JP2000290244A - 有機イソシアネートの塩素含有量を減少させる方法 - Google Patents

有機イソシアネートの塩素含有量を減少させる方法

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JP2000290244A JP2000090537A JP2000090537A JP2000290244A JP 2000290244 A JP2000290244 A JP 2000290244A JP 2000090537 A JP2000090537 A JP 2000090537A JP 2000090537 A JP2000090537 A JP 2000090537A JP 2000290244 A JP2000290244 A JP 2000290244A
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chlorine
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ディーター・マーガー
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マルティン・ブラーム
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ラインホルト・クリッパー
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アンドレアス・ハウナー
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • C07C263/00Preparation of derivatives of isocyanic acid
    • C07C263/18Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加水分解性塩素の含有量を減少させるために
使用される薬剤からのイソシアネートの効果的分離を可
能にする、一般に適用可能な、有機低分子量イソシアネ
ートの精製方法を提供する。 【解決手段】 イソシアネートまたはイソシアネート混
合物を、第三級および/または第四級アミノ基を有す
る、ゲルタイプまたは多高質のアニオン交換有機物質と
混合することによって、存在する塩素化合物の量を減少
させる、有機イソシアネートまたはイソシアネート混合
物の精製方法を開示する。該方法は、従来法より緩やか
な条件において、塩素含有化合物からのイソシアネート
の精製を可能し、従って、感温性イソシアネートに特に
適している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩素化合物を除去
することによって、有機イソシアネートまたはイソシア
ネート混合物を精製する新規方法に関する。該方法にお
いて、イソシアネートまたはイソシアネート混合物を、
第三級および/または第四級アミノ基を有する、ゲルタ
イプまたは多孔質(macroporous)の、アニオン交換有
機物質と混合する。該方法は、従来の精製法に使用され
る条件より緩やかな条件において、塩素含有化合物から
イソシアネートを精製することを可能にし、従って、感
温性イソシアネートを処理するのに特に適している。
【0002】
【従来の技術】イソシアネートの製造の際に生じる、種
々のタイプおよび量の不純物は、イソシアネートの活性
における変動の原因である。活性におけるそのような変
動は、再現性のある結果を得ることができない故に不利
である。芳香族イソシアネート(例えば、アニリン−ホ
ルムアルデヒド縮合物の既知のホスゲン化生成物、なら
びに2,4−および2,6−トルエンジイソシアネー
ト)、および脂肪族イソシアネート(例えば、イソホロ
ンジイソシアネート)の両方が、多くのそのような不純
物を含有する。これらの不純物としては、「自由移動
性」(いわゆる「加水分解性」)塩素が含まれる場合
に、活性における変動を例外なく生じる塩素含有化合物
が挙げられる。これらの塩素含有化合物の割合は、比較
的安定であることが明らかにされており、蒸留後でさえ
イソシアネート中に維持される。この割合は、イソシア
ネートの安定性およびそれらの活性に不利な影響を与え
る。活性の標準化およびイソシアネートの容易な処理が
結果的に得られる、これらの不純物の均一な低い割合
が、技術的およびコスト的に重要である。
【0003】従って、塩素含有化合物を除去する可能な
方法を見い出そうとする多くの努力がなされている。熱
処理が、多くの公開特許出願に開示されている。例え
ば、特に不活性ガスで同時にストリッピングしながらイ
ソシアネートを加熱するか、または、吸引濾過によって
揮発性化合物を同時に除去しながら加圧下に不活性溶媒
中で加熱することによって、容易分解性塩素化合物の含
有量を減少させることが既知である(例えば、DE−A
1270036;DD271820;US321967
8;GB−A1080717;DE−A223755
2;US3857871;US1458223;JP0
7278088A2;JP06345707A2;およ
びGB−A1384065参照)。
【0004】JP61161250A;JP05163
231A;DE−A1950101;DE−A1938
384;DE−A2532722;DE−A26311
68;US3853936;FR−A1555517;
DE−A2933601;およびUS3549504は
それぞれ、特定の蒸留および結晶化技術によってイソシ
アネートを精製し得ることを開示している。しかし、妨
害塩素化合物の有効な分離は、単なる物理的処理に基づ
くこれらの方法のいずれによっても達成されない。容易
分解性の塩素化合物だけが、これらの処理によって分離
される。従って、この種の方法の有用性は、塩素含有量
の制限された減少においてさえ使用し得る、特定の、一
般に熱安定性のイソシアネート化合物に限定される。
【0005】イソシアネート化合物を単に熱処理する他
に、妨害塩素化合物の向上した分離を可能にする添加剤
による処理も、先行技術に開示されている。JP450
10329B;JP42004137B;JP5908
8452A;JP59108753A;JP59172
450A;US3373182;GB−A111158
1;US3759971;US4094894;ZA−
A8100606;DE−A1138040;DE−A
1286025;US3458558;US32643
36;JP01052747A2;SU806677;
およびDE−A2210607は、立体障害フェノー
ル、金属ナフテン酸塩、金属珪酸塩、アルカリ金属炭酸
塩、有機金属化合物、または(アルカリ)金属含有合成
ゼオライトの存在下において、金属またはアルカリ金属
に基づく添加剤、例えば、金属酸化物、金属シアナミ
ド、金属水素化物、金属脂肪酸エステルを使用する方法
を開示している。しかし、これらの添加剤を精製イソシ
アネートから充分に分離することができず、対応するイ
ソシアネート製品の望ましくない金属/金属イオン汚染
に導く場合がある。さらに、ほとんど全ての金属および
金属錯体が、副生成物の増加した形成(トリマー、カル
ボジイミド、ダイマーの形成)を生じる。
【0006】GB−A1347647およびJP050
58982Aに開示されているイミダゾール;GB−A
1458747に開示されているスルホン酸およびそれ
らのエステル;GB−A1459691に開示されてい
る硫酸ジエチル、およびこれもまたGB−A14596
91に開示されている硫酸のような添加剤;ならびに他
の添加剤、例えば、エポキシ化合物(DE−A2249
375;JP09323968A2)、四置換尿素(D
D288598)、蟻酸または酢酸あるいはそれらの誘
導体(US3799963)、またはEP−A5245
07に開示されているトリメチルシリル基を有する化合
物の使用に関して、同様の限界が見い出される。特に反
応性イソシアネート化合物の精製における、溶解した酸
および塩基の開示されている使用は、三量体化、ダイマ
ー形成、またはカルボジイミド形成のような望ましくな
い副反応を導く。
【0007】少なくとも1つのZerewitinoff活性NH基
を有するいくつかの化合物、例えば、尿素(DD285
594)、ビウレット(DD288597)、カプロラ
クタム(DD285593)、アミンの存在下のエポキ
シド(JP09323968A2)、ならびに、アンモ
ニウム塩(DD288594)、カルボジイミド(DD
288599)、燐酸アルキル(DD288596)、
第三級アルコールおよび第三級アルキルカーバメート
(DD288595)が、イソシアネートの精製に関す
る先行技術において薦められている。ここでもまた、添
加剤の不充分な分離、ならびに蒸留残留物および/また
は添加剤含有イソシアネートの制限された使用という不
利益が存在する。特に、添加剤の存在は、例えば、第三
級アルコールが使用される場合にビウレットの形成に起
因し得る、NCO価の顕著な減少および粘度の増加を生
じる場合がある。望ましくない副生成物の形成による粘
度の増加が、イソシアネートを精製するために水を使用
する場合にも起こる(DE−A1240849)。
【0008】米国特許第4996351号は、加水分解
性塩素の量を減少させるために2以下のpKa価を有す
る強酸性ポリマー物質の使用を開示している。同特許の
実施例において、強酸性ポリマー物質を沸騰イソシアネ
ートに添加して、加水分解性塩素の含有量を有効に減少
させる。無機酸および強酸性有機化合物が、アロファネ
ート形成のための有効な触媒として開示されている(例
えば、US4160080)。しかし、そのような酸性
化合物は、腐蝕を非常に助長し、従って、有機イソシア
ネートの加水分解性塩素含有量を減少させるのに非常に
適しているわけではない。
【0009】特許DD288593号は、加水分解性塩
素の含有量を減少させるために、第一級および第二級ア
ミンの塩を添加剤として使用することを開示している。
少なくとも200℃の温度において、不活性ガスを同時
添加して、これらの塩は、加水分解性塩素の含有量を効
果的に減少し得る。実施例において、加水分解性塩素を
効果的に減少させるために、225℃の温度が必要であ
ると記載されている。このような高温は、この方法の適
用を、数種類の比較的熱安定性のイソシアネートに限定
する。一般に認められている理論によれば、イソシアネ
ート化合物、特に感温性低分子量イソシアネートが、そ
のような高温において安定ではなく、分解してカルボジ
イミドおよびイソシアヌレートのような望ましくない副
生成物を形成する。これは、工程熱(process
heat)の非制御発生に導き、反応の制御をかなり困
難にする。さらに、DD288593が必要であると開
示している不活性ガスの使用は必然的に、環境に対して
潜在的に有害な高度汚染廃ガス流、および安全の危険性
に導く。最後に、DD288593に記載されているよ
うに、アミン塩と精製されるイソシアネートとの望まし
くない反応が、歩留りの高損失および副生成物の形成を
導くので、蒸留、抽出または他の既知の方法によって、
記載されている第一級および第二級アミンの塩を精製低
分子量イソシアネートから分離することが困難である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
の短所を有さず、加水分解性塩素の含有量を減少させる
ために使用される薬剤からのイソシアネートの効果的分
離を可能にする、全般的に適用可能な、有機低分子量イ
ソシアネートの精製方法を提供することである。
【0011】本発明の他の目的は、望ましくない副生成
物を形成しない、感温性低分子量イソシアネートの加水
分解性塩素含有量を有意に減少させる方法を提供するこ
とである。
【0012】
【課題を解決するための手段】これらの目的および当業
者に明らかな他の目的が、下記に詳しく説明される、第
三級および/または第四級アミノ基を有する、適切な量
のゲルタイプまたは多孔質のアニオン交換有機物質を、
処理される有機イソシアネートまたはイソシアネート混
合物に添加し、および、任意に加圧または減圧下に、混
合物を所定時間で加熱することによって達成される。
【0013】驚くべきことに、本発明の方法は、不活性
ガスの使用を必要とせず、酸性条件を使用せず、および
実質量の副生成物を形成せずに、200℃よりかなり低
い温度において、妨害塩素化合物の効果的な分離(加水
分解性塩素含有量の減少)を可能にする。
【0014】低分子量第三級および第四級アミンおよび
アミン塩が三量体化触媒であることが既知であり、従っ
て副生成物を形成する傾向を有すると考えられるので、
第三級および/または第四級アミノ基を有する、ゲルタ
イプまたは多孔質のアニオン交換有機物質の使用が、加
水分解性塩素の量を効果的に減少させることは驚くべき
ことである。
【0015】本発明は、塩素化合物から、低分子量イソ
シアネートを精製する方法を提供する。この方法におい
て、イソシアネートと反応する金属イオン、水、および
溶媒、またはそれらの混合物を実質的に含有しない、第
三級および/または第四級アミノ基を有する、ゲルタイ
プまたは多孔質のアニオン交換有機物質少なくとも0.
1重量%(イソシアネートに基づく)を、低分子量イソ
シアネートまたはイソシアネート混合物に添加し、<2
00℃の温度において少なくとも10分間で加熱する。
次に、濾過、蒸留、抽出、当分野において既知の他の分
離法、およびそれらの組み合わせによって、イソシアネ
ートまたはイソシアネート混合物を、第三級および/ま
たは第四級アミノ基を有するゲルタイプまたは多孔質の
アニオン交換有機物質、および形成されている場合があ
る反応生成物から分離する。
【0016】本発明の方法の出発物質は、どのような低
分子量イソシアネートであってもよい。本明細書におい
て使用される「イソシアネート」という用語は、単一低
分子量イソシアネート、2種類以上の低分子量イソシア
ネート、および低分子量イソシアネートの混合物を包含
する。本発明の処理に好適な低分子量イソシアネートの
例は次のとおりである: a) 脂肪族、脂環式、芳香脂肪族(araliphaticall
y)、または芳香族的結合イソシアネート基を有するモ
ノイソシアネート、例えば、ブチルイソシアネート、ス
テアリルイソシアネート、シクロヘキシルイソシアネー
ト、ベンジルイソシアネート、2−フェニルエチルイソ
シアネート、フェニルイソシアネート、およびこれらの
モノイソシアネートの混合物;
【0017】b) 約140g/モル〜約400g/モ
ルの分子量を有し、脂肪族、脂環式、芳香脂肪族、また
は芳香族的結合イソシアネート基を有するジイソシアネ
ート、例えば、1,4−ジイソシアナトブタン、1,6−
ジイソシアナトヘキサン(HDI)、2−メチル−1,
5−ジイソシアナトペンタン、1,5−ジイソシアナト
−2,2−ジメチルペンタン、2,2,4−または2,4,
4−トリメチル−1,6−ジイソシアナトヘキサン、1,
10−ジイソシアナトデカン、1,3−および1,4−ジ
イソシアナトシクロヘキサン、1,3−および1,4−ビ
ス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、1−イソシ
アナト−3,3,5−トリメチル−5−イソシアナトメチ
ルシクロヘキサン(イソホロンジイソシアネート、IP
DI)、4,4'−ジイソシアナトジシクロヘキシルメタ
ン、1−イソシアナト−1−メチル−4(3)−イソシ
アナトメチルシクロヘキサン(IMCI)、ビス(イソ
シアナトメチル)−ノルボルナン、2−メチルペンタン
−2,4−ジイソシアネート、1,3−および1,4−ビ
ス(2−イソシアナトプロプ−2−イル)ペンゼン(T
MXDI)、2,4−および2,6−トルエンジイソシア
ネート(TDI)、2,4'−および4,4'−ジイソシア
ナトジフェニルメタン、1,5−ジイソシアナトナフタ
レン、ジプロピレングリコールジイソシアネート、2,
4−または2,6−ジイソシアナト−1−メチルシクロ
ヘキサン、およびこれらのジイソシアネートの混合物;
【0018】c) トリイソシアネートおよび/または
高官能価イソシアネート、例えば、4−イソシアナトメ
チル−1,8−オクタンジイソシアネート(ノナントリ
イソシアネート)、1,6,11−ウンデカントリイソシ
アネート、3−イソシアナトメチル−1,6−ヘキサメ
チレンジイソシアネート、およびこれらのイソシアネー
トの混合物。
【0019】本発明の方法の出発物質は、当然である
が、モノおよび/またはジ−および/またはトリイソシ
アネートおよび/またはより高官能価のイソシアネート
の混合物であってもよい。
【0020】一般に、本発明に使用される低分子量イソ
シアネートは、最高約400g/モル、好ましくは99
〜279g/モルの分子量を有するいずれかの有機イソ
シアネートであってもよい。
【0021】前記の二官能価およびより高官能価のイソ
シアネートを、本発明の方法に使用するのが好ましい。
4−イソシアナトメチル−1,8−オクタンジイソシア
ネート(ノナントリイソシアネート)の使用が特に好ま
しい。
【0022】本発明の方法に有効な、ゲルタイプまたは
多孔質のアニオン交換有機物質は、第三級および/また
は第四級アミノ基を有し、 a) イソシアネートと反応する水および他の溶媒およ
び混合物を大いに含有せず、 b) イソシアネートと反応する官能基、例えば、アル
コール基、チオール基、1−および2−アミノ基および
カルボキシル基を有さず、 c) 濾過および/または抽出および/または蒸留のよ
うな従来の分離法によって、イソシアネートから分離す
ることができ、および d) 金属イオンを大いに有さない、ことを特徴とする
アニオン交換有機物質である。
【0023】ゲルタイプまたは多孔質の、アニオン交換
有機物質は、例えば、Ullmann(Vol.A14;p393
以降)、DE−A−2418976またはDE−A22
11134に開示されている種類の第三級および/また
は第四級アミノ基を有する物質であり、それらのマトリ
ックスは、縮合(例えば、フェノール−ホルムアルデヒ
ド)、または重合(例えば、スチレンおよびジビニルベ
ンゼンのコポリマー、または(メタ)アクリレートおよ
びジビニルベンゼンのコポリマー)によって得られる。
本発明の方法に使用する前に、本発明の方法のために、
前記の全てのアニオン交換物質から水を大いに除去しな
けれはならない。
【0024】本発明において、水を大いに除去されたと
いう語は、Karl Fischer滴定によって測定される含水率
が<5%、好ましくは<3%、最も好ましくは<1%で
あることを意味する。これは、水を、イソシアネートと
反応しない不活性溶媒と交換するか、または、好ましく
は真空において、アニオン交換物質を乾燥させることに
よって達成される。
【0025】イソシアネートと反応する溶媒および混合
物、ならびに金属イオンを大いに含有しないという語
は、本発明の方法において、5%未満、好ましくは3%
未満、最も好ましくは1%未満のそのような化合物の含
有率を意味する。
【0026】本発明の方法に使用されるアニオン交換物
質は、溶媒を使用しない固形物として、またはイソシア
ネートと反応しない不活性溶媒中の沈積物(deposit)
の形態において、使用することができる。
【0027】本発明の方法に使用するのに好適なアニオ
ン交換物質は、水を含有せず、イソシアネートと反応す
る他の溶媒を含有しない物質、例えば、LewatitMP6
2、MP64、AP49、M510、M511、M61
0、MP500、MP600、AP246、S6328
A、S5428A(全て、Bayer AGから商業的に入手可
能)、またはイオン交換AmberliteまたはDuolite(両
方ともRohm and Hassから商業的に入手可能)である。
本発明の方法に好ましい物質は、それのマトリックスが
重合によって得られる、前記アニオン交換有機物質であ
る(スチレンとジビニルベンゼンのコポリマー、および
(メタ)アクリレートとジビニルベンゼンのコポリマ
ー)。それのマトリックスが重合によって得られ、第三
級アミノ基を有する、アニオン交換有機物質が、本発明
の方法において特に好ましい(スチレンとジビニルベン
ゼンのコポリマー)。
【0028】本発明の方法において、「物質」という用
語は、所定の化合物および化合物の混合物、ならびに、
前記の条件を満たす統計的分子量分布を特徴とするポリ
マー組成物またはポリマーの混合物を意味する。当然で
あるが、種々の物質の混合物も本発明の方法に使用する
ことができる。
【0029】第三級および/または第四級アミノ基を有
する固体または多孔質アニオン交換有機物質は、当然な
がら、あまり好ましくないにしても、少ない割合の遊離
アミンまたはアミン塩または他の副生成物を含有してい
る場合がある工業製品であってもよい。
【0030】本発明の方法に使用されるアニオン交換物
質は、当然であるが、適切な処理工程によって再生さ
れ、再使用することができる。
【0031】本発明の方法において、処理されるイソシ
アネートの重量に基づいて、少なくとも0.1重量%、
好ましくは約0.5〜約50重量%、最も好ましくは約
1.0〜約10重量%の、ゲルタイプまたは多孔質の、
第三級および/または第四級アミノ基を有するアニオン
交換有機物質と有機イソシアネートとの混合物を、少な
くとも10分間、好ましくは約1時間〜約24時間、最
も好ましくは約3時間〜約15時間、<200℃、好ま
しくは約25℃〜約200℃、より好ましくは約140
℃〜約190℃、最も好ましくは約150℃〜約180
℃に温度において加熱する。任意に、次いで、濾過およ
び/または蒸留および/または抽出および/または他の
好適な分離法によって、該加熱混合物を処理して、ゲル
タイプまたは多孔質の、第三級および/または第四級ア
ミノ基を有するアニオン交換有機物質、および混合物の
加熱の間に生じる反応生成物から、精製低分子量イソシ
アネートを取り出す。
【0032】本発明の方法は、当然であるが、イソシア
ネートと反応しない、好適な不活性溶媒中で行うことも
できる。
【0033】加熱の間にまたは加熱後に、濾過および/
または抽出および/または蒸留および/または他の好適
な分離法によって、任意に真空において、ゲルタイプま
たは多孔質の、第三級および第四級アミノ基を有するア
ニオン交換有機物質、および該工程の間に発生する望ま
しくない反応生成物から、イソシアネートを分離するこ
とができる。ゲルタイプまたは多孔質の、第三級および
/または第四級アミノ基を有するアニオン交換有機物
質、およびそれの反応生成物から、イソシアネートを濾
過によって分離するのが好ましい。
【0034】空気または微量の水との副反応を避けるた
めに、反応器を真空(例えば、1〜100mbar)に
維持するか、または不活性ガス、例えば窒素で覆うこと
ができる。しかし、原則として、不活性ガスを使用する
必要はない。
【0035】アニオン交換有機金属が固定相として使用
され、対応するイソシアネート化合物が所定条件下に固
定相を通る、カラム法を使用することによって、前記ア
ニオン交換物質を用いてイソシアネート化合物を加熱す
ることも可能である。この場合に、加熱時間は、アニオ
ン交換有機物質におけるイソシアネートの平均滞留時間
に相当する。
【0036】本発明の方法によって塩素含有量を減少さ
せる前、その間、またはその後に、他の精製法を使用し
て、例えば、着色成分および副生成物を除去することが
できる。これらの他の精製法は、例えば、還元剤または
酸化剤を使用する処理および/または増白法、および活
性炭のような吸着剤および/または漂白剤および/また
はシリカを使用する処理を包含する。この種の増白法
も、イソシアネート化合物の塩素含有量の減少に明確な
効果を有する。塩素含有量を減少させた後に得られ、ゲ
ルタイプまたは多孔質の、第三級および/または第四級
アミノ基を有するアニオン交換有機物質を除去されたイ
ソシアネートを、任意に、好ましくは真空において(例
えば、0.001mbar〜100mbar)、蒸留
(例えば、バッチ蒸留または薄膜蒸発器による蒸留)よ
ってさらに精製する。
【0037】本発明の方法によって精製されたイソシア
ネートは、イソシアネートと反応する金属化合物、酸、
塩基、または他の化合物の形態の有害な添加剤を含有せ
ず、それらは好ましくは<180ppmの加水分解性ク
ロリド含有量を有する。これらの精製イソシアネート
は、例えば、オリゴマーポリイソシアネートまたはプレ
ポリマーの製造に使用することができ、トリイソシアネ
ートの場合は、中間生成物、ポリウレタン成形品、およ
びコーティング剤(coating agents)の出発物質として
使用することができる。本発明の方法によって精製され
た低分子量トリイソシアネートは、被覆(coatings)に
おける硬化成分として使用するのが好ましい。
【0038】原則として、本発明の方法によって精製さ
れた、イソシアネートを含有する被覆材料は、どのよう
な基材を被覆するのにも適している。好適な基材の例
は、木材、プラスチック、革、紙、繊維製品、ガラス、
セラミック、プラスター、壁材(masonry)、金属、お
よびコンクリートを包含する。被覆は、スプレー、ペイ
ンティング、フローコーティング、キャスティング、デ
ィッピング、およびローリングのような従来の塗布法に
よって適用することができる。被覆材料は、透明ラッカ
ーの形態、および着色ラッカーの形態で使用することが
できる。それらは、一成分または多成分被覆として、有
機溶媒中に稀釈して、または水に分散させて、あるいは
稀釈せずに、適用することができる。
【0039】
【実施例】下記の例は本発明を例示するものである。記
載されているHC価は、加水分解性塩素の含有量を意味
する。記載されている全てのパーセンテージは、重量%
を意味する。
【0040】表1または表2に示されている量の化合物
A、B、C、またはAとCの混合物を、100gの有機
イソシアネートに添加し、得られた反応混合物を真空
(使用されるイソシアネートに依存して10〜100m
bar)において、表に示される温度において、表に示
される時間で攪拌する。所定の反応時間後、生成物を濾
過し(例3、4、5、8および9)、または濾過、次に
薄膜蒸留する(180℃/0.2mbar)(例6、
7)。本発明の生成物を得る。
【0041】
【表1】
【0042】* 比較例。1 DD288593の第一実施例に対応する。2 トリイソシアナトノナン。 化合物A:水が低沸点溶媒と交換され、次に、高真空に
おいて25℃で乾燥させたLewatitMP62(Bayer AG)。 化合物B:水が低沸点溶媒と交換され、次に、高真空に
おいて25℃で乾燥させたLewatitMP64(Bayer AG)。 化合物C:Lewatitに塩基を添加し、塩化ナトリウムを
洗い流し、水を低沸点溶媒と交換し、次に、高真空にお
いて25℃で乾燥させたLewatitM610(Bayer AG)。
【0043】
【表2】 2 トリイソシアナトノナン。3 イソホロンジイソシアネート。4 ヘキサメチレンジイソシアネート。
【0044】加熱前と加熱後のNCO含有量の違いは、
望ましくない副反応、その結果としての歩留りの損失に
関する情報を提供する。
【0045】本発明によらない例2において、特許DD
288593号に記載の条件を使用して、TINのHC
含有量を減少させた。NCOの顕著な減少は、許容され
ない高汚染を示す。 例5(本発明の方法):170℃においてさえ、緩やか
な条件下にHC含有量が100ppmに低下し、NCO
がわずかに減少しただけであった。
【0046】例示のために、本発明を前記に詳細に説明
したが、そのような詳細な説明は単に例示するものであ
って、特許請求の範囲によって限定される以外は、本発
明の意図および範囲を逸脱せずに当業者によってそれら
に変更を加え得ると理解すべきものとする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハラルト・レップス ドイツ連邦共和国51373レーフエルクーゼ ン、エーアリヒシュトラーセ23番 (72)発明者 ディーター・マーガー ドイツ連邦共和国51377レーフエルクーゼ ン、エリーザベト−フォン−タッデン−シ ュトラーセ31番 (72)発明者 ラインハルト・ハルパープ ドイツ連邦共和国51519オーデンタル、イ ン・デア・ヒルトシャイト6番 (72)発明者 マルティン・ブラーム ドイツ連邦共和国51519オーデンタル、キ ュッヘンベルガーシュトラーセ67番 (72)発明者 ラインホルト・クリッパー ドイツ連邦共和国50933ケルン、ガイレン キルヒャーシュトラーセ29番 (72)発明者 アンドレアス・ハウナー ドイツ連邦共和国51373レーフエルクーゼ ン、エリーザベト−ラングゲッサー−シュ トラーセ37番

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属イオン、水、および溶媒を実質的に
    含有しない、第三級および/または第四級アミノ基を有
    する、ゲルタイプまたは多孔質のアニオン交換有機物質
    少なくとも0.1重量%(イソシアネートの重量に基づ
    く)に、塩素を含有するイソシアネートを、200℃未
    満の温度において少なくとも10分間にわたって接触さ
    せることを含んで成る、イソシアネートの塩素含有量を
    減少させる方法。
  2. 【請求項2】 塩素を含有するイソシアネートが、最高
    400g/モルの分子量を有するイソシアネートである
    請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 塩素が除去されたイソシアネートを、ア
    ニオン交換物質および溶媒または副生成物から分離する
    請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 濾過、蒸留、および/または抽出によっ
    て、アニオン交換物質、溶媒、および副生成物から、イ
    ソシアネートを分離する請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 1.0〜10.0重量%のアニオン交換物
    質を、塩素含有イソシアネートに添加する請求項1に記
    載の方法。
  6. 【請求項6】 塩素含有イソシアネートおよびアニオン
    交換物質を、3〜15時間で150〜180℃の温度に
    加熱する請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 塩素が除去されたイソシアネートを、濾
    過によって、アニオン交換物質および溶媒または副生成
    物から分離する請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 塩素が除去されたイソシアネートを、濾
    過によって、アニオン交換物質および溶媒または副生成
    物から分離する請求項3に記載の方法。
  9. 【請求項9】 塩素が除去されるイソシアネートが、4
    −イソシアナトメチル−1,8−オクタンジイソシアネ
    ートである請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 アニオン交換物質から分離されたイソ
    シアネートの加水分解性塩素含有量が、180ppm未
    満である請求項3に記載の方法。
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