JPS632961B2 - - Google Patents

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JPS632961B2
JPS632961B2 JP61175383A JP17538386A JPS632961B2 JP S632961 B2 JPS632961 B2 JP S632961B2 JP 61175383 A JP61175383 A JP 61175383A JP 17538386 A JP17538386 A JP 17538386A JP S632961 B2 JPS632961 B2 JP S632961B2
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JP
Japan
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dihydrodicyclopentadiene
hydrocarbon resin
hydrocarbon
resin
group
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Application number
JP61175383A
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English (en)
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JPS6211704A (ja
Inventor
Kimya Mizui
Masami Takeda
Tadao Iwata
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsui Petrochemical Industries Ltd filed Critical Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Priority to JP61175383A priority Critical patent/JPS6211704A/ja
Publication of JPS6211704A publication Critical patent/JPS6211704A/ja
Publication of JPS632961B2 publication Critical patent/JPS632961B2/ja
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  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、炭化水素樹脂変性物の製造法に関す
る。更に詳しくは、軟化点が高くかつ低溶融粘度
の新規な炭化水素樹脂変性物の製造法に関する。 従来より、感圧接着剤、ホツトメルト粘着剤、
塗料、トラフイツクペイントなどの分野におい
て、粘着剤原料を含めた粘着付与剤として、ロジ
ン系樹脂、アルキツド樹脂、エポキシ樹脂などが
使用できることが知られている。これらの中で
は、ロジン系樹脂が最も賞用されているが、この
樹脂は原料を天然物に依存しているために、近年
の著しい需要の伸びに対処できない。そこで、最
近では、それを代替すべく種々の石油系炭化水素
樹脂の開発が進められ、その一つとして1・3−
ペンタジエン、イソプレン、2−メチル−2−ブ
テンなどのC5系留分をフリーデル・クラフツ触
媒などにより重合して得られる炭化水素樹脂など
が用いられるようになつてきている。 ところで、最近のホツトメルト粘着剤において
は、作業速度の向上、均一な塗布量を維持する必
要性などから、またトラフイツクペイントにおい
ても、交通量の増大に伴なう作業速度の向上、乾
燥速度の向上などの施工性改善への要求の高まり
などから、低溶融粘度型の粘着付与剤の必要性が
さけばれている。しかしながら、前述のC5係炭
化水素樹脂などにおいては、低粘度化を図れば軟
化点の低下を余儀なくされ、それに伴なつて耐熱
性も劣るようになり、また耐熱性の向上を図ると
高溶融粘度となり、低溶融粘度でかつ耐熱性(高
軟化点)を有する炭化水素樹脂は得られていなか
つた。 そこで、本発明者らは、軟化点が高くかつ低溶
融粘度の炭化水素樹脂について種々検討の結果、
鎖状不飽和炭化水素および/またはビニリデン基
を有する環状炭化水素と9・10−ジヒドロジシク
ロペンタジエンまたはその誘導体との特定割合の
共重合体の変性物がかかる要求を満足せしめるこ
と、かかる共重合体の変性物よりなる炭化水素樹
脂変性物が圧縮強度、耐候性などにもすぐれた適
性を有する粘着付与剤として使用し得ることを見
出し、ここに本発明を完成させることができた。 従つて、本発明は新規な炭化水素樹脂変性物の
製造法に係り、この炭化水素樹脂変性物の製造
は、鎖状不飽和炭化水素および/またはビニリデ
ン基を有する環状炭化水素と9・10−ジヒドロジ
シクロペンタジエンまたはその誘導体とから実質
的になる共重合体であつて、前記炭化水素類の重
合単位が20〜98モル%、また9・10−ジヒドロジ
シクロペンタジエン類の重合単位が80〜2モル%
の範囲内の割合で共重合しており、一般に60℃以
上の軟化点、10000cps以下の溶融粘度および300
〜3000の範囲内の分子量を有している炭化水素樹
脂にα・β−不飽和カルボン酸またはその誘導体
を付加反応させることにより行われる。 本発明で用いられる炭化水素樹脂を形成する鎖
状不飽和炭化水素は、好ましくはモノオレフイン
もしくはジオレフインである。モノオレフイン
は、好ましくは一般式R1R2C=CR3R4(ここで、
R1〜R3はそれぞれ水素原子またはメチル基であ
り、R4は水素原子または炭素数1〜6のアルキ
ル基である)で示される化合物であり、具体的に
は、例えばエチレン、プロピレン、1−ブテン、
2−ブテン、イソブチレン、1−ペンテン、2−
ペンテン、1−ヘキセン、2−ヘキセン、3−メ
チル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテ
ン、1−ヘプテン、2−オクテンなどが挙げられ
る。また、ジオレフインは、好ましくは一般式 R5R6C=CR7−CR8=CR9C10 または R11R12C=CR13(CR14R15oCR16=CR17R18 (ここで、R5、R6、R9、R11、R12およびR17はそ
れぞれ水素原子またはメチル基であり、R7、R8
R10、R13〜R16およびR18はそれぞれ水素原子ま
たは炭素数1〜6のアルキル基であり、nは1〜
4の整数である)で示される化合物であり、具体
的には、例えば1・3−ブタジエン、イソプレ
ン、2・3−ジメチル−1・3−ブタジエン、
1・3−ペンタジエン、2・3−ジメチル−1・
3−ヘキサジエン、1・4−ペンタジエン、3・
4・5−トリメチル−1・6−ヘプタジエンなど
が挙げられる。 また、同様に炭化水素樹脂を形成するビニリデ
ン基(CH2=C<基)を有する環状炭化水素は、
好ましくは下記の各一般式で示される化合物であ
り、
【式】
【式】
【式】(ここで、R19〜R22はそれ ぞれ水素原子またはメチル基であり、R23は水素
原子または炭素数1〜6のアルキル基で、mは0
〜3の整数であり、mが2〜3のときR23は同一
または異なるものであり得、R24は飽和または不
飽和の炭化水素鎖で、lは0または1であり、X
は炭素数2〜6の飽和または不飽和炭化水素鎖で
あり、Yは炭素数3〜7の飽和または不飽和炭化
水素鎖であり、XおよびYで表わされる炭化水素
鎖はアルキル基、ハロゲン原子などで置換されて
いてもよい)、具体的には、例えば1・2−ジメ
チリデンシクロヘキサン、1・2−ジメチリデン
シクロペンタン、ビニルシクロヘキサン、リモネ
ン、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチ
レン、イソプロペニルトルエン、第3ブチルスチ
レン、アリルベンゼン、p−第3ブチルアリルベ
ンゼンなどが挙げられる。 以上で列挙した炭化水素類の中で、樹脂性能の
点から特に好ましいものとしては、炭素数4〜6
の鎖状ジオレフイン、炭素数8〜10の芳香族アル
ケニル化合物、炭素数8〜10の1・2−ジメチリ
デン化合物などが挙げられる。 これらの炭化水素類は、それぞれ単独で、ある
いは2種以上の同族化合物の混合物、更にはモノ
オレフインとジオレフイン、モノオレフインとビ
ニリデン基含有環状炭化水素、ジオレフインとビ
ニリデン基含有環状炭化水素、モノオレフインと
ジオレフインとビニリデン基含有炭化水素の混合
物などとして用いられる。一般に、このような混
合物としては、例えばC4留分、ジエン抽出残の
C4留分、C5留分、イソプレン抽出残のC5留分、
C9留分あるいはこれらの任意割合の混合物など
ナフサ分解油留分として得られるものの中で、鎖
状不飽和炭化水素あるいはビニリデン基含有環状
炭化水素を多く含んでいるもの、あるいは重合全
成分に対し30重量%以上これらの炭化水素類を含
むように調整したものなどが用いられる。更に、
これらを主原料とする限り、少量の他の不飽和化
合物が含有されていてもよいが、その含有量が多
くなると、得られる炭化水素樹脂の軟化点が低下
するおそれがあるので、その許容割合は本発明の
目的を阻害しない範囲に限られている。 これらの炭化水素類と共重合される9・10−ジ
ヒドロジシクロペンタジエンまたはその誘導体
は、下記の一般式で示される化合物であり、 [ここで、1−または2−位に位置するR25は水
素原子、ハロゲン原子、メチル基またはメトキシ
基であり、3〜10−位に位置するR26は水素原
子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、−R27、−
OR28、−R29OR30、−R31OH、−COOR32、−
COR33
【式】(ただし、R27、R28、 R30、R32、R33は炭素数1〜10のアルキル基、炭
素数6〜10のアリール基あるいはアラルキル基を
表わし、R29、R31は炭素数1〜10のアルキレン
基を表わし、R34は水素原子、炭素数1〜10のア
ルキル基、炭素数6〜10のアリール基またはアラ
ルキル基を表わす)、イソシアネート基またはア
ルデヒド基である]、具体的には、例えば9−メ
チル−9・10−ジヒドロジシクロペンタジエン、
3・9−ジメチル−9・10−ジヒドロジシクロペ
ンタジエン、9−ヒドロキシ−9・10−ジヒドロ
ジシクロペンタジエン、9−メトキシ−9・10−
ジヒドロジシクロペンタジエン、9−アセチル−
9・10−ジヒドロジシクロペンタジエン、9−フ
エノキシ−9・10−ジヒドロジシクロペンタジエ
ン、9−イソシアネート−9・10−ジヒドロジシ
クロペンタジエン、リン酸水素ビス(9・10−ジ
ヒドロジシクロペンタジエニル)などが挙げられ
る。 これらの9・10−ジヒドロジシクロペンタジエ
ン類は、例えば次のようにして得られる。まず、
9・10−ジヒドロジシクロペンタジエンは、ナフ
サ分解などで生成するC5留分中のシクロペンタ
ジエンを熱処理してジシクロペンタジエンとな
し、これのノルボルネン環の二重結合を水素添加
することにより得られる。水素添加は、公知の方
法、例えば水素添加触媒としてニツケル、パラジ
ウム、コバルト、白金、ルテニウム、ロジウム、
銅などの1種または2種以上、あるいはこれら金
属の酸化物を用いて、常温もしくは加温下に、常
圧もしくは加圧下で所定のモル比の水素ガスを添
加することによつて行われる。また、9・10−ジ
ヒドロジシクロペンタジエンの誘導体は、シクロ
ペンタジエン誘導体を熱二量化し、これを部分水
素化する方法によつて合成される。更に、ジシク
ロペンタジエンまたはその誘導体に、酸触媒の存
在下にアルコール類、カルボン酸類、イソシアン
酸、リン酸などを付加させる方法によつても、
9・10−ジヒドロジシクロペンタジエンの誘導体
を合成することができる。 用いられる9・10−ジヒドロジシクロペンタジ
エン類は、実質的に純粋なものが用いられること
は当然であるが、これらの重合成分中に60重量%
以上の純度を有していれば、この他にもシクロペ
ンテン、シクロペンタジエンオリゴマー(三量体
以上)の部分水素化物、イソプレン−シクロペン
タジエンコダイマーまたはオリゴマーの部分水素
化物などの重合性成分を含んでいてもよく、また
非重合性成分であるテトラヒドロジシクロペンタ
ジエンまたはその誘導体などを含んでいてもよ
い。ただし、生成炭化水素樹脂の色相を悪化さ
せ、またゲルの生成を伴なうことがあるので、シ
クロペンタジエン、ジシクロペンタジエン、3量
体以上のシクロペンタジエンオリゴマーとその誘
導体などは、この重合成分中10重量%以下のもの
を用いることが望ましい。 炭化水素類と9・10−ジヒドロジシクロペンタ
ジエン類との共重合に際しては、一般に9・10ジ
ヒドロジシクロペンタジエン類の反応性が低いの
で、これを多めに使用し、これを予め触媒と接触
させておき、次に炭化水素類を少量宛吹き込むか
あるいは添加するなどの方法を用いることによ
り、9・10−ジヒドロジシクロペンタジエン類の
反応性を高め、その重合単位の割合を増加させる
ことが望ましい。 9・10−ジヒドロジシクロペンタジエン類との
共重合性が高い点で鎖状不飽和炭化水素類として
ジオレフイン類、特に共役ジオレフイン類、就中
立体障害の少ない1・3−ブタジエン、イソプレ
ン、1・3−ペンタジエン、2・3−ジメチル−
ブタジエンの使用が好ましい。また、ビニリデン
基含有環状炭化水素の中では、前記一般式[]
においてR19およびR20が水素原子のもの、一般
式[]においてR21が水素原子のもの、また一
般式に[]おいてR22が水素原子でlが0のも
の、具体的には、1・2−ジメチリデンシクロヘ
キセン、ビニルシクロヘキセン、ビニルシクロヘ
キサン、ビニルトルエン、第3ブチルビニルトル
エンなどが、同様の理由で好んで用いられる。 共重合触媒としては、前記炭化水素類の単独重
合および共重合触媒として公知のものがそのまま
使用できる。即ち、カチオン性触媒、アニオン性
触媒、イオン配位触媒、ラジカル触媒などが用い
られる。 カチオン性重合触媒には、例えば石油学会誌第
16巻第10号第865〜867頁(1973)記載のカチオン
性重合触媒、具体的にはAlCl3、AlBr3、BF3
SnCl4、SbCl5、FeCl3、AlRCl2(R:アルキル
基)、AlEt3−H2O、CCl3COOH、H2SO4などが
あり、これらの中では、炭化水素樹脂の収率が高
く、色相が良く、軟化点の高いものが得られ易い
点で、ルイス酸、特にAlCl3、AlBr3などがすぐ
れている。また、これらのルイス酸とアルコー
ル、エステル、エーテル、アルキルハライドなど
との錯体も、好適に使用することができる。そし
て、これらの重合触媒は、9・10−ジヒドロジ
シ、クロペンタジエン類がヒドロキシル基やカル
ボニル基を含む場合にはその触媒活性を低下させ
るものの、これらの基を含まない場合にはその触
媒活性を低下させることなく使用できる。 アニオン性重合触媒には、例えば石油学会誌第
16巻第9号第779〜784頁(1973)記載の炭化水素
類の単独重合および共重合用触媒、具体的には
K、KR、Na、NaR、Li、LiR、SrZn(R)6
CuZn(R)4[R:アルキル基]などがあり、これ
らの中では、LiおよびLiRが9・10−ジヒドロジ
シクロペンタジエン類の反応性を高め、色相が良
くかつ軟化点の高い炭化水素樹脂を与えるので好
ましい。そして、これらの重合触媒は、9・10−
ジヒドロジシクロペンタジエン類としてカルボニ
ル基を含む誘導体の場合に特に好ましく使用され
る。 イオン配位重合触媒には、例えば石油学会誌第
16巻第8号第699〜704頁(1973)記載のチーグラ
ー系触媒、具体的には、Ti、V、Cr、Zrのハラ
イド、β−ジケトン塩、アルコラートなどとAl
(R)3、Al(R)oX3-o、LiR、MgRX[R:アルキ
ル基、X:ハロゲン原子、n:1または2]、
LiHなどとの組み合わせがあり、これらの中で
は、TiまたはVのハライドとアルキルアルミニ
ウム化合物との組み合わせが、9・10−ジヒドロ
ジシクロペンタジエン類の反応性を高めるので特
に好ましい。 これらのイオン配位重合触媒は、エチレン、プ
ロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン
−1、4−メチルペテン−1などのモノオレフイ
ン、1・3−ブタジエン、イソプレン、1・3−
ペンタジエンなどの共役ジオレフインなどの鎖状
不飽和炭化水素を用いたとき、あるいは9・10−
ジヒドロジシクロペンタジエン類がヒドロキシル
基、カルボニル基などを含まない場合などに特に
好ましい触媒である。 ラジカル重合触媒には、例えば石油学会誌第16
巻第10号第867〜871頁(1973)記載のラジカル重
合触媒、具体的にはベンゾイルパーオキシド、第
3ブチルハイドロパーオキシドなどの過酸化物、
アゾビスイソブチロニトリルなどのアゾ化合物、
過酸化水素−第1鉄化合物、過硫酸カリウム−亜
硫酸ナトリウムなどのレドツクス系触媒があり、
これらのラジカル重合触媒は設定された重合温度
に応じてこれらの中から適当に選ばれる。 一般に、これらのラジカル重合触媒は、炭化水
素が共役ジオレフインまたはスチレン系化合物の
とき、あるいは9・10−ジヒドロジシクロペンタ
ジエン誘導体がヒドロキシル基などの極性基を含
むときに、特に好ましい触媒として用いられる。
即ち、9・10−ジヒドロジシクロペンタジエン誘
導体が極性基を有していても、ラジカル重合触媒
の重合性能は、イオン配位重合触媒の場合のよう
に低下はしない。 以上の各重合触媒の使用量は、触媒の種類、共
単量体の組合せ、重合温度、重合時間などによつ
ても異なるが、一般に単量体に対して約0.01〜10
モル%である。重合溶媒は、用いてもあるいは用
いなくてもよいが、すべての触媒系に対し、プロ
パン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、
ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン
などの炭化水素溶媒の使用が可能である。この他
に、アニオン性重合触媒では、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1・2−
ジメトキシエタンなどのエーテル類が、カチオン
性重合触媒では、ジクロルメタン、エチルクロリ
ド、1・2−ジクロルエタン、クロルベンゼンな
どの塩素化合物溶媒が、またラジカル重合触媒で
は、乳化またはけん濁重合法を採用すれば水が、
それぞれ使用できる。 重合温度としては、一数10℃〜約150℃の範囲
が選択でき、また重合時間としては、約1/2〜10
時間の範囲内が用いられる。圧力は、常圧または
加圧下という条件が一般に用いられる。共重合反
応終了後は、常法に従つて残存する触媒を処理
し、未反応成分と反応溶媒とを蒸留あるいは炭化
水素樹脂の貧溶媒中に加えることなどによつて除
去し、目的とする炭化水素樹脂を得ることができ
る。 得られる炭化水素樹脂は、鎖状不飽和炭化水素
および/またはビニリデン基含有環状炭化水素か
らなる炭化水素類の重合単位が20〜98モル%、好
ましくは30〜96モル%、特に好ましくは40〜95モ
ル%であり、また9・10−ジヒドロジシクロペン
タジエンまたはその誘導体からなる9・10−ジヒ
ドロジシクロペンタジエン類の重合単位が80〜2
モル%、好ましくは70〜4モル%、特に好ましく
は60〜5モル%であり、一般に60℃以上、好まし
くは80〜140℃の軟化点(JIS K−2531による環
球法)、10000cps以下、好ましくは500〜10cpsの
溶融粘度(エミラー粘度計、樹脂温度200℃)お
よび300〜3000、好ましくは400〜1000の分子量
[GPC法(ポリスチレン換算法:数平均分子量)]
を有している。 9・10−ジヒドロジシクロペンタジエン類の重
合単位が2モル%以下の場合、得られる炭化水素
樹脂の粘度を低くしようとすると軟化点が低くな
り、逆に軟化点を高くしようとすると粘度も高く
なつてしまうため、その変性物も粘着剤、接着剤
もしくは塗料用配合剤として用いるには、満足な
作業性と性能のバランスが得られない。また、こ
の重合単位が80モル%以上では、9・10−ジヒド
ロジシクロペンタジエンの構造に基因して、単独
重合性が乏しくなるため、例えば触媒濃度を異常
に高くすることなどが必要となり、製造上の困難
性を増すばかりではなく、品質的にも分子量を増
加させ難いので、軟化点が低く、色相に劣り、熱
安定性も悪いといつた問題を生ずるようになる。 これに対して、本発明で規定された割合の各重
合単位の範囲内、特にその好ましい範囲内では、
軟化点の割に溶融粘度が低く、色相、耐熱性共に
すぐれた炭化水素樹脂が得られ、しかも9・10−
ジヒドロジシクロペンタジエン類を単独重合する
ときよりも、触媒の使用量が少なくてすむ。この
好ましい範囲以外の規定された重合単位の共重合
体は、好ましい範囲の重合単位を有する炭化水素
樹脂程の性能は示さないが、9・10−ジヒドロジ
シクロペンタジエン類重合単位を有しない同種の
樹脂と比較して、軟化点の割に溶融粘度が低く、
他の重合体との相溶性などの改善効果が認められ
る。 本発明に係る炭化水素樹脂変性物は、タツク、
接着力、凝集力などの点ですぐれているため、粘
着剤、接着剤のタツキフアイヤー、接着力や凝集
力向上のための反応剤などとして使用できる。 炭化水素樹脂をα・β−不飽和カルボン酸また
はその誘導体で変性させる場合には、アクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタ
コン酸、シトラコン酸、無水マレイン酸、無水イ
タコン酸、無水シトラコン酸などが一般に使用さ
れるが、この他にエステルその他の誘導体も適宜
用いることができる。これらのα・β−不飽和カ
ルボン酸類の中では、α・β−不飽和ジカルボン
酸またはその酸無水物が好ましく、特にマレイン
酸または無水マレイン酸が好ましい。変性反応
は、炭化水素樹脂100重量部に好ましくは約0.01
〜50重量部のα・β−不飽和カルボン酸類を加熱
下に加えることにより付加反応させて行われる
が、反応温度を低くし、あるいは反応時間を短か
くする場合には通常のラジカル開始剤を使用して
も良い。未反応のα・β−不飽和カルボン酸類が
多い場合には、それを濃縮によつて除去すること
が望ましい。 このようにして得られる、酸価が約0.1〜150、
好ましくは約0.2〜20、特に好ましくは約0.5〜15
の範囲のα・β−不飽和カルボン酸類変性炭化水
素樹脂は、顔料との親和性が高まるため、トラフ
イツクペイントなどの塗料に用いた場合流動性や
塗膜物性が改良され、また、粘着剤や接着剤に用
いた場合には接着力や凝集力などが改良される。 粘着剤や接着剤のタツキフアイヤーの成分とし
て用いられる場合には、天然ゴム、スチレン−ブ
タジエンゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、ス
チレン−ブタジエン−スチレンブロツク共重合
体、スチレン−イソプレン−スチレンブロツク共
重合体、アクリル樹脂、エチレン−極性単量体共
重合体、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂などに、こ
の炭化水素樹脂変性物が配合されて用いられる。
配合に際しては、炭化水素樹脂変性物の粘度が低
いので、溶液ブレンド方式では溶剤使用量の節減
が、また熱溶融方式では溶融温度や溶融時間の節
減によるエネルギーコストの低下がそれぞれ可能
となる。 また、反応型粘着剤または接着剤として用いる
場合には、この炭化水素樹脂変性物の粘度が低い
という性質の故に、通常使用される反応型または
非反応型の希釈剤を使用しなくともよく、そのた
めに粘着剤としての性能にすぐれている。 本発明に係わる炭化水素樹脂変性物はまた、ト
ラフイツクペイントその他の塗料の配合剤として
も好適に使用される。即ち、アルキツド樹脂、ポ
リエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、
アクリル樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、フエノ
ール樹脂などにこの炭化水素樹脂またはその変性
物を配合することにより、作業性、塗膜性能のバ
ランスの良い塗料を製造することができる。 次に、実施例について本発明を説明する。 参考例 A 市販のジシクロペンタジエン(純度94.6%)
1710gにバラジウム−炭素触媒(パラジウム5重
量%)25gおよびオクタン2000gを加え、常温、
常圧下に、水素ガスを10ml/分の通気量で15時間
通気した。口過して触媒を除き、蒸留して沸点
180〜184℃の留分1500gを得た。ガスクロマトグ
ラフイーの分析結果は、9・10−ジヒドロジシク
ロペンタジエン84.5%、テトラヒドロジシクロペ
ンタジエン10.0%、未反応ジシクロペンタジエン
0.2%および不明成分5.3%の組成を示した。 参考例 B ナフサ分解で得られるC5留分を160℃で5時間
加熱し、そこに含まれていたシクロペンタジエン
をジシクロペンタジエンに変換した。次に、蒸留
によつて軽留分を除くことにより、C5留分140
%、ベンゼン2.6%、ジシクロペンタジエン69.1
%、イソプレン−シクロペンタジエンコダイマー
7.3%、シクロペンタジエンオリゴマー(三量体
以上)4.7%および不明成分2.3%からなる組成の
粗製ジシクロペンタジエンを得た。 この粗製ジシクロペンタジエン1710gを参考例
Aと同様に水素化し、無色透明でやや粘稠な液体
1420gを得た。ガスクロマトグラフイーの分析結
果は、9・10−ジヒドロジシクロペンタジエン
71.2%、テトラヒドロジシクロペンタジエン10.7
%、未反応ジシクロペンタジエン0.5%および不
明成分17.6%の組成を示した。 参考例 C ナフサ分解で得られるC5留分を150℃で3時間
加熱し、そこに含まれていたシクロペンタジエン
をジシクロペンタジエンに変換した。次に、蒸留
によつて軽留分を除くことにより、C5留分4.8%、
ベンゼン0.5%、ジシクロペンタジエン77.1%、
イソプレン−シクロペンタジエンコダイマー7.2
%、シクロペンタジエンオリゴマー8.2%および
不明成分2.2%からなる組成の粗製ジシクロペン
タジエンを得た。 金属製オートクレーブの中に、この粗製ジシク
ロペンタジエン100重量部(1710g)およびパラ
ジウム系タブレツト状水添触媒(東洋シー、シ
ー、アイ社製品C31−1A)4重量部を仕込み、反
応温度50℃、水素圧10Kg/cm2の条件下で、12時間
撹拌しながら水素化反応を行なつた。口過して触
媒を除き、蒸留して9・10−ジヒドロジシクロペ
ンタジエン留分90重量部を得た。ガスクロマトグ
ラフイーの分析結果は、ペンタン類19.0%、9・
10−ジヒドロジシクロペンタジエン77.0%、ジシ
クロペンタジエン0.1%以下、テトラヒドロジシ
クロペンタジエン0.8%および不明成分3.2%の組
成を示した。 参考実施例 1 容量1のガラス製オートクレーブに所定量の
触媒および溶媒の一部(20ml)を仕込み、撹拌下
に前記参考例Bで得られた所定量の9・10−ジヒ
ドロジシクロペンタジエン含有留分および各種の
ジオレフイン、更に溶媒の残りを混合物として耐
圧シリンダーよりゆつくり注入する。この際、温
度を60℃に保つように加温または冷却を行ない、
各単量体の注入を約15分間で行なつた。更に、こ
の温度で約2時間重合反応を継続した後、メタノ
ールを加えて触媒を分解し、水洗した。重合油を
グラスフイルターでロ過し、ゲルの生成の有無を
チエツクした後、ロ液を濃縮して炭化水素樹脂を
得た。得られた炭化水素樹脂の性状は、次の表1
に示される。
【表】
【表】 [評価方法] 1 相溶性: 〇:透明、△:半透明、×:不透明 (1) 三井ポリケミカル製品エバフレツクス410
(酢酸ビニル含量19重量%)または同210(同
28%重量%)と炭化水素樹脂とを、等量宛
180℃の熱板上で混合し、これをポリエステ
ルフイルム上に約1mmの厚さに塗布して、そ
の塗膜の透明性を評価した。 (2) 天然ゴムのトルエン10%溶液に、天然ゴム
と等量の炭化水素樹脂を溶解させ、これをポ
リエステルフイルム上に約80μの厚さに塗布
して、その塗膜の透明性を評価した。 (3) トラフイツクペイント用として市販されて
いる変性ロジン(マレイン化エステルタイ
プ;軟化点94℃、酸価24、溶融粘度150cps)
と炭化水素樹脂とを、等量宛試験管にとり、
180℃の湯浴上で溶解、混合し、室温に冷却
した混合物について、その透明性を評価し
た。 2 耐熱性: 内径15mm、長さ18mmの試験管に炭化水素樹脂
2.5gをとり、200℃の油浴で3時間加熱し、ガ
ードナー法により色相を測定した。 3 炭化水素樹脂中の9・10−ジヒドロジシクロ
ペンタジエン重合単位の割合 共重合反応前の原料混合物の組成と共重合反
応後の重合油の組成をガスクロマトグラフイー
で求め、各共単量体の反応量比から求めた。 参考実施例2、参考比較例1 参考実施例1と同様にして、次の表2に示され
る組成のC5留分を用いて前記参考例Aで得られ
た9・10−ジヒドロジシクロペンタジエン含有留
分との共重合を行なつた。
【表】
【表】 得られた炭化水素樹脂の性状は、次の表3に示
される。
【表】
【表】 実施例1、比較例1〜2 参考実施例1で得られた炭化水素樹脂100部
(重量、以下同じ)に無水マレイン酸0.5部を加
え、200℃で2時間反応させ、マレイン化炭化水
素樹脂(軟化点99℃、色相7、酸価2.0)を得た。 このマレイン化炭化水素樹脂100部に、可塑剤
(徳島精油製品トクシノールTS−110)12部、粗
粉状炭酸カルシウム(日東粉化製品寒水砂#30)
200部、微粉状炭酸カルシウム(白石カルシウム
製品ホワイトンH)200部、酸化チタン(石原産
業製品タイペークA−220)66部およびガラスビ
ーズ(東芝バロデイーニ製品GB−153T)100部
を加え、200℃の油浴上で溶融混合し、トラフイ
ツクペイント用組成物を調製した。その性状は次
の表4に示され、比較のために石油樹脂系(比較
例1)または変性ロジン系(比較例2)の市販の
トラフイツクペイントの性状値を併記した。 この結果から、本発明に係るマレイン化炭化水
素樹脂を用いたトラフイツクペイント用組成物
は、低粘度で作業性にすぐれているばかりではな
く、圧縮強度が高く、充填剤の沈降性がなく、耐
候性も良いといつた従来のものにはみられないす
ぐれた品質を有していることが判る。
【表】
【表】 [評価方法] 1 軟化点: JIS K−5665の方法による 2 溶融粘度: エミラー粘度型回転粘度計を用い、剪断速度
176/秒で200℃の溶融物について測定 3 流動性 200℃の溶融物を攪拌し、金属製杓(31mm径、
深さ24mm)でその一部をすばやくすくいとり、
平滑なアルミニウム板上に30mmの高さから流し
落し、板上で硬化した円板状物の長径と短径と
を測定し、その平均値をもつて流動度とした 4 圧縮強度: JIS K−5665の方法による 5 充填剤沈降性: 非溶融混合物を50mlのビーカーに充満し、
240℃に2時間静置した後冷却、硬化させ、硬
化物の垂直切断面における充填剤の沈降率を測
定した 6 塗膜白色度: JIS K−5665の5〜6に記載された方法によ
つて試験片を作製し、カラースタジオで、L、
a、b値をそれぞれ測定し、これらの値から白
色度(W%)を算出した。 W=100−[(100−L)2+a2+b21/2 7 促進後白色度およびヘアークラツク: 塗膜白色度測定に用いた試験片を、サンシヤ
インウエザオメーターで100時間促進劣化させ
た後、その白色度を測定し、促進後白色度とし
た また、その表面の外観を観察し、ヘアークラツ
クの程度を次のように評価した A:全く変化なし B:わずかにヘアークラツクが認められる C:ヘアークラツクが成長し、はつきりと認めら
れる D:ヘアークラツクが成長し、パネルに迄達して
いる(完全なクラツク) 実施例2、比較例3 実施例1で得られたマレイン化炭化水素樹脂
(実施例2)および市販樹脂(グツトイヤー製品
ウイング・タツク・プラス)(比較例3)をそれ
ぞれ用い、粘着剤を調製して、粘着テープ性能を
調べた。得られた結果は次の表5に示される如く
であり、本発明に係るマレイン化炭化水素樹脂を
用いたものは、市販樹脂よりもタツクと接着力の
点ですぐれていることが判る。 表 5 項 目 実施例2 比較例3 タツク(Ball No.) 17 12 接着力(g/25mm) 3357 2600 凝集力(mm/2hr) 0.1 0.1 [評価方法] 粘着剤原料樹脂100部に、市販のSIS系ブロツ
ク共重合体であるカリフレツクス TR−1107
(シエル製品)100部、鉱物油(シエル製品シエル
フレツクス371N)30部および安定剤(イルガノ
ツクス1010)3部を加え、ニーダーで150℃、30
分間の混練を行ない、粘着剤を調製した。 次に、この粘着剤をポリエステルフイルム(東
レ製品ルミラー、厚さ25μ)上にホツトメルト塗
布機により55μの厚さに塗布し、JIS Z−1522の
方法により接着力および凝集力を、またダウ法
(20℃)によりタツクをそれぞれ測定した。 参考実施例3〜5、参考比較例2 参考実施例1と同様にして、次の表6に示され
る組成のC5留分(ナフサ分解で得られるC5留分
から、イソプレン、ペンタンおよびシクロペンタ
ジエンを除去して得られる1・3−ペンタジエン
濃度の高い留分)を用いて、前記参考例Cで得ら
れた9・10−ジヒドロジシクロペンタジエン含有
留分との共重合を行なつた。
【表】 得られた炭化水素樹脂の性状は、次の表7に示
される。
【表】
【表】 実施例3〜6、比較例4〜5 参考実施例2〜5および参考比較例1〜2でそ
れぞれ得られた炭化水素樹脂について、次の表8
に示した各種のα・β−不飽和カルボン酸または
その酸無水物を実施例1と同様にして反応させ、
それぞれ相当する炭化水素樹脂変性物を得た。 得られた炭化水素樹脂変性物を用い、実施例1
と同様にしてトラフイツクペイント用組成物を調
製し、その性状を表8に示した。 実施例 7 参考実施例3で得られた炭化水素樹脂100部に
無水マレイン酸2.5部およびジ第3ブチルペルオ
キシド1部を加え、180℃で5時間溶融攪拌した
後、減圧下で低沸点物を除去し、マレイン化炭化
水素樹脂102部を得た。 得られたマレイン化炭化水素樹脂を用い、実施
例1と同様にしてトラフイツクペイント用組成物
を調製し、その性状を表8に示した。
【表】
【表】 実施例8〜12、比較例6〜7 実施例3〜7および比較例4〜5でそれぞれ得
られた炭化水素樹脂変性物をタツキフアイヤーと
して用い、実施例2と同様にして粘着剤を調製
し、粘着テープ性能を調べた。得られた結果は、
次の表9に示される。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 鎖状不飽和炭化水素および/またはビニリデ
    ン基を有する環状炭化水素と9・10−ジヒドロジ
    シクロペンタジエンまたはその誘導体とから実質
    的になり、前記炭化水素類の重合単位が20〜98モ
    ル%、また9・10−ジヒドロジシクロペンタジエ
    ン類の重合単位が80〜2モル%の範囲内の割合に
    ある共重合体にα・β−不飽和カルボン酸または
    その誘導体を付加反応させることを特徴とする炭
    化水素樹脂変性物の製造法。 2 60℃以上の軟化点、10000cps以下の溶融粘度
    および300〜3000の範囲内の分子量を有する共重
    合体が用いられる特許請求の範囲第1項記載の炭
    化水素樹脂変性物の製造法。
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