JPH1077953A - アキシャルプランジャポンプ - Google Patents

アキシャルプランジャポンプ

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Publication number
JPH1077953A
JPH1077953A JP8232772A JP23277296A JPH1077953A JP H1077953 A JPH1077953 A JP H1077953A JP 8232772 A JP8232772 A JP 8232772A JP 23277296 A JP23277296 A JP 23277296A JP H1077953 A JPH1077953 A JP H1077953A
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JP
Japan
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spool
swash plate
pressure
passage
pump
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Application number
JP8232772A
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English (en)
Inventor
Yoshio Okubo
好夫 大久保
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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  • Reciprocating Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポンプ内部に滞留しているエアを速やかに排
出する。 【解決手段】 ポンプ内の吐出側環状溝24の上部を、
エア導入孔41、貫通孔39,38、エア排出オリフィ
ス42、戻し孔37から成る戻し通路を介してドレーン
通路28に連通させる。貫通孔38,39に、エア排出
オリフィス42を開閉するスプール40を介装する。ス
プール40はスプリング49の力と第1受圧部51に作
用する吸入通路5の圧によって斜板14方向に付勢す
る。スプール40に第2,第3受圧部52,53を設
け、その面積差相当部に環状溝24の圧を作用させる。
ポンプ始動時に環状溝24の圧力が設定圧に達するまで
の間は、スプール40が斜板14に追従してオリフィス
42を開閉し、環状溝24内のエアをドレーン通路28
に排出する。環状溝24が設定圧以上になると、スプー
ル40が溝24の圧によってオリフィス42を閉じ、燃
料のリークを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の燃料噴射
装置の燃料加圧用ポンプ等に用いられるアキシャルプラ
ンジャポンプに関し、とりわけ、吐出通路にエア排出の
ための改良を施したアキシャルプランジャポンプに関す
る。
【0002】
【従来の技術】アキシャルプランジャポンプとして、従
来、実開平2−92073号公報に示されるようなもの
が案出されている。このアキシャルプランジャポンプ
は、駆動軸の端部に斜板が一体に設けられる一方で、ハ
ウジング内のこの斜板に対応する位置に複数個のプラン
ジャが進退自在に配設され、駆動軸の回転に伴って斜板
が揺動回転すると、複数個のプランジャが斜板で順次押
圧されて連続的にポンプ作用を為すようになっている。
そして、各プランジャから吐出された作動液は各プラン
ジャに対応する吐出チェック弁を通過した後に合流さ
れ、そこから吐出通路を介して外部装置へと送り出され
るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のア
キシャルプランジャポンプにおいては、ポンプ内の吐出
通路にエアを排出するための特別な構造を持たないた
め、高温下で長時間ポンプを停止した場合、とりわけ、
燃料加圧用としてポンプを使用する場合等には燃料の特
性上ポンプ内に多量のエア(ベーパ)が発生することが
あり、こうして多量のエアが発生すると、そのエアがポ
ンプ始動時の昇圧遅れや、吐出流量の低下、ばらつき等
を招く原因となり易い。
【0004】そこで本発明は、ポンプ内部に滞留してい
るエアを速やかに排出できるようにして、常に安定した
ポンプ性能を得ることのできるアキシャルプランジャポ
ンプを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ための手段として、請求項1の発明は、駆動軸と一体に
回転する斜板に対向してプランジャが進退自在に配設さ
れ、このプランジャが斜板に押圧されてシリンダ内で突
出と後退を繰り返すことによって加圧された作動液を外
部装置へ吐出するアキシャルプランジャポンプにおい
て、ポンプ内の前記吐出通路に、貯留タンクに連通する
戻し通路を分岐形成すると共に、進退位置に応じてこの
戻し通路を開閉するスプールを前記斜板に対向して配設
し、このスプールを付勢手段によって斜板方向に付勢す
る一方で、このスプールに斜板方向と反対方向の推力を
生じさせる受圧部を設け、この受圧部に前記吐出通路の
圧力を導入し、前記スプールが斜板方向に移動すると前
記戻し通路が開き、斜板方向と反対方向に移動すると前
記戻し通路が閉じるようにした。ポンプ始動の瞬間に
は、吐出通路の圧力が低いことからスプールが付勢手段
の力で斜板方向に押し付けられており、斜板の動きに追
従してスプールが進退動を繰り返す。ここでスプールが
斜板に追従して斜板方向に移動した瞬間、戻し通路が開
き、吐出通路内に滞留しているエアが戻し通路を介して
貯留タンクに排出される。さらにスプールが斜板に追従
して斜板方向と逆方向に移動したときには、戻し通路が
閉じる。よって、スプールによって開閉される戻し通路
をエアが抜け易いようにどんなに大きく形成しようと
も、吐出通路の作動液が戻し通路に全て抜け吐出作動液
の圧力がいつまでも昇圧しないという現象は生じない。
また、ポンプの始動後に吐出通路の圧力が設定圧以上に
なると、スプールの受圧面に作用する力が付勢手段の力
に打ち勝ってスプールが斜板方向と逆方向に移動し、ス
プールは斜板から離れ斜板の動きには追従しなくなる。
よって、スプールは斜板方向と逆方向に移動した状態の
ままとなり戻し通路は閉じるようになる。このため、ポ
ンプの通常の運転が開始されると、戻し通路からの作動
液のリークは生じなくなる。
【0006】請求項2の発明は、モータ駆動される供給
ポンプから送られた燃料を、吸入通路に介装された低圧
レギュレータで調圧し、その燃料を、エンジン駆動され
る駆動軸と一体に回転する斜板に対向して配置されるプ
ランジャが、斜板によって押圧されシリンダ内で突出と
後退を繰り返すことによって加圧して、吐出通路を介し
てエンジンの燃料噴射装置に吐出するアキシャルプラン
ジャポンプにおいて、ポンプ内の前記吐出通路に、前記
低圧レギュレータのドレーン通路に連通する戻し通路を
分岐形成すると共に、進退位置に応じてこの戻し通路を
開閉するスプールを前記斜板に対向して配設し、このス
プールを付勢手段によって斜板方向に付勢する一方で、
このスプールに斜板方向と反対方向の推力を生じさせる
受圧部を設け、この受圧部に前記吐出通路の圧力を導入
し、前記スプールが斜板方向に移動すると前記戻し通路
が開き、斜板方向と反対方向に移動すると前記戻し通路
が閉じるようにした。ポンプの始動の瞬間には、吐出通
路の圧力が低いことからスプールが付勢手段の力で斜板
に押し付けられており、斜板の動きに追従してスプール
が進退動を繰り返す。ここでスプールが斜板に追従して
斜板方向に移動した瞬間、戻し通路が開き、吐出通路内
に滞留しているエアが戻し通路を介してドレーン通路に
排出される。とりわけ、エンジンの始動時に供給ポンプ
が始動すると、低圧レギュレータで調圧された所定圧の
燃料が吐出通路に送り出され、吐出通路内のエアはその
燃料圧によって積極的にドレーン通路に排出される。さ
らにスプールが斜板に追従して斜板方向と逆方向に移動
したときには、戻し通路が閉じる。よって、スプールに
よって開閉される戻し通路をエアが抜け易いようにどん
なに大きく形成しようとも、吐出通路の燃料が戻し通路
に全て抜け吐出燃料の圧力がいつまでも昇圧しないとい
う現象は生じない。また、ポンプの始動後に吐出通路の
圧力が設定圧以上になると、スプールの受圧面に作用す
る力が付勢手段の力に打ち勝ってスプールが斜板方向と
逆方向に移動し、スプールは斜板から離れ斜板の動きに
は追従しなくなる。よって、スプールは斜板方向と逆方
向に移動した状態のままとなり戻し通路は閉じるように
なる。このため、ポンプの通常の運転が開始されると、
戻し通路からの燃料のリークは生じなくなる。
【0007】また、請求項3の発明では、請求項1,2
に記載した付勢手段をスプリングによって構成した。
【0008】さらに、請求項4の発明では、請求項2に
記載の付勢手段を、スプールに開方向推力を発生するた
めの受圧部を設けると共に、この受圧部に、低圧レギュ
レータよりも後流側の吸入通路の圧力を導入する構成と
した。低圧レギュレータよりも後流側の吸入通路の圧力
は、通常、エンジン始動の瞬間には吐出通路の圧力より
も高くなっている。このため、このときスプールは戻し
通路を開き、吐出通路内のエアをドレーン通路に排出す
る。また、エンジンが始動してポンプによる加圧が開始
されると、吐出通路内の圧力が前記吸入通路の圧力より
も高くなり、スプールが戻し通路を閉じるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施例を図1〜
図4に基づいて説明する。
【0010】この実施例は、自動車の燃料噴射装置の燃
料加圧用のポンプに、本発明にかかるアキシャルプラン
ジャポンプ1を適用したもので、図1に示すように、モ
ータM駆動する供給ポンプ2を介して燃料タンク3(貯
留タンク)から供給されたガソリン等の燃料(作動液)
をこのアキシャルプランジャポンプ1によって所定の圧
力に加圧してインジェクター4に供給し、その燃料をイ
ンジェクター4でエンジンのシリンダ(図示せず。)内
に噴射すると共に、余剰燃料をインジェクター4からポ
ンプ1の吸入通路5に戻すようになっている。
【0011】アキシャルプランジャポンプ1は、ポンプ
ハウジング6が凹部を有するハウジング本体7と、その
前端部に取り付けられるフロントカバー8とから成り、
ハウジング本体7の凹部内には、バルブブロック9とシ
リンダブロック10とが重合状態でボルト11によって
結合されている。また、フロントカバー8には、駆動軸
12がニードルベアリング及びメタルベアリングから成
るラジアル軸受13a,13bを介して支持されてお
り、この駆動軸12のポンプハウジング6内に臨む側の
端部には、その端面が軸線に対して所定角度に傾斜した
斜板14が一体に形成され、ポンプハウジング6の外部
に突出する側の端部には、エンジンのカムシャフト(図
示せず。)と結合するためのカップリング15が設けら
れている。
【0012】前記シリンダブロック10は、軸方向に沿
ったシリンダ孔16が周方向等間隔に複数個形成されて
おり、この各シリンダ孔16に、前記斜板14方向にス
プリング付勢されたプランジャ17が進退自在に収容さ
れている。この各プランジャ17は、その頂部面に半球
状の凹部が形成され、この凹部にシュー18が摺動自在
に嵌合保持されている。
【0013】また、このシリンダブロック10の背部の
バルブブロック9には、シリンダブロック10の各シリ
ンダ孔16に連通する複数個の吸入ポート19と吐出ポ
ート20が形成されており、各吸入ポート19には吸入
チェック弁21が、また、各吐出ポート20には吐出チ
ェック弁22が夫々設けられている。このうち吸入ポー
ト19は、対応するシリンダ孔16からバルブブロック
9の軸方向に沿って形成され、バルブブロック9の背部
において、ハウジング本体7の底壁内面に形成された吸
入側環状溝23に連通し、この環状溝23を介してハウ
ジング本体7の吸入通路5に連通している。これに対し
て、前記吐出ポート20は、対応するシリンダ孔16か
らバルブブロック9の径方向外側に放射状に形成され、
バルブブロック9の外周面に形成された吐出側環状溝2
4に連通し、この環状溝24を介してハウジング本体7
の吐出路25に連通している。したがって、各プランジ
ャ17がシリンダ孔16内で進退動作した場合には、吸
入側環状溝23を介して各シリンダ孔16内に燃料が吸
い入れられ、その燃料が吐出側環状溝24を通して吐出
路25に送り出される。尚、この実施例においては、吐
出側環状溝24と吐出路25が本発明における吐出通路
を構成している。
【0014】ここで、前記ハウジング本体7の吸入通路
5は、供給ポンプ2に配管接続される吸入配管接続口2
6(図2参照。)と前記吸入側環状溝23(図1参
照。)とを連通する通路で、その通路途中には、供給ポ
ンプ2から送られた燃料を所定低圧に調圧するための低
圧レギュレータ27が介装されている。この低圧レギュ
レータ27は、ハウジング本体7の最上部に組付けら
れ、吸入通路5の圧力が設定圧以上になると、余剰分の
燃料をドレーン通路28に排出し、残余の燃料を吸入通
路5の後流側(環状溝23側)に流すようになってい
る。
【0015】一方、駆動軸12に形成された斜板14の
端面には、有底円筒状の補助プレート29が相対回動可
能に取り付けられている。この補助プレート29は、そ
の斜板14側の端面の中央にボス30が突設され、この
ボス30が、斜板14の端面中央に形成された支持穴3
1に相対回転可能に嵌入されている。そして、この補助
プレート29のシリンダブロック10側の端面には、硬
度が高く、摩擦係数の小さい円環状のスラストプレート
32が結合され、このスラストプレート32に、前記プ
ランジャ17に嵌合保持されたシュー18が摺動自在に
当接するようになっている。各プランジャ17は前述の
ように斜板14方向にスプリング付勢されているため、
各シュー18はこのプランジャ17の付勢力を受けて常
時スラストプレート32に押し付けられている。また、
フロントカバー8と斜板14の間、及び、斜板14と補
助プレート29の間にはスラスト軸受33a,33bが
夫々介装されている。
【0016】さらにまた、前記補助プレート29とスラ
ストプレート32の間には、円環状の樹脂製ダイヤフラ
ム34の内周縁部が密閉状態で挟着されている。このダ
イヤフラム34の外周縁部は、ハウジング本体7とフロ
ントカバー8の接合部間に密閉状態で挟着されていて、
ポンプ内部がこのダイヤフラム34によってシリンダブ
ロック10側の作動液室35と駆動軸12側の潤滑液室
36とに隔成されている。そして、作動液室35はシリ
ンダブロック10からの漏出燃料によって満たされるよ
うになっており、潤滑液室36には、駆動軸12の周域
の軸受33a,33b等を潤滑するための潤滑液が封入
されている。
【0017】また、図中37は、作動液室35に漏出し
た燃料を燃料タンク3に戻すための戻し孔であり、この
戻し孔37は、作動液室35からその上方に位置される
低圧レギュレータ27のドレーン通路28に向かって形
成され、作動液室35内で発生したベーパ(エア)を漏
出燃料と共にドレーン通路28に排出できるようになっ
ている。
【0018】ところで、前記シリンダブロック10とバ
ルブブロック9の外周縁の上部位置には、軸方向に沿う
貫通孔38,39が同一線上に連続して形成されてお
り、これらの貫通孔38,39には後述するスプール4
0が摺動自在にかつ両者にまたがって収容されている。
尚、バルブブロック9側の貫通孔39はシリンダブロッ
ク10側の貫通孔38に比較して所定径だけ大径に形成
されている。バルブブロック9側の貫通孔39内には、
一端が吐出側環状溝24の上部位置に開口するエア導入
孔41が開口形成され、シリンダブロック10側の貫通
孔38内には、一端が作動液室35内の戻し孔37の真
下位置に開口するエア排出オリフィス42が開口形成さ
れている。そして、この実施例においては、エア導入孔
41、貫通孔39,38、及び、エア排出オリフィス4
2が前記戻し孔37と共に本発明における戻し通路を構
成するようになっている。
【0019】また、前記スプール40はシリンダブロッ
ク10側の貫通孔38に嵌入される小径スプール43
と、バルブブロック9側の貫通孔39に嵌入される大径
スプール44とから成り、この小径スプール43と大径
スプール44は、小径スプール43に突設されたロッド
部45を大径スプール44にピン46係合させることに
よって連結されている。この連結構造についてさらに詳
しく説明すると、大径スプール44にはロッド部45の
径よりも若干大径に形成された受容穴47が形成されて
おり、ロッド部45はその先端部をこの受容穴47に挿
入した状態において大径スプール44とロッド部45を
径方向に貫通するピン46によって結合されている。つ
まり、小径スプール43と大径スプール44はピン46
に沿った若干の径方向の移動が可能となっている。これ
はシリンダブロック10側の貫通孔38とバルブブロッ
ク9側の貫通孔39の若干の中心のずれを許容するため
のもので、スプール40をシリンダブロック10とバル
ブブロック9の貫通孔38,39に挿入する際に、両貫
通孔38,39の中心のずれに応じて小径スプール43
と大径スプール44が径方向にずれ調整されるようにな
っている。したがって、両貫通孔38,39の中心に若
干のずれがあったとしてもスプール40の円滑な摺動は
この構造によって保証される。
【0020】ここで、前記スプール40は、ロッド部4
5と貫通孔39,38との隙間によってエア導入孔41
とエア排出オリフィス42を連通するようになってお
り、作動液室35側に前進変位したときには、小径スプ
ール43がエア排出オリフィス42を開き、逆にハウジ
ング本体7の底面側に後退変位したときには、小径スプ
ール43がエア排出オリフィス42を閉塞するようにな
っている。また、前記小径スプール43の作動液室35
側の端面は球面状に形成されており、スプール40が作
動液室35側に突出した状態において小径スプール43
のその端面がスラストプレート32の端面に球面で接触
するようになっている。
【0021】一方、大径スプール44のハウジング本体
7の底面側の端面には凹部48が設けられており、この
凹部48とハウジング本体7の底面との間にコイルスプ
リング49が介装されている。そして、このコイルスプ
リング49の収容される空間はオリフィス50を介して
吸入通路5と連通し、大径スプール44のハウジング本
体7の底面側の端面が吸入通路5の圧力を受ける第1受
圧部51となっている。この第1受圧部51は、吸入通
路5の圧力を受けてスプール40を前進させる方向(エ
ア排出オリフィス42を開く方向。)の推力を発生させ
るもので、コイルスプリング49と共に本発明における
付勢手段を構成している。また、大径スプール44と小
径スプール43の互いに対向する端面は夫々吐出側環状
溝24の圧力を受ける第2受圧部52と第3受圧部53
となっており、これらの第2受圧部52と第3受圧部5
3の面積差相当部に受ける吐出側環状溝24の圧力によ
ってスプール40を後退させる方向(エア排出オリフィ
ス42を閉じる方向。)の推力を発生するようになって
いる。したがって、スプール40は、吐出側環状溝24
の圧力が小さい間は、コイルスプリング49の力と第1
受圧部51で発生する推力によってエア排出オリフィス
42を開く方向に変位しているが、吐出側環状溝24の
圧力が設定圧以上になると、第2受圧部52と第3受圧
部53の面積差相当部で発生する推力がコイルスプリン
グ49の力と第1受圧部51で発生する推力に打ち勝
ち、エア排出オリフィス42を閉じる方向に変位する。
【0022】以上の構成において、エンジンの始動に伴
って駆動軸12が回転すると、駆動軸12と一体の斜板
14が回転し、これにより、補助プレート29が斜板1
4と相対回転しつつこの斜板14と一体に揺動(首振
り)する。こうして補助プレート29が揺動すると、ス
ラストプレート32とそれに摺接するシュー18を介し
てシリンダブロック10上のプランジャ17が順次進退
動作を繰り返し、それによってポンプ作用が連続的に為
されるようになる。このとき、燃料タンク3から供給ポ
ンプ2を介して吸入通路5に供給された燃料は、低圧レ
ギュレータ27で設定低圧に調圧された後、吸入側環状
溝23、吸入ポート19、吸入チェック弁21を順次介
してシリンダ孔16に吸い入れられ、ここでプランジャ
17によって加圧された後にシリンダ孔16から吐出チ
ェック弁22、吐出ポート20、吐出側環状溝24、吐
出路25を順次通ってインジェクター4へと供給され、
インジェクター4で使用された燃料の余剰分は吸入通路
5へと戻される。
【0023】ところで、エンジンの始動時に運転者がイ
グニッションキー・スイッチをON位置に操作すると、
アキシャルプランジャポンプ1の運転が開始される前に
供給ポンプ2の駆動用モータMが始動し、それによって
アキシャルプランジャポンプ1の内部に所定圧の燃料が
導入される。この燃料は、低圧レギュレータ27によっ
て調圧された後に吸入通路5を通ってバルブブロック9
及びシリンダブロック10に導入されるが、このとき各
プランジャ17はポンプ運転を行っていないため、吐出
側環状溝24の圧力は吸入通路5の圧力よりも低く、そ
のためにスプール40はコイルスプリング49の力と第
1受圧部51で発生する推力によってスラストプレート
32に押し付けられている。
【0024】このとき、スラストプレート32のスプー
ル当接部が駆動軸12側に傾斜していれば、スプール4
0は図3に示すように前進してエア排出オリフィス42
を開いており、逆にシリンダブロック10側に傾斜して
いれば、図1に示すように後退してエア排出オリフィス
42を閉じている。そして、エア排出オリフィス42が
図3に示すように開いている場合には、吐出側環状溝2
4に滞留しているエアが若干の燃料と共にエア導入孔4
1、貫通孔39,38、エア排出オリフィス、戻し孔3
7を順次通ってドレーン通路28に排出される。
【0025】そして、さらにこのような状態からエンジ
ンが始動してアキシャルプランジャポンプ1の運転が開
始されると、吐出側環状溝24の圧力が設定圧に達する
までの間、スプール40がスラストプレート32に押し
付けられた状態のままスラストプレート32が揺動し、
それに伴ってスプール40が貫通孔39,38内を前後
に摺動変位するようになる。こうしてスプール40が前
後に進退動作すると、そのスプール40は、エア排出オ
リフィス42を開閉すると共に、環状溝24内の滞留エ
アをエア排出オリフィス42方向に強制的に送り出すよ
うになり、それに伴って環状溝24の上部に集まったエ
アは効率良くエア排出オリフィス42を通してドレーン
通路28に排出される。
【0026】また、スプール40によって開閉されるエ
ア排出オリフィス42をエアが抜け易いようにどんなに
大きく形成しようとも、エア排出オリフィス42が開い
たままとなることがないので吐出側環状溝24の燃料が
エア排出オリフィス42に全て抜け吐出燃料がいつまで
も昇圧されないという現象は生じない。
【0027】このようにして、アキシャルプランジャポ
ンプ1の内部のエアが効率良く外部に排出されると、吐
出側環状溝24及び吐出路25が速やかに昇圧され、そ
の結果、吐出側環状溝24の圧力は即時に設定圧に達す
る。そして、吐出側環状溝24の圧力が設定圧に達する
と、スプール40の第2受圧部52と第3受圧部53の
面積差相当部で発生する推力がコイルスプリング49の
力と第1受圧部51で発生する推力との合力に打ち勝
ち、その結果、図4に示すようにスプール40が後退し
てエア排出オリフィス42が閉じられた状態に維持され
ることとなる。このため、これ以降エア排出オリフィス
42はポンプ運転中スプール40によって閉じられ、エ
ア排出オリフィス42からの燃料のリークは生じなくな
る。
【0028】尚、エンジンの停止状態においても、スラ
ストプレート32のスプール当接部が駆動軸12側に傾
斜していれば、スプール40は図3に示すように前進し
てエア排出オリフィス42を開いていることから、吐出
側環状溝24のエアはその間にドレーン通路28に排出
される。
【0029】本発明の実施例は、以上で説明したものに
限るものでなく、例えば、スプール40の付勢手段はコ
イルスプリング49等のスプリングのみであっても良
く、逆にスプリングを無くして第1受圧部51に吸入通
路5の圧力を導入するだけにしても良い。このように、
スプリングを無くした場合には部品点数が少なくなると
いう利点がある。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明は、駆動軸と一体に
回転する斜板に対向してプランジャが進退自在に配設さ
れ、このプランジャが斜板に押圧されてシリンダ内で突
出と後退を繰り返すことによって加圧された作動液を外
部装置へ吐出するアキシャルプランジャポンプにおい
て、ポンプ内の前記吐出通路に、貯留タンクに連通する
戻し通路を分岐形成すると共に、進退位置に応じてこの
戻し通路を開閉するスプールを前記斜板に対向して配設
し、このスプールを付勢手段によって斜板方向に付勢す
る一方で、このスプールに斜板方向と反対方向の推力を
生じさせる受圧部を設け、この受圧部に前記吐出通路の
圧力を導入し、前記スプールが斜板方向に移動すると前
記戻し通路が開き、斜板方向と反対方向に移動すると前
記戻し通路が閉じるようにしたため、ポンプ始動時にス
プールが斜板に追従して斜板方向と逆方向に移動したと
きには、戻し通路が閉じるのでスプールによって開閉さ
れる戻し通路をエアが抜け易いようにどんなに大きく形
成しようとも、吐出通路の作動液が戻し通路に全て抜け
吐出作動液の圧力がいつまでも昇圧しないという現象は
生じない。また、ポンプの始動後に吐出通路の圧力が設
定圧以上になると、スプールの受圧面に作用する力が付
勢手段の力に打ち勝ってスプールが斜板方向と逆方向に
移動し、スプールは斜板から離れ斜板の動きには追従し
なくなる。よって、スプールは斜板方向と逆方向に移動
した状態のままとなり戻し通路は閉じるようになる。こ
のため、ポンプの通常の運転が開始されると、戻し通路
からの作動液のリークは生じなくなる。したがって、本
発明によれば、ポンプ内部のエアを速やかに排出するこ
とにより、ポンプ始動時の昇圧遅れを無くすことができ
ると共に、吐出流量を安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図。
【図2】同実施例を示す図1のA−A線に沿う断面図。
【図3】同実施例を示す要部の拡大断面図。
【図4】同実施例を示す要部の拡大断面図。
【符号の説明】
1…アキシャルプランジャポンプ、 2…供給ポンプ、 3…燃料タンク(貯留タンク)、 5…吸入通路、 12…駆動軸、 14…斜板、 24…吐出側環状溝(吐出通路)、 25…吐出路(吐出通路)、 27…低圧レギュレータ、 28…ドレーン通路、 37…戻し孔(戻し通路)、 38,39…貫通孔(戻し通路)、 41…エア導入孔(戻し通路)、 42…エア排出オリフィス(戻し通路)、 40…スプール、 49…コイルスプリング(付勢手段)、 51…第1受圧部(付勢手段)、 52…第2受圧部(受圧部)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸と一体に回転する斜板に対向して
    プランジャが進退自在に配設され、このプランジャが斜
    板に押圧されてシリンダ内で突出と後退を繰り返すこと
    によって加圧された作動液を外部装置へ吐出するアキシ
    ャルプランジャポンプにおいて、ポンプ内の前記吐出通
    路に、貯留タンクに連通する戻し通路を分岐形成すると
    共に、進退位置に応じてこの戻し通路を開閉するスプー
    ルを前記斜板に対向して配設し、このスプールを付勢手
    段によって斜板方向に付勢する一方で、このスプールに
    斜板方向と反対方向の推力を生じさせる受圧部を設け、
    この受圧部に前記吐出通路の圧力を導入し、前記スプー
    ルが斜板方向に移動すると前記戻し通路が開き、斜板方
    向と反対方向に移動すると前記戻し通路が閉じるように
    したことを特徴とするアキシャルプランジャポンプ。
  2. 【請求項2】 モータ駆動される供給ポンプから送られ
    た燃料を、吸入通路に介装された低圧レギュレータで調
    圧し、その燃料を、エンジン駆動される駆動軸と一体に
    回転する斜板に対向して配置されるプランジャが、斜板
    によって押圧されシリンダ内で突出と後退を繰り返すこ
    とによって加圧して、吐出通路を介してエンジンの燃料
    噴射装置に吐出するアキシャルプランジャポンプにおい
    て、ポンプ内の前記吐出通路に、前記低圧レギュレータ
    のドレーン通路に連通する戻し通路を分岐形成すると共
    に、進退位置に応じてこの戻し通路を開閉するスプール
    を前記斜板に対向して配設し、このスプールを付勢手段
    によって斜板方向に付勢する一方で、このスプールに斜
    板方向と反対方向の推力を生じさせる受圧部を設け、こ
    の受圧部に前記吐出通路の圧力を導入し、前記スプール
    が斜板方向に移動すると前記戻し通路が開き、斜板方向
    と反対方向に移動すると前記戻し通路が閉じるようにし
    たことを特徴とするアキシャルプランジャポンプ。
  3. 【請求項3】 前記付勢手段をスプリングによって構成
    したことを特徴とする請求項1または2に記載のアキシ
    ャルプランジャポンプ。
  4. 【請求項4】 前記付勢手段を、スプールに開方向推力
    を発生するための受圧部を設けると共に、この受圧部
    に、低圧レギュレータよりも後流側の吸入通路の圧力を
    導入する構成としたことを特徴とする請求項2に記載の
    アキシャルプランジャポンプ。
JP8232772A 1996-09-03 1996-09-03 アキシャルプランジャポンプ Pending JPH1077953A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1082353A (ja) * 1996-09-09 1998-03-31 Hitachi Ltd 燃料ポンプ

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JPH1082353A (ja) * 1996-09-09 1998-03-31 Hitachi Ltd 燃料ポンプ

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