JPS6239536A - フエノ−ル類の合成法 - Google Patents

フエノ−ル類の合成法

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JPS6239536A
JPS6239536A JP17935285A JP17935285A JPS6239536A JP S6239536 A JPS6239536 A JP S6239536A JP 17935285 A JP17935285 A JP 17935285A JP 17935285 A JP17935285 A JP 17935285A JP S6239536 A JPS6239536 A JP S6239536A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (1)発明の目的 本発明は、医薬、農薬の中間体として、また機能性合成
樹脂原料として有用なフェノール類の新規な合成法に関
する。
近年、ファインケミカル製品の多様化とその需要が拡大
してきたため従来にない新しいフェノール類の供給が求
められている。しかし、1朶化に適する適切なフェノー
ル合成法がまだ確立されていない。
従来知られているフェノール類合成方法の主なものは、
次のとおりである。
(イ)  フェノール(無置換)の合成法単純なフェノ
ール化合物の工業的製造法としては、■石灰タール留分
よシの分離法や、■古典的なベンゼンスルホン酸のアル
カリ熔融法、■石油化学分野でのキュメン法が広く採用
されている。
(ロ) 置換フェノール合成法 置換基を有するフェノール化合物の合成法としては、■
対応するシアゾニウム塩を加水分解する方法、■フェノ
ールを出発物質として置換基を導入する方法などかメジ
、重要な方法の一つである。
しかし、このいずれの方法も原料の入手あるいは生成し
たフェノール化合物の純度に難点があるので、工業的規
模で行うには一般的合成法とはいい難い。
また、■芳香族ハロゲン化物をフェノール類に変換する
方法として、芳香族・・ログン化物を塩基の存在下で加
水分解する方法もある。しかし、オルソ位またはパラ位
に電子吸引性の置換基を有しない芳香族ハロゲン化物を
原料として用いてフェノール類に導くには、過酷な反応
条件を必要とする。しかも、その反応では、ペンディン
機構を紅で異性化を伴う。そのため、この反応方法を適
用できる芳香族ハロゲン化物の例も限られている。
また、これらの従来方法以外に、芳香族ハロゲン化物を
出発原料とする方法としては、■芳香族ハロゲン化物を
グリニヤール試薬や有機リチウム化合物に導いた後、酸
化する方法がある。ところが、この酸化に空気を用いる
場合には、フェノール類のほかにカンプリング反応物を
多値に生じて目的物の収率が極めて低い。そのため通常
は有機過酸化物による酸化法が行われるが、操作が煩雑
であり、かつ危険を伴う。したがって、このいずれの酸
化法も工業的な合成法とはなシ得ない。
また、■ツヤーナル・オブ・オルガニツク・ケミストリ
イく略称J、O,C,>第22巻1001頁(+957
 )には、芳香族ハロダン化合物からグリニヤール試薬
紅白で行われる別の方法が記載されている。すなわち、
臭化フェニルマグネシウムに硼酸トリメチルエステル〔
B(OC1■3)、〕  を反応させ、その反応生成物
を次に加水分解して了り−ル硼酸化合物に導き、さら(
この化合物を過酸化水素水で酸化する方法が記載されて
いる。
本文献(J、O,C,)の実施例にあげられているフェ
ノールの合成法について代表的冥旋法を記すと、以下の
とおりである。
硼酸トリメチルエステル31y(0,33モル)を10
倍モル量以上に相当する多量の乾燥ジエチルエーテルに
溶解した溶液をフラスコに入れ、−80°Cの低温で激
しく攪拌しながら、前記溶液(てフェニルマグネシウム
を含有)を1時間以上を要して徐々に滴下する、反応終
了後、室温まで温度を上げ、10チ塩酸水200−で加
水分解し、その反応液の水性相からエーテル層を分離し
、これを水洗後、エーテル層に10%過酸化水素水20
0m (0,59モル)を、おだやかに還流する8度で
滴下し、さらに15分間攪拌をαける。さらに、エーテ
ル層を分離して10チ硫酸アンモニウム第一鉄で洗浄す
る。次いでエーテル層から1〇−苛性ンーグ水で2回抽
出し、フェノールナトリウム塩のアルカリ性水溶液を得
る。これを塩酸等で酸性化してエーテルで抽出し、エー
テルな留去後、残留物を蒸留すると22g(収率78−
)の純フェノール(m、P、 40〜41’C)が得ら
れる。
このJ、O,C,記載の硼酸トリメチル法の反応経路は
、次式によるものと考えられる。
但し、nは1〜2の整数である。
発明が解決しようとする問題点 従来のフェノール化合物の合成法は、既に実用化されて
いる方法もあるが、反口操作が容易で安価にフェノール
を製造する方法としては必ずしも好ましいとはいえない
。また従来法は、融通性に乏しいので、医薬や農薬など
の各種の場面で必要とされる置換基の異なったフェノー
ル化合物を製造する場合には、既知の方法はそのまま応
用しがたい。
そこで、本発明者らは、既に独自の熟練した技術を確立
しているグリニヤール試薬の利用技術に基づいて、前記
のJ、0.C,に記載の従来法によるフェノール化合物
の合成法を検討した。しかし、この方法も、次に示すと
おり、多くの問題点を含んでおり、実用性がないもので
ある。
すなわちフェニルマグネシウム20マイト又はクロライ
ドのごときアリールグリニヤール試薬と硼酸トリメチル
エステルとの発熱反応は極めて激しく、細心な反応温度
の制御が必要である。
またこの反応で中間体として生成するアリール化硼酸エ
ステルは溶媒のエーテル系溶媒に対して溶解度が低いの
で、通常のグリニヤール反応な行なう場合のように、エ
ーテル使用量が少ないと結晶の析出を伴う。そのため、
反応は多量のエーテル溶媒中で行う必要がある。また一
般の有機合成反応と異なって、−80°Cという極めて
低温の条件下で反応させる必要があり、反応温度のコン
トロールが反応収率な高める上で極めて重要なことがわ
かった。
さらに、反応に使う硼酸トリメチルエステルを製造する
方法にも、またそれを使用する操作方法にも、次のよう
な問題点がある。すなわち、硼酸トリメチルエステルは
硼酸とメタノールより得られるが、硼酸トリメチルエス
テルがメタノールと共沸混合系を形成するために目的物
の回収に当って煩雑な脱メタノール操作が必要である。
しかも、硼酸トリメチルエステルは加水分解性が大きい
ために、このものの製造時にも、またフェノール類の製
造時にも使用溶媒は完全に無水物である必要があり、左
もなければ収率が著しく低下するなどの欠点を有してい
る。
このような問題点があるため、アリールグリニヤール試
薬に硼酸トリメチルエステルを反応させてフェノールに
導く前記J、O,C,の方法は、工業的に実用性に欠け
る。
本発明は、このようなアリールグリニヤール試薬を原料
とするフェノール類の合成法において、反応操作が容易
で、種々の置換基を有するフェノール類の製造にも応用
できるフェノール化合物の新しい工業的な合成法を提供
することを目的とするものである。
(2)  発明の構成 問題点を解決するための手段 本発明者らはかかる観点に鑑み、より工業化に適する実
際的な合成法を見いだすべく、原料として用いる硼酸ア
ルキルエステルの種類や、アリ−ルグリニヤール試薬と
の反応条件など種々の要因について鋭意検討を行った。
その結果、下記の知見を得て、極めて有利な新規フェノ
ール合成法を発明するに至った。
すなわち、了り−ルグリニャール試薬を原料としてフェ
ノール類を合成する既知の方法(前記のJ、O,C,に
記載の方法)においてアリールグリニヤール試薬と反応
させられるべく用いられた硼酸トリメチルエステルに代
えて、硼酸のトIJ −fi−プロビルエステル。トリ
−B −7’チルエステル。
トIJ−n−<メチルエステル又はトリ−n−ヘキ’7
 k エステルfxど(D硼aトリ−n−アルキルニス
厳密な無水条件を必ずしも必要としないこと、またこの
際の反応温度は約606Cまで上げても最終目的フェノ
ール化合物の収率が低下しないので、反応温度の制御に
細心の注意を必要としないこと、またアリールグリニヤ
ール試薬と硼酸トリ−n−アルキルエステルとの反応に
際して反応熱の発生が激しくないので、反応熱の吸収す
る意図で多量の反応媒質液体を追加的に添加する必要が
ないこと、且つ操作が安全に行われること等の種々の利
点が得られ、そして簡便な操作で高収率で目的フェノー
ル化合物を収得することを知見した。
本発明の要旨とするところは、一般式 アルケニル基、モノ−又はノー又はトリ−低級アルキル
シリル基、あるいは七ノー又はノー又はトリ−低級アル
キルシリル低級アルキル基を示し・mは1〜5の整数を
示し、Xはハロゲン原子を示す)で表わされるアリール
グリニヤール試薬く、次の一般式 %式%() (式中 R/は炭素数3〜6の直鎖状アルキル基を示す
)で表わされる硼酸トリ−n−アルキルエステルを反応
させる工程と、この工程で得られた反応生成物を加水分
解して次の一般式 (式中、R及びmは前記と同じ意味を有し、nは1又は
2の整数である)で表わされるアリール硼酸化合物を生
成する工程と、この式(m)の化合物を過酸化水素で処
理する工程、とを有することを特徴とする、一般式 (式中、R及びmけ前記と同じ意味を有する)で表わさ
れるフェノール類の合成法にある。
本発明の方法で用いる式CI)のグリニヤール試薬化合
物において、フェニル核上の置換基(R)は1〜5の範
囲のm個が存在でき、複数存在する基Rは互に同じ又は
相異なることができる。基Rがハロゲン原子である場合
、これは塩素、臭素、沃素、弗素であることができる。
基Rがアルギル基である場合、これはメチル、エチル、
プロピル、ブチルSはメチル、ヘキシル基等の低級アル
キル基、デシル基等の中級アルキル基、ステアリル基、
等の高級アルキル基であることができる。基Rが低級ア
ルコキシ基である場合は、これはメトキシ、エトキシ、
プaボキシ、ブトキシ基、等であることができる。
基Rが低級アルコヤシ低級アルキル基である場合には、
これはメトキシメチル、エトキシメチル、エトキシメチ
ル、エトキシエチル基等であることができる。
基Rが低級アルケニル基である場合、これはビニル基、
アリル基、アクリル基、等であることができる。
基Rがモノ−又はジー又はトリ−低級アルキルシリル基
、あるいはモノ−又はジー又はトリ−低級アルキルシリ
ル−低級アルキル基である場合、これらの基中の低級ア
ルギル基はメチル、エチル、プロピル、ブチル、はメチ
ル又はヘキシル基、等であることができる。
式(I)のグリニヤール試薬中の基Xはハロゲン原子で
あり、これは臭素又は塩素又は沃素であるのが好ましい
本発明の方法で用いる式(II)のINIe!トリ−n
−アルキルエステルにおいて、エステル形成アルキル基
は直鎖状であり且つ炭素数3〜6であることが重要であ
る。仮りに硼酸トIJ −n−アルキルエステルの代り
に硼酸トリ−イソーデ。ピ、工Zチルのような二級アル
キルエステルを使用したのでは、アリールグIJ ニャ
ール試薬(I)との反応性が劣って目的物の収率が低下
するので好ましくない。
またn−アルキルエステルであって4高級アルキル基に
なるにつれて反応性が低下し、また硼酸トリ−n−アル
キルの沸点も高くなるので、硼酸トリ−アルキルエステ
ル合成時の蒸留精製が困難となる。そのため、硼酸トリ
−アルキルエステルのアルキル基としては、あまυ高級
でない方がよい。
このような理由によυ、本発明によるフェノールの合成
法で用いうる硼酸トリ−n−アルキルエステル中のアル
キル基は、炭素数3〜6個の直鎖状アルキル基であると
選択されたのであり、その好ましいアルキル基の例とし
ては、n−グロビル基、n−ブチル基、n−aンチル基
、又はn−ヘキシル基である。
また本発明の方法で用いる式CI)のグリニヤール試薬
を調製する上で用いられる芳香族ハロゲン化物は、次式 (式中R,m及びXは前記の意味をもつ)で表わされる
化合物であシ、これは、一般にグリニヤール試薬に導き
得るものであればよく、特に芳香族環上の置換基(R)
の4類について制限はない。このような式(V)の芳香
族ハロゲン化物の好ましい例トシてハ、りI:Iaベン
ゼン、fロモベンゼン、ブロモトルエン、ジクロロベン
ゼン、ブロモクロロベンゼン、ブロモアニソール、トリ
メチルシリルクロロベンゼン、トリメチルシリルメチル
クロoベンゼン、4−メトキシエチルクロロベンゼン、
アリルクロロベンゼン、ククロスチレンf!:、トヲT
げることができる。
本発明の合成法では、このように素原料として式(V)
の芳香族ハロゲン化物を任意に選択することによって、
それに対応する各種フェノール化合物が高純度かつ高収
率で得られる。したがって、不法は1 フェノール化合
物の新しい合成法として極めて有用である。
以下に、本発明に従うフェノール類合成法の実施法をさ
らに詳細に説明する。
(1)  グリニヤール試薬の調製 一般式(I)で示されるアリールグリニヤール試薬の調
製法は、式(V)の芳香族ノーログン化物に金属マグネ
シウムを反応させる通常の方法に基づいて実施すればよ
い。これに用いる反応溶媒はグリニヤール試薬の生成反
応性や操作性を勘案して適切な溶媒が選ばれる。このよ
うな溶媒の例としては、通常例えば、ジエチルエーテル
、ジプチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジグライム
などのグリコールエーテル類から選択される。また必要
に応じて、これらエーテル類とベンゼン、トルエン、キ
シレンなどの芳香族炭化水素溶媒とを混合して反応溶媒
として用いることができる。
なお、本発明の方法で用いるグリニヤール試薬の調製時
には、こ\で用いる溶媒系の違いが次段の加水分解工程
及びH2O2による酸化工程におけるフェノール生成反
応に顕著な差を与えるものでもないので、グリニヤール
試薬の調製段階に用いる溶媒の種類は特に限定されない
+21  (D式の化合物と0式の化合物の反応一般式
(I)で示されるアリールグリニヤール試薬と一般式(
rl)で示される硼酸トIJ + n−アルキルエステ
ルとを反応させる工程において、目的とする式(IV)
のフェノール類を定常的に高収率で得るには、式(II
)の硼酸トリ−n−アルキルエステル自体又はこれを有
機溶剤溶液中にグリニヤール試薬を滴下して反応させる
のがよい。もし、アリールグリニヤール試薬中て硼酸ト
リ−n−アルキルエステル(It)を滴下すると、反応
温度が高すぎるようになった場合や、長時間反応させた
場合には、目的フェノールの収率が低下する。その理由
は、恐らく望ましくないテトラアリール化硼酸化合物が
生成することによるものと考えられる。したがって、実
際の反応では、上記のとおり、硼酸トリ−n−アルキル
エステル中ヘアリールグリニヤール試薬を滴下する方法
が好ましい。
本反応では、硼酸トリ−n−プロピルエステルのような
一般式(II)で示される硼酸トIJ −n−アルキル
エステルは、液状であるから、これにアリールグリニヤ
ール試薬を滴下して反応させる際には、硼酸トIJ −
n−アルキルエステルそれ自体が反応溶媒の役割を果た
す。そのため、本反応では、硼酸トリ−n−メチルエス
テルを使用する従来の反応でエーテル系溶媒をグリニヤ
ール試薬の10倍モル以上も要したのとは著しく異なり
、本発明の方法におけるグリニヤール反応工程では、希
釈溶媒の添加を必要としない。ただし、溶媒の追加によ
シ希釈して反応させても反応性あるいは目的物の収率に
は影響しない。そのため、必要によυ反応を円滑に進行
させる上で若干量の溶媒を使用してもさしつかえない。
本反厄における硼酸トリ−n−アルキルエステルとアリ
ールグリニヤール試薬との使用量モル比は、硼酸トリメ
チルエステルを利用した公知の方法では1:Iで実施さ
れたが、本発明の方法ではこれよシ硼酸トリ−n−アル
キルエステル使用量が少なく、1:3〜1:1でよい。
実際には1:2〜I : 1.50モル比で反応させて
安定した収率で目的フェノールが得られる〇 また、本反応におけるアリールグリニヤール試薬の滴下
時の反応混合物温度は、−80’Cのような低温よシも
むしろ加温下(30〜60°C)で良好な結果が得られ
る。その原因は、加温条件でグリニヤール反応を行うこ
とによシ、反応性の低い硼酸ト17−11−アル中ルエ
ステルとグリニヤール試薬との反応を促進させ、かつ収
率低下の原因となる未反応アリールグリニヤール試薬の
蓄積を押え得るためであると考えられる。したがって、
00C以下の低温下よシも30°Cよシ高い加温下でグ
リニヤール反応させることが高収率でフェノール類を得
る上で有効である。
グリニヤール反応工程の反応温度条件としては使用溶媒
の還流温度でも可能ではあるが、通常は水浴で冷却して
攪拌しながら反応混合物の液温が30〜60’Cで7リ
ールグリニヤール試薬を滴下することが操作上望ましい
上記の反応条件で反応を行う場合には、特に反応熟成時
間は必要としないが、アリールグリニヤール試薬の滴下
後1〜2時間攪拌することが好ましい。
このグIJ ニャール反応工程では、所望の中間体とし
て、次式 (式中、R,R’、rn、nは前記の意味をもつ)で表
わされるアリール化硼酸!モノ−又はジ−アルキルエス
テルが生成するものと推定される。
(21加水分解反応 第1工程で得られたアリールグリニヤール反応液に対し
て希硫酸や希塩酸のような鉱酸水を加え、常温又は加温
下に加水分解すると、一般式(+11)の化合物が生成
される。これを含む有機層を加水分解反応混合物の水相
から分離し、次段の工程に付す。
本加水分解反応で使用される鉱酸水は、通常5〜10%
の酸濃度のものが用いられる。
(3)  過酸化水素水による酸化分解反応前段の加水
分解工程により、アリール化硼酸モノ−又はシーアルキ
ルエステルから生じた一般式([I[)のアリール化硼
酸化合物から、目的のフェノール化合物を得るには、次
のように行われる。
すなわち、加水分解反応液のうちの無機塩を溶解した水
層から一般式([)の化合物を含む有機層を分離し、こ
の有機相中で式(III)の化合物を過酸化水素水で酸
化処理する。これにより、容易に一般式(IV)で示さ
れる目的フェノール化合物が得られる。
本酸化反応で使用される過酸化水素水は、通常5〜30
%のH20□ 濃度のものが使用される。入手の容易な
過酸化水素水であればよい。反応温度も室温で十分反応
するが、必要に応じて40〜500Cで反応させること
によってもよい。過酸化水素水の使用量は当初に使用し
たアリールグIJ ニャ−ル試薬に対して1.0〜2.
0モル倍でよいが、通常は1.0〜1.3モル倍の量の
H2O2を用いると、安定した収率でフェノールが得ら
れる0上記の実施法では、グリニヤール反応液を加水分
解し、式(Ill)の化合物を含む有機層を分離し、次
いでこれを過酸化水素水で処理しているが、必ずしもこ
のような分離操作は必要ではなく、また適当な溶媒へ転
溶して酸化反応を行うこともできる。
(4)  目的フェノール類の採取方法以上の操作で得
られたフェノール類を含む反応液よりフェノ−゛ル類を
得るには、反応液中に生成した硼酸(H,BO5)を水
洗して除去し、残った反応液にチオ硫酸す) IJウム
、亜硫酸ナトリウム水溶液などを加えて副生の過酸化生
成物を分解する。
そして目的フェノール化合物(IV)を含む有機層を分
取し、これから溶媒を留去して残留物を減圧蒸留などの
操作をすれば高純度のフェノール類を得ることができる
発明の効果 本発明では、従来方法の硼酸トリメチルエステルの代り
に硼酸のn−グロビル、n−グチル、n−ハンチル又は
n+ヘキシルエステルなどの硼酸トIJ −n−アルキ
ルエステルを用いて、本反応を実施することにより、従
来方法では得られない効果がもたらされる。
第1に、適用できるフェノール化合物が、従来の方法で
は、無置換のフェノールなどごく一部のフェノール類に
限られていたが、前記するごとく本発明方法は各種のフ
ェノール化合物に適用できるようになった。
@2に、従来方法と同等かそれ以上の収率で各種のフェ
ノール類を得ることができるようになった。
第3に、原料の調製において有利である。従来の硼酸ト
リメチルエステルを使用する反応では、このものの合成
法に由来して、硼酸トリメチルエステルとメチルアルコ
ールとが共沸混合系を形成して、原料の硼酸トリメチル
エステルを分離するのが困難であったが、アルキル基が
n−グロビル・n−グチルなどである本発明の硼酸トリ
−n−アルギルエステルは、反応液から容易に分離し、
次の反応に再利用できる。
第4に、硼酸トIJ −n−アルキルエステルを用いる
ときは、グリニヤール試薬と硼酸トリメチルエステルと
の反応で生じたアリール化硼酸メチルエステル中間体が
溶媒に溶解し難いことから、結晶を析出しないようにす
るために、グIJ 二ヤール反応工程に用いるエーテル
量は、グリニヤール試薬の10倍モル以上と多量に用い
なければならない。しかし、本発明で用いる硼酸トIJ
 −n −(C3〜6)アルキルエステル自体が液体で
有機媒質としての作用をするため、溶媒の追加なしでも
反応を行うことができる。
第5に、従来の方法は、−80°Cという極低温に反ろ
温度をコントロールしておかないとフェノールを収率よ
く得ることができなかった。しかし、本発明の方法のグ
リニヤール反応工程は温和に進行するので、厳密な温度
コントロールは原則として不必要であって、常温より少
し高い温度(#B06C)から加温条件(約60°C)
の範囲でグリニヤール反応させれば、常に安定して高収
率で各種のフェノール類を得ることができる。
このように、本発明は、操作が煩雑で、収率も満足すべ
きものではない従来法を大幅に改良して工朶化に適する
方法を開発しえたものである。
以下に、本発明の実施例及び従来法による比較例をあげ
て説明するが、これらの実施例のみに制限されるもので
は逢い。
実施例1 フェノールの合成法 ブロモベンゼン1579(1モル)、マグネシウム箔2
4.3 g、無水ソエチルエーテル+000 dを用い
て、常法によってグ+J ニヤール試薬倹(巻出フェニ
ルマグネシウム)のジエチルエーテル溶液を調製した。
次いで別のフラスコ中で、硼酸トIJ + n−グロビ
ルエステル94g(0,5モル)を200−の無水エー
テルで希釈して溶液を作り、この溶液に対して先に調製
して、グリニヤール試薬、すなわゝち臭化フェニル・マ
グネシウムのジエチルエーテル溶液を窒素野囲気下で滴
下した。発熱があるので、水浴で反応液を若干冷却しな
がら、30’Cで約1時間を要してグリニヤール試薬溶
液を滴下し、さらに同温度で2時間攪拌を続けた。次い
で、冷却下に攪拌しながら20°C以下で10%硫酸水
溶液500yを滴下して加水分解した。そして、生成し
た七ノー又はジ−フェニル硼酸を含む有機層(ジエチル
エーテル中)を反応液の水性層から分離した。そして、
この有機層を別のフラスコに移し、これに冷却下攪拌し
ながら、101過酸化水素水374g(1,1モル)を
20°Cで30分を要L”(滴下し、さらに1時間攪拌
を続けた。
反応終了層、析出した硼酸を水を加えて溶解除去し、次
いで水性層から分離された有機層を5チ亜硫酸ナトリウ
ム水溶液で処理した後に水洗した。
有機層から溶媒を留去した後に残留物を減圧留去すると
、g7gc収率92.5 *、沸点87°C/20mm
Hg )のフェノールが得られた。
実施例2 m−クロロフェノールの合成 1.3−ノクロロベンゼン1479(1モル)、マグネ
シウム箔28g、無水テトラヒドロ7ラン(T)IF)
 600116gを用いて常法により、グリニヤール試
薬(m−クロロフェニルマグネシウムクロライド)のT
HF溶液を調製した。
次いで、別のフラスコに硼酸トリ−n−ブチルエステル
161g(α7モル)(溶媒を使用せず)を入れ、これ
に、先I/c!!4製したグIJ 二ヤール試薬THF
溶液を40ocで30分で滴下し、さらに1時間攪拌を
続けた。
次いで実施例1と同様にして、反応液中に10チ硫酸水
溶液500gを加えて加水分解した。その反応液にベン
ゼン500−を追加した。モノ−又はノー(m−クロロ
フェニル)硼酸を含む有機層を水性層から分離後、有機
層に20チ過酸化水素水204.9(1,2モル)を4
0°Cで滴下し、さらに1時間攪拌を行った。
以後は実施例1と同様の後処理を行って、減圧蒸留する
と、105gのm−クロロフェノールが得られた。収率
81.6%、沸点96°C/ l 5 rrrnHg0
実施例3 4−n−7’ロピルー1−クロロベンゼン155g(1
モル)を用いて実施例2と同様にしてグリニヤール試W
(p−n−プロビルフェニルマグネシラムククライド)
のTHF溶液を調製した。
次いで、別のフラスコに硼酸トリ−n−はンチルエステ
ル1639 (0,6モル)(溶媒は使用せず)を入れ
、これに、先に調製したグリニヤール試薬を50℃で滴
下した。
以下、実施例2と同様の反応処理を行なって、減圧蒸留
すると、114.9のp−n−fロビルフェノールが得
られた。収率138.6%、沸点125’ C/ 2Q
 mmHg。
実施例4 p−メトキシフェノールの合成 4−メト中シー1−2aモベンゼン’?3.5f!(0
,5モル)、マグネシウム箔12.2g、ヅプチルエー
テル500−を用いて、常法により、グリニヤール試薬
(p−メトキシフェニルマグネシウムプロiイド)の溶
液を調製した。
別のフラスコに硼酸トリ−n−へキシルエステル125
.79 (0,40モル)(溶媒を使用せず)を入れ、
これに40’tの温度で、攪拌しながら先に調製したグ
IJ 、−ヤール試薬を滴下し、同温度で1時間熟成を
行った。
さらに反応液を室温に冷却後反応液中に10%硫酸水溶
液250gを加えて加水分解した。そして、七ノー又は
ジー(p−メトキシフェニル)硼酸を含む有機層(ノゾ
チルエーテル)を反応液水性層から分離し、これに20
チ過酸化水素水102.9(0,6モル)を50°Cで
滴下し、さらに1時間攪拌を続けた。
以下実施例2と同様の後処理を行って、減圧蒸留すると
4.69のp−メトキシフェノールが得られた。収率8
g、os、沸点123°C/ l 3 mmHg0実施
例5 4−メトキシエチルブロモペンぜン107.5 g(0
,5モル)、マグネシウム箔+2.2.p、テトラヒド
ロフラン400−を用いて常法により、グリニヤール試
薬(p−メトキシエチルフェニルマグネシウムブロマイ
ド)のTHF溶液を調製した。
次いで、別のフラスコに硼酸トIJ −n−<ンチルエ
ステル136.19 (0,5モル)(溶媒を使用せず
)を入れ、先に調製したグリニヤール試薬を50℃で滴
下し、同温度で1時間の熟成を行った。
反応液を室温に冷却した後、10チ硫酸水溶液30ON
を加えて加水分解した。その反応液に400−のトルエ
ンを加えて抽出した。この有機M(p−メト印ジエチル
フェニル硼酸ヲ含むトルエン抽出液)に20チ過酸化水
素水102g(0,6モル)を40c′Cで滴下し、さ
らに1時間攪拌を続けた。
以下、実施例2と同様の後処理を行って、減圧蒸留スる
と、69.81のp−メトキシエチルフェノールが得ら
れた。収率91.71沸点105°C’/ l 3 m
m1g。
実施例6 3− トIJメチルノリルー1−クロロベンゼン’I 
2.4 E (0,5モル)、マグネシウム箔12.2
g、テトラヒドロフラン(T)IF)  300−を用
いて、常法によりグリニヤール試薬(m−トリメチルシ
リルフェニルマグネシウムクロライド)のTFIF溶液
を調製した。
次いで、別のフラスコに硼酸) IJ −n −fチル
エステル+15.1.9 (0,5モル)を入れ、先に
調製したグリニヤール試薬のT )I F溶液をOoC
で滴下し、さらに30°Cで1時間攪拌を続けた。
以後、実施例5と同様の後処理を行い、蒸留して、66
、’lのm−)リメチルシリルフェノールが得られた。
収率so、2’*、沸点100°C/ 3.2mmHg
実施例7 p−/r:IOスチレン63.39 (0,5モル)、
マグネシウム箔+2.2.!9、テトラヒドロフラン4
00■を用いて常法により、グリニヤール試薬(p−ビ
ニルフェニルマグネシウムクロライド)のTHF溶液を
調製し、この溶液に冷却下に攪拌しながら、0°Cで硼
酸トリ−n−ブチルエステル80.6# (0,35モ
ル)を滴下し、さらに30°Cで1時間反応を続けた。
反応液を室温に冷却した後、10チ硫酸水溶液300d
を加えて加水分)胃した。反応液に400  ’−のト
ルエンを加えて抽出した。
この有機抽出液に20%過酸化水素水85g(0,5モ
ル)を30°Cで滴下し、さらに1時間攪拌を続けた。
以下実施例2と同様の後処理を行い、生成したp−ビニ
ルフェノールのTHF−トルエン溶液を20チ苛性ソ一
ダ水溶液150g(0,75モル)で処理して、p−ビ
ニルフェノールのナトリウム塩水溶液として抽出した後
、20チ硫酸200g(0,41モル)で酸性化した。
ジエチルエーテルで抽出して、溶媒を留去し、n−へキ
サンで再結晶、精製してp−ビニルフェノール44.’
19を得た。収率83チ融点73〜74°C0 】 実施例8 4−アリル−1−クロロベンゼン7Q、39(0,5モ
ル)、マグネシウム基12.29、テトラヒドロフラン
200−およびトルエン100−を用いて、常法によシ
、グリニヤール試薬(p−アリルフェニルマグネシウム
クロライド)の溶液をガ製した。
次いで、別のフラスコに硼酸) IJ −n−プロピル
エステル56.4 g(0,3モル)を入れ、これに、
先に調製したグリニヤール試薬溶液を50°Cで滴下し
、1時間攪拌を続けた。反応液を室温に冷却した後10
チ硫酸水溶液300−を加えて加水分解した。反応液か
ら有機層を分離し、以下、実施例5と同様の後処理を行
い、減圧蒸留すると、51.99のp−アリルフェノー
ルが得られた0収率s s、o %、沸点+20°C/
 l 2 mmHg。
実施例9 p−)リメチルシリルメチルーフェノールの合成4− 
) +3メチル7リルメチルー1−クロロベンゼン99
.4.9 (0,5モル)、マグネシウム基12.29
及びテトラヒドロフラン300−を用いて常法によりグ
リニヤール試薬(p−)リメチルシリルメチルフェニル
マグネシウムクロライド)のT)IF溶液を調製した。
次いで、別のフラスコに硼酸トリ−n−ブチルエステル
+15.1.9 (0,5モル)を入れ、これに40°
Cで先に調製したグIJ ニヤール試1THF’溶液を
滴下し、さらに1時間攪拌を続けた。
反応液は冷却後、これに10係硫酸水石液30〇−を加
えて加水分解した反応液に400−のトルエンを加えて
抽出した。
以下、得られたトルエン抽出液を実施例5と同様の後処
理に付し、溶媒を留去した後に残留物を減圧蒸留すると
80.7.9のp−)リメチルシリルメチルフェノール
を得た。収’J19.5 %沸点+ 10’ c / 
2 mmHg1融点95°C0比較例1 フェノールの合成 ゾロモベンゼン7 L51 (0,5モル)、マグネシ
ウム基12.2i ジエチルエーテル500m1を用い
て、常法により、グリニヤール試薬(臭化)工二ル・マ
グネシウム)のエーテル溶液を調製した。
次いで別のフラスコ内で硼酸トリメチルエステル52−
011 (0,5モル)を600fR1+Z)ジー!−
f /I/ x−チルに溶解し、得られた溶液に対して
、40’Cで、先に調製したグリニヤール試薬を滴下す
ると、混合液は粘性が著しく増加した。同温度で1時間
攪拌を続け、tOes硫酸水溶液を加えて加水分解した
。反応液O水相から、有機層を分離した。
この有機層に20%退散化水素水102g(0,6モル
)を40’Cで滴下し、同温度で1時間攪拌な続けた。
以後、本発明の方法の実施例2と同様に後処理を行い、
減圧蒸留すると、21.2gのフェノールが得られた。
収率45.0%、沸点g7°C/20rrImHg0比
較例2 実施例1で用いた硼酸トリ−n−ゾロビルエステルの代
りに硼酸トリ−イソグロビルエステルの0.5モルを用
いて実施例1の方法を反復したところ、23.79のフ
ェノールが得られた。収率SO,4*、沸点87°C/
 20 mmHg。
前記の実施例1〜9ならびに比較列1〜2で用いた原料
化合物の種類、反応条件、目的化合物、物性、収率、等
を要約して一覧表にまとめると、次の第1表のとおりで
ある0 手続補正書(自発) 昭和61年6月4日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、Bは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、低
    級アルコキシ基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級
    アルケニル基、モノ−又はジ−又はトリ−低級アルキル
    シリル基、あるいはモノ−又はジ−又はトリ−低級アル
    キルシリル低級アルキル基を示し、mは1〜5の整数を
    示し、Xはハロゲン原子を示す)で表わされるアリール
    グリニヤール試薬に、次の一般式 B(OR′)_3 (II) (式中、R′は炭素数3〜6の直鎖状アルキル基を示す
    )で表わされる硼酸トリ−n−アルキルエステルを反応
    させる工程と、この工程で得られた反応生成物を加水分
    解して次の一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(III) (式中、R及びmは前記と同じ意味を有し、nは1又は
    2の整数である)で表わされるアリール硼酸化合物を生
    成する工程と、この式(III)の化合物を過酸化水素で
    処理する工程、とを有することを特徴とする、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(IV) (式中、R及びmは前記と同じ意味を有する)で表わさ
    れるフェノール類の合成法。 2、式( I )のグリニヤール試薬と式(II)の硼酸ト
    リ−n−アルキルエステルとの反応工程は30〜60°
    の温度で行われる特許請求の範囲第1項記載の方法。 3、式( I )のグリニヤール試薬と式(II)の硼酸ト
    リ−n−アルキルエステルとの反応工程は、グリニヤー
    ル試薬の調製時に使用されたエーテル系有機溶媒の外に
    追加の溶媒を添加することなく行われる特許請求の範囲
    第1項又は第2項に記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6433118B1 (en) 1998-10-15 2002-08-13 Mitsui Chemicals, Inc. Copolymer, a manufacturing process therefor and a solution containing thereof
JP2012508782A (ja) * 2008-11-17 2012-04-12 ユニベルシテ ドゥ ニース ソフィア アンティポリ 金属マグネシウムの存在下でボロン酸とボロン酸エステルを調製する方法

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J.AM CHEM SOC=1959 *
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