JPS63120107A - 耐熱水性に優れた高強度・高弾性率ポリビニルアルコ−ル系繊維およびその製造法 - Google Patents
耐熱水性に優れた高強度・高弾性率ポリビニルアルコ−ル系繊維およびその製造法Info
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- JPS63120107A JPS63120107A JP26202686A JP26202686A JPS63120107A JP S63120107 A JPS63120107 A JP S63120107A JP 26202686 A JP26202686 A JP 26202686A JP 26202686 A JP26202686 A JP 26202686A JP S63120107 A JPS63120107 A JP S63120107A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は耐熱水性に優れた高強度高弾性率ポリビニルア
ルコール(以下、PVAと略記する)系繊維d′3よび
その製造法に関する。
ルコール(以下、PVAと略記する)系繊維d′3よび
その製造法に関する。
[従来技術]
従来、PVA系繊維はその優れた機械的性質によりロー
プ、漁網、縫糸、帆布、ゴム補強月利などの工業もしく
は産業分野に広く用いられている。
プ、漁網、縫糸、帆布、ゴム補強月利などの工業もしく
は産業分野に広く用いられている。
しかしながら、PVA系繊維はポリマ自体が本質的に水
に可溶性でおるため、耐熱水性の要求される分野への展
開が大巾に制約されていた。
に可溶性でおるため、耐熱水性の要求される分野への展
開が大巾に制約されていた。
ところで、本発明者らは先に耐熱水性1機械的性能とも
に優れたPVA系繊維として、重合度1500以上の高
重合度PVAを乾湿式紡糸し、その糸条に201’E以
上の延伸を施すことによって。
に優れたPVA系繊維として、重合度1500以上の高
重合度PVAを乾湿式紡糸し、その糸条に201’E以
上の延伸を施すことによって。
清水中でも溶解し難いPVA系繊維が得られることを提
案(特開昭60−126312号公報)したが、その後
の(σ]究によって、高配向けしめた前記P V A系
繊維であっても、残存する非晶部分のため耐熱水性が充
分でなく、該繊維を105〜110℃の熱水中に長時間
放置すると、やはり溶解することがわかった。
案(特開昭60−126312号公報)したが、その後
の(σ]究によって、高配向けしめた前記P V A系
繊維であっても、残存する非晶部分のため耐熱水性が充
分でなく、該繊維を105〜110℃の熱水中に長時間
放置すると、やはり溶解することがわかった。
かかるPVA系繊維の本質的欠点である耐熱水性の改良
手段としては、該繊維にホルマリンのようなアルデヒド
類を反応ゼしめ不溶化(アセタール化)する方法が一般
に知られているが、単なるPVA系繊維にアセタール化
度20〜30モル%以上のアセタール化処理を施すと、
耐熱水性が向上する反面、前記高アセタール化度に関連
して。
手段としては、該繊維にホルマリンのようなアルデヒド
類を反応ゼしめ不溶化(アセタール化)する方法が一般
に知られているが、単なるPVA系繊維にアセタール化
度20〜30モル%以上のアセタール化処理を施すと、
耐熱水性が向上する反面、前記高アセタール化度に関連
して。
PVA繊維自体の結晶性、配向度が低下し、その結果機
械的性能の低下が顕著でおる。従って、この種の機械的
性能の低下を伴うような耐熱水性改良手段は、高水準の
機械的性能を必要とする産業用繊維には到底適せず、衣
料用繊維の場合に限られていた。
械的性能の低下が顕著でおる。従って、この種の機械的
性能の低下を伴うような耐熱水性改良手段は、高水準の
機械的性能を必要とする産業用繊維には到底適せず、衣
料用繊維の場合に限られていた。
[発明が解決しようとする問題点]
本発明は上記従来技術の欠点に鑑み、機械的性能、およ
び耐熱水性ともに優れたPVA系繊維と、その製造法を
提供することを目的とする。
び耐熱水性ともに優れたPVA系繊維と、その製造法を
提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段]
本発明の上記目的は、
(1)重合度が少なくとも2500のポリビニルアルコ
ール系重合体からなり、引張強度が18g/d以上、弾
性率が2501J/d以上、および耐熱水性が120°
C以上である耐熱水性に優れた高強度・高弾性率ポリビ
ニルアルコール系繊維。
ール系重合体からなり、引張強度が18g/d以上、弾
性率が2501J/d以上、および耐熱水性が120°
C以上である耐熱水性に優れた高強度・高弾性率ポリビ
ニルアルコール系繊維。
(2)重合度が少なくとも2500のポリビニルアルコ
ール系重合体溶液を乾湿式紡糸またはゲル紡糸し、得ら
れた凝固糸条を少なくとも15倍に延伸し、しかる後、
該延伸糸条を一10〜7%のストレッチ率下でアセター
ル化度が5モル%以上15モル%以下になるようにアセ
タール化処理することを特徴とする耐熱水性に優れた高
強度・高弾性率ポリビニルアルコール系繊維の製造法。
ール系重合体溶液を乾湿式紡糸またはゲル紡糸し、得ら
れた凝固糸条を少なくとも15倍に延伸し、しかる後、
該延伸糸条を一10〜7%のストレッチ率下でアセター
ル化度が5モル%以上15モル%以下になるようにアセ
タール化処理することを特徴とする耐熱水性に優れた高
強度・高弾性率ポリビニルアルコール系繊維の製造法。
によって達成することができる。
すなわち、本発明になるPVA系繊維は少なくとも25
00.好ましくは3000以上、ざらに好ましくは35
00以上の高重合度ポリマから構成されている。このよ
うな極めて高い重合度のポリマを用いることが、後述す
る紡糸手段の特定化と相俟って、得られる繊維は引張強
度が18g/d以上、好ましくは20q/d以上、さら
に好ましくは21 g/d以上、弾性率が250g/d
以上、好ましくは280g/d以上、さらに好ましくは
300g/d以上という、高強度化・高弾性率化の達成
が初めて可能になるのでおる。
00.好ましくは3000以上、ざらに好ましくは35
00以上の高重合度ポリマから構成されている。このよ
うな極めて高い重合度のポリマを用いることが、後述す
る紡糸手段の特定化と相俟って、得られる繊維は引張強
度が18g/d以上、好ましくは20q/d以上、さら
に好ましくは21 g/d以上、弾性率が250g/d
以上、好ましくは280g/d以上、さらに好ましくは
300g/d以上という、高強度化・高弾性率化の達成
が初めて可能になるのでおる。
該PVA系ポリマには、完全ケン化PVA、主鎖中にエ
チレン、プロピレン、スチレン、アクリル酸、およびそ
のアルキルエステル、メタクリル酸、およびそのアルキ
ルエステル、イタコン酸などのオレフィン爪上ツマ−が
少量共重合されたPVAポリマを挙げることができるが
、特に好ましいPVA系ポリマとしてはケン化度99モ
ル%以上の完全ケン化PVAがよい。
チレン、プロピレン、スチレン、アクリル酸、およびそ
のアルキルエステル、メタクリル酸、およびそのアルキ
ルエステル、イタコン酸などのオレフィン爪上ツマ−が
少量共重合されたPVAポリマを挙げることができるが
、特に好ましいPVA系ポリマとしてはケン化度99モ
ル%以上の完全ケン化PVAがよい。
また前記高重合度ポリマから得られた本発明繊維はその
耐熱水性が少なくとも120℃,好ましくは125〜1
60℃であることか不可欠の要件となる。
耐熱水性が少なくとも120℃,好ましくは125〜1
60℃であることか不可欠の要件となる。
ここでいう耐熱水性とは、外径iQmm、内径8mmの
pyrexガラスアンプル中に長さ約5mmに切断した
PVA系繊維100mgと水5mlを封じ込んだ後、シ
リコン浴中で昇温速度1°C/分で昇温し、該!1i維
が完全に溶解する温度(℃)でもって示される。
pyrexガラスアンプル中に長さ約5mmに切断した
PVA系繊維100mgと水5mlを封じ込んだ後、シ
リコン浴中で昇温速度1°C/分で昇温し、該!1i維
が完全に溶解する温度(℃)でもって示される。
PVA系繊維は既に述べたように本来ポリマ自体が水に
可溶性でおるため、耐熱水性の要求される分野への展開
が大巾に制限される。これに対して、上述した本発明繊
維は高強度化・高弾性率化のみならず、耐熱水性が12
0℃以上と、大巾に向上したため、特に耐熱水性を必要
とする産業用繊維として顕著な効果が発揮されることに
なる。
可溶性でおるため、耐熱水性の要求される分野への展開
が大巾に制限される。これに対して、上述した本発明繊
維は高強度化・高弾性率化のみならず、耐熱水性が12
0℃以上と、大巾に向上したため、特に耐熱水性を必要
とする産業用繊維として顕著な効果が発揮されることに
なる。
次に本発明繊維の製造手段の一例について述べる。
上記の高重合度PVA系ポリマは通常の湿式紡糸法、即
ち、PVA系ポリマを熱水に溶解せしめて1qた紡糸原
液を紡糸口金を介してボウ硝おるいはアルカリ性塩類水
溶液からなる凝固浴中に吐出せしめる方法では、紡糸溶
液の安定性、および(qられた;疑固糸の延伸性、緻密
性が極端に低下するため、上記本発明の目的とする高物
性を有するPVA系繊維を得ることが困難となる。
ち、PVA系ポリマを熱水に溶解せしめて1qた紡糸原
液を紡糸口金を介してボウ硝おるいはアルカリ性塩類水
溶液からなる凝固浴中に吐出せしめる方法では、紡糸溶
液の安定性、および(qられた;疑固糸の延伸性、緻密
性が極端に低下するため、上記本発明の目的とする高物
性を有するPVA系繊維を得ることが困難となる。
かかる高重合度PVA系ポリマを緻密で延伸性の高い凝
固糸とするためには、乾湿式紡糸法、またはゲル紡糸法
の採択が効果的でおり、このような特定の紡糸方法によ
って、初めて本発明の目的とする高強度・高弾性率ポリ
ビニルアルコール系繊維を得ることができるのである。
固糸とするためには、乾湿式紡糸法、またはゲル紡糸法
の採択が効果的でおり、このような特定の紡糸方法によ
って、初めて本発明の目的とする高強度・高弾性率ポリ
ビニルアルコール系繊維を得ることができるのである。
そこで、本発明における乾湿式紡糸法およびゲル紡糸法
について説明する。
について説明する。
先ず、乾湿式紡糸法とは、紡糸原液を直接凝固浴中に吐
出しないで、−旦空気などの不活性雰囲気の微小空間に
吐出し、次に吐出糸条を凝固浴に導入して凝固させる紡
糸法である。
出しないで、−旦空気などの不活性雰囲気の微小空間に
吐出し、次に吐出糸条を凝固浴に導入して凝固させる紡
糸法である。
この際、紡糸原液の溶媒としては、ジメチルスルホキシ
ド(DMSO>、グリセリン、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、テトラエチレングリコール、トリメチ
ロールプロパンなどの多価アルコール類、エチレンジア
ミン、ジエチレン1〜リアミンなどのアミン類、レゾル
シン、ホルムアミド、尿素の飽和水溶液などの有機系溶
剤、または臭化リチウム、塩化リチウムなどのハロゲン
化リチウム、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、塩化アルミ
ニウム、塩化マグネシウムなどの無ハ塩の水溶液、また
はこれらの混合溶媒などを挙げることができるが、好ま
しくはPVA系ポリマに対する溶解力の大きい溶剤、特
にDMSO,エチレングリコール、グリセリン、エチレ
ンジアミン。
ド(DMSO>、グリセリン、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、テトラエチレングリコール、トリメチ
ロールプロパンなどの多価アルコール類、エチレンジア
ミン、ジエチレン1〜リアミンなどのアミン類、レゾル
シン、ホルムアミド、尿素の飽和水溶液などの有機系溶
剤、または臭化リチウム、塩化リチウムなどのハロゲン
化リチウム、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、塩化アルミ
ニウム、塩化マグネシウムなどの無ハ塩の水溶液、また
はこれらの混合溶媒などを挙げることができるが、好ま
しくはPVA系ポリマに対する溶解力の大きい溶剤、特
にDMSO,エチレングリコール、グリセリン、エチレ
ンジアミン。
ジエチレン1〜リアミンがよい。
また凝固剤としては、紡糸原液の溶剤に対して相溶性を
有し、PVA系ポリマに対して非溶媒のもの、例えばメ
タノール、エタノール、アセトン。
有し、PVA系ポリマに対して非溶媒のもの、例えばメ
タノール、エタノール、アセトン。
ベンゼン、トルエン、またはこれらと紡糸原液の溶剤と
の混合溶媒並びに無機塩類水溶液が用いられる。
の混合溶媒並びに無機塩類水溶液が用いられる。
次にゲル紡糸法とは、紡糸原液を紡糸口金から不活性雰
囲気の微小空間に吐出し、次に吐出糸条を紡糸原液の溶
剤に対して非混和性の冷却浴中に導いてそのまま(吐出
糸条のポリマ濃度を実質的に変化させることなく)冷却
ゲル化させる紡糸法である。
囲気の微小空間に吐出し、次に吐出糸条を紡糸原液の溶
剤に対して非混和性の冷却浴中に導いてそのまま(吐出
糸条のポリマ濃度を実質的に変化させることなく)冷却
ゲル化させる紡糸法である。
このゲル紡糸法における紡糸原液の溶媒としては、PV
A系ポリマを高温で加熱、溶解して得られる溶液を冷却
するとゲル化するものが好ましい。
A系ポリマを高温で加熱、溶解して得られる溶液を冷却
するとゲル化するものが好ましい。
具体的にはグリセリン、エチレングリコール。
プロピレングリコール、ジエチレングリコール。
トリエヂレングリコール、テトラエチレングリコール、
トリメチロールプロパンなどの多価アルコール類、ベン
ゼンスルホンアミド、カプロラクタムなど常温で非揮発
性の溶剤を例示することができるが、好ましくはグリセ
リン、およびエチレングリコールがよい。
トリメチロールプロパンなどの多価アルコール類、ベン
ゼンスルホンアミド、カプロラクタムなど常温で非揮発
性の溶剤を例示することができるが、好ましくはグリセ
リン、およびエチレングリコールがよい。
また冷却浴としては、上記紡糸原液の溶剤に対して、混
和性を有せず、PVA系ポリマに対して非溶剤のもの、
例えばデカリン、トリクロルエチレン、四塩化炭素、パ
ラフィンオイルなどが用いられる。
和性を有せず、PVA系ポリマに対して非溶剤のもの、
例えばデカリン、トリクロルエチレン、四塩化炭素、パ
ラフィンオイルなどが用いられる。
上記乾湿式紡糸またはゲル紡糸において、紡糸原液の粘
度は、ポリマの重合度、紡糸原液のポリマ濃度および紡
糸温度に依存するが、吐出部の紡糸原液の粘度が約20
0〜5000ポイズ、好ましくは500〜2000ポイ
ズの範囲になるように紡糸原液のポリマ濃度と温度をコ
ントロールするのがよい。該吐出部の紡糸原液の粘度が
200ポイズよりも低かったり、5000ボイズを越え
ると紡糸原液の曳糸性の低下が著しく、安定した紡糸が
難しくなるので好ましくない。
度は、ポリマの重合度、紡糸原液のポリマ濃度および紡
糸温度に依存するが、吐出部の紡糸原液の粘度が約20
0〜5000ポイズ、好ましくは500〜2000ポイ
ズの範囲になるように紡糸原液のポリマ濃度と温度をコ
ントロールするのがよい。該吐出部の紡糸原液の粘度が
200ポイズよりも低かったり、5000ボイズを越え
ると紡糸原液の曳糸性の低下が著しく、安定した紡糸が
難しくなるので好ましくない。
このような紡糸原液は、乾湿式紡糸あるいはゲル紡糸の
いずれにおいても、凝固浴あるいは冷却浴の液面上鉤2
〜200mmの位置に設けられた紡糸口金を通して吐出
され、吐出糸条は空気や窒素。
いずれにおいても、凝固浴あるいは冷却浴の液面上鉤2
〜200mmの位置に設けられた紡糸口金を通して吐出
され、吐出糸条は空気や窒素。
ヘリウム、アルゴンなどの不活性雰囲気中を走行した後
、該凝固浴おるいは冷却浴中に導入される。
、該凝固浴おるいは冷却浴中に導入される。
該吐出糸条が上記空気または不活性雰囲気中を走行する
距離が約2mm未満になると液面の変動に伴う吐出糸条
の糸切れが生じ易く、紡糸安定性が悪化するし、200
mmを越えると吐出糸条を構成する単糸相互間の接着
が生じ易くなるために好ましくない。
距離が約2mm未満になると液面の変動に伴う吐出糸条
の糸切れが生じ易く、紡糸安定性が悪化するし、200
mmを越えると吐出糸条を構成する単糸相互間の接着
が生じ易くなるために好ましくない。
また、凝固浴の温度は通常O〜30℃の範囲である。
一方、冷却浴の温度は、紡糸原液のゲル化温度によって
定まるが、好ましくは0〜60°Cの範囲にするのがよ
い。すなわち、60℃よりも高くなると、吐出糸条の冷
却効率が不充分なためにゲル化糸条が柔かく、後続する
脱溶媒、延伸などの工程で糸条を安定に走行させること
が困難になるし、0℃よりも低くなると特殊な冷fJl
設備を必要とし好ましくない。
定まるが、好ましくは0〜60°Cの範囲にするのがよ
い。すなわち、60℃よりも高くなると、吐出糸条の冷
却効率が不充分なためにゲル化糸条が柔かく、後続する
脱溶媒、延伸などの工程で糸条を安定に走行させること
が困難になるし、0℃よりも低くなると特殊な冷fJl
設備を必要とし好ましくない。
例えば、3000の重合度を有するPVAの15巾Q%
グリセリン溶液の場合、そのゲル化温度は約103°C
でおり、この溶液を紡糸口金ノズルから吐出し、得られ
た吐出糸条を冷却するには、冷却浴の温度は30°C以
下がよい。
グリセリン溶液の場合、そのゲル化温度は約103°C
でおり、この溶液を紡糸口金ノズルから吐出し、得られ
た吐出糸条を冷却するには、冷却浴の温度は30°C以
下がよい。
また冷却浴の深さ、長さなどは特に限定されるものでは
ないが、マルチフィラメントとして吐出する場合は、マ
ルチフィラメントを構成する単繊維が集束される前に冷
却浴中で充分に冷却し、ゲル化が完了するように冷却浴
の温度、深さ、長さを適宜設定すべきである。
ないが、マルチフィラメントとして吐出する場合は、マ
ルチフィラメントを構成する単繊維が集束される前に冷
却浴中で充分に冷却し、ゲル化が完了するように冷却浴
の温度、深さ、長さを適宜設定すべきである。
得られた凝固糸条またはゲル化糸条は、脱溶媒後、加熱
チューブ、熱媒浴、熱板など各種の手段を採用して、延
伸される。この場合に延伸倍率は未延伸糸条に対して全
延伸倍率が少なくとも15倍、好ましくは18倍以上が
必要である。このような高倍率の延伸は上記屹湿式紡糸
またはゲル紡糸という特定の紡糸法の採用で初めて可能
となり、ざらに高重合度ポリマの使用により本発明の目
的とする高物性のPVA系繊維が得られるのでおる。
チューブ、熱媒浴、熱板など各種の手段を採用して、延
伸される。この場合に延伸倍率は未延伸糸条に対して全
延伸倍率が少なくとも15倍、好ましくは18倍以上が
必要である。このような高倍率の延伸は上記屹湿式紡糸
またはゲル紡糸という特定の紡糸法の採用で初めて可能
となり、ざらに高重合度ポリマの使用により本発明の目
的とする高物性のPVA系繊維が得られるのでおる。
かくして得られたPVA系1!維は高度に延伸配向がな
されているため精品性に優れ、沸騰水中でも溶解しない
程度に耐熱水性は向上するが、該延伸後の繊維を110
℃以上の加圧水然気中で処理すると、溶解ないし大巾な
強度低下をもたらす等、耐熱水性の点では未だ不充分で
あった。
されているため精品性に優れ、沸騰水中でも溶解しない
程度に耐熱水性は向上するが、該延伸後の繊維を110
℃以上の加圧水然気中で処理すると、溶解ないし大巾な
強度低下をもたらす等、耐熱水性の点では未だ不充分で
あった。
それ故、本発明においてはPVA系繊維の耐熱水性を少
なくとも120℃に維持するための具体的手段として1
例えば高度に延伸配向されたPVA系繊維に対して、ア
セタール化度が5モル%以上15モル%以下になるよう
にアセタール処理を施し、これによって機械的特性およ
び耐熱水性ともに優れたPVA系繊維とせしめる。 こ
の際、アセタール化度が5モル%を下まわると耐熱水性
が充分でなく、一方、15モル%を越えると強度。
なくとも120℃に維持するための具体的手段として1
例えば高度に延伸配向されたPVA系繊維に対して、ア
セタール化度が5モル%以上15モル%以下になるよう
にアセタール処理を施し、これによって機械的特性およ
び耐熱水性ともに優れたPVA系繊維とせしめる。 こ
の際、アセタール化度が5モル%を下まわると耐熱水性
が充分でなく、一方、15モル%を越えると強度。
弾性率の低下がやはり表面化し、機械的性能が阻害され
易くなる。
易くなる。
またアセクール処理時に機械的性能の低下を可能な限り
抑えるためには、延伸糸条に対して−10〜・7%、好
ましくは一5〜5%のストレッチ率下で処理することが
効果的でおる。アセタール処理時のストレッチ率が7%
を上回ると、アセタール処理時の糸切れが多くなって、
安定な操業が困難になり、ストレッチ率が一10%を下
回ると繊維の機械的性能、特に弾性率の低下が大きくな
る。
抑えるためには、延伸糸条に対して−10〜・7%、好
ましくは一5〜5%のストレッチ率下で処理することが
効果的でおる。アセタール処理時のストレッチ率が7%
を上回ると、アセタール処理時の糸切れが多くなって、
安定な操業が困難になり、ストレッチ率が一10%を下
回ると繊維の機械的性能、特に弾性率の低下が大きくな
る。
このアレタール処理に用いるアルデヒド化合物としては
、特に限定されないが、目的の引張強度。
、特に限定されないが、目的の引張強度。
弾性率を達成するためにはホルマリン、ベンズアルデヒ
ドが好ましく用いられる。
ドが好ましく用いられる。
このようにPVA系繊維において、アセタール化度が5
モル%以上で、120℃以上の熱水中でも溶解しない程
の耐熱水性を有する繊維が1qられることは、従来のP
VA系繊維から全く予期し得ない点であり、本発明のよ
うにPVAポリマの高重合度化と、紡糸手段の特定化と
の一体的な結合によるからこそ初めて達成し得たものと
言える。
モル%以上で、120℃以上の熱水中でも溶解しない程
の耐熱水性を有する繊維が1qられることは、従来のP
VA系繊維から全く予期し得ない点であり、本発明のよ
うにPVAポリマの高重合度化と、紡糸手段の特定化と
の一体的な結合によるからこそ初めて達成し得たものと
言える。
また耐熱水性向上のために必要とされるアセタール化度
を低下ざVることが可能になったがため。
を低下ざVることが可能になったがため。
アセタール処理時の殿械的性能の低下が大巾に抑えられ
、引張強度1弾性率とも*めで優れたPVA系繊維が得
られることになる。
、引張強度1弾性率とも*めで優れたPVA系繊維が得
られることになる。
もちろん、本発明繊維における耐熱水性改良手段として
は上記したアルデヒド化合物によるアセタール化処理に
限ったものではない。
は上記したアルデヒド化合物によるアセタール化処理に
限ったものではない。
[発明の効宋コ
本発明になるPVA系繊維は、120℃以上の耐熱水性
を有し、かつ引張強度が18CI/d以上。
を有し、かつ引張強度が18CI/d以上。
弾[1率が250g/d以上という、従来のPVA系繊
維に比べて著しく優れた耐熱水性と機械的性能とを有す
るため、これまで耐熱水性の点で展開が困難であったタ
イヤコード、■ベルト、ホース等のゴム補強用、ロープ
、コンベアーベルト、FRP用など、PVA系繊維の新
しい用途分野への展開を可能にするものであり、その有
用性は極めて大きい。
維に比べて著しく優れた耐熱水性と機械的性能とを有す
るため、これまで耐熱水性の点で展開が困難であったタ
イヤコード、■ベルト、ホース等のゴム補強用、ロープ
、コンベアーベルト、FRP用など、PVA系繊維の新
しい用途分野への展開を可能にするものであり、その有
用性は極めて大きい。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
なお、本例中のPVAの重合度、およびPVA系繊維の
引張強度、初期弾性率は次のようにして求めた。
引張強度、初期弾性率は次のようにして求めた。
(1)PVAの重合度
JIS K6726に基づき、30°Cにおける水溶
液の極限粘度[η]から次式により重合度(pn)を算
出した。
液の極限粘度[η]から次式により重合度(pn)を算
出した。
too(Pn)=1 、613XIO(1([77]
x 10′1/8.29) ただし、[η]:ml/g (2)PVA系繊維の引張強度および初期弾性率繊維を
予め20℃、65%の相対湿度の下に24時間調湿し、
単糸を取り出して試長2Qmm。
x 10′1/8.29) ただし、[η]:ml/g (2)PVA系繊維の引張強度および初期弾性率繊維を
予め20℃、65%の相対湿度の下に24時間調湿し、
単糸を取り出して試長2Qmm。
引張速度100mm/分の条件で引張試験殿を用いて単
糸強度および初期弾性率を測定した。
糸強度および初期弾性率を測定した。
実施例1
アゾビスイソブチロニトリルを用い、温度50°Cで酢
酸ビニルの跣状重合を行ない、重合度3800の完全ケ
ン化PVAを得たく重合率20%)。
酸ビニルの跣状重合を行ない、重合度3800の完全ケ
ン化PVAを得たく重合率20%)。
PVAを80℃のDMSOに溶解し、ポリマ濃度が12
重量%の紡糸原液を作成し、孔径O0OBmmφ、孔数
50の口金を用いて空気中に吐出し、約5mm(口金面
と凝固浴液面間の距離)の空気中を走行さけた後、20
℃のDMSOを5千m%含むメタノール1疑固浴中に導
入して凝固せしめ、引取速度10m/分で引取った。
重量%の紡糸原液を作成し、孔径O0OBmmφ、孔数
50の口金を用いて空気中に吐出し、約5mm(口金面
と凝固浴液面間の距離)の空気中を走行さけた後、20
℃のDMSOを5千m%含むメタノール1疑固浴中に導
入して凝固せしめ、引取速度10m/分で引取った。
得られた未延伸糸条をメタノールで洗浄し、二連ローラ
により4倍に冷延伸を行ない、80℃の加熱ローラで乾
燥した。乾燥糸条を235℃の窒素気流を有する加熱筒
に通して5倍に延伸し、ワインダーにて巻き取った。
により4倍に冷延伸を行ない、80℃の加熱ローラで乾
燥した。乾燥糸条を235℃の窒素気流を有する加熱筒
に通して5倍に延伸し、ワインダーにて巻き取った。
得られた延伸糸条の全延伸倍率は20倍であり、単糸繊
度は2.0d、単糸強度は21.89/d。
度は2.0d、単糸強度は21.89/d。
伸度は6.0%2弾性率は350g〆dでおった。
この延伸糸条をステンレス・フレームに固定し、ホルマ
リン50g/l、硫酸ナトリウム100g/I。
リン50g/l、硫酸ナトリウム100g/I。
硫酸200g/lからなるホルマール化浴中、60°C
で緊張ホルマール化処理(ストレッチ率;0%)を行っ
た。このとき、処理時間を変更することにより、ホルマ
ール化度を変更した糸条を作成し、各糸条の引張強度1
弾性率、ホルマール化度、および耐熱水性を測定した。
で緊張ホルマール化処理(ストレッチ率;0%)を行っ
た。このとき、処理時間を変更することにより、ホルマ
ール化度を変更した糸条を作成し、各糸条の引張強度1
弾性率、ホルマール化度、および耐熱水性を測定した。
その結果を第1表に示した。
(以下、余白)
実施例2
ピバリン酸ジメヂルホスフィネートを開始剤として、−
30℃の温度下で酢酸ビニルの低温光重合を行ない、重
合度11500の完全ケン化PVAを1qた(重合率1
8%)。
30℃の温度下で酢酸ビニルの低温光重合を行ない、重
合度11500の完全ケン化PVAを1qた(重合率1
8%)。
得られたP−V Aを180℃のエヂレングリコールに
溶解し、ポリマ濃度が6重量%の紡糸原液を作成した。
溶解し、ポリマ濃度が6重量%の紡糸原液を作成した。
この紡糸原液を180℃に保って、孔径0.15mmφ
、孔数20の口金を用いて空気中に吐出し、口金面の下
方約20mmの10℃のデカリンからなる冷却浴中に導
入して冷却・ゲル化せしめ、引取速度10m/分で引取
った。
、孔数20の口金を用いて空気中に吐出し、口金面の下
方約20mmの10℃のデカリンからなる冷却浴中に導
入して冷却・ゲル化せしめ、引取速度10m/分で引取
った。
得られた未延伸ゲル化糸条をメタノールで洗浄し、エヂ
レングリコールを除いた後、60℃の乾燥ローラにて乾
燥を行ない、次に255℃の窒素気流雰囲気の加熱筒中
で19倍に延伸し、ワインダーにて巻き取った。
レングリコールを除いた後、60℃の乾燥ローラにて乾
燥を行ない、次に255℃の窒素気流雰囲気の加熱筒中
で19倍に延伸し、ワインダーにて巻き取った。
17られた延伸糸条の単糸強度は24.0!11/d
。
。
弾性率は480g/dでおった。
この延伸糸条をステンレス・フレームに固定し、実施例
1と同様のホルマール化処理を行ない、ホルマール化度
13.5モル%の糸条を19だ。
1と同様のホルマール化処理を行ない、ホルマール化度
13.5モル%の糸条を19だ。
得られた糸条の引張強度は23.89/d 、弾性率は
420g/d、耐熱水性は140℃であった。
420g/d、耐熱水性は140℃であった。
実rJ反例3
α、α゛−アゾビスジメヂルバレロニトリルを開始剤と
して用い、温度30°Cで酢酸ビニルの塊状重合を行な
い、重合度6500の完全ケン化PVAを1qた(重合
率20%)。
して用い、温度30°Cで酢酸ビニルの塊状重合を行な
い、重合度6500の完全ケン化PVAを1qた(重合
率20%)。
得られたPV八をポリマ温度が10重二%、口金孔径o
、iommφである以外は実施例1と同様の方法で繊維
化し、250℃の加熱筒で全延伸倍率18.5倍に延伸
した。
、iommφである以外は実施例1と同様の方法で繊維
化し、250℃の加熱筒で全延伸倍率18.5倍に延伸
した。
得られた延伸糸条の単糸強度は23,2(1/d 。
弾性率は390g/dであった。
この延伸糸条を実施例1で用いたのと同様のホルマール
化浴中にローラを用いて導入し、ざらに連続してローラ
により引取り、ワインダーに巻き取った後、水洗、乾燥
した。
化浴中にローラを用いて導入し、ざらに連続してローラ
により引取り、ワインダーに巻き取った後、水洗、乾燥
した。
この際、ホルマール化浴出側のローラ速度によってスト
レッチ率を変更し、ホルマール化処理した。
レッチ率を変更し、ホルマール化処理した。
得られた糸条の引張強度2弾性率、ホルマール化度、お
よび耐熱水性を測定し、その結果を第2表に示した。
よび耐熱水性を測定し、その結果を第2表に示した。
(以下、余白)
Claims (2)
- (1)重合度が少なくとも2500のポリビニルアルコ
ール系重合体からなり、引張強度が18g/d以上、弾
性率が250g/d以上、および耐熱水性が120℃以
上である耐熱水性に優れた高強度・高弾性率ポリビニル
アルコール系繊維。 - (2)重合度が少なくとも2500のポリビニルアルコ
ール系重合体溶液を乾湿式紡糸またはゲル紡糸し、得ら
れた凝固糸条を少なくとも15倍に延伸し、しかる後、
該延伸糸条を−10〜7%のストレッチ率下でアセター
ル化度が5モル%以上15モル%以下になるようにアセ
タール化処理することを特徴とする耐熱水性に優れた高
強度・高弾性率ポリビニルアルコール系繊維の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26202686A JPS63120107A (ja) | 1986-11-05 | 1986-11-05 | 耐熱水性に優れた高強度・高弾性率ポリビニルアルコ−ル系繊維およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26202686A JPS63120107A (ja) | 1986-11-05 | 1986-11-05 | 耐熱水性に優れた高強度・高弾性率ポリビニルアルコ−ル系繊維およびその製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63120107A true JPS63120107A (ja) | 1988-05-24 |
Family
ID=17369992
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26202686A Pending JPS63120107A (ja) | 1986-11-05 | 1986-11-05 | 耐熱水性に優れた高強度・高弾性率ポリビニルアルコ−ル系繊維およびその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63120107A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02133605A (ja) * | 1988-06-02 | 1990-05-22 | Toray Ind Inc | ポリビニルアルコール系繊維、該繊維からなるタイヤコード並びにそれらの製造法 |
| JPH02169709A (ja) * | 1988-12-16 | 1990-06-29 | Kuraray Co Ltd | ポリビニルアルコール系繊維の延伸法 |
| JPH02210015A (ja) * | 1989-02-08 | 1990-08-21 | Kuraray Co Ltd | 高強力ポリビニルアルコール系繊維 |
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| US5340650A (en) * | 1992-02-18 | 1994-08-23 | Kuraray Company Limited | Vinyl alcohol units-containing polymer composite fiber having resistance to hot water and wet heat and process for its production |
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| JP2007303104A (ja) * | 2006-05-09 | 2007-11-22 | Shingo Kizai Kk | レール継ぎ目用絶縁プレート |
| JP2016030862A (ja) * | 2014-07-28 | 2016-03-07 | 株式会社クラレ | フィブリル化繊維およびその製造方法 |
| JP2019026990A (ja) * | 2017-08-03 | 2019-02-21 | 国立大学法人北陸先端科学技術大学院大学 | ポリビニルアルコール系繊維の製造方法 |
Citations (3)
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| JPS60126311A (ja) * | 1983-12-12 | 1985-07-05 | Toray Ind Inc | 新規ポリビニルアルコ−ル系繊維 |
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-
1986
- 1986-11-05 JP JP26202686A patent/JPS63120107A/ja active Pending
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