JP2000227761A - ラベル用複合フィルム - Google Patents

ラベル用複合フィルム

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JP2000227761A JP11028899A JP2889999A JP2000227761A JP 2000227761 A JP2000227761 A JP 2000227761A JP 11028899 A JP11028899 A JP 11028899A JP 2889999 A JP2889999 A JP 2889999A JP 2000227761 A JP2000227761 A JP 2000227761A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリ塩化ビニルの代替品となるプラスチック
フィルムを用いる場合でも、高い耐候性を有するラベル
が形成でき、しかも用済み後にラベルがきれいに剥離で
きるラベル用複合フィルムを提供する。 【解決手段】 接着樹脂層を介して接着された複数のプ
ラスチックフィルム層を有するラベル用複合フィルムに
おいて、前記プラスチックフィルム層の少なくとも一方
の接着側面に無機材料蒸着層を形成したことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のプラスチッ
クフィルム層を有するラベル用複合フィルムに関し、被
接着材の表面に貼付されて使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題に対する意識の高まりが
世界的な広がりを見せている。中でも、焼却時のダイオ
キシン排出に対する危機感は深刻で、これを回避するた
めの脱塩素系素材、特にポリ塩化ビニル(PVC)代替
品の開発と安定した供給が大きな課題である。
【0003】一方、特に屋外に使用されるラベルには耐
候性が要求され、使用中はきれいに見え、用済み後の廃
棄については被接着材の表面からきれいに剥離出来る事
が要求される。そして、従来のポリ塩化ビニルフィルム
を使用したラベルでは、屋内外で長期間にわたって紫外
線、太陽光、蛍光灯等に曝されても、内容物の外観等を
著しく損なわない様に、紫外線吸収剤を粘着材に混合す
る等して対応してきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような粘
着材をポリエチレン、ポリプロピレン、PET等の透明
な基材を用いると、屋内外で長期間にわたって紫外線、
太陽光、蛍光灯等に曝された場合、ラベル等を被接着材
の表面に貼付けた後、長期間暴露された場合には、被接
着材に貼り付けたラベルが剥がれるなど、経時的に粘接
着力が低下するという欠点を有していた。又、ポリ塩化
ビニルフィルムに比較してポリエチレン、ポリプロピレ
ン、PET等のフィルムは、紫外線による劣化が起きや
すく、ラベルを被接着材より剥離する時にラベル基材の
破壊が起こって、きれいに剥離できず、ラベルの刷新作
業に支障を来している。
【0005】そこで、本発明の目的は、上記の問題点に
鑑み、ポリ塩化ビニルの代替品となるプラスチックフィ
ルムを用いる場合でも、高い耐候性を有するラベルが形
成でき、しかも用済み後にラベルがきれいに剥離できる
ラベル用複合フィルムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく、紫外線の透過を抑制する材料やフィルム
の積層構造について鋭意研究したところ、複数のプラス
チックフィルム層の少なくとも一方の接着側面に無機材
料蒸着層を形成することにより、上記目的が達成できる
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明のラベル用複合フィルムは、
接着樹脂層を介して接着された複数のプラスチックフィ
ルム層を有するラベル用複合フィルムにおいて、前記プ
ラスチックフィルム層の少なくとも一方の接着側面に無
機材料蒸着層を形成したことを特徴とする。
【0008】本発明によると、実施例の結果が示すよう
に、ポリ塩化ビニルの代替品となるプラスチックフィル
ムを用いる場合でも、高い耐候性を有するラベルが形成
でき、しかも用済み後にラベルがきれいに剥離できるラ
ベル用複合フィルムを提供する。つまり、プラスチック
フィルム層の接着側面に無機材料蒸着層を形成したこと
により、基材フィルムや粘着層の耐久性が向上し、粘着
性が長期間維持できると共に、ラベルを使用後に被接着
材より剥離する際に、ラベル基材が破壊されて被接着材
表面に残らないようにすることができる。
【0009】このような複合フィルムの積層構造として
は、後述の如き種々の形態が挙げられるが、易接着樹脂
層(A)、プラスチックフィルム層(B)、無機材料蒸
着層(C)、接着樹脂層(D)、及びプラスチックフィ
ルム層(E)をこの順に積層したものが好ましい。この
積層形態により、上記の効果が好適に得られ、更に被接
着材の表面に接着等し易くなる。
【0010】また、前記プラスチックフィルム層として
は、後述のように種々の材料が使用可能であるが、前記
プラスチックフィルム層が、いずれも塩素系成分を含ま
ないものであることが好ましい。この構成により、ポリ
塩化ビニルの代替品として好適に使用できる。
【0011】また、前記易接着樹脂層(A)が、帯電防
止剤を含有すると共に、樹脂成分として、共重合ポリエ
ステル樹脂、及び/又はブロック型イソシアネート基を
有する架橋成分を含有し、かつその表面と水との接触角
が45度以上であることが好ましい。この構成により、
ラベル用複合フィルムが帯電しにくくなると共に、透明
で、特にポリエステル系基材フィルムとの接着性を高め
ることができる。
【0012】その際、前記帯電防止剤がカチオン系帯電
防止剤であることが好ましく、特に、前記カチオン系帯
電防止剤が、第4級アンモニウムカチオンのエトサルフ
ェート塩であることが好ましい。この構成により、帯電
防止能に優れ、樹脂への分散性も良好になる。
【0013】前記プラスチックフィルム層(B)及び/
又は前記プラスチックフィルム層(E)が、ポリエステ
ル系フィルムであることが好ましい。ポリエステル系フ
ィルムは、ラベルのフィルム基材として、適切な強度、
耐久性、透明性等を有するためである。
【0014】その際、特に前記ポリエステル系フィルム
が、ポリエステルと該ポリエステルに対して非相溶の熱
可塑性樹脂を1種以上含み、少なくとも1軸方向に延伸
される事により内部に微細な空隙を有してなり、該ポリ
エステル系フィルムの見掛け比重が0.8〜1.3であ
ることが好ましい。
【0015】また、前記無機材料蒸着層(C)が、金属
よりなることが好ましい。この構成により、優れたUV
遮蔽性を付与することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、ラベル用複合フィルムの全体構造を述べた後、各層
について順に説明する。
【0017】本発明のラベル用複合フィルムは、接着樹
脂層を介して接着された複数のプラスチックフィルム層
を有するものであるが、2層のプラスチックフィルム層
の間に接着樹脂層が介在する構造を有するものであれ
ば、更にプラスチックフィルム層を積層したり、他の種
類の層を2層の外側に積層し又は中間に介在させた積層
構造であってもよい。また、2層のプラスチックフィル
ム層の少なくとも一方の接着側面に無機材料蒸着層を形
成していればよく、両方のプラスチックフィルム層の接
着側面に無機材料蒸着層を形成したり、或いは非接着側
面にも更に無機材料蒸着層を形成した積層構造であって
もよい。
【0018】本発明の易接着樹脂層(A)としては、プ
ラスチックフィルム層(B)の接着性を向上できるもの
であれば、いずれの樹脂材料等を使用してもよい。但
し、前述の理由より、易接着樹脂層(A)が帯電防止剤
を含有すると共に、樹脂成分として、共重合ポリエステ
ル樹脂、及び/又はブロック型イソシアネート基を有す
る架橋成分を含有するものが好ましい。その際、易接着
樹脂層(A)中の帯電防止剤の添加量は、1重量%〜2
0重量%が好ましく、更に好ましくは5重量%〜10重
量%の範囲である。帯電防止剤の割合が1重量%未満で
は帯電防止性が十分得られず、帯電防止剤の割合が20
重量%を超えるとオフセット印刷性が悪くなり、又、塗
布液の調合性、経時安定性を低下させる傾向がある。帯
電防止剤としては、カチオン系帯電防止剤が好ましく、
特に、第4級アンモニウムカチオンのエトサルフェート
塩が好ましい。
【0019】上記の共重合ポリエステル樹脂としては、
水溶性あるいは、水分散性でスルホン酸基又はその塩等
を有するものが好ましい。また、上記のブロック型イソ
シアネート基を有する架橋成分としては、例えば末端イ
ソシアネート基を親水性基で封鎖した、熱反応型水溶性
ウレタン樹脂が好ましい。
【0020】プラスチックフィルム層(B)の表面に、
易接着樹脂層(A)を形成するには、帯電防止剤、共重
合ポリエステル樹脂、ブロック型イソシアネート基を含
有する架橋成分、必要により溶剤などを予め所定量混合
して樹脂組成物を調整し、グラビアコータ、リバースキ
スコータ、リバースロールコータ、多層カーテンコー
タ、バーコータ、或いは、エアドクタコータ、スプレイ
コータ等の通常のコート用装置を用いて該樹脂組成物を
塗布すれば良く、その後、加熱、乾燥、硬化反応等によ
り該樹脂組成物を固化させればよい。なお、当該樹脂組
成物には、更に必要に応じて有機フィラ、無機フィラ、
酸化防止剤、界面活性剤、及び潤滑剤等の種々の添加物
を混合してもよい。
【0021】上記の樹脂組成物を塗布した後に、プラス
チックフィルム層(B)と共に延伸してもよく、例えば
一軸方向に延伸されたプラスチックフィルム層(B)の
少なくとも片面に塗布液を塗布し、更に先の一軸延伸方
向と直角方向に延伸する方法により製造してもよいが、
製造方法はこれに限定されない。
【0022】本発明における易接着樹脂層(A)の厚さ
は0.005〜20μmが好ましく、更に好ましくは
0.01〜1μmの範囲である。厚さが0.005μm
未満では、プラスチックフィルム層(B)との密着性が
十分得られず、一方、厚さが20μmを越えると、塗布
液の流動性、乾燥性、設備的な問題から均一に塗布しに
くい傾向がある。
【0023】なお、本発明では易接着樹脂層(A)を形
成する代わりに、プラスチックフィルム層(B)を表面
改質して接着性を高めてもよい。
【0024】本発明におけるプラスチックフィルム層
(B)としては、塩素系成分を含まないものが好ましい
以外は特に制限がなく、例えばポリオレフィン、ポリエ
ステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、
ポリスチレン、ポリメタクリレート等からなる種々のプ
ラスチックフィルムを使用出来る。これらの中でも特に
好ましいのは、ポリエステル系フィルムである。これら
のフィルムの厚みも特に制限はないが、蒸着用としての
一般的な強度特性を確保する意味から、好ましくは1〜
5000μm、より好ましくは5〜500μmの範囲の
ものが推奨される。
【0025】プラスチックフィルム層(B)として好適
に使用されるポリエステルとは、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン−
2,6−ナフタレート、若しくはこれらの樹脂の構成ポ
リマー成分を主成分とする共重合体が用いられる。中で
もポリエチレンテレフタレートが特に好適である。
【0026】共重合体を用いる場合、そのジカルボン酸
成分としてはアジピン酸、セバシン酸等の脂肪族ジカル
ボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、及び
2,6−ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン
酸、トリメリット酸及びピロメリット酸等の多官能カル
ボン酸等が用いられる。また、グリコール成分としては
エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−
ブタンジオール、プロピレングリコール及びネオペンチ
ルグリコール等の脂肪酸グリコール;p−キシレングリ
コール等の芳香族グリコール;1,4−シクロヘキサン
ジメタノール等の脂環族グリコール;平均分子量が15
0〜20000のポリエチレングリコール等が用いられ
る。
【0027】好ましい共重合体成分の含有比率は20%
未満である。20%以上ではフィルム強度、透明性、耐
熱性がが劣る場合がある。
【0028】更に、該ポリエステル系フィルムを選択使
用するに当たっては、フィルム素材としてポリエステル
と共に、該ポリエステルに対して非相溶の熱可塑性樹脂
を1種以上配合した素材を使用し、フィルム化後に少な
くとも一軸延伸処理を施し、好ましくは、縦・横若しく
は横・縦の二軸延伸をする事によって、フィルム内部に
多数の微細空洞を形成せしめ、見掛け比重を0.8〜
1.3にしたものが好適に使用できる。
【0029】また、上記ポリエステル系樹脂には、各種
の添加剤が含有されていても良い。添加剤として例え
ば、帯電防止剤、UV吸収剤、安定剤等が挙げられる。
【0030】また、ポリエステル系基材フィルム用の樹
脂ペレットの固有粘度は、0.45から0.70の範囲
が好ましい。固有粘度が0.45よりも低いと、耐引き
裂き性向上効果が悪化し、一方、0.70より大きいと
濾圧上昇が大きくなり高精度濾過が困難となる傾向があ
る。
【0031】本発明の無機材料蒸着層(C)は、UV遮
断性を有する無機材料からなり、その蒸着源としては、
蒸着フィルムの製造に通常用いられている金属、金属酸
化物、無機物、及び無機酸化物の無機材料を使用するこ
とができる。具体的には、金属では例えばAl、Ti,
Cr,Mo,W,Al,Ag,Niなど、金属酸化物で
は例えばZnO,TiO2 ,SnO2 、Al23 等、
無機酸化物ではケイ素酸化物(SiOx 、x=1〜
2)、酸窒化ケイ素(SiOx Ny 、x=0.6〜0.
8、y=0.7〜0.9)などが例示され、UV遮断性
能の観点からは金属、金属酸化物が好ましい。
【0032】無機材料蒸着層(C)の厚みは、所望のU
V遮断性を得る為に任意に定めることができるが、通
常、10〜500nm、好ましくは10〜300nm、
より好ましくは10〜100nmである。蒸着層の厚み
が薄すぎると、UV遮断性が低下し、また、プラスチッ
クフィルム基材層から剥れ易くなり、厚すぎると、取り
扱い性が悪くなる傾向がある。
【0033】無機材料蒸着層(C)を蒸着により形成す
るには、物理的蒸着法である真空蒸着法を用いて蒸着を
行うことが好ましい。例えば、プラスチックフィルム層
(B)となるフィルムを真空蒸着装置内に設置し、蒸着
装置内を真空にして、アルミニウムやタングステンなど
の蒸着源を加熱蒸発させ、フィルム上に連続的に蒸着層
を形成させる方法が好ましい。
【0034】本発明の接着樹脂層(D)としては、無機
材料蒸着層(C)とプラスチックフィルム層(E)との
接着を可能にする層であれば特に限定されず、各種の接
着剤や粘着剤よりなる層、又はそれらを基材等に塗布又
は含浸した層などが使用できる。接着剤としては一般に
各種フィルムのドライラミネート等に使用されているウ
レタン系、アクリル系、ポリエステル系などの各種接着
剤を挙げることができる。
【0035】本発明のプラスチックフィルム層(E)
は、特に限定されないが非塩ビ系の各種プラスチックフ
ィルムを用いる事が好ましく、厚みとしては9μm以上
のものが挙げられる。具体的には、前述のプラスチック
フィルム層(B)と同様のフィルムを用いる事が出来
る。但し、好適には空洞を含有しない方が、ラベルを使
用後の剥離を実施する時に剥離をさせ易いが、これは被
接着剤表面と粘着剤の強度により決まるので、粘着剤の
種類を選択する事により空洞を含有させても使用でき
る。
【0036】本発明のラベル用複合フィルムの各層
(A)〜(E)には、所望により、酸化防止剤、滑剤、
紫外線吸収剤、顔料、充填剤、帯電防止剤などの各種添
加剤を添加することができる。
【0037】
【実施例】以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実
施例等について説明する。なお、実施例等における評価
方法は、次の通りである。
【0038】(評価方法) (1)耐候性試験 スガ試験機(株)製のカーボンアーク式サンシャインウ
ェザーメーター(SUNSHINESUPERLONG
−LIFEWEATHERMETERWEL−SUN−
HCH B・BR型)を用いて、ブラックパネル温度6
3℃、2時間中18分の降雨条件のサイクル、1000
時間で耐候性試験を行った。各フィルムについて、照射
前、照射500時間及び1000時間における破断強度
を下記の方法にて測定し、耐候性を評価した。破断強度
は照射前のフィルムの破断強度を100として相対値で
表す。
【0039】(2)破断強度 JIS C−2318の測定法に従い幅15mm、長さ
240mmの試験片を、取り試験機のつかみの間隔を1
00mmとし、試験片をこのつかみに取り付け、1分間
に200mmの速さで引張り、切断した時の引張加重を
測定した。
【0040】(実施例1) (1)塗布液の調製 第4級アンモニウム・カチオンのエトサルフェート塩タ
イプの帯電防止剤(F)として「カチオーゲンES−
L」(第一工業製薬(株)製)を0.3重量%、共重合
ポリエステル(G)として「バイロナールMD−120
0」(東洋紡績(株)製)を2.5重量%、これを水:
イソプロピルアルコール=70:30の溶剤に十分混合
し、塗布用樹脂組成物を調整した(以下塗布液A’と略
記する。)。
【0041】(2)易接着フィルムの製膜 原料として固有粘度が0.62dl/gのポリエチレン
テレフタレート樹脂の粒子を含有しないペレットを13
5℃で6時間減圧乾燥(1Torr)した後、押し出し機に
供給し、約280℃でシート状に溶融押し出して、表面
温度20℃に保った金属ロール上で急冷固化し、厚さ3
50μmのキャストフィルムを得た。この時、溶融樹脂
の異物除去用濾材として濾過粒子サイズ(初期濾過効率
95%)20μmのステンレス製焼結濾材を用いた。
【0042】次にこのキャストフィルムを加熱されたロ
ール群及び赤外線ヒーターで100℃に加熱し、その後
周速差のあるロール群で長手方向に3.5倍延伸して一
軸配向PETフィルムを得た。
【0043】その後、前記の塗布液A’をリバースロー
ル法で片面に塗布、乾燥した。この時のコート量は0.
1g/m2 であった。塗布後引き続いて、フィルムの端
部をクリップで把持して130℃に加熱された熱風ゾー
ンに導き、乾燥後幅方向に4.0倍に延伸し厚さ25μ
mのフィルムを得た。このフィルムは、プラスチックフ
ィルム層(B)の表面に易接着樹脂層(A)が形成され
た易接着フィルムである(以下フィルムABと略記す
る)。
【0044】(3)無機材料蒸着層の形成 前記にて得たフィルムABの片面(非塗布面)に、半連
続式蒸着機を用いて、抵抗加熱方式でアルミニウムの蒸
着を行い、厚さ40nmの金属蒸着層を形成した。この
フィルムは、フィルムABのプラスチックフィルム層
(B)の表面に無機材料蒸着層(C)が形成されたフィ
ルムである(以下フィルムABCと略記する。)。
【0045】(4)接着樹脂層によるプラスチックフィ
ルムの複合 酢酸エチルを溶媒とした二液混合性のウレタン系樹脂接
着剤(東洋モートン(株)製:主剤ポリエステル系「A
D−590」、硬化剤イソシアネート系「CAT−5
6」;AD−590/CAT−56=100/16)を
混合した接着剤組成物溶液を調製した。前記のフィルム
ABCの蒸着面上に、この接着剤組成物溶液をスムージ
ングロールを併用したグラビア方式で塗工し、110℃
で乾燥を行った。その際、コーティング層の厚さは3μ
mとした。得られたフィルムに二軸延伸ポリエステルフ
ィルム(東洋紡(株)製,E5100,25μm)のコ
ロナ面を貼合せた。このフィルムは、フィルムABCの
無機材料蒸着層(C)の表面に、接着樹脂層(D)、及
びプラスチックフィルム層(E)が形成されたフィルム
である(以下フィルムABCDEと略記する。)。
【0046】(5)粘着層の形成 前記のフィルムABCDEの片面に、アクリル酸2−エ
チルヘキシル系共重合体を主成分とする厚さ30μm の
アクリル系粘着層をコンマコータ法で塗布した。これを
被接着材の表面に張り付けて前述の如き評価を行った。
また、耐候試験後に剥離した後のラベルの残骸の有無を
調べた。
【0047】(実施例2)原料として固有粘度が0.6
2dl/gのポリエチレンテレフタレート樹脂80重量
%と、一般用ポリスチレン(三井東圧化学社製「T57
5−57U」)15重量%及び平均粒径0.35μmの
アナターゼ型二酸化チタン(富士チタン社製「TA−3
00」)5重量%を原料とし、二軸スクリュー押出機へ
投入して均一に混合しつつ、約280℃でシート状に溶
融押し出して、表面温度20℃に保った金属ロール上で
急冷固化し、厚さ300μmのキャストフィルムを得
た。
【0048】次にこのキャストフィルムを加熱されたロ
ール群及び赤外線ヒーターで80℃に加熱し、その後周
速差のあるロール群で長手方向に3.7倍延伸して後、
実倍率が3.2倍となる様に緩和処理を施し、一軸配向
PETフィルムを得た。その後、前記の塗布液A’を、
スプレイコート法で片面に塗布、乾燥した。この時のコ
ート量は0.1g/m2 であった。塗布後引き続いて、
フィルムの端部をクリップで把持して125℃に加熱さ
れた熱風ゾーンに導き、乾燥後幅方向に3.0倍に延伸
した後、更にテンタにより220℃で1.5倍横延伸し
た。その後、235℃で4%緩和させながら熱処理して
から冷却する事により、内部に多数の空洞を有する厚さ
25μmのフィルムを得た(以下フィルムAB’と略記
する)。引き続き、実施例1と同様にして粘着層まで形
成をした。
【0049】(比較例1)実施例1において無機材料蒸
着層(C)の形成をしない以外は、実施例1と同様にし
て粘着層まで形成をした。
【0050】(比較例2)実施例2において無機材料蒸
着層(C)の形成をしない以外は、実施例2と同様にし
て粘着層まで形成をした。
【0051】実施例1から2、及び比較例1から2につ
いて評価結果を表1に示す。
【0052】
【表1】 表1の結果が示すように、本発明の実施例のラベル用複
合フィルムは、優れた耐候性を有し、耐候試験後のラベ
ルをきれいに剥離することができた。これに対して、無
機材料蒸着層(C)の形成をしない比較例1,2では、
耐候試験後の基材フィルム層の強度低下が著しく、耐候
試験後にラベルを剥離すると残骸が残った。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、ポリ塩化ビニルの代替
品となるプラスチックフィルムを用いる場合でも、高い
耐候性を有するラベルが形成でき、しかも用済み後にラ
ベルがきれいに剥離できるラベル用複合フィルムを提供
することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松岡 幹雄 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 4F100 AA00C AB01C AB10C AK01A AK01B AK01D AK41A AK41B AK41D AK41J AK51G AK51H AL05B AL05D BA04 BA07 BA13 CA02A CA22A DJ06B DJ06D EH66C EJ37B EJ37D GB90 JB16B JB16D JL00 JL09 JL11A JL14 YY00A

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接着樹脂層を介して接着された複数のプ
    ラスチックフィルム層を有するラベル用複合フィルムに
    おいて、前記プラスチックフィルム層の少なくとも一方
    の接着側面に無機材料蒸着層を形成したことを特徴とす
    るラベル用複合フィルム。
  2. 【請求項2】 易接着樹脂層(A)、プラスチックフィ
    ルム層(B)、無機材料蒸着層(C)、接着樹脂層
    (D)、及びプラスチックフィルム層(E)をこの順に
    積層した事を特徴とするラベル用複合フィルム。
  3. 【請求項3】 前記プラスチックフィルム層が、いずれ
    も塩素系成分を含まないものである請求項1又は2記載
    のラベル用複合フィルム。
  4. 【請求項4】 前記易接着樹脂層(A)が、帯電防止剤
    を含有すると共に、樹脂成分として、共重合ポリエステ
    ル樹脂、及び/又はブロック型イソシアネート基を有す
    る架橋成分を含有し、かつその表面と水との接触角が4
    5度以上である請求項2又は3記載のラベル用複合フィ
    ルム。
  5. 【請求項5】 前記帯電防止剤がカチオン系帯電防止剤
    である請求項4記載のラベル用複合フィルム。
  6. 【請求項6】 前記カチオン系帯電防止剤が、第4級ア
    ンモニウムカチオンのエトサルフェート塩である請求項
    5記載のラベル用複合フィルム。
  7. 【請求項7】 前記プラスチックフィルム層(B)及び
    /又は前記プラスチックフィルム層(E)が、ポリエス
    テル系フィルムである請求項2〜6いずれかに記載のラ
    ベル用複合フィルム。
  8. 【請求項8】 前記ポリエステル系フィルムが、ポリエ
    ステルと該ポリエステルに対して非相溶の熱可塑性樹脂
    を1種以上含み、少なくとも1軸方向に延伸される事に
    より内部に微細な空隙を有してなり、該ポリエステル系
    フィルムの見掛け比重が0.8〜1.3である請求項7
    に記載のラベル用複合フィルム。
  9. 【請求項9】 前記無機材料蒸着層(C)が、金属より
    なる請求項2〜8いずれかに記載のラベル用複合フィル
    ム。
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