JPH10504346A - 重合性界面活性剤化合物を含む水性組成物 - Google Patents

重合性界面活性剤化合物を含む水性組成物

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JPH10504346A
JPH10504346A JP8507381A JP50738195A JPH10504346A JP H10504346 A JPH10504346 A JP H10504346A JP 8507381 A JP8507381 A JP 8507381A JP 50738195 A JP50738195 A JP 50738195A JP H10504346 A JPH10504346 A JP H10504346A
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ピッピン,ワレス,エッチ.
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ヘンケル コーポレーション
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Abstract

(57)【要約】 過半量の水と、N−アクリロイル−ピペラジンをベースとする少量の重合性化合物とを含む水性組成物を提供する。この化合物は次の式で表される。 式中、R1、R2およびR3はそれぞれ独立して、水素および低級アルキルからなる群から選択され、Bは、カルボニル、スルホニル、アミドおよびカルボキシルからなる群から選択される結合基、nは1または0、R4は、高級脂肪族基(例えば、炭素数が4、好ましくは炭素数が約6から約50)、置換基を有する高級脂肪族基、脂環式基、複素環式基、非ベンゼノイド芳香族基および置換基を有する芳香族基から選択される基である。これらの化合物は、乳化重合を行う際の乳化剤として使用可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 重合性界面活性剤化合物を含む水性組成物発明の分野 本発明は重合性界面活性化合物を含む水性組成物およびこのような重合性界面 活性剤化合物を乳化重合や懸濁重合への使用に関する。発明の背景 乳化性、分散性、洗浄性、ぬれ性、発泡性等の特性を有するさまざまな界面活 性剤が、その特性を活かして、繊維材料、ゴムやプラスチック製品、農薬、金属 、塗料、顔料、建築材料等の種々の製品に使用されている。適当な界面活性剤を 使用することにより、エンドユーザーにより良い製品を提供することが試みられ ている。その結果、従来の界面活性剤ではある種の問題が生じることがわかって いる。 例えば、塗料、印刷用インク、接着剤等製造時には、製品の安定化や加工性の 向上のために、ある種の界面活性剤が不可欠である。これらの製品を塗装や印刷 、接着などの用途に使用すると、使用した界面活性剤が不必要に残留していたり 、得られるフィルムや被膜の耐水性や耐油性あるいはその他の特性に悪影響を及 ぼすことが多い。このような問題に対処するために、界面活性剤の使用量を減ら したり、分子量の大きな界面活性剤を使用する等のいろいろな研究が行われてい る。しかしながら、このような界面活性剤を用いて得られる製品の貯蔵安定性や 加工性は許容できるものではない。 界面活性剤は、モノマーを乳化重合や懸濁重合させて、重合体の水性エマルシ ョンや水性懸濁液を得る場合に使用される。このような用途に使用される界面活 性剤としては、硫酸アルキル、アルキルベンゼンスルホン酸塩、スルホコハク酸 ジアルキル(dialkylsulfosuccinates)、ポリオキシアルキレンアルキル(ある いはアリール)エーテル硫酸塩(polyoxyalkylene alkyl(or aryl)ether sulfat es)等のアニオン界面活性剤や、ポリオキシアルキレンアルキル(あるいはアリ ール) エーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン・ブロック重合体、ポリオ キシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(polyoxyethylenesorbitan fatty ac idesters)等のノニオン界面活性剤があげられる。これらの界面活性剤を、単独 で使用してもよく、組み合わせて使用してもよい。しかしながら、従来の界面活 性剤を使用した場合、重合体エマルションやこれから得られるフィルムは、エマ ルションの安定性やフィルム特性に関して満足できるものではない。このように 、得られる重合体エマルション(従来の乳化剤を含む)の重合性、冷凍時及び貯 蔵時の機械的、化学的安定性や、顔料分散性等に関する多くの問題点が解決され ないままでいる。このような重合体エマルションからフィルムを得る場合、フィ ルム内に未結合の界面活性剤が存在することによってフィルムの耐水性や接着性 が劣化することが多い。これらのエマルションは、例えば、ポリマー粒子を回収 するために塩析を行うと、必然的に界面活性剤を含む廃液が大量に出る。このよ うな廃液は、環境上の理由から、排水として廃棄される前に、現場において、高 価で複雑な廃水処理を行わなければならない。 前述のような欠点が残らないよう、使用中又は使用後に重合性、分解性あるい は他の反応性のある新しい界面活性剤に関する特許が数多く発行されている。反 応性アニオン界面活性剤が記載されている日本の特許としては、特願昭46-12472 号、特願昭46-34894号、特願昭49-46291号、特願昭56-29657号や、特開昭51-302 85号、特開昭54-14431号、特開昭56-127697号等があげられる。また、反応性ノ ニオン界面活性剤が記載されている日本の特許としては、特開昭50-98484号、特 開昭56-28208号があげられる。 米国特許第4,814,515号(Yokota他)には、グリシジル(メタ)アクリレート とポリアルキレンオキシ脂肪アルコールのヒドロキシアルキル化合物(hydroxya lkylated polyalkyleneoxy fatty alcohol)とを反応させた後、さらにアルキレ ンオキシドと反応させて得られる化合物を、エチレン性不飽和単量体の乳化重合 時あるいは分散重合時の乳化剤として使用することが開示されている。 米国特許第4,390,401号(Costanza)には、アルキル/アリールフェノールの ポリアルキレンオキシド誘導体のアクリル酸またはメタクリル酸エステルを、紫 外線硬化系の湿潤剤および定着剤として使用することが開示されている。ポリア ルキレンオキシド誘導体をベースとする組成物には、組成物中のVOC(揮発性 有機化合物)含有量にかなり影響する低級ヒドロキシアルキル化合物を含むこと がある。 “乳化重合用反応性アニオン界面活性剤:TREM LF−40”と題した技 術報告(ヘンケル・コーポレーション、ペンシルバニア州、アンバー)によれば 、TREMLF−40は、ラジカル重合によってモノマーと共重合する反応性基 を分子内に有するアルキルアリルスルホコハク酸ナトリウムである。この物質を 一次あるいは二次乳化剤として使用すると、耐水性の向上した気泡の少ないエマ ルションが得られる。発明の概要 本発明は、過半量の水と次式で表される少量の重合性化合物とを含む水性組成 物に関する。 式中、R1、R2およびR3はそれぞれ独立して、水素および低級アルキルから なる群から選択され、 Bは、カルボニル、スルホニル、アミドおよびカルボキシルからなる群から選 択される結合基であり、 nは1または0であり、 R4は、高級脂肪族基(すなわち、炭素数が少なくとも4、好ましくは炭素数 が約5から約50)、置換基を有する高級脂肪族基、脂環式基、複素環式基、非 ベンゼノイド芳香族基および置換基を有する芳香族基から選択される基である( 前記置換基を有する芳香族基の置換基は、アルキル基、アルカリル(alkaryl)基 、アラルキル(aralkyl)基、アルコキシ基、アルカリロキシ(alkaryloxy)基、ア ラ ルコキシ(aralkoxy)基等の高級脂肪族基または置換を有する高級脂肪族基である ことが好ましく、各々は炭素数が少なくとも4である)。R4は、例えば炭化水 素系の置換基等の疎水性基であることが好ましく、炭素数は、少なくとも6、好 ましくは少なくとも8、より好ましくは少なくとも12である。また、R4は無 極性基(例えば、ヒドロキシル基やエチレンオキシ基)であることが好ましい。 特に好ましい態様においては、R4は、炭素数が少なくとも12の炭化水素基で あり、中間の炭素原子(すなわち、炭化水素基内において、少なくとも2つの他 の炭素原子に結合する炭素原子)には他に官能基が結合していない炭化水素基で ある。 本発明の範囲内で好ましい化合物は次の式IIで表される化合物である。 式中、R1、R2およびR3は独立して、水素および低級アルキルからなる群か ら選択され、 BおよびB′は独立して、カルボニル、スルホニル、アミドおよびカルボキシ ルからなる群から選択される結合基であり、 nおよびmは独立して1または0であり、 R8は、脂肪族基、脂環式基、芳香族基および複素環式基(好ましくは、高級 アルキレン基(すなわち、炭素数が少なくとも4、好ましくは約5から約50) 、置換基を有する高級アルキレン基、アリール基(好ましくはフェニル基)、ア ラルキル基およびアルカリル基)からなる群から選択される二価の基である。R8 は、例えば炭化水素系の置換基等の疎水性基であることが好ましく、炭素数は 、少なくとも6、好ましくは少なくとも8、より好ましくは少なくとも12であ る。また、R8は無極性基(例えば、ヒドロキシル基やエチレンオキシ基)であ ることが好ましい。特に好ましい態様においては、R8は、炭素数が少 なくとも12の炭化水素基であり、中間の炭素原子(すなわち、炭化水素基内に おいて、少なくとも2つの他の炭素原子に結合する炭素原子)には他に官能基が 結合していない炭化水素基である。 本発明の範囲内で、好ましい別の化合物は次の式IIIで表される化合物であ る。 式中、変数は前述のものと同じものを意味し、R17は脂肪族基、脂環式基、芳 香族基および複素環式基(好ましくは、アルキレン基、置換基を有する高級アル キレン基、アラルキル基、置換を有するアラルキル基、アルキレンオキシアルキ ル基、置換を有するアルキレンオキシアルキル基、アルキレンオキシアラルキル 基、置換を有するアルキレンオキシアラルキル基)から選択される多価の置換基 である。 本発明において特に好ましい重合性化合物は、nが1(Bは好ましくはカルボ ニル基)、R4は、式 −R8−C(O)−N(R9)−R10で表される構造を有 するアルキレン−アミド基または、式 −R8−C(O)−O−R11で表される 構造を有するアルキレン−エステル基であり、R8は高級アルキレン基、置換基 を有する高級アルキレン基、芳香族基および置換基を有する芳香族基(例えば、 前述のもの)から選択される二価の基であり、R9、R10およびR11はそれぞれ 独立して、脂肪族基、脂環式基、芳香族基および複素環式基(好ましくは、アル キル基、置換を有するアルキル基、アルケニル基、置換を有するアルケニル基、 芳香族基および置換基を有する芳香族基)からなる群から選択される基 である。R9およびR10は互いに二価の脂環式基または複素環式基を形成しても よく、このときR4は次の式IVで表される構造となる。 式中、R12、R13およびR14はそれぞれ独立して、水素および低級アルキルから なる群から選択される。 また本発明は、過半量の水の存在下で、式Iで示される少量の重合性化合物を 重合させる工程を含む重合方法に関する。この方法は、前記重合性化合物以外の 1種類以上のエチレン性不飽和モノマーの存在下で、前記化合物を重合させるこ とが好ましく、前記重合性組成物中の全モノマー量に対する前記重合性化合物の 量は、モル%ベースで少量であることが好ましい。発明の詳細な説明 本発明は、式Iで表される重合性化合物を含む水性組成物と、このような重合 性化合物を使用する重合方法に関する。本発明に係る重合性化合物はピペラジン 誘導体であり、ピペラジン分子のアミン窒素原子の一方はアシル化剤と反応して いて、分子内にアクリルアミド基(またはその同族体)を導入している。このア クリルアミド基(またはその同族体)は置換基R1、R2、R3を含む。ピペラジ ン分子のもう一方の窒素原子は分子内に置換基R4(と任意で結合基(linking g roup)B)を導入する化合物と反応している。このように、本発明に使用される 重合性化合物を製造する場合の出発物質の1つはピペラジンあるいはその誘導体 (例えば、トランスアミデーションしやすいアミド)である。 R4は、炭素数が少なくとも4(4から約50まで)の脂肪族基、置換脂肪族 基、非ベンゼノイド芳香族基あるいは置換基を有する芳香族基である。このよう な脂肪族基としては、(a)炭素数が4〜約50の直鎖ならびに分枝鎖アルキル 基、(b)炭素数が4〜約20のシクロアルキル基、(c)炭素数が4〜約40 の直鎖ならびに分枝鎖アルケニル基、(d)炭素数が5〜約20のシクロアルケ ニル基、(e)炭素数が4〜約30の直鎖ならびに分枝鎖アルキニル基、炭素数 が6〜約20のシクロアルキニル基等があげられる。脂肪族基は、上述の脂肪族 基の1つ以上の炭素原子あるいは水素原子が1つ以上のヘテロ原子で置換された ものも含む。ヘテロ原子としては、例えば、ハロゲン、窒素、硫黄、酸素および リン、あるいは、ニトロ、スルホン酸、C1-10アルキルスルホン酸エステル、ス ルホキシド、スルホン、ホスホリル、トリハロメチル等のヘテロ原子を含む置換 基があげられる。 芳香族基としては、原子価が2価から8価であるベンゼノイドまたは非ベンゼ ノイド芳香族基のどちらも含む。非ベンゼノイド芳香族基は、単なるフェニル基 は含まないが、芳香族基、多核芳香族基、その他の炭素環式芳香族基(例えば、 脂環式基を有するもの)ならびに複素環状芳香族基が含まれる。本発明の目的を 達成するためには、置換基を有する芳香族基は、原子価は2価から6価であるベ ンゼノイド芳香族基または非ベンゼノイド芳香族基であり、ここでは、1または それ以上の水素原子が、アルキル、アルケニル、アルコキシル、ハロゲン、窒素 、硫黄、酸素ならびにリン等の水素以外の原子もしくは原子団、又はニトロ、ス ルホン酸、C1-10アルキルスルホン酸エステル、スルホキシド、スルホン、ホス ホリル、トリハロメチル等のヘテロ原子を含む置換基によって置換されている。 芳香族基はその他の脂肪族部、芳香族基及び/又はヘテロ原子を含む置換基も含 む。 R4は、好ましい態様において炭素数が少なくとも7であり、より好ましい態 様においてエチレン性不飽和結合を有する。このエチレン性不飽和結合は、例え ば、アクリルアミド基のようなR1、R2、R3で定義されるアクリルアミド基と 共重合可能である。置換基の大きさは得られる重合体の物理的特性に影響し、R4 が大きい場合には小さい場合と異なる物理的特性が得られる。例えば、R4(ま たはその一部の)としてのアルキル基が高級であるほど重合体の柔軟性(flexib ility)が増大する。 結合基Bが存在する場合には、ピペラジンの窒素原子の1つと結合することに よって分子内に導入される。結合基Bはカルボニル、スルホニル、アミドまたは カルボキシル基、すなわちそれぞれ以下の式で表される基である。 それぞれの場合において、化合物は、ピペラジンの窒素原子部分でアミド官能性 、スルホンアミド官能性、置換ウレア官能性またはウレタン官能性を示すことに なる。ピペラジンの窒素原子はR4基と直接共有結合を形成することができるた め、結合基Bが存在しなくてもよい。つまり、nが0であってもよい(この場合 、ピペラジンの窒素原子部分は第三級アミンの官能性を示すことになる)。 本発明の化合物を製造するためには、ピペラジンを2種類の異なる誘導体化剤 と反応させる。これらの誘導体化剤は、誘導体を得るための所望のR1、R2、R3 およびR4(もしあれば結合基B)及び(もしあれば)脱離基で特定される。誘 導体化剤の一方は次のVI式で示される。 式中、R1、R2およびR3は先に定義した通りであり、Xは脱離基である(例え ば、塩素等のハロゲン、またはアシル化剤が酸無水物の場合には他の置換可能な アニオン生成原子または置換基、例えばカルボキシレート基)。誘導体化剤の他 方は次のVII式で示される。 式中、R4は先に定義した通りであり、X′は脱離基(例えば、上述したもの) である。もちろん、厳密に言えば、誘導体化剤がイソシアネートの場合(置換ウ レア官能基を導入するために使用された場合)には誘導体化剤に“脱離基”は存 在しない。イソシアネート反応体の窒素原子は分子から脱離しないからである。 ピペラジン化合物とそれぞれの誘導体化剤との反応は、これら2つのアシル化 剤に相溶性があるかどうかによって、逐次的に行われてもよく、同時に行われて もよい。同時に行う場合には、以下の反応式1で示される反応が起こるような条 件下で、両方の誘導体化剤とピペラジン化合物とを混合する。 式中、R1、R2、R3、R4、X及びX’は先に定義した通りである。 誘導体化剤の一方がもう一方の誘導体化剤よりもピペラジンに対する反応性が 高くて(反応混合物中の誘導体化剤の割合を調整する等して)反応がうまくいく 程度にこの反応性の高さを抑制することができない場合、あるいは誘導体化剤同 士が反応して不要な副生成物が生成してしまう場合(例えば、R8がヒドロキシ ル基またはアシル化されやすいアミン基を含む場合)には、反応は逐次的に行わ れるのがよい。例えば、R8がヒドロキシル基またはアミン官能基を有する場合 には、反応式2で示される経路の反応を行ってもよい。 式中、R15、R16は、水素またはアシル化反応で置換されやすい有機基および上 述したようなその他の基である。 アクリルアミド基を分子内に導入する反応はアシル化反応である。アミド化す るためのアシル化方法は化学技術辞典(Encyclopedia of Chemical Technology )第2巻、252〜258頁(Kirk-Othmer,eds.,John Wiley & Sons,Inc.,ニュ ーヨーク州、ニューヨーク 1978)に一般的に記載されており、この開示内容を 参照により本明細書に含むものとする。アミンのアシル化において、脱離基を有 する所望の分子式のアシル化合物がアミン化合物と反応する。例えば、カルボン 酸、酸無水物または酸ハロゲン化物(例えば、アクリル酸またはメタクリル酸の 塩化物)が、任意でN,N−ジメチルアミノピリジン等の触媒の存在下、アミン またはその誘導体と反応する。カルボン酸型のアシル化剤を使用する(すなわち 、脱離基がヒドロキシル基である)場合、通常、p−トルエンスルホン酸などの 強酸性触媒が使用される。 反応は、通常、不活性溶媒中で行われるが、触媒または反応原系の1つが溶媒 として作用してもよい。ピペラジンは親水性であるが反応生成物はそれほど親水 性でないため、どのような溶媒や反応条件を使用するかが反応効率に影響与える 可能性がある。一般に、(トルエンなどの)芳香族溶媒よりも極性が大きい有機 溶媒を使用することが好ましい。例えば、アセトニトリルとジクロロメタンとの 混合物(例えば、体積比1:1)が好ましい溶媒である。 ピペラジンは第二級アミンであるため、より脱離しやすい脱離基を有するアシ ル化剤(例えば、脱離基が塩化物のようなハロゲンアニオンである酸ハロゲン化 物)が好ましい。このような脱離基を使用する場合には、反応の副生成物として ハロゲン化水素酸(例えば、塩酸)が生成するため、副生成物の酸を中和するた めにアルカリ金属を反応混合物に添加すべきである。なお、無機アルカリ性物質 、例えばアルカリ金属の炭酸塩は、生成物の分離時に問題があるためあまり好ま しくないことや、アシル化剤としてハロゲン化アシルを用いるアシル化反応時に 生成する酸を中和するために、低級アルキル第三級アミン塩基(式NR123 で表され、式中、R1、R2およびR3はそれぞれ炭素数が1〜4のアルキル基で あり、例えばトリエチルアミン)が有効であることが知られている。 アシル化剤として酸無水物を使用してIII式で示されるエステル官能性化合 物を得る場合(分子内にR4を導入するために、アシル化剤として例えば無水フ タル酸を使用する場合)、脱離基はR8と共有結合するカルボキシルアニオンで あろうことも注意しておくべきである。このように、カルボキシル基は、この場 合において、エステル化されて分子内にR11基を導入するものでなければならな い。式R11−OHで表されるアルコールか、またはエステル交換反応を起こしや すいこのアルコールのエステルを用いる従来のエステル化方法は、酸無水物が開 環して生成するカルボキシルアニオンをエステル化する場合に有用であろう。ま た、アルコールR11−OHを酸無水物と反応させて、エステルとカルボキシルの 両方の官能基を有する中間生成物を製造してもよい。この中間体のカルボキシ基 は反応式1および2におけるアシル化剤として使用可能である。アルコールR11 −OHがポリオールである場合には、ポリオール中の官能基(水酸基)と同じモ ル数の酸無水物を用いた反応により中間体が得られる。この中間体は、ポリオー ル中の官能基と同数のピペラジン基を分子内に導入するのに充分なカルボキシル 基を有している。続いて、n−官能性ピペラジン中間体と式VIで示される誘導 体化剤との反応により、1つまたはそれ以上のエチレン性不飽和結合が分子内に 導入される。上述の内容は以下に示した通りである。 式中、R19は、有機ジカルボン酸無水物の残基である。 アシル化剤として使用可能な酸無水物(またはそのハーフエステル)の例とし ては無水コハク酸の置換体があげられ、これは室温での粘性が低いので好ましい 。室温での粘性が低いと、最終生成物や合成反応中において都合がよい。すなわ ち、最終生成物が液状で得られるとか、撹拌可能な液体を反応原系として供給で き、溶媒を添加しなくても液状反応媒体となり得るということである。無水コハ ク酸置換体の好ましい例としては、n−オクテニル無水コハク酸、n−ノネニル 無水コハク酸、ドデセニル無水コハク酸およびイソ−オクタデセニル無水コハク 酸等のアルキルまたはアルケニル置換無水コハク酸である。 反応体X−(B)n−R4としてどのようなものを使用するかは、分子内に導入 される結合基Bによって決まる。結合基Bが存在しない場合には、反応体は、通 常、ハロゲン化アルキルまたはアリールアルカリ土類金属ハロゲン化物(例えば 、グリニャール試薬フェニルマグネシウムブロマイド)である。アミンのアル キル化反応は“化学技術辞典”第2巻の67頁と68頁(Kirk-Othmer,eds.,Joh n Wiley & Sons,Inc.,ニューヨーク州、ニューヨーク1978)に記載されており、 その開示内容を参照により本明細書に含むものとする。結合基Bがカルボニル基 である場合、反応体は、通常、酸ハロゲン化物であり、生成物はアシルアミドと しての特徴を有することになる。アシル化反応については“化学技術辞典”第2 巻の252〜258頁(Kirk-Othmer,eds.,John Wiley & Sons,Inc.,ニューヨー ク州、ニューヨーク 1978)に記載されており、その開示内容を参照により本明 細書に含むものとする。結合基Bがスルホニル基である場合には、前記反応体は 、通常、スルホン酸ハロゲン化物であり、生成物はスルホンアミドとしての特徴 を有することになる。スルホンアミドを合成する反応はアシル化反応と非常によ く似ている。スルホンアミドを合成する反応は、“化学技術辞典”第2巻の79 5頁と803〜806頁(Kirk-Othmer,eds.,John Wiley & Sons,Inc.,ニューヨ ーク州、ニューヨーク 1978)に記載されており、その開示内容を参照により本 明細書に含むものとする。 上述したように、結合基Bがアミドである場合には、反応体は通常イソシアネ ートである。アミンとイソシアネートとを反応させてウレア化合物を合成する方 法は、“化学技術辞典”第12巻の319〜321頁(Kirk-Othmer,eds.,John Wiley & Sons,Inc.,ニューヨーク州、ニューヨーク1980)に記載されており、そ の開示内容を参照により本明細書に含むものとする。 さらに、化合物がウレタン官能性を有するように結合基Bをカルボキシレート 基とする場合には、以下の式3で示される反応を行うのがよい。 式中、すべての変数は上述の通りであり、R18はエステル交換反応を起こしやす い基、例えばアルコキシ基またはアリールオキシ基あり、好ましくは低級アルコ キシ基(例えばメトキシ基)である。エステル交換反応は一般によく知られてい る反応である。これらの反応は、通常、塩基(例えばアルカリ)または酸触媒の 存在下で行われる。また、物質移動の原理に支配されているので、副生成物であ るアルコールR18−OHを(例えば、蒸留により)除去することにより、反応を 実質的に完結させることができる。エステル交換反応については“化学技術辞典 ”第9巻の306〜308頁(Kirk-Othmer,eds.,John Wiley & Sons,Inc.,ニ ューヨーク州、ニューヨーク 1980)に記載されており、その開示内容を参照に より本明細書に含むものとする。 特に、R4が式IVで表される基である場合、すなわち、分子内に2つのピペ ラジン基がある場合には、次の反応経路4に従って化合物を得るのがよい。 式中、置換基は上述したものから選択される。分子の各末端の置換基R1、R2お よびR3は同じである必要はない。すなわち、例えば塩化アクリロイルと塩化メ タクリロイルとの混合物を、上記反応経路4におけるジ−ピペラジン中間体のア シル化に用いた場合には、分子の一方の末端基R1、R2およびR3は、分子の他 方の末端基R1、R2およびR3と異なることになる。R8基はジカルボン酸化合物 から誘導される基であり、好ましくは、酸基間に高級アルキレン基、またはその 反応性誘導体、例えば酸無水物、酸ハロゲン化物またはこれらのエステル交換可 能なエステルを有するジカルボン酸である。二酸の例としては、コハク酸等の脂 肪族二酸およびコハク酸置換体(後述)およびフタル酸等の芳香族二酸があげら れる。高級アルキレン鎖を有する好ましい二酸は、“高分子科学技術辞典(Ency clopedia of Polymer Science and Technology)”11巻の476〜489頁( John Wiley & Sons,Inc.,ニューヨーク州、ニューヨーク 1988)に記載されてお り、その開示内容を参照により本明細書に含むものとする。このような好ましい 二酸は、ダイマー酸(脂肪酸を二量化することにより二価の炭化水素であるR8 が得られ、例えば、炭素数が36の二価の炭化水素(基)を生成するオレイン酸 等)、トリデカン二酸(エルカ酸のオゾン分解により得られる)、炭素数19の 二酸(オレイン酸と一酸化炭素とのヒドロホルミル化により得られる)および炭 素数21の二酸(トール油脂肪酸とアクリル酸との反応により得られる)であ る。好ましい二酸はダイマー酸である。ダイマー酸については、米国特許第5, 138,027号(Van Beek)にも詳細に記載されており、その開示内容を参照 により本明細書に含むものとする。式IIで示される化合物は、式Iで示される 化合物において、R4が置換基を有する脂肪族基である場合の化合物であるとみ なすことができる。例えば、R4がアクリル−ピペラジニル−カルボニル基で置 換された高級アルキル基となるように、R8がダイマー酸から誘導される場合で ある。 特に、式IIIで示される化合物、すなわち、分子内にピペラジン基が2つと R17とがある場合、次の反応経路5で示される反応によりN,N′−ジアシルア ミド−ピペラジン化合物を得るのがよい。 式中、置換基は上述した基の中から選択される。分子の各末端基のR1、R2およ びR3は同じである必要はない。例えば、塩化アクリロイルと塩化メタクリロイ ルとの混合物が、上記反応経路5におけるジ−ピペラジン中間体のアシル化に用 いられた場合には、分子の一方の末端基R1、R2およびR3は、分子の他方の末 端基R1、R2およびR3と異なることになる。反応体HO−R17−OHはポ リオール反応体である。ポリオールはポリアルキレンオキシ化合物であり、その 例は“高分子科学技術辞典”第6巻の225〜322頁(John Wiley & Sons ,Inc.,N.Y.,N.Y.,1986)に記載されており、その開示内容を参照により本明細書 に含むものとする。好ましいポリオールは、少なくとも2つの遊離のヒドロキシ ル基を有するアルキレンオキシアルキルまたはアルキレンオキシアラルキル化合 物である。アルキレンオキシアルキル化合物としては、エトキシル化及び/又は プロポキシル化された低級アルカンポリオール、例えば、プロポキシルトリメチ ロールプロパン(例えばPhotonol PHO−7072)、エトキシルトリメチロ ールプロパン(例えばPhotonol PHO−7149、Photonol PHO−715 5およびPhotonol PHO−7158)、プロポキシルグリセロール(例えばPh otonol PHO−7094)、プロポキシルネオペンチルグリコール(例えばPh otonol PHO−7127)、エトキシルネオペンチルグリコール(例えばPhot onol PHO−7160)があげられる。アルキレンオキシアラルキル化合物と しては、エトキシル化及び/又はプロポキシル化されたアルキルポリフェノール 、例えば、プロポキシルビスフェノールA(例えばPhotonol PHO−7025 およびPhotonol PHO−7028)があげられる。これらすべてのPhotonol製 品はヘンケル コーポレーション社(Amber, Pennsylvania)製である。 本発明に係る組成物は、重量ベースで、少量の本発明に係る重合性化合物と、 過半量の水とから構成される。重合性化合物の量は、典型的には、水性組成物全 体の量に対して、約0.05〜約20重量%の範囲内であり、好ましくは約0. 1〜約5重量%の範囲内である。臨界ミセル濃度(CMC)を超える量の重合性 化合物を使用することが好ましい。重合性化合物の臨界ミセル濃度は、慣用の方 法、例えばトラウベ法によって測定することができる。(界面活性剤のCMCは 、通常、界面活性剤を水に加えていき、空気/水の界面の表面張力にわずかな変 化があった時の濃度で定義される。空気/水の界面から離れた部分ではミセルを 形成するのに十分な界面活性剤濃度を有するため、空気/水の界面での表面張力 はあまり変化しない。) いろいろな用途に用いられる乳化重合によるポリマーの水性分散液の製造法 は、当技術分野において公知である。乳化重合については“高分子科学技術辞典 ”第6巻の1〜51頁(John Wiley & Sons,Inc.,N.Y.,N.Y.,1986)のG. Poehleinによる“乳化重合”に詳細に記載されており、その開示内容を参照によ り本明細書に含むものとする。慣用の乳化重合法を用いて本発明の水性分散液を 製造してもよい。 本発明で使用される重合性成分は、上記式Iで示される重合性化合物と付加重 合して有用なポリマー組成物となるものであればどのような物質であってもよい 。アクリルアミドモノマーの重合は、“高分子科学技術辞典”第1巻の169〜 211頁(John Wiley & Sons,Inc.,N.Y.,N.Y.,1985)に記載されており、その 開示内容を参照により本明細書に含むものとする。重合性成分としては、単独重 合可能なモノエチレン性不飽和結合を有するモノマーや、他のエチレン性不飽和 結合を有するモノマーと共重合可能であるもの、さらに前記重合性化合物と共重 合可能であるもの等があげられる。好ましいモノエチレン性不飽和結合を有する 化合物の例としては、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート、アクリ ルアミド(例えば、低級N−アルキルアクリルアミド)、無水マレイン酸、マレ イン酸塩(エステル)、イソシアネート、アリルエーテル、アリルエステル、ハ ロゲン化ビニル、ビニルエステル、ビニルアミン、ビニル芳香族化合物があげら れる。具体的な例としては、アクリル酸エチル、t−ブチルアクリレート、2− エチルヘキシルアクリレート、メタクリル酸メチル、ラウリルメタクリレート、 塩化ビニル、酢酸ビニル、N−ビニルピロリジノン、スチレンおよびビニルトル エンがあげられる。 本発明において使用可能なモノマーとして、さらに、ハロゲン化ビニリデン、 ハロゲン化ビニル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、また、ギ酸ビニル 、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステルおよびこれらのビニルエ ステル類とエチレンとの混合物ならびにジエチレングリコールのモノエチルある いはモノブチルエーテルメタクリレートやベータアクリロキシプロピオン酸のC1-10 アルキルエステル等のアルコールエーテルのアクリル酸またはメタクリル酸 エステル、アクリル酸の高級オリゴマー、スチレン、スチレンのアルキル置 換体、アルファメチルスチレン等の芳香族ビニル化合物、エチレンとプロピレン やブチレン、ペンテン等の他のアルキルオレフィンとの混合物、メチルビニルエ ーテル、エチルビニルエーテル、ビニル2−メトキシエチルエーテル、ビニル2 −クロロエチルエーテル等のビニルエーテル等があげられる。 本発明に係る重合体を製造する際に、別のモノエチレン不飽和結合を有する重 合性コモノマーを使用してもよい。このようなコモノマーの例としては、2−ヒ ドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、3−ヒド ロキシプロピルメタクリレート、ブタンジオールアクリレート、3−クロロ−2 −ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2 −ヒドロキシプロピルメタクリレート等のヒドロキシル基を有するビニルモノマ ーがあげられる。使用可能なコモノマーのさらに別の例としては、不飽和脂肪族 ジカルボン酸の部分エステル、特にこのような酸のアルキルハーフエステルがあ げられる。このような部分エステルの例としては、イタコン酸、フマル酸、マレ イン酸等のアルキルハーフエステルがあげられ、アルキル基の炭素数は1〜6で ある。このような化合物の代表的なものとしては、イタコン酸メチル、イタコン 酸ブチル、フマル酸エチル、フマル酸ブチル、マレイン酸メチルなどがあげられ る。増粘性(adhesion promoting)コモノマー等の他のコモノマーを少量使用し てもよい。このようなコモノマーは、アクリル系モノマーと共重合してポリマー となるものであってもよい。 本発明に係る重合体を得る際にコモノマーとして使用可能なアルファ、ベータ エチレン性不飽和カルボン酸としては、アクリル酸、ベータアクリロキシプロピ オン酸、アクリル酸の高級オリゴマー及びこれらの混合物、メタクリル酸、イタ コン酸、アコニット酸、クロトン酸、シトラコン酸、マレイン酸、フマル酸、ア ルファクロロアクリル酸、ケイ皮酸、メサコン酸(mesaconic acid)及びこれら の混合物があげられる。モノエチレン性不飽和単量体に加え、本発明の重合体を 得る際のコモノマーとして、少なくとも2つのエチレン性不飽和結合を有するジ エチレン性不飽和単量体あるいは多エチレン性(multi-ethylenically)不飽和 単量体を少量の割合で使用してもよい。例えば、アリルメタクリレートやジビニ ルベンゼンを使用することができる。少なくとも2つのエチレン性不飽和結合を 有する モノマーを重合体の固体分の全重量に対して約0.005〜2重量%含むモノマ ー混合物から、最初のラテックスポリマーを製造してもよい。しかしながら、2 つのアクリルアミド基を有する重合性化合物を使用することが好ましく、多エチ レン性不飽和単量体は使用しない方が好ましい。 さらに別のモノマーの例としては、ブチルアクリレート、メトキシエチルアク リレート、ブチルメタクリレート、アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリル アミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N−アクリロイル−モルホリン、N −アクリロイル−ピペラジン、アクリル酸グリシジル、2−エチルヘキシルアク リレート、アクリル酸アニリド、メタクリル酸アニリド、クロロスチレン、メト キシスチレン、クロロメチルスチレン、1−ビニル−2−メチルイミダゾール、 1−ビニル−2−ウンデシルイミダゾール、1−ビニル−2−ウンデシルイミダ ゾリン、N−ビニルカルバゾール、ビニルベンジルエーテル、ビニルフェニルエ ーテル、メチレン−ビス−アクリルアミド、トリメチレン−ビス−アクリルアミ ド、ヘキサメチレン−ビス−アクリルアミド、N,N′−ジアクリロイルピペラ ジン、m−フェニレン−ビス−アクリルアミド、p−フェニレン−ビス−アクリ ルアミド、エチレングリコールジアクリレート、プロピレングリコールジメタク リレート、ジエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジア クリレート、ビス(4−アクリロキシポリエトキシフェニル)プロパン、1,5 −ペンタンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、 1,6−ヘキサンジオールアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレ ート、ペンタエリトリトールトリアクリレート、トリメチロイルプロパントリア クリレート、ペンタエリトリトールテトラアクリレート、N−メチロール−アク リルアミド、ジアセトン−アクリルアミド、トリエチレングリコールジメタクリ レート、ペンタエリトリトールテトラ−アリルエーテルがあげられる。 本発明に係る組成物は、反応性オリゴマーや反応性ポリマーを含んでいてもよ い。使用される反応性オリゴマーの例としては、重合性エチレン性不飽和結合を 有する低分子量ポリマー(例えば、約1000から25000g/モル)である 。具体的な例としては、マレイック−フマリック不飽和結合を有するポリエステ ル、末端がアクリレートであるポリエステル(例えば、Smith他に付与さ れた米国特許第Re29,131号に開示されているもの)、ペンダントビニル 不飽和結合を有するアクリル共重合体(例えば、アリルアクリレート/アクリル 共重合体)、エポキシアクリレートおよびポリウレタンアクリレートである。 使用される反応性重合体は、グラフト重合性化合物、例えば、ポリエチレン、 ポリプロピレンおよびエチレン/プロピレン共重合体、および骨格に重合性エチ レン性不飽和結合を有する化合物、例えばジエンホモポリマーまたはコポリマー (スチレン−ブタジエン共重合体、シス−ポリブタジエンやブタジエン−アクリ ロニトリル共重合体など)である。 組成物には、重合性化合物以外の他の乳化剤や分散剤が含まれないことが好ま しい。しかしながら、ある特定の態様においては、組成物中にはアニオン、カチ オンあるいはノニオン分散剤が含まれていてもよく、分散剤は、例えば、モノマ ーの全重量に対して約0.05〜10重量%使用される。アニオン乳化剤とノニ オン乳化剤とを組み合わせて用いてもよい。ヒドロキシエチルセルロース、メチ ルセルロース、ポリビニルアルコール等の高分子量ポリマーや、ポリアクリル酸 のような高分子電解質を乳化安定剤や保護コロイドとして使用してもよい。カチ オン分散剤としては、塩化ラウリル−ピリジニウム、セチルジメチルアミンアセ テート、アルキル基の炭素数が8から18である塩化アルキルジメチルベンジル アンモニウムなどがあげられる。アニオン分散剤としては、例えば、ラウリル硫 酸ナトリウム等の高級脂肪アルコールの硫酸塩;イソプロピルベンゼンスルホン 酸のナトリウム塩あるいはカリウム塩やイソプロピルナフタレンスルホン酸のナ トリウム塩あるいはカリウム塩等のアルキルアリールスルホン酸塩;オクチルス ルホコハク酸ナトリウム、N−メチル−N−パルミトイルタウリン酸ナトリウム 、オレイルイソチオン酸ナトリウム等の高級アルキルスルホコハク酸のアルカリ 金属塩;オキシエチレン単位を1〜5個有するターシャル−オクチルフェノキシ ポリエトキシエタノールの硫酸ナトリウム等のアルキルアリールポリエトキシエ タノール硫酸あるいはスルホン酸のアルカリ金属塩があげられる。 また別途添加する非イオン性分散剤の好ましい例としては、例えば、ヘプチル フェノキシポリエトキシエタノール、メチルオクチルフェノキシポリエトキシエ タノール等の炭素数が約7から18のアルキル基を有し、約6から約60個のオ キシエチレン単位を有するアルキルフェノキシポリエトキシエタノール;メチレ ン結合架橋された(methylene-limked)アルキルフェノールのポリエトキシエタ ノール誘導体;約6から約60モルのエチレンオキシドとノニルメルカプタンや ドデシルメルカプタン等、あるいは炭素数が6から16のアルキル基を有するア ルキルチオフェノールとを縮合させることによって得られる硫黄含有試薬;例え ばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン酸あるいは一分子あたり に6から60個のオキシエチレン単位を有するトール油に含まれているような酸 の混合物等の長鎖カルボン酸のエチレンオキシド誘導体;オクチル、デシル、ラ ウリルあるいはセチルアルコール等の長鎖アルコールのエチレンオキシド濃縮物 の類似物や、6から60個のオキシエチレン単位を有するモノステアリン酸ソル ビタン(sorbitan monostearate)等の疎水性炭化水素鎖を有するエーテル化あ るいはエステル化されたポリヒドロキシ化合物のエチレンオキシド誘導体;ドデ シルアミン、ヘキサデシルアミン、オクタデシルアミン等の6から60個のオキ シエチレン単位を有する長鎖あるいは分枝鎖アミン;エチレンオキシド部分と1 以上の数の疎水性プロピレンオキシド部分とを有するブロックコポリマーなどが あげられる。アルキルベンセンスルホン酸塩とエトキシル化されたアルキルフェ ノールとの混合物を用いてもよい。 過硫酸アンモニウムや過硫酸カリウム等のフリーラジカル型の重合開始剤を単 独で、あるいはレドックス系の酸化剤成分として使用してもよい。なお、レドッ クス系には、メタ重亜硫酸カリウム、チオ硫酸ナトリウムあるいはホルムアルデ ヒドスルホキシル酸ナトリウム等の還元剤成分も含まれる。還元剤成分は、促進 剤とよばれることが多い。開始剤および促進剤は、通常、触媒、触媒系、レドッ クス系とよばれ、共重合させるモノマーの重量に対してそれぞれ約0.01%か ら3%未満の割合で用いられる。レドックス触媒系の例としては、t−ブチルヒ ドロペルオキシド/ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム/鉄(II)、 過硫酸アンモニウム/重亜硫酸ナトリウム/亜ジチオン酸ナトリウム/鉄(II )等があげられる。重合温度は室温から90℃以上であり、従来法のように触媒 系に最適な温度範囲を使用し得る。乳化重合はシード重合であってもよく(be s eeded)、シード重合でなくてもよい。 混合物を重合させて中程度の分子量の重合体を得る際に、メルカプタン、ポリ メルカプタン、ポリハロゲン化合物等の連鎖移動剤を使用することが好ましい場 合もある。使用可能な連鎖移動剤の例としては、t−ドデシルメルカプタン等の 長鎖アルキルメルカプタン、イソプロパノール、イソブタノール、ラウリルアル コールあるいはt−オクチルアルコール等のアルコール類、四塩化炭素、テトラ クロロエチレン、トリクロロブロモエタン等があげられる。これらは、通常、モ ノマー混合物に対して、約0から3重量%の割合で使用される。 重合反応工程は、熱重合であってもよく、レドックス重合であってもよい。す なわち、開始剤あるいはレドックス系が熱解離することだけでフリーラジカルを 生成する反応であってもよい。重合に関わるモノマーの一部あるいは全部を含む モノマーエマルションは、モノマーと水と乳化剤とから製造してもよい。水に触 媒を加えた触媒溶液を、別途調製しておいてもよい。乳化重合反応中にわたって 、モノマーエマルションと触媒溶液とを重合反応器に一緒に供給(be co-fed) してもよい。反応器自体に最初から水を入れておいてもよい。また、反応器には 、シードエマルション(seed emulsion)を入れておいてもよく・重合触媒を最 初から入れておいてもよい。乳化重合反応中は、重合反応によって発生する熱を 除去するために冷却したり、反応器を加熱したりすることによって反応器の温度 を調整する。反応器に、数種類のモノマーエマルションを同時に供給してもよい 。複数種のモノマーエマルションを同時に反応器に供給する場合、これらのモノ マーエマルションのモノマー組成は異なっていてもよい。異なる種類のモノマー エマルションを同時に供給する順序や速度を、乳化重合反応中で変えてもよい。 モノマーエマルションあるいはエマルションの添加が終了した後、未反応のモノ マーや未反応の重合触媒の濃度を最小限にするために、(例えば、t−ブチルヒ ドロペルオキシドやアスコルビン酸ナトリウムで)重合反応混合物をチェイス( chase)してもよい。反応器内の内容物のpHは、乳化重合反応中において変化 してもよい。熱重合反応とレドックス重合反応の両方を行ってもよい。 本発明に係る水性組成物は、種々の用途に用いることができるが、最も一般的 には被膜としての用途に用いられる。塗装方法および塗装に用いられる材料は、 “高分子科学技術辞典”第3巻の552〜671頁および追補巻の53頁および 109、110頁(John Wiley & Sons,Inc.,N.Y.,N.Y.,1985)に記載されてお り、その開示内容を参照により本明細書に含むものとする。また、本発明に係る 重合性組成物は、塗料の他の用途の出発物質として使用され得る。特別な例とし ては、成形(キャスティング、モールディングまたは押し出しなど)によって得 られる高分子材料の成型品や、(印刷インク、磁性媒体等の顔料用)バインダー あるいは接着剤やシーラントとしての用途があげられる。 以下の実施例は、本発明をより詳細に説明するためのものであり、添付の請求 の範囲に明確に記載している場合を除き、本発明を限定するものではない。なお 、すべての“部”“パーセント”“比率”は特記しない限り重量を基準にする。 実施例実施例1 以下に記載する特定の手順に従い、以下の反応式により化合物N−アクリルア ミド−N′−(n−ブチルフタロイル)−ピペラジンを製造した。 フタリックピペラジン(Phthalic Piperazine)アミド酸の合成方法 メカニカルスターラー、乾燥窒素ならびに環流冷却器を備えた3リットル容の 4つ首の丸底フラスコに、129.2gのピペラジン、750mlのジクロロメ タン、750mlのアセトンならびに6.1gのジメチルアミノピリジンを入れ た。この混合物に222.2gの無水フタル酸を少しずつ添加した。添加した後 、この混合物を3時間環流した。赤外分析法によれば、環流の最終時点で無水物 の残留物は存在していなかった。固体の沈降生成物からデカンテーションにより 溶媒を除去した。 フタリックピペラジンアミド酸の合成方法 ブチルエステル 前述の方法によって得られた沈降生成物に、150mlの12Nの塩酸、20 0mlのn−ブタノール及び7.1gのp−トルエンスルホン酸を添加した。環 流冷却器にはDean-Starkトラップが装着されており、反応混合物は環流のために 加温された。この混合物を15時間環流し、環流終了時点では、赤外分析法によ り大部分がブチルエステルへ転化していることが確認された。また、TLCにお いて、メタノールと水1:1の溶出液を用いた結果、単一生成物が確認された。 エステル生成物は、加圧濾過によりn−ブタノール残留物から分離された。 フタリックピペラジンアクリルアミドの合成方法 ブチルエステル 環流冷却器、乾燥空気ならびにメカニカルスターラーを備えた3リットル容の 4つ首の丸底フラスコに、前述の方法で得られたエステルを324g、500m lのアセトニトリル、250mlのジクロロメタン、253gのトリエチルアミ ン、3.0gのジメチルアミノピリジン及び0.21gのヒドロキノンモノメチ ルエーテルを入れた。この混合物をアイスバス中で冷却し、100gの塩化アク リロイルを2時間半かけて、0〜10℃の反応温度を維持できるような添加速度 で少しずつ添加した。次に、この混合物を放置して室温まで上げ、さらに90分 撹拌した。さらに、反応混合物をブフナー漏斗で濾過して不溶固体物を除去し た。得られた溶液を、1Nの塩酸で洗浄して未反応のトリエチルアミンを除去し 、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、減圧下で溶媒を放散させた。実施例2 以下に記載する特定の手順に従い、以下の反応式により化合物ビス−(N′− アクリルアミド−ピペラジニルダイマー酸アミドを製造した。 EMPOL 1008酸塩化物の合成方法 マグネティックスターラー、環流冷却器、温度計および乾燥窒素を備えた1リ ットル容の4つ首の丸底フラスコに、250.0gのEMPOL 1008、2 50mlのヘキサン、2mlのジメチルホルムアミドを入れた。撹拌されたこの 混合物に115.7gの塩化チオニルを漏斗を用いて少しずつ30分かけて添加 した。発熱は観察されなかったが、かなりの気泡の発生が観察された。反応混合 物を赤外分光分析により分析すると、1時間後の酸塩化物への転化率は約50% であったが、一晩中撹拌した後分析した結果、すべて転化されていた。 EMPOL 1008ピペラジンアミドの合成方法 Dean-Starkトラップ、環流冷却器およびメカニカルスターラーを備えた2リッ トル容の4つ首の丸底フラスコに、1000mlのトルエン、152.3gのピ ペラジンおよび134.4gの炭酸カリウムを入れた。この混合物を30分間環 流して反応原系を乾燥させた。次に、この反応混合物をアイスバス中で1℃まで 冷却し、撹拌し易くするため250mlのジクロロメタンを添加した。別の漏斗 を用い、EMPOL 1008酸塩化物を10〜15℃の反応温度を維持できる ような添加速度で少しづつ添加した。続いて、この混合物を放置して室温まで上 げ、一晩中撹拌した。この混合物はすぐにアクリルアミドに転化した。 EMPOL 1008ピペラジンの合成方法 アクリルアミド 前述の方法で反応物の撹拌に使用したフラスコに、201.5gの炭酸カリウ ムを添加した。この反応混合物をアイスバス中で12℃まで冷却し、132.0 gの塩化アクリロイルを1時間かけて8〜10℃の反応温度を維持できるような 添加速度で少しずつ添加した。さらに、反応混合物をセライトを用いて加圧濾過 し、不溶塩を除去した。実施例3 反応式3に従ってドデカンジオイック酸を用いて化合物を製造したこと以外は 、実施例2と同じ(または実質的に同様の)方法により化合物を製造した。なお 、反応式3において、R8は式−(CH210−で表される二価のアルキレン基で ある。実施例4 反応式3に従ってアジピン酸を用いて化合物を製造したこと以外は、実施例2 と同じ(または実質的に同様の)方法により化合物を製造した。なお、反応式3 において、R8は式−(CH24−で表される二価のアルキレン基である。実施例5 EMPOL 1008ピペラジンアミドの他の合成方法 蒸留部およびメカニカルスターラーを備えたフラスコに、459.8gのEM POL 1008ダイマー酸、12mlの水および4滴の不活性あわ止め剤(ダ ウケミカル社製)を添加した。この混合物に140.2gのピペラジン(ダイマ ー酸に対するピペラジンのモル比は約2:1)を添加した。得られた混合物を約 25分かけて約126℃に加熱し、さらに約65分かけて約160℃に加熱した 後、160℃で約15分間保持した。次に、この混合物に85%リン酸溶液を4 滴添加し、160℃で1時間保持した。1時間後、36mlの水を留去した。赤 外分析法によりこの混合物を分析した結果、カルボン酸塩残留物のピークが確認 された。混合物を約70分間かけて175℃に加熱した後、赤外分析法によって 分析を行うと、まだカルボン酸塩残留物の微小ピークが見られた。さらに、この 混合物を約130分間かけて200℃に加熱した後、赤外分析法によって分析を 行うと、カルボン酸塩残留物が確認されなくなった。実施例6 ポリブチレンオキシグリコールとN′−アクリロイル−N−(n−オクテ ニルスクシノイル)−ピペラジンとのジエステルの合成方法 以下の式で示される化合物を製造した。 式中、R11はアルファ,オメガ−ブチレンオキシグリコール残基、R19は、n− オクテニル無水コハク酸残基、nは2、R1、R2およびR3はすべて水素であ る。 メカニカルスターラーおよび乾燥窒素を備えた1リットル容の樹脂のかまに、 250.0gのポリブチレンオキシグリコール(ダウケミカル社(Midland,Mich igan)製のB100−1000、分子量1000g/モル)、105.2gのn −オクテニル無水コハク酸、3.5gのジメチルアミノピリジンに添加した。反 応混合物を100℃に加熱すると、赤外分析法により、酸無水物が完全に反応し たことが確認された。次に、先の「EMPOL 1008ピペラジンアミドの他 の合成方法」で記載したようにして、得られた二酸化合物をピペラジンと反応さ せると、生成物は塩化アクリロイルとの反応によりジアクリルアミド化合物に転 化した。実施例7 実施例2で得られた生成物1.5gに、42.0gの酢酸ビニル、7.0gの アクリル酸ブチル及び100.0gの脱イオン水を混合することにより、プレエ マルション(pre-emulsion)を調製した。このプレエマルションを、さらに11 0.0gの脱イオン水及び0.5gの過硫酸アンモニウムと混合し、得られる混 合物を十分な時間78℃に加熱することにより、ラテックス分散液を得た。この ラテックス分散液は、許容できる程度の安定性を示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.過半量の水と、次式で表される少量の重合性化合物とを含む水性組成物。 式中、R1、R2およびR3はそれぞれ独立して、水素および低級アルキルから なる群から選択され、 Bは、カルボニル、スルホニル、アミドおよびカルボキシルからなる群から選 択される結合基であり、 nは1または0であり、 R4は、高級脂肪族基、置換基を有する高級脂肪族基、脂環式基、複素環式基 、非ベンゼノイド芳香族基および置換基を有する芳香族基から選択される基であ る。 2.R4は、炭素数が約5から約50であるアルキル基、置換基を有し炭素数が 約5から約50であるアルキル基、炭素数が約5から約50であるシクロアルキ ル基および置換基を有し炭素数が約7から約50であるフェニル基から選択され る基である、請求項1に記載の組成物。 3.nが1で、Bがカルボニル基である、請求項1に記載の組成物。 4.nが1で、Bがスルホニル基である、請求項1に記載の組成物。 5.nが1で、Bがアミド基である、請求項1に記載の組成物。 6.nが1で、Bがカルボキシル基である、請求項1に記載の組成物。 7.nが0である、請求項1に記載の組成物。 8.R4は、炭素数が7から約50である、請求項7に記載の組成物。 9.R4は式 −R8−(B′)m−Rで表され、式中、R8は、高級アルキレン 基、置換基を有する高級アルキレン基、芳香族基および置換基を有する芳香族基 から選択される二価の基であり、B′は、カルボニル、スルホニル、アミドおよ びカルボキシルからなる群から選択される結合基であり、mは0または1であり 、Rは、脂肪族基、置換基を有する脂肪族基、脂環式基、複素環式基、芳香族基 および置換基を有する芳香族基から選択される基である、請求項1に記載の組成 物。 10.R4は、炭素数が少なくとも7で、エチレン性不飽和結合を有する、請求 項1に記載の組成物。 11.R4は以下の式で表される化合物から選択される、請求項1に記載の組成 物。 式中、R1、R2およびR3はそれぞれ独立して、水素および低級アルキルから なる群から選択され、 BおよびB′はそれぞれ独立して、カルボニル、スルホニル、アミドおよびカ ルボキシルからなる群から選択される結合基であり、 nおよびmそれぞれ独立して1または0であり、 R8は、脂肪族基、脂環式基、芳香族基および複素環式基からなる群から選択 される二価の基である。 12.R8は、炭素数が5から約50であり、高級アルキレン基、置換基を有す る高級アルキレン基、芳香族基、アラルキル基およびアルカリル基からなる群か ら選択される基である、請求項11に記載の組成物。 13.R4は以下の式で表される、請求項1に記載の組成物 式中、R8は、高級アルキレン基、置換基を有する高級アルキレン基、芳香族 基および置換基を有する芳香族基から選択される二価の基であり、R12、R13お よびR14はそれぞれ独立して、水素および低級アルキルからなる群から選択され る。 14.R12、R13およびR14は水素であり、R8は、不飽和結合を有する、直鎖 アルキレン基およびダイマー酸から誘導されるアルキレン基からなる群から選択 されるアルキレン基である、請求項13に記載の組成物。 15.R4は、式 −R8−C(O)−N(R9)−R10で表される構造を有する アルキレン−アミド基であり、R8は高級アルキレン基、置換基を有する高級ア ルキレン基、芳香族基および置換基を有する芳香族基から選択される二価の基で あり、R9およびR10はそれぞれ独立して脂肪族基、脂環式基、芳香族基および R9およびR10が一緒になって二価の脂環式基または複素環式基を形成し得る場 合には複素環式基からなる群から選択される基である、請求項1に記載の組成物 。 16.R9、R10およびR11はそれぞれアルキル基、置換基を有するアルキル基 、アルケニル基、置換基を有するアルケニル基、芳香族基および置換基を有する 芳香族基からなる群より選択される、請求項15に記載の組成物。 17.R9およびR10は互いに二価の脂環式基または複素環式基を形成する、請 求項15に記載の組成物。 18.R8は、不飽和結合を有し、直鎖アルキレン基およびダイマー酸から誘導 されるアルキレン基からなる群から選択されるアルキレン基である、請求項15 に記載の組成物。 19.R4は、式 −R8−C(O)−O−R11で表される構造を有するアルキ レン−エステル基であり、R8は高級アルキレン基、置換基を有する高級アルキ レン基、芳香族基および置換基を有する芳香族基から選択される二価の基、R11 は脂肪族基、脂環式基、芳香族基および複素環式基からなる群から選択される基 である、請求項1に記載の組成物。 20.R8は、不飽和結合を有し、直鎖アルキレン基およびダイマー酸から誘導 されるアルキレン基からなる群から選択されるアルキレン基であり、R11はアル キル基である、請求項19に記載の組成物。 21.R8は芳香族基または置換基を有する芳香族基であり、R11はアルキル基 である、請求項19に記載の組成物。 22.R8はフェニル基であり、R11はn−ブチル基である、請求項21に記載 の組成物。 23.前記重合性化合物以外のエチレン性不飽和化合物をさらに含み、このエチ レン性不飽和化合物は前記重合性化合物と共重合可能である、請求項1に記載の 組成物。 24.前記重合性化合物は、前記組成物中の重合性化合物すべてに対し、モル% ベースで少量存在している、請求項23に記載の組成物。 25.前記重合性化合物は、前記組成物中に0.005〜約20重量%含まれる 、請求項23に記載の組成物。 26.過半量の水の存在下で、次式で表される少量の重合性化合物を重合させる 工程を含む重合方法。 式中、R1、R2およびR3はそれぞれ独立して、水素および低級アルキルから なる群から選択され、 Bは、カルボニル、スルホニル、アミドおよびカルボキシルからなる群から選 択される結合基であり、 nは1または0であり、 R4は、高級脂肪族基、置換基を有する高級脂肪族基、脂環式基、複素環式基 、非ベンゼノイド芳香族基および置換基を有する芳香族基から選択される基であ る。 27.前記重合工程中に前記重合性化合物以外のエチレン性不飽和化合物が存在 し、このエチレン性不飽和化合物は前記重合性化合物と共重合可能である、請求 項26に記載の方法。 28.前記重合性化合物は、前記組成物中の重合性化合物すべてに対し、モル% ベースで少量存在している、請求項26に記載の方法。 29.前記重合性化合物は、前記組成物中に0.005〜約20重量%含まれる 、請求項26に記載の方法。
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