JPH10513174A - ドライパウダー吸入器に用いられるキャリア粒子 - Google Patents

ドライパウダー吸入器に用いられるキャリア粒子

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Abstract

(57)【要約】 ドライパウダー吸入器に使用するためのパウダーであって、活性剤粒子と、活性剤粒子を運ぶためのキャリア粒子とを含むものである。このパウダーは、さらに、キャリア粒子上に添加剤(4)を有し、この添加剤によって、吸入器の動作時に、キャリア粒子からの活性剤粒子の分離が促進される。このパウダーは、吸入器の作動前においては、キャリア粒子からの活性剤粒子の分離傾向が低いものとなっている。パウダーに添加剤(4)を付着させることによって、活性剤の呼吸可能画分が増大することがみいだされた。

Description

【発明の詳細な説明】 ドライパウダー吸入器に用いられるキャリア粒子 本発明は、ドライパウダー吸入器に使用されるキャリア粒子に関する。より詳 細には、本発明は、キャリア粒子の製造方法と、この粒子を添加したドライパウ ダー、及びキャリア粒子自体に関する。
吸入器は、吸入により気管あるいは呼吸道に薬剤を投与するための装置として 良く知られており、特に気道の病変を治療するために広く用いられている。
今日では、用いることのできる吸入器として、多くの型のものが知られている 。最も汎用されている型のものは、加圧計量投与吸入器(metered dose inhaler )(MDI)であり、この装置は、吸入管に薬剤を含有する液滴を放出させるよう な促進剤を使用する。上記装置は、CFCを促進剤として使用することから、環境 面から難点があり、また、上記装置の吸入特性に関連する臨床的な観点からも難 点がある。
MDIに代わる装置としては、上記したドライパウダー吸入器を挙げることがで きる。薬剤であるドライパウダー粒子を呼吸道にデリバリーするには、幾つかの 難点が挙げられる。まず、吸入器は、肺に対して活性粒子を可能な限り最大効率 で送らねばならず、さらに肺下部に対しても十分な割合で送ることが必要である 。これは、特に喘息等に罹患して吸入能の低下した患者に対して必要とされるも のである。しかしながら、現在用いることができるドライパウダー吸入装置の多 くは、吸入に際して上記装置から吸入される活性粒子の約10%が肺下部に付着 されているにすぎない。従ってより効率的なドライパウダー吸入器によれば、大 きな療法上の効果が期待される。
使用されるドライパウダー吸入器の型は、一定範囲のエアーフローにおいて呼 吸道に活性粒子をデリバリーする効率に極めて重要である。また、用いられる上 記活性粒子の物理的特性は、活性粒子のデリバリー効率とデリバリーの再現性、 及び呼吸道内の付着サイトに影響を与える。
吸入装置から排出されると、活性粒子は、物理的、化学的に安定な空力学的コ ロイド、即ちエーロコロイド(aerocolloid)を形成する。このエーロコロイド は、肺動脈から分岐する細気管支(conducting bronchiole)あるいは支脈(smalle r branching)、または、肺下部のその他の吸着サイトに到達するまで懸濁状態を 維持するようになっていることが好ましい。吸着サイトに到達すると、活性粒子 は、無駄なく効率よく吸着サイトから肺粘膜へと吸収されることが必要である。
活性粒子のサイズは、重要である。活性粒子を肺深部に効率よくデリバリーす るには、活性粒子は、微小であり、かつ、実質的な等価空力学的直径(equivalen t aerodinamic diameter)が0.1μmから5μmの範囲であり、呼吸道内でほ ぼ球形で単分散でなければならない。しかしながら、微小粒子は、その体積に対 して大きな表面積を有していることから、熱力学的に不安定である。体積に対し て表面積が大きいことは、表面自由エネルギーを高くしてしまい、粒子の凝集を 促進してしまうためである。吸入器では、微小粒子の団粒化と、吸入器の壁への 粒子の付着は、吸入器から排出される活性粒子を大きな団粒としてしまったり、 吸入器から排出することができなくなり、吸入器の内部に付着したまま残される と言った問題を生じさせることになる。
吸入器を起動する度、また、吸入器が異なった場合でも、異なったバッチ間で も団粒化の量が不安定であることから、投与の再現性が低かった。粒子が直径約 90μm以上の直径を有している場合であれたば、粒子が再現性良く流動化可能 であり、信頼性高く吸入装置から排出させることができることは従来から知られ ている。
従って、ドライパウダーエーロゾルを効率的なものとするためには、吸入器内 では粒子を大きくし、呼吸道内では微小な粒子とする必要がある。
この様な条件を達成するための試みとして、ドライパウダー吸入器に使用され るドライパウダーの一形態として、吸入装置内では、微細な活性粒子をキャリア 粒子に付着させておき、呼吸道内に吸入された際にキャリア粒子の表面から微細 な活性粒子が分散していき、微細な懸濁状態となるものを挙げることができる。
このキャリア粒子は、多くの場合、90μmよりも大きな粒子とされ、上述した ように良好な流動性を与える。10μmよりも小さな粒径の粒子は、デリバリー 装置の壁に付着してしまい、流動性が低く、かつ、その団粒化特性のために、投 与の均一性が低くなってしまていた。
上記のような団粒又は、吸入に際してキャリア表面から微細な活 性粒子を再分散させるための効率を増加させるのは、ドライパウダー吸入器の効 率を改善するために極めて重要なステップである。
キャリア粒子の表面特性が重要であることが知られている。キャリア粒子の形 状と材質とには、ドライパウダーの製造の間には活性粒子をドライパウダーの表 面に保持するに十分な付着力が得られることが要求される。その一方で、この付 着力は、呼吸道内で活性粒子を分散させることができる程度に小さいものとする 必要がある。
キャリア粒子と、活性粒子と、の間の付着力を低下させるためには、第3の成 分を加えるという提案がなされた。特に、ラクトースのキャリア粒子とサルブタ モールの活性粒子を使用する場合には、マグネシウムステアリン酸またはエアロ シル200(Aerosil 200)(デグーサ社(Degussa)のコロイド状二酸化ケイ素の商 品名)の粒子をラクトース−サルブタモール混合物に対するキャリア粒子の重量 に対して1.5重量パーセントを加えることが提案された。
しかし、この提案に関しては、添加(additive)粒子の付加によって、キャリア 粒子と活性粒子との間の付着は低下するが、添加粒子の付加は望ましくないとの 結論であった。
本発明は、ドライパウダー吸入器に使用されるキャリア粒子及びパウダーの製 造方法を提供することを目的とするとともに、上述した問題点を低減させること のできるキャリア粒子及びパウダーを提供することを目的とする。
このような従来技術の教示とは反対に、キャリア粒子から活性粒子の分散を促 進するためにキャリア粒子の表面に添加粒子を付着させることは、添加粒子の量 が、ドライパウダーの製造の際や、使用 前のデリバリー装置内においてキャリア表面から活性粒子が分離しない程度の量 である限り好都合であることがわかった。更に、必要とされる添加粒子の量は、 驚くほど少量であり、それ以上の量を加えた場合であっても、吸入効率が更に向 上するということはなく、むしろ、混合物を処理するにあたって不利に働く。必 要とされる添加粒子の量は、粒子の組成によって決まる。添加粒子がマグネシウ ムステアリン酸(使用可能な材料ではあるが、所望な材料ではない)の場合には 、パウダーの総重量の1.5重量パーセントでは量が多すぎてキャリア粒子から 活性粒子が早期に分離してしまう。エアロシル200に関しても、同様の問題点 が生じると思われる。
本発明は、ドライパウダー吸入器で使用するパウダーを提供し、このパウダー は、活性粒子と、活性粒子を運搬するためのキャリア粒子とを含み、上記パウダ ーは更に、吸入器の作動時にキャリア粒子からの活性粒子分散を促進するために キャリア粒子表面に付着させた添加剤を含む。上記パウダーは、吸入器の作動前 にキャリア粒子より活性粒子が分散しにくいようになっている。
“吸入器の作動”とは、投与量(dose)のパウダーがその吸入器内の安静位(res t position)から通常患者の吸入によって除去される過程をいう。このステップ は、吸入器にパウダーを投入して使用準備を整えた後に行われる。
本明細書では、活性粒子がキャリア粒子から分散しにくいが、吸入器の作動時 には分散するように、添加剤の量が大変少ないパウダーの例を多く挙げている。
吸入器の作動前にパウダーの活性粒子がキャリア粒子から分散されやすいかどう か実験する必要があれば、 実験を行ってもよい。本明細書の最後には適当な実験を説明している。上記の実 験を行った後に、変動割合の係数として計測されるパウダーの振動後の均一性(p ost-vibration homogeneity)が5%以下である場合、許容範囲とすることができ る。以下で説明する本発明の実施例では、係数は約2%と最適であるが、1.5 重量パーセントのマグネシウムステアリン酸を使用する以下で説明する他の実施 例では、係数が約15%と許容範囲外である。
キャリア粒子の表面は、通常平滑ではなく、突起と、割れ目とをその表面に有 している。割れ目サイト又は、突起サイトは、表面エネルギーが高い領域である と考えられている。活性粒子は、この様な高エネルギーサイトに吸引されやすく 、かつ、最も強固に付着し、このことによって、キャリア表面に活性粒子が不均 一化され、かつ、その団粒化が悪化することになる。活性粒子が高エネルギーサ イトに付着する場合には、キャリア粒子には、よりエネルギーが低いサイトにあ る粒子よりも大きな付着力が作用し、このため、吸入器の作動時にキャリア粒子 表面からの離脱が低減されるとともに、呼吸道内での分散性が悪化してしまうこ とになる。従って、活性粒子が強固に付着しやすい高エネルギーサイトの数を減 らすことは、大変利益が大きい。
添加剤は、キャリア粒子の表面の高エネルギーサイトに吸引され、付着する。
添加粒子を挿入することによって、多くの高エネルギーサイトは占有され、活性 粒子は、キャリア粒子表面の低エネルギーサイトに付着する。このことによって 、吸入時に起こる空気流内での活性粒子の分散は、より容易かつ効率的に行われ る。また、分散 により、肺内部への活性粒子の付着は増加する。
しかし、上述したように、添加粒子は少量でよく、それ以上を加えても、商業 的な製造において混合物を処理する上で不利に作用することとなる。
また、パウダーの吸入時に肺に届く添加剤は、少なければ少ない程よい。添加 剤は、安全に肺に吸入することができるものが最も都合がよいが、安全であって も、肺、特に肺下部に届く添加剤はごく少量であることが望ましい。従って、添 加剤やパウダーの他の特性を選択する場合と、他の理由でキャリア及び活性剤に 第三の成分を加える場合と、では考慮する点が異なる。第三の成分を加える他の 理由とは、例えば、肺での活性剤の吸収を改善するため等であり、この場合には 、当然肺に届く添加剤は多ければ多い程よい。
本発明では、上記したように、添加剤の化学組成や他の特性によって決まる最 適な量の添加剤が加えられる。しかし、多くの添加剤に関しては、パウダー内の 添加剤の量は、パウダー重量の10%以下であることが必要であり、5%以下で ある方が好都合であり、更に4%以下であるの方が望ましいと思われ、多くの材 質に関しては、パウダー重量の2%以下であることが望ましいと思われる。以下 で説明する実施例では、この量は約1%である。
添加剤は、非着性(anti-adherent)材であり、活性粒子とキャリア粒子の間で の凝集力(cohesion)を低下させるような材料であることが好都合である。
また、添加剤は、減摩物質(anti-friction agent、glidant)であり、ドライパ ウダー吸入器内のパウダーの流れをよくするような 材料であることが好都合であり、このことは、吸入器からの粒子の再現性の向上 につながる。
上記の非着性材料及び減摩物質に関して、このような材料は、通常は非着性材 料及び減摩物質といわれない材料であっても、活性粒子とキャリア粒子との間の 凝集力を低下させ、また吸入器内のパウダーの流れをよくするような材料を含む 。例えば、ロイシンは、ここで定義している非着性材料であり、一般的に非着性 材料として認識されているが、レシチンは、一般的には非着性材料とは認識され ていないが、活性粒子とキャリア粒子との間の凝集力を低下させるので、ここで 定義している非着性材料に含まれる。
キャリア粒子は、吸入に適した医薬学上好適な不活性材料又はそれらの混合物 を含有していても良い。キャリア粒子は、一つ以上の結晶性の糖を含有すること が効果的であり、キャリア粒子は、一つ以上の糖アルコールまたはポリオルを含 有してもよい。また、キャリア粒子は、ラクトース粒子であることが好適である 。
さらに、実質的に全重量のキャリア粒子の直径は、20μmから1000μm の範囲であることが効果的であり、更に50μmから1000μmの範囲である ことがより効果的である。実質的に全重量のキャリア粒子の粒径は、355μm 未満、20μmから250μmの範囲であることが望ましい。キャリア粒子の重 量の最低90%が60μmから180μmの間の直径であることが望ましい。キ ャリア粒子の粒径が相対的に大きくなると、他の小さな粒子がキャリア粒子の表 面に付着する確率が向上し、良好な流動性、団粒化特性を提供することができる とともに、空気流において活性粒子の放 出性を改善することができる。このようにして、肺下部における活性粒子の付着 性を増加させることができる。
なお、本明細書では、粒子の直径とは、粒子の空力学的直径のことをさす。好 ましくは、添加剤の材質は、生物学的に許容される材質であることが好ましい。
上述したように、肺下部に到達する添加剤の量は少量であることが好ましい。
また、添加剤の材質は、肺下部に安全に吸入されて、この肺下部で血流に吸収さ れる材質であることが特に好ましい。更に、この添加剤は、肺下部において粒子 の形態であることが好ましい。
この添加剤は、一種以上の材質の組み合わせから構成することも可能である。
添加剤の化学蘇生は特に重要である。
好ましくは、添加剤は、動物あるいは植物からの天然由来成分とする。
また、好ましくは、添加剤は、アミノ酸やその誘導体、分子量が0.25〜1 000KDaであるポリペプチド及びペプチドやその誘導体、のうち一種以上を 含む。アミノ酸、ペプチド及びポリペプチドやその誘導体は、ともに生物学的に 許容され、かつ、吸入において活性粒子を許容できる範囲でリリースするもので ある。
特に、添加剤は、アミノ酸を含有することが好ましい。アミノ酸は、添加剤と して少量パウダーに存在する場合、パウダーの分離が小さく(little segregati on)、活性剤の呼吸可能な画分(respirable fraction)が高くなっており、更 に、肺下部には殆ど到達し ない。好適なアミノ酸であるロイシンに関しては、例えば、平均投与量では、肺 下部に到達する量は、僅か10μgである。この添加剤は、ロイシン、イソロイ シン、リシン(lysine)、バリン、メチオニン、フェニルアラニン等のうち一種 以上のアミノ酸を含む。
この添加剤は、アミノ酸の塩や誘導体としてもよく、例えばアスパルテーム( aspartame)やアセサルフェームK(acesulfame K)でもよい。
好ましくは、添加剤粒子は、実質的にロイシン、好ましくはL−ロイシンより なる。上述したように、ロイシンは、吸入時に活性粒子を特に効果的にリリース する。L型のアミノ酸が以下の説明では用いられているが、D型、DL型のアミ ノ酸を用いることも可能である。
添加剤は、一以上の水溶性基質(substance)を含んでもよい。これは、添加 剤が肺の下部に到達したときに、体への基質の吸着を補助する。この添加剤は、 双極性イオンを含んでもよく、この双極性イオンは、両性イオンよりなる。
または、添加剤は、リン脂質またはその誘導体を含んでもよい。レシチンは、 添加剤のよい材料であることが見いだされている。
添加剤は、一種以上の界面活性剤よりなるか、一種以上の界面活性剤を含んで もよく、特に、固体の状態で表面活性であって、水溶性であるもの、例えばレシ チン、特に大豆レシチン(soya lecithin)が挙げられる。または、実質的に水 溶性のもの、例えば固体の脂肪酸であるラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン 酸、エルカ酸、ベヘン酸が挙げられ、また、その誘導体(例えばエステルや塩) が 挙げられる。
このような材質の特定の例としては、ステアリン酸マグネシウム、ステアリル フマル酸ナトリウム(sodium stearyl fumarate)、ステアリルラクチルナトリ ウム(sodium stearyl lactylate)、ホスパチジルコリン(phospatidylcholines )、ホスファチジルグリセロール(phosphatidylglycerols)及び他の天然あるい は合成肺界面活性剤(lung surfactants)、リポゾーマルフォーミュレーション (Liposomal formulations)、ラウリン酸及びその塩、例えばラウリル硫酸ナト リウム、ラウリル硫酸マグネシウム、ディンサン118(Dynsan118) やクチナHR(CutinaHR)等のトリグリセライド、及び糖のエステル等 が挙げられる。
他に可能な添加剤としては、タルク、二酸化チタン、二酸化アルミニウム、二 酸化ケイ素、デンプン等が挙げられる。
上述したように、添加剤は、少量を用いることが重要である。例えば、ステア リン酸マグネシウムは、高度に界面活性であり、従って、特に少量を用いるべき である。一方、ホスファチジルコリン(phospatidylcholines)やホスファチジル グリセロール(phosphatidylglycerols)は、活性がより低いので、より多量に 用いることもできる。ロイシンに関しては、更に活性が低く、パウダーに対して 2wt%添加することで、活性剤の呼吸可能画分に関して良好な結果が得られ、 セグレゲーション即ち分離が小さく、肺下部に到達するロイシンも少量である。
添加量を多量としても、結果は向上せず、特に、呼吸可能な画分は実質的に向上 しない。従って、ロイシンを6wt%添加しても適当な結果を得ることはできる ものの、体内に 取り込まれる添加剤の量が多くなり、また、混合物の処理特性に不利に作用する 。
添加剤は、多くの場合はパティキュレート即ち微粒子の形態で加えられるが、 材質によっては液体や固体の状態で添加されることもあり、特に、材質を微粒子 化することが容易ではないとき及び/又はこれらの粒子を特に小さくすべきとき には、好ましくは、この添加剤を液体の形態、例えば懸濁液や溶液として加える ことが好ましい。しかし、この場合であっても、最終的なパウダーにおける添加 剤は、微粒子の形態となる。ただし、最終的に実質的にに微粒子の材質において も液体ままの添加剤も、ここでは“ドライパウダー”と呼称し、本願の発明の範 囲内のものとする。
添加剤が粒子形態とならない場合に、臨床的に利点が得られる場合もある。特 に、添加剤がキャリア粒子の表面から離れにくく、肺下部に到達しやすい場合が ある。
最終パウダーの添加剤が粒子である場合、粒子の特性は重要である。添加剤粒 子の形状は、非球形状であることが多い。以下の試験例1〜3では、添加剤粒子 は、板状粒子である。あるいは、添加剤粒子は、例えばプリズム状、樹枝状等の 、角張った(angular)形状をとることもある。非球形状の添加剤は、球形状や 角張っていない形状のものよりも、キャリア粒子表面からの除去が容易であり、 また、板状の粒子は、キャリア粒子間の界面相互作用及び研磨作用が向上する。
添加剤の表面積もまた重要である。添加剤の表面積は、ガス吸着技術を用いて 測定すると、好ましくは、少なくとも5m2g-1であ る。多くの場合、小さな板状の粒子を含む添加剤が好適であることがみいだされ た。
好ましくは、添加剤の少なくとも95wt%は、その直径が150μm未満で 、好ましくは100μm未満、更に好ましくは50μm未満である。好ましくは 、添加剤粒子の質量中央粒径(mass median diameter)は、キャリア粒子の質量 中央粒径より小さく、通常は、キャリア粒子の質量中央粒径の約1/10〜1/ 100となっている。
キャリア粒子、添加剤及び活性剤粒子の混合比率は、もちろん、用いられる吸 入装置の種類、用いられる活性剤の種類、要求される分量(dose)に依存する。
上述したように、添加剤の量は、特に重要である。好ましくは、添加剤の添加量 は、キャリア粒子の重量を基準として重量比で0.1〜10%である。以下の試 験例では、パウダーは、好ましくは、キャリア粒子の重量を基準として、重量比 で0.1%の添加剤を有し、また、パウダーの重量を基準として、重量比で0. 1%の活性剤粒子を含む。更に、キャリア粒子は、パウダーを基準とした重量比 で、好ましくは90%、更に好ましくは95%を占める。
添加剤によるキャリア粒子表面を覆う量の従来法による算出値によれば、好適 なキャリア粒子及び好適量加えられる好適な添加剤においては、添加剤の量は、 キャリア粒子を単層で覆うのに必要な量よりも非常に大きいことがわかった。例 えば、以下の試験例1では、ロイシンは重量比で非常に少量でも単層コーティン グを行うに十分であることが計算により求められており、この試験例ではロイシ ン は重量比で1%が用いられている。
更に、たとえ1%のロイシンであっても、従来用いられている意味でのキャリ ア粒子の“コーティング”、特に、キャリア粒子の周囲を連続的に覆う、という 意味でのコーティングがなされている訳ではない。むしろ、キャリア粒子を電子 顕微鏡で調べた結果、各ラクトース粒子の表面の多くは露出されたままであり、 ロイシン粒子は、各ラクトース粒子の一部を限定的にカバーしているだけである 。その結果、ラクトース粒子のカバーは不連続なものになっている。このような 不連続な被覆状態は、“コーティング”とは対比的な概念であり、本発明の重要 かつ有利な特徴となっている。
好ましくは、添加剤は、キャリア粒子を不連続にカバーするだけでなく、キャ リア粒子の表面で飽和する。ここでいう“飽和”とは、添加剤が更に添加されて も、キャリア粒子がカバーされる状態が変わらない、という意味で用いられてい る。最終的なパウダー内での添加剤が粒子となっているときは、添加剤粒子の一 部は、個々に、あるいは団粒状態で、活性粒子のキャリアとして働く。そして、 活性粒子をその表面につけた状態で、キャリア粒子の表面から分離させられるか 、あるいは自ら分離する。活性粒子と添加剤粒子とが結合した状態でも、その大 きさは、肺下部への付着(deposition)が良好となる最適値の範囲内にある。
キャリア粒子上の添加剤粒子に付着する活性剤粒子は、場合によっては、優先 的にキャリア粒子からリリースされた後に、添加剤粒子を伴うことなく肺下部に 付着すると信じられる。
好ましくは、活性剤粒子の質量中央値は10μmを超えることは なく、好ましくは、5μmを超えることはない。従って、粒子は、キャリア粒子 から再分離(redisperation)したときに良好な懸濁状態を与え、呼吸道内深く に送られる。活性剤粒子が球形でないときは、粒子の直径は、レーザー回折また はその他の方法によって求められ、これによって粒子の空力学的直径が決定され る。
本明細書では、活性材とは、薬学的プロダクト即ち薬学的製品、またはこの薬 学的製品の複数種の混合物をいう。“活性材”という用語は、生物学的環境でプ ロセスのレートを増加あるいは減少させることができる、という意味での、生物 活性を有する材質を指す。薬学的製品とは、呼吸器の疾病等の治療のために通常 吸入による経口的に投与される製品を指し、例えばβ−作用薬即ちβ−アゴニス ト(β−agonists)、サルブタモール(salbutamol)及びその塩、サルメテロー ル(salmeterol)及びその塩が挙げられる。ドライパウダー吸入器を用いて投与 可能な他の薬学的製品としては、ペプチド、ポリペプチド、例えばDNase、 ロイコトリーン(leucotrienes)、及びインシュリンが挙げられる。
活性剤粒子には、β2−アゴニストを含むようにしてもよく、このβ2−アゴニ ストは、例えばターブタリン(terbutaline)、ターブタリンの塩、例えば硫化 ターブタリン(terbutaline sulphate)、またはこれらの組み合わせ、またはサ ルブタモール、サルブタモールの塩またはその組み合わせが用いられる。サルブ タモール及びその塩は、呼吸器の疾病の治療に広く用いられている。活性剤粒子 は、硫酸サルブタモールとしてもよい。活性剤粒子は、臭化イパトロピウム(ip atropium bromide)としてもよい。
活性剤粒子としては、ベクロメタゾンジプロピオネート(beclomethasone dip ropionate)やフルチカゾン(Fluticasone)等のステロイドを挙げることもでき る。活性成分は、クロモリケートナトリウム(sodium cromoglycate)やネドク ロミル(nedocromil)等のクロモン(cromone)を挙げることもできる。活性成 分は、ロイコトリエンレセプター拮抗薬を有してもよい。また、活性成分は、炭 水化物、例えばヘパリン(heparin)を有してもよい。
本発明によれば、上述したように、パウダーに用いられる粒子が得られ、この 粒子は、ドライパウダー吸入器に好適に用いられるサイズ及び第1の組成を有す るキャリア粒子と、第2の組成を有する添加剤と、が得られ。この添加剤は、キ ャリア粒子の表面に付着される。
本発明は、ドライパウダー吸入器に用いられるパウダーも提供し、このパウダ ーは、活性剤粒子と、この活性剤粒子を運ぶためのキャリア粒子とを有する。ま た、このパウダーは、さらに、キャリア粒子の表面に付着された添加剤を有する 。添加剤によって、キャリア粒子からの活性剤粒子の離脱が促進される。
本発明によれば、ドライパウダー吸入器の粒子として好適に使用できる粒子の 製造方法も提供される。この方法は、ドライパウダー吸入器での使用に好適なサ イズを有するキャリア粒子と、添加剤と、を混合するステップを有し、この添加 剤は、キャリア粒子の表面に付着される。
添加剤は、液体の形態でもよく、または、粒子、団粒(即ち粒子の集まり)で もよい。このような形態の添加剤は、キャリア粒子の サンプルに導入される。このサンプルのキャリア粒子は、例えば後述の例のよう に処理済みのものである。キャリア粒子と添加剤とは、添加剤がキャリア粒子の 表面に付着するように混合される。
上述したように、キャリア粒子と添加剤粒子との正確な混合比は、もちろん、 用いられる活性剤粒子や装置のタイプに依存する。上述したように、パウダー内 における添加剤の比率は、特に重要である。
キャリア粒子のサイズは、吸入器の効率において重要なファクターであり、最 適、あるいは最適に近い粒径サイズが好適に選択される。従って、好ましくは、 この方法は、上述の混合ステップに先立って、キャリア粒子のサンプルから適当 なサイズ範囲のキャリア粒子を選択するステップを有する。また、添加剤が粒子 の形態でキャリア粒子に混合されるときは、好ましくは、上記混合ステップに先 立って、添加剤粒子のサンプルから適当なサイズ範囲の添加剤粒子を選択するス テップを有する。適当なサイズを選択するステップは、篩い分けを行うステップ である。
好ましくは、添加剤及びキャリア粒子は、0.1〜0.5時間混合される。粒 子は、回転ブレンダー(tumbling blender)、例えばTurbula Mixerを用いて混 合される。
好ましくは、上記方法は、さらに、キャリア粒子の表面から小さなグレインを 取り除くように、キャリア粒子をを処理するステップを有する。この処理の間、 キャリア粒子のサイズは実質的に変化することはない。
上述したように、キャリア粒子の表面は、通常は滑らかではなく、突起部や裂 溝部(割れ目)がある。その結果、表面には、表面エネ ルギーが高く活性粒子が優先的に付着する領域が生じる。高エネルギーサイトに おける活性粒子は、表面エネルギーの低いサイトに比較して、キャリア粒子の表 面から離れにくく、また、呼吸道に拡散しにくい。上述のキャリア粒子の表面か らグレインを除去する処理において、キャリア粒子表面の凹凸は、小さなグレイ ン即ち微粉末として除去され、これにより、キャリア粒子表面の凹凸による活性 サイトは除去される。
好ましくは、混合ステップは、処理ステップに先立ってなされる。従って、添 加剤は、大きな粒子のままで添加されて、上記の処理の間に小さな粒子となる。
または、上記処理は、添加剤を加えるまえに行ってもよく、または、添加剤及び 活性剤粒子の添加を行った後に行ってもよい。
上記グレイン即ち微粉末は、好ましくは、キャリア粒子の表面に再付着される 。キャリア粒子を処理する目的は、キャリア粒子の表面にある高エネルギーサイ トを減少させることにあり、このことによって、付着力によってキャリア粒子の 表面に付着した活性粒子の団粒が均等に分散されることになり、吸入に際しての 活性粒子の分散が効率的となる。微粉末として突起を除去することにより、突起 に伴う高エネルギーサイトを除去することができるが、キャリア粒子の表面は、 例えば裂溝部のような、別の高エネルギーサイトがまだ残っている。これらのサ イトは、突起を除去する場合に除去する必要はない。従ってこれらの高エネルギ ーサイトの数を減少させるのは極めて有効であろう。
表面から除去される粒子は、微小であり、かつ、熱力学的に不安 定である。このため、キャリア粒子の表面の残りの高エネルギーサイトに吸引さ れ、付着しやすい。さらに、添加剤が粒子の形態で添加される場合、添加剤粒子 は、高エネルギーサイトに引き寄せられ、従って、飽和状態となる。上述したよ うに、このような状況は非常に好ましいものである。
活性粒子を導入する際には、多くの活性サイトは、すでに占有されており、従 って、活性粒子は、キャリア粒子表面の低エネルギーサイトを占有するか、ある いは添加剤の表面に付着することとなる。このことによって、吸入により形成さ れる空気流によって活性粒子の放出が効果的にされ、このことによって、肺内に おける活性粒子の付着を増加させることができる。
“キャリア粒子”という用語は、微小粒子が付着される粒子のことをいう。例 えば、粒子のサイズに関しては、上述したキャリア粒子には、これらの微小粒子 は含まれない。
効果的なステップとしては、粉砕工程を挙げることができる。粉砕工程は、上 記キャリア粒子の上記表面にある突起を微粉末として除去する。上記微粉末のほ とんどは、上記キャリア粒子の表面の高エネルギーサイトに再付着する。
上記粉砕工程は、ボールミルで行われる。上記粒子は、プラスチックボール又 はスチールボールで粉砕することが好ましい。ポリプロピレン材よりなるボール は、あまり粉砕が激しくなく、一方、スチール製のボールは、より粉砕が激しい 。このミルは、約60回転/分で回転される。
または、60回転/分未満の速度で回転させてもよく、例えば、 20回転/分、6回転/分で回転させてもよい。ボールミルによる粉砕を低速度 にすると、上記粒子の表面から粉末を徐々に除去して行くことができるとともに 、キャリア粒子の破砕が低減できる。
粉砕時間を長くするか、激しい粉砕を行うと、粒子の断片が広がり、キャリア 材の断片化した粒子の団粒化が起こることなる。
好適には、粒子は、少なくとも0.25時間以上、好ましくは6時間以下で行 われる。この時間は、粉砕ボールがプラスチック製であるときに好適であること が見いだされた。より密度の高いボール、あるいは他の材質を用いた場合、粉砕 時間は短くなる。これとは別に、別の粉砕法、例えば、循環した低エネルギー流 体を使用する粉砕方法も使用でき、その後篩わけやサイクロン処理(集塵処理) といった方法で上記粒子の表面から粉体を除去する。
上述したように、粒子のサイズは重要であり、上記方法は、さらに、上記処理 ステップに先立って、粒子の好適なサイズ範囲を選択するステップを有すること もできる。
上記処理の間は、キャリア粒子のサイズは実質的には変わらないことは前述し たが、もちろん、キャリア粒子のサイズに、ある程度の小さな変化は生じている 。何故なら、粒子の一部は、上記処理の間に微小粒子として除去されているから である。しかし、このサイズの変化は、従来の、より激しい粉砕における粒径の 変化より小さいものである。上記処理で用いられる穏やかな粉砕を、以下、「磨 食(corrasion)と記載する。
本発明によれば、さらに、ドライパウダー吸入器で用いられるパウダーの製造 方法が得られ、この方法は、 (a)添加剤がキャリア粒子の表面に付着するように、ドライパウダー吸入器 に好適に用いられるサイズのキャリア粒子を添加剤と混合するステップと、 (b)キャリア粒子の実質的なサイズを変更させずに、微小粒子を上記キャリ ア粒子の表面から移動させるように、上記キャリア粒子を処理するステップと、 (c)活性剤粒子がキャリア粒子及び/または添加剤の表面に付着するように 、ステップ(b)で得られた処理済みのキャリア粒子を活性剤と混合するステッ プと、を有する。
また、活性剤粒子と、添加剤と、キャリア粒子とを一つのステップで一度に混 合することによっても、良好なドライパウダーを得ることができる。または、キ ャリア粒子を最初に活性剤と混合し、その後に添加剤を混合してもよい。
さらに、上記とは異なる順にステップを行うことで、良好なドライパウダーを 得ることもできる。例えば、キャリア粒子、添加剤、及び活性剤粒子を混合した 後に粉砕ステップを行ってもよい。または、キャリア粒子を最初に粉砕した後に 、添加剤及び活性剤と混合してもよい。
本発明によれば、ドライパウダー吸入器に用いられるパウダーの製造方法も得 られる、この方法では、上述した粒子ををそれぞれ製造し、これらの粒子を活性 剤粒子と混合して、キャリア粒子及び/または添加剤の表面に活性剤を付着させ る。
本発明によれば、ドライパウダー吸入器に用いられるパウダー内での、キャリ ア粒子の表面に付着した添加剤を、活性剤粒子を運ぶ ために使用することも提供される。この添加剤の使用は、吸入の間にキャリア粒 子の表面からの活性粒子のリリースを促進するためである。このさい、パウダー は、吸入器の作動前においてキャリア粒子から活性剤粒子がリリースされにくい というものである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、添加剤粒子を表面に有したキャリア粒子の断面図である。
図2は、ドライパウダー吸入器の斜視図である。
図3は、ツインステージインピンジャ(impinger)の断面図である。
図4a,bは、図1のキャリア粒子の粉砕処理の効果の説明図である。
試験例1 キャリア粒子は、下記に示す方法によって製造した。メグルラクトース(Megg le lactose)EP D 30(αラクトース1水和物:純粋の乳糖結晶)を用いた。
ラクトース EP D30は、スタート粒径サイズ範囲が好適であり、好適な流動特 性を有している。
(a) 上記ラクトースを下記方法によって篩い分けして直径90μmから 125μmの範囲の粒子を含むサンプルを得た。続いて、約500gのラクトー スを、ステンレススチールを連続的に織ってその目開き径が、63μm、90μ m、125μmである篩を重ね合わせて機械的に40分篩い分けした。上記篩を 、ボウルトン回転ジャイレータ(Boulton rotary gyrator)上で高速で振動させ て、上記篩のメッシュにラクトース粒子が付着するのを防止した。この篩分けプ ロセスを効率化するために、上記篩い分け工程を20 分行った後、上記篩い分けを停止し、上記篩をそれぞれ取り外して、上記篩上の 粉体を除去した。この篩を刷毛で清掃し、粉体を除去して、また上記篩に粉体を 追加した。この篩を積み重ねた後、再度取り付けて、上記篩い分けを再開した。
これは、上記篩い分け工程を効率化するために行うものである。
125μmメッシュを通過し、90μmメッシュ上に残った粉体から、上記ラ クトースEP D30のサンプル200gを分取した。この粒子は、直径90μmか ら125μmの直径を有しているものと考えられる。
(b) 上記ステップ(a)で得られたラクトースサンプルを、ラクトース 粒子を添加剤粒子と混合することにより処理した。2gのロイシン(L−ロイシ ン α−アミノイソカプロン酸)を198gのラクトース粒子に添加し、ターブ ラミキサ(Turbula Mixer)内で約15分混合した。
用いられたロイシン粒子のサイズは、重量比で95%の粒子が150μm未満 の直径を有するものであった。得られた混合物は、重量比で約1%のロイシンを 含んでいた。
図1は、突起部2と裂溝部3とを有する粒子を図示したものである。添加剤粒 子4は、粒子の表面に付着し、その殆どは、表面の活性サイトに付着している。
図1に示されるように、添加剤粒子4は、キャリア粒子の表面の一部のみをカバ ーし、その他の部分は、露出したままになっている。
(c) ステップ(b)で得られる、添加剤粒子を含んだラクトース粒子の サンプルを複数とり、それぞれ活性粒子と混合した。
質量中央粒径(mass median diameter)が1.13μmである0.132gのベクロ メタゾンジプロピオネート(beclomethasone dipropionate:BDP)を、29.8 68gの粒子にガラス乳鉢内で添加した。これにより、上記各サンプルから、そ れぞれ30gの混合物を得た。
また、0.132gのBDPを、ステップ(a)で得られた約90μm〜12 5μmの直径を有するラクトース粒子のサンプル29.868gと混合した。た だし、このラクトース粒子には、添加剤粒子を含ませておらず、このサンプルを 比較例とした。
(d) 一日後、添加剤粒子を含んだキャリア粒子を収容した容器から、そ れぞれ25mgの混合物サンプルをいくつかとりだした。また、添加剤粒子含ま ないキャリア粒子を収容した容器から、それぞれ25mgの混合物サンプルをと りだした。各サンプルは、それぞれサイズ3のカプセルの一つに満たされた[サ イズ3透明カプセル、Dabcaps社製(Hitchen,Herts.,英国)]。これらの満たさ れたカプセルは、一日放置され、蓄積された電荷を減衰させた。
(e) ラクトース粒子を添加剤粒子と混合したことによる効果を、ドライ パウダー吸入装置及び薬物収集装置(pharmacopoeial apparatus)を用いて、生 体外即ちin vitroの状態における吸入器の性能の検証を行った。
(e)(i) 図2は、ロータハーラー(Rotahaler)(Glaxo社の商標)とし て知られているドライパウダー吸入器である。吸入器は、外側の円筒形バレル1 1と内側の円筒形バレル12とを有しておりこれらは、同一の曲率を有しており 、内側バレル12は、外側バレル11の内側にぴったりとはまり込むようになっ ている。メッ シュ13は、内側バレル12の一端に取り付けられており、マウスピース14は 、内側バレル12の端部領域の回りに取り付けられている。
外側バレル11は、その一端が端部領域15によって閉塞されていて、その端 部領域15には、複数のインレットスロット16と、開口17とが設けられてい る。内側バレル12はまた、その開口端まで延び、かつ、内側バレルに長手方向 に沿ったフィン18を有しており、このフィンは、内側バレル12の内側面から 径方向内側に向かって延ばされている。
上記装置を作動させるため、内側バレル12は、外側バレル11の開口端に挿 入されて、マウスピースが外側バレル11に当接され、かつ、内側バレルの開口 端は、端部領域15にくるようになっている。キャリア粒子と活性粒子との混合 物を含有しているカプセル19は、開口17に挿入され、カプセル19部分は、 端部領域15に保持されている。また、カプセル19の部分は内側バレル12内 に延びている。外側バレルは、内側バレル12に対して回転するようにされてお り、このため、フィン18は、カプセルを壊すような配置とされている。患者は 、マウスピース14を通して吸入を行い、空気は、ロータハーラーへとインレッ トスロット16を通して導入されるようになっている。カプセルの内容物は、内 側バレル内部に放出されて、粉体が雲状となり、マウスピース14を介して吸入 が行われる。メッシュ13により、大粒子又は破壊されたカプセルが吸入されな いようになっている。
(e)(ii) 図3は、ツインステージインピンジャ(twin stage impinger)(TSI)の概略図である。TSIは、2つのステージに分離された、 経口吸入装置を試験するための装置である。装置の第1ステージは、図3のライ ンABの右側にあり、上部呼吸管を模したものである。ラインの左側は、第二ス テージであり、このステージは、下部呼吸管(呼吸道)を模したものである。
TSIは、吸入装置のマウスピースが収容されるように成形されたポリジメチル シロキサン製アダプタを有するマウス21と、上部呼吸管をシミュレートするよ うになっている上部チューブ22と上部インピンジャ23と、上部インピンジャ に蓄えられた液体24と、下部呼吸管をシミュレートする下部チューブ25と下 部インピンジャ26と、下部インピンジャに蓄えられた液体27とを有している 。下部インピンジャ26は、アウトレットパイプ28を介して、ポンプ29に連 結されていて、このポンプ29は、TSI装置から、所定の速度で空気を吸引する 。下部チューブ25の基部は、液体27の面と同一となるようにされていて、TS Iを通して吸引される空気のすべてが、液体27を通してバブルされるようにな っている。上部インピンジャと下部インピンジャの双方に用いられる液体は、試 験される薬剤に好適な溶媒である。
使用するに際しては、吸入器をTSIのマウス21に設置する。次いで、TSIの第 二ステージに連結されているポンプ手段29を用いて空気を装置を通して流す。
空気は、マウス21から装置を通して吸引され、上部チューブ22を通り、上部 インピンジャ23と下部チューブ25とを介して下部インピンジャ26へと流れ 、そこで、空気は液体27にバブルされた後、アウトレットパイプ28を通し て排出される。上部インピンジャ23内の液体24は、比較的大きな粒子をトラ ップしてTSIの第二ステージに粒子が達しないようにしている。呼吸管の肺にま で達することができるような微粉体は、TSIの第二ステージへと通過し、これら は、下部インピンジャ内の液体27へと流れていくようになっている。
(f) 下部インピンジャには30mlの溶媒を入れ、上部インピンジャ23 には、7mlの溶媒を入れた。下部チューブ25は、その下部端が、下部インピン ジャ26の水面と同一となるように配置されている。ポンプ29は、装置内の空 気流速が60リットル/分となるように調節した。
ロータハーラーを、空のときに重量を測定した。製剤したカプセルを開口17 へと挿入して、そのときの吸入器の重量を測定した。吸入器のマウスピース14 を、TSIのマウス21に連結して、外側バレル11を回転させ、カプセル19を 破壊し、ポンプの電源を投入し10秒間作動させた。その後ポンプのスイッチを 止めて、TSIからロータハーラーを除去し、その重量を再度測定し、吸入器から 失われた粉体量を計算した。
吸入器内に残留していた粉体を、溶媒によってフラスコ内に洗い出して25m lとした。TSIの第一ステージを形成している装置領域を第二のフラスコへと洗 い出して、溶媒によって50mlとした。TSIの第二ステージを形成している装置 領域を第三のフラスコに洗い出して溶媒によって100mlとした。
別のカプセルについても同様にして予め定めた無作為な順番で試験を行なった 。
TSIのステージからの先出物を有する上記フラスコからの内容物を、高性能 液体クロマトグラフィ(High Performance Liquid Chromatography:HPLC) 分析を用いて分析してBDPを測定した。その結果を、BDPをそれぞれ0.5 μg/ml、1μg/ml含む各標準溶液と比較した。
TSIの各ステージにおけるBDPの百分率は、各カプセルの標準レスポンス (standard response)から算出され、上記処理済みのサンプルと未処理のサン プルとの各平均値が算出された。
(g) 以下の表1に、TSIの各段から回収された各BDP量(μg)を 、処理済み及び未処理の材料の平均として示す。呼吸可能画分(装置から流出し たドラッグ即ち薬剤の総量の百分率として算出される)は、患者の肺深部に到達 することとなる活性剤粒子の比率の指標となる。括弧内の数値は、各値の変動係 数を示す。
上記結果から、TSIの第2ステージにデポジット即ち付着する活性剤粒子が 増加していることが示される。このことは、ロイシンを含有するサンプルは、肺 の深部へのデポジション量、即ち付着した量が増加していることを示す。
加えて、処理済みのサンプルでは、各値の変動係数が減少している。このこと は、結果の再現性が向上していることを示す(管理される薬剤の投与均一性が向 上していることに対応する)。
試験例2 (a) 試験例1(a)と同様にして、直径90μmから125μmの範囲 のラクトース粒子を得た。
(b) 上記ステップ(a)で得られたラクトースサンプルを、ラクトース 粒子を添加剤粒子と混合することにより処理した。4gのロイシン(重量比で9 5%の粒子が、150μm未満の直径を有する)を196gのラクトース粒子に 添加し、試験例1(b)と同様に混合した。得られた混合物は、重量比で約2% のロイシンを含む。
(c) ステップ(b)で得られた、添加剤粒子を含んだラクトース粒子を 、上記試験例1(c)と同様にして、活性剤粒子と混合した。その後、このサン プルを、試験例1の(d)〜(f)に記載されたのと同様にして分析した。
(d) 以下の表2に、上記TSIの各ステージから回収されたBDP(μ g)を、添加剤を含んだ各サンプルの平均値として示し、また、呼吸可能画分も 示した。添加剤を含まない試験例1のサンプルも比較のために示した。
試験例3 (a) 試験例1(a)(b)と同様にして、ラクトース及び重量比で1% のロイシン粒子を含んだキャリア粒子のサンプルを調製した。
(b) キャリア粒子の幾つかのサンプルを、20mmプラスチックボール 1200mlを用いてそれぞれ磁器ボールミル(パスカル エンジニアリング カンパニー:Pascall Engineering Company)内で粉砕した。
いくつかのうちのサンプル(A)は、60rpmで3時間粉砕された。
サンプル(B)は、60rpmで6時間粉砕された。
サンプル(C)及び(D)は、40rpmでそれぞれ2時間、4時間粉砕され た。
(c) 上記サンプルは、試験例1に記載されたようにそれぞれ活性粒子と 混合されて、添加剤が添加され、試験例1の(d)〜(f)に記載されたように 分析がなされた。
(d) 表3に、上記TSIの各ステージから回収されたBD P(μg)を、粉砕された各サンプルの平均値として示し、また、呼吸可能画分 も示した。粉砕を行わなかった(1%のロイシンが添加されている)試験例1の サンプルも比較のために示した。
その結果、呼吸可能画分が大きく増加し、このことにより、粉砕されたサンプ ルの肺深部への付着が増加することが示される。
図4a,bに、粉砕ステップの効果を示す。粒子1の斜線領域5は、粉砕の間 に微小粒子として粒子の表面から除去されたセクションを示す。図4bに示され るように、微小粒子6は、特に活性サイトにおいて、粒子表面に再付着されてい る。
ロイシンの存在下における粉砕粒子のフロー特性の効果を調べた。
ラクトース(直径90〜125μm)の以下に示されるサンプル(X)、(Y )、(Z)のカー指標(Carr's index)を測定した。
(X) 粉砕されたラクトース粒子を含む (Y) 粉砕前にロイシン1%が添加されているラクトース粒子を含む (Z) ロイシン1%が添加されて粉砕されたラクトース粒子を含む 各場合において、粉砕は、20mmプラスチックボール1200mlを用いた 磁器ボールミル内で行われた。このミルは、60rpmで6時間回転された。
各サンプルの重量(W)に対するカー指標は、250cm3のシリンダに注い だときの体積(Vloose)と、サンプルのコンスタントな体積が得られるように このシリンダをタップしたときの体積(Vtap)とを測定することで得られる。
このルーズな状態での密度とタップ後の密度とは、それぞれW/VlooseとW/ Vtapで表され、カー指標は、以下の式により算出される。
カー指標(%)=[(Tapped−loose)/Tapped]×100 各サンプルごとに測定されたカー指標を表4に示す。カー指標が25以下であ ると、通常は、フロー特性が良好であることが示される。カー指標が40以上で あると、フロー特性が良くないことが示される。
上記結果から、粉砕前にロイシンを添加することによって、フロー特性が向上 する、即ちフローが良好となることが示される。
試験例4 (a) 試験例1(a)と同様にして、直径90μmから125μmの範囲 のラクトース粒子を得た。
(b) 上記ステップ(a)で得られたラクトース粒子を添加剤粒子と混合 することにより処理してサンプルを得た。
1gの大豆レシチン粒子を199gのラクトース粒子に加えて、ターブラミキ サ内で15分混合した。得られた混合物は、重量比で約0.5%の大豆レシチン を含んでいた。
(c) ステップ4(b)で得られた粒子の幾つかのサンプルを、それぞれ 磁器ボールミル(パスカル エンジニアリング カンパニー)内で、20mmプ ラスチックボール1200mlとともに粉砕した。これらのサンプルは、それぞ れ60rpmで6時間粉砕された。
(d) ステップ4(c)で得られた粉砕されたサンプルと、ステップ4( b)で得られた未粉砕のサンプルを、それぞれ試験例1(c)と同様にして活性 剤と混合し、試験例1のステップ(d)〜(f)と同様にして分析した。
(e) 表5に、上記TSIの各ステージから回収されたBDP(μg)を 、粉砕された各サンプル及び未粉砕の各サンプルの平均値として示し、また、呼 吸可能画分も示した。
その結果、呼吸可能画分が大きく増加し、このことにより、粉砕されたサンプ ルの肺深部への付着が増加することが示される。
試験例5 (a) 試験例1(a)と同様にして、直径90μmから125μmの範囲 のラクトース粒子を得た。
(b) 上記ステップ(a)で得られたラクトース粒子のサンプルを添加剤 粒子と混合することにより処理してサンプルを得た。
2gのアスパルテーム(Aspartame)粒子を198gのラクトース粒子に添加し 、ターブラミキサ内で15分間混合した。得られた混合物には、重量比で約1% のアスパルテームが含まれていた。
(c) ステップ5(b)で得られた粒子の幾つかのサンプルを、それぞれ 磁器ボールミル(パスカル エンジニアリング カンパニー)内で、20mmプ ラスチックボール1200mlとともに粉砕した。これらのサンプルは、それぞ れ60rpmで6時間粉砕された。
(d) ステップ5(c)で得られた粉砕されたサンプルと、ステップ4( b)で得られた未粉砕のサンプルを、それぞれ添加剤を含む粒子のための試験例 1(c)と同様にして活性剤と混合し、試験例1のステップ(d)〜(f)と同 様にして分析した。
(e) 表6に、上記TSIの各ステージから回収されたBDP(μg)を 、粉砕された各サンプル及び未粉砕の各サンプルの平均値として示し、また、呼 吸可能画分も示した。
これらの結果から、呼吸可能画分は大きく増加しており、粉砕されたサンプル において肺深部への付着が増加することが示される。
試験例6 (a) 試験例1(a)と同様にして、直径90μmから125μmの範囲 のラクトース粒子を得た。
(b) 上記ステップ6(a)で得られたラクトース粒子のサンプルを添加 剤粒子と混合することにより処理して、このラクトース−添加剤粒子混合物を粉 砕した。
5つの異なるアミノ酸を添加剤として含有する5つの異なるサンプルセットを 、以下のようにして調製した。
1200mlの20mmプラスチックボールを有する2.5リットルの磁器ポ ット内で、2gの添加剤粒子をステップ6(a)で得られた198gのラクトー ス粒子に添加した。このポットは、磁器ボールミル(パスカル エンジニアリン グ カンパニー)内に配置され、60rpmで6時間粉砕を行った。
ここで5つのアミノ酸は、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン 、及びバリンであった。
(c) ステップ6(b)で得られた粉砕されたサンプルを、活性粒子と混 合した。上記粒子29.868gに対して、ガラス乳鉢(glass mortar)内で、 0.132gのベクロメタゾンジプロピオネート(beclomethasone dipropionat e:BDP)が添加された。これにより、それぞれ30gの混合物が得られた。
(d) 上記ステップ6(c)で得られたパウダーのサンプルは、試験例1 の(d)〜(f)と同様にしてTSIを用いて分析された。
(e) 表7に、上記TSIの各ステージから回収されたBDP(μg)を 、それぞれ異なる5種の添加剤ごとに、その平均値として示す。また、呼吸可能 画分も示した。比較対照のために、上記ステップ6(a)〜(c)と同様である が添加剤を一切添加しなかったサンプルを調製し、上記ステップ(d)と同様に して分析を行った。
試験例7 (a) 試験例1(a)と同様にして、直径90μmから125μmの範囲 のラクトース粒子を得た。
(b) 上記ステップ7(a)で得られたラクトース粒子のサンプルを、こ のラクトース粒子にアスパルテームの粒子を添加することで処理し、この混合物 を以下のように粉砕した。
1200mlの20mmプラスチックボールを有する2.5リットルの磁器ポ ット内で、2gのアスパルテーム粒子をステップ7(a)で得られた198gの ラクトース粒子に添加した。このポットは、磁器ボールミル(パスカル エンジ ニアリング カンパニー)内に配置され、60rpmで6時間粉砕を行った。
(c) ステップ7(b)で得られた粉砕されたサンプルを、試験例6のス テップ(c)に記載されたようにして活性粒子と混合した。
(d) 得られたサンプルを、試験例1の(d)〜(f)と同様にしてTS Iを用いて分析された。
(e) 表8に、上記TSIの各ステージから回収されたBDP(μg)を 、サンプルの平均値として示す。また、呼吸可能画分も示した。試験例6の対照 例の結果も、比較のために示す。
試験例8 (a) 試験例1(a)と同様にして、直径90μmから125μmの範囲 のラクトース粒子を得た。
(b) 上記ステップ8(a)で得られたラクトース粒子のサンプルを、大 豆レシチンの粒子と混合することにより処理して、この混合物を以下のように粉 砕した。
1200mlの20mmプラスチックボールを収容した2.5リットルの磁器 ポット内で、1gの大豆レシチンをステップ8(a)で得られた199gのラク トース粒子に添加した。このポットは、磁器ボールミル(パスカル エンジニア リング カンパニー)内に配置され、60rpmで6時間粉砕を行った。
(c) ステップ8(b)で得られた粉砕されたサンプルを、試験例6のス テップ(c)に記載されたようにしてBDPと混合し た。
(d) 得られたパウダーのサンプルは、試験例1のステップ(d)〜(f )と同様にしてTSIを用いて分析された。
(e) 表9に、上記TSIの各ステージから回収されたBDP(μg)を 、サンプル平均値として示す。また、呼吸可能画分も示した。比較対照のために 、試験例6の対照例を比較のために示す。
試験例9 (a) 試験例1(a)と同様にして、直径90μmから125μmの範囲 のラクトース粒子を得た。
(b) 上記ステップ9(a)で得られたラクトース粒子のサンプルを、こ のラクトース粒子と小麦スターチ(wheat starch)の粒子との混合を粉砕するこ とにより処理した。ラクトースとスターチとの粉砕されたサンプルは、以下のよ うに調製された。
1200mlの20mmプラスチックボールを収容した2.5リットルの磁器 ポット内で、1gの小麦スターチを199gのラクトース粒子に添加した。この ポットは、磁器ボールミル(パスカル エンジニアリング カンパニー)内に配置され、60rpmで6時間粉砕を行っ た。
(c) ステップ9(b)で得られた粉砕された粒子を活性粒子と混合した 。ガラス乳鉢内で、0.264gの硫酸サルブタモール(salbutamol sulphate :SBS)を29.736gの粒子に添加し、それぞれ30gの混合物を得た。
(d) ステップ9(c)で得られたパウダーのサンプルは、試験例1のス テップ(d)〜(f)と同様にしてTSIを用いて、SBS量が分析された。
表9に、上記装置及びTSIの各ステージから回収されたSBS量(μg)を 、サンプル平均値として示す。また、呼吸可能画分も示した。なお、括弧内の数 値は、変動係数を示す。
試験例10 (a) 試験例1(a)と同様にして、直径90μmから125μmの範囲 のラクトース粒子を得た。
(b) 以下の手法によって、ラクトースに対して添加剤を添加した。
1gの大豆レシチン(重量比で90%の粒子が710μm未満)を10gの水 と10gのlMS(または20gの95%エタノール)とともに溶解させ、高剪 断ミキサ内で、この溶解液を199gのラクトース粒子に加えた。
この高剪断ミキサ内の混合物を4分間混合し、その後にトレイ上で40℃で6 時間乾燥させた。このパウダーは、500μmシーブによってふるい分けられた 。得られたサンプルには、重量比で約0.5gの大豆レシチンが含まれていた。
(c) ステップ10(b)で得られたサンプルを、試験例1(c)におけ る処理された粒子と同様にして、それぞれ活性粒子と混合した。その後、試験例 1の(d)〜(f)と同様にして分析を行った。
(d) 表11に、TSIの各ステージから回収されたBDP量(μg)を、 サンプル平均値として示す。また、呼吸可能画分も示した。
この結果から、TSIの第2ステージ内に付着する活性剤が増加していること が分かる。このことは、大豆レシチンを含有するサン プルの肺深部への付着量が増加することを示す。
試験例11 添加剤としてロイシンを含む粉砕されたラクトースのサンプルを複数調製し、 TSIを用いて試験することで、異なるドライパウダー吸入装置及び異なる薬剤 を用いることによる効果を検査した。
(i) ラクトースとロイシンの粉砕されたサンプルを以下のようにして調 製した。
(a) 直径が90〜125μmの範囲であるラクトース粒子のサンプルを 、試験例1(a)と同様にして調製した。
(b) 上記ステップ11(a)で得られたラクトース粒子の各サンプルを 、ラクトース粒子にロイシン粒子を添加し、この混合物を粉砕することによって 処理した。
1200mlの20mmプラスチックボールを収容した2.5リットルのポッ ト内で、2gのロイシン粒子を198gのラクトース粒子に添加した。その後、 このポットは、ボールミル(パスカルエンジニアリング カンパニー)内に配置 され、60rpmで6時間粉砕を行った。
(ii) 上記ステップ(i)で得られた粒子のサンプルの幾つかを、それ ぞれ以下のようにして活性剤粒子と混合した。
(a) ガラス乳鉢内で、0.132gのBDPを29.868gの上記粒 子に添加して混合した。
(b) ガラス乳鉢内で、0.132gのSBSを29.868gの上記粒 子に添加して混合した。
(c) ガラス乳鉢内で、0.264gのブデゾナイド(budesonede:BS N)を29.736gの上記粒子に添加して混合した。
(iii) 上記(ii)で得られたパウダーを、3種のそれぞれ異なる吸 入装置を用いて、TSIを用いて分析した。
(a) ロータハラー(Rotahaler:Glaxo社の商標) 上記パウダーは、試験例1のステップ(d)〜(f)に記載の通りに分析され た。
(b) ディスクハラー(Diskhaler:Glaxo社の商標) 容器から、上記パウダーの幾つかのサンプルをそれぞれ25mgずつ分取した 。各サンプルは、市販のベコディスク(Glaxo社の商標)のパッケージのブリス ターポケット(blister pocket)を満たすように用いられた。このブリスターポ ケットからは、市販の製剤(formulation)を予め除去しておいた。上記のよう に、市販の製剤を除去して再度上記サンプルで満たされたブリスターパッケージ は、一日放置されて、蓄積された静電気を減少させた。
ディスクハラー内のパウダーの性能を検証するために、ブリスターパッケージ をディスクハラー内に挿入し、この吸入器のマウスピースをTSIのマウスピー スに接続した。その分析は、試験例1のステップe(ii)〜(f)と同様にし てなされた。
(c) サイクロハラー(Cycloyaler:Pharbita B.V社製) 上記パウダーの分析方法は、試験例1の(d)〜(f)と同様にしてなされた 。
(iv) 各吸入装置に対して、市販の活性剤の製剤であるBDP,SBS ,及びBSNを用いて、分析を繰り返した(これらの 製剤は、添加剤を含有せず、また、(iii)での試験におけるパウダーの処理 も行われていない)。
ロータハラーにおいては、市販のBSN製剤は得られなかった。そこで、比較 のために、上述のロイシンを添加しない場合のようにして製剤を調製した。
表12に、上記装置及びTSIのステージ1、2における活性剤(BDP,S BS,BSN)量(μg)と、呼吸可能画分とを示す。なお、試験は繰り返し行 い、その平均値を表に示した。括弧内の数値は、変動係数を示す。表12の結果 は、3種のそれぞれ異なる吸入装置であるロータハラー(RH)、ディスクハラ ー(DH)、サイクロハラー(CH)に関して示したものであり、市販の製剤( commercial formation:C)と添加剤としてロイシン(leucine)を含有するパ ウダー(L)とのそれぞれの結果を示す。
試験例12 L−ロイシンを添加剤としてそれぞれ異なる濃度で含有する、粉砕されたラク トースのサンプルを調製し、TSIを用いて、ロイシン含有量の変化による効果 を検証した。
(a) 粒径が90〜125μmの範囲にあるラクトース粒子のサンプルを 、上記試験例1(a)と同様にして複数調製した。
(b) 上記(a)で得られたラクトース粒子の各サンプルを、このラクト ース粒子をL−ロイシンの添加剤粒子とともに粉砕(磨食:corrading)して処 理した。
3mmのスチールボール200mlを収容した2.5リットルのポット内で、 適切な重量の添加剤粒子を適切な量のラクトース粒子に加えた。このポットは、 どの場合においても、その後ボールミル(パスカルエンジニアリングカンパニー )に配置され、60rpmで6時間粉砕された。
種々のサンプルにおけるL−ロイシン(添加剤粒子)及びラクトース粒子の重 量を、以下の表13に示す。
各濃度に対して複数のサンプルを調製した。
一旦各サンプルを全6時間粉砕した後に、上記ポットを開いて、パウダーを定 性的に評価して、ケーキング(caking)の状態を調べた。ケーキングは、ポット のエッジ部分周囲の非再分散性の材質が出現したことを示し、処理性に乏しい( poor processibility)、即ちプロセスに対する順応性に乏しいことを表すもの である。L−ロイシンの濃度が1〜6%に増加するに従って、ケーキングが非常 に大きく増大していた。実際、L−ロイシンが6%になると、劇的に高いレベル のケーキングが観察された。このことは、この混合物を商業ベースで効率的に製 造することは困難であることを示す。
(c) 上記(b)で得られた、粉砕されたサンプルは、その後、試験例1 と同様にして、BDPの活性剤粒子と混合された。
(d) 上記(c)で得られた、活性剤粒子と混合した粉砕された各サンプ ルは、その後試験例1のステップ(d)〜(f)と同様にして分析された。
以下の表14に、上記装置及びTSIの各ステージから回収されたBDP量( μg)を、繰り返し行われた試験の平均値として示す。また、呼吸可能画分もあ わせて示した。さらに、括弧内の値は変動係数を示す。ロイシン粒子を添加しな い点を除いては上述のように調製を行って得られた試料における結果を、対照例 として示す。
上記結果から、ロイシン濃度が2%を越えると、呼吸可能画分は増加しないこ とが示される。ロイシン濃度が2%を超えると、上述のようにプロセスに対する 順応性に悪影響を与え、ロイシン濃度が5%を超えると、得られる混合物は、製 造が非常に困難となる。
どのパウダーに対しても、分離(segregate)しやすいかどうかの傾向を定性 的に評価することが可能である。以下にその方法を示す。
13個のインターロッキング(interlocking)プラスチックシリンダ(内直径 及び高さは、それぞれ約1cmである)をタワーに組み立てた。その後、このタ ワーに注意深くドライパウダー製剤のサンプルを満たして、この試験用のパウダ ーの高さ約13cmのスタックを製造した。その後、最上部のシリンダの頂面の 異なる点から、このパウダーの約25mgの二つのサンプル(正確な重量は化学 天秤で測定した)を取り出した。これにより、このパウダーの初期均一性を評価 した。この最上部のシリンダをスライドさせてスタックから除去した。この処理 を、元のスタックの最初の10のシリンダのそれぞれから二つのサンプルが取り 出されるまで繰り返した。
試験例1(f)に記載したTSI試験を用いたHPLC分析と同様にして、各 パウダーサンプルの薬剤成分を調べた。
初期均一性を決定するために、各サンプルにおける薬剤量(HPLCにより決 定される)を、パウダーサンプルの元の記録された重量に対する百分率で表した 。各サンプルにおける値の平均をとって平均値とし、その後に変動係数(coeffi cient variation:CV)を算出した。この変動係数は、混合物の均一性の直接 的な指標となる。
その後、ドライパウダー薬剤の均一性における薬学上の処理条件効果をシミュ レートするために、以下の処理を行った。
上述のようにドライパウダー試薬で満たされたシリンダタワーは、 電気振動ユニットに取り付けられた。この振動ユニットは、振動数50Hz、振 動強さ(vibrational amplitude)2gに設定された。その後、振動ユニットの スイッチを入れて試験パウダーを収容したシリンダを垂直に15分間振動させた 。この振動を行う目的は、商用のプロセスの完に行われる処理に、このパウダー をさらすためである。その後、ドライパウダー薬剤の均一性を、上述したのと実 質的に同様の処理を行うことで評価した。
振動処理を行うことで、パウダーがコンパクトになり、その結果、例えば、3 つの最上部のシリンダからは振動の終了後にパウダーがなくなって空になってい た。これらの空になったシリンダは、統計解析には含まれない。
パウダーは、その振動後の均一性が振動係数百分率として測定された。振動係 数が5%未満であれば許容範囲にあるとみなされ、2%であれば優れているとい える。
試験例13 L−ロイシンやステアリン酸マグネシウム(magnesium stearate)とを添加剤 として含むパウダーのサンプルを調製し、このパウダーの分離傾向を定性評価し た。その方法の詳細を以下に示す。
(a) 試験例1(a)と同様にして、直径90μmから125μmの範囲 のラクトース粒子を得た。
(b) 上記(a)で得られたラクトース粒子のサンプルを、このラクトー ス粒子と第3成分の添加剤粒子とを粉砕することによって処理した。この添加剤 粒子は、L−ロイシンまたはステアリン酸マグネシウムよりなるものである。
200mlの3mmスチールボールを収容した2.5リットルの磁器ポット内 で、適切な重量のラクトース粒子に対して添加剤を適切な量だけ添加した。いず れの場合においても、このポットは、ボールミル(パスカル エンジニアリング カンパニー)内に配置され、60rpmで6時間粉砕が行われた。
種々のテストにおける添加剤粒子の重量及びタイプと、ラクトース粒子の重量 の詳細を以下の表15に示す。
(c) 上記(b)で得られた粉砕されたサンプルを、試験例1(c)と同 様にしてBDP活性粒子と混合した。
(d) その後、プラスチックシリンダのタワーを用いて、ステップ(c) で得られたパウダーに対して上述した分離テストを行った。各パウダーにおいて 、最初のテストでは、上記振動処理は行わず、これにより初期均一性を測定した 。この初期均一性は、変動係数の百分率として示される。次に、振動後の均一性 を測定するために、振動処理後に第2の試験が行われた。振動後の均一性も、変 動係数の百分率として示される。
第2の試験においては、上部の3つのシリンダは、振動後に実質的に空になり 、従って、これらのシリンダは、統計分析においては除外した。これらの試験の 結果を表16に示す。
1.5%のステアリン酸マグネシウム混合物は、初期均一性が低く、従って、 この混合物の分離性が非常に大きいことが示される。振動後の結果から、商用プ ロセスにおいてさらされることになる条件においては、混合物の安定性に乏しい ことが示される。従って、ステアリン酸マグネシウムを1.5%添加した場合、 呼吸可能画分に関しては満足し得る結果が得られているものの、商業ベースにお ける環境で均質性を保つという、その他の重要な要求を満たすには至っていない ことが示される。
一方、ロイシンを含有するパウダーは、呼吸可能画分が満足し得るレベルにあ り、なおかつ、初期均一性に優れ、集中的に振動にさらされても、優れた均一性 が維持されていることが示される。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】1997年1月22日
【補正内容】 請求の範囲 1.ドライパウダー吸入器で使用するパウダーであって、前記パウダーは、活性 剤粒子と、活性剤粒子を運ぶためのキャリア粒子と、を含み、前記パウダーは、 吸入器の作動時にキャリア粒子からの活性剤粒子の分散を促進するための添加剤 を、前記キャリア粒子の表面上に有しており、前記添加剤は、アミノ酸を含むこ とを特徴とするパウダー。 2.前記アミノ酸は、ロイシンであることを特徴とする請求項1記載のパウダー 。 3.前記パウダーは、前記パウダー重量に対して重量比で4%以下の添加剤を含 むことを特徴とする請求項1または2記載のパウダー。 4.前記パウダーは、前記パウダー重量に対して重量比で2%以下の添加剤を含 むことを特徴とする請求項3記載のパウダー。 5.前記添加剤は、粒子の形態であり、前記添加剤は、前記キャリア粒子の表面 に付着していることを特徴とする請求項1〜4記載のパウダー。 6.ドライパウダー吸入器で使用するパウダーであって、前記パウ ダーは、活性剤粒子と、活性剤粒子を運ぶためのキャリア粒子と、を含み、前記 パウダーは、吸入器の作動時にキャリア粒子からの活性剤粒子の分散を促進する ための添加剤を、前記キャリア粒子の表面上に有しており、 前記パウダーは、前記吸入器の作動前では、前記キャリア粒子から前記活性剤 粒子が分離しにくくなっていることを特徴とするパウダー。 7.前記パウダーは、前記パウダー重量に対して重量比で5%以下の添加剤を含 むことを特徴とする請求項6記載のパウダー。 8.前記パウダーは、前記パウダー重量に対して重量比で2%以下の添加剤を含 むことを特徴とする請求項7記載のパウダー。 9.前記キャリア粒子は、一種以上の結晶質の糖類を含むことを特徴とする請求 項6又は7又は8記載のパウダー。 10.前記キャリア粒子は、ラクトース粒子であることを特徴とする請求項9記 載のパウダー。 11.前記キャリア粒子の実質的にすべて(重量で)は、直径が20μmから1 000μmであることを特徴とする請求項6〜10のいずれかに記載のパウダー 。 12.前記添加剤は、生理的に許容される材料から成ることを特徴とする請求項 6〜11のいずれかに記載のパウダー。 13.前記添加剤は、アミノ酸とその誘導体、0.25KDaから1000KD aまでの間の分子量を有するポリペプチドとその誘導体及びペプチドのうちから 選択された一つ以上の化合物を含むことを特徴とする請求項6〜12のいずれか に記載のパウダー。 14.前記添加剤は、アミノ酸を含むことを特徴とする請求項13記載のパウダ ー。 15.前記添加剤は、実質的にロイシンから成ることを特徴とする請求項14記 載のパウダー。 16.前記添加剤は、一種以上の水溶性物質を含むことを特徴とする請求項6〜 15のいずれかに記載のパウダー。 17.前記添加剤は、リン脂質又はその誘導体を含むことを特徴とする請求項1 6記載のパウダー。 18.前記添加剤は、大豆レシチンを含むことを特徴とする請求項17記載のパ ウダー。 19.前記添加剤は、一種以上の界面活性剤を含むか、または一種 以上の界面活性剤より成ることを特徴とする請求項6〜18のいずれかに記載の パウダー。 20.前記添加剤は、非着性の物質であることを特徴とする請求項6〜19のい ずれかに記載のパウダー。 21.前記添加剤は、減摩剤であることを特徴とする請求項6〜21のいずれか に記載のパウダー。 22.前記添加剤は、双極子イオンを含むことを特徴とする請求項6〜21のい ずれかに記載のパウダー。 23.前記添加剤は、両性イオンから成ることを特徴とする請求項22記載のパ ウダー。 24.前記添加剤は、粒子の形態であり、前記添加剤は、前記キャリア粒子の表 面に付着していることを特徴とする請求項6〜23記載のパウダー。 25.添加粒子の少なくとも95重量%は、直径が100μm以下であることを 特徴とする請求項24記載のパウダー。 26.前記添加粒子の質量中央径は、約10μm以下であることを特徴とする請 求項25記載のパウダー。 27.前記パウダーは、キャリア粒子の重量に対して重量比で0.1%以上の添 加粒子を含むことを特徴とする請求項6〜26のいずれかに記載のパウダー。 28.前記添加剤は、キャリア粒子表面を不連続にカバーすることを特徴とする 請求項6〜27のいずれかに記載のパウダー。 29.前記添加剤は、キャリア粒子表面に不連続にカバーする一方で、キャリア 粒子表面で飽和することを特徴とする請求項27記載のパウダー。 30.活性剤粒子の質量中央径は、10μm以下であることを特徴とする請求項 6〜29記載のパウダー。 31.前記活性剤粒子は、β2−アゴニストを含むことを特徴とする請求項6〜 30記載のパウダー。 32.前記活性剤粒子は、サルブタモール、サルブタモールの塩、または両者の 組合せのいずれかを含むことを特徴とする請求項31記載のパウダー。 33.前記活性剤粒子は、ベクロメタゾンジプロピオネートを含むことを特徴と する請求項6〜32のいずれかに記載のパウダー。 34.請求項6〜33のいずれかに記載のパウダーで使用される粒子であって、 前記粒子は、トライパウダー吸入器での使用に適したサイズを有した第一の組成 を有するキャリア粒子と、第二の組成を有する添加剤と、を含み、 前記添加剤の少なくとも一部は、キャリア粒子の表面に付着していることを特 徴とする粒子。 35.ドライパウダー吸入器で使用するパウダーであって、前記パウダーは、活 性剤粒子と、活性剤粒子を運ぶキャリア粒子と、を含み、 前記パウダーは、前記キャリア粒子からの前記活性剤粒子の分離を促進するた めに前記キャリア粒子の表面に付着した添加剤を含むことを特徴とするパウダー 。 36.請求項34記載の粒子を製造する方法であって、前記方法は、ドライパウ ダー吸入器での使用に適した大きさのキャリア粒子と、前記キャリア粒子の表面 に付着する添加剤と、を混合するステップを含むことを特徴とする方法。 37.前記方法は、前記混合ステップの前に、キャリア粒子のサンプルから、そ のサイズが適当な範囲にあるキャリア粒子を選択するステップを含むことを特徴 とする請求項36記載の方法。 38.前記添加剤は、前記キャリア粒子と混合される際には、粒子の形態である ことを特徴とする請求項36又は37記載の方法。 39.前記方法は、前記混合ステップの前に、添加粒子のサンプルから適当な大 きさの範囲にある添加粒子を選択するステップを含むことを特徴とする請求項3 8記載の方法。 40.前記添加剤は、液体、溶液又は懸濁液の形状で付加されることを特徴とす る請求項36又は37記載の方法。 41.前記添加剤及び前記キャリア粒子は、0.1時間から0.5時間混合され ることを特徴とする請求項36〜40のいずれかに記載の方法。 42.前記キャリア粒子は、タンブリングブレンダによって添加剤と混合される ことを特徴とする請求項36〜41のいずれかに記載の方法。 43.前記方法は、前記キャリア粒子表面から微小粒子を除去するようにキャリ ア粒子を処理するステップを含み、前記処理の間キャリア粒子の大きさは実質的 に変化しないことを特徴とする請求項36〜42のいずれかに記載の方法。 44.前記混合ステップは、前記処理ステップに先立って行われる ことを特徴とする請求項43記載の方法。 45.前記微小粒子は、キャリア粒子の表面に再付着することを特徴とする請求 項43又は44記載の方法。 46.前記処理ステップは、粉砕ステップであることを特徴とする請求項43〜 45のいずれかに記載の方法。 47.前記粉砕ステップは、ボールミルで行われることを特徴とする請求項46 記載の方法。 48.前記粒子は、プラスチックボールを使用して粉砕されることを特徴とする 請求項47記載の方法。 49.前記粒子は、0.25時間〜6時間粉砕されることを特徴とする請求項4 6又は47又は48記載の方法。 50.ドライパウダー吸入器で使用するパウダーを製造する方法であって、前記 方法は、 (a)ドライパウダー吸入器での使用に適した大きさのキャリア粒子を添加剤 と混合して、前記添加剤が前記キャリア粒子の表面に付着するようにし、 (b)前記キャリア粒子表面から微小粒子を除去するように該キャリア粒子を 処理し、この処理の間キャリア粒子の大きさは実質的 には変化せず、 (c)前記処理された粒子を活性剤粒子と混合して、前記活性剤粒子が前記キ ャリア粒子及び/又は添加剤の表面に付着するようにするステップを含むことを 特徴とする方法。 51.ドライパウダー吸入器で使用するパウダーを製造する方法であって、前記 方法は、請求項36〜49のいずれかに記載の方法によって粒子を製造し、前記 活性剤粒子が前記キャリア粒子及び/又は前記添加剤の表面に付着するように前 記粒子を活性剤粒子と混合するステップを含むことを特徴とする方法。 52.ドライパウダー吸入器で使用する粒子であって、前記粒子は、請求項36 〜49のいずれかに記載の方法によって製造されることを特徴とする粒子。 53.ドライパウダー吸入器で使用するパウダーであって、前記パウダーは、請 求項50又は51記載の方法によって製造されることを特徴とするパウダー。 54.ドライパウダー吸入器で使用するパウダーによって活性剤粒子を運ぶため にキャリア粒子の表面に付着され、かつ、吸入時に前記キャリア粒子の表面から の活性剤粒子の分離を促進するための添加剤の使用であって、前記パウダーは、 前記吸入器の作動前において前記キャリア粒子から前記活性剤粒子の分離傾向が 低いものであ ることを特徴とするパウダー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),UA(AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM ),AL,AM,AT,AU,AZ,BB,BG,BR ,BY,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE, ES,FI,GB,GE,HU,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US ,UZ,VN

Claims (49)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.ドライパウダー吸入器で使用するパウダーであって、前記パウダーは、活性 剤粒子と、活性剤粒子を運ぶためのキャリア粒子と、を含み、前記パウダーは、 吸入器の作動時にキャリア粒子からの活性剤粒子の分散を促進するための添加剤 を、前記キャリア粒子の表面上に有しており、 前記パウダーは、前記吸入器の作動前では、前記キャリア粒子から前記活性剤 粒子が分離しにくくなっていることを特徴とするパウダー。
  2. 2.前記パウダーは、前記パウダー重量に対して重量比で5%以下の添加剤を含 むことを特徴とする請求項1記載のパウダー。
  3. 3.前記パウダーは、前記パウダー重量に対して重量比で2%以下の添加剤を含 むことを特徴とする請求項2記載のパウダー。
  4. 4.前記キャリア粒子は、一種以上の結晶質の糖類を含むことを特徴とする請求 項1又は2又は3記載のパウダー。
  5. 5.前記キャリア粒子は、ラクトース粒子であることを特徴とする請求項4記載 のパウダー。
  6. 6.前記キャリア粒子の実質的にすべて(重量で)は、直径が20μmから10 00μmであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のパウダー。
  7. 7.前記添加剤は、生理的に許容される材料から成ることを特徴とする請求項1 〜6のいずれかに記載のパウダー。
  8. 8.前記添加剤は、アミノ酸とその誘導体、0.25KDaから1000KDa までの間の分子量を有するポリペプチドとその誘導体及びペプチドのうちから選 択された一つ以上の化合物を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記 載のパウダー。
  9. 9.前記添加剤は、アミノ酸を含むことを特徴とする請求項8記載のパウダー。
  10. 10.前記添加剤は、実質的にロイシンから成ることを特徴とする請求項9記載 のパウダー。
  11. 11.前記添加剤は、一種以上の水溶性物質を含むことを特徴とする請求項1〜 10のいずれかに記載のパウダー。
  12. 12.前記添加剤は、リン脂質又はその誘導体を含むことを特徴とする請求項1 1記載のパウダー。
  13. 13.前記添加剤は、大豆レシチンを含むことを特徴とする請求項12記載のパ ウダー。
  14. 14.前記添加剤は、一種以上の界面活性剤を含むか、または一種以上の界面活 性剤より成ることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載のパウダー。
  15. 15.前記添加剤は、非着性の物質であることを特徴とする請求項1〜14のい ずれかに記載のパウダー。
  16. 16.前記添加剤は、減摩剤であることを特徴とする請求項1〜15のいずれか に記載のパウダー。
  17. 17.前記添加剤は、双局子イオンを含むことを特徴とする請求項1〜16のい ずれかに記載のパウダー。
  18. 18.前記添加剤は、両性イオンから成ることを特徴とする請求項17記載のパ ウダー。
  19. 19.前記添加剤は、粒子の形態であり、前記添加剤は、前記キャリア粒子の表 面に付着していることを特徴とする請求項1〜18記載のパウダー。
  20. 20.添加粒子の少なくとも95重量%は、直径が100μm以下 であることを特徴とする請求項19記載のパウダー。
  21. 21.前記添加粒子の質量中央径は、約10μm以下であることを特徴とする請 求項20記載のパウダー。
  22. 22.前記パウダーは、キャリア粒子の重量に対して重量比で0.1%以上の添 加粒子を含むことを特徴とする請求項1〜21のいずれかに記載のパウダー。
  23. 23.前記添加剤は、キャリア粒子表面を不連続にカバーすることを特徴とする 請求項1〜22のいずれかに記載のパウダー。
  24. 24.前記添加剤は、キャリア粒子表面を不連続にカバーする一方で、キャリア 粒子表面で飽和することを特徴とする請求項17記載のパウダー。
  25. 25.活性剤粒子の質量中央径は、10μm以下であることを特徴とする請求項 1〜24記載のパウダー。
  26. 26.前記活性剤粒子は、β2−アゴニストを含むことを特徴とする請求項1〜 25記載のパウダー。
  27. 27.前記活性剤粒子は、サルブタモール、サルブタモールの塩、または両者の 組合せのいずれかを含むことを特徴とする請求項26 記載のパウダー。
  28. 28.前記活性剤粒子は、ベクロメタゾンジプロピオネートを含むことを特徴と する請求項1〜27のいずれかに記載のパウダー。
  29. 29.請求項1〜28のいずれかに記載のパウダーで使用される粒子であって、 前記粒子は、トライパウダー吸入器での使用に適したサイズを有した第一の組成 を有するキャリア粒子と、第二の組成を有する添加剤と、を含み、 前記添加剤の少なくとも一部は、キャリア粒子の表面に付着していることを特 徴とする粒子。
  30. 30.ドライパウダー吸入器で使用するパウダーであって、前記パウダーは、活 性剤粒子と、活性剤粒子を運ぶキャリア粒子と、を含み、 前記パウダーは、前記キャリア粒子からの前記活性剤粒子の分離を促進するた めに前記キャリア粒子の表面に付着した添加剤を含むことを特徴とするパウダー 。
  31. 31.請求項29記載の粒子を製造する方法であって、前記方法は、ドライパウ ダー吸入器での使用に適した大きさのキャリア粒子と、前記キャリア粒子の表面 に付着する添加剤と、を混合するステップを含むことを特徴とする方法。
  32. 32.前記方法は、前記混合ステップの前に、キャリア粒子のサンプルから、そ のサイズが適当な範囲にあるキャリア粒子を選択するステップを含むことを特徴 とする請求項31記載の方法。
  33. 33.前記添加剤は、前記キャリア粒子と混合される際には、粒子の形態である ことを特徴とする請求項31又は32記載の方法。
  34. 34.前記方法は、前記混合ステップの前に、添加粒子のサンプルから適当な大 きさの範囲にある添加粒子を選択するステップを含むことを特徴とする請求項3 3記載の方法。
  35. 35.前記添加剤は、液体、溶液又は懸濁液の形状で付加されることを特徴とす る請求項31又は32記載の方法。
  36. 36.前記添加剤及び前記キャリア粒子は、0.1時間から0.5時間混合され ることを特徴とする請求項31〜35のいずれかに記載の方法。
  37. 37.前記キャリア粒子は、タンブリングブレンダによって添加剤と混合される ことを特徴とする請求項31〜36のいずれかに記載の方法。
  38. 38.前記方法は、前記キャリア粒子表面から微小粒子を除去するようにキャリ ア粒子を処理するステップを含み、前記処理の間キャ リア粒子の大きさは実質的に変化しないことを特徴とする請求項31〜37のい ずれかに記載の方法。
  39. 39.前記混合ステップは、前記処理ステップに先立って行われることを特徴と する請求項38記載の方法。
  40. 40.前記微小粒子は、キャリア粒子の表面に再付着することを特徴とする請求 項38又は39記載の方法。
  41. 41.前記処理ステップは、粉砕ステップであることを特徴とする請求項38〜 40のいずれかに記載の方法。
  42. 42.前記粉砕ステップは、ボールミルで行われることを特徴とする請求項41 記載の方法。
  43. 43.前記粒子は、プラスチックボールを使用して粉砕されることを特徴とする 請求項42記載の方法。
  44. 44.前記粒子は、0.25時間〜6時間粉砕されることを特徴とする請求項4 1又は42又は43記載の方法。
  45. 45.ドライパウダー吸入器で使用するパウダーを製造する方法であって、前記 方法は、 (a)ドライパウダー吸入器での使用に適した大きさのキャリア 粒子を添加剤と混合して、前記添加剤が前記キャリア粒子の表面に付着するよう にし、 (b)前記キャリア粒子表面から微小粒子を除去するように該キャリア粒子を 処理し、この処理の間キャリア粒子の大きさは実質的には変化せず、 (c)前記処理された粒子を活性剤粒子と混合して、前記活性剤粒子が前記キ ャリア粒子及び/又は添加剤の表面に付着するようにするステップを含むことを 特徴とする方法。
  46. 46.ドライパウダー吸入器で使用するパウダーを製造する方法であって、前記 方法は、請求項31〜44のいずれかに記載の方法によって粒子を製造し、前記 活性剤粒子が前記キャリア粒子及び/又は前記添加剤の表面に付着するように前 記粒子を活性剤粒子と混合するステップを含むことを特徴とする方法。
  47. 47.ドライパウダー吸入器で使用する粒子であって、前記粒子は、請求項31 〜44のいずれかに記載の方法によって製造されることを特徴とする粒子。
  48. 48.ドライパウダー吸入器で使用するパウダーであって、前記パウダーは、請 求項45又は46記載の方法によって製造されることを特徴とするパウダー。
  49. 49.ドライパウダー吸入器で使用するパウダーによって活性剤粒 子を運ぶためにキャリア粒子の表面に付着され、かつ、吸入時に前記キャリア粒 子の表面からの活性剤粒子の分離を促進するための添加剤の使用であって、前記 パウダーは、前記吸入器の作動前において前記キャリア粒子から前記活性剤粒子 の分離傾向が低いものであることを特徴とするパウダー。
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