JPS6339236B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6339236B2 JPS6339236B2 JP55175522A JP17552280A JPS6339236B2 JP S6339236 B2 JPS6339236 B2 JP S6339236B2 JP 55175522 A JP55175522 A JP 55175522A JP 17552280 A JP17552280 A JP 17552280A JP S6339236 B2 JPS6339236 B2 JP S6339236B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- methionine
- sam
- ifo
- genus
- culture
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はS―アデノシル―L―メチオニン(以
下、SAMと略称する)の製造方法に関し、更に
詳しくは、アデノシン・三燐酸(以下、ATPと
略称する)及びメチオニンを微生物の菌体処理物
の存在下に反応せしめることによりSAMを効率
よく酵素合成する方法に関する。 SAMは生体内において脂肪、蛋白質、糖類な
どの代謝に関与する重要な生理活性物質である。
而して近時かかるSAMに肝血症、過度脂血症、
動脈硬化症、抑うつ病および神経病形の精神病発
現、変性関接症神経病痛覚、不眠症などに対する
治療効果のあることが見い出されており、その大
量生産が期待されている。 従来、SAMの製造法としてはメチオニン含有
培地で酵母や糸状菌を培養し、該菌体からSAM
を抽出する方法が報告されている(例えば特公昭
47−37037号)。しかし、この方法は生産効率の面
で充分とは云えず、また菌体からSAMを抽出す
る方法も非常に煩雑で、工業的製造法とは言い難
い。 最近、かかる培養法に代えて微生物の菌体処理
物を酵素源として用い、メチオニンとATPから
SAMを酵素合成する方法が開発されている(例
えば特開昭54−8794号、同55−81592号、同55−
96099号公報など)。この方法によれば簡単な操作
で効率よくSAMを製造することができる。しか
し、この方法に使用可能な微生物の種類は未だ限
定されており、他の有用な微生物の検索が期待さ
れていた。 本発明者らは以上のような実状に鑑み、広く微
生物に関し検討を加えた結果、新たにサツカロマ
イコデス(Saccharomycodes)属(以下、Sa.と
略称)、サツカロマイコプシス
(Saccharomycopsis)属(以下、Sac.と略称)、
シゾサツカロマイセス(Schizosaccharomyces)
属(以下、Sch.と略称)に属する酵母類またはム
コール(Mucor)属(以下、Muc.と略称)、リゾ
ブス(Rhizopus)属(以下、Rhi.と略称)、アブ
シデイア(Absidia)属(以下、Abs.と略称)、
ニユーロスポラ(Neurospora)属(以下、Neu.
と略称)、オーレオバシデイウム
(Aureobasidium)属(以下、Aur.と略称)、ス
ポロスリツクス(Sporothrix)属(以下、Spo.
と略称)、ベルチシリウム(Verticillium)属
(以下、Ver.と略称)、グリオクラデイウム
(Gliocladium)属(以下、Gli.と略称)、トリコ
フイトン(Trichophyton)属(以下、Tri.と略
称)、エウロチウム(Eurotium)属(以下、Eur.
と略称)に属する糸状菌(カビ)類の菌体処理物
を酵素源として用いた時に、ATPとメチオニン
から効率良くSAMが合成できることを見い出し
本発明を完成した。 本発明において酵素源として用いられる微生物
は、上記の属に属し、菌体処理物の形態でメチオ
ニンおよびATPからSAMを合成する能力を有す
るものであればいずれでもよく、その具体例とし
ては、サツカロマイコデス・ルドウイギー(Sa.
ludwigii)IFO 1721、サツカロマイコブシス・
フイブリゲラ(Sac.fibuligera)IFO 0103、シゾ
サツカロマイセス・ボンベ(Sch.pombe)IFO
0346、シゾサツカロマイセス・オクトスポラス
(Sch.octosporus)IAM 4842などの酵母類及び
ムコール・ラセモサス(Muc.racemosus)IFO
4581、ムコール・サブチリシムス(Muc.
subtilissimus)IFO 6338、リゾプス・ジヤポニ
カス(Rhi.japonicus)IFO 4758、アブシデイ
ア・コリムビフエラ(Abs.corymbifera)IFO
4009、ニユーロスポラ・クラツサ(Neu.crassa)
IFO 6068、オーレオバシデイウム・プルランス
(Aur.pullulans)IFO 6405、スポロスリツク
ス・シエンキイ(Spo.schenckii)IFO 5983、ベ
ルチシリウム・アルボアトラム(Ver.albo―
atrum)IFO 5922、グリオクラデイウム・デリ
クエスセンス(Gli.deliquescens)IFO 6617、ト
リコフイトン・メンタグロフイテス(Tri.
mentagrophytes)IFO 5809、エウロチウム・シ
エバリエリ(Eur.chevalieri)IFO 4298などの糸
状菌類が挙げられる。またこれらの菌の天然及び
人工変異菌であつてもSAM生成能を有するかぎ
り同様に使用することができる。 本発明における微生物を培養する培地は、炭素
源、窒素源、無機塩、更に必要ならば有機微量栄
養源を含有する通常の培地でよく、細菌の種類な
どに応じて適宜選択して使用すればよい。例えば
炭素源としては、グルコース、シユクロース、フ
ラクトース、マルトース、ラクトース、セルロー
ス、デンプン等の糖類;メタノール、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール、ソルビトール、
グリセリン、高級アルコール等のアルコール類;
クエン酸、フマール酸、グルコン酸、グリセリン
酸、安息香酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、高級
脂肪酸等の脂肪酸類;およびこれらの脂肪酸にて
構成されたエステル類;炭素数1ないし25のアル
カンおよびアルケン類;更にはこれらを含有する
澱粉加水分解液、糖蜜、大豆ホエー、果汁廃液、
魚加工廃液、発酵廃液、パルプ廃液なども使用で
きる。窒素源としては、硫酸アモニウム、塩化ア
ンモニウム、硝酸アンモニウムなどのアンモニウ
ム塩、硝酸ナトリウム、硝酸カリウムなどの硝酸
塩、アンモニア水、アンモニアガス、尿素、アミ
ノ酸などの通常の窒素源が使用できる。無機塩と
しては燐酸カリウム、燐酸ナトリウム、燐酸カル
シウム、燐酸リチウムなどの燐酸塩、塩化カリウ
ムなどのカリウム塩、塩化ナトリウム、炭酸ナト
リウムなどのナトリウム塩、硫酸マグシウム、塩
化マグネシウムなどのマグネシウム塩、硫酸マン
ガン、塩化マンガンなどのマンガン塩、硫酸鉄、
塩化鉄などの鉄塩、亜鉛塩、銅塩、コバルト塩な
どの通常の無機塩が必要に応じて適宜使用するこ
とができる。有機微量栄養源としてはビタミン、
アミノ酸、これらを含有する酵母エキス、肉エキ
ス、麦芽エキス、コンステイープリカー、カザミ
ノ酸、大豆粉、大豆加水分解物、ペプトン、トリ
プトン、カゼイン分解液などが必要に応じて使用
できる。 本発明における培養方法は特に限定されない
が、集菌の容易な液体培養が好ましく、とくに振
盪培養、通気撹拌培養、静置培養が適切である。
培養条件は微生物の種類に応じて適宜選択すれば
良く、通常15℃から45℃、好ましくは25℃から40
℃の範囲で1ないし3日間培養すれば良い。この
ようにして得た微生物菌体の集菌に際しては通常
の方法、たとえば濾過、遠心分離などの方法によ
り培養液から集菌すれば良い。 集菌した微生物菌体を処理する方法は、SAM
合成酵素の活性を失なわせるような過激な条件で
なければ特に限定されるものではない。たとえ
ば、自然乾燥法(風乾)、減圧乾燥法、凍結乾燥
法、アセトン、メタノール、エタノールなどの親
水性有機溶媒による脱水法、トルエン、酢酸エチ
ルなどの溶剤によつて自己消化させる方法、界面
活性剤で処理する方法などが例示される。 本発明におけるSAM合成反応は、ATPとメチ
オニンとを微生物菌体処理物の存在下に水性溶液
中で接触させることによつて行われる。反応に供
されるメチオニンとしては、L―メチオニンのほ
かD.L―メチオニン、D―メチオニンも例示され
るが、反応性の点でL―メチオニンがもつとも適
切である。また反応の条件は適宜選択すればよい
が、通常はATP濃度を5〜60mM、好ましくは
10〜20mM、メチオニン濃度を5〜60mM、好ま
しくは5〜20mM、基質溶液中の菌体処理物量を
1〜100mg/ml、好ましくは10〜80mg/mlとし、
系のPHを6〜9、好ましくは7〜8に調節して20
〜50℃、好ましくは30〜45℃の温度で0.5〜8時
間、好ましくは1〜6時間にわたつて実施され
る。 また反応に際してカリウムイオン、アンモニウ
ムなどのごとき一価陽イオンやマグネシウムイオ
ン、マンガンイオンなどのごとき二価金属イオン
を共存させることが好ましく、さらに必要に応じ
てグルタチオンを添加することもできる。これら
添加剤の具体例としては、例えば塩化カリウム、
燐酸カリウム、硫酸マグネシウム、塩化マグネシ
ウムなどが例示され、一価陽イオンの場合には5
〜500mM、好ましくは10〜200mM、二価金属イ
オンの場合には5〜1000mM、好ましくは8〜
200mMの範囲で使用するのが適切である。さら
にグルタチオンを用いる場合には2〜20mM、好
ましくは5〜15mMの範囲が適切である。 また反応の形式は通常パツチ式が採用される
が、必要に応じて菌体処理物を固定床とする流通
式で行うこともできる。反応が終了したのち、生
成したSAMは常法に従つて反応液中から分離さ
れる。その分離法としては、例えばSAM含有液
を強酸性カチオン交換樹脂に接触させてSAMを
吸着したのち硫酸で溶出し、溶出液にリンタング
ステン酸を加えてSAMを沈殿させる方法、SAM
含有溶液にピクロロン酸の飽和水溶液または飽和
親水性有機溶媒溶液を加えSAMをピクロロン酸
塩として沈殿させる方法などが例示される。 以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に
説明する。なお、実施例におけるSAMの定量は
次のようにして行つた。反応終了後、反応液を直
ちに0〜5℃に冷却し、遠心分離にて菌体残渣を
除去したのち所定量の上登液を採取し、ペーパー
クロマトグラフイー(東洋紙No.53、展開溶媒;
エタノール/n―ブタノール/水/酢酸/1%ピ
ロリン酸ナトリウム水溶液=35/30/30/1/
1)及び高速液体クロマトグラフイー(日本ウオ
ーターズリミテツド製 高速液体クロマトグラ
フ,ALC/GPC 244型カラム:
μBONDAPAKC18,Detecter:UV 254nm)を
用いることによりSAMの定量を実施した。 実施例 1 グルコース5g/dl、ペプトン0.5g/dl、
KH2PO4 0.2g/dl、K2HPO4 0.1g/dl、
MgSO4・7H2O 0.02g/dl、酵母エキス0.1g/
dlからなり、PH6.5に調整した培地5mlを試験管
に入れ、加熱滅菌した。この培地にサツカロマイ
コデス・ルドウイギーIFO 1721を植菌し、28℃
で2日間振盪し前培養を行つた。次にこの前培養
液5mlを、2坂口フラスコに入れた前培養と同
じ組成の加熱滅菌した培地500mlに植菌し、28℃
で2日間振盪し本培養を行つた。培養終了後、
0.85%食塩水で一回洗浄し、遠心分離にて集菌し
た。集菌した菌体は通風下15時間室温にて乾燥
し、更に五酸化リンを入れたデシケーター中5℃
で1日減圧乾燥した。次ににこの乾燥菌体を乳鉢
内で粉末状にすりつぶし、再びデシケーター中で
減圧乾燥して乾燥菌体を調整した。 10μmol ATP、5μmol L―メチオニン、
10μmol塩化マグネシウム、5μmolグルタチオン、
100μmol燐酸カリウム緩衝液(PH 7.0)を含む
基質溶液1mlに上記乾燥菌体50mgを加え、35℃で
4時間振盪して反応させた。SAMの収量は
1.28μmol/mlであつた。 実施例 2 実施例1と同じ方法で得た第1表に示す各菌株
(酵母)の乾燥菌体を用い、実施例1と同じ反応
条件で反応させた。SAM収量を第1表に示した。 【表】 この結果から明らかなように、第1表に示す酵
母を用いることにより、ATPとメチオニンから
SAMを合成することが可能である。 実施例 3 実施例1と同じ方法で調整した第2表に示す各
菌株(糸状菌)の乾燥菌体を用い、実施例1と同
じ条件で反応させた。SAMの収量を第2表に示
した。 【表】 【表】 こ結果から明らかなように、第2表に示す糸状
菌を用いることにより、ATPとメチオニンから
効率良くSAMを合成することが可能である。
下、SAMと略称する)の製造方法に関し、更に
詳しくは、アデノシン・三燐酸(以下、ATPと
略称する)及びメチオニンを微生物の菌体処理物
の存在下に反応せしめることによりSAMを効率
よく酵素合成する方法に関する。 SAMは生体内において脂肪、蛋白質、糖類な
どの代謝に関与する重要な生理活性物質である。
而して近時かかるSAMに肝血症、過度脂血症、
動脈硬化症、抑うつ病および神経病形の精神病発
現、変性関接症神経病痛覚、不眠症などに対する
治療効果のあることが見い出されており、その大
量生産が期待されている。 従来、SAMの製造法としてはメチオニン含有
培地で酵母や糸状菌を培養し、該菌体からSAM
を抽出する方法が報告されている(例えば特公昭
47−37037号)。しかし、この方法は生産効率の面
で充分とは云えず、また菌体からSAMを抽出す
る方法も非常に煩雑で、工業的製造法とは言い難
い。 最近、かかる培養法に代えて微生物の菌体処理
物を酵素源として用い、メチオニンとATPから
SAMを酵素合成する方法が開発されている(例
えば特開昭54−8794号、同55−81592号、同55−
96099号公報など)。この方法によれば簡単な操作
で効率よくSAMを製造することができる。しか
し、この方法に使用可能な微生物の種類は未だ限
定されており、他の有用な微生物の検索が期待さ
れていた。 本発明者らは以上のような実状に鑑み、広く微
生物に関し検討を加えた結果、新たにサツカロマ
イコデス(Saccharomycodes)属(以下、Sa.と
略称)、サツカロマイコプシス
(Saccharomycopsis)属(以下、Sac.と略称)、
シゾサツカロマイセス(Schizosaccharomyces)
属(以下、Sch.と略称)に属する酵母類またはム
コール(Mucor)属(以下、Muc.と略称)、リゾ
ブス(Rhizopus)属(以下、Rhi.と略称)、アブ
シデイア(Absidia)属(以下、Abs.と略称)、
ニユーロスポラ(Neurospora)属(以下、Neu.
と略称)、オーレオバシデイウム
(Aureobasidium)属(以下、Aur.と略称)、ス
ポロスリツクス(Sporothrix)属(以下、Spo.
と略称)、ベルチシリウム(Verticillium)属
(以下、Ver.と略称)、グリオクラデイウム
(Gliocladium)属(以下、Gli.と略称)、トリコ
フイトン(Trichophyton)属(以下、Tri.と略
称)、エウロチウム(Eurotium)属(以下、Eur.
と略称)に属する糸状菌(カビ)類の菌体処理物
を酵素源として用いた時に、ATPとメチオニン
から効率良くSAMが合成できることを見い出し
本発明を完成した。 本発明において酵素源として用いられる微生物
は、上記の属に属し、菌体処理物の形態でメチオ
ニンおよびATPからSAMを合成する能力を有す
るものであればいずれでもよく、その具体例とし
ては、サツカロマイコデス・ルドウイギー(Sa.
ludwigii)IFO 1721、サツカロマイコブシス・
フイブリゲラ(Sac.fibuligera)IFO 0103、シゾ
サツカロマイセス・ボンベ(Sch.pombe)IFO
0346、シゾサツカロマイセス・オクトスポラス
(Sch.octosporus)IAM 4842などの酵母類及び
ムコール・ラセモサス(Muc.racemosus)IFO
4581、ムコール・サブチリシムス(Muc.
subtilissimus)IFO 6338、リゾプス・ジヤポニ
カス(Rhi.japonicus)IFO 4758、アブシデイ
ア・コリムビフエラ(Abs.corymbifera)IFO
4009、ニユーロスポラ・クラツサ(Neu.crassa)
IFO 6068、オーレオバシデイウム・プルランス
(Aur.pullulans)IFO 6405、スポロスリツク
ス・シエンキイ(Spo.schenckii)IFO 5983、ベ
ルチシリウム・アルボアトラム(Ver.albo―
atrum)IFO 5922、グリオクラデイウム・デリ
クエスセンス(Gli.deliquescens)IFO 6617、ト
リコフイトン・メンタグロフイテス(Tri.
mentagrophytes)IFO 5809、エウロチウム・シ
エバリエリ(Eur.chevalieri)IFO 4298などの糸
状菌類が挙げられる。またこれらの菌の天然及び
人工変異菌であつてもSAM生成能を有するかぎ
り同様に使用することができる。 本発明における微生物を培養する培地は、炭素
源、窒素源、無機塩、更に必要ならば有機微量栄
養源を含有する通常の培地でよく、細菌の種類な
どに応じて適宜選択して使用すればよい。例えば
炭素源としては、グルコース、シユクロース、フ
ラクトース、マルトース、ラクトース、セルロー
ス、デンプン等の糖類;メタノール、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール、ソルビトール、
グリセリン、高級アルコール等のアルコール類;
クエン酸、フマール酸、グルコン酸、グリセリン
酸、安息香酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、高級
脂肪酸等の脂肪酸類;およびこれらの脂肪酸にて
構成されたエステル類;炭素数1ないし25のアル
カンおよびアルケン類;更にはこれらを含有する
澱粉加水分解液、糖蜜、大豆ホエー、果汁廃液、
魚加工廃液、発酵廃液、パルプ廃液なども使用で
きる。窒素源としては、硫酸アモニウム、塩化ア
ンモニウム、硝酸アンモニウムなどのアンモニウ
ム塩、硝酸ナトリウム、硝酸カリウムなどの硝酸
塩、アンモニア水、アンモニアガス、尿素、アミ
ノ酸などの通常の窒素源が使用できる。無機塩と
しては燐酸カリウム、燐酸ナトリウム、燐酸カル
シウム、燐酸リチウムなどの燐酸塩、塩化カリウ
ムなどのカリウム塩、塩化ナトリウム、炭酸ナト
リウムなどのナトリウム塩、硫酸マグシウム、塩
化マグネシウムなどのマグネシウム塩、硫酸マン
ガン、塩化マンガンなどのマンガン塩、硫酸鉄、
塩化鉄などの鉄塩、亜鉛塩、銅塩、コバルト塩な
どの通常の無機塩が必要に応じて適宜使用するこ
とができる。有機微量栄養源としてはビタミン、
アミノ酸、これらを含有する酵母エキス、肉エキ
ス、麦芽エキス、コンステイープリカー、カザミ
ノ酸、大豆粉、大豆加水分解物、ペプトン、トリ
プトン、カゼイン分解液などが必要に応じて使用
できる。 本発明における培養方法は特に限定されない
が、集菌の容易な液体培養が好ましく、とくに振
盪培養、通気撹拌培養、静置培養が適切である。
培養条件は微生物の種類に応じて適宜選択すれば
良く、通常15℃から45℃、好ましくは25℃から40
℃の範囲で1ないし3日間培養すれば良い。この
ようにして得た微生物菌体の集菌に際しては通常
の方法、たとえば濾過、遠心分離などの方法によ
り培養液から集菌すれば良い。 集菌した微生物菌体を処理する方法は、SAM
合成酵素の活性を失なわせるような過激な条件で
なければ特に限定されるものではない。たとえ
ば、自然乾燥法(風乾)、減圧乾燥法、凍結乾燥
法、アセトン、メタノール、エタノールなどの親
水性有機溶媒による脱水法、トルエン、酢酸エチ
ルなどの溶剤によつて自己消化させる方法、界面
活性剤で処理する方法などが例示される。 本発明におけるSAM合成反応は、ATPとメチ
オニンとを微生物菌体処理物の存在下に水性溶液
中で接触させることによつて行われる。反応に供
されるメチオニンとしては、L―メチオニンのほ
かD.L―メチオニン、D―メチオニンも例示され
るが、反応性の点でL―メチオニンがもつとも適
切である。また反応の条件は適宜選択すればよい
が、通常はATP濃度を5〜60mM、好ましくは
10〜20mM、メチオニン濃度を5〜60mM、好ま
しくは5〜20mM、基質溶液中の菌体処理物量を
1〜100mg/ml、好ましくは10〜80mg/mlとし、
系のPHを6〜9、好ましくは7〜8に調節して20
〜50℃、好ましくは30〜45℃の温度で0.5〜8時
間、好ましくは1〜6時間にわたつて実施され
る。 また反応に際してカリウムイオン、アンモニウ
ムなどのごとき一価陽イオンやマグネシウムイオ
ン、マンガンイオンなどのごとき二価金属イオン
を共存させることが好ましく、さらに必要に応じ
てグルタチオンを添加することもできる。これら
添加剤の具体例としては、例えば塩化カリウム、
燐酸カリウム、硫酸マグネシウム、塩化マグネシ
ウムなどが例示され、一価陽イオンの場合には5
〜500mM、好ましくは10〜200mM、二価金属イ
オンの場合には5〜1000mM、好ましくは8〜
200mMの範囲で使用するのが適切である。さら
にグルタチオンを用いる場合には2〜20mM、好
ましくは5〜15mMの範囲が適切である。 また反応の形式は通常パツチ式が採用される
が、必要に応じて菌体処理物を固定床とする流通
式で行うこともできる。反応が終了したのち、生
成したSAMは常法に従つて反応液中から分離さ
れる。その分離法としては、例えばSAM含有液
を強酸性カチオン交換樹脂に接触させてSAMを
吸着したのち硫酸で溶出し、溶出液にリンタング
ステン酸を加えてSAMを沈殿させる方法、SAM
含有溶液にピクロロン酸の飽和水溶液または飽和
親水性有機溶媒溶液を加えSAMをピクロロン酸
塩として沈殿させる方法などが例示される。 以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に
説明する。なお、実施例におけるSAMの定量は
次のようにして行つた。反応終了後、反応液を直
ちに0〜5℃に冷却し、遠心分離にて菌体残渣を
除去したのち所定量の上登液を採取し、ペーパー
クロマトグラフイー(東洋紙No.53、展開溶媒;
エタノール/n―ブタノール/水/酢酸/1%ピ
ロリン酸ナトリウム水溶液=35/30/30/1/
1)及び高速液体クロマトグラフイー(日本ウオ
ーターズリミテツド製 高速液体クロマトグラ
フ,ALC/GPC 244型カラム:
μBONDAPAKC18,Detecter:UV 254nm)を
用いることによりSAMの定量を実施した。 実施例 1 グルコース5g/dl、ペプトン0.5g/dl、
KH2PO4 0.2g/dl、K2HPO4 0.1g/dl、
MgSO4・7H2O 0.02g/dl、酵母エキス0.1g/
dlからなり、PH6.5に調整した培地5mlを試験管
に入れ、加熱滅菌した。この培地にサツカロマイ
コデス・ルドウイギーIFO 1721を植菌し、28℃
で2日間振盪し前培養を行つた。次にこの前培養
液5mlを、2坂口フラスコに入れた前培養と同
じ組成の加熱滅菌した培地500mlに植菌し、28℃
で2日間振盪し本培養を行つた。培養終了後、
0.85%食塩水で一回洗浄し、遠心分離にて集菌し
た。集菌した菌体は通風下15時間室温にて乾燥
し、更に五酸化リンを入れたデシケーター中5℃
で1日減圧乾燥した。次ににこの乾燥菌体を乳鉢
内で粉末状にすりつぶし、再びデシケーター中で
減圧乾燥して乾燥菌体を調整した。 10μmol ATP、5μmol L―メチオニン、
10μmol塩化マグネシウム、5μmolグルタチオン、
100μmol燐酸カリウム緩衝液(PH 7.0)を含む
基質溶液1mlに上記乾燥菌体50mgを加え、35℃で
4時間振盪して反応させた。SAMの収量は
1.28μmol/mlであつた。 実施例 2 実施例1と同じ方法で得た第1表に示す各菌株
(酵母)の乾燥菌体を用い、実施例1と同じ反応
条件で反応させた。SAM収量を第1表に示した。 【表】 この結果から明らかなように、第1表に示す酵
母を用いることにより、ATPとメチオニンから
SAMを合成することが可能である。 実施例 3 実施例1と同じ方法で調整した第2表に示す各
菌株(糸状菌)の乾燥菌体を用い、実施例1と同
じ条件で反応させた。SAMの収量を第2表に示
した。 【表】 【表】 こ結果から明らかなように、第2表に示す糸状
菌を用いることにより、ATPとメチオニンから
効率良くSAMを合成することが可能である。
Claims (1)
- 1 サツカロマイコデス属、サツカロマイコプシ
ス属、シゾサツカロマイセス属、ムコール属、リ
ゾプス属、アブシデイア属、ニユーロスポラ属、
オーレオバシデイウム属、スポロスリツクス属、
ベルチシリウム属、グリオクラデイウム属、トリ
コフイトン属、エウロチウム属に属し、アデノシ
ン・三燐酸とメチオニンよりS―アデノシル―L
―メチオニンを合成する能力を有する微生物の菌
体処理物とアデノシン・三燐酸およびメチオニン
を水性溶液中で接触させて反応せしめることを特
徴とするS―アデノシル―L―メチオニンの製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17552280A JPS5799199A (en) | 1980-12-12 | 1980-12-12 | Preparation of 8-adenosyl-l-methionine |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17552280A JPS5799199A (en) | 1980-12-12 | 1980-12-12 | Preparation of 8-adenosyl-l-methionine |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5799199A JPS5799199A (en) | 1982-06-19 |
| JPS6339236B2 true JPS6339236B2 (ja) | 1988-08-04 |
Family
ID=15997524
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17552280A Granted JPS5799199A (en) | 1980-12-12 | 1980-12-12 | Preparation of 8-adenosyl-l-methionine |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5799199A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6078594A (ja) * | 1983-10-05 | 1985-05-04 | Yamasa Shoyu Co Ltd | S−アデノシル−l−メチオニンの製造法 |
| US6881837B2 (en) | 2001-06-07 | 2005-04-19 | Orchid Chemicals & Pharmaceuticals Ltd. | Chemical synthesis of S-adenosyl-L-methionine with enrichment of (S,S)-isomer |
| US7667034B2 (en) | 2004-06-23 | 2010-02-23 | Orchid Chemicals & Pharmaceuticals Limited | Chemical synthesis of S-adenosyl-L-methionine with enrichment of (S,S)-isomer |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5217118B2 (ja) * | 1973-11-27 | 1977-05-13 | ||
| JPS548794A (en) * | 1977-06-17 | 1979-01-23 | Yamasa Shoyu Co Ltd | Preparation of s-adenosyl-l-methionine |
| JPS5581592A (en) * | 1978-12-12 | 1980-06-19 | Yamasa Shoyu Co Ltd | Method of preparing s-adenosyl-l-methionine |
-
1980
- 1980-12-12 JP JP17552280A patent/JPS5799199A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5799199A (en) | 1982-06-19 |
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