JPS5853688B2 - Fe−Mgを主成分とする針状晶合金磁性粒子粉末の製造法 - Google Patents

Fe−Mgを主成分とする針状晶合金磁性粒子粉末の製造法

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JPS5853688B2
JPS5853688B2 JP55108577A JP10857780A JPS5853688B2 JP S5853688 B2 JPS5853688 B2 JP S5853688B2 JP 55108577 A JP55108577 A JP 55108577A JP 10857780 A JP10857780 A JP 10857780A JP S5853688 B2 JPS5853688 B2 JP S5853688B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、磁気記録用磁性材料として特に適した高い保
磁力Heと大きな飽和磁束密度σSを有するFe、−M
g を主成分とする針状晶合金磁性粒子粉末の製造法に
関するものである。
詳しくは、平均値で長軸0.3〜2.0μm、軸比(長
軸:短軸)20:1以上という優れた針状晶を有するマ
グネシウムを含有する針状晶α−Fe00H粒子粉末を
得、該マグネシウムを含有する針状晶α Fe0OH粒子粉末なP化合物とSi化合物で被覆処理
し、次いで非還元性雰囲気中500℃〜900℃の温度
範囲で加熱処理して高密度化されたP化合物とSi化合
物で被覆されたマグネシウムを含有する針状晶α−Fe
203とした後、該粒子を還元性ガス中で加熱還元する
ことにより優れた針状晶を保持継承しており、また粒子
のからみ合い等がなく粒子表面並びに粒子内部の結晶性
の度合が高められた実質的に高密度なFe−Mgを主成
分とする針状晶合金磁性粒子粉末を得ることを目的とす
る。
近年、磁気記録再生用機器の小型軽量化が進むにつれて
、記録媒体に対する高性能化の必要性が益々生じてきて
いる。
すなわち、高密度記録、高出力特性、殊に、周波数特性
の向上が要求される。
磁気記録媒体に対する上記のような要求を満足させる為
に適した磁性材料の特性は、高い保磁力と大きな飽和磁
束密度を有することである。
ところで、従来から磁気記録媒体に用いられている磁性
材料はマグネタイト、マグネタイト、二酸化クロム等の
磁性粉末であり、これらの磁性粉末は飽和磁束密度σs
70〜85emu/P、保磁力He 250〜500C
oを有するものである。
殊に、上記酸化物磁性粒子粉末のσSは最大85 em
u /グ程度であり、一般にはσs70〜80emu/
fであることが再生出力並びに記録密度に限度を与えて
いる主因となっている。
更に、Coを含有しているCo−マグネタイやCo−マ
グヘマイト磁性粉末も使用されているが、これらの磁性
粒子粉末は保磁力Heが400〜8000eと高いとい
う特徴を有するが、これに反して飽和磁束密度σSが6
0〜70emu/fl と低いものである。
最近、高出力並びに高密度記録に適する特性を備えた磁
性粒子粉末、すなわち、高い保磁力と大きな飽和磁束密
度を有する磁性粒子粉末の開発が盛んであり、そのよう
な特性を有する磁性粒子粉末は、一般に、針状晶α−F
e00H粒子、これを加熱脱水して得られる針状晶α−
Fe2o3粒子若しくは、これらに鉄以外の他の異種金
属を含むものを還元性ガス中350℃程度で加熱還元す
ることにより得られる針状晶鉄磁性粒子粉末若しくは針
状晶合金磁性粒子粉末である。
現在、磁気記録用として使用されている針状晶鉄磁性粒
子粉末、並びに針状晶合金磁性粒子粉末の保磁力は、形
状異方性に大きく依存するものであり、針状晶鉄磁性粒
子粉末並びに針状晶合金磁性粒子粉末の針状晶は、最も
重要な特性の一つである。
また、磁気テープ、磁気ディスク等磁気記録媒体の出力
特性、感度特性は、残留磁束密度Brに依存し、残留磁
束密度Brは、磁性粒子粉末のビークル中での分散性、
塗膜中での配向性及び充填性に依存している。
そして、塗膜中での配向性及び充填性を向上させるため
には、ビークル中に分散させる磁性粒子粉末が出来るだ
け優れた針状晶を有し、且つ、粒子のからみ合い等がな
いことが要求される。
上述したように、優れた針状晶を有し、且つ、粒子のか
らみ合い等がない針状晶鉄磁性粒子粉末並びに針状晶合
金磁性粒子粉末は、現在、最も要求されているところで
あり、このような特性を備えた針状晶鉄磁性粒子粉末並
びに針状晶合金磁性粒子粉末を得るためには、先ず、出
発原料である針状晶α〜Fe00H粒子が優れた針状晶
を有することが必要であり、次に、いかにしてこの優れ
た針状晶を保持継承させながら加熱還元して針状晶鉄磁
性粉末又は針状晶合金磁性粉末とするかが大きな課題と
なってくる。
従来、pH11以上のアルカリ領域で針状晶α−Fe0
0H粒子を製造する方法として最も代表的な公知方法は
、第一鉄塩溶液に当量以上のアルカリ溶液を加えて得ら
れる水酸化第一鉄粒子を含む溶液をpH11以上にて8
0℃以下の温度で酸化反応を行うことにより、針状晶α
−FeOOH粒子を得るものである。
この方法により得られた針状晶α〜Fe0OH粒子粉末
は、長さ0.5〜1.5μ程度の針状形態を呈した粒子
であるが、軸比(長軸:短軸)は高々10:18度であ
り、優れた針状晶を有する粒子であるとは言い難い。
このように軸比が10:工程度の針状晶α−FeOOH
粒子を還元工程を経て針状晶鉄磁性粒子とする場合には
、還元工程に於て粒子が収縮するので得られた針状晶鉄
磁性粒子の軸比は、高々1:工程度のものとなってしま
う。
一方、本発明者は、長年にわたり針状晶α−Fe00H
粒子粉末の製造及び開発にたずされっているものである
が、その過程において、針状晶α−Fe00H粒子の製
造に際して原料鉄塩である第一鉄塩水溶液に、Fe以外
のある種の異種金属イオンを添加した場合には、一般に
、粒子の長軸方向に成長しやすくなり、軸比の大きなα Fe0OH粒子が得られるという現象を見い出している
Fe以外のある種の異種金属イオンとしては、例えば、
Co、Ni、Cr、Mn、Cd 、等である。
しかし、これらFe以外の異種金属イオンの添加は、一
般的に、針状晶α−FeOOH粒子の極微細化を招来し
、添加量の増加に伴って、その傾向は益々、顕著になる
ことが知られている。
このように極微細化した針状晶α−FeOOH粒子は、
磁気記録用磁性粒子粉末の出発原料としては適さないも
のである。
本発明者は、上述した従来技術に鑑み、pH11以上の
アルカリ領域で得られる針状晶αFe0OH粒子粉末の
極微細化を招来することなく軸比の向上をはかるべ(、
種々検討を重ねた結果、本発明に到達したのである。
即ち、本発明は、第一鉄塩水溶液とアルカリ水溶液とを
反応させて得られたF e (OH) 2 を含むp
H11以上の懸濁液に酸素含有ガスを通気して酸化する
ことにより針状晶α−Fe00H粒子を生成する方法に
おいて、酸素含有ガスを通気して酸化する前に、あらか
じめ上記F e (OH) 2 を含む懸濁液に水可
溶性マグネシウム塩をFeに対しMg換算で0.5〜2
0.0原子%添加しておくことにより、平均値で長軸0
.3〜2.0 p rrt、軸比(長軸:短軸)20:
1以上であるマグネシウムを含有する針状晶α−Fe0
0H粒子を生成し、該マグネシウムを含有する針状晶α
−Fe00H粒子を母液から分離した後水中に懸濁させ
、該懸濁液OpHpH値上以上態でマグネシウムを含有
する針状晶α−FeOOH粒子に対し0.1〜2wt%
(PO3に換算)のリン酸塩を添加し、次いで0.1〜
0.7 wt%(Si02に換算)の水可溶性ケイ酸塩
を添加した後、懸濁液のpH値を3〜7に調整すること
によりP化合物とSi化合物で被覆されたマグネシウム
を含有する針状晶α−FeOOH粒子を得、該粒子をp
別、乾燥し、次いで、非還元性雰囲気中500℃〜90
0℃の温度範囲で加熱処理してP化合物とSi化合物で
被覆されたマグネシウムを含有する針状晶α−Fe20
3粒子とした後、還元性ガス中350℃〜600℃の温
度範囲で加熱還元してF e −Mgを主成分とする針
状晶合金磁性粒子とすることよりなるFe−Mg を主
成分とする針状晶合金磁性粒子粉末の製造法である。
先ず、本発明の完成するに至った技術的背景及び本発明
の構成について述べる。
本発明者は、前述した従来技術に鑑み、pH11以上の
アルカリ領域で得られる針状晶αFe00H粒子粉末の
極微細化を招来することなく軸比の向上をはかるような
Fe以外の異種金属イオンの種類、添加量、及び、反応
系における添加時期について検討を重ねた結果、第一鉄
塩水溶液とアルカリ水溶液とを反応させて得られたFe
(OH)2 を含むpH11以上の懸濁液に酸素含有ガ
スを通気して酸化することにより針状晶αFe0OH粒
子を生成する方法において、酸素含有ガスを通気して酸
化する前にあらかじめ上記Fe(OH)2 を含む懸
濁液に水可溶性マグネシウム塩をFeに対しMg換算で
0.5〜20.0原子%添加しておいた場合には、針状
晶α−Fe00に粒子の極微細化を招来させることなく
軸比を向上させることができ、平均値で長軸0.3〜2
.0μ扉、軸比(長軸:短軸)20:1以上のマグネシ
ウムを含有する針状晶α−FeOOH粒子を得ることが
できるという新しい知見を得た。
即ち、マグネシウムを含有する針状晶α Fe0OH粒子の生成反応は、マグネシウムを含むFe
(OH)2 懸濁液からのマグネシウムを含有する針
状晶α−Fe00H核粒子の発生という段階と、該マグ
ネシウムを含有する針状晶α−FeOOH核粒子の成長
という段階の二段階からなるものであるが、酸素含有ガ
スを通気して酸化する前にあらかじめ、Fe(OH)2
を含む懸濁液中に水可溶性マグネシウム塩を添加し
ておくという本発明方法によれば、マグネシウムイオン
がマグネシウムを含有する針状晶α−FeOOH核粒子
の発生の段階で軸比の優れたマグネシウムを含有する針
状晶αFe00H核粒子を生成させ、更に、該マグネシ
ウムを含有する針状晶α−Fe00H核粒竿の生長段階
では粒子の短軸方向への成長を抑制し、粒子の長軸方向
への成長を促進させるので、軸比の優れたマグネシウム
を含有する針状晶α−FeOOH粒子を得ることができ
るのである。
この現象に於ける水可溶性マグネシウム塩の作用につい
ての理論的な解明は未だ十分には行っていないが、本発
明者は、マグネシウムイオンがマグネシウムを含有する
針状晶α−FeOOH核粒子の成長段階で粒子の短軸方
向への成長を抑制し、且つ、粒子の長軸方向への成長を
促進させるという作用・効果を有するのは、マグネシウ
ムイオンが粒子の長軸に垂直な面に比べ、長軸に平行な
面に吸着しやすいことが一要因と考えている。
従来、α−FeOOH粒子粉末の生成においてマグネシ
ウムを添加させるものとして粉体粉末冶金協会昭和49
年度春季大会講演概要集108ページに記載の方法があ
る。
この方法の反応系は、アルカリとして炭酸アルカリを用
い、pH7〜11の領域でa−FeooH粒子を生成さ
せるものであり、得られる粒子の形状は紡錘形を呈した
ものである。
この反応系において「炭酸アルカリ中にヘキサメタリン
酸、ピロリン酸、酒石酸等のナトリウム塩を、あるいは
、第一鉄塩中にZn、Cu、Mg。
Mn1Cr、A1等の硫酸塩を第一鉄に対し0.2〜2
重量%添加した場合、反応生成物は微細な粒径を有する
」ものとなる旨記載されている。
例えば、この反応系において、温度50℃で得られたα
−Fe00H粒子の長軸は平均値で10μ肌程度である
が、ヘキサメタリン酸ナトリウムを2%添加した場合は
平均値で0.15μ決程度となる。
従って、この反応系においては、上記添加剤を添加した
場合には粒子の微細化を招来し、これは本発明における
水可溶性マグネシウム塩の作用効果とはまったく相異す
るものである。
次に、本発明者が行なった数多くの実験例から、その一
部を抽出して説明すれば、次の通りである。
図1は、水可溶性マグネシウム塩の添加量とマグネシウ
ムを含有する針状晶α−FeOOH粒子の軸比との関係
図である。
即ち、Feに対しMg換算で0.1〜20.0原子%を
含むように硫酸マグネシウムを添加して得られた硫酸第
一鉄1. o mot /l水溶液と苛性ソーダ水溶液
とを用いてpH約13のFe(OH)2 を含む懸濁
液を得、該懸濁液に、温度45℃において毎分1000
1の空気を通気して酸化することにより得られたマグネ
シウムを含有する針状晶α−FeOOH粒子の軸比と硫
酸マグネシウムの添加量の関係を示したものである。
図1に示されるように水可溶性マグネシウム塩の添加量
の増加に伴ってマグネシウムを含有する針状晶α−Fe
00H粒子の軸比は向上する傾向を示す。
図2は、水可溶性マグネシウム塩の添加量と図1の場合
と同一の反応条件のもとで生成されたマグネシウムを含
有する針状晶α−FeOOH粒子の長軸との関係を示し
たものである。
図2に示されるように、水可溶性マグネシウム塩の添加
量がFeに対しMg換算で2原子%までは水可溶性マグ
ネシウム塩の増加に伴ってマグネシウムを含有する針状
晶α−Fe00H粒子の長軸は、増加する傾向を示す。
水可溶性マグネシウム塩の添加量がFeに対しMg換算
で2原子%を越えて増加すると次第に長軸が減少する。
この現象は、水可溶性マグネシウム塩の添加量が増加し
た為にマグネシウムイオンが粒子の長軸に垂直な面にも
吸着し、粒子の長軸方向への成長も抑制されたものと考
えられる。
しかし、同時に粒子の長軸に平行な面に対してもマグネ
シウムイオンの吸着が増加する為に短軸方向への成長は
益々抑制されることになり、従って、粒子自体の軸比は
図1に示されるように、水可溶性マグネシウム塩の添加
量がFeに対しMg換算で2原子%以上になっても低下
することはない。
図3は、本発明の方法(後述する実施例2)により得ら
れたマグネシウムを含有する針状晶αFe00H粒子粉
末の電子顕微鏡写真(X20000)を示したものであ
る。
図3から明らかなように、本発明方法により得られたマ
グネシウムを含有する針状晶α−FeOOH粒子粉末は
優れた針状晶を有するものである。
次に、いかにして上記に詳述した方法により得られた優
れた針状晶を有するマグネシウムを含有する針状晶α−
Fe00H粒子の針状晶を保持継承させながら加熱還元
して針状晶Fe−Mg合金磁性粒子とするかが問題とな
る。
優れた針状晶を有するマグネシウムを含有する針状晶α
−Fe00H粒子、若しくはこれを加熱脱水して得られ
たマグネシウムを含有する針状晶α−Fe203粒子を
還元性ガス中350℃〜600℃の温度範囲で加熱還元
して針状晶Fe−Mg合金磁性粒子粉末を得る場合、還
元温度が高くなると、このFe−Mg合金磁性粒子粉末
の針状晶粒子の変形と粒子および粒子相互間の焼結が著
しくなり、得られたF e −Mg合金磁性粒子粉末の
保磁力が極度に低下することとなる。
殊に、粒子の形状は加熱温度の影響を受けやすく、特に
雰囲気が還元性である場合には、粒子成長が著しく、単
一粒子が形該粒子の大きさを越えて成長し、形該粒子の
外形は漸次消え、粒子形状の変形と粒子および粒子相互
間の焼結を引き起こす。
その結果、保持力が低下するのである。このように加熱
還元過程において針状晶粒子の変形と粒子および粒子相
互間の焼結が生起する原因について以下に説明する。
一般に、針状晶α−FeOOH粒子を300℃付近の温
度で加熱脱水して得られる針状晶αF e 203粒子
は、針状晶を保持継承したものであるが、一方、その粒
子表面並びに粒子内部には脱水により発生する多数の空
孔が存在し、単一粒子の粒子成長が十分ではなく、従っ
て結晶性の度合が非常に小さいものである。
このような針状晶α−10203粒子を用いて加熱還元
した場合、単一粒子の粒子成長、即ち、物理的変化が急
激であるため単一粒子の均一な粒子成長が生起し難く、
従って、単一粒子の粒子成長が急激に生起した部分では
粒子および粒子相間の焼結が生起し、粒子形状がくずれ
やすくなると考えられる。
また、加熱還元過程においては、酸化物から金属への急
激な体積収縮が生起することにより粒子形状は一層くず
れやすいものとなる。
従って、加熱還元過程において粒子形状の変形と粒子お
よび粒子相互間の焼結を防止するためには、加熱還元過
程に先立って、予めマグネシウムを含有する針状晶α−
F e 20 s粒子の単一粒子の充分、且つ均一な粒
子成長を図ることにより結晶性の度合が高められた実質
的に高密度であり、且つマグネシウムを含有する針状晶
α−FeOOH粒子の針状晶を保持継承しているマグネ
シウムを含有する針状晶α−Fe203粒子としておく
必要がある。
このような結晶性の度合が高められた実質的に高密度な
針状晶α−F e 20 s粒子を得る方法として針状
晶α−FeOOH粒子、若しくはこれを加熱脱水して得
られた針状晶α−Fe203粒子を非還元性雰囲気中5
00〜900℃の温度範囲で加熱処理する方法が知られ
ている。
一般に、針状晶α−Fe00H粒子を加熱脱水して得ら
れる針状晶α−10203粒子は、非還元性雰囲気中で
加熱処理する温度が高げれば高い程、効果的に単一粒子
の粒子成長をはかることができ、従って、結晶性の度合
も高めることができるが、一方、加熱処理温度が650
℃を越えて高くなると焼結が進んで針状晶粒子がくずれ
ることが知られている。
従って、結晶性の度合が高められた実質的に高密度であ
り、且つ、針状晶α−FeOOH粒子の針状晶を保持継
承している針状晶α−Fe203粒子を得る為には、非
還元性雰囲気中500〜900℃の温度範囲で加熱処理
するに先立って、あらかじめ、焼結防止効果を有する有
機化合物、無機化合物で針状晶α−FeOOH粒子の粒
子表面を被覆する方法が知られている。
本発明者は、長年に亘り、針状晶磁性粒子粉末の製造及
び開発にたずされっているものであるが、その研究過程
において、焼結防止効果を有するSi化合物で被覆され
た針状晶α−FeOOH粒子を製造する方法を既に開発
している。
例えば、次に述べるようである。
即ち、P化合物とSi化合物で被覆されたマグネシウム
を含有する針状晶α−FeOOH粒子粉末は、第一鉄塩
水溶液とアルカリ水溶液との湿式反応により生成上たマ
グネシウムを含有する針状晶α−FeOOH粒子を母液
から分離した後、水中に懸濁させ、該懸濁液のpH値8
以上の状態でマグネシウムを含有する針状晶α−FeO
OH粒子に対し0.1〜2wt%(PO3に換算)のリ
ン酸塩を添加し、次いで0.1〜7.Owt%(SiO
2に換算)の水可溶性ケイ酸塩を添加した後、懸濁液の
pH値を3〜7に調整することにより、得ることができ
る。
上記の方法について説明すれば次のようである。
一般に、マグネシウムを含有する針状晶αFe00H粒
子は、湿式反応時における反応母液中の結晶成長の過程
でかなり強固にからみ合い、結合し合った粒子群を形成
しており、該からみ合い、結合し合っているマグネシウ
ムを含有する針状晶α−FeOOH粒子の粒子群をその
まま焼結防止剤で被覆した場合には、それ以上の焼結を
防止するだけで、反応母液中の結晶成長の過程で発生し
たからみ合い、結合はそのままの状態である為、上記か
らみ合い、結合し合っているマグネシウムを含有する針
状晶α−FeOOH粒子を非還元性雰囲気中で加熱処理
した後、加熱還元して得られたFe Mgを主成分と
する針状晶合金磁性粒子粉末も粒子がからみ合い、結合
し合ったものとなる。
このような粒子は、ビークル中での分散性、塗膜中での
配向性及び充填性が十分であるとは言い難い。
従って、マグネシウムを含有する針状晶αFe0OH粒
子をSi化合物で被覆するに先立って、あらかじめ、反
応母液中の結晶成長の過程で発生したからみ合い、結合
を解きほぐしておく必要がある。
マグネシウムを含有する針状晶α−FeOOH粒子を母
液から分離した後、水中に懸濁させ、該懸濁液のpH値
8以上の状態でマグネシウムを含有する針状晶α−Fe
OOH粒子に対し0.1〜2wt%(PO3に換算)の
リン酸塩を添加することにより、マグネシウムを含有す
る針状晶αFe0OH粒子のからみ合い、結合を解きほ
ぐすことが可能である。
マグネシウムを含有する針状晶α−Fe00H粒子は、
マグネシウムを含有する針状晶α Fe0OH粒子の生成後、常法により反応母液よりp別
、水洗したものを用いれば良い。
懸濁液の温度は、水に対して20wt%以下であるのが
望ましい。
20wt%以上の場合には懸濁液の粘度が高すぎて、リ
ン酸塩の添加によるからみ合い等を解きほぐす効果が不
十分となる。
リン酸塩の添加量は、懸濁液中のマグネシウムを含有す
る針状晶α−Fe00H粒子に対しPO3に換算して0
.1〜2wt%であれば、該粒子のからみ合い等を解き
ほぐし、粒子を均一に分散させることができる。
添加量が0.1 wt%以下の場合には添加効果が十分
でない。
一方、添加量が2wt%以上の場合には粒子を分散させ
ることはできるが、粒子が液中に均一に強分散している
為、液中からの1別分離が困難となり適当でない。
添加するリン酸塩としては、例えば、メタリン酸ナトリ
ウム、ピロリン酸ナトリウム等が挙げられる。
リン酸塩を添加する懸濁液のpH値は8以上でなげれば
ならない。
PH値が8以下である場合には、粒子を分散させようと
するリン酸塩を2wt%以上添加しなげればならず、リ
ン酸塩を2wt%以上添加すると前述した通り、p別分
離において幣害が生ずる為、好ましくない。
次に、マグネシウムを含有する針状晶α Fe0OH粒子の粒子面に形成させるSi化合物被膜に
ついて述べると、該Si化合物被膜の形成は、必ず、リ
ン酸塩によりマグネシウムを含有する針状晶α−FeO
OH粒子のからみ合い等を解きほぐした後でなげればな
らない。
水可溶性ケイ酸塩を添加する際の懸濁液のpH値は8以
上の状態であることが望ましい。
pH値が8以上の状態で水可溶性ケイ酸塩を添加すると
、添加と同時に固体である5i02として単独に析出し
てしまい、粒子表面に効率よく薄膜として形成させるこ
とができない。
従って、懸濁液のpH値が8以上の状態で水可溶性ケイ
酸塩を添加し、該懸濁液中に均一に混合した後にpH値
をSiO2の析出する範囲、即ち、pH値を3〜7に調
整すれば、SiO2は粒子の表面上に析出して被膜を形
成する。
添加する水可溶性ケイ酸塩の量は、SiO2に換算して
マグネシウムを含有する針状晶α−FeOOH粒子に対
し0.1〜7.0 wt%である。
0.1wt%以下の場合には、添加の効果が顕著に現わ
れず、7.0wt%以上である場合には、優れた針状晶
を有するFe−Mgを主成分とする針状晶合金磁性粒子
粉末を得ることができるが純度の低下により、飽和磁束
密度が減少し好ましくない0 尚、添加する水可溶性ケイ酸塩としては、ケイ酸ナトリ
ウム、ケイ酸カリウム等が挙げられる。
次に、マグネシウムを含有する針状晶α Fe00H粒子にP化合物とSi化合物で被膜を形成さ
せた後、懸濁液中から該粒子をr別分離する条件につい
て述べる。
通常の1別手段を用いる場合には、粒子が均一に液中に
強分散していると、例えば沢布漏れ、あるいはt布の目
づまり、その他種々のp過動率も悪化させる要因となる
p過動率を高める為には、前記したリン酸塩の添加によ
り分散させた粒子が適度に凝集している必要がある。
リン酸塩の添加量を0.1〜2wt%の範囲内とした場
合、懸濁液のpH値を7以下とすれば懸濁液の粘度は上
昇し、粒子の凝集が起き、p別を容易に行なうことがで
き、また、分散させる為に添加したリン酸塩はほとんど
全量マグネシウムを含有する針状晶α−Fe00H粒子
に吸着し、排水公害等の問題が発生する恐れがなくなる
また、懸濁液OpH値を3以下とした場合にもマグネシ
ウムを含有する針状晶α−FeOOH粒子の凝集及びリ
ン酸塩の吸着、更には前述した5i02被膜の形成は可
能となるが、設備上の問題及び品質上の問題(溶解等)
が発生する為、好ましくない。
尚、pH3〜7に調整する為には、酢酸、硫酸、リン酸
等を使用することができる。
以上、説明したところによって得られるP化合物とSi
化合物で被覆されたマグネシウムを含有する針状晶α−
FeOOH粒子を非還元性雰囲気中500℃〜900℃
の温度範囲で加熱処理して得られたマグネシウムを含有
する針状晶α Fe2O3粒子は、結晶性の度合が高められた実質的に
高密度なものであり、且つ、粒子のからみ合いや結合の
ない優れた針状晶を保持継承したものである。
非還元性雰囲気中の加熱処理温度が600℃以下である
場合は、P化合物とSi化合物で被覆されたマグネシウ
ムを含有する針状晶α−10203粒子の結晶性の度合
が高められた実質的に高密度な粒子とは言い難(,90
0℃以上である場合は、針状晶粒子の変形と粒子および
粒子相互間の焼結をひき起してしまう。
また、精度の高い設備、高度な技術を必要とし工業的経
済的ではない。
次に、本発明方法実施にあたっての諸条件について述べ
る。
本発明において使用される第一鉄塩水溶液としては、硫
酸第一鉄水溶液、塩化第−鉄水溶液等がある。
本発明において使用される水可溶性マグネシウム塩とし
ては、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム、硝酸マグ
ネシウム等を使用することができる。
本発明におけろ水可溶性マグネシウム塩の添加は、Fe
(OH)2を含む懸濁液中に酸素含有ガスを通気してα
−Fe00H粒子粉末を生成する前であることが必要で
あり、第一鉄塩水溶液中、アルカリ水溶液中又は、Fe
(OH)2を含む懸濁液中のいずれにおいても添加する
ことができる。
尚、酸素含有ガス通気開始後、既に、一部針状晶α−F
e00H核粒子が生成している段階で水可溶性マグネシ
ウム塩を添加しても十分な効果は得られない。
本発明において、水可溶性マグネシウム塩の添加量は、
Feに対しMg換算で0,5〜20.0原子%である。
水可溶性マグネシウム塩の添加量がFeに対しMg換算
で0.5原子%以下である場合には本発明の目的を十分
達成することができない。
20.0原子%以上である場合も、本発明の目的を達成
することができるが、得られたFe−Mgを主成分とす
る針状晶合金磁性粒子粉末は純度の低下により、飽和磁
束密度が大巾に減少し好ましくない。
得られる針状晶Fe−Mg合金磁性粒子粉末の飽和磁束
密度を考慮した場合、9.5〜15.0原子%が好まし
い。
得られるマグネシウムを含有する針状晶αFe0OH粒
子粉末は、平均値で長軸0.3〜2.0μ次、軸比(長
軸:短軸)20:1以上である。
長軸が平均値で0.3μ肌以下、2.0μ次以上である
場合は磁気記録用出発原料として好ましくない。
マグネシウムを含有する針状晶α−Fe00H粒子粉末
の軸比(長軸:短軸)が20=1以下である場合には、
P化合物とSi化合物で被覆されたマグネシウムを含有
する針状晶α−Fe00H粒子粉末を非還元性雰囲気中
で加熱処理したP化合物とSi化合物で被覆されたマグ
ネシウムを含有する針状晶α−F e 203粒子を加
熱還元して得られたFe −Mg を主成分とする針状
晶合金磁性粒子粉末は、加熱還元過程において粒子が収
縮するので軸比が優れたものとは言い難(、従って、磁
気記録用出発原料としてのマグネシウムを含有する針状
晶α−FeOOH粒子粉末の軸比は20:1以上である
ことが好ましい。
本発明に於ける加熱還元温度は350〜600℃である
350℃以下である場合には、還元反応の進行が遅く、
長時間を要する。
また、600℃以上である場合には、還元反応が急激に
進行して針状晶粒子の変形と粒子および粒子相互間の焼
結を引き起こしてしまう。
以上の通りの構造の本発明は、次の通りの効果を奏する
ものである。
即ち、本発明によれば、酸素含有ガスを通気して酸化す
る前にあらかじめFe(OH)2を含む懸濁液中に水可
溶性マグネシウム塩を添加しておくことにより、pH1
1以上のアルカリ領域で得られる針状晶α−FeOOH
粒子の極微細化を招来することな(軸比を向上させるこ
とができ、平均値で長軸0.3〜2.0μ次、軸比(長
軸:短軸)20:1以上である優れた針状晶を有するマ
グネシウムを含有する針状晶α−FeOOH粒子粉末を
得ることができ、該マグネシウムを含有する針状晶αF
e0OH粒子粉末をP化合物とSi化合物で被覆処理し
た後、該被覆粒子を非還元性雰囲気中で加熱処理したP
化合物とSi化合物で被覆されたマグネシウムを含有す
る針状晶α−10203粒子を加熱還元することにより
、マグネシウムを含有した針状晶α−Fe00H粒子の
優れた針状晶を保持継承しており、また、粒子のからみ
合い等がなく、単一粒子の十分な、且つ、均一な粒子成
長に起因して粒子表面並びに粒子内部の結晶性の度合が
高められた実質的に高密度なFe−Mgを主成分とする
針状晶合金磁性粒子粉末を得ることができる。
このようにして得られたFe −Mg を主成分とする
針状晶合金磁性粒子粉末は、磁気特性においては高い保
磁力と大きな飽和磁束密度を有し、粉体特性においては
、高分散性、高配向性、高充填性を有するので、現在、
最も要求されている高出力、高感度、高記録密度用磁性
粒子粉末として好適なものである。
また、本発明により得られたFe−Mg を主成分とす
る針状晶合金磁性粒子粉末は、従来、特性向上の為に、
Co及び/又はNiを添加して得られるCo及び/又は
Niを含有する針状晶αFe0OH粒子粉末をP化合物
とSi化合物で被覆処理した後、該被膜粒子を非還元性
雰囲気中で加熱処理したP化合物とSi化合物で被覆処
理した針状晶α−10203粒子を加熱還元して得られ
るFe−Coを主成分とする針状晶合金磁性粒子粉末、
Fe −Ni を主成分とする針状晶合金磁性粒子粉
末、Fe−Co−Niを主成分とする針状晶合金磁性粒
子粉末と比べ、同等若しくをそれ以上の特性を有し、ま
た、MgはCo、Ni に比べ安価な原料である為、
非常に経済的である。
更に、磁性塗料の製造に際して、上記のFeMgを主成
分とする針状晶合金磁性粒子粉末を用いた場合には、塗
膜中での配向性及び充填性が極めてすぐれ、好ましい磁
気記録媒体を得ることができる。
次に、実施例並びに比較例により本発明を説明する。
尚、前出の実験例及び以下の実施例並びに比較例におけ
る粒子の軸比(長軸:短軸)、長軸は、いずれも電子顕
微鏡写真から測定した数値の平均値で示した。
〈針状晶α−Fe00H粒子粉末の製造〉実施例1〜9
、比較例1; 実施例 1 Feに対しMg換算で10原子%を含むように硫酸マグ
ネシウム(MgSO4・7H20) 994 Pを存在
させて得られた硫酸第一鉄1.00 mol/l水溶液
4001を、あらかじめ反応器中に準備された4、75
−NのNaOH水溶液4001に加え、pH13,4、
温度45℃においてマグネシウムを含むFe(OH)2
懸濁液の生成反応を行った。
上記マグネシウムを含むFe(OH)2懸濁液に温度4
5℃において、毎分10001の空気を16.6時間通
気してマグネシウムを含有する針状晶α−Fe00H粒
子を生成した。
酸化反応終点は、反応液の一部を抜き取り塩酸酸性に調
整した後、赤血塩溶液を用いてFe2+の青色呈色反応
の有無で判定した。
生成粒子は、常法により、1別水洗した後、一部を乾燥
、粉砕して分析及び電子顕微鏡観察に用いるサンプルと
した。
得られたマグネシウムを含有する針状晶αFe00H粒
子は、X線回折の結果、α−FeOOH粒子の結晶構造
と同じ回折図形が得られる。
また、螢光X線分析の結果、Mgが検出された。
従って、マグネシウムが針状晶α−Fe00H粒子中に
固溶していると考えられる。
このマグネシウムを含有する針状晶α Fe00H粒子は、電子顕微鏡観察の結果、平均値で長
軸0.68μ扉、軸比(長軸:短軸)28 : 1であ
り、針状晶が優れたものであった。
実施例 2〜9 第一鉄塩水溶液の種類、NaOH水溶液の濃度、水可溶
性マグネシウム塩の種類、添加量、添加時期を種々変化
させた以外は実施例1と同様にしてマグネシウムを含有
する針状晶α−Fe00H粒子を生成した。
この時の主要製造条件及び特性を表1に示す。
実施例2〜9で得られたマグネシウムを含有する針状晶
α−FeOOH粒子粉末はいずれも電子顕微鏡観察の結
果、針状晶が優れたものであった。
実施例2で得られたマグネシウムを含有する針状晶α−
FeOOH粒子粉末の電子顕微鏡写真(×20000)
を図3に示す。
**比較例 1 硫酸マグネシウムを添加しないで、他の諸条件は実施例
1と同様にして針状晶α−FeOOH粒子粉末を生成し
た。
この時の主要製造条件及び特性を表1に示す。
得られた針状晶α−Fe00H粒子粉末の電子顕微鏡写
真(X 200.00 )を図4に示す。
図4から明らかなように、得られた針状晶α−Fe00
H粒子粉末は、平均値で長軸0.48μm、軸比(長軸
:短軸)9:1であり、針状晶が悪いものであった。
くP化合物とSi化合物で被覆された針状晶αFe0O
H粒子粉末の製造〉 実施例10〜18、比較例2; 実施例 1゜ 実施例1で得られたF別、水洗したマグネシウムを含有
する針状晶α−FeOOH粒子のペースト3700グ(
マグネシウムを含有する針状晶CFe0OH粒子約10
00?に相当する。
)を401の水中に懸濁させた。
この時の懸濁液のpH値は9.8であった。
次いで上記懸濁液にヘキサメタリン酸ナトリウム61を
含む水溶液200m1(マグネシウムを含有する針状晶
α−Fe00H粒子に対しPO3として0.42wt%
に相当する。
)を添加して30分間※※攪拌した。
次いで上記懸濁液にケイ酸ナトリウム(3号水ガラス)
100S’(マグネシウムを含有する針状晶α−Fe
00H粒子に対し5i02として28wt%に相当する
)を添加し60分間攪拌した後、懸濁液のpH値が6゜
0となるように10%の酢酸を添加した後、プレスフィ
ルターによりマグネシウムを含有する針状晶α−FeO
OH粒子を戸別、乾燥してP化合物とSi化合物で被覆
されたマグネシウムを含有する針状晶α−FeOOH粒
子粉末を得た。
実施例11〜18、比較例2 被処理粒子の種類、リン酸塩添加時の懸濁液のpn、リ
ン酸塩の添加量、水可溶性ケイ酸塩の添加量、調整後の
pHを種々、変化させた以外は、実施例10と同様にし
てP化合物とSi化合物で被覆されたマグネシウムを含
有する針状晶αFe0OH粒子粉末又は針状晶α−Fe
OOH粒子粉末を得た。
この時の主要製造条件を表2に示す。
被覆されたマグネシウムを含有する針状晶αFe0OH
粒子粉末60(Lii’を空気中770℃で加熱処理し
て、マグネシウムを含有する針状晶αF e 203粒
子粉末を得た。
この粒子は、電子顕微鏡観察の結果、平均値で長軸0.
66μm、軸比(長軸:短軸)27:1であり、針状晶
の優れたものであった。
実施例20〜28、比較例4 P化合物とSi化合物で被覆されたマグネシウムを含有
する針状晶α−FeOOH粒子粉末の種類、加熱処理温
度及び非還元性雰囲気を種々変化させたJa外は実施例
19と同様にしてマグネシウムを**含有する針状晶α
−Fe203粒子粉末を得た。
この時の主要製造条件及び特性を表3に示す。
尚、比較例4で得られたマグネシウムを含有する針状晶
α−Fe203粒子粉末は平均値で長軸0.56μff
l、軸比(長軸:短軸)28:1で粒子形状の変形と粒
子及び粒子相互間の焼結を引き起こしたものであった。
比較例 3 比較例2で得られた針状晶α−Fe00H粒子粉末を非
還元性雰囲気中750℃で加熱処理して針状晶α−F0
203粒子粉末を得た。
この粒子粉末の諸特性を表3に示す。
<Fe=’Mg を主成分とする針状晶合金磁性粒子粉
末又は鉄を主成分とする針状晶磁性粒子粉末の製造〉
実施例29〜38、比較例5.6;実施例 29 実施例19で得られたP化合物とSi化合物で被覆され
たマグネシウムを含有する針状晶αF0203粒子粉末
150y′を31の一端開放型レトルト容器中に投入し
、駆動回転させなからH2ガスを毎分501の割合で通
気し、還元温度490℃で還元した。
還元して得られたFe−Mgを主成分とする針状晶合金
磁性粒子粉末は、空気中に取り出したとき急激な酸化を
起さないように、一旦、トルエン液中に浸漬して、これ
を蒸発させることにより、粒子表面に安定な酸化皮膜を
施した。
このようにして得たFe−Mgを主成分とする針状晶合
金磁性粒子粉末は、X線回折の結果、鉄と同じ体心立方
構造単−相の回折図形が得られた。
また、螢光X線分析の結果、Mgが検出された。
従って、鉄とマグネシウムが固溶していると考え※※ら
れる。
このF e −Mgを主成分とする針状晶合金磁性粒子
粉末の諸特性を表4に示す。
実施例30〜38、比較例6; P化合物とSi化合物で被覆されたマグネシウムを含有
する針状晶α−Fe203粒子粉末の種類、還元温度を
種々変化させた以外は実施例29と同様にしてFe−M
gを主成分とする針状晶合金磁性粒子粉末を得た。
この粒子粉末の諸特性を表4に示す。
実施例30〜38で得られたFe−Mgを主成分とする
針状晶合金磁性粒子粉末は、いずれも電子顕微鏡観察の
結果、針状晶が優れたものであった。
実施例30で得られたFe−Mgを主成分とする針状晶
合金磁性粒子粉末の電子顕微鏡写真(×200.00)
を図5に示す。
比較例6で得られたFe−Mgを主成分とする針状晶合
金磁性粒子粉末は、平均値で長軸0.35μm、軸比(
長軸:短軸)7:1で、粒子形状の変形と粒子および粒
子相互間の焼結を引き起こしたものであった。
比較例 5 比較例3で得られたP化合物とSi化合物で被覆された
針状晶α−Fe203粒子粉末を用いて実施例29と同
様にして鉄を主成分とする針状晶磁性粒子粉末を得た。
得られた鉄を主成分とする針状晶磁性粒子粉末は図6に
示す電子顕微鏡写真(X20000)から明らかなよう
に平均値で長軸0.3μm、軸比(長軸:短軸)5:1
であり、針状晶が悪いものであった。
く磁気テープの製造〉 実施例39〜48、比較例7; 実施例 39 実施例29で得られたFe−Mgを主成分とする針状晶
合金磁性粒子粉末を用いて適量の分散剤、塩ビ酢ビ共重
合体、熱可塑性ポリウレタン樹脂及びトルエン、メチル
エチルケトン、メチルイソブ※※チルケトンから成る混
合溶剤を一定の組成に配合した後、ボールミルで8時間
混合分散して磁気塗料とした。
得られた磁気塗料に上記混合溶剤を加え適性な塗料粘度
になるように調整し、ポリエステル樹脂フィルム上に通
常の方法で塗布乾燥させて、磁気テープを製造した。
この磁気テープの保磁力Hcは、10340e、残留磁
束密度Brは、3520Causs、角型Br/Bmは
0.814、配向度2.74であった。
実施例40〜48、比較例7; 針状晶磁性粒子粉末の種類を種々変化した以外は、実施
例39と同様にして磁気テープを製造した。
この磁気テープの緒特性を表5に示す。
【図面の簡単な説明】
図1は、水可溶性マグネシウム塩の添加量とマグネシウ
ムを含有する針状晶α−Fe00H粒子の軸比との関係
図である。 図2は、水可溶性マグネシウム塩の添加量と図1の場合
と同一反応条件のもとで生成されたマグネシウムを含有
する針状晶α−FeOOH粒子の長軸との関係を示した
ものである。 図3乃至図6は、いずれも電子顕微鏡写真(X2000
0)であり、図3は実施例2で得られたマグネシウムを
含有する針状晶α−FeOOH粒子粉末、図4は比較例
1で得られた針状晶αFe00H粒子粉末、図5は実施
例30で得られたFe−Mgを主成分とする針状晶合金
磁性粒子粉末、図6は比較例5で得られた鉄を主成分と
する針状晶磁性粒子粉末である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 第一鉄塩水溶液とアルカリ水溶液とを反応させて得
    られたFe(OH)2を含むpH11以上の懸濁液に酸
    素含有ガスを通気して酸化することにより針状晶α−F
    eOOH粒子を生成する方法において、酸素含有ガスを
    通気して酸化する前にあらかじめ上記Fe(OH)2を
    含む懸濁液に水可溶性マグネシウム塩をFeに対しMg
    換算で0.5〜20.0原子%添加しておくことにより
    、平均値で長軸0.3〜2.0μ扉、軸比(長軸:短軸
    )20:1以上であるマグネシウムを含有する針状晶α
    Fe00H粒子を生威し、該マグネシウムを含有する針
    状晶α−FeOOH粒子を母液から分離した後水中に懸
    濁させ、該懸濁液のpH値8以上の状態でマグネシウム
    を含有する針状晶α−FeOOH粒子に対し、0.1〜
    2wt%(PO3に換算)のリン酸塩を添加し、次いで
    0.1〜7. Owt%(SiO2に換算)の水可溶性
    ケイ酸塩を添加した後、懸濁液のpH値を3〜7に調整
    することによりP化合物とSi化合物で被覆されたマグ
    ネシウムを含有する針状晶α−Fe00H粒子を得、該
    粒子をP別、乾燥し、次いで、非還元性雰囲気中5oo
    ℃〜900℃の温度範囲で加熱処理してP化合物とSi
    化合物で被覆されたマグネシウムを含有する針状晶α−
    Fe203粒子とした後、還元性ガス中350℃〜60
    0℃の温度範囲で加熱還元してF e−Mgを主成分と
    する針状晶合金磁性粒子を得ることを特徴とするFe−
    Mg を主成分とする針状晶合金磁性粒子粉末の製造法
    。 2 Fe(OH)2を含む懸濁液中に添加しておく水
    可溶性マグネシウム塩が、Feに対しMg換算で0.5
    〜15.0原子%である特許請求の範囲第1項記載のF
    e−Mgを主成分とする針状晶合金磁性粒子粉末の製造
    法。
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