JPS6247971B2 - - Google Patents
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- JPS6247971B2 JPS6247971B2 JP57226990A JP22699082A JPS6247971B2 JP S6247971 B2 JPS6247971 B2 JP S6247971B2 JP 57226990 A JP57226990 A JP 57226990A JP 22699082 A JP22699082 A JP 22699082A JP S6247971 B2 JPS6247971 B2 JP S6247971B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- suction tube
- fibers
- suction
- width
- spun yarn
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D01—NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
- D01H—SPINNING OR TWISTING
- D01H1/00—Spinning or twisting machines in which the product is wound-up continuously
- D01H1/11—Spinning by false-twisting
- D01H1/115—Spinning by false-twisting using pneumatic means
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
Description
本発明は、結束紡績糸を安定して得る製造方法
および製造装置に関するものである。 近年オープンエンド紡績にかわる新しい紡績法
として、省エネルギー、生産性の優れた結束紡績
法が注目されている。この方法はドラフトされた
リボン状繊維束に仮ヨリを加えると共に、加ネン
繊維束にヨリ込まれない自由端を有する遊離繊維
を発生させ、これを前記加ネンされた繊維束に無
ヨリ状態、あるいはヨリ数の差をもたせて一体化
させ、その後解ネンすることにより実質的に無ヨ
リの繊維束と、その周囲を巻回結束する巻付繊維
とからなる結束紡績糸を製造するものである。 この技術においては、ドラフトされたリボン状
繊維束すなわちフリースを加ネンすることで大部
分の繊維は加ネンされた繊維束となるが、フリー
ス両端部の繊維は加ネンされずに先端フリーにな
りやすい。この先端フリーの繊維を加ネン繊維束
と分離して移送することにより、片端あるいは両
端フリーの遊離繊維が発生するものである。した
がつて、装置面から見ると先端フリーの繊維を加
ネン繊維と分離して移送する移送手段が重要なポ
イントとなる。 移送手段としては、種々の提案がなされている
が、代表的なものとしては、アスピレータ、仮ヨ
リノズル、ニユーマ吸引管、コンベアバンドなど
がある。このうちニユーマ吸引管を用いる方法
は、機構が簡単で低コストであるという点で他の
方法と比べ優れている。この方法においては、ニ
ユーマ吸引管の入口へのフリースの導入、すなわ
ち加ネン繊維束と先端フリー繊維の分離吸引が定
常的に可能なことが要求されるが、吸引管入口部
では、周囲から吸引管の入口孔へ向うニユーマの
吸引気流、ニツプローラの両側から導入されてロ
ーラ表面に追随するニツプローラの随伴気流、送
出フリースの慣性力が作用しており、これらの力
関係によつて加ネン繊維束にヨリ込まれない先端
フリー繊維は複雑な挙動を呈する。フリースの送
出速度すなわちニツプローラ速度が100m/min
以下では、ニユーマ気流により定常的な吸引移送
が行なわれるが、ニツプローラ速度が100m/
min以上になると随伴気流、送出フリースの慣性
力が大きくなり、飛散したり、フツク状に折れ曲
がつて吸引される繊維を発生しやすくなる。した
がつて、これらを防止するためには、負圧を高め
るか吸引流量を増して、ニユーマの吸引気流を強
化する必要があつた。しかし負圧を高めたり吸引
流量を増すことは、遊離繊維の負圧源への排出増
加による糸強力ムラ拡大や、負圧源の電力コスト
アツプ等で困難であつた。 本発明の目的は、ニユーマ吸引管を用いた紡績
装置において、吸引管入口における先端フリー繊
維の乱れや飛散を解消し、加ネン繊維束と先端フ
リー繊維の分離吸引を定常的に可能ならしめて、
十分な強力を有する結束紡績糸を安定して得る製
造方法および製造装置を提供することにある。こ
の目的達成のため、本発明は次の構成を有する。
すなわち、本発明の結束紡績糸の製造方法は、ド
ラフトローラの直後に吸引管、空気仮ヨリノズル
をこの順序で配置してなる結束紡績糸の製造方法
において、前記吸引管の入口孔を実質的に平面状
の壁面上に設けるとともに、該壁面の横幅を前記
ドラフトローラから送出されるフリース幅の1/3
以上として、ドラフトローラから送出される先端
フリー繊維の少なくとも一部を前記壁面でいつた
ん受け止めた後、前記吸引管内に移送せしめるよ
うに構成したことを特徴とする結束紡績糸の製造
方法である。 また、本発明の結束紡績糸の製造装置は、ドラ
フトローラの直後に吸引管、空気仮ヨリノズルを
この順序で配置してなる結束紡績糸の製造装置に
おいて、前記吸引管の入口孔を実質的に平面状の
壁面上に設けるとともに、該入口孔の幅を3〜5
mm、かつ前記ドラフトローラのニツプ点から該入
口孔までの距離を12mm以下に構成せしめたことを
特徴とする結束紡績糸の製造装置である。 以下、さらに詳しく本発明について説明する。 本発明方法における原理は、吸引管の入口部を
送出フリース幅の1/3以上の幅を有する実質的に
平面状の壁面に設けることにより、ニツプローラ
と吸引管壁面とのすき間を流れる気流を強化し、
慣性よつて飛び出す加ネンされない先端フリー繊
維を壁面で受け止めた後、気流に乗せて吸引孔へ
導入するものである。 以下添付した図面によつて説明する。 第1図は比較例であり、入口幅が3〜5mmで、
内部を糸が直線的に通過しうるスリツト部と、該
スリツト両端部に設けた溝部とからなる吸引管を
使用した場合の繊維挙動を示すモデル図である。 ニツプローラ(ドラフトローラ)1から送出さ
れるフリース10は吸引管2によつて吸引移送さ
れ、空気仮ヨリノズル3によつて加ネンされる。
ここで吸引管2は、スリツト部とその両端に設け
た溝部とからなつており、吸引気流は主として断
面積の大きい溝部を流れる。したがつてスリツト
内部を直線的に通過する加ネンされた繊維束11
に対して、フリース両端部に発生する加ネンされ
ない先端フリー繊維12は、吸引管入口で両側に
分れて移送されて片端あるいは両端フリーな遊離
繊維となり、バルーニングあるいは気流等の作用
により、無ヨリ状態または加ネン繊維束とヨリ数
の差をもつて一体化され、ノズル3を通過後加ネ
ン繊維束が解ネンされて、実質無ヨリの芯繊維束
の周りにら線状に巻回結束した結束紡績糸とな
る。 ここで紡出速度が100m/min以上になると、
図のように先端フリー繊維12が屈曲したり、飛
散するようになつて定常的に遊離繊維を得ること
が困難となり、得られる糸はネツプが多くなり、
強力ムラが増加する。 第2図は本願発明を説明するための原理図であ
り、第1図に示した如き結束紡績糸の製造システ
ムにおいて、吸引管入口部で繊維に作用すると思
われる力は、周囲から吸引孔へ向うニユーマの吸
引気流(矢印A)、ニツプローラ1,1′の両側か
ら導入されローラ表面に追随するニツプローラの
随伴気流(矢印B)、それにニツプローラから送
出される繊維の慣性力(矢印C)である。ここで
ニユーマの吸引気流(矢印A)は、吸引孔へ周囲
から導入されるため、吸引孔から遠ざかると極端
に弱くなり、フリース両端部の繊維は気流に引か
れる力が小さくなる。したがつて、紡出速度が小
さいうちは慣性力(矢印C)、随伴気流(矢印
B)とも小さくて、送出繊維はニユーマ気流に乗
つて定常的に吸引移送されるが、紡出速度が大き
くなると慣性力、随伴気流ともに増大し、ニユー
マ気流に乗りきれなくなつて飛散したり屈曲する
など乱れを生じやすくなる。 本発明はこの点を改良したものであり、吸引管
の入口孔を、実質的に平面状の壁面上に設けるこ
とにより、ニツプローラから送出される繊維に作
用する吸引気流を強化して、高速紡出時でも送出
繊維の乱れを少なくして定常的な移送を行ない、
良質な結束紡績糸を得るものである。 第3図に本発明の一実施例を示す。 吸引管2は幅lで平面状となし、幅lをニツプ
ローラ1,1′から送出されるフリース幅Lに対
してl≧1/3Lとなるように設定したものであ
る。また吸引管2の内部(糸通路)は第1図と同
様に、糸が直線的に通過しうるスリツト部と、該
スリツト両端部に設けた溝部とからなつている。 ここで、ニツプローラのニップ点から吸引管入
口までの距離を12mm以下に設定すると、吸引管と
ニツプローラ間のすき間はニユーマ気流と随伴気
流の導入路となり、両側部から中央の吸引孔方向
へ作用する気流が強化される。そのため高速紡出
時においても、慣性でニツプローラから飛び出す
先端フリー繊維は、一度入口面で受け止めたの
ち、前記気流に乗つて乱れることなく吸引管内に
移送され、定常的に遊離繊維を発生して、均一な
結束を得ることができるのである。 吸引管入口面の幅がl<1/3Lになると、第
1図のごとく飛散繊維や屈曲繊維が増加して、紡
出糸はネツプが多くなり強力ムラが大きくなる。
好ましい値はl≧1/2Lである。 吸引管入口平面部14は完全な平面を形成して
なることが望ましいが、曲率の大きい曲面であつ
てもよく、幅方向にはニツプローラと平行であつ
ても、中央吸引孔に向つてゆるやかなテーパを有
する面であつても、曲率の大きい曲面であつても
差し支えない。要は実質上平面であることであ
る。 また本発明におけるニユーマ吸引は、別に設け
た負圧源に接続して行ない、負圧は200〜1500mm
Aqが有効である。200mmAq以下になると吸引管
入口での吸引導入作用が不十分となり、飛散、屈
曲繊維が増加して良質の糸が得られなくなる。
1500mmAq以上になると吸引管入口部13での吸
引導入作用は十分に行なわれるが、負圧源に排出
される繊維が増加して糸質は低下する。適正値は
300〜900mmAqである。 本発明はニユーマ吸引管だけでなく、フリース
導入に吸引気流を応用した移送手段、たとえばア
スピレータ、吸引作用を有する仮ヨリノズル等を
使用する場合にも有効である。 なお本発明において、吸引管の入口が設けられ
ている面の大きさは、30mm2以上であることが好ま
しく、さらには60mm2以上であることが好ましい。
壁面を設けたことの効果を向上するためである。
またかかる平面の横幅長さは7mm以上、さらには
10mm以上であることが好ましい。扁平化した短繊
維フリースの横端の繊維を吸引管に吸引させるた
めである。 また本発明においては、吸引管の入口部が設け
られる平面(壁面)や吸引管の内部、空気仮ヨリ
ノズル内面等を耐摩耗性の良好な材質たとえばセ
ラミツクス等を用いて形成してもよい。 本願発明の効果をまとめると次のとおりとな
る。 紡績速度を高速化しても先端フリー繊維を脱
離させることなく確実に繊維糸条に撚り込むこ
とができるので、高速安定化紡績が可能とな
る。 定常的に形成される先端フリー繊維を、フツ
ク形状とせずに繊維糸条に巻きつけることがで
きるため、ネツプ等は少なく糸強力が高くかつ
均一性に優れた高品質の紡績糸を得ることがで
きる。 先端フリー繊維の撚り込み手段として、コン
ベアベルトや空気旋回流ノズルを使用せず、装
置の単純化された吸引管により結束紡績糸を製
造することができるので、安定操業ができ、か
つ錘間のムラがなく、また製造コストも安価な
ものとすることができる。 装置的には可動部分等が少なく、耐久性が良
好で、装置保全のインターバルを長くすること
ができ、操業性の良好な装置とすることができ
る。 以下実施例を用いて説明する。 実施例 1 第3図に示す装置により、ポリエステル65%、
綿35%のスライバを使つてローラドラフトし、吸
引管入口面の幅lを変えて紡出し、吸引管入口で
の飛散、屈曲繊維の観察と紡出糸のネツプを比較
した。なお吸引管の入口部が設けられている面は
平面のものを使用した。 紡出条件:紡出速度 145m/min ドラフト 280倍 スライバ紡出幅 24mm ニユーマ負圧 700mmAq 紡出番手 33′S
および製造装置に関するものである。 近年オープンエンド紡績にかわる新しい紡績法
として、省エネルギー、生産性の優れた結束紡績
法が注目されている。この方法はドラフトされた
リボン状繊維束に仮ヨリを加えると共に、加ネン
繊維束にヨリ込まれない自由端を有する遊離繊維
を発生させ、これを前記加ネンされた繊維束に無
ヨリ状態、あるいはヨリ数の差をもたせて一体化
させ、その後解ネンすることにより実質的に無ヨ
リの繊維束と、その周囲を巻回結束する巻付繊維
とからなる結束紡績糸を製造するものである。 この技術においては、ドラフトされたリボン状
繊維束すなわちフリースを加ネンすることで大部
分の繊維は加ネンされた繊維束となるが、フリー
ス両端部の繊維は加ネンされずに先端フリーにな
りやすい。この先端フリーの繊維を加ネン繊維束
と分離して移送することにより、片端あるいは両
端フリーの遊離繊維が発生するものである。した
がつて、装置面から見ると先端フリーの繊維を加
ネン繊維と分離して移送する移送手段が重要なポ
イントとなる。 移送手段としては、種々の提案がなされている
が、代表的なものとしては、アスピレータ、仮ヨ
リノズル、ニユーマ吸引管、コンベアバンドなど
がある。このうちニユーマ吸引管を用いる方法
は、機構が簡単で低コストであるという点で他の
方法と比べ優れている。この方法においては、ニ
ユーマ吸引管の入口へのフリースの導入、すなわ
ち加ネン繊維束と先端フリー繊維の分離吸引が定
常的に可能なことが要求されるが、吸引管入口部
では、周囲から吸引管の入口孔へ向うニユーマの
吸引気流、ニツプローラの両側から導入されてロ
ーラ表面に追随するニツプローラの随伴気流、送
出フリースの慣性力が作用しており、これらの力
関係によつて加ネン繊維束にヨリ込まれない先端
フリー繊維は複雑な挙動を呈する。フリースの送
出速度すなわちニツプローラ速度が100m/min
以下では、ニユーマ気流により定常的な吸引移送
が行なわれるが、ニツプローラ速度が100m/
min以上になると随伴気流、送出フリースの慣性
力が大きくなり、飛散したり、フツク状に折れ曲
がつて吸引される繊維を発生しやすくなる。した
がつて、これらを防止するためには、負圧を高め
るか吸引流量を増して、ニユーマの吸引気流を強
化する必要があつた。しかし負圧を高めたり吸引
流量を増すことは、遊離繊維の負圧源への排出増
加による糸強力ムラ拡大や、負圧源の電力コスト
アツプ等で困難であつた。 本発明の目的は、ニユーマ吸引管を用いた紡績
装置において、吸引管入口における先端フリー繊
維の乱れや飛散を解消し、加ネン繊維束と先端フ
リー繊維の分離吸引を定常的に可能ならしめて、
十分な強力を有する結束紡績糸を安定して得る製
造方法および製造装置を提供することにある。こ
の目的達成のため、本発明は次の構成を有する。
すなわち、本発明の結束紡績糸の製造方法は、ド
ラフトローラの直後に吸引管、空気仮ヨリノズル
をこの順序で配置してなる結束紡績糸の製造方法
において、前記吸引管の入口孔を実質的に平面状
の壁面上に設けるとともに、該壁面の横幅を前記
ドラフトローラから送出されるフリース幅の1/3
以上として、ドラフトローラから送出される先端
フリー繊維の少なくとも一部を前記壁面でいつた
ん受け止めた後、前記吸引管内に移送せしめるよ
うに構成したことを特徴とする結束紡績糸の製造
方法である。 また、本発明の結束紡績糸の製造装置は、ドラ
フトローラの直後に吸引管、空気仮ヨリノズルを
この順序で配置してなる結束紡績糸の製造装置に
おいて、前記吸引管の入口孔を実質的に平面状の
壁面上に設けるとともに、該入口孔の幅を3〜5
mm、かつ前記ドラフトローラのニツプ点から該入
口孔までの距離を12mm以下に構成せしめたことを
特徴とする結束紡績糸の製造装置である。 以下、さらに詳しく本発明について説明する。 本発明方法における原理は、吸引管の入口部を
送出フリース幅の1/3以上の幅を有する実質的に
平面状の壁面に設けることにより、ニツプローラ
と吸引管壁面とのすき間を流れる気流を強化し、
慣性よつて飛び出す加ネンされない先端フリー繊
維を壁面で受け止めた後、気流に乗せて吸引孔へ
導入するものである。 以下添付した図面によつて説明する。 第1図は比較例であり、入口幅が3〜5mmで、
内部を糸が直線的に通過しうるスリツト部と、該
スリツト両端部に設けた溝部とからなる吸引管を
使用した場合の繊維挙動を示すモデル図である。 ニツプローラ(ドラフトローラ)1から送出さ
れるフリース10は吸引管2によつて吸引移送さ
れ、空気仮ヨリノズル3によつて加ネンされる。
ここで吸引管2は、スリツト部とその両端に設け
た溝部とからなつており、吸引気流は主として断
面積の大きい溝部を流れる。したがつてスリツト
内部を直線的に通過する加ネンされた繊維束11
に対して、フリース両端部に発生する加ネンされ
ない先端フリー繊維12は、吸引管入口で両側に
分れて移送されて片端あるいは両端フリーな遊離
繊維となり、バルーニングあるいは気流等の作用
により、無ヨリ状態または加ネン繊維束とヨリ数
の差をもつて一体化され、ノズル3を通過後加ネ
ン繊維束が解ネンされて、実質無ヨリの芯繊維束
の周りにら線状に巻回結束した結束紡績糸とな
る。 ここで紡出速度が100m/min以上になると、
図のように先端フリー繊維12が屈曲したり、飛
散するようになつて定常的に遊離繊維を得ること
が困難となり、得られる糸はネツプが多くなり、
強力ムラが増加する。 第2図は本願発明を説明するための原理図であ
り、第1図に示した如き結束紡績糸の製造システ
ムにおいて、吸引管入口部で繊維に作用すると思
われる力は、周囲から吸引孔へ向うニユーマの吸
引気流(矢印A)、ニツプローラ1,1′の両側か
ら導入されローラ表面に追随するニツプローラの
随伴気流(矢印B)、それにニツプローラから送
出される繊維の慣性力(矢印C)である。ここで
ニユーマの吸引気流(矢印A)は、吸引孔へ周囲
から導入されるため、吸引孔から遠ざかると極端
に弱くなり、フリース両端部の繊維は気流に引か
れる力が小さくなる。したがつて、紡出速度が小
さいうちは慣性力(矢印C)、随伴気流(矢印
B)とも小さくて、送出繊維はニユーマ気流に乗
つて定常的に吸引移送されるが、紡出速度が大き
くなると慣性力、随伴気流ともに増大し、ニユー
マ気流に乗りきれなくなつて飛散したり屈曲する
など乱れを生じやすくなる。 本発明はこの点を改良したものであり、吸引管
の入口孔を、実質的に平面状の壁面上に設けるこ
とにより、ニツプローラから送出される繊維に作
用する吸引気流を強化して、高速紡出時でも送出
繊維の乱れを少なくして定常的な移送を行ない、
良質な結束紡績糸を得るものである。 第3図に本発明の一実施例を示す。 吸引管2は幅lで平面状となし、幅lをニツプ
ローラ1,1′から送出されるフリース幅Lに対
してl≧1/3Lとなるように設定したものであ
る。また吸引管2の内部(糸通路)は第1図と同
様に、糸が直線的に通過しうるスリツト部と、該
スリツト両端部に設けた溝部とからなつている。 ここで、ニツプローラのニップ点から吸引管入
口までの距離を12mm以下に設定すると、吸引管と
ニツプローラ間のすき間はニユーマ気流と随伴気
流の導入路となり、両側部から中央の吸引孔方向
へ作用する気流が強化される。そのため高速紡出
時においても、慣性でニツプローラから飛び出す
先端フリー繊維は、一度入口面で受け止めたの
ち、前記気流に乗つて乱れることなく吸引管内に
移送され、定常的に遊離繊維を発生して、均一な
結束を得ることができるのである。 吸引管入口面の幅がl<1/3Lになると、第
1図のごとく飛散繊維や屈曲繊維が増加して、紡
出糸はネツプが多くなり強力ムラが大きくなる。
好ましい値はl≧1/2Lである。 吸引管入口平面部14は完全な平面を形成して
なることが望ましいが、曲率の大きい曲面であつ
てもよく、幅方向にはニツプローラと平行であつ
ても、中央吸引孔に向つてゆるやかなテーパを有
する面であつても、曲率の大きい曲面であつても
差し支えない。要は実質上平面であることであ
る。 また本発明におけるニユーマ吸引は、別に設け
た負圧源に接続して行ない、負圧は200〜1500mm
Aqが有効である。200mmAq以下になると吸引管
入口での吸引導入作用が不十分となり、飛散、屈
曲繊維が増加して良質の糸が得られなくなる。
1500mmAq以上になると吸引管入口部13での吸
引導入作用は十分に行なわれるが、負圧源に排出
される繊維が増加して糸質は低下する。適正値は
300〜900mmAqである。 本発明はニユーマ吸引管だけでなく、フリース
導入に吸引気流を応用した移送手段、たとえばア
スピレータ、吸引作用を有する仮ヨリノズル等を
使用する場合にも有効である。 なお本発明において、吸引管の入口が設けられ
ている面の大きさは、30mm2以上であることが好ま
しく、さらには60mm2以上であることが好ましい。
壁面を設けたことの効果を向上するためである。
またかかる平面の横幅長さは7mm以上、さらには
10mm以上であることが好ましい。扁平化した短繊
維フリースの横端の繊維を吸引管に吸引させるた
めである。 また本発明においては、吸引管の入口部が設け
られる平面(壁面)や吸引管の内部、空気仮ヨリ
ノズル内面等を耐摩耗性の良好な材質たとえばセ
ラミツクス等を用いて形成してもよい。 本願発明の効果をまとめると次のとおりとな
る。 紡績速度を高速化しても先端フリー繊維を脱
離させることなく確実に繊維糸条に撚り込むこ
とができるので、高速安定化紡績が可能とな
る。 定常的に形成される先端フリー繊維を、フツ
ク形状とせずに繊維糸条に巻きつけることがで
きるため、ネツプ等は少なく糸強力が高くかつ
均一性に優れた高品質の紡績糸を得ることがで
きる。 先端フリー繊維の撚り込み手段として、コン
ベアベルトや空気旋回流ノズルを使用せず、装
置の単純化された吸引管により結束紡績糸を製
造することができるので、安定操業ができ、か
つ錘間のムラがなく、また製造コストも安価な
ものとすることができる。 装置的には可動部分等が少なく、耐久性が良
好で、装置保全のインターバルを長くすること
ができ、操業性の良好な装置とすることができ
る。 以下実施例を用いて説明する。 実施例 1 第3図に示す装置により、ポリエステル65%、
綿35%のスライバを使つてローラドラフトし、吸
引管入口面の幅lを変えて紡出し、吸引管入口で
の飛散、屈曲繊維の観察と紡出糸のネツプを比較
した。なお吸引管の入口部が設けられている面は
平面のものを使用した。 紡出条件:紡出速度 145m/min ドラフト 280倍 スライバ紡出幅 24mm ニユーマ負圧 700mmAq 紡出番手 33′S
【表】
○:良好 ×:不良
結果は表のとおりである。飛散、屈曲繊維はl
が1/3L未満になると発生しはじめ1/5L近く
ではかなり多くなる。これに対応して紡出糸のネ
ツプも1/3L以上ではほとんど問題にならない
が、1/3L未満の幅では多かつた。なお本実施
例において吸引管の平面部の高さは4mm、吸引孔
の大きさは3mmφであつた。ドラフトローラのニ
ツプ点から入口孔までの距離は6mmとした。 実施例 2 実施例1と同じ装置を用いて、ポリエステル65
%、綿35%のスライバを使つてローラドラフト
し、45′Sの結束紡績糸を紡出した。 このとき、ニツプローラから送出されるフリー
スの幅Lは25mm、吸引管入口面の幅lは20mmであ
つた。 紡出条件:紡出速度 145m/min ドラフト 200倍 ニユーマ負圧 700mmAq ノズル圧空圧 3.0Kg/cm2 得られた結束紡績糸の平均糸強力は202g、強
力CV値=11.2%であり、またネツプも少なくて
良好な品位の糸であつた。 これに対し、吸引管入口面の幅l=5mmの吸引
管で紡糸した糸は平均糸強力195g、強力CV値
15.1%であり、またネツプも多くて糸品位は満足
なものとならなかつた。
結果は表のとおりである。飛散、屈曲繊維はl
が1/3L未満になると発生しはじめ1/5L近く
ではかなり多くなる。これに対応して紡出糸のネ
ツプも1/3L以上ではほとんど問題にならない
が、1/3L未満の幅では多かつた。なお本実施
例において吸引管の平面部の高さは4mm、吸引孔
の大きさは3mmφであつた。ドラフトローラのニ
ツプ点から入口孔までの距離は6mmとした。 実施例 2 実施例1と同じ装置を用いて、ポリエステル65
%、綿35%のスライバを使つてローラドラフト
し、45′Sの結束紡績糸を紡出した。 このとき、ニツプローラから送出されるフリー
スの幅Lは25mm、吸引管入口面の幅lは20mmであ
つた。 紡出条件:紡出速度 145m/min ドラフト 200倍 ニユーマ負圧 700mmAq ノズル圧空圧 3.0Kg/cm2 得られた結束紡績糸の平均糸強力は202g、強
力CV値=11.2%であり、またネツプも少なくて
良好な品位の糸であつた。 これに対し、吸引管入口面の幅l=5mmの吸引
管で紡糸した糸は平均糸強力195g、強力CV値
15.1%であり、またネツプも多くて糸品位は満足
なものとならなかつた。
第1図は本発明の比較例を示し、吸引管入口面
の幅が狭い場合の繊維挙動を示すモデル図、第2
図は本発明の原理を導き出すための図で吸引管入
口部で繊維に作用する力を表わしたモデル図、第
3図は本発明の一実施例を示す斜視図である。 1,1′:ニツプローラ、2:吸引管、3:仮
ヨリノズル、10:フリース、13:吸引管入口
部、14:吸引管入口平面部。
の幅が狭い場合の繊維挙動を示すモデル図、第2
図は本発明の原理を導き出すための図で吸引管入
口部で繊維に作用する力を表わしたモデル図、第
3図は本発明の一実施例を示す斜視図である。 1,1′:ニツプローラ、2:吸引管、3:仮
ヨリノズル、10:フリース、13:吸引管入口
部、14:吸引管入口平面部。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ドラフトローラの直後に吸引管、空気仮ヨリ
ノズルをこの順序で配置してなる結束紡績糸の製
造方法において、前記吸引管の入口孔を実質的に
平面状の壁面上に設けるとともに、該壁面の横幅
を前記ドラフトローラから送出されるフリース幅
の1/3以上として、ドラフトローラから送出され
る先端フリー繊維の少なくとも一部を前記壁面で
いつたん受け止めた後、前記吸引管内に移送せし
めるように構成したことを特徴とする結束紡績糸
の製造方法。 2 ドラフトローラの直後に吸引管、空気仮ヨリ
ノズルをこの順序で配置してなる結束紡績糸の製
造装置において、前記吸引管の入口孔を実質的に
平面状の壁面上に設けるとともに、該入口孔の幅
を3〜5mm、かつ前記ドラフトローラのニツプ点
から該入口孔までの距離を12mm以下に構成せしめ
たことを特徴とする結束紡績糸の製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22699082A JPS59125914A (ja) | 1982-12-27 | 1982-12-27 | 結束紡績糸の製造方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22699082A JPS59125914A (ja) | 1982-12-27 | 1982-12-27 | 結束紡績糸の製造方法および装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59125914A JPS59125914A (ja) | 1984-07-20 |
| JPS6247971B2 true JPS6247971B2 (ja) | 1987-10-12 |
Family
ID=16853776
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22699082A Granted JPS59125914A (ja) | 1982-12-27 | 1982-12-27 | 結束紡績糸の製造方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59125914A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR200444200Y1 (ko) * | 2006-11-16 | 2009-04-17 | 박영하 | 망토형 우의 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6055603B2 (ja) * | 1978-04-12 | 1985-12-05 | 東レ株式会社 | 繊維移送管 |
| JPS584828A (ja) * | 1981-06-30 | 1983-01-12 | Toray Ind Inc | 空気渦流精紡機のニユ−マダクト |
| JPS59112036A (ja) * | 1982-12-13 | 1984-06-28 | Toyoda Autom Loom Works Ltd | 紡績用仮撚ノズル |
-
1982
- 1982-12-27 JP JP22699082A patent/JPS59125914A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59125914A (ja) | 1984-07-20 |
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