JPS6345655B2 - - Google Patents
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- JPS6345655B2 JPS6345655B2 JP57233997A JP23399782A JPS6345655B2 JP S6345655 B2 JPS6345655 B2 JP S6345655B2 JP 57233997 A JP57233997 A JP 57233997A JP 23399782 A JP23399782 A JP 23399782A JP S6345655 B2 JPS6345655 B2 JP S6345655B2
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- JP
- Japan
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- perfluoro
- reaction
- polyfluoro
- polyfluoro aliphatic
- carried out
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C51/00—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
- C07C51/15—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by reaction of organic compounds with carbon dioxide, e.g. Kolbe-Schmitt synthesis
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
Description
1 産業上の利用分野
本発明は、特に化学的又は生理的性質等の面で
有用なペルフルオロ又はポリフルオロ脂肪族カル
ボン酸の製造方法に関するものである。 2 従来技術 従来、ペルフルオロアルキルヨウ化物と二酸化
炭素(CO2)とからペルフルオロアルキルカルボ
ン酸を合成する方法として、亜鉛−金属対を用い
る方法(特開昭52−106808号及び53−77008号各
公報)が知られている。しかしながら、この方法
では、亜鉛−金属対の調製を必要とし、しかもこ
れを再現性良く行なうことが困難である上に、反
応操作が単純ではなく、目的物の収率も低い。更
に、同様の反応系において未活性の亜鉛粉末を用
いる方法も開示されているが、炭酸ガスとの反応
生成物は極めて低収率でしか得られず、例えば、
炭素原子数6個のペルフルオロアルキル基の場合
には転化率が7%を越えることはないと記されて
いる。従つてこの方法も工業的にみて効率の良い
方法とはいえない。 3 発明の目的 本出願人の一方は先に、α−ペルフルオロアル
キルカルビノールを高収率で得る方法としてペル
フルオロアルキルヨウ化物とカルボニル化合物と
を亜鉛の存在下にて超音波の作用下で反応させる
方法を特願昭56−143109号(特公昭60−55046号)
において提案した。 本発明者は、ペルフルオロ又はポリフルオロア
ルキル基を有する有機化合物の製造方法について
更に検討を重ねた結果、ペルフルオロ又はポリフ
ルオロアルキルカルボン酸を高収率で合成できる
方法を見出し、本発明に到達した。 4 発明の構成及び作用効果 即ち、本発明は、 一般式: RfX (但、Rfはペルフルオロ又はポリフルオロ脂肪
族基、Xは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等の
ハロゲンを示す。:以下同様) で表わされるペルフルオロ又はポリフルオロ脂肪
族ハロゲン化物と二酸化炭素とを、亜鉛の存在下
にて超音波の作用下で反応させ、この反応生成物
を加水分解することによつて、 一般式: RfCOOH (但、Rfは前記したものと同じである。) で表わされるペルフルオロ又はポリフルオロ脂肪
族カルボン酸を生成させることを特徴とするペル
フルオロ又はポリフルオロ脂肪族カルボン酸の製
造方法に係るものである。 本発明の方法によれば、出発原料であるRfX
と二酸化炭素(CO2)との反応を金属の存在下に
て超音波エネルギーの作用下で反応させることを
特徴としており、目的物(ペルフルオロ又はポリ
フルオロ脂肪族カルボン酸)を収率良く安定にし
かも容易に合成することができる。この反応は、
例えばペルフルオロ又はポリフルオロ脂肪族ハロ
ゲン化物としてのRfI、及び亜鉛粉末を使用し
た場合、次の反応式に従つて進行するものと推察
される。 この場合、まず金属亜鉛が電子を反応物、特に
RfIに電子を与え、陰イオンラジカル(RfI-)を
生成せしめる。このラジカルは不安定であつてす
ぐに分解し、ラジカル(Rf〓)が生成する。こ
のラジカルはCO2の導入下で超音波の作用を受
け、CO2との間の相互作用が密となり、これによ
つてRf〓とCO2とが反応してRfCO2〓の生成が促進
される。このRfCO2〓は上記の如くZn及びIと反
応してRfCO2ZnIを生じ、これが更に水と反応し
て目的物であるRfCO2Hが得られる。 本発明の方法において使用されるペルフルオロ
又はポリフルオロ脂肪族ハロゲン化物(RfX)と
して、好ましくは一般式:CF3(CF2)oX、CF3
(CF3)CF(CF2)oX又は
有用なペルフルオロ又はポリフルオロ脂肪族カル
ボン酸の製造方法に関するものである。 2 従来技術 従来、ペルフルオロアルキルヨウ化物と二酸化
炭素(CO2)とからペルフルオロアルキルカルボ
ン酸を合成する方法として、亜鉛−金属対を用い
る方法(特開昭52−106808号及び53−77008号各
公報)が知られている。しかしながら、この方法
では、亜鉛−金属対の調製を必要とし、しかもこ
れを再現性良く行なうことが困難である上に、反
応操作が単純ではなく、目的物の収率も低い。更
に、同様の反応系において未活性の亜鉛粉末を用
いる方法も開示されているが、炭酸ガスとの反応
生成物は極めて低収率でしか得られず、例えば、
炭素原子数6個のペルフルオロアルキル基の場合
には転化率が7%を越えることはないと記されて
いる。従つてこの方法も工業的にみて効率の良い
方法とはいえない。 3 発明の目的 本出願人の一方は先に、α−ペルフルオロアル
キルカルビノールを高収率で得る方法としてペル
フルオロアルキルヨウ化物とカルボニル化合物と
を亜鉛の存在下にて超音波の作用下で反応させる
方法を特願昭56−143109号(特公昭60−55046号)
において提案した。 本発明者は、ペルフルオロ又はポリフルオロア
ルキル基を有する有機化合物の製造方法について
更に検討を重ねた結果、ペルフルオロ又はポリフ
ルオロアルキルカルボン酸を高収率で合成できる
方法を見出し、本発明に到達した。 4 発明の構成及び作用効果 即ち、本発明は、 一般式: RfX (但、Rfはペルフルオロ又はポリフルオロ脂肪
族基、Xは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等の
ハロゲンを示す。:以下同様) で表わされるペルフルオロ又はポリフルオロ脂肪
族ハロゲン化物と二酸化炭素とを、亜鉛の存在下
にて超音波の作用下で反応させ、この反応生成物
を加水分解することによつて、 一般式: RfCOOH (但、Rfは前記したものと同じである。) で表わされるペルフルオロ又はポリフルオロ脂肪
族カルボン酸を生成させることを特徴とするペル
フルオロ又はポリフルオロ脂肪族カルボン酸の製
造方法に係るものである。 本発明の方法によれば、出発原料であるRfX
と二酸化炭素(CO2)との反応を金属の存在下に
て超音波エネルギーの作用下で反応させることを
特徴としており、目的物(ペルフルオロ又はポリ
フルオロ脂肪族カルボン酸)を収率良く安定にし
かも容易に合成することができる。この反応は、
例えばペルフルオロ又はポリフルオロ脂肪族ハロ
ゲン化物としてのRfI、及び亜鉛粉末を使用し
た場合、次の反応式に従つて進行するものと推察
される。 この場合、まず金属亜鉛が電子を反応物、特に
RfIに電子を与え、陰イオンラジカル(RfI-)を
生成せしめる。このラジカルは不安定であつてす
ぐに分解し、ラジカル(Rf〓)が生成する。こ
のラジカルはCO2の導入下で超音波の作用を受
け、CO2との間の相互作用が密となり、これによ
つてRf〓とCO2とが反応してRfCO2〓の生成が促進
される。このRfCO2〓は上記の如くZn及びIと反
応してRfCO2ZnIを生じ、これが更に水と反応し
て目的物であるRfCO2Hが得られる。 本発明の方法において使用されるペルフルオロ
又はポリフルオロ脂肪族ハロゲン化物(RfX)と
して、好ましくは一般式:CF3(CF2)oX、CF3
(CF3)CF(CF2)oX又は
【式】
(但、Xは塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を
示す。nは0又は1以上の整数である。)で表わ
される化合物が挙げられる。例えば、その代表的
なものとして、CF3I、CF3CF2I、CF3(CF2)2I、
CF3(CF2)3I、CF3(CF2)4I、CF3(CF2)5I、
(CF3)2CFI、(CF3)2CFCF2I、(CF3)2CF(CF2)2I、
(CF3)2CF(CF2)3I等がある。これらのアルキル基
以外にも不飽和基を含むハロゲン化物、例えば
CF2=CF−CF2X、CF3−CF=CFX等、例えば
CF2=CF−CF2I、CF3−CF=CFIも使用可能で
ある。但、使用するペルフルオロ又はポリフルオ
ロ脂肪族ハロゲン化物の炭素原子数は、溶媒に対
する溶解性を考慮すれば20以下であるのが望まし
い。また、上記ペルフルオロ又はポリフルオロ脂
肪族ハロゲン化物は、ペルフルオロ又はポリフル
オロアルキル基又はアルケニル基だけでなく、分
子鎖の一部に水素原子が結合された例えば
CF3CF2CH2CF2Xも使用可能である。また、一般
式X(CF2CF2)oXで表わされるハロゲン化物、例
えばI(CF2CF2)oIも使用可能である。更に、上
記RfXとして上記以外にも、芳香族基置換ハロ
ゲン化物、例えばC6H5−CF2X、C6H5−
(CF2)2X等も使用してよい。 本発明の方法で使用する亜鉛は、RfXに酸化的
付加してRfZnXを形成し得る金属であつて、市
販の粉末の形で使用可能であり、RfXに対し1〜
3当量の範囲で用いることが望ましい。 上記した反応は、広い温度範囲で行ない得る
が、通常は常圧下、周囲温度(常温:好ましくは
20〜100℃)で充分に進行させることができ、か
つ作用させる超音波は小規模実験においては、市
販の超音波洗浄器(28〜200W、28〜50KHz)で
得られるものを用いることができる。通常、超音
波の作用下では水浴の温度が上昇する(〜60℃)
が、少量反応では冷却は必ずしも必要ではない。 また、上記反応において二酸化炭素は、RfX
に対し当量に近い量で使用すれば充分であるが、
実質的に過剰量を使用することもできる。 上記反応に使用される溶媒としては、有機金属
誘導体との反応で通常使用される溶媒が使用可能
であり、非プロトン性極性溶媒が望ましい。これ
には、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラ
ン、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミ
ド、N−メチルピロリドン、アセトニトリル又は
スルホラン等を使用するのがよい。このような極
性溶媒は、陽イオンに対する溶媒和エネルギーが
大きいために溶解作用が強く、陰イオン性試剤の
反応速度を高める作用があり、上記反応において
上記の如き中間生成物(有機金属誘導体)の生成
及びこの中間生成物と二酸化炭素との反応を促進
する。 また、上記反応で含フツ素(即ちペルフルオロ
又はポリフルオロ)脂肪族カルボン酸を得るため
の加水分解は、通常の鉱酸、例えば塩酸、硫酸等
で行なうことができる。 上述した如く、本発明の方法によれば、超音波
の作用とペルフルオロ又はポリフルオロ脂肪族基
の化学的性質との組合せにより、市販の亜鉛粉末
を精製することなく使用することができ、高収率
で高純度のペルフルオロ又はポリフルオロ脂肪族
カルボン酸を製造できる。しかも、温和な条件下
で反応が進行し、同一容器内で反応が行なえるの
で、操作が容易である。また、使用する溶媒も精
製することを要せず、例えばモレキユラーシーブ
で乾燥するだけで充分である。 本発明の方法で合成されたペルフルオロ又はポ
リフルオロ脂肪族カルボン酸は、界面活性剤、撥
水撥油剤、医・農薬、或いはこれらの合成中間体
として有用であり、更に含フツ素重合体を製造す
るための単量体の合成中間体としても有用であ
る。 5 実施例 次に、本発明を実施例についてより詳細に説明
するが、下記の実施例は本発明を限定するもので
はなく、その技術的思想に基いて種々に変形する
ことが可能である。 実施例 1 気体導入管を備え付けたナス型フラスコ(容量
50ml)中に、市販の亜鉛粉末1.30g(0.02グラム
原子)、C8F17I5.5g(10mmol)、及びモレキユラ
ーシーブで乾燥したジメチルホルムアミド20mlを
入れ、市販の超音波洗浄器(45KHz、35W)の水
浴内で超音波の作用下に、CO2ガスを5ml/分の
流量で2時間通じた。反応後、1N塩酸100mlを加
えて加水分解を行ない、得られた油層をジエチル
エーテルで抽出した。この抽出液から溶媒を留去
し、残留物(内部標準としてトリフルオロメチル
ベンゼンを用いたNMR収率は84%)を1N
NaOH150mlに溶解した後、濃塩酸を加えてPHを
2以下とした。この溶液をジエチルエーテルで抽
出した。この一連のプロセスは次の如くに進行す
るものと考えられる。即ち、まず上記残留物に含
まれるジメチルホルムアミドと生成物(ペルフル
オロカルボン酸)との錯体が上記NaOHの添加
で分解し、次の上記HClの添加でジメチルホルム
アミドとHClとの錯体が生成されて水相に移行す
る。更に、この水相に含まれる生成物は次のエー
テル抽出でエーテル相に移行し、このエーテル相
からエーテルを留去して目的とする生成物が得ら
れる。抽出液は無水硫酸マグネシウムで乾燥した
後、溶媒を留去し、残留物をCCl4を用いて再結
晶した。 この生成物は、融点69〜71℃の白色結晶からな
るC8F17COOHであり、その収率は72%(3.3g)
であつた。この生成物は、下記に示す如く、
19FNMR、IRスペクトル、元素分析により同定
した。 19FNMR〔δ(ppm)、外部標準CF3COOH、
56.45MHz〕: δ4.8(3F、t、J=10.4Hz)、41(2F、m)、44
(10F、m)、49.0(2F、m) IR(neat): νC=01775cm-1 元素分析: 実測値 C23.29%、H0.22% (計算値 C22.77%、H0.27%) 実施例 2 実施例1において、溶媒としてジメチルスルホ
キシド20mlを用い、同条件で反応させた結果、
C8F17COOHを57%の収率で得た。 実施例 3 操作法は実施例1と全く同じであり、4.5gの
C6F13I(10.1mmol)を原料として用いた。但、塩
酸処理後に得られる残留物に、内部標準として
4.7mmolのトリフルオロメチルベンゼンを加え
て算出したC6F13COOHの収率は77%であつた。
これを更に蒸留により精製し、沸点105℃/40mm
HgのC6F13COOHを50%の収率で得た。この分
析データは下記の通りであつた。 19FNMR〔実施例1と同様〕: δ4.5(3F、m)、41.0(2F、m)、44.0(2F、m)
、
45.5(4F、m)、48.8(2F、m) IR(neat): νC=01775cm-1 実施例 4 操作法は実施例1及び3で述べたと同様であ
り、C4F9I3.49g(10mmol)を用いて反応を行
なつた結果、トリフルオロメチルベンゼンを内部
標準としたNMR収率は61%であり、生成物を蒸
留により精製し、沸点が70℃/40mmHgの
C4F9COOHを得た。この分析データは下記の通
りであつた。 19FNMR〔実施例1と同様〕: δ4.5(3F、tt、J=8.5、2.3Hz)、41.3(2F、tq、
J=8.5、1.9Hz)、45.8(2F、m)、48.3(2F、
m) IR(neat): νC=01775cm-1 実施例 5 操作法は実施例1及び3で述べたと同様であ
り、C3F7I5g(7mmol)を用いて反応を行なつ
た結果、トリフルオロメチルベンゼンを内部標準
としたNMR収率は48%であつた。更に蒸留によ
り精製し、沸点65℃/47mmHgの
(CF3)2CFCOOHを収率42%で得た。この生成物
の分析データは下記の通りであつた。 19FNMR〔実施例1と同様〕: δ−2.0(6F、d、J=6.6Hz)、102.5(1F、Sep、
J=6.6Hz) 1HNMR(TMS in CCl4、90MHz): δ11.0(s、−COOH) IR(neat): νC=01760cm-1 実施例 6 実施例1において、C8F17Iの代りにC8H17Brを
5g用い、同様の条件で反応させた結果、2.4g
(収率52%)のC8F17COOHが得られた。 実施例 7 実施例1において、C8C17Iの代りにC4F9Brを
3g用い、同様の条件で反応させた結果、1g
(収率36%)のC4F9COOHが得られた。
示す。nは0又は1以上の整数である。)で表わ
される化合物が挙げられる。例えば、その代表的
なものとして、CF3I、CF3CF2I、CF3(CF2)2I、
CF3(CF2)3I、CF3(CF2)4I、CF3(CF2)5I、
(CF3)2CFI、(CF3)2CFCF2I、(CF3)2CF(CF2)2I、
(CF3)2CF(CF2)3I等がある。これらのアルキル基
以外にも不飽和基を含むハロゲン化物、例えば
CF2=CF−CF2X、CF3−CF=CFX等、例えば
CF2=CF−CF2I、CF3−CF=CFIも使用可能で
ある。但、使用するペルフルオロ又はポリフルオ
ロ脂肪族ハロゲン化物の炭素原子数は、溶媒に対
する溶解性を考慮すれば20以下であるのが望まし
い。また、上記ペルフルオロ又はポリフルオロ脂
肪族ハロゲン化物は、ペルフルオロ又はポリフル
オロアルキル基又はアルケニル基だけでなく、分
子鎖の一部に水素原子が結合された例えば
CF3CF2CH2CF2Xも使用可能である。また、一般
式X(CF2CF2)oXで表わされるハロゲン化物、例
えばI(CF2CF2)oIも使用可能である。更に、上
記RfXとして上記以外にも、芳香族基置換ハロ
ゲン化物、例えばC6H5−CF2X、C6H5−
(CF2)2X等も使用してよい。 本発明の方法で使用する亜鉛は、RfXに酸化的
付加してRfZnXを形成し得る金属であつて、市
販の粉末の形で使用可能であり、RfXに対し1〜
3当量の範囲で用いることが望ましい。 上記した反応は、広い温度範囲で行ない得る
が、通常は常圧下、周囲温度(常温:好ましくは
20〜100℃)で充分に進行させることができ、か
つ作用させる超音波は小規模実験においては、市
販の超音波洗浄器(28〜200W、28〜50KHz)で
得られるものを用いることができる。通常、超音
波の作用下では水浴の温度が上昇する(〜60℃)
が、少量反応では冷却は必ずしも必要ではない。 また、上記反応において二酸化炭素は、RfX
に対し当量に近い量で使用すれば充分であるが、
実質的に過剰量を使用することもできる。 上記反応に使用される溶媒としては、有機金属
誘導体との反応で通常使用される溶媒が使用可能
であり、非プロトン性極性溶媒が望ましい。これ
には、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラ
ン、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミ
ド、N−メチルピロリドン、アセトニトリル又は
スルホラン等を使用するのがよい。このような極
性溶媒は、陽イオンに対する溶媒和エネルギーが
大きいために溶解作用が強く、陰イオン性試剤の
反応速度を高める作用があり、上記反応において
上記の如き中間生成物(有機金属誘導体)の生成
及びこの中間生成物と二酸化炭素との反応を促進
する。 また、上記反応で含フツ素(即ちペルフルオロ
又はポリフルオロ)脂肪族カルボン酸を得るため
の加水分解は、通常の鉱酸、例えば塩酸、硫酸等
で行なうことができる。 上述した如く、本発明の方法によれば、超音波
の作用とペルフルオロ又はポリフルオロ脂肪族基
の化学的性質との組合せにより、市販の亜鉛粉末
を精製することなく使用することができ、高収率
で高純度のペルフルオロ又はポリフルオロ脂肪族
カルボン酸を製造できる。しかも、温和な条件下
で反応が進行し、同一容器内で反応が行なえるの
で、操作が容易である。また、使用する溶媒も精
製することを要せず、例えばモレキユラーシーブ
で乾燥するだけで充分である。 本発明の方法で合成されたペルフルオロ又はポ
リフルオロ脂肪族カルボン酸は、界面活性剤、撥
水撥油剤、医・農薬、或いはこれらの合成中間体
として有用であり、更に含フツ素重合体を製造す
るための単量体の合成中間体としても有用であ
る。 5 実施例 次に、本発明を実施例についてより詳細に説明
するが、下記の実施例は本発明を限定するもので
はなく、その技術的思想に基いて種々に変形する
ことが可能である。 実施例 1 気体導入管を備え付けたナス型フラスコ(容量
50ml)中に、市販の亜鉛粉末1.30g(0.02グラム
原子)、C8F17I5.5g(10mmol)、及びモレキユラ
ーシーブで乾燥したジメチルホルムアミド20mlを
入れ、市販の超音波洗浄器(45KHz、35W)の水
浴内で超音波の作用下に、CO2ガスを5ml/分の
流量で2時間通じた。反応後、1N塩酸100mlを加
えて加水分解を行ない、得られた油層をジエチル
エーテルで抽出した。この抽出液から溶媒を留去
し、残留物(内部標準としてトリフルオロメチル
ベンゼンを用いたNMR収率は84%)を1N
NaOH150mlに溶解した後、濃塩酸を加えてPHを
2以下とした。この溶液をジエチルエーテルで抽
出した。この一連のプロセスは次の如くに進行す
るものと考えられる。即ち、まず上記残留物に含
まれるジメチルホルムアミドと生成物(ペルフル
オロカルボン酸)との錯体が上記NaOHの添加
で分解し、次の上記HClの添加でジメチルホルム
アミドとHClとの錯体が生成されて水相に移行す
る。更に、この水相に含まれる生成物は次のエー
テル抽出でエーテル相に移行し、このエーテル相
からエーテルを留去して目的とする生成物が得ら
れる。抽出液は無水硫酸マグネシウムで乾燥した
後、溶媒を留去し、残留物をCCl4を用いて再結
晶した。 この生成物は、融点69〜71℃の白色結晶からな
るC8F17COOHであり、その収率は72%(3.3g)
であつた。この生成物は、下記に示す如く、
19FNMR、IRスペクトル、元素分析により同定
した。 19FNMR〔δ(ppm)、外部標準CF3COOH、
56.45MHz〕: δ4.8(3F、t、J=10.4Hz)、41(2F、m)、44
(10F、m)、49.0(2F、m) IR(neat): νC=01775cm-1 元素分析: 実測値 C23.29%、H0.22% (計算値 C22.77%、H0.27%) 実施例 2 実施例1において、溶媒としてジメチルスルホ
キシド20mlを用い、同条件で反応させた結果、
C8F17COOHを57%の収率で得た。 実施例 3 操作法は実施例1と全く同じであり、4.5gの
C6F13I(10.1mmol)を原料として用いた。但、塩
酸処理後に得られる残留物に、内部標準として
4.7mmolのトリフルオロメチルベンゼンを加え
て算出したC6F13COOHの収率は77%であつた。
これを更に蒸留により精製し、沸点105℃/40mm
HgのC6F13COOHを50%の収率で得た。この分
析データは下記の通りであつた。 19FNMR〔実施例1と同様〕: δ4.5(3F、m)、41.0(2F、m)、44.0(2F、m)
、
45.5(4F、m)、48.8(2F、m) IR(neat): νC=01775cm-1 実施例 4 操作法は実施例1及び3で述べたと同様であ
り、C4F9I3.49g(10mmol)を用いて反応を行
なつた結果、トリフルオロメチルベンゼンを内部
標準としたNMR収率は61%であり、生成物を蒸
留により精製し、沸点が70℃/40mmHgの
C4F9COOHを得た。この分析データは下記の通
りであつた。 19FNMR〔実施例1と同様〕: δ4.5(3F、tt、J=8.5、2.3Hz)、41.3(2F、tq、
J=8.5、1.9Hz)、45.8(2F、m)、48.3(2F、
m) IR(neat): νC=01775cm-1 実施例 5 操作法は実施例1及び3で述べたと同様であ
り、C3F7I5g(7mmol)を用いて反応を行なつ
た結果、トリフルオロメチルベンゼンを内部標準
としたNMR収率は48%であつた。更に蒸留によ
り精製し、沸点65℃/47mmHgの
(CF3)2CFCOOHを収率42%で得た。この生成物
の分析データは下記の通りであつた。 19FNMR〔実施例1と同様〕: δ−2.0(6F、d、J=6.6Hz)、102.5(1F、Sep、
J=6.6Hz) 1HNMR(TMS in CCl4、90MHz): δ11.0(s、−COOH) IR(neat): νC=01760cm-1 実施例 6 実施例1において、C8F17Iの代りにC8H17Brを
5g用い、同様の条件で反応させた結果、2.4g
(収率52%)のC8F17COOHが得られた。 実施例 7 実施例1において、C8C17Iの代りにC4F9Brを
3g用い、同様の条件で反応させた結果、1g
(収率36%)のC4F9COOHが得られた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式: RfX (但、Rfはペルフルオロ又はポリフルオロ脂肪
族基、Xはハロゲンを示す。) で表わされるペルフルオロ又はポリフルオロ脂肪
族ハロゲン化物と二酸化炭素とを、亜鉛の存在下
にて超音波の作用下で反応させ、この反応生成物
を加水分解することによつて、 一般式: RfCOOH (但、Rfは前記したものと同じである。) で表わされるペルフルオロ又はポリフルオロ脂肪
族カルボン酸を生成させることを特徴とするペル
フルオロ又はポリフルオロ脂肪族カルボン酸の製
造方法。 2 Rfが、炭素原子数1〜20の飽和若しくは不
飽和で直鎖の若しくは分枝鎖を有するペルフルオ
ロ又はポリフルオロ脂肪族基である、特許請求の
範囲の第1項に記載した方法。 3 Xが塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子であ
る、特許請求の範囲の第1項又は第2項に記載し
た方法。 4 ペルフルオロ又はポリフルオロ脂肪族ハロゲ
ン化物がペルフルオロ又はポリフルオロアルキル
ヨウ化物である、特許請求の範囲の第2項又は第
3項に記載した方法。 5 非プロトン性極性溶媒を用いで反応を行なわ
せる、特許請求の範囲の第1項〜第4項のいずれ
か1項に記載した方法。 6 亜鉛の使用量をペルフルオロ又はポリフルオ
ロ脂肪族ハロゲン化物に対して1〜3当量とす
る、特許請求の範囲の第1項〜第5項のいずれか
1項に記載した方法。 7 反応を常温、常圧下で行なわせる、特許請求
の範囲の第1項〜第6項のいずれか1項に記載し
た方法。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57233997A JPS59128349A (ja) | 1982-12-31 | 1982-12-31 | ペルフルオロ又はポリフルオロ脂肪族カルボン酸の製造方法 |
| EP83113220A EP0115085B1 (en) | 1982-12-31 | 1983-12-29 | A process for preparing a perfluorinated or polyfluorinated aliphatic carboxylic acid |
| DE8383113220T DE3362633D1 (en) | 1982-12-31 | 1983-12-29 | A process for preparing a perfluorinated or polyfluorinated aliphatic carboxylic acid |
| US06/762,228 US4578222A (en) | 1982-12-31 | 1985-08-05 | Process for preparing a perfluorinated or polyfluorinated aliphatic carboxylic acid |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57233997A JPS59128349A (ja) | 1982-12-31 | 1982-12-31 | ペルフルオロ又はポリフルオロ脂肪族カルボン酸の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59128349A JPS59128349A (ja) | 1984-07-24 |
| JPS6345655B2 true JPS6345655B2 (ja) | 1988-09-12 |
Family
ID=16963928
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57233997A Granted JPS59128349A (ja) | 1982-12-31 | 1982-12-31 | ペルフルオロ又はポリフルオロ脂肪族カルボン酸の製造方法 |
Country Status (4)
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| EP (1) | EP0115085B1 (ja) |
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