JPS6128646B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6128646B2 JPS6128646B2 JP12504984A JP12504984A JPS6128646B2 JP S6128646 B2 JPS6128646 B2 JP S6128646B2 JP 12504984 A JP12504984 A JP 12504984A JP 12504984 A JP12504984 A JP 12504984A JP S6128646 B2 JPS6128646 B2 JP S6128646B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dimethylcyclohexane
- metacyclophane
- cis
- clathrate
- trans
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- QRMPKOFEUHIBNM-UHFFFAOYSA-N 1,4-dimethylcyclohexane Chemical compound CC1CCC(C)CC1 QRMPKOFEUHIBNM-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 42
- 239000000203 mixture Substances 0.000 claims description 21
- SGVUHPSBDNVHKL-UHFFFAOYSA-N 1,3-dimethylcyclohexane Chemical compound CC1CCCC(C)C1 SGVUHPSBDNVHKL-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 20
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 10
- DYLIWHYUXAJDOJ-OWOJBTEDSA-N (e)-4-(6-aminopurin-9-yl)but-2-en-1-ol Chemical compound NC1=NC=NC2=C1N=CN2C\C=C\CO DYLIWHYUXAJDOJ-OWOJBTEDSA-N 0.000 claims description 9
- 150000001934 cyclohexanes Chemical class 0.000 description 27
- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 description 23
- 238000004458 analytical method Methods 0.000 description 10
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 9
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 6
- KVZJLSYJROEPSQ-UHFFFAOYSA-N 1,2-dimethylcyclohexane Chemical compound CC1CCCCC1C KVZJLSYJROEPSQ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- XDTMQSROBMDMFD-UHFFFAOYSA-N Cyclohexane Chemical class C1CCCCC1 XDTMQSROBMDMFD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- UHOVQNZJYSORNB-UHFFFAOYSA-N Benzene Chemical compound C1=CC=CC=C1 UHOVQNZJYSORNB-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- KFZMGEQAYNKOFK-UHFFFAOYSA-N Isopropanol Chemical compound CC(C)O KFZMGEQAYNKOFK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- XSQUKJJJFZCRTK-UHFFFAOYSA-N Urea Chemical compound NC(N)=O XSQUKJJJFZCRTK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 238000004821 distillation Methods 0.000 description 3
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 3
- CSCPPACGZOOCGX-UHFFFAOYSA-N Acetone Chemical compound CC(C)=O CSCPPACGZOOCGX-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- ZVQOOHYFBIDMTQ-UHFFFAOYSA-N [methyl(oxido){1-[6-(trifluoromethyl)pyridin-3-yl]ethyl}-lambda(6)-sulfanylidene]cyanamide Chemical compound N#CN=S(C)(=O)C(C)C1=CC=C(C(F)(F)F)N=C1 ZVQOOHYFBIDMTQ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000004587 chromatography analysis Methods 0.000 description 2
- HPXRVTGHNJAIIH-UHFFFAOYSA-N cyclohexanol Chemical compound OC1CCCCC1 HPXRVTGHNJAIIH-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000004455 differential thermal analysis Methods 0.000 description 2
- 238000004817 gas chromatography Methods 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 2
- VLKZOEOYAKHREP-UHFFFAOYSA-N n-Hexane Chemical compound CCCCCC VLKZOEOYAKHREP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000000655 nuclear magnetic resonance spectrum Methods 0.000 description 2
- 239000002904 solvent Substances 0.000 description 2
- UMGDCJDMYOKAJW-UHFFFAOYSA-N thiourea Chemical compound NC(N)=S UMGDCJDMYOKAJW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- QEGNUYASOUJEHD-UHFFFAOYSA-N 1,1-dimethylcyclohexane Chemical class CC1(C)CCCCC1 QEGNUYASOUJEHD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 238000009835 boiling Methods 0.000 description 1
- 239000004202 carbamide Substances 0.000 description 1
- 238000010531 catalytic reduction reaction Methods 0.000 description 1
- 238000005119 centrifugation Methods 0.000 description 1
- 239000003153 chemical reaction reagent Substances 0.000 description 1
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 1
- 150000001923 cyclic compounds Chemical class 0.000 description 1
- 238000001914 filtration Methods 0.000 description 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 239000002244 precipitate Substances 0.000 description 1
- 238000011084 recovery Methods 0.000 description 1
- 238000004062 sedimentation Methods 0.000 description 1
- 238000003786 synthesis reaction Methods 0.000 description 1
- 239000008096 xylene Substances 0.000 description 1
- 150000003738 xylenes Chemical class 0.000 description 1
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
本発明は下記式〔〕
で表わされるメタシクロフアンを利用した1,3
−或いは1,4−ジメチルシクロヘキサンのシス
−トランス混合物から1,3−ジメチルシクロヘ
キサンのシス体或いは1,4−ジメチルシクロヘ
キサンのトランスを分離する、シス・トランス分
離法である。 ジメチルシクロヘキサン類のシス体或いはトラ
ンス体は合成試薬として重要なものであり、キシ
レン類の接触還元によつて合成される。その際、
シス−トランスの混合物として得られ、それらの
沸点差が極めて小さい為に、通常の実験室的精密
蒸留をもつてしても、それらの分離は難かしく、
実験室的にはガスクロマトグラフ(Rev,Chem.
,18,617(1960))あるいは尿素、チオ尿素(ア
メリカ特許2813851)を用いて分離されている
が、工業的に採用するには欠点の多い分離法あ
る。 本発明に於いては、式〔〕で表わされるメタ
シクロフアンが1,3−ジメチルシクロヘキサン
のシス−トランス混合物、あるいは1,4−ジメ
チルシクロヘキサンのシス−トランス混合物と包
接化合物を形成し、しかも、包接力がシス体とト
ランス体で相違することによりそれぞれのシス−
トランス混合物から、1,3−ジメチルシクロヘ
キサンのシス体、あるいは1,4−ジメチルシク
ロヘキサンのトランス体を選択的に分離可能なる
ことを見出し、本発明に到達した。 即ち、本発明は下記式 で表わされるメタシクロフアンに、1,3−或い
は1,4−ジメチルシクロヘキサンのシス・トラ
ンス混合物を接触せしめて、上記メタシクロフア
ンに1,3−或いは1,4−ジメチルシクロヘキ
サンを包接せしめた包接化合物を形成せしめ、か
くして得られた包接化合物を分離し、該包接化合
物から1,3−ジメチルシクロヘキサンのシス体
或いは1,4−ジメチルシクロヘキサンのトラン
ス体を選択的に分離回収することを特徴とする
1,3−或いは1,4−ジメチルシクロヘキサン
のシス・トランス異性体の分離法である。 かかる本発明において、前記メタシクロフアン
に前記シクロヘキサン誘導体が包接し、包接化合
物を形成することは、従来全く知られてなく、ま
たこの現象に基いて、前記シクロヘキサン誘導体
含有混合物から前記シクロヘキサン誘導体を高選
択率、高回収率で分離し得ることができ、更に
1,3−及び1,4−ジメチルシクロヘキサンの
シス・トランス体を分離することができる。 以下本発明について詳述する。 本発明のメタシクロフアンは前記式〔〕で表
わされる環状化合物であればよく、それは種々の
製造法によつて得ることができる。例えばその製
造法としては、 (a) ヘルベチカ、キミカ、アクタ(Helvetica、
Chimicacta)50巻 F2 sciculus7(1967)No.
204 (b) シンセシス(Symthesis)424(1974) 等に記載されている。 本発明において、前記一般式〔〕のメタシク
ロフアンと前記シクロヘキサン誘導体との包接化
合物を得るには種々の方法が適用される。 例えば、前記シクロヘキサン誘導体含有混合物
中に前記メタシクロフアンを添加してもよいし、
また包接化を完全に行なわしめるために上記の如
くメタシクロフアンを添加して得られる混合物を
加温し完全に溶解した溶液とし、これを冷却して
生じた結晶を分離することによつても得られる。
いずれの方法によつても容易にメタシクロフアン
に前記シクロヘキサン誘導体が包接した包接化合
物を得ることができ、被包接成分/メタシクロフ
アン=0.2〜2.0(モル/モル)である。 前記式〔〕のメタシクロフアンの使用量は、
前記シクロヘキサン誘導体含有混合物中の前記シ
クロヘキサン誘導体1モル当り、0.001〜100モ
ル、好ましくは0.01〜50モル、就中0.05〜20モル
の割合が有利である。 前述の如くしてメタシクロフアンに前記シクロ
ヘキサン誘導体を包接させる場合、一般に−50℃
〜350℃、好ましくは0℃〜200℃、特に20℃〜
150℃の範囲の温共で行なわれる。かくして形成
された包接化合物をそれを含有する混合物から分
離するには、通常固液分離(例えば過、遠心分
離、沈降等)によるか或は溶媒成分を蒸留により
蒸発除去する方法が好ましく利用出来る。いずれ
の方法であつてもその操作温度−50℃〜120℃、
好ましくは0℃〜90℃の範囲が望ましい。 本発明において、前記シクロヘキサン誘導体を
分離する“前記シクロヘキサン誘導体の含有混合
物”としては、前記シクロヘキサン誘導体を含有
しているものであればよく、前記シクロヘキサン
誘導体以外の成分として包接化を阻害したり、生
成した包接化合物から、前記シクロヘキサン誘導
体を容易に脱着したりしないものであればよく、
殊に包接化合物を容易に溶解したりしないものが
好適である。前記シクロヘキサン誘導体含有混合
物中の前記シクロヘキサン誘導体の含有量は、前
記シクロヘキサン誘導体の含有量が極めて低い場
合であつても包接化合物を得ることができるの
で、広い範囲でよい。かくして、メタシクロフア
ン〔〕に前記シクロヘキサン誘導体が包接した
包接化合物が得られるが、該シクロヘキサン誘導
体が、1,3−ジメチルシクロヘキサン或いは
1,4−ジメチルシクロヘキサンの場合、そのシ
ス体と、トランス体との間で包接力にかなりの差
があり、この現象を利用して、シス−トランスの
分離が可能となる。即ち、後述するように、1,
3−ジメチルシクロヘキサンの場合はシス体がト
ランス体より約1.5倍位多く包接し、1,4−ジ
メチルシクロヘキサンの場合は逆にトランス体が
シス体より約3.2倍位多く包接するのである。ま
たメタシクロフアンと前記シクロヘキサン誘導体
との包接化合物は、種々の方法により容易に前記
シクロヘキサン誘導体を脱着させることが出来、
純度の高いシクロヘキサン誘導体を得ることが出
来る。 本発明においてメタシクロフアンと前記シクロ
ヘキサン誘導体との包接化合物から前記シクロヘ
キサン誘導体を分離する場合には、種々の方法が
採用されるが、例えば(a)包接化合物を90〜350
℃、好ましくは120〜280℃の範囲の温度に加熱し
前記シクロヘキサン誘導体を分離する方法、(b)包
接化合物に、例えばn−ヘキサン、ベンゼン、シ
クロヘキサン、アセトン等の溶媒を接触させて前
記シクロヘキサン誘導体を分離する方法等が有利
に適用される。 以下本発明の包接化合物について説明すると、
分離された結晶(包接化合物)を真空乾燥し、付
着物を除いた後分析した結果は次の通りであつ
た。 (1) 赤外分析; メタシクロフアン; 3050〜2850,1610,1590,1490,1445,
1080,890,790,700〔cm-1〕 シクロヘキサノール; 3300,2920〜2840,1450,1070,970〔cm-
1〕 メタシクロフアン・シクロヘキサノール包接化
合物: 3050〜2850,1605,1590,1485,1450,
1080,1070,965,890,790,700〔cm-1〕 1,4−ジメチルシクロヘキサン; 2940〜2840,1460,1450,1380〔cm-1〕 メタシクロフアン−1,4−ジメチルシクロヘ
キサン包接化合物 3050〜2850,1605,1590,1485,1450,
1080,890,790,700〔cm-1〕 1,3−ジメチルシクロヘキサン; 2920〜2840,1460,1450,1380〔cm-1〕 メタシクロフアン1,3−ジメチルシクロヘキ
サン包接化合物 3050〜2850,1605,1590,1485,1450,
1080,890,790,700〔cm-1〕 1,2−ジメチルシクロヘキサン; 2940〜2850,1450,1380〔cm-1〕 メタシクロフアン−1,2−ジメチルシクロヘ
キサン; 3050〜2850,1605,1590,1485,1450,
1080,890,790,700〔cm-1〕 シクロヘキサン; 2920,2850,1710,1450,1425,1350,
1340,1225,1120〔cm-1〕 メタシクロフアン−シクロヘキサノン包接化合
物 3050〜2850,1710,1600,1585,1480,
1445,1220,1120,1080,890,790,700
〔cm-1〕 (2) ガスクロマトグラフ分析; それぞれの包接化合物をガスクロマトグラフ
(シスコーンOV−1,3%,アメクロム担体,
2mカラム)により分析した結果、それぞれ該
当するシクロヘキサン誘導体のピークが確認さ
れた。 (i) 1.4−ジメチルシクロヘキサン包接化合物
のガスクロマトグラフ分析の結果、選択度は
βtrans/cis=3.20であつた。この時、上記ガ
ス クロマトグラフではトランス体のピークが5.0分
のところに又、シス体のピークが6.0分のところ
に現われ、そのトランス体は核磁気共鳴スペクト
ルの測定においてδ=0.91及びδ=14.0ppmにそ
のシグナルを有しており、このケミカルシフトは
文献(J.Chem.Phys.,37,1167(1962))と一致
している。 (ii) 1,3−ジメチルシクロヘキサン包接化合
物のガスクロマトグラフ分析の結果、選択度
βtrans/cis=0.69であつた。この時、上記ガ
ス クロマトグラフではトランス体のピークが4.8分
のところに、又シス体のピークが5.8分のところ
に現われ、そのトランス体は核磁気共鳴スペクト
ルの測定においてδ=0.84,δ=1.6,δ=1,
8ppmにそのシグナルを有しており、このケミカ
ルシフトは文献(J.Chem.Phys.,37,1167
(1962))と一致している。 (3) 示差熱分析; 上記シクロヘキサン誘導体の包接化合物はそ
れらの示差熱分析の結果、下記の如き温度域
に、それぞれの吸熱を示した。
−或いは1,4−ジメチルシクロヘキサンのシス
−トランス混合物から1,3−ジメチルシクロヘ
キサンのシス体或いは1,4−ジメチルシクロヘ
キサンのトランスを分離する、シス・トランス分
離法である。 ジメチルシクロヘキサン類のシス体或いはトラ
ンス体は合成試薬として重要なものであり、キシ
レン類の接触還元によつて合成される。その際、
シス−トランスの混合物として得られ、それらの
沸点差が極めて小さい為に、通常の実験室的精密
蒸留をもつてしても、それらの分離は難かしく、
実験室的にはガスクロマトグラフ(Rev,Chem.
,18,617(1960))あるいは尿素、チオ尿素(ア
メリカ特許2813851)を用いて分離されている
が、工業的に採用するには欠点の多い分離法あ
る。 本発明に於いては、式〔〕で表わされるメタ
シクロフアンが1,3−ジメチルシクロヘキサン
のシス−トランス混合物、あるいは1,4−ジメ
チルシクロヘキサンのシス−トランス混合物と包
接化合物を形成し、しかも、包接力がシス体とト
ランス体で相違することによりそれぞれのシス−
トランス混合物から、1,3−ジメチルシクロヘ
キサンのシス体、あるいは1,4−ジメチルシク
ロヘキサンのトランス体を選択的に分離可能なる
ことを見出し、本発明に到達した。 即ち、本発明は下記式 で表わされるメタシクロフアンに、1,3−或い
は1,4−ジメチルシクロヘキサンのシス・トラ
ンス混合物を接触せしめて、上記メタシクロフア
ンに1,3−或いは1,4−ジメチルシクロヘキ
サンを包接せしめた包接化合物を形成せしめ、か
くして得られた包接化合物を分離し、該包接化合
物から1,3−ジメチルシクロヘキサンのシス体
或いは1,4−ジメチルシクロヘキサンのトラン
ス体を選択的に分離回収することを特徴とする
1,3−或いは1,4−ジメチルシクロヘキサン
のシス・トランス異性体の分離法である。 かかる本発明において、前記メタシクロフアン
に前記シクロヘキサン誘導体が包接し、包接化合
物を形成することは、従来全く知られてなく、ま
たこの現象に基いて、前記シクロヘキサン誘導体
含有混合物から前記シクロヘキサン誘導体を高選
択率、高回収率で分離し得ることができ、更に
1,3−及び1,4−ジメチルシクロヘキサンの
シス・トランス体を分離することができる。 以下本発明について詳述する。 本発明のメタシクロフアンは前記式〔〕で表
わされる環状化合物であればよく、それは種々の
製造法によつて得ることができる。例えばその製
造法としては、 (a) ヘルベチカ、キミカ、アクタ(Helvetica、
Chimicacta)50巻 F2 sciculus7(1967)No.
204 (b) シンセシス(Symthesis)424(1974) 等に記載されている。 本発明において、前記一般式〔〕のメタシク
ロフアンと前記シクロヘキサン誘導体との包接化
合物を得るには種々の方法が適用される。 例えば、前記シクロヘキサン誘導体含有混合物
中に前記メタシクロフアンを添加してもよいし、
また包接化を完全に行なわしめるために上記の如
くメタシクロフアンを添加して得られる混合物を
加温し完全に溶解した溶液とし、これを冷却して
生じた結晶を分離することによつても得られる。
いずれの方法によつても容易にメタシクロフアン
に前記シクロヘキサン誘導体が包接した包接化合
物を得ることができ、被包接成分/メタシクロフ
アン=0.2〜2.0(モル/モル)である。 前記式〔〕のメタシクロフアンの使用量は、
前記シクロヘキサン誘導体含有混合物中の前記シ
クロヘキサン誘導体1モル当り、0.001〜100モ
ル、好ましくは0.01〜50モル、就中0.05〜20モル
の割合が有利である。 前述の如くしてメタシクロフアンに前記シクロ
ヘキサン誘導体を包接させる場合、一般に−50℃
〜350℃、好ましくは0℃〜200℃、特に20℃〜
150℃の範囲の温共で行なわれる。かくして形成
された包接化合物をそれを含有する混合物から分
離するには、通常固液分離(例えば過、遠心分
離、沈降等)によるか或は溶媒成分を蒸留により
蒸発除去する方法が好ましく利用出来る。いずれ
の方法であつてもその操作温度−50℃〜120℃、
好ましくは0℃〜90℃の範囲が望ましい。 本発明において、前記シクロヘキサン誘導体を
分離する“前記シクロヘキサン誘導体の含有混合
物”としては、前記シクロヘキサン誘導体を含有
しているものであればよく、前記シクロヘキサン
誘導体以外の成分として包接化を阻害したり、生
成した包接化合物から、前記シクロヘキサン誘導
体を容易に脱着したりしないものであればよく、
殊に包接化合物を容易に溶解したりしないものが
好適である。前記シクロヘキサン誘導体含有混合
物中の前記シクロヘキサン誘導体の含有量は、前
記シクロヘキサン誘導体の含有量が極めて低い場
合であつても包接化合物を得ることができるの
で、広い範囲でよい。かくして、メタシクロフア
ン〔〕に前記シクロヘキサン誘導体が包接した
包接化合物が得られるが、該シクロヘキサン誘導
体が、1,3−ジメチルシクロヘキサン或いは
1,4−ジメチルシクロヘキサンの場合、そのシ
ス体と、トランス体との間で包接力にかなりの差
があり、この現象を利用して、シス−トランスの
分離が可能となる。即ち、後述するように、1,
3−ジメチルシクロヘキサンの場合はシス体がト
ランス体より約1.5倍位多く包接し、1,4−ジ
メチルシクロヘキサンの場合は逆にトランス体が
シス体より約3.2倍位多く包接するのである。ま
たメタシクロフアンと前記シクロヘキサン誘導体
との包接化合物は、種々の方法により容易に前記
シクロヘキサン誘導体を脱着させることが出来、
純度の高いシクロヘキサン誘導体を得ることが出
来る。 本発明においてメタシクロフアンと前記シクロ
ヘキサン誘導体との包接化合物から前記シクロヘ
キサン誘導体を分離する場合には、種々の方法が
採用されるが、例えば(a)包接化合物を90〜350
℃、好ましくは120〜280℃の範囲の温度に加熱し
前記シクロヘキサン誘導体を分離する方法、(b)包
接化合物に、例えばn−ヘキサン、ベンゼン、シ
クロヘキサン、アセトン等の溶媒を接触させて前
記シクロヘキサン誘導体を分離する方法等が有利
に適用される。 以下本発明の包接化合物について説明すると、
分離された結晶(包接化合物)を真空乾燥し、付
着物を除いた後分析した結果は次の通りであつ
た。 (1) 赤外分析; メタシクロフアン; 3050〜2850,1610,1590,1490,1445,
1080,890,790,700〔cm-1〕 シクロヘキサノール; 3300,2920〜2840,1450,1070,970〔cm-
1〕 メタシクロフアン・シクロヘキサノール包接化
合物: 3050〜2850,1605,1590,1485,1450,
1080,1070,965,890,790,700〔cm-1〕 1,4−ジメチルシクロヘキサン; 2940〜2840,1460,1450,1380〔cm-1〕 メタシクロフアン−1,4−ジメチルシクロヘ
キサン包接化合物 3050〜2850,1605,1590,1485,1450,
1080,890,790,700〔cm-1〕 1,3−ジメチルシクロヘキサン; 2920〜2840,1460,1450,1380〔cm-1〕 メタシクロフアン1,3−ジメチルシクロヘキ
サン包接化合物 3050〜2850,1605,1590,1485,1450,
1080,890,790,700〔cm-1〕 1,2−ジメチルシクロヘキサン; 2940〜2850,1450,1380〔cm-1〕 メタシクロフアン−1,2−ジメチルシクロヘ
キサン; 3050〜2850,1605,1590,1485,1450,
1080,890,790,700〔cm-1〕 シクロヘキサン; 2920,2850,1710,1450,1425,1350,
1340,1225,1120〔cm-1〕 メタシクロフアン−シクロヘキサノン包接化合
物 3050〜2850,1710,1600,1585,1480,
1445,1220,1120,1080,890,790,700
〔cm-1〕 (2) ガスクロマトグラフ分析; それぞれの包接化合物をガスクロマトグラフ
(シスコーンOV−1,3%,アメクロム担体,
2mカラム)により分析した結果、それぞれ該
当するシクロヘキサン誘導体のピークが確認さ
れた。 (i) 1.4−ジメチルシクロヘキサン包接化合物
のガスクロマトグラフ分析の結果、選択度は
βtrans/cis=3.20であつた。この時、上記ガ
ス クロマトグラフではトランス体のピークが5.0分
のところに又、シス体のピークが6.0分のところ
に現われ、そのトランス体は核磁気共鳴スペクト
ルの測定においてδ=0.91及びδ=14.0ppmにそ
のシグナルを有しており、このケミカルシフトは
文献(J.Chem.Phys.,37,1167(1962))と一致
している。 (ii) 1,3−ジメチルシクロヘキサン包接化合
物のガスクロマトグラフ分析の結果、選択度
βtrans/cis=0.69であつた。この時、上記ガ
ス クロマトグラフではトランス体のピークが4.8分
のところに、又シス体のピークが5.8分のところ
に現われ、そのトランス体は核磁気共鳴スペクト
ルの測定においてδ=0.84,δ=1.6,δ=1,
8ppmにそのシグナルを有しており、このケミカ
ルシフトは文献(J.Chem.Phys.,37,1167
(1962))と一致している。 (3) 示差熱分析; 上記シクロヘキサン誘導体の包接化合物はそ
れらの示差熱分析の結果、下記の如き温度域
に、それぞれの吸熱を示した。
シクロヘキサノール2.5部とメタシクロフアン
0.08部の混合物を100℃にて5分間加熱した後、
冷却すると白色針状晶が析出する。この結晶を
過し、イソプロピルアルコール30部で洗浄し減圧
下充分乾燥することにより白色結晶0.06部を得
た。(mp.136〜145)この包接化合物の赤外分析
は前記の如くであつた。 実施例 2 〔メタシクロフアン−1,4−ジメチルシクロ
ヘキサン包接化合物〕 1,4−ジメチルシクロヘキサン2.5部とメタ
シクロフアン0.08部の混合物に実施例1と同様の
操作を行なつて白色結晶0.065部を得た。(mp124
〜130℃)赤外分析の結果は前記の如くであつ
た。 実施例 3 〔メタシクロフアン−1,3−ジメチルシクロ
ヘキサン包接化合物〕 1,3−ジメチルシクロヘキサン2.5部とメタ
シクロフアン0.08部の混合物に実施例1と同様の
操作を行なつて白色結晶0.06部を得た。(mp118
〜124℃)赤外分析の結果は前記の如くであつ
た。 実施例 4 〔メタシクロフアン−1,2−ジメチルシクロ
ヘキサン包接化合物〕 1,2−ジメチルシクロヘキサン2.5部とメタ
シクロフアン0.08部の混合物に実施例1と同様の
操作を行なつて白色結晶0.06部を得た。(mp118
〜128℃)赤外分析の結果は前記の如くであつ
た。 実施例 5 〔メタシクロフアン−シクロヘキサノン包接化
合物〕 シクロヘキサン2.5部とメタシクロフアン0.08
部の混合物に実施例1と同様の操作を行なつて白
色結晶0.05部を得た。(mp126〜129℃)赤外分析
の結果は前記の如くであつた。 実施例 6 〔1,4−ジメチルシクロヘキサン包接化合物
より蒸留による1,4−ジメチルシクロヘキサ
ンの分離〕 1,4−ジメチルシクロヘキサン包接化合物
8.5部を加熱溶融し常圧下蒸留したところ119゜〜
123℃にて留出する成分を得た。この物質のガス
クロマトグラフ分析の結果、トランス体:シスの
比が3.27となつていたことがわかつた。この結果
からも選択度βtrans/cisの値は3.20となる。
0.08部の混合物を100℃にて5分間加熱した後、
冷却すると白色針状晶が析出する。この結晶を
過し、イソプロピルアルコール30部で洗浄し減圧
下充分乾燥することにより白色結晶0.06部を得
た。(mp.136〜145)この包接化合物の赤外分析
は前記の如くであつた。 実施例 2 〔メタシクロフアン−1,4−ジメチルシクロ
ヘキサン包接化合物〕 1,4−ジメチルシクロヘキサン2.5部とメタ
シクロフアン0.08部の混合物に実施例1と同様の
操作を行なつて白色結晶0.065部を得た。(mp124
〜130℃)赤外分析の結果は前記の如くであつ
た。 実施例 3 〔メタシクロフアン−1,3−ジメチルシクロ
ヘキサン包接化合物〕 1,3−ジメチルシクロヘキサン2.5部とメタ
シクロフアン0.08部の混合物に実施例1と同様の
操作を行なつて白色結晶0.06部を得た。(mp118
〜124℃)赤外分析の結果は前記の如くであつ
た。 実施例 4 〔メタシクロフアン−1,2−ジメチルシクロ
ヘキサン包接化合物〕 1,2−ジメチルシクロヘキサン2.5部とメタ
シクロフアン0.08部の混合物に実施例1と同様の
操作を行なつて白色結晶0.06部を得た。(mp118
〜128℃)赤外分析の結果は前記の如くであつ
た。 実施例 5 〔メタシクロフアン−シクロヘキサノン包接化
合物〕 シクロヘキサン2.5部とメタシクロフアン0.08
部の混合物に実施例1と同様の操作を行なつて白
色結晶0.05部を得た。(mp126〜129℃)赤外分析
の結果は前記の如くであつた。 実施例 6 〔1,4−ジメチルシクロヘキサン包接化合物
より蒸留による1,4−ジメチルシクロヘキサ
ンの分離〕 1,4−ジメチルシクロヘキサン包接化合物
8.5部を加熱溶融し常圧下蒸留したところ119゜〜
123℃にて留出する成分を得た。この物質のガス
クロマトグラフ分析の結果、トランス体:シスの
比が3.27となつていたことがわかつた。この結果
からも選択度βtrans/cisの値は3.20となる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 下記式 で表わされるメタシクロフアンに、1,3−或い
は1,4−ジメチルシクロヘキサンのシス・トラ
ンス混合物を接触せしめて、上記メタシクロフア
ンに1,3−或いは1,4−ジメチルシクロヘキ
サンを包接せしめた包接化合物を形成せしめ、か
くして得られた包接化合物を分離し、該包接化合
物から1,3−ジメチルシクロヘキサンのシス体
或いは1,4−ジメチルシクロヘキサンのトラン
ス体を選択的に分離回収することを特徴とする
1,3−或いは1,4−ジメチルシクロヘキサン
のシス・トランス異性体の分離法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12504984A JPS6051132A (ja) | 1984-06-20 | 1984-06-20 | 1,3−或いは1,4‐ジメチルシクロヘキサンのシス・トランス分離法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12504984A JPS6051132A (ja) | 1984-06-20 | 1984-06-20 | 1,3−或いは1,4‐ジメチルシクロヘキサンのシス・トランス分離法 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9406076A Division JPS601284B2 (ja) | 1976-08-09 | 1976-08-09 | 包接化合物及びその製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6051132A JPS6051132A (ja) | 1985-03-22 |
| JPS6128646B2 true JPS6128646B2 (ja) | 1986-07-01 |
Family
ID=14900563
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12504984A Granted JPS6051132A (ja) | 1984-06-20 | 1984-06-20 | 1,3−或いは1,4‐ジメチルシクロヘキサンのシス・トランス分離法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6051132A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2505811Y2 (ja) * | 1990-05-22 | 1996-08-07 | トヨタ車体株式会社 | 車両のシ―トサスペンション装置 |
-
1984
- 1984-06-20 JP JP12504984A patent/JPS6051132A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6051132A (ja) | 1985-03-22 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2572173B2 (ja) | カルノシン酸の製造法 | |
| US4013731A (en) | Process for the manufacture of solanesol | |
| JPS6128646B2 (ja) | ||
| US5095173A (en) | Process for isolating xylene isomer(s) and/or ethylbenzene and inclusion-complexing agent for use in isolation of xylene isomer(s) and/or ethylbenzene | |
| JPH035471A (ja) | 5―メチル―又は2,5―ジメチル―4―ヒドロキシ―2,3―ジヒドロフラン―3―オンを製造する方法、及び前記ヒドロキシフラノンを含有する風味料及び食品 | |
| TOMBOULIAN | Chemistry of Trityllithium. Direct Preparation and Some Reactions1, 2 | |
| JPS6128647B2 (ja) | ||
| US3616269A (en) | Method for the purification of malononitrile by the addition of cyclopentadiene followed by distillation | |
| JPS6238344B2 (ja) | ||
| JP2530985B2 (ja) | クレゾ―ル異性体の分離方法 | |
| JPS6193165A (ja) | キナルジンの分離精製法 | |
| JPS601284B2 (ja) | 包接化合物及びその製造法 | |
| EP0346842B1 (en) | Process for separating 2,6-dimethylnaphthalene | |
| US3932477A (en) | Cyclooctatetraene complexes of niobium and tantalum | |
| JPS6016941A (ja) | p−ジエチルベンゼン含有混合物からのp−ジエチルベンゼンの分離法 | |
| JPS601286B2 (ja) | 包接化合物並びにその製造法 | |
| US2432065A (en) | Purification of isoquinoline | |
| JPS6121929B2 (ja) | ||
| US4303794A (en) | Separation and recovery of 4,4'-methylene dimethyl diphenyldicarbamate | |
| JPH0687765A (ja) | ベンゼン三置換異性体を分離する方法及び該方法に用いる包接分離用薬剤 | |
| JPS6399031A (ja) | カリキサレン誘導体 | |
| JP3722425B2 (ja) | フラーレン類の混合物からフラーレン60又は70を高純度で分離する方法 | |
| JPH03188031A (ja) | 包接錯体を利用した置換芳香族異性体の分離方法 | |
| UEMASU et al. | Separation of 2-Methyiquinoline from 8-Methyiquinoline through Inclusion Complexation with α-Cyclodextrin | |
| Bauer et al. | Restricted rotation in biguanide dications |