JPH11286645A - 点描着色用着色粒子 - Google Patents

点描着色用着色粒子

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JPH11286645A
JPH11286645A JP10714998A JP10714998A JPH11286645A JP H11286645 A JPH11286645 A JP H11286645A JP 10714998 A JP10714998 A JP 10714998A JP 10714998 A JP10714998 A JP 10714998A JP H11286645 A JPH11286645 A JP H11286645A
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stippling
colored
foaming agent
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JP10714998A
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English (en)
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Yosuke Kitagawa
陽介 北川
Ryuichi Hoshikawa
隆一 星川
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Matsui Shikiso Chemical Co Ltd
Original Assignee
Matsui Shikiso Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗工適性等の作業適性が極めて良好であり、
且つ顕著な視覚効果の発現が可能な点描着色用の着色粒
子を提供すること。 【解決手段】 未発泡状態の発泡剤及び着色剤の2成分
を必須成分とする点描着色用着色粒子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、様々な対象物に対
して優れた点描(ドット)状の装飾効果を付与せしめる
のに適した点描着色用の着色粒子に関する。
【0002】
【従来の技術】繊維製品をはじめとする各種の物品に対
して、その装飾効果を高めるひとつの着色方法として点
描着色と呼ばれる手法が知られている。この方法は、装
飾(着色)部分を1種若しくは2種以上の無数の小点
(ドット)により構成することによって、霜降効果、多
彩効果あるいは立体効果等の通常の均一着色では得るこ
とのできない特殊な視覚効果を付与しようとするもので
ある。
【0003】このような点描着色法に関する従来法とし
ては、例えば、 特開平2−45535号公報、 特
開平8−3472号公報、 特開平8−60025号
公報等が挙げられる。
【0004】上記の方法は、アクリロニトリル系重合
体水性エマルジョンと粒子径が1μ以下の顔料との混合
分散体を噴霧乾燥してなる、200μ以下、好ましくは
1〜100μの着色ポリマービーズ、上記の方法は、
熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂の少なくとも一種、並び
に顔料を必須成分として含有する水性液状体を噴霧乾燥
して得られる平均粒径5〜500μmの点描着色用着色
粒子、上記の方法は、下記(A)〜(C)の3成分を
必須成分として含有する水性液状体を噴霧乾燥して得ら
れる平均粒径5〜500μmの繊維類の点描着色用着色
ビーズ:(A)スチレン系重合体からなる造粒成分、
(B)顔料類からなる着色成分、(C)アクリル系重合
体からなる繊維接着成分、に関するものである。
【0005】そして、これら従来法の点描着色用着色粒
子の大きさをみると、では200μ以下、好ましくは
1〜100μ、やでは5〜500μmとされている
が、実際には、では15μ、では45〜60μm、
では35〜48μmのものしか製造されておらず(実
施例参照)、100μ以上の大きなものは、実際には製
造されていないのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】点描着色法では、通常
各種の粒状の加工着色剤により個々の小点が形成される
ことから、実質上その小点の大きさは、加工着色剤の大
きさ(粒子径)に等しくなるものであった。
【0007】従って、この小点により上述の視覚効果を
得る為には、ある程度の大きさ(粒子径)を有する着色
剤の使用が必須とされたが、その視覚効果を高める為に
より大きな粒子径を有する着色剤を用いようとすると、
塗工適性に代表される種々の作業適性が甚だ悪化すると
いう問題点が存し、視覚効果と作業適性を両立させた点
描用着色剤は未だ得られていないのが現状である。
【0008】本発明は、この様な状況に鑑みなされたも
のであって、本発明の目的は、塗工適性等の作業適性が
極めて良好であり、且つ顕著な視覚効果の発現が可能な
点描着色用の着色粒子を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述したように、作業効
果と視覚効果を両立させた点描用着色剤は未だ得られて
いないが、その理由は、作業効果は点描用着色粒子が小
さい程向上するが、逆に、視覚効果はある程度の粒子の
大きさが必要になる、即ち、該効果を向上させるための
構成(粒径)が相反するからである。
【0010】したがって、作業効果と視覚効果を両立さ
せた点描用着色剤を得ることは、困難な技術的課題であ
った。
【0011】本発明者らは、被着色体への適用の前後に
おいて、その着色粒子の粒子径を可変状態にする手段は
ないかと考えた結果、そのための手段として、着色剤に
未発泡状態の発泡剤を加えるという構成を採用すれば、
その可変状態を可能にすることが出来ることを見出し、
遂に、本発明を完成するに至った。
【0012】即ち、本発明は、以下の通りである。
【0013】1. 未発泡状態の発泡剤及び着色剤の2
成分を必須成分とする点描着色用着色粒子。
【0014】2. 未発泡状態の発泡剤が、熱膨張性マ
イクロカプセル及び化学発泡剤から選ばれる少なくとも
1種である上記1記載の点描着色用着色粒子。
【0015】3. 未発泡状態の発泡剤が、熱膨張性マ
イクロカプセルであり、そのマイクロカプセルが着色剤
によって着色されたものである上記1又は2記載の点描
着色用着色粒子。
【0016】4. 熱膨張性マイクロカプセルが、その
皮膜が着色剤によって着色されたものである上記3記載
の点描着色用着色粒子。
【0017】5. 着色剤が、顔料及び染料から選ばれ
る少なくとも1種である上記1、2、3又は4記載の点
描着色用着色粒子。
【0018】6. 点描着色用着色粒子が、造粒成分と
して結合剤を含有するものである請求項1、2、3、4
又は5記載の点描着色用着色粒子。
【0019】7. 結合剤が、熱可塑性樹脂及び熱硬化
性樹脂から選ばれる少なくとも1種である上記6記載の
点描着色用着色粒子。
【0020】8. 未発泡状態の発泡剤及び着色剤の2
成分を必須成分として含有する液状体を、噴霧乾燥する
ことにより粒状化することを特徴とする上記1、2、
3、4、5.6又は7記載の点描着色用着色粒子の製造
方法。
【0021】9. 液状体が、造粒成分として結合剤を
含有するものである上記8記載の点描着色用着色粒子の
製造方法。
【0022】10. 未発泡状態の発泡剤及び着色剤の
2成分からなる混合物を、マイクロカプセル化すること
により粒状化することを特徴とする上記1、2、3、
4、5、6又は7記載の点描着色用着色粒子の製造方
法。
【0023】11. 未発泡状態の発泡剤及び着色剤を
含有するマイクロカプセルを含んだ液状体を、噴霧乾燥
することにより粒状化することを特徴とする上記1、
2、3、4、5、6又は7記載の点描着色用着色粒子の
製造方法。
【0024】12. 液状体が、造粒成分として結合剤
を含有するものである上記11記載の点描着色用着色粒
子の製造方法。
【0025】13. 上記1、2、3、4、5、6又は
7記載の点描着色用着色粒子を含有する着色用組成物。
【0026】14. 着色用組成物が、インク又はペイ
ントである上記13記載の点描着色用着色粒子を含有す
る着色用組成物。
【0027】15. 上記13又は14記載の点描着色
用着色粒子を含有する着色用組成物を被着色体に適用し
た後、該着色粒子を構成する未発泡状態の発泡剤を発泡
させることを特徴とする点描着色方法。
【0028】本発明にいう「未発泡状態の発泡剤」と
は、加熱等によりその体積を増大させる発泡剤におい
て、それが体積を膨張させる前の状態のものを意味す
る。
【0029】なお、熱膨張性マイクロカプセルにおいて
は、予備発泡されたもの、即ち、完全発泡状態には至ら
ない初期発泡状態のものも、本発明の「未発泡状態の発
泡剤」に入る。
【0030】本発明は、特に、未発泡状態の発泡剤及び
着色剤の2成分を必須成分とする点描着色用着色粒子を
開発した点に特徴を有するものである。
【0031】本発明の点描着色用着色粒子は、平均粒子
径が5〜500μmである。平均粒子径が5μm未満に
なると、点描着色としての視覚効果に乏しいものとな
り、一方、500μmを超えると着色物の触感、風合、
摩擦堅牢度等を悪化或いは低下させるとともに塗工適性
等の作業特性を悪化させる原因となるので好ましくな
い。
【0032】なお、上記の各粒子径は、未発泡状態の発
泡剤が発泡する前の粒子径であって、かかる着色粒子が
被着色体に適用された後に発泡剤が発泡すれば、その体
積は約1.5〜100倍程度に増大する。
【0033】即ち、本発明の点描着色用着色粒子の大き
さは、被着色体に適用される時には、作業上等に問題の
ない大きさ(5〜500μm)であるが、適用された後
には、加熱等により発砲し、視覚効果に資する大きさに
なる。
【0034】したがって、本発明で新たに開発された点
描着色用着色粒子は、被着色体に適用される時には、比
較的小さい粒子径を有し、適用された後には、加熱等に
よりその粒子径が飛躍的に増大するので、本発明は、初
めて、作業適性が極めて良好であり、且つ、顕著な視覚
効果の発現が可能という、その構成からみて、相反する
効果を同時に実現し得た点で、非常に優れたものであ
る。
【0035】また、本発明は、初めて、顕著な視覚効果
に資する大きな着色粒子を得た点においても、価値があ
る。
【0036】以下、本発明を更に詳述する。
【0037】[1] 本発明の点描着色用着色粒子の構
成成分 本発明の点描着色用着色粒子の構成成分は、下記の
(A)〜(D)等の成分からなるが、この内、(A)成
分と(B)成分は、必須成分である。
【0038】(A)発泡成分 本発明では、未発泡状態の発泡剤が用いられるが、その
発泡剤としては、例えば、熱膨張性マイクロカプセルや
化学発泡剤等が挙げられる。本発明はこれらのみに限定
されるものではない。
【0039】以下、熱膨張性マイクロカプセル及び化学
発泡剤について説明する。
【0040】熱膨張性マイクロカプセルとしては、例え
ば、以下のものが使用できる。
【0041】アクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ル、アクリロニトリル、塩化ビニリデン、ブタジエン、
スチレン、ウレタン等のホモポリマーあるいはコポリマ
ーから構成される熱可塑性樹脂あるいは架橋型熱可塑性
樹脂を皮膜とする微小粒子中に、エタン、ブタン、ペン
タン、イソペンタン、ネオペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン等の炭化水素系の揮発性膨張成分を内包するもの。そ
の粒径は、約1〜50μmであって、膨張成分の沸点以
上に加熱した場合に、その体積を5〜100倍程度に増
加するものがよい。
【0042】次に、化学発泡剤としては、熱時分解して
炭酸ガスや窒素ガス等の気体成分を発生する化合物であ
れば、その種類を特に問わない。
【0043】例えば、アゾジカルボンアミド、N,N′
−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、パラトルエン
スルホニルヒドラジド、4,4′−オキシビス(ベンゼン
スルホニルヒドラジド)、ヒドラゾジカルボンアミド等
の有機系発泡剤や炭酸水素ナトリウム、炭酸アンモニウ
ム、チオ硫酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、シュ
ウ酸マグネシウム、シリコンオキシハイドライド等の無
機系発泡剤が挙げられる。
【0044】本発明においては、その態様に応じて、こ
れらの発泡剤を各単独であるいは2種以上のものを組み
合わせて使用することができる。
【0045】(B)着色剤 着色剤としては、顔料や染料等が広く用いられ、特に限
定されるものではない。
【0046】例えば、ハンザエロー、ベンジジンエロ
ー、ベンジジンオレンジ、ピラゾロンオレンジ、キナク
リドンレッド、各種のアゾ系赤色有機顔料、ジオキサジ
ンバイオレット、アンスラキノン系エロー、フタロシア
ニンブルー、インダンスレンブルー、フタロシアニング
リーン、アニリンブラック等の一般有機顔料;蛍光性の
カチオン染料や分散染料で樹脂を着色してなる蛍光有機
顔料;クロムエロー、カドミウムエロー、クロムオレン
ジ、弁柄、カドミウムレッド、コバルト紫、群青、紺
青、ビリジアン、エメラルドグリーン等の一般有彩色無
機顔料;カーボンブラック、鉄黒等の黒色無機顔料;炭
酸バリウム、タルク、亜鉛華、酸化チタン等の白色無機
顔料;硫化亜鉛、硫化カルシウム、珪酸亜鉛、硫化亜鉛
カドミウム等の単独又はそれらの銅、銀、マンガン、ビ
スマス、メソトリウム、トリチウム等の付活体、並びに
ストロンチウムアルミネート、カルシウムアルミネート
等の金属酸化物とユウロピウム、ジスプロシウム等の希
土類元素との混合焼結体等からなる蛍光顔料、蓄光顔料
又は夜光顔料;金粉、銀粉、ブロンズ粉、銅粉、アルミ
ニウム粉等の金属粉顔料;雲母、M.I.O.、ガラス
球等又はそれらを更にニッケル、コバルト、銅、金、
銀、アルミニウム、パラジウム、酸化チタン、酸化鉄等
で被覆してなる金属光沢顔料、パール顔料、又は反射型
顔料;サーモクロミック色素、フォトクロミック色素、
エレクトロクロミック色素、紫外線発光型色素又はそれ
らの組成物等を含有するマイクロカプセル、固溶体微粒
子、又はマトリックス微粒子等の可逆変色顔料、準可逆
変色顔料又は不可逆変色顔料;及び分散染料、ナフトー
ル染料、硫化染料、オイルカラー、媒染染料、建染染
料、反応性染料、酸性染料、直接染料等の一般染料等を
挙げることができる。
【0047】本発明においては、その態様に応じて、こ
れらの着色剤を各単独であるいは2種以上のものを組み
合わせて用いることができる。
【0048】(C)結合剤 造粒強度を高めるために、結合剤を添加することが好適
である。結合剤としては、あらゆる種類の熱可塑性樹脂
や熱硬化性樹脂が使用し得る。
【0049】例えば、ポリエチレン系、ポリスチレン
系、ポリプロピレン系、ポリエステル系、ポリアミド
系、塩化ビニル系、塩化ビニリデン系、酢酸ビニル系、
アクリル酸エステル系、メタクリル酸エステル系、アク
リロニトリル系、アクリルアミド系、ウレタン系、フエ
ノキシ系、ブタジエン系、ポリカーボネート系、EVA
系、エチレン−塩化ビニル共重合系、EVA−塩化ビニ
ルグラフト重合系、AAS系、AES系、AS系、AB
S系、ACS系、MBS系、塩素化塩化ビニル系、塩素
化ポリエチレン系、塩素化ポリプロピレン系、テフロン
系、ポリアセタール系、熱可塑性ポリイミド系、ポリエ
ーテルイミド系、ポリエーテル系、ポリエーテルエーテ
ルケトン系、ポリフエニレンエーテル系、ポリフエニレ
ンサルフアイド系、ポリメチルペンテン系、ポリパラメ
チルスチレン系、ポリエチレンオキサイド系、ポリビニ
ルホルマール系、ポリアミドイミド系、フッ素系、ケト
ン系、クマロン系、プロピオン酸ビニル系、アイオノマ
ー系、セルロース系、各種液晶ポリマー系、天然ゴム
系、天然糊料系、エポキシ系、フエノール系、メラミン
系、グアナミン系、尿素系、ウレタン系、アルキド系、
キシレン系、シリコーン系、ポリイミド系、架橋性アク
リル系、マレイン酸系、ジアリルフタレート系、DFK
系、ビニルエステル系、不飽和ポリエステル系、ポリオ
キシベンゾイル系、フラン系、等の各種のホモポリマー
又はそれらのコポリマーあるいは変性ポリマー等を挙げ
ることができる。
【0050】これらの結合剤を構成する熱可塑性樹脂や
熱硬化性樹脂は、1種又は2種以上のものが使用され
る。
【0051】この結合剤の配合比率は、所望される造粒
強度等に応じて任意に設定すればよく特に限定されるも
のではない。
【0052】(D)添加剤 本発明では、各種添加剤を必要に応じ添加することがで
きる。
【0053】例えば、界面活性剤、高分子保護コロイ
ド、油脂、ワックス、触媒、電解質、可塑剤、樹脂架橋
剤、湿潤剤、柔軟剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、帯電
防止剤、防腐剤、消臭剤、忌避剤、防虫剤、抗菌剤、殺
虫剤、防カビ剤、吸着剤、酸化チタン光触媒、防錆剤、
pH調整剤、粘度調節剤、難燃剤、充填剤、体質顔料、
蛍光増白剤、乾燥調節剤、消泡剤、撥水剤、香料及びそ
の他の各種安定剤等を挙げることができる。
【0054】[2] 造粒方法 本発明の点描着色用着色粒子は、前記(A)及び前記
(B)の2成分、即ち、未発泡状態の発泡剤及び着色剤
を必須成分として含有し、且つ粒子状の形状に造粒され
たものである限り、特にその造粒方法は限定されない。
以下、好適な造粒方法について説明する。
【0055】(1)液状体の調製 造粒に先立ち、先ず、上述の必須2成分、即ち、前記
(A)成分の未発泡状態の発泡剤及び前記(B)成分の
着色剤を少なくとも含んでなる液状体を調製する。
【0056】この液状体は、通常、水又は有機溶剤に上
述の必須2成分を均一に分散あるいは溶解して調製され
得る。その配合比率は、後述の噴霧乾燥の条件や目的と
する本発明の着色粒子の粒子径などに応じて任意に設定
すればよく、特に限定されるものではないが、通常水又
は有機溶剤100重量部に対して、未発泡状態の発泡剤
0.5〜30重量部及び着色剤0.001〜30重量部
とすれば十分である。
【0057】液状体を構成する液状媒体は、上述の通
り、水又は有機溶剤等から任意に選択し得、特に限定さ
れるものではないが、後述の噴霧乾燥時における着火・
爆発等の安全対策の面からすれば、水を主体とする(一
部アルコールやグリコール等の水性有機溶剤の混合を含
む)水性媒体の使用が好ましい。
【0058】また、この液状体には、造粒強度等を高め
るために、前記(C)成分の結合剤を添加することがで
きる。この場合、(C)成分の配合比率は、通常、水又
は有機溶剤100重量部に対して1〜60重量部とする
ことができる。
【0059】更に、この液状体には、前記(D)成分の
添加剤を必要に応じ添加することができる。
【0060】(2)造粒 造粒は、噴霧乾燥法又はマイクロカプセル化法により行
うのが好ましい。以下、噴霧乾燥法及びマイクロカプセ
ル化法について、説明する。
【0061】(イ) 噴霧乾燥法 前記(1)の如く調製された液状体を、噴霧乾燥装置
(以下、スプレードライヤーという)内に一定速度で投
入して噴霧乾燥を行い、該液状体中の揮発成分(主とし
て、液状媒体)を揮散させて粒状物とすることによっ
て、本発明の点描着色用着色粒子を得ることができる。
【0062】スプレードライヤーとしては、ディスク回
転式、加圧ノズル式、2流体ノズル式等のいずれのもの
を使用しても差し支えないが、とりわけ、均一な粒径の
ものを得るのに適するディスク回転式のものを使用する
ことが好ましい。
【0063】噴霧乾燥の条件は、発泡剤が発泡する(体
積を膨張させて完全発泡状態となる)温度以下の温度で
行うという点を除き、他の条件設定は、常法に従えばよ
く、例えば、ディスク回転速度、ノズル噴射量、液状体
の送り速度等は使用する液状体の性状に応じて目的とす
る粒子径の粒状物が得られるように適宜調整すれば良
い。
【0064】(ロ) マイクロカプセル化法 前記(A)成分の未発泡状態の発泡剤及び前記(B)成
分の着色剤から構成される混合物を直接、又は前記
(1)のような、液状媒体に分散乃至溶解した液状体の
状態で、通常のマイクロカプセル化方法により粒状化す
ることによって、本発明の点描着色用着色粒子を得るこ
とができる。
【0065】マイクロカプセル化方法としては、例え
ば、コアセルベーション法、界面重合法、in situ(イ
ンサイチュ)重合法、液中硬化被覆法、気中懸濁被覆
法、スプレードライング法等を挙げることができ、これ
らを各単独で或いは2種以上のものを組み合わせて採用
することができる。また、これらの各手法により得られ
るマイクロカプセルの形状は、芯/壁構造のものであっ
ても、固溶体構造のものであっても差し支えなく、これ
らを更にマイクロカプセル化して複層構造のものとなっ
ていてもよい。又、これらのマイクロカプセルは、単核
の形状の一次粒子体であっても、或いはそれらが凝集し
て複核の形状となった二次凝集体の形状であっても、い
づれのものも包含されうる。
【0066】マイクロカプセルを形成する壁膜物質ある
いはマトリックス物質としては、前記(C)成分の結合
剤として例示したところの、各種の熱可塑性樹脂類及び
/又は熱硬化性樹脂類が通常使用し得る。
【0067】そして、これらの壁膜物質あるいはマトリ
ックス物質は、前記(B)成分の着色剤により着色する
ことができるが、この場合には、未発泡状態の発泡剤の
みを芯物質とするマイクロカプセルの形状とすることが
できる。
【0068】一方、未発泡状態の発泡剤として、熱膨張
性マイクロカプセルを使用する場合、該マイクロカプセ
ルを着色剤によって着色することにより、本発明の点描
着色用着色粒子を得ることができる。
【0069】この場合のマイクロカプセルの着色化法と
しては、着色剤を揮発性膨張成分とともにマイクロカプ
セルに内包化させる方法、又は、マイクロカプセルの皮
膜を着色剤により着色させる方法等が挙げられる。
【0070】このマイクロカプセルの皮膜着色法として
は、マイクロカプセル化と同時に着色剤を共存してお
き、皮膜形成と同時にその皮膜中に着色剤が取り込まれ
る方法、又は、マイクロカプセル形成後、その皮膜を当
該着色剤により着色する方法がある。
【0071】上記のマイクロカプセル形成後の着色剤に
よる着色法としては、常法による染色法やイオン吸着に
よる吸尽法等の手法をとることができる。
【0072】(ハ) (イ)及び(ロ)の複合法 前記(A)成分の未発泡状態の発泡剤及び前記(B)成
分の着色剤の2成分を含有するマイクロカプセル又はそ
れと前記(C)成分の結合剤を少なくとも含んでなる液
状体を、前記(イ)の噴霧乾燥法により粒状化して、本
発明の点描着色用着色粒子とすることができる。
【0073】上述の各造粒方法により得られる本発明の
点描着色用着色粒子は、その造粒方法の種類に応じて、
種々の形態で得ることができる。例えば、粉体状の状態
として得られる場合もあれば、液状媒体に分散された状
態で得られる場合もある。
【0074】この液状媒体に分散された状態で得られる
場合においては、その液状媒体から本発明の着色粒子を
濾過的手段や遠心分離的手段等により分取することによ
って実際の使用に供することができるが、分散状態のま
まで実際の使用に供することもできる。
【0075】[3] 点描着色方法 上述の各方法により得られた本発明の点描着色用着色粒
子は、その1種又は2種以上を用いて、通常処方の着色
組成物、即ち印刷インキ、捺染ペースト、塗料、スプレ
ー着色剤、コーティング剤等の各種の水性又は油性イン
ク類あるいは水性又は油性ペイント類の着色組成物に調
製される。
【0076】この着色組成物は、捺染、印刷、転写、コ
ーティング、ペインティング、デイッピング、スプレ
ー、刷毛塗等の手段により、被着色体に付着させる。
【0077】次に、この着色された被着色体に、加熱等
の処理を施すことにより、着色粒子を構成する未発泡状
態の発泡剤を発泡させる。その結果、独特の霜降効果、
多彩効果、立体効果、洗いざらし効果等の極めて視覚効
果に優れた着色物が得られる。
【0078】本発明の点描着色用着色粒子を配合した着
色組成物の適用対象物である被着色体は、何等限定され
ず、極めて広範囲のものに適用し得、例えば繊維、紙、
プラスチック、木材、ガラス、金属、セラミックス等各
種のものが挙げられる。
【0079】本発明の点描着色用着色粒子は、例えば一
旦転写シートやインクリボン等の転写媒体に担持した
後、その媒体を介して上記の被着色体に適用すること
も、勿論可能である。
【0080】
【発明の実施の形態】以下に実施例を挙げて本発明を更
に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。以下の実施例中において「部」及び「%」と
あるのは、それぞれ「重量部」及び「重量%」を意味す
る。
【0081】
【実施例1】未発泡状態の発泡剤として発泡(熱膨張)
温度が約160℃である熱膨張性マイクロカプセル(松本
油脂製薬社製 マイクロスフェアー F−84D)10部及び
着色剤として有機青色顔料(平均粒子径約0.4μmであ
るフタロシアニンブルーを25%濃度で分散した水系分散
物)40部を水70部に均一に分散させ、水性液状体を調製
した。
【0082】次に、この水性液状体を、スプレードライ
温度140℃、ディスク回転速度14000rpmにセットしたL−
8型スプレードライヤー(大川原化工機社製)中に、送
り速度1.0リットル/時にて投入して、噴霧乾燥を施
し、平均粒子径40μmで、青色の本発明の点描着色用着
色粒子20部を得た。
【0083】該着色粒子10部、アクリル酸エステル系樹
脂エマルジョン(松井色素化学工業所社製 捺染用バイ
ンダー 350R)90部、及びエポキシ系架橋剤2部を混合
して、水性捺染ペーストを調製し、該ペーストを、80メ
ッシュのキャラクター柄スクリーン版を用いて、木綿T
シャツ上に捺印した後、130℃で1分間の予備乾燥を施し
た。その後、更に、180℃で2分間の加熱処理を施し、前
記発泡剤を発泡させると、木綿Tシャツ上に、極めて視
覚効果に富んだ青色の点描着色模様が形成された。
【0084】
【実施例2】未発泡状態の発泡剤として実施例1で用い
た熱膨張性マイクロカプセル10部、着色剤として有機赤
色顔料(平均粒子径約0.2μmであるキナクリドンレッ
ドを30%濃度で分散した水系分散物)30部、結合剤とし
てメチルアクリレート−エチルアクリレート−アクリロ
ニトリルの1:2:2共重合樹脂(固形分45%の水性エマ
ルジョン)60部、及びその他の添加剤として、充填剤た
る炭酸カルシウム10部、消泡剤たるシリコーンオイル
0.1部を水60部及びエチレングリコール5部からなる液
体媒体に均一に分散させることによって、水性液状体を
調製した。
【0085】次に、この水性液状体を、スプレードライ
温度145℃、ディスク回転速度12000rpmにセットしたL−
8型スプレードライヤー(前出)中に、送り速度1.0リ
ットル/時にて投入して、噴霧乾燥を施し、平均粒子径
50μmで、赤色の本発明点描着色用着色粒子60部を得
た。
【0086】該着色粒子10部、アクリル酸エステル系樹
脂エマルジョン(実施例1で使用の捺染用バインダー 3
50R)90部及びエポキシ系架橋剤2部を混合して水性捺染
用ペーストを調製し、該ペーストを、100メッシュのキ
ャラクター柄スクリーン版を用いて、木綿Tシャツ上に
捺印した後、130℃で1分間の予備乾燥を施した。その
後、更に、180℃で2分間の加熱処理を施し、前記発泡剤
を発泡させると、木綿Tシャツ上に、極めて視覚効果に
富んだ赤色の点描着色模様が形成された。
【0087】なお、比較例として上記の熱膨張性マイク
ロカプセル10部を用いないことを除き、他は全て同様に
して水性液状体を調製し、それを用いて上記と同条件で
噴霧乾燥を施すことにより着色粒子を得た。
【0088】得られた着色粒子は、上記と同様の平均粒
子径50μmを有するものであったが、これを用いて上記
と同じ処方の水性捺染ペーストを調製し、上記と同一の
条件で木綿Tシャツ上に捺染したところ、得られた着色
模様は、上記の視覚効果に富んだ点描着色模様に比べる
と、ほとんど均一着色に近い状態のものであり、期待さ
れる視覚効果を全く有さなかった。
【0089】そこで、上記で得られた本発明に係わる点
描着色模様と比較例による着色模様とを顕微鏡写真で比
較したところ、前者における点描着色部分の大きさ(平
均直径として計測)が、約120μmであったのに対し
て、後者のそれは約50μmであった。
【0090】
【実施例3】実施例2で用いた熱膨張性マイクロカプセ
ル10部に代えて、発泡温度が約200℃である化学発泡剤
たるアゾジカルボンアミド10部を用いることを除き、他
は全て同様にして水性液状体を調製した後、上記と同条
件で噴霧乾燥を施し、本発明の点描着色用着色粒子を得
た。得られた着色粒子は、平均粒子径50μmを有するも
のであった。
【0091】続いて、この着色粒子0.5部、塩化ビニル
樹脂50部、フタル酸ジイソノニル50部、ステアリン酸鉛
2部、及び二塩基性亜燐酸鉛5部からなる塩化ビニルプラ
スチゾルインキを調製した。次いで、この塩化ビニルプ
ラスチゾルインキを用いて、裏打紙たる難燃紙上に、発
泡層(発泡剤含有の通常処方の塩化ビニルプラスチゾル
インキにて塗工形成されたもの)が設けられた塩ビ発泡
壁紙の発泡層上に、任意の図柄模様を印刷した後、200
℃で3分間の熱処理を施し、極めて視覚効果に富んだ点
描着色模様を有する塩ビ発泡壁紙を得た。
【0092】
【実施例4】未発泡状態の発泡剤として発泡(熱膨張)
温度が約220℃である熱膨張性マイクロカプセル(松本
油脂製薬社製:マイクロスフェアーF−94D)10部及び着
色剤として有機緑色染料(C.I.Solvent Green3)1部
をフタル酸ジイソノニル30部に均一に分散した後、エポ
キシ樹脂(エピコート828:油化シェルエポキシ社製)5
部を更に加え均一溶液を得た。この溶液35部を60℃の10
%ゼラチン水溶液200部中に加え、攪拌下、平均粒子径5
0μmの油滴となる様に均一に乳化分散した。続いて、
エポキシ樹脂用硬化剤(エピキュアU:油化シェルエポ
キシ社製)3部を加え、攪拌を続けながら液温を90℃ま
で上昇させ、その温度で1時間反応させた。その後、冷
却して、生成した造粒物を水洗、濾別し、自然乾燥し
て、平均粒子径50μmのマイクロカプセル状点描着色用
着色粒子を得た。
【0093】次に、この様にして得られた着色粒子2
部、ポリウレタン樹脂(クリスボンS−125:大日本イン
キ社製)50部、メチルイソブチルケトン20部、イソホロ
ン10部及びシリコーン系消泡剤1部を配合してなる油性
インキを調製し、表面が剥離処理されてなるポリエステ
ルフィルムのその剥離処理面上に、80メッシュスクリー
ン版を用いて、実際の図柄とは反対のアルファベット柄
を通常のシルクスクリーン方式にて印刷し、点描図柄模
様層を形成した。
【0094】その層が乾燥した後、その上に、スーパー
フレックスE−2000(ポリウレタン系樹脂水溶液の商品
名:第一工業製薬社製)5部、ダイアミド450P−1(ポリ
アミド系樹脂よりなるホットメルト接着剤の商品名 ダ
イセル化学社製)30部、カルボキシメチルセルロース5
部及び水60部からなるインキ組成物を、上記と同一模様
型の50メッシュスクリーン版を用いて、重ね刷りして、
接着層を形成した。次いで、これを乾燥させ、熱転写シ
ートを得た。
【0095】得られた熱転写シートを、その接着層側を
被転写物品たる白色綿ニットに当接させた状態で、その
白色綿ニット上に載置し、熱転写装置を用いて、10秒
間、230℃(未発泡状態の発泡剤が発泡(体積膨張)可
能となる温度に相当)で、500g/cm2の加熱加圧を施し
た後、速やかに、ポリエステルフィルムを剥離させたと
ころ、白色綿ニット上に、極めて視覚効果に優れた緑色
の点描着色状アルファベット柄が転写形成された。
【0096】なお、比較例として上記の熱膨張性マイク
ロカプセル10部を用いないことを除き、他は全て同様に
してマイクロカプセル状着色粒子を得、この粒子を用い
て上記と同様の熱転写シートを得た。
【0097】そして、上記と同一条件でこの熱転写シー
トを白色綿ニット上に転写したところ、得られたアルフ
ァベット柄は、ほとんど均一着色に近い状態のものであ
り、期待される視覚効果(特に立体感)を全く有さなか
った。
【0098】そこで、上記で得られた本発明に係わる点
描着色状アルファベット柄と比較例による着色アルファ
ベット柄とを顕微鏡写真で比較したところ、前者におけ
る点描着色部分の大きさ(平均直径として計測)が125
μmであったのに対して、後者のそれは40μmであっ
た。
【0099】
【実施例5】実施例4で得られた本発明のマイクロカプ
セル状点描着色用着色粒子10部、結合剤としてウレタン
樹脂の40%水性エマルジョン(サンキュア861 サンコア
社製)80部及び充填剤たる炭酸カルシウム20部を液体媒
体としての水70部に均一に分散させることによって、水
性液状体を調製した。次に、この水性液状体をスプレー
ドライ温度170℃、ディスク回転速度10000rpmにセット
したL−8型スプレードライヤー(大川原化工機社製)中
に、送り速度0.9リットル/時にて投入し、噴霧乾燥を
施し、平均粒子径100μmで、緑色の本発明点描着色用
着色粒子65部を得た。
【0100】続いて、この得られた着色粒子3部、ダイ
アナールSE−5248(熱硬化性アクリル樹脂溶液:三菱レ
ーヨン社製)40部、スーパーベッカミンG−821−60(メ
ラミン樹脂:大日本インキ社製)10部、エチレングリコ
ールモノブチルエーテル30部、ホモゲノールL−100 0.
3部、アデトールXL−297(沈降防止剤、ヘキスト社製)
0.5部、及びチヌビン326(紫外線吸収剤:チバガイギー
社製)0.1部からなる油性ペイントを調製した後、この
油性ペイントを、吹付けガン方式のスプレー静電塗装法
により、予め茶色に着色されているダイキャスト製ミニ
チュアカーに塗布し、次いで、150℃で10分間熱処理を
施した。
【0101】更に、ダイアナールSE−5248(前出)60
部、スーパーベッカミンG−821−60(前出)15部、キシ
レン10部及びエチレングリコールモノブチルエーテル1
5部からなる透明油性ペイントを、上記と同様の方法
で、そのミニチュアカー上に塗布し、透明保護光沢層を
形成させた後、230℃(未発泡状態の発泡剤が発泡可能
となる温度)で10分間熱処理を施し、点描着色模様を有
するダイキャスト製ミニチュアカーを得た。かかる緑色
の点描模様は、極めて視覚効果に富み、下地の茶色と相
俟って、ミリタリージオラマ風のミニチュアカーを得る
ことができた。
【0102】
【実施例6】未発泡状態の発泡剤として発泡温度が約15
0℃である熱膨張性マイクロカプセル(松本油脂製薬社
製:マイクロスフェアーF−50D)10部を、1%のカチオ
ン性ポリマー(アクリルアミドと2−メタクリルオキシ
エチルトリメチルアンモニウムクロライドの3:2共重合
体)水溶液100部中に攪拌下添加し、液温を60℃にして1
0分間処理した後、濾別し、自然乾燥することにより上
記マイクロカプセルの壁膜をカチオン化処理した。
【0103】続いて、着色剤としてのグローピンクMIB
(桃色系昼光蛍光顔料を50%含む水分散液:松井色素化
学工業所社製)10部を含む水分散液100部中に、上記カ
チオン化処理された熱膨張性マイクロカプセル5部を攪
拌下添加し、液温を70℃にして10分間処理して、その表
面がイオン吸尽染色により蛍光ピンク色に着色された平
均粒子径15μmの本発明点描着色用着色粒子である、熱
膨張性マイクロカプセルを得た。
【0104】次に、上記水分散液に対して更にアクリル
酸エステル系樹脂エマルジョン(エチルアクリレート:
ブチルアクリレート:2−エチルヘキシルアクリレート
の2:1:1の共重合物の50%エマルジョン)20部を添加
した後、ロールパッダー中のパデイング浴にこれを充填
した。続いて、ナイロン編物をこのロールパッダー中の
パデイング浴に通し、マングルで絞り率100%となるよ
うに脱水した後、テンタリングマシンにて160℃(前記
熱膨張性マイクロカプセルが発泡する温度)の温度でノ
ンタッチ方式にて乾燥を行なって、その全面が視覚効果
に富んだ蛍光ピンク色に点描着色されたナイロン編物を
得た。
【0105】
【実施例7】実施例6において最終的にパデイング浴に
充填された水分散液(即ち本発明の点描着色用着色粒子
と結合剤としてのアクリル酸エステル系樹脂エマルジョ
ンを含む水分散液)と同組成の水分散液100部に対し
て、更に、着色剤として感温可逆変色顔料(35℃付近を
境として低温側で青色、高温側で無色となるサーモクロ
ミック組成物をマイクロカプセル化したものを50%濃度
で含む水分散物:商品名、クロミカラーアクアライトイ
ンク ターキスブルーAQ−27、松井色素化学工業所社
製)20部を添加し、均一に分散させることによって水性
液状体を調製した。次にこの水性液状体を、スプレード
ライ温度125℃、ディスク回転速度15000rpmにセットし
たL−8型スプレードライヤー(前出)中に、送り速度
1.0リットル/時にて投入し、噴霧乾燥を施して、平均
粒子径45μmの本発明の点描着色用着色粒子を得た。
【0106】この得られた点描着色用着色粒子を含む通
常処方の水性グラビアインキを調製した後、このグラビ
アインキを用いて、難燃紙上に水性コート剤により発泡
層が設けられた水性発泡壁紙の発泡層上に、模様印刷
し、160℃(前記熱膨張性マイクロカプセルが発泡する
温度)で1分間の熱処理を施して、点描着色模様を有す
る発泡壁紙を得た。この点描着色模様は、優れた視覚効
果を有するとともに、35℃以下の温度では蛍光紫色を呈
するが、35℃以上の温度ではそれが蛍光ピンク色に可逆
的に変化する点において、極めて意匠性に優れるもので
あった。
【0107】
【実施例8】未発泡状態の発泡剤として、発泡(熱膨
張)温度が200℃であるアゾジカルボンアミド(化学発
泡剤)10部及び同じく200℃である熱膨張性マイクロカ
プセル(松本油脂製薬社製:マイクロスフェアーF−110
D)10部、着色剤としてアルミ粉5部、及び青色顔料(フ
タロシアニンブルー)10部、結合剤としてアクリル酸エ
ステル系共重合樹脂(メタクリル酸−メチルアクリレー
ト−アクリロニトリル−エチルアクリレートの1:10:1
0:2の共重合体)の50%エマルジョン60部及びメチル化
メチロールメラミンプレポリマーの10%水溶液10部、充
填剤として炭酸カルシウム5部、化学発泡剤用助剤とし
てステアリン酸亜鉛5部、消泡剤としてシリコーンオイ
ル0.1部を水130部中に添加し、均一に分散させ水性液
状体を調製した。
【0108】次に、この水性液状体を、スプレードライ
温度170℃、ディスク回転速度15000rpmにセットしたL−
8型スプレードライヤー(前出)中に、送り速度1.0リ
ットル/時にて投入して、噴霧乾燥を施し、平均粒子径
約50μmで、青色金属光沢色の本発明の点描着色用着色
粒子70部を得た。
【0109】該着色粒子10部、ウレタン系エマルジョン
バインダー(ARバインダー GS:松井色素化学工業所社
製)90部を混合して水性コート剤とし、これを、上質紙
上に均一に塗布した後、210℃(発泡剤が発泡する温
度)で1分間の熱処理を施して、極めて視覚効果に富ん
だ青色金属光沢色を有する点描着色の包装紙を得た。
【0110】また、上述の着色粒子に加え、更に、実施
例2で得られた赤色着色粒子を併用して、上記の着色手
段を施したところ、包装紙は、全体として紫色金属光沢
を呈したものとなり、また、近接して観察すると、青色
金属光沢色のドットと赤色のドットが入り混ざった状態
で観察できる点において、極めて多彩効果に優れたもの
であった。
【0111】
【発明の効果】本発明で新たに開発された点描着色用着
色粒子は、被着色体に適用される時には、比較的小さい
粒子径を有し、適用された後には、加熱等によりその粒
子径が飛躍的に増大するので、本発明は、初めて、作業
適性が極めて良好であり、且つ、顕著な視覚効果の発現
が可能という、その構成からみて、相反する効果を同時
に実現し得た点で、非常に優れたものである。
【0112】また、本発明は、初めて、顕著な視覚効果
に資する大きな着色粒子を得ることを可能にした点にお
いても、価値が高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D06P 5/00 D06P 5/00 D21H 19/36 C09C 3/10 // C09C 3/10 D21H 1/22

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未発泡状態の発泡剤及び着色剤の2成分
    を必須成分とする点描着色用着色粒子。
  2. 【請求項2】 未発泡状態の発泡剤が、熱膨張性マイク
    ロカプセル及び化学発泡剤から選ばれる少なくとも1種
    である請求項1記載の点描着色用着色粒子。
  3. 【請求項3】 未発泡状態の発泡剤が、熱膨張性マイク
    ロカプセルであり、そのマイクロカプセルが着色剤によ
    って着色されたものである請求項1又は2記載の点描着
    色用着色粒子。
  4. 【請求項4】 熱膨張性マイクロカプセルが、その皮膜
    が着色剤によって着色されたものである請求項3記載の
    点描着色用着色粒子。
  5. 【請求項5】 着色剤が、顔料及び染料から選ばれる少
    なくとも1種である請求項1、2、3又は4記載の点描
    着色用着色粒子。
  6. 【請求項6】 点描着色用着色粒子が、造粒成分として
    結合剤を含有するものである請求項1、2、3、4又は
    5記載の点描着色用着色粒子。
  7. 【請求項7】 結合剤が、熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹
    脂から選ばれる少なくとも1種である請求項6記載の点
    描着色用着色粒子。
  8. 【請求項8】 未発泡状態の発泡剤及び着色剤の2成分
    を必須成分として含有する液状体を、噴霧乾燥すること
    により粒状化することを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5、6又は7記載の点描着色用着色粒子の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 液状体が、造粒成分として結合剤を含有
    するものである請求項8記載の点描着色用着色粒子の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 未発泡状態の発泡剤及び着色剤の2成
    分からなる混合物を、マイクロカプセル化することによ
    り粒状化することを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5、6又は7記載の点描着色用着色粒子の製造方法。
  11. 【請求項11】 未発泡状態の発泡剤及び着色剤を含有
    するマイクロカプセルを含んだ液状体を、噴霧乾燥する
    ことにより粒状化することを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5、6又は7記載の点描着色用着色粒子の製造
    方法。
  12. 【請求項12】 液状体が、造粒成分として結合剤を含
    有するものである請求項11記載の点描着色用着色粒子
    の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項1、2、3、4、5、6又は7
    記載の点描着色用着色粒子を含有する着色用組成物。
  14. 【請求項14】 着色用組成物が、インク又はペイント
    である請求項13記載の点描着色用着色粒子を含有する
    着色用組成物。
  15. 【請求項15】 請求項13又は14記載の点描着色用
    着色粒子を含有する着色用組成物を被着色体に適用した
    後、該着色粒子を構成する未発泡状態の発泡剤を発泡さ
    せることを特徴とする点描着色方法。
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