JPH1167574A - セラミック電子部品及びその製造方法 - Google Patents

セラミック電子部品及びその製造方法

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JPH1167574A
JPH1167574A JP9229924A JP22992497A JPH1167574A JP H1167574 A JPH1167574 A JP H1167574A JP 9229924 A JP9229924 A JP 9229924A JP 22992497 A JP22992497 A JP 22992497A JP H1167574 A JPH1167574 A JP H1167574A
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JP
Japan
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ceramic
glass
electronic component
conductor pattern
sintered body
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JP9229924A
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English (en)
Inventor
Kenichi Hoshi
健一 星
Daisuke Kaino
大助 戒能
Kazuyuki Shibuya
和行 渋谷
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水分の浸透による絶縁不良の発生を低減する
とともに、クラック等の構造欠陥の発生を低減できるセ
ラミック電子部品を提供する。 【解決手段】 セラミックグリーンシートに導電性ペー
ストを印刷したものを積層し、裁断し、焼成して製造し
た誘電体層2と内部電極3からなる素体4に、ガラスペ
ーストを塗布し、乾燥させ、焼成することにより、素体
4の表面からガラス11を浸透・拡散させた。これによ
り、素体4の表面付近の気孔12にガラス11が充填さ
れるので、空気中の水分が浸透せず、強度を増すことが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層セラミックコ
ンデンサ等のセラミック電子部品及びその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のセラミック電子部品の一例として
の積層セラミックコンデンサを図2を参照して説明す
る。図2は積層セラミックコンデンサの分解斜視図であ
る。
【0003】図において、101は積層コンデンサで、
誘電体層102と内部電極103とを交互に積層してな
る素体104と、素体104の両端部において内部電極
を交互に並列に接続している一対の外部電極105とか
ら構成されている。
【0004】内部電極103は、誘電体層102の中央
領域付近に設けられた内部電極片103aと、外部電極
105に沿って外部電極105に接続した状態で設けら
れた内部電極引出部103bとからなり、内部電極片1
03aは内部電極引出部103bを介して外部電極10
5に接続されている。
【0005】誘電体層102は矩形のシート上のセラミ
ック焼結体からなり、セラミック焼結体は、例えばチタ
ン酸バリウム等を主成分とする誘電体磁器材料から形成
されている。内部電極103は金属ペーストを焼結させ
た金属薄膜からなり、金属ペーストとしては、例えばP
dやAg−Pdのような貴金属材料を主成分とするもの
が使用されている。外部電極105も内部電極103と
同様の材料により形成され、表面には半田濡れ性をよく
するために半田メッキが施されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の積層コンデンサ101においては、セラミック
焼結体からなる誘電体層102に微細な気孔が多数生じ
ることがあり、この気孔内に空気中の水分が浸透し内部
電極間の絶縁不良が生ずることがあった。また、焼成時
における内部電極103の膨張率は誘電体層102より
も大きいため、焼成後の誘電体層102には内部電極1
03の応力によるクラック等の構造欠陥が生じることが
あった。
【0007】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、水分
の浸透による絶縁不良の発生を低減するとともに、クラ
ック等の構造欠陥の発生を低減できるセラミック電子部
品を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、導体パターンを内蔵するセラミ
ック焼結体表面に前記導体パターンと導通接続する端子
電極を付設したセラミック電子部品において、セラミッ
ク焼結体表面からガラスを浸透させてセラミック焼結体
表面におけるガラスの含有率が中心部よりも高くなって
いることを特徴とする。
【0009】この発明によれば、セラミック焼結体の表
面付近においてガラスの含有率が高くなっているので、
表面から空気中の水分が浸透することを防止することが
できる。
【0010】また、請求項2の発明は、導体パターンを
内蔵するセラミック焼結体表面に前記導体パターンと導
通接続する端子電極を付設したセラミック電子部品にお
いて、セラミック焼結体表面の少なくとも前記導体パタ
ーンが露出する部位からガラスを浸透させて導体パター
ン近傍におけるガラスの含有率が他の部分よりも高くな
っていることを特徴とする。
【0011】この発明によれば、導体パターン近傍のセ
ラミック焼結体にガラスが高含有率で存在するため、こ
の部分の強度が増加され、セラミック焼結体に導体パタ
ーンからの応力による亀裂等が発生することを防止でき
る。
【0012】さらに、請求項4の発明は、セラミック粉
末をバインダー溶液に混合してスラリーを生成し、この
スラリーからシート状のセラミックグリーンシートを生
成し、このセラミックグリーンシートと導体パターンを
交互に積層してなる積層体を焼結し、この焼結体の前記
導体パターンと導通接続する端子電極を形成してなるセ
ラミック電子部品の製造方法において、焼結後のセラミ
ック積層体表面にガラスペーストを塗布し、これを焼成
する工程を有することを特徴とする。
【0013】ここで、ガラスペーストとは、ガラス粉末
を、例えばトルエン等の分散媒に分散させて生成したペ
ースト状のものをいう。
【0014】この発明によれば、セラミック焼結体に点
在する微細な気孔にガラスペーストが浸透し充填される
ので、セラミック焼結体の表面においてガラスの含有率
が高いものとなる。このため、セラミック焼結体の表面
から空気中の水分が浸透することを防止することができ
る。
【0015】さらに、請求項5の発明は、セラミック粉
末をバインダー溶液に混合してスラリーを生成し、この
スラリーからシート状のセラミックグリーンシートを生
成し、このセラミックグリーンシートと導体パターンを
交互に積層してなる積層体を焼結し、この焼結体の前記
導体パターンと導通接続する端子電極を形成してなるセ
ラミック電子部品の製造方法において、セラミック積層
体を焼結した後に、このセラミック積層体をガラスを分
散させた懸濁液に浸漬し、このセラミック積層体を焼成
し、この後に端子電極を形成することを特徴とする。
【0016】この発明によれば、セラミック焼結体に点
在する微細な気孔にガラスペーストが浸透し充填される
ので、セラミック焼結体の表面においてガラスの含有率
が高いものとなる。また、端子電極と接続するために焼
結体表面に露出している導体パターンに沿って、ガラス
がセラミック焼結体内部に浸透するので、導体パターン
の近傍においてガラスの含有率が高いものとなる。この
ため、セラミック焼結体の表面から空気中の水分が浸透
することを防止することができる。また、導体パターン
近傍のセラミック焼結体にガラスが高含有率で存在する
ため、この部分の強度が増加され、セラミック焼結体に
導体パターンからの応力による亀裂等が発生することを
防止できる。
【0017】さらに、前記の発明において、ガラスとし
てSiO2,B2O3,Bi2O3,PbOのいずれか一つ
を主成分とすると、これらの発明を確実に実施すること
ができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態にかか
る積層セラミックコンデンサについて図1を参照して説
明する。図1は、積層セラミックコンデンサの要部を示
す断面拡大図である。図において、1は積層セラミック
コンデンサであり、誘電体層2と内部電極3を交互に積
層してなる略直方体形状の素体4と、素体4の両端部に
おいて内部電極3を交互に並列に接続している一対の外
部電極5とからなる。
【0019】誘電体層2は、矩形のシート状のセラミッ
ク焼結体であり、その内部にガラス11及び素体4を焼
成した時に形成された微細な気孔12が点在している。
ここで、セラミック焼結体は、例えばチタン酸バリウム
を主成分とするセラミックグリーンシートを焼成して形
成した誘電体磁器材料からなる。また、ガラス11は、
SiO2,B2O3,Bi2O3,PbOのいずれか一つを
主成分としたものである。
【0020】素体4に点在するガラス11及び気孔12
は、ガラス11及び気孔12の平均径は約0.2μmで
あり、外部電極5の形成部を除く素体4の表面において
ガラス11の含有率が高く、この部位では気孔12はほ
とんど存在しない。また、素体4の表面から中心部にか
けて、ガラス11の含有率が漸減するとともに気孔12
の含有率が高くなっており、中心部においてはガラス1
1はほとんど存在しない。尚、この素体4の全体に対し
てガラス11及び気孔12を合わせたものが占める割合
は、約2%である。また、ガラス11が含まれている領
域13は、素体4の表面から約20.0μmの深さであ
る。
【0021】誘電体層2を介して隣り合う一対の内部電
極3のそれぞれは矩形になっており、内部電極3の長片
は外部電極5に対して略直角になっている。また、各内
部電極3の幅は各々等しく形成されている。この内部電
極3は、導電性ペーストの薄膜を焼結させた金属薄膜か
らなり、導電性ペーストとしては、例えばパラジウム粉
末を主成分とするものが使用される。
【0022】外部電極5は、素体4の両端面からこれに
隣接する側面に亘って形成され、素体4の端面に露出す
る内部電極2を交互に並列に接続している。この外部電
極5は内部電極3と同様の材料により形成され、表面に
は半田濡れ性を向上するために半田メッキが施されてい
る。
【0023】次に、この積層セラミックコンデンサ1の
製造方法について説明する。まず、誘電体の原料粉末に
有機バインダーを15重量%付加し、さらに水50重量
%を加え、これらをボールミルに入れて十分に混合し、
誘電磁器材料のスラリーを作成する。
【0024】次いで、このスラリーを真空脱泡器に入れ
て脱泡した後、リバースロールコーターに入れ、ポリエ
ステルフィルム上にこのスラリーからなる薄膜を形成
し、この薄膜をポリエステルフィルム上で100℃に加
熱して乾燥させ、これを打ち抜いて、10cm角、厚さ
約20μmのセラミックグリーンシートを得る。
【0025】一方、平均粒径が1.5μmのパラジウム
粉末10gと、エチルセルロース0.9gをプチルカル
ビトール9.1gに溶解させたものとを撹拌器に入れ、
10時間撹拌することにより内部電極3に用いる導電性
ペーストを得る。
【0026】次に、前述した内部電極3のパターンを5
0個有するスクリーンを用いて、セラミックグリーンシ
ートの片面に導電性ペーストからなる内部電極のパター
ンを印刷し、これを乾燥させる。
【0027】次に、この印刷面を上にしてセラミックグ
リーンシートを複数枚積層し、さらにこの積層物の上下
両面に印刷の施されていないセラミックグリーンシート
を積層する。次いで、この積層物を約50℃の温度で厚
さ方向に焼く40トンの圧力を加えて圧着させる。この
後に、この積層物を格子状に裁断し、約50個の積層チ
ップを得る。
【0028】次いで、この積層チップを雰囲気焼成可能
な炉に入れ、大気中で600℃まで加熱して、有機バイ
ンダーを焼成させ、その後、炉の雰囲気を大気中雰囲気
とし、積層体チップの加熱温度を600℃から焼成温度
の1150℃(最高温度)を3時間保持する。この後、
100℃/時の速度で600℃まで降温し、室温まで冷
却して焼結体チップを得る。この工程により、有機バイ
ンダーが焼成されて焼結体チップ内に気孔12が点在す
ることになる。
【0029】次に、内部電極が露出する焼結体チップの
端面に銀とガラスフリットとビヒクルからなる導電性ペ
ーストを塗布して乾燥させた後に、炉の雰囲気を酸化雰
囲気として約800℃の温度で20分間焼成して一対の
外部電極を形成する。
【0030】一方、平均粒径が0.5μmの、Si
O2,B2O3,Bi2O3,PbOのいずれか一つを主成
分とするガラス粉末を、アクリル等の樹脂に分散させ、
溶剤により適当な粘度に調整したガラスペーストを作成
する。
【0031】次に、前述した積層チップのうち外部電極
が形成されていない表面にガラスペーストを塗布し乾燥
させた後に、炉の雰囲気を大気中雰囲気として約600
℃の温度で30分間焼成させる。この工程により、積層
チップ表面よりガラスが積層チップ内に浸透・拡散し
て、焼結体チップに内在する気孔12にガラスが充填さ
れる。
【0032】最後に、一対の外部電極に銅を無電解メッ
キで被着させ、この上に電気メッキ法でPb−Sn半田
層を設けて積層セラミックコンデンサが得られる。
【0033】この積層セラミックコンデンサ1によれ
ば、セラミック焼結体である誘電体層2の表面付近にお
いてそのガラス11の含有率が高くなっているので、表
面から空気中の水分が浸透することを防止することがで
きる。これにより、水分の浸透による絶縁不良や強度の
低下等を低減することができるので、信頼性・耐久性の
高いものとなる。
【0034】次に、本発明の第2の実施の形態にかかる
積層セラミックコンデンサについて図2を参照して説明
する。図2は、積層セラミックコンデンサの要部を示す
断面拡大図である。本実施の形態の積層セラミックコン
デンサが第1の実施の形態にかかるものと相異する点
は、誘電体層におけるガラスの分布状態にあるのみなの
で、ここでは同一符号をもって説明する。
【0035】図において、21は積層セラミックコンデ
ンサであり、誘電体層2と内部電極3を交互に積層して
なる略直方体形状の素体4と、素体4の両端部において
内部電極3を交互に並列に接続している一対の外部電極
5とからなる。
【0036】誘電体層2は、矩形のシート状のセラミッ
ク焼結体であり、その内部にガラス11及び素体4を焼
成した時に形成された微細な気孔12が点在している。
ここで、セラミック焼結体は、例えばチタン酸バリウム
を主成分とするセラミックグリーンシートを焼成して形
成した誘電体磁器材料からなる。また、ガラス11は、
SiO2,B2O3,Bi2O3,PbOのいずれか一つを
主成分としたものである。
【0037】素体4に点在するガラス11及び気孔12
は、ガラス11及び気孔12の平均径は約0.2μmで
あり、素体4の表面においてガラス11の含有率が高
く、この部位では気孔12はほとんど存在しない。ま
た、素体4の表面から中心部にかけて、ガラス11の含
有率が漸減するとともに気孔12の含有率が高くなって
いる。さらに内部電極3の近傍において、ガラス11の
含有率が高く、内部電極3から離れるほどガラス11の
含有率は低くなっている。具体的には、ガラス11が存
在する領域13は、内部電極3に対して上下に約2.0
μmの領域である。尚、この素体4の全体に対してガラ
ス11及び気孔12を合わせたものが占める割合は、約
2%である。
【0038】誘電体層2を介して隣り合う一対の内部電
極3のそれぞれは矩形になっており、内部電極3の長片
は外部電極5に対して略直角になっている。また、各内
部電極3の幅は各々等しく形成されている。この内部電
極3は、導電性ペーストの薄膜を焼結させた金属薄膜か
らなり、導電性ペーストとしては、例えばパラジウム粉
末を主成分とするものが使用される。
【0039】外部電極5は、素体4の両端面からこれに
隣接する側面に亘って形成され、素体4の端面に露出す
る内部電極2を交互に並列に接続している。この外部電
極5は内部電極3と同様の材料により形成され、表面に
は半田濡れ性を向上するために半田メッキが施されてい
る。
【0040】次に、この積層チップコンデンサ21の製
造方法について説明する。まず、グリーンシートに導電
性ペーストを印刷したものを積層し、裁断し、焼成して
焼結体チップを得るが、この製造法については第1の実
施の形態と同様なので詳述は省略する。
【0041】次に、平均粒径が0.5μmの、Si
O2,B2O3,Bi2O3,PbOのいずれか一つを主成
分とするガラス粉末を、水或いはアルコール等に分散さ
せた懸濁液を生成する。
【0042】次に、前述した焼結体チップを、約10分
の間この懸濁液中に浸浸させた後に、液中より取り出し
乾燥させる。次いで、この焼結体チップを炉の雰囲気を
大気中雰囲気として約800℃の温度で30分間焼成さ
せる。この工程により、焼結体チップ表面よりガラスが
積層チップ内に浸透・拡散する。また、焼結体チップ端
面に露出する内部電極と焼結体との境界部から内部電極
に沿ってガラスが浸透・拡散する。これにより、焼結体
チップに内在する気孔12にガラスが充填される。
【0043】次に、内部電極が露出する焼結体チップの
端面に銀とガラスフリットとビヒクルからなる導電性ペ
ーストを塗布して乾燥させた後に、炉の雰囲気を酸化雰
囲気として約600℃の温度で20分間焼成して一対の
外部電極を形成する。 最後に、一対の外部電極に銅を
無電解メッキで被着させ、この上に電気メッキ法でPb
−Sn半田層を設けて積層セラミックコンデンサが得ら
れる。
【0044】この積層コンデンサ21によれば、セラミ
ック焼結体である誘電体層2の表面付近においてガラス
11の含有率が高くなっているので、表面から空気中の
水分が浸透することを防止することができる。また、素
体4に表面に露出している内部電極3に沿って、ガラス
11がセラミック焼結体である素体4の内部に浸透する
ので、内部電極3の近傍においてガラス11の含有率が
高いものとなる。このため、素体4の表面から空気中の
水分が浸透することを防止することができる。また、内
部電極3近傍の素体4にガラス11が高含有率で存在す
るため、この部分の強度が増加され、素体4に内部電極
3からの応力による亀裂等が発生することを防止でき
る。これにより、水分の浸透による絶縁不良や強度の低
下等を低減することができるので、信頼性・耐久性の高
いものとなる。
【0045】以上、第1の実施の形態及び第2の実施の
形態ではセラミック電子部品として積層セラミックコン
デンサを例示したが、これに限らずセラミックインダク
タや、これらを組み合わせた積層セラミックフィルタ
や、コンデンサアレイ等であってもよい。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、セラミック焼結体の表面付近においてガラスの
含有率が高くなっているので、表面から空気中の水分が
浸透することを防止することができる。これにより、水
分の浸透による絶縁不良や強度の低下等を低減すること
ができるので、信頼性・耐久性の高いものとなる。
【0047】また、請求項2の発明によれば、導体パタ
ーン近傍のセラミック焼結体にガラスが高含有率で存在
するため、この部分の強度が増加され、セラミック焼結
体に導体パターンからの応力による亀裂等が発生するこ
とを防止できる。これにより、亀裂等からの水分の浸透
を防止することができるので、信頼性・耐久性の高いも
のとなる。
【0048】さらに、請求項4の発明によれば、セラミ
ック焼結体に点在する微細な気孔にガラスペーストが浸
透し充填されるので、セラミック焼結体の表面において
ガラスの含有率が高いものとなる。このため、セラミッ
ク焼結体の表面から空気中の水分が浸透することを防止
することができるので、信頼性・耐久性の高いものとな
る。
【0049】さらに、請求項5の発明によれば、セラミ
ック焼結体に点在する微細な気孔にガラスペーストが浸
透し充填されるので、セラミック焼結体の表面において
ガラスの含有率が高いものとなる。また、端子電極と接
続するために焼結体表面に露出している導体パターンに
沿って、ガラスがセラミック焼結体内部に浸透するの
で、導体パターンの近傍においてガラスの含有率が高い
ものとなる。このため、セラミック焼結体の表面から空
気中の水分が浸透することを防止することができる。ま
た、導体パターン近傍のセラミック焼結体にガラスが高
含有率で存在するため、この部分の強度が増加され、セ
ラミック焼結体に導体パターンからの応力による亀裂等
が発生することを防止できる。従って、信頼性・耐久性
の高いものとなる。
【0050】さらに、これらの発明において、ガラスと
してSiO2,B2O3,Bi2O3,PbOのいずれか一
つを主成分とすると、これらの発明を確実に実施するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態にかかる積層セラミックコンデン
サの要部を示す断面拡大図
【図2】一実施の形態にかかる積層セラミックコンデン
サの要部を示す断面拡大図
【図3】従来の積層セラミックコンデンサの分解斜視図
【符号の説明】
1,21…積層セラミックコンデンサ、2…誘電体層、
3…内部電極、4…素体、5…外部電極、11…ガラ
ス、12…気孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体パターンを内蔵するセラミック焼結
    体表面に前記導体パターンと導通接続する端子電極を付
    設したセラミック電子部品において、 セラミック焼結体表面からガラスを浸透させてセラミッ
    ク焼結体表面におけるガラスの含有率が中心部よりも高
    くなっていることを特徴とするセラミック電子部品。
  2. 【請求項2】 導体パターンを内蔵するセラミック焼結
    体表面に前記導体パターンと導通接続する端子電極を付
    設したセラミック電子部品において、 セラミック焼結体表面の少なくとも前記導体パターンが
    露出する部位からガラスを浸透させて導体パターン近傍
    におけるガラスの含有率が他の部分よりも高くなってい
    ることを特徴とするセラミック電子部品。
  3. 【請求項3】 前記ガラスは、SiO2,B2O3,Bi2
    O3,PbOのいずれか一つを主成分とすることを特徴
    とする請求項1又は請求項2記載のセラミック電子部
    品。
  4. 【請求項4】 セラミック粉末をバインダー溶液に混合
    してスラリーを生成し、このスラリーからシート状のセ
    ラミックグリーンシートを生成し、このセラミックグリ
    ーンシートと導体パターンを交互に積層してなる積層体
    を焼結し、この焼結体の前記導体パターンと導通接続す
    る端子電極を形成してなるセラミック電子部品の製造方
    法において、 焼結後のセラミック積層体表面にガラスペーストを塗布
    し、これを焼成する工程を有することを特徴とするセラ
    ミック電子部品の製造方法。
  5. 【請求項5】 セラミック粉末をバインダー溶液に混合
    してスラリーを生成し、このスラリーからシート状のセ
    ラミックグリーンシートを生成し、このセラミックグリ
    ーンシートと導体パターンを交互に積層してなる積層体
    を焼結し、この焼結体の前記導体パターンと導通接続す
    る端子電極を形成してなるセラミック電子部品の製造方
    法において、 セラミック積層体を焼結した後に、このセラミック積層
    体をガラスを分散させた懸濁液に浸漬し、このセラミッ
    ク積層体を焼成し、この後に端子電極を形成することを
    特徴とするセラミック電子部品の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ガラスは、SiO2,B2O3,Bi2
    O3,PbOのいずれか一つを主成分とすることを特徴
    とする請求項4又は請求項5記載のセラミック電子部品
    の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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