JPH1060133A - 金属ラミネート用白色ポリエステルフィルムとその製造法 - Google Patents

金属ラミネート用白色ポリエステルフィルムとその製造法

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JPH1060133A
JPH1060133A JP21705796A JP21705796A JPH1060133A JP H1060133 A JPH1060133 A JP H1060133A JP 21705796 A JP21705796 A JP 21705796A JP 21705796 A JP21705796 A JP 21705796A JP H1060133 A JPH1060133 A JP H1060133A
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mol
film
polyester
less
unit
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JP21705796A
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English (en)
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Tetsuo Matsumoto
哲夫 松本
Norikazu Matsui
規和 松井
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた熱ラミネート性、強度を有し、隠蔽
性、白度に優れた金属ラミネート用白色ポリエステルフ
ィルムを提供する。 【解決手段】 エチレンテレフタレート単位92.5〜70モ
ル%とエチレンイソフタレート単位5〜25モル%とジエ
チレンテレ(イソ)フタレート単位2.5 〜5モル%から
なる、極限粘度が 0.5以上のポリエステルに酸化チタン
が20〜40重量%配合された組成物で構成された二軸延伸
フィルムであって、(1) 引張強度 15kgf/mm2以上、(2)
160 ℃における熱収縮率 5.0%以下、(3) 光学密度 0.3
以上、(4)光沢度10以上、(5) 白度81.0以上、及び(6)
接着力 300gf以上の特性を満足するポリエステルフィ
ルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた熱ラミネー
ト性、成形性及び引張強度を有し、隠蔽性、白度に優れ
た金属缶の外面被覆に好適に用いられる金属ラミネート
用白色ポリエステルフィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】食品、飲料用の包装には、スチール缶、
アルミ缶等の金属缶が大量に使用されている。これらの
金属缶は、耐食性、印刷性等を付与するために、従来、
熱硬化性樹脂を主成分とする溶剤型塗料を塗布して用い
られてきた。しかし、このような塗料の塗布は、生産性
が悪いと共に、環境汚染等の問題があり、近時、二軸延
伸されたプラスチックフィルムあるいはこれをベースと
し、ヒートシール可能なフィルムをラミネートした積層
フィルムを用いて金属ラミネートすることが多くなって
きた。
【0003】プラスチックフィルムで被覆した金属缶
は、鋼板、アルミ板等の金属板 (メッキ等の表面処理を
施したものを含む) にプラスチックフィルムをラミネー
トし、ラミネート金属板を成形加工して製造される。そ
して、ここで用いるプラスチックフィルムには、金属
板とのラミネート性がよい、成形性に優れている、
成形時にフィルムの剥離、亀裂、クラック、ピンホール
の発生がない、缶内容物の風味を損ねることがない、
レトルト処理をしたときにウォータースポットや白粉
が発生しない、隠蔽性、白度に優れている、といった
数々の特性が同時に要求される。
【0004】そこで、特に、缶外面用フィルムとして、
プラスチックフィルムの中でも、二酸化チタンを高濃度
で充填したポリエチレンテレフタレートもしくはその共
重合体の二軸延伸フィルムが、物理的、機械的、化学的
特性に優れ、かつ、製造コストが低く、コストパフォー
マンスに優れた素材として用いられているが、熱ラミネ
ート性、強度、隠蔽性、白度といった点に問題があっ
た。
【0005】このような問題を解決するものとして、例
えば、特定の顔料濃度のポリエステルフィルム(特開昭
62− 21428号公報、特開平5−170942号公報、同5−33
9391号公報)、特定粘度のポリエステルフィルム(特開
平6−271686号公報)、特定の結晶配向度を有するポリ
エステルフィルム(特開平6− 49234号公報)、複層ポ
リエステルフィルム(特開平7− 52351号公報)等が提
案されている。しかし、これらのフィルムによっても、
前記のような多岐多様に亘る要求特性をすべて満足する
ことはできなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れた熱ラ
ミネート性(熱接着性)、成形性及び強度を有し、隠蔽
性、白度に優れた金属缶の被覆に好適に用いられる安価
な金属ラミネート用白色ポリエステルフィルムを提供し
ようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、この課題
を解決するために鋭意検討の結果、特定のポリエステル
に酸化チタンを特定量配合した組成物を適切な条件で製
膜することによりこの目的が達成されることを見出し、
本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明の要旨は、次のとおりで
ある。 1.エチレンテレフタレート単位92.5〜70モル%とエチ
レンイソフタレート単位5〜25モル%とジエチレンテレ
(イソ)フタレート単位2.5 〜5モル%からなる、極限
粘度が 0.5以上のポリエステルに酸化チタンが20〜40重
量%配合された組成物で構成された二軸延伸フィルムで
あって、次の(1) 〜(6) の特性を有することを特徴とす
る金属ラミネート用白色ポリエステルフィルム。 (1) 引張強度 15kgf/mm2以上 (2) 160 ℃における熱収縮率 5.0%以下 (3) 光学密度 0.3以上 (4) 光沢度10以上 (5) 白度81.0以上 (6) 接着力 300gf以上 2.同時二軸延伸方法により製造された上記第1項記載
の金属ラミネート用白色ポリエステルフィルム。 3.上記第1項及び第2項記載のポリエステルフィルム
を製造するに際し、エチレンテレフタレート単位89〜40
モル%とエチレンイソフタレート単位10〜50モル%とジ
エチレンテレ(イソ)フタレート単位1〜10モル%から
なり、極限粘度が0.5以上のコポリエステルに二酸化チ
タンが30重量%以上配合された組成物と、エチレンテレ
フタレート単位78〜100 モル%とエチレンイソフタレー
ト単位12〜0モル%とジエチレンテレ(イソ)フタレー
ト単位10〜0モル%からなり、極限粘度が 0.5以上のポ
リエステルに二酸化チタンが0〜15重量%配合された組
成物とを押出機に供給し、シート状に押し出し、縦及び
横方向に二軸延伸することを特徴とする金属ラミネート
用白色ポリエステルフィルムの製造法。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0010】本発明におけるポリエステルは、単一のコ
ポリエステルでもよいし、2種以上のポリエステルを溶
融混合したものであってもよく、エチレンテレフタレー
ト単位92.5〜70モル%とエチレンイソフタレート単位5
〜25モル%とジエチレンテレ(イソ)フタレート単位2.
5 〜5モル%からなるものであればよい。
【0011】エチレンイソフタレート単位の割合が5モ
ル%未満のポリエステルであると金属との熱ラミネート
性に欠け、25モル%より多いポリエステルであると強度
が不足してともに好ましくない。
【0012】また、ジエチレンテレ(イソ)フタレート
単位の割合は2.5 〜5モル%であることが必要である。
ジエチレンテレ(イソ)フタレート単位を上記の範囲内
において、ポリエステル構成成分として導入することに
より、エチレンイソフタレート単位による非晶性付与効
果とエチレンテレフタレート単位の結晶性とのバランス
を調製することができ、金属との熱ラミネート性と十分
なフィルムの耐熱性と強度が得られる。ジエチレンテレ
(イソ)フタレート単位の割合が2.5 モル%未満のポリ
エステルでは金属との熱ラミネート性が不十分であり、
5モル%より多いポリエステルであるとガラス転移点が
低下しフィルムの耐熱性や強度が不足してともに好まし
くない。
【0013】また、エチレンイソフタレート単位とジエ
チレンテレ(イソ)フタレート単位の合計は、6〜25モ
ル%の範囲であることが好ましい。
【0014】本発明におけるポリエステルは、極限粘度
が 0.5以上のものであることが必要であり、極限粘度が
これより小さいものでは強度が不足する。しかし、極限
粘度があまり大きいものでは、過剰品質となるばかり
か、かえってフィルム製造時の操業性を悪化させ、しか
も熱ラミネート性を低下させるので、好ましくない。特
に好ましいものは、極限粘度が 0.6〜1.2 のポリエステ
ルである。
【0015】さらに、ポリエステルは、結晶性コポリエ
ステルにあっては、融点が 200〜240 ℃、非晶質コポリ
エステルにあっては、ガラス転移点が50〜75℃の範囲の
もが好ましく、これらの範囲を外れると耐熱性が不足し
たり、熱ラミネート性が低下したりして、好ましくな
い。
【0016】また、ポリエステルは、オリゴマー(環状
3量体を中心とする線状又は環状の1〜9量体)の含有
量が 0.1〜2重量%で、アセトアルデヒドの含有量が5
〜50ppm の範囲のものが好ましく、これらの範囲を外れ
ると白粉の原因となったり、味覚に悪影響したり、生産
コストが過大となったりして、好ましくない。
【0017】また、ポリエステルには、その特性を損な
わない範囲(通常5モル%以下)でイソフタル酸及びジ
エチレングリコール以外の成分をさらに共重合してもよ
い。共重合成分の具体例としては、フタル酸、 2,6−ナ
フタレンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタ
ル酸、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、
ドデカン二酸、ダイマー酸、無水マレイン酸、マレイン
酸、フマール酸、イタコン酸、シトラコン酸、メサコン
酸、シクロヘキサンジカルボン酸等のジカルボン酸、4
−ヒドロキシ安息香酸、ε−カプロラクトン、乳酸等の
ヒドロキシカルボン酸、 1,3−プロパンジオール、 1,4
−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、 1,6−ヘ
キサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、ビスフ
ェノールAやビスフェノールSのエチレンオキシド付加
体等のジオールがあげられる。トリメリット酸、トリメ
シン酸、ピロメリット酸、トリメチロールプロパン、グ
リセリン、ペンタエリスリトール等の3官能以上の化合
物を少量併用してもよい。
【0018】本発明におけるポリエステルは、常法によ
って製造することができる。例えばイソフタル酸成分と
ジエチレングリコールを共重合したポリエチレンテレフ
タレート系共重合体は、次のようにして製造することが
できる。
【0019】まず、ビス(β−ヒドロキシエチル) テレ
フタレート及び/又はその低重合体の存在するエステル
化槽に、テレフタル酸とエチレングリコールのスラリー
を連続的に供給し、 250℃程度の温度で8時間程度反応
させ、エステル化反応率が95%付近のエステル化物を連
続的に得る。これを重合缶に移送し、必要量のイソフタ
ル酸又はそのエチレングリコールエステルとジエチレン
グリコールを添加し、三酸化アンチモン、二酸化ゲルマ
ニウム等の触媒の存在下、1.3hPa以下の減圧下に 280℃
程度の温度で重縮合反応を行う。
【0020】このようにして得られるポリエステルは、
オリゴマーやアセトアルデヒドを比較的多量に含有して
いるので、これらの量を減少させるため、減圧もしくは
不活性ガス流通下、 200〜240 ℃の温度(ポリエステル
の融点を超えない温度)で固相重合し、さらに必要に応
じて水蒸気(熱水)で処理した後、製膜工程に供するこ
とが望ましい。
【0021】本発明においては、ポリエステルフィルム
に酸化チタンを含有させることが必要であるが、酸化チ
タンは必要に応じて公知の任意の表面処理を施して用い
ることができる。酸化チタンは、粒径 0.5μm以下、好
ましくは 0.1〜0.5 μmのものであることが望ましく、
これよりも粒径が大きいものでは、ポリエステルへの分
散性が悪くなり、得られるフィルムの表面に凹凸ができ
て光沢度が低くなり、好ましくない。
【0022】酸化チタンの配合量は、20〜40重量%、好
ましくは25〜35重量%、最適には25〜33重量%である。
この配合量が20重量%未満であるとフィルムの隠蔽性及
び白度が不足し、40重量%を超えるとフィルムの強度が
低下して、好ましくない。
【0023】二酸化チタンをフィルムに含有させる方法
としては、公知の任意の方法を採用することができる
が、特に次のような方法を採用すると、各種の特性の優
れたフィルムを操業性良く製造することができる。
【0024】すなわち、エチレンテレフタレート単位89
〜40モル%とエチレンイソフタレート単位10〜50モル%
とジエチレンテレ(イソ)フタレート単位1〜10モル%
からなり、極限粘度が 0.5以上のコポリエステルに酸化
チタンが30重量%以上配合された組成物Aと、エチレン
テレフタレート単位78〜100 モル%とエチレンイソフタ
レート単位12〜0モル%とジエチレンテレ(イソ)フタ
レート単位10〜0モル%からなり、極限粘度が 0.5以上
のポリエステルに酸化チタンが0〜15重量%配合された
組成物Bとを押出機に供給し、シート状に押し出し、縦
及び横方向に二軸延伸する方法である。この際、組成物
Aと組成物Bとの割合は、ポリエステルの組成がエチレ
ンテレフタレート単位92.5〜70モル%とエチレンイソフ
タレート単位5〜25モル%とジエチレンテレ(イソ)フ
タレート単位2.5 〜5モル%となり、二酸化チタンの含
有量が20〜40重量%となるようにする。
【0025】組成物Aにおけるコポリエステルのエチレ
ンイソフタレート単位の量は、10〜50モル%、好ましく
は30〜50モル%とすることが望ましく、この量が10モル
%未満であると、組成物Bの割合を小さくすることが必
要になり、フィルムの強度が低下し、50モル%を超える
と製膜性が低下する。また、組成物Aにおけるジエチレ
ンテレ(イソ)フタレート単位の量は、1〜10モル%、
好ましくは2〜5モル%とすることが望ましく、この量
が1モル%未満であると、組成物Bの割合を小さくする
ことが必要になり、フィルムの強度が低下し、10モル%
を超えると製膜性が低下する。また、組成物Aにおける
二酸化チタンの配合量は、30重量%以上、好ましくは30
〜70重量%とすることが望ましく、この量が30重量%未
満であると組成物Bの割合を小さくすることが必要にな
り、フィルムの強度が低下し、あまり多くするとコポリ
エステルへの分散性が悪くなったり、組成物Bのチップ
の形状が悪化して、押出機での食い込み不良が発生した
りして、好ましくない。
【0026】組成物Bにおけるコポリエステルのエチレ
ンイソフタレート単位の量は、12〜0モル%、好ましく
は8〜0モル%とすることが望ましく、この量が12モル
%を超えると、フィルムの強度が低下する。また、組成
物Bにおけるジエチレンテレ(イソ)フタレート単位の
量は、10〜0モル%、好ましくは5〜0モル%とするこ
とが望ましく、この量が10モル%を超えると、フィルム
の強度が低下する。また、組成物Bにおける酸化チタン
の配合量は、0〜15重量%、好ましくは0〜5重量%と
することが望ましく、この量が15重量%を超えると、フ
ィルムの強度が低下する。
【0027】本発明のフィルムは、次の (1)〜(6) の特
性を満足することが必要である。 (1) 引張強度 15kgf/mm2以上、好ましくは18〜25kgf/mm
2 (2) 160 ℃における熱収縮率 5.0%以下、好ましくは
4.0%以下 (3) 光学密度 0.3以上、好ましくは 0.4〜0.7 (4) 光沢度10以上、好ましくは10〜20 (5) 白度81.0以上、好ましくは85.0〜95.0 (6) 接着力 300gf以上
【0028】引張強度が 15kgf/mm2未満であると、実用
上強度不足であり、熱収縮率が5%より大きいと、印刷
特性が悪く、光学密度が 0.3未満であると、隠蔽性が不
十分であり、光沢度が10未満であると、フィルムの外観
が不良となり、白度が81.0未満であると、実用上白度不
足であり、接着力が 300gf未満であると、金属とのラ
ミネート性が悪い。下限を規定した特性値は大きい程、
上限を規定した特性値は小さい程望ましいわけである
が、過剰品質とすると、コスト高となるばかりか、かえ
ってフィルム製造時の操業性が悪化するので、上記好ま
しい範囲として示した程度とするのが適当である。な
お、伸度は、通常80〜160 %(機械方向:MDとそれに
直角の方向:TDの平均値)の範囲にあればよい。
【0029】本発明のフィルムは、酸化チタンが配合さ
れたポリエステル組成物を溶融押出機に供給し、 220〜
280 ℃の温度でシート状に押し出し、室温以下に温度調
節した冷却ドラム上に密着させて冷却し、得られた未延
伸シートを縦及び横方向に二軸延伸することによって製
造することができる。二軸延伸方法としては、同時二軸
延伸法、逐次二軸延伸法等のテンター式二軸延伸法、及
びインフレーション法を用いることができる。本発明に
おいては、同時二軸延伸法を用いることにより、高濃度
の酸化チタン含有量の二軸延伸フィルムを安定して生産
することができるので、この方法が最も好適である。
【0030】この際、得られるフィルムが上記の特性を
満足するように、製膜条件を選定することが必要であ
り、たとえば同時二軸延伸法を用いる場合、必要に応じ
てMDに1〜1.2 倍程度の予備延伸をした後、テンター
により50〜150 ℃の温度で、MD及びTDの延伸倍率が
それぞれ2〜4倍程度となるように同時二軸延伸した
後、TDの弛緩率を数%として、80〜200 ℃で数秒間熱
処理を施し、室温まで徐冷する。
【0031】なお、延伸後の熱処理は、フィルムの熱収
縮率を小さくするために必要な工程であり、熱処理は、
熱風を吹き付ける方法、赤外線を照射する方法、マイク
ロ波を照射する方法等公知の方法で行うことができる
が、均一に精度良く加熱できることから熱風を吹き付け
る方法が最適である。
【0032】フィルムの厚みは、絞り、しごき加工での
成形性を確保するには、9〜25μmとするのが適当であ
り、好ましくは12〜17μmとする。
【0033】フィルム製造時や製缶時の工程通過性をよ
くするため、シリカ、アルミナ、カオリン等の無機滑剤
を予めマスターバッチとし、これを必要量添加して製膜
してフィルム表面にスリップ性を付与することが望まし
い。さらに、フィルムの外観や印刷性を向上させるた
め、例えば、シリコーン化合物等を含有させることもで
きる。
【0034】本発明のフィルムは、単層フィルムのまま
で金属ラミネートに用いることもできるが、必要に応じ
て、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート及びこれらを主体とするポリエステル等からな
るフィルムとの積層フィルムとして用いることもでき
る。
【0035】積層フィルムとする場合、本発明の単層フ
ィルムと他のフィルムとを別工程で積層してもよいが、
本発明のフィルムの製膜時に他のフィルムを同時に押し
出して積層してもよい。
【0036】また、本発明のフィルムには、金属とのラ
ミネート性をより向上させたり、強度をさらに高めたり
するために、フィルム製造中のインラインコーティング
もしくはフィルム製造後のポストコーティングにより、
接着層等任意のコーティング層を形成させてもよい。
【0037】本発明のフィルムは、金属とラミネートし
て用いられるが、金属が鋼板の場合、クロム酸処理、リ
ン酸処理、電解クロム酸処理、クロメート処理等の化成
処理やニッケル、スズ、亜鉛、アルミ、砲金、真鍮、そ
の他の各種メッキ処理を施したものが好ましく用いられ
る。
【0038】本発明におけるフィルムの特性値の測定法
は、次のとおりである。 極限粘度 フェノールと四塩化エタンとの等重量混合物を溶媒と
し、20℃で測定する。 引張強度 ASTM D882 に準じて、幅10mm、長さ10cmの試料で測定す
る。なお、データはMDとTDの平均値で示す。 熱収縮率 幅10mm、長さ10cmの試料を 160℃の雰囲気下に15分間放
置し、放置前後の寸法変化を測定し、原長に対する百分
率を求める。なお、データはMDとTDの平均値で示
す。 光学密度 厚み13μmのフィルムについて、Macbeth 社製透過濃度
計TD 932を使用し、透過ノズル径を3mmとし、入射光量
0 と透過光量Iを求め、透過濃度Dを次式で算出し、
これを光学密度とする。 D=−log(I0 /I) 光沢度 ASTM D523 により測定する。 白度 JIS L 1015 7.11 白色度のC法(ハンターの方法)によ
り測定する。 接着力 (熱ラミネート性) 240℃に加熱した金属ロールとシリコーンゴムロールと
の間に、試料フィルムとティンフリースチール板とを重
ね合わせて挿入し、線圧10kgf/cmで加熱接着し、水冷し
た後、島津製作所製オートグラフを用い、25mm幅の試験
片で剥離速度10mm/分の条件で 180°剥離テストを行
い、剥離強力を測定する。そして、剥離強力が 300gf
以上の場合を合格 (○) 、剥離強力が 300gf未満の場
合を不合格(×)とする。
【0039】次に、実施例によって本発明を具体的に説
明する。
【0040】実施例1 公知の方法で得られたエステル化反応率95%のビス(β
−ヒドロキシエトキシ)テレフタレート及び/又はその
低重合体を重合缶に移送し、別途調製したエチレングリ
コールとジエチレングリコールとイソフタル酸のエステ
ル化物を、組成物A中のポリエステル構成成分としてイ
ソフタル酸成分が全酸成分の22モル%、ジエチレングリ
コール成分が全グリコール成分の 3.2モル%となる量を
添加し、三酸化アンチモン触媒を全酸成分1モルに対し
て2×10-4モル添加し、1.3hPa以下の減圧下、温度 280
℃で重合し、極限粘度0.66のポリマーを得た。このポリ
マーにルチル型酸化チタンを50重量%配合して組成物A
を調製した。同様にして、表1に示した組成比の組成物
Bを調製した。次に、組成物Aと組成物Bとを表1に示
したA/Bの重量比で、溶融押出機に供給し、温度 280
℃でTダイからシート状に押し出し、表面温度18℃に温
調した冷却ドラムに密着させて冷却し、厚み 130μmの
未延伸シートを得た。得られた未延伸シートをテンター
式同時二軸延伸機に供給し、温度80℃で、延伸倍率をM
D 3.0、TD 3.3として同時二軸延伸した後、TDの弛
緩率を5%として、温度 210℃で4秒間の熱処理を施し
た後、冷却して巻き取り、厚み13μmの白色フィルムを
得た。得られたフィルムの特性値等を表1に示す。〔表
1において、IP%はポリエステルのエチレンイソフタ
レート単位の割合(モル%) を、また、DEG%はポリ
エステルのジエチレンテレ(イソ)フタレート単位の割
合 (モル%) を表す。〕
【0041】実施例2〜6及び比較例1〜6 組成物Aと組成物Bのイソフタル酸配合比、ジエチレン
グリコール配合比、極限粘度及びA/Bの配合比を表1
のように変更した以外は実施例1と同様にして、厚み13
μmの白色フィルムを得た。得られたフィルムの特性値
等を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、優れた熱ラミネート性
(熱接着性)、成形性及び強度を有し、隠蔽性、白度に
優れた金属缶の被覆に好適に用いられる安価な金属ラミ
ネート用白色ポリエステルフィルムが提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 3/22 KJR C08K 3/22 KJR C08L 67/02 LPD C08L 67/02 LPD // B29K 67:00 105:16 B29L 7:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレンテレフタレート単位92.5〜70モ
    ル%とエチレンイソフタレート単位5〜25モル%とジエ
    チレンテレ(イソ)フタレート単位2.5 〜5モル%から
    なる、極限粘度が 0.5以上のポリエステルに酸化チタン
    が20〜40重量%配合された組成物で構成された二軸延伸
    フィルムであって、次の(1) 〜(6) の特性を有すること
    を特徴とする金属ラミネート用白色ポリエステルフィル
    ム。 (1) 引張強度 15kgf/mm2以上 (2) 160 ℃における熱収縮率 5.0%以下 (3) 光学密度 0.3以上 (4) 光沢度10以上 (5) 白度81.0以上 (6) 接着力 300gf以上
  2. 【請求項2】 同時二軸延伸方法により製造された請求
    項1記載の金属ラミネート用白色ポリエステルフィル
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のポリエステルフィ
    ルムを製造するに際し、エチレンテレフタレート単位89
    〜40モル%とエチレンイソフタレート単位10〜50モル%
    とジエチレンテレ(イソ)フタレート単位1〜10モル%
    からなり、極限粘度が 0.5以上のコポリエステルに酸化
    チタンが30重量%以上配合された組成物と、エチレンテ
    レフタレート単位78〜100 モル%とエチレンイソフタレ
    ート単位12〜0モル%とジエチレンテレ(イソ)フタレ
    ート単位10〜0モル%からなり、極限粘度が 0.5以上の
    ポリエステルに酸化チタンが0〜15重量%配合された組
    成物とを押出機に供給し、シート状に押し出し、縦及び
    横方向に二軸延伸することを特徴とする金属ラミネート
    用白色ポリエステルフィルムの製造法。
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