JPH1129645A - 芳香族ポリイミドフィルム、積層体および太陽電池 - Google Patents
芳香族ポリイミドフィルム、積層体および太陽電池Info
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- JPH1129645A JPH1129645A JP9186220A JP18622097A JPH1129645A JP H1129645 A JPH1129645 A JP H1129645A JP 9186220 A JP9186220 A JP 9186220A JP 18622097 A JP18622097 A JP 18622097A JP H1129645 A JPH1129645 A JP H1129645A
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Abstract
ポリイミドフィルムを提供する。 【解決手段】 少なくとも15モル%のビフェニルテト
ラカルボン酸類、少なくとも5モル%のフェニレンジア
ミンを含むポリイミドからなり、厚みが10−250μ
m、少なくとも片方のフィルム表面の最大粗さが50n
m以下、線膨張係数が5−20×10-6cm/cm/
℃、引張弾性率が450kg/mm2 以上、伸びが15
%以上で、11−22kg/20mm/10μmの比端
裂抵抗値を持ち、残揮発物量が0.5重量%以下である
芳香族ポリイミドフィルム。
Description
モル%のビフェニルテトラカルボン酸類を含むテトラカ
ルボン酸成分と、少なくとも5モル%のフェニレンジア
ミンを含む芳香族ジアミン成分との反応によって製造さ
れたポリイミドからなり、厚みが10〜250μmで、
フィルム表面の最大粗さが50nm以下であり、線膨張
係数が5〜20×10-6cm/cm/℃であり、引張弾
性率が450kg/mm2 以上であり、伸びが15%以
上であり、比端裂抵抗値が11〜22kg/20mm/
10μmでありかつ残揮発物量が0.5重量%以下であ
る芳香族ポリイミドフィルムに関するものである。ま
た、この発明は、この芳香族ポリイミドフィルムからな
る基板の表面に導電性無機材料層が積層されてなる積層
体、およびこの芳香族ポリイミドフィルムからなる基板
の表面にアモルファスシリコンあるいは多結晶シリコン
層および電極を設けてなる太陽電池に関するものであ
る。
ガラス板の上に透明電極、アモルファスシリコン(a−
Si)層、金属電極層を順次形成して太陽電池を構成す
るが、その太陽電池の正味の厚みは、2μm程度であ
る。太陽電池の大型化、施工性を目的として、ガラス板
の代わりに厚みが数10μm程度の耐熱性プラスチック
フィルムを基板として形成した太陽電池が検討されてい
る。このフィルム状太陽電池は建材への組み込み等の新
たな応用製品として期待されている。この基板用のフィ
ルムとしては、剛性および耐熱性が高く、揮発物含有量
が少なく、線膨張係数が小さく、打ち抜き等の加工性が
要求されることから、ビフェニルテトラカルボン酸成分
とフェニレンジアミン成分とを含むポリイミドフィルム
が考えられ、このようなポリイミドフィルムは例えば特
公昭60−42817号公報に記載されている。
面平滑性、寸法安定性、打ち抜き性等の点で満足できな
くなっている。このため、ポリイミドフィルムについて
種々の改良がなされ、例えば、特開昭61−26402
7号公報にはビフェニルテトラカルボン酸二無水物とパ
ラフェニレンジアミンとから得られるポリイミドフィル
ムを低張力下に再熱処理して、寸法安定なポリイミドフ
ィルムを製造する方法が記載され、特公平4−6213
号公報には線膨張係数比(送り方向/直行方向)および
送り方向の線膨張係数が特定範囲内にある寸法安定性に
優れたポリイミドフィルムが記載されている。
寸法安定性などの熱特性は改良されるものの、打ち抜き
性の良好な芳香族ポリイミドフィルム、特に打ち抜き性
が良好でしかも表面平滑性の良好な芳香族ポリイミドフ
ィルムを得ることはできなかった。さらに、特開平6−
334110号公報には、端裂抵抗が50〜70kgf
/20mmのポリイミドフィルムは打ち抜き性が優れて
いることを明らかにしている。そして更に、そのポリイ
ミドフィルムは何%程度の吸湿性溶媒が残存していなけ
ればならない旨述べられている。
性、電気絶縁性、寸法安定性とともに機械的強度、特に
引張弾性率等への高い要求を考慮し、芳香族ポリイミド
フィルムとしては、テトラカルボン酸成分としてビフェ
ニルテトラカルボン酸成分を含み、また芳香族ジアミン
成分としてフェニレンジアミン成分を含むものが好まし
い。また、芳香族ポリイミドフィルムの表面にアモルフ
ァスシリコンあるいは多結晶シリコンおよび電極を設け
るため導電性無機材料層との積層面のボンディング力が
大きくなければならない。これは積層体の耐久性の点か
ら必要な特性である。
記の特開平6−334110号公報に記載の技術は、テ
トラカルボン酸成分としてビフェニルテトラカルボン酸
成分を含むものを利用し、また芳香族ジアミン成分とし
てフェニレンジアミン成分を含むものを利用して製造す
る芳香族ポリイミドフィルムに対しては充分満足できる
特性を付与することができないことが判明した。
電性無機材料層が積層された太陽電池のような積層体の
基板フィルムとして適用可能な耐熱性、電気絶縁性、寸
法安定性、機械的強度と共に打ち抜き性、ボンディング
性の良好な芳香族ポリイミドフィルムを提供することで
ある。また、この発明の目的は、前記の芳香族ポリイミ
ドフィルムからなる基板を使用した積層体および太陽電
池を提供することである。
15モル%のビフェニルテトラカルボン酸もしくはその
二無水物またはエステルを含むテトラカルボン酸成分
と、少なくとも5モル%のフェニレンジアミンを含む芳
香族ジアミン成分との反応によって製造されたポリイミ
ドからなる、厚みが10〜250μmであって、少なく
とも片方のフィルム表面の最大粗さが50nm以下であ
り、線膨張係数が5〜20×10-6cm/cm/℃であ
り、引張弾性率が450kg/mm2 以上であり、伸び
が15%以上であり、比端裂抵抗値が11〜22kg/
20mm/10μmでありかつ残揮発物量が0.5重量
%以下である芳香族ポリイミドフィルムに関する。ま
た、この発明は、前記の芳香族ポリイミドフィルムから
なる基板の前記表面に導電性無機材料が積層されてなる
積層体、および前記の芳香族ポリイミドフィルムからな
る基板の前記表面にアモルファスシリコンあるいは多結
晶シリコン層および電極を設けてなる太陽電池に関す
る。
は比端裂抵抗値)はJIS C2318に従って測定し
た試料(5個)の端裂抵抗(あるいは比端裂抵抗)の平
均値を意味する。具体的には、定速緊張形引張試験機の
上部厚さ1.00±0.05mmのV字形切り込み板試
験金具の中心線を上部つかみの中心線に一致させ、切り
込み頂点と下部つかみとの間隔を約30mmになるよう
に柄を取りつける。幅約20mm、長さ約200mmの
試験片を金具の穴部に通して二つに折り合わせて試験機
の下部のつかみにはさみ、1分間につき約200mmの
速さで引張り、引き裂けたときの力を端裂抵抗という。
試験片を縦方向及び横方向からそれぞれ全幅にわたって
5枚とり、端裂抵抗の平均値を求め、端裂抵抗値として
示す。比端裂抵抗値はフィルム厚み当たり(10μm換
算)の端裂抵抗値を示す。また、この発明における芳香
族ポリイミドフィルム表面の最大粗さとは、触針式粗さ
計(例えば、タリステップ、ランクテ−プオブホブソン
社製のもの)を用い、カットオフ0.33Hz、縦倍率
20万倍、横倍率2千倍、測定長さ50μmで、JIS
−B−0601に準じた方法によって測定した値を意味
し、値が小さい程表面平滑性が良好である。
mの範囲にある上記芳香族ポリイミドフィルム。 2)残揮発物量が0.35重量%以下である上記芳香族
ポリイミドフィルム。 3)フィルムの少なくとも片方の平滑な表面を含む層が
無機フィラ−を含有している上記芳香族ポリイミドフィ
ルム。 4)表面が表面処理剤あるいは表面活性化材処理、コロ
ナ放電処理、火炎処理、紫外線処理、低温または常圧プ
ラズマ処理のうちの、いずれかひとつ以上の処理が施さ
れている上記芳香族ポリイミドフィルム。
て、詳しく説明する。図1は、この発明の積層体の一例
の断面図である。図2は、この発明の太陽電池の一例の
一部断面図である。図3は、この発明のフィルム状太陽
電池の一例の概略斜視図である。
ミドフィルムからなる基板2の平滑な表面に導電性無機
材料層3が積層されてなる。図2おいて、太陽電池10
は、芳香族ポリイミドフィルムからなる基板2の平滑な
表面にn層、i層およびp層からなるアモルファスシリ
コン層あるいは図示されてない多結晶シリコン層4およ
び金属電極5aおよび透明電極5b(図示されてない
が、透明電極5bは透明導電膜と電極との組み合わせで
あってもよい。)からなる電極5を設けてなる。
ン酸成分としては、2,3,3’,4’−ビフェニルテ
トラカルボン酸、3,3’,4,4’−ビフェニルテト
ラカルボン酸、それらの二無水物、またはそれらのエス
テルが使用できるが、なかでも3,3’,4,4’−ビ
フェニルテトラカルボン酸二無水物が好適に用いられ
る。
ン酸成分と併用が可能な芳香族テトラカルボン酸成分と
しては、ピロメリット酸二無水物、3,3’,4,4’
−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,
2’,3,3’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無
水物、2、2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)
プロパン二無水物、2,2−ビス(2,3−ジカルボキ
シフェニル)プロパン二無水物、ビス(3,4−ジカル
ボキシフェニル)エ−テル二無水物、ビス(2,3−ジ
カルボキシフェニル)エ−テル二無水物、2,3,6,
7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,4,
5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,
2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、
2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)−1,
1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン二無水
物、2,2−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)−
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン二無
水物などが挙げられる。
p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、そ
してo−フェニレンジアミンのいずれであってもよい
が、なかでもp−フェニレンジアミンが好適に用いられ
る。フェニレンジアミンと併用可能な芳香族ジアミン成
分としては、ジアミノジフェニルエ−テル、4,4’−
ジアミノジフェニルプロパン、4,4’−ジアミノジフ
ェニルエタン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、
4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、ビス〔4−
(4−アミノフェノキシ)フェニル〕メタン、2,2−
ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパ
ン、2,2’−ビス〔4−(アミノフェノキシ)フェニ
ル〕−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパ
ン、ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕エ
−テルなどが挙げられる。
ルム(あるいは表面処理されたフィルム)は、前記のモ
ノマ−成分からなり、厚みが10〜250μm、特に2
0〜125μm、その中でもとくに25〜80μmであ
ることが好ましい。芳香族ポリイミドフィルムの厚みが
この下限より小さいと自己支持性の特性が低く、上限よ
り大きくても効果がない。前記線膨張係数(50〜20
0℃)が前記範囲内であると、種々の環境下(高温、エ
ッチング等)においた場合の寸法安定性が良好である。
さらに、引張弾性率、伸びが前記範囲内であると、基板
フィルムとしてハンドリングが良好である。また、前記
の残揮発物量が0.5重量%より多いとボンディング性
および寸法安定性に問題が発生する。前記芳香族ポリイ
ミドフィルムのフィルム表面の最大粗さおよび比端裂抵
抗値が前記範囲外であると、この発明の目的を達成する
ことができない。
例えば以下のようにして製造することができる。好適に
は先ず前記テトラカルボン酸二無水物、好適にはビフェ
ニルテトラカルボン酸類とフェニレンジアミン、好適に
はパラフェニレンジアミンとをN,N−ジメチルアセト
アミドやN−メチル−2−ピロリドンなどのポリイミド
の製造に通常使用される有機極性溶媒中で、好ましくは
10〜80℃で1〜30時間重合して、ポリマ−の対数
粘度(測定温度:30℃、濃度:0.5g/100ml
溶媒、溶媒:N,N−ジメチルアセトアミド)が0.1
〜5 、ポリマ−濃度が15〜25重量%であり、回転
粘度(30℃)が500〜4500ポイズであるポリア
ミック酸(イミド化率:5%以下)溶液を得る。
0重量部に対して0.01〜1重量%のリン化合物、例
えば(ポリ)リン酸エステルおよび/またはリン酸エス
テルのアミン塩などの有機系リン化合物あるいは無機リ
ン化合物および、好適にはさらにポリアミック酸100
重量部に対して0.02〜6重量部のコロイダルシリ
カ、窒化珪素、タルク、酸化チタン、燐酸カルシウムな
どの無機フィラ−(好適には平均粒径0.005〜0.
5μm、特に0.005〜0.2μm)を添加してポリ
アミック酸溶液組成物を調製する。これらの無機フィラ
−はフィルム層全体に均一に存在させるか、あるいは2
〜3層構造のフィルムを形成する場合には少なくとも片
方の表面を含む層に前記の割合で含有させることが好ま
しく、これにより少なくとも片方の表面に微細突起を形
成させながら表面平滑性を与える。(あるいは得られる
ポリイミドのガラス転移温度が430℃以下の場合、得
られるポリイミドのガラス転移温度より高い温度、好適
には30℃以上高い温度で加熱してイミド化を完了する
ことによっても達成される。)
面を有するガラスあるいは金属製の支持体表面に流延し
て前記溶液の薄膜を形成し、その薄膜を乾燥する際に、
乾燥条件を調整して(好適な条件は温度:100〜16
0℃、時間:1〜60分間)乾燥することにより、固化
フィルム中、前記溶媒及び生成水分からなる揮発分含有
量が30〜50重量%、イミド化率が10〜60%であ
る長尺状固化フィルムを形成し、上記固化フィルムを支
持体表面から剥離する。
アミノシラン系、エポキシシラン系あるいはチタネ−ト
系の表面処理剤を含有する表面処理液を塗布した後、さ
らに乾燥することもできる。表面処理剤としては、γ−
アミノプロピル−トリエトキシシラン、N−β−(アミ
ノエチル)−γ−アミノプロピル−トリエトキシシラ
ン、N−(アミノカルボニル)−γ−アミノプロピル−
トリエトキシシラン、N−〔β−(フェニルアミノ)−
エチル〕−γ−アミノプロピル−トリエトキシシラン、
N−フェニル−γ−アミノプロピル−トリエトキシシラ
ン、γ−フェニルアミノプロピルトリメトキシシランな
どのアミノシラン系や、β−(3,4−エポキシシクロ
ヘキシル)−エチル−トリメトキシシラン、γ−グリシ
リドキシプロピル−トリメトキシシランなどのエポキシ
シラン系や、イソプロピル−トリクミルフェニル−チタ
ネ−ト、ジクミルフェニル−オキシアセテ−ト−チタネ
−トなどのチタネ−ト系などの耐熱性表面処理剤が使用
できる。表面処理液は前記の表面処理剤を0.5〜50
重量%含む低級アルコ−ル、アミド系溶媒などの有機極
性溶媒溶液として使用できる。表面処理液はグラビアコ
−ト法、シルクスクリ−ン、浸漬法などを使用して均一
に塗布して薄層を形成することが好ましい。また、表面
活性化材、例えば、非結晶性ポリイミドを前記のポリア
ミック酸溶液フィルムに塗布して、表面活性材処理して
もよい。
ムの製造法の一例の、キュア炉内におけるキュア前の好
適な加熱条件を示す図4を使用して以下に示す。すなわ
ち、前記のようにして得られた固化フィルムを必要であ
ればさらに乾燥して、好ましくは乾燥フィルムの揮発分
含有量が10〜45重量%となるように調整した後、該
乾燥フィルムの幅方向の両端縁を把持した状態で、図3
に示すキュア炉内におけるキュア炉入口における温度
(℃)(好適には100〜250℃)×滞留時間(分)
が斜線の範囲内になるように乾燥後、最高加熱温度:4
00〜500℃の温度が0.5〜30分間となる条件で
該乾燥フィルムを加熱して乾燥およびイミド化して、残
揮発物量0.5重量%以下、特に0.35重量%以下
で、イミド化を完了することによって芳香族ポリイミド
フィルムとして好適に製造することができる。また、前
記キュアリング工程の後、芳香族ポリイミドフィルムの
片面あるいは両面をアルカリ処理した(例えば水酸化カ
リウム、抱水ヒドラジン等のアルカリ水溶液浸漬後、水
洗・乾燥)後、前記の表面処理液を塗布し乾燥すること
によっても、同様にフィルム表面を表面処理することが
できる。
ドフィルムを、好適には低張力下あるいは無張力下に2
00〜400℃程度の温度で加熱して応力緩和処理し、
巻き取る。
の製造時のキュア炉内のキュア前の加熱条件を前記の図
4に示す範囲内にコントロ−ルすること及びキュア条件
を前記の温度および時間の範囲内にすることによって厚
みが10〜250μm、特に20〜80μmのものであ
って、残揮発物量が0.5重量%以下、特に0.35重
量%以下で、かつ比端裂抵抗値がこの発明で規定した値
をとるようにすることができる。
好適にはテトラカルボン酸二無水物として3,3’,
4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物と芳香
族ジアミンとしてパラフェニレンジアミンとを重合する
方法によって容易に得ることができるが、ポリアミック
酸としては、前記フィルムの物性値を満足する範囲内で
あれば、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボ
ン酸二無水物とパラフェニレンジアミンとともに他の成
分を重合してもよく、また、結合の種類はランダム重
合、ブロック重合のいずれであってもよい。また、最終
的に得られるポリイミドフィルム中の各成分の合計量が
前記の範囲内であれば、3,3’,4,4’−ビフェニ
ルテトラカルボン酸二無水物を含むポリアミック酸とパ
ラフェニレンジアミンを含むポリアミック酸に他の成分
からなるポリアミック酸成分を混合して使用してもよ
い。いずれの場合も高温加熱時に高分子の切断および再
結合が生じ、前記と同様に目的とする芳香族ポリイミド
フィルムを得ることができる。また、この発明における
芳香族ポリイミドフィルムは、上述の熱イミド化に限定
されず、前記条件の範囲内であれば化学イミド化によっ
ても同様に行うことができる。また、線膨張係数および
弾性率を改良するために、自己支持性フィルムを一方向
あるいは二方向に延伸してもよい。
ムは、そのままあるいは表面処理剤あるいは表面活性化
材で処理していない場合は、好適にはコロナ放電処理、
低温あるいは常圧プラズマ処理、紫外線照射、火炎処理
で表面処理を施す。
%のビフェニルテトラカルボン酸もしくはその二無水物
またはエステルを含むテトラカルボン酸成分と、少なく
とも5モル%のフェニレンジアミンを含む芳香族ジアミ
ン成分との反応によって製造されたポリイミドからな
る、厚みが10〜250μmであって、少なくとも片方
のフィルム表面の最大粗さが50nm以下であり、線膨
張係数が5〜20×10 -6cm/cm/℃であり、引張
弾性率が450kg/mm2 以上であり、伸びが15%
以上であり、比端裂抵抗値が11〜22kg/20mm
/10μmでありかつ残揮発物量が0.5重量%以下で
ある芳香族ポリイミドフィルムからなる基板の平滑な表
面に、それ自体公知の方法、例えばCVD(ケミカル・
ベ−パ−・デポジション)法やスパッタ法によって、導
電性無機材料層を積層することによって得られる。前記
の導電性無機材料としては、Al、Au、Ag、Cuな
どの金属薄膜や、In2 O3 、SnO2 、ZnO、Cd
2 SnO4 、In2 O3 にSnを添加したITOなどの
酸化物半導体などが挙げられる。前記の導電性無機材料
層は、通常厚みが30〜1000nm程度である。
ル%のビフェニルテトラカルボン酸もしくはその二無水
物またはエステルを含むテトラカルボン酸成分と、少な
くとも5モル%のフェニレンジアミンを含む芳香族ジア
ミン成分との反応によって製造されたポリイミドからな
る、厚みが10〜250μmであって、少なくとも片方
のフィルム表面の最大粗さが50nm以下であり、線膨
張係数が5〜20×10-6cm/cm/℃であり、引張
弾性率が450kg/mm2 以上であり、伸びが15%
以上であり、比端裂抵抗値が11〜22kg/20mm
/10μmであり、かつ残揮発物量が0.5重量%以下
である芳香族ポリイミドフィルムからなる基板の平滑な
表面に、それ自体公知の方法、例えば、次の方法によっ
てアモルファスシリコンあるいは多結晶シリコン層およ
び電極を設けることによって得ることができる。例え
ば、前記の芳香族ポリイミドフィルムを低真空の反応室
に入れ、その平滑な表面にアルミニウムをCVD法で金
属電極層を形成する。次いで、基板温度を200〜35
0℃にし、SiH4 にフォスフィン(PH3 )を添加し
たガス中で高周波プラズマ放電を行い、約20nmのa
−Si(n層)を形成し、続いてSiH4 ガスのみで約
500nmのa−Si(i層)を形成し、続いてSiH
4 にジボラン(B2 H6 )を添加して、約10nmのp
−Si(p層)を形成する。さらにその上にインジウム
・錫・酸化物、酸化錫をCVD法で透明電極層を形成し
て、透明電極/p型a−Si/i型a−Si/n型a−
Si/金属電極/フィルムの構造の太陽電池が得られ
る。また、p層をa−Si、n層を結晶Siとし間に薄
いアンド−プa−Si層を挿入した構造にしてもよい。
特に、a−Si/多結晶シリコン系のハイブリッド型に
すると、太陽光スペクトルに対する感度が改善される。
において部は重量部を意味する。以下の各例において、
芳香族ポリイミドフィルムの物性測定は以下の方法によ
って行った。 引張弾性率:ASTM D882−64Tに従って測定
(MD) 伸び:ASTM D882−64Tに従って測定(M
D) 線膨張係数(50〜200℃):300℃で30分加熱
して応力緩和したサンプルをTMA装置(引張りモ−
ド、2g荷重、試料長10mm、20℃/分)で測定
り1780cm-1と1510cm-1の吸光度の比から求
めた。測定はフィルムのA面について行った。 残揮発物量(固化フィルム):下記式により求めた。 残揮発物量(固化フィルム)=〔(A−B)/A〕×1
00 A:加熱前のフィルム重量 B:420℃、20分加熱後のフィルム重量 残揮発物量(ポリイミドフィルム):下記式により求め
た。 残揮発物量(ポリイミドフィルム)=〔(A−B)/
A〕×100 A:150℃×10分乾燥後の重量 B:450℃×20分乾燥後の重量 (測定は通常、空気中で行われるが、窒素中で行っても
よい。) 吸水率:ASTM D570−63に従って測定(23
℃×24時間)
に従って測定(25℃) 体積抵抗率:ASTM D257−61に従って測定
(25℃) 誘電率:ASTM D150−64Tに従って測定(2
5℃、1KHz)
3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
294.33部とp−フェニレンジアミン108.14
部とを加え、30℃で10時間重合反応させてポリアミ
ック酸溶液を得た。このポリマ−の対数粘度(測定温
度:30℃、濃度:0.5g/100ml溶媒、溶媒:
N,N−ジメチルアセトアミド)は2.66であり、溶
液の30℃での回転粘度は3100ポイズであった。
−ジアミノジフェニルエ−テル200.24部を添加
後、ピロメリット酸二無水物218.12部とを加え、
20℃で6時間重合反応させてポリアミック酸溶液を得
た。このポリマ−の対数粘度(測定温度:30℃、濃
度:0.5g/100ml溶媒、溶媒:N,N−ジメチ
ルアセトアミド)は1.60であり、溶液の30℃での
回転粘度は300ポイズであった。
4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物14
7.2部、ピロメリット酸二無水物100.1部、p−
フェニレンジアミン75.7部、4,4’−ジアミノジ
フェニルエ−テル60.6部を加え、20℃で6時間重
合反応させてポリアミック酸溶液を得た。このポリマ−
の対数粘度(測定温度:30℃、濃度:0.5g/10
0ml溶媒、溶媒:N−メチル−2−ピロリドン)は
2.51であり、溶液の30℃での回転粘度は2900
ポイズであった。
ク酸100部に対して0.1部の割合でモノステアリル
リン酸エステルトリエタノ−ルアミン塩および0.5部
の割合(固形分基準)で平均粒径0.08μmのコロイ
ダルシリカを添加して均一に混合してポリアミック酸溶
液組成物を得た。このポリアミック酸溶液組成物の回転
粘度は3000ポイズであった。このポリアミック酸溶
液組成物をTダイ金型のスリットから連続的に、キャス
ティング・乾燥炉の平滑な支持体に押出して前記溶液の
薄膜を形成し、平均温度:141℃で乾燥して長尺状の
固化フィルムを形成した。この支持体表面から剥離して
長尺状固化フィルムを得た。次いで、N,N−ジメチル
アセトアミドのアミノシラン表面処理液を長尺状固化フ
ィルムの両面に均一に塗布した後乾燥して、表面処理し
た乾燥フィルムを得た。この乾燥フィルムは溶媒および
生成水からなる残揮発物量は28重量%であった。次い
で、該乾燥フィルムの幅方向を把持した状態で、キュア
炉内でキュアして(入口における温度×滞留時間=24
0℃×2分、最高温度×最高温度滞留時間=480℃×
1分)、両面を表面処理剤で処理した厚み25μmの長
尺状の芳香族ポリイミドフィルムを連続的に製造した。
この芳香族ポリイミドフィルムについて測定・評価した
結果を表1に示す。
ルの反応室に入れ、その表面にアルミニウムをCVD法
で金属導電層を形成する。次いで、基板温度を250℃
にして、SiH4 にフォスフィン(PH3 )を添加した
ガス中で高周波プラズマ放電(13.56MHz)を行
い、約20nmのa−Siを形成し、続いてSiH4ガ
スのみで約500nmのa−Siを形成し、続いてSi
H4 ガスにジボラン(B2 H6 )を添加して、約10n
mのp−Siを形成する。さらにその上にインジウム・
錫・酸化物、酸化錫をCVD法で透明電極層を形成し、
太陽電池を作製した。
0部、イソキノリン33部混合し、表面処理しないこと
以外は実施例1と同様にして乾燥フィルムを得た。この
乾燥フィルムは、残揮発物量が26重量%であった。次
いで、該乾燥フィルムの幅方向を把持した状態で、キュ
ア炉内でキュアして(入口における温度×滞留時間=2
00℃×4分、最高温度×最高温度滞留時間=480℃
×3分)、厚み50μmの長尺状の芳香族ポリイミドフ
ィルムを連続的に製造した。この芳香族ポリイミドフィ
ルムについて測定・評価した結果を表1に示す。次い
で、実施例1と同様にして太陽電池を作製した。
して表面処理した乾燥フィルムを得た。この乾燥フィル
ムは残揮発物量が28重量%であった。次いで、該乾燥
フィルムの幅方向を把持した状態で、キュア炉内でキュ
アして(入口における温度×滞留時間=200℃×2.
5分、最高温度×最高温度滞留時間=480℃×3
分)、両面を表面処理剤で処理した厚み50μmの長尺
状の芳香族ポリイミドフィルムを連続的に製造した。こ
の芳香族ポリイミドフィルムについて測定・評価した結
果を表1に示す。次いで、実施例1と同様にして太陽電
池を作製した。
して長尺状の固化フィルムを得た。次いで、実施例1と
同様にして表面処理した乾燥フィルムを得た。この乾燥
フィルムは残揮発物量が30重量%であった。次いで、
該乾燥フィルムの幅方向を把持した状態で、キュア炉内
でキュアして(入口における温度×滞留時間=140℃
×5分、最高温度×最高温度滞留時間=480℃×3
分)、厚み75μmの長尺状の芳香族ポリイミドフィル
ムを連続的に製造した。この芳香族ポリイミドフィルム
の両面をアルカリ処理した(水酸化カリウム/抱水ヒド
ラジン/水からなる溶液に3分間浸漬後、酸洗浄、水洗
・乾燥)後、実施例1と同様に表面処理して、両面を表
面処理剤で処理した厚み75μmの長尺状の芳香族ポリ
イミドフィルムを連続的に製造した。この芳香族ポリイ
ミドフィルムについて測定・評価した結果を表1に示
す。また、実施例1と同様にして太陽電池を作製した。
して長尺状の固化フィルムを得た。長尺状固化フィルム
の両表面に表面処理液を塗布せず、実施例1と同様に加
熱・乾燥して乾燥フィルムを得た。この乾燥フィルムは
残揮発物量が30重量%であった。次いで、該乾燥フィ
ルムの幅方向を把持した状態で、キュア炉内でキュアし
て(入口における温度×滞留時間=105℃×9分、最
高温度×最高温度滞留時間=450℃×15分)、厚み
75μmの長尺状の芳香族ポリイミドフィルムを連続的
に製造した。この芳香族ポリイミドフィルムについて測
定・評価した結果を表1に示す。また、実施例1と同様
にして太陽電池を作製した。
1と同様にして、厚み50μmの長尺状の芳香族ポリイ
ミドフィルムを連続的に製造した。この芳香族ポリイミ
ドフィルムについて測定・評価した結果を表1に示す。
また、実施例1と同様にして太陽電池を作製した。
1と同様にして、厚み50μmの長尺状の芳香族ポリイ
ミドフィルムを連続的に製造した。この芳香族ポリイミ
ドフィルムについて測定・評価した結果を表1に示す。
また、実施例1と同様にして太陽電池を作製した。
いて金型での切断面を観察したところ、いずれも直線性
が保たれていた。また、実施例1〜6で得られた芳香族
ポリイミドフィルムの加熱収縮率(250℃、2時間:
JIS C2318)はいずれも0.3%以下であっ
た。
たが、特性低下は認められなかった。
ているので、以下に記載のような効果を奏する。この発
明の芳香族ポリイミドフィルムは、ボンディング性、打
ち抜き性が良好である。また、この発明の積層体は、優
れた成形加工性およびボンディング性を示す。さらに、
この発明の太陽電池は、優れた耐久性を示す。
る。
図である。
の概略斜視図である。
製造法の一例の、キュア炉内におけるキュア前の好適な
加熱条件の範囲を示す。 縦軸 キュア炉入口における温度(℃)×滞留時間
(分) 横軸 フィルムの厚み(μm) 斜線 好ましい範囲 1 積層体 2 芳香族ポリイミドフィルムからなる基板 3 導電性無機材料層 4 アモルファスシリコンあるいは多結晶シリコン層 4n n層 4i i層 4p p層 5 電極 5a 金属電極 5b 透明電極 10 太陽電池
Claims (5)
- 【請求項1】 少なくとも15モル%のビフェニルテト
ラカルボン酸もしくはその二無水物またはエステルを含
むテトラカルボン酸成分と、少なくとも5モル%のフェ
ニレンジアミンを含む芳香族ジアミン成分との反応によ
って製造されたポリイミドからなる、厚みが10〜25
0μmであって、少なくとも片方のフィルム表面の最大
粗さが50nm以下であり、線膨張係数が5〜20×1
0-6cm/cm/℃であり、引張弾性率が450kg/
mm2 以上であり、伸びが15%以上であり、比端裂抵
抗値が11〜22kg/20mm/10μmでありかつ
残揮発物量が0.5重量%以下である芳香族ポリイミド
フィルム。 - 【請求項2】 少なくとも片方の平滑な表面を含む層が
無機フィラ−を含有している請求項1記載の芳香族ポリ
イミドフィルム。 - 【請求項3】 表面が表面処理剤あるいは表面活性化材
処理、コロナ放電処理、火炎処理、紫外線処理、極性溶
媒処理、低温または常圧プラズマ処理のうちのいずれか
ひとつ以上の処理が施されている請求項1記載の芳香族
ポリイミドフィルム。 - 【請求項4】 請求項1に記載の芳香族ポリイミドフィ
ルムからなる基板の前記表面に導電性無機材料層が積層
されてなる積層体。 - 【請求項5】 請求項1に記載の芳香族ポリイミドフィ
ルムからなる基板の前記表面にアモルファスシリコンあ
るいは多結晶シリコン層および電極を設けてなる太陽電
池。
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|---|---|---|---|
| JP18622097A JP3346228B2 (ja) | 1997-07-11 | 1997-07-11 | 芳香族ポリイミドフィルム、積層体および太陽電池 |
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