JP2000229986A - シリル化方法 - Google Patents

シリル化方法

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JP2000229986A
JP2000229986A JP11333242A JP33324299A JP2000229986A JP 2000229986 A JP2000229986 A JP 2000229986A JP 11333242 A JP11333242 A JP 11333242A JP 33324299 A JP33324299 A JP 33324299A JP 2000229986 A JP2000229986 A JP 2000229986A
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acid
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desacetoxy
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Victor Centellas
ビクター・センテルラス
Jose Diago
ホセ・デイアゴ
Johannes Ludescher
ヨハネス・ルーデスチエル
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 7−アミノアシル−デスアセトキシ−セファ
ロスポリンおよび6−アミノアシル−ペリシリンの新規
製造方法。 【解決手段】或る種のカルボン酸エステル中でのシリル
化による6−アミノペニシラン酸もしくは7−アミノ−
デスアセトキシ−セファロスポラン酸のシリル化方法、
並びに6−α−アミノアシル−ペニシリンおよび7−α
−アミノアシル−デスアセトキシ−セファロスポリンの
製造におけるその使用。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、7−アミノ−デス
アセトキシ−セファロスポラン酸もしくは6−アミノペ
ニシラン酸のシリル化によるシリル化7−アミノ−デス
アセトキシ−セファロスポラン酸もしくは6−アミノペ
ニシラン酸の製造方法、および7−α−アミノアシル−
デスアセトキシ−セファロスポリンもしくは6−α−ア
ミノアシル−ペニシリンの製造におけるシリル化中間体
の使用に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】本明細
書に参考のため引用するEP 439 096号には、
6−アミノペニシラン酸(6−APA)もしくは7−ア
ミノ−デスアセトキシ−セファロスポラン酸(7−AD
CA)を出発物質として、特にアンピシリン、アモキシ
シリン、エピシリン、セフラジン、セファレキシン、セ
ファドロキシルを製造するための混合無水物法が記載さ
れている。この明細書によれば、水不混和性でかつハロ
ゲンを含まない溶剤を混合無水物の製造に使用すると、
良好な収率および純度にて生成物が得られる。ここで出
発物質として使用されるペニシラン酸もしくはセファロ
スポラン酸もシリル化されうると言われるが、出発物質
のシリル化方法については特に例示されていない。
【0003】
【課題を解決するための手段】今回、驚くことに、出発
物質7−ADCAもしくは6−APAのシリル化を或る
種のカルボン酸エステル溶剤中で行えば、上記生成物の
製造においてEP 439 096号の方法に使用され
るシリル化された出発物質から、極めて高収率および高
純度にて生成物が得られることが突き止められた。
【0004】したがって本発明は、式 X−COO−Y (I) [式中、互いに独立してXはメチルを示しかつYは少な
くとも3個の炭素原子を有するアルキルを示すか、また
はXは少なくとも2個の炭素原子を有するアルキルを示
しかつYはアルキルを示す]のカルボン酸エステル中で
7−アミノ−デスアセトキシ−セファロスポラン酸をシ
リル化することによるシリル化7−アミノ−デスアセト
キシ−セファロスポラン酸の製造方法を提供する。
【0005】また、本発明は、式 X−COO−Y (I) [式中、それぞれ独立してXはメチルを示しかつYは少
なくとも3個の炭素原子を有するアルキルを示すか、ま
たはXは少なくとも2個の炭素原子を有するアルキルを
示しかつYはアルキルを示す]のカルボン酸エステル中
でN,N−ビストリメチルシリルアセトアミド、N,
N′−ビストリメチルシリルマロン酸アミドおよびN,
N′−ビストリメチルシリル尿素以外のシリル化剤の存
在下で6−アミノ−ペニシラン酸をシリル化することに
よるシリル化6−アミノ−ペニシラン酸の製造方法を提
供する。
【0006】アルキルは、たとえば直鎖もしくは分枝鎖
の(C1−8)アルキルまたは(C 5−6)シクロアル
キル、特に直鎖もしくは分枝鎖のアルキルを包含する。
その例は、Yが少なくとも3個の炭素原子(たとえば3
〜8個の炭素原子)を有しかつXがC1−8(好ましく
はC1−6、より好ましくはC1−4)アルキルを示す
酢酸アルキルを包含する。Xは、たとえばメチルを示
し、Yは少なくとも3個の炭素原子を有するアルキルを
示す。
【0007】好適溶剤は酢酸プロピルもしくは酢酸ブチ
ル、たとえば酢酸n−ブチルもしくは酢酸イソプロピル
を包含する。
【0008】本発明は、酢酸イソプロピルもしくは酢酸
n−ブチル中で7−アミノ−デスアセトキシ−セファロ
スポラン酸もしくは6−アミノペニシラン酸をシリル化
することによるシリル化7−アミノ−デスアセトキシ−
セファロスポラン酸もしくはシリル化6−アミノペニシ
ラン酸の製造方法を提供する。
【0009】式(I)の化合物は溶剤系の少なくとも1
部として使用される。使用する溶剤系は2種以上の式
(I)の化合物を含有していてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】シリル化法は次のように行うこと
ができる:出発物質、すなわち6−APAもしくは7−
ADCAを上記式(I)の溶剤中に懸濁もしくは溶解さ
せることができる。
【0011】所望ならば、たとえば当業界で知られてい
る、有機アミド(たとえばホルムアミドもしくはアセト
アミド)またはそのN−モノもしくはN,N−ジメチル
誘導体(たとえばジメチルホルムアミドもしくはN−メ
チルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド)、
N−メチルピロリドンまたはテトラメチル尿素を包含す
る助溶剤を少量存在させることができる。便利には、助
溶剤は溶剤系の約10〜50重量%を占める。しかしな
がら、特に助溶剤は必ずしも使用しなくてもよい。
【0012】7−ADCAもしくは6−APAのシリル
化のために共通してシリル化剤として、たとえばトリク
ロルシラン、トリアルキルモノクロルシラン(たとえば
トリメチルクロルシラン)のようなアルキルシラン、ジ
アルキルジクロルシランのようなシラン;たとえばビス
シリルアセトアミド(たとえばN,O−ビス(トリメチ
ルシリル)アセトアミド)、N,N′−ビス−トリメチ
ルシリルマロン酸アミド、N,N′−ビス−トリメチル
シリルコハク酸アミド、N−メチル−N−トリメチルシ
リルトリフルオロアセトアミド、N,N′−ビス−トリ
メチルシリルマロン酸ジアミド、N,N′−ビス−トリ
メチルシリルコハク酸ジアミドのようなシリル化アミ
ド;たとえばビスシリル尿素(たとえばN,N′−ビス
−(トリメチルシリル尿素))のようなシリル化尿素、
ヘキサメチル−ジシラザン等を使用することができる。
たとえばアルキルシラン、ヘキサメチルジシラザンまた
はビスシリルアセトアミド、たとえばアルキルシランも
しくはヘキサメチルジシラザン、たとえばヘキサメチル
ジシラザンが使用される。シリル化剤は1種もしくはそ
れ以上のシリル化剤を含有することができる。
【0013】6−APAの場合、本発明の方法はN,N
−ビストリメチルシリルアセトアミド、N,N′−ビス
トリメチルシリルマロン酸アミドおよびN,N′−ビス
トリメチルシリル尿素以外のシリル化剤の存在下で行わ
れる。
【0014】シリル化の分野で一般的な触媒、たとえば
アミン、特にトリアルキルアミン;アミド、たとえばサ
ッカリンのような環式アミド;酸性触媒、たとえばトリ
クロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、しゅう酸、p−トルエ
ンスルホン酸のような有機酸、またはたとえば塩酸、硫
酸のような無機酸;または塩、たとえば硫酸アンモニウ
ム、酢酸カリウムを反応混合物中に存在させることがで
きる。しかしながら、これは必ずしも使用する必要はな
い。
【0015】反応は常圧下で行うことができ、或いは減
圧を用いてもよい。
【0016】シリル化剤の量は、モノシリル化またはビ
スシリル化された7−ADCAもしくは6−APAのい
ずれを所望するかに依存する。ビスシリル化された7−
ADCAもしくは6−APAの場合、4位のカルボキシ
ル基と6位もしくは7位の窒素原子とがシリル化され
る。たとえば、ほぼ当量または過剰量、すなわちシリル
化すべきペニシラン酸もしくはセファロスポラン酸の各
基につき約1〜2当量のシリル化剤を使用することがで
きる。6位もしくは7位のアミン基のアシル化の場合、
たとえばモノシリル化もしくはビスシリル化された7−
ADCAもしくは6−APA、或いはモノシリル化され
た7−ADCAもしくは6−APAとビスシリル化され
た7−ADCAもしくは6−APAの混合物を出発物質
として使用することができる。
【0017】適する反応温度はこの分野で慣用されてい
る温度、たとえば約0℃〜使用溶剤の還流温度、たとえ
ば室温〜還流温度を包含する。必要に応じ、出発物質は
シリル化剤を添加するときにより低い温度、たとえば−
40、−30、−20もしくは−10℃に冷却すること
ができる。
【0018】反応混合物は常法で後処理されうる。最終
生成物は常法にて、たとえばシリル化された6−アミノ
ペニシラン酸もしくはシリル化された7−アミノ−デス
アセトキシ−セファロスポラン酸の安定性に影響を及ぼ
さないような緩和な条件下で溶剤を除去する方法を用い
て単離することができる。純度は極めて高く、たとえば
95%もしくは98%以上であり得る。シリル化6−ア
ミノペニシラン酸もしくはシリル化7−アミノ−デスア
セトキシ−セファロスポラン酸は、反応混合物の後処理
なしにおよび/またはたとえば溶液中の反応混合物から
のシリル化生成物の単離なしに、たとえばEP 439
096号の方法によるペニシリンまたはデスアセトキ
シ−セファロスポリンの製造における出発物質として使
用することができる。
【0019】上記した本発明の方法は、シリル化6−A
PAもしくは7−ADCAを、たとえば混合無水カルボ
ン酸(たとえばアミノ基がN−エナミンとして保護され
ているようなN−置換ビニルα−アミノ酸でありうるα
−アミノ酸の混合無水カルボン酸);たとえばDane
塩の混合無水物を包含するアシル化剤によりN−アシル
化し、必要に応じ脱保護することによる、たとえばアン
ピシリン、アモキシシリン、エピシリン、セフラジン、
セファレキシン、セファドロキシルのような広範な6−
α−アミノアシル−ペニシリン類および7−α−アミノ
アシル−デスアセトキシ−セファロスポリンの製造に有
用である。遊離型または存在する場合には塩および/ま
たは溶媒和型、たとえば置換6−アセトアミド−ペリシ
ラン酸誘導体および7−アセトアミド−3−デスアセト
キシ−セフェム−4−カルボン酸誘導体、並びにその塩
および溶媒和物、たとえば酸付加塩または塩基との塩、
水和物もしくは他の溶剤和物、たとえばジメチルホルム
アミド溶媒和物としての6−α−アミノアシル−ペニシ
リンおよび7−α−アミノアシル−デスアセトキシ−セ
ファロスポリンも包含される。本明細書において「誘導
体」という用語は、たとえばアミノ基に置換基を有する
ような化合物および/またはカルボキシル基がエステル
化されたような化合物などの同族体を意味する。
【0020】したがって本発明は、7−α−アミノアシ
ル−デスアセトキシ−セファロスポリンの製造方法にお
ける請求の範囲第1項に記載の方法の使用、および6−
α−アミノアシルペニシリンの製造方法における請求の
範囲第2項に記載の方法の使用にも関する。請求の範囲
第1項に記載の方法は、たとえばシリル化7−ADCA
の7位またはシリル化6−APAの6位におけるアミン
基のN−アシル化、たとえば混合無水物によるアシル化
に有用である。生成物はアモキシシリン以外のものであ
る。
【0021】更に、本発明はアモキシシリン以外の7−
アミノアシル−デスアセトキシ−セファロスポリンもし
くは6−アミノアシル−ペニシリンの製造方法を提供
し、この方法は(i)式 X−COO−Y (I) [式中、Xはメチルを示しかつYは少なくとも3個の炭
素原子を有するアルキルを示すか、またはXは少なくと
も2個の炭素原子を有するアルキルを示しかつYはアル
キルを示す]のカルボン酸エステル中で7−アミノ−デ
スアセトキシ−セファロスポラン酸もしくは6−アミノ
ペニシラン酸をシリル化してシリル化7−アミノ−デス
アセトキシ−セファロスポラン酸もしくはシリル化6−
アミノ−ペニシラン酸を生成させ、(ii)シリル化7−
アミノ−デスアセトキシ−セファロスポラン酸もしくは
シリル化6−アミノ−ペニシラン酸を適するアシル化剤
(たとえばアミン基がN−エナミンとして保護されたα
−アミノ酸の塩と適するアシル化剤との反応により生成
した混合無水カルボン酸)でアシル化することを特徴と
する。
【0022】本発明はアモキシシリンの製造方法をも提
供し、この方法は(i)式 X−COO−Y (I) [式中、Xはメチルを示しかつYは少なくとも3個の炭
素原子を有するアルキルを示すか、またはXは少なくと
も2個の炭素原子を有するアルキルを示しかつYはアル
キルを示す]のカルボン酸エステル中でN,N−ビスト
リメチルシリルアセトアミド、N,N′−ビストリメチ
ルシリルマロン酸アミドおよびN,N′−ビストリメチ
ルシリル尿素以外のシリル化剤の存在下で7−アミノ−
デスアセトキシ−セファロスポラン酸もしくは6−アミ
ノペニシラン酸をシリル化してシリル化7−アミノ−デ
スアセトキシ−セファロスポラン酸もしくはシリル化6
−アミノペニシラン酸を生成させ、(ii)シリル化7−
アミノ−デスアセトキシ−セファロスポラン酸もしくは
シリル化6−アミノペニシラン酸を適するアシル化剤、
たとえば混合無水カルボン酸(アミン基がN−エナミン
として保護されているα−アミノ酸の塩と適するアシル
化剤との反応により生成)によりアシル化することを特
徴とし、アモキシシリンの製造方法は(i)式 X−COO−Y (I) [式中、Xはメチルを示しかつYは少なくとも3個の炭
素原子を有するアルキルを示すか、またはXは少なくと
も2個の炭素原子を有するアルキルを示しかつYはアル
キルを示す]のカルボン酸エステル中で7−アミノ−デ
スアセトキシ−セファロスポラン酸もしくは6−アミノ
ペニシラン酸をシリル化してシリル化7−アミノ−デス
アセトキシ−セファロスポラン酸もしくはシリル化6−
アミノペニシラン酸を生成させ、(ii)シリル化7−ア
ミノ−デスアセトキシ−セファロスポラン酸もしくはシ
リル化6−アミノペニシラン酸を混合無水カルボン酸
(アミン基がN−エナミンとして保護されているα−ア
ミノ酸の塩とクロル炭酸エステル以外の適するアシル化
剤との反応により生成)によりアシル化することを特徴
とする。
【0023】上記した式(I)の化合物は、7−α−ア
ミノアシル−セファロスポリンもしくは6−アミノアシ
ル−ペニシリンの製造の別の工程、たとえば混合無水物
の製造および/または混合無水物によるシリル化6−ア
ミノ−ペニシラン酸もしくは7−アミノ−デスアセトキ
シ−セファロスポラン酸のアシル化および/または適す
る脱保護工程にも溶剤として使用することができ、たと
えば工程(i)で使用したと同じ溶剤を用いることがで
きる。
【0024】必要に応じ反応工程(ii)の生成物を脱保
護することができる。必要に応じ、得られた遊離型の6
−α−アミノアシル−ペニシリンもしくは7−α−アミ
ノアシル−デスアセトキシ−セファロスポリンを塩およ
び/または溶媒和型に変換することもでき、またはその
逆も可能である。
【0025】たとえばDane塩からの混合無水カルボ
ン酸の製造、並びに6−APAもしくは7−ADCAと
混合無水物との反応による6−α−アミノアシル−ペニ
シリンおよび7−α−アミノアシル−デスアセトキシ−
セファロスポリンの製造における適する条件および試薬
はEP 439 096号にも開示されている。たとえ
ば上記式(I)の溶剤、たとえば6−APAもしくは7
−ADCAのシリル化でも使用されたと同じ溶剤を、必
要に応じEP 439 096号に記載された助溶剤を
存在させて使用する。EP 439 096号に記載さ
れた塩生成により6−APAもしくは7−ADCAを溶
解させる代わりに、シリル化(好ましくはビスシリル
化)された6−APAもしくは7−ADCAを本発明方
法に使用する。混合無水物の製造に好適なアシル化剤は
EP 439 096号に挙げられたもの、並びに置換
もしくは未置換の塩化ベンゾイルを包含する。置換され
た塩化ベンゾイルは反応条件下で不活性な置換基、たと
えばアルキル(好ましくはC 1−4)を有するもの、た
とえば塩化トルオイル(たとえば塩化o−トルオイル)
を包含する。使用するDane塩の遊離ヒドロキシ基は
混合無水物の生成前にシリル化することができ、混合無
水物の遊離ヒドロキシ基も混合無水物とシリル化6−A
PAもしくは7−ADCAとの反応でシリル化すること
ができる。この種のヒドロキシ基のシリル化は公知方法
により行うことができる。
【0026】混合無水物は式 [式中、Rは(C1−3)アルキル基であり、R
水素もしくは(C1−3)アルキル基であり、R
(C1−4)アルキル基であり、Rは(C3−8)ア
ルキル基であるか、または−CO−R基はベンゾイル
基であり、Rは水素または適宜シリル化されたヒドロ
キシ基である]とすることができる。二重結合に結合し
たアミノ基およびカルボニル基はcis配置を有するこ
とができる。
【0027】有用なDane塩はD−N−(1−メトキ
シ−カルボニルプロペン−2−イル)−α−アミノフェ
ニル酢酸ナトリウムもしくはカリウム、D−N−(1−
エトキシカルボニルプロペン−2−イル)−α−アミノ
フェニル酢酸ナトリウムもしくはカリウム、D−N−
(1−メトキシカルボニルプロペン−2−イル)−α−
アミノ−p−ヒドロキシフェニル酢酸ナトリウムもしく
はカリウム、或いはD−N−(1−エトキシカルボニル
プロペン−2−イル)−α−アミノ−p−ヒドロキシフ
ェニル酢酸ナトリウムもしくはカリウムを包含する。
【0028】本発明の方法で使用される出発物質の製造
について本明細書に特に記載しない場合、これは公知で
あり或いは公知方法と同様に作成することができる。
【0029】脱保護、塩生成および/または溶媒和物生
成は公知方法にしたがって行うことができ、EP 43
9 096号の方法に限定されない。
【0030】7−アミノアシル−デスアセトキシ−セフ
ァロスポリンの製造方法またはシリル化6−アミノアシ
ルペニシリンの製造方法における本発明によるシリル化
法の使用は次の利点を有する:出発物質が溶剤における
溶液として供給され、これを所望に応じたとえばEP
439 096号に記載されているような全ての他の工
程につき使用することができる。全工程にわたり同じ溶
剤を使用することができ、したがってリサイクル過程に
て分離困難である各溶剤の混合物を回避することができ
る。溶剤は反応の過程で蒸発させる必要がない。何故な
ら、最終生成物が通常に晶出して濾別しうるからであ
る。たとえば少なくとも88%、たとえば90%の高収
率および97%もしくはそれ以上(たとえば99%もし
くはそれ以上)の高純度が6−α−アミノアシル−ペニ
シリンおよび7−α−アミノアシル−デスアセトキシ−
セファロスポリンの製造に際し得ることができる。
【0031】以下、限定はしないが実施例により本発明
を説明する。温度は全て摂氏であり、未修正である。
【0032】
【実施例】実施例において以下の記号を使用する:AC
I=酢酸イソプロピル、7−ADCA=7−アミノ−デ
スアセトキシ−セファロスポラン酸、6−APA=6−
アミノペニシラン酸、BSA=N,O−ビス(トリメチ
ルシリル)アセトアミド、Dane塩A=D−N−(1
−エトキシカルボニルプロペン−2−イル)−α−アミ
ノフェニル酢酸カリウム、Dane塩B=D−N−(1
−メトキシカルボニルプロペン−2−イル)−α−アミ
ノ−p−ヒドロキシフェニル酢酸カリウム、DIMAC
=N,N−ジメチルアセトアミド、DMF=N,N−ジ
メチルホルムアミド、HMDS=1,1,1,3,3,
3−ヘキサメチルジシラザン、IPA=イソプロパノー
ル、NBA=酢酸n−ブチル。
【0033】収率は、特記しない限り、出発物質として
使用した6−APAもしくは7−ADCAに基づく。純
度はHPLCにより無水基準にて検出される。
【0034】各実施例の工程は次の通りである: (a)6−APAもしくは7−ADCAのシリル化、
(b)混合無水カルボン酸の生成、(c)工程(a)の
シリル化6−APAもしくは7−ADCAと工程(b)
の混合無水物との反応(後処理および生成物を得るため
の脱保護を包含する)。
【0035】実施例1:セファレキシン一水塩 工程(a) 15.0gの7−ADCAと73.5mLのNBAと1
5.39mLのHMDSと0.05gのサッカリンとを
混合し、混合物を70〜75℃に加熱した。混合物が還
流し始めるまで減圧を加えた。この混合物を70〜75
℃にて30分間にわたり還流下に保ち、10〜20℃に
冷却した。ビスシリル化された6−APAを含有する透
明な淡褐色溶液が得られた。もはや出発物質は検出され
なかった。工程(b) 22.55gのDane塩(Dane salt)Aと
75mLのNBAと0.012mLの4−ピコリンとを
混合し、混合物を−30℃に冷却した。8.53mLの
塩化ベンゾイルを添加した。この混合物を−20/−2
5℃にて45分間撹拌し、次いで−45℃に冷却して混
合無水カルボン酸を含有する混合物を得た。工程(c) 工程(a)で得られた溶液を工程(b)で得られた溶液
に−45〜−30℃の温度で45分間かけて滴下し、反
応混合物を−30〜−35℃の温度でさらに90分間撹
拌した。
【0036】得られた保護セファレキシンを含有する粗
製混合物を、氷水と濃塩酸との混合物で処理し氷冷下で
30分間にわたり反応混合物を撹拌することにより後処
理した。水相を分離し、有機相を濃HClと水との混液
で再抽出した。相を合して濾過助剤で濾過した。pH値
を濃アンモニア水溶液の添加により4.5〜5.0に調
整した。セファレキシン一水塩が結晶化し、これを濾別
して90%アンモニアで洗浄し、乾燥させて生成物を得
た。収率:89.9%。純度:98.2%。
【0037】実施例1に記載したと同様であるが、下表
1〜3に示した変化を加えて実施例2〜7にしたがいセ
ファレキシン一水塩を得た。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】実施例8:セファドロキシル 工程(a) 実施例1(a)に記載したと同様に行ったが、ただし
(73.5mLのNBAの代わりに)50mLのACI
と(0.05gのサッカリンの代わりに)0.03gの
トリクロル酢酸とを使用した。ビスシリル化された7−
ADCAを含有する透明な淡褐色溶液が得られた。出発
物質はもはや検出されなかった。工程(b) 25.00gのDane塩Bと95mLのACIと95
mLのDMFと10.28mLのBSAとを混合し、混
合物を25℃にて30分間にわたり激しく撹拌した。
0.025mLの4−ピコリンを添加し、混合物を−5
0℃に冷却し、次いで9.50mLの塩化ベンゾイルを
添加した。この混合物を−45/−50℃にて60分間
撹拌した。混合無水カルボン酸を含有する僅かに黄色の
懸濁物が得られた。工程(c) 工程(a)で得られた溶液を工程(b)で得られた溶液
に−45/−35℃の温度で20分間かけて滴下し、反
応混合物を−35/−25℃の温度で3時間撹拌した。
得られた保護セファドロキシルを含有する粗製混合物
を、氷水と濃HClとの混液で処理して後処理した。相
を分離させ、水/HClで再抽出した。水相を合して追
加のDMFで処理し、溶液を濾別し、冷蔵庫内に1晩放
置した。結晶セファドロキシルジメチルホルムアミド溶
媒和物が得られ、これを濾別し、アセトンで洗浄し、次
いで乾燥させた。収率:83%。
【0042】この溶媒和物を水性メタノールでの処理に
よりセファドロキシルまで変換することができる。
【0043】実施例9:セファドロキシル 実施例8を反復したが、ただし実施例8の工程(b)の
代わりに次の工程(b)を用いた:25.00gのDa
ne塩Bと75mLのACIと8.7mLのHMDSと
0.015gのトリクロル酢酸とを混合した。この混合
物を加熱すると共に6時間にわたり還流下に保った。淡
黄色の懸濁物が得られ、これを室温に冷却し、75mL
のDMFで処理した。15分間撹拌した後、混合物を−
50℃に冷却し、0.025mLの4−ピコリンと9.
50mLの塩化ベンゾイルとを添加した。この混合物を
−45/−50℃にて60分間撹拌した。混合無水カル
ボン酸を含有する僅かに黄色の懸濁物が得られた。
【0044】結晶セファドロキシルジメチルホルムアミ
ド溶媒和物が得られた。収率:81%。
【0045】実施例10:アンピシリン三水塩 工程(a) 14.0gの6−APAと32mLのNBAと13.8
4gのBSAと0.02gのトリクロル酢酸とを混合
し、40℃に加熱した。この混合物を40℃にて60分
間撹拌し、次いで25℃に冷却した。ビスシリル化され
た6−APAを含有する僅かに濁った溶液が得られた。
もはや出発物質は検出されなかった。工程(b) 0.01mLの4−ピコリンを46mLのNBA中の2
1.1gのDane塩Aおよび0.18gのピバリン酸
の懸濁物に添加した。得られた混合物を室温にて15分
間撹拌し、−30℃に冷却した。8.31gの塩化ピバ
ロイルを添加した。得られたミルク状懸濁物を−15℃
にて60分間撹拌した。1.8gのピバリン酸を添加
し、混合物を−45℃に冷却した。混合無水カルボン酸
を含有する混合物が得られた。工程(c) 工程(a)で得られた混合物を工程(b)で得られた混
合物に−45/−35℃の温度で滴下した。得られた混
合物を−15/−35℃の温度にて2時間撹拌した。得
られた粗製の保護アンピシリン混合物を、氷水と濃塩酸
との混液で処理して後処理し、氷で冷却しながら20分
間撹拌した。水相を分離除去し、有機相を水と濃塩酸と
の混液で再抽出した。水相を合して濃水酸化ナトリウム
水溶液で処理してpHを4.5/5.5とした。アンピ
シリン三水塩を反応混合物を冷蔵庫内で1晩放置して晶
出させ、これら結晶を単離し、IPA88%で洗浄し、
次いで乾燥させた。収率;89.0%。純度:98.4
%。
【0046】実施例11:アンピシリン三水塩 工程(a) 14.0gの6−APAと32mLのNBAと14.2
mLのHMDSと0.03gのトリクロル酢酸とを混合
し、70〜80℃に加熱した。混合物が還流し始めるま
で減圧を加えた。この混合物を70〜80℃にて60分
間にわたり還流下に保ち、次いで10℃に冷却した。ビ
スシリル化された6−APAを含有する透明な黄色溶液
が得られた。工程(b) 0.01mLの4−ピコリンを51mLのNBA中の2
1.1gのDane塩Aの懸濁物に添加した。得られた
混合物を室温にて15分間撹拌し、−30℃に冷却し
た。10.65gの塩化o−トルオイルを添加した。得
られた懸濁物を−20〜−25℃の温度で60分間撹拌
し、次いで−45℃に冷却した。混合無水カルボン酸を
含有する混合物が得られた。工程(c) 工程(a)で得られた混合物を工程(b)で得られた混
合物に−45/−30℃の温度で滴下した。得られた混
合物を−35/−20℃の温度にて90分間撹拌した。
得られた粗製の保護アンピシリン混合物を実施例10
(c)に記載したと同様に後処理した。結晶アンピシリ
ン三水塩が得られた。収率;88.5%。純度:98.
0%。
【0047】実施例12:アンピシリン三水塩 実施例10を反復したが、ただし工程(b)にて0.0
1mLの4−ピコリンの代わりに0.01mLの3,5
−ルチジンを用い、工程(c)を実施例11(c)に記
載したと同様に行ったが、混合物を(90分間の代わり
に)150分間撹拌して結晶アンピシリン三水塩を得
た。収率89%。純度:98.1%。
【0048】実施例13:アモキシシリン三水塩 工程(a) 実施例11(a)に記載したと同様に行ったが、ただし
(70〜80℃の代わりに)80〜90℃に加熱した。
ビスシリル化された6−APAを含有する透明な黄色溶
液が得られた。もはや出発物質は検出されなかった。工程(b) 0.03mLの4−ピコリンを64mLのNBAおよび
5mLのDIMAC中の21.8gのDane塩Bの懸
濁物に添加した。得られた混合物を室温にて15分間撹
拌し、−25℃に冷却し、次いで8.62gの塩化ピバ
ロイルを添加した。得られた懸濁物を−20℃の温度で
45分間撹拌した。3gのピバリン酸を添加し、混合物
を−40℃に冷却した。混合無水カルボン酸を含有する
混合物が得られた。工程(c) 工程(a)で得られた溶液を工程(b)で得られた混合
物に−45/−30℃の温度で滴下した。この混合物を
−30/−15℃の温度で90分間撹拌した。得られた
粗製の保護アモキシシリン混合物を、氷水と濃塩酸との
混液で処理し氷冷しながら30分間撹拌して後処理し
た。水相を分離除去し、有機相を水で再抽出した。水相
を合して濃水酸化ナトリウム水溶液で処理してpHを
4.5/5.5とした。結晶アモキシシリン三水塩を実
施例10(c)に記載したように単離した。収率;8
8.4%。純度:99.3%。
【0049】実施例14:アモキシシリン三水塩 実施例10(a)に記載したと同様に工程(a)を行っ
たが、ただし32mLのNBAの代わりに32mLのA
CIを使用し、さらに工程(b)を実施例13(b)に
記載したと同様に行ったが、NBAでなく64mLのA
CIを使用し、さらに工程(c)を実施例10(c)に
記載したと同様に行って結晶アモキシシリン三水塩を得
た。収率:87.8%。、純度99.1%。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 501/04 C07D 501/04 501/18 501/18 501/20 501/20 (72)発明者 ヨハネス・ルーデスチエル オーストリア国、アー−6252・ブライテン バッハ、クラインゾエル・101

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)式 X−COO−Y (I) [式中、Xはメチルを示し、Yは(C3−8)アルキル
    を示す。]のカルボン酸エステル中において7−アミノ
    −デスアセトキシ−セファロスポラン酸または6−アミ
    ノ−ペニシラン酸をシリル化することによって、シリル
    化7−アミノ−デスアセトキシ−セファロスポラン酸ま
    たはシリル化6−アミノ−ペニシラン酸を製造するこ
    と、および(ii)適当なアシル化剤を用いてシリル化7
    −アミノ−デスアセトキシ−セファロスポラン酸または
    シリル化6−アミノ−ペニシラン酸をアシル化するこ
    と、を含んでなる、アモキシシリン以外の6−アミノア
    シル−ペニシリンまたは7−アミノアシル−デスアセト
    キシ−セファロスポリンの製造方法。
  2. 【請求項2】 (i)N,N−ビストリメチルシリルア
    セトアミド、N,N’−ビストリメチルシリルマロン酸
    アミドおよびN,N’−ビストリメチルシリル尿素以外
    のシリル化剤の存在下で、式 X−COO−Y (I) [式中、Xはメチルを示し、Yは(C3−8)アルキル
    を示す。]のカルボン酸エステル中において、6−アミ
    ノ−ペニシラン酸をシリル化することにより、シリル化
    6−アミノ−ペニシラン酸を製造する工程、および(i
    i)無水カルボン酸および適当なアシル化剤の混合液を
    用いてシリル化7−アミノ−デスアセトキシ−セファロ
    スポラン酸またはシリル化6−アミノ−ペニシラン酸を
    アシル化する工程、を含んでなる、アモキシシリンの製
    造方法。
  3. 【請求項3】 (i)式 X−COO−Y (I) [式中、Xはメチルを示し、Yは(C3−8)アルキル
    を示す。]のカルボン酸エステル中において、6−アミ
    ノ−ペニシラン酸をシリル化することにより、シリル化
    6−アミノ−ペニシラン酸を製造する工程、および(i
    i)アミン基がN−エナミンとして保護されているα−
    アミノ酸塩とクロロ炭酸エステル以外の適当なアシル化
    剤との反応によって生成された無水カルボン酸混合液を
    用いてシリル化7−アミノ−デスアセトキシ−セファロ
    スポラン酸またはシリル化6−アミノ−ペニシラン酸を
    アシル化する工程、を含んでなる、アモキシシリンの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 (i)酢酸イソプロピルまたは酢酸n−
    ブチル中で、7−アミノ−デスアセトキシ−セファロス
    ポラン酸または6−アミノ−ペニシラン酸をシリル化す
    ることにより、シリル化7−アミノ−デスアセトキシ−
    セファロスポラン酸またはシリル化6−アミノ−ペニシ
    ラン酸を製造すること、および(ii)適当なアシル化剤
    を用いて、シリル化7−アミノ−デスアセトキシ−セフ
    ァロスポラン酸またはシリル化6−アミノ−ペニシンラ
    ン酸をアシル化すること、を含んでなる、7−アミノア
    シル−デスアセトキシ−セファロスポリンまたは6−ア
    ミノアシルペニシリンの製造方法。
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