JP2009299514A - エンジン - Google Patents

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順正 高科
Yoshifumi Konishi
義史 小西
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Abstract

【課題】従来のエンジンは、カウンター軸や左右一対のカウンタープーリを配置するスペースや、このカウンタープーリを介してクランクプーリおよび入力プーリにベルトを巻回するスペースを確保する必要があるため、車両の小型化を図る上で制約になるという問題があった。また、エンジンを車両への取付後に、ベルトを各プーリに巻回する必要があるため、作業効率が悪いという問題があった。
【解決手段】クランク軸24の下方で、クランク軸24に対して平行に配置する入力軸34と、入力軸34からの動力を出力し、クランク軸24に対して垂直に配置する第一出力軸35と、エンジン105の前側に配置し、入力軸34にクランク軸24の動力を伝達するベルト機構33と、を備え、ベルト機構33を補機駆動用ベルト機構53よりも外側に配置する。
【選択図】図2

Description

本発明は、略水平方向にクランク軸を有するエンジンの技術に関し、より詳細には、クランク軸に対して垂直方向に配置された軸にクランク軸の動力を伝達する技術に関する。
従来、クランク軸に対して垂直方向に配置された軸にクランク軸の動力を伝達するエンジンの技術は公知となっている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、従来例に係るエンジンを備える車両について、図21により説明する。
図21に示すようように、車両900は、アッカーマン操舵式芝刈機であって、前後水平方向にクランク軸924を有するエンジン905と、このクランク軸924に対して垂直方向に配置された入力軸906を有するモア907と、を備えている。そして、エンジン905のクランク軸924には、クランクプーリ924aが固設されているとともに、モア907の入力軸906には、入力プーリ906aが固設されている。また、エンジン905の下方には、左右水平方向にカウンター軸980が配置されており、このカウンター軸980に左右一対のカウンタープーリ980aが固設されている。そして、クランクプーリ924a、左右一対のカウンタープーリ980a、入力プーリ906aにベルト981が巻回され、エンジン905のクランク軸924の動力が、クランクプーリ924a、ベルト981、カウンタープーリ980a、ベルト981、入力プーリ906a、入力軸906に伝達されてモア907の回転刃907aが駆動される。
実開昭60−10427号公報
しかし、前記従来のエンジン905は、カウンター軸980および左右一対のカウンタープーリ980aを配置するスペースや、このカウンタープーリ980aを介してクランクプーリ924aおよび入力プーリ906aにベルト981を巻回するスペースを確保する必要があるため、車両900の小型化を図る上で制約になるという問題があった。また、エンジン905を車両900への取付後に、ベルト981を各プーリ924a・980a・906aに巻回する必要があるため、作業効率が悪いという問題があった。
本発明の解決しようとする課題は以上のとおりであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、略水平方向に配置するクランク軸と、該クランク軸の上方で、エンジンの一側に配置するエンジン冷却用の冷却ファンと、前記エンジンの一側に配置し、前記冷却ファンに前記クランク軸の動力を伝達する補機駆動用無端帯機構と、を備えるエンジンであって、前記クランク軸の下方で、該クランク軸に対して平行に配置する入力軸と、該入力軸からの動力を出力し、前記クランク軸に対して垂直に配置する第一出力軸と、前記エンジンの一側に配置し、前記入力軸に前記クランク軸の動力を伝達する無端帯機構と、を備え、該無端帯機構を前記補機駆動用無端帯機構よりも外側に配置するものである。
請求項2においては、略水平方向に配置するクランク軸と、該クランク軸の上方で、エンジンの一側に配置するエンジン冷却用の冷却ファンと、前記エンジンの一側に配置し、前記冷却ファンに前記クランク軸の動力を伝達する補機駆動用無端帯機構と、を備えるエンジンであって、前記クランク軸の下方で、該クランク軸に対して平行に配置する入力軸と、該入力軸からの動力を出力し、前記クランク軸に対して垂直に配置する第一出力軸と、前記エンジンの一側に配置し、前記入力軸に前記クランク軸の動力を伝達する無端帯機構と、を備え、該無端帯機構を前記補機駆動用無端帯機構よりも内側に配置するものである。
請求項3においては、略水平方向に配置するクランク軸と、エンジンの一側に配置するフライホイルと、を備えるエンジンであって、前記クランク軸の下方で、該クランク軸に対して平行に配置する入力軸と、該入力軸からの動力を出力し、前記クランク軸に対して垂直に配置する第一出力軸と、前記エンジンの一側に配置し、前記入力軸に前記クランク軸の動力を伝達する無端帯機構と、を備え、該無端帯機構を前記フライホイルよりも外側に配置するものである。
請求項4においては、略水平方向に配置するクランク軸と、エンジンの一側に配置するフライホイルと、を備えるエンジンであって、前記クランク軸の下方で、該クランク軸に対して平行に配置する入力軸と、該入力軸からの動力を出力し、前記クランク軸に対して垂直に配置する第一出力軸と、前記エンジンの一側に配置し、前記入力軸に前記クランク軸の動力を伝達する無端帯機構と、を備え、該無端帯機構を前記フライホイルよりも内側に配置するものである。
請求項5においては、前記第一出力軸を平面視において前記エンジンの投影範囲内に配置するものである。
請求項6においては、前記第一出力軸に動力出力用の第一出力部材を設けるとともに、前記第一出力軸の同軸上に該第一出力軸の動力を受ける第二出力軸を連結し、該第二出力軸に動力出力用の第二出力部材を設けるものである。
請求項7においては、前記第一出力部材と前記第一出力軸との間および前記第二出力部材と前記第二出力軸との間の内少なくとも一方にクラッチを介設するものである。
請求項8においては、前記無端帯機構の無端帯に張力を付与するテンション部材を備えるものである。
請求項9においては、前記入力軸は、冷却ファンを備えるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、無端帯機構の無端帯を短くできることにより、エンジンがコンパクトになるため、車両の小型化が容易であるとともに、無端帯の巻回が容易であるため、作業効率が向上する。そして、無端帯機構は、補機駆動用無端帯機構よりも外側に位置することにより、無端帯の取り外しが容易であるため、エンジンの利便性が向上する。
請求項2においては、無端帯機構の無端帯を短くできることにより、エンジンがコンパクトになるため、車両の小型化が容易であるとともに、無端帯の巻回が容易であるため、作業効率が向上する。そして、無端帯機構が冷却ファンを駆動する補機駆動用無端帯機構よりも内側に位置することにより、冷却ファンが無端帯機構に干渉しない。これにより、冷却ファンの位置を低くして、エンジンをコンパクトに構成できるため、車両の小型化が容易である。
請求項3においては、無端帯機構の無端帯を短くできることにより、エンジンがコンパクトになるため、車両の小型化が容易であるとともに、無端帯の巻回が容易であるため、作業効率が向上する。そして、無端帯機構は、フライホイルよりも外側に位置することにより、無端帯の取り外しが容易であるため、エンジンの利便性が向上する。
請求項4においては、無端帯機構の無端帯を短くできることにより、エンジンがコンパクトになるため、車両の小型化が容易であるとともに、無端帯の巻回が容易であるため、作業効率が向上する。そして、無端帯機構がフライホイルよりも内側に位置することにより、入力軸がフライホイルに干渉しない。これにより、フライホイルの外径に関係なく、クランク軸と入力軸との軸間距離を短くして、エンジンをコンパクトに構成できるため、車両の小型化が容易である。
請求項5においては、第一出力軸をコンパクトに配置して、エンジンがコンパクトになるため、車両の小型化が容易である。
請求項6においては、第一・第二出力部材を別個の駆動対象に連結して、第一・第二出力軸が複数の駆動対象に出力できるため、エンジンの利便性が向上する。
請求項7においては、複数の駆動対象に出力可能なエンジンが、その駆動対象の内少なくとも一つへの動力の伝達・遮断が切替可能となるため、エンジンの利便性が向上する。
請求項8においては、無端帯に張力が付与されて、無端帯の張力を調整する手間が省けるため、エンジンの利便性が向上する。
請求項9においては、冷却風を送風して、エンジンを効率良く冷却できる。
次に、発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は本発明の第一実施例に係るエンジンを備える車両を示した側面図、図2は本発明の第一実施例に係るエンジンを示した側面一部断面図、図3は同じく正面図、図4は本発明の第一実施例に係るベルト機構を示した正面図、図5はギヤボックスを示した側面断面図、図6はギヤボックスに電磁クラッチを取り付けた状態を示した側面図、図7はギヤボックスをオイルパンに取り付けた状態を示した正面図、図8は同じく側面一部断面図、図9は本発明の第一実施例に係るベルト機構・補機駆動用ベルト機構を示した側面図、図10は本発明の第二実施例に係るエンジンを示した側面図、図11は本発明の第二実施例に係るベルト機構・補機駆動用ベルト機構を示した側面図、図12は本発明の第二実施例に係るベルト機構を示した正面図、図13は本発明の第三実施例に係るエンジンを示した側面図、図14は本発明の第三実施例に係るベルト機構を示した側面図、図15は同じく正面図、図16は本発明の第三実施例に係るギヤボックス取付用のブラケットを示した正面図、図17は本発明の第四実施例に係るエンジンを示した側面図、図18は本発明の第四実施例に係るベルト機構を示した側面図、図19は同じく正面図、図20は本発明の第四実施例に係るギヤボックス取付用のブラケットを示した正面図、図21は従来例に係るエンジンを備える車両を示した側面図である。
まず、本発明の第一実施例に係るエンジン105を備える車両100の全体構成について、図1により説明する。
図1に示すように、車両100は、アッカーマン操舵式芝刈機であって、車両フレーム2と、車両フレーム2の後部に支持される後車軸駆動装置3と、車両フレーム2の前部に支持される前車軸支持装置4と、後車軸駆動装置3・前車軸支持装置4間にて車両フレーム2によって支持されるエンジン105と、車両フレーム2の下方に昇降可能に吊設されるモア7とを備えている。
そして、後車軸駆動装置3には油圧モータ8が収納されており、油圧モータ8は、油圧ポンプ(図示省略)によって駆動可能に流体接続されている。
エンジン105は、ボンネット11内に収納され、ボンネット11直後のダッシュボードから後上方にハンドル12が延設されているとともに、エンジン105の直前の車両フレーム2には、ラジエータ14が搭載されている。そして、ボンネット11内では、油圧シリンダなどに作動油を補給するためのリザーバタンク17がエンジン105後方に配設されている。
さらに、車両フレーム2の後部にはリアカバー15が搭載され、リアカバー15の上面には運転席16が搭載されている。そして、リアカバー15内には、後車軸駆動装置3が配設されている。
モア7は、後車軸駆動装置3によって駆動される後輪18と、前車軸支持装置4によって支持される前輪19との間にて、車両フレーム2の下方に配設されている。そして、車両フレーム2の左右側板前端部には、左右のモアハンガー20がそれぞれ連結され、モアハンガー20は各リンクロッド20aを介してモア7の前端に連結されており、これによりモア7が昇降可能に吊設されるようにしている。
次に、本発明の第一実施例に係るエンジン105について、図1から図8により説明する。
図2、図3に示すように、エンジン105は、下部にオイルパン21を備え、このオイルパン21の上部にシリンダブロック22を備え、このシリンダブロック22の上部にシリンダヘッド23を備えている。
シリンダブロック22内には、クランク軸24が前後水平方向に架設され、このクランク軸24の前後端部は、シリンダブロック22の前後面からそれぞれ突出している。クランク軸24の後端部には、フライホイル25が固設されているとともに、クランク軸24の前端部には、前方から順に第一クランクプーリ24a、第二クランクプーリ24bが固設されている。
そして、クランク軸24の上方には、冷却ファン13が配置され、この冷却ファン13のファン軸26には、プーリ26aが固設されているとともに、冷却水ポンプ27が取り付けられている。冷却ファン13の右方には、オルタネータ28が配置され、このオルタネータ28のオルタネータ軸29には、プーリ29aが固設されている。
そして、クランク軸24の第二クランクプーリ24b、ファン軸26のプーリ26a、オルタネータ軸29のプーリ29aに、一本のベルト30が巻回されて補機駆動用ベルト機構53が構成されており、このベルト30を介してクランク軸24からの動力が伝達されて、冷却ファン13、冷却水ポンプ27、オルタネータ28が駆動される。
また、シリンダヘッド23の前面側には、燃料噴射ポンプ31やカム軸(図示省略)を駆動するギヤ群(図示省略)を内装するギヤケース32が配置されている。
また、オイルパン21の前部下側には、切欠き部21aが形成されている。切欠き部21aは、オイルパン21の前下角部が側面視略矩形状に切り欠かれて形成される空間であり、この切欠き部21a内に動力伝達ケースとなるギヤボックス41が配置されている。
ギヤボックス41は、オイルパン21の切欠き部21a内の左右略中央部に配置されている。つまり、ギヤボックス41は、エンジン105の左右略中央部に配置されている。ギヤボックス41は、クランク軸24からの動力がベルト機構33を介して入力される入力軸34と、この入力軸34からの動力を出力する第一出力軸35と、この第一出力軸35に入力軸34の動力を伝達するベベルギヤ36(図5参照)と、を内装している。
入力軸34は、クランク軸24の下方で、クランク軸24に対して平行(前後水平方向)に配置されている。入力軸34は、ギヤボックス41前部から突出するようにギヤボックス41に内装され、ギヤボックス41に軸受けを介して回動可能に支持されている(図5参照)。
入力軸34の前端部には、入力プーリ34aが固設されている。入力プーリ34aの後側には、冷却ファン42(図5参照)が取り付けられており、後方に向かって冷却風を送風して、オイルパン21などを効率良く冷却できる。
図4に示すように、入力軸34の入力プーリ34aとクランク軸24の第一クランクプーリ24aに、ベルト39が巻回されてベルト機構33が構成されている。ベルト39の内周側には、ベルト39に張力を付与するテンション部材となるテンションプーリ40が当接されている。テンションプーリ40は、バネなどの弾性部材(図示省略)によって右方に付勢されて、ベルト39に張力を付与している。テンションプーリ40は、ブラケット55を介してシリンダブロック22などに取り付けられている。ブラケット55には、長孔55aが左右方向に開口されており、この長孔55a内にテンションプーリ40のプーリ軸40aが摺動自在に配置されている。
図2、図3に示すように、第一出力軸35は、クランク軸24に対して垂直(上下方向)に配置されている。つまり、第一出力軸35は、入力軸34に対しても垂直に配置されている。第一出力軸35は、ギヤボックス41の左右略中央部に配置されているとともに、エンジン105の前後範囲内に配置されている。つまり、第一出力軸35は、平面視においてエンジン105の投影範囲内に配置されている。第一出力軸35は、ギヤボックス41下部から突出するようにギヤボックス41に内装され、ギヤボックス41に軸受けを介して回動可能に支持されている(図5参照)。
図5に示すように、ベベルギヤ36は、入力軸34の動力を第一出力軸35に伝達するためのものである。ギヤボックス41内では、入力軸34の端部(後端部)に一方のベベルギヤ36が固設され、このベベルギヤ36に噛合する他方のベベルギヤ36が第一出力軸35の端部(上端部)に固設されている。
第一出力軸35の下端部には、第一出力部材となる第一出力プーリ35aがキー嵌合により固定されているとともに、第一出力軸35の同軸上に第二出力軸37が着脱可能に連結されている。
第二出力軸37には、第二出力部材となる第二出力プーリ37aが電磁クラッチ38を介して設けられている。電磁クラッチ38は、第二出力軸37から第二出力プーリ37aへの動力の伝達・遮断を切り替えるクラッチとなるものである。なお、クラッチは、電磁クラッチ38に限定するものではなく、例えば、油圧クラッチなどでもよい。
このような構成で、エンジン105のクランク軸24の動力は、図1から図3に示すように、第一クランクプーリ24a、ベルト39、入力プーリ34a、入力軸34、ベベルギヤ36、第一出力軸35に伝達される。そして、第一出力軸35の動力は、第一出力プーリ35a、ベルト82、プーリ83a、入力軸83に伝達されて前記油圧ポンプ(図示省略)が駆動される。また、第一出力軸35の動力は、第二出力軸37、第二出力プーリ37a、ベルト81、入力プーリ6a、入力軸6に伝達されてモア7の回転刃7aが駆動される。
図6に示すように、ギヤボックス41下部の左右側面には、電磁クラッチ38を取り付けるためのボス部54が設けられている。ボス部54の内周面には、ネジ溝が形成されている。電磁クラッチ38には、平面視においてボス部54と重なる位置にボルト孔38aが穿設されている。
このような構成で、ギヤボックス41のボス部54と電磁クラッチ38のボルト孔38aとを平面視において一致させた状態で、ボルト孔38aの下方からボルト44を螺挿することにより、電磁クラッチ38をギヤボックス41に取り付けることができる。
図7、図8に示すように、ギヤボックス41の上部には、取付部43が設けられており、この取付部43を介してギヤボックス41がボルト145によってオイルパン21に取り付けられる。取付部43は、ギヤボックス41の上部に固定(あるいはギヤボックス41と一体的に成型)され、左右両端部が正面視においてギヤボックス41の左右両側面から突出している。取付部43の左右両端部には、それぞれ複数(本実施例では左右片側に3孔ずつ)のボルト孔43aが前後方向に適宜間隔で穿設されている。一方、切欠き部21a内のオイルパン21下面の左右両側には、平面視において取付部43のボルト孔43aと重なる位置にボルト孔146が複数(ボルト孔43aと同数)穿設されている。ボルト孔146は、オイルパン21の下面から上方にオイルパン21の中途部(オイルパン21を貫通しない程度)まで穿設されている。
このような構成で、ギヤボックス41を切欠き部21a内に配置して、取付部43のボルト孔43aとオイルパン21のボルト孔146とを一致させた状態で、ボルト145をボルト孔43aの下方から螺挿することにより、ギヤボックス41をオイルパン21に取り付けることができる。ギヤボックス41は、複数(本実施例では左右片側に3本ずつ)のボルト145によってオイルパン21に、確実かつ着脱可能に取り付けられる。
ここで、図9に示すように、第一実施例に係るエンジン105では、クランク軸24前端部の前方から第一クランクプーリ24a、第二クランクプーリ24bの順に配置されている。つまり、第一クランクプーリ24aは、第二クランクプーリ24bよりも外側に配置されて、エンジン105の前側において、ベルト機構33が補機駆動用ベルト機構53よりも外側に配置されている。
以上のように、本発明の第一実施例に係るエンジン105は、略水平方向に配置するクランク軸24と、クランク軸24の上方で、エンジン105の前側に配置するエンジン冷却用の冷却ファン13と、エンジン105の前側に配置し、冷却ファン13にクランク軸24の動力を伝達する補機駆動用ベルト機構53と、を備えるエンジン105であって、クランク軸24の下方で、クランク軸24に対して平行に配置する入力軸34と、入力軸34からの動力を出力し、クランク軸24に対して垂直に配置する第一出力軸35と、エンジン105の前側に配置し、入力軸34にクランク軸24の動力を伝達するベルト機構33と、を備え、ベルト機構33を補機駆動用ベルト機構53よりも外側に配置するものである。
このような構成により、ベルト機構33のベルト39を短くできることにより、エンジン105がコンパクトになるため、車両の小型化が容易であるとともに、ベルト39の巻回が容易であるため、作業効率が向上する。そして、ベルト機構33は、補機駆動用ベルト機構53よりも外側に位置することにより、ベルト39の取り外しが容易であるため、エンジン105の利便性が向上する。
また、第一出力軸35を平面視においてエンジン105の投影範囲内に配置するものである。
このような構成により、第一出力軸35をコンパクトに配置して、エンジン105がコンパクトになるため、車両の小型化が容易である。
また、第一出力軸35に動力出力用の第一出力プーリ35aを設けるとともに、第一出力軸35の同軸上に第一出力軸35の動力を受ける第二出力軸37を連結し、第二出力軸37に動力出力用の第二出力プーリ37aを設けるものである。
このような構成により、第一・第二出力プーリ35a・37aを別個の駆動対象に連結して、第一・第二出力軸35・37が複数の駆動対象に出力できるため、エンジン105の利便性が向上する。
また、第二出力プーリ37aと第二出力軸37との間に電磁クラッチ38を介設するものである。
このような構成により、複数の駆動対象に出力可能なエンジン105が、その駆動対象の内少なくとも一つへの動力の伝達・遮断が切替可能となるため、エンジン105の利便性が向上する。
また、エンジン105は、ベルト機構33のベルト39に張力を付与するテンションプーリ40を備えるものである。
このような構成により、ベルト39に張力が付与されて、ベルト39の張力を調整する手間が省けるため、エンジン105の利便性が向上する。
また、入力軸34は、冷却ファン42を備えるものである。
このような構成により、冷却風を送風して、エンジン105を効率良く冷却できる。
次に、本発明の第二実施例に係るエンジン205について、図10から図12により説明する。なお、図10から図12において、第一実施例と同一符号の部材は第一実施例と同一構成であるため詳細な説明は省略する。
第二実施例に係るエンジン205は、第一実施例に係るエンジン105に対して以下の点で相違する。すなわち、図10から図12に示すように、第二実施例に係るエンジン205では、クランク軸224の前端部に前方から順に第二クランクプーリ224b、第一クランクプーリ224aが固設されている。つまり、第一クランクプーリ224aは、第二クランクプーリ224bよりも内側に配置されている。
そして、クランク軸224の第二クランクプーリ224b、ファン軸26のプーリ26a、オルタネータ軸29のプーリ29aに、一本のベルト230が巻回されて補機駆動用ベルト機構253が構成されているとともに、この補機駆動用ベルト機構253よりも内側で、入力軸34の入力プーリ34aとクランク軸224の第一クランクプーリ224aに、ベルト239が巻回されてベルト機構233が構成されている。図12に示すように、ベルト239の内周側には、ベルト239に張力を付与するテンションプーリ240が当接されている。テンションプーリ240は、バネなどの弾性部材(図示省略)によって右方に付勢されて、ベルト239に張力を付与している。テンションプーリ240は、ブラケット55を介してシリンダブロック22などに取り付けられている。ブラケット55には、長孔55aが左右方向に開口されており、この長孔55a内にテンションプーリ240のプーリ軸240aが摺動自在に配置されている。
以上のように、本発明の第二実施例に係るエンジン205は、略水平方向に配置するクランク軸224と、クランク軸224の上方で、エンジン205の前側に配置するエンジン冷却用の冷却ファン13と、エンジン205の前側に配置し、冷却ファン13にクランク軸224の動力を伝達する補機駆動用ベルト機構253と、を備えるエンジン205であって、クランク軸224の下方で、クランク軸224に対して平行に配置する入力軸34と、入力軸34からの動力を出力し、クランク軸224に対して垂直に配置する第一出力軸35と、エンジン205の前側に配置し、入力軸34にクランク軸24の動力を伝達するベルト機構233と、を備え、ベルト機構233を補機駆動用ベルト機構253よりも内側に配置するものである。
このような構成により、ベルト機構233のベルト239を短くできることにより、エンジン205がコンパクトになるため、車両の小型化が容易であるとともに、ベルト239の巻回が容易であるため、作業効率が向上する。そして、ベルト機構233が冷却ファン13を駆動する補機駆動用ベルト機構253よりも内側に位置することにより、冷却ファン13がベルト機構233に干渉しない。これにより、冷却ファン13の位置を低くして、エンジン205をコンパクトに構成できるため、車両の小型化が容易である。
また、エンジン205は、ベルト機構233のベルト239に張力を付与するテンションプーリ240を備えるものである。
このような構成により、ベルト239に張力が付与されて、ベルト239の張力を調整する手間が省けるため、エンジン205の利便性が向上する。
次に、本発明の第三実施例に係るエンジン305について、図13から図16により説明する。なお、図13から図16において、第一実施例と同一符号の部材は第一実施例と同一構成であるため詳細な説明は省略する。
第三実施例に係るエンジン305は、第一実施例に係るエンジン105に対して以下の点で相違する。すなわち、図13から図15に示すように、第三実施例に係るエンジン305では、クランク軸324の前端部に第二クランクプーリ324bが固設され、クランク軸324の後端部に後方から順に第1クランクプーリ324a、フライホイル25が固設されている。つまり、第1クランクプーリ324aは、フライホイル25よりも外側に配置されている。
そして、オイルパン321の後部下側には、切欠き部321aが形成されている。切欠き部321aは、オイルパン321の後下角部が側面視略矩形状に切り欠かれて形成される空間であり、この切欠き部321a内にギヤボックス341が配置されている。ギヤボックス341からは、入力軸334が後方に突出し、この入力軸334の後端部には、入力プーリ334aが固設されている。つまり、入力プーリ334aは、フライホイル25よりも外側に配置されている。
こうして、フライホイル25よりも外側で、入力軸334の入力プーリ334aとクランク軸324の第1クランクプーリ324aに、ベルト339が巻回されてベルト機構333が構成されている。
ここで、ギヤボックス341は、ブラケット351を介してシリンダブロック22に取り付けられている。図15、図16に示すようように、ブラケット351は、背面視略台形状に形成された板状部材であり、右上部が上方に延出されてアーム部351aが形成されている。ブラケット351は、複数(本実施例では5本)のボルト352によってシリンダブロック22の後面に、確実かつ着脱可能に取り付けられている。
そして、ブラケット351の右下部には、ギヤボックス341を取り付けるための取付孔351bが開口されている。取付孔351bは、ギヤボックス341が嵌合する形状(略円形)に形成されている。取付孔351bは、クランク軸324に対して左右一方(本実施例では右方)に偏心した位置に配置されており、これにより、フライホイル25を回避してギヤボックス341をできるだけ上方に配置して、エンジン305をコンパクトに構成できる(エンジン305の高さを低くする)ようにしている。
また、ブラケット351の左下部には、長孔351cが左下斜め方向に開口されており、この長孔351c内にテンションプーリ340のプーリ軸340aが摺動自在に配置されている。テンションプーリ340は、ベルト339に張力を付与するテンション部材となるものであり、ベルト339の内周側に当接した状態でバネなどの弾性部材(図示省略)によって左下方に付勢されている。
以上のように、本発明の第三実施例に係るエンジン305は、略水平方向に配置するクランク軸324と、エンジン305の後側に配置するフライホイル25と、を備えるエンジン305であって、クランク軸324の下方で、クランク軸324に対して平行に配置する入力軸334と、入力軸334からの動力を出力し、クランク軸324に対して垂直に配置する第一出力軸35と、エンジン305の後側に配置し、入力軸334にクランク軸324の動力を伝達するベルト機構333と、を備え、ベルト機構333をフライホイル25よりも外側に配置するものである。
このような構成により、ベルト機構333のベルト339を短くできることにより、エンジン305がコンパクトになるため、車両の小型化が容易であるとともに、ベルト339の巻回が容易であるため、作業効率が向上する。そして、ベルト機構333は、フライホイル25よりも外側に位置することにより、ベルト339の取り外しが容易であるため、エンジン305の利便性が向上する。
また、エンジン305は、ベルト機構333のベルト339に張力を付与するテンションプーリ340を備えるものである。
このような構成により、ベルト339に張力が付与されて、ベルト339の張力を調整する手間が省けるため、エンジン305の利便性が向上する。
次に、本発明の第四実施例に係るエンジン405について、図17から図20により説明する。なお、図17から図20において、第一実施例と同一符号の部材は第一実施例と同一構成であるため詳細な説明は省略する。
第四実施例に係るエンジン405は、第一実施例に係るエンジン105に対して以下の点で相違する。すなわち、図17から図19に示すように、第四実施例に係るエンジン405では、クランク軸424の前端部に第二クランクプーリ424bが固設され、クランク軸424の後端部に後方から順にフライホイル25、第1クランクプーリ424aが固設されている。つまり、第1クランクプーリ424aは、フライホイル25よりも内側に配置されている。
そして、オイルパン421の後部下側には、切欠き部421aが形成されている。切欠き部421aは、オイルパン421の後下角部が側面視略矩形状に切り欠かれて形成される空間であり、この切欠き部421a内にギヤボックス441が配置されている。ギヤボックス441からは、入力軸434が後方に突出し、この入力軸434の後端部には、入力プーリ434aが固設されており、この入力プーリ434aはフライホイル25よりも内側に配置されている。
こうして、フライホイル25よりも内側で、入力軸434の入力プーリ434aとクランク軸424の第1クランクプーリ424aに、ベルト439が巻回されてベルト機構433が構成されている。
ここで、ギヤボックス441は、ブラケット451を介してシリンダブロック22に取り付けられている。図19、図20に示すようように、ブラケット451は、背面視略逆台形状に形成された板状部材であり、右上部が上方に延出されてアーム部451aが形成されている。ブラケット451は、複数(本実施例では5本)のボルト452によってシリンダブロック22の後面に、確実かつ着脱可能に取り付けられている。
そして、ブラケット451の下部には、ギヤボックス441を取り付けるための取付孔451bが開口されている。取付孔451bは、ギヤボックス441が嵌合する形状(略円形)に形成されている。取付孔451bは、左右中心がクランク軸424と一致する位置に配置されており、これにより、ギヤボックス441は、左右中心(入力軸434)がクランク軸424と一致する位置に配置される。
また、ブラケット451の右部には、長孔451cが左右方向に開口されており、この長孔451c内にテンションプーリ440のプーリ軸440aが摺動自在に配置されている。テンションプーリ440は、ベルト439に張力を付与するテンション部材となるものであり、ベルト439の内周側に当接した状態でバネなどの弾性部材(図示省略)によって右方に付勢されている。
以上のように、本発明の第四実施例に係るエンジン405は、略水平方向に配置するクランク軸424と、エンジン405の後側に配置するフライホイル25と、を備えるエンジン405であって、クランク軸424の下方で、クランク軸424に対して平行に配置する入力軸434と、入力軸434からの動力を出力し、クランク軸424に対して垂直に配置する第一出力軸35と、エンジン405の後側に配置し、入力軸434にクランク軸424の動力を伝達するベルト機構433と、を備え、ベルト機構433をフライホイル25よりも内側に配置するものである。
このような構成により、ベルト機構433のベルト439を短くできることにより、エンジン405がコンパクトになるため、車両の小型化が容易であるとともに、ベルト439の巻回が容易であるため、作業効率が向上する。そして、ベルト機構433がフライホイル25よりも内側に位置することにより、入力軸434がフライホイル25に干渉しない。これにより、フライホイル25の外径に関係なく、クランク軸424と入力軸434との軸間距離を短くして、エンジン405をコンパクトに構成できるため、車両の小型化が容易である。
また、エンジン405は、ベルト機構433のベルト439に張力を付与するテンションプーリ440を備えるものである。
このような構成により、ベルト439に張力が付与されて、ベルト439の張力を調整する手間が省けるため、エンジン405の利便性が向上する。
本発明の第一実施例に係るエンジンを備える車両を示した側面図。 本発明の第一実施例に係るエンジンを示した側面一部断面図。 同じく正面図。 本発明の第一実施例に係るベルト機構を示した正面図。 ギヤボックスを示した側面断面図。 ギヤボックスに電磁クラッチを取り付けた状態を示した側面図。 ギヤボックスをオイルパンに取り付けた状態を示した正面図。 同じく側面一部断面図。 本発明の第一実施例に係るベルト機構・補機駆動用ベルト機構を示した側面図。 本発明の第二実施例に係るエンジンを示した側面図。 本発明の第二実施例に係るベルト機構・補機駆動用ベルト機構を示した側面図。 本発明の第二実施例に係るベルト機構を示した正面図。 本発明の第三実施例に係るエンジンを示した側面図。 本発明の第三実施例に係るベルト機構を示した側面図。 同じく正面図。 本発明の第三実施例に係るギヤボックス取付用のブラケットを示した正面図。 本発明の第四実施例に係るエンジンを示した側面図。 本発明の第四実施例に係るベルト機構を示した側面図。 同じく正面図。 本発明の第四実施例に係るギヤボックス取付用のブラケットを示した正面図。 従来例に係るエンジンを備える車両を示した側面図。
符号の説明
13 冷却ファン
24 クランク軸
25 フライホイル
33 ベルト機構(無端帯機構)
34 入力軸
35 第一出力軸
35a 第一出力プーリ(第一出力部材)
37 第二出力軸
37a 第二出力プーリ(第二出力部材)
38 電磁クラッチ(クラッチ)
39 ベルト(無端帯)
40 テンションプーリ(テンション部材)
42 冷却ファン
53 補機駆動用ベルト機構(補機駆動用無端帯機構)
105 エンジン
205 エンジン
224 クランク軸
233 ベルト機構(無端帯機構)
239 ベルト(無端帯)
240 テンションプーリ(テンション部材)
253 補機駆動用ベルト機構(補機駆動用無端帯機構)
305 エンジン
324 クランク軸
333 ベルト機構(無端帯機構)
339 ベルト(無端帯)
340 テンションプーリ(テンション部材)
405 エンジン
424 クランク軸
433 ベルト機構(無端帯機構)
439 ベルト(無端帯)
440 テンションプーリ(テンション部材)

Claims (9)

  1. 略水平方向に配置するクランク軸と、該クランク軸の上方で、エンジンの一側に配置するエンジン冷却用の冷却ファンと、前記エンジンの一側に配置し、前記冷却ファンに前記クランク軸の動力を伝達する補機駆動用無端帯機構と、を備えるエンジンであって、前記クランク軸の下方で、該クランク軸に対して平行に配置する入力軸と、該入力軸からの動力を出力し、前記クランク軸に対して垂直に配置する第一出力軸と、前記エンジンの一側に配置し、前記入力軸に前記クランク軸の動力を伝達する無端帯機構と、を備え、該無端帯機構を前記補機駆動用無端帯機構よりも外側に配置することを特徴とするエンジン。
  2. 略水平方向に配置するクランク軸と、該クランク軸の上方で、エンジンの一側に配置するエンジン冷却用の冷却ファンと、前記エンジンの一側に配置し、前記冷却ファンに前記クランク軸の動力を伝達する補機駆動用無端帯機構と、を備えるエンジンであって、前記クランク軸の下方で、該クランク軸に対して平行に配置する入力軸と、該入力軸からの動力を出力し、前記クランク軸に対して垂直に配置する第一出力軸と、前記エンジンの一側に配置し、前記入力軸に前記クランク軸の動力を伝達する無端帯機構と、を備え、該無端帯機構を前記補機駆動用無端帯機構よりも内側に配置することを特徴とするエンジン。
  3. 略水平方向に配置するクランク軸と、エンジンの一側に配置するフライホイルと、を備えるエンジンであって、前記クランク軸の下方で、該クランク軸に対して平行に配置する入力軸と、該入力軸からの動力を出力し、前記クランク軸に対して垂直に配置する第一出力軸と、前記エンジンの一側に配置し、前記入力軸に前記クランク軸の動力を伝達する無端帯機構と、を備え、該無端帯機構を前記フライホイルよりも外側に配置することを特徴とするエンジン。
  4. 略水平方向に配置するクランク軸と、エンジンの一側に配置するフライホイルと、を備えるエンジンであって、前記クランク軸の下方で、該クランク軸に対して平行に配置する入力軸と、該入力軸からの動力を出力し、前記クランク軸に対して垂直に配置する第一出力軸と、前記エンジンの一側に配置し、前記入力軸に前記クランク軸の動力を伝達する無端帯機構と、を備え、該無端帯機構を前記フライホイルよりも内側に配置することを特徴とするエンジン。
  5. 前記第一出力軸を平面視において前記エンジンの投影範囲内に配置することを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のエンジン。
  6. 前記第一出力軸に動力出力用の第一出力部材を設けるとともに、前記第一出力軸の同軸上に該第一出力軸の動力を受ける第二出力軸を連結し、該第二出力軸に動力出力用の第二出力部材を設けることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のエンジン。
  7. 前記第一出力部材と前記第一出力軸との間および前記第二出力部材と前記第二出力軸との間の内少なくとも一方にクラッチを介設することを特徴とする請求項6に記載のエンジン。
  8. 前記無端帯機構の無端帯に張力を付与するテンション部材を備えることを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載のエンジン。
  9. 前記入力軸は、冷却ファンを備えることを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載のエンジン。
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