JPH107621A - カルボン酸エステルの製造方法 - Google Patents
カルボン酸エステルの製造方法Info
- Publication number
- JPH107621A JPH107621A JP8163134A JP16313496A JPH107621A JP H107621 A JPH107621 A JP H107621A JP 8163134 A JP8163134 A JP 8163134A JP 16313496 A JP16313496 A JP 16313496A JP H107621 A JPH107621 A JP H107621A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carboxylic acid
- catalyst
- acid ester
- titanium
- silica titania
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 エステルの収率が良くまた、触媒からのチタ
ン溶出が少なく、かつ触媒の再使用が可能な、カルボン
酸エステルの製造方法の提供。 【解決手段】 カルボン酸及び/またはその無水物とア
ルコールとを反応させてカルボン酸エステルを製造する
に際し、アルコキシシラン類及び/またはハロゲン化珪
素類の部分加水分解物と加水分解性のチタン化合物と
を、塩基性触媒の存在下で加水分解することにより調製
したシリカチタニア触媒を使用するカルボン酸エステル
の製造方法。
ン溶出が少なく、かつ触媒の再使用が可能な、カルボン
酸エステルの製造方法の提供。 【解決手段】 カルボン酸及び/またはその無水物とア
ルコールとを反応させてカルボン酸エステルを製造する
に際し、アルコキシシラン類及び/またはハロゲン化珪
素類の部分加水分解物と加水分解性のチタン化合物と
を、塩基性触媒の存在下で加水分解することにより調製
したシリカチタニア触媒を使用するカルボン酸エステル
の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カルボン酸エステ
ルの製造方法に関するものである。詳しくは、塩化ビニ
ル系樹脂や酢酸ビニル樹脂等の可塑剤として用いられる
カルボン酸エステルの製造方法に関するものである。
ルの製造方法に関するものである。詳しくは、塩化ビニ
ル系樹脂や酢酸ビニル樹脂等の可塑剤として用いられる
カルボン酸エステルの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、フタル酸ジアルキル等の可塑
剤を(無水)フタル酸と脂肪族アルコールとをエステル
化して工業的に製造する場合、エステル化反応用触媒と
して、硫酸、パラトルエンスルホン酸等の強酸類やテト
ラアルキルチタネート等が知られている。特にテトラア
ルキルチタネートは、強酸触媒に比べてアルコールの脱
水等の副反応が少なく、着色のない高品質のカルボン酸
エステルが得られることから、広く用いられている。
剤を(無水)フタル酸と脂肪族アルコールとをエステル
化して工業的に製造する場合、エステル化反応用触媒と
して、硫酸、パラトルエンスルホン酸等の強酸類やテト
ラアルキルチタネート等が知られている。特にテトラア
ルキルチタネートは、強酸触媒に比べてアルコールの脱
水等の副反応が少なく、着色のない高品質のカルボン酸
エステルが得られることから、広く用いられている。
【0003】しかしながら、テトラアルキルチタネート
は均一系触媒であるために、製品であるエステルとの分
離が難しいという問題がある。すなわち、フタル酸ジア
ルキル等の高沸点カルボン酸エステルを蒸留分離するこ
とは困難なため、反応終了後に触媒を加水分解して析出
させた上で、濾過分離する方法が一般に用いられてお
り、結果的に触媒の回収・再使用は行われておらず、ま
た、加水分解されたテトラアルキルチタネートが粘稠な
ゲル状となるために、濾過分離に長時間を要するという
問題があった。
は均一系触媒であるために、製品であるエステルとの分
離が難しいという問題がある。すなわち、フタル酸ジア
ルキル等の高沸点カルボン酸エステルを蒸留分離するこ
とは困難なため、反応終了後に触媒を加水分解して析出
させた上で、濾過分離する方法が一般に用いられてお
り、結果的に触媒の回収・再使用は行われておらず、ま
た、加水分解されたテトラアルキルチタネートが粘稠な
ゲル状となるために、濾過分離に長時間を要するという
問題があった。
【0004】この様な問題点を解決するために、担持ア
ルキルチタネート触媒、チタン含有金属酸化物触媒など
の不均一系チタン触媒が種々提案されている。担持アル
キルチタネート触媒は、表面に水酸基を有する無機化合
物を担体としてアルキルチタネートを担持させたもので
あり、例えば特開昭52−75684号公報には、シリ
カ、アルミナにテトラアルキルチタネートを担持させた
触媒の使用が開示されている。また、特開平2−628
49号公報には、シリカマグネシアに担持れたメチルチ
タネート触媒が開示されている。これらの触媒は均一系
チタネート触媒に匹敵する活性を発現するが、担体とチ
タネートとの結合が弱いため、チタンが溶出するという
問題があった。特に主にプラスチック製品の可塑剤とし
て使用されるフタル酸ジエステルの製造に使用する場
合、チタンの溶出は製品の体積固有抵抗値の低下を招
き、絶縁性不良など最終製品の品質に悪影響を与えるこ
とがあるので好ましくない。
ルキルチタネート触媒、チタン含有金属酸化物触媒など
の不均一系チタン触媒が種々提案されている。担持アル
キルチタネート触媒は、表面に水酸基を有する無機化合
物を担体としてアルキルチタネートを担持させたもので
あり、例えば特開昭52−75684号公報には、シリ
カ、アルミナにテトラアルキルチタネートを担持させた
触媒の使用が開示されている。また、特開平2−628
49号公報には、シリカマグネシアに担持れたメチルチ
タネート触媒が開示されている。これらの触媒は均一系
チタネート触媒に匹敵する活性を発現するが、担体とチ
タネートとの結合が弱いため、チタンが溶出するという
問題があった。特に主にプラスチック製品の可塑剤とし
て使用されるフタル酸ジエステルの製造に使用する場
合、チタンの溶出は製品の体積固有抵抗値の低下を招
き、絶縁性不良など最終製品の品質に悪影響を与えるこ
とがあるので好ましくない。
【0005】一方、チタン含有金属酸化物触媒によるエ
ステル化反応については主にチタニアやシリカチタニア
を中心として種々の検討がなされているが、一般的には
活性が不十分であり、一方、水和チタニアなどのエステ
ル化活性が高い触媒の場合には、Collect.Cz
ech.Chem.Commun.(1984)、49
(1)、253に報告されているように、担持アルキル
チタネート触媒の場合と同様に、チタンが多量に溶出し
てしまうという問題があった。また特開平7−2757
01号公報には、高い酸濃度下でチタン化合物とシリコ
ン化合物を共沈させる方法によって得られたシリカチタ
ニア触媒が、高いエステル化活性を示すことが示されて
いるが、経時的に活性の低下が起こる点で問題がある。
ステル化反応については主にチタニアやシリカチタニア
を中心として種々の検討がなされているが、一般的には
活性が不十分であり、一方、水和チタニアなどのエステ
ル化活性が高い触媒の場合には、Collect.Cz
ech.Chem.Commun.(1984)、49
(1)、253に報告されているように、担持アルキル
チタネート触媒の場合と同様に、チタンが多量に溶出し
てしまうという問題があった。また特開平7−2757
01号公報には、高い酸濃度下でチタン化合物とシリコ
ン化合物を共沈させる方法によって得られたシリカチタ
ニア触媒が、高いエステル化活性を示すことが示されて
いるが、経時的に活性の低下が起こる点で問題がある。
【0006】このように不均一系チタン触媒の場合は、
触媒活性(エステル化活性、エステルの収率)と触媒の
安定性(チタンの溶出量)との両立が不十分であり工業
的に実施できるレベルには未だ到達していない。
触媒活性(エステル化活性、エステルの収率)と触媒の
安定性(チタンの溶出量)との両立が不十分であり工業
的に実施できるレベルには未だ到達していない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、エス
テルの収率が良く、触媒からのチタン溶出が少なく、か
つ触媒の回収・再使用が可能な、カルボン酸エステルの
製造方法を提供することにある。
テルの収率が良く、触媒からのチタン溶出が少なく、か
つ触媒の回収・再使用が可能な、カルボン酸エステルの
製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の課
題を解決すべく鋭意検討した結果、カルボン酸及び/ま
たはその無水物とアルコールとを反応させてカルボン酸
エステルを製造するに際し、触媒として特定の製造方法
で製造することにより得られたシリカチタニア触媒を使
用することにより目的が達成されることを見出し、本発
明を完成するに至った。
題を解決すべく鋭意検討した結果、カルボン酸及び/ま
たはその無水物とアルコールとを反応させてカルボン酸
エステルを製造するに際し、触媒として特定の製造方法
で製造することにより得られたシリカチタニア触媒を使
用することにより目的が達成されることを見出し、本発
明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明の要旨は、カルボン酸及
び/またはその無水物とアルコールとを反応させてカル
ボン酸エステルを製造するに際し、アルコキシシラン類
及び/またはハロゲン化珪素類の部分加水分解物と加水
分解性のチタン化合物とを、塩基性触媒の存在下で加水
分解することにより調製したシリカチタニア触媒を使用
することを特徴とするカルボン酸エステルの製造方法に
存し、更に該シリカチタニア触媒が、正四面体配位構造
のチタンを含有した無定形のシリカチタニアである上記
のカルボン酸エステルの製造方法、カルボン酸がフタル
酸である上記のカルボン酸エステルの製造方法及びアル
コールが炭素原子数4〜18の脂肪族一価アルコールで
ある上記のカルボン酸エステルの製造方法にも存する。
び/またはその無水物とアルコールとを反応させてカル
ボン酸エステルを製造するに際し、アルコキシシラン類
及び/またはハロゲン化珪素類の部分加水分解物と加水
分解性のチタン化合物とを、塩基性触媒の存在下で加水
分解することにより調製したシリカチタニア触媒を使用
することを特徴とするカルボン酸エステルの製造方法に
存し、更に該シリカチタニア触媒が、正四面体配位構造
のチタンを含有した無定形のシリカチタニアである上記
のカルボン酸エステルの製造方法、カルボン酸がフタル
酸である上記のカルボン酸エステルの製造方法及びアル
コールが炭素原子数4〜18の脂肪族一価アルコールで
ある上記のカルボン酸エステルの製造方法にも存する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、まず本発明におけるシリカ
チタニア触媒の調製方法について詳述する。本発明にお
けるシリカチタニア触媒は、2段階の加水分解工程、す
なわち、アルコキシシラン類及び/またはハロゲン化珪
素類を部分的に加水分解する第一工程、及び、次いで加
水分解性のチタン化合物を加え、塩基性触媒の存在下で
加水分解する第二工程により調製される。空気中の水分
による加水分解を極力避けるため、該触媒の調製は窒素
などの不活性ガス雰囲気下で行うのが好ましい。
チタニア触媒の調製方法について詳述する。本発明にお
けるシリカチタニア触媒は、2段階の加水分解工程、す
なわち、アルコキシシラン類及び/またはハロゲン化珪
素類を部分的に加水分解する第一工程、及び、次いで加
水分解性のチタン化合物を加え、塩基性触媒の存在下で
加水分解する第二工程により調製される。空気中の水分
による加水分解を極力避けるため、該触媒の調製は窒素
などの不活性ガス雰囲気下で行うのが好ましい。
【0011】本発明で用いられるアルコキシシラン類と
しては、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラ
ン、テトラ−n−プロポキシシラン、テトラ−n−ブト
キシシラン、テトラキス(2−エトキシエトキシ)シラ
ン、テトラキス(2−メトキシエトキシ)シラン、テト
ラキス(2−エチルブトキシ)シラン、テトラフェノキ
シシラン、ジ−t−ブトキシジアセトキシシラン等が挙
げられる。ハロゲン化珪素類としては、テトラクロロシ
ラン、テトラフルオロシラン、トリ−n−ブトキシクロ
ロシラン、トリ−i−プロポキシクロロシラン等が挙げ
られる。特にテトラエトキシシランは入手が容易である
ことから、好適に使用される。
しては、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラ
ン、テトラ−n−プロポキシシラン、テトラ−n−ブト
キシシラン、テトラキス(2−エトキシエトキシ)シラ
ン、テトラキス(2−メトキシエトキシ)シラン、テト
ラキス(2−エチルブトキシ)シラン、テトラフェノキ
シシラン、ジ−t−ブトキシジアセトキシシラン等が挙
げられる。ハロゲン化珪素類としては、テトラクロロシ
ラン、テトラフルオロシラン、トリ−n−ブトキシクロ
ロシラン、トリ−i−プロポキシクロロシラン等が挙げ
られる。特にテトラエトキシシランは入手が容易である
ことから、好適に使用される。
【0012】アルコキシシラン類及び/またはハロゲン
化珪素類(以下、「アルコキシシラン類等」と記す)の
部分加水分解工程(第一工程)においては、不均一に加
水分解が進行することを防ぐために、通常アルコキシシ
ラン類等をエタノール、2−プロパノールなどのアルコ
ールで希釈してから加水分解を行う。加水分解触媒とし
ては、塩酸、硫酸、硝酸、酢酸などの酸類またはアンモ
ニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウ
ムなどの塩基を用いる。均一な加水分解を行うためには
酸を用いるのが良い。触媒の使用量は特に制限はない
が、通常アルコキシシラン類等に対して0.01〜1倍
当量好ましくは0.05〜0.5倍当量である。
化珪素類(以下、「アルコキシシラン類等」と記す)の
部分加水分解工程(第一工程)においては、不均一に加
水分解が進行することを防ぐために、通常アルコキシシ
ラン類等をエタノール、2−プロパノールなどのアルコ
ールで希釈してから加水分解を行う。加水分解触媒とし
ては、塩酸、硫酸、硝酸、酢酸などの酸類またはアンモ
ニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウ
ムなどの塩基を用いる。均一な加水分解を行うためには
酸を用いるのが良い。触媒の使用量は特に制限はない
が、通常アルコキシシラン類等に対して0.01〜1倍
当量好ましくは0.05〜0.5倍当量である。
【0013】添加する水の量はアルコキシシラン類等に
対して4倍当量未満、通常0.5〜3.5倍当量、好ま
しくは1〜2.5倍当量である。水が少なすぎても多す
ぎても、シリカチタニア中でチタンとシリコンの原子レ
ベルでの分散が不均一となりやすく安定性の良い(チタ
ン溶出量の少ない)シリカチタニア触媒は得られない。
添加する水の量をこのように調節することにより、アル
コキシシラン類等の部分加水分解物が得られる。部分加
水分解の程度は好ましくは10〜90%であり、更に好
ましくは25〜65%である。加水分解が過度に進行す
ると、その結果得られた加水分解生成物が重合し、シリ
カのオリゴマーが生成するので、前記したように安定性
の良いシリカチタニア触媒は得られない。
対して4倍当量未満、通常0.5〜3.5倍当量、好ま
しくは1〜2.5倍当量である。水が少なすぎても多す
ぎても、シリカチタニア中でチタンとシリコンの原子レ
ベルでの分散が不均一となりやすく安定性の良い(チタ
ン溶出量の少ない)シリカチタニア触媒は得られない。
添加する水の量をこのように調節することにより、アル
コキシシラン類等の部分加水分解物が得られる。部分加
水分解の程度は好ましくは10〜90%であり、更に好
ましくは25〜65%である。加水分解が過度に進行す
ると、その結果得られた加水分解生成物が重合し、シリ
カのオリゴマーが生成するので、前記したように安定性
の良いシリカチタニア触媒は得られない。
【0014】加水分解性のチタン化合物(以下、単に
「チタン化合物」と記す)としては、例えば、テトラメ
チルチタネート、テトラエチルチタネート、テトラ−n
−プロピルチタネート、テトラ−i−プロピルチタネー
ト、テトラ−n−ブチルチタネート、テトラ−t−ブチ
ルチタネート、テトラ−2−エチルヘキシルチタネート
などのアルキルチタネート類及びチタンジ−n−ブトキ
サイド(ビス−2、4−ペンタンジオネート)、チタン
オキシド(ビス−2、4−ペンタンジオネート)などの
チタンジケトネート類及び四塩化チタン、三塩化チタン
などのハロゲン化チタン類が挙げられる。好適には、取
り扱いが容易で安価である炭素原子数4〜8のアルキル
基を有するテトラアルキルチタネートが用いられる。チ
タン化合物/アルコキシシラン類等のモル比は通常0.
1/99.9〜50/50、好ましくは1/99〜10
/90の範囲が適当である。チタン化合物の割合が少な
いとシリカチタニアの活性が低下し、また多すぎるとシ
リカチタニア中のチタンの分散が不均一となり安定性が
低下するので好ましくない。
「チタン化合物」と記す)としては、例えば、テトラメ
チルチタネート、テトラエチルチタネート、テトラ−n
−プロピルチタネート、テトラ−i−プロピルチタネー
ト、テトラ−n−ブチルチタネート、テトラ−t−ブチ
ルチタネート、テトラ−2−エチルヘキシルチタネート
などのアルキルチタネート類及びチタンジ−n−ブトキ
サイド(ビス−2、4−ペンタンジオネート)、チタン
オキシド(ビス−2、4−ペンタンジオネート)などの
チタンジケトネート類及び四塩化チタン、三塩化チタン
などのハロゲン化チタン類が挙げられる。好適には、取
り扱いが容易で安価である炭素原子数4〜8のアルキル
基を有するテトラアルキルチタネートが用いられる。チ
タン化合物/アルコキシシラン類等のモル比は通常0.
1/99.9〜50/50、好ましくは1/99〜10
/90の範囲が適当である。チタン化合物の割合が少な
いとシリカチタニアの活性が低下し、また多すぎるとシ
リカチタニア中のチタンの分散が不均一となり安定性が
低下するので好ましくない。
【0015】チタン化合物は通常エタノール、2−プロ
パノールなどのアルコールに分散させた後、部分加水分
解したアルコキシシラン類等と混合する。混合方法につ
いては特に制限はないが、シリカチタニア中でチタンと
シリコンとを均一に分散させるために、アルコキシシラ
ン類等に対して、チタン化合物を徐々に添加する方法が
好ましい。
パノールなどのアルコールに分散させた後、部分加水分
解したアルコキシシラン類等と混合する。混合方法につ
いては特に制限はないが、シリカチタニア中でチタンと
シリコンとを均一に分散させるために、アルコキシシラ
ン類等に対して、チタン化合物を徐々に添加する方法が
好ましい。
【0016】チタン化合物を添加した後で行う加水分解
(第二工程)は、塩基性触媒の存在下で進行させること
が高いエステル化活性を有するシリカチタニア触媒を得
るために必要である。
(第二工程)は、塩基性触媒の存在下で進行させること
が高いエステル化活性を有するシリカチタニア触媒を得
るために必要である。
【0017】塩基性触媒としては、アンモニア、炭酸ア
ンモニウム、尿素、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸カリウムなどが挙げられるが、乾燥及び焼成に
よって容易に除去できるので、アンモニアが好適であ
る。塩基性触媒の量は前記の部分加水分解において酸性
触媒を用いた場合には、通常その酸性触媒の1.1〜5
倍当量好ましくは1.5〜3倍当量とすればよく、塩基
性触媒を用いた場合には、反応系が塩基性になっている
ので、新たに塩基性触媒を添加しなくてもよい。加水分
解に用いる水の量は、通常チタン化合物とアルコキシシ
ラン類等の総量に対して0.25〜100倍当量、好ま
しくは2〜10倍当量である。水の量が少ないと加水分
解によるシリカチタニアの架橋構造の生成が不十分とな
り、シリカチタニア触媒の安定性が低下する。また水を
多量に用いても、後の濾過工程の負荷が増加するだけで
特に利点はない。前記の量の水を添加することにより、
加水分解(第二工程)の程度は理論的には100%とな
るが、実際は、架橋構造の生成の過程で該構造の内部に
取り込まれてしまい、加水分解を受けにくい部位も存在
するので、通常は95%〜99%程度である。塩基性触
媒は通常、水溶液の状態で系に添加するのが簡便でよい
が、さらにその水溶液がエタノール、2−プロパノール
などのアルコールで希釈されていてもよい。
ンモニウム、尿素、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸カリウムなどが挙げられるが、乾燥及び焼成に
よって容易に除去できるので、アンモニアが好適であ
る。塩基性触媒の量は前記の部分加水分解において酸性
触媒を用いた場合には、通常その酸性触媒の1.1〜5
倍当量好ましくは1.5〜3倍当量とすればよく、塩基
性触媒を用いた場合には、反応系が塩基性になっている
ので、新たに塩基性触媒を添加しなくてもよい。加水分
解に用いる水の量は、通常チタン化合物とアルコキシシ
ラン類等の総量に対して0.25〜100倍当量、好ま
しくは2〜10倍当量である。水の量が少ないと加水分
解によるシリカチタニアの架橋構造の生成が不十分とな
り、シリカチタニア触媒の安定性が低下する。また水を
多量に用いても、後の濾過工程の負荷が増加するだけで
特に利点はない。前記の量の水を添加することにより、
加水分解(第二工程)の程度は理論的には100%とな
るが、実際は、架橋構造の生成の過程で該構造の内部に
取り込まれてしまい、加水分解を受けにくい部位も存在
するので、通常は95%〜99%程度である。塩基性触
媒は通常、水溶液の状態で系に添加するのが簡便でよい
が、さらにその水溶液がエタノール、2−プロパノール
などのアルコールで希釈されていてもよい。
【0018】塩基性触媒の存在下での加水分解及び続い
て起こる脱水縮合等により、ゾル状のシリカチタニアは
徐々にゲル化する。ゲルの熟成のためには、通常15〜
50℃の温度で、1〜14日の間静置するのが良い。こ
うして生成したゲルを常法によりろ過、洗浄、乾燥し、
さらに必要に応じて空気中で焼成を行う。焼成温度は通
常150℃〜800℃、特に150℃〜400℃が好ま
しい。
て起こる脱水縮合等により、ゾル状のシリカチタニアは
徐々にゲル化する。ゲルの熟成のためには、通常15〜
50℃の温度で、1〜14日の間静置するのが良い。こ
うして生成したゲルを常法によりろ過、洗浄、乾燥し、
さらに必要に応じて空気中で焼成を行う。焼成温度は通
常150℃〜800℃、特に150℃〜400℃が好ま
しい。
【0019】上記調製法に従うことにより、カルボン酸
エステルの製造に適したシリカチタニア触媒を得ること
ができる。こうして調製したシリカチタニア触媒は、無
定形であり、主として正四面体配位構造のチタンを含有
している。チタンが正八面体配位構造でなく、正四面体
配位構造をとっていると優れたエステル化活性を与え
る。このような正四面体配位構造のチタンは、XANE
S(X−ray Absorption NearEd
ge Structure:X線吸収端近傍構造)スペ
クトルにおいてプレエッジ部(X線の吸収が大きく変化
する部分の直前の部分)のピークとして検出される。
エステルの製造に適したシリカチタニア触媒を得ること
ができる。こうして調製したシリカチタニア触媒は、無
定形であり、主として正四面体配位構造のチタンを含有
している。チタンが正八面体配位構造でなく、正四面体
配位構造をとっていると優れたエステル化活性を与え
る。このような正四面体配位構造のチタンは、XANE
S(X−ray Absorption NearEd
ge Structure:X線吸収端近傍構造)スペ
クトルにおいてプレエッジ部(X線の吸収が大きく変化
する部分の直前の部分)のピークとして検出される。
【0020】次に本発明の触媒を用いたカルボン酸エス
テルの製造方法について述べる。カルボン酸及び/また
はその無水物をアルコールと不活性ガス雰囲気下で混合
し、さらに上述のようにして得られたシリカチタニア触
媒を添加し、通常はアルコールの還流下(一般に100
〜760mmHg、用いるアルコールの蒸気圧に応じ設
定する。)で60〜250℃の温度、好ましくは100
〜220℃の温度でエステル化反応を行う。生成する水
はアルコールとの共沸により反応系から除去される。こ
の際トルエンなどの共沸剤を用いることも可能である。
テルの製造方法について述べる。カルボン酸及び/また
はその無水物をアルコールと不活性ガス雰囲気下で混合
し、さらに上述のようにして得られたシリカチタニア触
媒を添加し、通常はアルコールの還流下(一般に100
〜760mmHg、用いるアルコールの蒸気圧に応じ設
定する。)で60〜250℃の温度、好ましくは100
〜220℃の温度でエステル化反応を行う。生成する水
はアルコールとの共沸により反応系から除去される。こ
の際トルエンなどの共沸剤を用いることも可能である。
【0021】本発明におけるカルボン酸としては、安息
香酸、トルイル酸、α−及びβ−ナフトエ酸、o−、m
−及びp−エチル安息香酸、o−、m−及びp−フェニ
ル安息香酸などの炭素原子数7〜30の芳香族一価カル
ボン酸類や、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸な
どの脂肪族二価カルボン酸、フタル酸、イソフタル酸、
テレフタル酸、トリメシン酸、トリメリット酸、ピロメ
リット酸、等の芳香族多価カルボン酸が挙げられる。特
に(無水)フタル酸、(無水)トリメリット酸、アジピ
ン酸は可塑剤の原料として有用であり、本発明において
好適に用いられる。
香酸、トルイル酸、α−及びβ−ナフトエ酸、o−、m
−及びp−エチル安息香酸、o−、m−及びp−フェニ
ル安息香酸などの炭素原子数7〜30の芳香族一価カル
ボン酸類や、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸な
どの脂肪族二価カルボン酸、フタル酸、イソフタル酸、
テレフタル酸、トリメシン酸、トリメリット酸、ピロメ
リット酸、等の芳香族多価カルボン酸が挙げられる。特
に(無水)フタル酸、(無水)トリメリット酸、アジピ
ン酸は可塑剤の原料として有用であり、本発明において
好適に用いられる。
【0022】アルコールとしては、メタノール、エタノ
ール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノー
ル、t−ブタノール、イソアミルアルコール、n−ヘキ
サノール、2−エチルヘキサノール、n−オクタノー
ル、n−デカノール、イソデカノール、2−オクタノー
ル、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール等の脂
肪族飽和一価アルコール及びエチレングリコール、ジエ
チレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオ
ール、ペンタンジオール、トリメチロールプロパン、ソ
ルビトール、グリセロール、ペンタエリスリトール等の
脂肪族多価アルコールが挙げられる。またこれらのアル
コールの混合物を用いてもよい。中でも炭素原子数4〜
10の脂肪族飽和一価アルコールの単独または混合物
は、可塑剤の原料として有用である。特に、上記した
(無水)フタル酸、(無水)トリメリット酸またはアジ
ピン酸と前記のアルコールの単独または混合物から得ら
れたカルボン酸エステルは、可塑剤として好適に使用さ
れるので好ましい。
ール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノー
ル、t−ブタノール、イソアミルアルコール、n−ヘキ
サノール、2−エチルヘキサノール、n−オクタノー
ル、n−デカノール、イソデカノール、2−オクタノー
ル、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール等の脂
肪族飽和一価アルコール及びエチレングリコール、ジエ
チレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオ
ール、ペンタンジオール、トリメチロールプロパン、ソ
ルビトール、グリセロール、ペンタエリスリトール等の
脂肪族多価アルコールが挙げられる。またこれらのアル
コールの混合物を用いてもよい。中でも炭素原子数4〜
10の脂肪族飽和一価アルコールの単独または混合物
は、可塑剤の原料として有用である。特に、上記した
(無水)フタル酸、(無水)トリメリット酸またはアジ
ピン酸と前記のアルコールの単独または混合物から得ら
れたカルボン酸エステルは、可塑剤として好適に使用さ
れるので好ましい。
【0023】このような場合のアルコール/カルボン酸
(その無水物も含む)のモル比は通常1/1〜10/
1、好ましくは2/1〜5/1の範囲が適当である。モ
ル比の値が小さすぎるとカルボン酸及び/またはその無
水物のエステルへの転化率が高くなりにくく、一方、こ
の値が大きすぎると未反応アルコールの量が増加し、そ
の循環系に負担がかかり、好ましくない。
(その無水物も含む)のモル比は通常1/1〜10/
1、好ましくは2/1〜5/1の範囲が適当である。モ
ル比の値が小さすぎるとカルボン酸及び/またはその無
水物のエステルへの転化率が高くなりにくく、一方、こ
の値が大きすぎると未反応アルコールの量が増加し、そ
の循環系に負担がかかり、好ましくない。
【0024】シリカチタニア触媒は濾過により容易に生
成物と分離でき、濾別した触媒はそのまま再使用が可能
である。したがってバッチ法のみならず連続法でもエス
テル化反応を実施することが出来る。
成物と分離でき、濾別した触媒はそのまま再使用が可能
である。したがってバッチ法のみならず連続法でもエス
テル化反応を実施することが出来る。
【0025】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はその要旨を越えない限りこれらの
実施例により限定されるものではない。
説明するが、本発明はその要旨を越えない限りこれらの
実施例により限定されるものではない。
【0026】実施例1 (シリカチタニア触媒の調製)窒素雰囲気下でテトラエ
トキシシラン60.6g(291ミリモル)及びエタノ
ール150ミリリットルをセパラブルフラスコ(1リッ
トル)に秤取し室温下300rpmで攪拌した。次いで
あらかじめ調製しておいたアルコール性希塩酸溶液(3
5wt%塩酸3.03g、脱塩水10g、エタノール2
0ミリリットル)を滴下ロートにより30分間かけて添
加しテトラエトキシシランの部分加水分解を行った。さ
らに30分間攪拌した後、テトラ−t−ブチルチタネー
ト3.06g(9ミリモル)とエタノール20ミリリッ
トルの混合物を30分間かけて滴下した。更に30分間
攪拌を継続した後、28wt%アンモニア水3ミリリッ
トルと脱塩水20ミリリットルとの混合液を30分間か
けて添加し加水分解(第二工程)を行いゲル化させた。
ついで10日静置しゲルを熟成させた。得られた沈殿物
をろ別し、ろ液中に塩素イオン及びアンモニウムイオン
が検出されなくなるまで水で洗浄した後、70℃で減圧
乾燥した。得られた固体をJIS50メッシュ篩全通と
なるまで乳ばちを用いて粉砕し、空気流通下200℃で
3時間焼成し、シリカチタニア18.1gを得た。また
このシリカチタニアのXANESスペクトル(Ti K
−edge)(チタン原子がX線を吸収して、K殻の電
子を放出する状況)を測定したところ、図1に示すよう
にプレエッジ部(4.962keV付近)にピークが検
出され、正四面体配位構造のチタンを含有していること
が判明した。
トキシシラン60.6g(291ミリモル)及びエタノ
ール150ミリリットルをセパラブルフラスコ(1リッ
トル)に秤取し室温下300rpmで攪拌した。次いで
あらかじめ調製しておいたアルコール性希塩酸溶液(3
5wt%塩酸3.03g、脱塩水10g、エタノール2
0ミリリットル)を滴下ロートにより30分間かけて添
加しテトラエトキシシランの部分加水分解を行った。さ
らに30分間攪拌した後、テトラ−t−ブチルチタネー
ト3.06g(9ミリモル)とエタノール20ミリリッ
トルの混合物を30分間かけて滴下した。更に30分間
攪拌を継続した後、28wt%アンモニア水3ミリリッ
トルと脱塩水20ミリリットルとの混合液を30分間か
けて添加し加水分解(第二工程)を行いゲル化させた。
ついで10日静置しゲルを熟成させた。得られた沈殿物
をろ別し、ろ液中に塩素イオン及びアンモニウムイオン
が検出されなくなるまで水で洗浄した後、70℃で減圧
乾燥した。得られた固体をJIS50メッシュ篩全通と
なるまで乳ばちを用いて粉砕し、空気流通下200℃で
3時間焼成し、シリカチタニア18.1gを得た。また
このシリカチタニアのXANESスペクトル(Ti K
−edge)(チタン原子がX線を吸収して、K殻の電
子を放出する状況)を測定したところ、図1に示すよう
にプレエッジ部(4.962keV付近)にピークが検
出され、正四面体配位構造のチタンを含有していること
が判明した。
【0027】(カルボン酸エステル(ジオクチルフタレ
ート)の合成)攪拌棒、温度計、還流管、エステル管を
備えたフラスコに、無水フタル酸37g(0.25モ
ル)と2−エチルヘキサノール81.4g(0.625
モル)を加え常圧、窒素雰囲気下で210℃に保ち、生
成水を系外に除去しつつ0.5時間反応を行った。この
時点でNMR(核磁気共鳴スペクトル分析:(株)バリ
アン製UNITY−300使用)、酸価及び液体クロマ
トグラフィー(島津製作所製LC−6A使用)により反
応率を測定したところ、無水フタル酸の転化率は100
%、ジオクチルフタレート(DOP)の収率は68%で
あった。次いで、前記のようにして得られたシリカチタ
ニア触媒4gを加え、再び210℃に保ち、1時間常圧
で反応をさせた後、徐々に減圧度を上げて(560mm
Hgで0.5時間、460mmHgで0.5時間、さら
に360mmHgで0.5時間)反応を行った。酸価測
定及び液体クロマトグラフィーによりジオクチルフタレ
ート(DOP)の生成量を求めた結果、収率は99.7
%であった。また、エステル化反応終了後の反応液を誘
導結合プラズマ原子発光分析装置(ICP−AES:J
OBINYVON社製JY−38S型)により測定した
ところ、チタンの溶出量は2.5ppmであった。
ート)の合成)攪拌棒、温度計、還流管、エステル管を
備えたフラスコに、無水フタル酸37g(0.25モ
ル)と2−エチルヘキサノール81.4g(0.625
モル)を加え常圧、窒素雰囲気下で210℃に保ち、生
成水を系外に除去しつつ0.5時間反応を行った。この
時点でNMR(核磁気共鳴スペクトル分析:(株)バリ
アン製UNITY−300使用)、酸価及び液体クロマ
トグラフィー(島津製作所製LC−6A使用)により反
応率を測定したところ、無水フタル酸の転化率は100
%、ジオクチルフタレート(DOP)の収率は68%で
あった。次いで、前記のようにして得られたシリカチタ
ニア触媒4gを加え、再び210℃に保ち、1時間常圧
で反応をさせた後、徐々に減圧度を上げて(560mm
Hgで0.5時間、460mmHgで0.5時間、さら
に360mmHgで0.5時間)反応を行った。酸価測
定及び液体クロマトグラフィーによりジオクチルフタレ
ート(DOP)の生成量を求めた結果、収率は99.7
%であった。また、エステル化反応終了後の反応液を誘
導結合プラズマ原子発光分析装置(ICP−AES:J
OBINYVON社製JY−38S型)により測定した
ところ、チタンの溶出量は2.5ppmであった。
【0028】実施例2 テトラ−t−ブチルチタネートの代わりにテトラ−2−
エチルヘキシルチタネート5.08g(9ミリモル)を
用いたこと以外は実施例1と同様にしてシリカチタニア
18.3gを得た。これを触媒として用いて実施例1と
同様にしてカルボン酸エステルの合成を行ったところ、
DOPの収率は99.0%であった。またエステル化反
応終了後の反応液中のチタンの溶出量は3.0ppmで
あった。
エチルヘキシルチタネート5.08g(9ミリモル)を
用いたこと以外は実施例1と同様にしてシリカチタニア
18.3gを得た。これを触媒として用いて実施例1と
同様にしてカルボン酸エステルの合成を行ったところ、
DOPの収率は99.0%であった。またエステル化反
応終了後の反応液中のチタンの溶出量は3.0ppmで
あった。
【0029】実施例3 テトラ−t−ブチルチタネートの代わりにテトラ−n−
ブチルチタネート3.06g(9ミリモル)を用いたこ
と及び得られたシリカチタニアを空気流通下600℃で
焼成したこと以外は実施例1と同様にしてシリカチタニ
ア18.2gを得た。これを触媒として用いて実施例1
と同様にしてカルボン酸エステルの合成を行ったとこ
ろ、DOPの収率は99.9%であった。またエステル
化反応終了後の反応液中のチタンの溶出量は9.7pp
mであった。
ブチルチタネート3.06g(9ミリモル)を用いたこ
と及び得られたシリカチタニアを空気流通下600℃で
焼成したこと以外は実施例1と同様にしてシリカチタニ
ア18.2gを得た。これを触媒として用いて実施例1
と同様にしてカルボン酸エステルの合成を行ったとこ
ろ、DOPの収率は99.9%であった。またエステル
化反応終了後の反応液中のチタンの溶出量は9.7pp
mであった。
【0030】実施例4 テトラ−t−ブチルチタネートの代わりにテトラ−n−
ブチルチタネート3.06g(9ミリモル)を用いたこ
と及び得られたシリカチタニアの焼成を行わなかったこ
と以外は実施例1と同様にしてシリカチタニア18.9
gを得た。これを触媒として用いて実施例1と同様にし
てカルボン酸エステルの合成を行ったところ、DOPの
収率は99.6%であった。またエステル化反応終了後
の反応液中のチタンの溶出量は3.7ppmであった。
ブチルチタネート3.06g(9ミリモル)を用いたこ
と及び得られたシリカチタニアの焼成を行わなかったこ
と以外は実施例1と同様にしてシリカチタニア18.9
gを得た。これを触媒として用いて実施例1と同様にし
てカルボン酸エステルの合成を行ったところ、DOPの
収率は99.6%であった。またエステル化反応終了後
の反応液中のチタンの溶出量は3.7ppmであった。
【0031】実施例5 実施例4において、エステル化反応終了後に使用したシ
リカチタニアをろ別回収し、これを触媒として用いて実
施例1と同様の反応を行ったところ、DOPの収率は9
9.6%であった。またエステル化反応終了後の反応液
中のチタンの溶出量は6.3ppmであった。
リカチタニアをろ別回収し、これを触媒として用いて実
施例1と同様の反応を行ったところ、DOPの収率は9
9.6%であった。またエステル化反応終了後の反応液
中のチタンの溶出量は6.3ppmであった。
【0032】比較例1 (シリカチタニア触媒の調製に塩基性触媒を使用しない
場合)窒素雰囲気下でテトラエトキシシラン60.6g
(291ミリモル)及びエタノール150ミリリットル
をセパラブルフラスコ(1リットル)に秤取し、室温下
で300rpmで攪拌した。次いであらかじめ調製して
おいたアルコール性希塩酸溶液(35wt%塩酸3.0
3g、脱塩水10g、エタノール20ミリリットル)を
滴下ロートにより30分間かけて添加し部分加水分解を
行った。さらに30分間攪拌した後、テトラ−n−ブチ
ルチタネート3.06g(9ミリモル)とエタノール2
0ミリリットルの混合物を30分間かけて滴下した。さ
らに30分間攪拌を継続した後、脱塩水20ミリリット
ルを20分間かけて添加し加水分解(第二工程)を行っ
た。1日静置した後、減圧下に溶媒を留去しゲル化させ
た。得られた沈殿物を、ろ液中に塩素イオンが検出され
なくなるまで水で洗浄した後、70℃で減圧乾燥した。
得られた固体をJIS50メッシュ篩全通になるまで乳
ばちを用いて粉砕した上で、空気流通下600℃で3時
間焼成し、シリカチタニア17.2gを得た。前記のよ
うにして得られたシリカチタニアを触媒として用いて実
施例1と同様にしてカルボン酸エステルの合成を行った
ところ、DOPの収率は90.7%であった。また反応
前に上記触媒のXANESスペクトル(Ti K−ed
ge)を測定したところ、図1に示すようにプレエッジ
部(4.962keV付近)にピークは検出されなかっ
た。
場合)窒素雰囲気下でテトラエトキシシラン60.6g
(291ミリモル)及びエタノール150ミリリットル
をセパラブルフラスコ(1リットル)に秤取し、室温下
で300rpmで攪拌した。次いであらかじめ調製して
おいたアルコール性希塩酸溶液(35wt%塩酸3.0
3g、脱塩水10g、エタノール20ミリリットル)を
滴下ロートにより30分間かけて添加し部分加水分解を
行った。さらに30分間攪拌した後、テトラ−n−ブチ
ルチタネート3.06g(9ミリモル)とエタノール2
0ミリリットルの混合物を30分間かけて滴下した。さ
らに30分間攪拌を継続した後、脱塩水20ミリリット
ルを20分間かけて添加し加水分解(第二工程)を行っ
た。1日静置した後、減圧下に溶媒を留去しゲル化させ
た。得られた沈殿物を、ろ液中に塩素イオンが検出され
なくなるまで水で洗浄した後、70℃で減圧乾燥した。
得られた固体をJIS50メッシュ篩全通になるまで乳
ばちを用いて粉砕した上で、空気流通下600℃で3時
間焼成し、シリカチタニア17.2gを得た。前記のよ
うにして得られたシリカチタニアを触媒として用いて実
施例1と同様にしてカルボン酸エステルの合成を行った
ところ、DOPの収率は90.7%であった。また反応
前に上記触媒のXANESスペクトル(Ti K−ed
ge)を測定したところ、図1に示すようにプレエッジ
部(4.962keV付近)にピークは検出されなかっ
た。
【0033】比較例2 (シリカチタニア触媒の調製時に、アルコキシシラン類
等の部分加水分解をしない場合)窒素雰囲気下でテトラ
エトキシシラン60.6g(291ミリモル)、四塩化
チタン1.71g(9ミリモル)及び脱塩水200ミリ
リットルをセパラブルフラスコ(1リットル)にとり室
温下で300rpmで攪拌した。30分間攪拌を継続し
た後、28wt%アンモニア水10ミリリットルを30
分かけて添加し加水分解を行った。ついで10日静置し
ゲルを熟成させた。得られた沈殿物をろ別し、ろ液中に
塩素イオン及びアンモニウムイオンが検出されなくなる
まで水で洗浄した後、70℃で減圧乾燥した。得られた
固体をJIS50メッシュ篩全通となるまで乳ばちを用
いて粉砕し、空気流通下500℃で3時間焼成し、シリ
カチタニア18.8gを得た。ついでこれを触媒として
用いて実施例1と同様にしてカルボン酸エステルの合成
を行ったところ、DOPの収率は99.9%であった。
またエステル化反応終了後の反応液中のチタンの溶出量
は25.5ppmであった。
等の部分加水分解をしない場合)窒素雰囲気下でテトラ
エトキシシラン60.6g(291ミリモル)、四塩化
チタン1.71g(9ミリモル)及び脱塩水200ミリ
リットルをセパラブルフラスコ(1リットル)にとり室
温下で300rpmで攪拌した。30分間攪拌を継続し
た後、28wt%アンモニア水10ミリリットルを30
分かけて添加し加水分解を行った。ついで10日静置し
ゲルを熟成させた。得られた沈殿物をろ別し、ろ液中に
塩素イオン及びアンモニウムイオンが検出されなくなる
まで水で洗浄した後、70℃で減圧乾燥した。得られた
固体をJIS50メッシュ篩全通となるまで乳ばちを用
いて粉砕し、空気流通下500℃で3時間焼成し、シリ
カチタニア18.8gを得た。ついでこれを触媒として
用いて実施例1と同様にしてカルボン酸エステルの合成
を行ったところ、DOPの収率は99.9%であった。
またエステル化反応終了後の反応液中のチタンの溶出量
は25.5ppmであった。
【0034】比較例3 (チタンとシリコンの結晶性複合酸化物を触媒として用
いてカルボン酸エステルの合成をした場合)チタノシリ
ケートを米国特許第4410501号公報記載の方法で
合成し、これを触媒として用いたこと以外は実施例1と
同様にしてカルボン酸エステルの合成を行ったところ、
DOPの収率は93.2%であった。またエステル化反
応終了後の反応液中のチタンの溶出量は5.0ppmで
あった。
いてカルボン酸エステルの合成をした場合)チタノシリ
ケートを米国特許第4410501号公報記載の方法で
合成し、これを触媒として用いたこと以外は実施例1と
同様にしてカルボン酸エステルの合成を行ったところ、
DOPの収率は93.2%であった。またエステル化反
応終了後の反応液中のチタンの溶出量は5.0ppmで
あった。
【0035】比較例4 (チタニアを触媒として用いてカルボン酸エステルの合
成をした場合)チタニア(出光興産製IT−S)を触媒
として用いた以外は実施例1と同様にしてカルボン酸エ
ステルの合成を行ったところ、DOPの収率は97.8
%であった。またエステル化反応終了後の反応液中のチ
タンの溶出量は21.3ppmであった。
成をした場合)チタニア(出光興産製IT−S)を触媒
として用いた以外は実施例1と同様にしてカルボン酸エ
ステルの合成を行ったところ、DOPの収率は97.8
%であった。またエステル化反応終了後の反応液中のチ
タンの溶出量は21.3ppmであった。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、高収率で、チタン混入
が少ない高品質なカルボン酸エステルが得られ、また、
使用した触媒の再使用が可能である。
が少ない高品質なカルボン酸エステルが得られ、また、
使用した触媒の再使用が可能である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年8月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】追加
【補正内容】
【図面の簡単な説明】 図1は、実施例1及び比較例1において調製・使用した
シリカチタニアのXANESスペクトルの図である。
シリカチタニアのXANESスペクトルの図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 カルボン酸及び/またはその無水物とア
ルコールとを反応させてカルボン酸エステルを製造する
に際し、アルコキシシラン類及び/またはハロゲン化珪
素類の部分加水分解物と加水分解性のチタン化合物と
を、塩基性触媒の存在下で加水分解することにより調製
したシリカチタニア触媒を使用することを特徴とするカ
ルボン酸エステルの製造方法。 - 【請求項2】 アルコキシシラン類及び/またはハロゲ
ン化珪素類の部分加水分解物と加水分解性のチタン化合
物とを、塩基性触媒の存在下で加水分解することにより
調製したシリカチタニア触媒が、正四面体配位構造のチ
タンを含有した無定形のシリカチタニアである請求項1
に記載のカルボン酸エステルの製造方法。 - 【請求項3】 カルボン酸がフタル酸である請求項1ま
たは2に記載のカルボン酸エステルの製造方法。 - 【請求項4】 アルコールが炭素原子数4〜18の脂肪
族一価アルコールである請求項1〜3のいずれか1項に
記載のカルボン酸エステルの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8163134A JPH107621A (ja) | 1996-06-24 | 1996-06-24 | カルボン酸エステルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8163134A JPH107621A (ja) | 1996-06-24 | 1996-06-24 | カルボン酸エステルの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH107621A true JPH107621A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=15767851
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8163134A Pending JPH107621A (ja) | 1996-06-24 | 1996-06-24 | カルボン酸エステルの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH107621A (ja) |
-
1996
- 1996-06-24 JP JP8163134A patent/JPH107621A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2631803B2 (ja) | ジアルキルカーボネートの製造方法 | |
| US4820674A (en) | Process for preparing a hydrosilylation catalyst | |
| CN1119836A (zh) | 烷氧基化催化剂和其制法及用其制备烷氧基化物的方法 | |
| CN102532186A (zh) | 一种肟基有机硅化合物的制备方法 | |
| JP4016461B2 (ja) | オレフィンの選択的エポキシ化法 | |
| JPH107621A (ja) | カルボン酸エステルの製造方法 | |
| CN109675622B (zh) | 用于制备碳酸二苯酯的催化剂的制备及应用 | |
| JP3837751B2 (ja) | プロピレンオキシドの製法 | |
| JPH11140025A (ja) | カルボン酸エステルの製造方法 | |
| US5149881A (en) | Method for producing methyl isobutyl ketone | |
| US5003114A (en) | Hydroxylation of phenols/phenol ethers | |
| JPH0667861B2 (ja) | フェノールのヒドロキシル化方法 | |
| JPH10504327A (ja) | 固体触媒 | |
| JP2002527346A (ja) | Mfiタイプのチタノゼオシライトの製造方法、それによって得られる生成物およびその触媒への使用 | |
| JPH10168030A (ja) | カルボン酸エステルの製造方法 | |
| JPH10287623A (ja) | カルボン酸エステルの製造方法 | |
| JPH09221455A (ja) | 芳香族カルボン酸エステルの製造方法 | |
| JP2585295B2 (ja) | ビニルシラン類の製造方法 | |
| CN113019453B (zh) | 一种合成碳酸二苯酯的催化剂、制备方法及应用 | |
| JP2000072719A (ja) | 2−ヒドロキシイソ酪酸アリルの製造方法 | |
| JPH11140026A (ja) | カルボン酸エステルの製造方法 | |
| CN109675630B (zh) | 用于酯交换制备碳酸二苯酯的单分散固体催化剂的制备及应用 | |
| US3935170A (en) | Trivalent antimony catalyst | |
| CN114621284A (zh) | 一种甲基二酮肟基烷氧基硅烷的制备方法 | |
| JPS5855975B2 (ja) | ポリエステルノ セイゾウホウ |