JPH11168331A - 交流結合バッファ回路 - Google Patents

交流結合バッファ回路

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JPH11168331A
JPH11168331A JP9350247A JP35024797A JPH11168331A JP H11168331 A JPH11168331 A JP H11168331A JP 9350247 A JP9350247 A JP 9350247A JP 35024797 A JP35024797 A JP 35024797A JP H11168331 A JPH11168331 A JP H11168331A
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emitter
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collector
transistors
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オフセットの無い出力信号を得る。 【解決手段】 トランジスタ3のベース電流は、カレン
トミラー回路を構成するトランジスタ4により、トラン
ジスタ7のベース電流は、カレントミラー回路を構成す
るトランジスタ8により、それぞれ供給されると共に、
トランジスタ3のベースには、トランジスタ2のエミッ
タが接続されており、トランジスタ2のベースには、交
流入力信号が印加されるようになっていると共に、トラ
ンジスタ1により所定の直流電位とされている。一方、
トランジスタ7のベースには、トランジスタ6のエミッ
タが接続され、このトランジスタ6は、コクレタがアー
スに接続される一方、ベース電位がトランジスタ5によ
り、トランジスタ2のベースと同電位とされており、そ
の結果、トランジスタ3,7のエミッタは、同電位に保
持され、オフセットの無い交流結合バッファ回路が実現
されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆる交流結合
バッファ回路に係り、特に、出力特性の改善を図ったも
のに関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆる交流結合バッファ回路は、例え
ば、光センサの検出信号を電流・電圧変換して増幅出力
する電流・電圧変換増幅器の出力を、差動増幅器により
増幅する際、その電流・電圧変換増幅器と差動増幅器と
の間に設けられ、太陽光等の直流成分による電流・電圧
変換増幅器の出力電位の変動を、この交流結合バッファ
回路により吸収し、差動増幅器へは交流成分の変化のみ
を伝達するため等に用いられる。
【0003】図2は、このような従来の交流結合バッフ
ァ回路の一回路構成例が示されており、以下、同図を参
照しつつ、その構成等について概括的に説明する。この
交流結合バッファ回路は、いわゆる交流結合のためのコ
ンデンサC1を介して図示されない前段からの交流入力
信号が入力されるようになっており、終段の第10及び
第12のトランジスタ(Q10),(Q12)により緩衝増
幅され、それぞれのエミッタから出力1,出力2として
出力信号が次段へ入力されるようになっているものであ
る。
【0004】第10のトランジスタ(Q10)のベースに
は、いわゆるダイオード接続された第9のトランジスタ
(Q9)を介してカレントミラー回路を構成する第6の
トランジスタ(Q6)によるバイアス電流Ib10の供給
がなされるようになっている。そして、このカレントミ
ラー回路を構成する第5及び第6のトランジスタ(Q
5),(Q6)の電流は、微小電流源CSの出力電流Is
が第1及び第2のトランジスタ(Q1),(Q2)によ
るカレントミラー回路を介して第4のトランジスタ(Q
4)のエミッタ電流として供給され、さらに、そのエミ
ッタ電流の(1/hfe)倍された電流が供給されるよう
になっている。
【0005】また、第12のトランジスタ(Q12)のベ
ースにも、いわゆるダイオード接続された第8のトラン
ジスタ(Q8)を介して、カレントミラー回路を構成す
る第6のトランジスタ(Q6)によるバイアス電流I
b12の供給がなされるようになっている。
【0006】かかる構成において、第10のトランジス
タ(Q10)のエミッタからの出力1と、第12のトラン
ジスタ(Q12)のエミッタからの出力2の、それぞれの
直流電位は、第12のトランジスタ(Q12)のベースに
接続された直流バイアス電源DCbの電圧と、第8及び
第9のトランジスタ(Q8),(Q9)のベース・エミ
ッタ間電圧と、第10及び第12のトランジスタ(Q1
0),(Q12)のベース・エミッタ間電圧とで決定される
ものであり、特に、VBE8=VBE9及びVBE10=VBE12
成立した場合には、いわゆるオフセットの無い同一電位
となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来回路の場合、実際には次述するような理由によ
り、オフセットが生ずるという問題がある。すなわち、
直流バイアス電源DCbに、バイアス電流Ibiasが流入
するために、第8及び第9のトランジスタ(Q8),
(Q9)のそれぞれのコレクタ電流IC8,IC9が同一と
ならず、数nA程度の電流差が生じ、その結果、2つの
出力1,2間には、ΔVBE=Vt×ln(IC9/IC8)と
して表されるオフセットが生ずる。なお、ここで、Vt
は、いわゆる熱電圧、lnは、自然対数である。
【0008】そして、上述した回路においては、Ib10
=Ib12、IC8=Ib12+Ibias及びIC8=IC9が成立し
ているため、先のオフセット電圧ΔVBEは、ΔVBE>0
となる。例えば、先の回路例において、C1=30pF
とし、カットオフ周波数を10KHzとするため、入力
インピーダンスを530KΩと設定した場合、Vcc=5
V、直流バイアス電源によるバイアス電圧を3vとする
と、オフセット電圧ΔVBEは、約5mv程度となり、扱
う信号によっては、決して無視できない大きさである。
【0009】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
で、オフセットの無い、出力信号を得ることのできる交
流結合バッファ回路を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る交流結合バッファ回路は、エミッタホロワによる終段
を構成する第1の終段トランジスタと、エミッタホロワ
による終段を構成する第2の終段トランジスタとを具備
し、前記第1の終段トランジスタのエミッタ側から第1
の出力信号が、前記第2の終段トランジスタのエミッタ
側から第2の出力信号が、それぞれ得られるよう構成さ
れてなる交流結合バッファ回路であって、前記第1の終
段トランジスタのベースには、所定電流を供給する第1
のカレントミラー回路が接続されると共に、ベース電位
が所定の直流電圧に保持され、かつ、ベースに結合コン
デンサを介して交流入力信号が印加されるようコレクタ
接地された第1の入力段トランジスタのエミッタが接続
され、前記第2の終段トランジスタのベースには、所定
電流を供給する前記第1のカレントミラー回路が接続さ
れると共に、ベース電位が所定の直流電圧に保持される
ようコレクタ接地された第2の入力段トランジスタのエ
ミッタが接続され、前記第1及び第2の終段トランジス
タのエミッタには、同一の電流を供給する第2のカレン
トミラー回路が接続され、前記第1及び第2のカレント
ミラー回路は、同一の定電流源からの電流が流入される
よう構成されてなるものである。
【0011】かかる構成においては、第1及び第2の終
段トランジスタのベースに、カレントミラー回路を用い
て同一のベースバイアス電流が供給されるよう構成され
ると共に、第1の終段トランジスタのベースには、結合
コンデンサを介して交流信号が印加されるようにされる
一方、第1の入力段トランジスタのエミッタが接続され
る。そして、この第1の入力段トランジスタは、ベース
が所定電圧とされており、コレクタはアース接続された
ものとなっている。また、第2の終段トランジスタのベ
ースには、コレクタがアースされた第2の入力段トラン
ジスタのエミッタが接続され、この第2の入力段トラン
ジスタのベース電位は、先の第1の入力段トランジスタ
と同一の所定電位に保持されたものとなっている。その
ため、第1及び第2の終段トランジスタのベース電位
は、同一となり、それ故、それぞれのエミッタも同一電
位となり、従来と異なり、オフセットの無い出力状態
で、次段に接続される差動増幅器へ対して直流結合が可
能となるものである。
【0012】特に、第1の入力段トランジスタのベース
には、第1のバイアス設定用トランジスタのエミッタ
が、第2の入力段トランジスタのベースには、第2のバ
イアス設定用トランジスタのエミッタがそれぞれ接続さ
れ、前記第1及び第2のバイアス設定用トランジスタの
各々のコレクタは、共に接地される一方、各々のベース
は相互に接続されて所定の直流電圧が印加されるよう構
成され、前記第1及び第2の入力段トランジスタのベー
スが同一の直流電位に保持されるよう構成されてなるも
のが好適である。
【0013】かかる構成においては、第1及び第2のバ
イアス設定用トランジスタとしてその特性が同一のもの
を用いることで、第1及び第2の入力段トランジスタの
ベース電位を容易に同一とする結果を得ることができる
ものである。
【0014】また、第1のカレントミラー回路は、ダイ
オード接続されたトランジスタと、このダイオード接続
されたトランジスタとベースが相互に接続された2つの
トランジスタとを具備してなり、前記ダイオード接続さ
れたトランジスタのエミッタは、電源ラインに、コレク
タは、定電流源の一端に、それぞれ接続される一方、前
記2つのトランジスタは、各々のエミッタがそれぞれ抵
抗器を介して電源ラインに接続され、前記2つのトラン
ジスタの内、一方のトランジスタのコレクタは、第1の
終段トランジスタのベースへ、他方のトランジスタのコ
レクタは、第2の終段トランンジスタのベースへ、それ
ぞれ接続されてなり、第2のカレントミラー回路は、ダ
イオード接続されたトランジスタと、このダイオード接
続されたトランジスタとベースが相互に接続された2つ
のトランジスタとを具備してなり、前記第2のカレント
ミラー回路のダイオード接続されたトランジスタのコレ
クタは、前記定電流源の他端に、エミッタは、アース
に、それぞれ接続される一方、前記第2のカレントミラ
ー回路の2つのトランジスタは、各々のエミッタがアー
スに接続される一方、一方のトランジスタのコレクタ
は、第1の終段トランジスタのエミッタに、他方のトラ
ンジスタのコレクタは、第2の終段トランジスタのエミ
ッタに、それぞれ接続されてなるよう構成されたものが
好適である。
【0015】かかる構成においては、特に、第2のカレ
ントミラー回路に対して、ベース電流補償用トランジス
タを付加する構成とすると、より好適である。すなわ
ち、第2のカレントミラー回路のダイオード接続された
トランジスタのベースに、ベース電流補償用トランジス
タのエミッタを、ダイオード接続されたトランジスタの
コレクタに、ベース電流補償用トランジスタのベース
を、それぞれ接続する一方、ベース電流補償用トランジ
スタのコレクタを電源ラインに接続したものとするのが
好適である。これにより、カレントミラー回路による安
定した電流供給が行え、ひいては、出力特性のさらなる
安定化が図られることとなるものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1を参照しつつ説明する。なお、以下に説明する
部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明
の趣旨の範囲内で種々改変することができるものであ
る。最初に、回路構成について説明すれば、この交流結
合バッファ回路は、第1の出力端子23から第1の出力
信号を得るための第1の増幅回路部30と、第2の出力
端子24から第2の出力信号を得るための第2の増幅回
路部31とに大別されてなり、両者は基本的な構成が同
一のもの、すなわち、換言すれば、いわゆるコンプリメ
ンタリな回路構成を有するものとなっている。
【0017】すなわち、第1の増幅回路部30は、第1
の終段トランジスタとしてのnpn形の第3のトランジ
スタ(図1においては「Q3」と表記)3を有してな
り、そのコレクタは電源電圧Vccが供給される電源ライ
ンに接続される一方、そのエミッタは、第1の出力端子
23に接続されると共に、後述する第9のトランジスタ
(図1においては「Q9」と表記)9と共にいわゆる第
2のカレントミラー回路を構成するnpn形の第12の
トランジスタ(図1においては「Q12」と表記)12の
コレクタに接続されており、この第3のトランジスタ3
は、いわゆるエミッタホロワを構成するものとなってい
る。
【0018】そして、第3のトランジスタ3のベースに
は、後述する第11のトランジスタ(図1においては
「Q11」と表記)11と共に第1のカレントミラー回路
を構成するpnp形の第4のトランジスタ(図1におい
ては「Q4」と表記)4のコレクタが接続されると共
に、pnp形の第2のトランジスタ(図1においては
「Q2」と表記)2のエミッタが接続されている。
【0019】第1の入力段トランジスタとしての第2の
トランジスタ2は、そのコレクタがいわゆる回路アース
(図1においては「AGND」と表記)に接続される一
方、そのベースには、結合コンデンサ(図1においては
「C1」と表記)15を介して交流入力信号が印加され
るようになっている。また、この第2のトランジスタ2
のベースには、第1のバイアス設定用トランジスタとし
てのpnp形の第1のトランジスタ(図1においては
「Q1」と表記)1のエミッタが接続されている。そし
て、この第1のトランジスタ1のコレクタは、回路アー
スに接続される一方、ベースは、電源ラインと回路アー
スとの間に直列接続された第1及び第2の抵抗器(図1
においては、それぞれ「R1」、「R2」と表記)1
6,17の相互の接続点に接続されており、これによっ
て、第2のトランジスタ2のベースは、後述するように
所定の直流バイアス電圧に保持されるようになってい
る。
【0020】一方、pnp形の第11のトランジスタ1
1は、第4のトランジスタ4及びpnp形の第8のトラ
ンジスタ(図1においては「Q8」と表記)8と共に、
いわゆる第1のカレントミラー回路を構成するものとな
っている。すなわち、第11のトランジスタ11のベー
スとコレクタとは、相互に接続されると共に、第4及び
第8のトランジスタ4,8のベースに接続される一方、
第11のトランジスタ11のエミッタは、電源ラインに
接続されている。また、第4のトランジスタ4のエミッ
タは、第3の抵抗器(図1においては「R3」と表記)
18を介して、第8のトランジスタ8は、第4の抵抗器
(図1においては「R4」と表記)19を介して、共に
電源ラインへ接続されている。
【0021】さらに、第11のトランジスタ11のコレ
クタは、定電流源22の一端に接続されており、この定
電流源22の他端は、エミッタが回路アースに接続され
たnpn形の第9のトランジスタ9のコレクタに接続さ
れている。この第9のトラジンスタ9は、第12のトラ
ンジスタ12及びnpn形の第13のトランジスタ(図
1においては「Q13」と表記)13と共に、第2のカレ
ントミラー回路を構成するようになっているもので、そ
のベースは、第12及び第13のトランジスタ12,1
3のベースと接続されており、これら第12及び第13
のトランジスタ12,13のエミッタは、共に回路アー
スに接続されている。
【0022】また、第9のトランジスタ9のベースに
は、ベース電流補償用トランジスタとしてのnpn形の
第10のトランジスタ(図1においては「Q10」と表
記)10のエミッタが、第9のトランジスタ9のコレク
タには、第10のトランジスタ10のベースが、それぞ
れ接続されると共に、第10のトランジスタ10のコレ
クタは、電源ラインに接続されて、第9、第12及び第
13のトランジスタ9,12,13のいわゆるベース電
流の補償がこの第10のトランジスタ10によりなされ
るようになっている。
【0023】一方、第2の増幅回路部31は、第2の終
段トランジスタとしてのnpn形の第7のトランジスタ
(図1においては「Q7」と表記)7を有してなり、そ
のコレクタは電源電圧Vccが供給される電源ラインに接
続される一方、そのエミッタは、第2の出力端子24に
接続されると共に、第13のトランジスタ13のコレク
タに接続されており、この第7のトランジスタ7は、い
わゆるエミッタホロワを構成するものとなっている。
【0024】そして、第7のトランジスタ7のベースに
は、pnp形の第8のトランジスタ8のコレクタが接続
されると共に、pnp形の第6のトランジスタ(図1に
おいては「Q6」と表記)2のエミッタが接続されてい
る。第2の入力段トランジスタとしての第6のトランジ
スタ6は、そのコレクタがいわゆる回路アースに接続さ
れる一方、そのベースには、第2のバイアス設定用トラ
ンジスタとしてのpnp形の第5のトランジスタ(図1
においては「Q5」と表記)5のエミッタが接続されて
おり、この第5のトランジスタ5のベースは、先の第1
及び第2の抵抗器16,17の相互の接続点に第1のト
ランジスタ1のベースと共に接続される一方、コレクタ
は、回路アースに接続されている。
【0025】そして、上記構成の交流結合バッファ回路
の後段には、非反転増幅回路32が直流結合されてい
る。すなわち、非反転増幅回路32は、演算増幅器25
を用いてなり、その非反転入力端子に交流結合バッファ
回路の第1の出力端子23が、反転入力端子に第2の出
力端子24が第5の抵抗器(図1においては「R5」と
表記)20を介して、それぞれ接続される一方、演算増
幅器25の非反転入力端子と出力端子との間には、帰還
用の第6の抵抗器(図1においては「R6」と表記)2
1が接続されている。
【0026】上記構成の交流結合バッファ回路は、実際
には、いわゆるIC化されるのが好適で、このため、結
合コンデンサ15は、IC内蔵可能な容量値が選択され
る必要がある。例えば、具体的には、10pF程度が好
適である。また、他の構成要素であるトランジスタ、抵
抗もIC化のため、公知・周知のいわゆる半導体技術に
より実現されるものである。
【0027】次に、上記構成における動作について主要
部における解析的な説明と共に説明する。最初に、第1
及び第2の出力端子23,24における出力電位につい
て説明すれば、次述するようになる。まず、第1の出力
端子23の電位については、以下のように導かれる。第
2のトランジスタ2のベース電位について見れば、第1
のトランジスタ1のベースが第1及び第2の抵抗器1
6,17の相互の接続点に接続されており、この接続点
には、これら第1及び第2の抵抗器16,17による電
源電圧Vccのいわゆる分圧電圧が生ずることから、第2
のトランジスタ2のベース電位は、第1のトランジスタ
1のベース電位、すなわち、上述の分圧電圧より第1の
トランジスタ1のベース・エミッタ間電圧VBE1だけ高
い電位となる。
【0028】そして、第3のトランジスタ3には、第2
のトランジスタ2のエミッタが接続されており、この第
3のトランジスタ3のエミッタに第1の出力端子23が
接続されていることから、第1の出力端子23における
電位は、第2のトランジスタ2のベース電位に第2のト
ランジスタ2のベース・エミッタ間電圧VBE2を加え、
さらに、第3のトランジスタ3のベース・エミッタ間電
圧VBE3だけ差し引いたものとなる。
【0029】一方、第2の出力端子24の電位について
は、以下のように導かれる。まず、第6のトランジスタ
6のベース電位について考えると、第5のトランジスタ
5のエミッタが接続される一方、この第5のトランジス
タ5のベースは、第1のトランジスタ1と共に、第1及
び第2の抵抗器16,17の相互の接続点に接続されて
いることから、第6のトランジスタ6のベース電位は、
先の第1及び第2の抵抗器16,17による分圧電圧よ
り第5のトランジスタ5のベース・エミッタ間電圧V
BE5だけ高い電位となる。
【0030】そして、第6のトランジスタ6のエミッタ
が第7のトランジスタ7のベースに接続され、第7のト
ランジスタ7のエミッタに第2の出力端子24が接続さ
れていることから、第2の出力端子24の電位は、第6
のトランジスタ6のベース電位に第6のトランジスタ6
のベース・エミッタ間電圧VBE6を加え、さらに、第7
のトランジスタ7のベース・エミッタ間電圧VBE7を差
し引いたものとなる。
【0031】ところで、この回路がIC化されたもの
で、各トランジスタが十分にいわゆるペア性を配慮して
レイアウトされたものとすると、各々のベース・エミッ
タ間電圧VBEが相等しいものとすることができる。ま
た、定電流源22により電流供給を受ける第4、第8及
び第11のトランジスタ4,8,11により構成される
カレントミラー回路において、第4及び第8のトランジ
スタ4,8のコレクタ電流が等しく、さらに、同じく定
電流源22により電流供給を受ける第9、第12及び第
13のトランジスタ9,12,13により構成されるカ
レントミラー回路においては、第12及び第13のトラ
ンジスタ12,13のコレクタ電流とが等しいとする
と、下記するような関係が成立する。
【0032】第1のトランジスタ1のベース・エミッタ
間電圧VBE1=第6のトランジスタ6のベース・エミッ
タ間電圧VBE6
【0033】第2のトランジスタ2のベース・エミッタ
間電圧VBE2=第6のトランジスタ6のベース・エミッ
タ間電圧VBE6
【0034】第3のトランジスタ3のベース・エミッタ
間電圧VBE3=第7のトランジスタ7のベース・エミッ
タ間電圧VBE7
【0035】したがって、第1の出力端子23の電位
と、第2の出力端子24の電位とは、等しいものとな
り、そのため、この交流結合バッファ回路は、次段の非
反転増幅回路32へ対して、オフセットの無い信号を直
流結合により伝達することができるものとなる。
【0036】次に、この交流結合バッファ回路の入力イ
ンピーダンスについて説明する。最初に、結合コンデン
サ15と、この交流結合バッファ回路の入力インピーダ
ンスZinとにより構成されるハイパスフィルタにおける
カットオフ周波数fcを考えると、カットオフ周波数fc
は、次のようにして求められる。
【0037】fc=1/(2π×C1×Zin)
【0038】ここで、C1は、結合コンデンサ15の容
量値、Zinは、第2のトランジスタ2のベース側から回
路を見た場合の入力インピーダンスである(図1参
照)。
【0039】仮に、伝達する交流信号の周波数帯域を1
0KHz以上とし、結合コンデンサ15の容量値を、I
Cに内蔵可能な値、例えば、10pFとした場合、上述
の式より、入力インピーダンスZinは、1.6MΩ以上
必要となる。
【0040】この交流結合バッファ回路の入力インピー
ダンスZinは、ベース接地で用いられている第1のトラ
ンジスタ1のエミッタ側から見た入力インピーダンスr
01とエミッタホロワで用いられている第2のトランジス
タ2のベース側から見た入力インピーダンスr02とが並
列接続された状態におけるいわゆる並列値として算出さ
れる。ここで、入力インピーダンスr01は、第1のトラ
ンジスタ1のエミッタ抵抗reであり、これは、トラン
ジスタ回路における小信号解析のためのいわゆる小信号
ハイブリットπ型等価回路をベースにして導出される下
記する式1により求めることができる。
【0041】 r01=re=rπ1/(1+gm×rπ1)・・・(式1)
【0042】ここで、gmは、コンダクタンスであり、
rπ1は、ベース接地の小信号ハイブリットπ型等価回
路における、入力側から見た入力抵抗であり、いわゆる
テブナンの等価抵抗として表されるもので、第1のトラ
ンジスタ1における値である。そして、gmは、gm=I
c/Viとして求められるもので、Icは、コレクタ電
流、Viは入力電圧である。また、一般に、入力抵抗r
πは、rπ=β/gmとして求められ、ここで、βは、
小信号電流利得である。
【0043】これらの条件から、先の式1を整理して、
01を求める式として、下記する式2を得る。
【0044】 r01=rπ1/(1+βpnp)・・・(式2)
【0045】ここで、βpnpは、この交流結合バッファ
回路に用いられたpnp形トランジスタの小信号電流利
得である。例えば、βpnp=65、Ic=14nAとした
場合の入力インピーダンスr01を式2より求めてみる
と、r01=1.807MΩとなる。
【0046】次に、入力インピーダンスr02は、エミッ
タホロワ回路を構成する第2のトランジスタ2の入力抵
抗Riであり、先のr01の場合と同様に、いわゆる小信
号ハイブリットπ型等価回路をベースにして導出される
下記する公式である式3により求めることができる。
【0047】 r02=Ri=rπ+RL(1+β)・・・(式3)
【0048】ここで、RLは、負荷抵抗であり、この交
流結合バッファ回路の場合、第3のトランジスタ3のベ
ース側から見た入力インピーダンスr03と第4のトラン
ジスタ3のコレクタ側からみた入力インピーダンスr04
とのいわゆる並列値として表されるものである。rπ
を、第2のトランジスタ2の入力抵抗を表すrπ2に書
き換え、上述の条件を考慮して先の式3を整理すると下
記する式4を得る。
【0049】 r02=rπ2+{(r03×r04)/(r03+r04)}(1+βpnp)・・・(式 4)
【0050】ここで、r03は、大凡r03≒β(VA/Ic
3)と求めることができ、VAは、いわゆるアーリー電圧
である。例えば、この交流結合バッファ回路におけるn
pn形トランジスタの小信号電流利得βnpnを、βnpn
110、VAをVA=42vとする。また、定電流源22
の出力電流Is=8μAであるとすると、第3のトラン
ジスタ3のコレクタ電流Ic3は、略エミッタ電流に等し
く、このエミッタ電流は、カレントミラー回路を構成す
る第12のトランジスタ12により供給される電流、す
なわち、定電流源22の出力電流に等しいものであるの
で、Ic3=Is=8μAとなる。これらの条件より、r
03を先の近似式により求めると、r03=590MΩと求
められる。
【0051】一方、入力インピーダンスr04は、エミッ
タ側に負帰還抵抗器としての第3の抵抗器18が設けら
れた第4のトランジスタ4のエミッタ接地における出力
抵抗Roとして求められるものである。すなわち、Ro=
A/Ic{1+gm(rπ×RE)/(rπ+RE)}と
して求められるものである。ここで、REは、エミッタ
に接続された抵抗器の値であり、第4のトランジスタ4
の場合、第3の抵抗器18の抵抗値(例えば50KΩ)
である。仮に、pnp形トランジスタのVA=10v、
第4のトランジスタ4のコレクタ電流Ic=1μAとし
た場合の入力インピーダンスr04を、上述の出力抵抗R
oを表す式より求めれば、r04=29MΩと求められ
る。
【0052】これらの数値を用いて、式4により、入力
インピーダンスr02を求めてみると、r02=1.65M
Ω+{(590MΩ×29MΩ)/(590MΩ+29
MΩ)}(1+65)=1.83MΩとなる。したがっ
て、既に述べたように、入力インピーダンスZinは、r
01とr02のいわゆる並列抵抗値、Zin=(r01×r02
/(r01+r02)として求められるものであり、上述の
ようにして求められた具体値をこれに代入してZinを算
出すれば、Zin=1.805MΩと求められる。
【0053】ここで、このZin=1.805MΩにおけ
る、結合コンデンサ15とZinで構成されるハイパスフ
ィルタのカットオフ周波数fcを求めて見ると、fc=
8.84KHzとなる。これは、先に仮定した伝達する
交流信号の周波数帯域を10KHz以上とするという条
件を十分満足するものである。すなわち、この交流結合
バッファ回路により、10KHz以上の交流信号がオフ
セットなしに、次段の非反転増幅回路32へ直流結合に
より伝達されることとなる。
【0054】なお、上述した回路においては、いわゆる
バイポーラトランジスタを用いたが、他のトランジス
タ、例えば、FET等を用いても同様に適用されるもの
である。
【0055】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明によれば、
2つの終段トランジスタのベースバイアス電流を供給す
るカレントミラー回路を構成する2つのトランジスタの
コレクタ電流の誤差が生ずることのないような構成とす
ることにより、従来と異なり、2つの終段トランジスタ
のベース電位が同一に保たれ、ひいては、エミッタ電位
が同一となるので、それぞれの終段トランジスタからの
出力にオフセットが生ずることのない交流結合バッファ
回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における回路構成例を示す
回路図である。
【図2】従来の回路構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
1…結合コンデンサ 23…第1の出力端子 24…第2の出力端子 30…第1の増幅回路部 31…第2の増幅回路部 32…非反転増幅回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エミッタホロワによる終段を構成する第
    1の終段トランジスタと、エミッタホロワによる終段を
    構成する第2の終段トランジスタとを具備し、前記第1
    の終段トランジスタのエミッタ側から第1の出力信号
    が、前記第2の終段トランジスタのエミッタ側から第2
    の出力信号が、それぞれ得られるよう構成されてなる交
    流結合バッファ回路であって、 前記第1の終段トランジスタのベースには、所定電流を
    供給する第1のカレントミラー回路が接続されると共
    に、ベース電位が所定の直流電圧に保持され、かつ、結
    合コンデンサを介してベースに交流入力信号が印加され
    るようコレクタ接地された第1の入力段トランジスタの
    エミッタが接続され、 前記第2の終段トランジスタのベースには、所定電流を
    供給する前記第1のカレントミラー回路が接続されると
    共に、ベース電位が所定の直流電圧に保持されるようコ
    レクタ接地された第2の入力段トランジスタのエミッタ
    が接続され、 前記第1及び第2の終段トランジスタのエミッタには、
    同一の電流を供給する第2のカレントミラー回路が接続
    され、 前記第1及び第2のカレントミラー回路は、同一の定電
    流源からの電流が流入されるよう構成されてなることを
    特徴とする交流結合バッファ回路。
  2. 【請求項2】 第1の入力段トランジスタのベースに
    は、第1のバイアス設定用トランジスタのエミッタが、
    第2の入力段トランジスタのベースには、第2のバイア
    ス設定用トランジスタのエミッタがそれぞれ接続され、 前記第1及び第2のバイアス設定用トランジスタの各々
    のコレクタは、共に接地される一方、各々のベースは相
    互に接続されて所定の直流電圧が印加されるよう構成さ
    れ、前記第1及び第2の入力段トランジスタのベースが
    同一の直流電位に保持されるよう構成されてなることを
    特徴とする請求項1記載の交流結合バッファ回路。
  3. 【請求項3】 第1のカレントミラー回路は、ダイオー
    ド接続されたトランジスタと、このダイオード接続され
    たトランジスタとベースが相互に接続された2つのトラ
    ンジスタとを具備してなり、 前記ダイオード接続されたトランジスタのエミッタは、
    電源ラインに、コレクタは、定電流源の一端に、それぞ
    れ接続される一方、 前記2つのトランジスタは、各々のエミッタがそれぞれ
    抵抗器を介して電源ラインに接続され、前記2つのトラ
    ンジスタの内、一方のトランジスタのコレクタは、第1
    の終段トランジスタのベースへ、他方のトランジスタの
    コレクタは、第2の終段トランンジスタのベースへ、そ
    れぞれ接続されてなり、 第2のカレントミラー回路は、ダイオード接続されたト
    ランジスタと、このダイオード接続されたトランジスタ
    とベースが相互に接続された2つのトランジスタとを具
    備してなり、 前記第2のカレントミラー回路のダイオード接続された
    トランジスタのコレクタは、前記定電流源の他端に、エ
    ミッタは、アースに、それぞれ接続される一方、 前記第2のカレントミラー回路の2つのトランジスタ
    は、各々のエミッタがアースに接続される一方、一方の
    トランジスタのコレクタは、第1の終段トランジスタの
    エミッタに、他方のトランジスタのコレクタは、第2の
    終段トランジスタのエミッタに、それぞれ接続されてな
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の交流結合バッ
    ファ回路。
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