JPS644587Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS644587Y2 JPS644587Y2 JP18852083U JP18852083U JPS644587Y2 JP S644587 Y2 JPS644587 Y2 JP S644587Y2 JP 18852083 U JP18852083 U JP 18852083U JP 18852083 U JP18852083 U JP 18852083U JP S644587 Y2 JPS644587 Y2 JP S644587Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brake member
- retainer
- cam portion
- cam
- elastic member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Motor Power Transmission Devices (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
- One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)
- Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(1) 技術分野
本考案は、第1ブレーキ部材の倒れにもとづく
性能、耐久性の低下及び誤動作を防止することが
できるハブ・ロツクに関する。
性能、耐久性の低下及び誤動作を防止することが
できるハブ・ロツクに関する。
(2) 背景技術
ここでハブ・ロツクとはフリーホイールハブク
ラツチを指称し、ハブ・ロツクは2輪と4輪の両
駆動モードを随時切換えることができる随時4輪
駆動車において、前輪と前輪駆動軸とを必要に応
じて切離したり、結合するための装置である。そ
して、ハブ・ロツクは2輪走行時における前輪駆
動軸の空転を防止して、騒音及び燃費面の問題を
解消するものである。
ラツチを指称し、ハブ・ロツクは2輪と4輪の両
駆動モードを随時切換えることができる随時4輪
駆動車において、前輪と前輪駆動軸とを必要に応
じて切離したり、結合するための装置である。そ
して、ハブ・ロツクは2輪走行時における前輪駆
動軸の空転を防止して、騒音及び燃費面の問題を
解消するものである。
本出願人が先に提案したフリーホイールハブク
ラツチ(以下ハブ・ロツクという)として、例え
ば第1図イ,ロより第3図イ,ロに示すものがあ
り、ドライブシヤフト1と内周部でスプライン結
合し外周部にスプライン部及び第1ブレーキ部材
7を直接駆動する爪2aを有するドライブギヤ2
と、ドライブギヤ2と内周部でスプライン結合し
外周部にギヤ部を有して軸方向へ移動自在のスラ
イドギヤ3と、内周部にスライドギヤ3と係合す
るギヤ部を有し外周部をボルト15を介してホイ
ール・ハブ16に固定されたハウジング4と、ス
ライドギヤ3とスプライン結合しスライドギヤ3
の軸方向へ所定の距離に渡つて移動自在のカム5
と、カム5と係合するV型溝状のカム部(第2の
カム部)6aを有しドライブギヤ2の外側に回転
自在に配設されたリテーナ6と、ドライブギヤ2
の爪2aと係合するカム部(第1のカム部)7a
とリテーナ6のV型突起状のカム部(第1のカム
部)6bと係合するカム部(第2のカム部)7b
とを有し、カム5とリテーナ6との係合が解除さ
れたとき第2のカム部7aと係合する爪2aを介
してドライブギヤ2によつて直接駆動され、摩擦
摺動面を有して軸方向へ移動自在の第1ブレーキ
部材7と、第1ブレーキ部材を軽く左方へ付勢す
る弾性部材8と、第1ブレーキ部材7の摩擦摺動
面に摩擦接触する摩擦摺動面を有し固定系スピン
ドル9に回転を抑止されて係合する第2ブレーキ
部材11と、所定のばね力を有してスライドギヤ
3の半径方向外側に同軸状に配設され一端をリテ
ーナ6に着座し他端をばねホルダー12を介して
カム5に着座してカム5を軸方向左方(内方)へ
押圧する第1コイルばね13と、第1コイルばね
13の内側に同軸状に配設され第1コイルばね1
3より小さなばね力を有してスライドギヤ3を軸
方向右方へ押圧する第2コイルばね14より構成
されている。
ラツチ(以下ハブ・ロツクという)として、例え
ば第1図イ,ロより第3図イ,ロに示すものがあ
り、ドライブシヤフト1と内周部でスプライン結
合し外周部にスプライン部及び第1ブレーキ部材
7を直接駆動する爪2aを有するドライブギヤ2
と、ドライブギヤ2と内周部でスプライン結合し
外周部にギヤ部を有して軸方向へ移動自在のスラ
イドギヤ3と、内周部にスライドギヤ3と係合す
るギヤ部を有し外周部をボルト15を介してホイ
ール・ハブ16に固定されたハウジング4と、ス
ライドギヤ3とスプライン結合しスライドギヤ3
の軸方向へ所定の距離に渡つて移動自在のカム5
と、カム5と係合するV型溝状のカム部(第2の
カム部)6aを有しドライブギヤ2の外側に回転
自在に配設されたリテーナ6と、ドライブギヤ2
の爪2aと係合するカム部(第1のカム部)7a
とリテーナ6のV型突起状のカム部(第1のカム
部)6bと係合するカム部(第2のカム部)7b
とを有し、カム5とリテーナ6との係合が解除さ
れたとき第2のカム部7aと係合する爪2aを介
してドライブギヤ2によつて直接駆動され、摩擦
摺動面を有して軸方向へ移動自在の第1ブレーキ
部材7と、第1ブレーキ部材を軽く左方へ付勢す
る弾性部材8と、第1ブレーキ部材7の摩擦摺動
面に摩擦接触する摩擦摺動面を有し固定系スピン
ドル9に回転を抑止されて係合する第2ブレーキ
部材11と、所定のばね力を有してスライドギヤ
3の半径方向外側に同軸状に配設され一端をリテ
ーナ6に着座し他端をばねホルダー12を介して
カム5に着座してカム5を軸方向左方(内方)へ
押圧する第1コイルばね13と、第1コイルばね
13の内側に同軸状に配設され第1コイルばね1
3より小さなばね力を有してスライドギヤ3を軸
方向右方へ押圧する第2コイルばね14より構成
されている。
以上の構成において、第1図イ及び第2図イ,
ロに示す2輪駆動(以下「2WD」という)から
第1図ロ及び第3図イ,ロに示す4輪駆動(以下
「4WD」という)に切換えたいときは、運転席に
設けたシフト・レバーを操作して2WDから4WD
に切り換えると、ドライブシヤフト1が回転し始
める。するとドライブシヤフト1とスプライン結
合されているドライブギヤ2が回転し、ドライブ
ギヤ2とスプライン結合されているスライドギヤ
3もカム5を伴つて一緒に回転する。ここでカム
5は突起を有してリテーナ6の第2のカム部6a
に嵌入しているためリテーナ6に回転力が働き、
この回転力により、リテーナ6の軸方向左方のV
型突起状の第1のカム部6bと、これと係合する
第1ブレーキ部材7のV型溝状のカム部7bとを
介して第1ブレーキ部材7にも回転力が働く。と
ころが第1ブレーキ部材7は、その摩擦摺動面が
スピンドル9により回転的に固定された第2ブレ
ーキ部材11の摩擦摺動面と弾性体8により軽く
接触しているため、第1のカム部6bと第2のカ
ム部7bのくさび作用により第1ブレーキ部材7
が軸方向の左方へ押圧されて第2ブレーキ部材1
1を押圧する。これにより第1ブレーキ部材7と
第2ブレーキ部材11との摩擦接触で生じる制動
力により、第1ブレーキ部材7さらにはリテーナ
6が制動されて回転が抑制され、カム5とリテー
ナ6との間に相対的な回転が生じて軸方向のスラ
スト力が発生し、カム5と第1コイルばね13を
圧縮しながら第1図ロ及び第3図ロに示す位置ま
で軸方向右方へ移動し、これに伴つて第2コイル
ばね14を介してスライドギヤ3が軸方向右方へ
移動してハウジング4のギヤと噛み合い、これに
よりドライブシヤフト1とハウジング4とが結合
して4WDが得られる。このとき第3図ロに示す
ようにカム5の突起はリテーナ6の第2のカム部
6aから軸方向右方へ飛び出るため、リテーナ6
を回転させる力は消滅し、そしてドライブシヤフ
ト1と第1ブレーキ部材7は相対的に回転し、ド
ライブギヤ2の爪2aが第1ブレーキ部材7の第
1のカム部7aに係合するため(第3図イ参照)、
第1ブレーキ部材7はドライブシヤフト1から爪
2a、第1のカム部7aを介して直接駆動され、
リテーナ6と第1ブレーキ部材7との係合カム部
で生じたスラスト力は解除される。
ロに示す2輪駆動(以下「2WD」という)から
第1図ロ及び第3図イ,ロに示す4輪駆動(以下
「4WD」という)に切換えたいときは、運転席に
設けたシフト・レバーを操作して2WDから4WD
に切り換えると、ドライブシヤフト1が回転し始
める。するとドライブシヤフト1とスプライン結
合されているドライブギヤ2が回転し、ドライブ
ギヤ2とスプライン結合されているスライドギヤ
3もカム5を伴つて一緒に回転する。ここでカム
5は突起を有してリテーナ6の第2のカム部6a
に嵌入しているためリテーナ6に回転力が働き、
この回転力により、リテーナ6の軸方向左方のV
型突起状の第1のカム部6bと、これと係合する
第1ブレーキ部材7のV型溝状のカム部7bとを
介して第1ブレーキ部材7にも回転力が働く。と
ころが第1ブレーキ部材7は、その摩擦摺動面が
スピンドル9により回転的に固定された第2ブレ
ーキ部材11の摩擦摺動面と弾性体8により軽く
接触しているため、第1のカム部6bと第2のカ
ム部7bのくさび作用により第1ブレーキ部材7
が軸方向の左方へ押圧されて第2ブレーキ部材1
1を押圧する。これにより第1ブレーキ部材7と
第2ブレーキ部材11との摩擦接触で生じる制動
力により、第1ブレーキ部材7さらにはリテーナ
6が制動されて回転が抑制され、カム5とリテー
ナ6との間に相対的な回転が生じて軸方向のスラ
スト力が発生し、カム5と第1コイルばね13を
圧縮しながら第1図ロ及び第3図ロに示す位置ま
で軸方向右方へ移動し、これに伴つて第2コイル
ばね14を介してスライドギヤ3が軸方向右方へ
移動してハウジング4のギヤと噛み合い、これに
よりドライブシヤフト1とハウジング4とが結合
して4WDが得られる。このとき第3図ロに示す
ようにカム5の突起はリテーナ6の第2のカム部
6aから軸方向右方へ飛び出るため、リテーナ6
を回転させる力は消滅し、そしてドライブシヤフ
ト1と第1ブレーキ部材7は相対的に回転し、ド
ライブギヤ2の爪2aが第1ブレーキ部材7の第
1のカム部7aに係合するため(第3図イ参照)、
第1ブレーキ部材7はドライブシヤフト1から爪
2a、第1のカム部7aを介して直接駆動され、
リテーナ6と第1ブレーキ部材7との係合カム部
で生じたスラスト力は解除される。
また、弾性部材8は第1ブレーキ部材7とドラ
イブシヤフト1との間に相対的な回転力が生じた
とき、第1ブレーキ部材7を軸方向内方へ付勢し
ていることにより、第2ブレーキ部材11との間
に軽微な予備制動力を生じさせ該予備制動力にも
とづいて第1ブレーキ部材7とリテーナ6との間
のカム部で発生する前記軸方向内方へのスラスト
力を増大させ、当該増大したスラスト力にもとづ
いて、第1ブレーキ部材7と第2ブレーキ部材1
1との間に十分な制動力を発生させることができ
る。
イブシヤフト1との間に相対的な回転力が生じた
とき、第1ブレーキ部材7を軸方向内方へ付勢し
ていることにより、第2ブレーキ部材11との間
に軽微な予備制動力を生じさせ該予備制動力にも
とづいて第1ブレーキ部材7とリテーナ6との間
のカム部で発生する前記軸方向内方へのスラスト
力を増大させ、当該増大したスラスト力にもとづ
いて、第1ブレーキ部材7と第2ブレーキ部材1
1との間に十分な制動力を発生させることができ
る。
また、4WDから2WDにしたときには、シフ
ト・レバーを4WDから2WDに切り換えて、車を
今まで走つた方向と逆方向にわずかに移動させる
と、第1ブレーキ部材7のカム部7aとドライブ
ギヤ2の爪2aが離れ、第1ブレーキ部材7への
入力は前述のようにV型溝状カム部7bからだけ
となるから、第1と第2ブレーキ部材7,11は
回転を抑止される。車両の移動により車軸が回転
し、ハウジング4によりスライドギヤ3とドライ
ブシヤフト1が回転されるがリテーナ6は第1と
第2ブレーキ部材7,11により固定されるた
め、リテーナ6はカム5と相対的に回転し、第1
コイルばね13の作用によりカム5のV型突起は
リテーナ6のカム部6aに落ち込む。このためス
ライドギヤ3は第1図イ及び第2図ロに示す位置
まで左方向に移動する。その結果、ハウジング4
とスライドギヤ3との結合が解除されてドライブ
シヤフト1の回転が止まり2WDが得られる。し
かし、従来のハブ・ロツクにあつては、弾性部材
8の軸方向収納スペースが狭いため巻回数が極端
に少なくなり、巻回数が少ない結果として弾性部
材8の押圧力が不均一となる。弾性部材8は常時
第1ブレーキ部材7と接触してこれを軸方向内方
へ常時付勢する構成であるため、巻回数が少ない
ことにもとづいて、第1ブレーキ部材7に対する
荷重点が偏つた状態(第1ブレーキ部材7が倒れ
を起こした状態)で、これを第2ブレーキ部材1
1に押付ける恐れがある(第4図イ,ロ参照)。
とくに、第1ブレーキ部材7は内周面上の対称位
置に一対のカム部7aを有しているため、一対の
カム7aを結ぶ直線(倒れ軸)を中心として倒れ
を生ずることが多い。このように第1ブレーキ部
材7が第1ブレーキ部材7自体の自動調心能力の
限界を越えた倒れを起こすと、両ブレーキ部材
7,11の摩擦摺動面同志が適正に接触できなく
なるため、該摺動部に局部摩耗を起こして適正な
制動力の発生を阻害し、作動不良や性能・耐久性
低下の原因となつていた。
ト・レバーを4WDから2WDに切り換えて、車を
今まで走つた方向と逆方向にわずかに移動させる
と、第1ブレーキ部材7のカム部7aとドライブ
ギヤ2の爪2aが離れ、第1ブレーキ部材7への
入力は前述のようにV型溝状カム部7bからだけ
となるから、第1と第2ブレーキ部材7,11は
回転を抑止される。車両の移動により車軸が回転
し、ハウジング4によりスライドギヤ3とドライ
ブシヤフト1が回転されるがリテーナ6は第1と
第2ブレーキ部材7,11により固定されるた
め、リテーナ6はカム5と相対的に回転し、第1
コイルばね13の作用によりカム5のV型突起は
リテーナ6のカム部6aに落ち込む。このためス
ライドギヤ3は第1図イ及び第2図ロに示す位置
まで左方向に移動する。その結果、ハウジング4
とスライドギヤ3との結合が解除されてドライブ
シヤフト1の回転が止まり2WDが得られる。し
かし、従来のハブ・ロツクにあつては、弾性部材
8の軸方向収納スペースが狭いため巻回数が極端
に少なくなり、巻回数が少ない結果として弾性部
材8の押圧力が不均一となる。弾性部材8は常時
第1ブレーキ部材7と接触してこれを軸方向内方
へ常時付勢する構成であるため、巻回数が少ない
ことにもとづいて、第1ブレーキ部材7に対する
荷重点が偏つた状態(第1ブレーキ部材7が倒れ
を起こした状態)で、これを第2ブレーキ部材1
1に押付ける恐れがある(第4図イ,ロ参照)。
とくに、第1ブレーキ部材7は内周面上の対称位
置に一対のカム部7aを有しているため、一対の
カム7aを結ぶ直線(倒れ軸)を中心として倒れ
を生ずることが多い。このように第1ブレーキ部
材7が第1ブレーキ部材7自体の自動調心能力の
限界を越えた倒れを起こすと、両ブレーキ部材
7,11の摩擦摺動面同志が適正に接触できなく
なるため、該摺動部に局部摩耗を起こして適正な
制動力の発生を阻害し、作動不良や性能・耐久性
低下の原因となつていた。
(3) 考案の目的および効果
本考案は上記に鑑みてなされたものであり、第
1ブレーキ部材が弾性部材の押圧力の不均一にも
とづいて倒れを起こして第2ブレーキ部材との間
の適正な制動力の発生を阻害することを防止する
ため、リテーナの軸方向内方に突出したカム部上
に溝、突起等からなる弾性部材係止段部を形成
し、該係止段部によつて弾性部材の軸方向内側端
部を係止することによつて弾性部材の軸方向への
拡開量を制限し、もつて第1ブレーキ部材の倒れ
を補正するようにしたハブ・ロツクを提供するも
のである。
1ブレーキ部材が弾性部材の押圧力の不均一にも
とづいて倒れを起こして第2ブレーキ部材との間
の適正な制動力の発生を阻害することを防止する
ため、リテーナの軸方向内方に突出したカム部上
に溝、突起等からなる弾性部材係止段部を形成
し、該係止段部によつて弾性部材の軸方向内側端
部を係止することによつて弾性部材の軸方向への
拡開量を制限し、もつて第1ブレーキ部材の倒れ
を補正するようにしたハブ・ロツクを提供するも
のである。
(4) 実施例
以下、本考案のハブ・ロツクについて説明する
(なお、第1図イ,ロ乃至第3図イ,ロを併せて
参照する)。
(なお、第1図イ,ロ乃至第3図イ,ロを併せて
参照する)。
第5図イ,ロ乃至第7図は本考案のハブ・ロツ
クの一実施例を示し、第1図イ,ロ乃至第3図
イ,ロと同一部分は同一符号で示し、重複した説
明は省略するが、リテーナ6の第1のカム部6b
の外周面に溝(弾性部材係止段部)17が形成さ
れていて、該溝17の軸方向内側(第1ブレーキ
側)縁部に弾性部材8の一端が係止されている点
において第1図イ,ロ乃至第3図イ,ロと相違し
ている。なお、溝17を形成する代わりに突起状
の係止段部を突出成形し、該係止段部によつて弾
性部材の一端を係止してもよい。
クの一実施例を示し、第1図イ,ロ乃至第3図
イ,ロと同一部分は同一符号で示し、重複した説
明は省略するが、リテーナ6の第1のカム部6b
の外周面に溝(弾性部材係止段部)17が形成さ
れていて、該溝17の軸方向内側(第1ブレーキ
側)縁部に弾性部材8の一端が係止されている点
において第1図イ,ロ乃至第3図イ,ロと相違し
ている。なお、溝17を形成する代わりに突起状
の係止段部を突出成形し、該係止段部によつて弾
性部材の一端を係止してもよい。
以上の構成において、リテーナの第1のカム部
6bと第1ブレーキ部材の第2のカム部7bとの
係合部に軸方向内方へのスラスト力が生じていな
いとき、例えば2WD走行時および4WD走行時に
おいては、第1ブレーキ部材7は第5図イ,ロに
示すように軸方向外方寄りに位置しており、また
前記軸方向内方へのスラスト力が発生していると
き、例えば2WDから4WDへの切換え時において
は、第1ブレーキ部材7は第6図イ,ロに示すよ
うにリテーナの第1のカム部6bによつて第2ブ
レーキ部材11に押付けられる。弾性部材8の押
圧力が均一である場合は、第1ブレーキ部材7は
倒れを起こすことなく、第2ブレーキ部材11の
摩擦摺動面と適正に接触する。また、第7図に示
すように弾性部材8と第1ブレーキ部材7との係
合面における弾性部材8の押圧力の不均一に基づ
いて2WDから4WDへの切換時に第1ブレーキ部
材が倒れた状態で軸方向内側へ押圧されることが
あつたとしても、第2ブレーキ部材11と完全に
係合する前に姿勢の補正が行われるため、適正な
制動力の発生に支障はない。
6bと第1ブレーキ部材の第2のカム部7bとの
係合部に軸方向内方へのスラスト力が生じていな
いとき、例えば2WD走行時および4WD走行時に
おいては、第1ブレーキ部材7は第5図イ,ロに
示すように軸方向外方寄りに位置しており、また
前記軸方向内方へのスラスト力が発生していると
き、例えば2WDから4WDへの切換え時において
は、第1ブレーキ部材7は第6図イ,ロに示すよ
うにリテーナの第1のカム部6bによつて第2ブ
レーキ部材11に押付けられる。弾性部材8の押
圧力が均一である場合は、第1ブレーキ部材7は
倒れを起こすことなく、第2ブレーキ部材11の
摩擦摺動面と適正に接触する。また、第7図に示
すように弾性部材8と第1ブレーキ部材7との係
合面における弾性部材8の押圧力の不均一に基づ
いて2WDから4WDへの切換時に第1ブレーキ部
材が倒れた状態で軸方向内側へ押圧されることが
あつたとしても、第2ブレーキ部材11と完全に
係合する前に姿勢の補正が行われるため、適正な
制動力の発生に支障はない。
これを詳説すると、例えば第1ブレーキ部材7
が第7図の実線で示すような倒れ(軸方向外方へ
の倒れ)を起こした状態で、カム部6bによつて
軸方向内方へ押圧された場合、第1ブレーキ部材
7の下側部(軸方向内方へ突出している部分)に
対応する弾性部材8の下側部はすでに拡開状態に
あつて弾発力が小さくなつているため第1ブレー
キ部材7の下側部を強く押圧することがないのに
対して、第1ブレーキ部材7の上側部(軸方向外
方へ突出している部分)に対応する弾性部材8の
上側部は圧縮状態にあつて弾発力が増大している
ため、第1ブレーキ部材7の上側部を強く軸方向
内方へ押圧する。弾性部材8の下側部は弾発力が
小さいばかりでなく、溝17の軸方向内側縁部
(または係止用突起部)を越えて第1ブレーキ部
材7の下側部を軸方向内方へ押圧することがない
ため、第1ブレーキ部材7の下側部の軸方向内方
への変位量はゼロまたはわずかである。これに対
して弾性部材8の上側部は弾発力が大となつてい
るため、第1ブレーキ部材7の下側部が停止状態
にある間に、第1ブレーキ部材7の上側部を押圧
し、点線で示す直立位置まで変位させてその姿勢
を補正する。このため、第2ブレーキ部材11と
係合する時点では、第1ブレーキ部材7は常に適
正な姿勢を保持することができるので、適正な制
動力を得ることができる。また、溝17(または
係止段部)より軸方向内側の位置には弾性部材8
の押圧力が及ばないため、第1ブレーキ部材7の
組付け時に弾性部材8によつて押圧されてドライ
ブギヤ2から脱落することもない。
が第7図の実線で示すような倒れ(軸方向外方へ
の倒れ)を起こした状態で、カム部6bによつて
軸方向内方へ押圧された場合、第1ブレーキ部材
7の下側部(軸方向内方へ突出している部分)に
対応する弾性部材8の下側部はすでに拡開状態に
あつて弾発力が小さくなつているため第1ブレー
キ部材7の下側部を強く押圧することがないのに
対して、第1ブレーキ部材7の上側部(軸方向外
方へ突出している部分)に対応する弾性部材8の
上側部は圧縮状態にあつて弾発力が増大している
ため、第1ブレーキ部材7の上側部を強く軸方向
内方へ押圧する。弾性部材8の下側部は弾発力が
小さいばかりでなく、溝17の軸方向内側縁部
(または係止用突起部)を越えて第1ブレーキ部
材7の下側部を軸方向内方へ押圧することがない
ため、第1ブレーキ部材7の下側部の軸方向内方
への変位量はゼロまたはわずかである。これに対
して弾性部材8の上側部は弾発力が大となつてい
るため、第1ブレーキ部材7の下側部が停止状態
にある間に、第1ブレーキ部材7の上側部を押圧
し、点線で示す直立位置まで変位させてその姿勢
を補正する。このため、第2ブレーキ部材11と
係合する時点では、第1ブレーキ部材7は常に適
正な姿勢を保持することができるので、適正な制
動力を得ることができる。また、溝17(または
係止段部)より軸方向内側の位置には弾性部材8
の押圧力が及ばないため、第1ブレーキ部材7の
組付け時に弾性部材8によつて押圧されてドライ
ブギヤ2から脱落することもない。
次に第1ブレーキ部材7の倒れ量(軸方向変位
量)δと弾性部材8の加圧力Pとの関係を第8図
イにもとづいて説明する。X軸は第1ブレーキ部
材7の倒れにもとづく軸方向変位量を表し、Y軸
は弾性部材8よつて第1ブレーキ部材7を第2ブ
レーキ部材11に押し付ける力を表わす。直線Z
は係止段部17の軸方向位置を示すと同時に弾性
部材8の軸方向内方への拡開量の限界を表す。
A1,A2はそれぞれ弾性部材8の作用点を示し、
A1は軸方向最外方位置における作用点、A2は軸
方向最内方位置における作用点を表す。A1に働
く加圧力をP1,A2に働く加圧力をP2とし、第1
ブレーキ部材に作用する補正力をP0とすると、
P0=P1−P2となる。第8図の状態(A2が係止段
部位置Zより内方(左方))にあるとき、P2はゼ
ロであるからP0=P1となり、A1に働く加圧力が
強い補正力となつて第1ブレーキ部材7を直立状
態に補正する。従来例においては、加圧力P2は
X,Yの原点0から直線状に変化しているのに対
して、本考案においては加圧力P2は原点0から
段部の位置ZまではゼロであるがA1が段部の位
置Zに達すると同時に一定値となり、さらにA1
が外方(右方)へ変位するのに応じて前記従来例
と同一の線上を変化する。
量)δと弾性部材8の加圧力Pとの関係を第8図
イにもとづいて説明する。X軸は第1ブレーキ部
材7の倒れにもとづく軸方向変位量を表し、Y軸
は弾性部材8よつて第1ブレーキ部材7を第2ブ
レーキ部材11に押し付ける力を表わす。直線Z
は係止段部17の軸方向位置を示すと同時に弾性
部材8の軸方向内方への拡開量の限界を表す。
A1,A2はそれぞれ弾性部材8の作用点を示し、
A1は軸方向最外方位置における作用点、A2は軸
方向最内方位置における作用点を表す。A1に働
く加圧力をP1,A2に働く加圧力をP2とし、第1
ブレーキ部材に作用する補正力をP0とすると、
P0=P1−P2となる。第8図の状態(A2が係止段
部位置Zより内方(左方))にあるとき、P2はゼ
ロであるからP0=P1となり、A1に働く加圧力が
強い補正力となつて第1ブレーキ部材7を直立状
態に補正する。従来例においては、加圧力P2は
X,Yの原点0から直線状に変化しているのに対
して、本考案においては加圧力P2は原点0から
段部の位置ZまではゼロであるがA1が段部の位
置Zに達すると同時に一定値となり、さらにA1
が外方(右方)へ変位するのに応じて前記従来例
と同一の線上を変化する。
第8図ロは、第8図イの場合における補正力
P0の変化を示し、実線は本考案、点線は従来例
における補正力の変化状態を示す。
P0の変化を示し、実線は本考案、点線は従来例
における補正力の変化状態を示す。
(5) 考案の効果
以上説明したとおり、本考案のハブ・ロツクに
よれば、リテーナの軸方向内方に突出したカム部
上に溝、突起等からなる弾性部材係止段部を形成
し該係止段部によつて弾性部材の軸方向内側端部
を係止することによつて弾性部材の軸方向内方へ
の拡開量を制限し、もつて第1ブレーキ部材の倒
れを補正するようにしたため、第1ブレーキ部材
が弾性部材の押圧力の不均一にもとづいて倒れを
起こして第2ブレーキ部材との間の適正な制動力
の発生を阻害することを防止することができる。
よれば、リテーナの軸方向内方に突出したカム部
上に溝、突起等からなる弾性部材係止段部を形成
し該係止段部によつて弾性部材の軸方向内側端部
を係止することによつて弾性部材の軸方向内方へ
の拡開量を制限し、もつて第1ブレーキ部材の倒
れを補正するようにしたため、第1ブレーキ部材
が弾性部材の押圧力の不均一にもとづいて倒れを
起こして第2ブレーキ部材との間の適正な制動力
の発生を阻害することを防止することができる。
第1図イ及びロは従来のハブ・ロツクの二輪駆
動時及び四輪駆動時の断面図、第2図イ及びロは
第1図イの−断面図及び各部材の係合状態の
説明図、第3図イ及びロは第1図ロの−断面
図及び各部材の係合状態の説明図、第4図イ及び
ロはドライブギヤにカシメ部を形成した従来例の
説明図及び第1ブレーキ部材の倒れ時の説明図、
第5図イ,ロ及び第6図イ,ロは本考案のハブ・
ロツクの一実施例を示し、第5図イ及びロは二輪
駆動時における各部材の係合状態の説明図及び一
部拡大説明図、第6図イ及びロは四輪駆動時にお
ける各部材の係合状態の説明図及び一部拡大説明
図、第7図は第1ブレーキ部材の姿勢が補正され
る状態の説明図、第8図イは第1ブレーキ部材の
倒れ量と弾性部材の加圧力との関係を示すグラ
フ、第8図ロは、倒れ量と補正力の関係を示すグ
ラフ。 符号の説明、1……ドライブシヤフト、2……
ドライブギヤ、2a……爪、3……スライドギ
ヤ、4……ハウジング、5……カム、6……リテ
ーナ、6a,6b……カム部、6c……リテーナ
端面、6d……係止凹部、6e……係止凸部、7
……第1ブレーキ部材、7a,7b……カム部、
8……弾性部材、9……固定系スピンドル、10
……ナツト、11……第2ブレーキ部材、13,
14……ばね、15……ボルト、16……ホイー
ルハブ、17……弾性部材係止部。
動時及び四輪駆動時の断面図、第2図イ及びロは
第1図イの−断面図及び各部材の係合状態の
説明図、第3図イ及びロは第1図ロの−断面
図及び各部材の係合状態の説明図、第4図イ及び
ロはドライブギヤにカシメ部を形成した従来例の
説明図及び第1ブレーキ部材の倒れ時の説明図、
第5図イ,ロ及び第6図イ,ロは本考案のハブ・
ロツクの一実施例を示し、第5図イ及びロは二輪
駆動時における各部材の係合状態の説明図及び一
部拡大説明図、第6図イ及びロは四輪駆動時にお
ける各部材の係合状態の説明図及び一部拡大説明
図、第7図は第1ブレーキ部材の姿勢が補正され
る状態の説明図、第8図イは第1ブレーキ部材の
倒れ量と弾性部材の加圧力との関係を示すグラ
フ、第8図ロは、倒れ量と補正力の関係を示すグ
ラフ。 符号の説明、1……ドライブシヤフト、2……
ドライブギヤ、2a……爪、3……スライドギ
ヤ、4……ハウジング、5……カム、6……リテ
ーナ、6a,6b……カム部、6c……リテーナ
端面、6d……係止凹部、6e……係止凸部、7
……第1ブレーキ部材、7a,7b……カム部、
8……弾性部材、9……固定系スピンドル、10
……ナツト、11……第2ブレーキ部材、13,
14……ばね、15……ボルト、16……ホイー
ルハブ、17……弾性部材係止部。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 ホイールハブにボルトで固定され内周部にギヤ
部を有したハウジングと、ドライブシヤフトが駆
動したとき前記ハウジングのギヤ部とのクラツチ
結合を解く方向に付勢するばね機構に抗して前記
ハウジングのギヤ部とクラツチ結合するスライド
ギヤと、リテーナの第1のカム部と係合して該第
1のカム部との間に軸方向内方へのスラスト力を
発生するカム部を有するとともに、該スラスト力
に基づき制動力を発生する摩擦摺動部を有した第
1ブレーキ部材と、該第1ブレーキ部材と該摺動
部で係合し、内周部分でスピンドルに回転的に固
定された第2ブレーキ部材と、前記スライドギヤ
の外周部でスプライン結合され、前記ばね機構に
抗して軸方向に移動可能に配設されたカムと、該
カムと係合する第2のカム部と前記第1ブレーキ
部材のカム部と係合する第1のカム部を有したリ
テーナと、該リテーナと前記第1ブレーキ部材と
の間に配設されており、該第1ブレーキ部材を前
記第2ブレーキ部材に押圧する弾性部材を有した
ハブ・ロツクにおいて、 前記リテーナの第1のカム部の外周部には弾性
部材係止段部が形成され、前記弾性部材は該係止
段部と前記リテーナの一方の端面との間に張設さ
れていることを特徴とするハブ・ロツク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18852083U JPS6098524U (ja) | 1983-12-06 | 1983-12-06 | ハブ・ロツク |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18852083U JPS6098524U (ja) | 1983-12-06 | 1983-12-06 | ハブ・ロツク |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6098524U JPS6098524U (ja) | 1985-07-05 |
| JPS644587Y2 true JPS644587Y2 (ja) | 1989-02-06 |
Family
ID=30406675
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18852083U Granted JPS6098524U (ja) | 1983-12-06 | 1983-12-06 | ハブ・ロツク |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6098524U (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7981184B2 (en) * | 2007-03-16 | 2011-07-19 | 3M Innovative Properties Company | Fluid filter |
-
1983
- 1983-12-06 JP JP18852083U patent/JPS6098524U/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6098524U (ja) | 1985-07-05 |
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