JPH1087536A - 光学活性脂環式アルコール誘導体の製造法 - Google Patents
光学活性脂環式アルコール誘導体の製造法Info
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- JPH1087536A JPH1087536A JP23949096A JP23949096A JPH1087536A JP H1087536 A JPH1087536 A JP H1087536A JP 23949096 A JP23949096 A JP 23949096A JP 23949096 A JP23949096 A JP 23949096A JP H1087536 A JPH1087536 A JP H1087536A
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- Japan
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- tartaric acid
- group
- carbon atoms
- alkyl group
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】光学純度の高い光学活性脂環式アルコール誘導
体を製造する。 【解決手段】下記一般式(I) (ここで、R1、R2は炭素数1〜4のアルキル基、フ
ェニル基、炭素数1〜4のアルキルカルボニル基、無置
換、あるいは炭素数1〜4のアルキル基或いはハロゲン
原子で置換されたアリールカルボニル基を表し、同一で
も、異なっても良い。R3は置換、或いは無置換の脂環
式アルキル基を表す。置換基としては、炭素数1〜4の
アルキル基、アルコキシル基、或いは炭素数1〜4のア
ルキル基やハロゲン原子で置換されるか無置換のフェニ
ル基、アラルキル基である。また、酒石酸骨格は(R、
R)配座、或いは(S,S)配座である。)で示される
酒石酸エステルをジアステレオマー分割して光学活性酒
石酸エステルを製造する工程、次いで該酒石酸エステル
を加水分解する工程からなる事を特徴とする光学活性脂
環式アルコール誘導体の製造法。
体を製造する。 【解決手段】下記一般式(I) (ここで、R1、R2は炭素数1〜4のアルキル基、フ
ェニル基、炭素数1〜4のアルキルカルボニル基、無置
換、あるいは炭素数1〜4のアルキル基或いはハロゲン
原子で置換されたアリールカルボニル基を表し、同一で
も、異なっても良い。R3は置換、或いは無置換の脂環
式アルキル基を表す。置換基としては、炭素数1〜4の
アルキル基、アルコキシル基、或いは炭素数1〜4のア
ルキル基やハロゲン原子で置換されるか無置換のフェニ
ル基、アラルキル基である。また、酒石酸骨格は(R、
R)配座、或いは(S,S)配座である。)で示される
酒石酸エステルをジアステレオマー分割して光学活性酒
石酸エステルを製造する工程、次いで該酒石酸エステル
を加水分解する工程からなる事を特徴とする光学活性脂
環式アルコール誘導体の製造法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬や農薬の原料
として重要な光学活性脂環式アルコール誘導体の製造方
法に関するものであり、更に詳しくはラセミ脂環式アル
コール誘導体と光学活性酒石酸のエステルである酒石酸
エステルをジアステレオマー分割する事により光学活性
酒石酸エステルを製造し、次いで該光学活性酒石酸エス
テルを加水分解することを特徴とする光学活性脂環式ア
ルコール誘導体の製造法である。
として重要な光学活性脂環式アルコール誘導体の製造方
法に関するものであり、更に詳しくはラセミ脂環式アル
コール誘導体と光学活性酒石酸のエステルである酒石酸
エステルをジアステレオマー分割する事により光学活性
酒石酸エステルを製造し、次いで該光学活性酒石酸エス
テルを加水分解することを特徴とする光学活性脂環式ア
ルコール誘導体の製造法である。
【0002】
【従来の技術】従来から光学活性脂環式アルコール誘導
体の製造法は種々知られている。例えば(1)ラセミシク
ロヘキサノール誘導体をプロピオン酸と反応させてエス
テルを合成し、次いでLipazePで酵素分割する方法(Sy
nthesis 1137(1990))、(2)ラセミアルコールとフタル酸
無水物を反応させ、得られたラセミカルボン酸を光学活
性αーフェニルエチルアミンで光学分割した後、加水分
解して光学活性アルコールを得る方法(欧州特許第6563
44号公報)等が知られている。これらの方法は光学活性
脂環式アルコール誘導体を製造する優れた方法である
が、それぞれ欠点もある。(1)の方法は高価な酵素を使
用すること、また酵素の光学選択性が目的化合物によっ
て大きく異なり、高い光学純度の脂環式アルコール誘導
体をを得る事が難しい。
体の製造法は種々知られている。例えば(1)ラセミシク
ロヘキサノール誘導体をプロピオン酸と反応させてエス
テルを合成し、次いでLipazePで酵素分割する方法(Sy
nthesis 1137(1990))、(2)ラセミアルコールとフタル酸
無水物を反応させ、得られたラセミカルボン酸を光学活
性αーフェニルエチルアミンで光学分割した後、加水分
解して光学活性アルコールを得る方法(欧州特許第6563
44号公報)等が知られている。これらの方法は光学活性
脂環式アルコール誘導体を製造する優れた方法である
が、それぞれ欠点もある。(1)の方法は高価な酵素を使
用すること、また酵素の光学選択性が目的化合物によっ
て大きく異なり、高い光学純度の脂環式アルコール誘導
体をを得る事が難しい。
【0003】(2)ではフタル酸誘導体を合成した後、改
めて光学活性αーフェニルエチルアミンとジアステレオ
マー塩を形成させて光学分割をしなければならず煩雑で
ある、等の欠点がある。
めて光学活性αーフェニルエチルアミンとジアステレオ
マー塩を形成させて光学分割をしなければならず煩雑で
ある、等の欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は高い光学純度
の光学活性脂環式アルコール誘導体を生産するに当た
り、安価で、簡便な工業的製造法を提供することを目的
とする。
の光学活性脂環式アルコール誘導体を生産するに当た
り、安価で、簡便な工業的製造法を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは光学活性脂
環式アルコール誘導体の製造法を鋭意検討した結果、光
学活性酒石酸誘導体無水物とラセミ脂環式アルコール誘
導体から合成される酒石酸エステルをジアステレオマー
分割し、次いで加水分解することにより、高い光学純度
の光学活性脂環式アルコール誘導体を効率よく製造出来
ることを見いだし、本発明を完成させた。即ち、本発明
はラセミ脂環式アルコール誘導体と光学活性酒石酸無水
物を反応させて得られる酒石酸エステルをジアステレオ
マー分割することにより光学活性酒石酸エステルを得、
次いで得られた光学活性酒石酸エステルを加水分解する
事による光学活性脂環式アルコール誘導体の製造方法で
ある。
環式アルコール誘導体の製造法を鋭意検討した結果、光
学活性酒石酸誘導体無水物とラセミ脂環式アルコール誘
導体から合成される酒石酸エステルをジアステレオマー
分割し、次いで加水分解することにより、高い光学純度
の光学活性脂環式アルコール誘導体を効率よく製造出来
ることを見いだし、本発明を完成させた。即ち、本発明
はラセミ脂環式アルコール誘導体と光学活性酒石酸無水
物を反応させて得られる酒石酸エステルをジアステレオ
マー分割することにより光学活性酒石酸エステルを得、
次いで得られた光学活性酒石酸エステルを加水分解する
事による光学活性脂環式アルコール誘導体の製造方法で
ある。
【0006】
【発明の実施形態】酒石酸エステルは例えば式(2)に
示したごとく、ラセミ脂環式アルコール誘導体と光学活
性酒石酸誘導体無水物から製造できる。
示したごとく、ラセミ脂環式アルコール誘導体と光学活
性酒石酸誘導体無水物から製造できる。
【0007】
【化2】 ここでラセミ脂環式アルコール誘導体とは2ーメチルシ
クロヘキサノール、3ーメチルシクロオクタノール等の
アルキル置換脂環式アルコール、3ークロロシクロヘプ
タノール、2ークロロヘキサノール等のハロゲン置換脂
環式アルコール、2ーメトキシシクロヘキサノール、3
ーエトキシシクロオクタノール等のアルコキシ置換脂環
式アルコール等が挙げられる。またラセミ脂環式アルコ
ール誘導体とはR体とS体が等量含まれる混合物だけで
なく、(S)体、或いは(R)体の一方が50%以上、9
9%以下の混合物も含む。
クロヘキサノール、3ーメチルシクロオクタノール等の
アルキル置換脂環式アルコール、3ークロロシクロヘプ
タノール、2ークロロヘキサノール等のハロゲン置換脂
環式アルコール、2ーメトキシシクロヘキサノール、3
ーエトキシシクロオクタノール等のアルコキシ置換脂環
式アルコール等が挙げられる。またラセミ脂環式アルコ
ール誘導体とはR体とS体が等量含まれる混合物だけで
なく、(S)体、或いは(R)体の一方が50%以上、9
9%以下の混合物も含む。
【0008】ここで使用される光学活性酒石酸誘導体無
水物の立体構造は目的に応じてL−構造、Dー構造の化
合物が使用できる。工業的に大量に、且つ安価に入手で
きる点から天然型のLー酒石酸誘導体無水物が好ましい
が、これらに限定されず、D−酒石酸誘導体無水物も使
用することができる。例えば、O,O'−ジベンゾイル
−L−酒石酸、O,O'−ジベンゾイル−D−酒石酸、
O,O'−ジトルオイルーL−酒石酸 、O,O'−ジト
ルオイルーDー酒石酸 、O,O'−ジ(pークロロベン
ゾイル)−L−酒石酸、O,O'ージ(p-クロロベンゾ
イル)−D−酒石酸、O,O'−ジ(3,4ージメチル
ベンゾイル)−L−酒石酸、O,O'−ジ(3,4−ジ
メチルベンゾイル)−D−酒石酸 等が挙げられる。
水物の立体構造は目的に応じてL−構造、Dー構造の化
合物が使用できる。工業的に大量に、且つ安価に入手で
きる点から天然型のLー酒石酸誘導体無水物が好ましい
が、これらに限定されず、D−酒石酸誘導体無水物も使
用することができる。例えば、O,O'−ジベンゾイル
−L−酒石酸、O,O'−ジベンゾイル−D−酒石酸、
O,O'−ジトルオイルーL−酒石酸 、O,O'−ジト
ルオイルーDー酒石酸 、O,O'−ジ(pークロロベン
ゾイル)−L−酒石酸、O,O'ージ(p-クロロベンゾ
イル)−D−酒石酸、O,O'−ジ(3,4ージメチル
ベンゾイル)−L−酒石酸、O,O'−ジ(3,4−ジ
メチルベンゾイル)−D−酒石酸 等が挙げられる。
【0009】酒石酸エステルの製造法は公知例に従って
製造すればよい。例えば、アルコール類と酸無水物をピ
リジンとパラジメチルアミノピリジン共存下で反応させ
る方法(Synthesis 1137(1990))、或いは溶媒中で反応
させる方法(Aust.J.Chem.,32巻、65(1979))が知られて
いる。また、ルイス酸触媒を共存させて反応することも
できる。
製造すればよい。例えば、アルコール類と酸無水物をピ
リジンとパラジメチルアミノピリジン共存下で反応させ
る方法(Synthesis 1137(1990))、或いは溶媒中で反応
させる方法(Aust.J.Chem.,32巻、65(1979))が知られて
いる。また、ルイス酸触媒を共存させて反応することも
できる。
【0010】かくして得られた酒石酸エステルをジアス
テレオマー分割する。ジアステレオマー分割の方法に
は、それぞれの光学異性体の溶解度差を利用して晶析分
離する方法、それぞれの光学異性体をカラム分離する方
法、それぞれの光学異性体を擬似移動床を使用する方法
等が挙げられ、目的に応じて分割法を選択する事ができ
る。
テレオマー分割する。ジアステレオマー分割の方法に
は、それぞれの光学異性体の溶解度差を利用して晶析分
離する方法、それぞれの光学異性体をカラム分離する方
法、それぞれの光学異性体を擬似移動床を使用する方法
等が挙げられ、目的に応じて分割法を選択する事ができ
る。
【0011】晶析分離する場合には、晶析溶媒はそれぞ
れのエステルにより異なるが、一般には水、アルコール
類、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、ケトン類、
エーテル類、或いはそれらの混合溶媒が使用できる。
れのエステルにより異なるが、一般には水、アルコール
類、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、ケトン類、
エーテル類、或いはそれらの混合溶媒が使用できる。
【0012】カラム分割する場合には、カラム充填剤と
してシリカゲル、修飾シリカゲル、ゼオライト、アルミ
ナ等が使用できる。特に、工業生産をする場合には、カ
ラム分離を擬似移動床で実施するとより効果的である。
展開溶媒は酒石酸エステルの種類やカラム充填物により
異なるが、化学的に安定な溶媒である必要がある。例え
ばベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類、クロロホ
ルム、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、シク
ロヘキサン、シクロオクタン等の脂環式炭化水素類、ア
セトニトリル、水等が使用でき、単独でも、或いは混合
溶媒としても使用できる。
してシリカゲル、修飾シリカゲル、ゼオライト、アルミ
ナ等が使用できる。特に、工業生産をする場合には、カ
ラム分離を擬似移動床で実施するとより効果的である。
展開溶媒は酒石酸エステルの種類やカラム充填物により
異なるが、化学的に安定な溶媒である必要がある。例え
ばベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類、クロロホ
ルム、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、シク
ロヘキサン、シクロオクタン等の脂環式炭化水素類、ア
セトニトリル、水等が使用でき、単独でも、或いは混合
溶媒としても使用できる。
【0013】かくして酒石酸エステルをジアステレオマ
ー分割して光学活性酒石酸エステルが得られる。ここ
で、光学活性酒石酸エステルとは脂環式アルコール成分
の(S)体、或いは(R)体の一方が80%以上の混合物
を意味する。
ー分割して光学活性酒石酸エステルが得られる。ここ
で、光学活性酒石酸エステルとは脂環式アルコール成分
の(S)体、或いは(R)体の一方が80%以上の混合物
を意味する。
【0014】ジアステレオマー分割された光学活性酒石
酸エステルを加水分解することで、目的の光学活性脂環
式アルコール誘導体が製造できる。エステル基の加水分
解は酸、アルカリの何れでも可能であるが、目的化合物
の光学活性脂環式アルコール類がラセミ化を併発しない
条件が必須である。例えば硫酸、塩酸等の鉱酸水溶液、
或いは水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸水素ナトリウム等のアルカリ水溶液と反応さ
せればよい。その際に、溶媒として水以外にも、メタノ
ール、イソプロパノール、アセトン、トルエン、クロロ
ホルム等の有機溶媒を共存させて加水分解させる事もで
きる。反応温度はそれぞれの化合物によって加水分解速
度が異なる為に一概に云えないが、ラセミ化を併発しな
い範囲内で加熱してもよく、室温から100℃ が好ま
しい。アルカリ水溶液で加水分解するとO,O'−ジア
シル酒石酸はアシル基も同時に加水分解されて酒石酸と
なる。鉱酸水溶液で加水分解すると、O,O'−ジパラ
トルオイル酒石酸、或いはO,O'−ジベンジル酒石酸
のアシル基の加水分解は遅く、加水分解条件によっては
O,O'−ジパラトルオイル酒石酸、或いはO,O'−ジ
ベンジル酒石酸として回収・再使用することもできる。
酸エステルを加水分解することで、目的の光学活性脂環
式アルコール誘導体が製造できる。エステル基の加水分
解は酸、アルカリの何れでも可能であるが、目的化合物
の光学活性脂環式アルコール類がラセミ化を併発しない
条件が必須である。例えば硫酸、塩酸等の鉱酸水溶液、
或いは水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸水素ナトリウム等のアルカリ水溶液と反応さ
せればよい。その際に、溶媒として水以外にも、メタノ
ール、イソプロパノール、アセトン、トルエン、クロロ
ホルム等の有機溶媒を共存させて加水分解させる事もで
きる。反応温度はそれぞれの化合物によって加水分解速
度が異なる為に一概に云えないが、ラセミ化を併発しな
い範囲内で加熱してもよく、室温から100℃ が好ま
しい。アルカリ水溶液で加水分解するとO,O'−ジア
シル酒石酸はアシル基も同時に加水分解されて酒石酸と
なる。鉱酸水溶液で加水分解すると、O,O'−ジパラ
トルオイル酒石酸、或いはO,O'−ジベンジル酒石酸
のアシル基の加水分解は遅く、加水分解条件によっては
O,O'−ジパラトルオイル酒石酸、或いはO,O'−ジ
ベンジル酒石酸として回収・再使用することもできる。
【0015】かくして得られた光学活性脂環式アルコー
ル誘導体を反応液から回収するには、例えば溶媒抽出で
光学活性酒石酸、或いは光学活性酒石酸誘導体と分離し
た後、蒸留する事で光学活性脂環式アルコール誘導体を
得ることができる。
ル誘導体を反応液から回収するには、例えば溶媒抽出で
光学活性酒石酸、或いは光学活性酒石酸誘導体と分離し
た後、蒸留する事で光学活性脂環式アルコール誘導体を
得ることができる。
【0016】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。尚、
光学純度分析は液体クロマトグラフィーで行った。対象
化合物により分析条件は異なるが、基本的分析条件は以
下の通りである。
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。尚、
光学純度分析は液体クロマトグラフィーで行った。対象
化合物により分析条件は異なるが、基本的分析条件は以
下の通りである。
【0017】液体クロマトグラフィー分析条件; カラム:CAPCELL PAK SG120(資生堂
製)4.6mmφ × 150mm、溶離液:0.05%燐酸水溶液
/アセトニトリル=55/45、流速:1ml/mi
n. 検出 UV254nm 実施例1 温度計、滴下ロート、コンデンサー、攪拌機を装着した
500mlの4つ口フラスコにジパラトルオイル−L−
酒石酸無水物47.8g(0.13モル)、(RS)ー2
ーメトキシシクロヘキサノール13.0g(0.1モ
ル)、無水三塩化鉄1.2g、及びトルエン300ml
を仕込み、10時間加熱還流した。反応液を液体クロマ
トグラフィーで分析した結果、ジパラトルオイル−L−
酒石酸−モノ(2−メトキシ)シクロヘキシルエステル
が92%生成していた。前記液体クロマトグラフィーの
分析条件では、それぞれのピーク検出時間は、(R)−
2−メトキシシクロヘキサノールのエステルが35mi
n、(S)−2−メトキシシクロヘキサノールのエステ
ルが37minであった。未反応のジパラトルオイル−L
−酒石酸無水物を濾過したのち、濾液を濃縮してからカ
ラム分離した。カラム充填物はシリカゲル(メルク社製
Kieselgel 60 60〜230mesh)を使用し、アセトニト
リル/シクロヘキサンの組成を変化させてクロマト分離
し、前留成分としてジパラトルオイル−L−酒石酸−モ
ノ(R)−2−メトキシシクロヘキシルエステルを9.
5g得た。液体クロマトグラフィーで分析したところ、
(R)エステルと(S)エステルの比は99/1であっ
た。この化合物を1規定の水酸化ナトリウム水溶液30
mlに加え、30℃ にて5時間攪拌して加水分解し
た。反応液はジクロロエタン100mlで3回抽出し
た。抽出液を濃縮して、(R)ー2ーメトキシシクロヘ
キサノールを含む濃縮液2.8g得た。2.6kPaの
減圧下で蒸留し、留出物2.2gを得た。旋光度は −
75゜であった。(C=2.10 ジクロロメタン)
また、カラム分離の後留成分を同様に処理して(S)ー
2ーメトキシシクロヘキサノールを2.1g得た。旋光
度は +74゜であった。(C=2.00 ジクロロメ
タン) 実施例2 実施例と同様にして得たジベンゾイル−L−酒石酸ーモ
ノ(R)−2−メトキシシクロヘキシルエステルを約2
0g含む濃縮液をシリカゲル(メルク社製 Kieselgel
60 60〜230mesh)を充填したカラムを使用して、アセ
トニトリル/シクロヘキサンの組成を変化させてクロマ
ト分離した。溶出液を濃縮してジベンゾイル−L−酒石
酸−モノ(R)−2−メトキシシクロヘキシルエステル
を5.8g得た。前記液体クロマトグラフィー分析条件
では(R)−2−メトキシシクロヘキサノールのエステ
ルが17min、(S)−2−メトキシシクロヘキサノー
ルのエステルが18minに検出された。この条件で濃縮
液を分析した結果、(R)−エステルと(S)−エステ
ルの比は98/2であった。実施例1と同様に処理した
後、減圧蒸留して(R)−2−メトキシシクロヘキサノ
ールを得た。
製)4.6mmφ × 150mm、溶離液:0.05%燐酸水溶液
/アセトニトリル=55/45、流速:1ml/mi
n. 検出 UV254nm 実施例1 温度計、滴下ロート、コンデンサー、攪拌機を装着した
500mlの4つ口フラスコにジパラトルオイル−L−
酒石酸無水物47.8g(0.13モル)、(RS)ー2
ーメトキシシクロヘキサノール13.0g(0.1モ
ル)、無水三塩化鉄1.2g、及びトルエン300ml
を仕込み、10時間加熱還流した。反応液を液体クロマ
トグラフィーで分析した結果、ジパラトルオイル−L−
酒石酸−モノ(2−メトキシ)シクロヘキシルエステル
が92%生成していた。前記液体クロマトグラフィーの
分析条件では、それぞれのピーク検出時間は、(R)−
2−メトキシシクロヘキサノールのエステルが35mi
n、(S)−2−メトキシシクロヘキサノールのエステ
ルが37minであった。未反応のジパラトルオイル−L
−酒石酸無水物を濾過したのち、濾液を濃縮してからカ
ラム分離した。カラム充填物はシリカゲル(メルク社製
Kieselgel 60 60〜230mesh)を使用し、アセトニト
リル/シクロヘキサンの組成を変化させてクロマト分離
し、前留成分としてジパラトルオイル−L−酒石酸−モ
ノ(R)−2−メトキシシクロヘキシルエステルを9.
5g得た。液体クロマトグラフィーで分析したところ、
(R)エステルと(S)エステルの比は99/1であっ
た。この化合物を1規定の水酸化ナトリウム水溶液30
mlに加え、30℃ にて5時間攪拌して加水分解し
た。反応液はジクロロエタン100mlで3回抽出し
た。抽出液を濃縮して、(R)ー2ーメトキシシクロヘ
キサノールを含む濃縮液2.8g得た。2.6kPaの
減圧下で蒸留し、留出物2.2gを得た。旋光度は −
75゜であった。(C=2.10 ジクロロメタン)
また、カラム分離の後留成分を同様に処理して(S)ー
2ーメトキシシクロヘキサノールを2.1g得た。旋光
度は +74゜であった。(C=2.00 ジクロロメ
タン) 実施例2 実施例と同様にして得たジベンゾイル−L−酒石酸ーモ
ノ(R)−2−メトキシシクロヘキシルエステルを約2
0g含む濃縮液をシリカゲル(メルク社製 Kieselgel
60 60〜230mesh)を充填したカラムを使用して、アセ
トニトリル/シクロヘキサンの組成を変化させてクロマ
ト分離した。溶出液を濃縮してジベンゾイル−L−酒石
酸−モノ(R)−2−メトキシシクロヘキシルエステル
を5.8g得た。前記液体クロマトグラフィー分析条件
では(R)−2−メトキシシクロヘキサノールのエステ
ルが17min、(S)−2−メトキシシクロヘキサノー
ルのエステルが18minに検出された。この条件で濃縮
液を分析した結果、(R)−エステルと(S)−エステ
ルの比は98/2であった。実施例1と同様に処理した
後、減圧蒸留して(R)−2−メトキシシクロヘキサノ
ールを得た。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、ラセミアルコールと光
学活性酒石酸誘導体酸無水物から容易に合成できる酒石
酸エステルをジアステレオマー分割することで、光学純
度の高い光学活性酒石酸エステルを製造することが出来
る。更に、この光学活性酒石酸エステルを加水分解する
ことで、医薬中間体として重要な光学活性脂環式アルコ
ール誘導体が製造できる。
学活性酒石酸誘導体酸無水物から容易に合成できる酒石
酸エステルをジアステレオマー分割することで、光学純
度の高い光学活性酒石酸エステルを製造することが出来
る。更に、この光学活性酒石酸エステルを加水分解する
ことで、医薬中間体として重要な光学活性脂環式アルコ
ール誘導体が製造できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 69/70 C07C 69/70 // C07M 7:00
Claims (6)
- 【請求項1】下記一般式(I) 【化1】 (ここで、R1、R2は炭素数1〜4のアルキル基、フェ
ニル基、炭素数1〜4のアルキルカルボニル基、無置
換、あるいは炭素数1〜4のアルキル基或いはハロゲン
原子で置換されたアリールカルボニル基を表し、同一で
も、異なっても良い。R3は置換、或いは無置換の脂環
式アルキル基を表す。置換基としては、炭素数1〜4の
アルキル基、アルコキシル基、或いは炭素数1〜4のア
ルキル基やハロゲン原子で置換されるか無置換のフェニ
ル基、アラルキル基である。また、酒石酸骨格は(R、
R)配座、或いは(S,S)配座である。)で示される
酒石酸エステルをジアステレオマー分割して光学活性酒
石酸エステルを製造する工程、次いで該酒石酸エステル
を加水分解する工程からなる事を特徴とする光学活性脂
環式アルコール誘導体の製造法。 - 【請求項2】一般式(I)において、R1、R2が同一、
或いは異なる炭素数1〜4のアルキルカルボニル基であ
る事を特徴とする請求項1記載の光学活性脂環式アルコ
ール誘導体の製造法。 - 【請求項3】一般式(I)において、R1、R2は同一、
或いは異なる水素原子、炭素数1〜4のアルキル基或い
はハロゲン原子で置換されたアリールカルボニル基であ
る事を特徴とする請求項1に記載の光学活性脂環式アル
コール誘導体の製造法。 - 【請求項4】一般式(I)において、R3の脂環式アル
キル基がシクロヘキシル基である事を特徴とする請求項
1〜3のいずれか1項に記載の光学活性脂環式アルコー
ル誘導体の製造法。 - 【請求項5】一般式(I)において、R3が2ーメトキ
シシクロヘキシル基である事を特徴とする請求項4に記
載の光学活性脂環式アルコール誘導体の製造法。 - 【請求項6】一般式(I)で示される酒石酸エステルの
ジアステレオマー分割を晶析分離、カラム分離、擬似移
動床を用いた分離、のいずれかの方法で行うことを特徴
とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の光学活性脂
環式アルコール誘導体の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23949096A JPH1087536A (ja) | 1996-09-10 | 1996-09-10 | 光学活性脂環式アルコール誘導体の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23949096A JPH1087536A (ja) | 1996-09-10 | 1996-09-10 | 光学活性脂環式アルコール誘導体の製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1087536A true JPH1087536A (ja) | 1998-04-07 |
Family
ID=17045556
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23949096A Pending JPH1087536A (ja) | 1996-09-10 | 1996-09-10 | 光学活性脂環式アルコール誘導体の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1087536A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2316019B (en) * | 1996-08-07 | 2000-04-05 | Siemens Ag | Process and device for coating an electrical and/or optical conductor with resin |
| GB2377440A (en) * | 2001-05-11 | 2003-01-15 | Portela & Ca Sa | Method for preparation of (S)-(+)- and (R)-(-)-10,11-dihydro-10-hydroxy-5H-dibenz/b,f/azepine-5-carboxamide |
-
1996
- 1996-09-10 JP JP23949096A patent/JPH1087536A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2316019B (en) * | 1996-08-07 | 2000-04-05 | Siemens Ag | Process and device for coating an electrical and/or optical conductor with resin |
| GB2377440A (en) * | 2001-05-11 | 2003-01-15 | Portela & Ca Sa | Method for preparation of (S)-(+)- and (R)-(-)-10,11-dihydro-10-hydroxy-5H-dibenz/b,f/azepine-5-carboxamide |
| GB2377440B (en) * | 2001-05-11 | 2003-07-16 | Portela & Ca Sa | Method for preparation of (s)-(+)-and(r)-(-)-10,11-dihydro-10-hydroxy-5h-di benz/b.f/azepine-5-carboxamide |
| US7119197B2 (en) | 2001-05-11 | 2006-10-10 | Portela & C.A., S.A. | Method for preparation of (s)-(+)-and(r)-(-)10,11-dihydro-10-hydrodoxy-5h-dibenz/b,f/azephine-5-carboxamide |
| US7820813B2 (en) | 2001-05-11 | 2010-10-26 | Portela & C.A., S.A. | Method for preparation of (S)-(+)- and (R)-(−)-10,11-dihydro-10-hydroxy-5H-dibenz/b,f/azepine-5-carboxamide |
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