JPH1167526A - コイル組立体 - Google Patents

コイル組立体

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JPH1167526A
JPH1167526A JP9239043A JP23904397A JPH1167526A JP H1167526 A JPH1167526 A JP H1167526A JP 9239043 A JP9239043 A JP 9239043A JP 23904397 A JP23904397 A JP 23904397A JP H1167526 A JPH1167526 A JP H1167526A
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Yasuo Yokoyama
保夫 横山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻線作業や組立作業が簡単にできるコイル組
立体を提供する。 【解決手段】 コイルボビン13の端子収容部に、リー
ド線22の圧着部と電磁コイル14の端部14bが絡げ
られるピン端子部16dとが形成された端子16を保持
した。そして、電磁コイル14の端部14bとピン端子
部16dとの電気的な接続部分が、端子収容部から引き
出されたリード線22と重なり合うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コイルボビンに
保持される端子により、電磁コイルの巻始め端部と巻終
わり端部をリード線と電気的に接続したコイル組立体に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のコイル組立体は、巻線作業におい
て電磁コイルの巻始め端部の絶縁被膜が剥離しないよう
に、また、コイルボビンのコイル巻きスペースを有効に
利用するために、コイルボビンの鍔部に端子収容部を形
成して一対の端子を保持している。そして各端子には、
コイル巻きスペースから引き出された電磁コイルの巻始
め端部と巻終わり端部が絡げられて半田付けされるとと
もに、リード線が接続されている。このようなコイル組
立体は、例えば特開昭53−23065号公報に提案さ
れているように、コイル巻きスペースとなる環状溝内に
連通する貫通孔と、鍔部の半径方向外側から前記貫通孔
まで切り込まれたスリットとが形成された一対の端子収
容部を、コイルボビンの中心線の方向に突出するよう
に、コイルボビンの鍔部に一体に設けている。そして、
電磁コイルの巻始め端部をスリットから一方の端子収容
部の貫通孔内に引き込んだ後、コイルボビンの環状溝内
に電磁コイルを巻回するとともに、電磁コイルの巻終わ
り端部をスリットから他方の端子収容部の貫通孔内に引
き込んでいる。また、各端子収容部には、端子が個々に
圧入嵌合され、端子収容部内に形成した係止部と端子に
形成した貫通孔が係止されている。また更に、各端子に
は、各端子収容部の貫通孔から引き出された電磁コイル
の巻始め端部と巻終わり端部が絡げられて半田付けされ
るとともに、リード線の導電心線が絡げられて電気的に
接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような構造からな
る従来のコイル組立体は、絶縁被覆部が破られたリード
線の先端の導電心線を端子に絡げることにより、電磁コ
イルの巻始め端部と巻終わり端部をリード線と電気的に
接続するようにしていたので、組立作業に手間が掛かり
コイル組立体の生産性が悪いという問題がある。また、
軽い引っ張り力により、リード線の導電心線と端子との
接続部分が断線してしまう虞があり、品質上の改良が必
要であった。また更には、コイルボビンの鍔部に形成し
たスリットから端子収容部の貫通孔内に、電磁コイルの
巻始め端部と巻終わり端部を引き込まなければならない
ため、巻線作業に手間が掛かりコイル組立体の生産性が
悪いなどの問題もあった。この発明は、巻線作業や組立
作業が簡単にできるコイル組立体を提供することを目的
とする。また、軽い引っ張り力によるリード線と端子と
の接続部分の断線が防止できるコイル組立体を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明のコイル組立体は、半径方向外側に開口す
る環状溝が形成され、一方の鍔部の内側面には、外周面
から前記環状溝の底部に向かって円周方向に延びた凹陥
部が形成されたコイル保持部と、前記凹陥部が形成され
た部位を含む前記鍔部の外周面から半径方向外側に突出
するとともに、正面側には一対の端子圧入室が形成され
背面側には間隔をおいて突出した一対のガイド部が形成
された端子収容部とが設けられたコイルボビンと、上壁
から対向する側壁まで切り込まれたスリットが形成され
前記端子圧入室に保持されたコ字状の圧着部と、この圧
着部の一方の側壁から前記スリットの中心線上に延び前
記端子収容部の半径方向外側に突出した棒状のピン端子
部とが一体に設けられた一対の端子と、前記凹陥部を通
り前記環状溝に巻回されるとともに、巻始め端部と巻終
わり端部が前記端子収容部のガイド部の間を通り前記ピ
ン端子部に電気的に接続された電磁コイルと、前記圧着
部のスリットに圧着されて前記端子収容部から前記ピン
端子部の突出方向に引き出された一対のリード線とを備
えたことを特徴とする。
【0005】また、この発明のコイル組立体は、前記コ
イルボビンのコイル保持部の外周面に嵌合された円筒部
と、この円筒部の一方の開口側から半径方向外側に突出
して前記コイルボビンの端子収容部の背面側に被せられ
た張出し部とが設けられたコイルカバーと、前記コイル
ボビンの端子収容部の正面側に被せられて前記コイルカ
バーの張出し部の開口部に嵌合された端子カバーとを備
え、前記リード線が前記コイルカバーの張出し部の開口
部と前記端子カバーの開口部に形成された溝に挟持され
ていることを特徴とする。
【0006】なお、上述したこの発明のコイル組立体に
おいては、前記端子カバーに、前記リード線を前記圧着
部のスリットの最深部側に押圧する押圧部を形成した
り、また、前記端子圧入室の四隅に端子係入溝を形成し
て、その端子係入溝の壁面に前記端子の圧着部の各側壁
に形成された突起が喰い込むようにするとよい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態とし
て図1から図12に示したコイル組立体を説明する。図
1は、コイル組立体が組込まれた電磁スプリングクラッ
チの断面図であり、図2は図1の励磁装置のみを示した
ものであり図3のA−A線断面図、図3は端子カバーが
取りはずされた励磁装置の正面図であり図2の左側面図
である。図4は図2のコイルボビンのみを示したもので
あり図5のB−B線断面図、図5はコイルボビンの正面
図であり図4の左側面である。図6はコイルボビンの断
面図であり図4のC−C線断面図、図7は図8の右側面
となるコイルカバーの側面図であり、図8は図7の左側
面でありコイルカバーの正面図である。図9から図11
は端子カバーであり、図9は図10の右側面となる背面
図、図10は図9のD−D線断面図、図11は図9のE
矢視側面図である。図12は端子であり、(a)は平面
図、(b)は右側面図、(c)は正面図を示している。
【0008】これら図面に示されたコイル組立体は、電
磁スプリングクラッチ1に組込まれているので、電磁ス
プリングクラッチ1の全体の構造から説明する。電磁ス
プリングクラッチ1は、複写機の紙送り機構の駆動側の
回転軸2に装着され、紙送りローラが装着された従動側
の回転軸に駆動側の回転を伝達したり遮断する装置とし
て使用される。回転軸2は、その軸端2aを非円筒状
(例えば断面D字状)に形成するとともに、この軸端2
a側から装着される電磁スプリングクラッチ1の軸線方
向の移動を防止するスナップリング3(3a・3b)が
係止された一対の係止溝2bが形成されている。また回
転軸2は、軸端2aが嵌合される非円筒状の軸孔からな
る嵌合部4aが形成された第1の回転部材4の軸孔に挿
入されている。第1の回転部材4は、非磁性材料のうち
合成樹脂材料により製造されたものであり、軸線方向の
一方端(スナップリング3aに突当てられた端部)から
他方端(スナップリング3bにより抜け止めされた端
部)に向かって外周面が次第に大きくなっている。
【0009】即ち、第1の回転部材4の外周面には、ス
ナップリング5が係止された係止溝5aが形成された円
筒状の第1の軸受部4bと、この第1の軸受部4bより
外径寸法が大きい円筒状のばね巻締め部4cと、このば
ね巻締め部4cより外径寸法が大きい円筒状の第2の軸
受部4dと、この第2の軸受部4dより外径寸法が大き
い円筒状の第3の軸受部4eとが形成されている。ま
た、第3の軸受部4e側の最端部には、その第3の軸受
部4eより外径寸法が大きい環状の鍔部4fが形成され
ている。なお、符号4gで示した凹陥状の溝は、第1の
回転部材4の軽量化、その他の目的のために設けられて
いる。また更に、この第1の回転部材4には、磁束迂回
部として設けられたリング状の磁性材製のロータ6が固
定されている。このロータ6は、インサート成形により
第1の回転部材4に一体に固定されており、その円筒状
の外周面の外径寸法は、第3の軸受部4eの外径寸法よ
りわずかに小さく、また第2の軸受部4dの外径寸法よ
り大きく形成されている。
【0010】このような形状の第1の回転部材4は、そ
の第1の軸受部4bに、非磁性材料のうち合成樹脂材料
により製造された第2の回転部材7を回転自在に支持し
ている。この第2の回転部材7は、第1の軸受部4bか
らばね巻締め部4cに移行する壁面4hに突当てられて
スナップリング5により抜け止めされており、軸線方向
の一方端(壁面4hに突当てられる側の端部)から他方
端(スナップリング5により抜け止めされた端部)に向
かって外周面が次第に大きくなっている。即ち、第2の
回転部材7の外周面には、第1の回転部材4のばね巻締
め部4cの外径寸法と同一若しくはわずかに大きい外径
寸法に設けられた円筒状のばね巻締め部7aと、第1の
回転部材4の第2の軸受部4dの外径寸法と同一の外径
寸法に設けられた円筒状の第4の軸受部7bと、第1の
回転部材4の第3の軸受部4eの外径寸法と同一の外径
寸法に設けられた円筒状の第5の軸受部7cと、この第
5の軸受部7cより外径寸法が大きい環状の鍔部7dと
が形成されている。また、ばね巻締め部7aには、後述
するコイルばね8の一方の巻き端部が係止される貫通孔
7eが形成されている。また更に、他方端側の外周面に
は、図示せぬ歯車と噛み合う歯車部7fが形成されてい
る。そして、上述した第1の回転部材4のばね巻締め部
4cと第2の回転部材7のばね巻締め部7aとに跨っ
て、コイルばね8が嵌合されている。コイルばね8の一
方の巻き端部は、第2の回転部材7の貫通孔7eに係止
されている。また、コイルばね8の他方の巻き端部は、
アーマチュア9の一方の開口端部側に形成した切欠き部
9aに係止されている。なお、後述するコイル組立体の
電磁コイル14への通電を断った無励磁状態において、
コイルばね8の内周面と第1の回転部材4のばね巻締め
面4cの外周面との間には、わずかな環状の隙間(図示
せぬ)が形成される。
【0011】アーマチュア9は、一方の開口端部が第1
の回転部材4の第2の軸受部4dに支持され、他方の開
口端部が第2の回転部材7の第4の軸受部7bに支持さ
れた磁性材製の円筒部材であり、一方の開口端部には、
切欠き部9aの他に円周方向に断続して複数の凹溝9b
が形成されている。この凹溝9bは、ロータ6側と半径
方向の内外側に開口する溝であって、例えば特公昭55
−50211号公報で説明されているように、アーマチ
ュア9とロータ6の摩擦係合面に摩耗粉が堆積されない
ように、また他の目的のために設けられている。またこ
のアーマチュア9は、第2の回転部材7の第4の軸受部
7bから第5の軸受部7cに移行する壁面7gに他方の
開口端部が当接した状態で、一方の開口端部とロータ6
の側面が環状な第1の隙間をおいて軸線方向に対向して
いる。
【0012】次に、コイル組立体が収容された励磁装置
10について説明する。励磁装置10は、磁性材製の鋼
板をプレス加工により絞り成形した第1のコア11と第
2のコア12が設けられている。第1のコア11は、円
板部11aと、この円板部11aの内側から軸線方向に
折り曲げられた円筒状の磁極部11bと、円板部11a
の外側から半径方向外側に延設されたフランジ部11c
とからなる環状部材であって、円板部11aから磁極部
11bに移行する部位が断面が凸円弧状の角部11dに
形成され、また磁極部11bの先端の外周壁が、先端に
行くほど縮径する断面が凸円弧状の角部11eに形成さ
れている。また更に、円板部11aの外周面には、半径
方向外側に突出した一対の円弧状の突出部11fと、後
述するコイルボビン13の端子収容部17などが嵌合さ
れるコ字状の切欠き部11gが形成された円弧状の突出
部11hが形成されている。
【0013】第2のコア12は、第1のコア11の円板
部11aと軸線方向に対向する円板部12aと、この円
板部12aの外側から軸線方向に折り曲げられ先端部が
第1のコア11の円板部11aの外周面に嵌合された円
筒部12bと、円板部12aの内側から軸線方向に折り
曲げられた円筒状の磁極部12cとからなる環状部材で
あって、円板部12aから円筒部12bに移行する部位
と、円板部12aから磁極部12cに移行する部位が、
断面が凸円弧状の角部12d・12eに形成され、また
磁極部12cの先端の外周壁が、先端に行くほど縮径す
る断面が凸円弧状の角部12fに形成されている。また
更に、円筒部12bの先端部には、第1のコア11のフ
ランジ部11cと後述するコイルカバー19の円弧状突
出片19bが嵌合される切欠き部12gと、第1のコア
11の円板部11aに設けた一対の突出部11fと突出
部11hが嵌合される切欠き部12hと、後述するコイ
ルカバー19の張出し部20などが嵌合される切欠き部
12iが形成されている。
【0014】このような形状とした第1のコア11と第
2のコア12は、第1の回転部材4の第3の軸受部4e
と第2の回転部材7の第5の軸受部7cに嵌合され支持
されている。また、第3の軸受部4eに嵌合され鍔部4
fに突当てられた状態において、第1のコア11の磁極
部11bは、その先端部がロータ6の半径方向外側まで
延設されるとともに、その内周面とロータ6の外周面と
の間には環状な第2の隙間が形成されている。また更
に、第5の軸受部7cに嵌合され鍔部7dに突当てられ
た状態において、第2のコア12の磁極部12cは、そ
の先端部がアーマチュア9の開口端部側の半径方向外側
まで延設されるとともに、その内周面とアーマチュア9
の外周面との間には環状な第3の隙間が形成されてい
る。また、軸線方向で対向するこれら磁極部11bと磁
極部12cとの間であって、アーマチュア9の半径方向
外側に設けられた空間を、磁束を迂回させるための環状
な断磁領域Sとして設けている。なお、第1のコア11
と第2のコア12の各角部11e・12fは、プレス加
工により各磁極部11b・12cの先端部から半径方向
内側に折り曲げられた部位を形成することにより設けら
れている。またその折り曲げられた部位は、コア11・
12の製造工程において切り落とされている。
【0015】次に、この発明の実施の形態として示した
コイル組立体について、詳細に説明する。コイル組立体
は第1のコア11と第2のコア12および断磁領域Sに
より囲まれた環状な空間に収容され、コイルボビン13
に巻かれた電磁コイル14を有する。コイルボビン13
は、合成樹脂材料により製造され図4と図5および図6
に示したような形状である。即ちコイルボビン13に
は、電磁コイル14のコイル保持部15と、電磁コイル
14の巻始め端部14aと巻終わり端部14bをリード
線22と電気的に接続する一対の端子16を収容する端
子収容部17が設けられている。コイル保持部15は、
電磁コイル14を巻回する半径方向外側に開口した環状
溝15aと、このコイル保持部15の内周面に一体に形
成された環状壁で囲まれた摩耗粉溜り部15bが形成さ
れている。摩耗粉溜まり部15bは、励磁装置10の断
磁領域S内に配設されるとともに、その環状溝15cが
アーマチュア9とロータ6との間の第1の隙間側に開口
している。また、このコイル保持部15の一方の鍔部の
内側面には、巻線作業において電磁コイル14の巻始め
端部14aの絶縁被膜が剥離しないように、外周面から
環状溝15aの底部に向かって円周方向に延びた凹陥部
15d(図6参照)が形成されている。また更に、この
鍔部には、上述した凹陥部15dが形成された部位を含
む外周面から半径方向外側に突出した端子収容部17が
一体に形成されている。
【0016】端子収容部17の正面側には、左右に間隔
をおいて一対の端子圧入室17a・17bが設けられ、
各端子圧入室17a・17bの内壁には、上部両端の角
部18a(図4参照)をテーパ状に面取りをした形状か
らなる一対のガイド壁18と、このガイド壁18と内壁
との間となる各端子圧入室17a・17bの四隅に形成
された端子係入溝18bが設けられ、各端子圧入室17
a・17bの半径方向の内側と外側の壁部には、同中心
線上に形成された端子保持溝18cと端子導出溝18d
が形成されている。また、端子収容部17の外壁のうち
半径方向内側となる左右には、後述する端子カバー21
の突出部21lが嵌合される一対の凹溝18eが形成さ
れ、半径方向外側となる左右には、後述する端子カバー
21の貫通孔21fに係止される一対の突出部18fが
形成されている。また更に、端子収容部17の背面側に
は、電磁コイル14の巻始め端部14aと巻終わり端部
14bを導出するときにそれら端部が当接する一対のガ
イド部18g(図6参照)が間隔をおいて突出してい
る。各ガイド部18gの対向する側面には、端子収容部
17の正面に向かって深くなる嵌合溝18hが形成され
ている。2点鎖線で示したように、電磁コイル14の巻
始め端部14aと巻終わり端部14bは、嵌合溝18h
を通りテーパ面18iから後述するピン端子部16dに
導出される。
【0017】このような形状としたコイルボビン13の
外側には、図7と図8に示したコイルカバー19が被せ
られている。コイルカバー19は、合成樹脂材料で製造
された円筒部材であり、一方の開口端部には、コイルボ
ビン13の鍔部外側に突当てられる半径方向内向きの環
状な鍔部19aが形成され、他方の開口端部には、第2
のコア12の切欠き部12gに嵌合される半径方向外向
きの円弧状突出片19bと、コイルボビン13の端子収
容部17の背面側に被せられる半径方向外側に張出した
張出し部20とが形成されている。なお、符号19cで
示した複数の突出部は、コイルボビン13の鍔部外周面
に圧入される。張出し部20は、コイルボビン13の端
子収容部17に形成した一対のガイド部18gの間に嵌
合される隔壁部20aが設けられ、この隔壁部20aに
より分室された各凹部20bは、端子収容部17の背面
のうち、電磁コイル14の巻始め端部14aと巻終わり
端部14bが導出されるガイド部18gに被せられる。
また張出し部20には、電磁コイル14の巻始め端部1
4aと巻終わり端部14bが絡げられた後述する端子1
6のピン端子部16dが収容される一対の収容室20c
と、リード線22が嵌合される半円弧状の一対の溝20
dと、各溝20d内に形成されたリード線22の抜け止
め用の突起20eが設けられている。また更に、張出し
部20の半径方向外側には、後述する端子カバー21の
係止片21jが係止される貫通穴が形成された係合部2
0fが設けられている。なお、符号20gで示した張出
し部20の基部は、第2のコア12の切欠き部12iに
嵌合される。
【0018】次に、コイルカバー19の張出し部20に
被せられる端子カバー21の形状について説明をする。
端子カバー21は、合成樹脂材料により製造され図9か
ら図11に示したような形状である。即ち、内側の底部
には、リード線22を後述する端子16の圧着部16b
に形成したスリット16aの最深部側に押圧するため
に、コイルボビン13の端子圧入室17a・17bと重
ね合わされて対向するように突出した複数の押圧部21
aが形成されている。また、図9において左右に対向す
る長辺となる段状の壁部は、一対のスリット21bによ
り分割されており、そのスリット21b間を弾性変形が
可能な係合部21cとしている。また更に、図9におい
て上下に対向する短辺のうち上側の短辺となる壁部に
は、同様に一対のスリット21dにより弾性変形が可能
な係合部21eが形成されている。そして、係合部21
cに形成した貫通孔21fにコイルボビン13の端子収
容部17に設けた突出部18fが係合され、また係合部
21eの先端に設けた係合片21gが第1のコア11の
切欠き部11gに係合される。
【0019】また、端子カバー21の下側の短辺となる
壁部は、リード線22が嵌合される一対の溝21hによ
り弾性変形が可能な係合部21iが形成され、この係合
部21iの先端に設けた係合片21jが、コイルカバー
19の張出し部20に設けた係合部20fに係合され
る。なお、溝21hの底部には、リード線22の抜け止
め用の突起21kが形成されている。また、符号21l
で示した棒状の突出部分は、コイルボビン13の端子収
容部17に設けた凹溝18eに嵌合される凸部である。
また更に、符号21mで示した突出部分は、補強用に設
けたリブである。
【0020】次に、導電材料で製造された端子16の形
状について説明する。端子16は、上壁から対向する側
壁まで切り込まれた段状のスリット16aが形成された
コ字状の圧着部16bが設けられている。また、スリッ
ト16aの中心線上には、圧着部16bの一方の側壁か
ら延びた棒状の保持ピン16cと、他方の側壁から延び
た棒状のピン端子部16dが設けられている。なお、ピ
ン端子部16dにはプレス押しされたリブ16eが形成
され、また側壁の角部には、コイルボビン13の端子圧
入室17a・17bに設けた端子係入溝18b内の壁面
に喰い込む突起16fが形成されている。
【0021】このような形状からなる複数の部品を備え
たコイル組立体は、以下に述べる手順により組立てられ
る。即ち、巻始め端部14aを凹陥部15dに通してか
ら、コイルボビン13のコイル保持部15の環状溝15
aに電磁コイル14を巻付ける。次に、電磁コイル14
の各端部が引き出された状態で、コイルボビン13の端
子収容部17に一対の端子16を圧入する。端子16の
圧着部16bは、端子係入溝18b内の壁面に突起16
fが喰い込むので端子圧入室17a・17b内に保持さ
れる。また、端子16の保持ピン16cが端子保持溝1
8cに保持されるとともに、端子16のピン端子部16
dが端子導出溝18dから端子収容部17の外側へ突出
する。突出した一対のピン端子部16dには、コイル保
持部15からガイド部18gの嵌合溝18hとテーパ面
18iを通り引き出された、電磁コイル14の巻始め端
部14aと巻終わり端部14bが絡げられ半田付けで固
定される。端子16の圧着部16bのスリット16aに
はリード線22が圧着され、その絶縁被覆部が破られて
導電心線が端子16と電気的に接続される。そして、端
子収容部17から引き出された状態のリード線22とピ
ン端子部16dとが、コイルボビン13の中心線方向で
重なり合う。
【0022】このような巻線作業と接続作業が終えた
後、コイルボビン13のコイル保持部15の外周面には
コイルカバー19が嵌合される。コイルボビン13の端
子収容部17の背面側には、一対のガイド部18gの間
に隔壁部20aが嵌合されてコイルカバー19の張出し
部20が被せられるとともに、コイルボビン13のコイ
ル保持部15の鍔部外周面には、コイルカバー19の突
出部19cが圧入される。また、コイルカバー19の張
出し部20の溝20dには、リード線22が嵌合され
る。次に、コイルボビン13の端子収容部17の正面側
に、端子カバー21が被せられる。端子収容部17の突
出部18fが貫通孔21fに係合され、またコイルカバ
ー19の係合部20fに係合片21jが係合される。リ
ード線22は、端子カバー21の押圧部21aにより圧
着部分が端子16のスリット16aの最深部側に押圧さ
れて保持されるとともに、コイルカバー19の溝20d
内の突起20eと端子カバー21の溝21h内の突起2
1kが絶縁被覆部に喰い込んで固定される。なお、コイ
ルカバー19や端子カバー21が被せられた後、コイル
組立体には、第1のコア11と第2のコア12が被せら
れ、第1のコア11の円板部11aの外周面に第2のコ
ア12の円筒部12bの開口端部が圧入される。
【0023】以上のような構造からなるコイル組立体が
組込まれた電磁スプリングクラッチ1は、回転軸2と第
1の回転部材4およびこの第1の回転部材4に固定され
たロータ6が回転しているときにコイル組立体の電磁コ
イル14に通電すると、その磁束が第1のコア11の磁
極部11bから第2の隙間を通りロータ6に迂回され、
ロータ6から第1の隙間を通りアーマチュア9に流れる
とともに、アーマチュア9から第3の隙間を通り第2の
コア12の磁極部12cに流れるので、アーマチュア9
がロータ6に磁気吸着されて回転する。そして、コイル
ばね8がばね巻締め部4c・7aに巻付いて、第1の回
転部材4と第2の回転部材7が一体に回転する。このよ
うな励磁状態からコイル組立体の電磁コイル14への通
電を断った無励磁状態にすると、磁束が消滅してアーマ
チュア9がロータ6から離間する。したがって、コイル
ばね8はその弾性力により自己復帰をするとともに、第
1の回転部材4のばね巻締め面4cからコイルばね8の
内周面が離間するので、第1の回転部材4から第2の回
転部材7への回転の伝達は遮断される。
【0024】なお、以上の説明において、発明の実施の
形態として示したコイル組立体を、電磁スプリングクラ
ッチに使用した例を説明したが、この発明のコイル組立
体は、電磁クラッチや電磁ブレーキなどの磁気継手の他
にソレノイドや電磁弁などにも使用できるものである。
【0025】
【発明の効果】この発明のコイル組立体は、半径方向外
側に開口する環状溝が形成され、一方の鍔部の内側面に
は、外周面から前記環状溝の底部に向かって円周方向に
延びた凹陥部が形成されたコイル保持部と、前記凹陥部
が形成された部位を含む前記鍔部の外周面から半径方向
外側に突出するとともに、正面側には一対の端子圧入室
が形成され背面側には間隔をおいて突出した一対のガイ
ド部が形成された端子収容部とが設けられたコイルボビ
ンと、上壁から対向する側壁まで切り込まれたスリット
が形成され前記端子圧入室に保持されたコ字状の圧着部
と、この圧着部の一方の側壁から前記スリットの中心線
上に延び前記端子収容部の半径方向外側に突出した棒状
のピン端子部とが一体に設けられた一対の端子と、前記
凹陥部を通り前記環状溝に巻回されるとともに、巻始め
端部と巻終わり端部が前記端子収容部のガイド部の間を
通り前記ピン端子部に電気的に接続された電磁コイル
と、前記圧着部のスリットに圧着されて前記端子収容部
から前記ピン端子部の突出方向に引き出された一対のリ
ード線とを備えた構造にしたので、電磁コイルの巻線作
業やリード線と端子との電気的な接続作業が簡単にな
り、生産性が向上されて安価なコイル組立体を提供する
ことができる。
【0026】しかもこの発明のコイル組立体は、圧着部
の一方の側壁からスリットの中心線上に延びた棒状のピ
ン端子部が形成された端子を設け、電磁コイルの各端部
とピン端子部との電気的な接続部分と端子収容部から引
き出されたリード線とが重なり合うようにしたので、コ
イルボビンの端子収容部の小形化が図られる。
【0027】またこの発明のコイル組立体は、前記コイ
ルボビンのコイル保持部の外周面に嵌合された円筒部
と、この円筒部の一方の開口側から半径方向外側に突出
して前記コイルボビンの端子収容部の背面側に被せられ
た張出し部とが設けられたコイルカバーと、前記コイル
ボビンの端子収容部の正面側に被せられて前記コイルカ
バーの張出し部の開口部に嵌合された端子カバーとを備
え、前記リード線が前記コイルカバーの張出し部の開口
部と前記端子カバーの開口部に形成された溝に挟持され
ている構造にしたので、コイルカバーと端子カバーとに
よりコイルボビンの全体が覆われ、電磁コイルや電気的
な接続部分の絶縁保護ができる。また、コイルカバーの
張出し部の開口部に形成した溝と端子カバーの開口部に
形成した溝とで協働してリード線を固定したので、軽い
引っ張り力により、リード線の導電心線と端子との接続
部分が断線することもなく、品質上優れたコイル組立体
を提供することができる。
【0028】また更に、この発明のコイル組立体は、端
子カバーに、リード線を圧着部のスリットの最深部側に
押圧する押圧部を形成したり、端子圧入室の四隅には端
子係入溝を形成して、この端子係入溝の壁面に端子の圧
着部の各側壁に形成された突起が喰い込むようにしたの
で、外部振動によりリード線の圧着部分や端子が振動し
て電気的な接続部分が断線してしまうようなこともな
く、品質上優れたコイル組立体を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】コイル組立体が組込まれた電磁スプリングクラ
ッチの断面図である。
【図2】図1に示されている励磁装置のみを示したもの
であり、図3のA−A線断面図である。
【図3】端子カバーが取りはずされた励磁装置の正面図
であり、図2の左側面図である。
【図4】図2のコイルボビンのみを示したものであり、
図5のB−B線断面図である。
【図5】コイルボビンの正面図であり、図4の左側面図
である。
【図6】コイルボビンの断面図であり、図4のC−C線
断面図である。
【図7】図8の右側面となるコイルカバーの側面図であ
る。
【図8】図7の左側面でありコイルカバーの正面図であ
る。
【図9】図10の右側面となる端子カバーの背面図であ
る。
【図10】図9のD−D線断面図である。
【図11】図9のE矢視側面図である。
【図12】端子であり、(a)は平面図、(b)は右側
面図、(c)は正面図である。
【符号の説明】
13 …コイルボビン 14 …電磁コイル 15 …コイル保持部 16 …端子 16b…圧着部 16d…ピン端子部 17 …端子収容部 19 …コイルカバー 20 …張出し部 21 …端子カバー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半径方向外側に開口する環状溝が形成さ
    れ、一方の鍔部の内側面には、外周面から前記環状溝の
    底部に向かって円周方向に延びた凹陥部が形成されたコ
    イル保持部と、前記凹陥部が形成された部位を含む前記
    鍔部の外周面から半径方向外側に突出するとともに、正
    面側には一対の端子圧入室が形成され背面側には間隔を
    おいて突出した一対のガイド部が形成された端子収容部
    とが設けられたコイルボビンと、上壁から対向する側壁
    まで切り込まれたスリットが形成され前記端子圧入室に
    保持されたコ字状の圧着部と、この圧着部の一方の側壁
    から前記スリットの中心線上に延び前記端子収容部の半
    径方向外側に突出した棒状のピン端子部とが一体に設け
    られた一対の端子と、前記凹陥部を通り前記環状溝に巻
    回されるとともに、巻始め端部と巻終わり端部が前記端
    子収容部のガイド部の間を通り前記ピン端子部に電気的
    に接続された電磁コイルと、前記圧着部のスリットに圧
    着されて前記端子収容部から前記ピン端子部の突出方向
    に引き出された一対のリード線とを備えたことを特徴と
    するコイル組立体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたコイル組立体にお
    いて、前記コイルボビンのコイル保持部の外周面に嵌合
    された円筒部と、この円筒部の一方の開口側から半径方
    向外側に突出して前記コイルボビンの端子収容部の背面
    側に被せられた張出し部とが設けられたコイルカバー
    と、前記コイルボビンの端子収容部の正面側に被せられ
    て前記コイルカバーの張出し部の開口部に嵌合された端
    子カバーとを備え、前記リード線が前記コイルカバーの
    張出し部の開口部と前記端子カバーの開口部に形成され
    た溝に挟持されていることを特徴とするコイル組立体。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載されたコイル組立体にお
    いて、前記端子カバーには、前記リード線を前記圧着部
    のスリットの最深部側に押圧する押圧部が形成されてい
    ることを特徴とするコイル組立体。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3に記載されたコイ
    ル組立体において、前記端子圧入室の四隅には端子係入
    溝が形成され、この端子係入溝の壁面に前記端子の圧着
    部の各側壁に形成された突起が喰い込んでいることを特
    徴とするコイル組立体。
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