JPS6330142B2 - - Google Patents
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- JPS6330142B2 JPS6330142B2 JP56165610A JP16561081A JPS6330142B2 JP S6330142 B2 JPS6330142 B2 JP S6330142B2 JP 56165610 A JP56165610 A JP 56165610A JP 16561081 A JP16561081 A JP 16561081A JP S6330142 B2 JPS6330142 B2 JP S6330142B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- particle size
- average particle
- inert substance
- gloss
- Prior art date
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は蒸着フイルムに関するものであり、更
に詳しくは、光沢が優れ鏡像が鮮明でしかも滑り
性の良好な蒸着フイルムに係る。 従来から金銀糸,ネーマー,反射鏡等の用途
に、光線反射層をフイルムに一体化した蒸着フイ
ルムが用いられている。この蒸着フイルムが優れ
た美観を呈するためには、反射性や光沢がすぐれ
ていることが大切である。更にフイルムを扱う場
合に、フイルムとフイルムとの間やフイルムと接
触する物体との間の滑り性がよくないと、フイル
ムの捲取りが困難となり、加工工程におけるしわ
の発生等のトラブルを生ずるので、フイルムの滑
り性がすぐれていることも要求される。 ところが、これらの要求を同時にすべて改善す
ることは困難である。例えば反射性や光沢を改善
するにはフイルムの表面を平滑化するとよいが、
この結果フイルムの静摩擦係数が増大(即ちフイ
ルムの滑り性が悪化)する。これに対し、表面の
粗いフイルムを用いると、滑り性は改善される
が、光線が乱反射するようになるから、光沢が低
下して鏡像がぼやける。このようなフイルムは不
活性物質の粒子を含有せるフイルムの蒸着層側か
ら見た光沢にくらべ非蒸着側から見た光沢が著し
く低下し、装飾効果が減殺される。従つて、平滑
性とすぐれた光沢及び鮮明な鏡像とを兼備したフ
イルムを得ることは極めて困難である。このた
め、フイルムの透明性や平滑性(即ち蒸着フイル
ムの光沢及び鏡像の鮮明さ)を或る程度犠性にし
て、滑り性の要求を満たしているのが現状であ
る。 本発明者は、このような欠点のない蒸着フイル
ムについて鋭意研究の結果、特定平均粒径範囲の
不活性物質を特定の割合で2種類添加した配向ポ
リエステルフイルムを基材フイルムとして用いる
ならば、蒸着フイルムとしての透明性及び光沢性
を損なうことなく優れた滑り性を付与できる事を
見出して本発明に到達したものである。 即ち、本発明は、平均粒径が0.01μm〜0.8μmの
不活性物質(A)0.01〜0.02重量%及び平均粒径が
1.0μm〜10μmの不活性物質(B)0.005〜0.013重量%
を含有せる配向ポリエステルフイルムの片面に光
線反射層を設けてなる蒸着フイルムである。 本発明を詳細に説明する。 本発明では蒸着フイルムの基材としてポリエス
テル、特に芳香族線状ポリエステル(例えばポリ
エチレンテレフタレート,ポリエチレン―2,6
―ナフタリンジカルボキシレート等)の二軸延伸
フイルムが、熱寸法安定性にすぐれ、吸湿が少く
蒸着工程での取扱いが容易で、コーテングも容易
である等の理由から適用できる。 本発明に用いるポリエステルには、必要に応じ
て、安定剤,着色剤,酸化防止剤,滑剤,艶消剤
及びその他添加剤を含有せしめることができる。 本発明の配向ポリエステルフイルムは、特定平
均粒子径範囲の不活性物質(A)と特定平均粒子径範
囲の不活性物質(B)とを特定割合で含有せしめたも
のである。そして、2種類の不活性物質の粒径が
互いに異なる特質を有する。これら不活性物質粒
子を特定量併用した本発明のフイルム基材は、従
来技術の不活性物質を1種類あるいは不活性物質
を単に2種以上併用したものでは得られない優れ
た光沢,透明性,滑性及び加工作業性を有する。
不活性物質(A)としては、例えばケイ酸アルミニウ
ム,燐酸カルシウム,カオリン、シリカ等が好ま
しく挙げられ、その他の不活性物質でも平均粒子
径が0.01μm〜0.8μmの範囲のものであればよい。
なお、ケイ酸アルミニウムは焼成物でも水和物で
もよく、シリカは結晶状でも非晶質でもよい。 不活性物質(B)としては、炭酸カルシウム,シリ
カ等が好ましく例示でき、その他の不活性物質で
も平均粒径が1.0μm〜10μmの範囲のものであれ
ばよい。 単独の不活性物質を使用した場合、平均粒子径
が1μm以下の範囲の不活性物質を含有させると、
含有量との兼ね合いで光沢透明性の良いフイルム
は滑り性が満足できず、また滑り性の良いフイル
ムは特に乳白色が強く、光沢や透明性が満足でき
ないものとなる。一方平均粒子径が1.0μm以上の
粗い不活性物質を単独でポリエステルに含有させ
ると、滑り性の良いフイルムはフイルム表面に梨
地肌状の凸凹が生じていて、光沢や透明性が低
い。 本発明は、平均粒子径が1μm〜10μmの範囲の
大きな不活性物質(B)を適当量含有させて、主に滑
り性の向上を図り、更に平均粒子径が0.01〜
0.8μmの範囲の小さな不活性物質(A)を滑り性を向
上させるために補助的に適当量含有させる。 尚、2種以上の不活性物質粒子を特定量併用す
る場合でも、平均粒径1〜10μmの範囲の不活性
物質(B)が0.005重量%未満であるとフイルムの滑
り性が劣り、加工作業性が悪くなるので好ましく
ない。また、0.013重量%を超えると、そのフイ
ルムの表面に梨地肌状の凹凸が目立ち、光沢,透
明性は低くなる。平均粒径が0.01〜0.8μmの範囲
の不活性物質(A)が0.01重量%未満ではフイルムの
滑り性の補助効果はなく、また0.02重量%を超え
るとそのフイルムは乳白色の濁りが強くなり、光
沢や透明性が悪くなる。 本発明の如く、平均粒子径が0.01〜0.8μmの範
囲の不活性物質(A)0.01〜0.02重量%と平均粒子径
が1.0〜10μmの範囲の不活性物質(B)0.005〜0.02重
量%とを含有する配向ポリエステルフイルムは光
沢及び透明性が良く、しかも滑り性や加工作業性
が良好なものとなる。 本発明に供する不活性物質は、エチレングリコ
ールのスラリーとして、分級装置(例えば巴工業
社製P―660スーパーデカンター)を用いて分級
することによつて所望の粒径範囲のものが得られ
る。勿論市販の不活性物質が所望の平均粒径を有
しない場合は、不活性物質の分散液をサンド・ミ
ルによつて粉砕するなどの周知手段を施す。なお
本発明にいう粒子径はストークス(Stokes)径
を採用するものであつて、平均粒径は粒径構成比
を求め、積算曲線を作製し、積算率50%を示す粒
径を平均粒径(μm)とするものである。 基材となるポリエステルフイルムは次の要領に
よつて製造できる。所定の重量の不活性物質(A)と
不活性物質Bとをポリエステルに添加する。添加
時期はポリエステルの重合前でもよく、重合反応
中でもよく、また重合終了後ペレタイズする時に
押出機中で混練させてもよく、あるいはシート状
に溶融押出しする際に添加し、押出機中で分散し
て押出してもよいが、分散状態が均一となるよう
に重合前又は重合過程において添加するのが好ま
しい。 本発明の対象とする配向ポリエステルフイルム
は二軸延伸フイルムである。このフイルムは二軸
方向(例えば縦及び横方向)に、延伸温度として
70〜120℃の範囲で、延伸倍率として2〜5倍
(面積延伸倍率8〜22倍)に延伸し、200〜245℃
で1〜30秒熱固定することによつて得られる。二
軸方向の延伸倍率は相等しくても、等しくなくて
もよく、縦延伸→横延伸→再縦延伸または横延伸
→縦延伸等の方法も含むものである。 本発明の蒸着フイルムの基材は高度の透明性を
備えていることが要求される。基材となる配向ポ
リエステルフイルムは25μm厚さに換算した際の
全ヘーズが4%以下であり、殊に3%以下のもの
が好ましい。2種の粒径の異なる不活性物質を添
加することによつて、基材フイルムはその透明性
を維持できる。基材フイルムの膜厚は3〜100μm
の範囲であり、4〜75μmのものが好ましい。本
発明では前記基材フイルムの片面に光線反射層を
設ける。この光線反射層を設けるには公知の方法
を適用して銀,アルミニウム等の金属を蒸着する
か又はこれらの金属をメツキすることによつて実
施し得る。このようにして得られた蒸着フイルム
は金,銀糸,鏡,ネーマー,スタンピング等の用
途に使用することができる。 本発明による基材フイルムは、高透明で且つ滑
り性が良い特性を備えているので、基材フイルム
のまま、ソーラー用フイルムI.D.カード,マイク
ロフイルム,透明断熱フイルム,標識用フイルム
の用途に使用することもできる。 次に本明細書における主な物性の測定法を示
す。 1 不活性物質の粒径及び構成比 島津自動沈降天秤を用いてストークスの式 T=18ηh/G(Pp−Pp)×d2 〔但し、式中T:沈降時間(hr)、η:媒質の
粘度(g/cm・sec=poise)、h:沈降距離
(cm)、G:重力加速度(980cm/cm2)、Pp:不活
性物質の密度(g/cm2)、Pp:媒質の密度(g/
cm2)、d:不活性物質の粒径(直径:cm)〕 を用いて夫々の粒径に相当する沈降時間を算出
し、夫々の粒径の範囲に相当する沈降時間範囲を
求め、その沈降時間範囲内での不活性物質の重量
を求めて全不活性物質重合に対する割合を%で表
わし構成比とする。 2 平均粒径 測定法1に記載の方法で構成比を求め、粒径の
大きい方から小さい方に順に積算(粒径0μmで
100%)した積算曲線を作製し、積算率50%で示
す粒径を平均粒径(μm)とする。 3 静摩擦係数: 重ね合せた2枚のフイルムの下側に固定したガ
ラス板を置き、重ね合せたフイルムの下側(ガラ
ス板と接しているフイルム)のフイルムを定速ロ
ールにて引取り(約10〜15cm/分)、上側のフイ
ルムの一端(下側フイルムの引取り方向と逆向
き)に検出端を固定し、フイルム/フイルム間の
引張力を検出する。なお、その時に用いるスレツ
ドは重さ1〜3Kg,下側面積10〜100cm2のものを
使用する。 4 巻姿: 1級〜5級に格付けする。幅500mm,長さ2000
mのフイルムに蒸着層及び剥離層を設けた後、ロ
ールに捲上げた。このロールの外観を評価するも
ので、フイルム表面のしわの発生やしわに基づく
突起が長径1mmを超えるものの発生数を測定し、
次のように格付ける。 0個 1級 1〜2個 2級 3〜5個 3級 6〜10個 4級(不合格) 11個以上 5級(不合格) 5 全ヘーズ: JIS―K―6714に従い測定し、百分率(単位%)
で表示する。 6 光沢度: 村上色彩技術研究所製の偏角光度計(GP―
1R)を使用して、片面アルミ蒸着したフイルム
のフイルム面側での光沢を測定し、実施例1の試
料の光沢度を100としたときの相対値で表わした。
尚、相対値70以上を合格とする。 以下具体例により本発明を詳細に説明する。 実施例1〜6及び比較例1〜3 ジメチルテレフタレートとエチレングリコール
を原料として、酢酸マンガンをエステル交換触
媒、三酸化アンチモンを重合触媒、亜リン酸を安
定剤として用い、常法によりポリエチレンテレフ
タレートを製造した。 その際、エチレングリコール中に、不活性物質
として、カオリン,シリカまたは炭酸カルシウム
を分散させておくことにより、ポリマー中に所定
量含有せしめた(表―1参照)。 得られたポリマーを常法により溶融押出して製
膜し、延伸温度90〜120℃,横倍率3.6倍,縦倍率
3.9倍で二軸延伸し、220℃で熱固定して膜厚
25μmの二軸配向フイルムを得た。 得られた該フイルムの片面に、約10-5Torrの
減圧下で常法によりアルミニウムを約0.1μmの厚
さに蒸着して蒸着フイルムとした。 この蒸着フイルムは、基材となる二軸配向ポリ
エステルフイルムが、2成分の不活性物質(カオ
リン及びシリカもしくは炭酸カルシウム)を含有
して透明性、光沢度及び滑り性の各々の性質がバ
ランスしている特徴をもち、巻姿も良好であるこ
とが表―1から判かつた。 【表】
に詳しくは、光沢が優れ鏡像が鮮明でしかも滑り
性の良好な蒸着フイルムに係る。 従来から金銀糸,ネーマー,反射鏡等の用途
に、光線反射層をフイルムに一体化した蒸着フイ
ルムが用いられている。この蒸着フイルムが優れ
た美観を呈するためには、反射性や光沢がすぐれ
ていることが大切である。更にフイルムを扱う場
合に、フイルムとフイルムとの間やフイルムと接
触する物体との間の滑り性がよくないと、フイル
ムの捲取りが困難となり、加工工程におけるしわ
の発生等のトラブルを生ずるので、フイルムの滑
り性がすぐれていることも要求される。 ところが、これらの要求を同時にすべて改善す
ることは困難である。例えば反射性や光沢を改善
するにはフイルムの表面を平滑化するとよいが、
この結果フイルムの静摩擦係数が増大(即ちフイ
ルムの滑り性が悪化)する。これに対し、表面の
粗いフイルムを用いると、滑り性は改善される
が、光線が乱反射するようになるから、光沢が低
下して鏡像がぼやける。このようなフイルムは不
活性物質の粒子を含有せるフイルムの蒸着層側か
ら見た光沢にくらべ非蒸着側から見た光沢が著し
く低下し、装飾効果が減殺される。従つて、平滑
性とすぐれた光沢及び鮮明な鏡像とを兼備したフ
イルムを得ることは極めて困難である。このた
め、フイルムの透明性や平滑性(即ち蒸着フイル
ムの光沢及び鏡像の鮮明さ)を或る程度犠性にし
て、滑り性の要求を満たしているのが現状であ
る。 本発明者は、このような欠点のない蒸着フイル
ムについて鋭意研究の結果、特定平均粒径範囲の
不活性物質を特定の割合で2種類添加した配向ポ
リエステルフイルムを基材フイルムとして用いる
ならば、蒸着フイルムとしての透明性及び光沢性
を損なうことなく優れた滑り性を付与できる事を
見出して本発明に到達したものである。 即ち、本発明は、平均粒径が0.01μm〜0.8μmの
不活性物質(A)0.01〜0.02重量%及び平均粒径が
1.0μm〜10μmの不活性物質(B)0.005〜0.013重量%
を含有せる配向ポリエステルフイルムの片面に光
線反射層を設けてなる蒸着フイルムである。 本発明を詳細に説明する。 本発明では蒸着フイルムの基材としてポリエス
テル、特に芳香族線状ポリエステル(例えばポリ
エチレンテレフタレート,ポリエチレン―2,6
―ナフタリンジカルボキシレート等)の二軸延伸
フイルムが、熱寸法安定性にすぐれ、吸湿が少く
蒸着工程での取扱いが容易で、コーテングも容易
である等の理由から適用できる。 本発明に用いるポリエステルには、必要に応じ
て、安定剤,着色剤,酸化防止剤,滑剤,艶消剤
及びその他添加剤を含有せしめることができる。 本発明の配向ポリエステルフイルムは、特定平
均粒子径範囲の不活性物質(A)と特定平均粒子径範
囲の不活性物質(B)とを特定割合で含有せしめたも
のである。そして、2種類の不活性物質の粒径が
互いに異なる特質を有する。これら不活性物質粒
子を特定量併用した本発明のフイルム基材は、従
来技術の不活性物質を1種類あるいは不活性物質
を単に2種以上併用したものでは得られない優れ
た光沢,透明性,滑性及び加工作業性を有する。
不活性物質(A)としては、例えばケイ酸アルミニウ
ム,燐酸カルシウム,カオリン、シリカ等が好ま
しく挙げられ、その他の不活性物質でも平均粒子
径が0.01μm〜0.8μmの範囲のものであればよい。
なお、ケイ酸アルミニウムは焼成物でも水和物で
もよく、シリカは結晶状でも非晶質でもよい。 不活性物質(B)としては、炭酸カルシウム,シリ
カ等が好ましく例示でき、その他の不活性物質で
も平均粒径が1.0μm〜10μmの範囲のものであれ
ばよい。 単独の不活性物質を使用した場合、平均粒子径
が1μm以下の範囲の不活性物質を含有させると、
含有量との兼ね合いで光沢透明性の良いフイルム
は滑り性が満足できず、また滑り性の良いフイル
ムは特に乳白色が強く、光沢や透明性が満足でき
ないものとなる。一方平均粒子径が1.0μm以上の
粗い不活性物質を単独でポリエステルに含有させ
ると、滑り性の良いフイルムはフイルム表面に梨
地肌状の凸凹が生じていて、光沢や透明性が低
い。 本発明は、平均粒子径が1μm〜10μmの範囲の
大きな不活性物質(B)を適当量含有させて、主に滑
り性の向上を図り、更に平均粒子径が0.01〜
0.8μmの範囲の小さな不活性物質(A)を滑り性を向
上させるために補助的に適当量含有させる。 尚、2種以上の不活性物質粒子を特定量併用す
る場合でも、平均粒径1〜10μmの範囲の不活性
物質(B)が0.005重量%未満であるとフイルムの滑
り性が劣り、加工作業性が悪くなるので好ましく
ない。また、0.013重量%を超えると、そのフイ
ルムの表面に梨地肌状の凹凸が目立ち、光沢,透
明性は低くなる。平均粒径が0.01〜0.8μmの範囲
の不活性物質(A)が0.01重量%未満ではフイルムの
滑り性の補助効果はなく、また0.02重量%を超え
るとそのフイルムは乳白色の濁りが強くなり、光
沢や透明性が悪くなる。 本発明の如く、平均粒子径が0.01〜0.8μmの範
囲の不活性物質(A)0.01〜0.02重量%と平均粒子径
が1.0〜10μmの範囲の不活性物質(B)0.005〜0.02重
量%とを含有する配向ポリエステルフイルムは光
沢及び透明性が良く、しかも滑り性や加工作業性
が良好なものとなる。 本発明に供する不活性物質は、エチレングリコ
ールのスラリーとして、分級装置(例えば巴工業
社製P―660スーパーデカンター)を用いて分級
することによつて所望の粒径範囲のものが得られ
る。勿論市販の不活性物質が所望の平均粒径を有
しない場合は、不活性物質の分散液をサンド・ミ
ルによつて粉砕するなどの周知手段を施す。なお
本発明にいう粒子径はストークス(Stokes)径
を採用するものであつて、平均粒径は粒径構成比
を求め、積算曲線を作製し、積算率50%を示す粒
径を平均粒径(μm)とするものである。 基材となるポリエステルフイルムは次の要領に
よつて製造できる。所定の重量の不活性物質(A)と
不活性物質Bとをポリエステルに添加する。添加
時期はポリエステルの重合前でもよく、重合反応
中でもよく、また重合終了後ペレタイズする時に
押出機中で混練させてもよく、あるいはシート状
に溶融押出しする際に添加し、押出機中で分散し
て押出してもよいが、分散状態が均一となるよう
に重合前又は重合過程において添加するのが好ま
しい。 本発明の対象とする配向ポリエステルフイルム
は二軸延伸フイルムである。このフイルムは二軸
方向(例えば縦及び横方向)に、延伸温度として
70〜120℃の範囲で、延伸倍率として2〜5倍
(面積延伸倍率8〜22倍)に延伸し、200〜245℃
で1〜30秒熱固定することによつて得られる。二
軸方向の延伸倍率は相等しくても、等しくなくて
もよく、縦延伸→横延伸→再縦延伸または横延伸
→縦延伸等の方法も含むものである。 本発明の蒸着フイルムの基材は高度の透明性を
備えていることが要求される。基材となる配向ポ
リエステルフイルムは25μm厚さに換算した際の
全ヘーズが4%以下であり、殊に3%以下のもの
が好ましい。2種の粒径の異なる不活性物質を添
加することによつて、基材フイルムはその透明性
を維持できる。基材フイルムの膜厚は3〜100μm
の範囲であり、4〜75μmのものが好ましい。本
発明では前記基材フイルムの片面に光線反射層を
設ける。この光線反射層を設けるには公知の方法
を適用して銀,アルミニウム等の金属を蒸着する
か又はこれらの金属をメツキすることによつて実
施し得る。このようにして得られた蒸着フイルム
は金,銀糸,鏡,ネーマー,スタンピング等の用
途に使用することができる。 本発明による基材フイルムは、高透明で且つ滑
り性が良い特性を備えているので、基材フイルム
のまま、ソーラー用フイルムI.D.カード,マイク
ロフイルム,透明断熱フイルム,標識用フイルム
の用途に使用することもできる。 次に本明細書における主な物性の測定法を示
す。 1 不活性物質の粒径及び構成比 島津自動沈降天秤を用いてストークスの式 T=18ηh/G(Pp−Pp)×d2 〔但し、式中T:沈降時間(hr)、η:媒質の
粘度(g/cm・sec=poise)、h:沈降距離
(cm)、G:重力加速度(980cm/cm2)、Pp:不活
性物質の密度(g/cm2)、Pp:媒質の密度(g/
cm2)、d:不活性物質の粒径(直径:cm)〕 を用いて夫々の粒径に相当する沈降時間を算出
し、夫々の粒径の範囲に相当する沈降時間範囲を
求め、その沈降時間範囲内での不活性物質の重量
を求めて全不活性物質重合に対する割合を%で表
わし構成比とする。 2 平均粒径 測定法1に記載の方法で構成比を求め、粒径の
大きい方から小さい方に順に積算(粒径0μmで
100%)した積算曲線を作製し、積算率50%で示
す粒径を平均粒径(μm)とする。 3 静摩擦係数: 重ね合せた2枚のフイルムの下側に固定したガ
ラス板を置き、重ね合せたフイルムの下側(ガラ
ス板と接しているフイルム)のフイルムを定速ロ
ールにて引取り(約10〜15cm/分)、上側のフイ
ルムの一端(下側フイルムの引取り方向と逆向
き)に検出端を固定し、フイルム/フイルム間の
引張力を検出する。なお、その時に用いるスレツ
ドは重さ1〜3Kg,下側面積10〜100cm2のものを
使用する。 4 巻姿: 1級〜5級に格付けする。幅500mm,長さ2000
mのフイルムに蒸着層及び剥離層を設けた後、ロ
ールに捲上げた。このロールの外観を評価するも
ので、フイルム表面のしわの発生やしわに基づく
突起が長径1mmを超えるものの発生数を測定し、
次のように格付ける。 0個 1級 1〜2個 2級 3〜5個 3級 6〜10個 4級(不合格) 11個以上 5級(不合格) 5 全ヘーズ: JIS―K―6714に従い測定し、百分率(単位%)
で表示する。 6 光沢度: 村上色彩技術研究所製の偏角光度計(GP―
1R)を使用して、片面アルミ蒸着したフイルム
のフイルム面側での光沢を測定し、実施例1の試
料の光沢度を100としたときの相対値で表わした。
尚、相対値70以上を合格とする。 以下具体例により本発明を詳細に説明する。 実施例1〜6及び比較例1〜3 ジメチルテレフタレートとエチレングリコール
を原料として、酢酸マンガンをエステル交換触
媒、三酸化アンチモンを重合触媒、亜リン酸を安
定剤として用い、常法によりポリエチレンテレフ
タレートを製造した。 その際、エチレングリコール中に、不活性物質
として、カオリン,シリカまたは炭酸カルシウム
を分散させておくことにより、ポリマー中に所定
量含有せしめた(表―1参照)。 得られたポリマーを常法により溶融押出して製
膜し、延伸温度90〜120℃,横倍率3.6倍,縦倍率
3.9倍で二軸延伸し、220℃で熱固定して膜厚
25μmの二軸配向フイルムを得た。 得られた該フイルムの片面に、約10-5Torrの
減圧下で常法によりアルミニウムを約0.1μmの厚
さに蒸着して蒸着フイルムとした。 この蒸着フイルムは、基材となる二軸配向ポリ
エステルフイルムが、2成分の不活性物質(カオ
リン及びシリカもしくは炭酸カルシウム)を含有
して透明性、光沢度及び滑り性の各々の性質がバ
ランスしている特徴をもち、巻姿も良好であるこ
とが表―1から判かつた。 【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 平均粒径が0.01μm乃至0.8μmの不活性物質(A)
を0.01重量%乃至0.02重量%及び平均粒径が
1.0μm乃至10μmの不活性物質(B)を0.005重量%乃
至0.013重量%含有せる配向ポリエステルフイル
ムの片面に光線反射層を設けてなる蒸着フイル
ム。 2 配向ポリエステルフイルムの全ヘーズがフイ
ルム厚さ25μmに換算して4%以下であることを
特徴とする特許請求の範囲第1項記載の蒸着フイ
ルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56165610A JPS5867448A (ja) | 1981-10-19 | 1981-10-19 | 蒸着フイルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56165610A JPS5867448A (ja) | 1981-10-19 | 1981-10-19 | 蒸着フイルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5867448A JPS5867448A (ja) | 1983-04-22 |
| JPS6330142B2 true JPS6330142B2 (ja) | 1988-06-16 |
Family
ID=15815628
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP56165610A Granted JPS5867448A (ja) | 1981-10-19 | 1981-10-19 | 蒸着フイルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5867448A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH053319Y2 (ja) * | 1985-07-25 | 1993-01-27 | ||
| TW226977B (ja) * | 1990-09-06 | 1994-07-21 | Teijin Ltd | |
| JPH11147377A (ja) * | 1997-11-18 | 1999-06-02 | Teijin Ltd | 感熱転写リボン用二軸配向ポリエステルフィルム |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3884870A (en) * | 1974-07-15 | 1975-05-20 | Celanese Corp | Polyethylene terephthalate film |
| JPS5241316A (en) * | 1975-09-29 | 1977-03-30 | Shin Meiwa Ind Co Ltd | Apparatus for actuating cargo handling frame of a cargo handling vehic le |
-
1981
- 1981-10-19 JP JP56165610A patent/JPS5867448A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5867448A (ja) | 1983-04-22 |
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