JPH1062948A - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

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JPH1062948A
JPH1062948A JP23365496A JP23365496A JPH1062948A JP H1062948 A JPH1062948 A JP H1062948A JP 23365496 A JP23365496 A JP 23365496A JP 23365496 A JP23365496 A JP 23365496A JP H1062948 A JPH1062948 A JP H1062948A
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JP
Japan
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processing liquid
photosensitive material
printing plate
processing
lithographic printing
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Application number
JP23365496A
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English (en)
Inventor
Sadao Kurio
貞夫 栗生
Kiyounosuke Yamamoto
京之介 山本
Atsushi Urasaki
淳 浦崎
Yoshikazu Takano
佳和 高野
Eiji Miyasaka
英二 宮坂
Masaharu Kimura
雅治 木村
Yasuhiro Kawaguchi
靖弘 川口
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少量の処理液を感光材料の全域に亘って均一
に塗布することのできる感光材料処理装置を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 現像液塗布機構43は、その下方に複数
の吐出孔121が穿設された現像液供給管122と、そ
の下端部に現像液供給管122から供給された現像液を
流下させるための複数の開口部123を穿設した現像液
受け部124と、現像液受け部124の開口部123か
ら流下した現像液を平版印刷版Mと当接して回転する塗
布ローラ125に案内するための拡散フィルム126
と、塗布ローラ125と当接する逆流防止フィルム12
7と、塗布ローラ125に当接するバックアップローラ
128とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、感光材料を処理
液により処理する感光材料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フィルム、印画紙、印刷版等の感光材料
は、画像が記録された後に、現像液、定着液、安定化
液、水洗水等の処理液によって処理される。このような
処理を行う感光材料の処理装置としては、複数の搬送ロ
ーラ対等により構成される搬送手段により処理液を貯留
した処理槽中に感光材料を搬送し、感光材料を処理液中
に浸漬することにより処理を行う浸漬型の処理装置が知
られている。
【0003】このような浸漬型の処理装置においては、
感光材料の処理に伴う処理疲労、あるいは大気中の炭酸
ガスや酸素による経時疲労等により処理液が劣化するた
め、処理液に補充液を補充することにより処理液の劣化
を回復させている。このため、処理開始時の処理液の成
分と、その後も処理を継続した場合の処理液の成分とは
異なることになり、厳密に均一な処理を行うことは不可
能である。また、このような浸漬型の処理装置は、処理
液の廃液量が多く、また、装置のメンテナンス性が悪い
という問題もある。
【0004】このような問題点を解消するための感光材
料処理装置として、感光材料を処理液中に浸漬するかわ
りに、感光材料の処理に必要な量の処理液を感光材料の
感光面に塗布して処理を行う塗布方式の処理装置も使用
されている。例えば、特開昭62−237455号公報
においては、このような塗布方式の処理装置として、複
数の処理液吐出孔を有する処理液供給ノズルから、その
表面に溝を形成すること等によりその表面を粗面化した
ローラ(以下「粗面化ローラ」と呼称する)に処理液を
吐出すると共に、この粗面化ローラを感光材料と当接し
て回転させることにより、当該粗面化ローラを介して感
光材料に処理液を塗布する処理装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような塗布方式の
処理装置においては、処理に要するランニングコストの
観点や環境問題等の観点から、処理液の使用量を極力少
量とすることが好ましい。一方、このような塗布方式の
処理装置においては、感光材料に対する処理液の供給量
を少量とすると、感光材料の感光面に処理液を均一に供
給することが困難となる。例えば、上記特開昭62−2
37455号公報に記載された処理装置において、処理
液供給ノズルに供給される処理液の量が少量となった場
合には、複数の処理液吐出孔から粗面化ローラに吐出さ
れる処理液の供給量が粗面化ローラの軸線方向において
不均一となり、これに伴って感光材料に塗布される処理
液の量も不均一となる。
【0006】感光材料に塗布される処理液の量が不均一
となった場合には、現像処理後の感光材料に処理むらが
発生する。このような処理むらの発生は、現像の進行が
速い銀錯塩拡散転写法(DTR法)を利用する平版印刷
版において特に顕著となる。
【0007】このため、特開平6−27682号公報に
おいては、2枚のシート間に形成されたスリット状の開
口部から回転しない一対の棒状部材からなる処理液塗布
部に処理液を供給し、感光材料を一対の棒状部材間に形
成された処理液の液溜まり中を通過させることにより、
当該感光材料に処理液を塗布する感光材料処理装置が提
案されている。
【0008】この感光材料処理装置によれば、少量の処
理液を比較的均一に供給することができるが、この場合
においても、感光材料への処理液の塗布量は一対の棒状
部材間に供給される処理液の量に左右されるため、感光
材料の全域に亘って厳密に均一な量の処理液を塗布する
ためには自ずと限界がある。
【0009】この発明は上記課題を解決するためになさ
れたものであり、少量の処理液を感光材料の全域に亘っ
て均一に塗布することのできる感光材料処理装置を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、処理液供給部より供給された処理液を塗布部材を介
して感光材料に塗布する処理装置であって、前記処理液
供給部より供給された処理液を拡散し流下せしめる処理
液拡散部(A)と、前記塗布部材に当接する当接部材を
有し、流下した処理液を前記塗布部材と前記当接部材と
の間で拡散し、前記塗布部材を介して流下せしめる処理
液拡散部(B)とを少なくとも備えたことを特徴とす
る。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記塗布部材は、その表面が凹凸状に
形成された塗布ローラから構成される。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2いずれかに記載の発明において、前記処理液拡散部
(B)は、前記処理液拡散部(A)より処理液の拡散能
力が大となっている。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項3記載の
発明において、前記処理液拡散部(A)と前記処理液拡
散部(B)は、各々、処理液を通過させるための開口部
を有し、前記処理液拡散部(A)の開口部の総面積は前
記処理液拡散部(B)の開口部の総面積より大きく設定
されている。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記処理液拡散部(A)は、処理液を
通過させるための複数の開口部を穿設した処理液受け部
を有している。
【0015】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の発明において、前記処理液供給部は処理液を前記処理
液受け部に流下させる開口部を有し、前記処理液受け部
の複数の開口部は、前記処理液供給部の開口部から前記
処理液受け部への処理液の流下位置とは異なる位置に穿
設されている。
【0016】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の発明において、前記処理液受け部の複数の開口部は、
前記処理液供給部の開口部から前記処理液受け部への処
理液の流下位置の両側に各々穿設されている。
【0017】請求項8に記載の発明は、請求項1または
2いずれかに記載の発明において、前記当接部材は、弾
性力をもって前記塗布部材に当接する。
【0018】請求項9に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記塗布部材は、搬送される感光材料
に処理液を塗布する塗布ローラから構成されるととも
に、感光材料の搬送方向に対して前記当接部材の下流側
に配設され、前記塗布部材の表面に当接することによ
り、前記処理液拡散部(A)から流下した処理液が感光
材料の搬送方向に向けて逆流し前記塗布部材により処理
液を塗布されて搬送される感光材料に再付着することを
防止する規制手段をさらに備えている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1はこの発明に係る感光材料
処理装置を備えた平版印刷版の製版装置の概要図であ
る。
【0020】この製版装置は、感光材料として銀錯塩拡
散転写法(DTR法)を用いた平版印刷版Mを使用し、
この平版印刷版Mに対して画像の露光と現像処理とを行
うものであり、平版印刷版Mに対して露光を行う露光装
置2と、露光後の平版印刷版Mに対して現像処理を行う
現像処理装置3とから構成される。
【0021】なお、銀錯塩拡散転写法(DTR法)を用
いた平版印刷版、特に、ハロゲン化銀乳剤層の上に物理
現像核層を有する平版印刷版は、例えば、米国特許第
3,728,114号、同4,134,769号、同
4,160,670号、同4,336,321号、同
4,501,811号、同4,510,228号、同
4,621,041号明細書等に記載されており、露光
されたハロゲン化銀はDTR現像により化学現像を生起
し黒色の銀となり親水性の非画線部を形成し、一方、未
露光のハロゲン化銀結晶は現像液中の銀塩錯化剤により
銀錯体となって表面の物理現像核層まで拡散し、核の存
在により物理現像を生起してインキ受容性の物理現像銀
を主体とする画線部を形成する。このような銀錯塩拡散
転写法(DTR法)を用いた平版印刷版は、特に現像初
期の段階において、銀錯体が移動しやすいことから現像
液の乱れにより像流れが生じやすく、また、現像の進行
が速いことから現像液の供給量のむらに起因する現像む
らが生じやすいという特性を有する。
【0022】先ず、露光装置2の構成について説明す
る。この露光装置2は、原稿ホルダー12に装着された
原稿からの反射光を、投影光学系13によって平版印刷
版Mの表面に投影することにより、平版印刷版Mに原稿
の画像を露光するものである。
【0023】原稿ホルダー12は、原稿を載置するため
の透光板14と、この透光板14に対して開閉可能な上
蓋15とを有し、モータ16の駆動により原稿を保持し
た状態で、図1において実線で示す位置と二点鎖線で示
す位置との間を左右方向に往復移動可能に構成されてい
る。また、投影光学系13は、原稿ホルダー12の往復
移動経路の下方に固設され、原稿ホルダー12に保持さ
れて水平移動する原稿の表面に照明光を照射するための
ロッド状の光源17と、光源17による原稿からの反射
光を案内するための複数の折返しミラー18と、複数の
折返しミラー18により案内された反射光を平版印刷版
Mに投影するための投影レンズ19とを備える。
【0024】この露光装置により平版印刷版Mに原稿の
画像を露光する際には、原稿ホルダー12を図1におい
て実線で示す位置に配置し、上蓋15を開放して透光板
14上に原稿を載置した上で上蓋15を閉じることによ
り、原稿を原稿ホルダー12に装着する。そして、光源
17を点灯した状態で、原稿ホルダー12を図1におけ
る左方向に移動させる。また、これと同期して、複数の
搬送ローラ22およびガイド部材23により、ロール状
に巻回された平版印刷版Mの先端を、原稿ホルダー12
の移動速度と同一の速度で搬送する。これにより、原稿
ホルダー12に保持された原稿は、順次光源17からの
光の照射を受ける。そして、原稿からの反射光は複数の
折返しミラー18および投影レンズ19を介して原稿ホ
ルダー12と同一の速度で移動する平版印刷版Mの表面
に照射され、平版印刷版Mには原稿の画像が露光され
る。
【0025】画像が露光された平版印刷版Mは、露光装
置2から順次後段の現像処理装置3に搬送されて処理さ
れる。また、露光装置2の出口側には、平版印刷版Mの
搬送方向と垂直な方向に移動するカッター24を備えた
切断装置25が配設されており、この切断装置25は平
版印刷版Mを露光終了部分の後端で切断する。
【0026】なお、露光装置2における平版印刷版Mの
搬送速度は現像処理装置3における平版印刷版Mの搬送
速度より低速であるため、平版印刷版Mを単純に露光装
置2と現像処理装置3とに亘って搬送することはできな
い。また、切断装置25による平版印刷版Mの切断時に
は、平版印刷版Mの搬送を停止する必要がある。このた
め、露光装置2と現像処理装置3との間には平版印刷版
Mのバッファ部26が配設されており、露光装置2にお
いて露光の終了した平版印刷版Mの搬送時に、バッファ
部26に配設された一対のローラ27、28の回転を一
定時間停止することにより、平版印刷版Mを一定長さだ
けこのバッファ部26に貯留した後、現像処理装置3に
搬送するように構成されている。
【0027】次に、この発明に係る現像処理装置3の構
成について説明する。図2は、図1における現像処理装
置3を拡大して示す概要図であり、図3はその配管系を
示す概要図である。
【0028】この現像処理装置3は、露光後の平版印刷
版Mに現像液(アクチベータ)を塗布して現像処理する
現像部32と、現像処理後の平版印刷版Mに安定液(ス
タビライザー)を塗布して安定化処理する安定部33
と、安定化処理後の平版印刷版Mを乾燥するための乾燥
部34とから構成される。
【0029】現像部32は、バッファ部26のローラ2
7、28によって現像部32に搬送された平版印刷版M
を挟持して搬送する一対の導入ローラ41、42と、一
対の導入ローラ41、42によって搬送された平版印刷
版Mの感光面に一定量の現像液を計量して塗布するため
の、後程詳細に説明する現像液塗布機構43と、現像処
理に供された現像液を平版印刷版Mから除去するための
一対の絞りローラ44、45と、平版印刷版Mを案内す
るための複数のガイド部材46、47、48、49、5
0とを有する。
【0030】前記一対の導入ローラ41、42のうち下
側のローラ41は、そこを通過する平版印刷版Mを加熱
するため、ヒータを内蔵したヒートローラとなってい
る。現像処理に先立って平版印刷版Mを予め加熱するの
は、温度制御された少量の現像液を平版印刷版Mに塗布
して現像処理する際に、平版印刷版Mの熱容量により平
版印刷版Mに接触した現像液の温度が低下することを防
止するためである。
【0031】現像液塗布機構43は、図3に示すよう
に、現像液を貯留する現像液タンク52とポンプ53を
介して接続されている。また、現像液塗布機構43の下
方には回収トレイ54が設置されている。現像液タンク
52内の現像液はポンプ53により現像液塗布機構43
に圧送され、平版印刷版M上に供給される。そして、平
版印刷版Mの両端部や後端部から流出した現像液等の平
版印刷版Mに塗布されなかった現像液は、回収トレイ5
4上に滴下する。さらに、この現像液は、再使用が可能
なため、回収トレイ54の下端部に設けられた回収管5
5を介して現像液タンク52の液受部56に滴下し、現
像液タンク52内に回収される。現像液タンク52に
は、パネルヒータ57が内蔵されており、現像液タンク
52から現像液塗布機構43に至る現像液の循環路中を
循環する現像液を所定の温度に維持するように構成され
ている。
【0032】また、一対の絞りローラ44、45の下方
には回収トレイ58が設置されている。一対の絞りロー
ラ44、45によって平版印刷版Mから除去された疲労
現像液は、一対の絞りローラ44、45の下方に設けら
れた液受け部材62の回収孔63を介して回収トレイ5
8上に滴下する。そして、さらにこの現像液は、再使用
できないため、回収トレイ58の下端部に設けられた回
収管59を介して排液タンク64に排出される。
【0033】なお、上述した現像液塗布機構43の構成
および平版印刷版Mへの現像液の塗布動作については、
後程詳細に説明する。
【0034】安定部33は、現像部32より搬送された
平版印刷版Mの感光面に一定量の安定液を計量して塗布
するための安定液塗布機構73と、安定化処理に供され
た安定液を平版印刷版Mから除去するための一対の絞り
ローラ74、75と、平版印刷版Mを案内するための複
数のガイド部材76、77、78とを有する。
【0035】安定液塗布機構73は、図3に示すよう
に、安定液を貯留する安定液タンク82とポンプ83を
介して接続されている。また、安定液塗布機構73の下
方には回収トレイ84が設置されている。安定液タンク
82内の安定液はポンプ83により安定液塗布機構73
に圧送され、平版印刷版M上に供給される。そして、平
版印刷版Mの両端部や後端部から流出した安定液等の平
版印刷版Mに塗布されなかった安定液は、再使用が可能
なため、回収トレイ84上に滴下する。そして、さらに
この安定液は、回収トレイ84の下端部に設けられた回
収管85を介して安定液タンク82の液受部86に滴下
し、安定液タンク82内に回収される。
【0036】また、一対の絞りローラ74、75の下方
には回収トレイ88が設置されている。一対の絞りロー
ラ74、75によって平版印刷版Mから除去された安定
液は、一対の絞りローラ74、75の下方に設けられた
液受け部材92の回収孔93を介して回収トレイ88上
に滴下する。そして、さらにこの安定液は、再使用でき
ないため、回収トレイ88の下端部に設けられた回収管
89を介して排液タンク64に排出される。
【0037】なお、上述した安定液塗布機構73の構成
および平版印刷版Mへの安定液の塗布動作についても、
後程詳細に説明する。
【0038】乾燥部34は、安定部33より搬送された
平版印刷版Mを支持して搬送するゴムローラ102と、
ゴムローラ102に対して所定の圧力をもって当接する
ことにより平版印刷版Mの乾燥むらを防止する鏡面ロー
ラ103と、鏡面ローラ103に対してゴムローラ10
2を介して洗浄液を供給するための洗浄液貯留部104
と、ファン105およびヒータ106を有し平版印刷版
Mに温風を吹き付けて乾燥する乾燥機構107と、平版
印刷版Mを搬送するための複数の搬送ローラ108、1
09、110とを有する。洗浄液貯留部104は、図3
に示すように、現像部32における一対の絞りローラ4
4、45に対して洗浄液を供給するための洗浄液供給管
105とポンプ106を介して接続されている。
【0039】この現像処理装置3による平版印刷版Mの
現像処理は以下のようにしてなされる。
【0040】すなわち、前段の露光装置2により画像を
記録された平版印刷版Mは、一対の導入ローラ41、4
2によって搬送され、現像液塗布機構43により、平版
印刷版Mの現像処理に必要な量の現像液を塗布される。
現像処理に必要な量の現像液のみを塗布された平版印刷
版Mは、現像液塗布機構43から一対の絞りローラ4
4、45に至る空間現像部を搬送される間に、その感光
面において現像処理が完了する。そして、平版印刷版M
に付着している現像処理に供された現像液は、一対の絞
りローラ44、45により除去される。続いて、平版印
刷版Mは、安定液塗布機構73により、平版印刷版Mの
安定処理に必要な量の安定液を塗布される。安定処理に
必要な量の安定液のみを塗布された平版印刷版Mは、一
対の絞りローラ74、75まで搬送される間に安定化処
理され、平版印刷版Mに付着している安定化処理に供さ
れた安定液は、一対の絞りローラ74、75により除去
される。そして、安定化処理の終了した平版印刷版M
は、鏡面ローラ103によって押圧されることにより乾
燥むらを予防された後、乾燥機構107により乾燥処理
され、図1に示す排出トレイ29上に排出される。
【0041】この現像処理装置3においては、平版印刷
版Mに現像処理に必要な量の現像液のみが塗布されて現
像処理が行われるため、処理に要する現像液の使用量を
減少することが可能となる。また、平版印刷版Mに対し
て、実質的に未使用の処理液が供給されることとなるた
め、平版印刷版Mに対して常に均一な処理を施すことが
可能となる。
【0042】次に、この発明の特徴部分である現像液塗
布機構43および安定液塗布機構73の構成について説
明する。
【0043】先ず、現像液塗布機構43の構成について
説明する。図4は現像液塗布機構43の構成を示す概要
図である。
【0044】この現像液塗布機構43は、その下方に複
数の吐出孔121が穿設された現像液供給管122と、
その下端部に現像液を流下させるための複数の開口部1
23を穿設した現像液受け部124と、現像液受け部1
24の開口部123から流下した現像液を平版印刷版M
と当接して回転する塗布ローラ125に案内するための
拡散フィルム126と、塗布ローラ125と当接する逆
流防止フィルム127と、塗布ローラ125に当接する
バックアップローラ128とを有する。なお、図4にお
ける矢印は、平版印刷版Mの搬送方向を示している。
【0045】現像液供給管122は、前述した現像液タ
ンク52とポンプ53を介して接続されており、ポンプ
53の駆動により複数の吐出孔121から現像液を吐出
する。この吐出孔121は、図5に示すように、平版印
刷版Mの搬送方向と直交する方向に3個並設されてい
る。
【0046】現像液受け部124は、現像液供給管12
2より吐出された現像液を一旦受け取って、平版印刷版
Mの搬送方向と直交する方向に拡散するための処理液拡
散部(A)として機能する。図5に示すように、この現
像液受け部124の下端部には、平版印刷版Mの搬送方
向と直交する方向に6個の開口部123が穿設されてい
る。そして、この開口部123は、平版印刷版Mの搬送
方向と直交する方向において、現像液供給管122の3
個の吐出孔121の各々の位置に相当する位置の両側に
それぞれ配置されている。すなわち、各吐出孔121か
ら現像液受け部124への3カ所の現像液の流下位置の
各々の両側に、開口部123が配置されていることにな
る。
【0047】拡散フィルム126は、0.3mm程度の
厚さを有するポリエチレンテレフタレート(PET)製
のフィルムからなり、取付板130により現像液受け部
124の側壁に付設されている。拡散フィルム126に
おける現像液受け部124よりの垂下部分の上端部は、
現像液受け部124の開口部123と近接して配置され
ており、また、その下端部は塗布ローラ125の表面に
弾性力をもって当接している。
【0048】塗布ローラ125は、図10に示すよう
に、直径14mm程度の金属製のローラ125aの表面
に0.4mm程度のワイヤー125bを巻回したワイヤ
ーバーから構成されている。このため、塗布ローラ12
5の表面には、平版印刷版Mの搬送方向と略平行な方向
にワイヤー125bによる複数の溝が形成される。従っ
て、この塗布ローラ125と拡散フィルム126とが当
接した状態においては、塗布ローラ125と拡散フィル
ム126との当接部分に塗布ローラ125の溝による複
数の開口部125cが形成される。この開口部125c
の大きさは、平版印刷版Mへ塗布する現像液を計量する
際の塗布量の基準となる。なお、この塗布ローラ125
の溝による開口部125cの総面積は、前述した現像液
受け部124に穿設された6個の開口部123の総面積
より小さくなるように、現像液受け部124の開口部1
23の大きさや塗布ローラ125に巻回されたワイヤー
125bの直径等が選択されている。
【0049】現像液受け部124の開口部123から流
下した現像液は、塗布ローラ125と拡散フィルム12
6との当接部分に一旦貯留されて、平版印刷版Mの搬送
方向と直交する方向に拡散される。そして、この現像液
は、塗布ローラ125の回転に伴い、塗布ローラ125
の溝による開口部125cを通過して塗布ローラ125
とバックアップローラ128との当接部方向に移動す
る。従って、この塗布ローラ125と拡散フィルム12
6は、現像液受け部124の開口部123から流下した
現像液を一旦受け取って、平版印刷版Mの搬送方向と直
交する方向に拡散するための処理液拡散部(B)として
機能する。
【0050】なお、塗布ローラ125は必ずしも回転す
る必要はないが、バックアップローラ128との当接に
より塗布ローラ125の清掃効果をもたせる場合等に
は、塗布ローラ125を回転させることが好ましい。ま
た、塗布ローラ125としてワイヤバーを使用するかわ
りに、その表面にネジ切り加工や溝加工を施したローラ
を使用してもよい。
【0051】逆流防止フィルム127は、拡散フィルム
126と同様、ポリエチレンテレフタレート(PET)
製のフィルムからなり、取付板120により現像液受け
部124に付設されている。また、この逆流防止フィル
ム127の下端部は、塗布ローラ125の回転方向に対
して塗布ローラ125と拡散フィルム126の当接部分
の上流側(すなわち、平版印刷版Mの搬送方向に対して
塗布ローラ125と拡散フィルム126の当接部分の下
流側)において、塗布ローラ125の表面と当接してい
る。この逆流防止フィルム127は、現像液受け部12
4の開口部123から流下した現像液が塗布ローラ12
5の回転方向に対して上流側へ流出することを防止する
規制手段として機能する。このため、この逆流防止フィ
ルム127により、現像液を塗布されて搬送される平版
印刷版Mの表面に逆流した現像液が再度付着することを
防止することができる。
【0052】バックアップローラ128は、平版印刷版
Mの搬送を補助するために平版印刷版Mに駆動力を付与
する搬送補助手段、平版印刷版Mを塗布ローラ125の
表面に向けて付勢する付勢手段、および、塗布ローラ1
25の表面を洗浄する洗浄手段として機能する。このバ
ックアップローラ128は、例えば、シリコンゴム、ク
ロロプレンゴム(CR)、ニトリルブタジエンゴム(N
BR)、エチレン・プロピレンゴム(EPDM)等の材
質からなり、10度乃至40度程度のJIS硬度を有す
るスポンジ構造のロールとすることが好ましい。
【0053】バックアップローラ128と塗布ローラ1
25との当接部には、塗布ローラ125と拡散フィルム
126との間を通過した現像液の液溜めが形成される。
そして、平版印刷版Mがこの液溜めを通過するときに、
平版印刷版Mの感光面に現像液が塗布される。このと
き、平版印刷版Mの感光面はバックアップローラ128
により塗布ローラ125の表面に押しつけられているこ
とから、平版印刷版Mの感光面に塗布された現像液は、
塗布ローラ125の溝による開口部125cにより一定
量に計量される。従って、バックアップローラ128と
塗布ローラ125との当接部を通過した平版印刷版Mの
感光面には、常に現像に必要な一定量の現像液が塗布さ
れていることになる。
【0054】なお、このバックアップローラ128は、
図示しないモータの駆動により、平版印刷版Mの搬送速
度と同一の周速度で回転し、平版印刷版Mの搬送を補助
する。一方、塗布ローラ125は、バックアップローラ
128の周速度の約1.5倍の周速度で回転する。従っ
て、バックアップローラ128と塗布ローラ125との
間を平版印刷版Mが通過していない状態においては、塗
布ローラ125の表面はバックアップローラ128によ
り常時拭き取られることになり、塗布ローラ125の溝
部分への銀スラッジの堆積が防止される。
【0055】この現像液塗布機構43においては、現像
液供給管122における3個の吐出孔121より吐出さ
れた現像液は、現像液受け部124に流下し、さらに、
現像液受け部124に設けられた6個の開口部123か
ら拡散フィルム126に向かって流下する。このとき、
3個の吐出孔121から現像液受け部124に流下した
現像液は、平版印刷版Mの搬送方向と直交する方向にお
いて各吐出孔121の両側に配置された各々2個の開口
部123に分配され、平版印刷版Mの搬送方向と直交す
る方向に拡散される。そして、この現像液はさらに拡散
フィルム126と塗布ローラ125との当接部に流下
し、塗布ローラ125の溝による開口部125cを通過
する。このとき、現像液は平版印刷版Mの搬送方向と直
交する方向にさらに拡散される。
【0056】このように、この現像液塗布機構43にお
いては、処理液拡散部(A)として機能する現像液受け
部124と、処理液拡散部(B)として機能する塗布ロ
ーラ125および拡散フィルム126との二段階で現像
液を拡散することから、現像液を平版印刷版Mの搬送方
向と直交する方向に均一に拡散することが可能となる。
このため、平版印刷版Mに対して現像液を極めて均一に
供給することが可能となり、現像液の供給量が少量であ
る場合においても、平版印刷版Mを現像むらを生じるこ
となく現像処理することができる。なお、処理液拡散部
(A)と(B)との間に別の処理液拡散部を設けてもよ
い。
【0057】特に、この実施の形態においては、塗布ロ
ーラ125の溝による開口部125cの総面積が前述し
た現像液受け部124に穿設された6個の開口部123
の総面積より小さくなるように構成されていることか
ら、処理液拡散部(A)として機能する現像液受け部1
24による現像液の拡散能力より、処理液拡散部(B)
として機能する塗布ローラ125および拡散フィルム1
26の現像液の拡散能力が大となる。従って、平版印刷
版Mへの現像液の塗布量に最終的に影響を与える処理液
拡散部(B)としての塗布ローラ125および拡散フィ
ルム126により現像液が均一に拡散されることにな
り、最終的に現像液塗布機構43によって現像液を極め
て均一に拡散することが可能となる。
【0058】このため、現像の進行が速く、現像液の塗
布が不均一になると現像むらを生じやすい銀錯塩拡散転
写法(DTR法)を用いた平版印刷版Mに現像液を塗布
してその現像処理を行う場合に特に有効となる。
【0059】なお、ここでいう「拡散能力」とは、現像
液を平版印刷版Mの搬送方向と直交する方向に拡げる能
力を指す。
【0060】上記実施の形態においては、現像液受け部
124の開口部123から流下した現像液が平版印刷版
Mの搬送方向に向けて逆流することを防止する規制手段
として逆流防止フィルム127を使用した場合について
述べたが、図6に示すように、逆流防止フィルム127
に換えて、塗布ローラ125と当接して回転する逆流防
止ローラ129を設け、これを規制手段として使用して
もよい。但し、上記実施の形態のように現像液受け部1
24に逆流防止フィルム127を付設する構成とした場
合においては、逆流防止フィルム127を現像液受け部
124と一体として着脱、位置決めすることが可能とな
るので、現像液塗布機構43のメンテナンス等をより容
易に行うことが可能となる。
【0061】次に、安定液塗布機構73の構成について
説明する。図7は安定液塗布機構73の構成を示す概要
図である。
【0062】この安定液塗布機構73は、その下方に複
数の吐出孔131が穿設された安定液供給管132と、
その下端部に安定液を流下させるための複数の開口部1
33を穿設した安定液受け部134と、安定液受け部1
34の開口部133から流下した安定液を平版印刷版M
と当接して回転する塗布ローラ135に案内するための
拡散フィルム136と、塗布ローラ135に当接する板
バネ138とを有する。なお、図7における矢印は、図
4と同様、平版印刷版Mの搬送方向を示している。
【0063】安定液供給管132は、前述した安定液タ
ンク82とポンプ83を介して接続されており、ポンプ
83の駆動により複数の吐出孔131から安定液を吐出
する。この吐出孔131は、平版印刷版Mの搬送方向と
直交する方向に3個並設されている。
【0064】安定液受け部134は、上述した現像液受
け部124と同様、安定液供給管132より吐出された
安定液を一旦受け取って、平版印刷版Mの搬送方向と直
交する方向に拡散するための処理液拡散部(A)として
機能する。この安定液受け部134の下端部には、平版
印刷版Mの搬送方向と直交する方向に6個の開口部13
3が穿設されている。そして、この開口部133は、平
版印刷版Mの搬送方向と直交する方向において、安定液
供給管132の3個の吐出孔131の各々の位置に相当
する位置の両側にそれぞれ配置されている。すなわち、
図5において説明した現像液塗布機構43の場合と同
様、各吐出孔131から安定液受け部134への3カ所
の安定液の流下位置の各々の両側に、開口部133が配
置されていることになる。
【0065】拡散フィルム136は、0.03mm程度
の厚さを有するステンレス製の薄板上に凹凸加工された
フィルムを積層してなり、取付板140により安定液受
け部134の側壁に付設されている。拡散フィルム13
6における安定液受け部134よりの垂下部分の上端部
は、安定液受け部134の開口部133と近接して配置
されており、また、その下端部は塗布ローラ135の表
面に弾性力をもって当接している。
【0066】塗布ローラ135は、平版印刷版Mの搬送
速度と同一の周速度で回転するローラであり、その表面
が単泡性スポンジより構成されている。この塗布ローラ
135と拡散フィルム136が当接した状態において
は、塗布ローラ135と拡散フィルム136との当接部
分に拡散フィルム136表面の凹凸による開口部が形成
される。この拡散フィルム136表面の凹凸による開口
部の総面積は、前述した安定液受け部134に穿設され
た6個の開口部133の総面積より小さくなるように、
拡散フィルム136の凹凸の形状等が選択されている。
【0067】安定液受け部134の開口部133から流
下した安定液は、塗布ローラ135と拡散フィルム13
6との当接部分に一旦貯留されて、平版印刷版Mの搬送
方向と直交する方向に拡散される。そして、この安定液
は、塗布ローラ135の回転に伴い、拡散フィルム13
6表面の凹凸による開口部を通過して塗布ローラ135
と板バネ138との当接部方向に移動する。従って、こ
の塗布ローラ135と拡散フィルム136は、安定液受
け部134の開口部133から流下した安定液を一旦受
け取って、平版印刷版Mの搬送方向と直交する方向に拡
散するための処理液拡散部(B)として機能する。
【0068】板バネ138と塗布ローラ135との当接
部には、塗布ローラ135と拡散フィルム136との間
を通過した安定液の液溜めが形成される。そして、平版
印刷版Mがこの液溜めを通過するときに、平版印刷版M
の感光面に安定液が塗布される。なお、板バネ138に
は、必要以上の安定液が貯留され液溜めが過剰に大きく
なることを防止するためのオーバフロー孔137が設け
られている。
【0069】この安定液塗布機構43においては、安定
液供給管132における3個の吐出孔131より吐出さ
れた安定液は、安定液受け部134に流下し、さらに、
安定液受け部134に設けられた6個の開口部133か
ら拡散フィルム136に向かって流下する。このとき、
3個の吐出孔131から安定液受け部134に流下した
安定液は、平版印刷版Mの搬送方向と直交する方向にお
いて各吐出孔131の両側に配置された各々2個の開口
部133に分配され、平版印刷版Mの搬送方向と直交す
る方向に拡散される。そして、この安定液はさらに拡散
フィルム136と塗布ローラ135との当接部に流下
し、拡散フィルム136の凹凸による開口部を通過す
る。このとき、安定液は平版印刷版Mの搬送方向と直交
する方向にさらに拡散される。
【0070】このように、この安定液塗布機構73にお
いても、現像液塗布機構43と同様、処理液拡散部
(A)として機能する安定液受け部134と、処理液拡
散部(B)として機能する塗布ローラ135および拡散
フィルム136との二段階で安定液を拡散することか
ら、安定液を平版印刷版Mの搬送方向と直交する方向に
均一に拡散することが可能となる。このため、平版印刷
版Mに対して安定液を極めて均一に供給することが可能
となる。また、この安定液塗布機構73においては、塗
布ローラ135として特にその表面がスポンジよりなる
ローラを採用しているため、現像液により膨潤した平版
印刷版Mの感光面に損傷を与えることはない。
【0071】また、この実施の形態においても、拡散フ
ィルム136表面の凹凸による開口部の総面積が前述し
た安定液受け部134に穿設された6個の開口部133
の総面積より小さくなるように構成されていることか
ら、処理液拡散部(A)として機能する安定液受け部1
34による安定液の拡散能力より、処理液拡散部(B)
として機能する塗布ローラ135および拡散フィルム1
36の安定液の拡散能力が大となる。従って、平版印刷
版Mへの安定液の塗布量に最終的に影響を与える処理液
拡散部(B)としての塗布ローラ135および拡散フィ
ルム136により安定液が均一に拡散されることにな
り、最終的に安定液塗布機構73によって安定液を極め
て均一に拡散することが可能となる。
【0072】次に、この発明に係る処理装置における現
像液塗布機構の他の実施形態について説明する。図8は
他の実施形態に係る現像液塗布機構143の概要図であ
る。なお、図4に示す現像液塗布機構43と同一の部材
については、同一の符号を付して詳細な説明を省略す
る。
【0073】図4に示す現像液塗布機構43において
は、処理液拡散部(A)(B)を形成するために、現像
液受け部124と拡散フィルム126とを使用している
が、図8に示す処理液塗布機構143においては、複数
の凹凸加工されたフィルム153、154を利用して処
理液拡散部(A)(B)を形成している。
【0074】即ち、図8において、152は0.03m
m程度の厚さを有するステンレス製の薄板であり、この
ステンレス薄板152上には、凹凸加工されたエンボス
フィルム154とエンボスフィルム153とがこの順で
積層されている。そして、エンボスフィルム154の表
面は、ステンレス薄板152の弾性により、ワイヤバー
から構成される塗布ローラ125の表面に弾性力をもっ
て当接している。また、エンボスフィルム153の表面
と当接する位置には、例えばポリエチレンテレフタレー
ト(PET)製の液受けフィルム155が配置されてい
る。このエンボスフィルム153、154は、例えば樹
脂製のフィルムをプレスすることによりその表面を凹凸
状にエンボス加工したものであり、図9に示すように、
その表面は六角形状の凸部156と、凸部156を囲う
ように形成された凹部157とから構成されている。
【0075】この現像液塗布機構143においては、現
像液供給管122における3個の吐出孔121より吐出
された現像液は、液受けフィルム155とエンボスフィ
ルム153との間にエンボスフィルム153の凹部15
7によって形成される開口部(A)を通過して流下す
る。このとき、現像液は平版印刷版Mの搬送方向と直交
する方向に拡散される。この現像液は、さらに塗布ロー
ラ125とエンボスフィルム154との当接部分に流下
し、エンボスフィルム154の凹部157と図10に示
す塗布ローラ125による開口部125cとによって形
成される開口部(B)を通過する。このとき、現像液は
平版印刷版Mの搬送方向と直交する方向にさらに拡散さ
れる。
【0076】なお、平版印刷版Mの搬送方向と直交する
方向において、上記開口部(A)の単位長さあたりの面
積を開口部(B)の単位長さあたりの面積より大きくす
るため、エンボスフィルム153の凹部157の大きさ
は、エンボスフィルム154の凹部157の大きさより
大きく設定されている。これらの関係は、以下の通りで
ある。
【0077】即ち、図10に示す塗布ローラ125のワ
イヤー125bによる開口部125cにより形成された
平版印刷版Mの搬送方向と直交する方向における単位長
さあたりの面積をS0とした場合、エンボスフィルム1
54の凹部157により形成される単位長さあたりの面
積S2は、塗布ローラ125とバックアップローラ12
8との当接部に形成される現像液の液溜めが過度に大き
くなることを防止するため、面積S0の0.1〜0.8
倍となるようにエンボスフィルム154の凹部157の
大きさが設定されている。一方、エンボスフィルム15
3の凹部157により形成される開口部(A)の単位長
さあたりの面積S1は、開口部(B)の単位長さあたり
の面積S0+S2の1〜2倍となるように、エンボスフ
ィルム153の凹部157の大きさが設定されている。
そして、現像液が通過する平版印刷版Mの搬送方向と直
交する方向の長さは、塗布ローラ125およびエンボス
フィルム153、154で共通であることから、上記の
単位長さあたりの面積S0、S1、S2の比は、そのま
ま、総面積比となる。
【0078】このように、この現像液塗布機構143に
おいては、処理液拡散部(A)として機能する液受けフ
ィルム155およびエンボスフィルム153と、処理液
拡散部(B)として機能する塗布ローラ125およびエ
ンボスフィルム154との二段階で現像液を拡散するこ
とから、現像液を平版印刷版Mの搬送方向と直交する方
向に均一に拡散することが可能となる。このため、平版
印刷版Mに対して現像液を極めて均一に供給することが
可能となり、現像液の供給量が少量である場合において
も、平版印刷版Mを現像むらを生じることなく現像処理
することができる。
【0079】また、この実施の形態においては、開口部
(A)の総面積が開口部(B)の総面積より大きくなる
ように構成されていることから、処理液拡散部(A)と
して機能する液受けフィルム155およびエンボスフィ
ルム153による現像液の拡散能力より、処理液拡散部
(B)として機能する塗布ローラ125およびエンボス
フィルム154による現像液の拡散能力が大となり、現
像液をより均一に拡散することが可能となる。
【0080】なお、上記実施の形態においては図示を省
略しているが、図8における現像液塗布機構143にお
いても、図4に示す逆流防止フィルム127または図6
に示す逆流防止ローラ129と同様の規制手段が配設さ
れている。
【0081】上述した実施の形態においては、いずれ
も、感光材料として銀錯塩拡散転写法(DTR法)を用
いた平版印刷版Mを使用した場合について説明したが、
この発明は、その他の各種の感光材料を使用する感光材
料処理装置にも適用することが可能である。
【0082】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、処理液
供給部より供給された処理液を拡散し流下せしめる処理
液拡散部(A)と、塗布部材に当接する当接部材を有
し、流下した処理液を塗布部材と当接部材との間で拡散
し、塗布部材を介して流下せしめる処理液拡散部(B)
とを備えることから、処理液供給部より供給された処理
液を二段階で拡散した上で感光材料に塗布することにな
り、感光材料に塗布すべき処理液が少量である場合にお
いても、感光材料に処理液を均一に塗布することができ
る。
【0083】請求項2に記載の発明によれば、その表面
が凹凸状に形成された塗布ローラにより塗布部材が構成
されることから、塗布ローラの回転により、処理液を正
確に計量して感光材料に塗布することが可能となる。
【0084】請求項3に記載の発明によれば、処理液拡
散部(B)は処理液拡散部(A)より処理液の拡散能力
が大であることから、処理液拡散部(B)から流下する
均一化された処理液を感光材料に塗布することが可能と
なる。
【0085】請求項4に記載の発明によれば、処理液拡
散部(A)の開口部の総面積は処理液拡散部(B)の開
口部の総面積より大きく設定されていることから、処理
液拡散部(B)から流下する均一化された処理液を感光
材料に塗布することが可能となる。
【0086】請求項5に記載の発明によれば、処理液拡
散部(A)が処理液を通過させるための複数の開口部を
穿設した処理液受け部を有していることから、処理液供
給部から供給された処理液は複数の開口部に拡散した
後、当該複数の開口部から流下することになり、簡易な
構成で処理液を均一に感光材料に塗布することが可能と
なる。
【0087】請求項6に記載の発明によれば、処理液受
け部の複数の開口部は、処理液供給部の開口部から処理
液受け部への処理液の流下位置とは異なる位置に穿設さ
れていることから、処理液供給部の開口部から供給され
た処理液は処理液受け部によって受け取られた後に処理
液受け部の開口部より流下することになり、簡易な構成
で処理液を拡散させた後、均一に感光材料に塗布するこ
とが可能となる。
【0088】請求項7に記載の発明によれば、処理液受
け部の複数の開口部が処理液供給部の開口部から処理液
受け部への処理液の流下位置の両側に各々穿設されてい
ることから、処理液供給部の開口部から流下した処理液
は、その流下位置の両側に穿設された処理液受け部の開
口部に分散した後、当該処理液受け部の開口部から流下
することになり、簡易な構成で処理液を拡散させた後、
均一に感光材料に塗布することが可能となる。
【0089】請求項8に記載の発明によれば、当接部材
が弾性力をもって塗布部材に当接するため、処理液を塗
布部材と当接部材との間で均一に拡散することができ
る。
【0090】請求項9に記載の発明によれば、処理液拡
散部(A)から流下した処理液が感光材料の搬送方向に
向けて逆流することを防止する規制手段を有することか
ら、処理液拡散部(A)から流下した処理液が塗布部材
により処理液を塗布されて搬送される感光材料に再付着
することを有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】平版印刷版の製版装置の概要図である。
【図2】現像処理装置3の概要図である。
【図3】現像処理装置3の配管系を示す概要図である。
【図4】現像液塗布機構43を示す概要図である。
【図5】吐出孔121と開口部123との関係を示す斜
視図である。
【図6】現像液塗布機構43の変形例を示す概要図であ
る。
【図7】安定液塗布機構73を示す概要図である。
【図8】他の実施形態に係る現像液塗布機構143を示
す概要図である。
【図9】エンボスフィルム153、154の一部を拡大
して示す平面図である。
【図10】塗布ローラ125の一部を拡大して示す断面
図である。
【符号の説明】
2 露光装置 3 現像処理装置 32 現像部 33 安定部 34 乾燥部 43 現像液塗布機構 73 安定液塗布機構 121 吐出孔 122 現像液供給管 123 開口部 124 現像液受け部 125 塗布ローラ 126 拡散フィルム 127 逆流防止フィルム 131 吐出孔 132 安定液供給管 133 開口部 134 安定液受け部 135 塗布ローラ 136 拡散フィルム 143 処理液塗布機構 152 ステンレスフィルム 153 エンボスフィルム 154 エンボスフィルム 155 液受けフィルム 156 凸部 157 凹部 M 平版印刷版
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 京之介 東京都千代田区丸の内3丁目4番2号 三 菱製紙株式会社内 (72)発明者 浦崎 淳 東京都千代田区丸の内3丁目4番2号 三 菱製紙株式会社内 (72)発明者 高野 佳和 東京都千代田区丸の内3丁目4番2号 三 菱製紙株式会社内 (72)発明者 宮坂 英二 滋賀県彦根市高宮町480番地の1 大日本 スクリーン製造株式会社彦根地区事業所内 (72)発明者 木村 雅治 滋賀県彦根市高宮町480番地の1 大日本 スクリーン製造株式会社彦根地区事業所内 (72)発明者 川口 靖弘 滋賀県彦根市高宮町480番地の1 大日本 スクリーン製造株式会社彦根地区事業所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液供給部より供給された処理液を塗
    布部材を介して感光材料に塗布する処理装置であって、 前記処理液供給部より供給された処理液を拡散し流下せ
    しめる処理液拡散部(A)と、 前記塗布部材に当接する当接部材を有し、流下した処理
    液を前記塗布部材と前記当接部材との間で拡散し、前記
    塗布部材を介して流下せしめる処理液拡散部(B)と、 を少なくとも備えたことを特徴とする感光材料処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記塗布部材は、その表面が凹凸状に形
    成された塗布ローラからなる請求項1に記載の感光材料
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記処理液拡散部(B)は、前記処理液
    拡散部(A)より処理液の拡散能力が大である請求項1
    または2いずれかに記載の感光材料処理装置。
  4. 【請求項4】 前記処理液拡散部(A)と前記処理液拡
    散部(B)は、各々、処理液を通過させるための開口部
    を有し、 前記処理液拡散部(A)の開口部の総面積は前記処理液
    拡散部(B)の開口部の総面積より大きく設定されてい
    る請求項3に記載の感光材料処理装置。
  5. 【請求項5】 前記処理液拡散部(A)は、処理液を通
    過させるための複数の開口部を穿設した処理液受け部を
    有する請求項1に記載の感光材料処理装置。
  6. 【請求項6】 前記処理液供給部は処理液を前記処理液
    受け部に流下させる開口部を有し、 前記処理液受け部の複数の開口部は、前記処理液供給部
    の開口部から前記処理液受け部への処理液の流下位置と
    は異なる位置に穿設されている請求項5に記載の感光材
    料処理装置。
  7. 【請求項7】 前記処理液受け部の複数の開口部は、前
    記処理液供給部の開口部から前記処理液受け部への処理
    液の流下位置の両側に各々穿設されている請求項6に記
    載の感光材料処理装置。
  8. 【請求項8】 前記当接部材は、弾性力をもって前記塗
    布部材に当接する請求項1または2いずれかに記載の感
    光材料処理装置。
  9. 【請求項9】 前記塗布部材は、搬送される感光材料に
    処理液を塗布する塗布ローラから構成されるとともに、
    感光材料の搬送方向に対して前記当接部材の下流側に配
    設され、前記塗布部材の表面に当接することにより、前
    記処理液拡散部(A)から流下した処理液が感光材料の
    搬送方向に向けて逆流し前記塗布部材により処理液を塗
    布されて搬送される感光材料に再付着することを防止す
    る規制手段をさらに備えた請求項1に記載の感光材料処
    理装置。
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