JPH11116843A - コーティング用組成物および複合構造 - Google Patents

コーティング用組成物および複合構造

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JPH11116843A
JPH11116843A JP9280667A JP28066797A JPH11116843A JP H11116843 A JPH11116843 A JP H11116843A JP 9280667 A JP9280667 A JP 9280667A JP 28066797 A JP28066797 A JP 28066797A JP H11116843 A JPH11116843 A JP H11116843A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】屈折率1.52以上の塗膜において、その透明
性および各種耐久性(特に耐候性)を飛躍的に向上させ
ることを目的とする。同時に、塗液の室温保存でのポッ
トライフを3週間以上と長くすることを可能とする。 【解決手段】(A)酸化錫、酸化チタンおよび酸化ジル
コニウムから構成される複合酸化物微粒子および(B)
特定の有機ケイ素化合物に、硬化触媒として、(C)F
e、Al、Sn若しくはTiを中心金属とするアセチル
アセトネート、過塩素酸類、カルボン酸またはその無水
物、およびこれらの混合物からなる群より選ばれる1種
以上の化合物、および(D)Li、CuまたはMnを中
心金属とするアセチルアセトネートを併用添加したコー
ティング用組成物を用いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂製レンズ
表面に、耐摩耗性、耐薬品性、耐温水性、耐熱性、耐候
性等の耐久性および染色性に優れた透明被膜を形成する
ためのコーティング用組成物に関する。さらに本発明
は、その透明被膜上に、無機物質からなる反射防止膜
(以下、「無機蒸着膜」とも呼ぶ)を設けてなる複合構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂製レンズ、特にジエチレングリ
コールビスアリルカーボネート(CR−39)樹脂レン
ズは、ガラスレンズと比較し、安全性、易加工性、ファ
ッション性などにおいて優れている。さらに近年、反射
防止技術およびハードコート技術の開発により、これら
合成樹脂製レンズが急速に普及してきた。
【0003】ハードコート組成物としては、シリコン系
のハードコート被膜をプラスチックレンズ表面に設ける
方法が一般的に行われている。その硬化触媒として、特
公昭60−111727号、特公昭60−30350号
等にAl(III)中心金属原子とするアセチルアセトネ
ートを用いるハードコート組成物が開示されている。
【0004】また、特公昭61−33868号には、ア
ミン化合物、多価カルボン酸、数々のアセチルアセトン
金属塩化合物、フェノール化合物、三フッ化ホウ素含有
化合物等を添加するハードコート組成物が開示されてい
る。
【0005】また、特公昭62−9266号には、過酸
素酸アンモニウムを用いるハードコート組成物が、特公
平4−59601号には、過酸素酸マグネシウムを用い
るハードコート組成物が開示されている。
【0006】また、高屈折率のハードコート被膜として
は、特公昭61−54331号公報、特公昭63−37
142号公報には高屈折率を有するAl、Ti、Zr、
Sn、Sbの酸化物微粒子のコロイド状分散体を用いた
コーティング技術が開示されている。また、特開平1−
301517号公報では、二酸化チタンと二酸化セリウ
ムの複合系ゾルの製造方法が開示されており、特開平2
−264902号公報ではTiとCeの複合酸化物微粒
子、特開平3−68901号公報ではTi、Ceおよび
Siの複合酸化物を有機ケイ素化合物で処理した微粒子
をコーティング組成物に用いる技術が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の硬化触
媒を用いた時のハードコート組成物は、塗膜の基本特性
等には問題はないが、組成物の液寿命を延ばすために
は、pHの調整が必要になるなど塗液管理が繁雑化する
点で必ずしも満足のいくものではない。また、これらハ
ードコート組成物を塗布した製品の寿命をさらに延ばす
ためには、耐候性に関してレベルアップを図りたいのが
実情であった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
問題点を解決するため鋭意研究を行ったところ、硬化触
媒として、Fe、Al、SnあるいはTiのアセチルア
セトネートまたは、過塩素酸類またはカルボン酸あるい
はその無水物とLi、CuあるいはMnのアセチルアセ
トネートとを併用することにより、優れた生産性および
基本特性の双方を調和的に発現させることができること
を見出した。同時に、数ある複合酸化物微粒子の中で
も、特に酸化錫、酸化チタンおよび酸化ジルコニウムを
特定の重量%比で構成させた複合酸化物微粒子を主成分
とする組成物によれば、耐候性の大幅なレベルアップが
可能となることをも見出した。
【0009】また本発明者らは、上記成分に加え、重合
可能な反応基を有するシラン化合物および多官能性エポ
キシ化合物を含有させることにより、熱硬化で得られる
コーティング被膜の透明性、硬化性を向上させ、さらに
染色性、無機蒸着膜との密着性(耐久性)においても優
れた性能を発現させると同時に塗液の寿命を延ばすこと
ができることを見出し、本発明に至った。
【0010】すなわち本発明のコーティング用組成物
は、下記の成分(A)および成分(B)を主成分とし、
かつ、硬化触媒として、下記の成分(C)および成分
(D)を含有することを特徴とする。
【0011】(A)酸化錫、酸化チタンおよび酸化ジル
コニウムから構成される複合酸化物微粒子。
【0012】(B)一般式
【0013】
【化3】
【0014】で表される有機ケイ素化合物(式中、R
は重合可能な反応基を有する有機基であり、Rは炭素
数1〜6の炭化水素基であり、Xは加水分解性基であ
り、nは0または1である。)。
【0015】(C)(イ)Fe(III)、Al(III)、
Sn(IV)またはTi(IV)を中心金属とするアセチル
アセトネート、(ロ)過塩素酸マグネシウムまたは過塩
素酸アンモニウム、(ハ)脂肪族の飽和若しくは不飽和
カルボン酸または芳香族カルボン酸またはその無水物、
およびこれらの混合物、からなる群から選ばれる1種以
上の化合物。
【0016】(D)Li(I)、Cu(II)、Mn(I
I)またはMn(III)を中心金属原子とするアセチルア
セトネート。
【0017】また本発明は、上記成分(A)の複合酸化
物微粒子の重量%比が、酸化錫60〜85、酸化チタン
10〜30、酸化ジルコニウム1〜10であることを特
徴とするコーティング用組成物である。
【0018】コーティング用組成物を構成する主成分と
しての重合性の硬化性成分としては、従来公知の成分が
使用され得る。
【0019】特に、本発明においては、さらに下記成分
(E)および成分(F)を含有するコーティング用組成
物およびそのコーティング用組成物からなる被膜表面に
無機物質からなる反射防止膜を設けてなる複合構造とし
て構成した場合にそのすぐれた効果を発揮する。
【0020】(E)下記式で表される有機ケイ素化合
物。
【0021】
【化4】
【0022】(式中、RおよびRは炭素数1〜6の
炭化水素基であり、XおよびXは加水分解性基であ
り、Yはカーボネート基またはエポキシ基を含有する有
機基であり、kおよびmは0または1である。) (F)多官能性エポキシ化合物。
【0023】本発明において、硬化触媒として成分
(C)と成分(D)を併用することは、極めて重要な役
割を果たす。すなわち、成分(C)単独で用いても硬化
触媒としての効果は充分にある。しかしながら、これら
の触媒と成分(D)とを併用することにより、塗膜の各
種耐久性および生産性が飛躍的に向上する。特に、成分
(D)の併用添加は、組成物(塗液)のポットライフを
向上させる上で優れている。
【0024】この成分(D)の中においても、リチウム
およびマンガンのアセチルアセトネートがその効果の発
現において特に好ましい。
【0025】また、成分(A)の酸化錫、酸化チタンお
よび酸化ジルコニウムから構成される複合酸化物微粒子
は、分散媒たとえば水、アルコール系もしくはその他の
有機溶媒にコロイド状に分散させたものが挙げられる。
これらのコーティング液中での分散安定性を高めるため
にこれらの微粒子表面を有機ケイ素化合物またはアミン
系化合物および/またはカルボン酸で処理したものを使
用することも可能である。この際用いられる有機ケイ素
化合物としては、単官能性シラン、あるいは二官能性シ
ラン、三官能性シラン、四官能性シラン等がある。処理
に際しては加水分解性基を未処理で行ってもあるいは加
水分解して行ってもよい。また処理後は、加水分解性基
が微粒子の−OH基と反応した状態が好ましいが、一部
残存した状態でも安定性には何ら問題がない。またアミ
ン系化合物としてはアンモニウムまたはエチルアミン、
トリエチルアミン、イソプロピルアミン、n−プロピル
アミン等のアルキルアミン、ベンジルアミン等のアラル
キルアミン、ピペリジン等の脂環式アミン、モノエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールア
ミンがある。これら有機ケイ素化合物とアミン化合物の
添加量は微粒子の重量に対して1から15%程度の範囲
内で加えることが好ましい。いずれも粒子径は約1〜3
00nmが好適であり、本発明のコーティング組成物へ
の適用種及び使用量は目的とする被膜性能により決定さ
れるものであるが、使用量は固形分の10〜50重量%
であることが望ましい。すなわち、10重量%未満で
は、無機蒸着膜との密着性が不充分となるか、もしく
は、塗膜の耐擦傷性が不充分となる傾向が増大する。ま
た50重量%を超えると、塗膜にクラックが生じる傾向
がある。また、染色性も不充分となる。
【0026】また、成分(B)において、Rは重合可
能な反応基を有する有機基であり、好ましくは、ビニル
基、アリル基、アクリル基、メタクリル基、エポキシ
基、メルカプト基、シアノ基、イソシアノ基、アミノ基
等の重合可能な反応基を有するシラン化合物であり、R
は炭素数1〜6の炭化水素基であるが、その好ましい
具体例としては、メチル基、エチル基、ブチル基、ビニ
ル基、フェニル基等が挙げられる。またXは加水分解
可能な官能基であり、その好ましい具体例としては、メ
トキシ基、エトキシ基、メトキシエトキシ基等のアルコ
キシ基、クロロ基、ブロモ基等のハロゲン基、アシルオ
キシ基等が挙げられる。
【0027】このシラン化合物の好ましい具体例とし
て、ビニルトリアルコキシシラン、ビニルトリクロロシ
ラン、ビニルトリ(β−メトキシ−エトキシ)シラン、
アリルトリアルコキシシラン、アクリルオキシプロピル
トリアルコキシシラン、メタクリルオキシプロピルトリ
アルコキシシラン、メタクリルオキシプロピルジアルコ
キシメチルシラン、γ−グリシドオキシプロピルトリア
ルコキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)−エチルトリアルコキシシラン、メルカプトプロピ
ルトリアルコキシシラン、γ−アミノプロピルトリアル
コキシシラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプ
ロピルメチルジアルコキシシラン等がある。
【0028】この成分(B)は、2種以上混合して用い
てもかまわない。
【0029】また、加水分解を行ってから用いるか、も
しくは硬化した後の被膜に酸処理を行うか、どちらかの
方法を取った方がより有効である。
【0030】成分(B)の使用量は、全組成物の20〜
60重量%であることが望ましい。すなわち、20重量
%未満であると、無機蒸着膜との密着性が不充分となり
やすい。また60重量%を越えると、硬化被膜にクラッ
クを生じさせる原因となり好ましくない。
【0031】次に、成分(E)については、前記一般式
(E)において、R、Rは炭素数1〜6の炭化水素
基であるが、その好ましい具体的例としては、メチル
基、エチル基、ブチル基、ビニル基、フェニル基等が挙
げられる。また、X、Xは、加水分解可能な官能基
であり、好ましい具体例としては、メトキシ基、エトキ
シ基、メトキシエトキシ基等のアルコキシ基、クロロ
基、ブロモ基等のハロゲン基、アシルオキシ基等が挙げ
られる。また、Yはカーボネート基またはエポキシ基を
含有する有機基であり、好ましい具体例としては、下記
のものが挙げられる。
【0032】
【化5】
【0033】
【化6】
【0034】
【化7】
【0035】
【化8】
【0036】
【化9】
【0037】
【化10】
【0038】
【化11】
【0039】
【化12】
【0040】
【化13】
【0041】
【化14】
【0042】これらのジシラン化合物は、従来公知の種
々方法で合成することができる。
【0043】例えば、ジアリルカーボネートとトリクロ
ロシラン等を付加反応させ、その後アルコキシ化させれ
ば得ることができる。または、両末端に付加可能な置換
機を持ち、更にその内部にエポキシ化可能な官能基を含
む化合物に、トリクロロシラン等を付加させ、その後ア
ルコキシ化させれば得ることができる。
【0044】この成分(E)は、加水分解を行ってから
用いるか、もしくは硬化した後の被膜に酸処理を行う
か、どちらかの方法を取った方がより有効である。
【0045】使用量は固形分の3〜40重量%であるこ
とが望ましい。すなわち、3重量%未満では、染色性と
無機蒸着膜との各種耐久性の双方を同時に満足させるこ
とができない。また40重量%を超えると塗膜の耐水性
が悪くなる。また、塗液のポットライフも短くなる。
【0046】上述した成分(E)を添加することは、組
成物の硬化速度を増大させて歩留まりを向上させる上で
好ましい。とくに、硬化速度が増大して硬化時間が短く
なることは、塗膜形成工程における塗布表面へのゴミや
不純物の付着の可能性を少なくするので、優れている。
さらに、この成分(E)は、染色性を向上させる作用も
有しているので、後述する成分(F)の含有量を少なく
することができる点においても有利である。さらに、成
分(E)は塗工する対象物の表面に存在する傷などの不
良箇所の存在を目立たなくする上でもすぐれた効果を有
している。
【0047】成分(F)の多官能性エポキシ化合物は、
塗料、接着剤、注型用などに広く実用されているもの
で、例えば過酸化法で合成されるポリオレフィン系エポ
キシ樹脂、シクロペンタジエンオキシドやシクロヘキセ
ンオキシドあるいはヘキサヒドロフタル酸とエピクロル
ヒドリンから得られるポリグリシジルエステルなどの脂
環式エポキシ樹脂、ビスフェノールAやカテコール、レ
ゾシノールなどの多価フェノールあるいは(ポリ)エチ
レングリコール、(ポリ)プロピレングリコール、ネオ
ペンチルグリコール、グリセリン、トリメチロールプロ
パン、ペンタエリスリトール、ジグリセロール、ソルビ
トールなどの多価アルコールとエピクロルヒドリンから
得られるポリグリシジルエーテル、エポキシ化植物油、
ノボラック型フェノール樹脂とエピクロルヒドリンから
得られるエポキシノボラック、フェノールフタレインと
エピクロルヒドリンから得られるエポキシ樹脂、グリシ
ジルメタクリレートとメチルメタクリレートアクリル系
モノマーあるいはスチレンなどの共重合体、さらには上
記エポキシ化合物とモノカルボン酸含有(メタ)アクリ
ル酸とのグリシジル基開環反応により得られるエポキシ
アクリレートなどが挙げられる。
【0048】多官能性エポキシ化合物の好ましい具体例
としては、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエー
テル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ジエ
チレングリコールジグリシジルエーテル、トリエチレン
グリコールジグリシジルエーテル、テトラエチレングリ
コールジグリシジルエーテル、ノナエチレングリコール
ジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシ
ジルエーテル、ジプロピレングリコールジグリシジルエ
ーテル、トリプロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、テトラプロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、ノナプロピレングリコールジグリシジルエーテル、
ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、ネオペ
ンチルグリコールヒドロキシヒパリン酸エステルのジグ
リシジルエーテル、トリメチロールプロパンジグリシジ
ルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエ
ーテル、グリセロールジグリシジルエーテル、グリセロ
ールトリグリシジルエーテル、ジグリセロールジグリシ
ジルエーテル、ジグリセロールトリグリシジルエーテ
ル、ジグリセロールテトラグリシジルエーテル、ペンタ
エリスリトールジグリシジルエーテル、ペンタエリスリ
トールトリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトール
テトラグリシジルエーテル、ジペンタエリスリテールテ
トラグリシジルエーテル、ソルビトールテトラグリシジ
ルエーテル、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシア
ヌレートのジグリシジルエーテル、トリス(2−ヒドロ
キシエチル)イソシアヌレートのトリグリシジルエーテ
ル、等の脂肪族エポキシ化合物、イソホロンジオールジ
グリシジルエーテル、ビス−2,2−ヒドロキシシクロ
ヘキシルプロパンジグリシジルエーテル等の脂環族エポ
キシ化合物、レゾルシンジグリシジルエーテル、ビスフ
ェノールAジグリシジルエーテル、ビスフェノールFジ
グリシジルエーテル、ビスフェノールSジグリシジルエ
ーテル、オルトフタル酸ジグリシジルエステル、フェノ
ールノボラックポリグリシジルエーテル、クレゾールノ
ボラックポリグリシジルエーテル等の芳香族エポキシ化
合物等が挙げられる。
【0049】本発明では成分(F)は、染色成分の役割
と同時に耐水性・耐温水性の向上として用いる。そこ
で、上記した中でも、1,6−ヘキサンジオールジグリ
シジルエーテル、ジエチレングリコールジグリシジルエ
ーテル、トリメチロールプロパンジグリシジルエーテ
ル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、
グリセロールジグリシジルエーテル、グリセロールトリ
グリシジルエーテル、トリス(2−ヒドロキシエチル)
イソシアヌレートのトリグリシジルエーテル等の脂肪族
エポキシ化合物が特に好ましい。
【0050】成分(F)の使用量は、全組成物の5〜4
0重量%であることが必要である。すなわち5重量%未
満であると塗膜の耐水性が不充分となる。また、40重
量%を超えると無機蒸着膜との密着性が不充分となりや
すく、好ましくない。
【0051】また、一般式がSi(OR)で表される
四官能シラン化合物を添加することも有用である。好ま
しい具体例として、テトラメトキシシラン、テトラエト
キシシラン、テトラプロポキシシラン、テトライソプロ
ポキシシラン、テトラブトキシシラン、テトラフェノキ
シシラン、テトラアセトキシシラン、テトラアリロキシ
シラン、テトラキス(2−メトキシエトキシ)シラン、
テトラキス(2−エチルブトキシ)シラン、テトラキス
(2−エチルヘキシロキシ)シラン等があげられる。こ
れらは単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよ
い。また、これらは無溶媒下またはアルコール等の有機
溶剤中で、酸の存在下で加水分解して使用する方が好ま
しい。
【0052】このようにして得られるコーティング用組
成物は、必要に応じ、溶剤に希釈して用いることができ
る。溶剤としては、アルコール類、エステル類、ケトン
類、エーテル類、芳香族類等の溶剤が用いられ得る。
【0053】尚、本発明のコーティング組成物は上記成
分の他に必要に応じて、少量の界面活性剤、帯電防止
剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、分散染料、油溶染料・
蛍光塗料・顔料、フォトクロミック化合物、ヒンダード
アミン・ヒンダードフェノール系等の耐光耐熱安定剤等
を添加しコーティング液の塗布性および硬化後の被膜性
能を改良することもできる。
【0054】さらに、本発明のコーティング組成物の塗
布にあたっては、基材レンズと被膜の密着性を向上させ
る目的で、基材表面をあらかじめアルカリ処理、酸処
理、界面活性剤処理、無機あるいは有機物の微粒子によ
る研磨処理、プライマー処理またはプラズマ処理を行う
ことが効果的である。
【0055】また、塗布・硬化方法としては、ディッピ
ング法、スピンナー法、スプレー法あるいはフロー法に
よりコーティング液を塗布した後、40〜200℃の温
度で数時間加熱乾燥することにより、被膜を形成するこ
とができる。特に熱変形温度が100℃未満の基材に対
しては治工具でレンズ基材を固定する必要のないスピン
ナー法が好適である。
【0056】また、硬化被膜の膜厚としては、0.05
〜30μmであることが好ましい。すなわち、0.05
μm未満では、基本となる性能が出ず、30μmを超え
ると、表面の平滑性が損なわれたり、光学的歪が発生す
る為好ましくない。
【0057】その塗布方法としては、浸漬法、スプレー
法、ロールコート法、スピンコート法、フローコート法
等が挙げられる。
【0058】このようにして得られたコート被膜の表面
上に、無機物質からなる反射防止膜を形成する被膜化方
法としては、真空蒸着法、イオンプレーティング法、ス
パッタリング法等が挙げられる。真空蒸着法において
は、蒸着中にイオンビームを同時に照射するイオンビー
ムアシスト法を用いてもよい。また、膜構成としては、
単層反射防止膜もしくは多層反射防止膜のどちらを用い
てもかまわない。
【0059】使用される無機物の好ましい具体例として
は、SiO、SiO、ZrO、TiO、TiO、
Ti、Ti、Al、Ta、C
eO、MgO、Y、SnO、MgF、WO
などが挙げられる。これらの無機物は単独で用いるか
もしくは2種以上の混合物を用いる。
【0060】また、反射防止膜を形成する際には、ハー
ドコート膜の表面処理を行うことが望ましい。この表面
処理の具体的例としては、酸処理、アルカリ処理、紫外
線照射処理、アルゴンもしくは酸素雰囲気中での高周波
放電によるプラズマ処理、アルゴンや酸素もしくは窒素
などのイオンビーム照射処理などが挙げられる。
【0061】
【発明の実施の形態】以下、実施例により更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0062】実施例−1 (1)塗液の調整 メチルセロソルブ1832g、1,4−ジオキサン78
5g、メタノール分散酸化錫−酸化チタン−酸化ジルコ
ニウム複合微粒子ゾル(重量%比:76.5/20.5
/3、固形分濃度20重量%、日産化学工業(株)製H
ITシリーズ)5332g、メタノール分散コロイド状
シリカ(触媒化成工業(株)製、商品名「オスカル11
32」、固形分濃度30重量%)102gおよびγ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン902gを混合
した。この混合液に0.05N塩酸水溶液250gを攪
拌しながら滴下し、さらに4時間攪拌後一昼夜熟成させ
た。この液に、1,6−ヘキサンジオールジグリシジル
エーテル(ナガセ化成工業(株)製、商品名「デナコー
ルEX−212」)を762g添加した後、Mg(Cl
を37gおよびLi(C)を5.5
g、シリコン系界面活性剤(日本ユニカー(株)製、商
品名「L−7001」3gおよびヒンダードアミン系光
安定剤(三共(株)製、商品名「サノールLS−77
0」)6gを添加し4時間攪拌後一昼夜熟成させて塗液
とした。
【0063】(2)塗布および硬化 このようにして得られた塗液で、アルカリ処理を施した
屈折率1.60眼鏡レンズ(セイコーエプソン(株)
製、セイコースーパールーシャス用レンズ生地)に浸漬
法にて塗布を行った。引き上げ速度は、23cm/mi
nとした。塗布後80℃で20分間風乾した後130℃
で60分間焼成を行った。このようにして得られた硬化
被膜の厚みは約2ミクロンであり、外観、染色性共に優
れたものであった。
【0064】実施例−2 実施例−1で得られたレンズに、それぞれ以下の方法で
無機物質からなる反射防止コート薄膜の形成を行った。
【0065】(1)反射防止薄膜の形成 上記の方法で得られたレンズをプラズマ処理(アルゴン
プラズマ400W×60秒)を行った後、基板から大気
にむかって順に、SiO、ZrO、SiO、Zr
、SiOの5層からなる反射防止多層膜を真空蒸
着法(真空器械工業(株)製:BMC−1000)にて
形成を行った。各層の光学的膜厚は、最初のSiO
層、次のZrOとSiOの等価膜層および次のZ
rO2層、最上層のSiO層がそれぞれλ/4となる
様に形成した。なお、設計波長λは520nmとした。
【0066】得られた多層膜の反射干渉色は緑色を呈
し、全光線透過率は98%であった。
【0067】(2)試験および評価結果 実施例−1で得られたレンズ(以下、ハードコートレン
ズと呼ぶ)および実施例−2で得られたレンズ(以下、
ハードマルチコートレンズと呼ぶ)をそれぞれ次に述べ
る方法で試験を行い、その結果を表1に示した。
【0068】(a)耐摩耗性:ボンスター#0000ス
チールウール(日本スチールウール(株)製)で1kg
の荷重をかけ、10往復、表面を摩擦し、傷ついた程度
を目視で次の段階に分けて評価した。
【0069】A:1cm*3cmの範囲に全く傷がつか
ない。
【0070】B:上記範囲内に1〜10本の傷がつく。
【0071】C:上記範囲内に10〜100本の傷がつ
く。
【0072】D:無数の傷がついているが、平滑な表面
が残っている。
【0073】E:表面についた傷のため、平滑な表面が
残っていない。
【0074】(b)耐水・耐薬品性:水、アルコール、
灯油中に48時間浸漬し、表面状態に変化のないものを
良とした。
【0075】(c)耐酸・耐洗剤性:0.1N塩酸及び
1%「ママレモン」(ライオン油脂(株)製)水溶液に
12時間浸漬し、表面状態に変化のないものを良とし
た。
【0076】(d)密着性:基材とハードコート膜およ
びハードコート膜とマルチコート膜との密着性は、JI
SD−0202に準じてクロスカットテープ試験によっ
て行った。即ち、ナイフを用い基材表面に1mm間隔に
切れ目を入れ、1平方mmのマス目を100個形成させ
る。次に、その上へセロファン粘着テープ(ニチバン
(株)製 商品名「セロテープ」)を強く押し付けた
後、表面から90度方向へ急に引っ張り剥離した後コー
ト被膜の残っているマス目をもって密着性指標とした。
【0077】(e)耐候性:キセノンランプによるサン
シャインウェザーメーターに400時間暴露した後の表
面状態に変化のないものを良とした。
【0078】(f)耐候性後の耐摩耗性:キセノンラン
プによるサンシャインウェザーメーターに400時間暴
露した後に、(a)と同様の試験を行った。
【0079】(g)耐久性:耐久性は本質的に密着性の
接続であると考え、(a)から(f)の試験を行ったも
のについて、上記のクロスカットテープ試験を行いコー
ト膜に剥離のないものを良とした。
【0080】(h)染色性(ハードコートレンズの
み):92℃の純水1リットルに、セイコープラックス
ダイヤコート用染色剤アンバーDを2g分散させ染色液
を調整した。この染色液に、5分間浸漬させ染色を行
い、染色ムラがなく、かつ全光線透過率が染色前と染色
後の差が20%以上のものを良とした。
【0081】(i)塗液のポットライフ:塗液調整後2
0℃の雰囲気で3週間保管した後に、同様な方法で塗布
および硬化を行い、そのハードコートレンズの各種耐久
性および染色性を確認した。耐久性に関しては、保管後
塗布したレンズの耐久性が、保管前に塗布したレンズよ
り、低下しないものを良とした。染色性に関しては、染
色ムラがなく、かつ保管前の全光線透過率と保管後の全
光線透過率の差が3%以内のものを良とした。
【0082】実施例−3 (1)塗液の調整 ブチルセロソルブ383gおよびメタノール分散酸化錫
−酸化チタン−酸化ジルコニウム複合微粒子ゾル(重量
%比:80/15/5、固形分濃度20重量%、日産化
学工業(株)製HITシリーズ)416gおよびγ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン95gを混合し
た。この混合液に0.1N塩酸水溶液27gを攪拌しな
がら滴下を行い4時間攪拌後一昼夜熟成させた。この液
にグリセロールトリグリシジルエーテル(ナガセ化成工
業(株)製、商品名「デナコールEX−314」)を7
7g添加した後、Fe(Cを2gおよび
Mn(C1.1g、シリコン系界面活性
剤(日本ユニカー(株)製、商品名「FZ−2110」
0.3gおよびフェノール系酸化防止剤(川口化学工業
(株)製、商品名「アンテージクリスタル」)0.7g
を添加し4時間攪拌後一昼夜熟成させて塗液とした。
【0083】(2)塗布および硬化 このようにして得られた塗液で、屈折率1.66眼鏡レ
ンズ(セイコーエプソン(株)製、セイコースーパーソ
ブリン用レンズ生地)にスピンナー法にて塗布を行っ
た。
【0084】コーティング条件は以下の通りである。
【0085】 回転数 500rpmで10秒(この間に塗液を塗
布) 回転数 2000rpmで 1秒 回転数 500rpmで 5秒 塗布後80℃で20分間風乾した後、130℃で60分
間焼成を行った。このようにして得られた硬化被膜の厚
みは約2.3ミクロンであり、外観、染色性共に優れた
ものであった。
【0086】(3)試験および評価結果 このようにして得られたレンズは実施例−1と同様の方
法で試験を行い、その結果を表1に示した。
【0087】実施例−4 (1)反射防止薄膜の形成 上記の方法で得られたレンズをプラズマ処理(アルゴン
プラズマ400W×60秒)を行った後、基板から大気
にむかって順に、 ZrO、SiO、ZrO、S
iOの4層からなる反射防止多層膜を真空蒸着法(真
空機器工業(株)製:BMC−1000)にて形成を行
った。各層の光学的膜厚は、最初のZrOとSiO
の等価膜層および次のZrO層、最上層のSiO
がそれぞれλ/4となる様に形成した。なお、設計波長
λは520nmとした。
【0088】得られた多層膜の反射干渉色は緑色を呈
し、全光線透過率は98%であった。
【0089】(2)試験および評価結果 このようにして得られたレンズは実施例−2と同様の方
法で試験を行い、その結果を表1に示した。
【0090】実施例−5 (1)塗液の調整 イソプロピルセロソルブ385g、純水112gおよび
メタノール分散酸化錫−酸化チタン−酸化ジルコニウム
複合微粒子ゾル(重量%比:80/15/5、固形分濃
度30重量%、日産化学工業(株)製HITシリーズ)
290gを混合した後、γ−メタクリロキシプロピルト
リメトキシシラン97gおよびγ−グリシドキシプロピ
ルトリメトキシシラン51gおよびテトラメトキシシラ
ン16gを混合した。この混合液に0.1N塩酸水溶液
50gを攪拌しながら滴下し、5時間攪拌後この液にS
nCl(Cを2gおよびCu(C
を0.8g、シリコン系界面活性剤(日本ユ
ニカー(株)製、商品名「L−7604」)0.3gを
添加し4時間攪拌後一昼夜熟成させて塗液とした。
【0091】(2)塗布および硬化 このようにして得られた塗液で、屈折率1.58のポリ
カーボネート射出成形眼鏡レンズにスピンナー法にて塗
布を行った。コーティング条件は、実施例−3と同様な
方法で行った。
【0092】塗布後80℃で15分間風乾した後、13
0℃で60分焼成を行った。このようにして得られた硬
化被膜の厚みは約2.1ミクロンであり、外観に優れた
ものであった。
【0093】(3)反射防止薄膜の形成 上記の方法で得られたレンズを実施例−4のZrO
ZrOとTi酸化物の混合物( ZrO/Ti酸化
物=65/35(重量比))に変更したこと以外は、同
様の方法で反射防止膜を形成した。
【0094】得られた多層膜の反射干渉色は緑色を呈
し、全光線透過率は99%であった。
【0095】(4)試験および評価結果 このようにして得られたレンズは実施例−2と同様の方
法で試験を行い、その結果を表1に示した。なお、染色
性はハードコートレンズの状態で評価を行った。
【0096】実施例−6 (1)塗液の調整 メチルセロソルブ390g、メタノール分散酸化錫−酸
化チタン−酸化ジルコニウム複合微粒子ゾル(重量%
比:80/14/6、固形分濃度30重量%、日産化学
工業(株)製HITシリーズ)372gを混合した後、
γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン69
gおよびγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
66gを混合した。この混合液に0.05N塩酸水溶液
30gを攪拌しながら滴下を行い4時間攪拌後一昼夜熟
成させた。この液にグリセロールジグリシジルエーテル
(ナガセ化成工業(株)製、商品名「デナコールEX−
313」)73g添加した後、無水マレイン酸8.5
g、およびLi(C)を1.9g、シリコン
系界面活性剤(ビッグケミー(株)製:商品名「BYK
−300」)0.2gを添加し4時間攪拌後一昼夜熟成
させて塗液とした。
【0097】(2)塗布および硬化 このようにして得られた塗液で、屈折率1.56眼鏡レ
ンズ(セイコーエプソン(株)製、セイコープラックス
IIGX用レンズ生地)スプレー法にて塗布を行った。
【0098】スプレーは、イワタワイダー61(岩田塗
装機(株)製:ノズル口径1mm)を用い、スプレー圧
力3kg/平方cm、塗料吐出量100ml/minで
行った。
【0099】塗布後80℃で10分間風乾した後130
℃で60分間焼成を行った。このようにして得られた硬
化被膜の厚みは約4ミクロンであり、外観、染色性共に
優れたものであった。
【0100】(3)試験および評価結果 このようにして得られたレンズは実施例−1と同様の方
法で試験を行い、その結果を表1に示す。
【0101】実施例−7 (1)反射防止薄膜の形成 実施例−6で得られたレンズを酸素ガスによるイオンビ
ーム照射処理(加速電圧500V×60秒)を行った
後、基板から大気にむかって順に、SiO、Zr
、SiO、TiO、SiOの5層からなる反
射防止多層膜を真空蒸着法(真空器械工業(株)製:B
MC−1000)にて形成を行った。その際4層目のT
iOをイオンビームアシスト蒸着により成膜を行っ
た。蒸着各層の光学的膜厚は、最初のSiO、次のZ
rOとSiOの等価膜層がλ/4、TiO層がλ
/2、最上層のSiO層がλ/4となる様に形成し
た。なお、設計波長λは520nmとした。
【0102】得られた多層膜の反射干渉色は緑色を呈
し、全光線透過率は99%であった。
【0103】(2)試験および評価結果 このようにして得られたレンズは実施例−2と同様の方
法で試験を行い、その結果を表1に示す。
【0104】実施例−8 (1)塗液の調整 ブチルセロソルブ1830g、メタノール分散酸化錫−
酸化チタン−酸化ジルコニウム複合微粒子ゾル(重量%
比:76.5/20.5/3、固形分濃度20重量%、
日産化学工業(株)製HITシリーズ)5683gおよ
びγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン192
2gを混合した。この混合液に0.05N塩酸水溶液5
28gを攪拌しながら滴下し、4時間攪拌後一昼夜熟成
させた後、Al(Cを36gおよびLi
(C)を5g、シリコン系界面活性剤(日本
ユニカー(株)製、商品名「L−7001」)3gを添
加し4時間攪拌後一昼夜熟成させて塗液とした。
【0105】(2)塗布および硬化 このようにして得られた塗液で、アルカリ処理を施した
屈折率1.60眼鏡レンズ(セイコーエプソン(株)
製、セイコースーパールーシャスレンズ生地)に浸漬法
にて塗布を行った。引き上げ速度は、18cm/min
とした。塗布後80℃で20分間風乾した後130℃で
120分間焼成を行った。このようにして得られた硬化
被膜の厚みは約2ミクロンであり、外観に優れたもので
あった。
【0106】(3)反射防止薄膜の形成 上記の方法で得られたレンズを実施例−8と同様の方法
で反射防止膜を形成した。
【0107】得られた多層膜の反射干渉色は緑色を呈
し、全光線透過率は99%であった。
【0108】(4)試験および評価結果 このようにして得られたレンズは実施例−2と同様の方
法で試験を行い、その結果を表1に示した。なお、染色
性はハードコートレンズの状態で評価を行った。
【0109】比較例−1 実施例−1において、Li(C)を添加しな
いこと以外はすべて同様な方法でレンズに塗布を行っ
た。
【0110】このようにして得られたレンズを同様の方
法で試験を行い、その結果を表1に示した。
【0111】比較例−2 実施例−1において、Mg(ClOを添加しない
こと以外はすべて同様な方法でレンズに塗布を行った。
【0112】このようにして得られたレンズを実施例−
1と同様の方法で試験を行い、その結果を表1に示し
た。
【0113】比較例−3 実施例−3において、Fe(Cを添加せ
ず、Mn(Cの添加量を3gにしたこと
以外はすべて同様な方法でレンズに塗布を行った。
【0114】このようにして得られたレンズを実施例−
1と同様の方法で試験を行い、その結果を表1に示し
た。
【0115】比較例−4 実施例−3において、メタノール分散酸化錫−酸化チタ
ン−酸化ジルコニウム複合微粒子ゾルの代わりにメチル
セロソルブ分散二酸化セリウム−二酸化チタン−二酸化
ケイ素複合微粒子ゾル(触媒化成工業(株)製、商品名
「オプトレイク1832」固形分濃度20wt%)を使
用したこと以外はすべて同様な方法でレンズに塗布を行
なった。
【0116】このようにして得られたレンズを実施例−
1と同様の方法で試験を行ない、その結果を表1に示し
た。
【0117】比較例−5 実施例−1においてメタノール分散酸化錫−酸化チタン
−酸化ジルコニウム複合微粒子ゾルの代わりにメタノー
ル分散酸化錫−酸化タングステン複合微粒子ゾル使用し
たこと以外はすべて同様な方法でレンズに塗布を行なっ
た。
【0118】このようにして得られたレンズを実施例−
1と同様の方法で試験を行ない、その結果を表1に示し
た。
【0119】
【表1】
【0120】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
高屈折率塗膜の耐候性が飛躍的に向上しかつ塗液の複雑
な管理を要することなく塗液のポットライフを著しく長
くすることが可能となる。本発明は、プラスチックレン
ズ材料として、(メタ)アクリル樹脂をはじめとしてス
チレン樹脂、カーボネート樹脂、アリル樹脂、アリルカ
ーボネート樹脂、ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ
エーテル樹脂、ウレタン樹脂更に新たなモノマーやコモ
ノマーの重合体等各種機能をもった樹脂に応用し得る。
【0121】優れた生産性(複雑な塗液管理が不要なこ
とおよび塗液のポットライフが長いこと)および各種耐
久性を兼ね備えたプラスチック材料は、眼鏡レンズ、カ
メラレンズ、光ビーム蛍光レンズや光拡散用レンズとし
て民生用或いは産業用に広く応用することができる。更
に本発明は、ウォッチガラスやディスプレイ用カバーガ
ラス等の透明ガラスやカバーガラス等の光学用途の透明
プラスチック全般に応用ないし利用することも可能であ
り、工業上すこぶる有用である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の成分(A)および成分(B)を主成
    分とし、かつ、硬化触媒として、下記の成分(C)およ
    び成分(D)を含有することを特徴とするコーティング
    用組成物。 (A)酸化錫、酸化チタンおよび酸化ジルコニウムから
    構成される複合酸化物微粒子。 (B)一般式 【化1】 で表される有機ケイ素化合物(式中、Rは重合可能な
    反応基を有する有機基であり、Rは炭素数1〜6の炭
    化水素基であり、Xは加水分解性基であり、nは0ま
    たは1である。)。 (C)(イ)Fe(III)、Al(III)、Sn(IV)ま
    たはTi(IV)を中心金属とするアセチルアセトネー
    ト、 (ロ)過塩素酸マグネシウムまたは過塩素酸アンモニウ
    ム、 (ハ)脂肪族の飽和若しくは不飽和カルボン酸または芳
    香族カルボン酸またはその無水物、およびこれらの混合
    物、からなる群から選ばれる1種以上の化合物。 (D)Li(I)、Cu(II)、Mn(II)またはMn
    (III)を中心金属原子とするアセチルアセトネート。
  2. 【請求項2】前記成分(A)の複合酸化物微粒子の重量
    %比が、酸化錫60〜85、酸化チタン10〜30、酸
    化ジルコニウム1〜10であることを特徴とする請求項
    1記載のコーティング用組成物。
  3. 【請求項3】下記成分(E)で表される有機ケイ素化合
    物を含有する、請求項1または2に記載のコーティング
    用組成物。 (E)下記式で表される有機ケイ素化合物。 【化2】 (式中、RおよびRは炭素数1〜6の炭化水素基で
    あり、XおよびXは加水分解性基であり、Yはカー
    ボネート基またはエポキシ基を含有する有機基であり、
    kおよびmは0または1である。)
  4. 【請求項4】成分(F)として多官能性エポキシ化合物
    を含有する、請求項1乃至3のいずれかに記載のコーテ
    ィング用組成物。
  5. 【請求項5】基板上に、請求項1乃至4のいずれかに記
    載のコーティング用組成物の硬化物からなるコーティン
    グ被膜が形成され、さらにコーティング被膜の表面に無
    機物質からなる反射防止膜をさらに設けてなる複合構
    造。
  6. 【請求項6】前記基材が光学物品である、請求項5に記
    載の複合構造。
  7. 【請求項7】前記光学物品がメガネレンズである、請求
    項6に記載の複合構造。
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