキシル基を表
し、そしてR7はヨウ素原子を表す)および4μl(23μmol)のジイソプロピルエチ
ルアミン(ジメチルホルムアミド中)を含む0.25mlの溶液に添加する。反応は3時
間、約20℃で行う。溶媒は、滑り羽根型回転ポンプを装備したSpeed Vac(サバン
ト)遠心エバポレーターにより、18時間、約20℃で除去する。残渣を5mlのトリ
フルオロ酢酸/フェノール/エタンジチオール/チオアニソール/水混合物(容
量で40/3/1/2/2)に溶解し、そして90分間、
約20℃で撹拌しながら反応させておく。混合物を次に滑り羽根型回転ポンプを装
備したRC10-10(ジュアン:Jouan)遠心エバポレーターで45分間、濃縮する(蒸発
器のチャンバーの温度は50℃、-90℃で蒸気をトラップする)。ペプチドを沈殿
させるために15mlのtert-ブチル-メチルエーテル/石油エーテル混合物(容量で1/
1)を、得られた濃縮物(約1ml)に加える。沈殿を遠心により回収し、そして1ml
のトリフルオロ酢酸に溶解する。沈殿操作を1回繰り返す。ペプチドを減圧下(3
.5kPa)で乾燥する。生成物を最後に高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)により
100Å C18カラム(250×10mm、バイオ-ラッド)で精製し、溶出は0.07%のトリフ
ルオロ酢酸(容量で)を含む水中に0.07%のトリフルオロ酢酸(容量で)を含むア
セトニトリルの22から47%勾配を用いて、6ml/分の流速で30分間にわたって行い
、そして次に凍結乾燥する。10mgの式(I)の化合物のジトリフルオロアセテー
ト(式中、R1-(R2)m-(R3)n-(R4)pはFmoc-Arg-Arg-Pro-を表し、R、R5およびR6
はヒドロキシル基を表し、そしてR7はヨウ素原子を表す)を、このように白色の
粉末状態で得る[サイエックス API IIIでのマススペクトル、ESMS(エレクトロ
スプレー マス スペクトロメトリー)で:M/z=1374、(M+H)+、M/z=687(M+2H)2 +
]。
R、R'およびR"がヒドロキシル基を表し、R'"がヨウ素原子を表す式(II)
の化合物は以下のように製造できる:740mgの式(II)の化合物(式中、R、R'
およびR"はヒドロキシル基を表し、R'"は水素原子を表す)を、60mlのメタノ
ールに溶解し、そして180mgのヨウ化ナトリウムを加え、続いて133mgの1,2,4,6-
テトラクロロ-3α,6α-ジフェニルグリコウリルを加える。溶液を45分間、約20
℃で撹拌する。次に溶媒を減圧下(2kPa)で蒸発させ、そして粗反応混合物を10g
のシリカゲルに固
定する。混合物を150gのシリカゲルを含む直径4cmのカラムに添加し、そして酢
酸エチル/酢酸/水混合物(容量で103/12/10)で溶出し、100mlの画分を集める。
900から2400mlの間の画分を合わせ、そして濃縮乾固して734mgの黄土色固体を得
る。この固体を20mlの水および100mlの酢酸エチルに溶解し、約40℃に加温し、
そして約20℃に冷却した後、濾過し、そして3mlの水そして次に20mlの酢酸エチ
ルで3回洗浄する。これを減圧下(30Pa)、40℃で乾燥して387.7mgの式(II)の化
合物(式中、R、R’およびR"はヒドロキシル基を表し、そしてR'"はヨウ素
原子を表す)を、260℃より高い温度で融解するベージュ色の固体で得る[Autos
pec VG Fisonsでのマススペクトル、LIMS(液体第二イオンマス分光法:Liquid S
econdary Ion Mass Spectroscopy)で、グリセロール/チオグリセロール マトリ
ックス:M/z=743(MH)+;NMRスペクトル(600 MHz,DM
SO,Temp.303K;δ ppmで):X−TYR1:HA3.98、HB1、
HB2 3.16、2.80、HD1、HD2 7.34、6.67;X−ILE2
:NH8.51、HA4.18、HB1.62、MG1 0.84、HG21、HG
22 1.49、1.16、MD0.82;X−TYR3:NH8.61、HA3.
64、HB1、HB2 2.66、2.40、HD1、HD2 6.52、5 2
9;X−TYR4:NH4.19、HA4.27、HB1、HB2 3.39、3.
02、HD1、HD2 7.40、7.22、HE1、HE2 7.10、6.70
]。
化合物Fmoc-Arg(Pmc)-Arg(Pmc)-Pro-OHを以下のように製造できる:Fmoc-Pro-
クロロトリチル樹脂は、0.3mmolのクロロトリチルクロライド/ポリスチレン-1
%ジビニルベンゼンコポリマー樹脂(ノバビオケム)
を1mmolのFmoc-プロリン(3.5mlのジクロロメタン/ジイソプロピルエチルアミン
混合物(容量で6/1)中と30分間、約20℃で反応させることにより得る。次に2mlの
メタノールを反応に加え、反応を30分間、約20℃で続行させておく。樹脂を次に
連続的に5mlのメタノールで3回、そして5mlのジクロロメタンで3回洗浄し、そし
て乾燥する。
ペプチドFmoc-Arg(Pmc)-Arg(Pmc)-Pro-OHは、製造元から提供される“標準的F
moc”サイクルを使用することにより、N-メチル-2-ピロリドンを溶媒として使用
して、アプライドバイオシステムズ 431Aデバイスで集成する。α-アミン官能基
の脱保護は、N-メチル-2-ピロリドン中の20%ピペリジンにより、各合成段階で2
0分間行う。Fmoc-Pro-クロロトリチル樹脂をデバイスの反応槽に分配する。プロ
リンのα-アミン官能基の脱保護後、Fmoc-Arg(Pmc)のN-ヒドロキシベンゾトリア
ゾリルエステルが、1mmolのFmoc-Arg(Pmc)-OH(2.1mlのN-メチル-2-ピロリドン中
)、1mlの1M N-ヒドロキシベンゾトリアゾール(N-メチル-2-ピロリドン中)および
1mlの1M ジシクロヘキシルカルボジイミド(N-メチル-2-ピロリドン中)と、20分
間反応させることにより形成される。生成したジシクロヘキシルウレアを除去し
た後、エステルを30分間、樹脂と反応させる。次にアルギニンのα-アミン官能
基を脱保護し、そしてFmoc-Arg(Pmc)-OHのN-ヒドロキシベンゾトリアゾリルエス
テルが、上記のように樹脂とカップルする。ペプチドFmoc-Arg(Pmc)-Arg(Pmc)-P
ro-OHは、樹脂を15分間、10mlの酢酸/トリフルオロエタノール/ジクロロメタ
ン混合物(容量で1/2/7)で20分間、約20℃で処理することにより樹脂から脱着さ
せる。次に樹脂を連続的に10mlのジクロロメタン、そして10mlのアセトニトリル
で洗浄する。有機相を合わせ、そして溶媒をロータリーエバポレーター(2
.6kPA、1時間、45℃)で除去する。残渣を1mlのアセトニトリルに溶解し、そし
て30mlの蒸留水を加える。得られた懸濁液を-80℃で凍結し、そして凍結乾燥す
る。102mgのFmoc-Arg(Pmc)-Arg(Pmc)-Pro-OHがこのように得られる。
実施例13
3.06gの式(II)の化合物(式中、R、R'およびR"はヒドロキシル基を表し
、そしてR'"は水素原子を表す)を、80mlの5%炭酸ナトリウム水溶液に溶解し
、そこに1.8gの9-フルオレニルメチルN-スクシニルカーボネート、そして次に40
mlのジオキサンを加える。反応を5時間、約20℃で続行する。反応混合物を2回
、100mlの酢酸エチルで抽出する;有機相を除去し、そして水相を濃塩酸溶液で
1から2の間のpHに酸性化する。抽出は100mlの酢酸エチルで3回行い、そして
有機相を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、シリカゲル上で濾過し、そして次に
減圧下(2kPa)で蒸発させる。沈殿を300mlのメチルtert-ブチルエーテル/塩化メ
チレン混合物(容量で1/1)で分解し、そして減圧下で乾燥して3.3gの式(I)の
化合物(式中、R1-(R2)m-(R3)n-(R4)pはFmocを表し、R、R5およびR6はヒドロ
キシル基を表し、そしてR7は水素原子を表す)を、白色粉末状態で得る[サイ
エックス API IIIでのマススペクトル、ESMS(エレクトロスプレー マス スペク
トロメトリー)で:M/z=861(M+Na)+、M/z=839(M+H)+;赤外スペクトル(メタノ
ールでのFMIR):3395、3335、2970、2940、2880、312
5から2125、1700、1665、1590、1500、1450および1
225;NMRスペクトル(400 MHz,DMSO,Temp.=297K;δ
ppmで):R−Fmoc-1:HA1、HA2 4.23、HB4.48、H
G1、HG2 7.70、HD1、HD2 7.37、HE1、HE27.45、
HZ1、HZ2 7.92;X−TYR1:NH5.73、HA4.52、HB1
、HB2 2.93、3.03、HD1 6.70、HD2 6.72、HE1 6
.70;X−ILE2:NH8.36、HA4.12、HB1.62、MG1 0.
83、HG21、HG22 1.18、1.49、MD0.83;X−TYR3:
NH8.67、HA3.58、HB1、HB2 2.45、2.79、HD1 6.
57、HD2 5.51;X−TYR4:NH4.17、HA4,28、HB1、
HB2 3.18、3.43、HD1 7.19、HD2 7.31、HE1 7.
52、HE2 6.80]。
実施例14
100mgのFmoc-Arg(Pmc)-Arg(Pmc)-Pro-OH(85μmol)を、17.4mgのジシクロヘキ
シルカルボジイミド(85μmol)および12.2mgのN-ヒドロキシベンゾトリアゾール(
90μmol)(1.5mlのジメチルホルムアミド中)で4時間、約20℃で処理する。次に生
成したジシクロヘキシルウレアを0.45μmのMillex HVフィルター(ミリポア)で濾
過し、そしてフィルターを0.5mlのジメチルホルムアミドで洗浄する。得られた0
.972mlの濾液(41μmolのFmoc-Arg(Pmc)-Arg(Pmc)-Pro-OHに対応する)を、32mg(4
8.6μmol)の式(II)の化合物(式中、R、R'およびR"はメトキシ基を表し、
そしてR'"は水素素原子を表す)および7μl(40μmol)のジイソプロピルエチル
アミンを含む0.5mlの溶液に添加する。反応は3時間、約20℃で行う。溶媒は、滑
り羽根型回転ポンプを装備したSpeed Vac(サバント)遠心エバポレーターにより
、18時間、約20℃で除去する。残渣を10mlのトリフルオロ酢酸/フェノール/エ
タンジチオール/チオアニソール/水混合物(容量で4
0/3/1/2/2)に溶解し、そして90分間、約20℃で撹拌しながら反応させておく。混
合物を次に滑り羽根型回転ポンプを装備したRC10-10(ジュアン)遠心エバポレー
ターで45分間、濃縮する(蒸発器のチャンバーの温度は50℃、-90℃で蒸気をト
ラップする)。ペプチドを沈殿させるために30mlのtert-ブチル-メチルエーテル
/石油エーテル混合物(容量で1/1)を、得られた濃縮物(約2ml)に加える。ペプ
チドを遠心により回収する。これを2mlのトリフルオロ酢酸に溶解し、沈殿操作
を1回繰り返す。ペプチドを減圧下(3.5kPa)で乾燥する。生成物を最後に高性能
液体クロマトグラフィー(HPLC)により100Å C18カラム(250×10mm、バイオ-ラッ
ド)で精製し、溶出は0.07%のトリフルオロ酢酸(容量で)を含む水中に0.07%の
トリフルオロ酢酸(容量で)を含むアセトニトリルの22から47%勾配を用いて、
6ml/分の流速で30分間にわたって行い、そして次に凍結乾燥する。23.6mgの式(
I)の化合物のジトリフルオロアセテート(式中、R1-(R2)m-(R3)n-(R4)pはFmoc
-Arg-Arg-Pro-を表し、R、R5およびR6はメトキシ基を表し、そしてR7は水素
原子を表す)を、このように白色の粉末状態で得る[サイエックス API IIIでの
マススペクトル、ESMS(エレクトロスプレー マス スペクトロメトリー)で:M/z
=1290(M+H)+、M/z=646(M+2H)2+]。
R、R'およびR"がメトキシ基を表し、R'"が水素原子を表す式(II)の化合
物は以下のように製造できる:20mlの2M トリメチルシリルジアゾメタン溶液(ヘ
キサン中)を1時間にわたって、不活性環境下で30mlのメタノールに溶解した実
施例13で得られた1.4gの式(I)の化合物(式中、R、R5およびR6はヒド
ロキシル基を表し、R7は水素原子を表し、そしてR1-(R2)m-(R3)n-(R4)pはFmoc-
を表す)の溶液に加え、そして撹
拌を18時間、約20℃で行う。さらに10mlの2M トリメチルシリルジアゾメタン溶
液(ヘキサン中)を加え、そして撹拌を24時間、約20℃で行う。0.5mlの酢酸を加
え、そして溶媒を減圧下(2kPa)で蒸発させる。得られた残渣を、250gのシリカゲ
ルを含む直径4cmのカラムでクロマトグラフィーにより精製し、溶出は連続的に
750mlのジクロロメタン、3000mlのジクロロメタン/メタノール混合物(容量で98
/2)、そして次にジクロロメタン/メタノール混合物(容量で95/5)で行い、100ml
画分を集める。2500から4400mlの間の画分を合わせ、そして蒸発させて932mgの
白色固体を得る。生成物を10mlのジクロロメタンに溶解し、そして50mlのエタノ
ールで希釈することによりさらに精製することができ;次に溶液を沈殿が生成し
始めるまで減圧下で約20℃にて濃縮し、そして16時間、約+5℃で静置する。441
mgの式(I)の化合物(式中、R、R5およびR6はメトキシ基を表し、そしてR7
は水素原子を表し、そしてR1-(R2)m-(R3)n-(R4)pがFmocを表す)は、このよう
に145℃で融解(分解)する白色粉末状で得られる[Autospec VG Fisonsでのマ
ススペクトル、LIMS(液体第二イオンマス分光法)で、グリセロール+チオグリセ
ロール マトリックス:M/z=881(MH)+]。0.1mlのピペリジンを187mgの上記で得
た化合物(20mlのジクロロメタンに溶解)に加え、そして撹拌を約20℃で42時間行
う。溶媒を減圧下(2kPa)で蒸発させる;残渣を10mlのジエチルエーテルで約35℃
でトリチュレートし、約20℃に冷却し、濾過し、そして5mlのジエチルエーテル
で3回洗浄して140mgの白色粉末を得、これを5mlの水に溶解し、そして20mlの酢
酸エチルで5回抽出する。溶媒を減圧下(2kPa)で蒸発させる。精製は10mlのジエ
チルエーテルで希釈した1mlのジクロロメタンに溶解して行う。80mgの式(II)
の化合物(式中、R、R5
およびR6はメトキシ基を表し、R7は水素原子を表す)を、240℃で融解(分解)
するわずかに黄色い粉末で得る[Autospec VG Fisonsでのマススペクトル、LIMS(
液体第二イオンマス分光法)で、グリセロール+チオグリセロール マトリックス:
m/z=659(MH+)]。
本発明の医薬品は、遊離状態の式(I)の化合物、あるいは純粋な状態で、ま
たは不活性もしくは生理学的に活性な他の任意の薬学的に適合性のある生成物と
組み合わされた組成物の状態で薬学的に許容できる塩の式(I)の化合物から成る
。本発明の医薬品は経口、非経口、直腸または局所を介して使用できる。
経口投与用の固体組成物として、錠剤、ピル、粉末(カシュ剤またはゼラチン
カプセル)、あるいは粒末を使用できる。これらの組成物において、本発明の有
効成分は澱粉、セルロース、セルロース、シュクロース、ラクトースまたはシリ
カのような1つ以上の不活性希釈剤と、アルゴン流下で混合される。これらの組
成物は希釈剤以外の物質、例えばステアリン酸マグネシウムまたはタルク、色素
、被覆剤(ドラジェ)またはワニスのような1つ以上の滑剤を含んでもよい。
経口投与用の液体組成物として、水、エタノール、グリセロール、植物油また
は液体パラフィンのような不活性希釈剤を含む薬学的に許容できる溶液、懸濁液
、乳剤、シロップおよびエリクシルを使用できる。これらの組成物は、湿潤剤、
甘味剤、増粘剤、芳香剤または安定化生成物のような希釈剤以外の物質を含むこ
とができる。
非経口投与用の滅菌組成物は、好ましくは水性または非−水性溶液、懸濁液ま
たは乳剤であることができる。水、プロピレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、植物油、特にオリーブ油、注射用の有機エステ
ル、例えばオレイン酸エチル、あるいは他の適当な有機溶媒を溶剤または賦形剤
として使用できる。これらの組成物は助剤、特に湿潤剤、強壮剤、乳化剤、分散
剤および安定化剤のような補助剤を含んでもよい。滅菌は幾つかの様式で行うこ
とができ、例えば無菌濾過により、滅菌剤の組成物中への取り込みにより、照射
により、または加熱による。それらは使用時に滅菌水または他の注射用滅菌媒質
に溶解できる、滅菌固体組成物の状態に調製することもできる。
直腸投与用組成物は、坐剤または直腸用カプセルであり、これらは有効生成物
の外にカカオバター、半−合成グリセリドまたはポリエチレングリコールのよう
な賦形剤を含む。
局所投与用の組成物は、例えばクリーム、ローション、洗眼剤、口中清浄剤、
点鼻薬またはエアゾールを含むことができる。
ヒトの治療において、本発明の組成物は特にニューテンシンが関係する疾患を
処置または予防するために有用である。すなわち、これらの化合物は、精神病、
不安疾患、鬱病、認識疾患、神経変性、パニック発作、パーキンソン病、アルツ
ハイマー疾患、精神分裂病、自閉症、晩発性ジスキネルジー、過敏性腸症候群、
急性膵炎、潰瘍、腸の運動疾患、ニューロテンシンに感受性の特別な腫瘍、慢性
の処置およびアルコールまたは薬物濫用から引き離すこと、アレルギーおよび炎
症症状、ニューロテンシンが関わる心臓血管および呼吸疾患および喘息を処置ま
たは予防するために使用できる。
投与量は、所望の効果、治療期間および使用する投与経路に依存する;一般的
にそれらは成人に関して、経口経路を介して1日あたり50mgから300mgの間であり
、有効物質の単位投与量は10mgから100mgの範囲であ
る。
一般的に、医師が処置を行う患者の年齢、体重および患者に特別なすべての他
の因子に応じて決定する。
以下の実施例は本発明の組成物を説明する。実施例A
常法に従い調製され、50mgの有効生成物を含むゼラチンカプセルは以下の組成
を有する:
−式(I)の化合物 50mg
−セルロース 18mg
−ラクトース 55mg
−コロイドシリカ 1mg
−カルボキシメチル澱粉ナトリウム 10mg
−タルク 10mg
−ステアリン酸マグネシウム 1mg実施例B
常法に従い調製され、50mgの有効生成物を含む錠剤は以下の組成を有する:
−式(I)の化合物 50mg
−ラクトース 104mg
−セルロース 40mg
−ポリビドン 10mg
−カルボキシメチル澱粉ナトリウム 22mg
−タルク 10mg
−ステアリン酸マグネシウム 2mg
−コロイドシリカ 2mg
−ヒドロキシメチルセルロース、グリセロール、
および酸化チタン混合物(72/3.5/24.5)を処方
して245mgのコート錠剤1錠を完成する。実施例C
以下の組成を有する10mgの有効生成物を含む注射用溶液を調製する:
−式(I)の化合物 10mg
−安息香酸 80mg
−ベンジルアルコール 0.06cm3
−安息香酸ナトリウム 80mg
−95%エタノール 0.4cm3
−水酸化ナトリウム 24mg
−プロピレングリコール 1.6cm3
−水 加えて 4cm3
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(51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI
A61K 38/00 ABN A61K 37/02 AAB
ACD ACJ
ACJ ACL
ACL ADU
ADU ABF
// C07K 5/10 ACD
C12P 21/02 ABN
(C12P 21/02
C12R 1:04)
C07K 105:00
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG),
AM,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,C
Z,EE,FI,GE,HU,IS,JP,KE,KG
,KP,KR,KZ,LK,LR,LT,LV,MD,
MG,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,RO,R
U,SD,SG,SI,SK,TJ,TM,TT,UA
,UG,US,UZ,VN
(72)発明者 エリンク, ジエラール
フランス・エフ−94600シヨワシ−ル−ロ
ワ・スクワールサルバトールアランド4
(72)発明者 ルブール, ジヤン
フランス・エフ−91400ゴメ−ラ−ビル・
ドメーヌドモンボワザン24
(72)発明者 マルタン, ジヤン−ポール
フランス・エフ−92700コローンブ・アベ
ニユードラジヤン−サレ14