JPH1064702A - サーミスタ組成物 - Google Patents
サーミスタ組成物Info
- Publication number
- JPH1064702A JPH1064702A JP23256596A JP23256596A JPH1064702A JP H1064702 A JPH1064702 A JP H1064702A JP 23256596 A JP23256596 A JP 23256596A JP 23256596 A JP23256596 A JP 23256596A JP H1064702 A JPH1064702 A JP H1064702A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermistor
- composition
- value
- following formula
- temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 239000000203 mixture Substances 0.000 title claims abstract description 52
- 239000013078 crystal Substances 0.000 claims abstract description 28
- 239000002131 composite material Substances 0.000 claims abstract description 8
- 239000000126 substance Substances 0.000 claims abstract description 5
- 229910052761 rare earth metal Inorganic materials 0.000 claims abstract description 4
- 229910052788 barium Inorganic materials 0.000 claims abstract description 3
- 229910052791 calcium Inorganic materials 0.000 claims abstract description 3
- 229910052749 magnesium Inorganic materials 0.000 claims abstract description 3
- 229910052712 strontium Inorganic materials 0.000 claims abstract description 3
- 239000011651 chromium Substances 0.000 claims description 43
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 9
- 239000011575 calcium Substances 0.000 claims description 8
- 229910052804 chromium Inorganic materials 0.000 claims description 6
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 5
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 claims description 3
- 239000011777 magnesium Substances 0.000 claims description 3
- OYPRJOBELJOOCE-UHFFFAOYSA-N Calcium Chemical compound [Ca] OYPRJOBELJOOCE-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 2
- VYZAMTAEIAYCRO-UHFFFAOYSA-N Chromium Chemical compound [Cr] VYZAMTAEIAYCRO-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 2
- FYYHWMGAXLPEAU-UHFFFAOYSA-N Magnesium Chemical compound [Mg] FYYHWMGAXLPEAU-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 2
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 2
- DSAJWYNOEDNPEQ-UHFFFAOYSA-N barium atom Chemical compound [Ba] DSAJWYNOEDNPEQ-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 2
- CIOAGBVUUVVLOB-UHFFFAOYSA-N strontium atom Chemical compound [Sr] CIOAGBVUUVVLOB-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 2
- LEONUFNNVUYDNQ-UHFFFAOYSA-N vanadium atom Chemical compound [V] LEONUFNNVUYDNQ-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 2
- 229910052727 yttrium Inorganic materials 0.000 claims description 2
- VWQVUPCCIRVNHF-UHFFFAOYSA-N yttrium atom Chemical compound [Y] VWQVUPCCIRVNHF-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 2
- 229910052720 vanadium Inorganic materials 0.000 abstract description 3
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 abstract description 2
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 19
- BASFCYQUMIYNBI-UHFFFAOYSA-N platinum Chemical compound [Pt] BASFCYQUMIYNBI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 17
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 9
- 229910052697 platinum Inorganic materials 0.000 description 8
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 8
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 7
- 238000000634 powder X-ray diffraction Methods 0.000 description 7
- 238000009529 body temperature measurement Methods 0.000 description 6
- 229910017135 Fe—O Inorganic materials 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 4
- VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N Silicium dioxide Chemical compound O=[Si]=O VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 3
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 3
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 2
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 2
- 238000004453 electron probe microanalysis Methods 0.000 description 2
- 238000011835 investigation Methods 0.000 description 2
- 150000002500 ions Chemical class 0.000 description 2
- 239000000047 product Substances 0.000 description 2
- 239000000654 additive Substances 0.000 description 1
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 1
- 238000004458 analytical method Methods 0.000 description 1
- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000012467 final product Substances 0.000 description 1
- 238000010304 firing Methods 0.000 description 1
- 230000036039 immunity Effects 0.000 description 1
- WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N lead(0) Chemical compound [Pb] WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910052748 manganese Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052759 nickel Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000003647 oxidation Effects 0.000 description 1
- 238000007254 oxidation reaction Methods 0.000 description 1
- 230000000737 periodic effect Effects 0.000 description 1
- 229910052573 porcelain Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000010298 pulverizing process Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Thermistors And Varistors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 広い温度範囲で温度(絶対温度)の逆数と抵
抗の対数の関係が直線性に優れているため、温度センサ
などに有効に利用することができるサーミスタ組成物を
提供する。 【解決手段】 Y及び希土類元素のうちの少なくとも1
種の元素(A)と、Mg,Ca,Sr,Baのうちの少
なくとも1種の元素(Q)と、V,Feのうちの少なく
とも1種の元素(M)と、Crの4種類の元素の複合酸
化物であり、且つペロブスカイト型結晶構造を含む物質
からなるサーミスタ組成物において、0.35≦Cr/
(Cr+M)≦0.65;0<Q/(A+Q)<0.0
4;0.4≦(A+Q)/(A+Q+M+Cr)≦0.
6にあるサーミスタ組成物。
抗の対数の関係が直線性に優れているため、温度センサ
などに有効に利用することができるサーミスタ組成物を
提供する。 【解決手段】 Y及び希土類元素のうちの少なくとも1
種の元素(A)と、Mg,Ca,Sr,Baのうちの少
なくとも1種の元素(Q)と、V,Feのうちの少なく
とも1種の元素(M)と、Crの4種類の元素の複合酸
化物であり、且つペロブスカイト型結晶構造を含む物質
からなるサーミスタ組成物において、0.35≦Cr/
(Cr+M)≦0.65;0<Q/(A+Q)<0.0
4;0.4≦(A+Q)/(A+Q+M+Cr)≦0.
6にあるサーミスタ組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、希土類元素等の4
種類の元素の複合酸化物であり、且つペロブスカイト型
構造である物質を含み、広い温度範囲で温度(絶対温
度)の逆数と抵抗の対数の関係が直線性に優れているた
め、温度センサなどに有効に利用することができるサー
ミスタ組成物に関するものである。
種類の元素の複合酸化物であり、且つペロブスカイト型
構造である物質を含み、広い温度範囲で温度(絶対温
度)の逆数と抵抗の対数の関係が直線性に優れているた
め、温度センサなどに有効に利用することができるサー
ミスタ組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】数百度ないし1000度程度の範囲内で
温度を測定するための温度測定器具としては、熱電対や
サーミスタが広く使用されている。熱電対とサーミスタ
とを比較すると、熱電対はサーミスタに比べて測定温度
範囲が広いという長所はあるものの、以下の短所を有し
ている。 ノイズ耐性が低い。 高温耐久性が低い。 増幅回路などの複雑な回路が必要なため、安価に製
作できない。 したがって、熱電対のように広範囲の温度を測定するこ
とができるサーミスタがあれば、高温域での信頼性の高
い温度測定を安価に長期にわたって行うことが可能とな
る。
温度を測定するための温度測定器具としては、熱電対や
サーミスタが広く使用されている。熱電対とサーミスタ
とを比較すると、熱電対はサーミスタに比べて測定温度
範囲が広いという長所はあるものの、以下の短所を有し
ている。 ノイズ耐性が低い。 高温耐久性が低い。 増幅回路などの複雑な回路が必要なため、安価に製
作できない。 したがって、熱電対のように広範囲の温度を測定するこ
とができるサーミスタがあれば、高温域での信頼性の高
い温度測定を安価に長期にわたって行うことが可能とな
る。
【0003】従来、サーミスタ組成物として種々のもの
が提案されている。例えば、特開平7−201528号
公報には、Aを元素周期律表の第2a族及びLaを除く
第3a族に属する元素から選ばれた少なくとも1つの元
素、M1 をCr、Mn、Co及びNiから選ばれた少な
くとも1つの元素、M2 をFe又はFeの一部をAlで
置換したものとし、Y、Zは、0.05≦Y/(1−Y
−Z)≦0.4及び、0.025≦Z≦0.35を満た
すものとしたとき、化学式A(M′1-Y-Z M2 Y T
iZ )O3 で表わされる、高温度を検出するための、高
温で安定で酸化・還元の両雰囲気に使用できる特性を示
すサーミスタ用磁器組成物が開示されている。
が提案されている。例えば、特開平7−201528号
公報には、Aを元素周期律表の第2a族及びLaを除く
第3a族に属する元素から選ばれた少なくとも1つの元
素、M1 をCr、Mn、Co及びNiから選ばれた少な
くとも1つの元素、M2 をFe又はFeの一部をAlで
置換したものとし、Y、Zは、0.05≦Y/(1−Y
−Z)≦0.4及び、0.025≦Z≦0.35を満た
すものとしたとき、化学式A(M′1-Y-Z M2 Y T
iZ )O3 で表わされる、高温度を検出するための、高
温で安定で酸化・還元の両雰囲気に使用できる特性を示
すサーミスタ用磁器組成物が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7−201528号公報に開示されたサーミスタ用磁器
組成物においても、広い温度範囲では温度(絶対温度)
の逆数と抵抗の対数の関係の直線性が充分ではない。そ
れ故、広い温度範囲にわたって一層信頼性の高い温度測
定を行うことができるサーミスタ組成物が望まれてい
た。すなわち、具体的には、サーミスタ定数(B値)が
3000〜8000[K]で、広い温度範囲にわたって
サーミスタ特性の直線性が良好であり、且つ耐熱性に優
れたサーミスタ組成物に対する強い要望があった。
7−201528号公報に開示されたサーミスタ用磁器
組成物においても、広い温度範囲では温度(絶対温度)
の逆数と抵抗の対数の関係の直線性が充分ではない。そ
れ故、広い温度範囲にわたって一層信頼性の高い温度測
定を行うことができるサーミスタ組成物が望まれてい
た。すなわち、具体的には、サーミスタ定数(B値)が
3000〜8000[K]で、広い温度範囲にわたって
サーミスタ特性の直線性が良好であり、且つ耐熱性に優
れたサーミスタ組成物に対する強い要望があった。
【0005】本発明は前記従来技術の問題点を解決する
ためのものであり、その目的とするところは、広い温度
領域にわたって温度(絶対温度)の逆数と抵抗率の対数
との関係の直線性が高く、それ故、サーミスタとして使
用した場合に、広い温度領域にわたって正確な温度測定
をすることができる前述の要望の如きサーミスタ組成物
を提供することにある。
ためのものであり、その目的とするところは、広い温度
領域にわたって温度(絶対温度)の逆数と抵抗率の対数
との関係の直線性が高く、それ故、サーミスタとして使
用した場合に、広い温度領域にわたって正確な温度測定
をすることができる前述の要望の如きサーミスタ組成物
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のサーミスタ組成
物は、イットリウム(Y)及び希土類元素のうちの少な
くとも1種の元素(Aとする)と、マグネシウム(M
g),カルシウム(Ca),ストロンチウム(Sr),
バリウム(Ba)のうちの少なくとも1種の元素(Qと
する)と、バナジウム(V),鉄(Fe)のうちの少な
くとも1種の元素(Mとする)と、クロム(Cr)の4
種類の元素の複合酸化物であり、且つペロブスカイト型
結晶構造を含む物質からなるサーミスタ組成物におい
て、Crと元素Mとの合計に対するCrの原子比;次式
(I): Cr/(Cr+M) (I) が次式(I)′: 0.35≦Cr/(Cr+M)≦0.65 (I)′ で表わされる数値範囲にあり、元素Aと元素Qとの合計
に対する元素Qの原子比;次式(II): Q/(A+Q) (II) が次式(II)′: 0<Q/(A+Q)<0.04 (II)′ で表わされる数値範囲にあり、元素Aと元素Qと元素M
とCrとの合計に対する元素Aと元素Qとの合計の原子
比;次式(III ): (A+Q)/(A+Q+M+Cr) (III ) が次式(III )′: 0.4≦(A+Q)/(A+Q+M+Cr)≦0.6 (III )′ で表わされる数値範囲にあることを特徴とする。
物は、イットリウム(Y)及び希土類元素のうちの少な
くとも1種の元素(Aとする)と、マグネシウム(M
g),カルシウム(Ca),ストロンチウム(Sr),
バリウム(Ba)のうちの少なくとも1種の元素(Qと
する)と、バナジウム(V),鉄(Fe)のうちの少な
くとも1種の元素(Mとする)と、クロム(Cr)の4
種類の元素の複合酸化物であり、且つペロブスカイト型
結晶構造を含む物質からなるサーミスタ組成物におい
て、Crと元素Mとの合計に対するCrの原子比;次式
(I): Cr/(Cr+M) (I) が次式(I)′: 0.35≦Cr/(Cr+M)≦0.65 (I)′ で表わされる数値範囲にあり、元素Aと元素Qとの合計
に対する元素Qの原子比;次式(II): Q/(A+Q) (II) が次式(II)′: 0<Q/(A+Q)<0.04 (II)′ で表わされる数値範囲にあり、元素Aと元素Qと元素M
とCrとの合計に対する元素Aと元素Qとの合計の原子
比;次式(III ): (A+Q)/(A+Q+M+Cr) (III ) が次式(III )′: 0.4≦(A+Q)/(A+Q+M+Cr)≦0.6 (III )′ で表わされる数値範囲にあることを特徴とする。
【0007】広い温度範囲で温度測定が可能で、測定精
度の高いサーミスタを得るためには、サーミスタ組成物
のサーミスタ特性として、理想的には、測定温度範囲内
でサーミスタ定数(B値)は一定で、且つ、測定範囲の
最高温度での抵抗率と最低温度での抵抗率との比が10
0〜500の範囲であることが望ましい。例えば、測定
範囲が実用的な中温〜高温域(300〜900℃、望ま
しくは200〜1000℃の広い温度範囲)の場合、B
値は3000〜8000[K]、好ましくは4000〜
6000[K]であることが望ましい。このようなサー
ミスタ特性を得るために、元素MとCrとの原子比〔C
r/(Cr+M);式(I)〕を式(I)′で表わされ
る数値範囲に限定し、元素Aと元素Qとの合計に対する
元素Qの原子比〔Q/(A+Q);式(II)〕を式(I
I)′で表わされる数値範囲に限定し、元素Aと元素Q
と元素MとCrとの合計に対する元素Aと元素Qとの合
計の原子比〔(A+Q)/(A+Q+M+Cr);式
(III )〕を式(III )′で表わされる数値範囲に限定
した。
度の高いサーミスタを得るためには、サーミスタ組成物
のサーミスタ特性として、理想的には、測定温度範囲内
でサーミスタ定数(B値)は一定で、且つ、測定範囲の
最高温度での抵抗率と最低温度での抵抗率との比が10
0〜500の範囲であることが望ましい。例えば、測定
範囲が実用的な中温〜高温域(300〜900℃、望ま
しくは200〜1000℃の広い温度範囲)の場合、B
値は3000〜8000[K]、好ましくは4000〜
6000[K]であることが望ましい。このようなサー
ミスタ特性を得るために、元素MとCrとの原子比〔C
r/(Cr+M);式(I)〕を式(I)′で表わされ
る数値範囲に限定し、元素Aと元素Qとの合計に対する
元素Qの原子比〔Q/(A+Q);式(II)〕を式(I
I)′で表わされる数値範囲に限定し、元素Aと元素Q
と元素MとCrとの合計に対する元素Aと元素Qとの合
計の原子比〔(A+Q)/(A+Q+M+Cr);式
(III )〕を式(III )′で表わされる数値範囲に限定
した。
【0008】式(I)の値が式(I)′で表わされる数
値範囲を外れたサーミスタ組成物では、B値の変化量が
前記組成のものと比べて大きくなったり、あるいはB値
が前記の望ましい値から大きく外れるため、実質的に、
測定精度が高く広い温度範囲で温度測定が可能なサーミ
スタを得ることはできない。
値範囲を外れたサーミスタ組成物では、B値の変化量が
前記組成のものと比べて大きくなったり、あるいはB値
が前記の望ましい値から大きく外れるため、実質的に、
測定精度が高く広い温度範囲で温度測定が可能なサーミ
スタを得ることはできない。
【0009】式(II)の値(>0)があまりに大きい
と、組成物の抵抗率が小さ過ぎて、サーミスタ特性上、
サーミスタ組成物としては不適当な場合が生じる。具体
的には、式(II)≧0.04では、B値が小さく成り過
ぎて、サーミスタ特性上、サーミスタ組成物としては不
適当な場合がある。このため、本サーミスタ組成物にお
いて、式(II)の値は0より大きく、0.04未満〔式
(II)′で表わされる数値範囲〕とした。
と、組成物の抵抗率が小さ過ぎて、サーミスタ特性上、
サーミスタ組成物としては不適当な場合が生じる。具体
的には、式(II)≧0.04では、B値が小さく成り過
ぎて、サーミスタ特性上、サーミスタ組成物としては不
適当な場合がある。このため、本サーミスタ組成物にお
いて、式(II)の値は0より大きく、0.04未満〔式
(II)′で表わされる数値範囲〕とした。
【0010】式(III )の値が0.4未満であるか又は
0.6を越えると、サーミスタ組成物としては不適当な
場合が生じる。具体的には、例えば、MがVの場合はペ
ロブスカイト型の結晶構造以外のシーライト型の結晶構
造を有する結晶粒子、MがFeの場合はペロブスカイト
型の結晶構造以外の結晶構造を有する結晶粒子が副次的
に組成物中に形成され、その量が増加する恐れがあり、
このような場合、サーミスタ特性に悪影響を与える可能
性がある。このため、本サーミスタ組成物において、式
(III )の値は0.4以上、0.6以下〔式(III )′
で表わされる数値範囲〕とした。
0.6を越えると、サーミスタ組成物としては不適当な
場合が生じる。具体的には、例えば、MがVの場合はペ
ロブスカイト型の結晶構造以外のシーライト型の結晶構
造を有する結晶粒子、MがFeの場合はペロブスカイト
型の結晶構造以外の結晶構造を有する結晶粒子が副次的
に組成物中に形成され、その量が増加する恐れがあり、
このような場合、サーミスタ特性に悪影響を与える可能
性がある。このため、本サーミスタ組成物において、式
(III )の値は0.4以上、0.6以下〔式(III )′
で表わされる数値範囲〕とした。
【0011】本サーミスタ組成物を構成する各元素の存
在比率を測定する簡便な分析方法としては、例えば、E
PMA (Electron Probe Micro Analysis)が挙げられ
る。又、複合酸化物の結晶構造の同定方法〔ペロブスカ
イト型構造であることを同定する方法〕としては、通
常、粉末X線回折法が用いられる。
在比率を測定する簡便な分析方法としては、例えば、E
PMA (Electron Probe Micro Analysis)が挙げられ
る。又、複合酸化物の結晶構造の同定方法〔ペロブスカ
イト型構造であることを同定する方法〕としては、通
常、粉末X線回折法が用いられる。
【0012】
【発明の実施の形態】本サーミスタ組成物において、上
記式(II)は、0.001≦Q/(A+Q)≦0.03
で表わされる数値範囲にあるのが望ましい。この範囲内
であれば、B値の変化量が更に小さくなる。又、本サー
ミスタ組成物において、サーミスタ特性の調整用とし
て、B値を適度に大きくすることのできるアルミニウム
(Al)を添加しても良い。この場合、AlとCrと元
素Mとの合計に対するAlの原子比;次式(IV): Al/(Al+Cr+M) (IV) が次式(IV)′: 0<Al/(Al+Cr+M)≦0.10 (IV)′ で表わされる数値範囲にあることが望ましい。この量以
上にAlを添加すると、サーミスタ組成物のB値が大き
くなり過ぎる場合がある。
記式(II)は、0.001≦Q/(A+Q)≦0.03
で表わされる数値範囲にあるのが望ましい。この範囲内
であれば、B値の変化量が更に小さくなる。又、本サー
ミスタ組成物において、サーミスタ特性の調整用とし
て、B値を適度に大きくすることのできるアルミニウム
(Al)を添加しても良い。この場合、AlとCrと元
素Mとの合計に対するAlの原子比;次式(IV): Al/(Al+Cr+M) (IV) が次式(IV)′: 0<Al/(Al+Cr+M)≦0.10 (IV)′ で表わされる数値範囲にあることが望ましい。この量以
上にAlを添加すると、サーミスタ組成物のB値が大き
くなり過ぎる場合がある。
【0013】前記のように、ペロブスカイト型の結晶構
造を有する結晶粒子を含有する物質とすることにより安
定なサーミスタ組成物が得られるのである。又、本サー
ミスタ組成物は、ペロブスカイト型以外の結晶構造を一
部含んでもよい。例えば、ペロブスカイト型の結晶構造
を有する結晶粒子が主体で、一部シーライト型の結晶構
造を有する結晶粒子を含んだ物質でもよい。ペロブスカ
イト型の結晶構造の存在割合は50体積%以上が望まし
い。ペロブスカイト型の結晶構造の存在割合が50体積
%未満では、サーミスタ特性が不安定となる恐れがあ
る。
造を有する結晶粒子を含有する物質とすることにより安
定なサーミスタ組成物が得られるのである。又、本サー
ミスタ組成物は、ペロブスカイト型以外の結晶構造を一
部含んでもよい。例えば、ペロブスカイト型の結晶構造
を有する結晶粒子が主体で、一部シーライト型の結晶構
造を有する結晶粒子を含んだ物質でもよい。ペロブスカ
イト型の結晶構造の存在割合は50体積%以上が望まし
い。ペロブスカイト型の結晶構造の存在割合が50体積
%未満では、サーミスタ特性が不安定となる恐れがあ
る。
【0014】本組成物は各成分元素の酸化物(例えば、
Y2 O3 ,CaCO3 ,V2 O5 ,Cr2 O3 等)から
容易に製造することができる。前記酸化物原料は市販品
をそのまま使用してよい。所望により、更に他の添加剤
を加えてもよい。以下に具体的に、本発明のサーミスタ
組成物の製造方法の一例を述べる。市販の各原料を所定
比率となるように秤量し、これらをボールミルで混合・
粉砕後乾燥し、次いで得られた粉末の所要量を所望の形
状に加圧成型して仮焼する。これを再びボールミルで粉
砕し、乾燥する。得られた粉末の所要量を適当な形状
(例えば円板状)に加圧成形し、次いで空気中で焼成し
て(例えば、空気中1600℃の温度で2時間焼成す
る)、焼結体を得る。
Y2 O3 ,CaCO3 ,V2 O5 ,Cr2 O3 等)から
容易に製造することができる。前記酸化物原料は市販品
をそのまま使用してよい。所望により、更に他の添加剤
を加えてもよい。以下に具体的に、本発明のサーミスタ
組成物の製造方法の一例を述べる。市販の各原料を所定
比率となるように秤量し、これらをボールミルで混合・
粉砕後乾燥し、次いで得られた粉末の所要量を所望の形
状に加圧成型して仮焼する。これを再びボールミルで粉
砕し、乾燥する。得られた粉末の所要量を適当な形状
(例えば円板状)に加圧成形し、次いで空気中で焼成し
て(例えば、空気中1600℃の温度で2時間焼成す
る)、焼結体を得る。
【0015】本組成物を使用したサーミスタは、炎,高
温度にまで達する気体や部材等の温度測定に広く使用す
ることができる。前記サーミスタの大きさや形状は用途
に応じて適宜選択する。
温度にまで達する気体や部材等の温度測定に広く使用す
ることができる。前記サーミスタの大きさや形状は用途
に応じて適宜選択する。
【0016】本発明のサーミスタ組成物を用いるサーミ
スタの製造は、例えば、以下の如く行う。最終製品を得
るための前記加圧成型の際、所望寸法の円筒金型に充填
した原料粉末中に、所望寸法の2本の白金線を、各線の
一端を線断面を対向させ且つ所望の間隙を開けて円筒中
心部に配置し、各線の他端を金型から外に出した状態で
配置した後、加圧成型する。次いで前記成型体を焼成す
ることにより、リード線として2本の白金線を有するサ
ーミスタ組成物が形成される。又、上記2本の白金線
は、上記加圧成型時には配置せず、上記原料粉末の加圧
成形体を焼成した後、焼成体にイオンコータ等により白
金電極を設け、該白金電極に2本の白金線を巻き付けて
もよい。このようにして得られたサーミスタを温度測定
すべき環境下に暴露し、2本のリード線間の抵抗値を測
定し、この抵抗値から、温度を求める換算式或いは換算
回路を用いることにより、前記環境の温度を求めること
ができる。
スタの製造は、例えば、以下の如く行う。最終製品を得
るための前記加圧成型の際、所望寸法の円筒金型に充填
した原料粉末中に、所望寸法の2本の白金線を、各線の
一端を線断面を対向させ且つ所望の間隙を開けて円筒中
心部に配置し、各線の他端を金型から外に出した状態で
配置した後、加圧成型する。次いで前記成型体を焼成す
ることにより、リード線として2本の白金線を有するサ
ーミスタ組成物が形成される。又、上記2本の白金線
は、上記加圧成型時には配置せず、上記原料粉末の加圧
成形体を焼成した後、焼成体にイオンコータ等により白
金電極を設け、該白金電極に2本の白金線を巻き付けて
もよい。このようにして得られたサーミスタを温度測定
すべき環境下に暴露し、2本のリード線間の抵抗値を測
定し、この抵抗値から、温度を求める換算式或いは換算
回路を用いることにより、前記環境の温度を求めること
ができる。
【0017】
【実施例】以下の実施例(比較例も含む)により、本発
明を更に詳細に説明する。実施例1〜6及び比較例1〜7〔式(I)の値の変動に
よる影響の検討〕: 市販の原料Y2 O3 ,CaO,Cr2 O3 ,V2 O3 ,
Fe2 O3 のうちから所望の原料を選択して、下記表1
〔表中の元素の割合(原子%)は、表中の元素の合計量
を100原子%としたときの割合である。下記表2につ
いても同様である。〕に示す各組成となるように秤量
し、次いでこれをボールミルで混合・粉砕後乾燥し、1
200℃で仮焼した。これを再びボールミルで粉砕し、
乾燥した。得られた粉末の所要量を、40mmφ×8m
mの円板に成形し、これを空気中1600℃の温度で2
時間焼成して焼結体を得た。その後、焼結体を2mm×
2mm×20mmの直方体に切断加工し、イオンコータ
により白金電極を設け、該白金電極に白金線を巻き付け
てリード線とし、サーミスタを形成した。なお、上記焼
結体について粉末X線回折を行ったところ、何れの焼結
体も、表1に示す元素の複合酸化物が形成され、且つペ
ロブスカイト型の結晶構造を有するものであることが確
認された。
明を更に詳細に説明する。実施例1〜6及び比較例1〜7〔式(I)の値の変動に
よる影響の検討〕: 市販の原料Y2 O3 ,CaO,Cr2 O3 ,V2 O3 ,
Fe2 O3 のうちから所望の原料を選択して、下記表1
〔表中の元素の割合(原子%)は、表中の元素の合計量
を100原子%としたときの割合である。下記表2につ
いても同様である。〕に示す各組成となるように秤量
し、次いでこれをボールミルで混合・粉砕後乾燥し、1
200℃で仮焼した。これを再びボールミルで粉砕し、
乾燥した。得られた粉末の所要量を、40mmφ×8m
mの円板に成形し、これを空気中1600℃の温度で2
時間焼成して焼結体を得た。その後、焼結体を2mm×
2mm×20mmの直方体に切断加工し、イオンコータ
により白金電極を設け、該白金電極に白金線を巻き付け
てリード線とし、サーミスタを形成した。なお、上記焼
結体について粉末X線回折を行ったところ、何れの焼結
体も、表1に示す元素の複合酸化物が形成され、且つペ
ロブスカイト型の結晶構造を有するものであることが確
認された。
【0018】表1中の実施例2,実施例5の焼結体につ
いての粉末X線回折のチャートを図1(実施例2),図
2(実施例5)に示す。図1,図2中のJCPDS番号
は、JCPDS−ICDD(Joint Committee on Powder
Diffraction Standard International Central for Di
ffraction Date) の番号である(図3,図4についても
同様である)。図1に▽印のピークがあることによりペ
ロブスカイト型結晶構造の複合酸化物(YCrO3 )が
存在し、又、○印のピークがあることによりシーライト
型結晶構造の複合酸化物(YVO4 )が存在することが
判る。又、図2に○印のピークがあることによりペロブ
スカイト型結晶構造の複合酸化物(YCrO3 )が存在
することが判る。前記各サーミスタについて、下記表1
に示す如く、B値及び抵抗率を求めた。表1では、式
(I)の値を0.3〜0.7の範囲で変動させた。な
お、式(II)の値は0.02に、又、式(III )の値は
0.5に各々固定した。
いての粉末X線回折のチャートを図1(実施例2),図
2(実施例5)に示す。図1,図2中のJCPDS番号
は、JCPDS−ICDD(Joint Committee on Powder
Diffraction Standard International Central for Di
ffraction Date) の番号である(図3,図4についても
同様である)。図1に▽印のピークがあることによりペ
ロブスカイト型結晶構造の複合酸化物(YCrO3 )が
存在し、又、○印のピークがあることによりシーライト
型結晶構造の複合酸化物(YVO4 )が存在することが
判る。又、図2に○印のピークがあることによりペロブ
スカイト型結晶構造の複合酸化物(YCrO3 )が存在
することが判る。前記各サーミスタについて、下記表1
に示す如く、B値及び抵抗率を求めた。表1では、式
(I)の値を0.3〜0.7の範囲で変動させた。な
お、式(II)の値は0.02に、又、式(III )の値は
0.5に各々固定した。
【0019】
【表1】 表1中の符号は下記の意味を表わす。1) :Cr/(Cr+M)=Cr/〔Cr+(V,F
e)〕2) :Q/(A+Q)=Ca/Y+Ca3) :(A+Q)/(A+Q+M+Cr)=Y+Ca/Y
+Ca+Cr+(V,Fe)a) :変化率[%]={中温域のB値[K]−高温域のB
値[K]}/中温域のB値[K]×100b) :特開平7−201528号公報に開示されたサーミ
スタ用磁器組成物の一例〔Y:Sr:Cr:Fe:Ti
=49.5:0.5 :38.0:9.5 :2.5 [原子比%]〕
e)〕2) :Q/(A+Q)=Ca/Y+Ca3) :(A+Q)/(A+Q+M+Cr)=Y+Ca/Y
+Ca+Cr+(V,Fe)a) :変化率[%]={中温域のB値[K]−高温域のB
値[K]}/中温域のB値[K]×100b) :特開平7−201528号公報に開示されたサーミ
スタ用磁器組成物の一例〔Y:Sr:Cr:Fe:Ti
=49.5:0.5 :38.0:9.5 :2.5 [原子比%]〕
【0020】表1中、実施例1〜3及び比較例1,2は
Y−Ca−Cr−V−O系焼結体であり、実施例4〜6
及び比較例3,4はY−Ca−Cr−Fe−O系焼結体
である。表1から明らかな如く、Y−Ca−Cr−V−
O系焼結体,Y−Ca−Cr−Fe−O系焼結体共に、
式(I)の値が式(I)′で表わされる数値範囲を外れ
ると(比較例1〜4)、B値の変化率が大きくなること
が判る。又、比較例5,7はB値の変化率が大きいこと
により、更に、比較例6はB値の変化率は小さいもの
の、B値が大き過ぎる(8000Kを越える)ことによ
り、広い温度範囲で温度測定が可能で、温度測定精度の
高いサーミスタ組成物としては不適当である。
Y−Ca−Cr−V−O系焼結体であり、実施例4〜6
及び比較例3,4はY−Ca−Cr−Fe−O系焼結体
である。表1から明らかな如く、Y−Ca−Cr−V−
O系焼結体,Y−Ca−Cr−Fe−O系焼結体共に、
式(I)の値が式(I)′で表わされる数値範囲を外れ
ると(比較例1〜4)、B値の変化率が大きくなること
が判る。又、比較例5,7はB値の変化率が大きいこと
により、更に、比較例6はB値の変化率は小さいもの
の、B値が大き過ぎる(8000Kを越える)ことによ
り、広い温度範囲で温度測定が可能で、温度測定精度の
高いサーミスタ組成物としては不適当である。
【0021】実施例7,8及び比較例8〜11〔式(I
I)の値の変動による影響の検討〕: 市販の原料Y2 O3 ,CaO,Cr2 O3 ,V2 O3 ,
Fe2 O3 のうちから所望の原料を選択して、下記表2
に示す組成となるように秤量し、実施例1〜6及び比較
例1〜7に記載した方法と同様の方法により焼結体(サ
ーミスタ)を得た。得られた焼結体について粉末X線回
折を行ったところ、何れの焼結体も、表2に示す元素の
複合酸化物が形成され、且つペロブスカイト型の結晶構
造を有するものであることが確認された。表2中の比較
例8,比較例10の焼結体についての粉末X線回折のチ
ャートを図3(比較例8),図4(比較例10)に示
す。図3に▽印のピークがあることによりペロブスカイ
ト型結晶構造の複合酸化物(YCrO3 )が存在し、
又、○印のピークがあることによりシーライト型結晶構
造の複合酸化物(YVO4 )が存在することが判る。
又、図4に○印のピークがあることによりペロブスカイ
ト型結晶構造の複合酸化物(YCrO3 )が存在するこ
とが判る。
I)の値の変動による影響の検討〕: 市販の原料Y2 O3 ,CaO,Cr2 O3 ,V2 O3 ,
Fe2 O3 のうちから所望の原料を選択して、下記表2
に示す組成となるように秤量し、実施例1〜6及び比較
例1〜7に記載した方法と同様の方法により焼結体(サ
ーミスタ)を得た。得られた焼結体について粉末X線回
折を行ったところ、何れの焼結体も、表2に示す元素の
複合酸化物が形成され、且つペロブスカイト型の結晶構
造を有するものであることが確認された。表2中の比較
例8,比較例10の焼結体についての粉末X線回折のチ
ャートを図3(比較例8),図4(比較例10)に示
す。図3に▽印のピークがあることによりペロブスカイ
ト型結晶構造の複合酸化物(YCrO3 )が存在し、
又、○印のピークがあることによりシーライト型結晶構
造の複合酸化物(YVO4 )が存在することが判る。
又、図4に○印のピークがあることによりペロブスカイ
ト型結晶構造の複合酸化物(YCrO3 )が存在するこ
とが判る。
【0022】このように、図1と図3とを比較すること
により、又、図2と図4とを比較することにより、本実
施例と比較例とでは、サーミスタ組成物に含まれる複合
酸化物の結晶構造の相違は認められないが、所定量のC
aが含有されることにより、広い温度範囲でサーミスタ
定数の変化が非常に小さくなることが判る。前記各サー
ミスタについて、下記表2に示す如く、B値及び抵抗率
を求めた。表2では、式(II)の値を0〜0.04の範
囲で変動させた。なお、式(I)の値は0.5に、又、
式(III )の値は0.5に各々固定した。
により、又、図2と図4とを比較することにより、本実
施例と比較例とでは、サーミスタ組成物に含まれる複合
酸化物の結晶構造の相違は認められないが、所定量のC
aが含有されることにより、広い温度範囲でサーミスタ
定数の変化が非常に小さくなることが判る。前記各サー
ミスタについて、下記表2に示す如く、B値及び抵抗率
を求めた。表2では、式(II)の値を0〜0.04の範
囲で変動させた。なお、式(I)の値は0.5に、又、
式(III )の値は0.5に各々固定した。
【0023】
【表2】 表2中の符号1),2),3)及びa)は、表1において定義さ
れた意味と同じ意味を表わす。
れた意味と同じ意味を表わす。
【0024】表2中、実施例7及び比較例8,9はY−
Ca−Cr−V−O系焼結体であり、実施例8及び比較
例10,11はY−Ca−Cr−Fe−O系焼結体であ
る。表2から明らかな如く、Y−Ca−Cr−V−O系
焼結体,Y−Ca−Cr−Fe−O系焼結体共に、式
(II)の値が式(II)′で表わされる数値範囲を外れる
と、B値の変化率が大きくなるか(比較例8,9,1
0)、又は、比較例11のようにB値の変化率は小さい
ものの、B値が小さ過ぎる(3000K未満である)こ
とにより、広い温度範囲で温度測定が可能で、温度測定
精度の高いサーミスタ組成物としては不適当である。
Ca−Cr−V−O系焼結体であり、実施例8及び比較
例10,11はY−Ca−Cr−Fe−O系焼結体であ
る。表2から明らかな如く、Y−Ca−Cr−V−O系
焼結体,Y−Ca−Cr−Fe−O系焼結体共に、式
(II)の値が式(II)′で表わされる数値範囲を外れる
と、B値の変化率が大きくなるか(比較例8,9,1
0)、又は、比較例11のようにB値の変化率は小さい
ものの、B値が小さ過ぎる(3000K未満である)こ
とにより、広い温度範囲で温度測定が可能で、温度測定
精度の高いサーミスタ組成物としては不適当である。
【0025】
【発明の効果】本発明のサーミスタ組成物は前述の如き
構成を有するため、従来のサーミスタ組成物に比べて広
い温度範囲でサーミスタ定数が一定であり、本組成物を
用いてサーミスタを製造した場合、下記の特性: サーミスタ定数が3000〜8000[K]である サーミスタ特性の直線性が200〜1000[K]の
温度範囲で良好である 高温で安定である を有するサーミスタを容易に得ることができる。それ
故、本組成物をサーミスタとして使用した場合に測定温
度範囲を広く取ることができ、又、高温での一層正確な
温度測定が可能となった。
構成を有するため、従来のサーミスタ組成物に比べて広
い温度範囲でサーミスタ定数が一定であり、本組成物を
用いてサーミスタを製造した場合、下記の特性: サーミスタ定数が3000〜8000[K]である サーミスタ特性の直線性が200〜1000[K]の
温度範囲で良好である 高温で安定である を有するサーミスタを容易に得ることができる。それ
故、本組成物をサーミスタとして使用した場合に測定温
度範囲を広く取ることができ、又、高温での一層正確な
温度測定が可能となった。
【図1】本発明の実施例2のサーミスタ組成物の粉末X
線回折結果を示す線図である。
線回折結果を示す線図である。
【図2】本発明の実施例5のサーミスタ組成物の粉末X
線回折結果を示す線図である。
線回折結果を示す線図である。
【図3】比較例8のサーミスタ組成物の粉末X線回折結
果を示す線図である。
果を示す線図である。
【図4】比較例10のサーミスタ組成物の粉末X線回折
結果を示す線図である。
結果を示す線図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 イットリウム(Y)及び希土類元素のう
ちの少なくとも1種の元素(Aとする)と、マグネシウ
ム(Mg),カルシウム(Ca),ストロンチウム(S
r),バリウム(Ba)のうちの少なくとも1種の元素
(Qとする)と、バナジウム(V),鉄(Fe)のうち
の少なくとも1種の元素(Mとする)と、クロム(C
r)の4種類の元素の複合酸化物であり、且つペロブス
カイト型結晶構造を含む物質からなるサーミスタ組成物
において、 Crと元素Mとの合計に対するCrの原子比;次式
(I): Cr/(Cr+M) (I) が次式(I)′: 0.35≦Cr/(Cr+M)≦0.65 (I)′ で表わされる数値範囲にあり、 元素Aと元素Qとの合計に対する元素Qの原子比;次式
(II): Q/(A+Q) (II) が次式(II)′: 0<Q/(A+Q)<0.04 (II)′ で表わされる数値範囲にあり、 元素Aと元素Qと元素MとCrとの合計に対する元素A
と元素Qとの合計の原子比;次式(III ): (A+Q)/(A+Q+M+Cr) (III ) が次式(III )′: 0.4≦(A+Q)/(A+Q+M+Cr)≦0.6 (III )′ で表わされる数値範囲にあることを特徴とするサーミス
タ組成物。 - 【請求項2】 アルミニウム(Al)が更に含まれ、A
lとCrと元素Mとの合計に対するAlの原子比;次式
(IV): Al/(Al+Cr+M) (IV) が次式(IV)′: 0<Al/(Al+Cr+M)≦0.10 (IV)′ で表わされる数値範囲にあることを特徴とする請求項1
記載のサーミスタ組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23256596A JP3391190B2 (ja) | 1996-08-14 | 1996-08-14 | サーミスタ組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23256596A JP3391190B2 (ja) | 1996-08-14 | 1996-08-14 | サーミスタ組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1064702A true JPH1064702A (ja) | 1998-03-06 |
| JP3391190B2 JP3391190B2 (ja) | 2003-03-31 |
Family
ID=16941339
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23256596A Expired - Fee Related JP3391190B2 (ja) | 1996-08-14 | 1996-08-14 | サーミスタ組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3391190B2 (ja) |
-
1996
- 1996-08-14 JP JP23256596A patent/JP3391190B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3391190B2 (ja) | 2003-03-31 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP0207994B1 (en) | Oxide semiconductor for thermistor and a method of producing the same | |
| JP4527347B2 (ja) | サーミスタ用焼結体 | |
| JP4307152B2 (ja) | サーミスタ素子用焼結体及びその製造方法、並びにサーミスタ素子、温度センサ | |
| JPS6022302A (ja) | サ−ミスタ用酸化物半導体 | |
| US6878311B2 (en) | Ceramic mixture having negative temperature co-efficient, a thermistor containing the ceramic mixture and a process for preparing same | |
| EP1564197B1 (en) | Sintered compact for thermistor element, process for producing the same, thermistor element and temperature sensor | |
| JPH02143502A (ja) | Ntcサーミスタの製造方法 | |
| JPH1064702A (ja) | サーミスタ組成物 | |
| US5976421A (en) | Indium-containing, oxide-ceramic thermistor | |
| JPH0541304A (ja) | 金属酸化物系サーミスタ材料 | |
| EP0514150A1 (en) | Lead titanate base piezoelectric ceramic materials | |
| JP3559911B2 (ja) | サーミスタ | |
| JP3970851B2 (ja) | サーミスタ素子用焼結体及びその製造方法並びに温度センサ | |
| JP2002329602A (ja) | 負温度係数サーミスタ素子の製造方法 | |
| JP4850330B2 (ja) | サーミスタ組成物およびその製造方法、サーミスタ素子 | |
| JP3598177B2 (ja) | 電圧非直線性抵抗体磁器 | |
| US5002912A (en) | Oxide sintered product | |
| JP2004217500A (ja) | サーミスタ素子用焼結体及びその製造方法、並びにサーミスタ素子、温度センサ | |
| JPH1012405A (ja) | サーミスター用組成物 | |
| JPH0543161B2 (ja) | ||
| JPH0572721B2 (ja) | ||
| JPH03214507A (ja) | 誘電体磁器組成物 | |
| JPS62108503A (ja) | サ−ミスタ用酸化物半導体 | |
| JPH07211515A (ja) | サーミスタ素子の製造方法 | |
| JPH0578921B2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090124 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090124 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 7 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100124 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100124 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 8 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110124 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |