JPH11235779A - 合成樹脂製積層シート - Google Patents

合成樹脂製積層シート

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JPH11235779A
JPH11235779A JP3902398A JP3902398A JPH11235779A JP H11235779 A JPH11235779 A JP H11235779A JP 3902398 A JP3902398 A JP 3902398A JP 3902398 A JP3902398 A JP 3902398A JP H11235779 A JPH11235779 A JP H11235779A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 立体的で深みのある外観を有する合成樹脂製
製積層シートを提供すること。 【解決手段】 ホワイトパールチップ1と、真珠顔料2
と、透明合成樹脂組成物3とからなり、前記ホワイトパ
ールチップ、真珠顔料および透明合成樹脂組成物を均一
に混合し、カレンダー加工あるいは押出し加工によりシ
ート化し、この透明シートaを有色の合成樹脂製シート
bの表面に積層した合成樹脂製積層シートAを形成す
る。そのホワイトパールチップの粒径が2〜4mm、真珠
顔料の粒径が5〜10μm であり、透明または有色透明
合成樹脂組成物中の合成樹脂100重量部に対しホワイ
トパールチップを0.5〜2.0重量部、真珠顔料を
0.75〜1.50重量部配合し、さらにシートAの表
面につや出し加工,エンボス加工のいずれか一方又は両
方を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は合成樹脂製シート、
さらに詳しくは床材、壁装材、自動車内装材、雑貨資材
などとして使用される立体的で深みのある外観を有する
合成樹脂製積層シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、床材や壁装材などとして使用する
合成樹脂製シートには多くの場合、印刷、エンボス、チ
ップ散布などにより装飾を施される。印刷では多彩な模
様を表現することができるが、立体感に欠けるため表面
に凹凸をつけるエンボス処理をしたり、また表面の透明
層に有色チップを散布して立体感を表現するといった方
法がとられてきた。特にチップ散布による立体感の表現
は多く試みられ、たとえば実開平3−72430号公報
には表層にパールフレークと着色透明チップを配合した
内装材、実開昭53−106031号公報にはオーバー
レイ層に光輝性物を混入したタイル、特開平3−631
34号公報にはパール色小片と虹彩色小片を混入した内
装材について記載されている。これらはその1個の存在
が目視で確認できる大きさの物質を配合したことによる
立体感があってもいわゆる深み感が乏しいものであっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は従来と異なった意匠性が常に求められてお
り、より高度な意匠性を備えた独特な色調を保ち立体的
で深みのある外観を有する合成樹脂製積層シートを提供
することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明が上記課題を解決
するために講じた手段は請求項1の発明ではホワイトパ
ールチップと真珠顔料と透明合成樹脂組成物とを均一に
混合してカレンダー加工あるいは押出し加工によりシー
ト化し、このシートを有色の合成樹脂シートの表面に積
層したことであり、請求項2の発明においては前記ホワ
イトパールチップの粒径が2〜4mm、真珠顔料の粒径が
5〜10μm であり、透明合成樹脂組成物中の合成樹脂
100重量部に対しホワイトパールチップを0.5〜
2.0重量部、真珠顔料を0.75〜1.50重量部配
合したことであり、請求項3の発明ではこのシートの表
面につや出し加工、エンボス加工のいずれか一方又は両
方を施したことである。
【0005】
【作用】上記請求項1の発明によって立体感と深みのあ
る独特の色調があって意匠性の優れた外観を有する合成
樹脂製積層シートが得られ、請求項2の発明によって請
求項1の発明より立体感と深みが増大した高い意匠性を
備えた合成樹脂製積層シートとすることができ、請求項
3の発明によってさらに立体感と深みの高い意匠性を付
与することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施形態につい
て図面に基づいて具体的に説明する。本発明に用いるホ
ワイトパールチップ1とは真珠顔料をコーティングした
ポリエチレンテレフタレート製フィルムの裁断片や雲母
薄片などの、偏平な形状で光の一部を反射する半反射性
の半透明で燐片状の外観を持つことを特徴とする物質で
あり、真珠顔料2は高屈折率の薄板状で結晶粒子からな
るもの(塩基性炭酸鉛,塩化酸化ビスマス,天然パール
エッセンスなど)や低屈折率の薄板状粒子(雲母)の表
面を高屈折率の薄層(酸化チタン,酸化鉄)で被覆した
もの(酸化チタン被覆雲母,酸化鉄被覆雲母など)であ
って、一般に市販されている粉体状で真珠光沢を持つも
のを使用するが、樹脂内に顔料を分散させたマスターバ
ッチや液体中に分散させたエマルジョンタイプのものも
使用できる。また、透明合成樹脂組成物3とはポリ塩化
ビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂などの合成樹脂に
加工上あるいは性能上の必要性から種々の添加剤、すな
わち可塑剤、着色剤や安定剤などを適宜配合した無色透
明又は有色透明なもので、その配合量にとくに制限はな
いが、着色剤についてはシートに加工した場合に、この
シートを通して他の物体が視認できる程度の透明性を有
する範囲で配合する必要がある。
【0007】まず、ホワイトパールチップ1と、真珠顔
料2と、透明合成樹脂組成物3とを均一に混合し、それ
をカレンダー加工又は押出し加工によりシート化して無
色又は有色な透明シートaを形成する。このカレンダー
加工又は押出し加工によるシート化によって、ホワイト
パールチップ1は透明合成樹脂組成物3の流れ方向に配
向し、流れ方向に対してほぼ平行にかつ層状に配置さ
れ、真珠顔料2は全体に均一に分散され、立体感があっ
て深みのあるシートとなるが、ホワイトパールチップ1
の一部をシートの表面に露出させることもある。このシ
ートaの厚みに制限はないが床材や内装材に用いる場合
は0.2〜2.0mm程度が好ましい。この透明シートa
は該シートaを通して次工程で積層する有色シートbの
表面が視認できる透明性を有していることが必要であ
る。
【0008】さらに得られた積層シートAが、より立体
的で深みのある良好な外観を呈するにはホワイトパール
チップ1の粒径を2〜4mm、真珠顔料2の粒径を5〜1
0μm とし、透明合成樹脂組成物3中の合成樹脂100
重量部に対してホワイトパールチップを0.5〜2.0
重量部、真珠顔料を0.75〜1.50重量部を配合し
た透明合成樹脂組成物を用いることが好ましい。この範
囲以外では範囲内の場合に比べて外観がやや平板的にな
って深みにやや乏しいものとなる。ホワイトパールチッ
プの粒径が4mmを超えたり、真珠顔料の粒径が10μm
を超えると、加工時にブツが出やすくなり、ホワイトパ
ールチップの粒径を2mm未満としたり、真珠顔料の粒径
を5μm 未満にすると、十分な立体的で深みのある外観
が乏しなくなり、また、配合量は合成樹脂100重量部
に対してホワイトパールチップが2.0重量部を超えた
り、真珠顔料が1.50重量部を超えるとシートaの透
明性が不足し立体的ではあるが十分でなく、ホワイトパ
ールチップが0.50重量部未満、真珠顔料0.75重
量部未満では、透明性があり立体的で多少の深みはある
が、立体感と十分な深みのあるものではない。
【0009】前記の透明シートaには下地層となる有色
シートbの表面が視認できる透明性を有する範囲で他の
装飾用配合材を加えることができる。具体的には短繊
維、小型有色チップなどが有効であるが、これらは加工
中に溶解すると意匠性が悪化するので、シートaを構成
する合成樹脂組成物3として塩化ビニル系樹脂を用いる
場合はこれより高融点のポリエステル繊維やポリエチレ
ンテレフタレートチップを用いることが好ましい。
【0010】次に、別途製造した有色の合成樹脂製有色
シートbの表面に前記の透明シートaを積層して合成樹
脂製積層シートAとする。有色の合成樹脂製シートbは
積層する面が有色であればどのようなものでも使用可能
であり、模様が施してあってもよく、厚みにも制限がな
い。また積層方法も積層後接合面が透明に保てるもので
あれば熱ラミネートや接着など通常使用される手法を制
限なく利用できる。
【0011】このようにして製造した合成樹脂製積層シ
ートAはホワイトパールチップ1と真珠顔料2を配合し
た透明又は有色の透明シートaを通して、積層した有色
の合成樹脂製シートbの表面を視認することになり、こ
れらの相乗効果で立体的で深みのある外観とすることが
できる。
【0012】合成樹脂製積層シートAの表面につや出し
加工、エンボス加工のいずれか一方又は両方を追加する
とさらに高い意匠性を付与することができる。すなわ
ち、積層シートAをつや出しロールあるいはエンボスロ
ールなどに通過させることにより、その表面につやや凹
凸模様を付加し、これらの加工を行わない場合とは異な
った意匠を与えることができる。つや出し加工やエンボ
ス加工はロール加工だけでなく、プレス加工でも可能で
ある。
【0013】また、製品の最終形態は長尺状、タイル状
など顧客の要求に応じて選択することができると共に透
明シートaの表面に紫外線硬化型塗料などの任意な表面
処理を施すことや着色合成樹脂シートbの裏面に紙、布
地や合成樹脂層などのいわゆる裏打層を設けることも任
意である。
【0014】
【実施例】本発明の積層シートの製造法を具体的に説明
する。表1に示すポリ塩化ビニル樹脂組成物を混練りし
た後カレンダー加工を行い厚さ0.5mmの透明シートa
とした。別に表2に示すポリ塩化ビニル樹脂組成物を混
練り後カレンダー加工を行い厚さ0.4mmの有色合成樹
脂シートbとし、これら両シートを熱ラミネートで貼り
合わせて積層シートAとし、さらにつや出しロールに通
過させ表面に光沢を与えた。製造は当業者において通常
使用される手法で問題なく行うことができた。実施例1
のように、ホワイトパールチップ2重量部、真珠顔料1
重量部を配合したものは加工性、外観とも非常に良好
で、立体的で深みのある外観を表現することができた。
実施例2のようにホワイトパールチップおよび真珠顔料
を実施例1より多量に配合したものは加工性が悪かった
し、得られた外観は立体感と深みがあるものの、実施例
1よりやや劣るものであった。また、実施例3のように
ホワイトパールチップおよび真珠顔料を少量配合したも
のは加工性は良好だが、外観は立体感と深みがあるもの
の、やはり実施例1よりやや劣るものであった。これに
対して比較例1のように真珠顔料を配合せずホワイトパ
ールチップだけを配合したものは外観的には立体感があ
るものの深みに欠けた。また、比較例2においてはホワ
イトパールチップを配合せず真珠顔料だけを配合したも
のは立体感を表現できなかった。
【0015】
【表1】
【0016】 表2 ポリ塩化ビニル樹脂 100重量部 フタル酸ジ−2−エチルヘキシル 40重量部 エポキシ化大豆油 1.5重量部 安定剤 3重量部 充填剤 30重量部 着色剤 4重量部
【0017】
【発明の効果】本発明の請求項1はホワイトパールチッ
プと、真珠顔料と、透明合成樹脂組成物とからなり、前
記ホワイトパールチップ、真珠顔料および透明合成樹脂
組成物を均一に混合し、カレンダー加工あるいは押出し
加工によりシート化し、この透明シートを有色の合成樹
脂製シートの表面に積層したことで、積層シートに入射
した光は透明シートの表面、ホワイトパールチップの表
面、真珠顔料の表面、有色合成樹脂製シートの表面と多
くの部位で反射し、さらにホワイトパールチップに当っ
た光は一部は反射せずに透過し、下部に位置するホワイ
トパールチップ、真珠顔料、有色シートに当ってから反
射するといった現象が生じるので光路長に差が生じ、さ
らにホワイトパールチップによる乱反射もあり、見る方
向により模様が異なって、高度な意匠性を備えた独特な
色調を保ち、より立体的で深みのある外観を呈する積層
シートを得ることができる。
【0018】本発明ではホワイトパールチップに加え、
目視ではその1個1個の存在が到底確認できない大きさ
であるが、染料のように媒体に溶け込まず、組成物中で
独立して存在する性質を持つ真珠顔料を配合した透明合
成樹脂組成物からシートを製造し、これを有色の合成樹
脂シートに積層することにより立体感と深みのある外観
を有する合成樹脂製積層シートが得られる。そしてこの
効果はホワイトパールチップと真珠顔料の組み合わせに
おいてのみ発揮され、他のチップや顔料を配合しても効
果を生じない。さらにこの効果はホワイトパールチップ
と真珠顔料と透明合成樹脂を均一に混合しカレンダー加
工あるいは押出し加工によりシート化したことによって
生じるのであって、プレス加工でシート化した場合には
良い結果が得られない。これは加工段階でホワイトパー
ルチップが樹脂の流れによってある程度規則的に配列す
るため、流れ方向に配向し、流れ方向に対してほぼ平行
にかつ層状に配置されることによる。また、ホワイトパ
ールチップの一部がシートの表面に露出するように加工
した場合にはチップにより凹凸が生じ、表面がざらつい
た煉瓦調ないしはコンクリートブロックのような外観を
もち立体的で深みのあるものとすることができる。
【0019】また、本発明の請求項2は前記ホワイトパ
ールチップの粒径が2〜4mm、真珠顔料の粒径が5〜1
0μm であり、透明合成樹脂組成物中の合成樹脂100
重量部に対しホワイトパールチップを0.5〜2.0重
量部、真珠顔料を0.75〜1.50重量部配合したこ
とで、この範囲以外のものに比べて尚一層立体的で深み
のある外観を有するシートとなり、より高い意匠性を備
えた合成樹脂製積層シートとなる。
【0020】さらに本発明の請求項3は請求項1又は請
求項2の合成樹脂製積層シートの表面につや出し加工、
エンボス加工のいずれか一方又は両方を施したことで立
体的で深みのある外観を持つ合成樹脂製積層シートがさ
らに高い意匠性を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の合成樹脂製積層シートの一部切欠した
斜視図で一部を拡大した断面図。
【符号の説明】
A:合成樹脂製積層シート, a:透明シート, b:
着色合成樹脂シート,1:ホワイトパールチップ,
2:真珠顔料,3:透明合成樹脂組成物

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホワイトパールチップと、真珠顔料と、透
    明合成樹脂組成物とからなり、前記ホワイトパールチッ
    プ、真珠顔料および透明合成樹脂組成物を均一に混合
    し、カレンダー加工あるいは押出し加工によりシート化
    し、このシートを有色の合成樹脂製シートの表面に積層
    したことを特徴とする合成樹脂製積層シート。
  2. 【請求項2】ホワイトパールチップの粒径が2〜4mm、
    真珠顔料の粒径が5〜10μm であり、透明合成樹脂組
    成物中の合成樹脂100重量部に対しホワイトパールチ
    ップを0.5〜2.0重量部、真珠顔料を0.75〜
    1.50重量部配合したことを特徴とする請求項1に記
    載の合成樹脂製積層シート。
  3. 【請求項3】シートの表面につや出し加工,エンボス加
    工のいずれか一方又は両方を施したことを特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載の合成樹脂製積層シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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