JPH11269175A - 海洋バクテリアが生産する新規紫外線吸収物質およびその製造法 - Google Patents
海洋バクテリアが生産する新規紫外線吸収物質およびその製造法Info
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- JPH11269175A JPH11269175A JP9385598A JP9385598A JPH11269175A JP H11269175 A JPH11269175 A JP H11269175A JP 9385598 A JP9385598 A JP 9385598A JP 9385598 A JP9385598 A JP 9385598A JP H11269175 A JPH11269175 A JP H11269175A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 紫外線吸収剤として有用な物質を提供する。
【解決手段】 下記の式(I)、(II)または(II
I) で表される化合物であって、脂溶性の紫外線吸収物質で
ある。該化合物は微生物を用いて製造する。
I) で表される化合物であって、脂溶性の紫外線吸収物質で
ある。該化合物は微生物を用いて製造する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線吸収物質と
して有用な新規化合物、および微生物を用いたその製造
法に関する。
して有用な新規化合物、および微生物を用いたその製造
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、化粧品などには紫外線吸収剤とし
てベンゾフェノン誘導体、パラアミノ安息香酸誘導体、
パラメトキシ桂皮酸誘導体、サリチル酸誘導体などの化
学合成品が主に使用されてきた。しかし、化学合成品に
対する拒否反応も伴って、天然物の中から安全性が高い
新規紫外線吸収物質を探索し、それを応用、利用しよう
とする研究が行われている。天然の紫外線吸収物質とし
ては、例えば、ボータニカマリーナ(Bot.Ma
r.)vol.16,No.23(1974)、マリー
ンバイオロジー(Mar.Biol.)vol.10
8,No.157(1991)、ジャーナルオブプラン
クトンリサーチ(J.Plankton Res.)v
ol.12,No.909(1990)、プラントデイ
ジーズレポーター(Plant Dis.Rept
r.)vol.57,No.760(1973)に開示
されているように、海藻、海底動物、微細藻、カビ類な
どが生産するマイコスポリン様アミノ酸類が知られてい
る。
てベンゾフェノン誘導体、パラアミノ安息香酸誘導体、
パラメトキシ桂皮酸誘導体、サリチル酸誘導体などの化
学合成品が主に使用されてきた。しかし、化学合成品に
対する拒否反応も伴って、天然物の中から安全性が高い
新規紫外線吸収物質を探索し、それを応用、利用しよう
とする研究が行われている。天然の紫外線吸収物質とし
ては、例えば、ボータニカマリーナ(Bot.Ma
r.)vol.16,No.23(1974)、マリー
ンバイオロジー(Mar.Biol.)vol.10
8,No.157(1991)、ジャーナルオブプラン
クトンリサーチ(J.Plankton Res.)v
ol.12,No.909(1990)、プラントデイ
ジーズレポーター(Plant Dis.Rept
r.)vol.57,No.760(1973)に開示
されているように、海藻、海底動物、微細藻、カビ類な
どが生産するマイコスポリン様アミノ酸類が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれらの
物質は水溶性であるためその応用範囲が限られている。
このため、天然物に由来し、脂溶性の紫外線吸収物質が
求められていた。
物質は水溶性であるためその応用範囲が限られている。
このため、天然物に由来し、脂溶性の紫外線吸収物質が
求められていた。
【0004】本発明は、かかる技術的背景の下になされ
たものであり、その目的は、天然物に由来し、脂溶性の
新規な紫外線吸収物質およびその製造方法を提供するこ
とにある。
たものであり、その目的は、天然物に由来し、脂溶性の
新規な紫外線吸収物質およびその製造方法を提供するこ
とにある。
【0005】
【発明を解決するための手段】本発明者は、パラコッカ
ス属に属する菌株の培養液から得られた化合物が、従来
まったく知られていない新規な化合物であることを見出
し、本発明を完成した。
ス属に属する菌株の培養液から得られた化合物が、従来
まったく知られていない新規な化合物であることを見出
し、本発明を完成した。
【0006】即ち、本発明は、下記の式(I)、(I
I)又は(III)
I)又は(III)
【0007】
【化4】
【0008】
【化5】
【0009】
【化6】 で表わされる化合物である。
【0010】また、本発明は、パラコッカス属に属し、
上記記載の化合物を生産する能力を有する微生物を培地
に培養し、培養物中に上記記載の化合物を生成蓄積さ
せ、該培養物から上記記載の化合物を採取することを特
徴とする上記記載の化合物の製造法である。
上記記載の化合物を生産する能力を有する微生物を培地
に培養し、培養物中に上記記載の化合物を生成蓄積さ
せ、該培養物から上記記載の化合物を採取することを特
徴とする上記記載の化合物の製造法である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
【0012】(1) 本発明の化合物の性質 本発明の一群の新規な化合物は、下記の式(I)、(I
I)又は(III)で表わされる。
I)又は(III)で表わされる。
【0013】
【化7】
【0014】
【化8】
【0015】
【化9】 式(I)で表される化合物の理化学的性状を以下に示
す。 (1) 物質の色:赤茶 (2) 分子量:230 (3) 分子式:C12H10N2OS (4) 質量分析:高分解FABMS、実測値 23
1.0606 M+H+、計算値 231.0592
(C12H11N2OS) (5) 紫外線吸収スペクトル (アセトニトリル中):λmax 210nm(ε133
00)、258nm(3400)、269nm(320
0)、275nm(3100)、320nm(230
0) (6) 赤外線吸収スペクトル (KBr) νmax 3266、1605、1520、1448、1
435、1050、806、750 cm-1 (7) 1H−NMR(重アセトン中で測定、500M
Hz) δppm 3.34(t,2H,J=8.7Hz)、
4.62(t,2H,J=8.7Hz)、7.27
(m,2H)、7.55(m,2H)、8.36(m,
1H)、8.80(s,1H)、11.1(s,NH) (8) 13C−NMR(重アセトン中で測定、125M
Hz) δppm 32.4(t)、68.1(t)、113.
6(d)、115.1(s)、123.3(d)、12
3.9(d)、124.9(d)、128.2(s)、
138.1(s)、128.9(d)、172.9
(s)、181.0(s) (9) 溶解性:DMSO、アセトニトリル、メタノー
ル、エタノール、アセトン、酢酸エチルおよびクロロホ
ルムに可溶、水には難溶。
す。 (1) 物質の色:赤茶 (2) 分子量:230 (3) 分子式:C12H10N2OS (4) 質量分析:高分解FABMS、実測値 23
1.0606 M+H+、計算値 231.0592
(C12H11N2OS) (5) 紫外線吸収スペクトル (アセトニトリル中):λmax 210nm(ε133
00)、258nm(3400)、269nm(320
0)、275nm(3100)、320nm(230
0) (6) 赤外線吸収スペクトル (KBr) νmax 3266、1605、1520、1448、1
435、1050、806、750 cm-1 (7) 1H−NMR(重アセトン中で測定、500M
Hz) δppm 3.34(t,2H,J=8.7Hz)、
4.62(t,2H,J=8.7Hz)、7.27
(m,2H)、7.55(m,2H)、8.36(m,
1H)、8.80(s,1H)、11.1(s,NH) (8) 13C−NMR(重アセトン中で測定、125M
Hz) δppm 32.4(t)、68.1(t)、113.
6(d)、115.1(s)、123.3(d)、12
3.9(d)、124.9(d)、128.2(s)、
138.1(s)、128.9(d)、172.9
(s)、181.0(s) (9) 溶解性:DMSO、アセトニトリル、メタノー
ル、エタノール、アセトン、酢酸エチルおよびクロロホ
ルムに可溶、水には難溶。
【0016】式(II)で表される化合物の理化学的性
状を以下に示す。 (1) 物質の色:無色 (2) 分子量:314 (3) 分子式:C20H14N2O2 (4) 質量分析:高分解FABMS、実測値 31
5.1125 M+H+、計算値 315.1134
(C20H15N2O2) (5) 紫外線吸収スペクトル (DMSO中):λmax 280nm(ε7500)、
349nm(7000)(6) 赤外線吸収スペクトル
(KBr) νmax 3326、3214、1700、1539、1
241、1207、743 cm-1 (7) 1H−NMR(重DMSO中で測定、500M
Hz)δppm 5.54(s,2H)、6.82
(t,1H,J=7.5Hz)、6.91(t,1H,
J=7.6Hz)、7.01(d,1H,J=7.8H
z)、7.06(t,1H,J=8.2Hz)、7.0
9(t,1H,J=7.6Hz)、7.26(d,1
H,J=8.1Hz)、7.39(d,1H,J=8.
3Hz)、7.39(s,1H)、7.43(d,1
H,J=8.3Hz)、7.50(d,1H,J=2.
4)、11.38(s,NH)、11.64(s,N
H) (8) 13C−NMR(重DMSO中で測定、125M
Hz) δppm 70.6(t)、105.8(s)、10
7.3(s)、111.7(d)、112.0(d)、
112.9(s)、118.7(d)、120.1
(d)、120.3(d)、120.4(d)、12
1.1(d)、121.9(d)、124.7(s)、
125.0(s)、126.1(d)、128.2
(d)、136.0(s)、136.1(s)、15
1.7(s)、174.1(s) (9) 溶解性:DMSOおよびアセトニトリルに可
溶、メタノール、エタノール、アセトン、酢酸エチル、
クロロホルムおよび水には難溶。
状を以下に示す。 (1) 物質の色:無色 (2) 分子量:314 (3) 分子式:C20H14N2O2 (4) 質量分析:高分解FABMS、実測値 31
5.1125 M+H+、計算値 315.1134
(C20H15N2O2) (5) 紫外線吸収スペクトル (DMSO中):λmax 280nm(ε7500)、
349nm(7000)(6) 赤外線吸収スペクトル
(KBr) νmax 3326、3214、1700、1539、1
241、1207、743 cm-1 (7) 1H−NMR(重DMSO中で測定、500M
Hz)δppm 5.54(s,2H)、6.82
(t,1H,J=7.5Hz)、6.91(t,1H,
J=7.6Hz)、7.01(d,1H,J=7.8H
z)、7.06(t,1H,J=8.2Hz)、7.0
9(t,1H,J=7.6Hz)、7.26(d,1
H,J=8.1Hz)、7.39(d,1H,J=8.
3Hz)、7.39(s,1H)、7.43(d,1
H,J=8.3Hz)、7.50(d,1H,J=2.
4)、11.38(s,NH)、11.64(s,N
H) (8) 13C−NMR(重DMSO中で測定、125M
Hz) δppm 70.6(t)、105.8(s)、10
7.3(s)、111.7(d)、112.0(d)、
112.9(s)、118.7(d)、120.1
(d)、120.3(d)、120.4(d)、12
1.1(d)、121.9(d)、124.7(s)、
125.0(s)、126.1(d)、128.2
(d)、136.0(s)、136.1(s)、15
1.7(s)、174.1(s) (9) 溶解性:DMSOおよびアセトニトリルに可
溶、メタノール、エタノール、アセトン、酢酸エチル、
クロロホルムおよび水には難溶。
【0017】式(III)で表される化合物の理化学的
性状を以下に示す。 (1) 物質の色:無色 (2) 分子量:311 (3) 分子式:C20H13N3O (4) 質量分析:高分解FABMS 実測値、31
2.1144 M+H+、計算値 312.1137
(C20H14N3O) (5) 紫外線吸収スペクトル (アセトニトリル中):λmax 217nm(ε240
00)、289nm(7900)、310nm(580
0)、389nm(6100) (6) 赤外線吸収スペクトル (KBr) νmax 3414、3224、1601、1446、1
139、735 cm-1(7) 1H−NMR(重ベン
ゼン中で測定、500MHz) δppm 6.86(d,1H,J=8.1Hz)、
6.96(d,1H,J=8.1Hz)、7.00
(s,NH)、7.21(t,1H,J=7.7H
z)、7.26(t,1H,J=7.7Hz)、7.3
9(t,1H,J=7.6Hz)、7.62(d,1
H,J=5.1Hz)、7.83(d,1H,J=8.
1Hz)、8.48(d,1H,J=4.9Hz)、
9.31(d,1H,J=2.9Hz)、9.32
(d,1H,J=7.8Hz)、10.72(s,N
H) (8) 13C−NMR(重DMSO中で測定、125M
Hz) δppm 112.2(d)、112.9(d)、11
4.2(s)、117.8(d)、119.7(d)、
120.0(s)、121.5(d)、121.5
(d)、121.9(d)、122.7(d)、12
7.1(s)、128.5(d)、130.6(s)、
134.9(s)、135.9(s)、136.8
(d)、137.7(d)、138.4(s)、14
1.5(s)、187.2(s) (9) 溶解性:DMSO、アセトニトリル、メタノー
ル、エタノール、アセトン、酢酸エチル、クロロホルム
およびベンゼンに可溶、水には難溶。
性状を以下に示す。 (1) 物質の色:無色 (2) 分子量:311 (3) 分子式:C20H13N3O (4) 質量分析:高分解FABMS 実測値、31
2.1144 M+H+、計算値 312.1137
(C20H14N3O) (5) 紫外線吸収スペクトル (アセトニトリル中):λmax 217nm(ε240
00)、289nm(7900)、310nm(580
0)、389nm(6100) (6) 赤外線吸収スペクトル (KBr) νmax 3414、3224、1601、1446、1
139、735 cm-1(7) 1H−NMR(重ベン
ゼン中で測定、500MHz) δppm 6.86(d,1H,J=8.1Hz)、
6.96(d,1H,J=8.1Hz)、7.00
(s,NH)、7.21(t,1H,J=7.7H
z)、7.26(t,1H,J=7.7Hz)、7.3
9(t,1H,J=7.6Hz)、7.62(d,1
H,J=5.1Hz)、7.83(d,1H,J=8.
1Hz)、8.48(d,1H,J=4.9Hz)、
9.31(d,1H,J=2.9Hz)、9.32
(d,1H,J=7.8Hz)、10.72(s,N
H) (8) 13C−NMR(重DMSO中で測定、125M
Hz) δppm 112.2(d)、112.9(d)、11
4.2(s)、117.8(d)、119.7(d)、
120.0(s)、121.5(d)、121.5
(d)、121.9(d)、122.7(d)、12
7.1(s)、128.5(d)、130.6(s)、
134.9(s)、135.9(s)、136.8
(d)、137.7(d)、138.4(s)、14
1.5(s)、187.2(s) (9) 溶解性:DMSO、アセトニトリル、メタノー
ル、エタノール、アセトン、酢酸エチル、クロロホルム
およびベンゼンに可溶、水には難溶。
【0018】(2)本発明の化合物の製造 本発明の化合物は、微生物を培地に培養し、培養物中に
本発明の化合物を生成蓄積させ、該培養物から本発明の
化合物を採取することにより製造することができる。こ
こで用いる微生物としては、パラコッカス属に属し、本
発明の化合物を生産する能力を有するものであれば特に
限定されず、パラコッカス sp. F−1547株を
挙げることが出来る。パラコッカス sp. F−15
47株は、自然界から新たに単離した株であり、その細
菌学的性質については以下の通りである。また、前記菌
株の変異株であって、本発明の化合物を生産する能力を
有する菌株も使用することができる。
本発明の化合物を生成蓄積させ、該培養物から本発明の
化合物を採取することにより製造することができる。こ
こで用いる微生物としては、パラコッカス属に属し、本
発明の化合物を生産する能力を有するものであれば特に
限定されず、パラコッカス sp. F−1547株を
挙げることが出来る。パラコッカス sp. F−15
47株は、自然界から新たに単離した株であり、その細
菌学的性質については以下の通りである。また、前記菌
株の変異株であって、本発明の化合物を生産する能力を
有する菌株も使用することができる。
【0019】なお、形態観察は、培地にパラコッカス
sp. F−1547株を植菌し、30℃で24〜48
時間培養したのちに光学顕微鏡及び透過型電子顕微鏡を
用いて行った。培地は、マリンアガー(Bacto M
arine Agar 2216、Difco社製)あ
るいはマリンブロス(Bacto Marine Br
oth 2216、Difco社製)を用いた。
sp. F−1547株を植菌し、30℃で24〜48
時間培養したのちに光学顕微鏡及び透過型電子顕微鏡を
用いて行った。培地は、マリンアガー(Bacto M
arine Agar 2216、Difco社製)あ
るいはマリンブロス(Bacto Marine Br
oth 2216、Difco社製)を用いた。
【0020】a.形態 1) 細胞の形および大きさ:短桿〜球菌、1.30〜
0.63×0.90〜0.56μmあるいは0.42〜
0.97μm 2) 細胞の多形性の有無:無し 3) 運動性の有無、鞭毛の着生状態:有り、極毛 4) 胞子の有無:無し 5) グラム染色性:陰性 6) 抗酸性の有無:無し。
0.63×0.90〜0.56μmあるいは0.42〜
0.97μm 2) 細胞の多形性の有無:無し 3) 運動性の有無、鞭毛の着生状態:有り、極毛 4) 胞子の有無:無し 5) グラム染色性:陰性 6) 抗酸性の有無:無し。
【0021】b.各培地における生育状態 1) マリンアガー平板培養:良好に生育、コロニーは
円形、凸円状、全縁、湿光、黄色 2) マリンアガー斜面培養:良好に生育、糸状、黄色 3) マリンブロス培養:良好に生育、均質に濁る 4) マリンブロスゼラチン穿刺培養:液化しない 5) リトマスミルク:変化しない。
円形、凸円状、全縁、湿光、黄色 2) マリンアガー斜面培養:良好に生育、糸状、黄色 3) マリンブロス培養:良好に生育、均質に濁る 4) マリンブロスゼラチン穿刺培養:液化しない 5) リトマスミルク:変化しない。
【0022】c.生理学的性質 1) 硝酸塩の還元:還元しない 2) MRテスト:陰性 3) VP反応:陰性 4) インドールの生成:生成しない 5) でんぷんの加水分解:分解しない 6) クエン酸の利用:Simmons培地:利用する :Cristensen:利用する 7) 無機窒素源の利用:利用する 8) 色素の生成:有り、黄色(ゼアキサンチン) 9) ウレアーゼ活性:陰性 10) オキシダーゼ活性:陽性 11) カタラーゼ活性:陽性 12) 生育の範囲(温度、pH):温度10〜45
℃、20〜35℃で最も良好に発育、pH5〜10、最
適生育pH範囲 6〜9 13) 酸素に対する態度:好気性 14) OF試験:酸化的にブドウ糖を分解する 15) 糖類からの酸およびガスの生成の有無
℃、20〜35℃で最も良好に発育、pH5〜10、最
適生育pH範囲 6〜9 13) 酸素に対する態度:好気性 14) OF試験:酸化的にブドウ糖を分解する 15) 糖類からの酸およびガスの生成の有無
【0023】
【表1】 16) エスクリンの分解:分解しない 17) アルギニンの分解:分解しない 18) DNAの分解:分解しない 19) 硝酸呼吸能:なし 20) 好塩性:なし、生育塩濃度範囲 0〜15% 21) β−ガラクトシダーゼ:陽性 22) PHBの蓄積:蓄積する 23) GC含量(モル%):65.8 24) イソプレノイドキノン:Q−10。
【0024】以上の菌学的性質からバージーズ・マニュ
アル・オブ・デターミネイティブ・バクテリオロジーの
分類基準に従って公知の菌種と比較した。本菌株は好気
性グラム陰性桿菌で極鞭毛を有する。ブドウ糖を酸化的
に分解し、オキシダーゼ、カタラーゼが陽性、主たるキ
ノンがQ−10、GC含量65.8mol%という値で
あること、PHBを蓄積することなどからパラコッカス
属に所属すると考えられ、パラコッカス スピーシーズ
(Paracoccus sp.)と同定した。そし
て、この菌株をパラコッカス スピーシーズ(Para
coccus sp.) F−1547とし、平成10
年2月27日付けで工業技術院生命工学工業技術研究所
に受託番号FERM P−16675菌株として寄託し
た。
アル・オブ・デターミネイティブ・バクテリオロジーの
分類基準に従って公知の菌種と比較した。本菌株は好気
性グラム陰性桿菌で極鞭毛を有する。ブドウ糖を酸化的
に分解し、オキシダーゼ、カタラーゼが陽性、主たるキ
ノンがQ−10、GC含量65.8mol%という値で
あること、PHBを蓄積することなどからパラコッカス
属に所属すると考えられ、パラコッカス スピーシーズ
(Paracoccus sp.)と同定した。そし
て、この菌株をパラコッカス スピーシーズ(Para
coccus sp.) F−1547とし、平成10
年2月27日付けで工業技術院生命工学工業技術研究所
に受託番号FERM P−16675菌株として寄託し
た。
【0025】本発明に用いる微生物の培養は、通常の微
生物の培養方法が用いられる。培地としては、資化可能
な炭素源、窒素源、無機物および必要な生育、生産促進
物質を程よく含有する培地であれば合成培地、天然培地
いずれでも使用可能である。炭素源としてはグルコー
ス、澱粉、デキストリン、マンノース、フラクトース、
シュクロース、ラクトース、キシロース、アラビノー
ス、マンニトール、糖蜜などを単独または組み合わせて
用いられる。さらに、必要に応じて炭化水素、アルコー
ル類、有機酸やトリプトファン等のアミノ酸なども用い
られる。窒素源としては塩化アンモニウム、硫酸アンモ
ニウム、硝酸アンモニウム、硝酸ナトリウム、尿素、ペ
プトン、肉エキス、酵母エキス、乾燥酵母、コーン・ス
チープ・リカー、大豆粉、カザミノ酸などが単独または
組み合わせて用いられる。そのほか、必要に応じて食
塩、塩化カリウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウ
ム、燐酸二水素カリウム、燐酸水素二カリウム、硫酸第
一鉄、塩化カルシウム、硫酸マンガン、硫酸亜鉛などの
無機塩類を加える。さらに使用菌の生育や本発明の化合
物の生産を促進する微量成分を適当に添加することがで
きる。培養法としては、液体培養法が最も適している。
培養温度30〜35℃が適当であり、培養中の培地のP
Hは7〜8に維持することが望ましい。液体培養で通常
3〜5日間培養を行うと、目的物質が培養液中に生成蓄
積される。培養物中の生成量が最大に達した時に培養を
停止する。
生物の培養方法が用いられる。培地としては、資化可能
な炭素源、窒素源、無機物および必要な生育、生産促進
物質を程よく含有する培地であれば合成培地、天然培地
いずれでも使用可能である。炭素源としてはグルコー
ス、澱粉、デキストリン、マンノース、フラクトース、
シュクロース、ラクトース、キシロース、アラビノー
ス、マンニトール、糖蜜などを単独または組み合わせて
用いられる。さらに、必要に応じて炭化水素、アルコー
ル類、有機酸やトリプトファン等のアミノ酸なども用い
られる。窒素源としては塩化アンモニウム、硫酸アンモ
ニウム、硝酸アンモニウム、硝酸ナトリウム、尿素、ペ
プトン、肉エキス、酵母エキス、乾燥酵母、コーン・ス
チープ・リカー、大豆粉、カザミノ酸などが単独または
組み合わせて用いられる。そのほか、必要に応じて食
塩、塩化カリウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウ
ム、燐酸二水素カリウム、燐酸水素二カリウム、硫酸第
一鉄、塩化カルシウム、硫酸マンガン、硫酸亜鉛などの
無機塩類を加える。さらに使用菌の生育や本発明の化合
物の生産を促進する微量成分を適当に添加することがで
きる。培養法としては、液体培養法が最も適している。
培養温度30〜35℃が適当であり、培養中の培地のP
Hは7〜8に維持することが望ましい。液体培養で通常
3〜5日間培養を行うと、目的物質が培養液中に生成蓄
積される。培養物中の生成量が最大に達した時に培養を
停止する。
【0026】培養物から本発明の化合物の単離精製は、
微生物代謝生産物をその培養物から単離精製するために
常用される方法に従って行われる。例えば培養物を濾過
や遠心分離により培養瀘液と菌体に分け、菌体を含水メ
タノール、含水エタノールなどで抽出する。ついで、抽
出液と培養瀘液もしくは培養瀘液を酢酸エチル、クロロ
ホルムなどで抽出した抽出液とを合わせて濃縮し、シリ
カゲルによるカラムクロマトグラフィー、ゲル濾過、高
速液体クロマトグラフィーなどにより、本発明の化合物
を得る。
微生物代謝生産物をその培養物から単離精製するために
常用される方法に従って行われる。例えば培養物を濾過
や遠心分離により培養瀘液と菌体に分け、菌体を含水メ
タノール、含水エタノールなどで抽出する。ついで、抽
出液と培養瀘液もしくは培養瀘液を酢酸エチル、クロロ
ホルムなどで抽出した抽出液とを合わせて濃縮し、シリ
カゲルによるカラムクロマトグラフィー、ゲル濾過、高
速液体クロマトグラフィーなどにより、本発明の化合物
を得る。
【0027】なお、培養、精製操作中の本発明の化合物
の動向は、高速液体クロマトグラフィーによる紫外線吸
収を指標として追跡することができるが、多波長検出器
(フォトダイオードアレイディテクター(島津製作所
製、SPD−M6A)を用いUVスペクトルを指標に精
製することが好ましい。
の動向は、高速液体クロマトグラフィーによる紫外線吸
収を指標として追跡することができるが、多波長検出器
(フォトダイオードアレイディテクター(島津製作所
製、SPD−M6A)を用いUVスペクトルを指標に精
製することが好ましい。
【0028】(3) 本発明の化合物の用途 本発明の化合物は、理化学的性状の紫外線吸収スペクト
ルの吸収極大波長での吸収能に示されるように紫外線吸
収能が強いので、化粧品或は医薬品などの紫外線吸収成
分として利用することができる。
ルの吸収極大波長での吸収能に示されるように紫外線吸
収能が強いので、化粧品或は医薬品などの紫外線吸収成
分として利用することができる。
【0029】以下に本発明を実施例により具体的に説明
する。ただし、本発明はこれら実施例によりその技術的
範囲が限定されるものではない。
する。ただし、本発明はこれら実施例によりその技術的
範囲が限定されるものではない。
【0030】
【実施例】種菌としてパラコッカス sp. F−15
47株を用いた。該菌株を、300mlのマリンブロス
(ディフコ社製、37g/l)にトリプトファン1gを
加えた液体培地を入れた1l三角フラスコ中で、30
℃、5日間振盪(100r.p.m.)培養した。培養
中、培地のpHは特に制御しなかった。
47株を用いた。該菌株を、300mlのマリンブロス
(ディフコ社製、37g/l)にトリプトファン1gを
加えた液体培地を入れた1l三角フラスコ中で、30
℃、5日間振盪(100r.p.m.)培養した。培養
中、培地のpHは特に制御しなかった。
【0031】このようにして得られた培養液3Lを遠心
分離した。遠心分離によって得られた上澄み液を、酢酸
エチル(3L)で抽出した。また菌体は、エタノール
(100ml)を加え10分間超音波破砕し、遠心分離
によりエタノール抽出液を得た。上澄み液の酢酸エチル
抽出部に菌体のエタノール抽出液を加え、40℃以下で
減圧濃縮した。得られた濃縮液をアセトニトリル−水
(4:6、v/v)を移動相とし、ODSカラム(野村
化学社製、DEVELOSIL ODS−HG−5)を
用いたHPLCで精製し、本発明の化合物(I)および
(II)をそれぞれ1.0mg、2.5mg得た。
分離した。遠心分離によって得られた上澄み液を、酢酸
エチル(3L)で抽出した。また菌体は、エタノール
(100ml)を加え10分間超音波破砕し、遠心分離
によりエタノール抽出液を得た。上澄み液の酢酸エチル
抽出部に菌体のエタノール抽出液を加え、40℃以下で
減圧濃縮した。得られた濃縮液をアセトニトリル−水
(4:6、v/v)を移動相とし、ODSカラム(野村
化学社製、DEVELOSIL ODS−HG−5)を
用いたHPLCで精製し、本発明の化合物(I)および
(II)をそれぞれ1.0mg、2.5mg得た。
【0032】次いで、化合物(II)が流出した直後の
アセトニトリル−水(6:4、v/v)にステップワイ
ズして、同様にHPLCで精製し、本発明の化合物(I
II)を1.0mg得た。
アセトニトリル−水(6:4、v/v)にステップワイ
ズして、同様にHPLCで精製し、本発明の化合物(I
II)を1.0mg得た。
【0033】ここで得た化合物(I)、(II)および
(III)は、前記した理化学的性質を示した。
(III)は、前記した理化学的性質を示した。
【0034】なお、この精製工程での条件は以下の通り
であった。 ODSカラムのサイズ:20mmφ×250mm 移動相の流速:14ml/分 化合物(I) 保持時間:16.8分、溶媒:アセトニトリル−水
(4:6、v/v) 化合物(II) 保持時間:24.2分、溶媒:アセトニトリル−水
(4:6、v/v) 化合物(III) 保持時間:41.6分、溶媒:1〜26分はアセトニト
リル−水(4:6、v/v)、26〜41.6分はアセ
トニトリル−水(6:4、v/v)
であった。 ODSカラムのサイズ:20mmφ×250mm 移動相の流速:14ml/分 化合物(I) 保持時間:16.8分、溶媒:アセトニトリル−水
(4:6、v/v) 化合物(II) 保持時間:24.2分、溶媒:アセトニトリル−水
(4:6、v/v) 化合物(III) 保持時間:41.6分、溶媒:1〜26分はアセトニト
リル−水(4:6、v/v)、26〜41.6分はアセ
トニトリル−水(6:4、v/v)
【0035】
【発明の効果】本発明は、新規な化合物および該物質の
微生物を用いた製造法を提供する。本発明の化合物は、
脂溶性で、紫外線吸収能が強いので、化粧品或は医薬品
の成分等として利用できる。
微生物を用いた製造法を提供する。本発明の化合物は、
脂溶性で、紫外線吸収能が強いので、化粧品或は医薬品
の成分等として利用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12P 17/18 C12P 17/18 B //(C12P 17/16 C12R 1:01) (C12P 17/18 C12R 1:01) (72)発明者 西島 美由紀 静岡県清水市袖師町1900番地 株式会社海 洋バイオテクノロジー研究所清水研究所内 (72)発明者 持田 顕一 静岡県清水市袖師町1900番地 株式会社海 洋バイオテクノロジー研究所清水研究所内
Claims (4)
- 【請求項1】 下記の式(I)で表される化合物。 【化1】
- 【請求項2】 下記の式(II)で表される化合物。 【化2】
- 【請求項3】 下記の式(III)で表される化合物。 【化3】
- 【請求項4】 パラコッカス属に属し、請求項1〜3記
載の化合物を生産する能力を有する微生物を培地に培養
し、培養物中に請求項1〜3記載の化合物を生成蓄積さ
せ、該培養物から化合物を採取することを特徴とする請
求項1〜3の内のいずれか1つに記載の化合物の製造
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9385598A JPH11269175A (ja) | 1998-03-24 | 1998-03-24 | 海洋バクテリアが生産する新規紫外線吸収物質およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9385598A JPH11269175A (ja) | 1998-03-24 | 1998-03-24 | 海洋バクテリアが生産する新規紫外線吸収物質およびその製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11269175A true JPH11269175A (ja) | 1999-10-05 |
Family
ID=14094045
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9385598A Pending JPH11269175A (ja) | 1998-03-24 | 1998-03-24 | 海洋バクテリアが生産する新規紫外線吸収物質およびその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11269175A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008009405A3 (en) * | 2006-07-17 | 2008-03-27 | Syngenta Participations Ag | Novel pyridazine derivatives |
| US7419992B2 (en) * | 2001-02-14 | 2008-09-02 | Wisconsin Alumni Research Foundation | Use of aryl hydrocarbon receptor ligand as a therapeutic intervention in angiogenesis-implicated disorders |
| US8834855B2 (en) | 2005-01-21 | 2014-09-16 | Promar As | Sunscreen compositions comprising carotenoids |
-
1998
- 1998-03-24 JP JP9385598A patent/JPH11269175A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7419992B2 (en) * | 2001-02-14 | 2008-09-02 | Wisconsin Alumni Research Foundation | Use of aryl hydrocarbon receptor ligand as a therapeutic intervention in angiogenesis-implicated disorders |
| US8834855B2 (en) | 2005-01-21 | 2014-09-16 | Promar As | Sunscreen compositions comprising carotenoids |
| WO2008009405A3 (en) * | 2006-07-17 | 2008-03-27 | Syngenta Participations Ag | Novel pyridazine derivatives |
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