【発明の詳細な説明】
3,3−(二置換)シクロヘキサン−1−オン二量体および関連化合物
発明の分野
本発明は新規3,3−(二置換)シクロヘキサン−1−オンおよび関連化合物
、これらの化合物を含有する医薬組成物、ならびにアレルギー性および炎症性疾
患の治療および腫瘍壊死因子(TNF)の産生の阻害におけるそれらの使用に関
する。
発明の背景
気管支喘息は、気道の可逆的狭窄および外的剌激に対する気道の反応亢進を特
徴とする複雑な多因性疾患である。
複数のメディエイタが喘息の発達に関与しているという事実により、喘息用の
新規治療剤の同定は困難となっている。かくして、一のメディエイタの作用を除
去することで、慢性喘息の3種すべての要因に対する実質的な効果は得られない
であろうと考えられる。「メディエイタ解決法」と別の方法が、この病気の病態
生理学に関与している細胞の活性を調節することである。
そのような方法の一つが、cAMP(アデノシン・サイクリック3',5'−モ
ノホスフェート)のレベルを上昇させることによるものである。サイクリックA
MPは広範囲のホルモン、神経伝達物質および薬剤に対する生物学的応答を媒介
する第二メッセンジャーであることが示されている[Krebs Endocrinology Proc
eedings of the 4th International Congress Excerpta Medica,17-29,1973]
。適当な作用物質が特異的細胞表面受容体に結合すると、アデニル酸シクラーゼ
が活性化され、それはMg+2−ATPをcAMPに速い速度で変換する。
サイクリックAMPは、外因性(アレルギー性)喘息の病態生理学に関連する
細胞の、全てではないとしても、大部分の活性を調節する。cAMPの増加は、
それ自体、以下:1)気道平滑筋の弛緩、2)肥満細胞メディエイタの放出の阻
害、3)好中球脱顆粒の抑制、4)好塩基球脱顆粒の阻害、および5)単球およ
びマクロファージ活性化の阻害を含む有益な効果をもたらすであろう。したがっ
て、アデニル酸シクラーゼを活性化するか、ホスホジエステラーゼを阻害する化
合物は、気道平滑筋の不適当な活性化および多種の炎症細胞を抑制するのに有効
である。cAMP不活化の主な細胞機構は、環状ヌクレオチドホスホジエステラ
ーゼ(PDE)と称される1またはそれ以上の一連のイソ酵素による3'−ホス
ホジエステル結合の加水分解にある。
独特な環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼ(PDE)イソ酵素であるPD
E IVが、気道平滑筋および炎症細胞におけるcAMP分解の原因であることが
明らかにされている[Torphy、「ホスホジエステラーゼ・アイソザイムズ:ポテ
ンシャル・ターゲッツ・フォア・ノベル・アンチアゼマティック・エージェンツ
」(“Phosphodiesterase Isozymes:Potential Targets for Novel Anti-asthma
tic Agents”in New Drugs for Asthma,Barnes,ed.IBC Technical Services L
td., 1989)]。研究により、この酵素の阻害が、気道平滑筋の弛緩をもたらす
だけでなく、単球および好中球の活性化を阻害すると共に、肥大細胞、好塩基球
および好中球の脱顆粒を抑制することが指摘される。その上、PDE IV阻害剤
の有益な効果は、in vivoの場合のように、標的細胞のアデニル酸シクラーゼ活
性が適当なホルモンまたはオータコイドにより上昇した場合、著しく増強される
。このようなPDE IV阻害剤は、プロスタグランジンE2およびプロスタサイク
リン(アデニル酸シクラーゼの活性化物質)のレベルが高い、喘息性肺において
有効である。このような化合物は、気管支喘息の薬物療法に対して独特な解決方
法を提供し、現在市販されている医薬よりも優れた著しい治療効果を有する。
本発明の化合物はまた、腫瘍壊死因子(TNF)、血清糖タンパク質の産生を
阻害する。過度または未調整のTNF産生は、多発性硬化症、自己免疫糖尿病お
よび全身エリテマトーデスなどの多数の自己免疫疾患に加えて、慢性関節リウマ
チ、リウマチ様脊椎炎、変形性関節症、痛風性関節炎および他の関節炎;敗血症
、敗血性ショック、内毒素ショック、グラム陰性敗血症、毒性ショック症候群、
成人呼吸窮迫症候群、脳性マラリア、慢性肺炎、珪肺症、肺サルコイドーシス、
骨吸収疾患、再潅流傷害、対宿主性移植片反応、同種移植片拒絶反応、インフル
エ
ンザなどの感染症による発熱および筋肉痛、感染または悪性疾患に派生的なカヘ
キシー、ヒト後天性免疫不全症候群(AIDS)に派生的なカヘキシー、AID
S、ARC(AIDS関連症候群)、ケロイド形成、瘢痕組織形成、クローン病
、潰瘍性大腸炎、または熱病を含む多数の疾患の媒介または再燃に関連がある。
AIDSは、Tリンパ球のヒト免疫不全ウイルス(HIV)での感染の結果起
こる。少なくとも3種のHIV、すなわち、HIV−1、HIV−2およびHI
V−3が同定されている。HIV感染の結果、T細胞介在免疫が損なわれ、感染
個体は重度の日和見感染症および/または異常な腫瘍を発病する。HIVがTリ
ンパ球に侵入するにはTリンパ球の活性化が必要とされる。HIV−1またはH
IV−2などのウイルスは、T細胞の活性化後にTリンパ球に感染し、このよう
なウイルスタンパク質の発現および/または複製は、このようなT細胞活性化に
より媒介または維持される。活性化されたTリンパ球が一旦HIVに感染すると
、HIV遺伝子の発現および/またはHIV複製を可能にするためにTリンパ球
は活性化状態に維持され続けなければならない。
サイトカイン、特にTNFは、Tリンパ球活性化の維持にて役割を果たすこと
により活性化されたT細胞介在HIVタンパク質発現および/またはウイルス複
製に関連する。従って、HIVに感染した個体にて、サイトカイン、特にTNF
産生を阻害することによるようなサイトカイン活性の干渉は、T細胞活性化の維
持を制限する手助けをし、これにより、未感染細胞に対するHIV感染性の進行
を軽減し、HIV感染により誘起される免疫機能不全の進行の遅れまたは除去を
もたらす。単球、マクロファージ、および関連する細胞、例えば星細胞およびグ
リア細胞も、HIV感染の維持に関連する。T細胞などのこれらの細胞は、ウイ
ルス複製の標的であり、ウイルス複製のレベルは、細胞の活性化状態に依存する
。[Rosenbergら、ジ・イムノパソジェニシス・オブ・エイチアイブイ・インフ
ェクション、アドバンセス・イン・イムノロジー(The Immunopathogenesis of
HIV Infection,Advances in Immunology)、第57巻(1989)を参照のこと]。
TNFなどのモノカインは、単球および/またはマクロファージにおいてHIV
複製を活性化することが明らかにされており[Poliら、プロシーディングズ・オ
ブ・
ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシス(Proc.Natl.Acad.Sci.)87:782
-784(1990)を参照のこと]、従って、モノカイン産生または活性の阻害は、T
細胞に関して前記したように、HIV進行を制限する手助けとなる。
TNFはまた、サイトメガロウイルス(CMV)、インフルエンザウイルス、
アデノウイルスおよびヘルペスウイルスなどの他のウイルス感染症で、前記と同
様の理由から種々の役割に関連している。
TNFはまた、酵母および真菌感染症にも関連している。特にカンジダ・アル
ビカンス(Candida albicans)は、ヒト単球およびナチュラルキラー細胞にて、
in vitroにおけるTNF産生を誘発することが明らかにされている。[Riipiら
、インフェクション・アンド・イミュニティー(Infection and Immunity)、58
(9):2750-54(1990);およびJafariら、ジャーナル・オブ・インフェクシャ
ス・ディジージズ(Journal of Infectious Diseases)、164:389-95(1991)
を参照のこと。さらに、Wasanら、アンチミクロバイアル・アージェンツ・アン
ド・ケモセラピー(Antimicrobial Agents and Chemotherapy)、35(10):204
6-48(1991);およびLukeら、ジャーナル・オブ・インフェクシャス・ディジー
ジズ、162:211-214(1990)を参照のこと]。
TNFの悪影響を制御する能力は、このような使用を必要とする哺乳動物にて
TNFを阻害する化合物を使用することで促進される。TNFを過度および/ま
たは未調整で産生することにより悪化または誘起されるTNF介在疾患の治療に
おいて有用な化合物に対する要求が依然としてある。
発明の要約
本発明のある種の新規化合物は、式(I):
[式中、
R1は、独立して、−(CR4R5)nC(O)O(CR4R5)mR6、−(CR4R5)nC(
O)NR4(CR4R5)mR6、−(CR4R5)nO(CR4R5)mR6または−(CR4R5)r
R6(ここに、アルキル部分は、置換されていないか、または1またはそれ以上
のフッ素で置換されている)であり;
mは0ないし2であり;
nは0ないし4であり;
rは0ないし6であり;
R4およびR5は、独立して、水素またはC1-2アルキルから選択され;
R6は、独立して、水素、メチル、ヒドロキシル、アリール、ハロ置換アリー
ル、アリールオキシC1-3アルキル、ハロ置換アリールオキシC1-3アルキル、イ
ンダニル、インデニル、C7-11ポリシクロアルキル、テトラヒドロフラニル、フ
ラニル、テトラヒドロピラニル、ピラニル、テトラヒドロチエニル、チエニル、
テトラヒドロチオピラニル、チオピラニル、C3-6シクロアルキルまたは1もし
くは2個の不飽和結合を含有するC4-6シクロアルキル(ここに、シクロアルキ
ルまたは複素環部分は置換されていないか、または1ないし3個のメチル基、1
個のエチル基または1個のヒドロキシル基で置換されている)であり;
ただし、
a)R6がヒドロキシルである場合、mは2であるか;または
b)R6がヒドロキシルである場合、rは2ないし6であるか;または
c)R6が2−テトラヒドロピラニル、2−テトラヒドロチオピラニル、2−
テトラヒドロフラニルまたは2−テトラヒドロチエニルである場合、mは1また
は2であるか;または
d)R6が2−テトラヒドロピラニル、2−テトラヒドロチオピラニル、2−
テトラヒドロフラニルまたは2−テトラヒドロチエニルである場合、rは1ない
し6であり;
e)nが1であり、mが0である場合、−(CR4R5)nO(CR4R5)mR6にお
けるR6はH以外の基であり;
Wは炭素数2〜6のアルキル、炭素数2〜6のアルケニルまたは炭素数2〜6
のアルキニルであり;
Xは、独立して、YR2、フッ素、NR4R5またはホルミルアミンであり;
Yは、独立して、OまたはS(O)m'であり;
m'は0、1または2であり;
X2は、独立して、OまたはNR8であり;
X3は、独立して、水素またはXであり;
R2は、独立して、置換されていないかまたは1もしくはそれ以上のフッ素で
置換されている−CH3または−CH2CH3から選択され;
sは0ないし4であり;
Zは、独立して、O、NR7、NCR4R5C2-6アルケニル、NOR14、NOR15
、NOCR4R5C2-6アルケニル、NNR4R14、NNR4R15、NCN、NN
R8C(O)NR8R14、NNR8C(S)NR8R14、C(CN)2、CR14CN、CR1 4
C(O)OR8、CR14C(O)NR8R14、C(CN)NO2、C(CN)C(O)OR9
、C(CN)OC(O)R9、C(CN)OR9、C(CN)C(O)NR8R14であるか、
または=Zは2−(1,3−ジチアン)、2−(1,3−ジチオラン)、ジメチル
チオケタール、ジエチルチオケタール、2−(1,3−ジオキソラン)、2−(
1,3−ジオキサン)、2−(1,3−オキサチオラン)、ジメチルケタール
またはジエチルケタールであり;
R7は、独立して、−(CR4R5)qR12またはC1-6アルキル(ここに、R12ま
たはC1-6アルキル基は、置換されていないか、あるいは置換されていないかま
たは1ないし3個のフッ素で置換されているメチルまたはエチルで1回またはそ
れ以上置換されている)、−F、−Br、−Cl、−NO2、−NR10R11、−C(
O)R8、−CO2R8、−O(CH2)qR8、−CN、−C(O)NR10R11、−O(C
H2)qC(O)NR10R11、−O(CH2)qC(O)R9、−NR10C(O)NR10R11、
−NR10C(O)R11、−NR10C(O)OR9、−NR10C(O)R13、−C(NR10
)NR10R11、−C(NCN)NR10R11、−C(NCN)SR9、−NR10C(NC
N)SR9、−NR10C(NCN)NR10R11、−NR10S(O)2R9、−S(O)m'R9
、−NR10C(O)C(O)NR10R11、−NR10C(O)C(O)R10またはR13で
あり;
qは0、1または2であり;
R12は、独立して、R13、C3−C7シクロアルキル、(2−、3−または4−
ピリジル)、ピリミジル、ピラゾリル、(1−または2−イミダゾリル)、ピロ
リル、ピペラジニル、ピペリジニル、モルホリニル、フラニル、(2−または3
−チエニル)、キノリニル、ナフチルまたはフェニルであり;
R8は、独立して、水素またはR9から選択され;
R9は、独立して、置換されていないかまたは1個ないし3個のフッ素で置換
されているC1-4アルキルであり;
R10は、独立して、OR8またはR11であり;
R11は、独立して、水素または置換されていないかもしくは1ないし3個のフ
ッ素で置換されているC1-4アルキルであるか、またはR10およびR11が−NR1 0
R11である場合、これらは窒素と一緒になって炭素または炭素とO、Nまたは
Sから選択される少なくとも1個のヘテロ原子とからなる5ないし7員環を形成
し;
R13は、独立して、オキサゾリジニル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリ
ル、トリアゾリル、テトラゾリル、イミダゾリル、イミダゾリジニル、チアゾリ
ジニル、イソキサゾリル、オキサジアゾリルまたはチアジアゾリルであり、これ
ら複素環式環は、各々、炭素原子を介して連結し、それぞれ、置換されていない
か、または1もしくは2個のC1-2アルキル基で置換されていてもよく;
R14は、独立して水素またはR7であるか;またはR8およびR14がNR8R14
である場合、これらは窒素と一緒になって、炭素または炭素とO、NまたはSか
ら選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有してなる5ないし7員環を形成
してもよく;
R15は、独立して、C(O)R14、C(O)NR4R14、S(O)2R7またはS(O)2
NR4R14を意味する]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩である。
本発明の別の化合物は、式(II):
[式中、
R1は、独立して、−(CR4R5)nC(O)O(CR4R5)mR6、−(CR4R5)nC(
O)NR4(CR4R5)mR6、−(CR4R5)nO(CR4R5)mR6または−(CR4R5)r
R6(ここに、アルキル部分は、置換されていないか、または1またはそれ以上
のフッ素で置換されている)であり;
mは0ないし2であり;
nは0ないし4であり;
rは0ないし6であり;
R4およびR5は、独立して、水素またはC1-2アルキルであり;
R6は、独立して、水素、メチル、ヒドロキシル、アリール、ハロ置換アリー
ル、アリールオキシC1-3アルキル、ハロ置換アリールオキシC1-3アルキル、イ
ンダニル、インデニル、C7-11ポリシクロアルキル、テトラヒドロフラニル、フ
ラニル、テトラヒドロピラニル、ピラニル、テトラヒドロチエニル、チエニル、
テトラヒドロチオピラニル、チオピラニル、C3-6シクロアルキルまたは1もし
くは2個の不飽和結合を含有するC4-6シクロアルキル(ここに、シクロアルキ
ルまたは複素環部分は置換されていないか、または1ないし3個のメチル基、1
個のエチル基または1個のヒドロキシル基で置換されている)であり;
ただし、
a)R6がヒドロキシルである場合、mは2であるか;または
b)R6がヒドロキシルである場合、rは2ないし6であるか;または
c)R6が2−テトラヒドロピラニル、2−テトラヒドロチオピラニル、2−
テトラヒドロフラニルまたは2−テトラヒドロチエニルである場合、mは1また
は2であるか;または
d)R6が2−テトラヒドロピラニル、2−テトラヒドロチオピラニル、2−
テトラヒドロフラニルまたは2−テトラヒドロチエニルである場合、rは1ない
し6であり;
e)nが1であり、mが0である場合、−(CR4R5)nO(CR4R5)mR6にお
けるR6はH以外の基であり;
Xは、独立して、YR2、フッ素、NR4R5またはホルミルアミンであり;
Yは、独立して、OまたはS(O)m'であり;
m'は0、1または2であり;
X2は、独立して、OまたはNR8であり;
X3は、独立して、水素またはXであり;
Wは炭素数2〜6のアルキル、炭素数2〜6のアルケニルまたは炭素数2〜6
のアルキニルであり;
R2は、独立して、置換されていないかまたは1もしくはそれ以上のフッ素で
置換されている−CH3または−CH2CH3から選択され;
sは0ないし4であり;
Z'は、独立して、C(Y')R14、C(O)OR14、C(Y')NR10R14、C(NR10
)NR10R14、CN、C(NOR8)R14、C(O)NR8NR8C(O)R8、C(O)
NR8NR10R14、C(NOR14)R8、C(NR8)NR10R14、C(NR14)NR8R8
、C(NCN)NR10R14、C(NCN)SR9、(2−、4−または5−イミダゾ
リル)、(3−、4−または5−ピラゾリル)、(4−または5−トリアゾリル
[1,2,3])、(3−または5−トリアゾリル[1,2,4])、(5−テトラゾリ
ル)、(2−、4−または5−オキサゾリル)、(3−、4−または5−イソキ
サゾリル)、(3−または5−オキサジアゾリル[1,2,4])、(2−オキサジア
ゾリル[1,3,4])、(2−チアジアゾリル[1,3,4])、(2−、4−ま
たは5−チアゾリル)、(2−、4−または5−オキサゾリジニル)、(2−、
4−または5−チアゾリジニル)または(2−、4−または5−イミダゾリジニ
ル)であり、ここに複素環系はすべて置換されていないか、または1回またはそ
れ以上の回数、R7により置換されており;
Y'はOまたはSであり;
R7は、独立して、−(CR4R5)qR12またはC1-6アルキル(ここに、R12ま
たはC1-6アルキル基は、置換されていないか、あるいは置換されていないかま
たは1ないし3個のフッ素で置換されているC1-2アルキルで1回またはそれ以
上置換されている)、−F、−Br、−Cl、−NO2、−Si(R4)3、−NR10R11
、−C(O)R8、−CO2R8、−OR8、−CN、−C(O)NR10R11、−OC
(O)NR10R11、−OC(O)R8、−NR10C(O)NR10R11、−NR10C(O)
R11、−NR10C(O)OR9、−NR10C(O)R13、−C(NR10)NR10R11、
−C(NCN)NR10R11、−C(NCN)SR9、−NR10C(NCN)SR9、−N
R10C(NCN)NR10R11、−NR10S(O)2R9、−S(O)m'R9、−NR10C(
O)C(O)NR10R11、−NR10C(O)C(O)R10またはR13であり;
qは0、1または2であり;
R12は、独立して、C3-C7シクロアルキル、(2−、3−または4−ピリジ
ル)、ピリミジル、ピラゾリル、(1−または2−イミダゾリル)、チアゾリル
、トリアゾリル、ピロリル、ピペラジニル、ピペリジニル、モルホリニル、フラ
ニル、(2−または3−チエニル)、(4−または5−チアゾリル)、キノリニ
ル、ナフチルまたはフェニルであり;
R8は、独立して、水素またはR9から選択され;
R9は、独立して、置換されていないかまたは1個ないし3個のフッ素で置換
されているC1-4アルキルであり;
R10は、独立して、OR8またはR11であり;
R11は、独立して水素または置換されていないかもしくは1ないし3個のフッ
素で置換されているC1-4アルキルであるか、またはR10およびR11が−NR10
R11のような場合、これらは窒素と一緒になって炭素または炭素とO、Nまたは
Sから選択される少なくとも1個のヘテロ原子とからなる5ないし7員環を形成
し;
R13は、独立して、オキサゾリジニル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリ
ル、トリアゾリル、テトラゾリル、イミダゾリル、イミダゾリジニル、チアゾリ
ジニル、イソキサゾリル、オキサジアゾリルまたはチアジアゾリルであり、これ
ら複素環式環は、各々、炭素原子を介して連結し、それぞれ、置換されていない
か、または1もしくは2個のC1-2アルキル基で置換されていてもよく;
R14は、独立して水素またはR7であるか;またはR8およびR14がNR8R14
のような場合、これらは窒素と一緒になって、炭素または炭素とO、NまたはS
から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有してなる5ないし7員環を形
成してもよい]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩である。
本発明はまた、式(I)の化合物と、医薬上許容される担体または希釈剤とか
らなる医薬組成物に関する。
本発明はまた、ヒトを含む哺乳動物におけるPDE IVの酵素活性(または触
媒活性)の媒介または阻害法であって、以下に示すように、有効量の式(I)の
化合物を、これを必要とする哺乳動物に投与することからなる方法に関する。
本発明はさらに、ヒトを含む哺乳動物に有効量の式(I)の化合物を投与する
ことからなる、アレルギー性および炎症性疾患の治療法を提供する。
本発明はまた、有効量の式(I)の化合物を、これを必要とするヒトを含む哺
乳動物に投与することからなる、喘息の治療法も提供する。
本発明はまた、ヒトを含む哺乳動物におけるTNF産生の阻害法であって、か
かる治療を必要とする哺乳動物に有効なTNF阻害量の式(I)の化合物を投与
することからなる方法に関する。この方法は、その治療に敏感に反応するある種
のTNF介在疾患の状態の予防的治療または予防に用いられる。
本発明はまた、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染したヒトの治療法であ
って、このようなヒトにTNF阻害に有効な量の式(I)の化合物を投与するこ
とからなる方法に関する。
式(I)の化合物は、別のウイルス感染症の治療において有用であり、このよ
うなウイルスはTNFによるアップレギュレーションに対して感受性であるかま
たはin vivoにてTNF産生を惹起する。
加えて、式(I)の化合物はまた、酵母および真菌感染症の治療においても有
用であり、このような酵母および真菌はTNFによるアップレギュレーションに
対して感受性であるかまたはin vivoでTNF産生を惹起する。
発明の詳細な記載
本発明はまたこれを必要とする哺乳動物においてPDE IV酵素活性(または
触媒活性)を媒介または阻害する方法およびこれを必要とする哺乳動物において
TNF産生を阻害する方法であって、前記哺乳動物に有効量の式(I)の化合物
を投与することからなる方法に関する。
ホスホジエステラーゼIV阻害剤は、喘息、慢性気管支炎、アトピー性皮膚炎、
蕁麻疹、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、春季カタル、好酸球性肉芽腫
、乾癬、慢性関節リウマチ、敗血性ショック、潰瘍性大腸炎、クローン病、心筋
または脳の再潅流損傷、慢性糸球体腎炎、内毒素ショックおよび成人呼吸窮迫症
候群を含む、種々のアレルギー性および炎症性疾患の治療において有用である。
加
えて、PDE IV阻害剤は尿崩症ならびに鬱病および多梗塞痴呆等の中枢神経系
障害の治療においても有用である。
本発明の治療に関連するウイルスは、感染の結果としてTNFを産生するもの
であるか、または式(I)のTNF阻害剤により、直接または間接的に複製が減
少する等、阻害に対して感受性のものである。このようなウイルスは、HIV−
1、HIV−2およびHIV−3、サイトメガロウイルス(CMV)、インフルエ
ンザ、アデノウイルスおよびヘルペス種のウイルス、例えば、限定されるもので
はないが、帯状ヘルペスおよび単純ヘルペスを包含するが、これらに限定されな
い。
本発明は、さらに詳しくは、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に罹患した哺乳
動物の治療法であって、このような哺乳動物に有効なTNF抑制量の式(I)の
化合物を投与することからなる方法に関する。
本発明の化合物は、TNF産生の抑制を必要とするヒト以外の動物の獣医学的
処置に関連しても用いられる。動物における治療的または予防的処置を受けるT
NF介在疾患は、前記のような症状、特にウイルス性感染症を包含する。このよ
うなウイルスの例は、ネコ免疫不全ウイルス(FIV)または例えばウマ感染性
貧血ウイルス、ヤギ関節炎ウイルス、ビスナウイルス、マエディウイルスおよび
他のレンチウイルスなどを含むレトロウイルス感染症を包含するが、これに限定
されない。
本発明の化合物はまた、酵母および真菌が、TNFによるアップレギュレーシ
ョンに対して感受性であるか、またはin vivoにおけるTNF産生を惹起する場
合、かかる酵母および真菌感染症の治療においても有用である。治療に関して好
ましい病状は、真菌性髄膜炎である。加えて、式(I)の化合物は、全身性酵母
および真菌感染症について用いる他の医薬と組み合せて投与してもよい。真菌感
染症について選択される医薬は、ポリマイシンBなどのポリミキシンと称される
化合物種、クロトリマゾール、エコナゾール、ミコナゾールおよびケトコナゾー
ルなどのイミダゾールと称される化合物種;フルコナゾールおよびイトラナゾー
ルなどのトリアゾールと称される化合物種;アンホテリシン、特にアンホテリシ
ンB
およびリポソーム性アンホテリシンBと称される化合物種を包含するが、これに
限定されない。
式(I)の化合物はまた、抗真菌剤、抗菌剤または抗ウイルス剤での治療を必
要とする哺乳動物に有効量の式(I)の化合物を投与することによって、その毒
性を阻害および/または軽減するために用いられる。好ましくは、式(I)の化
合物はアンホテリシン種の化合物、特にアンホテリシンBの毒性を阻害または軽
減するために投与される。
好ましい化合物は以下のとおりである:
式(I)の化合物に関してR1が1またはそれ以上のハロゲンで置換されたア
ルキルである場合、ハロゲンは好ましくはフッ素および塩素であり、より好まし
くは1またはそれ以上のフッ素で置換されたC1-4アルキルである。好ましいハ
ロ置換アルキル鎖長は、1または2個の炭素であり、最も好ましいのは−CF3
、−CH2F、−CHF2、−CF2CHF2、−CH2CF3および−CH2CHF2
である。式(I)の化合物に関して好ましいR1置換基は、CH2−シクロプロピ
ル、CH2C5-6シクロアルキル、C4-6シクロアルキル、C7-11ポリシクロアル
キル、(3−または4−シクロペンテニル)、フェニル、テトラヒドロフラン−
3−イル、置換されていないかまたは1またはそれ以上のフッ素で置換されてい
るベンジルもしくはC1-2アルキル、−(CH2)1-3C(O)O(CH2)0-2CH3、−
(CH2)1-3O(CH2)0-2CH3および−(CH2)2-4OHである。
R1なる基が(CR4R5)である場合、R4およびR5なる基は独立して、水素ま
たはアルキルである。これは、(CR4R5)nまたは(CR4R5)mのような個々のメ
チレン単位が分枝することを可能とし、メチレン繰り返し単位が、各々、互いに
独立し、例えば、nが2である(CR4R5)nは、例えば−CH2CH(CH3)−で
ありうる。メチレン繰り返し単位または分枝状炭化水素の個々の水素原子は、置
換されていなくても、または互いに独立してフッ素で置換されていてもよく、例
えば、前記した好ましいR1置換を得ることができる。
R1がC7-11のポリシクロアルキルである場合、例としては、ビシクロ[2.2
.1]−ヘプチル、ビシクロ[2.2.2]−オクチル、ビシクロ[3.2.1]−
オ
クチル、トリシクロ[5.2.1.02'6]デシル等が挙げられ、別の例は、サッカ
マノ(Saccamano)ら、WO87/06576(1987年11月5日公開)に
記載されている。その全開示を出典明示により本明細書の一部とする。
好ましいZ基はO、NCN、NR7、NOR14、NOR15、NNR4R14、NN
R4R15、C(CN)2、C(CN)OC(O)R9、C(CN)OR9、CR14C(O)OR8
、CR9C(O)NR13R14、2−(1,3−ジチアン)、ジメチルチオケタール
、2−(1,3−ジオキソラン)またはジメチルケタールである。より好ましく
は、O、NR7、NOR14、NOR15および2−(1,3−ジオキソラン)である
。
式(I)についての好ましいX基は、XがYR2、Yが酸素のものである。式
(I)についての好ましいX2基はX2が酸素であるものである。式(I)につい
ての好ましいX3基は、X3が水素であるものである。好ましいR2基は、可能な
らば、置換されていないかあるいは1またはそれ以上のハロゲンで置換されてい
るC1-2アルキルである。ハロゲン原子は、好ましくは、フッ素および塩素、よ
り好ましくはフッ素である。より好ましいR2基は、R2がメチル、またはフッ素
置換アルキル、特にC1-2アルキル、例えば−CF3、−CHF2または−CH2C
HF2基のものである。CHF2およびCH3基が最も好ましい。
Wは、好ましくは、炭素数3ないし5のアルキル、アルケニルまたはアルキニ
ルであり、アルケニルまたはアルキニルである場合、1または2個の二重または
三重結合が存在する。最も好ましくはWは1,3−ブタジイニルである。
Z'は、好ましくは、C(O)OR14である。
好ましいR7基は、R13、非置換または置換の-(CH2)1-2(シクロプロピル)
、−(CH2)0-2(シクロブチル)、−(CH2)0-2(シクロペンチル)、−(CH2
)0-2(シクロヘキシル)、−(CH2)0-2(2−、3−または4−ピリジル)、(C
H2)1-2(2−イミダゾリル)、(CH2)2(4−モルホリニル)、(CH2)2(4−ピペ
ラジニル)、(CH2)1-2(2−チエニル)、(CH2)1-2(4−チアゾリル)および(C
H2)0-2フェニルを包含する。
−NR10R11部分のR10およびR11がそれらが結合している窒素と一緒になっ
て、置換されていないか、またはO、NまたはSから選択される少なくとも1個
の別のヘテロ原子を含有する5ないし7員環を形成する場合、好ましい環は、1
−イミダゾリル、2−(R8)−1−イミダゾリル、1−ピラゾリル、3−(R8)−
1−ピラゾリル、1−トリアゾリル、2−トリアゾリル、5−(R8)−1−トリ
アゾリル、5−(R8)−2−トリアゾリル、5−(R8)−1−テトラゾリル、5−
(R8)−2−テトラゾリル、1−テトラゾリル、2−テトラゾリル、モルホリニ
ル、ピペラジニル、4−(R8)−1−ピペラジニルまたはピロリル環を包含する
が、これに限定されない。
−NR8R14部分のR8およびR14がそれらが結合している窒素と一緒になって
、置換されていないか、またはO、NまたはSから選択される少なくとも1個の
別のヘテロ原子を含有してなる5ないし7員環を形成する場合、好ましい環は、
1−イミダゾリル、1−ピラゾリル、1−トリアゾリル、2−トリアゾリル、1
−テトラゾリル、2−テトラゾリル、モルホリニル、ピペラジニルおよびピロリ
ル環を包含するが、これに限定されない。各環は、可能ならば、さらに可能な窒
素または炭素上で式(I)について本明細書中で記載したようにR7基で置換さ
れていてもよい。このような炭素置換の例は、2−(R7)−1−イミダゾリル、
4−(R7)−1−イミダゾリル、5−(R7)−1−イミダゾリル、3−(R7)−1
−ピラゾリル、4−(R7)−1−ピラゾリル、5−(R7)−1−ピラゾリル、4−
(R7)−2−トリアゾリル、5−(R7)−2−トリアゾリル、4−(R7)−1−ト
リアゾリル、5−(R7)−1−トリアゾリル、5−(R7)−1−テトラゾリル、お
よび5−(R7)−2−テトラゾリルを包含するが、これに限定されない。R7によ
る可能な窒素置換は、1−(R7)−2−テトラゾリル、2−(R7)−1−テトラゾ
リル、4−(R7)−1−ピペラジニルを包含するが、これらに限定されない。可
能ならば、該環はR7で1回またはそれ以上の回数置換されてもよい。
複素環式環を含むNR8R14について好ましい基は、5−(R14)−1−テトラ
ゾリル、2−(R14)−1−イミダゾリル、5−(R14)−2−テトラゾリル、4−
(R14)−1−ピペラジニルまたは4−(R15)−1−ピペラジニルである。
R13について好ましい環は、(2−、4−または5−イミダゾリル)、(3−
、
4−または5−ピラゾリル)、(4−または5−トリアゾリル[1,2,3])、(3
−または5−トリアゾリル[1,2,4])、(5−テトラゾリル)、(2−、4−ま
たは5−オキサゾリル)、(3−、4−または5−イソキサゾリル)、(3−または
5−オキサジアゾリル[1,2,4])、(2−オキサジアゾリル[1,3,4])、(
2−チアジアゾリル[1,3,4])、(2−、4−または5−チアゾリル)、(2−
、4−または5−オキサゾリジニル)、(2−、4−または5−チアゾリジニル)
または(2−、4−または5−イミダゾリジニル)を包含する。
R7基が、置換されていないか、またはイミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾ
リル、テトラゾリルまたはチアゾリルなどの複素環式環で置換されている場合、
複素環式環それ自体は、置換されていないか、または1−(R8)−2−イミダゾ
リル、1−(R8)−4−イミダゾリル、1−(R8)−5−イミダゾリル、1−(R8
)−3−ピラゾリル、1−(R8)−4−ピラゾリル、1−(R8)−5−ピラゾリル
、1−(R8)−4−トリアゾリルまたは1−(R8)−5−トリアゾリルなど、可能
な窒素または炭素原子上でR8により置換されていてもよい。可能ならば、環は
1回またはそれ以上R8により置換されていてもよい。
R1が−CH2−シクロプロピル、−CH2C5-6シクロアルキル、−C4-6シク
ロアルキル、テトラヒドロフラン−3−イル、(3−または4−シクロペンテニ
ル)、置換されていないかまたは1またはそれ以上のフッ素で置換されているベ
ンジルまたはC1-2アルキルおよび−(CH2)2-4OHであり;R2がメチルまたは
フッ素置換アルキルであり;XがYR2である式(I)および(II)の化合物が
好ましい。
最も好ましいのは、R1が−CH2−シクロプロピル、−CH2−3−ヒドロキ
シシクロプロピル、シクロペンチル、3−メチルシクロペンチル、メチルまたは
CF2Hであり;XがYR2であり;Yが酸素であり;X2が酸素であり;X3が水
素であり;Wが1,3−ブタジイニルであり;R2がCF2Hまたはメチルであり
;R3がCOOR14またはR7である化合物である。
本明細書にて詳しく説明されている化合物は、1,4−ビス−{[3−(3−
シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキサン−1−オン]−
3−イル}ブタ−1,3−ジインである。式(I)または(II)の化合物のうち
いくつかはラセミ体および光学活性な形態の両方で存在してもよく;またいくつ
かは個々の物理的および生物学的性質を有する個々のジアステレオマー形態で存
在してもよいと考えられる。これらの化合物はすべて本発明の範囲内にあると考
えられる。
式(I)(ここに、ZがOである)および(II)の化合物は互変異性体の形態
、例えばエノール形にて存在してもよい。これは、=Oがシクロヘキサン環に対
し
−C(OH)=C(R)−基(ここに、シクロヘキサン環は1−2位で不飽和であり
、
が式(I)にてZであることで表される。環外形における環の2−位もまた、式
(II)の化合物にあるように置換(R)できることがわかるでろう。
本明細書において用いる「C1-3アルキル」、「C1-4アルキル」、「C1-6ア
ルキル」または「アルキル」基なる語は、1ないし10個の直鎖または分枝鎖の
両方の基を包含することを意味し、特に鎖長を限定しない限り、メチル、エチル
、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert
−などを包含するが、これに限定されない。
「アルケニル」は、鎖長が限定されない限り、1ないし6個の炭素長の直鎖ま
たは分枝鎖の両方を意味し、ビニル、1−プロペニル、2−プロペニル、2−プ
ロピニルまたは3−メチル−2−プロペニルを包含するが、これに限定されない
。
「シクロアルキル」または「シクロアルキルアルキル」なる語は、シクロプロ
ピル、シクロプロピルメチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルなどの3な
いし7個の炭素原子の基を意味する。
「アリール」または「アラルキル」は、特記しない限り、フェニル、ベンジル
、フェネチルまたはナフチルなどの6ないし10個の炭素原子の芳香族環または
環系を意味する。好ましくは、アリールは単環、すなわち、フェニルである。ア
ルキル鎖は炭素数1ないし4の直鎖または分枝鎖基の両方を包含することを意図
とする。
「ヘテロアリール」は1個またはそれ以上のヘテロ原子を含有する芳香族環系
、例えば、イミダゾリル、トリアゾリル、オキサゾリル、ピリジル、ピリミジル
、ピラゾリル、ピロリル、フラニルまたはチエニルを意味する。
「ハロ」はすべてのハロゲン、すなわち、クロロ、フルオロ、ブロモまたはヨ
ードを意味する。
「IL−1の産生の阻害」または「TNFの産生の阻害」は:
a)単球またはマクロファージを含む(これに限定されない)全細胞による、
in vivoでのIL−1の放出を阻害することによる、ヒトにおける、in vivoでの
それぞれのIL−1またはTNFの過剰レベルを正常レベル以下に減少させるこ
と;
b)ヒトにおける、in vivoでのそれぞれのIL−1またはTNFレベルの翻
訳または転写レベルを正常レベル以下にダウンレギュレーションすること;
または
c)翻訳後の事象としてのIL−1またはTNFレベルの直接合成を抑制する
ことでダウンレギュレーションすること
を意味する。
「TNF介在疾患または病状」なる語は、TNFが、TNFそれ自体を産生す
るか、または限定されるものではないが、IL−1またはIL−6などの他のサ
イトカインの放出を誘起するかのいずれかによって作用する、いずれの病状をも
意味する。したがって、例えば、IL−1が主要素であり、その産生および作用
がTNFに対する応答として惹起または分泌される病状は、TNFを介在する症
状と考えられる。TNF−β(また、リンホトキシンとして知られている)は、
TNF−α(カヘクチンとしても知られている)と構造的に近似しており、それ
ぞれが同様な生物学的応答を誘発し、同一の細胞受容体に結合するので、TNF
−αおよびTNF−βは共に本発明の化合物により阻害される。従って、本明細
書において、特記しないかぎり、それらを包括的に「TNF」という。好ましく
は、TNF−αが阻害される。
「サイトカイン」は、細胞の機能に影響し、免疫、炎症または造血応答におい
て細胞間の相互作用を調節する分子である、いずれの分泌ポリペプチドをも意味
する。サィトカィンは、どの細胞が産生するかにかかわらず、モノカインおよび
リンホカインを包含するが、これに限定されない。
HIVに感染したヒトの治療において用いるために本発明により阻害されるサ
イトカインは、(a)T細胞活性化および/または活性化T細胞介在HIV遺伝
子発現および/または複製の開始および/または維持、および/または(b)カ
ヘキシーまたは筋肉衰退などのサイトカイン介在疾患に伴ういずれの問題にも関
連するサイトカインでなければならない。好ましくは、このサイトカインはTN
F−αである。
式(I)のすべての化合物は、TNF産生の阻害を必要とするヒトを含めた哺
乳動物において、好ましくは、マクロファージ、単球またはマクロファージと単
球によるTNFの産生を阻害する方法において有用である。式(I)のすべての
化合物は、PDE IVの酵素または触媒活性の阻害または媒介法、およびこれに
より媒介される症状の治療において有用である。
医薬上許容される塩は標準的方法で調製される。適当な溶媒中に溶解させた親
化合物を、塩基の酸付加塩の場合には過剰の有機または無機酸で処理し、また分
子が例えばCOOHを有する場合には過剰の有機または無機塩基で処理する。
本発明の医薬組成物は、医薬担体または希釈剤と、一定量の式(I)の化合物
とからなる。該化合物は、生理学的応答を起こす量で存在するか、または意図す
る治療を行うために使用者が2またはそれ以上の単位を摂取する必要があるよう
なより少ない量で存在しうる。これらの組成物は、固体、液体または気体の形態
として形成しうる。あるいはこれら3種の形態のうちの一つを投与時、例えば固
体をエアロゾル手段でデリバーする場合、または液体をスプレーまたはエアロゾ
ルでデリバーする場合のように別の形態に変換してもよい。
組成物および医薬担体または希釈剤の性質は、もちろん、例えば、非経口、局
所、経口または吸入によるか意図する投与経路に依存するであろう。
局所投与の場合、医薬組成物は、皮膚、眼、耳または鼻への適用に適したクリ
ーム、軟膏、リニメント、ローション、ペースト、エアロゾルおよび滴剤の形態
である。
非経口投与の場合、医薬組成物は、アンプルなどの滅菌注射液あるいは水性ま
たは非水性液体懸濁液の形態である。
経口投与の場合、医薬組成物は、錠剤、カプセル、散剤、ペレット、トローチ
、ロゼンジ、シロップ、液体またはエマルジョンの形態である。
医薬組成物を溶液または懸濁液の形態で用いる場合、適当な医薬担体または希
釈剤の例は、例えば、水性系の場合、水;非水性系の場合、エタノール、グリセ
リン、プロピレングリコール、トウモロコシ油、綿実油、ピーナッツ油、ゴマ油
、流動パラフィンおよびその水との混合物;固体系の場合、ラクトース、カオリ
ンおよびマンニトール;エアロゾル系の場合、ジクロロジフルオロメタン、クロ
ロトリフルオロエタンおよび圧縮二酸化炭素を包含する。また、医薬担体または
希釈剤に加えて、本発明の組成物は、他の成分、例えば安定化剤、酸化防止剤、
保存料、滑沢剤、沈殿防止剤、粘度調整剤などを含んでもよい;ただし、添加成
分は本発明の組成物の治療作用に致命的影響を及ぼさないものとする。
このように記載されている医薬製剤は、薬剤師の通常の技術に従って、適宜、
所望の最終製品にされる。
これらの組成物中、担体または希釈剤の量は変わるが、好ましくは活性成分の
懸濁液または溶液の大部分である。希釈剤が固体である場合、これは固体活性成
分より少ないか、または同量、あるいはより多い量で存在しうる。
通常、式(I)の化合物は、非毒性量の、ロイコトリエンが要因である疾患の
徴候を阻害するのに十分な量を含有してなる組成物にて対象に投与される。局所
処方剤は、約0.01ないし5.0重量%の活性成分を含み、必要に応じて患部に
予防または治療剤として塗布する。経口、または他の摂取または注射処方として
用いる場合、組成物の投与量は、各投与について50mgないし1000mgの
範囲の活性成分から選択される。簡便のために、等用量を1日に1ないし5回投
与し、日用量を約50mgないし約5000mgから選択する。
これらの化合物を本発明に従って投与した場合、許容できない毒物学的作用は
考えられない。
調製法
原文記載による合成スキーム
式(I)の化合物(ここに、Wは1,3−ブタジインであり、AおよびBが式
(I)に関して定義されているZであるか、またはZに変換可能な基である)は
、例えば、EglingtonおよびGalbraithの方法(J.Chem.Soc.,1959,889)
にあるように、酢酸銅のような適当な金属塩を用い、DMFまたはピリジンある
いはピリジン/メタノール/水のような組み合わせ中、式1−スキーム1の分子
を、式2−スキーム1の分子とカップリングさせ、式3−スキーム1の化合物を
得ることからなる、本明細書に開示の方法により製造できる。式1−スキーム1
と2−スキーム1の中間体は、1993年10月1日に出願され、出典明示によ
り本明細書の一部とする同時係属米国特許出願08/130215の記載に従っ
て、さらにまた1993年10月1日出願の08/130213である米国特許
出願および1994年3月9日出願のその関連する米国特許出願08/2090
39ならびに1994年9月23日出願のPCT出願PCT/US94/108
16および同日出願の同時係属中米国出願(P50284と称する)(その両方
は共通の譲受人に譲渡されている)の記載に従って製造される。
a)Cu(OAc)2・H2O,DMFまたはC5H5N
式(I)の化合物(ここに、Wは1,3−ブタジインであり、Zは式(I)に
関して定義されているZであるか、またはZに変換可能な基である)の式(I)
の化合物(ここに、Wは完全に飽和した炭化水素鎖(すなわち、n−ブチル)で
ある)への還元は、Tedeschiの方法(J.Org.Chem.,1962,27,2398)に従
って、例えばパラジウム金属を、あるいはJutzの方法(Ber.,1958,91,1867
)またはSuzukiおよびKurosawaの方法(Chem.Lett.,1980,1177)に従って
酸化白金を用いて達成できる。式(I)の化合物(ここに、Wは1,3−ブタジ
エンである)を得るために、式(I)の化合物(ここに、Wは1,3−ブタジイ
ンであり、Zが式(I)に関して定義されているZであるか、またはZに変換可
能な基である)の還元は、例えば、ZweifelおよびPolstonのホウ水素化−プロ
トノリシス法(J.Am.Chem.Soc.,1970,92,4068)または、例えば、Zweif
elらのヒドロアルミニウム化−プロトノリシス法(Synthesis,1977,52)を用
いて達成できる。
式(I)の化合物のZ基の正確な性質に応じて、そのZ基は、例えば、式(I
)の化合物(ここに、=Zはジメチルケタールまたは2−(1,3−ジオキソラ
ン)である)のように、本明細書に記載のカップリングおよび/または還元工程
の間、
保護を必要とするかもしれず、つづいて脱保護し、ついで米国特許出願08/1
30213(1993年10月1日出願)およびその関連米国特許出願08/2
09039(1994年3月9日出願)およびPCT出願PCT/US94/1
0816(1994年9月23日出願)に記載の合成法により反応させ、式(I
)の化合物を得てもよい;かかる保護基は当業者に周知である。(Greene,T.
およびWuts,P.G.M.,Protecting Groups in Organic Synthesis,2nd
Ed.,John Wiley and Sons,New York,1991を参照のこと)。
式(II)の化合物(ここに、Wは1,3−ブタジインであり、Z'が式(II)に
関して定義されているZ'であるか、またはZ'に変換可能な基である)は、例え
ば、EglingtonおよびGalbraithの方法(J.Chem.Soc.,1959,889)にある
ように、酢酸銅のような適当な金属塩を用い、DMFまたはピリジンあるいはピ
リジン/メタノール/水のような組み合わせ中、式1−スキーム2の分子を、式2−スキーム2
の分子とカップリングさせ、式3−スキーム2の化合物を得るこ
とからなる、本明細書に開示の方法により製造できる。式1−スキーム−2およ
び2−スキーム−2の化合物は、同時係属の米国特許出願08/130213(
1993年10月1日出願)および1994年の3月に出願し、USSN08/
209039で特定される一部係属出願に記載されている方法により製造される
。
a)Cu(OAc)2・H2O,DMFまたはC5H5N
式(II)の化合物(ここに、Wは1,3−ブタジインである)の式(II)の化
合物(ここに、Wは完全に飽和した炭化水素鎖(すなわち、n−ブチル)である
)への還元は、Tedeschiの方法(J.Org.Chem.,1962,27,2398)に従って
、例えばパラジウム金属を、あるいはJutzの方法(Ber.,1958,91,1867)ま
たはSuzukiおよびKurosawaの方法(Chem.Lett.,1980,1177)に従って酸化
白金を用いて行うことができる。式(II)の化合物(ここに、Wは1,3−ブタ
ジエンである)を得るために、式(II)の化合物(ここに、Wは1,3−ブタジ
インである)の還元は、例えば、ZweifelおよびPolstonのホウ水素化−プロト
ノリシス法(J.Am.Chem.Soc.,1970,92,4068)または、例えば、Zweifel
らのヒドロアルミニウム化−プロトノリシス法(Synthesis,1977,52)を用い
て達成できる。
式(II)の化合物のZ'基の正確な性質に応じて、=O基は、例えば、式(II
)の化合物(ここに、=Oはジメチルケタールまたは2−(1,3−ジオキソラ
ン)である)のように、本明細書に記載のカップリングおよび/または還元工程
の間、保護を必要とするかもしれず、つづいて脱保護し、ついで米国特許出願0
8/130213(1993年10月1日出願)およびその関連USSN08/
209039(1994年3月9日出願)に記載の合成方法によって反応させ、
式(II)の化合物を得てもよい;同様に、Z'基もカップリングおよび/または
還元工程の間、保護を必要とするかもしれず、つづいて脱保護し、式(II)の化
合物を得る;かかる保護基は当業者に周知である。(Greene,T.およびWuts,
P.G.M.,Protecting Groups in Organic Synthesis,2nd Ed.,John
Wiley and Sons,New York,1991を参照のこと)。
別法として、式(II)の化合物(ここに、WおよびZ'は、式(II)に関して
定義したWおよびZ'またはWまたはZ'に変換可能な基である)は、米国特許出
願08/130213(1993年10月1日出願)およびその関連USSN(
1994年3月9日出願)に記載の方法により、例えば、化合物1−スキーム3
のような式(I)の対応するケトンから製造してもよい。
式(I)および(II)の残りの化合物の製造は、前記した方法および以下の実
施例に類似する方法により達成することができる。
式(I)および(II)の化合物が個々の物理および生物学的特性を有する個々
のジアステレオマーの形態にて存在してもよく;かかる異性体が標準的クロマト
グラフィー法により分離できることは明らかであろう。
以下の実施例は、本発明の化合物の製法およびその治療活性の測定方法を説明
するために記載されるものである。これらの実施例は何ら本発明を制限するもの
ではなく、その目的は限定することよりもむしろ説明することにある。
具体例
実施例1 1,4−ビス−{[3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル) シクロヘキサン−1−オン]−3−イル}ブタ−1,3−ジインの調製
1a)3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)−3−(トリ
メチルシリルエチニル)シクロヘキサン−1−オン
n−ブチルリチウム(ヘキサン中2.45M、5.7ml、13.96ミリモル
)を、−45℃でアルゴン雰囲気下、乾燥エーテル(30ml)に溶かしたトリ
メチルシリルアセチレン(1.97ml、13.96ミリモル)の溶液に5分間に
わ
たって滴下した。1.5時間後、この溶液を塩化ジメチルアルミニウム(ヘキサ
ン中1.0M、13.96ml、13.96ミリモル)の溶液にカニューレ注入し
た。室温で3.5時間経過した後、混合物を、アルゴン雰囲気下、セライトを介
して濾過した。分離フラスコ中、水素化ジイソブチルアルミニウム(トルエン中
1.0M、1.4ml、1.4ミリモル)を、0℃、アルゴン雰囲気下、ニッケル
アセチルアセトネート(360mg、1.4ミリモル)の乾燥エーテル(25m
l)中撹拌混合物に滴下した。10分後、その混合物を−10℃に冷却し、アル
ミニウムアセチリドの溶液をカニューレを介して15分間にわたって添加した。
乾燥エーテル(70ml)に溶かした3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メ
トキシフェニル)シクロヘキサ−2−エン−1−オン(2.0g、6.98ミリモ
ル、出典明示により本明細書の一部とする米国特許5362915に記載の操作
により製造)のサンプルを20分間にわたって滴下した。室温で18時間経過し
た後、該混合物を0℃でリン酸カリウム(−塩基)の飽和水溶液(100ml)
中に注ぎ、3N HCl水溶液(100ml)を加え、水層をエーテルで2回抽出
した。合した抽出駅をブラインで洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、蒸発さ
せた。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/エーテル(2:1)で溶出)
で精製し、エーテル/ヘキサンからトリチュレートし、さらに母液をフラッシュ
クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル(4:1)で溶出)で精製し、つづ
いてエーテル/ヘキサンからトリチュレートして白色固体を得た;融点102−
103℃。
1b)3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)−3−エチニ
ルシクロヘキサン−1−オン
フッ化カリウム(900mg)15.6ミリモル)および3−(3−シクロペ
ンチルオキシ−4−メトキシフェニル)−3−(トリメチルシリルエチニル)シ
クロヘキサン−1−オン(0.3g、0.78ミリモル)の混合物を、アルゴン雰
囲気下、乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(3ml)中で撹拌した。18時間
後、溶媒を真空下で除去し、残渣を水と酢酸エチルの間に分配し、水層を酢酸エ
チルで2回抽出し、合した抽出液を乾燥(硫酸マグネシウム)し、蒸発させた。
フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル(4:1)で溶出)で精
製し、無色透明油を得た。
元素分析:C20H24O3・1/10H2Oとして、計算値(%):C,76.45;H,7.76;
測定値(%):C,76.32;H,7.60。
1c)1,4−ビス−{[3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェ
ニル)シクロヘキサン−1−オン]−3−イル}ブタ−1,3−ジイン
酢酸銅(II)一水和物(0.40g、2.02ミリモル)を、ピリジン/メタノ
ール/エーテル(1:1:4)(75ml)に溶かした3−(3−シクロペンチ
ルオキシ−4−メトキシフェニル)−3−エチニルシクロヘキサン−1−オン(
0.30g、0.96ミリモル)の溶液に加えた。この混合物をアルゴン雰囲気下
で還流した。30時間後、溶媒を蒸発させ、残渣をジクロロメタンと水性3N
HClの間に分配した。水層をジクロロメタンで2回抽出し、合した抽出液をブ
ラインで洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、蒸発させた。フラッシュクロマ
トグラフィー(クロロホルム/メタノール(99:1)で溶出)で精製し、つづ
いてエーテル/ヘキサンからトリチュレートし、白色固体を得た;融点173−
174.5℃。
実用例
実施例A
ヒト単球によるin vitro TNF産生に対する式(I)の化合物の阻害効果
ヒト単球によるin vitro TNF産生に対する式(I)の化合物の阻害効果は
、バッジャー(Badger)ら、EPO公開出願番号0411754A2(1991
年2月6日)およびハンナ(Hanna)、WO90/15534(1990年12
月27日)に記載されている方法により測定できる。
実施例B
内毒素ショックの2種の実験モデルを用いて、式(I)の化合物についてのin
vivo TNF活性を測定した。これらの実験モデルにおいて用いたプロトコル方
法は、バッジャー(Badger)ら、EPO公開出願番号0411754A2(19
91年2月6日)およびハンナ(Hanna)、WO90/15534(1990年
12月27日)に記載されている。
本発明の実施例1の化合物は内毒素の注入により誘起されるTNFの血清レベ
ルの低下において正のin vivo応答を示した。
実施例C
PDEイソ酵素の単離
式(I)の化合物のホスホジエステラーゼ阻害活性および選択性は、5種の異
なるPDEイソ酵素を用いて決定できる。異なるイソ酵素の供給源として用いら
れる組織は以下のとおりである:1)PDE Ib、ブタ大動脈;2)PDE I
c、モルモット心臓;3)PDE III、モルモット心臓;4)PDE IV、ヒト
単球;および5)PDE V(「Ia」とも称される)、イヌ気管。PDE Ia
、Ib、IcおよびIIIを標準的クロマトグラフィー技術を用いて一部精製する
[トーフィー(Torphy)およびシースリンスキー(Cieslinski)、モレキュラ・
ファーマコロジー(Mol.Pharmacol.)、37:206-214、1990]。PDE IVをアニ
オン交換と、つづいてヘパリン−セファロースクロマトグラフィーを連続的に使
用し、速度論的同一について精製する[トーフィー(Torphy)ら、ジャーナル・
オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J.Biol.Chem.)、267:1798-1804、1992
]。
ホスホジエステラーゼ活性を、トーフィー(Torphy)およびシースリンスキー
(Cieslinski)の方法[モレキュラ・ファーマコロジー(Mol.Pharmacol.)、37
:206-214、1990]に記載されているように分析する。式(I)の本明細書に記
載した実施例の化合物についてナノモルないしμMの範囲の正のIC50が測定さ
れている。
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(72)発明者 カーピンスキー,ジョゼフ・エム
アメリカ合衆国19464ペンシルベニア州
ポッツタウン、ノース・シャーロット・ス
トリート 308番