JPH11943A - 熱可塑性樹脂フィルムの製造方法 - Google Patents
熱可塑性樹脂フィルムの製造方法Info
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- JPH11943A JPH11943A JP9153804A JP15380497A JPH11943A JP H11943 A JPH11943 A JP H11943A JP 9153804 A JP9153804 A JP 9153804A JP 15380497 A JP15380497 A JP 15380497A JP H11943 A JPH11943 A JP H11943A
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 放電電極を短時間で良好な成形状態の得られ
る適正範囲位置に自動調整でき、原料ロスが少なく生産
性も向上する熱可塑性樹脂フィルムの製造方法。 【解決手段】 溶融状態の熱可塑性樹脂をダイ1から冷
却用回転ドラム3上に押し出してフィルムを成型する。
ドラム3の回転軸と平行に設けた線状の放電電極2によ
りフィルム4に静電荷を印加して、フィルム4をドラム
3に密着させて移送しつつ固化させる。フィルム4に静
電荷を印加する際の放電電極2に流れる電流を測定する
電極電流測定手段と、放電電極2と冷却用回転ドラム3
の表面との間隔を維持しつつ、放電電極2の位置調整を
行なう電極位置調整手段とを設ける。電極電流測定手段
から得られた電流信号の交流成分を周波数解析し、予め
定めた周波数成分での値が予め定めた基準値以下になる
ように、電極位置調整手段によって放電電極2の位置を
調整する
る適正範囲位置に自動調整でき、原料ロスが少なく生産
性も向上する熱可塑性樹脂フィルムの製造方法。 【解決手段】 溶融状態の熱可塑性樹脂をダイ1から冷
却用回転ドラム3上に押し出してフィルムを成型する。
ドラム3の回転軸と平行に設けた線状の放電電極2によ
りフィルム4に静電荷を印加して、フィルム4をドラム
3に密着させて移送しつつ固化させる。フィルム4に静
電荷を印加する際の放電電極2に流れる電流を測定する
電極電流測定手段と、放電電極2と冷却用回転ドラム3
の表面との間隔を維持しつつ、放電電極2の位置調整を
行なう電極位置調整手段とを設ける。電極電流測定手段
から得られた電流信号の交流成分を周波数解析し、予め
定めた周波数成分での値が予め定めた基準値以下になる
ように、電極位置調整手段によって放電電極2の位置を
調整する
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂フィ
ルムの製造方法に関する。さらに詳しくは、厚み斑、表
面欠点が少なく、表面性に優れた熱可塑性フィルムの製
造方法に関する。
ルムの製造方法に関する。さらに詳しくは、厚み斑、表
面欠点が少なく、表面性に優れた熱可塑性フィルムの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】公知の通り、熱可塑性樹脂フィルム(シ
ートとも言われる)は、溶融した熱可塑性樹脂をスリッ
ト状の口金からフィルム状にして冷却用回転ドラム上に
押し出して成型し、ついで延伸等の必要な処理をするこ
とにより製造されるが、この成型に際し、冷却用回転ド
ラム上のフィルムの情報の所定位置に高電圧を印加した
放電電極であるワイヤ電極を設置することにより、静電
的にフィルムの冷却用回転ドラムへの密着度を向上させ
ることができ、良好な成型状態が得られることが知られ
ている。
ートとも言われる)は、溶融した熱可塑性樹脂をスリッ
ト状の口金からフィルム状にして冷却用回転ドラム上に
押し出して成型し、ついで延伸等の必要な処理をするこ
とにより製造されるが、この成型に際し、冷却用回転ド
ラム上のフィルムの情報の所定位置に高電圧を印加した
放電電極であるワイヤ電極を設置することにより、静電
的にフィルムの冷却用回転ドラムへの密着度を向上させ
ることができ、良好な成型状態が得られることが知られ
ている。
【0003】ワイヤ電極からは、冷却用回転ロール側へ
微小な電流が流され、その際働く静電力により熱可塑性
樹脂が冷却用回転ロールに押し付けられ、フィルムと冷
却用回転ロール間の空気噛み込みが防止されるととも
に、冷却効率が向上されて、成型性が向上される。
微小な電流が流され、その際働く静電力により熱可塑性
樹脂が冷却用回転ロールに押し付けられ、フィルムと冷
却用回転ロール間の空気噛み込みが防止されるととも
に、冷却効率が向上されて、成型性が向上される。
【0004】ところで、この方法において上述の良好な
成型状態を得るためには、ワイヤ電極の位置が重要な条
件である。すなわち、ワイヤ電極と冷却用回転ドラムの
表面との間の位置関係の内、表面との間隔については、
この間隔が開きすぎるとワイヤ電極と冷却用回転ドラム
間の電位勾配が低下してワイヤ電極から十分な電荷が放
出されず、該フィルムに働く静電押圧力が低下して冷却
用回転ドラムへの十分な密着が得られない。一方逆に、
この間隔が狭すぎると、電位勾配が過大となってフィル
ムに絶縁破壊が生じ、ピンホール等の欠点が生じる。
成型状態を得るためには、ワイヤ電極の位置が重要な条
件である。すなわち、ワイヤ電極と冷却用回転ドラムの
表面との間の位置関係の内、表面との間隔については、
この間隔が開きすぎるとワイヤ電極と冷却用回転ドラム
間の電位勾配が低下してワイヤ電極から十分な電荷が放
出されず、該フィルムに働く静電押圧力が低下して冷却
用回転ドラムへの十分な密着が得られない。一方逆に、
この間隔が狭すぎると、電位勾配が過大となってフィル
ムに絶縁破壊が生じ、ピンホール等の欠点が生じる。
【0005】また、ワイヤ電極の冷却用回転ドラムの回
転方向すなわちフィルムの送り方向の位置については、
口金から吐出されたフィルムが自然落下の状態で所定速
度で回転する冷却用回転ドラムの表面に引き取られなが
ら接地する接地点での放線方向を規準とし、この方向よ
りも上流にワイヤ電極を設置すると、フィルムが自然落
下の状態での冷却用回転ドラム表面へ着地する前に冷却
用回転ドラム側に押圧されるので、フィルムが安定せず
振動や揺れを起こしやすくするためにフィルムに厚さ斑
や表面欠点が生じる。
転方向すなわちフィルムの送り方向の位置については、
口金から吐出されたフィルムが自然落下の状態で所定速
度で回転する冷却用回転ドラムの表面に引き取られなが
ら接地する接地点での放線方向を規準とし、この方向よ
りも上流にワイヤ電極を設置すると、フィルムが自然落
下の状態での冷却用回転ドラム表面へ着地する前に冷却
用回転ドラム側に押圧されるので、フィルムが安定せず
振動や揺れを起こしやすくするためにフィルムに厚さ斑
や表面欠点が生じる。
【0006】逆に該放線方向よりも下流側に設置する
と、大きな押圧力が作用するワイヤ電極に最も近い点で
はフィルムの冷却ロール側がすでにある程度冷却され固
化しているため、冷却用回転ドラムとの間に空気を噛み
込んでしまい、気泡や表面欠点を生じる。
と、大きな押圧力が作用するワイヤ電極に最も近い点で
はフィルムの冷却ロール側がすでにある程度冷却され固
化しているため、冷却用回転ドラムとの間に空気を噛み
込んでしまい、気泡や表面欠点を生じる。
【0007】したがって、ワイヤ電極のフィルムの送り
方向の最適位置は、フィルムの静電力等の外力の作用が
ない自然落下の状態での冷却用回転ドラム表面への着地
点、またはその直前ということになり、その位置に設置
されることにより、安定した着地と良好な成型面が得ら
れる。
方向の最適位置は、フィルムの静電力等の外力の作用が
ない自然落下の状態での冷却用回転ドラム表面への着地
点、またはその直前ということになり、その位置に設置
されることにより、安定した着地と良好な成型面が得ら
れる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この着地点
は、吐出されたフィルムの塑性と冷却用回転ドラムの回
転速度との関係できまり、大きな製造条件の変動がある
と、放電電極の位置が不適切となり、前述の欠点等が発
生し、その調整に手間取るという課題があった。特に、
製品銘柄変更の場合は顕著で、放電電極の最適位置の探
索に多大な時間を要する課題があった。
は、吐出されたフィルムの塑性と冷却用回転ドラムの回
転速度との関係できまり、大きな製造条件の変動がある
と、放電電極の位置が不適切となり、前述の欠点等が発
生し、その調整に手間取るという課題があった。特に、
製品銘柄変更の場合は顕著で、放電電極の最適位置の探
索に多大な時間を要する課題があった。
【0009】これに対して、従来提案されているワイヤ
電極の自動位置決め方法である、特開昭60−1200
28号公報に開示のようなワイヤ電極を流れる電流の最
大値を検出する方法では、通常電流変化に変極点はな
く、その検出途中で火花放電を起こすことが避けられな
い。また、特開平4−83627号公報に開示のように
電流変動幅が最小となるように調整する方法では、ワイ
ヤ電極の位置がフィルムに欠点などを生じない適正な範
囲において、通常電流変動幅に最小点はなく制御は困難
である。
電極の自動位置決め方法である、特開昭60−1200
28号公報に開示のようなワイヤ電極を流れる電流の最
大値を検出する方法では、通常電流変化に変極点はな
く、その検出途中で火花放電を起こすことが避けられな
い。また、特開平4−83627号公報に開示のように
電流変動幅が最小となるように調整する方法では、ワイ
ヤ電極の位置がフィルムに欠点などを生じない適正な範
囲において、通常電流変動幅に最小点はなく制御は困難
である。
【0010】本発明は、上述の課題を解消するためにな
された物で、前記の従来技術に替わる、放電電極を短時
間で良好な成型状態の得られる適正範囲位置に自動調整
でき、原料ロスが少なく生産性も向上する熱可塑性樹脂
フィルムの製造方法を課題とするものである。
された物で、前記の従来技術に替わる、放電電極を短時
間で良好な成型状態の得られる適正範囲位置に自動調整
でき、原料ロスが少なく生産性も向上する熱可塑性樹脂
フィルムの製造方法を課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の熱可塑性樹脂フ
ィルムの製造方法は、溶融状態の熱可塑性樹脂を口金か
ら冷却用回転ドラム上に押し出してフィルムを成型する
際に、冷却用回転ドラムの回転軸と平行に設けた線状の
放電電極によりフィルムに静電荷を印加して、フィルム
を冷却用回転ドラムに密着させて移送しつつ固化させる
熱可塑性樹脂フィルムの製造方法において、フィルムに
静電荷を印加する際の放電電極に流れる電流を測定する
電極電流測定手段と、放電電極と冷却用回転ドラム表面
との間隔を維持しつつ、放電電極の位置調整を行なう電
極位置調整手段とを設け、電極電流測定手段から得られ
た電流信号の交流成分を周波数解析し、予め定めた周波
数成分での値が予め定めた基準値以下になるように、電
極位置調整手段によって放電電極の位置を調整すること
を特徴としている。
ィルムの製造方法は、溶融状態の熱可塑性樹脂を口金か
ら冷却用回転ドラム上に押し出してフィルムを成型する
際に、冷却用回転ドラムの回転軸と平行に設けた線状の
放電電極によりフィルムに静電荷を印加して、フィルム
を冷却用回転ドラムに密着させて移送しつつ固化させる
熱可塑性樹脂フィルムの製造方法において、フィルムに
静電荷を印加する際の放電電極に流れる電流を測定する
電極電流測定手段と、放電電極と冷却用回転ドラム表面
との間隔を維持しつつ、放電電極の位置調整を行なう電
極位置調整手段とを設け、電極電流測定手段から得られ
た電流信号の交流成分を周波数解析し、予め定めた周波
数成分での値が予め定めた基準値以下になるように、電
極位置調整手段によって放電電極の位置を調整すること
を特徴としている。
【0012】なお、本発明において、検出した放電電極
を流れる電流の周波数成分を解析しつつ、このデータを
もとに位置調整装置により放電電極の位置を自動調整す
るものであるが、放電電極の位置の調整方法は、位置調
整装置により放電電極の位置を所定量一旦変化させた
後、この変化方向と逆方向に周波数成分に一定の変化が
現れるまで調整する方法が、制御の安定性から好まし
い。
を流れる電流の周波数成分を解析しつつ、このデータを
もとに位置調整装置により放電電極の位置を自動調整す
るものであるが、放電電極の位置の調整方法は、位置調
整装置により放電電極の位置を所定量一旦変化させた
後、この変化方向と逆方向に周波数成分に一定の変化が
現れるまで調整する方法が、制御の安定性から好まし
い。
【0013】本発明は、放電電極を流れる電流値を直接
常時監視し、これにより放電電極の位置を自動調整する
ようにしているので、従来例の問題が解決され、表面性
の良いフィルムが、原材料ロスが少なく、かつ生産性良
く製造できる。
常時監視し、これにより放電電極の位置を自動調整する
ようにしているので、従来例の問題が解決され、表面性
の良いフィルムが、原材料ロスが少なく、かつ生産性良
く製造できる。
【0014】本発明における熱可塑性樹脂は、一般にフ
ィルム(シートとも言われる)に成形可能なすべての樹
脂を包含する。これらの熱可塑性樹脂の代表例として
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタ
レートなどのポリエステルなどが挙げられる。また、こ
れらの共重合体混合体であって、他の添加剤などが含有
されたものであってもよい。また、口金から押し出され
たフィルムは、単層フィルムでも、同種又は異種の樹脂
層が複数層に積層された複層フィルムであってもよい。
ィルム(シートとも言われる)に成形可能なすべての樹
脂を包含する。これらの熱可塑性樹脂の代表例として
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタ
レートなどのポリエステルなどが挙げられる。また、こ
れらの共重合体混合体であって、他の添加剤などが含有
されたものであってもよい。また、口金から押し出され
たフィルムは、単層フィルムでも、同種又は異種の樹脂
層が複数層に積層された複層フィルムであってもよい。
【0015】放電電極は、線状の導電材からなるもので
あればよく、通常金属ワイヤからなるワイヤ電極が用い
られる。放電電極には通常高圧の直流電圧がかけられる
のでこの電流値を検出するのは通常直流用の電流計であ
るが、電流値の周波数成分を解析した結果によって放電
電極の位置を調整するため交流用の電流計でも問題な
い。
あればよく、通常金属ワイヤからなるワイヤ電極が用い
られる。放電電極には通常高圧の直流電圧がかけられる
のでこの電流値を検出するのは通常直流用の電流計であ
るが、電流値の周波数成分を解析した結果によって放電
電極の位置を調整するため交流用の電流計でも問題な
い。
【0016】電流値の周波数成分を解析する装置は、市
販の周波数解析装置であっても良いが、市販のパーソナ
ルコンピューターを用いてFFTを実行できるソフトを
用いて演算しても放電電極の位置調整に十分な速度で演
算可能である。
販の周波数解析装置であっても良いが、市販のパーソナ
ルコンピューターを用いてFFTを実行できるソフトを
用いて演算しても放電電極の位置調整に十分な速度で演
算可能である。
【0017】
【実施例】図1は、本発明方法を実施する熱可塑性樹脂
フィルムの製造装置のフィルム成形部の構成説明図であ
る。ダイ1より溶融押し出された熱可塑性樹脂からなる
フィルム4は、冷却用回転ドラム3の表面上で冷却固化
される。ここで、放電電極2は高電圧発生機構8により
高電圧に維持されており、この結果フィルム4には高電
荷が誘導され、フィルム4は対向電極である冷却用回転
ドラム3に密着される。本例では、図に矢印で示すよう
に放電電極2を冷却用回転ドラム3と軸平行を維持しつ
つ、かつ、冷却用回転ドラムとの間隔を維持しつつその
位置を移動できる図示しない位置調整装置を設け、これ
に放電電極2を設置している。
フィルムの製造装置のフィルム成形部の構成説明図であ
る。ダイ1より溶融押し出された熱可塑性樹脂からなる
フィルム4は、冷却用回転ドラム3の表面上で冷却固化
される。ここで、放電電極2は高電圧発生機構8により
高電圧に維持されており、この結果フィルム4には高電
荷が誘導され、フィルム4は対向電極である冷却用回転
ドラム3に密着される。本例では、図に矢印で示すよう
に放電電極2を冷却用回転ドラム3と軸平行を維持しつ
つ、かつ、冷却用回転ドラムとの間隔を維持しつつその
位置を移動できる図示しない位置調整装置を設け、これ
に放電電極2を設置している。
【0018】放電電極2には電流計5が接続されてお
り、放電電極を流れる電流を常時測定できるようにして
ある。電流計5で測定された放電電極を流れる電流値は
周波数成分解析装置6に入力され、この出力信号によっ
て特定の方向に放電電極の位置調整装置を移動させるコ
ントローラ7の信号によって放電電極の位置を冷却用回
転ドラムとの距離を保って調整するよう制御する。
り、放電電極を流れる電流を常時測定できるようにして
ある。電流計5で測定された放電電極を流れる電流値は
周波数成分解析装置6に入力され、この出力信号によっ
て特定の方向に放電電極の位置調整装置を移動させるコ
ントローラ7の信号によって放電電極の位置を冷却用回
転ドラムとの距離を保って調整するよう制御する。
【0019】この制御方法について説明する。図1に示
すようにダイ1より押し出されたフィルム4は冷却用回
転ドラム3との間に一定間隔の距離があり、冷却用回転
ドラム3上で放電電極2による静電力で密着されるま
で、そのエッジ部分は開放されているため不安定な状態
にある。前述のように放電電極2をフィルム4と冷却用
回転ドラム3との接地点付近で移動させるとき、放電電
極2をフィルム4に近づけるとその静電力の反力により
フィルム4のダイ1と冷却用回転ドラム3の間のエッジ
部分から振動を始めさらに近づけるとダイ1と冷却用回
転ドラム3の間のフィルム全体が振動を始めこれが厚み
斑やフィルム欠点の原因となってしまう。またフィルム
が振動することによってフィルム4と放電電極2との距
離が変わるため静電力が変化しそれに伴って放電電極2
を流れる電流値もダイ1と冷却用回転ドラム3の間のエ
ッジ部分の振動の周波数で変動するのである。
すようにダイ1より押し出されたフィルム4は冷却用回
転ドラム3との間に一定間隔の距離があり、冷却用回転
ドラム3上で放電電極2による静電力で密着されるま
で、そのエッジ部分は開放されているため不安定な状態
にある。前述のように放電電極2をフィルム4と冷却用
回転ドラム3との接地点付近で移動させるとき、放電電
極2をフィルム4に近づけるとその静電力の反力により
フィルム4のダイ1と冷却用回転ドラム3の間のエッジ
部分から振動を始めさらに近づけるとダイ1と冷却用回
転ドラム3の間のフィルム全体が振動を始めこれが厚み
斑やフィルム欠点の原因となってしまう。またフィルム
が振動することによってフィルム4と放電電極2との距
離が変わるため静電力が変化しそれに伴って放電電極2
を流れる電流値もダイ1と冷却用回転ドラム3の間のエ
ッジ部分の振動の周波数で変動するのである。
【0020】フィルム4に対し放電電極2を冷却用回転
ドラム3との距離を保って移動させ、この電流値の変動
する周波数成分を周波数成分解析装置6で検出し、その
周波数成分がある特定の大きさ以下になるように放電電
極の位置を調整すれば良い。
ドラム3との距離を保って移動させ、この電流値の変動
する周波数成分を周波数成分解析装置6で検出し、その
周波数成分がある特定の大きさ以下になるように放電電
極の位置を調整すれば良い。
【0021】このことを利用し、フィルムに厚み斑や欠
点などのない状態になるような適正範囲に放電電極の位
置を移動させることにより目的を達することが出来るの
である。
点などのない状態になるような適正範囲に放電電極の位
置を移動させることにより目的を達することが出来るの
である。
【0022】以下、本例の装置でポリエチレンテレフタ
レートフィルムを製造した例を説明する。ポリエチレン
テレフタレート樹脂を図示省略した押し出し機から押し
出すことによって溶融し、リップ開度2mm、285℃
に設定したダイ1から押し出し、中央部分の厚み100
μmのポリエチレンテレフタレートのフィルム4を成形
した。放電電極2には6.5kVの電圧を印加し、冷却
用回転ドラム3の表面との距離は4mmを保って移動す
るよう設定し、最初の放電電極2の位置をフィルム4の
着地点の下流側の、全面に空気の噛み込みによる欠点の
ある位置にセットし、この状態から調整制御を開始し
た。放電電極2の移動は0.1mm/秒の低速で行っ
た。これは、放電電極2の静電力の反力によってフィル
ム4のエッジ部分が振動を開始する応答時間を十分に見
て設定した。
レートフィルムを製造した例を説明する。ポリエチレン
テレフタレート樹脂を図示省略した押し出し機から押し
出すことによって溶融し、リップ開度2mm、285℃
に設定したダイ1から押し出し、中央部分の厚み100
μmのポリエチレンテレフタレートのフィルム4を成形
した。放電電極2には6.5kVの電圧を印加し、冷却
用回転ドラム3の表面との距離は4mmを保って移動す
るよう設定し、最初の放電電極2の位置をフィルム4の
着地点の下流側の、全面に空気の噛み込みによる欠点の
ある位置にセットし、この状態から調整制御を開始し
た。放電電極2の移動は0.1mm/秒の低速で行っ
た。これは、放電電極2の静電力の反力によってフィル
ム4のエッジ部分が振動を開始する応答時間を十分に見
て設定した。
【0023】フィルムの周波数解析装置には、フィルタ
機能が設けてあり、電源の周波数成分と冷却用回転ドラ
ムの偏芯によって起こる周波数成分はカットされてい
る。
機能が設けてあり、電源の周波数成分と冷却用回転ドラ
ムの偏芯によって起こる周波数成分はカットされてい
る。
【0024】フィルムの進行方向に対して上流側に放電
電極2を移動するに従って周波数解析装置の解析結果に
おいて10Hz以下の強度が初期状態の3倍に増してき
たところで放電電極2の移動を停止した。
電極2を移動するに従って周波数解析装置の解析結果に
おいて10Hz以下の強度が初期状態の3倍に増してき
たところで放電電極2の移動を停止した。
【0025】なお、常時欠点を検出し、常時放電電極2
の位置を調整制御させることもできるが、放電電極の微
妙な移動もフィルム4の特性に影響を与え、厚み斑など
欠点を作り出してしまうことから一旦最適位置を決めた
後、欠点が所定レベルを越えない場合には調整制御は行
わないようにした。本例により、銘柄変更時等の調整工
数が40%減少した。
の位置を調整制御させることもできるが、放電電極の微
妙な移動もフィルム4の特性に影響を与え、厚み斑など
欠点を作り出してしまうことから一旦最適位置を決めた
後、欠点が所定レベルを越えない場合には調整制御は行
わないようにした。本例により、銘柄変更時等の調整工
数が40%減少した。
【0026】
【発明の効果】本発明により、放電電極を短時間で最適
位置範囲に正確に自動調整でき、原材料ロスが減少する
と共に生産性も向上する。さらに、製品としてのフィル
ムに表面欠点の無い、表面性の優れたフィルムを安定し
て得ることができる。このように、本発明は熱可塑性樹
脂フィルムのコスト低減、生産性向上、品質向上等に大
きな寄与をなすものである。
位置範囲に正確に自動調整でき、原材料ロスが減少する
と共に生産性も向上する。さらに、製品としてのフィル
ムに表面欠点の無い、表面性の優れたフィルムを安定し
て得ることができる。このように、本発明は熱可塑性樹
脂フィルムのコスト低減、生産性向上、品質向上等に大
きな寄与をなすものである。
【図1】熱可塑性樹脂フィルムの製造装置のフィルム成
形部の構成
形部の構成
1 ダイ 2 放電電極 3 冷却用回転ドラム 4 フィルム 5 電流計 6 周波数解析装置 7 コントローラ 8 高電圧発生機構
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年7月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】公知の通り、熱可塑性樹脂フィルム(シ
ートとも言われる)は、溶融した熱可塑性樹脂をスリッ
ト状の口金からフィルム状にして冷却用回転ドラム上に
押し出して成型し、ついで延伸等の必要な処理をするこ
とにより製造されるが、この成型に際し、冷却用回転ド
ラム上のフィルムの上方の所定位置に高電圧を印加した
放電電極であるワイヤ電極を設置することにより、静電
的にフィルムの冷却用回転ドラムへの密着度を向上させ
ることができ、良好な成型状態が得られることが知られ
ている。
ートとも言われる)は、溶融した熱可塑性樹脂をスリッ
ト状の口金からフィルム状にして冷却用回転ドラム上に
押し出して成型し、ついで延伸等の必要な処理をするこ
とにより製造されるが、この成型に際し、冷却用回転ド
ラム上のフィルムの上方の所定位置に高電圧を印加した
放電電極であるワイヤ電極を設置することにより、静電
的にフィルムの冷却用回転ドラムへの密着度を向上させ
ることができ、良好な成型状態が得られることが知られ
ている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】
【実施例】図1は、本発明方法を実施する熱可塑性樹脂
フィルムの製造装置のフィルム成形部の構成説明図であ
る。ダイ1より溶融押し出された熱可塑性樹脂からなる
フィルム4は、冷却用回転ドラム3の表面上で冷却固化
される。ここで、放電電極2は高電圧発生機構8により
高電圧に維持されており、この結果フィルム4には高電
荷が誘導され、フィルム4は対向電極である冷却用回転
ドラム3に密着される。本例では、放電電極2を冷却用
回転ドラム3と軸平行を維持しつつ、かつ、冷却用回転
ドラムとの間隔を維持しつつその位置を移動できる図示
しない位置調整装置を設け、これに放電電極2を設置し
ている。
フィルムの製造装置のフィルム成形部の構成説明図であ
る。ダイ1より溶融押し出された熱可塑性樹脂からなる
フィルム4は、冷却用回転ドラム3の表面上で冷却固化
される。ここで、放電電極2は高電圧発生機構8により
高電圧に維持されており、この結果フィルム4には高電
荷が誘導され、フィルム4は対向電極である冷却用回転
ドラム3に密着される。本例では、放電電極2を冷却用
回転ドラム3と軸平行を維持しつつ、かつ、冷却用回転
ドラムとの間隔を維持しつつその位置を移動できる図示
しない位置調整装置を設け、これに放電電極2を設置し
ている。
Claims (1)
- 【請求項1】 溶融状態の熱可塑性樹脂を口金から冷却
用回転ドラム上に押し出してフィルムを成型する際に、
冷却用回転ドラムの回転軸と平行に設けた線状の放電電
極によりフィルムに静電荷を印加して、フィルムを冷却
用回転ドラムに密着させて移送しつつ固化させる熱可塑
性樹脂フィルムの製造方法において、フィルムに静電荷
を印加する際の放電電極に流れる電流を測定する電極電
流測定手段と、放電電極と冷却用回転ドラム表面との間
隔を維持しつつ、放電電極の位置調整を行なう電極位置
調整手段とを設け、電極電流測定手段から得られた電流
信号の交流成分を周波数解析し、予め定めた周波数成分
での値が予め定めた基準値以下になるように、電極位置
調整手段によって放電電極の位置を調整することを特徴
とする熱可塑性樹脂フィルムの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9153804A JPH11943A (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 熱可塑性樹脂フィルムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9153804A JPH11943A (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 熱可塑性樹脂フィルムの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11943A true JPH11943A (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=15570493
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9153804A Pending JPH11943A (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 熱可塑性樹脂フィルムの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11943A (ja) |
-
1997
- 1997-06-11 JP JP9153804A patent/JPH11943A/ja active Pending
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