本開示は、ヒトCTLA-4に特異的に結合し、CTLA-4機能(例えば、CTLA-4媒介性免疫抑制)をアンタゴナイズする抗体を提供する。これらの抗体を含む薬学的組成物、これらの抗体をコードする核酸、これらの抗体を作製するための発現ベクターおよび宿主細胞、ならびにこれらの抗体を使用して対象を治療する方法もまた提供される。本明細書に記載の抗体は、抗原(例えば、腫瘍抗原もしくは感染症抗原)に応答したT細胞活性化を増加させるのに、かつ/またはTreg媒介性免疫抑制を減少させるのに特に有用であり、それ故に、対象におけるがんの治療または対象における感染症の治療もしくは予防に特に有用である。
したがって、一態様では、本開示は、相補性決定領域CDRH1、CDRH2、およびCDRH3を含む重鎖可変領域、ならびに相補性決定領域CDRL1、CDRL2、およびCDRL3を含む軽鎖可変領域を含む単離された抗体であって、
(a)CDRH1が、SYSMN(配列番号10)のアミノ酸配列を含み、
(b)CDRH2が、SISSSSSYIYYAXSVKG(配列番号18)のアミノ酸配列を含み、式中、Xが、EまたはDであり、
(c)CDRH3が、VGLXGPFDI(配列番号19)のアミノ酸配列を含み、式中、Xが、FまたはMであり、
(d)CDRL1が、RASQSVSRYLG(配列番号15)のアミノ酸配列を含み、
(e)CDRL2が、GASTRAT(配列番号16)のアミノ酸配列を含み、
(f)CDRL3が、QQYGSSPWT(配列番号17)のアミノ酸配列を含み、
抗体のCDRH1、CDRH2、およびCDRH3配列がそれぞれ、配列番号10、11、および13ではない、単離された抗体を提供する。
特定の実施形態では、CDRH2は、配列番号11のアミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、CDRH2は、配列番号12のアミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、CDRH3は、配列番号13のアミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、CDRH3は、配列番号14のアミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、CDRH1、CDRH2、およびCDRH3はそれぞれ、配列番号10、11、および14;10、12、および13;または10、12、および14に示されるCDRH1、CDRH2、およびCDRH3アミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、CDRH1、CDRH2、およびCDRH3はそれぞれ、配列番号10、12、および14に示されるCDRH1、CDRH2、およびCDRH3アミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、CDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2、およびCDRL3はそれぞれ、配列番号10、11、14、15、16、および17;10、12、13、15、16、および17;または10、12、14、15、16、および17に示されるアミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、CDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2、およびCDRL3はそれぞれ、配列番号10、12、14、15、16、および17に示されるアミノ酸配列を含む。
別の態様では、本開示は、ヒトCTLA-4に特異的に結合する単離された抗体であって、相補性決定領域CDRH1、CDRH2、およびCDRH3を含む重鎖可変領域、ならびに相補性決定領域CDRL1、CDRL2、およびCDRL3を含む軽鎖可変領域を含み、
(a)CDRH1が、SYSMN(配列番号10)のアミノ酸配列を含み、
(b)CDRH2が、SISSSSSYIYYAXSVKG(配列番号18)のアミノ酸配列を含み、式中、Xが、EまたはDであり、
(c)CDRH3が、VGLXGPFDI(配列番号19)のアミノ酸配列を含み、式中、Xが、FまたはMであり、
(d)CDRL1が、RASQSVSRYLG(配列番号15)のアミノ酸配列を含み、
(e)CDRL2が、GASTRAT(配列番号16)のアミノ酸配列を含み、
(f)CDRL3が、QQYGSSPWT(配列番号17)のアミノ酸配列を含み、
抗体のCDRH1、CDRH2、およびCDRH3配列がそれぞれ、配列番号10、11、および13ではない、単離された抗体を提供する。
特定の実施形態では、CDRH2は、配列番号11のアミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、CDRH2は、配列番号12のアミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、CDRH3は、配列番号13のアミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、CDRH3は、配列番号14のアミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、CDRH1、CDRH2、およびCDRH3はそれぞれ、配列番号10、11、および14;10、12、および13;または10、12、および14に示されるCDRH1、CDRH2、およびCDRH3アミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、CDRH1、CDRH2、およびCDRH3はそれぞれ、配列番号10、12、および14に示されるCDRH1、CDRH2、およびCDRH3アミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、CDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2、およびCDRL3はそれぞれ、配列番号10、11、14、15、16、および17;10、12、13、15、16、および17;または10、12、14、15、16、および17に示されるアミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、CDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2、およびCDRL3はそれぞれ、配列番号10、12、14、15、16、および17に示されるアミノ酸配列を含む。
別の態様では、本開示は、ヒトCTLA-4に特異的に結合する単離された抗体であって、相補性決定領域CDRH1、CDRH2、およびCDRH3を含む重鎖可変領域、ならびに相補性決定領域CDRL1、CDRL2、およびCDRL3を含む軽鎖可変領域を含み、CDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2、およびCDRL3がそれぞれ、配列番号10、12、14、15、16、および17に示されるアミノ酸配列を含む、単離された抗体を提供する。
特定の実施形態では、本抗体は、配列番号20のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号2および4~8からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、99%、または100%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号3からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、99%、または100%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。特定の実施形態では、重鎖可変領域は、配列番号2および4~8からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、重鎖可変領域は、配列番号8のアミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、重鎖可変領域は、配列番号3のアミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号23のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号24のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号25のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号26のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。特定の実施形態では、本抗体は、ヒトIGHV3-21生殖系列配列(例えば、配列番号21のアミノ酸配列を有する、例えば、IGHV3-21*01)由来のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域を含む。
特定の実施形態では、本抗体は、配列番号9のアミノ酸配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、99%、または100%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号9のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号27のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。特定の実施形態では、本抗体は、ヒトIGKV3-20生殖系列配列(例えば、配列番号22のアミノ酸配列を有する、例えば、IGKV3-20*01)由来のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む。
特定の実施形態では、本開示は、ヒトCTLA-4に特異的に結合する単離された抗体であって、抗体が、ヒトIGHV3-21生殖系列配列(例えば、配列番号21のアミノ酸配列を有する、例えば、IGHV3-21*01)由来のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域を含み、重鎖可変領域が、配列番号14に示されるアミノ酸配列を含む、単離された抗体を提供する。特定の実施形態では、本抗体は、ヒトIGKV3-20生殖系列配列(例えば、配列番号22のアミノ酸配列を有する、例えば、IGKV3-20*01)由来のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む。
別の態様では、本開示は、ヒトCTLA-4に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号2~8からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む、単離された抗体を提供する。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号8のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号23~26からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号23のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号24のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号25のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号26のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。
別の態様では、本開示は、ヒトCTLA-4に特異的に結合する単離された抗体であって、重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含み、重鎖可変領域および軽鎖可変領域がそれぞれ、配列番号2および9、3および9、4および9、5および9、6および9、7および9、または8および9に示されるアミノ酸配列を含む、単離された抗体を提供する。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号8のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号9のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号23のアミノ酸配列を含む重鎖および配列番号27のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号24のアミノ酸配列を含む重鎖および配列番号27のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号25のアミノ酸配列を含む重鎖および配列番号27のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号26のアミノ酸配列を含む重鎖および配列番号27のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。
別の態様では、本開示は、ヒトCTLA-4に特異的に結合する単離された抗体であって、ヒトIGHV3-21*01生殖系列配列(例えば、配列番号21のアミノ酸配列を有する、例えば、IGHV3-21*01)由来のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域と、ヒトIGKV3-20*01生殖系列配列(例えば、配列番号22のアミノ酸配列を有する、例えば、IGKV3-20*01)由来のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域とを含む、単離された抗体を提供する。
特定の実施形態では、本抗体は、ヒトIgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、およびIgA2からなる群から選択される重鎖定常領域を含む。特定の実施形態では、重鎖定常領域は、IgG1である。特定の実施形態では、重鎖定常領域は、IgG2である。特定の実施形態では、本抗体は、ヒトIgκおよびIgλからなる群から選択される軽鎖定常領域を含む。
特定の実施形態では、本抗体は、IgG1重鎖定常領域を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号28のアミノ酸配列を含む重鎖定常領域を含む。特定の実施形態では、IgG1重鎖定常領域のアミノ酸配列は、EU番号付けシステムに従って番号付けされたS239D/I332E変異を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号29のアミノ酸配列を含む重鎖定常領域を含む。特定の実施形態では、IgG1重鎖定常領域のアミノ酸配列は、EU番号付けシステムに従って番号付けされたS239D/A330L/I332E変異を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号30のアミノ酸配列を含む重鎖定常領域を含む。特定の実施形態では、IgG1重鎖定常領域のアミノ酸配列は、EU番号付けシステムに従って番号付けされたL235V/F243L/R292P/Y300L/P396L変異を含む。特定の実施形態では、配列番号31のアミノ酸配列を含む重鎖定常領域を含む。特定の実施形態では、IgG1重鎖定常領域は、脱フコシル化IgG1である。
特定の実施形態では、本抗体は、野生型ヒトIgG重鎖定常領域のバリアントであるヒトIgG重鎖定常領域を含み、バリアントヒトIgG重鎖定常領域は、野生型ヒトIgG重鎖定常領域がFcγRIIIAに結合するよりも高い親和性をもってFcγRIIIAに結合する。特定の実施形態では、バリアントヒトIgG重鎖定常領域は、バリアントヒトIgG1重鎖定常領域である。
特定の実施形態では、本抗体は、ヒトIgκおよびIgλからなる群から選択される軽鎖定常領域を含む。特定の実施形態では、本抗体は、Igκ軽鎖定常領域を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号32のアミノ酸配列を含む軽鎖定常領域を含む。
別の態様では、本開示は、ヒトCTLA-4への結合について本明細書に記載の抗体と交差競合する、単離された抗体を提供する。別の態様では、本開示は、ヒトCTLA-4への結合について、それぞれ配列番号8および9に示される重鎖および軽鎖可変領域アミノ酸配列を含む抗体と交差競合する、単離された抗体を提供する。
別の態様では、本開示は、本明細書に記載の抗体と同じヒトCTLA-4上のエピトープに結合する、単離された抗体を提供する。別の態様では、本開示は、それぞれ配列番号8および9に示される重鎖および軽鎖可変領域アミノ酸配列を含む抗体と同じヒトCTLA-4上のエピトープに結合する、単離された抗体を提供する。
別の態様では、本開示は、ヒトCTLA-4のエピトープに結合する、例えば、特異的に結合する、単離された抗体を提供する。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号34~39からなる群から選択されるアミノ酸配列からなるヒトCTLA-4の領域内に位置するエピトープに結合する。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号37のアミノ酸配列からなるヒトCTLA-4の領域内に位置するエピトープに結合する。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号36のアミノ酸配列からなるヒトCTLA-4の領域内に位置するエピトープに結合する。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号35のアミノ酸配列からなるヒトCTLA-4の領域内に位置するエピトープに結合する。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号34のアミノ酸配列からなるヒトCTLA-4の領域内に位置するエピトープに結合する。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号38のアミノ酸配列からなるヒトCTLA-4の領域内に位置するエピトープに結合する。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号39のアミノ酸配列からなるヒトCTLA-4の領域内に位置するエピトープに結合する。
別の態様では、本開示は、本発明の任意の抗体と同じヒトCTLA-4のエピトープに特異的に結合する、抗体または単離された抗体を提供する。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号34~39からなる群から選択されるアミノ酸配列からなるヒトCTLA-4の領域内に位置するエピトープに結合する。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号37のアミノ酸配列からなるヒトCTLA-4の領域内に位置するエピトープに結合する。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号36のアミノ酸配列からなるヒトCTLA-4の領域内に位置するエピトープに結合する。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号35のアミノ酸配列からなるヒトCTLA-4の領域内に位置するエピトープに結合する。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号34のアミノ酸配列からなるヒトCTLA-4の領域内に位置するエピトープに結合する。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号38のアミノ酸配列からなるヒトCTLA-4の領域内に位置するエピトープに結合する。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号39のアミノ酸配列からなるヒトCTLA-4の領域内に位置するエピトープに結合する。
別の態様では、本開示は、例えば、配列番号33の残基37~162のアミノ酸配列を含むヒトCTLA-4タンパク質またはその断片への結合時に、水素/重水素アッセイによって決定して、抗体の不在下での配列番号34に示されるアミノ酸配列からなる領域内の水素/重水素交換と比較して、配列番号34に示されるアミノ酸配列からなる領域内の水素/重水素交換を低減させる、抗体を提供する。別の態様では、本開示は、例えば、配列番号33の残基37~162のアミノ酸配列を含むヒトCTLA-4タンパク質またはその断片への結合時に、水素/重水素アッセイによって決定して、抗体の不在下での配列番号35に示されるアミノ酸配列からなる領域内の水素/重水素交換と比較して、配列番号35に示されるアミノ酸配列からなる領域内の水素/重水素交換を低減させる、抗体を提供する。別の態様では、本開示は、例えば、配列番号33の残基37~162のアミノ酸配列を含むヒトCTLA-4タンパク質またはその断片への結合時に、水素/重水素アッセイによって決定して、抗体の不在下での配列番号36に示されるアミノ酸配列からなる領域内の水素/重水素交換と比較して、配列番号36に示されるアミノ酸配列からなる領域内の水素/重水素交換を低減させる、抗体を提供する。別の態様では、本開示は、例えば、配列番号33の残基37~162のアミノ酸配列を含むヒトCTLA-4タンパク質またはその断片への結合時に、水素/重水素アッセイによって決定して、抗体の不在下での配列番号37に示されるアミノ酸配列からなる領域内の水素/重水素交換と比較して、配列番号37に示されるアミノ酸配列からなる領域内の水素/重水素交換を低減させる、抗体を提供する。別の態様では、本開示は、例えば、配列番号33の残基37~162のアミノ酸配列を含むヒトCTLA-4タンパク質またはその断片への結合時に、水素/重水素アッセイによって決定して、抗体の不在下での配列番号38に示されるアミノ酸配列からなる領域内の水素/重水素交換と比較して、配列番号38に示されるアミノ酸配列からなる領域内の水素/重水素交換を低減させる、抗体を提供する。別の態様では、本開示は、例えば、配列番号33の残基37~162のアミノ酸配列を含むヒトCTLA-4タンパク質またはその断片への結合時に、水素/重水素アッセイによって決定して、抗体の不在下での配列番号39に示されるアミノ酸配列からなる領域内の水素/重水素交換と比較して、配列番号39に示されるアミノ酸配列からなる領域内の水素/重水素交換を低減させる、抗体を提供する。
別の態様では、本開示は、本発明の任意の抗体と同じヒトCTLA-4のエピトープに特異的に結合する、抗体または単離された抗体を提供する。特定の実施形態では、本抗体は、例えば、配列番号33の残基37~162のアミノ酸配列を含むヒトCTLA-4タンパク質またはその断片への結合時に、水素/重水素アッセイによって決定して、抗体の不在下での配列番号34に示されるアミノ酸配列からなる領域内の水素/重水素交換と比較して、配列番号34に示されるアミノ酸配列からなる領域内の水素/重水素交換を低減させる、抗体を提供する。特定の実施形態では、本抗体は、例えば、配列番号33の残基37~162のアミノ酸配列を含むヒトCTLA-4タンパク質またはその断片への結合時に、水素/重水素アッセイによって決定して、抗体の不在下での配列番号35に示されるアミノ酸配列からなる領域内の水素/重水素交換と比較して、配列番号35に示されるアミノ酸配列からなる領域内の水素/重水素交換を低減させる、抗体を提供する。特定の実施形態では、本抗体は、例えば、配列番号33の残基37~162のアミノ酸配列を含むヒトCTLA-4タンパク質またはその断片への結合時に、水素/重水素アッセイによって決定して、抗体の不在下での配列番号36に示されるアミノ酸配列からなる領域内の水素/重水素交換と比較して、配列番号36に示されるアミノ酸配列からなる領域内の水素/重水素交換を低減させる、抗体を提供する。特定の実施形態では、本抗体は、例えば、配列番号33の残基37~162のアミノ酸配列を含むヒトCTLA-4タンパク質またはその断片への結合時に、水素/重水素アッセイによって決定して、抗体の不在下での配列番号37に示されるアミノ酸配列からなる領域内の水素/重水素交換と比較して、配列番号37に示されるアミノ酸配列からなる領域内の水素/重水素交換を低減させる、抗体を提供する。特定の実施形態では、本抗体は、例えば、配列番号33の残基37~162のアミノ酸配列を含むヒトCTLA-4タンパク質またはその断片への結合時に、水素/重水素アッセイによって決定して、抗体の不在下での配列番号38に示されるアミノ酸配列からなる領域内の水素/重水素交換と比較して、配列番号38に示されるアミノ酸配列からなる領域内の水素/重水素交換を低減させる、抗体を提供する。特定の実施形態では、本抗体は、例えば、配列番号33の残基37~162のアミノ酸配列を含むヒトCTLA-4タンパク質またはその断片への結合時に、水素/重水素アッセイによって決定して、抗体の不在下での配列番号39に示されるアミノ酸配列からなる領域内の水素/重水素交換と比較して、配列番号39に示されるアミノ酸配列からなる領域内の水素/重水素交換を低減させる、抗体を提供する。
特定の実施形態では、本抗体は、ヒト抗体である。特定の実施形態では、本抗体は、二重特異性抗体である。
特定の実施形態では、本抗体は、ヒトCTLA-4に対してアンタゴニスト性である。特定の実施形態では、本抗体は、ヒトCTLA-4の活性を非活性化、低減、または阻害する。特定の実施形態では、本抗体は、ヒトCTLA-4のヒトCD80またはヒトCD86への結合を阻害する。特定の実施形態では、本抗体は、ブドウ球菌エンテロトキシンA(SEA)で刺激した末梢血単核球(PBMC)によるIL-2産生を誘導する。
特定の実施形態では、本抗体は、細胞傷害性剤、細胞分裂阻害剤、毒素、放射性核種、または検出可能な標識に共役されている。
特定の実施形態では、本抗体の重鎖可変領域および/または軽鎖可変領域のN末端アミノ酸残基は、ピログルタミン酸に変換されている。
一実施形態では、本発明は、薬剤として使用するための本発明の抗体に関する。
一実施形態では、本発明は、免疫療法のための薬学的組成物または薬剤を調製するための本発明の抗体の使用に関する。特定の実施形態では、免疫療法は、任意でがんを治療するため、または感染症を治療もしくは予防するために、対象における抗原に応答したT細胞活性化を増加させるためのものである。
一実施形態では、本発明は、診断剤として使用するための本発明の抗体に関する。
一実施形態では、本発明は、生体試料中のヒトCTLA-4のインビトロ検出のための本発明の抗体の使用に関する。
別の態様では、本開示は、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体と、薬学的に許容される担体または賦形剤とを含む、薬学的組成物を提供する。
別の態様では、本開示は、本明細書に記載の抗体の重鎖および/または軽鎖をコードする、単離されたポリヌクレオチドを提供する。別の態様では、本開示は、ポリヌクレオチドを含む、ベクターを提供する。別の態様では、本開示は、ポリヌクレオチドまたはベクターを含む、組み換え宿主細胞を提供する。別の態様では、本開示は、ヒトCTLA-4に結合する抗体を産生する方法であって、ポリヌクレオチドが発現され、本抗体が産生されるように、宿主細胞を培養することを含む、方法を提供する。
別の態様では、本開示は、対象における抗原に応答したT細胞活性化を増加させる方法であって、対象に有効量の本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物を投与することを含む、方法を提供する。別の態様では、本開示は、対象におけるがんを治療する方法であって、対象に有効量の本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物を投与することを含む、方法を提供する。
特定の実施形態では、対象は、がんを有する。特定の実施形態では、対象は、転移性または局所進行性腫瘍(例えば、固形腫瘍)を有する。特定の実施形態では、がんは、転移性または局所進行性腫瘍の診断後(例えば、診断後、1、2、3、4、5、もしくは6日以内、1、2、3、4、6、8、もしくは12週間以内、または1、2、3、4、6、8、もしくは12ヶ月以内)に第1のがん療法としての本明細書に記載の方法に従って治療される。特定の実施形態では、がんは、腫瘍を異なるがん療法で以前に治療したにも関わらず生じた腫瘍進行の診断後(例えば、腫瘍進行の診断後、1、2、3、4、5、もしくは6日以内、1、2、3、4、6、8、もしくは12週間以内、または1、2、3、4、6、8、もしくは12ヶ月以内)に第1のがん療法としての本明細書に記載の方法に従って治療され、任意で、本明細書に記載の方法は、投与される第2のがん療法として提供される。特定の実施形態では、がんは、異なるがん療法の毒性の診断後(例えば、異なるがん療法の毒性の診断後、1、2、3、4、5、もしくは6日以内、1、2、3、4、6、8、もしくは12週間以内、または1、2、3、4、6、8、もしくは12ヶ月以内)に第1のがん療法としての本明細書に記載の方法に従って治療され、任意で、本明細書に記載の方法は、投与される第2のがん療法として提供される。特定の実施形態では、本明細書に記載の方法に従って治療されるがんは、利用可能な標準的治療法が存在しない転移性または局所進行性癌(例えば、固形腫瘍)である。他の実施形態では、本明細書に記載の方法に従って治療されるがんは、標準的治療法が失敗している(すなわち、標準的治療法後にがんが進行している)転移性または局所進行性癌(例えば、固形腫瘍)である。特定の実施形態では、がんが治療法に対して難治性である場合、治療法は失敗している。特定の実施形態では、治療法に完全または部分的に応答した後にがんが再発する場合、治療法は失敗している。特定の実施形態では、転移性または局所進行性癌(例えば、固形腫瘍)は、組織学的または細胞学的に確認されている。
特定の実施形態では、がんは、PD-L1を発現する。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈するがんの試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも1%(例えば、少なくとも2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、または90%)である。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈するがんの試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも1%である。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈するがんの試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも5%である。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈するがんの試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも25%である。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈するがんの試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも50%である。
特定の実施形態では、転移性または局所進行性腫瘍は、PD-L1を発現する。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈する転移性または局所進行性腫瘍の試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも1%(例えば、少なくとも2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、または90%)である。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈する転移性または局所進行性腫瘍の試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも1%である。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈する転移性または局所進行性腫瘍の試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも5%である。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈する転移性または局所進行性腫瘍の試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも25%である。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈する転移性または局所進行性腫瘍の試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも50%である。
特定の実施形態では、がんは、子宮頸癌である。特定の実施形態では、がんは、転移性または局所進行性癌(例えば、固形腫瘍)である。特定の実施形態では、転移性または局所進行性癌(例えば、固形腫瘍)は、転移性または局所進行性の切除不能な扁平上皮細胞癌、腺扁平上皮癌、または子宮頸部腺癌である。特定の実施形態では、がん(例えば、子宮頸癌)または転移性もしくは局所進行性腫瘍(例えば、固形腫瘍)には、利用可能な標準的治療法が存在しない。特定の実施形態では、がん(例えば、子宮頸癌)または転移性もしくは局所進行性腫瘍(例えば、固形腫瘍)は、標準的治療法に対して難治性である。特定の実施形態では、がん(例えば、子宮頸癌)または転移性もしくは局所進行性腫瘍(例えば、固形腫瘍)は、標準的治療法後に再発している。特定の実施形態では、標準的治療法は、プラチナ含有化学療法を含む。特定の実施形態では、標準的治療法は、プラチナ含有ダブレットである。特定の実施形態では、がん(例えば、子宮頸癌)は、進行性(再発性、切除不能、または転移性)疾患の治療のためにプラチナ含有ダブレットが投与された後に再発している、転移性または局所進行性の切除不能な扁平上皮細胞癌、腺扁平上皮癌、または子宮頸部腺癌である。特定の実施形態では、がん(例えば、子宮頸癌)または転移性もしくは局所進行性腫瘍は、HPV陽性である。特定の実施形態では、がんまたは転移性もしくは局所進行性固形腫瘍は、頭頸部癌、黒色腫、腎細胞癌、尿路上皮癌、または子宮内膜癌である。特定の実施形態では、がん(例えば、子宮頸癌)または転移性もしくは局所進行性固形腫瘍は、マイクロサテライト不安定性に関連している。
特定の実施形態では、対象は、子宮頸癌(例えば、転移性または局所進行性の切除不能な扁平上皮細胞癌、腺扁平上皮癌、または子宮頸部腺癌)を有し、本方法は、子宮頸癌の診断後(例えば、診断後、1、2、3、4、5、もしくは6日以内、1、2、3、4、6、8、もしくは12週間以内、または1、2、3、4、6、8、もしくは12ヶ月以内)に第1のがん療法として、対象に有効量の本明細書に記載の抗CTLA-4抗体、例えば、AGEN1884.H3(IgG1 S239D/A330L/I332E)、またはそのような抗CTLA-4抗体を含む薬学的組成物を投与することを含み、任意で、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体、例えば、AGEN1884.H3(IgG1 S239D/A330L/I332E)、またはそのような抗CTLA-4抗体を含む薬学的組成物は、0.3mg/kgで4週間に1回、1mg/kgで4週間に1回、3mg/kgで4週間に1回、0.3mg/kgで6週間に1回、1mg/kgで6週間に1回、3mg/kgで6週間に1回、0.3mg/kgで12週間に1回、1mg/kgで12週間に1回、および3mg/kgで12週間に1回からなる群から選択される投薬量および頻度で投与される。特定の実施形態では、対象は、子宮頸癌(例えば、転移性または局所進行性の切除不能な扁平上皮細胞癌、腺扁平上皮癌、または子宮頸部腺癌)を有し、本方法は、子宮頸癌の診断後(例えば、診断後、1、2、3、4、5、もしくは6日以内、1、2、3、4、6、8、もしくは12週間以内、または1、2、3、4、6、8、もしくは12ヶ月以内)に第1のがん療法として、対象に本明細書に記載の抗CTLA-4抗体、例えば、AGEN1884.H3(IgG1 S239D/A330L/I332E)、またはそのような抗CTLA-4抗体を含む薬学的組成物とペムブロリズマブとを含む有効量の治療的組み合わせを投与することを含み、任意で、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体、例えば、AGEN1884.H3(IgG1 S239D/A330L/I332E)、またはそのような抗CTLA-4抗体を含む薬学的組成物は、0.3mg/kgで4週間に1回、1mg/kgで4週間に1回、3mg/kgで4週間に1回、0.3mg/kgで6週間に1回、1mg/kgで6週間に1回、3mg/kgで6週間に1回、0.3mg/kgで12週間に1回、1mg/kgで12週間に1回、および3mg/kgで12週間に1回からなる群から選択される投薬量および頻度で投与され、ペムブロリズマブは、200mgで3週間に1回投与される。
特定の実施形態では、がんは、非小細胞肺癌(NSCLC)である。特定の実施形態では、NSCLCは、IV期NSCLCである。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈するNSCLCの試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも1%(例えば、少なくとも2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、または90%)である。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈するNSCLCの試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも1%である。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈するNSCLCの試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも5%である。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈するNSCLCの試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも25%である。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈するNSCLCの試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも50%である。特定の実施形態では、NSCLCは、EGFRまたはALKゲノム腫瘍異常を有しない。特定の実施形態では、転移性または局所進行性NSCLCは、EGFR感作変異(例えば、エルロチニブ、ゲフィチニブ、またはアファタニブ(afatanib)を含むチロシンキナーゼ阻害剤での治療に適している変異)またはALK転座を有しない。特定の実施形態では、対象は、NSCLCに対する事前の全身化学療法治療を受けていない。
特定の実施形態では、転移性または局所進行性固形腫瘍は、転移性または局所進行性非小細胞肺癌(NSCLC)である。特定の実施形態では、転移性または局所進行性固形腫瘍は、転移性非小細胞肺癌(NSCLC)である。特定の実施形態では、転移性または局所進行性固形腫瘍は、IV期転移性または局所進行性NSCLCである。特定の実施形態では、転移性または局所進行性固形腫瘍は、IV期転移性NSCLCである。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈する転移性または局所進行性NSCLCの試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも1%(例えば、少なくとも2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、または90%)である。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈する転移性または局所進行性NSCLCの試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも1%である。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈する転移性または局所進行性NSCLCの試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも5%である。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈する転移性または局所進行性NSCLCの試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも25%である。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈する転移性または局所進行性NSCLCの試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも50%である。特定の実施形態では、転移性または局所進行性NSCLCは、EGFRまたはALKゲノム腫瘍異常を有しない。特定の実施形態では、対象は、転移性もしくは局所進行性NSCLCに対する事前の全身化学療法治療を受けていない。
特定の実施形態では、対象は、NSCLC(例えば、IV期、転移性、または局所進行性NSCLC)を有し、任意で、PD-L1の検出可能な発現(例えば、膜発現、部分的または完全な膜発現)を呈するNSCLCの試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、または90%であり、本方法は、子宮頸癌の診断後(例えば、診断後、1、2、3、4、5、もしくは6日以内、1、2、3、4、6、8、もしくは12週間以内、または1、2、3、4、6、8、もしくは12ヶ月以内)に第1のがん療法として、対象に有効量の本明細書に記載の抗CTLA-4抗体、例えば、AGEN1884.H3(IgG1 S239D/A330L/I332E)、またはそのような抗CTLA-4抗体を含む薬学的組成物を投与することを含み、任意で、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体、例えば、AGEN1884.H3(IgG1 S239D/A330L/I332E)、またはそのような抗CTLA-4抗体を含む薬学的組成物は、0.3mg/kgで4週間に1回、1mg/kgで4週間に1回、3mg/kgで4週間に1回、0.3mg/kgで6週間に1回、1mg/kgで6週間に1回、3mg/kgで6週間に1回、0.3mg/kgで12週間に1回、1mg/kgで12週間に1回、および3mg/kgで12週間に1回からなる群から選択される投薬量および頻度で投与される。特定の実施形態では、対象は、NSCLC(例えば、IV期、転移性、または局所進行性NSCLC)を有し、任意で、PD-L1の検出可能な発現(例えば、膜発現、部分的または完全な膜発現)を呈するNSCLCの試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、または90%であり、本方法は、子宮頸癌の診断後(例えば、診断後、1、2、3、4、5、もしくは6日以内、1、2、3、4、6、8、もしくは12週間以内、または1、2、3、4、6、8、もしくは12ヶ月以内)に第1のがん療法として、対象に本明細書に記載の抗CTLA-4抗体、例えば、AGEN1884.H3(IgG1 S239D/A330L/I332E)、またはそのような抗CTLA-4抗体を含む薬学的組成物とペムブロリズマブとを含む有効量の治療的組み合わせを投与することを含み、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体、例えば、AGEN1884.H3(IgG1 S239D/A330L/I332E)、またはそのような抗CTLA-4抗体を含む薬学的組成物は、0.3mg/kgで4週間に1回、1mg/kgで4週間に1回、3mg/kgで4週間に1回、0.3mg/kgで6週間に1回、1mg/kgで6週間に1回、3mg/kgで6週間に1回、0.3mg/kgで12週間に1回、1mg/kgで12週間に1回、および3mg/kgで12週間に1回からなる群から選択される投薬量および頻度で投与され、ペムブロリズマブは、200mgで3週間に1回投与される。
特定の実施形態では、がんは、皮膚扁平上皮細胞癌(cSCC)である。特定の実施形態では、転移性または局所進行性固形腫瘍は、IV期皮膚扁平上皮細胞癌(cSCC)である。特定の実施形態では、cSCCは、米国がん合同委員会病期分類マニュアルの第8版に従って組織学的または細胞学的に診断されている。特定の実施形態では、cSCCは、放射線療法で治癒可能ではない。特定の実施形態では、対象は、cSCC(例えば、IV期cSCC)を有し、本方法は、cSCCの診断後(例えば、診断後、1、2、3、4、5、もしくは6日以内、1、2、3、4、6、8、もしくは12週間以内、または1、2、3、4、6、8、もしくは12ヶ月以内)に第1のがん療法として、対象に有効量の本明細書に記載の抗CTLA-4抗体、例えば、AGEN1884.H3(IgG1 S239D/A330L/I332E)、またはそのような抗CTLA-4抗体を含む薬学的組成物を投与することを含み、任意で、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体、例えば、AGEN1884.H3(IgG1 S239D/A330L/I332E)、またはそのような抗CTLA-4抗体を含む薬学的組成物は、0.3mg/kgで4週間に1回、1mg/kgで4週間に1回、3mg/kgで4週間に1回、0.3mg/kgで6週間に1回、1mg/kgで6週間に1回、3mg/kgで6週間に1回、0.3mg/kgで12週間に1回、1mg/kgで12週間に1回、および3mg/kgで12週間に1回からなる群から選択される投薬量および頻度で投与される。特定の実施形態では、対象は、cSCC(例えば、IV期cSCC)を有し、本方法は、cSCCの診断後(例えば、診断後、1、2、3、4、5、もしくは6日以内、1、2、3、4、6、8、もしくは12週間以内、または1、2、3、4、6、8、もしくは12ヶ月以内)に第1のがん療法として、対象に本明細書に記載の抗CTLA-4抗体、例えば、AGEN1884.H3(IgG1 S239D/A330L/I332E)、またはそのような抗CTLA-4抗体を含む薬学的組成物とペムブロリズマブとを含む有効量の治療的組み合わせを投与することを含み、任意で、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体、例えば、AGEN1884.H3(IgG1 S239D/A330L/I332E)、またはそのような抗CTLA-4抗体を含む薬学的組成物は、0.3mg/kgで4週間に1回、1mg/kgで4週間に1回、3mg/kgで4週間に1回、0.3mg/kgで6週間に1回、1mg/kgで6週間に1回、3mg/kgで6週間に1回、0.3mg/kgで12週間に1回、1mg/kgで12週間に1回、および3mg/kgで12週間に1回からなる群から選択される投薬量および頻度で投与され、ペムブロリズマブは、200mgで3週間に1回投与される。
特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、静脈内投与される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、任意で2週間に1回の間隔で、0.01mg/kg、0.03mg/kg、0.1mg/kg、0.3mg/kg、1mg/kg、3mg/kg、6mg/kg、または10mg/kgで静脈内投与される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、任意で3週間に1回の間隔で、0.01mg/kg、0.03mg/kg、0.1mg/kg、0.3mg/kg、1mg/kg、3mg/kg、6mg/kg、または10mg/kgで静脈内投与される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、任意で4週間に1回の間隔で、0.01mg/kg、0.03mg/kg、0.1mg/kg、0.3mg/kg、1mg/kg、3mg/kg、6mg/kg、または10mg/kgで静脈内投与される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、任意で6週間に1回の間隔で、0.01mg/kg、0.03mg/kg、0.1mg/kg、0.3mg/kg、1mg/kg、3mg/kg、6mg/kg、または10mg/kgで静脈内投与される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、任意で12週間に1回の間隔で、0.01mg/kg、0.03mg/kg、0.1mg/kg、0.3mg/kg、1mg/kg、3mg/kg、6mg/kg、または10mg/kgで静脈内投与される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、腫瘍内投与される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、任意で3週間に1回の間隔で、0.01mg/kg、0.03mg/kg、0.1mg/kg、0.3mg/kg、1mg/kg、または3mg/kgで腫瘍内投与される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、3週間に1回の間隔で、0.03mg/kg、0.1mg/kg、または0.3mg/kgで腫瘍内投与される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、全身投与によって与えられる用量よりも最大5倍、10倍、20倍、30倍、40倍、50倍、60倍、70倍、80倍、90倍、100倍、または200倍低い用量で腫瘍内投与される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、全身投与によって与えられる用量よりも最大10倍低い用量で腫瘍内投与される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、全身投与によって与えられる用量よりも最大100倍低い用量で腫瘍内投与される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、単独療法として(例えば、腫瘍内または全身)投与される。腫瘍内特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、腫瘍内投与され、本方法は、対象に追加の治療剤を投与することを更に含む。特定の実施形態では、追加の治療剤は、全身投与される。特定の実施形態では、対象は、固形腫瘍を有し、追加の治療剤は、抗PD-1抗体である。特定の実施形態では、抗PD-1抗体は、ペムブロリズマブまたはニボルマブである。特定の実施形態では、ペムブロリズマブは、200mgの用量で3週間に1回投与される。特定の実施形態では、対象は、頭頸部扁平上皮細胞癌を有し、追加の治療剤は、抗EGFR抗体である。特定の実施形態では、抗EGFR抗体は、セツキシマブである。特定の実施形態では、対象は、HER2+乳癌を有し、追加の治療剤は、抗HER2抗体である。特定の実施形態では、抗HER2抗体は、トラスツズマブである。特定の実施形態では、これらの方法は、対象に化学療法剤を投与することを更に含む。特定の実施形態では、化学療法剤は、全身投与される。特定の実施形態では、化学療法剤は、ゲムシタビンである。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、腫瘍内投与され、対象は、進行性または転移性固形腫瘍を有する。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、腫瘍内投与され、対象は、頭頸部癌(例えば、再発性/難治性頭頸部扁平上皮細胞癌)を有する。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、腫瘍内投与され、対象は、乳癌(例えば、再発性/難治性HER2+乳癌)を有する。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、腫瘍流入領域リンパ節に送達される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、局所投与(例えば、皮下投与)を介して送達される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、0.01mg/kg、0.03mg/kg、0.1mg/kg、0.3mg/kg、1mg/kg、または3mg/kgで局所投与(例えば、皮下投与)を介して送達される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、全身投与によって与えられる用量よりも最大5倍、10倍、20倍、30倍、40倍、50倍、60倍、70倍、80倍、90倍、100倍、または200倍低い用量で局所投与(例えば、皮下投与)を介して送達される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、全身投与によって与えられる用量よりも最大10倍低い用量で局所投与(例えば、皮下投与)を介して送達される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、全身投与によって与えられる用量よりも最大100倍低い用量で局所投与(例えば、皮下投与)を介して送達される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、局所投与(例えば、皮下投与)を介して送達され、本方法は、対象に追加の治療剤を投与することを更に含む。特定の実施形態では、追加の治療剤は、ワクチンである。特定の実施形態では、ワクチンは、抗原ペプチドと複合体化した熱ショックタンパク質を含む熱ショックタンパク質ペプチド複合体(HSPPC)を含む。一実施形態では、熱ショックタンパク質は、gp96タンパク質であり、腫瘍関連抗原ペプチドと複合体化され、HSPPCは、対象から得られた腫瘍に由来する。特定の実施形態では、熱ショックタンパク質は、hsc70、hsp70、hsp90、hsp110、grp170、gp96、カルレティキュリン、それらの変異体、およびそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。特定の実施形態では、熱ショックタンパク質は、hsc70である。特定の実施形態では、熱ショックタンパク質は、hsp70である。特定の実施形態では、抗原ペプチドは、合成である。特定の実施形態では、対象は、がんを有する。特定の実施形態では、対象は、感染症を有する。特定の実施形態では、これらの方法は、対象に追加の治療剤を投与することを更に含む。特定の実施形態では、追加の治療剤は、化学療法剤またはチェックポイント標的剤である。特定の実施形態では、チェックポイント標的剤は、アンタゴニスト抗PD-1抗体、アンタゴニスト抗PD-L1抗体、アンタゴニスト抗PD-L2抗体、アンタゴニスト抗CTLA-4抗体、アンタゴニスト抗TIM-3抗体、アンタゴニスト抗LAG-3抗体、アンタゴニスト抗CEACAM1抗体、アゴニスト抗GITR抗体、アゴニスト抗OX40抗体、およびアゴニスト抗CD137抗体、アゴニスト抗DR3抗体、アゴニスト抗TNFSF14抗体、およびアゴニスト抗CD27抗体からなる群から選択される。特定の実施形態では、追加の治療剤は、放射線療法である。特定の実施形態では、追加の治療剤は、インドールアミン-2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)の阻害剤である。好適なIDO阻害剤としては、エパカドスタット、F001287、インドキシモド、およびNLG919が挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態では、追加の治療剤は、ワクチンである。特定の実施形態では、ワクチンは、抗原ペプチドと複合体化した熱ショックタンパク質を含む熱ショックタンパク質ペプチド複合体(HSPPC)を含む。一実施形態では、熱ショックタンパク質は、gp96タンパク質であり、腫瘍関連抗原ペプチドと複合体化され、HSPPCは、対象から得られた腫瘍に由来する。
別の態様では、本開示は、対象における感染症を治療する方法であって、対象に有効量の本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物を投与することを含む、方法を提供する。別の態様では、本開示は、対象における感染症を予防する方法であって、対象に有効量の本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物を投与することを含む、方法を提供する。
一実施形態では、本発明は、薬剤として使用するための、本発明の抗体、本発明のポリヌクレオチド、本発明のベクター、および/または本発明の組み換え宿主細胞に関する。
一実施形態では、本発明は、診断剤として使用するための、本発明の抗体、本発明のポリヌクレオチド、本発明のベクター、および/または本発明の組み換え宿主細胞に関する。
一実施形態では、本発明は、生体試料中のヒトCTLA-4をインビトロ検出するための、本発明の抗体、本発明のポリヌクレオチド、本発明のベクター、および/または本発明の組み換え宿主細胞に関する。
一態様では、薬剤として使用するための、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体と、薬学的に許容される担体または賦形剤とを含む薬学的組成物が本明細書に提供される。
一態様では、診断剤として使用するための、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体と薬学的に許容される担体または賦形剤とを含む薬学的組成物が本明細書に提供される。
一態様では、本発明は、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体、本発明のポリヌクレオチド、本発明のベクター、および/または本発明の組み換え宿主細胞と、薬学的に許容される担体または賦形剤とを含む薬学的組成物が本明細書に提供される。一態様では、薬学的組成物は、薬剤および/または診断剤として使用するためのものである。
一態様では、本発明は、抗原に応答したT細胞活性化を増加させるための方法において使用するための、本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物に関する。
一態様では、本発明は、対象における抗原に応答したT細胞活性化を増加させるための方法において使用するための、本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物に関する。
一態様では、本発明は、対象における抗原に応答したT細胞活性化を増加させるための方法であって、対象に有効量の本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物を投与することを含む、方法において使用するための、本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物に関する。
一態様では、本発明は、がんを治療するための方法において使用するための、本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物に関する。
一態様では、本発明は、対象におけるがんを治療するための方法において使用するための、本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物に関する。
一態様では、本発明は、対象におけるがんを治療するための方法であって、対象に有効量の本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物を投与することを含む、方法において使用するための、本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物に関する。
一態様では、本発明は、薬剤として使用するための、(a)本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物、ならびに(b)追加の治療剤、好ましくは抗PD-1抗体に関する。
一態様では、本発明は、がんを治療するための方法において使用するための、(a)本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物、ならびに(b)追加の治療剤、好ましくは抗PD-1抗体に関する。好ましい一実施形態では、がんは、固形腫瘍である。別の好ましい実施形態では、本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物は、対象に腫瘍内投与され、好ましくは任意で3週間に1回の間隔で、0.01mg/kg、0.03mg/kg、0.1mg/kg、0.3mg/kg、1mg/kg、または3mg/kgで対象に腫瘍内投与される。
一態様では、本発明は、(a)本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物、ならびに(b)追加の治療剤、好ましくは抗PD-1抗体を含む、薬学的組成物、キット、またはパーツのキットに関する。
一態様では、本発明は、薬剤として使用するための、(a)本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物、ならびに(b)抗EGFR抗体、ならびに任意で(c)化学療法剤に関する。
一態様では、本発明は、がんを治療するための方法において使用するための、(a)本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物、ならびに(b)抗EGFR抗体、ならびに任意で(c)化学療法剤に関する。好ましい一実施形態では、がんは、頭頸部扁平上皮細胞癌である。別の好ましい実施形態では、本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物は、対象に腫瘍内投与され、好ましくは任意で3週間に1回の間隔で、0.01mg/kg、0.03mg/kg、0.1mg/kg、0.3mg/kg、1mg/kg、または3mg/kgで対象に腫瘍内投与される。
一態様では、本発明は、(a)本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物と、(b)抗EGFR抗体と、任意で(c)化学療法剤とを含む、薬学的組成物、キット、またはパーツのキットに関する。
一態様では、本発明は、薬剤として使用するための、(a)本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物、ならびに(b)抗HER2抗体、ならびに任意で(c)化学療法剤に関する。
一態様では、本発明は、HER2+乳癌を治療するための方法において使用するための、(a)本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物、ならびに(b)抗HER2抗体、ならびに任意で(c)化学療法剤に関する。別の好ましい実施形態では、本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物は、対象に腫瘍内投与され、好ましくは任意で3週間に1回の間隔で、0.01mg/kg、0.03mg/kg、0.1mg/kg、0.3mg/kg、1mg/kg、または3mg/kgで対象に腫瘍内投与される。
一態様では、本発明は、(a)本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物と、(b)抗HER2抗体と、任意で(c)化学療法剤とを含む、薬学的組成物、キット、またはパーツのキットに関する。
一態様では、本発明は、がんを治療するための方法において使用するための、本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物に関し、本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物は、対象に腫瘍内投与され、好ましくは任意で3週間に1回の間隔で、0.01mg/kg、0.03mg/kg、0.1mg/kg、0.3mg/kg、1mg/kg、または3mg/kgで対象に腫瘍内投与される。
一態様では、本発明は、がんを治療するための方法において使用するための、本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物に関し、本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物は、対象に皮下または静脈内投与され、好ましくは任意で3週間に1回の間隔で、0.01mg/kg、0.03mg/kg、0.1mg/kg、0.3mg/kg、1mg/kg、3mg/kg、6mg/kg、または10mg/kgで対象に静脈内投与される。
一態様では、本発明は、薬剤として使用するための、(a)本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物、ならびに(b)追加の治療剤に関する。好ましい一実施形態では、追加の治療剤は、化学療法剤またはチェックポイント標的剤またはインドールアミン-2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)の阻害剤またはワクチンである。
一態様では、本発明は、がんを治療するための方法において使用するための、(a)本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物、ならびに(b)追加の治療剤に関する。好ましい一実施形態では、追加の治療剤は、化学療法剤またはチェックポイント標的剤またはインドールアミン-2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)の阻害剤またはワクチンである。
一態様では、本発明は、(a)本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物と、(b)追加の治療剤とを含む、薬学的組成物、キット、またはパーツのキットに関する。好ましい一実施形態では、追加の治療剤は、化学療法剤またはチェックポイント標的剤またはインドールアミン-2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)の阻害剤またはワクチンである。
一態様では、本発明は、がんを治療するための方法において使用するため、および/または抗原に応答したT細胞活性化を増加させるための方法において使用するための、本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物に関し、本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物は、腫瘍流入領域リンパ節に送達される。
一態様では、本発明は、がんを治療するための方法における、および/または対象における抗原に応答したT細胞活性化を増加させるための方法における、本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物の使用に関し、本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物は、腫瘍流入領域リンパ節に送達される。
一態様では、本発明は、例えば、対象における抗原に応答したT細胞活性化を増加させるため、がんを治療するため、または感染症を治療もしくは予防するための免疫療法のための薬剤を調製するための、本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物の使用に関する。
一態様では、本発明は、例えば、対象における抗原に応答したT細胞活性化を増加させるため、がんを治療するため、または感染症を治療もしくは予防するための免疫療法のための免疫療法のための薬剤を調製するための、本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物の使用に関し、本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物は、腫瘍流入領域リンパ節に送達される。
一態様では、本発明は、例えば、対象における抗原に応答したT細胞活性化を増加させるため、がんを治療するため、または感染症を治療もしくは予防するための免疫療法のための免疫療法のための薬剤を調製するための、(a)本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物、ならびに(b)抗HER2抗体、ならびに任意で(c)化学療法剤の使用に関する。
一態様では、本発明は、例えば、対象における抗原に応答したT細胞活性化を増加させるため、がんを治療するため、または感染症を治療もしくは予防するための免疫療法のための免疫療法のための薬剤を調製するための、(a)本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物、ならびに(b)抗HER2抗体、ならびに任意で(c)化学療法剤の使用に関し、本発明の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、組み換え宿主細胞、および/または薬学的組成物は、腫瘍流入領域リンパ節に送達される。
本開示は、ヒトCTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合し、CTLA-4機能(例えば、CTLA-4媒介性免疫抑制)をアンタゴナイズする、抗体を提供する。これらの抗体を含む薬学的組成物、これらの抗体をコードする核酸、これらの抗体を作製するための発現ベクターおよび宿主細胞、ならびにこれらの抗体を使用して対象を治療する方法もまた提供される。本明細書に記載の抗体は、抗原(例えば、腫瘍抗原もしくは感染症抗原)に応答したT細胞活性化を増加させるのに特に有用であり、それ故に、対象におけるがんの治療または対象における感染症の治療もしくは予防に特に有用である。本明細書に記載の「単離された抗体」の全ての例が、単離することができるが、単離される必要はない抗体として、追加的に企図される。本明細書に記載の「単離されたポリヌクレオチド」の全ての例が、単離することができるが、単離される必要はないポリヌクレオチドとして、追加的に企図される。本明細書に記載の「抗体」の全ての例が、単離することができるが、単離される必要はない抗体として、追加的に企図される。本明細書に記載の「ポリヌクレオチド」の全ての例が、単離することができるが、単離される必要はないポリヌクレオチドとして、追加的に企図される。
当業者であれば、本明細書に記載の抗体(例えば、抗CTLA4抗体)のうちのいずれか1つの重鎖可変領域および/または軽鎖可変領域のN末端のグルタミン酸(E)またはグルタミン(Q)アミノ酸残基が、特定の条件下で、遊離アミノ基の翻訳後環化によってピログルタミン酸に自発的に変換されて、ラクタムが形成され得ることを理解するであろう。したがって、本明細書に記載の方法、使用、薬学的組成物、またはキットのうちの1つ1つの特定の実施形態では、抗体の1つ以上の重鎖可変領域および/または軽鎖可変領域のN末端アミノ酸残基は、(例えば、N末端EまたはQ残基の遊離アミノ基の翻訳後環化の結果として)ピログルタミン酸に変換されている。
6.1 定義
本明細書で使用される場合、「約」および「およそ」という用語は、数値または数値範囲を修飾するために使用される場合、その値または範囲を5%~10%上回り(例えば、最大5%~10%上回り)、かつ5%~10%下回る(例えば、最大5%~10%下回る)偏差が、列挙される値または範囲の意図される意味に留まることを示す。
本明細書で使用される場合、「CTLA-4」という用語は、細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4を指す。本明細書で使用される場合、「ヒトCTLA-4」という用語は、野生型ヒトCTLA-4遺伝子によってコードされるヒトCTLA-4タンパク質、例えば、GenBank(商標)受託番号NM_005214.4またはNM_001037631.2を指す。ヒトCTLA-4の例示的な未成熟アミノ酸配列は、配列番号33として提供される。
本明細書で使用される場合、「抗体」および「抗体(複数)」という用語は、完全長抗体、完全長抗体の抗原結合断片、および抗体CDR、VH領域、またはVL領域を含む分子を含む。抗体の例としては、モノクローナル抗体、組み換え産生された抗体、単一特異性抗体、多重特異性抗体(二重特異性抗体を含む)、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、免疫グロブリン、合成抗体、2つの重鎖分子および2つの軽鎖分子を含む四量体抗体、抗体軽鎖単量体、抗体重鎖単量体、抗体軽鎖二量体、抗体重鎖二量体、抗体軽鎖-抗体重鎖対、細胞内抗体、ヘテロ共役抗体、抗体-薬物共役体、単一ドメイン抗体、一価抗体、一本鎖抗体または一本鎖Fv(scFv)、ラクダ化抗体、アフィボディ、Fab断片、F(ab’)2断片、ジスルフィド結合Fv(sdFv)、抗イディオタイプ(抗Id)抗体(例えば、抗Id抗体を含む)、ならびに上記のいずれかの抗原結合断片を挙げることができる。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗体は、ポリクローナル抗体集団を指す。抗体は、任意の種類(例えば、IgG、IgE、IgM、IgD、IgA、もしくはIgY)、任意のクラス(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、もしくはIgA2)、または任意のサブクラス(例えば、IgG2aもしくはIgG2b)の免疫グロブリン分子のものであり得る。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗体は、IgG抗体、またはそれらのクラス(例えば、ヒトIgG1もしくはIgG4)もしくはサブクラスである。具体的な一実施形態では、本抗体は、ヒト化モノクローナル抗体である。別の具体的な実施形態では、本抗体は、ヒトモノクローナル抗体である。
本明細書で使用される場合、「VH領域」および「VL領域」という用語はそれぞれ、FR(フレームワーク領域)1、2、3、および4、ならびにCDR(相補性決定領域)1、2、および3を含む、単一の抗体重鎖および軽鎖可変領域を指す(その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Kabat et al.,(1991)Sequences of Proteins of Immunological Interest(NIH Publication No.91-3242,Bethesda)を参照されたい)。
本明細書で使用される場合、「CDR」または「相補性決定領域」という用語は、重鎖および軽鎖ポリペプチドの両方の可変領域内に見出される非隣接の抗原結合部位を意味する。これらの特定の領域は、Kabat et al.,J.Biol.Chem.252,6609-6616(1977)およびKabat et al.,Sequences of protein of immunological interest.(1991)によって、Chothia et al.,J.Mol.Biol.196:901-917(1987)によって、ならびにMacCallum et al.,J.Mol.Biol.262:732-745(1996)によって記載されており、これらの全ては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれ、定義は、互いに比較した場合、重複するアミノ酸残基またはそれらのサブセットを含む。特定の実施形態では、「CDR」という用語は、Kabat et al.,J.Biol.Chem.252,6609-6616(1977)およびKabat et al.,Sequences of protein of immunological interest.(1991)によって定義されるCDRである。特定の実施形態では、「CDR」という用語は、Chothia et al.,J.Mol.Biol.196:901-917(1987)によって定義されるCDRである。特定の実施形態では、「CDR」という用語は、MacCallum et al.,J.Mol.Biol.262:732-745(1996)およびMartin A.“Protein Sequence and Structure Analysis of Antibody Variable Domains,”in Antibody Engineering,Kontermann and Dubel,eds.,Chapter31,pp.422-439,Springer-Verlag,Berlin(2001)によって定義されるCDRである。
本明細書で使用される場合、「フレームワーク(FR)アミノ酸残基」という用語は、免疫グロブリン鎖のフレームワーク領域内のアミノ酸を指す。本明細書で使用される場合、「フレームワーク領域」または「FR領域」という用語は、可変領域の一部であるが、(例えば、KabatまたはChothiaのCDRの定義を使用して)CDRの一部ではないアミノ酸残基を含む。
本明細書で使用される場合、「可変領域」および「可変ドメイン」という用語は、互換的に使用され、当該技術分野において共通のものである。可変領域は、典型的には抗体の一部分、一般に軽鎖または重鎖の一部分、典型的にはアミノ末端から成熟重鎖の約110~125個のアミノ酸および成熟軽鎖の約90~115個のアミノ酸を指し、それらは、抗体間で配列が広範囲にわたって異なり、かつその特定の抗原に対する特定の抗体の結合および特異性において使用される。配列の可変性が相補性決定領域(CDR)と呼ばれる領域内で凝縮されている一方で、可変ドメイン内のより高度に保存された領域は、フレームワーク領域(FR)と呼ばれる。いかなる特定の機構または理論によっても束縛されることを望むものではないが、軽鎖および重鎖のCDRが、抗原に対する抗体の相互作用および特異性に主に関与すると考えられる。特定の実施形態では、可変領域は、ヒト可変領域である。特定の実施形態では、可変領域は、齧歯類またはマウスCDRおよびヒトフレームワーク領域(FR)を含む。特定の実施形態では、可変領域は、霊長類(例えば、非ヒト霊長類)可変領域である。特定の実施形態では、可変領域は、齧歯類またはマウスCDRおよび霊長類(例えば、非ヒト霊長類)フレームワーク領域(FR)を含む。
「VL」および「VLドメイン」という用語は、抗体の軽鎖可変領域を指すために互換的に使用される。
「VH」および「VHドメイン」という用語は、抗体の重鎖可変領域を指すために互換的に使用される。
本明細書で使用される場合、「定常領域」および「定常ドメイン」という用語は、互換的であり、当該技術分野において共通のものである。定常領域は、抗体部分、例えば、抗体の抗原への結合には直接関与しないが、Fc受容体(例えば、Fcガンマ受容体)との相互作用などの様々なエフェクター機能を呈することができる、軽鎖および/または重鎖のカルボキシル末端部分である。免疫グロブリン分子の定常領域は一般に、免疫グロブリンの可変ドメインと比較して、より保存されたアミノ酸配列を有する。
本明細書で使用される場合、抗体に関して使用される場合、「重鎖」という用語は、定常ドメインのアミノ酸配列に基づいて、例えば、それぞれIgA、IgD、IgE、IgG、およびIgMクラスの抗体(IgGのサブクラス、例えば、IgG1、IgG2、IgG3、およびIgG4を含む)をもたらす、任意のはっきりと異なる種類、アルファ(α)、デルタ(δ)、エプシロン(ε)、ガンマ(γ)、およびミュー(μ)を指し得る。
本明細書で使用される場合、抗体に関して使用される場合、「軽鎖」という用語は、定常ドメインのアミノ酸配列に基づいて、任意のはっきりと異なる種類、例えば、カッパ(κ)またはラムダ(λ)を指し得る。軽鎖アミノ酸配列は、当該技術分野において周知である。
本明細書で使用される場合、「EU番号付けシステム」という用語は、G.M.et al.,Proc.Natl.Acad.USA,63,78-85(1969)およびKabat et al.,Sequences of Proteins of Immunological Interest,U.S.Dept.Health and Human Services,5th edition,1991に記載の抗体の定常領域のEU番号付けの慣習を指し、これらの各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
「結合親和性」は一般に、分子の単一の結合部位(例えば、抗体)とその結合パートナー(例えば、抗原)との間の非共有結合相互作用の合計強度を指す。別途示されない限り、本明細書で使用される場合、「結合親和性」は、結合対(例えば、抗体および抗原)のメンバー間の1:1の相互作用を反映する内因性の結合親和性を指す。分子XのそのパートナーYに対する親和性は一般に、解離定数(KD)によって表すことができる。親和性は、平衡解離定数(KD)および平衡会合定数(KA)を含むが、これらに限定されない、当該技術分野において既知であるいくつかの方法で測定および/または表現することができる。KDが、koff/konの商から計算される一方で、KAは、kon/koffの商から計算される。konは、例えば、抗体の抗原への会合速度定数を指し、koffは、例えば、抗体の抗原への解離速度定数を指す。konおよびkoffは、BIAcore(登録商標)またはKinExAなどの当業者にとって既知の技術によって決定することができる。本明細書で使用される場合、「より低い親和性」は、より大きなKDを指す。
本明細書で使用される場合、「に特異的に結合する」、「を特異的に認識する」、「に免疫特異的に結合する」、および「を免疫特異的に認識する」という用語は、抗体の文脈において類似の用語であり、そのような結合が当業者によって理解されるように、抗原(例えば、エピトープまたは免疫複合体)に結合する分子を指す。例えば、抗原に特異的に結合する分子は、例えば、免疫アッセイ、BIAcore(登録商標)、KinExA3000機器(Sapidyne Instruments、Boise,ID)、または当該技術分野において既知である他のアッセイによって決定して、一般により低い親和性を有する他のペプチドまたはポリペプチドに結合することができる。具体的な一実施形態では、抗原に特異的に結合する分子は、少なくとも2対数(すなわち、10の因数)、2.5対数、3対数、4対数であるか、またはこの分子が別の抗原に非特異的に結合する時のKAよりも大きなKAをもって、抗原に結合する。
別の具体的な実施形態では、抗原に特異的に結合する分子は、類似した結合条件下で他のタンパク質とは交差反応しない。別の具体的な実施形態では、CTLA-4に特異的に結合する分子は、他の非CTLA-4タンパク質とは交差反応しない。具体的な一実施形態では、別の非関連抗原に結合する時よりも高い親和性をもって、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に結合する抗体が本明細書に提供される。特定の実施形態では、例えば、放射免疫アッセイ、表面プラズモン共鳴、または動態排除アッセイによって決定して、別の非関連抗原に結合する時よりも20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、またはそれよりも高い親和性をもって、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に結合する抗体が本明細書に提供される。具体的な一実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体の非関連非CTLA-4タンパク質への結合の程度は、例えば、放射免疫アッセイによって測定して、その抗体のCTLA-4タンパク質への結合の10%、15%、または20%未満である。
本明細書で使用される場合、Fcの文脈における「脱フコシル化」または「脱フコシル化した」という用語は、EU番号付けシステムに従って番号付けされたヒトIgG1 Fc領域の残基297、または非IgG1もしくは非ヒトIgG1免疫グロブリンにおける対応する残基に直接的または間接的に共有結合したフコースの実質的な欠如を指す。したがって、複数の脱フコシル化抗体を含む組成物中では、少なくとも70%の抗体が、抗体のFc領域の残基297で直接的または間接的に(例えば、介在する糖類を介して)フコシル化されておらず、いくつかの実施形態では、少なくとも80%、85%、90%、95%、または99%が、Fc領域の残基297で直接的または間接的にフコシル化されていない。
本明細書で使用される場合、「エピトープ」は、当該技術分野における用語であり、抗体が特異的に結合することができる抗原の局在化領域を指す。エピトープは、例えば、ポリペプチドの隣接アミノ酸(線形もしくは隣接エピトープ)であってもよく、またはエピトープは、例えば、ポリペプチド(複数可)の2つ以上の非隣接領域が一体となったもの(立体構造、非線形、非連続、もしくは非隣接エピトープ)であってもよい。特定の実施形態では、抗体が結合するエピトープは、例えば、NMR分光法、X線回折結晶学研究、ELISAアッセイ、質量分析と組み合わせた水素/重水素交換(例えば、液体クロマトグラフィーエレクトロスプレー質量分析)、アレイに基づくオリゴ-ペプチド走査アッセイ(例えば、CLIPS(ペプチドの足場上への化学結合)を使用してペプチドを拘束して、非連続もしくは立体構造エピトープをマッピングすること)、および/または変異誘発マッピング(例えば、部位特異的変異誘発マッピング)によって決定することができる。X線結晶学について、結晶化は、当該技術分野において既知である方法のいずれかを使用して達成することができる(例えば、Giege R et al.,(1994)Acta Crystallogr D Biol Crystallogr50(Pt4):339-350、McPherson A(1990)Eur J Biochem189:1-23、Chayen NE(1997)Structure5:1269-1274、McPherson A(1976)J Biol Chem251:6300-6303、これらの全ては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる)。抗体:抗原結晶は、周知であるX線回折技術を使用して研究することができ、X-PLOR(Yale University,1992、販売元Molecular Simulations,Inc.、例えば、Meth Enzymol(1985)volumes114&115,eds Wyckoff HW et al.,、US2004/0014194を参照されたい)、およびBUSTER(Bricogne G(1993)Acta Crystallogr D Biol Crystallogr49(Pt1):37-60、Bricogne G(1997)Meth Enzymol276A:361-423,ed Carter CW、Roversi P et al.,(2000)Acta Crystallogr D Biol Crystallogr56(Pt10):1316-1323)などのコンピュータソフトウェアを使用して精密化することができ、これらの全ては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。変異誘発マッピング研究は、当業者にとって既知である任意の方法を使用して達成することができる。アラニン走査変異誘発技術を含む変異誘発技術の説明については、例えば、Champe M et al.,(1995)J Biol Chem270:1388-1394およびCunningham BC&Wells JA(1989)Science244:1081-1085を参照されたく、これらの各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。CLIPS(ペプチドの足場上への化学結合)は、構造的に拘束された立体配置にある1つ以上のペプチドを、複合タンパク質ドメインの機能的な模倣物として挙動するように提示する技術である。例えば、米国公開第US2008/0139407(A1)号および同第US2007/099240(A1)号、ならびに米国特許第7,972,993号を参照されたく、これらの各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。具体的な一実施形態では、抗体のエピトープは、アラニン走査変異誘発研究を使用して決定される。具体的な一実施形態では、抗体のエピトープは、質量分析と組み合わせた水素/重水素交換を使用して決定される。具体的な一実施形態では、抗体のエピトープは、Pepscan TherapeuticsのCLIPSエピトープマッピング技術を使用して決定される。
本明細書で使用される場合、特定のアミノ酸配列または一組のアミノ酸残基からなる「ヒトCTLA-4の領域内に位置するエピトープ」という用語は、特定の領域のアミノ酸残基のうちの1つ以上を含むエピトープを指し、特定の領域は、ヒトCTLA-4の領域の最初の特定のアミノ酸残基および最後の特定のアミノ酸残基を含む。特定の実施形態では、エピトープは、特定の領域内に位置するアミノ酸残基の1つ1つを含む。特定の実施形態では、特定の領域外のヒトCTLA-4の1つ以上の追加のアミノ酸残基は、特定の領域内に位置するエピトープと一緒に抗体に結合する。
本明細書で使用される場合、「T細胞受容体」および「TCR」という用語は、互換的に使用され、完全長ヘテロ二量体αβまたはγδ TCR、完全長TCRの抗原結合断片、およびTCR CDRまたは可変領域を含む分子を指す。TCRの例としては、完全長TCR、完全長TCRの抗原結合断片、膜貫通領域および細胞質領域を欠如する可溶性TCR、可動性リンカーによって結合したTCRの可変領域を含有する一本鎖TCR、操作されたジスルフィド結合によって結合したTCR鎖、単一特異性抗体TCR、多重特異性TCR(二重特異TCRを含む)、TCR融合体、ヒトTCR、ヒト化TCR、キメラTCR、組み換え産生されたTCR、ならびに合成TCRが挙げられるが、これらに限定されない。この用語は、野生型TCRおよび遺伝子操作されたTCR(例えば、第1の種のTCR由来の第1の部分および第2の種のTCR由来の第2の部分を含むキメラTCR鎖を含む、キメラTCR)を包含する。
本明細書で使用される場合、「主要組織適合複合体」および「MHC」という用語は、互換的に使用され、MHCクラスI分子および/またはMHCクラスII分子を指す。
本明細書で使用される場合、「ペプチド-MHC複合体」という用語は、MHCの当該技術分野において認識されているペプチド結合ポケット内で結合したペプチドを有するMHC分子(MHCクラスIまたはMHCクラスII)を指す。
本明細書で使用される場合、「治療する」、「治療すること」、および「治療」は、本明細書に記載の治療的または予防的処置を指す。「治療」方法は、疾患もしくは障害を有するか、またはそのような疾患もしくは障害に罹りやすい対象に対する抗体の投与を用いて、疾患もしくは障害または疾患もしくは障害の再発を予防、治癒、遅延、その重症度を低減、またはその1つ以上の症状を寛解させるか、あるいはそのような治療の不在下で予想される生存期間を超えて対象の生存期間を延長させる。
本明細書で使用される場合、対象への治療法の投与の文脈における「有効量」という用語は、所望の予防的または治療的効果を達成する治療法の量を指す。
ある治療法に対するがんの応答に関して本明細書で使用される場合、「難治性」および「抵抗性」という用語は、それらの当該技術分野において認識されている意味を有し、互換的に使用される。
本明細書で使用される場合、「対象」という用語は、任意のヒトまたは非ヒト動物を含む。一実施形態では、対象は、ヒトまたは非ヒト哺乳動物である。一実施形態では、対象は、ヒトである。
2つの配列(例えば、アミノ酸配列または核酸配列)間の「同一性パーセント」の決定は、数学的アルゴリズムを使用して達成することができる。2つの配列の比較に利用される数学的アルゴリズムの具体的で非限定的な一例は、Karlin S&Altschul SF(1993)PNAS90:5873-5877にあるように修正されたKarlin S&Altschul SF(1990)PNAS87:2264-2268のアルゴリズムであり、これらの各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。そのようなアルゴリズムは、Altschul SF et al.,(1990)J Mol Biol215:403のNBLASTプログラムおよびXBLASTプログラムに組み込まれ、これは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。BLASTヌクレオチド検索は、例えば、スコア=100、文字長=12のNBLASTヌクレオチドプログラムパラメータセットで実行して、本明細書に記載の核酸分子と相同なヌクレオチド配列を得ることができる。BLASTタンパク質検索は、例えば、スコア=50、文字長=3のXBLASTプログラムパラメータセットで実行して、本明細書に記載のタンパク質分子と相同なアミノ酸配列を得ることができる。比較目的のギャップ有りのアラインメントを得るために、ギャップ有りのBLASTを、Altschul SF et al.,(1997)Nuc Acids Res25:3389-3402に記載のように利用することができ、これは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。あるいは、PSI BLASTを使用して、分子間の距離関係(Id.)を検出する反復検索を実行することができる。BLAST、ギャップ有りのBLAST、およびPSI Blastプログラムを利用する場合、それぞれのプログラムの(例えば、XBLASTおよびNBLASTの)デフォルトパラメータを使用してもよい(例えば、ワールドウェブのncbi.nlm.nih.gov上のNational Center for Biotechnology Information(NCBI)を参照されたい)。配列の比較に利用される数学的アルゴリズムの別の具体的で非限定的な例は、Myers and Miller,1988,CABIOS4:11-17のアルゴリズムであり、これは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。そのようなアルゴリズムは、GCG配列アライメントソフトウェアパッケージの一部であるALIGNプログラム(バージョン2.0)に組み込まれる。アミノ酸配列を比較するためにALIGNプログラムを利用する場合、PAM120重量残基表、12のギャップ長ペナルティ、および4のギャップペナルティを使用することができる。
2つの配列間の同一性パーセントは、ギャップを許容して、または許容することなく、上記の技術に類似した技術を使用して決定することができる。同一性パーセントの計算では、典型的には完全一致のみを計数する。
6.2 抗CTLA-4抗体
一態様では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合し、CTLA-4機能をアンタゴナイズする、抗体を提供する。例示的な抗体のアミノ酸配列を、本明細書の表1~4に示す。
特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する単離された抗体であって、本明細書の表1に示されるVHドメインのCDRのうちの1つ、2つ、または3つ全てを含むVHドメインを含む、抗体を提供する。特定の実施形態では、本抗体は、表1に示されるVHドメインのうちの1つのCDRH1を含む。特定の実施形態では、本抗体は、表1に示されるVHドメインのうちの1つのCDRH2を含む。特定の実施形態では、本抗体は、表1に示されるVHドメインのうちの1つのCDRH3を含む。
特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する単離された抗体であって、本明細書の表1に開示されるVLドメインのCDRのうちの1つ、2つ、または3つ全てを含むVLドメインを含む、抗体を提供する。特定の実施形態では、本抗体は、表1に示されるVLドメインのうちの1つのCDRL1を含む。特定の実施形態では、本抗体は、表1に示されるVLドメインのうちの1つのCDRL2を含む。特定の実施形態では、本抗体は、表1に示されるVLドメインのうちの1つのCDRL3を含む。
特定の実施形態では、抗体のCDRは、Kabat et al.,J.Biol.Chem.252,6609-6616(1977)およびKabat et al.,Sequences of protein of immunological interest(1991)に従って決定することができ、これらの各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
特定の実施形態では、抗体のCDRは、免疫グロブリンの構造ループの位置を参照するChothia番号付けスキームに従って決定することができる(例えば、Chothia C&Lesk AM,(1987),J Mol Biol196:901-917、Al-Lazikani B et al.,(1997)J Mol Biol273:927-948、Chothia C et al.,(1992)J Mol Biol227:799-817、Tramontano A et al.,(1990)J Mol Biol215(1):175-82、および米国特許第7,709,226号を参照されたく、これらの全ては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる)。典型的には、Kabat番号付けの慣習を使用する場合、Chothia CDRH1ループは、重鎖アミノ酸26~32、33、または34に存在し、Chothia CDRH2ループは、重鎖アミノ酸52~56に存在し、Chothia CDRH3ループは、重鎖アミノ酸95~102に存在する一方で、Chothia CDRL1ループは、軽鎖アミノ酸24~34に存在し、Chothia CDRL2ループは、軽鎖アミノ酸50~56に存在し、Chothia CDRL3ループは、軽鎖アミノ酸89~97に存在する。Chothia CDRH1ループの末端は、Kabat番号付けの慣習を使用して番号付けされる場合、ループの長さに応じてH32とH34との間で異なる(これは、Kabat番号付けスキームがH35AおよびH35Bに挿入を置くためであり、35Aまたは35Bのいずれも存在しない場合、このループは32で終わり、35Aのみが存在する場合、このループは33で終わり、35Aおよび35Bの両方が存在する場合、このループは34で終わる)。
特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する単離された抗体であって、本明細書の表1に開示されるVHのChothia VH CDRを含む、抗体を提供する。特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する単離された抗体であって、本明細書の表1に開示されるVLのChothia VL CDRを含む、抗体を提供する。特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する単離された抗体であって、本明細書の表1に開示される抗体のChothia VH CDRおよびChothia VL CDRを含む、抗体を提供する。特定の実施形態では、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する抗体は、1つ以上のCDRを含み、Chothia CDRおよびKabat CDRは、同じアミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合し、Kabat CDRとChothia CDRとの組み合わせを含む、単離された抗体を提供する。
特定の実施形態では、抗体のCDRは、Lefranc M-P,(1999)The Immunologist7:132-136およびLefranc M-P et al.,(1999)Nucleic Acids Res27:209-212に記載のIMGT番号付けシステムに従って決定することができ、これらの各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合し、例えば、Lefranc M-P(1999)(上記)およびLefranc M-Pら(1999)(上記)に記載のIMGT番号付けシステムによって決定して、本明細書の表1に開示される抗体のCDRを含む、抗体を提供する。
特定の実施形態では、抗体のCDRは、Kabat CDRとChothia構造ループとの間の折衷案であり、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Oxford MolecularのAbM抗体モデリングソフトウェア(Oxford Molecular Group,Inc.)によって使用されている、AbM超可変領域を参照するAbM番号付けスキームに従って決定することができる。特定の一実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合し、AbM番号付けスキームによって決定して、明細書の表1に開示される抗体のCDRを含む、抗体を提供する。
特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する単離された抗体を提供し、本抗体は、配列番号2、4、5、6、7、または8に示されるVHドメインのCDRH1、CDRH2、およびCDRH3領域アミノ酸配列を含む重鎖可変領域と、配列番号9に示されるVLドメインのCDRL1、CDRL2、およびCDRL3領域アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域とを含み、各CDRは、CDRについてのMacCallumの定義、Kabatの定義、Chothiaの定義、Kabatの定義とChothiaの定義との組み合わせ、IMGT番号付けシステム、またはAbMの定義に従って定義される。
特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する単離された抗体を提供し、本抗体は、
(a)CDRH1は、SYSMN(配列番号10)のアミノ酸配列を含み、かつ/または
(b)CDRH2は、SISSSSSYIYYAXSVKG(配列番号18)のアミノ酸配列を含み、式中、Xが、EもしくはDであり、かつ/または
(c)CDRH3は、VGLXGPFDI(配列番号19)のアミノ酸配列を含み、式中、Xが、FもしくはMであり、かつ/または
(d)CDRL1は、RASQSVSRYLG(配列番号15)のアミノ酸配列を含み、かつ/または
(e)CDRL2は、GASTRAT(配列番号16)のアミノ酸配列を含み、かつ/または
(f)CDRL3は、QQYGSSPWT(配列番号17)のアミノ酸配列を含み、
を含み、抗体のCDRH1、CDRH2、およびCDRH3配列はそれぞれ、配列番号10、11、および13ではない。
特定の実施形態では、CDRH2は、配列番号11のアミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、CDRH2は、配列番号12のアミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、CDRH3は、配列番号13のアミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、CDRH3は、配列番号14のアミノ酸配列を含む。
特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する単離された抗体を提供し、本抗体は、配列番号10、11、および14;10、12、および13;または10、12、および14にそれぞれ示されるCDRH1、CDRH2、およびCDRH3アミノ酸配列を含むVHドメインを含む。特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する単離された抗体を提供し、本抗体は、配列番号10、12、および14にそれぞれ示されるCDRH1、CDRH2、およびCDRH3アミノ酸配列を含むVHドメインを含む。
特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する単離された抗体を提供し、本抗体は、CDRH1、CDRH2、およびCDRH3領域を含む重鎖可変領域と、CDRL1、CDRL2、およびCDRL3領域を含む軽鎖可変領域とを含み、CDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2、およびCDRL3領域はそれぞれ、配列番号10、11、14、15、16、および17;10、12、13、15、16、および17;または10、12、14、15、16、および17に示されるアミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する単離された抗体を提供し、本抗体は、CDRH1、CDRH2、およびCDRH3領域を含む重鎖可変領域と、CDRL1、CDRL2、およびCDRL3領域を含む軽鎖可変領域とを含み、CDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2、およびCDRL3領域はそれぞれ、配列番号10、12、14、15、16、および17に示されるアミノ酸配列を含む。
特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号20のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む、単離された抗体を提供する。特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号2、4、5、6、7、または8に示されるアミノ酸配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、99%、または100%(例えば、少なくとも86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、または99%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む、単離された抗体を提供する。特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号3に示されるアミノ酸配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、99%、または100%(例えば、少なくとも86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、または99%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む、単離された抗体を提供する。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号2、4、5、6、7、または8に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号2に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号3に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号4に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号5に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号6に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号7に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号8に示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域を含む。
特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号9に示されるアミノ酸配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、99%、または100%(例えば、少なくとも86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、または99%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、単離された抗体を提供する。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号9に示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む。
特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号20のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と、配列番号9のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域とを含む、単離された抗体を提供する。特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号2、4、5、6、7、または8に示されるアミノ酸配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、99%、または100%(例えば、少なくとも86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、または99%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と、配列番号9に示されるアミノ酸配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、99%、または100%(例えば、少なくとも86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、または99%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域とを含む、単離された抗体を提供する。特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号3に示されるアミノ酸配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、99%、または100%(例えば、少なくとも86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、または99%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と、配列番号9に示されるアミノ酸配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、99%、または100%(例えば、少なくとも86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、または99%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域とを含む、単離された抗体を提供する。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号2および9;4および9;5および9;6および9;7および9;または8および9にそれぞれ示されるアミノ酸配列を有する、重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号2および9にそれぞれ示されるアミノ酸配列を有する、重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号3および9にそれぞれ示されるアミノ酸配列を有する、重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号4および9にそれぞれ示されるアミノ酸配列を有する、重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号5および9にそれぞれ示されるアミノ酸配列を有する、重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号6および9にそれぞれ示されるアミノ酸配列を有する、重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号7および9にそれぞれ示されるアミノ酸配列を有する、重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号8および9にそれぞれ示されるアミノ酸配列を有する、重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含む。
特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する単離された抗体であって、ヒトIGHV3-21生殖系列配列(例えば、配列番号21のアミノ酸配列を有する、例えば、IGHV3-21*01)由来のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域を含む、単離された抗体を提供する。フレームワーク1、フレームワーク2、フレームワーク3、CDRH1、およびCDRH2から選択される1つ以上の領域(例えば、これらの領域のうちの2つ、3つ、4つ、または5つ)は、ヒトIGHV3-21生殖系列配列(例えば、配列番号21のアミノ酸配列を有する、例えば、IGHV3-21*01)に由来し得る。一実施形態では、フレームワーク1、フレームワーク2、フレームワーク3、CDRH1、およびCDRH2は全て、ヒトIGHV3-21生殖系列配列(例えば、配列番号21のアミノ酸配列を有する、例えば、IGHV3-21*01)に由来する。
特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する単離された抗体であって、IGKV3-20(例えば、配列番号22のアミノ酸配列を有する、例えば、IGKV3-20*01)からなる群から選択されるヒト生殖系列配列由来のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む、単離された抗体を提供する。フレームワーク1、フレームワーク2、フレームワーク3、CDRL1、およびCDRL2から選択される1つ以上の領域(例えば、これらの領域のうちの2つ、3つ、4つ、または5つ)は、IGKV3-20(例えば、配列番号22のアミノ酸配列を有する、例えば、IGKV3-20*01)からなる群から選択されるヒト生殖系列配列に由来し得る。一実施形態では、フレームワーク1、フレームワーク2、フレームワーク3、CDRL1、およびCDRL2は全て、IGKV3-20(例えば、配列番号22のアミノ酸配列を有する、例えば、IGKV3-20*01)からなる群から選択されるヒト生殖系列配列に由来する。
特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する単離された抗体であって、ヒトIGHV3-21生殖系列配列(例えば、配列番号21のアミノ酸配列を有する、例えば、IGHV3-21*01)由来のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域と、IGKV3-20(例えば、配列番号22のアミノ酸配列を有する、例えば、IGKV3-20*01)からなる群から選択されるヒト生殖系列配列由来のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域とを含む、単離された抗体を提供する。
特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)への結合について、配列番号2および9;4および9;5および9;6および9;7および9;または8および9にそれぞれ示される重鎖および軽鎖可変領域アミノ酸配列を含む抗体と交差競合する、単離された抗体を提供する。特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)への結合について、それぞれ配列番号3および9に示される重鎖および軽鎖可変領域アミノ酸配列を含む抗体と交差競合する、単離された抗体を提供する。
特定の実施形態では、本開示は、本明細書に記載の抗体、例えば、配列番号2および9;4および9;5および9;6および9;7および9;または8および9にそれぞれ示される重鎖および軽鎖可変領域アミノ酸配列を含む抗体と同じか、またはそれと重複するCTLA-4のエピトープ(例えば、ヒトCTLA-4のエピトープ)に結合する、単離された抗体を提供する。特定の実施形態では、本開示は、本明細書に記載の抗体、例えば、配列番号3および9にそれぞれ示される重鎖および軽鎖可変領域アミノ酸配列を含む抗体と同じか、またはそれと重複するCTLA-4のエピトープ(例えば、ヒトCTLA-4のエピトープ)に結合する、単離された抗体を提供する。特定の実施形態では、抗体のエピトープは、例えば、NMR分光法、表面プラズモン共鳴(BIAcore(登録商標))、X線回折結晶学研究、ELISAアッセイ、質量分析と組み合わせた水素/重水素交換(例えば、液体クロマトグラフィーエレクトロスプレー質量分析)、アレイに基づくオリゴ-ペプチド走査アッセイ、および/または変異誘発マッピング(例えば、部位特異的変異誘発マッピング)によって決定することができる。X線結晶学について、結晶化は、当該技術分野において既知である方法のいずれかを使用して達成することができる(例えば、Giege R et al.,(1994)Acta Crystallogr D Biol Crystallogr50(Pt4):339-350、McPherson A(1990)Eur J Biochem189:1-23、Chayen NE(1997)Structure5:1269-1274、McPherson A(1976)J Biol Chem251:6300-6303、これらの全ては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる)。抗体:抗原結晶は、周知であるX線回折技術を使用して研究することができ、X-PLOR(Yale University,1992、販売元Molecular Simulations,Inc.、例えば、Meth Enzymol(1985)volumes114&115,eds Wyckoff HW et al.、米国特許出願第2004/0014194号を参照されたい)、およびBUSTER(Bricogne G(1993)Acta Crystallogr D Biol Crystallogr49(Pt1):37-60、Bricogne G(1997)Meth Enzymol276A:361-423,ed Carter CW、Roversi P et al.,(2000)Acta Crystallogr D Biol Crystallogr56(Pt10):1316-1323)などのコンピュータソフトウェアを使用して精密化することができ、これらの全ては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。変異誘発マッピング研究は、当業者にとって既知である任意の方法を使用して達成することができる。アラニン走査変異誘発技術を含む変異誘発技術の説明については、例えば、Champe Mら(1995)(上記)およびCunningham BC&Wells JA(1989)(上記)を参照されたい。具体的な一実施形態では、抗体のエピトープは、アラニン走査変異誘発研究を使用して決定される。加えて、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)の同じか、またはそれと重複するエピトープを認識および結合する抗体は、例えば、1つの抗体が別の抗体の標的抗原への結合を遮断する能力を示すことによる免疫アッセイ、すなわち、競合的結合アッセイなどの通例の技術を使用して特定することができる。競合結合アッセイを使用して、2つの抗体があるエピトープに対して類似した結合特異性を有するかを決定することもできる。競合的結合は、試験用の免疫グロブリンがCTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)などの共通抗原への参照抗体の特異的結合を阻害するアッセイにおいて決定することができる。多数の種類の競合的結合アッセイ、例えば、固相直接または間接放射免疫アッセイ(RIA)、固相直接または間接酵素免疫アッセイ(EIA)、サンドイッチ競合アッセイ(Stahli C et al.,(1983)Methods Enzymol9:242-253を参照されたい)、固相直接ビオチン-アビジンEIA(Kirkland TN et al.,(1986)J Immunol137:3614-9を参照されたい)、固相直接標識アッセイ、固相直接標識サンドイッチアッセイ(Harlow E&Lane D、(1988)Antibodies:A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Pressを参照されたい)、I-125標識を使用する固相直接標識RIA(Morel GA et al.,(1988)Mol Immunol25(1):7-15を参照されたい)、固相直接ビオチン-アビジンEIA(Cheung RC et al.,(1990)Virology176:546-52を参照されたい)、および直接標識RIA(Moldenhauer G et al.,(1990)Scand J Immunol32:77-82を参照されたい)が既知であり、これらの全ては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。典型的には、そのようなアッセイは、これらの未標識試験免疫グロブリンおよび標識基準免疫グロブリンのいずれかを担持する固体表面または細胞に結合した精製された抗原(例えば、ヒトCTLA-4などのCTLA-4)の使用を伴う。競合的阻害は、試験免疫グロブリンの存在下で、固体表面または細胞に結合した標識の量を決定することによって測定することができる。通常、試験免疫グロブリンは、過剰に存在している。通常、競合抗体が過剰に存在している場合、それは、基準抗体の共通抗原への特異的結合を少なくとも50~55%、55~60%、60~65%、65~70%、70~75%、またはそれ以上阻害するであろう。競合結合アッセイは、標識抗原または標識抗体のいずれかを使用して多数の異なる形式で構成することができる。このアッセイの一般的なバージョンでは、抗原を96ウェルプレート上に固定する。その後、非標識抗体が標識抗体の抗原への結合を遮断する能力を、放射性標識または酵素標識を使用して測定する。更なる詳細については、例えば、Wagener C et al.,(1983)J Immunol130:2308-2315、Wagener C et al.,(1984)J Immunol Methods68:269-274、Kuroki M et al.,(1990)Cancer Res50:4872-4879、Kuroki M et al.,(1992)Immunol Invest21:523-538、Kuroki M et al.,(1992)Hybridoma11:391-407、およびAntibodies:A Laboratory Manual,Ed Harlow E&Lane D editors(上記),pp.386-389を参照されたく、これらの全ては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号23、24、25、または26に示されるアミノ酸配列を含む重鎖を含む、単離された抗体を提供する。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号23に示されるアミノ酸配列を含む重鎖を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号24に示されるアミノ酸配列を含む重鎖を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号25に示されるアミノ酸配列を含む重鎖を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号26に示されるアミノ酸配列を含む重鎖を含む。
特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号27に示されるアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離された抗体を提供する。
特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号23のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号27のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号24のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号27のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号25のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号27のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号26のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号27のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。
本明細書に記載の抗体中では、任意のIg定常領域を使用することができる。特定の実施形態では、Ig領域は、ヒトIgG、IgE、IgM、IgD、IgA、もしくはIgY免疫グロブリン分子、免疫グロブリン分子の任意のクラス(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、およびIgA2)、または任意のサブクラス(例えば、IgG2aおよびIgG2b)である。
特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号28、29、30、または31のアミノ酸配列を含む重鎖定常領域を含む、単離された抗体を提供する。特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号32のアミノ酸配列を含む軽鎖定常領域を含む、単離された抗体を提供する。
特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する単離された抗体であって、EU番号付けシステムに従って番号付けされたS239D、I332E、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される変異を含む重鎖定常領域(例えば、IgG1定常領域)またはその断片を含む、単離された抗体を提供する。特定の実施形態では、本抗体は、EU番号付けシステムに従って番号付けされたS239DおよびI332E変異を含むIgG1重鎖定常領域を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号29のアミノ酸配列を含む重鎖定常領域を含む。
特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する単離された抗体であって、EU番号付けシステムに従って番号付けされたS239D、A330L、I332E、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される変異を含む重鎖定常領域(IgG1定常領域)またはその断片を含む、単離された抗体を提供する。特定の実施形態では、本抗体は、EU番号付けシステムに従って番号付けされたS239D、A330L、およびI332E変異を含むIgG1重鎖定常領域を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号30のアミノ酸配列を含む重鎖定常領域を含む。
特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する単離された抗体であって、EU番号付けシステムに従って番号付けされたL235V、F243L、R292P、Y300L、P396L、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される変異を含む重鎖定常領域(IgG1定常領域)またはその断片を含む、単離された抗体を提供する。特定の実施形態では、本抗体は、EU番号付けシステムに従って番号付けされたL235V、F243L、R292P、Y300L、およびP396L変異を含むIgG1重鎖定常領域を含む。特定の実施形態では、配列番号31のアミノ酸配列を含む重鎖定常領域を含む。
特定の実施形態では、本明細書に記載の抗体のIgG領域は、例えば、野生型Fc領域、例えば、IgG1 Fcを有する抗体と比較して、FcγRIIIAに対して増加した親和性を有する。FcγRIIIAに対する増加した親和性をもたらす配列改変は、当該技術分野において、例えば、Kellner et al.,Methods65:105-113(2014)、Lazar et al.,Proc Natl Acad Sci103:4005-4010(2006)、Shields et al.,J Biol Chem.276(9):6591-6604(2001)において既知であり、これらの各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。特定の実施形態では、本抗体は、EU番号付けシステムに従って番号付けされたG236A、S239D、F243L、T256A、K290A、R292P、S298A、Y300L、V305I、A330L、I332E、E333A、K334A、A339T、およびP396L、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択される変異を含む重鎖定常領域(例えば、IgG1定常領域)またはその断片を含む。特定の実施形態では、本抗体は、EU番号付けシステムに従って番号付けされたS239Dを含む重鎖定常領域(例えば、IgG1定常領域)またはその断片を含む。特定の実施形態では、本抗体は、EU番号付けシステムに従って番号付けされたT256Aを含む重鎖定常領域(例えば、IgG1定常領域)またはその断片を含む。特定の実施形態では、本抗体は、EU番号付けシステムに従って番号付けされたK290Aを含む重鎖定常領域(例えば、IgG1定常領域)またはその断片を含む。特定の実施形態では、本抗体は、EU番号付けシステムに従って番号付けされたS298Aを含む重鎖定常領域(例えば、IgG1定常領域)またはその断片を含む。特定の実施形態では、本抗体は、EU番号付けシステムに従って番号付けされたI332Eを含む重鎖定常領域(例えば、IgG1定常領域)またはその断片を含む。特定の実施形態では、本抗体は、EU番号付けシステムに従って番号付けされたE333Aを含む重鎖定常領域(例えば、IgG1定常領域)またはその断片を含む。特定の実施形態では、本抗体は、EU番号付けシステムに従って番号付けされたK334Aを含む重鎖定常領域(例えば、IgG1定常領域)またはその断片を含む。特定の実施形態では、本抗体は、EU番号付けシステムに従って番号付けされたA339Tを含む重鎖定常領域(例えば、IgG1定常領域)またはその断片を含む。特定の実施形態では、本抗体は、EU番号付けシステムに従って番号付けされたS239DおよびI332Eを含む重鎖定常領域(例えば、IgG1定常領域)またはその断片を含む。特定の実施形態では、本抗体は、EU番号付けシステムに従って番号付けされたS239D、A330L、およびI332Eを含む重鎖定常領域(例えば、IgG1定常領域)またはその断片を含む。特定の実施形態では、本抗体は、EU番号付けシステムに従って番号付けされたS298A、E333A、およびK334Aを含む重鎖定常領域(例えば、IgG1定常領域)またはその断片を含む。特定の実施形態では、本抗体は、EU番号付けシステムに従って番号付けされたG236A、S239D、およびI332Eを含む重鎖定常領域(例えば、IgG1定常領域)またはその断片を含む。特定の実施形態では、本抗体は、EU番号付けシステムに従って番号付けされたF243L、R292P、Y300L、V305I、およびP396Lを含む重鎖定常領域(例えば、IgG1定常領域)またはその断片を含む。
特定の実施形態では、本明細書に記載の抗体は、抗体依存性細胞傷害性(ADCC)活性を呈する。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗体は、ナチュラルキラー細胞媒介性細胞枯渇を開始する。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗体は、ナチュラルキラー細胞で浸潤した腫瘍の治療に使用される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗体は、抗体依存性細胞食作用(ADCP)活性を呈する。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗体は、マクロファージ媒介性細胞枯渇を開始する。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗体は、マクロファージで浸潤した腫瘍の治療に使用される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗体は、腫瘍内制御性T細胞を選択的に枯渇させる。
特定の実施形態では、本明細書に記載の抗体は、活性化状態においてヒトCTLA-4タンパク質に結合する、活性化可能な抗体である。特定の実施形態では、活性化可能な抗体は、非切断状態にある抗体のヒトCTLA-4タンパク質への結合を阻害するマスキング部分と、抗体に結合した少なくとも1つの切断可能な部分とを含み、例えば、切断可能な部分は、腫瘍微小環境において濃縮されるプロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである。例示的な活性化可能な抗体は、例えば、米国特許第8,513,390号および同第8,518,404号、ならびに米国特許出願公開第US2014/0255313号、同第US2014/0010810号、同第US2014/0023664号に記載されており、これらは、参照により本明細書に組み込まれる。特定の実施形態では、活性化可能な抗体は、野生型ヒトIgG重鎖定常領域のバリアントであるヒトIgG重鎖定常領域を含み、バリアントヒトIgG重鎖定常領域は、野生型ヒトIgG重鎖定常領域がヒトFcγRIIIAに結合するよりも高い親和性をもってヒトFcγRIIIAに結合する。
特定の実施形態では、1つ、2つ、またはそれ以上の変異(例えば、アミノ酸置換)を、本明細書に記載の抗体のFc領域(例えば、EU番号付けシステムに従って番号付けされた、CH2ドメイン(ヒトIgG1の残基231~340)および/もしくはCH3ドメイン(ヒトIgG1の残基341~447))ならびに/またはヒンジ領域に導入して、血中半減期、補体結合、Fc受容体結合、および/または抗原依存性細胞傷害性などの抗体の1つ以上の機能的特性を改変する。
特定の実施形態では、1つ、2つ、またはそれ以上の変異(例えば、アミノ酸置換)を、Fc領域(CH1ドメイン)のヒンジ領域に導入して、例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第5,677,425号に記載のように、ヒンジ領域内のシステイン残基の数を改変する(例えば、増加または減少させる)。CH1ドメインのヒンジ領域内のシステイン残基の数を改変して、例えば、軽鎖および重鎖のアセンブリを促進しても、または抗体の安定性を改変しても(例えば、増加もしくは減少させても)よい。
具体的な一実施形態では、1つ、2つ、またはそれ以上のアミノ酸変異(例えば、置換、挿入、または欠失)を、IgG定常ドメインまたはそのFcRn結合断片(好ましくはFcまたはヒンジ-Fcドメイン断片)に導入して、インビボで抗体の半減期を改変しても(例えば、減少もしくは増加させても)よい。例えば、インビボで抗体の半減期を改変する(例えば、減少または増加させる)変異の例については、国際公開第WO02/060919号、同第WO98/23289号、および同第WO97/34631号、ならびに米国特許第5,869,046号、同第6,121,022号、同第6,277,375号、および同第6,165,745号を参照されたく、これらの全ては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態では、1つ、2つ、またはそれ以上のアミノ酸変異(例えば、置換、挿入、または欠失)を、IgG定常ドメインまたはそのFcRn結合断片(好ましくはFcまたはヒンジ-Fcドメイン断片)に導入して、インビボで抗体の半減期を減少させてもよい。他の実施形態では、1つ、2つ、またはそれ以上のアミノ酸変異(例えば、置換、挿入、または欠失)を、IgG定常ドメインまたはそのFcRn結合断片(好ましくはFcまたはヒンジ-Fcドメイン断片)に導入して、インビボで抗体の半減期を増加させてもよい。具体的な一実施形態では、本抗体は、EU番号付けシステムに従って番号付けされた、第2の定常(CH2)ドメイン(ヒトIgG1の残基231~340)および/または第3の定常(CH3)ドメイン(ヒトIgG1の残基341~447)内の1つ以上のアミノ酸変異(例えば、置換)を有してもよい。具体的な一実施形態では、本明細書に記載の抗体のIgG1の定常領域は、EU番号付けシステムに従って番号付けされた、252位のメチオニン(M)からチロシン(Y)への置換、254位のセリン(S)からトレオニン(T)への置換、および256位のトレオニン(T)からグルタミン酸(E)への置換を含む。その全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第7,658,921号を参照されたい。「YTE変異体」と称される、この種類の変異体IgGは、同じ抗体の野生型バージョンと比較して、4倍増加した半減期を示すことが示されている(その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Dall’Acqua WF et al.,(2006)J Biol Chem281:23514-24を参照されたい)。特定の実施形態では、抗体は、EU番号付けシステムに従って番号付けされた、251~257、285~290、308~314、385~389、および428~436位のアミノ酸残基の1つ、2つ、3つ、またはそれ以上のアミノ酸置換を含むIgG定常ドメインを含む。
いくつかの実施形態では、1つ、2つ、またはそれ以上の変異(例えば、アミノ酸置換)を、本明細書に記載の抗体のFc領域(例えば、EU番号付けシステムに従って番号付けされた、CH2ドメイン(ヒトIgG1の残基231~340)および/もしくはCH3ドメイン(ヒトIgG1の残基341~447))ならびに/またはヒンジ領域に導入して、エフェクター細胞の表面上のFc受容体(例えば、活性化Fc受容体)に対する抗体の親和性を増加または減少させる。Fc受容体に対する抗体の親和性を増加または減少させる抗体のFc領域内の変異、およびそのような変異をFc受容体またはその断片に導入するための技術は、当業者にとって既知である。Fc受容体に対する抗体の親和性を改変するように行われ得る抗体のFc受容体の変異の例は、例えば、Smith P et al.,(2012)PNAS109:6181-6186、米国特許第6,737,056号、ならびに国際公開第WO02/060919号、同第WO98/23289号、および同第WO97/34631号に記載されており、これらの全ては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
更なる一実施形態では、1つ、2つ、またはそれ以上のアミノ酸置換をIgG定常ドメインFc領域に導入して、抗体のエフェクター機能(複数可)を改変する。例えば、EU番号付けシステムに従って番号付けされた、アミノ酸残基234、235、236、237、297、318、320、および322から選択される1つ以上のアミノ酸を異なるアミノ酸残基で置換して、エフェクターリガンドに対する抗体の親和性は改変されるが、親抗体の抗原結合能は保持するようにすることができる。親和性が改変されるエフェクターリガンドは、例えば、Fc受容体または補体のC1構成成分であり得る。このアプローチは、米国特許第5,624,821号および同第5,648,260号に更に詳細に記載されており、これらの各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態では、(点変異または他の手段を通した)定常領域ドメインの欠失または不活性化は、循環抗体のFc受容体結合を低減させ、それにより腫瘍の局在化を増加させ得る。例えば、米国特許第5,585,097号および同第8,591,886号を参照されたく、これらの各々は、定常ドメインを欠失または不活性化させ、それにより腫瘍の局在化を増加させる変異の説明について、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。特定の実施形態では、1つ以上のアミノ酸置換を本明細書に記載の抗体のFc領域に導入して、Fc受容体結合を減少し得るFc領域上の潜在的なグリコシル化部位を除去することができる(例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Shields RL et al.,(2001)J Biol Chem276:6591-604を参照されたい)。様々な実施形態では、本明細書に記載の抗体の定常領域内で、EU番号付けシステムに従って番号付けされた、N297Aの置換、N297Qの置換、L235Aの置換およびL237Aの置換、L234Aの置換およびL235Aの置換、E233Pの置換、L234Vの置換、L235Aの置換、C236の欠失、P238Aの置換、D265Aの置換、A327Qの置換、またはP329Aの置換の変異のうちの1つ以上が行われ得る。特定の実施形態では、EU番号付けシステムに従って番号付けされた、D265A、P329A、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される変異が、本明細書に記載の抗体の定常領域内で行われ得る。
具体的な一実施形態では、本明細書に記載の抗体は、EU番号付けシステムに従って番号付けされたN297QまたはN297Aのアミノ酸置換を有するIgG1の定常ドメインを含む。一実施形態では、本明細書に記載の抗体は、EU番号付けシステムに従って番号付けされた、D265A、P329A、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される変異を有するIgG1の定常ドメインを含む。別の実施形態では、本明細書に記載の抗体は、EU番号付けシステムに従って番号付けされた、L234A、L235A、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される変異を有するIgG1の定常ドメインを含む。特定の実施形態では、EU番号付けシステムに従って番号付けされた、ヒトIgG1重鎖内のL234位、L235位、およびD265位に対応する位置における、本明細書に記載の抗体の定常領域内のアミノ酸残基はそれぞれ、L、L、およびDではない。このアプローチは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、国際公開第WO14/108483号に詳細に記載されている。特定の一実施形態では、EU番号付けシステムに従って番号付けされた、ヒトIgG1重鎖内のL234位、L235位、およびD265位に対応するアミノ酸はそれぞれ、F、E、およびA;またはA、A、およびAである。
特定の実施形態では、EU番号付けシステムに従って番号付けされた、本明細書に記載の抗体の定常領域内のアミノ酸残基329、331、および322から選択される1つ以上のアミノ酸を異なるアミノ酸残基で置換して、抗体が改変されたC1q結合および/または低減もしくは停止した補体依存性細胞傷害性(CDC)を有するようにすることができる。このアプローチは、米国特許第6,194,551号(Idusogieら)に更に詳細に記載されており、これは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態では、EU番号付けシステムに従って番号付けされた、本明細書に記載の抗体のCH2ドメインのN末端領域内のアミノ酸位置231~238における1つ以上のアミノ酸残基を改変して、それにより抗体が補体を固定する能力を改変する。このアプローチは、国際公開第WO94/29351号に更に記載されており、これは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗体のFc領域を修飾して、EU番号付けシステムに従って番号付けされた、238、239、248、249、252、254、255、256、258、265、267、268、269、270、272、276、278、280、283、285、286、289、290、292、293、294、295、296、298、301、303、305、307、309、312、315、320、322、324、326、327、328、329、330、331、333、334、335、337、338、340、360、373、376、378、382、388、389、398、414、416、419、430、434、435、437、438、または439位で1つ以上のアミノ酸を変異させる(例えば、アミノ酸置換を導入する)ことによって、抗体が抗体依存性細胞傷害性(ADCC)を媒介する能力を増加させる、かつ/またはFcγ受容体に対する抗体の親和性を増加させる。このアプローチは、国際公開第WO00/42072号に更に記載されており、これは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
特定の実施形態では、本明細書に記載の抗体は、IgG4抗体の定常領域を含み、EU番号付けシステムに従って番号付けされた、重鎖のアミノ酸残基228のセリンが、プロリンに置換される。
特定の実施形態では、本明細書に記載の定常領域変異または修飾のいずれかが、2つの重鎖定常領域を有する本明細書に記載の抗体の一方または両方の重鎖定常領域に導入されてもよい。
特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合し、アンタゴニストとして機能する、単離された抗体を提供する。
特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合し、かつ本明細書に記載の方法および/または当業者にとって既知である方法によって評価して、いかなる抗体も用いないか、または非関連抗体(例えば、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合しない抗体)を用いたCTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)活性と比較して、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)活性を少なくとも5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、98%、または99%減少させる、単離された抗体を提供する。特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合し、かつ本明細書に記載の方法および/または当業者にとって既知である方法によって評価して、いかなる抗体も用いないか、または非関連抗体(例えば、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合しない抗体)を用いたCTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)活性と比較して、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)活性を少なくとも約1.2倍、1.3倍、1.4倍、1.5倍、2倍、2.5倍、3倍、3.5倍、4倍、4.5倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、10倍、15倍、20倍、30倍、40倍、50倍、60倍、70倍、80倍、90倍、または100倍減少させる、単離された抗体を提供する。CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)活性の非限定的な例としては、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)シグナル伝達、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)リガンド(例えば、CD80またはCD86)に対するCTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)結合、およびサイトカイン産生(例えば、IL-2、IFN-γ、またはTNF-α)の阻害を挙げることができる。特定の実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合し、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)活性を非活性化、低減、または阻害する、単離された抗体を提供する。具体的な実施形態では、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)活性の減少は、以下の実施例に記載のように評価される。
具体的な実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合し、かつ当業者にとって既知である方法によって評価して、いかなる抗体も用いないか、または非関連抗体(例えば、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合しない抗体)を用いたCTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)のそのリガンド(例えば、CD80またはCD86)への結合と比較して、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)のそのリガンド(例えば、CD80またはCD86)への結合を少なくとも約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、98%、または99%低減させる、単離された抗体を提供する。具体的な実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合し、かつ当業者にとって既知である方法によって評価して、いかなる抗体も用いないか、または非関連抗体(例えば、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合しない抗体)を用いたCTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)のそのリガンド(例えば、CD80またはCD86)への結合と比較して、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)のそのリガンド(例えば、CD80またはCD86)への結合を少なくとも約1.2倍、1.3倍、1.4倍、1.5倍、2倍、2.5倍、3倍、3.5倍、4倍、4.5倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、10倍、15倍、20倍、30倍、40倍、50倍、60倍、70倍、80倍、90倍、または100倍低減させる、単離された抗体を提供する。
具体的な実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合し、かつ本明細書に記載の方法(以下の実施例を参照されたい)または当業者にとって既知である方法によって評価して、いかなる抗体も用いないか、または非関連抗体(例えば、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合しない抗体)を用いたサイトカイン産生と比較して、サイトカイン産生(例えば、IL-2、IFN-γ、またはTNF-α)を少なくとも約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、98%、または99%増加させる、単離された抗体を提供する。具体的な実施形態では、本開示は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合し、かつ本明細書に記載の方法(以下の実施例を参照されたい)または当業者にとって既知である方法によって評価して、いかなる抗体も用いないか、または非関連抗体(例えば、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合しない抗体)を用いたサイトカイン産生と比較して、サイトカイン産生(例えば、IL-2、IFN-γ、またはTNF-α)を少なくとも約1.2倍、1.3倍、1.4倍、1.5倍、2倍、2.5倍、3倍、3.5倍、4倍、4.5倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、10倍、15倍、20倍、30倍、40倍、50倍、60倍、70倍、80倍、90倍、または100倍増加させる、単離された抗体を提供する。
特定の実施形態では、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する、本明細書に記載の抗体の存在下で、ブドウ球菌エンテロトキシンA(SEA)で刺激したヒト末梢血単核球(PBMC)は、本明細書に記載の方法(以下の実施例を参照されたい)または当業者にとって既知である方法によって評価して、いかなる抗体も用いないか、または非関連抗体(例えば、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合しない抗体)を用いたSEAのみで刺激したPBMCと比較して、IL-2産生を少なくとも約1.2倍、1.3倍、1.4倍、1.5倍、2倍、2.5倍、3倍、3.5倍、4倍、4.5倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、10倍、15倍、20倍、30倍、40倍、50倍、60倍、70倍、80倍、90倍、または100倍増加させた。
6.3 薬学的組成物
生理学的に許容される担体、賦形剤、または安定剤中で所望の純度を有する本明細書に記載の抗CTLA-4抗体を含む組成物が本明細書に提供される(Remington’s Pharmaceutical Sciences(1990)Mack Publishing Co.,Easton,PA)。許容される担体、賦形剤、または安定剤は、用いられる投薬量および濃度で受容者に対して非毒性であり、これらには、リン酸、クエン酸、および他の有機酸などの緩衝液;アスコルビン酸およびメチオニンを含む抗酸化剤;保存剤(塩化オクタデシルジメチルベンジルアンモニウム;塩化ヘキサメトニウム;塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム;フェノール、ブチル、もしくはベンジルアルコール;メチルもしくはプロピルパラベンなどのアルキルパラベン;カテコール;レゾルシノール;シクロヘキサノール;3-ペンタノール;およびm-クレゾールなど);低分子量(約10未満の残基)ポリペプチド;血清アルブミン、ゼラチン、もしくは免疫グロブリンなどのタンパク質;ポリビニルピロリドンなどの親水性ポリマー;グリシン、グルタミン、アスパラギン、ヒスチジン、アルギニン、もしくはリジンなどのアミノ酸;グルコース、マンノース、もしくはデキストリンを含む単糖類、二糖類、および他の炭水化物;EDTAなどのキレート剤;スクロース、マンニトール、トレハロース、もしくはソルビトールなどの糖類;ナトリウムなどの塩形成対イオン;金属錯体(例えば、Zn-タンパク質錯体);ならびに/またはTWEEN(商標)、PLURONICS(商標)、もしくはポリエチレングリコール(PEG)などの非イオン界面活性剤が含まれる。
具体的な一実施形態では、薬学的組成物は、薬学的に許容される担体中に、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体と、任意で1つ以上の追加の予防剤または治療剤とを含む。具体的な一実施形態では、薬学的組成物は、薬学的に許容される担体中に、有効量の本明細書に記載の抗体またはその抗原結合断片と、任意で1つ以上の追加の予防剤または治療剤とを含む。いくつかの実施形態では、本抗体は、薬学的組成物中に含まれる唯一の活性成分である。本明細書に記載の薬学的組成物は、CTLA-4活性の阻害、およびがんまたは感染症などの病態の治療に有用であり得る。
一態様では、薬剤として使用するための、本発明の抗CTLA-4抗体と、薬学的に許容される担体または賦形剤とを含む薬学的組成物が本明細書に提供される。
一態様では、がんを治療するための方法において使用するための、本発明の抗CTLA-4抗体と、薬学的に許容される担体または賦形剤とを含む薬学的組成物が本明細書に提供される。
非経口調製物中に使用される薬学的に許容される担体としては、水性ビヒクル、非水性ビヒクル、抗菌剤、等張剤、緩衝液、抗酸化剤、局所麻酔剤、懸濁剤および分散剤、乳化剤、封鎖剤またはキレート剤、ならびに他の薬学的に許容される物質が挙げられる。水性ビヒクルの例としては、塩化ナトリウム注射剤、リンガー注射剤、等張デキストロース注射剤、滅菌水注射剤、デキストロース、および乳酸化リンガー注射剤が挙げられる。非水性非経口ビヒクルとしては、植物由来の固定油、綿実油、トウモロコシ油、ゴマ油、およびピーナツ油が挙げられる。静菌性または静真菌性濃縮物中の抗菌剤が、フェノールまたはクレゾール、水銀剤、ベンジルアルコール、クロロブタノール、メチルおよびプロピルp-ヒドロキシ安息香酸エステル、チメロサール、塩化ベンザルコニウム、ならびに塩化ベンゼトニウムを含む複数回用量容器内にパッケージ化された非経口調製物に添加され得る。等張剤としては、塩化ナトリウムおよびデキストロースが挙げられる。緩衝液としては、リン酸およびクエン酸が挙げられる。抗酸化剤としては、重硫酸ナトリウムが挙げられる。局所麻酔剤としては、塩酸プロカインが挙げられる。懸濁剤および分散剤としては、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、およびポリビニルピロリドンが挙げられる。乳化剤としては、Polysorbate80(TWEEN(登録商標)80)が挙げられる。金属イオンの封鎖剤またはキレ-ト化剤としては、EDTAが挙げられる。薬学的担体としてはまた、水混和性ビヒクルのためのエチルアルコール、ポリエチレングリコール、およびプロピレングリコール、ならびにpH調節のための水酸化ナトリウム、塩酸、クエン酸、または乳酸が挙げられる。
薬学的組成物は、対象への任意の投与経路のために製剤化されてもよい。投与経路の具体的な例としては、鼻腔内、経口、肺、経皮、皮内、および非経口が挙げられる。皮下、筋肉内、または静脈内注射のいずれかを特徴とする非経口投与もまた、本明細書で企図される。注射物質は、液体溶液または懸濁液のいずれかの従来の形態で、注射前の液体中の溶液または懸濁液に好適な固体形態で、またはエマルジョンとして調製することができる。注射物質、溶液、およびエマルジョンはまた、1つ以上の賦形剤を含有する。好適な賦形剤は、例えば、水、食塩水、デキストロース、グリセロール、またはエタノールである。加えて、所望される場合、投与される薬学的組成物はまた、少量の非毒性補助物質、例えば、湿潤剤または乳化剤、pH緩衝剤、安定剤、溶解度増強剤、ならびに他のそのような薬剤(酢酸ナトリウム、モノラウリン酸ソルビタン、オレイン酸トリエタノールアミン、およびシクロデキストリンなど)を含有してもよい。
抗体の非経口投与のための調製物としては、注射可能な滅菌溶液、使用直前に溶媒と組み合わせることができる、皮下注射錠剤を含む凍結乾燥粉末などの滅菌乾燥可溶性生成物、注射可能な滅菌懸濁液、使用直前にビヒクルと組み合わせることができる滅菌乾燥不溶性生成物、および滅菌エマルジョンが挙げられる。溶液は、水性であっても、非水性であってもよい。
静脈内投与される場合、好適な担体としては、生理食塩水またはリン酸緩衝食塩水(PBS)、ならびに増粘剤および可溶化剤(グルコース、ポリエチレングリコール、およびポリプロピレングリコール、ならびにそれらの混合物など)を含有する溶液が挙げられる。
抗体を含む外用混合物は、局所および全身投与について記載のように調製される。結果として生じる混合物は、溶液、懸濁液、またはエマルジョンなどであり得、クリーム、ゲル、軟膏、エマルジョン、溶液、エリキシル剤、ローション、懸濁液、チンキ剤、ペースト、泡沫、エアロゾル、潅注、スプレー、坐薬、包帯、皮膚パッチ、または外用投与に好適な任意の他の製剤として製剤化され得る。
本明細書に記載の抗CTLA-4抗体は、外用適用のための(例えば、吸入による)エアロゾルとして製剤化され得る(例えば、米国特許第4,044,126号、同第4,414,209号、および同第4,364,923号を参照されたく、これらは、炎症性疾患、特に喘息の治療に有用なステロイドの送達のためのエアロゾルを記述しており、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる)。気道への投与のためのこれらの製剤は、単独またはラクトースなどの不活性担体と組み合わせた、噴霧器用のエアロゾルまたは溶液の形態であっても、吹送法のための超微粒粉末としてあってもよい。そのような場合、製剤の粒子は、一実施形態では50ミクロン未満、一実施形態では10ミクロン未満の直径を有するであろう。
本明細書に記載の抗CTLA-4抗体は、局所または外用適用のため(皮膚および粘膜(眼内など)への外用適用のためなど)に、ゲル、クリーム、およびローションの形態で、ならびに目への適用または嚢内もしくは脊髄内への適用のために製剤化され得る。外用投与は、経皮送達およびまた目もしくは粘膜への投与のため、または吸入療法のためにも企図される。単独または他の薬学的に許容される賦形剤と組み合わせた、この抗体の点鼻薬もまた、投与され得る。
イオン泳動装置および電気泳動装置を含む経皮パッチは、当業者にとって周知であり、抗体を投与するために使用することができる。例えば、そのようなパッチは、米国特許第6,267,983号、同第6,261,595号、同第6,256,533号、同第6,167,301号、同第6,024,975号、同第6,010715号、同第5,985,317号、同第5,983,134号、同第5,948,433号、および同第5,860,957号に開示されており、これらの全ては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
特定の実施形態では、本明細書に記載の抗体またはその抗原結合断片を含む薬学的組成物は、凍結乾燥粉末であり、これは、投与のために溶液、エマルジョン、および他の混合物として再構成することができる。それはまた、固体またはゲルとして再構成および製剤化してもよい。凍結乾燥粉末は、好適な溶媒中に、本明細書に記載の抗体もしくはその抗原結合断片、またはその薬学的に許容される誘導体を溶解することによって調製される。いくつかの実施形態では、凍結乾燥粉末は、滅菌である。溶媒は、粉末または粉末から調製した再構成溶液の安定性または他の薬理学的構成成分を改善する賦形剤を含有してもよい。使用され得る賦形剤としては、デキストロース、ソルビトール、フルクトース、コーンシロップ、キシリトール、グリセリン、グルコース、スクロース、または他の好適な薬剤が挙げられるが、これらに限定されない。溶媒はまた、クエン酸、ナトリウム、もしくはリン酸カリウムなどの緩衝液、または当業者にとって既知である他のそのような緩衝液を、一実施形態では、およそ中性のpHで含有してもよい。その後溶液を滅菌濾過し、その後当業者にとって既知である標準的な条件下で凍結乾燥させることにより、所望の製剤が得られる。一実施形態では、結果として生じる溶液は、凍結乾燥のためにバイアルに分配されるであろう。各バイアルは、単回投薬量または複数回投薬量の化合物を含有するであろう。凍結乾燥粉末は、約4℃~室温などの適切な条件下で保存することができる。凍結乾燥粉末の注射用水での再構成により、非経口投与に使用するための製剤が得られる。再構成のために、凍結乾燥粉末を滅菌水または他の好適な担体に添加する。正確な量は、選択される化合物に依存する。そのような量は、経験的に決定することができる。
本明細書に記載の抗CTLA-4抗体および本明細書に提供される他の組成物はまた、特定の組織、受容体、または治療される対象の身体の他の領域を標的とするように製剤化され得る。多くのそのような標的方法は、当業者にとって周知である。全てのそのような標的方法は、本組成物中での使用のために本明細書で企図される。標的方法の非限定的な例については、例えば、米国特許第6,316,652号、同第6,274,552号、同第6,271,359号、同第6,253,872号、同第6,139,865号、同第6,131,570号、同第6,120,751号、同第6,071,495号、同第6,060,082号、同第6,048,736号、同第6,039,975号、同第6,004,534号、同第5,985,307号、同第5,972,366号、同第5,900,252号、同第5,840,674号、同第5,759,542号、および同第5,709,874号を参照されたく、これらの全ては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。具体的な一実施形態では、本明細書に記載の抗体またはその抗原結合断片は、腫瘍を標的とする。
インビボ投与のために使用される組成物は、滅菌であり得る。これは、例えば、滅菌濾過膜を通した濾過によって容易に達成される。
6.4 使用(複数可)方法
別の態様では、本開示は、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体を使用して対象を治療する方法を提供する。本明細書に記載の抗CTLA-4抗体を使用して、CTLA-4機能の阻害から利益を得るであろう対象における任意の疾患または障害を治療することができる。本明細書に記載の抗CTLA-4抗体は、腫瘍に対する免疫系耐性を阻害するのに特に有用であり、したがって、がんを有する対象のための免疫療法として使用することができる。例えば、特定の実施形態では、本開示は、対象における抗原に応答したT細胞活性化を増加させる方法であって、対象に有効量の本明細書に記載の抗CTLA-4抗体またはその薬学的組成物を投与することを含む、方法を提供する。特定の実施形態では、本開示は、対象におけるがんを治療する方法であって、対象に有効量の本明細書に記載の抗体または薬学的組成物を投与することを含む、方法を提供する。
本明細書に記載の抗体、治療的組み合わせ、または薬学的組成物で治療することができるがんとしては、固形癌(例えば、再発性または難治性固形癌、進行性または転移性固形癌)、癌腫、肉腫、黒色腫(例えば、III期またはIV期黒色腫)、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、尿路上皮癌、卵巣癌、前立腺癌(例えば、転移性ホルモン不応性前立腺癌および進行性転移性前立腺癌)、膵臓癌、乳癌(例えば、HER2+乳癌(例えば、再発性/難治性HER2+乳癌))、頭頸部癌(例えば、再発性/難治性頭頸部扁平上皮細胞癌(HNSCC))、神経膠腫、悪性神経膠腫、多形性膠芽腫、脳転移、メルケル癌、胃癌、胃食道癌、腎細胞癌、ブドウ膜黒色腫、結腸癌、子宮頸癌、リンパ腫(例えば、再発性または難治性リンパ腫)、非ホジキンリンパ腫、ホジキンリンパ腫、白血病、ならびに多発性骨髄腫が挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態では、がんは、本明細書に記載の抗体、治療的組み合わせ、または薬学的組成物の腫瘍内投与で治療される。本明細書に記載の抗体、治療的組み合わせ、または薬学的組成物の腫瘍内投与で治療することができるがんとしては、固形腫瘍(例えば、進行性または転移性固形腫瘍)、頭頸部癌(例えば、再発性/難治性頭頸部扁平上皮細胞癌(HNSCC))、および乳癌(例えば、HER2+乳癌(例えば、再発性/難治性HER2+乳癌))が挙げられるが、これらに限定されない。
特定の実施形態では、本明細書に記載の方法に従って治療されるがんは、固形腫瘍である。特定の実施形態では、本明細書に記載の方法に従って治療されるがんは、転移性または局所進行性癌(例えば、転移性または局所進行性固形腫瘍)である。特定の実施形態では、がんは、転移性または局所進行性腫瘍の診断後(例えば、診断後、1、2、3、4、5、もしくは6日以内、1、2、3、4、6、8、もしくは12週間以内、または1、2、3、4、6、8、もしくは12ヶ月以内)に第1のがん療法としての本明細書に記載の方法に従って治療される。特定の実施形態では、がんは、腫瘍を異なるがん療法で以前に治療したにも関わらず生じた腫瘍進行の診断後(例えば、腫瘍進行の診断後、1、2、3、4、5、もしくは6日以内、1、2、3、4、6、8、もしくは12週間以内、または1、2、3、4、6、8、もしくは12ヶ月以内)に第1のがん療法としての本明細書に記載の方法に従って治療され、任意で、本明細書に記載の方法は、投与される第2のがん療法として提供される。特定の実施形態では、がんは、異なるがん療法の毒性の診断後(例えば、異なるがん療法の毒性の診断後、1、2、3、4、5、もしくは6日以内、1、2、3、4、6、8、もしくは12週間以内、または1、2、3、4、6、8、もしくは12ヶ月以内)に第1のがん療法としての本明細書に記載の方法に従って治療され、任意で、本明細書に記載の方法は、投与される第2のがん療法として提供される。特定の実施形態では、本明細書に記載の方法に従って治療されるがんは、利用可能な標準的治療法が存在しない転移性または局所進行性癌(例えば、固形腫瘍)である。他の実施形態では、本明細書に記載の方法に従って治療されるがんは、標準的治療法が失敗している(すなわち、標準的治療法後にがんが進行している)転移性または局所進行性癌(例えば、固形腫瘍)である。特定の実施形態では、がんが治療法に対して難治性である場合、治療法は失敗している。特定の実施形態では、治療法に完全または部分的に応答した後にがんが再発する場合、治療法は失敗している。特定の実施形態では、転移性または局所進行性癌(例えば、固形腫瘍)は、組織学的または細胞学的に確認されている。
特定の実施形態では、がんは、固形腫瘍である。特定の実施形態では、がん(例えば、固形腫瘍)は、PD-L1を発現する。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な発現(例えば、部分的または完全な発現)を呈するがん(例えば、固形腫瘍)の試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも1%(例えば、少なくとも2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、または90%)である。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈するがん(例えば、固形腫瘍)の試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも1%(例えば、少なくとも2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、または90%)である。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈するがん(例えば、固形腫瘍)の試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも1%である。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈するがん(例えば、固形腫瘍)の試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも5%である。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈するがん(例えば、固形腫瘍)の試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも25%である。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈するがん(例えば、固形腫瘍)の試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも50%である。
特定の実施形態では、転移性または局所進行性癌(例えば、固形腫瘍)は、PD-L1を発現する。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な発現(例えば、部分的または完全な発現)を呈する転移性または局所進行性癌(例えば、固形腫瘍)の試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも1%(例えば、少なくとも2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、または90%)である。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈する転移性または局所進行性癌(例えば、固形腫瘍)の試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも1%(例えば、少なくとも2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、または90%)である。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈する転移性または局所進行性癌(例えば、固形腫瘍)の試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも1%である。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈する転移性または局所進行性癌(例えば、固形腫瘍)の試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも5%である。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈する転移性または局所進行性癌(例えば、固形腫瘍)の試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも25%である。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈する転移性または局所進行性癌(例えば、固形腫瘍)の試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも50%である。
PD-L1の検出可能な発現(例えば、膜発現、部分的または完全な膜発現)を呈する試料中の細胞の特定のパーセンテージを必要とする、本明細書に記載の方法のうちの1つ1つについて、PD-L1の発現は、免疫組織化学を含むが、これらに限定されない、当該技術分野において周知である任意の方法によって検出され得る。腫瘍細胞内のPD-L1発現を測定するための例示的な免疫組織化学アッセイは、Hirschら(2017,J.Thoracic Oncol.12(2):208-222)、Rimmら(2017,JAMA Oncol.3(8):1051-1058)、およびDiggs and Hsueh(2017,Biomarker Res.5:12)に提供され、これらは、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
特定の実施形態では、本明細書に記載の方法に従って治療されるがんは、転移性または局所進行性非小細胞肺癌(NSCLC)である。特定の実施形態では、本明細書に記載の方法に従って治療されるがんは、転移性非小細胞肺癌(NSCLC)である。特定の実施形態では、本明細書に記載の方法に従って治療されるがんは、IV期転移性または局所進行性NSCLCである。特定の実施形態では、本明細書に記載の方法に従って治療されるがんは、IV期転移性NSCLCである。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な発現(例えば、部分的または完全な発現)を呈する転移性または局所進行性NSCLCの試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、または90%である。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈する転移性または局所進行性NSCLCの試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、または90%である。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈する転移性または局所進行性NSCLCの試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも1%である。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈する転移性または局所進行性NSCLCの試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも5%である。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈する転移性または局所進行性NSCLCの試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも25%である。特定の実施形態では、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈する転移性または局所進行性NSCLCの試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも50%である。特定の実施形態では、転移性または局所進行性NSCLCは、EGFRまたはALKゲノム腫瘍異常を有しない。特定の実施形態では、転移性または局所進行性NSCLCは、EGFR感作変異(例えば、エルロチニブ、ゲフィチニブ、またはアファタニブ(afatanib)を含むチロシンキナーゼ阻害剤での治療に適している変異)またはALK転座を有しない。特定の実施形態では、転移性または局所進行性NSCLCを有する対象は、転移性もしくは局所進行性NSCLCに対する事前の全身化学療法治療を受けていない。特定の実施形態では、転移性または局所進行性NSCLCは、転移性または局所進行性NSCLCの診断後(例えば、診断後、1、2、3、4、5、もしくは6日以内、1、2、3、4、6、8、もしくは12週間以内、または1、2、3、4、6、8、もしくは12ヶ月以内)に第1のがん療法としての本明細書に記載の方法に従って治療される。特定の実施形態では、本方法は、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体、例えば、AGEN1884.H3(IgG1 S239D/A330L/I332E)、またはそのような抗CTLA-4抗体を含む薬学的組成物を使用して、NSCLC(例えば、IV期転移性または局所進行性NSCLC)を有する対象を治療することを含み、PD-L1の検出可能な膜発現(例えば、部分的または完全な膜発現)を呈するNSCLCの試料中の腫瘍細胞のパーセンテージは、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、または90%であり、本方法は、子宮頸癌の診断後(例えば、診断後、1、2、3、4、5、もしくは6日以内、1、2、3、4、6、8、もしくは12週間以内、または1、2、3、4、6、8、もしくは12ヶ月以内)に第1のがん療法として提供される。
特定の実施形態では、本明細書に記載の方法に従って治療されるがんは、子宮頸癌である。特定の実施形態では、本明細書に記載の方法に従って治療されるがんは、転移性または局所進行性の切除不能な扁平上皮細胞癌、腺扁平上皮癌、または子宮頸部腺癌である。特定の実施形態では、本明細書に記載の方法に従って治療されるがんは、切除不能または転移性の子宮頸癌である。特定の実施形態では、子宮頸癌は、標準的治療法後に進行している(例えば、標準的治療法後に再発しているか、または標準的治療法に対して難治性である)。特定の実施形態では、標準的治療法は、プラチナ含有化学療法を含む。特定の実施形態では、プラチナ含有化学療法は、シスプラチン、カルボプラチン、オキサリプラチン、ネダプラチン、サトラプラチン、ピコプラチン、トリプラチン、フェナントリプラチン、イプロプラチン、ロバパチン(lobapatin)、ヘプタプラチン、リポプラチン、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。特定の実施形態では、標準的治療法は、第2の化学療法を更に含む。特定の実施形態では、第2の化学療法は、ヌクレオチド類似体(例えば、ゲムシタビン)、葉酸抗代謝剤(例えば、ペメトレキセド)、およびタキサン(例えば、パクリタキセル)からなる群から選択される。特定の実施形態では、標準的治療法は、当該技術分野において既知である任意のプラチナ系ダブレット化学療法(PT-DC)(プラチナ含有ダブレットとしても知られる)である。特定の実施形態では、PT-DCは、シスプラチンおよびゲムシタビン、シスプラチンおよびペメトレキセド、シスプラチンおよびパクリタキセル、カルボプラチンおよびパクリタキセル、またはシスプラチンおよびトポテカンを含む。標準的治療法(例えば、PT-DCを含むもの)は、任意で1つ以上の追加の治療法(ベバシズマブなど)を更に含み得る。特定の実施形態では、標準的治療法は、パクリタキセルおよびトポテカンを含む。特定の実施形態では、子宮頸癌は、HPV陽性である。特定の実施形態では、子宮頸癌は、マイクロサテライト不安定性に関連している。特定の実施形態では、本明細書に記載の方法に従って治療されるがんは、進行性(再発性、切除不能、または転移性)疾患の治療のためにプラチナ含有ダブレットが投与された後に再発している、転移性または局所進行性の切除不能な扁平上皮細胞癌、腺扁平上皮癌、または子宮頸部腺癌である。特定の実施形態では、子宮頸癌は、子宮頸癌の診断後(例えば、診断後、1、2、3、4、5、もしくは6日以内、1、2、3、4、6、8、もしくは12週間以内、または1、2、3、4、6、8、もしくは12ヶ月以内)に第1のがん療法としての本明細書に記載の方法に従って治療される。特定の実施形態では、子宮頸癌は、子宮頸癌を異なるがん療法で以前に治療したにも関わらず生じた腫瘍進行の診断後(例えば、腫瘍進行の診断後、1、2、3、4、5、もしくは6日以内、1、2、3、4、6、8、もしくは12週間以内、または1、2、3、4、6、8、もしくは12ヶ月以内)に第1のがん療法としての本明細書に記載の方法に従って治療され、任意で、本明細書に記載の方法は、投与される第2のがん療法として提供される。特定の実施形態では、子宮頸癌は、異なるがん療法の毒性の診断後(例えば、異なるがん療法の毒性の診断後、1、2、3、4、5、もしくは6日以内、1、2、3、4、6、8、もしくは12週間以内、または1、2、3、4、6、8、もしくは12ヶ月以内)に第1のがん療法としての本明細書に記載の方法に従って治療され、任意で、本明細書に記載の方法は、投与される第2のがん療法として提供される。特定の実施形態では、本方法は、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体、例えば、AGEN1884.H3(IgG1 S239D/A330L/I332E)、またはそのような抗CTLA-4抗体を含む薬学的組成物を使用して、子宮頸癌(例えば、転移性または局所進行性の切除不能な扁平上皮細胞癌、腺扁平上皮癌、または子宮頸部腺癌)を有する対象を治療することを含み、本方法は、子宮頸癌の診断後(例えば、診断後、1、2、3、4、5、もしくは6日以内、1、2、3、4、6、8、もしくは12週間以内、または1、2、3、4、6、8、もしくは12ヶ月以内)に第1のがん療法として提供される。特定の実施形態では、本方法は、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体、例えば、AGEN1884.H3(IgG1 S239D/A330L/I332E)、またはそのような抗CTLA-4抗体を含む薬学的組成物を使用して、子宮頸癌(例えば、転移性または局所進行性の切除不能な扁平上皮細胞癌、腺扁平上皮癌、または子宮頸部腺癌)を有する対象を治療することを含み、本方法は、子宮頸癌を異なるがん療法で以前に治療したにも関わらず生じた腫瘍進行の診断後(例えば、腫瘍進行の診断後、1、2、3、4、5、もしくは6日以内、1、2、3、4、6、8、もしくは12週間以内、または1、2、3、4、6、8、もしくは12ヶ月以内)に提供されるか、または異なるがん療法の毒性の診断後(例えば、異なるがん療法の毒性の診断後、1、2、3、4、5、もしくは6日以内、1、2、3、4、6、8、もしくは12週間以内、または1、2、3、4、6、8、もしくは12ヶ月以内)に提供され、本明細書に記載の方法は、投与される第2のがん療法として提供される。
特定の実施形態では、本明細書に記載の方法に従って治療されるがんは、皮膚扁平上皮細胞癌(cSCC)である。特定の実施形態では、本明細書に記載の方法に従って治療されるがんは、IV期皮膚扁平上皮細胞癌(cSCC)である。特定の実施形態では、cSCC(例えば、IV期cSCC)は、放射線療法で治癒可能ではない。特定の実施形態では、IV期cSCCは、米国がん合同委員会病期分類マニュアルの第8版(AJCC-8)に従って組織学的または細胞学的に診断されている。特定の実施形態では、cSCC(例えば、IV期cSCC)は、cSCC(例えば、IV期cSCC)の診断後(例えば、診断後、1、2、3、4、5、もしくは6日以内、1、2、3、4、6、8、もしくは12週間以内、または1、2、3、4、6、8、もしくは12ヶ月以内)に第1のがん療法としての本明細書に記載の方法に従って治療される。特定の実施形態では、cSCC(例えば、IV期cSCC)は、cSCC(例えば、IV期cSCC)を異なるがん療法で以前に治療したにも関わらず生じた腫瘍進行の診断後(例えば、腫瘍進行の診断後、1、2、3、4、5、もしくは6日以内、1、2、3、4、6、8、もしくは12週間以内、または1、2、3、4、6、8、もしくは12ヶ月以内)に第1のがん療法としての本明細書に記載の方法に従って治療され、任意で、本明細書に記載の方法は、投与される第2のがん療法として提供される。特定の実施形態では、cSCC(例えば、IV期cSCC)は、異なるがん療法の毒性の診断後(例えば、異なるがん療法の毒性の診断後、1、2、3、4、5、もしくは6日以内、1、2、3、4、6、8、もしくは12週間以内、または1、2、3、4、6、8、もしくは12ヶ月以内)に第1のがん療法としての本明細書に記載の方法に従って治療され、任意で、本明細書に記載の方法は、投与される第2のがん療法として提供される。
特定の実施形態では、本明細書に記載の方法に従って治療されるがんは、B細胞リンパ腫(例えば、B細胞慢性リンパ球性白血病、B細胞非ホジキンリンパ腫、皮膚B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫)、基底細胞癌、膀胱癌、芽細胞腫、脳転移、乳癌、バーキットリンパ腫、癌腫(例えば、(例えば、胃食道接合部の)腺癌)、子宮頸癌、結腸癌、結腸直腸癌(結腸癌および直腸癌)、子宮内膜癌、食道癌、ユーイング肉腫、濾胞性リンパ腫、胃癌、胃食道接合部癌、消化管癌、膠芽腫(例えば、多形性膠芽腫、例えば、新たに診断されたか、または再発性のもの)、神経膠腫、頭頸部癌(例えば、頭頸部扁平上皮細胞癌)、肝転移、ホジキンリンパ腫および非ホジキンリンパ腫、腎臓癌(例えば、腎細胞癌およびウィルムス腫瘍)、喉頭癌、白血病(例えば、慢性骨髄球性白血病、有毛細胞性白血病)、肝臓癌(例えば、肝癌および肝細胞癌)、肺癌(例えば、非小細胞肺癌および小細胞肺癌)、リンパ芽球性リンパ腫、リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、転移性脳腫瘍、転移性癌、骨髄腫(例えば、多発性骨髄)、神経芽細胞腫、眼黒色腫、口腔咽頭癌、骨肉腫、卵巣癌、膵臓癌(例えば、膵管腺癌)、前立腺癌(例えば、ホルモン不応性(例えば、去勢抵抗性)、転移性、転移性ホルモン不応性(例えば、去勢抵抗性、アンドロゲン非依存性))、腎細胞癌(例えば、転移性)、唾液腺癌、肉腫(例えば、横紋筋肉腫)、皮膚癌(例えば、黒色腫(例えば、転移性黒色腫))、軟部組織肉腫、固形腫瘍、扁平上皮細胞癌、滑膜肉腫、睾丸癌、甲状腺癌、移行細胞癌(尿路上皮細胞癌)、ブドウ膜黒色腫(例えば、転移性)、疣状癌、外陰癌、ならびにヴァルデンストレームマクログロブリン血症である。
特定の実施形態では、本明細書に記載の方法に従って治療されるがんは、ヒト肉腫または癌腫、例えば、線維肉腫、粘液肉腫、脂肪肉腫、軟骨肉腫、骨原性肉腫、脊索腫、血管肉腫、内皮肉腫、リンパ管肉腫、リンパ管内皮肉腫(lymphangioendotheliosarcoma)、滑膜腫、中皮腫、ユーイング腫瘍、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、結腸癌、膵臓癌、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、扁平上皮細胞癌、基底細胞癌、腺癌、汗腺癌、脂腺癌、乳頭癌、乳頭腺癌、嚢胞腺癌、髄様癌、気管支癌、腎細胞癌(例えば、転移性)、肝細胞癌、胆管癌、絨毛腫、セミノーマ、胎生期癌、ウィルムス腫瘍、子宮頸癌、睾丸腫瘍、肺癌、小細胞肺癌、膀胱癌、上皮癌、神経膠腫、多形性膠芽腫、星状細胞腫、髄芽細胞腫、頭蓋咽頭腫、上衣腫、松果体腫、血管芽細胞腫、聴神経腫、乏突起神経膠腫、髄膜腫、黒色腫、神経芽細胞腫、または網膜芽細胞腫である。
特定の実施形態では、本明細書に記載の方法に従って治療されるがんは、血管肉腫である。
特定の実施形態では、本明細書に記載の方法に従って治療されるがんは、急性リンパ球性白血病もしくは急性骨髄球性白血病(例えば、骨髄芽球性、前骨髄球性、骨髄単球性、単球性、および赤白血病)、慢性白血病(慢性骨髄球性(顆粒球性)白血病もしくは慢性リンパ球性白血病)、ホジキン病、非ホジキン病、急性骨髄性白血病、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫、未分化大細胞型リンパ腫、眼内リンパ腫、濾胞性リンパ腫、小腸リンパ腫、または脾臓辺縁帯リンパ腫である。
特定の実施形態では、本明細書に記載の方法に従って治療されるがんは、多発性骨髄腫、ヴァルデンストレームマクログロブリン血症、重鎖病、消化管間質腫瘍、頭部癌および/もしくは頸部癌(例えば、下咽頭の扁平上皮細胞癌、喉頭の扁平上皮細胞癌、中喉頭の細胞癌、もしくは喉頭の疣状癌)、子宮内膜間質肉腫、マスト細胞肉腫、成人軟部肉腫、子宮肉腫、メルケル細胞癌、尿路上皮癌、脳転移を伴う黒色腫、ブドウ膜黒色腫、肝転移を伴うブドウ膜黒色腫、非小細胞肺癌、直腸癌、または骨髄異形成症候群である。いくつかの実施形態では、本方法に従って治療されるがんは、転移性である。
特定の実施形態では、本明細書に記載の方法に従って治療されるがんは、前立腺癌、乳癌、肺癌、結腸直腸癌、黒色腫、気管支癌、膀胱癌、脳癌もしくは中枢神経系癌、末梢神経系癌、子宮癌もしくは子宮内膜癌、口腔癌もしくは咽頭癌、非ホジキンリンパ腫、甲状腺癌、腎臓癌、胆道癌、小腸癌もしくは虫垂癌、唾液腺癌、甲状腺癌、副腎癌、扁平上皮細胞癌、中皮腫、骨癌、胸腺腫(thyoma)/胸腺癌、膠芽腫、骨髄異形成症候群、軟部組織肉腫、DIPG、腺癌、骨肉腫、軟骨肉腫、白血病、または膵臓癌である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法に従って治療されるがんは、癌腫(例えば、腺癌)、リンパ腫、芽細胞腫、黒色腫、肉腫、または白血病を含む。
特定の実施形態では、本明細書に記載の方法に従って治療されるがんは、扁平上皮細胞癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、消化管癌、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、膵臓癌、膠芽腫、神経膠腫、子宮頸癌、卵巣癌、肝臓癌(例えば、肝癌および肝細胞癌)、膀胱癌(bladder cancer)、乳癌、炎症性乳癌、メルケル細胞癌、結腸癌、結腸直腸癌、胃癌、膀胱癌(urinary bladder cancer)、子宮内膜癌、骨髄腫(例えば、多発性骨髄腫)、唾液腺、癌腫、腎臓癌(例えば、腎細胞癌およびウィルムス腫瘍)、基底細胞癌、黒色腫、前立腺癌、外陰癌、甲状腺癌、睾丸癌、食道癌、漿液性腺癌、または様々な種類の頭頸部癌である。特定の実施形態では、本明細書に記載の方法に従って治療されるがんは、線維形成性黒色腫、炎症性乳癌、胸腺腫、直腸癌、肛門癌、または外科的に治療可能もしくは外科的に治療不能な脳幹神経膠腫を含む。具体的な一実施形態では、がんは、固形腫瘍である。別の具体的な実施形態では、がんは、多形性膠芽腫である。いくつかの実施形態では、多形性膠芽腫は、再発性である。いくつかの実施形態では、多形性膠芽腫は、新たに診断される。いくつかの実施形態では、多形性膠芽腫は、非メチル化MGMTプロモーターを有する対象におけるものである。いくつかの実施形態では、多形性膠芽腫は、ベバシズマブ療法に対して難治性である。いくつかの実施形態では、多形性膠芽腫は、ベバシズマブ療法を受けていない対象におけるものである。
特定の実施形態では、本明細書に記載の方法に従って治療されるがんは、転移性黒色腫(例えば、抵抗性転移性黒色腫)、転移性卵巣癌、または転移性腎細胞癌である。特定の実施形態では、本明細書に記載の方法に従って治療されるがんは、イピリムマブに抵抗性である黒色腫である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法に従って治療されるがんは、ニボルマブまたはペムブロリズマブに抵抗性である黒色腫である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法に従って治療されるがんは、イピリムマブ、およびニボルマブまたはペムブロリズマブに抵抗性である黒色腫である。
特定の実施形態では、本明細書に記載の方法に従って治療されるがんは、乳癌(例えば、ハーセプチン抵抗性乳癌およびトラスツズマブ-DM1(T-DM1)抵抗性乳癌)、前立腺癌、多形性膠芽腫、結腸直腸癌、肉腫、膀胱癌、子宮頸癌、HPV関連癌、膣癌、外陰癌、陰茎癌、肛門癌、直腸癌、中咽頭癌、多発性骨髄腫、腎細胞癌、卵巣癌、肝細胞癌、子宮内膜癌、膵臓癌、リンパ腫、ならびに白血病(例えば、老人性白血病、急性骨髄性白血病(AML)、および老人性AML)である。
特定の実施形態では、本明細書に記載の方法に従って治療されるがんは、転移性悪性黒色腫(例えば、皮膚または眼内悪性黒色腫)腎臓癌(例えば、明細胞癌)、前立腺癌(例えば、ホルモン不応性前立腺腺癌)、乳癌、結腸癌、肺癌(例えば、非小細胞肺癌)、骨癌、膵臓癌、皮膚癌、頭頸部癌、子宮癌、卵巣癌、直腸癌、肛門部癌、胃癌、睾丸癌、子宮癌、卵管癌、子宮内膜癌、子宮頸癌、膣癌、外陰癌、食道癌、小腸癌、内分泌系癌甲状腺癌、副甲状腺癌、副腎癌、軟部組織肉腫、尿道癌、陰茎癌、慢性または急性白血病(急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、慢性リンパ球性白血病を含む)、小児固形腫瘍、リンパ球性リンパ腫、膀胱癌、腎臓癌または尿管癌、腎盂癌、中枢神経系(CNS)腫瘍、原発性CNSリンパ腫、腫瘍血管新生、脊髄軸腫瘍、脳幹神経膠腫、神経膠腫、下垂体腺腫、カポジ肉腫、類表皮癌、扁平上皮細胞癌、T細胞リンパ腫、環境誘発性癌(アスベストによって誘発されるものを含む)、食道癌、肝臓癌、難治性または再発性悪性腫瘍、転移性癌、PD-L1を発現する癌、および該がんの組み合わせである。
特定の実施形態では、対象は、以前に免疫療法を受けている。特定の実施形態では、対象は、以前にいかなる免疫療法も受けていない。特定の実施形態では、がんは、進行性または転移性癌である。
特定の実施形態では、本開示は、本開示は、対象における感染症を予防または治療する方法であって、対象に有効量の本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物を投与することを含む、方法を提供する。一実施形態では、感染症(例えば、ウイルス感染症、細菌感染症、真菌感染症、原虫感染症、または寄生虫感染症)を予防および/または治療するための方法が本明細書に提供される。本方法に従って予防および/または治療される感染症は、本明細書において特定される感染病原体によって引き起こされ得る。具体的な一実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体またはその組成物は、対象に投与される唯一の活性薬剤である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体またはその組成物は、感染症の治療のために、抗感染性介入物(例えば、抗ウイルス性、抗菌性、抗真菌性、または抗寄生虫性)と組み合わせて使用される。
本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物によって治療および/または予防され得る感染症は、細菌、寄生虫、真菌、原虫、およびウイルスを含むが、これらに限定されない、感染病原体によって引き起こされる。具体的な一実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物によって治療および/または予防される感染症は、ウイルスによって引き起こされる。本明細書に記載の方法に従って予防および/または治療され得るウイルス疾患またはウイルス感染症としては、A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎、インフルエンザ(例えば、A型インフルエンザまたはB型インフルエンザ)、水痘、アデノウイルス、単純ヘルペスI型(HSV-I)、単純ヘルペスII型(HSV-II)、牛疫、ライノウイルス、エコーウイルス、ロタウイルス、呼吸器合胞体ウイルス、パピローマウイルス、パポバウイルス、サイトメガロウイルス、エキノウイルス(echinovirus)、アルボウイルス、ハンタウイルス、コクサッキーウイルス、ムンプスウイルス、麻疹ウイルス、風疹ウイルス、ポリオウイルス、痘瘡、エプスタイン・バーウイルス、ヒト免疫不全ウイルスI型(HIV-I)、ヒト免疫不全ウイルスII型(HIV-II)、およびウイルス疾患(ウイルス性髄膜炎、脳炎、デング熱、または痘瘡など)の病原体によって引き起こされるものが挙げられるが、これらに限定されない。
予防および/または治療され得る細菌感染症は、Escherichia coli、Klebsiella pneumoniae、Staphylococcus aureus、Enterococcus faecalis、Proteus vulgaris、Staphylococcus viridans、およびPseudomonas aeruginosaによって引き起こされる感染症を含む。本明細書に記載の方法に従って予防および/または治療され得る細菌(例えば、Escherichia coli、Klebsiella pneumoniae、Staphylococcus aureus、Enterococcus faecalis、Proteus vulgaris、Staphylococcus viridans、およびPseudomonas aeruginosa)によって引き起こされる細菌性疾患としては、Mycobacteria rickettsia、Mycoplasma、Neisseria、S.pneumonia、Borrelia burgdorferi(ライム病)、Bacillus antracis(炭疽)、破傷風、Streptococcus、Staphylococcus、mycobacterium、百日咳、コレラ、ペスト、ジフテリア、クラミジア感染症、S.aureus、およびlegionellaが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書に記載の方法に従って予防および/または治療され得る原虫によって引き起こされる原虫疾患または原虫感染症としては、leishmania、コクシジウム症、trypanosoma schistosoma、またはマラリアが挙げられるが、これらに限定されない。本明細書に記載の方法に従って予防および/または治療され得る寄生虫によって引き起こされる寄生虫疾患または寄生虫感染症としては、クラミジア感染症およびrickettsiaが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書に記載の方法に従って予防および/または治療され得る真菌性疾患または真菌感染症としては、カンジダ感染症、接合菌症、カンジダ性乳腺炎、潜在性トリコスポロン血症を伴う進行性播種性トリコスポロン症、播種性カンジダ症、肺パラコクシジオイデス症、肺アスペルギルス症、ニューモシスチスカリニ肺炎、クリプトコッカス髄膜炎、コクシジオイデス性髄膜脳炎および脳脊髄脈管炎、Aspergillus niger感染症、Fusarium角膜炎、副鼻腔真菌症、Aspergillus fumigatus心内膜炎、脛骨の軟骨形成不全症、Candida glabrata膣炎、中咽頭カンジダ症、X連鎖慢性肉芽腫性疾患、足白癬、皮膚カンジダ症、真菌性胎盤炎、播種性トリコスポロン症、アレルギ-性気管支肺アスペルギルス症、真菌性角膜炎、Cryptococcus neoformans感染症、真菌性腹膜炎、Curvularia geniculata感染症、ブドウ球菌性眼内炎、スポロトリクム症、および皮膚糸状菌症が挙げられるが、これらに限定されない。
特定の実施形態では、感染症は、急性である。特定の実施形態では、感染症は、慢性である。特定の実施形態では、感染症は、フラビウイルス、例えば、ウエストナイルウイルス、セントルイス脳炎ウイルス、ポワッサンウイルス、ダニ媒介性脳炎ウイルス、デング熱ウイルス、ジカウイルス、キャサヌール森林病ウイルス、黄熱ウイルス、およびチクングニアウイルスによって引き起こされる。特定の実施形態では、感染症は、エボラウイルスによって引き起こされる。特定の実施形態では、感染症は、インフルエンザウイルスによって引き起こされる。特定の実施形態では、感染症は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、B型肝炎ウイルス(HBV)、またはC型肝炎ウイルス(HCV)によって引き起こされる。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、ウイルス制御を促進する。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、ウイルスリザーバーを排除する。
一態様では、本発明は、薬剤として使用するための、本発明の抗CTLA-4抗体、および/または本発明の抗CTLA-4抗体と、薬学的に許容される担体もしくは賦形剤とを含む本発明の薬学的組成物に関する。
一態様では、本発明は、免疫療法(例えば、対象における抗原に応答したT細胞活性化を増加させるため、がんを治療するため、感染症を治療もしくは予防するための免疫療法)のための薬学的組成物または薬剤を調製するための、本発明の抗CTLA-4抗体、および/または薬学的に許容される担体もしくは賦形剤と組み合わせたその使用に関する。
一態様では、本発明は、がんを治療するための方法において使用するための、本発明の抗CTLA-4抗体、および/または本発明の抗CTLA-4抗体と、薬学的に許容される担体もしくは賦形剤とを含む本発明の薬学的組成物に関する。
一態様では、本発明は、腫瘍に対する免疫系耐性を阻害するための方法において使用するため、および/またはがんを有する対象の免疫療法のための、本発明の抗CTLA-4抗体、および/または本発明の抗CTLA-4抗体と、薬学的に許容される担体もしくは賦形剤とを含む本発明の薬学的組成物に関する。
一態様では、本発明は、感染症を治療するための方法において使用するための、本発明の抗CTLA-4抗体、および/または本発明の抗CTLA-4抗体と、薬学的に許容される担体もしくは賦形剤とを含む本発明の薬学的組成物に関する。
特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、単独療法として投与される。
特定の実施形態では、これらの方法は、対象に追加の治療剤を投与することを更に含む。特定の実施形態では、追加の治療剤は、化学療法剤またはチェックポイント標的剤である。特定の実施形態では、チェックポイント標的剤は、アンタゴニスト抗PD-1抗体、アンタゴニスト抗PD-L1抗体、アンタゴニスト抗PD-L2抗体、アンタゴニスト抗CTLA-4抗体、アンタゴニスト抗TIM-3抗体、アンタゴニスト抗LAG-3抗体、アンタゴニスト抗CEACAM1抗体、アゴニスト抗GITR抗体、アゴニスト抗OX40抗体、アゴニスト抗CD137抗体、アゴニスト抗DR3抗体、アゴニスト抗TNFSF14抗体、およびアゴニスト抗CD27抗体からなる群から選択される。特定の実施形態では、チェックポイント標的剤は、アンタゴニスト抗PD-1抗体である。特定の実施形態では、チェックポイント標的剤は、アンタゴニスト抗PD-L1抗体である。特定の実施形態では、チェックポイント標的剤は、アンタゴニスト抗LAG-3抗体である。特定の実施形態では、追加の治療剤は、腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーのメンバーまたは腫瘍壊死因子スーパーファミリーのメンバーに対するアゴニストである。
特定の実施形態では、本発明は、薬剤として使用するための、(a)本発明の抗CTLA-4抗体、および/または本発明の抗CTLA-4抗体と、薬学的に許容される担体もしくは賦形剤とを含む本発明の薬学的組成物、ならびに(b)追加の治療剤に関する。好ましい一実施形態では、追加の治療剤は、化学療法剤またはチェックポイント標的剤である。
特定の実施形態では、本発明は、がんを治療するための方法において使用するための、(a)本発明の抗CTLA-4抗体、および/または本発明の抗CTLA-4抗体と、薬学的に許容される担体もしくは賦形剤とを含む本発明の薬学的組成物、ならびに(b)追加の治療剤に関する。
特定の実施形態では、本発明は、感染症を治療するための方法において使用するための、(a)本発明の抗CTLA-4抗体、および/または本発明の抗CTLA-4抗体と、薬学的に許容される担体もしくは賦形剤とを含む本発明の薬学的組成物、ならびに(b)追加の治療剤に関する。
特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体は、IDO(インドールアミン-(2,3)-ジオキシゲナーゼ)およびTDO(トリプトファン2,3-ジオキシゲナーゼ)などの免疫調節酵素(複数可)を標的とする化合物と組み合わせて対象に投与される。特定の実施形態では、そのような化合物は、エパカドスタット(Incyte Corp、例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、WO2010/005958を参照されたい)、F001287(Flexus Biosciences)、インドキシモド(NewLink Genetics)、およびNLG919(NewLink Genetics)からなる群から選択される。一実施形態では、化合物は、エパカドスタットである。別の実施形態では、化合物は、F001287である。別の実施形態では、化合物は、インドキシモドである。別の実施形態では、化合物は、NLG919である。
特定の実施形態では、本発明は、薬剤として使用するための、(a)本発明の抗CTLA-4抗体、および/または本発明の抗CTLA-4抗体と、薬学的に許容される担体もしくは賦形剤とを含む本発明の薬学的組成物、ならびに(b)免疫調節酵素を標的とする化合物に関する。好ましい一実施形態では、化合物は、IDOおよび/またはTDOを標的とする。
特定の実施形態では、本発明は、がんを治療するための方法において使用するための、(a)本発明の抗CTLA-4抗体、および/または本発明の抗CTLA-4抗体と、薬学的に許容される担体もしくは賦形剤とを含む本発明の薬学的組成物、ならびに(b)免疫調節酵素を標的とする化合物に関する。好ましい一実施形態では、化合物は、IDOおよび/またはTDOを標的とする。
特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体は、ワクチンと組み合わせて対象に投与される。特定の実施形態では、ワクチンは、熱ショックタンパク質系腫瘍ワクチンまたは熱ショックタンパク質系病原体ワクチンである。具体的な一実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体は、熱ショックタンパク質系腫瘍ワクチンと組み合わせて対象に投与される。熱ショックタンパク質(HSP)は、全ての種にわたって遍在的に見出される高度に保存されたタンパク質のファミリーである。それらの発現は、熱ショックまたは他のストレス形態(毒素への曝露、酸化的ストレス、もしくはグルコース除去を含む)の結果として、より一層高いレベルまで強力に誘導され得る。分子量に従って、HSP-110、-90、-70、-60、および-28の5つのファミリーに分類されている。HSPは、マクロファージおよび樹状細胞(DC)などの抗原提示細胞(APC)内の交差提示経路を通して免疫原性ペプチドを送達し、T細胞の活性化をもたらす。HSPは、腫瘍特異的な免疫を誘導することができる複合体を形成する腫瘍関連抗原ペプチドのシャペロン担体として機能する。瀕死の腫瘍細胞からの放出時、HSP-抗原複合体は、抗原提示細胞(APC)によって取り込まれ、抗原は、抗腫瘍CD8+およびCD4+T細胞の活性化をもたらすMHCクラスIおよびクラスII分子に結合するペプチドへと処理される。腫瘍調製物由来のHSP複合体によって誘発される免疫は、各対象のがんによって発現される独自の抗原ペプチドレパートリーに対して特異的に指向される。
熱ショックタンパク質ペプチド複合体(HSPPC)は、抗原ペプチドと非共有結合的に複合体化した熱ショックタンパク質からなるタンパク質ペプチド複合体である。HSPPCは、自然免疫応答および適応免疫応答の両方を誘発する。具体的な一実施形態では、抗原ペプチド(複数可)は、治療されるがんに対して抗原性を示す。HSPPCは、膜受容体(主にCD91)を介するAPCによって、またはToll様受容体への結合によって効率的に獲得される。HSPPCの内部移行は、ナチュラルキラー細胞(NK)、単球、ならびにTh1およびTh2媒介性免疫応答の活性化をもたらす、ケモカインおよびサイトカイン産生によるAPCの機能的成熟をもたらす。特定の実施形態では、本明細書に記載の方法において使用されるHSPPCは、抗原ペプチドと複合体化したストレスタンパク質のhsp60、hsp70、またはhsp90ファミリーからの1つ以上の熱ショックタンパク質を含む。特定の実施形態では、HSPPCは、hsc70、hsp70、hsp90、hsp110、grp170、gp96、カルレティキュリン、またはそれらの2つ以上の組み合わせを含む。
具体的な一実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体は、がんを治療するために、熱ショックタンパク質ペプチド複合体(HSPPC)、例えば、熱ショックタンパク質ペプチド複合体-96(HSPPC-96)と組み合わせて対象に投与される。HSPPC-96は、抗原ペプチドと複合体化した96kDaの熱ショックタンパク質(Hsp)、gp96を含む。HSPPC-96は、対象の腫瘍から製造されるがん免疫療法であり、がん抗原性「フィンガープリント」を含有する。特定の実施形態では、このフィンガープリントは、その特定の対象の特定のがん細胞内にのみ存在する独自の抗原を含有し、ワクチンの注射は、対象の免疫系を刺激して、特定のがんのフィンガープリントを有するあらゆる細胞を認識し、攻撃するように意図されている。
特定の実施形態では、HSPPC、例えば、HSPPC-96は、対象の腫瘍組織から産生される。具体的な一実施形態では、HSPPC(例えば、HSPPC-96)は、治療される種類のがんの腫瘍またはその転移から産生される。別の具体的な実施形態では、HSPPC(例えば、HSPPC-96)は、治療される対象に対して自家性である。特定の実施形態では、腫瘍組織は、非壊死性腫瘍組織である。特定の実施形態では、少なくとも1グラム(例えば、少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、または少なくとも10グラム)の非壊死性腫瘍組織が、ワクチンレジメンを作成するために使用される。特定の実施形態では、外科的切除後、非壊死性腫瘍組織は、ワクチン調製物中での使用前に凍結される。いくつかの実施形態では、HSPPC、例えば、HSPPC-96は、精製技術によって腫瘍組織から単離され、濾過され、注射可能なワクチン用に調製される。特定の実施形態では、対象には、6~12用量のHSPPC、例えば、HSPCC-96が投与される。そのような実施形態では、HSPPC、例えば、HSPPC-96用量は、最初の4回の用量が1週間に1回投与され、その後、2~8回の追加の用量が隔週で投与され得る。
本明細書に記載の方法に従って使用され得るHSPPCの更なる例は、それらの全体が本明細書における参照により本明細書に組み込まれる、以下の特許および特許出願、米国特許第6,391,306号、同第6,383,492号、同第6,403,095号、同第6,410,026号、同第6,436,404号、同第6,447,780号、同第6,447,781号、および同第6,610,659号に開示され、これらの全ては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
特定の実施形態では、本発明は、薬剤として使用するための、(a)本発明の抗CTLA-4抗体、および/または本発明の抗CTLA-4抗体と、薬学的に許容される担体もしくは賦形剤とを含む本発明の薬学的組成物、ならびに(b)ワクチンに関する。好ましい一実施形態では、ワクチンは、熱ショックタンパク質系腫瘍ワクチンまたは熱ショックタンパク質系病原体ワクチンである。好ましい一実施形態では、ワクチンは、熱ショックタンパク質系ウイルスワクチンである。
特定の実施形態では、本発明は、がんを治療するための方法において使用するための、(a)本発明の抗CTLA-4抗体、および/または本発明の抗CTLA-4抗体と、薬学的に許容される担体もしくは賦形剤とを含む本発明の薬学的組成物、ならびに(b)ワクチンに関する。好ましい一実施形態では、ワクチンは、熱ショックタンパク質系腫瘍ワクチンである。
抗CTLA-4抗体および追加の治療剤(例えば、化学療法剤、チェックポイント標的剤、IDO阻害剤、および/またはワクチン)は、別個の剤形として、別個、連続的、または同時に投与され得る。一実施形態では、抗CTLA-4抗体は非経口投与され、IDO阻害剤は経口投与される。
特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体は、対象に腫瘍内投与される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体は、追加の治療剤と組み合わせて対象に腫瘍内投与される。特定の実施形態では、追加の治療剤は、全身投与される。特定の実施形態では、対象は、固形腫瘍を有する。特定の実施形態では、対象は、頭頸部扁平上皮細胞癌(HNSCC)を有する。特定の実施形態では、対象は、HER2+乳癌を有する。特定の実施形態では、全身投与される追加の治療剤は、抗PD-1抗体(例えば、ペムブロリズマブまたはニボルマブ)である。特定の実施形態では、全身投与される追加の治療剤は、抗EGFR抗体(例えば、セツキシマブ)である。特定の実施形態では、全身投与される追加の治療剤は、抗HER2抗体(例えば、トラスツズマブ)である。特定の実施形態では、全身投与される追加の治療剤は、化学療法剤(例えば、ゲムシタビン)である。特定の実施形態では、対象は、固形腫瘍を有し、全身投与される追加の治療剤は、抗PD-1抗体(例えば、ペムブロリズマブまたはニボルマブ)である。特定の実施形態では、抗PD-1抗体は、200mgで3週間に1回投与されるペムブロリズマブである。特定の実施形態では、対象は、頭頸部扁平上皮細胞癌(HNSCC)を有し、全身投与される追加の治療剤は、抗EGFR抗体(例えば、セツキシマブ)である。特定の実施形態では、対象は、HER2+乳癌を有し、全身投与される追加の治療剤は、抗HER2抗体(例えば、トラスツズマブ)である。特定の実施形態では、対象は、化学療法剤(例えば、ゲムシタビン)を更に受けた。一態様では、本発明は、がんを治療するための方法において使用するための、本発明の抗CTLA-4抗体および/または薬学的組成物、ならびに任意で追加の治療剤に関し、本発明の抗CTLA-4抗体および/または薬学的組成物は、対象に腫瘍内投与される。好ましい一実施形態では、追加の治療剤が、対象に投与され、より好ましくは追加の治療剤は、対象に全身投与される。
特定の実施形態では、抗PD-1抗体が、本明細書に記載の方法において使用される。特定の実施形態では、抗PD-1抗体は、Bristol-Myers Squibbによって開発されたBMS-936558またはMDX1106としても知られるニボルマブである。特定の実施形態では、抗PD-1抗体は、Merck&Coによって開発されたランブロリズマブまたはMK-3475としても知られるペムブロリズマブである。特定の実施形態では、抗PD-1抗体は、CureTechによって開発されたCT-011としても知られるピジリズマブである。特定の実施形態では、抗PD-1抗体は、Medimmuneによって開発されたAMP-514としても知られるMEDI0680である。特定の実施形態では、抗PD-1抗体は、Novartis Pharmaceuticalsによって開発されたPDR001である。特定の実施形態では、抗PD-1抗体は、Regeneron Pharmaceuticalsによって開発されたREGN2810である。特定の実施形態では、抗PD-1抗体は、Pfizerによって開発されたPF-06801591である。特定の実施形態では、抗PD-1抗体は、BeiGeneによって開発されたBGB-A317である。特定の実施形態では、抗PD-1抗体は、AnaptysBioおよびTesaroによって開発されたTSR-042である。特定の実施形態では、抗PD-1抗体は、Hengruiによって開発されたSHR-1210である。
本明細書に記載の治療方法において使用され得る抗PD-1抗体の更なる非限定的な例は、全ての目的のためにそれらの全体が参照により本明細書に組み込まれる、以下の特許および特許出願、米国特許第6,808,710号、米国特許第7,332,582号、米国特許第7,488,802号、米国特許第8,008,449号、米国特許第8,114,845号、米国特許第8,168,757号、米国特許第8,354,509号、米国特許第8,686,119号、米国特許第8,735,553号、米国特許第8,747,847号、米国特許第8,779,105号、米国特許第8,927,697号、米国特許第8,993,731号、米国特許第9,102,727号、米国特許第9,205,148号、米国公開第US2013/0202623A1号、米国公開第US2013/0291136A1号、米国公開第US2014/0044738A1号、米国公開第US2014/0356363A1号、米国公開第US2016/0075783A1号、およびPCT公開第WO2013/033091A1号、PCT公開第WO2015/036394A1号、PCT公開第WO2014/179664A2号、PCT公開第WO2014/209804A1号、PCT公開第WO2014/206107A1号、PCT公開第WO2015/058573A1号、PCT公開第WO2015/085847A1号、PCT公開第WO2015/200119A1号、PCT公開第WO2016/015685A1号、およびPCT公開第WO2016/020856A1号に開示されている。
特定の実施形態では、抗PD-L1抗体が、本明細書に記載の方法において使用される。特定の実施形態では、抗PD-L1抗体は、Genentechによって開発されたアテゾリズマブである。特定の実施形態では、抗PD-L1抗体は、AstraZeneca、Celgene、およびMedimmuneによって開発されたデュルバルマブである。特定の実施形態では、抗PD-L1抗体は、Merck SeronoおよびPfizerによって開発されたMSB0010718Cとしても知られるアベルマブである。特定の実施形態では、抗PD-L1抗体は、Bristol-Myers Squibbによって開発されたMDX-1105である。特定の実施形態では、抗PD-L1抗体は、AmplimmuneおよびGSKによって開発されたAMP-224である。
本明細書に記載の治療方法において使用され得る抗PD-L1抗体の非限定的な例は、全ての目的のためにそれらの全体が参照により本明細書に組み込まれる、以下の特許および特許出願、米国特許第7,943,743号、米国特許第8,168,179号、米国特許第8,217,149号、米国特許第8,552,154号、米国特許第8,779,108号、米国特許第8,981,063号、米国特許第9,175,082号、米国公開第US2010/0203056A1号、米国公開第US2003/0232323A1号、米国公開第US2013/0323249A1号、米国公開第US2014/0341917A1号、米国公開第US2014/0044738A1号、米国公開第US2015/0203580A1号、米国公開第US2015/0225483A1号、米国公開第US2015/0346208A1号、米国公開第US2015/0355184A1、およびPCT公開第WO2014/100079A1号、PCT公開第WO2014/022758A1号、PCT公開第WO2014/055897A2号、PCT公開第WO2015/061668A1号、PCT公開第WO2015/109124A1号、PCT公開第WO2015/195163A1号、PCT公開第WO2016/000619A1、およびPCT公開第WO2016/030350A1号に開示されている。
特定の実施形態では、抗LAG-3抗体が、本明細書に記載の方法において使用される。特定の実施形態では、抗LAG-3抗体は、Bristol-Myers Squibbによって開発されたBMS-986016である。特定の実施形態では、抗LAG-3抗体は、Novartisによって開発されたLAG525である。特定の実施形態では、抗LAG-3抗体は、GSKによって開発されたGSK2831781である。
本明細書に記載の治療方法において使用され得る抗LAG-3抗体の非限定的な例は、全ての目的のためにそれらの全体が参照により本明細書に組み込まれる、以下の特許および特許出願、米国特許第9,244,059号、米国公開第US2011/0150892A1号、米国公開第US2014/0093511A1号、米国公開第US2014/0286935A1号、米国公開第US2015/0259420A1、およびPCT公開第WO2015/042246A1号、PCT公開第WO2015/116539A1号、PCT公開第WO2015/200119A1号、およびPCT公開第WO2016/028672A1号に開示されている。
特定の実施形態では、抗EGFR抗体が、本明細書に記載の方法において使用される。特定の実施形態では、抗EGFR抗体は、Bristol-Myers SquibbおよびImCloneによって開発されたセツキシマブ、AbgenixおよびAmgenによって開発されたパニツムマブ、CMI CubaおよびYM BioSciencesによって開発されたパニツムマブ、ImCloneによって開発されたネシツムマブ、Genmabによって開発されたザルツムマブ、Takedaによって開発されたマツズマブ、Merck SeronoおよびSymphogenによって開発されたSym004、GlycartおよびRocheによって開発されたイムガツズマブ(imgatuzumab)、GenentechおよびRocheによって開発されたデュリゴツマブ、Abbottによって開発されたデパツキシズマブ、Abbvieによって開発されたデパツキシズマブマホドチン、AdimabおよびMerrimackによって開発されたMM-151、Green Crossによって開発されたGC1118、AmgenおよびImmunoGenによって開発されたAMG595、Glycotopeによって開発されたCetuGEX、ImmunoGenによって開発されたラプリツキシマブ(laprituximab)エムタンシン、GenmabおよびJanssen Biotechによって開発されたJNJ-61186372、Sinocelltechによって開発されたSCT200、Lillyによって開発されたLY3164530、Shanghai Henliusによって開発されたHLX07、Synermoreによって開発されたSYN004である。
特定の実施形態では、抗HER2抗体が、本明細書に記載の方法において使用される。特定の実施形態では、抗HER2抗体は、GenentechおよびRocheによって開発されたトラスツズマブ、GenentechおよびRocheによって開発されたトラスツズマブエムタンシン、Genentechによって開発されたペルツズマブ、Freseniusによって開発されたエルツマキソマブ、MacroGenicsによって開発されたマルゲツキシマブ、Merrimackによって開発されたMM-111、Celltrionによって開発されたCT-P06、Pfizerによって開発されたPF-05280014、Merrimackによって開発されたMM-302、Merck&Coによって開発されたSB3、Shanghai CP Guojianによって開発されたCMAB302、Glycotopeによって開発されたTrasGEX、AmbrxおよびZhejiang Medicineによって開発されたARX788、Synthonによって開発されたSYD985、Bristol-Myers Squibbおよびf-starによって開発されたFS102、Biocadによって開発されたBCD-022、Amgenによって開発されたABP980、Daiichi Sankyoによって開発されたDS-8201a、Shanghai Henliusによって開発されたHLX02、またはBioconまたはMylanによって開発されたCANMAbである。
本明細書に記載の抗体または薬学的組成物は、様々な経路によって対象に送達され得る。これらには、非経口、鼻腔内、気管内、経口、皮内、局所、筋肉内、腹腔内、経皮、静脈内、腫瘍内、結膜、および皮下経路が含まれるが、これらに限定されない。肺投与は、例えば、吸入器または噴霧器、およびスプレーとして使用するためのエアロゾル化剤を有する製剤の使用によっても用いられ得る。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗体または薬学的組成物は、皮下または静脈内送達される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗体または薬学的組成物は、腫瘍内送達される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、腫瘍流入領域リンパ節に送達される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗体または薬学的組成物は、局所投与(例えば、皮下投与)を介して送達される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、全身送達される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、局所送達される。
一態様では、本発明は、がんを治療するための方法において使用するための、本発明の抗CTLA-4抗体および/または薬学的組成物、ならびに任意で追加の治療剤に関し、本発明の抗CTLA-4抗体および/または薬学的組成物は、対象に腫瘍内送達されるか、対象の腫瘍流入領域リンパ節に送達されるか、または局所投与(例えば、皮下投与)を介して対象に送達される。
ある病態の治療および/または予防に有効である抗体または組成物の量は、その疾患の性質に依存し、標準的な臨床技術によって決定することができる。
ある組成物中で用いられる正確な用量はまた、投与経路、および感染症またはそれによって引き起こされる疾患の重症度にも依存し、臨床医の判断および各対象の状況に従って決定されるべきである。例えば、有効な用量はまた、投与手段、標的部位、患者の生理学的状態(年齢、体重、および健康を含む)、患者がヒトであるか動物であるか、投与される他の医薬品、または治療が予防的であるか治療的であるかに応じて異なり得る。通常、患者はヒトであるが、トランスジェニック哺乳動物を含む非ヒト哺乳動物もまた治療され得る。治療投薬量は、安全性および有効性を最適化するように最適に滴定される。
特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、0.01mg/kg、0.03mg/kg、0.1mg/kg、0.3mg/kg、1mg/kg、3mg/kg、6mg/kg、10mg/kg、約0.1mg/kg、約0.3mg/kg、約1mg/kg、約3mg/kg、約6mg/kg、または約10mg/kgで(例えば、静脈内注射を介して)対象に投与される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、例えば、上記の用量で、1週間に1回、2週間に1回、3週間に1回、4週間に1回、6週間に1回、8週間に1回、12週間に1回、1ヶ月に1回、2ヶ月に1回、3ヶ月に1回、4ヶ月に1回、5ヶ月に1回、6ヶ月に1回、8ヶ月に1回、および1年に1回(例えば、静脈内注射を介して)対象に投与される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、上記の用量で、3週間に1回(例えば、静脈内注射を介して)対象に投与される。
一態様では、本発明は、がんを治療するための方法において使用するための本発明の抗CTLA-4抗体および/または薬学的組成物、ならびに任意で追加の治療剤に関し、本発明の抗CTLA-4抗体および/または薬学的組成物は、0.01mg/kg、0.03mg/kg、0.1mg/kg、0.3mg/kg、1mg/kg、3mg/kg、6mg/kg、10mg/kg、約0.1mg/kg、約0.3mg/kg、約1mg/kg、約3mg/kg、約6mg/kg、または約10mg/kgで、より好ましくは2週間に1回、3週間に1回、4週間に1回、6週間に1回、または12週間に1回対象に投与される。
特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、0.1mg/kgで2週間に1回、3週間に1回、4週間に1回、6週間に1回、または12週間に1回(例えば、静脈内注射を介して)対象に投与される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、0.3mg/kgで2週間に1回、3週間に1回、4週間に1回、6週間に1回、または12週間に1回(例えば、静脈内注射を介して)対象に投与される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、1mg/kgで2週間に1回、3週間に1回、4週間に1回、6週間に1回、または12週間に1回(例えば、静脈内注射を介して)対象に投与される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、3mg/kgで2週間に1回、3週間に1回、4週間に1回、6週間に1回、または12週間に1回(例えば、静脈内注射を介して)対象に投与される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、6mg/kgで2週間に1回、3週間に1回、4週間に1回、6週間に1回、または12週間に1回(例えば、静脈内注射を介して)対象に投与される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、10mg/kgで2週間に1回、3週間に1回、4週間に1回、6週間に1回、または12週間に1回(例えば、静脈内注射を介して)対象に投与される。
特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、0.1mg/kgまたは約0.1mg/kgで3週間に1回(例えば、静脈内注射を介して)対象に投与される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、0.3mg/kgまたは約0.3mg/kgで3週間に1回(例えば、静脈内注射を介して)対象に投与される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、1mg/kgまたは約1mg/kgで3週間に1回(例えば、静脈内注射を介して)対象に投与される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、3mg/kgまたは約3mg/kgで3週間に1回(例えば、静脈内注射を介して)対象に投与される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、6mg/kgまたは約6mg/kgで3週間に1回(例えば、静脈内注射を介して)対象に投与される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、10mg/kgまたは約10mg/kgで3週間に1回(例えば、静脈内注射を介して)対象に投与される。
特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、0.01mg/kg、0.03mg/kg、0.1mg/kg、0.3mg/kg、1mg/kg、3mg/kg、約0.01mg/kg、約0.03mg/kg、約0.1mg/kg、約0.3mg/kg、約1mg/kg、または約3mg/kgで腫瘍内注射を介して対象に投与される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、例えば、上記の用量で、1週間に1回、2週間に1回、3週間に1回、4週間に1回、6週間に1回、8週間に1回、12週間に1回、1ヶ月に1回、2ヶ月に1回、3ヶ月に1回、4ヶ月に1回、5ヶ月に1回、6ヶ月に1回、8ヶ月に1回、および1年に1回、腫瘍内注射を介して対象に投与される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、上記の用量で、3週間に1回、腫瘍内注射を介して対象に投与される。
特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、0.01mg/kgまたは約0.01mg/kgで3週間に1回、腫瘍内注射を介して対象に投与される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、0.03mg/kgまたは約0.03mg/kgで3週間に1回、腫瘍内注射を介して対象に投与される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、0.1mg/kgまたは約0.1mg/kgで3週間に1回、腫瘍内注射を介して対象に投与される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、0.3mg/kgまたは約0.3mg/kgで3週間に1回、腫瘍内注射を介して対象に投与される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、1mg/kgまたは約1mg/kgで3週間に1回、腫瘍内注射を介して対象に投与される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、3mg/kgまたは約3mg/kgで3週間に1回、腫瘍内注射を介して対象に投与される。
特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、0.01mg/kg、0.03mg/kg、0.1mg/kg、0.3mg/kg、1mg/kg、3mg/kg、約0.01mg/kg、約0.03mg/kg、約0.1mg/kg、約0.3mg/kg、約1mg/kg、または約3mg/kgで局所投与(例えば、皮下投与)を介して対象に投与される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物は、例えば、上記の用量で、1週間に1回、2週間に1回、3週間に1回、4週間に1回、6週間に1回、8週間に1回、12週間に1回、1ヶ月に1回、2ヶ月に1回、3ヶ月に1回、4ヶ月に1回、5ヶ月に1回、6ヶ月に1回、8ヶ月に1回、および1年に1回、局所投与(例えば、皮下投与)を介して対象に投与される。
特定の実施形態では、治療的組み合わせは、少なくとも3、6、9、12、18、または24ヶ月間、対象に投与される。特定の実施形態では、治療的組み合わせは、最大3、6、9、12、18、または24ヶ月間、対象に投与される。
特定の実施形態では、本開示は、血管肉腫を有する対象を治療する方法であって、対象に有効量の本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または薬学的組成物を(例えば、静脈内、腫瘍内、または皮下)投与することを含む、方法を提供する。特定の実施形態では、本開示は、血管肉腫を有する対象を治療する方法であって、対象に、任意で1、2、または3週間に1回、0.01mg/kg、0.03mg/kg、0.1mg/kg、0.3mg/kg、1mg/kg、3mg/kg、約0.01mg/kg、約0.03mg/kg、約0.1mg/kg、約0.3mg/kg、約1mg/kg、または約3mg/kgでヒトCTLA-4に特異的に結合する抗体を静脈内投与することを含む、方法を提供する。特定の実施形態では、本開示は、血管肉腫を有する対象を治療する方法であって、対象に、0.1mg/kgで3週間に1回、ヒトCTLA-4に特異的に結合する抗体を静脈内投与することを含む、方法を提供する。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号8のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号9のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号23のアミノ酸配列を含む重鎖および配列番号27のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号24のアミノ酸配列を含む重鎖および配列番号27のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号25のアミノ酸配列を含む重鎖および配列番号27のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。特定の実施形態では、本抗体は、配列番号26のアミノ酸配列を含む重鎖および配列番号27のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。
本明細書に記載の抗CTLA-4抗体を使用して、酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)、免疫沈降、またはウェスタンブロット法などの免疫アッセイを含む、当業者にとって既知である古典的な免疫組織学的方法を使用して、生体試料中のCTLA-4タンパク質レベルをアッセイすることもできる。好適な抗体アッセイ標識は、当該技術分野において既知であり、それらには、グルコースオキシダーゼなどの酵素標識;ヨウ素(125I、121I)、炭素(14C)、硫黄(35S)、トリチウム(3H)、インジウム(121In)、およびテクネチウム(99Tc)などの放射性同位体;ルミノールなどの発光標識;ならびにフルオレセインおよびローダミンなどの蛍光標識、ならびにビオチンが含まれる。そのような標識を使用して、本明細書に記載の抗体またはその抗原結合断片を標識することができる。あるいは、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体またはその抗原結合断片を認識する第2の抗体を標識し、抗CTLA-4抗体またはその抗原結合断片と組み合わせて使用して、CTLA-4タンパク質レベルを検出することができる。一実施形態では、本発明は、インビトロで生体試料中のCTLA-4タンパク質レベルをアッセイおよび/または検出するための、本発明の抗CTLA-4抗体の使用に関する。
CTLA-4タンパク質の発現レベルのアッセイは、直接的(例えば、絶対的なタンパク質レベルを決定または推定することによって)または相対的に(例えば、第2の生体試料中の疾患関連タンパク質レベルと比較することによって)のいずれかで、第1の生体試料中のCTLA-4タンパク質のレベルを定性的または定量的に測定または推定することを含むように意図されている。第1の生体試料中のCTLA-4ポリペプチド発現レベルを測定または推定し、標準的なCTLA-4タンパク質レベルと比較することができ、この標準物は、障害を有しない個体から得た第2の生体試料から採取されるか、または障害を有しない個体の集団からのレベルを平均することによって決定される。当該技術分野において理解されているように、「標準的な」CTLA-4ポリペプチドレベルを知れば、それを比較のための標準物として繰り返し使用することができる。
本明細書で使用される場合、「生体試料」という用語は、対象から得られた任意の生体試料、細胞株、組織、またはCTLA-4を潜在的に発現する他の細胞源を指す。動物(例えば、ヒト)から組織生検および体液を得るための方法は、当該技術分野において周知である。生体試料は、末梢血単核球を含む。
本明細書に記載の抗CTLA-4抗体またはその抗原結合断片を使用して、当業者にとって周知で標準的であり、かつ本説明に基づいたインビトロおよびインビボでの用途を含む、予後的、診断的、監視、およびスクリーニング用途に使用することができる。免疫系状態および/または免疫応答のインビトロ査定および評価のための予後的、診断的、監視、およびスクリーニングアッセイおよびキットを利用して、免疫系機能不全を有することが知られているか、もしくは疑われるものを含む患者試料、または所望の免疫系応答に関して抗原応答もしくはワクチン応答を評価するために、予測、診断、および監視することができる。免疫系状態および/または免疫応答の査定および評価はまた、異なる薬剤または抗体もしくはその抗原結合断片に対して、薬物の臨床試験への、あるいは特定の化学療法剤または抗体もしくはその抗原結合断片(それらの組み合わせを含む)の投与への患者の適合性を決定するのに有用である。この種類の予後的および診断的監視および評価は既に、乳癌におけるHER2タンパク質(HercepTest(商標)、Dako)に対する抗体を利用して実際に使用されており、ここでは、このアッセイを使用して、Herceptin(登録商標)を使用する抗体療法について患者を評価している。インビボ用途には、指向性細胞療法および免疫系調節、ならびに免疫応答の放射線撮像が含まれる。
一態様では、本発明は、診断剤として使用するための本発明の抗CTLA-4抗体および/または薬学的組成物に関する。
一態様では、本発明は、免疫系機能不全および/またはがんの予測、診断、および/または監視のための方法において使用するための、本発明の抗CTLA-4抗体および/または薬学的組成物に関する。
一実施形態では、本発明は、インビトロの対象の生体試料中のCTLA-4タンパク質レベルをアッセイおよび/または検出することによって、対象における免疫系機能不全および/またはがんを予測、診断、および/または監視するための、本発明の抗CTLA-4抗体の使用に関する。
一実施形態では、抗CTLA-4抗体またはその抗原結合断片は、生検試料の免疫組織化学において使用することができる。別の実施形態では、抗CTLA-4抗体またはその抗原結合断片を使用して、CTLA-4のレベル、またはそれらの膜表面上にCTLA-4を含有する細胞のレベルを検出することができ、これらのレベルは、特定の疾患の症状に関連付けられ得る。本明細書に記載の抗CTLA-4抗体またはそれらの抗原結合断片は、検出可能または機能的な標識を保有し得る。蛍光標識が使用される場合、現在入手可能な顕微鏡および蛍光活性化細胞分取装置分析(FACS)または当該技術分野において既知である方法手順の両方の組み合わせを利用して、特異的結合メンバーを特定および定量化することができる。本明細書に記載の抗CTLA-4抗体またはそれらの抗原結合断片は、蛍光標識を保有し得る。例示的な蛍光標識には、例えば、反応性および共役プローブ、例えば、アミノクマリン、フルオレセイン、およびテキサスレッド、Alexa Fluor色素、Cy色素、ならびにDyLight色素が含まれる。抗CTLA-4抗体またはその抗原結合断片は、同位体3H、14C、32P、35S、36Cl、51Cr、57Co、58Co、59Fe、67Cu、90Y、99Tc、111In、117Lu、121I、124I、125I、131I、198Au、211At、213Bi、225Ac、および186Reなどの放射性標識を保有し得る。放射性標識が使用される場合、当該技術分野において既知である現在利用可能な計数手順を利用して、抗CTLA-4抗体またはその抗原結合断片のCTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)への特異的結合を特定および定量化することができる。標識が酵素である場合には、検出は、当該技術分野において既知である現在利用される比色分析法、分光光度法、蛍光分光光度法、電流測定技術、または気体定量技術のいずれかによって達成され得る。これは、本抗体またはその抗原結合断片とCTLA-4との間に複合体の形成を可能にする条件下で、試料または対照試料を抗CTLA-4抗体またはその抗原結合断片と接触させることによって達成され得る。本抗体またはその抗原結合断片とCTLA-4との間に形成された任意の複合体が、試料および対照において検出され、比較される。本明細書に記載の抗体のCTLA-4への特異的結合を考慮して、本抗体またはそれらの抗原結合断片を使用して、細胞の表面上でのCTLA-4発現を特異的に検出することができる。本明細書に記載の抗体またはそれらの抗原結合断片を使用して、免疫親和性精製を介してCTLA-4を精製することもできる。例えば、CTLA-4またはCTLA-4/CTLA-4リガンド複合体の存在の程度の定量的分析のための試験キットの形態で調製され得るアッセイシステムもまた本明細書に含まれる。このシステムまたは試験キットは、標識構成成分、例えば、標識抗体と、1つ以上の追加の免疫化学試薬とを含み得る。
一実施形態では、本発明は、生体試料中のCTLA-4タンパク質レベルをアッセイおよび/または検出するためのインビトロ方法であって、(1)本抗体またはその抗原結合断片とCTLA-4との間に複合体の形成を可能にする条件下で、試料および任意で対照試料を本発明の抗CTLA-4抗体またはその抗原結合断片と接触させることと、(2)試料および任意で対照において形成された複合体を検出および比較することとを含む、方法に関する。
6.5 抗CTLA-4抗体を産生するポリヌクレオチド、ベクター、および方法
別の態様では、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)抗原に特異的に結合する本明細書に記載の抗体またはその断片(例えば、軽鎖可変領域および/または重鎖可変領域)をコードするヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチド、ならびにベクター、例えば、宿主細胞(例えば、E.coliおよび哺乳動物細胞)内での組み換え発現のためのそのようなポリヌクレオチドを含むベクターが本明細書に提供される。本明細書に提供される抗体のいずれかをコードするヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチド、ならびにそのようなポリヌクレオチド配列を含むベクター、例えば、宿主細胞、例えば、哺乳動物細胞内でのそれらの効率的な発現のための発現ベクターが本明細書に提供される。
本明細書で使用される場合、「単離された」ポリヌクレオチドまたは核酸分子は、核酸分子の(例えば、マウスまたはヒトにおける)天然源に存在する他の核酸分子から分離されたものである。更に、cDNA分子などの「単離された」核酸分子は、他の細胞材料、もしくは組み換え技術によって産生される場合、培養培地を実質的に含み得ないか、または化学的に合成される場合、化学的前駆体または他の化学物質を実質的に含み得ない。例えば、「実質的に含まない」という用語は、約15%、10%、5%、2%、1%、0.5%、または0.1%未満(特に約10%未満)の他の物質、例えば、細胞材料、培養培地、他の核酸分子、化学的前駆体、および/または他の化学物質を有するポリヌクレオチドまたは核酸分子の調製物を含む。具体的な一実施形態では、本明細書に記載の抗体をコードする核酸分子(複数可)は、単離または精製される。
特定の態様では、抗体またはそれらの抗原結合断片をコードするヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチドが本明細書に提供され、これらは、CTLA-4ポリペプチド(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合し、本明細書に記載のアミノ酸配列、およびCTLA-4ポリペプチドへの結合についてそのような抗体と(例えば、用量依存的様式で)競合するか、またはそのような抗体のエピトープと同じエピトープに結合する抗体を含む。
特定の態様では、本明細書に記載の抗体の軽鎖または重鎖をコードするヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチドが本明細書に提供される。ポリヌクレオチドは、本明細書に記載の抗体のVL FRおよびCDRを含む軽鎖をコードするヌクレオチド配列を含み得る(例えば、表1を参照されたい)。
例えば、コドン/RNA最適化、異種シグナル配列での置換、およびmRNA不安定性要素の排除によって最適化された抗CTLA-4抗体をコードするポリヌクレオチドもまた本明細書に提供される。したがって、mRNAにおいて、コドン変化を導入することおよび/または阻害性領域を排除することによって、組み換え発現のための抗CTLA-4抗体またはその断片(例えば、軽鎖、重鎖、VHドメイン、またはVLドメイン)をコードする最適化された核酸を生成するための方法は、例えば、米国特許第5,965,726号、同第6,174,666号、同第6,291,664号、同第6,414,132号、および同第6,794,498号に記載の最適化方法を適応させることによって実行することができ、適宜、これらの全ては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。例えば、RNA内の潜在的なスプライス部位および不安定性要素(例えば、A/TまたはA/Uの豊富な要素)は、核酸配列によってコードされるアミノ酸を改変せずに変異させて、組み換え発現のためにRNAの安定性を増加させることができる。改変は、例えば、同一のアミノ酸についての代替的なコドンを使用して、遺伝コードの縮重を利用する。いくつかの実施形態では、1つ以上のコドンを改変して、保存的変異、例えば、元のアミノ酸と類似した化学構造および特性ならびに/または機能を有する類似したアミノ酸をコードすることが望ましくあり得る。そのような方法は、抗CTLA-4抗体またはその断片の発現を、最適化されていないポリヌクレオチドによってコードされる抗CTLA-4抗体の発現と比較して、少なくとも1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、10倍、20倍、30倍、40倍、50倍、60倍、70倍、80倍、90倍、もしくは100倍、またはそれ以上増加させることができる。
特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体またはその断片(例えば、VLドメインおよび/またはVHドメイン)をコードする最適化されたポリヌクレオチドは、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体またはその断片(例えば、VLドメインおよび/またはVHドメイン)をコードする最適化されていないポリヌクレオチド配列のアンチセンス(例えば、相補的)ポリヌクレオチドにハイブリダイズすることができる。具体的な実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体または断片をコードする最適化されたヌクレオチド配列は、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体またはその断片をコードする最適化されていないポリヌクレオチド配列のアンチセンスポリヌクレオチドに高厳密性条件下でハイブリダイズする。具体的な一実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体またはその断片をコードする最適化されたヌクレオチド配列は、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体またはその断片をコードする最適化されていないポリヌクレオチド配列のアンチセンスポリヌクレオチドに高厳密性、中厳密性、または低厳密性ハイブリダイゼーション条件下でハイブリダイズする。ハイブリダイゼーション条件に関する情報が記載されており、例えば、参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第US2005/0048549号(例えば、段落72~73)を参照されたい。
当該技術分野において既知である任意の方法によって、ポリヌクレオチドを得、ポリヌクレオチドのヌクレオチド配列を決定することができる。本明細書に記載の抗体、例えば、表1に記載の抗体およびこれらの抗体の修飾バージョンをコードするヌクレオチド配列は、当該技術分野において周知である方法を使用して決定することができ、すなわち、特定のアミノ酸をコードすることが知られているヌクレオチドコドンは、その抗体をコードする核酸を生成するような方法でアセンブリされる。抗体をコードするそのようなポリヌクレオチドは、(例えば、その全体が参照により組み込まれる、Kutmeier G et al.,(1994),BioTechniques17:242-6に記載のように)化学的に合成されたオリゴヌクレオチドからアセンブリすることができ、これは、簡潔には、抗体をコードする配列の一部分を含有する重複ポリヌクレオチドの合成、それらのオリゴヌクレオチドのアニーリングおよび連結、ならびにその後PCRによる連結されたオリゴヌクレオチドの増幅を伴う。
あるいは、本明細書に記載の抗体をコードするポリヌクレオチドは、当該技術分野において周知である方法(例えば、PCRおよび他の分子クローニング方法)を使用して、好適な供給源(例えば、ハイブリドーマ)由来の核酸から生成され得る。例えば、既知の配列の3’および5’末端にハイブリダイズ可能な合成プライマーを使用したPCR増幅は、対象となる抗体を産生するハイブリドーマ細胞から得られるゲノムDNAを使用して実行され得る。そのようなPCR増幅方法を使用して、抗体の軽鎖および/または重鎖をコードする配列を含む核酸を得ることができる。そのようなPCR増幅方法を使用して、抗体の可変軽鎖領域および/または可変重鎖領域をコードする配列を含む核酸を得ることができる。宿主細胞内での発現および更なるクローニングのために、増幅核酸をベクターにクローニングして、例えば、キメラ抗体およびヒト化抗体を生成することができる。
特定の抗体をコードする核酸を含有するクローンは入手不可能であるが、その抗体分子の配列が既知である場合、免疫グロブリンをコードする核酸は、化学的に合成することができるか、あるいは好適な供給源(例えば、抗体cDNAライブラリ、または抗体を発現する任意の組織もしくは細胞(本明細書に記載の抗体を発現するように選択されたハイブリドーマ細胞など)から生成されたcDNAライブラリ、もしくはそれから単離された核酸、好ましくはポリA+RNA)から、例えば、抗体をコードするcDNAライブラリ由来のcDNAクローンを特定するために、その配列の3’および5’末端にハイブリダイズ可能な合成プライマーを使用したPCR増幅によって、またはその特定の遺伝子配列に特異的なオリゴヌクレオチドプローブを使用したクローニングによって得ることができる。その後、PCRによって生成された増幅核酸は、当該技術分野において周知である任意の方法を使用して、複製可能なクローニングベクターにクリーニングされ得る。
本明細書に記載の抗CTLA-4抗体をコードするDNAは、従来の手順を使用して(例えば、抗CTLA-4抗体の重鎖および軽鎖をコードする遺伝子に特異的に結合することができるオリゴヌクレオチドプローブを使用することによって)容易に単離および配列決定することができる。ハイブリドーマ細胞は、そのようなDNAの供給源として機能し得る。単離された後、DNAは発現ベクター中に置かれ得、その後これは、E.coli細胞、サルCOS細胞、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞(例えば、CHO GS System(商標)(Lonza)のCHO細胞)、またはさもなければ免疫グロブリンタンパク質を産生しない骨髄腫細胞などの宿主細胞にトランスフェクトされて、組み換え宿主細胞内で抗CTLA-4抗体の合成が得られる。
全抗体を生成するために、VHまたはVLヌクレオチド配列、制限部位、および制限部位を保護するための隣接配列を含むPCRプライマーを使用して、scFvクローンにおいてVHまたはVL配列を増幅することができる。当業者にとって既知であるクローニング技術を利用して、PCR増幅VHドメインは、重鎖定常領域、例えば、ヒトガンマ4定常領域を発現するベクターにクローニングすることができ、PCR増幅VLドメインは、軽鎖定常領域、例えば、ヒトカッパまたはラムダ定常領域を発現するベクターにクローニングすることができる。特定の実施形態では、VHまたはVLドメインを発現させるためのベクターは、EF-1αプロモーター、分泌シグナル、可変領域に対するクローニング部位、定常ドメイン、および選択マーカー(ネオマイシンなど)を含む。VHおよびVLドメインはまた、必要な定常領域を発現する1つのベクターにクローニングすることもできる。その後、重鎖変換ベクターおよび軽鎖変換ベクターは、当業者に既知の技術を使用して、完全長抗体、例えば、IgGを発現する、安定した細胞株または一過性型細胞株を生成するように細胞株に同時トランスフェクトされる。
例えば、マウス配列の代わりにヒト重鎖および軽鎖定常ドメインのコード配列で置換することによって、または免疫グロブリンコード配列に非免疫グロブリンポリペプチドのコード配列の全てまたは一部を共有結合させることによって、このDNAを修飾することもできる。
本明細書に記載の抗体をコードするポリヌクレオチドに高厳密性、中厳密性、または低厳密性ハイブリダイゼーション条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチドもまた提供される。具体的な実施形態では、本明細書に記載のポリヌクレオチドは、本明細書に提供されるVHドメインおよび/またはVLドメインをコードするポリヌクレオチドに高厳密性、中厳密性、または低厳密性ハイブリダイゼーション条件下でハイブリダイズする。
ハイブリダイゼーション条件は、当該技術分野において説明されており、当業者にとって既知である。例えば、低厳密性条件下でのハイブリダイゼーションは、約45℃で6×塩化ナトリウム/クエン酸ナトリウム(SSC)中でのフィルター結合DNAへのハイブリダイゼーション、その後約50~65℃で0.2×SSC/0.1%のSDS中での1回以上の洗浄を伴ってもよく、高低厳密性条件下でのハイブリダイゼーションは、約45℃で6×SSC中でのフィルター結合核酸とのハイブリダイゼーション、その後約68℃で0.1×SSC/0.2%のSDS中での1回以上の洗浄を伴ってもよい。他の厳密性のハイブリダイゼーション条件下でのハイブリダイゼーションは、当業者にとって既知であり、記載されており、例えば、その全体が参照により組み込まれる、Ausubel FM et al.,eds.,(1989)Current Protocols in Molecular Biology,Vol.I,Green Publishing Associates,Inc.and John Wiley&Sons,Inc.,New Yorkの6.3.1~6.3.6および2.10.3頁を参照されたい。
特定の態様では、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)ならびに関連ポリヌクレオチドおよび発現ベクターに特異的に結合する本明細書に記載の抗体(またはその抗原結合断片)を(例えば、組み換え)発現する細胞(例えば、宿主細胞)が本明細書に提供される。宿主細胞、好ましくは哺乳動物細胞内での組み換え発現のための抗CTLA-4抗体または断片をコードするヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチドを含むベクター(例えば、発現ベクター)が本明細書に提供される。本明細書に記載の抗CTLA-4抗体(例えば、ヒトまたはヒト化抗体)を組み換え発現させるためのそのようなベクターを含む宿主細胞もまた本明細書に提供される。特定の一態様では、本明細書に記載の抗体を産生するための方法であって、宿主細胞からそのような抗体を発現させることを含む、方法が本明細書に提供される。
CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する本明細書に記載の抗体(例えば、完全長抗体、抗体の重鎖および/もしくは軽鎖、または本明細書に記載の一本鎖抗体)の組み換え発現は、その抗体をコードするポリヌクレオチドを含有する発現ベクターの構築を伴う。本明細書に記載の抗体分子をコードするポリヌクレオチド、抗体の重鎖および/もしくは軽鎖、またはその断片(例えば、重鎖および/もしくは軽鎖可変領域)が得られた後、抗体分子の産生のためのベクターが、当該技術分野において周知である技術を使用して組み換えDNA技術によって産生され得る。したがって、ヌクレオチド配列をコードする抗体または抗体断片(例えば、軽鎖または重鎖)を含有するポリヌクレオチドを発現させることによって、タンパク質を調製するための方法が本明細書に記載されている。当業者にとって周知である方法を使用して、配列をコードする抗体または抗体断片(例えば、軽鎖もしくは重鎖)ならびに適切な転写および翻訳制御シグナルを含有する発現ベクターを構築することができる。これらの方法としては、例えば、インビトロ組み換えDNA技術、合成技術、およびインビボ遺伝子組み換えが挙げられる。プロモーターに作動可能に連結された、本明細書に記載の抗体分子、抗体の重鎖もしくは軽鎖、抗体もしくはその断片の重鎖もしくは軽鎖可変領域、または重鎖もしくは軽鎖CDRをコードするヌクレオチド配列を含む、複製可能なベクターもまた提供される。そのようなベクターは、例えば、抗体分子の定常領域をコードするヌクレオチド配列を含むことができ(例えば、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる、国際公開第WO86/05807号および同第WO89/01036号、ならびに米国特許第5,122,464号を参照されたい)、その抗体の可変領域は、全重鎖、全軽鎖、または全重鎖および全軽鎖の両方の発現のためにそのようなベクターにクローニングされ得る。
発現ベクターは、従来の技術によって細胞(例えば、宿主細胞)に導入されてもよく、その後結果として生じる細胞を従来の技術によって培養して、本明細書に記載の抗体またはその断片を産生することができる。したがって、宿主細胞内でのそのような配列の発現のためにプロモーターに作動可能に連結された、本明細書に記載の抗体もしくはその断片、あるいはその重鎖もしくは軽鎖またはその断片、あるいは本明細書に記載の一本鎖抗体をコードするポリヌクレオチドを含有する、宿主細胞が本明細書に提供される。特定の実施形態では、二本鎖抗体の発現のために、重鎖および軽鎖の両方をコードするベクターを宿主細胞内で同時発現させて、個別に、以下に詳述される全免疫グロブリン分子の発現させることができる。特定の実施形態では、宿主細胞は、本明細書に記載の抗体、またはその断片の重鎖および軽鎖の両方をコードするポリヌクレオチドを含むベクターを含有する。具体的な実施形態では、宿主細胞は、2つの異なるベクターを含有し、第1のベクターは、本明細書に記載の抗体またはその断片の重鎖または重鎖可変領域をコードするポリヌクレオチドを含み、第2のベクターは、本明細書に記載の抗体またはその断片の軽鎖または軽鎖可変領域をコードするポリヌクレオチドを含む。他の実施形態では、第1の宿主細胞は、本明細書に記載の抗体またはその断片の重鎖または重鎖可変領域をコードするポリヌクレオチドを含む第1のベクターを含み、第2の宿主細胞は、本明細書に記載の抗体またはその断片の軽鎖または軽鎖可変領域をコードするポリヌクレオチドを含む第2のベクターを含む。具体的な実施形態では、第2の細胞の軽鎖/軽鎖可変領域と会合した第1の細胞によって発現される重鎖/重鎖可変領域は、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体またはその抗原結合断片を形成する。特定の実施形態では、そのような第1の宿主細胞およびそのような第2の宿主細胞を含む宿主細胞の集団が本明細書に提供される。
特定の一実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体の軽鎖/軽鎖可変領域をコードするポリヌクレオチドを含む第1のベクターと、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体の重鎖/重鎖可変領域をコードするポリヌクレオチドを含む第2のベクターとを含む、ベクターの集団が本明細書に提供される。
様々な宿主発現ベクター系を利用して、本明細書に記載の抗体分子を発現させることができる(例えば、米国特許第5,807,715号を参照されたい)。そのような宿主発現系は、対象となるコード配列を産生およびその後精製することができるビヒクルであるが、適切なヌクレオチドコード配列で形質転換またはトランスフェクトされた場合に、原位置で本明細書に記載の抗体分子を発現し得る細胞でもある。これらには、抗体コード配列を含有する組み換えバクテリオファージDNA、プラスミドDNA、もしくはコスミドDNA発現ベクターで形質転換された細菌などの微生物(例えば、E.coliおよびB.subtilis);抗体コード配列を含有する組み換え酵母発現ベクターで形質転換された酵母(例えば、Saccharomyces Pichia);抗体コード配列を含有する組み換えウイルス発現ベクター(例えば、バキュロウイルス)に感染した昆虫細胞系;抗体コード配列を含有する組み換えウイルス発現ベクター(例えば、カリフラワーモザイクウイルス(CaMV)、タバコモザイクウイルス(TMV))に感染しているか、もしくは組み換えプラスミド発現ベクター(例えば、Tiプラスミド)で形質転換された植物細胞系(例えば、Chlamydomonas reinhardtiiなどの緑藻類);または哺乳動物細胞のゲノム由来のプロモーター(例えば、メタロチオネインプロモーター)もしくは哺乳動物ウイルス由来のプロモーター(例えば、アデノウイルス後期プロモーター、ワクシニアウイルス7.5Kプロモーター)を含有する組み換え発現構築物を有する哺乳動物細胞系(例えば、COS(例えば、COS1もしくはCOS)、CHO、BHK、MDCK、HEK293、NS0、PER.C6、VERO、CRL7O3O、HsS78Bst、HeLa、およびNIH3T3、HEK-293T、HepG2、SP210、R1.1、B-W、L-M、BSC1、BSC40、YB/20、およびBMT10細胞)が含まれるが、これらに限定されない。具体的な一実施形態では、本明細書に記載の抗体またはその抗原結合断片を発現させるための細胞は、CHO細胞、例えば、CHO GS System(商標)(Lonza)のCHO細胞である。特定の一実施形態では、本明細書に記載の抗体を発現させるための細胞は、ヒト細胞、例えば、ヒト細胞株である。具体的な一実施形態では、哺乳動物発現ベクターは、pOptiVEC(商標)またはpcDNA3.3である。特定の一実施形態では、Escherichia coliなどの細菌細胞、または特に全組み換え抗体分子の発現のための真核細胞(例えば、哺乳動物細胞)が、組み換え抗体分子の発現に使用される。例えば、ヒトサイトメガロウイルス由来の主要中間初期遺伝子プロモーター要素などのベクターと組み合わせたチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞などの哺乳動物細胞は、抗体の効果的な発現系である(それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる、Foecking MK&Hofstetter H(1986)Gene45:101-5およびCockett MI et al.,(1990)Biotechnology8(7):662-7)。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗体は、CHO細胞またはNS0細胞によって産生される。具体的な一実施形態では、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する本明細書に記載の抗体をコードするヌクレオチド配列の発現は、構成的プロモーター、誘導性プロモーター、または組織特異的プロモーターにより制御されている。
細菌系では、抗体分子を発現させることを目的とした使用に応じて、いくつかの発現ベクターが有利に選択され得る。例えば、抗体分子の薬学的組成物の生成のために、大量のそのような抗体が産生される場合、容易に精製される高レベルの融合タンパク質産物の発現を指向するベクターが望ましくあり得る。そのようなベクターには、融合タンパク質が産生されるように抗体コード配列がlac Zコード領域とインフレームでベクターに個々に連結され得る、E.coli発現ベクターpUR278(その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Ruether U&Mueller-Hill B(1983)EMBO J2:1791-1794)、およびpINベクター(それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる、Inouye S&Inouye M(1985)Nuc Acids Res13:3101-3109、Van Heeke G&Schuster SM(1989)J Biol Chem24:5503-5509)などが含まれるが、これらに限定されない。例えば、pGEXベクターを使用して、グルタチオン5-トランスフェラーゼ(GST)との融合タンパク質として外来性ポリペプチドを発現させることもできる。一般に、そのような融合タンパク質は可溶性であり、マトリックスグルタチオンアガロースビーズへの吸着および結合、その後遊離グルタチオンの存在下での溶出によって、溶解した細胞から容易に精製することができる。pGEXベクターは、クローニングされた標的遺伝子産物がGST部分から放出され得るように、トロンビンまたはXa因子プロテアーゼ切断部位を含むように設計されている。
昆虫系では、Autographa californica多核体病ウイルス(AcNPV)を、外来性遺伝子を発現させるためのベクターとして使用することができる。ウイルスは、Spodoptera frugiperda細胞内で成長する。抗体コード配列は、ウイルスの非必須領域(例えば、ポリヘドリン遺伝子)内に個々にクローニングされ、AcNPVプロモーター(例えば、ポリヘドリンプロモーター)の制御下に置かれ得る。
哺乳動物宿主細胞では、いくつかのウイルスに基づいた発現系を利用することができる。アデノウイルスが発現ベクターとして使用される場合、対象となる抗体コード配列は、アデノウイルス転写/翻訳制御複合体、例えば、後期プロモーターおよび三者間リーダー配列に連結され得る。その後、このキメラ遺伝子は、インビトロまたはインビボ組み換えによってアデノウイルスゲノムに挿入され得る。ウイルスゲノムの非必須領域(例えば、領域ElまたはE3)内への挿入により、感染した宿主内で生存可能であり、かつ抗体分子を発現することができる組み換えウイルスが得られる(例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Logan J&Shenk T(1984)PNAS81(12):3655-9を参照されたい)。特異的開始シグナルはまた、挿入された抗体コード配列の効率的な翻訳に必要とされ得る。これらのシグナルは、ATG開始コドンおよび隣接配列を含む。更に、開始コドンは、全挿入物の翻訳を確実にするために、所望のコード配列の読み枠と一致しなければならない。これらの外因性翻訳制御シグナルおよび開始コドンは、天然および合成の両方の様々な起源のものであり得る。発現の効率は、適切な転写エンハンサー要素、転写ターミネーターなどの包含により増強され得る(例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Bitter G et al.,(1987)Methods Enzymol.153:516-544を参照されたい)。
加えて、挿入された配列の発現を調節するか、または所望の特異的な様式で遺伝子産物を修飾およびプロセシングする宿主細胞株を選択することができる。タンパク質産物のそのような修飾(例えば、グリコシル化)およびプロセシング(例えば、切断)は、タンパク質の機能に重要であり得る。異なる宿主細胞は、タンパク質および遺伝子産物の翻訳後のプロセシングおよび修飾の特徴的かつ特異的な機構を有する。適切な細胞株または宿主系を選択して、発現される外来性タンパク質の正確な修飾およびプロセシングを確実にすることができる。この目的を達成するために、遺伝子産物の一次転写物の適切なプロセシング、グリコシル化、およびリン酸化のための細胞の仕組みを有する真核宿主細胞を使用することができる。そのような哺乳動物宿主細胞としては、CHO、VERO、BHK、Hela、MDCK、HEK293、NIH3T3、W138、BT483、Hs578T、HTB2、BT2OおよびT47D、NS0(いかなる免疫グロブリン鎖も内在的に産生しないマウス骨髄腫細胞株)、CRL7O3O、COS(例えば、COS1またはCOS)、PER.C6、VERO、HsS78Bst、HEK-293T、HepG2、SP210、R1.1、B-W、L-M、BSC1、BSC40、YB/20、BMT10、ならびにHsS78Bst細胞が挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体は、CHO細胞などの哺乳動物細胞内で産生される。
具体的な一実施形態では、本明細書に記載の抗体またはそれらの抗原結合断片は、フコース含有量が低減しているか、または一切のフコース含有量を有しない。そのような抗体は、当業者にとって既知である技術を使用して産生され得る。例えば、抗体は、フコシル化の能力が欠損または欠如している細胞内で発現され得る。具体的な一例では、α1,6-フコシルトランスフェラーゼの両方の対立遺伝子のノックアウトを有する細胞株を使用して、フコース含有量が低減している抗体またはそれらの抗原結合断片を産生することができる。Potelligent(登録商標)システム(Lonza)は、フコース含有量が低減している抗体またはそれらの抗原結合断片を産生するために使用することができるそのようなシステムの一例である。
組み換えタンパク質の長期間で高収率な産生のために、安定した発現が生成され得る。例えば、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体またはその抗原結合断片を安定して発現する細胞株が操作され得る。具体的な実施形態では、本明細書に提供される細胞は、本明細書に記載の抗体またはその抗原結合断片を形成するように会合する軽鎖/軽鎖可変領域および重鎖/重鎖可変領域を安定して発現する。
特定の態様では、ウイルスの複製起源を含有する発現ベクターを使用するよりもむしろ、宿主細胞を、適切な発現制御要素(例えば、プロモーター、エンハンサー、配列、転写ターミネーター、ポリアデニル化部位など)によって制御されたDNA、および選択可能なマーカーで形質転換することができる。外来性DNA/ポリヌクレオチドの導入後、操作された細胞は、栄養強化培地中で1~2日間成長させてもよく、その後選択的培地に交換される。組み換えプラスミド内の選択可能なマーカーは、選択に対する抵抗性を付与し、細胞がその染色体中にプラスミドを安定して組み込み、焦点(これは転じてクローニングされ、細胞株へと拡張され得る)を形成するように成長することを可能にする。この方法を有利に使用して、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体またはその断片を発現する細胞株を操作することができる。そのような操作された細胞株は、抗体分子と直接的または間接的に相互作用する組成物のスクリーニングおよび評価において特に有用であり得る。
それぞれ、tk細胞、hgprt細胞、またはaprt細胞内における単純ヘルペスウイルスチミジンキナーゼ(Wigler M et al.,(1977)Cell11(1):223-32)、ヒポキサンチングアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Szybalska EH&Szybalski W(1962)PNAS48(12):2026-2034)、およびアデニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Lowy I et al.,(1980)Cell22(3):817-23)遺伝子を含むが、これらに限定されない、いくつかの選択系を使用することができる。また、以下の遺伝子、メトレキサートに対する抵抗性を付与するdhfr(Wigler M et al.,(1980)PNAS77(6):3567-70、O’Hare K et al.,(1981)PNAS78:1527-31);ミコフェノール酸に対する抵抗性を付与するgpt(Mulligan RC&Berg P(1981)PNAS78(4):2072-6);アミノグリコシドG-418に対する抵抗性を付与するneo(Wu GY&Wu CH(1991)Biotherapy3:87-95、Tolstoshev P(1993)Ann Rev Pharmacol Toxicol32:573-596、Mulligan RC(1993)Science260:926-932、およびMorgan RA&Anderson WF(1993)Ann Rev Biochem62:191-217、Nabel GJ&Felgner PL(1993)Trends Biotechnol11(5):211-5)、ならびにハイグロマイシンに対する抵抗性を付与するhygro(Santerre RF et al.,(1984)Gene30(1-3):147-56)の選択に基づいて、抗代謝剤抵抗性を使用することができ、これらの全ては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。組み換えDNA技術の当該技術分野において一般に既知である方法を通例的に適用して、所望の組み換えクローンを選択することができ、そのような方法は、例えば、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる、Ausubel FM et al.,(eds.),Current Protocols in Molecular Biology,John Wiley&Sons,NY(1993)、Kriegler M,Gene Transfer and Expression,A Laboratory Manual,Stockton Press,NY(1990)、ならびにDracopoli NC et al.,(eds.),Current Protocols in Human Genetics,John Wiley&Sons,NY(1994)の第12章および13章、Colbere-Garapin F et al.,(1981)J Mol Biol150:1-14に記載されている。
抗体分子の発現レベルは、ベクター増幅によって増加させることができる(概説としては、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Bebbington CR&Hentschel CCG,The use of vectors based on gene amplification for the expression of cloned genes in mammalian cells in DNA cloning,Vol.3(Academic Press,New York,1987を参照されたい)。抗体を発現するベクター系におけるマーカーが増幅可能である場合、宿主細胞の培養物中に存在する阻害剤のレベルの増加は、マーカー遺伝子のコピー数を増加させる。増幅領域は抗体遺伝子に関連付けられるため、抗体の産生もまた増加するであろう(その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Crouse GF et al.,(1983)Mol Cell Biol3:257-66)。
宿主細胞は、本明細書に記載の2つ以上の発現ベクター、つまり重鎖由来のポリペプチドをコードする第1のベクターおよび軽鎖由来のポリペプチドをコードする第2のベクターで同時トランスフェクトされ得る。2つのベクターは、重鎖および軽鎖ポリペプチドの等しい発現を可能にする同一の選択可能なマーカーを含有し得る。宿主細胞は、異なる量の2つ以上の発現ベクターで同時トランスフェクトされ得る。例えば、宿主細胞は、以下の比率、1:1、1:2、1:3、1:4、1:5、1:6、1:7、1:8、1:9、1:10、1:12、1:15、1:20、1:25、1:30、1:35、1:40、1:45、または1:50のうちのいずれか1つの第1の発現ベクター対第2の発現ベクターでトランスフェクトされ得る。
あるいは、重鎖および軽鎖ポリペプチドの両方をコードし、発現することができる単一ベクターが使用され得る。そのような状況では、過剰量の毒性のない重鎖を回避するように、軽鎖は、重鎖の前に配置されるべきである(それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる、Proudfoot NJ(1986)Nature322:562-565およびKohler G(1980)PNAS77:2197-2199)。重鎖および軽鎖のコード配列は、cDNAまたはゲノムDNAを含み得る。発現ベクターは、モノシストロン性またはマルチシストロン性であり得る。マルチシストロン性核酸構築物は、2、3、4、5、6、7、8、9、10個、もしくはそれ以上、または2~5、5~10、もしくは10~20個の範囲内の遺伝子/ヌクレオチド配列をコードすることができる。例えば、バイシストロン性核酸構築物は、以下の順序で、プロモーター、第1の遺伝子(例えば、本明細書に記載の抗体の重鎖)、および第2の遺伝子および(例えば、本明細書に記載の抗体の軽鎖)を含み得る。そのような発現ベクターでは、両方の遺伝子の転写がプロモーターによって駆動され得る一方で、第1の遺伝子由来のmRNAの翻訳は、キャップ依存性走査機構によるものであり得、第2の遺伝子由来のmRNAの翻訳は、キャップ非依存性機構、例えば、IRESによるものであり得る。
本明細書に記載の抗体分子が組み換え発現によって産生された後、それは、免疫グロブリン分子の精製のための当該技術分野において既知である任意の方法によって、例えば、クロマトグラフィー(例えば、イオン交換、親和性(特にタンパク質A後の特異的抗原に対する親和性によるもの)、およびサイズカラムクロマトグラフィー)、遠心分離、吸収率較差溶解度によって、またはタンパク質の精製のための任意の他の標準的な技術によって精製することができる。更に、本明細書に記載の抗体を、本明細書に記載されるか、または当該技術分野において別様に既知である異種ポリペプチド配列に融合させて、精製を促進することができる。
具体的な実施形態では、本明細書に記載の抗体またはその抗原結合断片は、単離または精製される。一般に、単離された抗体は、単離された抗体とは異なる抗原特異性を有する他の抗体を実質的に含まないものである。例えば、特定の一実施形態では、本明細書に記載の抗体の調製物は、細胞材料および/または化学的前駆体を実質的に含まない。「細胞材料を実質的に含まない」という用語は、抗体が単離または組み換え産生される細胞の細胞構成成分から抗体が分離される、抗体の調製物を含む。したがって、細胞材料を実質的に含まない抗体は、(乾燥重量によって)約30%、20%、10%、5%、2%、1%、0.5%、または0.1%未満の抗体の異種タンパク質(本明細書では「混入タンパク質」とも称される)および/またはバリアント、例えば、異なる翻訳後修飾形態の抗体または抗体の他の異なるバージョン(例えば、抗体断片)を有する、抗体の調製物を含む。抗体が組み換え産生される場合、それはまた一般に、培養培地を実質的に含まず、すなわち、培養培地は、タンパク質調製物の体積の約20%、10%、2%、1%、0.5%、または0.1%未満である。抗体が化学的合成によって産生される場合、それは一般に、化学的前駆体または他の化学物質を実質的に含まず、すなわち、それは、タンパク質の合成に関与する化学的前駆体または他の化学物質から分離される。したがって、抗体のそのような調製物は、(乾燥重量によって)約30%、20%、10%、または5%未満の化学的前駆体または対象となる抗体以外の化合物を有する。具体的な一実施形態では、本明細書に記載の抗体は、単離または精製される。
CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する抗体またはそれらの断片は、抗体の合成のための当該技術分野において既知である任意の方法によって、例えば、化学的合成または組み換え発現技術によって産生することができる。本明細書に記載の方法は、特に明記しない限り、分子生物学、微生物学、遺伝子分析、組み換えDNA、有機化学、生化学、PCR、オリゴヌクレオチド合成および修飾、核酸ハイブリダイゼーション、ならびに当該技術分野の範囲内である関連分野における従来の技術を用いる。これらの技術は、本明細書に引用される参考文献に記載されており、その文献で詳細に説明されている。例えば、Maniatis T et al.,(1982)Molecular Cloning:A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory Press、Sambrook J et al.,(1989),Molecular Cloning:A Laboratory Manual,Second Edition,Cold Spring Harbor Laboratory Press、Sambrook J et al.,(2001)Molecular Cloning:A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,NY、Ausubel FM et al.,Current Protocols in Molecular Biology,John Wiley&Sons(1987および年次更新)、Current Protocols in Immunology,John Wiley&Sons(1987および年次更新)Gait(ed.)(1984)Oligonucleotide Synthesis:A Practical Approach,IRL Press、Eckstein(ed.)(1991)Oligonucleotides and Analogues:A Practical Approach,IRL Press、Birren B et al.,(eds.)(1999)Genome Analysis:A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory Pressを参照されたく、これらの全ては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
具体的な一実施形態では、本明細書に記載の抗体は、例えば、合成を介した作製、DNA配列の遺伝子操作を伴う任意の手段によって調製、発現、作製、または単離された抗体(例えば、組み換え抗体)である。特定の実施形態では、そのような抗体は、インビボで動物または哺乳動物(例えば、ヒト)の抗体生殖系列レパートリーにおいて天然に存在しない配列(例えば、DNA配列またはアミノ酸配列)を含む。
一態様では、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片を作製する方法であって、本明細書に記載の細胞または宿主細胞を培養することを含む、方法が本明細書に提供される。特定の一態様では、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片を作製する方法であって、本明細書に記載の細胞または宿主細胞(例えば、本明細書に記載の抗体をコードするポリヌクレオチドを含む細胞または宿主細胞)を使用して本抗体またはその抗原結合断片を発現すること(例えば、組み換え技術によって発現すること)を含む、方法が本明細書に提供される。特定の一実施形態では、細胞は、単離された細胞である。特定の一実施形態では、外因性ポリヌクレオチドは、細胞に導入されている。特定の一実施形態では、本方法は、細胞または宿主細胞から得られた本抗体またはその抗原結合断片を精製するステップを更に含む。好ましくは、本方法は、インビトロで実行される。
ポリクローナル抗体を産生するための方法は、当該技術分野において既知である(例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Short Protocols in Molecular Biology,(2002)5th Ed.,Ausubel FM et al.,eds.,John Wiley and Sons,New Yorkの第11章を参照されたい)。
モノクローナル抗体は、ハイブリドーマ、組み換え、およびファージ提示技術、またはそれらの組み合わせの使用を含む、当該技術分野において既知である多種多様な技術を使用して調製され得る。例えば、モノクローナル抗体は、当該技術分野において既知であるもの、および例えば、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる、Harlow E&Lane D,Antibodies:A Laboratory Manual(Cold Spring Harbor Laboratory Press,2nd ed.1988)、Hammerling GJ et al.,in:Monoclonal Antibodies and T-Cell Hybridomas563 681(Elsevier,N.Y.,1981)に教示されるものを含む、ハイブリドーマ技術を使用して産生され得る。本明細書で使用される場合、「モノクローナル抗体」という用語は、ハイブリドーマ技術を通して産生される抗体に限定されない。例えば、モノクローナル抗体は、本明細書に記載の抗体またはその断片、例えば、そのような抗体の軽鎖および/または重鎖を外因的に発現する宿主細胞から組み換え産生され得る。
具体的な実施形態では、本明細書で使用される場合、「モノクローナル抗体」は、単細胞(例えば、組み換え抗体を産生するハイブリドーマまたは宿主細胞)によって産生される抗体であり、抗体は、例えば、ELISA、または当該技術分野において既知であるか、もしくは本明細書に提供される実施例における他の抗原結合もしくは競合的結合アッセイによって決定して、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合する。特定の実施形態では、モノクローナル抗体は、キメラ抗体またはヒト化抗体であり得る。特定の実施形態では、モノクローナル抗体は、一価抗体または多価(例えば、二価)抗体である。特定の実施形態では、モノクローナル抗体は、単一特異性または多重特異性抗体(例えば、二重特異性抗体)である。本明細書に記載のモノクローナル抗体は、例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Kohler G&Milstein C(1975)Nature256:495に記載のハイブリドーマ方法によって作製されても、例えば、本明細書に記載の技術を使用して、例えば、ファージライブラリから単離されてもよい。クローナル細胞株およびそれにより発現されるモノクローナル抗体の調製のための他の方法は、当該技術分野において周知である(例えば、Short Protocols in Molecular Biology,(2002)5th Ed.,Ausubel FM et al.,(上記)の第11章を参照されたい)。
ハイブリドーマ技術を使用して特異性抗体を産生およびスクリーニングするための方法は、当該技術分野において通例的かつ周知である。例えば、ハイブリドーマ方法では、免疫化に使用されるタンパク質(例えば、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4))に特異的に結合する抗体を産生するか、または産生することができるリンパ球を誘発するように、マウスまたは他の適切な宿主動物(ヒツジ、ヤギ、ウサギ、ラット、ハムスター、もしくはマカクザルなど)を免疫化する。あるいは、リンパ球をインビトロで免疫化してもよい。その後、リンパ球を、ポリエチレングリコールなどの好適な融合剤を使用して骨髄腫細胞に融合させて、ハイブリドーマ細胞(その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Goding JW(Ed),Monoclonal Antibodies:Principles and Practice,pp.59-103(Academic Press,1986))を形成する。加えて、RIMMS(反復免疫化多重部位)技術を使用して、動物を免疫化してもよい(その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Kilpatrick KE et al.,(1997)Hybridoma16:381-9)。
いくつかの実施形態では、マウス(またはラット、サル、ロバ、ブタ、ヒツジ、ハムスター、もしくはイヌなどの他の動物)を抗原(例えば、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4))で免疫化してもよく、免疫応答が検出された後、例えば、マウス血清中に抗原に特異的な抗体が検出された後、マウス膵臓を回収し、膵細胞を単離する。その後、膵細胞を、周知の技術によって、任意の好適な骨髄腫細胞、例えば、American Type Culture Collection(ATCC(登録商標))(Manassas,VA)から入手可能な細胞株SP20由来の細胞に融合させて、ハイブリドーマを形成する。ハイブリドーマを、限界希釈により選択およびクローニングする。特定の実施形態では、免疫化されたマウスのリンパ節を回収し、NS0骨髄腫細胞に融合させる。
このようにして調製されたハイブリドーマ細胞を、好ましくは未融合の親骨髄腫細胞の成長または生存を阻害する1つ以上の物質を含有する好適な培養培地中で播種し、成長させる。例えば、親骨髄腫細胞が酵素ヒポキサンチングアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(HGPRTまたはHPRT)を欠如している場合、ハイブリドーマの培養培地は、ヒポキサンチン、アミノプテリン、およびチミジン(HAT培地)を含み、これらの物質は、HGPRT欠損細胞の成長を予防するであろう。
具体的な実施形態は、効率的に融合し、選択された抗体産生細胞による安定した高レベルの抗体の産生を支援し、かつHAT培地などの培地に対して感受性がある、骨髄腫細胞を用いる。これらのうち、骨髄腫細胞株は、NS0細胞株、またはSalk Institute Cell Distribution Center(San Diego,CA,USA)から入手可能なMOPC-21およびMPC-11マウス腫瘍由来のもの、American Type Culture Collection(Rockville,MD,USA)から入手可能なSP-2またはX63-Ag8.653細胞などのマウス骨髄腫株である。ヒト骨髄腫およびマウス-ヒトヘテロ骨髄腫細胞株はまた、ヒトモノクローナル抗体の産生に関して記載されている(それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる、Kozbor D(1984)J Immunol133:3001-5、Brodeur et al.,Monoclonal Antibody Production Techniques and Applications,pp.51-63(Marcel Dekker,Inc.,New York,1987))。
ハイブリドーマ細胞が成長している培養培地は、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に対して指向されたモノクローナル抗体の産生についてアッセイされる。ハイブリドーマ細胞によって産生されたモノクローナル抗体の結合特異性は、当該技術分野において既知である方法(例えば、免疫沈降)によって、またはインビトロの結合アッセイ(放射免疫アッセイ(RIA)もしくは酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)など)によって決定される。
所望の特異性、親和性、および/または活性の抗体を産生するハイブリドーマ細胞を特定した後、そのクローンを限界希釈によってサブクローニングし、標準的な方法によって成長させることができる(Goding JW(Ed),Monoclonal Antibodies:Principles and Practice(上記))。この目的に好適な培養培地としては、例えば、D-MEMまたはRPMI1640培地が挙げられる。加えて、ハイブリドーマ細胞は、動物において腹水腫瘍としてインビボで成長させることができる。
サブクローンによって分泌されるモノクローナル抗体は、例えば、タンパク質A-セファロース、ヒドロキシルアパタイトクロマトグラフィー、ゲル電気泳動、透析、または親和性クロマトグラフィーなどの従来の免疫グロブリン精製手順によって、培養培地、腹水、または血清から好適に分離される。
本明細書に記載の抗体は、特異的なCTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)を認識する抗体断片を含み、当業者にとって既知である任意の技術によって生成され得る。例えば、本明細書に記載のFabおよびF(ab’)2断片は、(Fab断片を産生するための)パパインまたは(F(ab’)2断片を産生するため)ペプシンなどの酵素を使用した、免疫グロブリン分子のタンパク質切断によって産生され得る。Fab断片は、抗体分子の2つの同一なアームのうちの一方に対応し、重鎖のVHおよびCH1ドメインと対合した完全な軽鎖を含有する。F(ab’)2断片は、ヒンジ領域内のジスルフィド結合によって結合される抗体分子の2つの抗原結合アームを含有する。
更に、本明細書に記載の抗体またはそれらの抗原結合断片は、当該技術分野において既知である様々なファージ提示方法を使用して生成することもできる。ファージ提示方法では、機能的抗体ドメインは、それらをコードするポリヌクレオチド配列を保有するファージ粒子の表面上に提示される。具体的には、VHおよびVLドメインをコードするDNA配列は、動物cDNAライブラリ(例えば、患部組織のヒトまたはマウスcDNAライブラリ)から増幅される。VHおよびVLドメインをコードするDNAは、PCRによってscFvリンカーと一緒に組み換えられ、ファージミドベクターにクローニングされる。ベクターは、E.coliに電気穿孔され、E.coliはヘルパーファージに感染する。これらの方法において使用されるファージは、典型的にはfdおよびM13を含む繊維状ファージであり、VHおよびVLドメインは通常、ファージ遺伝子IIIまたは遺伝子VIIIのいずれかに組み換え融合される。特定の抗原に結合する抗原結合ドメインを発現しているファージは、抗原で、例えば、標識した抗原または固体表面もしくはビーズに結合もしくは捕捉された抗原を使用して、選択または特定することができる。本明細書に記載の抗体の作製に使用することができるファージ提示方法の例としては、Brinkman U et al.,(1995)J Immunol Methods182:41-50、Ames RS et al.,(1995)J Immunol Methods184:177-186、Kettleborough CA et al.,(1994)Eur J Immunol24:952-958、Persic L et al.,(1997)Gene187:9-18、Burton DR&Barbas CF(1994)Advan Immunol57:191-280、PCT出願第PCT/GB91/001134号、国際公開第WO90/02809号、同第WO91/10737号、同第WO92/01047号、同第WO92/18619号、同第WO93/11236号、同第WO95/15982号、同第WO95/20401号、同第WO97/13844号、ならびに米国特許第5,698,426号、同第5,223,409号、同第5,403,484号、同第5,580,717号、同第5,427,908号、同第5,750,753号、同第5,821,047号、同第5,571,698号、同第5,427,908号、同第5,516,637号、同第5,780,225号、同第5,658,727号、同第5,733,743号、および同第5,969,108号に記載のものが挙げられ、これらの全ては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
上記の参考文献に記載されているように、ファージ選択後、このファージ由来の抗体コード領域は、単離され、ヒト抗体を含む全抗体、または任意の他の所望の抗原結合断片を生成するために使用され、例えば、以下に記載の、哺乳動物細胞、昆虫細胞、植物細胞、酵母、および細菌を含む任意の所望の宿主内で発現され得る。PCT公開第WO92/22324号、Mullinax RL et al.,(1992)BioTechniques12(6):864-9、Sawai H et al.,(1995)Am J Reprod Immunol34:26-34、およびBetter M et al.,(1988)Science240:1041-1043に開示されるものなどの当該技術分野で既知の方法を使用して、Fab、Fab’、およびF(ab’)2断片などの抗体断片を組み換え産生するための技術を用いることもでき、これらの全ては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
特定の実施形態では、全抗体を生成するために、VHまたはVLヌクレオチド配列、制限部位、および制限部位を保護するための隣接配列を含むPCRプライマーを使用して、鋳型、例えば、scFvクローンからVHまたはVL配列を増幅することができる。当業者にとって既知であるクローニング技術を利用して、PCR増幅VHドメインを、VH定常領域を発現するベクターにクローニングすることができ、PCR増幅VLドメインを、VL定常領域、例えば、ヒトカッパまたはラムダ定常領域を発現するベクターにクローニングすることができる。VHおよびVLドメインはまた、必要な定常領域を発現する1つのベクターにクローニングすることもできる。その後、重鎖変換ベクターおよび軽鎖変換ベクターは、当業者に既知の技術を使用して、完全長抗体、例えば、IgGを発現する、安定した細胞株または一過性型細胞株を生成するように細胞株に同時トランスフェクトされる。
キメラ抗体は、抗体の異なる部分が異なる免疫グロブリン分子に由来する分子である。例えば、キメラ抗体は、ヒト抗体の定常領域に融合したマウスまたはラットモノクローナル抗体の可変領域を含有することができる。キメラ抗体を産生するための方法は、当該技術分野において既知である。例えば、Morrison SL(1985)Science229:1202-7、Oi VT&Morrison SL(1986)BioTechniques4:214-221、Gillies SD et al.,(1989)J Immunol Methods125:191-202、および米国特許第5,807,715号、同第4,816,567号、同第4,816,397号、および同第6,331,415号を参照されたく、これらの全ては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
ヒト化抗体は、所定の抗原に結合することができ、ヒト免疫グロブリンのアミノ酸配列を実質的に有するフレームワーク領域および非ヒト免疫グロブリン(例えば、マウス免疫グロブリン)のアミノ酸配列を実質的に有するCDRを含む。特定の実施形態では、ヒト化抗体はまた、少なくとも免疫グロブリン定常領域(Fc)の一部分、典型的にはヒト免疫グロブリンの一部分も含む。この抗体はまた、重鎖のCH1、ヒンジ、CH2、CH3、およびCH4領域も含み得る。ヒト化抗体は、IgM、IgG、IgD、IgA、およびIgEを含む任意のクラスの免疫グロブリン、ならびにIgG1、IgG2、IgG3、およびIgG4を含む任意のアイソタイプから選択され得る。ヒト化抗体は、CDRグラフト(欧州特許第EP239400号、国際公開第WO91/09967号、および米国特許第5,225,539号、同第5,530,101号、および同第5,585,089号)、べニアリングまたはリサーフェイシング(欧州特許第EP592106号および同第EP519596号、Padlan EA(1991)Mol Immunol28(4/5):489-498、Studnicka GM et al.,(1994)Prot Engineering7(6):805-814、およびRoguska MA et al.,(1994)PNAS91:969-973)、鎖シャッフリング(米国特許第5,565,332号)、ならびに例えば、米国特許第6,407,213号、米国特許第5,766,886号、国際公開第WO93/17105号、Tan P et al.,(2002)J Immunol169:1119-25、Caldas C et al.,(2000)Protein Eng.13(5):353-60、Morea V et al.,(2000)Methods20(3):267-79、Baca M et al.,(1997)J Biol Chem272(16):10678-84、Roguska MA et al.,(1996)Protein Eng9(10):895 904、Couto JR et al.,(1995)Cancer Res.55(23Supp):5973s-5977s、Couto JR et al.,(1995)Cancer Res55(8):1717-22、Sandhu JS(1994)Gene150(2):409-10、およびPedersen JT et al.,(1994)J Mol Biol235(3):959-73に開示されている技術を含むが、これらに限定されない、当該技術分野において既知である様々な技術を使用して産生することができ、これらの全ては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。その全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国出願公開第US2005/0042664(A1)号(2005年2月24日)もまた参照されたい。
多重特異性(例えば、二重特異性抗体)を作製するための方法が記載されており、例えば、米国特許第7,951,917号、同第7,183,076号、同第8,227,577号、同第5,837,242号、同第5,989,830号、同第5,869,620号、同第6,132,992号、および同第8,586,713号を参照されたく、これらの全ては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
単一ドメイン抗体、例えば、軽鎖を欠如している抗体は、当該技術分野において周知である方法によって産生することができる。Riechmann L&Muyldermans S(1999)J Immunol231:25-38、Nuttall SD et al.,(2000)Curr Pharm Biotechnol1(3):253-263、Muyldermans S,(2001)J Biotechnol74(4):277-302、米国特許第6,005,079号、ならびに国際公開第WO94/04678号、同第WO94/25591号、および同第WO01/44301号を参照されたく、これらの全ては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
更に、当業者にとって周知である技術を使用して、転じてCTLA-4抗原に特異的に結合する抗体を利用して、抗原を「模倣する」抗イディオタイプ抗体を生成することができる。(例えば、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる、Greenspan NS&Bona CA(1989)FASEB J7(5):437-444およびNissinoff A(1991)J Immunol147(8):2429-2438を参照されたい)。
特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4抗体と同じCTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)のエピトープに結合する本明細書に記載の抗体は、ヒト抗体またはその抗原結合断片である。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗体のいずれか1つのCTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)への結合を(例えば、用量依存的様式で)競合的に遮断する本明細書に記載の抗体は、ヒト抗体またはその抗原結合断片である。ヒト抗体は、当該技術分野において既知である任意の方法を使用して産生することができる。例えば、機能的な内在性免疫グロブリンを発現することはできないが、ヒト免疫グロブリン遺伝子を発現することはできるトランスジェニックマウスを使用することができる。具体的には、ヒト重鎖および軽鎖免疫グロブリン遺伝子複合体は、ランダムに、または相同的組み換えによってマウス胚幹細胞内に導入することができる。あるいは、ヒト重鎖および軽鎖遺伝子に加えて、ヒト可変領域、定常領域、および多様性領域をマウス胚幹細胞内に導入することができる。マウス重鎖および軽鎖免疫グロブリン遺伝子は、相同的組み換えによるヒト免疫グロブリン遺伝子座の導入で、別個または同時に非機能性となり得る。具体的には、JH領域のホモ接合欠失は、内在性抗体の産生を予防する。修飾された胚幹細胞を増殖させ、胚盤胞内に微量注入して、キメラマウスを産生する。その後、キメラマウスを繁殖させて、ヒト抗体を発現するホモ接合子孫をもたらす。トランスジェニックマウスを、選択された抗原、例えば、抗原(例えば、CTLA-4)の全てまたは一部分で通常の様式で免疫化する。抗原に対して指向されたモノクローナル抗体は、従来のハイブリドーマ技術を使用して免疫化したトランスジェニックマウスから得ることができる。トランスジェニックマウスが有するヒト免疫グロブリントランス遺伝子は、B細胞分化中に再編成し、その後クラススイッチおよび体細胞変異を受ける。したがって、そのような技術を使用して、治療的に有用なIgG、IgA、IgM、およびIgE抗体を産生することが可能である。ヒト抗体を産生するためのこの技術の概要については、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Lonberg N&Huszar D(1995)Int Rev Immunol13:65-93を参照されたい。ヒト抗体およびヒトモノクローナル抗体を産生するためのこの技術、ならびにそのような抗体を産生するためのプロトコルの詳細な考察については、例えば、国際公開第WO98/24893号、同第WO96/34096号、および同第WO96/33735号、ならびに米国特許第5,413,923号、同第5,625,126号、同第5,633,425号、同第5,569,825号、同第5,661,016号、同第5,545,806号、同第5,814,318号、および同第5,939,598号を参照されたい。ヒト抗体を産生することができるマウスの例としては、Xenomouse(商標)(Abgenix,Inc.、米国特許第6,075,181号および同第6,150,184号)、HuAb-Mouse(商標)(Mederex,Inc./Gen Pharm、米国特許第5,545,806号および同第5,569,825号)、Trans Chromo Mouse(商標)(Kirin)、ならびにKM Mouse(商標)(Medarex/Kirin)が挙げられ、これらの全ては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4)に特異的に結合するヒト抗体は、ヒト免疫グロブリン配列由来の抗体ライブラリを使用した上記のファージ提示方法を含む、当該技術分野において既知である様々な方法によって作製することができる。米国特許第4,444,887号、同第4,716,111号、および同第5,885,793号、ならびに国際公開第WO98/46645号、同第WO98/50433号、同第WO98/24893号、同第WO98/16654号、同第WO96/34096号、同第WO96/33735号、および同第WO91/10741号もまた参照されたく、これらの全ては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
いくつかの実施形態では、ヒト抗体は、マウス-ヒトハイブリドーマを使用して産生することができる。例えば、エプスタイン・バーウイルス(EBV)で形質転換されたヒト末梢血リンパ球をマウス骨髄腫細胞と融合させて、ヒトモノクローナル抗体を分泌するマウス-ヒトハイブリドーマを産生することができ、これらのマウス-ヒトハイブリドーマをスクリーニングして、標的抗原(例えば、CTLA-4(例えば、ヒトCTLA-4))に特異的に結合するヒトモノクローナル抗体を分泌するものを決定することができる。そのような方法は、当該技術分野において既知であり、記載されており、例えば、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる、Shinmoto H et al.,(2004)Cytotechnology46:19-23、Naganawa Y et al.,(2005)Human Antibodies14:27-31を参照されたい。
6.6 キット
本明細書に記載の1つ以上の抗体、またはそれらの薬学的組成物もしくは共役体を含むキットもまた本明細書に提供される。具体的な一実施形態では、本明細書に提供される1つ以上の抗体またはそれらの抗原結合断片などの本明細書に記載の薬学的組成物の成分のうちの1つ以上で充填された1つ以上の容器を含む、薬学的パックまたはキットが本明細書に提供される。いくつかの実施形態では、キットは、本明細書に記載の薬学的組成物と、本明細書に記載のものなどの任意の予防剤または治療剤とを含有する。特定の実施形態では、キットは、例えば、植物性血球凝集素(PHA)および/もしくは酢酸ミリスチン酸ホルボール(PMA)、またはTCR複合体刺激抗体(抗CD3抗体および抗CD28抗体など)などのT細胞マイトジェンを含有し得る。任意で、そのような容器(複数可)には、医薬品または生物学的製品の製造、使用、または販売を規制する行政機関によって規定された形態の注意書きが付随してもよく、この注意書きは、ヒトへの投与のための製造、使用、または販売の機関による承認を反映する。
上記の方法において使用することができるキットもまた本明細書に提供される。一実施形態では、キットは、1つ以上の容器内に、本明細書に記載の抗体、好ましくは精製された抗体を含む。具体的な一実施形態では、本明細書に記載のキットは、対照として、実質的にCTLA-4抗原(例えば、ヒトCTLA-4)を含有する。別の具体的な実施形態では、本明細書に記載のキットは、CTLA-4抗原と反応しない対照抗体を更に含む。別の具体的な実施形態では、本明細書に記載のキットは、抗体のCTLA-4抗原への結合を検出するための1つ以上の要素を含有する(例えば、抗体は、蛍光化合物、酵素基質、放射性化合物、もしくは発光化合物などの検出可能な基質に共役され得るか、または第1の抗体を認識する第2の抗体は、検出可能な基質に共役され得る)。具体的な実施形態では、本明細書に提供されるキットは、組み換え産生または化学的に合成されたCTLA-4抗原を含んでもよい。キットに提供されるCTLA-4抗原はまた、固体支持体に結合され得る。より具体的な一実施形態では、上記のキットの検出手段は、CTLA-4抗原が結合する固体支持体を含む。そのようなキットはまた、非結合レポーター標識抗ヒト抗体または抗マウス/ラット抗体を含んでもよい。この実施形態では、抗体のCTLA-4抗原への結合は、該レポーター標識抗体の結合によって検出され得る。
一実施形態では、本発明は、生体試料中のヒトCTLA-4のインビトロインビトロアッセイおよび/または検出のための本発明のキットの使用に関する。
この節(すなわち、6節)における実施例は、例証として提供されており、限定するためのものではない。
7.1 実施例1:新規の抗CTLA-4抗体の特徴付け
この実施例は、ヒトCTLA-4に結合するマウス抗体の特徴付けを説明する。具体的には、この実施例は、ヒトCTLA-4に特異的に結合し、CTLA-4の機能を阻害する抗体の特徴付けを説明する。これらの抗体の可変領域の配列情報を、表4に提供する。全ての抗体を、IgG1抗体として発現させ、以下に記載のアッセイにおいて分析した。
7.1.1 抗CTLA-4抗体のCTLA-4発現細胞への結合
ヒトCTLA-4を構成的に発現するように操作したJurkat細胞(Promega)を使用して、抗CTLA-4抗体の結合を分析した。簡潔には、96ウェルプレート中、2μg/mlの抗体を使用して、5×105個の細胞/ウェルで4℃で30分間細胞を染色した。細胞を2回洗浄し、抗ヒトIgG二次抗体(Thermo Scientific、カタログ番号31529)とともに4℃で20分間インキュベートした。細胞を洗浄し、PBS中に調製した50μlの2%のパラホルムアルデヒド(Alfa Aesar、カタログ番号43368)中に懸濁させた。データをBD FACS Canto IIで収集した。
図1A~1Gに示されるように、試験した全ての抗CTLA-4抗体が、CTLA-4発現細胞に結合した。
7.1.2 ブドウ球菌エンテロトキシンA(SEA)刺激後のヒトPBMCに対する抗CTLA-4抗体の効果
ブドウ球菌エンテロトキシンA(SEA)刺激後に、初代ヒトPBMCに対する抗CTLA-4抗体AGEN1884.H3(IgG1)の機能的活性を評価した。簡潔には、凍結保存したPBMCを、10μg/mlの抗CTLA-4抗体またはアイソタイプ対照抗体(IgG1)の不在下または存在下で100ng/mlのSEA超抗原(Toxin Technologies、カタログ番号at101red)で、37℃および5%のCO2で5日間刺激した。培養上清中のIL-2濃度をAlphaLISA(Perkin Elmer、カタログ番号AL221F)によって分析した。
抗CTLA-4抗体AGEN1884.H3(IgG1)は、SEA超抗原で刺激したヒトPBMCにおけるIL-2産生を増加させた(図2)。
7.1.3 IL-2-ルシフェラーゼレポーター細胞株に対する抗CTLA-4抗体の効果
次に、IL-2-ルシフェラーゼレポーターアッセイを使用して、抗CTLA-4抗体AGEN1884.H3(IgG1)の機能的活性を更に分析した。簡潔には、CD3およびCD28を内在的に発現するヒトT細胞株(Jurkat)を操作して、IL-2プロモーターによって駆動されて細胞表面CTLA-4およびルシフェラーゼレポーター遺伝子を構成的に発現するようにした。Jurkatレポーター細胞株を、CD80およびCD86を内在的に発現する抗原提示細胞株(Raji)とともに共培養し、専売T細胞活性化剤(Promega)を発現するように操作した。T細胞受容体(TCR)トリガー(シグナル1)は、T細胞活性化剤によって達成され、共刺激シグナル伝達(シグナル2)は、Raji細胞上で発現されるCD80およびCD86によってトランスで提供された。Jurkat T細胞株内のTCRシグナル伝達は、IL-2発現を引き起こし、T細胞活性化の代替マーカーであるルシフェラーゼ産生をもたらした。これら2つの細胞株の共培養は、(Jurkat細胞上に発現される)阻害性共受容体CTLA-4と、T細胞活性化を阻害する(Raji細胞上に発現される)その天然リガンドCD80およびCD86との関与をもたらし、これは、ルシフェラーゼ発現の欠如を実証した。この阻害は、増加する濃度の抗CTLA-4遮断抗体の添加時に軽減された。Bio-Glo(商標)試薬を使用して、ルシフェラーゼ発現を定量化し、結果として生じるデータを使用して、アイソタイプ対照抗体(IgG1))と比較した反応倍率値(AGEN1884.H3(IgG1)での増加倍率)を決定した。
図3に示されるように、抗CTLA-4抗体AGEN1884.H3(IgG1)は、このIL-2-ルシフェラーゼレポーターアッセイにおいて、T細胞のCTLA-4媒介性阻害を用量依存的に放出した。
7.1.4 Fcガンマ受容体IIIAレポーター細胞株に対する抗CTLA-4抗体の効果
抗CTLA-4抗体がCTLA-4に共関与し、活性化Fcガンマ受容体を介してシグナル伝達する能力を、Fcガンマ受容体IIIA(FcγRIIIA)(Promega)を発現するレポーター細胞株を使用して評価した。簡潔には、Jurkat細胞を操作して、細胞表面上にヒトCTLA-4を構成的に発現するようにした。これらの標的細胞を、ホタルルシフェラーゼの発現を駆動するNFAT応答配列(RE)の上流でFcγRIIIA(V158バリアント)を発現するように操作したエフェクター細胞株(Jurkat)とともに共培養した。漸増用量のAGEN1884.H3(IgG1)またはアイソタイプ対照抗体(IgG1)を共培養物に添加し、37℃で一晩インキュベートした。標的細胞株(Fab領域によるCTLA-4への結合)およびエフェクター細胞株(Fc領域によるFcγRIIIAへの結合)によるAGEN1884.H3の同時関与は、NFAT REレポーター遺伝子活性化およびルシフェラーゼ発現を引き起こす。翌日、Bio-Glo試薬(Promega)を共培養物に添加し、EnVison Multimodeプレートリーダー(Perkin Elmer)によって蛍光を測定し、相対光単位(RLU)を記録して、反応倍率値(アイソタイプ対照抗体(IgG1)と比較したAGEN1884.H3(IgG1)での増加倍率)を計算した。
細胞表面上にヒトCTLA-4を発現する標的細胞への結合時、IgG1抗体AGEN1884.H3は、エフェクター細胞内のFcγRIIIAシグナル伝達を活性化した(図4)。
7.2 実施例2:異なるFc領域を有する抗CTLA-4抗体の特徴付け
この実施例は、抗CTLA-4抗体の機能的活性に対するFc/Fc受容体相互作用の影響を分析する。AGEN1884.H3を、IgG1 Fc領域がEU番号付けシステムに従って番号付けされたS239D/I332E、S239D/A330L/I332E、またはL235V/F243L/R292P/Y300L/P396L変異を含む抗体として発現させ、以下に記載の機能的アッセイにおいて試験した。抗体AGEN1884.H3(IgG1 S239D/I332E)は、配列番号24のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号27のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む。抗体AGEN1884.H3(IgG1 S239D/A330L/I332E)は、配列番号25のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号27のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む。抗体AGEN1884.H3(IgG1 L235V/F243L/R292P/Y300L/P396L)は、配列番号26のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号27のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む。比較のために、AGEN1884を、野生型IgG1抗体、EU番号付けシステムに従って番号付けされたS239D/I332EもしくはS239D/A330L/I332E変異を含むIgG1抗体、または脱フコシル化IgG1抗体としても発現させ、いくつかの機能的アッセイにおいて試験した。
7.2.1 抗CTLA-4抗体のCTLA-4発現細胞への結合
抗CTLA-4抗体AGEN1884.H3(IgG1 S239D/I332E)、AGEN1884.H3(IgG1 S239D/A330L/I332E)、およびAGEN1884.H3(IgG1 L235V/F243L/R292P/Y300L/P396L)の、CTLA-4発現細胞への結合を、上記と同様に特徴付けた。簡潔には、ヒトCTLA-4を構成的に発現するように操作したJurkat細胞(Promega)をまず、5μg/mlの抗CTLA-4抗体またはアイソタイプ対照抗体で染色し、その後抗ヒトIgG二次抗体(Thermo Scientific、カタログ番号31529)で染色した。BD FACS Canto IIを使用して、細胞を分析した。
図5A~5Dに示されるように、異なるFc領域を有するAGEN1884.H3抗体は全て、ヒトCTLA-4を発現する細胞に結合した。
7.2.2 ヒトCTLA-4へのリガンド結合に対する抗CTLA-4抗体の効果
この実施例では、Fcバリアント抗CTLA-4抗体AGEN1884.H3(IgG1-S239D/A330E/I332E)が、ヒトCTLA-4とそのリガンド(CD80およびCD86)との間の結合を遮断する能力を試験した。
簡潔には、組み換えCD80-FcおよびCD86-Fcタンパク質を、蛍光色素Alexa Fluor647(Invitrogen、A20186)に共役させた。Nakasekoら(J Exp Med.1999Sep20;190(6):765-774)に記載のように、EF1αプロモーターの制御下で、Jurkat細胞にtrCTLA4(切断型細胞内ドメイン)を形質導入することで、細胞表面上にヒトCTLA-4を構成的に発現する細胞株を産生させた。CTLA-4発現細胞を、抗CTLA-4抗体AGEN1884.H3(IgG1-S239D/A330E/I332E)、基準抗CTLA-4抗体、またはアイソタイプ対照抗体(IgG1)の用量漸増とともにインキュベートした。その後、蛍光標識CD80-FcまたはCD86-Fcタンパク質で細胞を染色した。染色後、LSRFortessaフローサイトメーター(BD Biosciences)を使用して、蛍光を分析した。FACS DIVAとWEHI Weaselソフトウェアとの組み合わせを使用して、FACSプロットを分析した。Graphpad Prismソフトウェアを使用して、値をプロットした。
図6Aに示されるように、AGEN1884.H3(IgG1-S239D/A330E/I332E)および基準抗CTLA-4抗体は各々、用量依存的様式でヒトCTLA-4とCD80との間の結合を遮断した一方で、アイソタイプ対照抗体(IgG1)は、何ら影響を有しなかった。図6Bに示されるように、AGEN1884.H3(IgG1-S239D/A330E/I332E)および基準抗CTLA-4抗体は各々、用量依存的様式でヒトCTLA-4とCD86との間の結合を遮断した一方で、アイソタイプ対照抗体(IgG1)は、何ら影響を有しなかった。これらのデータは、AGEN1884.H3(IgG1-S239D/A330E/I332E)がCTLA-4のリガンド遮断抗体として機能することを示す。
7.2.3 ブドウ球菌エンテロトキシンA(SEA)刺激後のヒトPBMCに対する抗CTLA-4抗体の効果
この実施例では、上記のSEA刺激アッセイを使用して、抗CTLA-4抗体の機能的活性に対するFc領域の影響を分析した。簡潔には、ヒトPBMCを、異なるFc領域を有する抗CTLA-4抗体またはアイソタイプ対照抗体の不在下または存在下で100ng/mlのSEAペプチド(Toxin Technologies、カタログ番号at101red)とともにインビトロで培養した。5日後、AlphaLISA(Perkin Elmer、カタログ番号AL221F)を使用して、T細胞活性化のマーカーである培養上清中のIL-2の濃度を測定した。
図7Aに示されるように、IgG1 Fc領域内に変異を含有する3つのAGEN1884.H3抗体は全て、FcγRIIIAへの結合を増強し、野生型IgG1 Fc領域を有するAGEN1884.H3よりも多いIL-2分泌を刺激した。
類似した研究では、異なるFc領域を有するAGEN1884.H3またはAGEN1884抗体をSEA刺激アッセイにおいて試験した。IgG1 Fc領域内へのS239D/I332E、S239D/A330L/I332E、またはL235V/F243L/R292P/Y300L/P396L置換の導入は、AGEN1884.H3の機能的活性を有意に増強した(図7B)。同様に、AGEN1884(IgG1 S239D/I332E)、AGEN1884(IgG1 S239D/A330L/I332E)、および脱フコシル化AGEN1884(IgG1)は、野生型IgG1 Fc領域を有するAGEN1884と比較して実質的により低い濃度で、IL-2産生を増強した(図7C)。
7.2.4 ZAP70リン酸化に対する抗CTLA-4抗体の効果
この実施例では、TCR関与後にTCRに動員され、リン酸化され下流のシグナル伝達事象を促進する、タンパク質チロシンキナーゼZAP70のリン酸化の程度を測定するアッセイを使用して、T細胞抗原提示細胞(APC)シナプスにおける抗CTLA-4抗体の機能的活性に対するFc領域の影響を分析した。
簡潔には、ヒトPBMCを最適以下の濃度のSEAペプチド、および10μg/mLのアイソタイプ対照抗体(IgG1)または抗CTLA-4抗体AGEN1884.H3(IgG1)、AGEN1884.H3(IgG1 S239D/A330L/I332E)、もしくはAGEN1884.H3(IgG1 N297A)とともにインキュベートした。その後、細胞を37℃で、0(インキュベート前)、1、5、10、30、または60分間インキュベートした。インキュベーションの終了時、ホスファターゼ/プロテアーゼ阻害剤カクテル(Cell Signaling Technologies)を補充した低温1×RIPA緩衝液で、細胞を溶解させた。上清清澄化後、ビシンコニン酸(BCA)分析(Pierce Biotechnology)を使用して、タンパク質濃度を定量化した。細胞溶解物(20μg/レーン)を、希釈したBolt LDS試料緩衝液中に調製し、70℃で10分間加熱してから、4~12%のBolt Bis Trisゲル(Novex)に充填した。タンパク質を1×Bolt MOPS緩衝液(ThermoFisher)中で分離させ、その後PVDF膜にブロットした。5%のウシ血清アルブミン(BSA、1時間)で遮断した後、試料を一次抗ヒトウサギホスホ-ZAP70(Tyr493)/Syk(Tyr526)抗体(Cell Signaling Technologies)とともに遮断緩衝液中、4℃で一晩インキュベートした。膜を抗ウサギ二次HRP共役体で探索し、SignalFire ECL試薬(Cell Signaling Technology)で可視化した。Chemidoc撮像システム(BioRad)を使用して、画像を撮影した。対照として、Restore(商標)PLUSウェスタンブロット剥離緩衝液で膜を剥離した後に全ZAP70タンパク質を評価した。Image J(Wayne Rasband、National Institute of Mental Health,Bethesda,MD,USA)を使用して、全ZAP70の濃度測定分析に正規化したホスホ-ZAP70の濃度測定分析を実行し、1分間インキュベートしたアイソタイプ対照で処理した試料と比較した変化倍率として表現した。
図8A~8Bに示されるように、アイソタイプ対照抗体試料中では、ZAP70リン酸化は刺激後10分以内に一過的に増加し、15分後には検出不可能なレベルで急速に低下した。対照的に、抗CTLA-4抗体AGEN1884.H3(IgG1)またはAGEN1884.H3(IgG1 S239D/A330L/I332E)の添加は、検出可能なZAP70活性化を30分間まで延長させ、最も顕著な活性および相対存在量は、AGEN1884.H3(IgG1 S239D/A330L/I332E)で観察された。
7.2.5 マウスモデルにおける腫瘍成長および腫瘍内制御性T細胞枯渇に対するマウス抗CTLA-4抗体の効果
この実施例では、結腸癌のマウスモデル(CT26腫瘍担持マウス)を使用して、抗CTLA-4抗体の抗腫瘍および腫瘍内制御性T細胞(Treg)枯渇活性に対するFc領域の影響を分析した。
簡潔には、5×10
4個のCT26腫瘍細胞を100mlのPBS中に懸濁させ、生後6~8週間の雌のBALB/cJマウス(Jackson Laboratories)に皮下注射した。50~80mm
3の腫瘍体積への生着後、マウスを100μgの単回用量のマウス抗CTLA-4抗体9D9(mIgG2a)、抗CTLA-4抗体9D9のFcサイレントバリアント(mIgG2a-N297A)、抗CTLA-4抗体9D9(mIgG2a-S239D/A330L/I332E)のFcバリアント、またはアイソタイプ対照抗体(mIgG2a)で治療した。試験したマウス抗体のアミノ酸配列を表7に示す。
その後、第1の実験では、治療したマウスを腫瘍成長について隔週で測定した。図9Aに示されるように、(mIgG2a-S239D/A330L/I332Eとして示される)抗CTLA-4抗体9D9のFcバリアントは、全てのCT26腫瘍担持マウス(試験したマウス8匹中8匹)において完全な退縮を誘導した。対照的に、抗体9D9の他のバリアントは、同じ有効性を誘発することができす、抗体9D9(mIgG2a)自体は、試験したマウス9匹中3匹において完全な退縮を誘導し、抗体9D9のFcサイレントバリアント(mIgG2a-N297A)は、試験したマウス9匹のいずれにおいても退縮を誘導することができなかった。
第2の実験では、CT26腫瘍担持マウスを上記のように治療し、その後治療の0、24、72、または240時間後に屠殺して、腫瘍組織、腫瘍流入領域リンパ節、および膵臓を収集した。収集した組織を、フローサイトメトリーによってFoxP3+Treg発現について評価した。機械的解離、その後濾過(70μMの細胞濾過器)によって、単細胞懸濁液を得た。非特異的結合を低減させるために、細胞を、FACS緩衝液(PBS、2mMのEDTA、0.5%のBSA(pH7.2))中、FcγR遮断抗体(Biolegend)とともに周囲温度で15分間インキュベートした。その後、試料をFACS緩衝液中で2回洗浄し、CD3、CD4、CD8、およびCD25の系列パネル、ならびに固定可能な生/死マーカーについて4℃で30分間染色した。その後、Treg描写のために、試料を2回洗浄し、固定し、透過処理し、その後抗FoxP3抗体(FJK-16s)とともに4℃で30分間インキュベートした。LSRFortessaフローサイトメーター(BD Biosciences)を使用して、試料を分析した。FACS DIVAとWEHI Weaselソフトウェアとの組み合わせを使用して、FACSプロットを分析した。図9Bに示されるように、抗CTLA-4抗体9D9(mIgG2a)およびFcバリアント抗CTLA-4抗体9D9(mIgG2a-S239D/A330L/I332E)は各々、アイソタイプ対照抗体と比較して、腫瘍内FoxP3+Tregの量を低減させ、Fcバリアント抗CTLA-4抗体9D9(mIgG2a-S239D/A330L/I332E)は、腫瘍内FoxP3+Tregの量を最も有意に減少させた。抗CTLA-4抗体9D9のFcサイレントバリアント(mIgG2a-N297A)は、アイソタイプ対照抗体と比較して、腫瘍内FoxP3+Tregの量を実質的に低減させなかった。治療群のいずれも、腫瘍内CD45+白血球またはCD4+非Tregの量の実質的な変化は示さなかった。Fcバリアント抗CTLA-4抗体9D9(mIgG2a-S239D/A330L/I332E)が、経時的に腫瘍内CD8/Treg比率の最大の増加を誘導し、その次が抗体9D9(mIgG2a)、その次がFcサイレントバリアント抗体9D9(mIgG2a-N297A)およびアイソタイプ対照抗体(mIgG2a)であった。
図9Cに示されるように、抗CTLA-4抗体9D9(mIgG2a)、Fcバリアント抗CTLA-4抗体9D9(mIgG2a-S239D/A330L/I332E)、および抗CTLA-4抗体9D9のFcサイレントバリアント(mIgG2a-N297A)は、アイソタイプ対照抗体と比較して、腫瘍流入領域リンパ節(TDLN)FoxP3+Tregの量に対して実質的な効果を有しなかった。同様に、図9Dに示されるように、抗CTLA-4抗体9D9(mIgG2a)、Fcバリアント抗CTLA-4抗体9D9(mIgG2a-S239D/A330L/I332E)、および抗CTLA-4抗体9D9のFcサイレントバリアント(mIgG2a-N297A)は、アイソタイプ対照抗体と比較して、脾臓FoxP3+Tregの量に対して実質的な効果を有しなかった。
7.2.6 腫瘍成長に対する、腫瘍ワクチンと組み合わせたマウス抗CTLA-4抗体の効果
この実施例では、HPV+TC-1同系腫瘍マウスモデルにおいて、マウス抗CTLA-4抗体とHPV腫瘍ワクチンとの組み合わせの、腫瘍成長に対する効果を試験した。
Linら(1996,Cancer Res.56(1):21-26)に記載のように、一次肺上皮細胞(C57BL/6)をc-Ha-rasおよびHPV-16(E6/E7)がん遺伝子で同時形質転換することによって、TC-1細胞株を開発した。腫瘍植え込みのために、2×105個のTC-1細胞を、生後6~8週間の雌のC57BL/6マウス(Jackson Laboratories)に皮下注射した。腫瘍植え込みの5、10、および15日後の各々の日に、100μgの抗CTLA-4抗体9D9(mIgG2a)、Fcバリアント抗CTLA-4抗体9D9(mIgG2a-S239D/A330L/I332E)、またはアイソタイプ対照抗体(mIgG2a)を、HPVワクチン(HPV+腫瘍、ウイルス抗原E6/E7)の用量と組み合わせて、または追加の治療なしでマウスに投与した。HPVワクチンの各用量は、HPVプールペプチド(1.2nM)と複合体化した30μgのHSPタンパク質(0.4nM)を含有し、10μgのQS-21Stimulon(登録商標)アジュバントを補充した。治療後、マウスを腫瘍成長について隔週で評価し、腫瘍が2000mm3に達した時または潰瘍形成時に屠殺した。
図10に示されるように、抗CTLA-4抗体9D9(mIgG2a)およびFcバリアント抗CTLA-4抗体9D9(mIgG2a-S239D/A330L/I332E)の抗腫瘍有効性は各々、HPV腫瘍ワクチンと組み合わせて投与した時に改善を示した。この効果は、Fcバリアント抗CTLA-4抗体(mIgG2a-S239D/A330L/I332E)についてより大きかった。具体的には、Fcバリアント抗CTLA-4抗体9D9(mIgG2a-S239D/A330L/I332E)は、抗体を単剤として投与した時と比較して、HPV腫瘍ワクチンと組み合わせた時にTC-1腫瘍成長の注目すべき追加の減少を誘導した。腫瘍成長のこの追加の減少は、抗体9D9(mIgG2a)またはアイソタイプ対照抗体(mIgG2a)とHPV腫瘍ワクチンとの組み合わせについて観察されたものよりも大きかった。
7.2.7 増殖させ、活性化したT細胞集団の特徴付け
この実施例では、増殖させ、活性化したT細胞集団を、遺伝子発現およびCpGメチル化について特徴付けた。簡潔には、天然CD4+CD25+FOXP3+制御性T細胞またはCD4+CD25+/-FOXP3-非制御性T細胞を健康なヒトドナーの末梢血から単離し、増殖させ、活性化した。その後、T細胞を、フローサイトメトリーによってFOXP3およびCTLA-4の発現について特徴付け、FOXP3およびCTLA4遺伝子座内のCpG領域でのDNA CpGメチル化を試験することによって系列安定性について評価した。当該技術分野において既知であるように、これらのCpG部位での低メチル化を使用して、エフェクター系列対制御性T細胞系列を正確に描写することができる(Waight et al.,2015,J.Immunol.194(3):878-882)。
フィコール密度勾配を介して、健康なドナーの軟膜(Research Blood Components,LLC)からPBMCを単離し、その後磁気ビーズ単離(MACS,Miltenyi)を使用して、エフェクターT細胞(Teff)または天然制御性T細胞(Treg)について濃縮した。濃縮したTeffまたはTregを、10%の熱不活性化FBSを補充したRPMI培地中、37℃および5%のCO2で、CD3-CD28マイクロビーズ(1:1のビーズ:細胞比率、Invitrogen)および組み換えヒトIL-2で7日間活性化した。刺激後、フローサイトメトリーを介して、細胞をFOXP3およびCTLA-4発現について評価した。非特異的結合を低減させるために、細胞を、FACS緩衝液(PBS、2mMのEDTA、0.5%のBSA(pH7.2))中、FcγR遮断抗体(Biolegend)とともに周囲温度で15分間プレインキュベートした。その後、試料をFACS緩衝液中で2回洗浄し、CD3、CD4、CD8、およびCD25の系列パネル、ならびに固定可能な細胞死マーカーで4℃で30分間染色した。膜CTLA-4発現を評価するために、37℃でCTLA-4染色を実行した。細胞内FOXP3およびCTLA-4染色のために、試料を2回洗浄し、固定し、透過処理し、それぞれ抗FOXP3抗体(PCH101)および抗CTLA-4抗体(BNI3)とともに4℃で30分間インキュベートした。その後、試料を2回洗浄し、LSRFortessaフローサイトメーター(BD Biosciences)を使用して分析した。FACS DIVAとWEHI Weaselソフトウェアとの組み合わせを使用して、FACSプロットを分析した。CpGメチル化分析のために、およそ1×105個のナイーブCD4+T細胞、活性化Teff、または活性化Tregから全DNAを単離し、パイロシークエンシングに供した。
図11Aに示されるように、活性化Treg上では、高レベルのFOXP3発現、ならびに高レベルの細胞内および膜CTLA-4発現の両方が検出された。対照的に、活性化Teffは、活性化Tregと比較して、低減したレベルのFOXP3、細胞内CTLA-4、および膜CTLA-4を示した。具体的には、活性化Teffについては、活性化Tregと比較して、実質的により少ない膜CTLA-4発現が観察された。図11Bは、活性化Tregが、同じドナー由来のナイーブおよび活性化Teffと比較して、低メチル化FOXP3およびCTLA4 CpG領域もまた呈することを更に示す。
7.2.8 CTLA-4発現ヒトT細胞の抗体依存性細胞傷害性に対する抗CTLA-4抗体の効果
この実施例では、カスパーゼ3/7活性化のハイコンテンツ顕微鏡観察を使用して、ADCC活性を定量化して、ヒトCTLA-4発現T細胞の抗体依存性細胞傷害性(ADCC)に対する抗CTLA-4抗体AGEN1884.H3(IgG1)またはそのFcバリアントの効果を評価した。
簡潔には、以下に記載のように、CTLA-4発現標的細胞を、FcγRIIIAを発現するNK-92細胞とともに共培養し、その後10μg/mlの抗CTLA-4抗体またはそのFcバリアントでオプソニン化した。第1の実験では、細胞表面ヒトCTLA-4を構成的に発現するように操作したJurkat細胞を、標的細胞として使用した。Nakasekoら(1999,J.Exp.Med.190(6):765-774)に記載のように、EF1αプロモーターの制御下で、Jurkat細胞株にtrCTLA4(細胞内ドメインは除去)を形質導入することによって、CTLA-4発現Jurkat細胞を生成した。第2の実験では、初代ヒト活性化エフェクターT細胞および制御性T細胞を、標的細胞として使用した。赤色および青色生細胞トレーサー(Thermo Fisher)を使用して、CTLA-4発現標的細胞およびFcγRIIIA-158V発現NK-92細胞を差次的に染色し、1:1の細胞比率(384ウェルプレート中、1.5×103個の細胞/ウェル)で共培養した。10μg/mlのAGEN1884.H3(IgG1)、AGEN1884.H3(IgG1 N297A)、AGEN1884.H3(IgG1 S239D/A330L/I332E)、AGEN1884.H3(IgG1 S267E/L328F)、脱フコシル化AGEN1884.H3(IgG1)、またはアイソタイプ対照抗体(IgG1)で試料を処理した。その後、活性化カスパーゼによる切断後に蛍光を発するカスパーゼ3/7基質のライブ共焦点撮像によって、経時的なアポトーシスの誘導について試料を評価した。試料画像を、20分に1回、6時間にわたって取得した。ADCC活性パーセンテージを、各条件下での全細胞数と比較したアポトーシス細胞の数として測定する。
図12Aに示されるように、FcバリアントAGEN1884.H3(IgG1 S239D/A330L/I332E)抗体、脱フコシル化AGEN1884.H3抗体、およびAGEN1884.H3(IgG1)抗体は各々、AGEN1884.H3(IgG1 N297A)バリアント、AGEN1884.H3(IgG1 S267E/L328F)バリアント、およびアイソタイプ対照抗体(IgG1)と比較して、細胞表面CTLA-4を発現するように操作したJurkat細胞内で実質的により大きなADCC活性を誘導した。AGEN1884.H3(IgG1 S239D/A330L/I332E)Fcバリアント抗体および脱フコシル化AGEN1884.H3抗体は、AGEN1884.H3(IgG1)抗体と比較して、ADCC活性のより大きな増加を誘導した。図12Bに示されるように、AGEN1884.H3(IgG1 S239D/A330L/I332E)Fcバリアント抗体は、初代ヒト活性化エフェクターT細胞(左パネル)内および初代ヒト活性化制御性T細胞(右パネル)内の両方で最も高いレベルのADCCを誘導し、その次が脱フコシル化AGEN1884.H3抗体であった。AGEN1884.H3(IgG1)抗体もまた、対照と比較してわずかにより高いレベルのADCCを誘導した。試験した残りの抗体は、エフェクターT細胞内または制御性T細胞内のいずれにおいても、ADCC活性をほとんどまたは全く誘導しなかった。注目すべきことに、AGEN1884.H3(IgG1 S239D/A330L/I332E)Fcバリアント抗体および脱フコシル化AGEN1884.H3抗体は各々、エフェクターT細胞と比較して、制御性T細胞内で実質的により大きなADCCを誘導した。
7.2.9 T細胞機能性に対する、抗PD-1抗体と組み合わせた抗CTLA-4抗体の効果
この実施例では、初代ヒトT細胞機能に対する、抗PD-1抗体と組み合わせた抗CTLA-4抗体の効果を試験した。
簡潔には、フィコール密度勾配を介して、2人のヒトドナーの健康なドナーの軟膜(Research Blood Components,LLC)からPBMCを単離した。この実験を各ドナーから収集したPBMCに対して2回実行して、1人のドナー当たり合計2つの複製物になるようにした。各複製物について、単離されたPBMCを、固定投薬量(5μg/ml)の基準抗PD-1アンタゴニスト抗体またはアイソタイプ対照抗体(IgG4)と組み合わせて、抗CTLA-4抗体AGEN1884.H3(IgG1)、Fcバリアント抗CTLA-4抗体AGEN1884.H3(IgG1 S239D/A330L/I332E)、またはアイソタイプ対照抗体(IgG1)の投薬量漸増とともに刺激培養条件下で4日間インキュベートした。刺激培養条件は、100ng/mlのSEA超抗原(Sigma-Aldrich)、10%の熱不活性化FBS(37℃)、および5%のCO2を補充したRPMI培地中に懸濁した細胞と定義された。インキュベーション後、AlphaLISA免疫アッセイ(Perkin-Elmer)を使用して、無細胞上清をIL-2産生についてアッセイした。EnVision(登録商標)多重標識プレートリーダー(Perkin-Elmer)を使用してデータを収集し、IL-2標準曲線を使用してIL-2の濃度を決定した。Graphpad Prismソフトウェアを使用して、値を内挿し、プロットした。
図13A~13Dに示されるように、抗CTLA-4抗体AGEN1884.H3(IgG1)およびFcバリアント抗CTLA-4抗体AGEN1884.H3(IgG1 S239D/A330L/I332E)は各々、アイソタイプ対照または基準抗PD-1抗体単独と比較して、増加したIL-2産生を誘導した。IL-2産生は、AGEN1884.H3またはAGEN1884.H3(IgG1 S239D/A330L/I332E)を基準抗PD-1抗体と組み合わせた時に更に増強された。アイソタイプ対照抗体とともに、または抗PD-1基準抗体と組み合わせて投与したかに関わらず、Fcバリアント抗CTLA-4抗体AGEN1884.H3(IgG1 S239D/A330L/I332E)は、AGEN1884.H3(IgG1)と比較してIL-2産生のより大きな増加を誘導した。この効果は、第1のドナー(図13Aおよび13B)ならびに第2のドナー(図13Cおよび13D)の複製物において一貫していた。
7.3 実施例3:抗CTLA-4抗体のエピトープマッピング
AGEN1884(AGEN1884-Fab)のFab断片と、ヒトCTLA-4の細胞外ドメインとの相互作用を、水素-重水素交換(HDX)質量分析によって研究した。CTLA-4細胞外ドメイン単独、またはリン酸緩衝食塩水溶液(pH7.4)中でのAGEN1884-Fabとの組み合わせを、10倍の体積の重水標識緩衝液で希釈し、室温で異なる時間(0、60、300、1800、および7200秒間)にわたってインキュベートした。1体積の4Mの塩酸グアニジン、0.85MのTCEP(トリス(2-カルボキシエチル)ホスフィン)緩衝液を添加することによって重水素と水素との交換を停止させ、最終pHは2.5であった。その後、試料を、オンカラムペプシン/プロテアーゼXIII型消化およびLC-MS分析に供した。質量スペクトルを、MSのみモードにおいて記録した。重水素組み込みの計算のために、所与のペプチドの質量スペクトルを、抽出したイオンクロマトグラムピークにわたって組み合わせ、加重平均m/zを計算した。天然ペプチド(0分)の質量から加重平均した質量への質量増加は、重水素組み込みのレベルに対応する。全てのペプチドの交換時間にわたる重水素蓄積曲線を、更なる分析のためにプロットし、HDExaminerソフトウェアで比較した。
CTLA-4ペプチドのほとんどは、抗ヒトCTLA-4 Fabの存在に関わらず、同一または類似した重水素レベルを示した。しかしながら、いくつかのペプチドセグメントは、Fab結合時に重水素組み込みを有意に減少させたことが見出された。この段落における全ての残基は、配列番号33に従って番号付けされた。2つの領域、残基80~82(QVT、配列番号39)および残基135~149(YPPPYYLGIGNGTQI、配列番号37)は、ヒトCTLA-4がFabに結合した時に強い重水素保護を経験した。重水素取り込みの最も強い減少は、残基140~141(YL)で観察され、これはしたがって、CTLA-4上のAGEN1884のエピトープの主要な特徴であるようであった。そのどちらにもAGEN1884が強く結合する(データ示さず)、ヒトおよびカニクイザルCTLA-4の配列の検査は、141位でのメチオニンのロイシンへの置換を除いて、上記の2つの領域内のほぼ完全な配列同一性ことを明らかにする(図14A)。対照的に、AGEN1884は、残基140~143(YLGI、配列番号34)の4つの位置のうち3つでヒトCTLA-4とは異なるマウスまたはラットCTLA-4のいずれにも、いかなる有意な程度まででも結合しない(データ示さず)(図14A)。更なる選択性データは、AGEN1884が高い特異性をもってヒトおよびカニクイザルCTLA-4に結合するが、他の関連CD28ファミリーメンバー(CD28、ICOS、BTLA、およびPD-1を含む)には結合しない(データ示さず)ことを示す。これらの関連タンパク質間の配列比較は、非CTLA-4タンパク質が全て残基140-143(YLGI、配列番号34)で異なる(図14B)ことを示し、これは、AGEN1884の結合に対するこのエピトープの重要性を更に支持する。
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本発明の範囲は、本明細書に記載の特定の実施形態によって限定されるものではない。実際には、記載される修正に加えて本発明の様々な修正が、前述の説明および添付の図面から当業者に明らかになるであろう。そのような修正は、添付の特許請求の範囲内に収まるように意図されている。
本明細書に引用される全ての参考文献(例えば、出版物または特許もしくは特許出願)は、個々の各参考文献(例えば、出版物または特許もしくは特許出願)が全ての目的のためにその全体が参照により組み込まれると具体的かつ個々に示される場合と同じ程度まで、全ての目的のためにそれらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
他の実施形態は、以下の特許請求の範囲内である。