JPH1086423A - 熱転写プリンタ - Google Patents

熱転写プリンタ

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JPH1086423A
JPH1086423A JP24501196A JP24501196A JPH1086423A JP H1086423 A JPH1086423 A JP H1086423A JP 24501196 A JP24501196 A JP 24501196A JP 24501196 A JP24501196 A JP 24501196A JP H1086423 A JPH1086423 A JP H1086423A
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JP
Japan
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recording
gear
carriage
thermal
intermediate gear
Prior art date
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Application number
JP24501196A
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English (en)
Inventor
Minoru Sato
稔 佐藤
Shusuke Kiuchi
秀典 木内
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱溶融記録と熱昇華記録とを複雑な機構を必
要とせずに行なえ、かつ、熱昇華記録の際に生じ安いジ
ッタの発生を防止して高品質の記録を安定的に行うこと
ができる熱転写プリンタを提供すること。 【解決手段】 キャリッジモータ8の出力歯車9とキャ
リッジ駆動歯車10との減速比を1/3以下に設定する
とともに、制御手段11が、熱溶融記録である第1記録
モードで記録する場合に前記キャリッジモータ8を15
00pps以上の周波数で駆動し、熱昇華記録である第
2記録モードで記録する場合に前記キャリッジモータ8
を300pps以上の周波数で駆動するように制御する
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクフィルムの
インクをサーマルヘッドの発熱素子の選択的な発熱によ
り記録紙に転写して記録を行なう熱転写プリンタに係
り、特に、熱溶融転写による記録と熱昇華転写による記
録とを任意に選択して記録を行なうことのできる熱転写
プリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱転写プリンタは、一般に、プラテンの
前方に記録紙を支持するとともに、キャリッジに複数の
発熱素子が形成されたサーマルヘッドを搭載し、これら
のサーマルヘッドとプラテンとの間にインクフィルムの
一例としてのインクリボンと前記記録紙とを挟持し、サ
ーマルヘッドをキャリッジに搭載してプラテンに沿って
往復動させながら前記インクリボンを繰り出し、前記サ
ーマルヘッドの発熱素子を記録情報に基づいて選択的に
発熱させることにより、記録紙上に所望の文字、図形な
どの画像の記録を行なうようになっている。このような
熱転写プリンタは、高記録品質、低騒音、低コスト、メ
ンテナンスの容易性などの理由により、コンピュータ、
ワードプロセッサなどの出力装置として多用されてい
る。
【0003】このような熱転写プリンタの従来のものと
しては、プラスチックフィルムのような基体に熱溶融性
インクが塗布されたインクリボン(熱溶融性インクリボ
ン)を用いて記録紙に記録を行なうものがよく知られて
いるが、このほか基体に熱昇華性インクが塗布されたイ
ンクリボン(熱昇華性インクリボン)を用いて記録紙に
記録を行なうものも知られている。
【0004】このうち、熱溶融性インクリボンを用いて
記録紙に記録を行なう熱転写プリンタ(以下、熱溶融式
熱転写プリンタと記す)は、普通紙、厚紙、葉書などの
幅広い種類の記録紙に記録することができ、使い勝手に
優れたものである。
【0005】これに対し、熱昇華性インクリボンを用い
て記録紙に記録を行なう熱転写プリンタ(以下、熱昇華
式熱転写プリンタと記す)は、記録紙として表面処理が
施された専用紙を用いて銀塩写真に匹敵する高画質の記
録画像を得ることができるものである。
【0006】そして、前記熱溶融式熱転写プリンタと熱
昇華式熱転写プリンタは、それぞれ用いるインクの特性
が異なることから、従来においては、別方式の熱転写プ
リンタとしてそれぞれ個別に実用化されている。
【0007】しかしながら、前述した従来の熱転写プリ
ンタにおいては、熱溶融式熱転写プリンタと熱昇華式熱
転写プリンタとがそれぞれ個別に実用化されているため
に、記録紙に対する一般的な記録と銀鉛写真に匹敵する
高画質の記録画像の記録とを必要とする場合には、熱溶
融式熱転写プリンタと熱溶融式熱転写プリンタという方
式の異なる2台の熱転写プリンタを用いなければなら
ず、大きな設置スペースを要するとともに、経済的負担
が増加するという問題点があった。
【0008】このような問題点に対して、本件出願人
は、熱溶融性インクリボンと熱昇華性インクリボンとを
併用することができるシリアル式の熱転写プリンタをす
でに提案しているが、熱溶融記録と熱昇華記録とではサ
ーマルヘッドに付与する記録のための熱エネルギに大き
な差があるため、使用する記録モードに応じて制御を変
える必要がある。すなわち、熱昇華性インクリボンを用
いて記録を行なう場合には、熱溶融性インクリボンを用
いて記録を行なうのに比べて大きな熱エネルギが必要と
なるため、キャリッジの移動速度を遅くしてサーマルヘ
ッド12から熱昇華性インクリボンに伝達される熱エネ
ルギが大きくなるように制御されなければならなかっ
た。
【0009】具体的には、従来の熱転写プリンタにおい
て熱溶融記録を行なう場合には、前記キャリッジモータ
の駆動周波数(1秒当りのパルス数)を1230pps
としてキャリッジモータが駆動され、熱昇華記録を行な
う場合には前記キャリッジモータの駆動周波数を240
ppsとしてキャリッジモータが駆動されていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
熱転写プリンタにおいては、前述のごとく熱昇華記録を
行なう場合に前記キャリッジモータの駆動周波数が低い
と、キャリッジモータのステップ角やピニオンとの噛み
合い等の関係上、振動成分が低周波域に集中しているた
め共振しやすく、キャリッジモータがスムーズに回転で
きずムラのある回転を行なう場合があった。そして、こ
のキャリッジモータの回転ムラがキャリッジの駆動ベル
トに伝達されると、キャリッジの移動速度にもムラが生
じるため、記録画像の濃度が変化して記録品質の低下に
つながってしまっていた。例えば、前記キャリッジの移
動速度が遅くなった位置では、記録濃度が濃くなり画像
に0.5mm〜2.0mm程度の特定周期で縦筋が発生
する、いわゆるジッタと呼ばれる現象が生じていた。
【0011】もし、このようなジッタが生じるのを避け
るために、キャリッジモータの回転速度をジッタの生じ
ない一定速度以上に設定したまま、サーマルヘッドに短
時間で高エネルギを付与することも考えられるが、かか
る場合には、発熱素子に付与されるピーク温度が高くな
りすぎて、前記サーマルヘッドが損傷しやすく寿命が短
くなってしまうという不具合があった。
【0012】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、熱溶融記録と熱昇華記録とを複雑な機構を必要
とせずに行なえ、かつ、熱昇華記録の際に生じ安いジッ
タの発生を防止して高品質の記録を安定的に行うことが
できる熱転写プリンタを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明に係る請求項1に記載の熱転写プリンタの特徴
は、キャリッジモータの出力歯車とキャリッジ駆動歯車
との減速比を1/3以下に設定するとともに、制御手段
が、熱溶融記録である第1記録モードで記録する場合に
前記キャリッジモータを1500pps以上の周波数で
駆動し、熱昇華記録である第2記録モードで記録する場
合に前記キャリッジモータを300pps以上の周波数
で駆動するように制御する点にある。そして、このよう
な構成を採用したことにより、熱昇華記録の際にジッタ
の生じない回転速度でキャリッジモータを駆動させるこ
とができるため高品質の記録を行うことができる。
【0014】また、請求項2に記載の熱転写プリンタの
特徴は、キャリッジモータの出力歯車とキャリッジ駆動
歯車との減速比を1/4に設定するとともに、制御手段
が、第1記録モードで記録する場合に前記キャリッジモ
ータを1588ppsの周波数で駆動し、第2記録モー
ドで記録する場合に前記キャリッジモータを320pp
sの周波数で駆動するように制御する点にある。そし
て、このような構成を採用したことにより、熱昇華記録
の際により確実にジッタの発生を防止して高品質の記録
を安定的に行うことができる。
【0015】また、請求項3に記載の熱転写プリンタの
特徴は、キャリッジ駆動歯車を第1記録用駆動歯車およ
び第2記録用駆動歯車の2つの歯車により形成し、これ
らのキャリッジ駆動歯車と前記出力歯車との間におい
て、前記第1記録用駆動歯車と噛合する第1記録用中間
歯車と、前記第2記録用駆動歯車と噛合する第2記録用
中間歯車とをそれぞれ配設するとともに、前記第1記録
用中間歯車および前記第2記録用中間歯車のいずれか一
方と選択的に係合して前記キャリッジモータの動力の伝
達経路を切り換える伝達経路切換手段を配設した点にあ
る。そして、このような構成を採用したことにより、熱
溶融記録を行なうか熱昇華記録を行なうかに応じて最適
な動力伝達経路によりキャリッジモータの動力を伝達さ
せることができるためキャリッジの移動速度を安定させ
ることができ、品質の高い記録を行なえる。
【0016】また、請求項4に記載の熱転写プリンタの
特徴は、前記伝達経路切換手段として第1記録用中間歯
車と係合する第1記録用クラッチおよび第2記録用中間
歯車と係合する第2記録用クラッチを配設し、これらを
電磁石の付勢力により係合しうるようにした点にある。
そして、このような構成を採用したことにより、記録モ
ードに応じて動力伝達経路を切り換えることができるた
め、ジッタの生じないキャリッジモータの回転速度でキ
ャリッジを駆動させることができる。
【0017】また、請求項5に記載の熱転写プリンタの
特徴は、第1記録用中間歯車と前記第2記録用中間歯車
との間に伝達経路切換手段を配設した点にある。そし
て、このような構成を採用したことにより、より簡単に
記録モードに応じて動力伝達経路を切り換えることがで
きるため、ジッタの生じないキャリッジモータの回転速
度でキャリッジを駆動させることができる。
【0018】また、請求項6に記載の熱転写プリンタの
特徴は、出力歯車と第1記録用駆動歯車との減速比を1
/3に設定し、出力歯車と第2記録用駆動歯車との減速
比を1/3以下に設定した点にある。そして、このよう
な構成を採用したことにより、記録モードに応じてより
適正なキャリッジモータの回転速度により前記キャリッ
ジを駆動させられ、熱昇華記録の際にジッタが生じるの
を防止できる。
【0019】また、請求項7に記載の熱転写プリンタの
特徴は、出力歯車と前記第2記録用駆動歯車との減速比
を1/4に設定した点にある。そして、このような構成
を採用したことにより、より確実に熱昇華記録を行なう
場合のジッタの発生を防止できる。
【0020】また、請求項8に記載の熱転写プリンタの
特徴は、出力歯車と出力用中間歯車との減速比を1/1
に設定し、第1記録用中間歯車と第1記録用駆動歯車と
の減速比を1/3に設定し、第2記録用中間歯車と第2
記録用駆動歯車との減速比を1/3以下に設定した点に
ある。そして、このような構成を採用したことにより、
記録モードに応じてより適正なキャリッジモータの回転
速度により前記キャリッジを駆動させられ、熱昇華記録
の際にジッタが生じるのを防止できる。
【0021】また、請求項9に記載の熱転写プリンタの
特徴は、第2記録用中間歯車と第2記録用駆動歯車との
減速比を1/4に設定した点にある。そして、このよう
な構成を採用したことにより、より確実に熱昇華記録を
行なう場合のジッタの発生を防止できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図1
乃至図7を参照して説明する。
【0023】図1乃至図5は本発明の第1実施形態とし
て熱昇華性インクリボンと熱溶融性インクリボンの両種
のインクリボンを選択的に使用しうるものを示すもので
ある。この熱転写プリンタ1には、フレーム(図示せ
ず)の所望の位置に平板状のプラテン2がその記録面2
aがほぼ垂直となるように配設されており、このプラテ
ン2の前側下方には、ガイドシャフト3がプラテン2と
平行に配設されている。そして、ガイドシャフト3の適
宜な位置には、上下に分割されたキャリッジ4が取着さ
れており、下方に示す一方のキャリッジ4aは、ガイド
シャフト3に取着される下キャリッジ4aとされ、上方
に示す他方のキャリッジ4bは、後述するリボンカセッ
ト5が取着されるとともに前記下キャリッジ4aに対し
上下方向に接離可能とされた上キャリッジ4bとされて
いる。
【0024】前記キャリッジ4は、図2に示すように、
1対の駆動プーリ6に巻回されている適宜な駆動ベルト
7を、ステッピングモータ等のキャリッジモータ8によ
り駆動させて、ガイドシャフト3に沿って往復動自在に
走行させるようになっている。また、前記キャリッジモ
ータ8のモータ軸8aに連結されている出力歯車9に
は、前記駆動プーリ6と一体的に形成されているキャリ
ッジ駆動歯車10が噛合されている。これらの出力歯車
9とキャリッジ駆動歯車10との減速比は1/3以下、
好ましくは1/4に設定されており、従来の熱転写プリ
ンタにおける出力歯車9とキャリッジ駆動歯車10との
減速比よりも小さな比とされている。そして、前記キャ
リッジ4は、前記キャリッジモータ8の回転速度を制御
部11によって制御されることにより、高速と低速との
2段階の移動速度のいずれか一方を選択可能とされてい
る。
【0025】このキャリッジモータ8の回転速度につい
てより具体的に説明する。前記熱転写プリンタ1が熱溶
融記録を行なう場合には、前記キャリッジモータ8の駆
動周波数が1500pps以上、より好ましくは158
8ppsの高速で回転するようになっており、また、熱
昇華記録を行なう場合には、キャリッジモータ8の駆動
周波数が300pps以上、より好ましくは320pp
sの低速で回転するようになっている。これは、従来の
熱転写プリンタにおけるキャリッジモータ8が、熱溶融
記録の場合には1191ppsの駆動周波数で回転さ
れ、熱昇華記録の場合には240ppsの駆動周波数で
回転されているのと比較して、本第1実施形態における
キャリッジモータ8の駆動周波数が大きくなっている。
このように、本第1実施形態におけるキャリッジモータ
8では、熱昇華記録の場合であっても300pps以上
の駆動周波数でキャリッジモータ8を回転させるため、
振動や共振が発生しにくくなり速度の安定したスムーズ
な回転を行なうことができるようになっている。
【0026】なお、前記出力歯車9と前記キャリッジ駆
動歯車10との減速比が1/5以上となるように形成さ
れると、熱溶融記録時において前記キャリッジモータ8
を1985pps以上の駆動周波数で回転させなければ
ならず、一般的な前記キャリッジモータ8の限界回転数
に達してしまうため好ましくない。
【0027】また、前記キャリッジ4には、プラテン2
に対向し、かつ、このプラテン2に対して周知のヘッド
移動機構(図示せず)により接離自在とされるサーマル
ヘッド12が配設されている。このサーマルヘッド12
はプラテン2に対して当接した圧接状態(ヘッドダウン
状態)においてプラテン2上の記録紙(図示せず)に記
録をなすようになっている。そして、このサーマルヘッ
ド12は、キーボードなどの適宜な入力装置(図示せ
ず)により入力された所望の記録情報に基づいて選択的
に発熱される整列配置された複数の発熱素子(図示せ
ず)を備えている。また、サーマルヘッド12は、前記
制御部11により、プラテン2に対する圧接力を強圧接
と弱圧接とのいずれか一方が選択可能とされるととも
に、サーマルヘッド12の熱エネルギを大と小との2段
階(詳しくは、発熱素子に対する通電時間を長時間と短
時間との2段階)のいずれか一方が選択可能とされてい
る。
【0028】前記キャリッジ4について更に詳しく説明
すると、キャリッジ4は、ガイドシャフト3に取着され
る下キャリッジ4aの上面に、ほぼ平行をなす板状の上
キャリッジ4bが平行クランク機構13により下キャリ
ッジ4aに対して接離するように平行移動自在に取着さ
れて構成されている。この平行クランク機構13は、図
3に示すように、キャリッジ4の左右両端に1対設けら
れ、互いにX状に交差した1対のリンク14a,14b
を有している。これらのリンク14a,14bの交差位
置はピン15aにより枢着され、リンク14a,14b
の端部はピン15b,15c,15d,15eによりそ
れぞれ下キャリッジ4aおよび上キャリッジ4bの左右
側部の上端部に形成された長孔(図示せず)に摺動自在
に係止されている。
【0029】また、前記下キャリッジ4aには、回転ク
ランク機構16が配設されており、この回転クランク機
構16により上キャリッジ4bの平行移動の操作がなさ
れるようになっている。この回転クランク機構16は、
下キャリッジ4aに回転駆動し得るように支持された回
転部材をなす回転板17と、この回転板17の偏心位置
にピン18aにより枢着された連結部材をなす連結リン
ク19とからなり、連結リンク19の先端が上キャリッ
ジ4bにピン18bにより枢着されて構成されている。
そして、回転板17は、モータなどの適宜な駆動手段
(図示せず)により回転駆動されるようになっている。
【0030】図1に戻って、前記上キャリッジ4bの左
右両側部には、先端が相互に内側に緩やかに湾曲し上下
端に突起が形成された係合部20aとされている板状の
アーム20がほぼリボンカセット5の幅と等しい間隔を
隔てて立設されている。そして、上キャリッジ4bの中
央部には、相互に所定間隔を隔てて1対の回転可能なボ
ビン21が上方に突出するようにして配設されており、
このボビン21によりインクリボン22が所定の方向に
走行可能とされている。この1対のボビン21は、一方
がインクリボン22を巻取る巻取りボビン21aとさ
れ、他方がインクリボン22を送出する送出ボビン21
bとされている。また、キャリッジ4のプラテン2に対
して遠方側の端縁上には、リボンカセット5に収納され
たインクリボン22の種類を検出するセンサ23とし
て、光センサ23aが配設されている。この光センサ2
3aとしては、本第1実施形態においては反射型のもの
が用いられている。そして、光センサ23aは、熱転写
プリンタ1の所望の位置に配設された熱転写プリンタ1
の記録動作などの制御をつかさどる制御部11に接続さ
れている。
【0031】図1および図4に示すように、キャリッジ
4の上方には、適宜な間隔を隔てて、図示しないフレー
ムに両矢印Aにて示すように開閉自在に支持されたほぼ
板状のキャノピ24が配設されている。このキャノピ2
4は、閉状態において、紙送り機構(図示せず)の出口
側の紙押えとして機能するものであり、キャリッジ4と
対向するようにして配設されており、キャリッジ4の移
動領域とほぼ同一の長さとされている。
【0032】前記キャノピ24のキャリッジ4と平行に
対峙する下面の所定位置には、リボンカセット5を保持
する複数のカセットホルダ(図示せず)が設けられてお
り、このカセットホルダにより、複数、本第1実施形態
においては熱溶融性インクが塗布されたインクリボン
(熱溶融性インクリボン)22aが内部に収納されたリ
ボンカセット5aと、熱昇華性インクが塗布されたイン
クリボン(熱昇華性インクリボン)22bが内部に収納
されたリボンカセット5bとがキャリッジ4の移動方向
に一列状に配設されるようになっている。そして、各リ
ボンカセット5a,5bは、図4に両矢印Bにて示すよ
うに、回転クランク機構16に伴って動作する平行クラ
ンク機構13の動作により、キャノピ24と上キャリッ
ジ4bとの間で選択的に受け渡しが行われるようになっ
ている。なお、前記カセットホルダには、すべて熱溶融
性インクリボン22aの収納されたリボンカセット5a
あるいは熱昇華性インクリボン22bの収納されたリボ
ンカセット5bが保持されることもある。
【0033】本第1実施形態の各リボンカセット5a,
5bは、インクリボン22の種類にかかわらず、すべて
が同一形状、同一寸法に形成されており、上下1対とさ
れた平面ほぼ矩形のケース本体25内に、図示しない回
転自在に支持された1対のリールと、回転自在に支持さ
れた1対のリボン送りローラと、回転自在に支持された
リボン経路に臨んでいる複数のガイドローラなどが配設
されている。そして、1対のリール間にインクリボン2
2が巻回され、インクリボン22の中間部が外部に導出
されている。この1対のリールは、リボンカセット5が
上キャリッジ4bに搭載されると、その一方は、記録に
供した部分のインクリボン22を巻取る巻取りリールと
され、他方は、インクリボンを送出する送出リールとさ
れている。そして、各リールの内周面には、複数のキー
溝が周方向に間隔を隔ててスプライン状に形成されてお
り、巻取りリールの内周面は、前記巻取りボビン21a
が係合される巻取り孔26aとされ、送出リールの内周
面は、前記送出ボビン21bが係合される送出孔26b
とされている。また、リボンカセット5のキャリッジ4
に搭載された状態でプラテン2と対向する面には、サー
マルヘッド12が臨む凹部27が形成されており、この
凹部27内においてインクリボン22の中間部が導出さ
れている。
【0034】また、リボンカセット5の凹部27が形成
された面と平行に延在する後面には、各リボンカセット
5内に収納されているインクリボン22の種類を判別す
るための識別マーク28が配置されている。本第1実施
形態の識別マーク28は、インクリボン22の種類によ
って異なる数の縞状の非反射部29aを有する反射シー
ル29により形成されている。
【0035】そして、この識別マーク28をキャリッジ
4に設けたカセット種類検出手段としての光センサ23
aによって検出し、この検出信号をプリンタの制御部1
1に出力し、この制御部11内において各リボンカセッ
ト5における識別マーク28の数を計数することにより
リボンカセット5内に収納されているインクリボン22
の種類を判別するようになっている。
【0036】つまり、図1において左方に示すリボンカ
セット5aには、4本の非反射部29aを有する反射シ
ール29Aが識別マーク28として配置されており、図
1において右方に示すリボンカセット5bには、2本の
非反射部29aを有する反射シール29Bが識別マーク
28として配置されている。そして、リボンカセット5
の図1において手前側に示す後面の左端部が識別マーク
28の検出のための基準位置BPとされ、識別マーク2
8の図1において右端に位置する非反射部29aの右端
面までの距離Lを、すべての識別マーク28において同
一とするとともに、この距離L内にインクリボン22の
種類を識別するための所望の非反射部29aが形成され
ている。なお、この識別マーク28は、リボンカセット
5内に収納されているインクリボン22の種類ととも
に、インクリボン22の色をも識別できるようになって
いる。そして、使用に供する識別マーク28を光センサ
23aが検出した状態でキャリッジ4が停止可能とされ
ており、キャリッジ4が停止した状態で、カセットホル
ダに収納されているリボンカセット5が上キャリッジ4
bへ受け渡されるようになっている。
【0037】なお、識別マーク28は、リボンカセット
5に印刷してもよく、特に本実施の形態の構成に限定さ
れるものではない。
【0038】また、前記プラテン2に沿って往復動自在
とされた前記キャリッジ4の下キャリッジ4aには、サ
ーマルヘッド12のプラテン2への接離動作を行なうた
めのステッピングモータや、前記インクリボンの巻取制
御のためのステッピングモータ(以下、リボン巻取りモ
ータという)が配設されており、図示しない伝達ギアを
介して前記サーマルヘッド12や前記巻取りボビン21
aに動力を伝達するようになっている。
【0039】前記制御部11は、図示しないメモリ、C
PUなどから形成されており、図5に示すように、フレ
ーム(図示せず)の所望の位置に配設されたモード切換
スイッチ31から送出されるモード信号に基づいて、少
なくとも熱溶融性インクリボン22aを用いて普通紙な
どの記録紙に熱溶融転写による記録を行なう第1記録モ
ードか熱昇華性インクリボン22bを用いて専用紙に熱
昇華転写による記録を行なう第2記録モードかを判別す
るモード判別部32と、モード判別部32の判別結果に
基づいて、キャリッジモータ8の回転速度、サーマルヘ
ッド12への通電時間、サーマルヘッド12のプラテン
2に対する圧接力、リボンカセット5などを各モードに
対応するように制御する第1記録モード制御部33およ
び第2記録モード制御部34とを有している。
【0040】また、前記制御部11は、キャリッジ4の
移動に伴う光センサ23aからの出力信号に基づいて、
リボンカセット5の有無およびリボンカセット5に収納
されたインクリボン22の種類、ホームポジションに対
するキャリッジ4の移動距離、キャノピ24の開閉状
態、リボンカセット5間の距離などを判別または検出す
るようになっている。
【0041】なお、前述したキャリッジモータ8の回転
速度の制御は、光センサ23aの検出結果によりリボン
カセット5内のインクリボン22が熱溶融性インクリボ
ン22aか熱昇華性インクリボン22bかに基づいて制
御するようになっているが、これに限るものではなく他
の要素に基づいて制御してもよい。
【0042】例えば、記録媒体(記録紙)の種類を検出
する記録媒体検出手段(図示せず)を配設して、その検
出結果を前記制御部11に入力する。そして、前記制御
部11は、その検出結果に基づいて、記録媒体が普通紙
である場合には第1記録モードにより前記キャリッジモ
ータ8の回転速度を制御し、前記記録媒体がOHP用紙
である場合には第2記録モードにより前記キャリッジモ
ータ8の回転速度を制御するようにしてもよい。
【0043】また、使用するリボンカセット5の種類、
記録モード、記録媒体および記録速度等のいずれか1つ
以上の条件を手動的または自動的に選択する選択手段と
しての選択スイッチ35を設けて前記制御部11と接続
するようにしてもよい。あるいは、これらリボンカセッ
トの種類等の諸条件を熱転写プリンタ1が接続されるコ
ンピュータ等の外部装置から入力して選択するようにし
てもよい。特に、外部装置によりリボンカセット5や記
録モードや記録媒体あるいは記録速度を任意に選択する
場合には、CRT等の表示画面で必要なモードを選択し
インターフェイスを介して前記制御手段25にその結果
を入力するようにしてもよい。
【0044】つぎに、前述した構成からなる本第1実施
形態の作用について説明する。
【0045】本第1実施形態の熱転写プリンタ1を駆動
し、記録目的に合致するように記録モードを選択する記
録モードの選択動作は、自動的にあるいは操作者がモー
ド切換スイッチ31を動作させて熱溶融性インクリボン
22aを用いて普通紙などの記録紙に熱溶融転写による
記録を行なう第1記録モードまたは熱昇華性インクリボ
ン22bを用いて専用紙に熱昇華転写による記録を行な
う第2記録モードのいずれか一方を選択することにより
行われる。
【0046】そして、記録モードの選択動作が行われる
と、モード切換スイッチ31から制御部11に対して選
択されたいずれか一方のモードに対応したモード信号が
送出され、制御部11のモード判別部32は、モード切
換スイッチ31から送出されたモード信号が第1記録モ
ードか第2記録モードかを判別し、判別結果に基づいて
第1記録モード制御部33および第2記録モード制御部
34のいずれか一方を動作させ、第1記録モードおよび
第2記録モードのいずれか一方に対応した熱溶融性イン
クまたは熱昇華性インクを有するインクリボン22が収
納されたリボンカセット5の選択動作を開始する。
【0047】すると、制御部11(詳しくは、第1記録
モード制御部33および第2記録モード制御部34のい
ずれか一方)からの指令により、ホームポジションに位
置するキャリッジ4を移動(走行)させて、キャリッジ
4に配設した光センサ23aが、リボンカセット5の識
別マーク28を検出する。そして、光センサ23aは、
非反射部29aの配列およびピッチなどの構成による各
識別マーク28の固有の検出信号を制御部11に送出
し、制御部11において発せられた指令に対応する識別
マーク28かどうかを判断し、指令に対応する識別マー
ク28の場合には、キャリッジ4の移動を停止し、指令
に対応する識別マーク28でない場合には、指令に対応
する識別マーク28を検出するまでキャリッジ4の移動
を継続する。つまり、本第1実施形態においては、イン
クリボン22の種類によってリボンカセット5の反射シ
ール29の違いを検出することにより、リボンカセット
5(詳しくは、インクリボン22)を確実に判別するこ
とができる。
【0048】そして、本第1実施形態の熱転写プリンタ
1によれば、各リボンカセット5はキャノピ24の所定
位置に取着されるので、キャリッジ4のホームポジショ
ンから各リボンカセット5の識別マーク28までの距離
が一定値とされ、ホームポジションに対するキャリッジ
4の移動距離を容易に検出することができる。つまり、
キャリッジ4を駆動するキャリッジモータ8のステップ
数をカウントすることにより、ホームポジションに対す
るキャリッジ4の移動距離を容易に検出することがで
き、ホームポジションを容易に検出することができる。
そして、予め定められているホームポジションから各リ
ボンカセット5の識別マーク28までの距離に対応する
キャリッジモータ8のステップ数と、キャリッジ4を駆
動させた場合の実際のキャリッジモータ8のステップ数
とを比較することにより、ホームポジションとリボンカ
セット5との距離の変化、および、リボンカセット5間
の距離の変化などの温度による熱転写プリンタ1の変化
を検出することもできる。
【0049】また、本実施の形態の熱転写プリンタ1に
よれば、リボンカセット5はキャノピ24の所定位置に
取着されているので、キャノピ24が開状態とされた場
合には、リボンカセット5の識別マーク28が光センサ
23aに対して対向せず、結果として、キャリッジ4の
走査を行っても、光センサ23aによるリボンカセット
5の識別マーク28の検知を行なうことができないこと
となる。これを利用してキャノピ24の開閉状態を検出
することができる。
【0050】このように、本実施の形態の熱転写プリン
タ1によれば、リボンカセット5の有無および種類の検
出と、ホームポジションの検出と、キャノピ24の開閉
状態の検出などとを1つのセンサ23で兼用することが
できるので、総合的に低コスト化をはかることができ
る。
【0051】そして、選択された記録モードに対応する
インクリボン22を内部に収納したリボンカセット5
が、平行クランク機構13および回転クランク機構16
によって、図2に両矢印Bにて示すように、キャノピ2
4と上キャリッジ4bとの間で選択的に受け渡されて、
リボンカセット5がキャリッジ4に装着されてリボンカ
セット5の選択動作が終了する。
【0052】ついで、選択された記録モードに対応する
記録紙がプラテン2とサーマルヘッド12との間に人手
あるいは図示しない給紙装置によりセットされ記録動作
が開始される。
【0053】そして、第1記録モードの場合には、制御
部11の第1記録モード制御部33からの指令により、
ヘッドダウン状態におけるプラテン2に対するサーマル
ヘッド12の圧接力を0.5〜3.0kg程度、サーマ
ルヘッド12による記録速度に相当するキャリッジ4の
移動速度を10〜50cm/sec程度、サーマルヘッ
ド12の発熱素子の1ドットあたりの通電時間を0.1
msecとしこの通電時間を経過したときに発熱素子の
温度が600℃まで1パルスの通電により上昇するよう
に制御する。さらに、前記巻取りボビン21aの巻取り
速度を前記キャリッジ4の移動速度と同一あるいは10
5%程度とし、熱溶融性インクリボン22aを巻き取る
タイミングも熱時剥離が行なえるように、前記キャリッ
ジ4による記録とほぼ同時に行なう。これにより、熱溶
融性インクリボン22aを用いて普通紙などの記録紙に
熱溶融転写による記録を確実に施すことができる。
【0054】また、第2記録モードの場合には、制御部
11の第2記録モード制御部34からの指令により、ヘ
ッドダウン状態におけるプラテン2に対するサーマルヘ
ッド12の圧接力を第1記録モードより小さな0.2〜
1.5kg程度として、サーマルヘッド12を搭載した
キャリッジ4の移動速度を第1記録モードより遅い2〜
25cm/sec程度、サーマルヘッド12の発熱素子
への1ドットあたりの通電を分割して5回の同一のパル
スPを繰り返し、0.8msecの通電時間を経過した
ときに発熱素子の温度が650℃まで上昇するように制
御する。さらに、前記巻取りボビン21aの巻取り速度
を前記キャリッジ4の移動速度よりも約80〜95%と
遅くし、熱昇華性インクリボン22aを巻き取るタイミ
ングは冷時剥離が行なえるように、前記キャリッジ4が
記録開始位置から所定量移動した後に行なう。これによ
り、熱昇華性インクリボン22bを用いて記録紙に熱昇
華転写による記録を確実に施すことができる。
【0055】このように、第2記録モード時におけるプ
ラテン2に対するサーマルヘッド12の圧接力を第1記
録モード時より弱くすることにより、第2記録モード時
におけるサーマルヘッド12の摩耗を低減し、これによ
り、総合的なサーマルヘッド12の耐久性を確実に向上
させることができる。
【0056】また、本実施の形態の熱転写プリンタ1
は、記録目的に応じてモード切換スイッチ31を切換え
ることにより、熱溶融性インクリボン22aを用いて多
種多様の記録紙に熱溶融転写による記録を行なう第1記
録モードと、熱昇華性インクリボン22bを用いて専用
紙に熱昇華転写による銀塩写真に匹敵する高画質の記録
を行なう第2記録モードとを簡単に選択して記録を行な
うことができるので、1台の熱転写プリンタ1をもっ
て、記録紙に対する一般的な記録と銀塩写真に匹敵する
高画質の記録画像の記録とを確実に行なうことができる
とともに、設置スペースを従来より確実に低減すること
ができる。
【0057】また、選択スイッチ35あるいは外部入力
装置によりリボンカセット5や記録モードや記録媒体あ
るいは記録速度を選択する場合には、各条件を検出する
検出手段を熱転写プリンタ1等に備えていなくともよ
く、簡単な構成で各条件に応じた最適なインクの剥離タ
イミングでインクリボンの巻き取りを行なうことができ
る。
【0058】さらに、本第1実施形態によれば、前記キ
ャリッジモータ8の出力歯車9と前記キャリッジ駆動歯
車10との減速比を1/3以下、より好ましくは1/4
として従来のものよりも小さく形成しているため、熱昇
華記録の際に低エネルギを長時間付与する場合でも、キ
ャリッジモータ8の駆動周波数を300pps以上で駆
動させることができ、振動や共振等によるキャリッジモ
ータ8の回転ムラが生じるのを防止することができる。
【0059】このため、熱溶融記録と熱昇華記録とを複
雑な機構を必要とせず、かつ、熱昇華記録を行なう場合
に生じ易いジッタの発生を防止し、高品質の記録を安定
的に行うことができる。
【0060】つぎに、本発明の熱転写プリンタ1の第2
実施形態について図6を参照しつつ説明する。
【0061】なお、本第2実施形態における熱転写プリ
ンタ1の構成のうち第1実施形態における熱転写プリン
タ1と同一構成については同一の符号を付して再度の説
明を省略する。
【0062】本第2実施形態における熱転写プリンタ1
は、前記キャリッジモータ8の動力を前記キャリッジ4
に伝達する経路を2経路有しており、それぞれ熱溶融記
録を行なうか熱昇華記録を行なうかによって任意に選択
するようになっている。
【0063】より具体的に説明すると、本第2実施形態
においては、前記キャリッジ駆動歯車10を第1記録用
駆動歯車10aおよび第2記録用駆動歯車10bの2つ
の歯車により形成している。これらの第1記録用駆動歯
車10aおよび第2記録用駆動歯車10bはそれぞれ同
軸上に遊嵌されており、互いに別個独立に回転するよう
になっている。また、これらのキャリッジ駆動歯車10
a,10bと前記キャリッジモータ8の出力歯車9との
間には、前記第1記録用駆動歯車10aに噛合する第1
記録用中間歯車36と、前記第2記録用駆動歯車10b
に噛合する第2記録用中間歯車37と、前記出力歯車9
に噛合する出力用中間歯車38とが同一の回転軸39上
に配設されている。このうち前記第1記録用中間歯車3
6および前記第2記録用中間歯車37は、前記回転軸3
9に遊嵌されていて回転軸39と別個独立に回転できる
ようになっており、一方、前記出力用中間歯車38はす
べりキー等により前記回転軸39に嵌合されていて回転
軸39と一体的に回転するが軸方向へは拘束されていな
い。また、本第2実施形態における前記出力歯車9と前
記出力用中間歯車38との減速比は1/1に設定されて
おり、前記第1記録用中間歯車36と前記第1記録用駆
動歯車10aとの減速比は1/3に設定されており、前
記第2記録用中間歯車37と前記第2記録用駆動歯車1
0bとの減速比は1/3以下、好ましくは1/4に設定
されている。
【0064】なお、これらの各歯車の減速比は、前述の
減速比に限られるものではなく、熱溶融記録および熱昇
華記録に最適なキャリッジ4の移動速度となるように任
意に定めることができる。本第2実施形態における減速
比についても、前記出力歯車9とキャリッジ4に動力を
伝達する歯車群の最終位置にある前記第1記録用駆動歯
車10aとの減速比が1/3であって、同様に、前記出
力歯車9と前記第2記録用駆動歯車10bとの減速比が
1/4であれば、これらの途中に配設されている歯車群
の減速比を任意に定めてよい。例えば、前記出力歯車9
と前記出力用中間歯車38との減速比を1/3とし、前
記第1記録用中間歯車36と前記第1記録用駆動歯車1
0aとの減速比を1/1とし、前記第2記録用中間歯車
37と前記第2記録用駆動歯車10bとの減速比を3/
4となるように設定してもよい。
【0065】また、本第2実施形態の熱転写プリンタ1
には、前記第1記録用中間歯車36と前記第2記録用中
間歯車37のいずれか一方と選択的に係合して前記キャ
リッジモータ8の動力の伝達経路を切り換える伝達経路
切換手段40が配設されている。この伝達経路切換手段
40は、図6に示すように、前記第1記録用中間歯車3
6とその上端面において係合する第1記録用クラッチ4
1および前記第2記録用中間歯車37とその下端面にお
いて係合する第2記録用クラッチ42を有しており、前
記出力用中間歯車38の回転軸39にそれぞれ嵌合され
ている。このため、図6における前記第1記録用中間歯
車36の上端面と前記第2記録用中間歯車37の下端面
には、前記各クラッチと係合するためのクラッチ係合部
43a,43bがそれぞれ形成されている。本第2実施
形態における第1記録用クラッチ41および第2記録用
クラッチ42は、図6に示すように、かみ合い歯により
係合するかみ合いクラッチにより形成されているが、こ
れに限られるものではなく、円板クラッチや円錐クラッ
チ等により形成してもよい。そして、前記伝達経路切換
手段40は前記回転軸39を電磁石44の付勢力により
長手方向へ移動させることによって前記第1記録用クラ
ッチ41および前記第2記録用クラッチ42を前記第1
記録用中間歯車36および前記第2記録用中間歯車37
にそれぞれ選択的に係合させるようになっている。
【0066】したがって、本第2実施形態の熱転写プリ
ンタ1は、前記モード判別部32により熱溶融性インク
リボンにより第1記録モードで記録すると判断された場
合には、前記制御部11が前記電磁石44を作動させて
その付勢力により前記回転軸39を図6の下方へ移動さ
せて前記第1記録用クラッチ41と前記第1記録用中間
歯車36とをかみ合わせる。これにより前記キャリッジ
モータ8の動力が前記出力歯車9、出力用中間歯車38
および前記回転軸39を介して前記第1記録用中間歯車
36に伝達され、さらにこの第1記録用中間歯車36と
噛合している前記第1記録用駆動歯車10aをこれらの
減速比に相当する1/3の回転速度により回転させて前
記キャリッジ4の駆動プーリ6を回転させる。そして、
この駆動プーリ6の回転により駆動ベルト7が回転して
前記キャリッジ4をプラテンに沿って所望の速度で移動
させる。
【0067】一方、前記モード判別部32が熱昇華性イ
ンクリボンにより第2記録モードで記録すると判断した
場合には、前記制御部11が前記電磁石44を作動させ
てその付勢力により前記回転軸39を図6の上方へ移動
させて前記第2記録用クラッチ42と前記第2記録用中
間歯車37とをかみ合わせる。これにより前記キャリッ
ジモータ8の動力が前記出力歯車9、出力用中間歯車3
8および前記回転軸39を介して前記第2記録用中間歯
車37に伝達され、この第2記録用中間歯車37と噛合
している前記第2記録用駆動歯車10bをこれらの減速
比に相当する1/4の回転速度により低速回転させる。
この回転により前記駆動プーリ6も回転し、前記駆動ベ
ルト7が回転するため前記キャリッジ4がプラテンに沿
って所望の速度で移動する。したがって、熱昇華記録の
場合には前記熱溶融記録の場合よりもサーマルヘッド1
2へ長い時間にわたってエネルギを付与することができ
る。
【0068】このように本第2実施形態における熱転写
プリンタ1によれば、キャリッジモータ8の駆動周波数
を変えなくとも出力歯車9からキャリッジ駆動歯車10
a,10bまでの減速比の異なる動力伝達経路を切り換
えることにより、前記キャリッジ4の移動速度を任意に
変化させられる。したがって、熱昇華記録の際に生じ易
いジッタの発生を防止し、より品質の高い記録を安定的
に行なうことができる。
【0069】なお、前記伝達経路切換手段40の切り換
えは制御部11により電磁石44を動作させることによ
って行なうようになっているが、これに限られるもので
はない。たとえば、記録モードが変更される場合に前記
キャリッジ4を印字領域外へ移動して切換レバー(図示
せず)等により手動で切り換えるようにしてもよい。
【0070】つぎに、本発明の熱転写プリンタ1の第3
実施形態について図7を参照しつつ説明する。
【0071】なお、本第3実施形態における熱転写プリ
ンタ1の構成のうち第1実施形態および第2実施形態に
おける熱転写プリンタ1と同一構成については同一の符
号を付して再度の説明を省略する。
【0072】本第3実施形態における熱転写プリンタ1
においては、前記出力用中間歯車38が回転軸39にD
カット固定等の手段により軸方向へ移動しないように嵌
合されている。そして、図7に示すように、前記伝達経
路切換手段40としてのクラッチ機構45が、前記出力
用中間歯車38の回転軸39上であって、前記第1記録
用中間歯車36と前記第2記録用中間歯車37との間に
おいて固定されている。したがって、前述した第2実施
形態では伝達経路切換手段40によって前記回転軸39
が軸方向へ移動し伝達経路が切り換えられるようになっ
ているが、本第3実施形態においては回転軸39が移動
するのではなく、前記クラッチ機構45から図示しない
係合部材が前記制御部11によって前記第1記録用中間
歯車36および前記第2記録用中間歯車37のいずれか
と任意に係合するようになっている。例えば、図7にお
ける前記第1記録用中間歯車36の下端面および第2記
録用中間歯車37の上端面に凹部が形成されており、こ
の凹部に対して嵌入しうる凸部材が制御部11の制御に
より前記クラッチ機構45から突出していずれかの中間
歯車36,37と係合するような機構となっている。
【0073】また、本第3実施形態においても前述した
第2実施形態と同様に、前記出力歯車9と前記出力用中
間歯車38との減速比は1/1に設定されており、前記
第1記録用中間歯車36と前記第1記録用駆動歯車10
aとの減速比は1/3に設定されており、前記第2記録
用中間歯車37と前記第2記録用駆動歯車10bとの減
速比は1/3以下、好ましくは1/4に設定されてい
る。
【0074】このため本第3実施形態における熱転写プ
リンタ1によれば、キャリッジモータ8の駆動周波数を
変えなくとも出力歯車9からキャリッジ駆動歯車10
a,10bまでの減速比の異なる動力伝達経路を伝達経
路切換手段40により切り換えることにより、前記キャ
リッジ4の移動速度を任意に変化させられる。したがっ
て、熱昇華記録の際に生じ易いジッタの発生を防止し、
より品質の高い記録を安定的に行なうことができる。
【0075】なお、本発明は前記各実施形態のものに限
定されるものではなく、必要に応じて種々変更すること
が可能である。
【0076】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係る熱転写プ
リンタによれば、熱溶融記録と熱昇華記録とを複雑な機
構を必要とせずに行なえ、かつ、熱昇華記録の際に生じ
易いジッタの発生を防止し、高品質の記録を安定的に行
うことができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る熱転写プリンタの一実施の形態
の要部を示す斜視図
【図2】 図1の熱転写プリンタのキャリッジの動力を
伝達する機構を示す説明図
【図3】 図1の熱転写プリンタのキャリッジの概略側
面図
【図4】 図1の熱転写プリンタの要部を示す概略側面
【図5】 図1の熱転写プリンタの制御系統の構成を示
すブロック図
【図6】 本発明の第2実施形態における熱転写プリン
タのキャリッジの動力を伝達する機構を示す説明図
【図7】 本発明の第3実施形態における熱転写プリン
タのキャリッジの動力を伝達する機構を示す説明図
【符号の説明】
1 熱転写プリンタ 2 プラテン 4 キャリッジ 5 リボンカセット 5a (熱溶融性インクが塗布されたインクリボンが内
部に収納された)リボンカセット 5b (熱昇華性インクが塗布されたインクリボンが内
部に収納された)リボンカセット 6 駆動プーリ 7 駆動ベルト 8 キャリッジモータ 9 出力歯車 10 キャリッジ駆動歯車 10a 第1記録用駆動歯車 10b 第2記録用駆動歯車 11 制御部 12 サーマルヘッド 22 インクリボン 22a (熱溶融性インクが塗布された)インクリボン 22b (熱昇華性インクが塗布された)インクリボン 31 モード切換スイッチ 32 モード判別部 33 第1記録モード制御部 34 第2記録モード制御部 35 選択スイッチ 36 第1記録用中間歯車 37 第2記録用中間歯車 38 出力用中間歯車 39 回転軸 40 伝達経路切換手段 41 第1記録用クラッチ 42 第2記録用クラッチ 44 電磁石 45 クラッチ機構

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発熱素子が形成されインクリボン
    および記録媒体を介してプラテンに接離自在なサーマル
    ヘッドと、このサーマルヘッドを搭載し駆動ベルトの回
    転に従ってプラテンに沿って往復移動するキャリッジ
    と、このキャリッジを移動させる駆動源であるキャリッ
    ジモータと、このキャリッジモータの出力歯車から伝達
    される動力を前記駆動ベルトの駆動プーリに伝達するキ
    ャリッジ駆動歯車と、熱溶融性インクリボンを用いて熱
    溶融転写による記録を行なう第1記録モードか熱昇華性
    インクリボンを用いて熱昇華転写による記録を行なう第
    2記録モードかを判別してその記録モードに基づく記録
    制御を行なう制御手段とを有する熱転写プリンタであっ
    て、前記キャリッジモータの出力歯車と前記キャリッジ
    駆動歯車との減速比を1/3以下に設定するとともに、
    前記制御手段は、前記第1記録モードで記録する場合に
    前記キャリッジモータを1500pps以上の周波数で
    駆動し、前記第2記録モードで記録する場合に前記キャ
    リッジモータを300pps以上の周波数で駆動するよ
    うに制御することを特徴とする熱転写プリンタ。
  2. 【請求項2】 前記キャリッジモータの出力歯車と前記
    キャリッジ駆動歯車との減速比を1/4に設定するとと
    もに、前記制御手段は、前記第1記録モードで記録する
    場合に前記キャリッジモータを1588ppsの周波数
    で駆動し、前記第2記録モードで記録する場合に前記キ
    ャリッジモータを320ppsの周波数で駆動するよう
    に制御することを特徴とする請求項1に記載の熱転写プ
    リンタ。
  3. 【請求項3】 複数の発熱素子が形成されインクリボン
    および記録媒体を介してプラテンに接離自在なサーマル
    ヘッドと、このサーマルヘッドを搭載し駆動ベルトの回
    転に従ってプラテンに沿って往復移動するキャリッジ
    と、このキャリッジを移動させる駆動源であるキャリッ
    ジモータと、このキャリッジモータの出力歯車から伝達
    される動力を前記駆動ベルトの駆動プーリに伝達するキ
    ャリッジ駆動歯車と、熱溶融性インクリボンを用いて熱
    溶融転写による記録を行なう第1記録モードか熱昇華性
    インクリボンを用いて熱昇華転写による記録を行なう第
    2記録モードかを判別してその記録モードに基づく記録
    制御を行なう制御手段とを有する熱転写プリンタであっ
    て、前記キャリッジ駆動歯車を第1記録用駆動歯車およ
    び第2記録用駆動歯車の2つの歯車により形成し、これ
    らのキャリッジ駆動歯車と前記出力歯車との間におい
    て、前記第1記録用駆動歯車と噛合する第1記録用中間
    歯車と、前記第2記録用駆動歯車と噛合する第2記録用
    中間歯車とをそれぞれ配設するとともに、前記第1記録
    用中間歯車および前記第2記録用中間歯車のいずれか一
    方と選択的に係合して前記キャリッジモータの動力の伝
    達経路を切り換える伝達経路切換手段を配設し、前記第
    1記録モードで記録する場合には前記伝達経路切換手段
    を前記第1記録用中間歯車と係合させ、前記第2記録モ
    ードで記録する場合には前記伝達経路切換手段を前記第
    2記録用中間歯車と係合させるようにしたことを特徴と
    する熱転写プリンタ。
  4. 【請求項4】 前記出力歯車と噛合する出力用中間歯車
    を配設し、この出力用中間歯車の回転軸上に前記伝達経
    路切換手段として前記第1記録用中間歯車と係合する第
    1記録用クラッチおよび前記第2記録用中間歯車と係合
    する第2記録用クラッチを嵌合するとともに、前記回転
    軸を電磁石の付勢力により移動することによって前記各
    クラッチを前記各中間歯車にそれぞれ係合させるように
    したことを特徴とする請求項3に記載の熱転写プリン
    タ。
  5. 【請求項5】 前記出力歯車と噛合する出力用中間歯車
    を配設するとともに、この出力用中間歯車の回転軸上で
    あって前記第1記録用中間歯車と前記第2記録用中間歯
    車との間に前記伝達経路切換手段を配設したことを特徴
    とする請求項3に記載の熱転写プリンタ。
  6. 【請求項6】 前記出力歯車と前記第1記録用駆動歯車
    との減速比を1/3に設定し、前記出力歯車と前記第2
    記録用駆動歯車との減速比を1/3以下に設定したこと
    を特徴とする請求項4または請求項5に記載の熱転写プ
    リンタ。
  7. 【請求項7】 前記出力歯車と前記第2記録用駆動歯車
    との減速比を1/4に設定したことを特徴とする請求項
    6に記載の熱転写プリンタ。
  8. 【請求項8】 前記出力歯車と前記出力用中間歯車との
    減速比を1/1に設定し、前記第1記録用中間歯車と前
    記第1記録用駆動歯車との減速比を1/3に設定し、前
    記第2記録用中間歯車と前記第2記録用駆動歯車との減
    速比を1/3以下に設定したことを特徴とする請求項4
    または請求項5に記載の熱転写プリンタ。
  9. 【請求項9】 前記第2記録用中間歯車と前記第2記録
    用駆動歯車との減速比を1/4に設定したことを特徴と
    する請求項8に記載の熱転写プリンタ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007230052A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Fujifilm Corp 熱転写方式を用いた画像形成方法
JP2018094822A (ja) * 2016-12-14 2018-06-21 東芝テック株式会社 プリンタ及びプログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007230052A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Fujifilm Corp 熱転写方式を用いた画像形成方法
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