JP3141007B2 - 液圧サーボアクチュエータシステム - Google Patents
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Description
ュエータの出力部を互いに拘束するよう結合した液圧サ
ーボアクチュエータシステム、特にそれらアクチュエー
タ間の出力変位の差によって生じるフォースファイトを
なくすための補償アルゴリズムを備えたサーボ弁流量制
御型の液圧サーボアクチュエータシステムに関する。
を互いの出力部が拘束されて作動するように結合したサ
ーボアクチュエータシステムが、例えば航空機のフライ
トコントロールに用いられている。この種のサーボアク
チュエータシステムにおいては、並列又は直列に結合さ
れた複数の舵面制御アクチュエータをそれぞれ電気・油
圧サーボ弁(以下、電油圧サーボ弁)で制御するととも
に、そのアクチュエータの出力部の変位又は電気・油圧
サーボ弁の弁体の変位を位置検出器により電気的に取り
出してフィードバック制御を行なっている。
位(位置)に差があると、指令入力が零でもアクチュエ
ータ間に過大な力が働く、いわゆるフォースファイトが
生じて、分解能等の性能低下を招く。更に、液圧サーボ
アクチュエータシステムのみならず、負荷側の耐疲労性
の低下が顕著となる。そのため、これらの不具合をなく
すための対策がなされている。
の液圧室間の差圧を検出し、その差圧信号をサーボアン
プにフィードバックすることにより、不要な差圧の発生
時にアクチュエータ剛性を低下させて、フォースファイ
トを抑制する。具体的には、負荷変動による油圧シリン
ダ内の一対の油圧室間の差圧(ΔP)を圧力センサによ
って検出し、この圧力センサ(差圧センサ)からサーボ
アアンプ側に差圧信号をフィードバックすることにより
フォースファイトを抑制する。
要因は、位置フィードバック誤差、サーボ弁の中立位置
のずれ(所謂NULLずれ)、実機搭載時における調整誤
差、そしてこれらの誤差の温度変化や経時変化、電子回
路全般の温度変化や経時的な特性変化によるもの等があ
げられる。ここで位置フィードバック誤差とは、前記位
置検出器が差動変圧器(LVDT)である場合、そのゲイン
誤差や出力特性の直線性、励磁電圧の誤差、復調器ゲイ
ン誤差、サミングアンプのゲイン誤差等である。
来のフォースファイト対策を行う液圧サーボアクチュエ
ータシステムにあっては、差圧フィードバック方式の場
合、差圧フィードバックゲインを大きくすると、アクチ
ュエータ出力の分解能(出力を変化させ得る最小入力)
が劣化するため、十分なフォースファイトの抑制(補
償)効果を期待することができなかった。
ことなく十分なフォースファイト補償効果を期待するこ
とができる信頼性の高い液圧サーボアクチュエータシス
テムを提供するものである。
め、本発明は、電油圧サーボ弁により制御される複数の
液圧アクチュエータの出力ロッドが、互いに拘束される
とともにそれぞれの液圧アクチュエータにおける一対の
液圧室の差圧によって作動し、該拘束された出力ロッド
の位置と指令信号入力とに応じて各液圧アクチュエータ
がフィードバック制御される液圧サーボアクチュエータ
システムにおいて、各液圧アクチュエータの一対の液圧
室の間の差圧を検出する差圧検出手段と、一の液圧アク
チュエータの他の液圧アクチュエータに対する前記差圧
の差を、積分要素又は一次遅れ要素を介して該一の液圧
アクチュエータを制御する電油圧サーボ弁の指令信号入
力側にフィードバックすることにより、前記複数の液圧
アクチュエータ間のフォースファイトを軽減するフォー
スファイト補償手段と、前記差圧の差をフィードバック
する経路中に非線形要素を介在させることで、サーボル
ープの非線形性等により発生するリミットサイクルを抑
制する抑制手段と、少なくとも2つの液圧アクチュエー
タについての前記液圧室間の差圧の平均値を算出し、又
は、全ての液圧アクチュエータの液圧室間の差圧を比較
したとき最大 、 最小の間の差圧値となるいずれかの液圧
アクチュエータの液圧室間の差圧を前記差圧の平均値に
代わる中間値として求める差圧算出手段と、を具備し、
前記フォースファイト補償手段が、各液圧アクチュエー
タについての前記差圧と該差圧算出手段により算出した
差圧の平均値又は中間値との差を、前記差圧の差とする
ようにしたものである。
は、複数のうちいずれか1つのアクチュエータ又は各ア
クチュエータであり、他のアクチュエータとは前記一の
液圧アクチュエータとは異なる1つ以上の液圧アクチュ
エータである。また、差圧の差とは、前記一のアクチュ
エータと他の特定の1つのアクチュエータについての液
圧室間の差圧の差、前記一のアクチュエータについての
液圧室間の差圧と他の特定の2つ以上のアクチュエータ
についての液圧室間の差圧の平均値や中間値(比較した
ときの最大、最小の間の差圧値)との差のみならず、全
アクチュエータについての液圧室間の差圧の平均値と前
記一のアクチュエータについての液圧室間の差圧との差
でもよい。すなわち、一のアクチュエータと他のアクチ
ュエータについての前記差圧の差に応じて変化する差情
報であれば、平均値や中間値の算出方法は任意である。
クチュエータの制御系において、そのアクチュエータの
他の液圧アクチュエータに対する差圧の差が、少なくと
も2つの液圧アクチュエータについての前記液圧室間の
差圧の平均値として、又は、全ての液圧アクチュエータ
の液圧室間の差圧を比較したとき最大 、 最小の間の差圧
値となるいずれかの液圧アクチュエータの液圧室間の差
圧中間値として、差圧算出手段により求められ、各液圧
アクチュエータについての前記差圧と該差圧算出手段に
より算出した差圧の平均値又は中間値との差を前記差圧
の差としてフォースファイト補償手段が作動する。そし
て、前記差圧の差が、積分要素又は一次遅れ要素を介し
て指令信号入力側にフィードバックされ、液圧アクチュ
エータ間のフォースファイトを相殺するようにそれぞれ
の入力指令信号が補正されることで、アクチュエータ出
力の差が縮小され、アクチュエータの分解能を低下させ
ることなく、フォースファイトが有効に軽減、補償され
る。しかも、サーボループの非線形性等により発生する
リミットサイクルが抑制手段により、すなわち積分要素
又は一次遅れ要素を含むフィードバック経路中に介在す
る非線形要素によって抑制されることから、サーボルー
プ内に前記非線形性を補償する複雑な補償要素を設ける
ことなく、上述したフォースファイトの軽減、補償が可
能となる。
ータについての前記液圧室間の差圧の平均値、又は、最
大 、 最小の間の差圧値となるいずれかの液圧アクチュエ
ータの液圧室間の差圧(中間値)が算出され、各液圧ア
クチュエータについての前記差圧と平均差圧算出手段の
算出値との差が前記差圧の差とされることから、何れか
のアクチュエータに故障等が生じたりしても、安定した
信号処理が可能となる。
誤差範囲を動作隙間とするような非線形要素を介在させ
ると、リミットサイクルが容易に防止できる。また、一
次遅れ要素により、本フォースファイト補償ループの安
定性を強化することができる。したがって、前記差圧の
差を入力する非線形要素からの出力を前記積分器又は一
次遅れ要素に入力するようにして、安定性の向上とルー
プ・ゲインの増大を図るのが好ましい。前記非線形要素
は、例えばヒステリシス特性を有するものである。
ましくは、前記差圧の平均値と各液圧アクチュエータの
差圧との差を入力する第1の減算器と、この第1の減算
器出力と積分器出力の差を算出する第2の減算器と、該
第2の減算器からの信号入力の零点付近が不感帯となる
不感帯回路と、該不感帯回路の出力の時間積分値に比例
する出力を前記第1の減算器と前記各液圧アクチュエー
タを制御する電油圧サーボ弁の指令信号入力側とにフィ
ードバックする積分器と、を有するものである。この場
合、第2の減算器からみた不感帯回路および積分器を含
む閉ループの非線形特性がヒステリシスとなり、サーボ
ループの非線形によって生じるリミットサイクルを補償
することができる。さらに、積分器および減算器の閉ル
ープを構成することで低周波の1次遅れの機能を持た
せ、積分器の存在にもかかわらずループゲインの増大を
図って十分なフォースファイト補償効果を得ることがで
きる。
ュエータが3つ以上設けられ、各液圧アクチュエータに
おける液圧室間の差圧と、該アクチュエータを除く他の
2つ以上の液圧アクチュエータについての差圧の平均値
との差を、あるいは、各液圧アクチュエータの液圧室間
の差圧と、全ての液圧アクチュエータの液圧室間の差圧
を比較したとき最大 、 最小の間の差圧値となるいずれか
の液圧アクチュエータの液圧室間の差圧との差を、該各
液圧アクチュエータを制御する電油圧サーボ弁の指令信
号入力側にフィードバックするようにすると、差圧平均
値の計算を簡単にしながらも、上記と同様な効果が得ら
れる。
を図面に基づいて説明する。 (第1実施形態)
チュエータシステムを示す図である。
タであり、この信号処理コンピュータ11は所定のサン
プリング周期毎にループを切って外部からの指令信号
(コマンド信号)Vcと後述する2つの制御系統A、B
からのフィードバック信号Vpa、Vpbとに基づく指
令信号を出力する。2つの制御系統A、B(図中には、
Ach、Bchで示す)は、並列に結合された一対の油
圧シリンダ(複数の液圧アクチュエータ)を含むもの
で、各々が同一の仕様で製作されている。
と、信号処理コンピュータ11から出力された指令信号
は、図示しないD/A変換器によってアナログ信号に変
換された後、アナログ信号処理系を構成する減算器12
A、プリアンプ13Aおよびカレントアンプ14Aを介
して公知の電油圧サーボ弁15A(電気液圧サーボ弁)
に入力される。この電油圧サーボ弁15Aは、詳細は図
示しないが、所定形状のスプール(弁体)と、油圧シリ
ンダ16Aの一対の油室(作動液圧室)に連通する一対
のシリンダポートと、油圧源に連通する供給圧ポート
と、タンクに連通するリターンポートとを有しており、
この電油圧サーボ弁15Aにより油圧シリンダ16Aに
作動油を給排してその作動を制御し、油圧シリンダ16
Aの図示しない出力ロッド(出力部、ピストンロッド)
に連結された制御対象17、例えば航空機の操縦舵面を
コントロールするようになっている。
ドの変位は、差動変圧器等の位置検出器18Aによって
検出され、その検出信号が復調器19Aおよびフィルタ
20Aを通して交流成分を除去され、減算器12Aにフ
ィードバックされる。そして、減算器12Aは、信号処
理コンピュータ11からの指令信号入力に対しこの位置
フィードバク信号分を減じた偏差信号をプリアンプ13
Aに入力する。
14Aから油圧シリンダ16Aへの作動油の供給を表す
流量、Xp は油圧シリンダ16Aの前記出力ロッドの変
位を検出する位置検出器18Aの出力信号である。
タ11および制御対象17の間に、制御系統Aとは並列
に設けられている。そして、信号処理コンピュータ11
から出力された制御信号は、図示しないD/A変換器に
よってアナログ信号に変換され、減算器12B、プリア
ンプ13Bおよびカレントアンプ14Bを介して電油圧
サーボ弁15Bに入力される。この電油圧サーボ弁15
Bは、油圧シリンダ16Bに作動油を給排してその作動
を制御し、油圧シリンダ16Bの出力ロッドに連結され
た前記制御対象17を油圧シリンダ16と共にコントロ
ールするようになっている。また、油圧シリンダ16B
の出力ロッドの変位は差動変圧器等の位置検出器18B
によって検出され、その検出信号が復調器19Bおよび
フィルタ20Bを通して交流成分を除去され、減算器1
2Bにフィードバックされる。
る各液圧アクチュエータ16A、16Bの一対の液圧室
(図示していないが、出力ロッドに連結したピストンに
より仕切られている)の間の差圧を検出する差圧センサ
(差圧検出手段)である。これら差圧センサ21A、2
1Bの検出信号は、復調器22A、22Bおよびフィル
タ23A、23Bを介してそれぞれ信号処理コンピュー
タ11にフィードバックされる。
について、フィルタ23Aから出て図示しないA/D変
換器によりディジタル信号に変換された油圧シリンダ1
6Aからの差圧フィードバック信号Vpaを入力すると
ともに、同様にフィルタ23Bから出てディジタル信号
に変換された油圧シリンダ16Bからの差圧フィードバ
ック信号Vpbを減算入力する減算器24Aと、減算器
24Aからの信号の時間積分値を出力する積分器25A
(積分要素)と、外部からの指令信号Vcに対し積分器
25Aの出力を減算する減算器26Aと、を有してい
る。また、信号処理コンピュータ11は、制御系統Bに
ついても、同様な減算器24B、25Bおよび減算器2
6Bを有しており、減算器24Bは、油圧シリンダ16
B側からの差圧フィードバック信号Vpbを入力すると
ともに油圧シリンダ16A側からの差圧フィードバック
信号Vpaを減算入力するようになっている。
算器26Aは、一方の油圧シリンダ16Aの他方の油圧
シリンダ16Bに対する液圧室間差圧(以下、シリンダ
差圧ともいう)の差を、積分器25Aを介し指令信号入
力側にフィードバックして油圧シリンダ16Aへの指令
信号入力Vcから減じるものであり、減算器24B、積
分器25Bおよび減算器26Bは、油圧シリンダ16B
の油圧シリンダ16Aに対する液圧室間差圧の差を、積
分器25Bを介し指令信号入力側にフィードバックして
油圧シリンダ16Bへの指令信号入力Vcから減じるも
のである。これにより、油圧シリンダ16A、16Bの
うち差圧の大きいシリンダ16A又は16Bの差圧を低
下させ、差圧の小さいシリンダ16B又は16Aの差圧
を高めるように、それぞれの入力指令信号Vcが調整さ
れ、一対の液圧アクチュエータ間の出力が一致するよう
な補正がされ、フォースファイトが軽減されることにな
る。すなわち、信号処理コンピュータ11は、一対の油
圧シリンダ16A、16Bの間のフォースファイトを補
償する手段としての機能を有している。
ーボアクチュエータシステムにおいては、一対のうち各
々の液圧アクチュエータの制御系統A、Bにおいて、そ
のアクチュエータ16A又は16Bの他の液圧アクチュ
エータ16B又は16Aに対する差圧の差が、積分要素
25A、25Bを介して負帰還され、液圧アクチュエー
タ16A、16B間のフォースファイトを相殺するよう
にそれぞれの入力指令信号が補正されることから、フォ
ースファイトが軽減され、確実に補償される。
6Bの間にフォースファイトが生じるとき、静的には、
両油圧シリンダ16A、16Bの間にはそれぞれの作動
方向両側の液圧室の間に逆向きの等しい差圧(内圧の大
小関係が逆になる状態)を生じる。したがって、両者の
差圧の差を積分して負帰還することは、両者のシリンダ
差圧の差を積分して負帰還する制御を行うことになる。
また、積分器25A、25Bを介してフィードバックす
ることにより、定常偏差を抑えることができる。したが
って、簡素な構成で確実なフォースファイト補償を行う
ことができ、安定性を向上させ、ループ・ゲインの増大
を図ることができる。
の油圧シリンダを用いた場合に実質的にシリンダ差圧の
差をとることになるフィードバック制御を簡単な構成で
実現することができ、差圧の平均値を計算する必要がな
くなり、信号処理を容易・迅速にすることができるか
ら、抵抗ストで信頼性の高い舵面制御システム等を提供
することができる。
ボループをアナログ処理系としたがこれをディジタル処
理系にすることができることはいうまでもない。 (第2実施形態)
クチュエータシステムの要部構成を示すブロック線図で
ある。
対象17を駆動すべく、油圧シリンダ16A、16Bと
同様な3つの油圧シリンダ(以下、油圧シリンダ16
A、16B、16Cという)をそれらの出力ロッドが互
いに拘束されるように並列又は直列に結合し、各アクチ
ュエータの制御系統を上述の実施形態における信号処理
コンピュータ11とは異なるフォースファイト補償法を
採るフォースファイト補償手段を設けたもので、信号処
理コンピュータ以外の各制御系統における構成と作用は
上述と同様である。したがって、上述例との相違点につ
いてのみ詳述する。
は、3つの油圧シリンダ16A、16B、16Cの制御
系統の各々について、ディジタル信号に変換された油圧
シリンダ16A〜16Cからの差圧フィードバック信号
Vpa、Vpb、Vpcをそれぞれ入力する3つの第1の
減算器32A、32B、32Cと、3つの油圧シリンダ
16A、16B、16Cのそれぞれについて自らを除く
他の2つの油圧シリンダ((16B、16C)、(16
A、16C)、(16A、16B))についての前記差
圧の平均値、すなわち(Vpb+Vpc)/2、(Vpa
+Vpc)/2、(Vpa+Vpb)/2をそれぞれ算出
する平均差圧算出手段33A、33B、33C(差圧算
出手段)と、3つの減算器32A、32B、32Cから
の信号を入力する3つの第2の減算器34A、34B、
34Cと、前記差圧の平均値と各液圧アクチュエータ1
6A、16B又は16Cの差圧との差を、その差の零点
付近で入力に対し出力が線形性を持たずに一定となる不
感帯回路35A、35B、35Cと、減算器34A、3
4B、34Cからの信号を不感帯回路35A、35B、
35Cを通して入力しその時間積分値に比例する出力を
減算器34A、34B、34Cにフィードバックする積
分器36A、36B、36Cと、を有している。
分器36A、36B、36Cの出力を負帰還させること
で低周波の一次遅れ要素として機能し、第2の減算器3
4A、34B、34Cからの信号を不感帯回路35A、
35B、35Cを通して積分器36A、36B、36C
に入れることで、これら全体に不感帯回路35A、35
B、35Cに対応する動作隙間を有するヒステリシス特
性を持たせるようになっている。前記動作隙間はフォー
スファイトを生じさせる通常誤差範囲に設定されてお
り、第2の減算器34A、34B、34C、不感帯回路
35A、35B、35Cおよび積分器36A、36B、
36Cを備えた信号処理コンピュータ31は、各油圧シ
リンダ16A、16B、16Cの差圧とそのシリンダを
除く他の2つの油圧シリンダについて求めた前記差圧の
平均値との差を、前記非線形要素および一次遅れ要素を
介して各油圧シリンダ16A、16B、16Cの指令信
号入力側にフィードバックし、これを減算器26A、2
6B、26Cにおいて指令信号入力Vcから減じること
により、3つの油圧シリンダ16A、16B、16Cの
間のフォースファイトを軽減するフォースファイト補償
手段を構成している。なお、差圧算出手段33A、33
B、33Cは、2つの差圧信号を加算入力する加算器3
7と、その加算結果に0.5倍のかけ算を行う回路38
で構成されている。差圧算出手段33A、33B、33
Cにより前記差圧の平均値を求める代わりに、差圧フィ
ードバック信号Vpa、Vpb、Vpcを比較してその最
大、最小間の適当な値を中間値の差圧信号とし、これと
各シリンダ差圧との差をとるようにしてもよい。
センサ21A、21Bによって各油圧シリンダ16A、
16B、16Cの一対の液圧室間の差圧が検出されると
ともに、平均差圧算出手段33A、33B、33Cによ
って少なくとも2つの油圧シリンダ間における前記差圧
の平均値が算出され、その平均値と各油圧シリンダ16
A、16B又は16Cの差圧との差が、該差の零点付近
を動作隙間とする非線形要素および一次遅れ要素を介し
て該各油圧シリンダ16A、16B又は16Cを制御す
る電油圧サーボ弁の指令信号入力側にフィードバックさ
れる。そして、非線形要素および一次遅れ要素が、差圧
の平均値と各油圧シリンダ16A、16B又は16Cの
差圧との差を入力する第1の減算器34A〜34Cと、
これらからの信号を入力する不感帯回路35A〜35C
と、その不感帯回路35A〜35Cの出力の時間積分値
に比例する出力を減算器34A〜34Cにフィードバッ
クする積分器36A〜36Cとから構成されているの
で、第2の減算器34A〜34Cからみた不感帯回路3
5A〜35Cおよび積分器36A〜36Cを含む閉ルー
プの非線形特性をヒステリシスとして、サーボループの
非線形によって生じるリミットサイクルを補償すること
ができる。すなわち、信号処理コンピュータ31は、リ
ミットサイクルを抑制する抑制手段としても機能する。
の減算器34A〜34Cの閉ループを構成することで低
周波の1次遅れの機能を持たせ、積分器36A〜36C
の存在にもかかわらずループゲインの増大を図って十分
なフォースファイト補償効果を得ることができる。ま
た、各油圧シリンダ16A〜16Cの差圧と比較する差
圧平均値を、各自のシリンダを除く他の2つの油圧シリ
ンダ間における差圧平均値とすることから、平均差圧算
出手段33A〜33Cによる計算処理を容易・迅速にす
ることができる。
構成する前記非線形要素は、不感帯を用いるものに限ら
れるものではなく、例えば図3又は図4に示すように、
前記差圧の平均値((Vpb+Vpc)/2、(Vpa+
Vpc)/2、(Vpa+Vpb)/2)と各油圧シリン
ダ16A〜16Cの差圧Vpa、Vpb、Vpcとの差を
入力するヒステリシス回路45又は55によって構成す
ることができ、また、リミットサイクルの補償要素とし
て積分器および減算器を含む閉ループの一次遅れに代え
て、一次遅れ回路46や積分器56を設けるようにして
もよい。
生するリミットサイクルを抑制する何らかの非線形要素
からなる抑制手段60をフォースファイト補償手段の外
部に設けた場合には、前記差圧の平均値((Vpb+V
pc)/2、(Vpa+Vpc)/2、(Vpa+Vpb)
/2)と各油圧シリンダ16A〜16Cの差圧Vpa、
Vpb、Vpcとの差を、図5又は図6に示すように、一
次遅れ要素66又は積分器76を介して各指令信号入力
側にフィードバックするようにし、その一次遅れ要素6
6又は積分器76が前記抑制手段60と協働して複数の
油圧シリンダ16A〜16Cのフォースファイトを軽減
するようにすることも考えられる。そして、このように
しても、サーボループ内に前記非線形性を補償するため
の要素を設けることなく、上述の各実施形態と同等なフ
ォースファイト補償効果を期待することができる。
タの他の液圧アクチュエータに対する液圧室間の差圧の
差を、積分要素又は一次遅れ要素を介して指令信号入力
側にフィードバックすることにより、液圧アクチュエー
タ間のフォースファイトを相殺しているので、アクチュ
エータの分解能を低下させることなく、フォースファイ
トを有効に軽減、補償することができる。しかも、サー
ボループの非線形性等により発生するリミットサイクル
を、非線形要素をフォースファイト補償手段と協働させ
る抑制手段によって有効に抑制することができるので、
サーボループ内に前記非線形性を補償するための複雑な
補償要素を設けることなく、上述したフォースファイト
の軽減、補償効果を得ることができる。
記差圧と平均差圧算出手段により算出した差圧の平均値
との差を、前記差圧の差とするので、何れかのアクチュ
エータに故障等が生じたりしても、安定した信号処理を
行うことができる。
素をフォースファイトを生じさせる通常誤差範囲を動作
隙間とすることで、リミットサイクルを容易に防止する
ことができ、一次遅れ要素によりフォースファイト補償
ループの安定性を強化すれば、安定性の向上とループ・
ゲインの増大を図ることができる。
ュエータシステムの概略構成を示すブロック線図であ
る。
ュエータシステムの要部概略構成を示すブロック線図で
ある。
要素をヒステリシスとした一変形態様を示すブロック線
図である。
要素をヒステリシスとした他の変形態様を示すブロック
線図である。
素を設けずに一次遅れ回路のみを設け、外部でサーボル
ープの非線形の影響を除去するようにした一変形態様を
示すブロック線図である。
素を設けずに積分器のみを設け、外部でサーボループの
非線形の影響を除去するようにした他の変形態様を示す
ブロック線図である。
手段) 12A、12B、12C 減算器 13A、13A プリアンプ 14A、14B カレントアンプ 15A、15B 電油圧サーボ弁(電気液圧サーボ
弁) 16A、16B 油圧シリンダ(液圧アクチュエー
タ) 17 制御対象 18A、18B 位置検出器 19A、19B 復調器 20A、20B フィルタ 21A、21B 差圧センサ(差圧検出手段) 22A、22B 復調器 23A、23B フィルタ 24A、24B 減算器 25A、24B 積分器(積分要素) 26A、26B 減算器 31 信号処理コンピュータ(フォースファイト補償
手段、抑制手段) 33A、33B、33C 平均差圧算出手段 34A、34B、34C 減算器(一次遅れ要素) 35A、35B、35C 不感帯回路(非線形要素) 36A、36B、36C 積分器(一次遅れ要素) 45、55 ヒステリシス回路(非線形要素) 46、66 一次遅れ回路 56、76 積分器 60 抑制手段
Claims (5)
- 【請求項1】電油圧サーボ弁により制御される複数の液
圧アクチュエータの出力ロッドが、互いに拘束されると
ともにそれぞれの液圧アクチュエータにおける一対の液
圧室の差圧によって作動し、該拘束された出力ロッドの
位置と指令信号入力とに応じて各液圧アクチュエータが
フィードバック制御される液圧サーボアクチュエータシ
ステムにおいて、 各液圧アクチュエータの一対の液圧室の間の差圧を検出
する差圧検出手段と、 一の液圧アクチュエータの他の液圧アクチュエータに対
する前記差圧の差を、積分要素又は一次遅れ要素を介し
て該一の液圧アクチュエータを制御する電油圧サーボ弁
の指令信号入力側にフィードバックすることにより、前
記複数の液圧アクチュエータ間のフォースファイトを軽
減するフォースファイト補償手段と、 前記差圧の差をフィードバックする経路中に非線形要素
を介在させることで、サーボループの非線形性等により
発生するリミットサイクルを抑制する抑制手段と、少なくとも2つの液圧アクチュエータについての前記液
圧室間の差圧の平均値を算出し、又は、全ての液圧アク
チュエータの液圧室間の差圧を比較したとき最大 、 最小
の間の差圧値となるいずれかの液圧アクチュエータの液
圧室間の差圧を前記差圧の平均値に代わる中間値として
求める差圧算出手段と、を具備し、 前記フォースファイト補償手段が、各液圧アクチュエー
タについての前記差圧と該差圧算出手段により算出した
差圧の平均値又は中間値との差を、前記差圧の差とする
ことを特徴とする液圧サーボアクチュエータシステム。 - 【請求項2】前記非線形要素がヒステリシス特性を有す
ることを特徴とする請求項1に記載の液圧サーボアクチ
ュエータシステム。 - 【請求項3】電油圧サーボ弁により制御される複数の液
圧アクチュエータの出力ロッドが、互いに拘束されると
ともにそれぞれの液圧アクチュエータにおける一対の液
圧室の差圧によって作動し、該拘束された出力ロッドの
位置と指令信号入力とに応じて各液圧アクチュエータが
フィードバック制御される液圧サーボアクチュエータシ
ステムにおいて、 各液圧アクチュエータの一対の液圧室の間の差圧を検出
する差圧検出手段と、 少なくとも2つの液圧アクチュエータについての前記差
圧の平均値を算出し、又は、全ての液圧アクチュエータ
の液圧室間の差圧を比較したとき最大、最小の間の差圧
値となるいずれかの液圧アクチュエータの液圧室間の差
圧を前記差圧の平均値に代わる中間値として求める差圧
算出手段と、 前記差圧の平均値又は前記中間値と、各液圧アクチュエ
ータの差圧との差を、減算器と不感帯および積分器とを
介して、該各液圧アクチュエータを制御する電油圧サー
ボ弁の指令信号入力側にフィードバックするとともに、
積分器の出力を不感帯の前の前記減算器にフィードバッ
クすることにより、前記複数の液圧アクチュエータ間の
フォースファイトを軽減するフォースファイト補償手段
と、を設け、 サーボループの非線形性等により発生するリミットサイ
クルを抑制しつつ、液圧アクチュエータ間のフォースフ
ァイトを軽減するようにしたことを特徴とする液圧サー
ボアクチュエータシステム。 - 【請求項4】前記液圧アクチュエータが3つ以上設けら
れるとともに、 各1つの液圧アクチュエータの液圧室間の差圧と、該ア
クチュエータを除く他の2つ以上の液圧アクチュエータ
についての差圧の平均値との差が、前記指令信号入力側
にフィードバックされるようにしたことを特徴とする請
求項1〜3のいずれかに記載の液圧サーボアクチュエー
タシステム。 - 【請求項5】前記液圧アクチュエータが3つ以上の奇数
台並列結合されるとともに、 各液圧アクチュエータの液圧室間の差圧と、全ての液圧
アクチュエータの液圧室間の差圧を比較したとき中間の
差圧値となるいずれかの液圧アクチュエータの液圧室間
の差圧との差が、前記指令信号入力側にフィードバック
されるようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいず
れかに記載の液圧サーボアクチュエータシステム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP37255498A JP3141007B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 液圧サーボアクチュエータシステム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP37255498A JP3141007B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 液圧サーボアクチュエータシステム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000192901A JP2000192901A (ja) | 2000-07-11 |
| JP3141007B2 true JP3141007B2 (ja) | 2001-03-05 |
Family
ID=18500642
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP37255498A Expired - Lifetime JP3141007B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 液圧サーボアクチュエータシステム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3141007B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6436200B1 (en) | 1999-09-01 | 2002-08-20 | Fujitsu Limited | Method for preparing magnetic head |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5294164B2 (ja) * | 2007-09-11 | 2013-09-18 | 東芝エレベータ株式会社 | 磁気ガイド装置 |
| JP6238514B2 (ja) * | 2012-10-12 | 2017-11-29 | 三菱電機株式会社 | サーボ弁の監視制御システム |
| JP6389706B2 (ja) * | 2014-09-01 | 2018-09-12 | Kyb株式会社 | サーボアクチュエータの制御システム |
| CN121341402B (zh) * | 2025-12-18 | 2026-04-03 | 中国商用飞机有限责任公司 | 一种具备力限制功能的飞控作动控制系统及其方法 |
-
1998
- 1998-12-28 JP JP37255498A patent/JP3141007B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6436200B1 (en) | 1999-09-01 | 2002-08-20 | Fujitsu Limited | Method for preparing magnetic head |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2000192901A (ja) | 2000-07-11 |
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