JPH0148144B2 - - Google Patents
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- JPH0148144B2 JPH0148144B2 JP57046502A JP4650282A JPH0148144B2 JP H0148144 B2 JPH0148144 B2 JP H0148144B2 JP 57046502 A JP57046502 A JP 57046502A JP 4650282 A JP4650282 A JP 4650282A JP H0148144 B2 JPH0148144 B2 JP H0148144B2
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- resin molded
- sheet
- molded product
- joining
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- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
- Adhesive Tapes (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、FRP樹脂(ガラス繊維強化不飽和
ボリエステル樹脂)のような接着しにくい樹脂か
らなる樹脂成形品同志の接合に用いる樹脂成形品
接合用シートおよびそれを用いる樹脂成形品の接
合方法に関するものである。 〔従来の技術〕 貯水タンク、沿岸用水パイプ、排水パイプ等の
大型の製品もしくは長尺の製品を、FRP樹脂の
ような合成樹脂で構成する場合には一度に成形で
きないため分割型を用いて複数個の分割樹脂成形
品をつくり、これを接合して1個の製品とするこ
とが行われている。この接合に際しては、分割樹
脂成形品の表面を単にプライマー処理したりもし
くは接着剤を塗布しただけでは接合強度が不充分
となるため、殆どの場合、分割成形品の接合すべ
き面をサンドブラストしたりもしくはサンデイン
グ掛けをしたりして粗面化したのち接着剤を用い
て接合することが行われている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 このようにして接合する場合には、分割樹脂成
形品の表面のサンデイング等により粉塵が発生し
て作業環境が悪化し、発生粉塵の膚への付着によ
り非常にかゆみが感じられたり、耳等に入つて難
聴(発生騒音とも相俟つて)を招いたり、呼吸器
障害を引きおこす等衛生上非常に大きな問題を生
じ、そのうえ、このようなサンデイング掛け等に
よつて粗面化する場合には、極めて不安定でむら
があり高い接合力が得られないという欠点があ
る。また、サンデイング等により完全な粗面を形
成しても充分な接合強度が得られていないという
問題も生じている。このため、このようなサンデ
イング掛けに代わる新しい方法の開発が強く要望
されているのが実情である。 本発明は、このような事情に鑑みなされたもの
で、大型の樹脂成形品でも簡単にかつ強固に接合
しうる樹脂成形品接合用シートおよび樹脂成形品
の接合方法の提供をその目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 上記の目的を達成するため、本発明は、硬化前
の樹脂成形品の表面にそれ自体の表面を押し付け
た状態で樹脂成形品の硬化を完了させたのち樹脂
成形品の表面から剥離して樹脂成形品の表面を粗
面に形成する樹脂成形品接合用シートであつて、
短繊維を主体とする撚糸によつて構成された織布
を基材とし、この基材の裏面側にその織布を所定
の厚みだけ埋め込んだ状態でシート状弾性体が設
けられてなる樹脂成形品接合用シートを第1の要
旨とし、この樹脂成形品接合用シートの表面側を
硬化前の樹脂成形品の表面に押し付けた状態で樹
脂成形品の硬化を完了させ、ついで樹脂成形品接
合用シートを樹脂成形品の表面から剥離して樹脂
成形品の表面を樹脂成形品の樹脂の一部が糸状に
起毛した粗面に加工し、この粗面を利用して樹脂
成形品の接合を行うことを第2の要旨とするもの
である。 〔作用〕 すなわち、本発明は、これまでのように接着に
先立つて樹脂成形品の表面を研磨して粗面化する
のではなく、樹脂成形品の成形に際して、もしく
は成形の後に、未硬化状態の成形品の表面に、上
記のような特殊な樹脂成形品接合用シートをその
表面の織布側を押しあてて貼着しておき成形品の
硬化後にその表面から樹脂成形品接合用シートを
剥離して樹脂成形品の表面に、 (A) 樹脂成形品接合用シートの織布の織目の凹凸
の転写によつて凹凸面を形成する。 (B) 織布の撚糸によつて樹脂成形品の一部を成形
品の表面から樹脂の起毛として植立させる。 (C) 樹脂成形品接合用シートの織布の撚糸の一部
を樹脂成形品の表面に移行させ植立させる。 により成形品の表面を極めて特殊な構造の粗面に
構成するものである。したがつて、この粗面に接
着剤かもしくは樹脂成形品と同種の樹脂を塗布
し、同様にして得られた他の成形品の粗面と重ね
合わせて加圧することにより、極めて強固な接合
状態が得られるようになるのである。 つぎに、本発明を詳しく説明する。 第1図はこの発明の樹脂成形品接合用シートの
一例の構成図であり、1は経糸と緯糸が、短繊維
を主体とする撚糸によつて構成された織布からな
る基材、2は織布表面の起毛、3は織布1を裏打
ちするシート状弾性体である。 上記の基材となる織布1の構成繊維としては、
テトロン、ナイロン、ビニロン、ガラス繊維等汎
用されている繊維があげられ、それらの繊維を、
短繊維状もしくは長繊維状にし、短繊維単独から
なる撚糸もしくは短繊維と長繊維との混合繊維よ
りなる撚糸に構成し、単独でもしくは組み合わせ
て用いられる。したがつて、本発明において短繊
維を主体とするとは、短繊維単独、短繊維と長繊
維との混合繊維、もしくは両者を組み合わせたも
のを意味する。粗面の状態からすれば、短繊維単
独からなる撚糸を用いた織布を樹脂成形品接合用
シートの織布1として用いることが好適である。
しかしながら、樹脂成形品からの樹脂成形品接合
用シートの剥離性(作業を考慮すると強い引剥し
力で剥離しても樹脂成形品接合用シートが破損し
ない)という点から短繊維と長繊維との混合繊維
よりなる撚糸(強度大)を用いた織布もしくは短
繊維と長繊維との混合繊維よりなる撚糸と短繊維
単独からなる撚糸を併合した織布を樹脂成形品接
合用シートに用いることが好ましい。 短繊維とは、繊維長が繊維径の3倍程度のもの
から100mm程のもののことをいう。そして、接合
シートに用いる織布のうち最も好ましいのは、太
さ2デニールで長さが50mmの短繊維を30本撚りこ
れを平織りしたものである。上記シート状弾性体
3は、天然.合成ゴム、合成樹脂等からなりシー
ト形成能をもつものにより構成される。そして、
織布1の表面にトツピング加工、ラミネート加
工、刷毛塗り等を行うことにより設けられる。 このような樹脂成形品接合用シートを用いての
樹脂成形品の表面の粗面化は、例えばつぎのよう
にして行われる。すなわち、樹脂成形品の未硬化
時に上記樹脂成形品接合用シートをその織布側を
樹脂成形品の表面に押しつけて貼りつける。この
貼りつけにより樹脂成形品の表面の樹脂の一部が
流動し、一つの流れとして樹脂成形品接合用シー
トの織布の織目の凹凸に沿つて動き、かつその織
目から内部へ浸透する。もう一つの流れとして、
樹脂成形品接合用シートの織布を構成する撚糸の
撚目に沿つて毛細管現象で動き撚目に侵入してゆ
く。上記樹脂成形品接合用シートの織布の織目内
に侵入する樹脂は、この発明の樹脂成形品接合用
シートが裏面側にシート状弾性体3を有している
ため、弾性体3の存在する部分まで侵入してそこ
でストツプされ織布の奥や反対面まで到達しな
い。また、織布の撚糸の撚目に沿つて毛細管現象
で侵入する樹脂は、この発明の樹脂成形品接合用
シートの織布が、撚糸を短繊維主体にして構成し
ていて撚糸がいわば断続的な状態になつているた
め、断続部分で侵入が遮断され短い糸状にとぎれ
た状態となる。このようにして樹脂成形品接合用
シートを貼りつけた状態で樹脂成形品の硬化を完
了させる。第2図において、1は織布、2はその
起毛、3はシート状弾性体、4は樹脂成形品であ
る。樹脂成形品4の硬化後に樹脂成形品接合用シ
ート5を剥離すると、 (A) 樹脂成形品接合用シートの織布の織目の表面
の凹凸に沿つて形成される凹凸面と、 (B) 樹脂成形品接合用シートの織布を構成する撚
糸の撚目に沿つて毛細管現象で侵入して形成さ
れた樹脂が引き出されて樹脂成形品の表面に起
毛状に起立することと、 (C) 樹脂成形品接合用シートの織布を構成する撚
糸の短繊維の糸が樹脂成形品の表面に移行さ
れ、植毛された形となること、 によつて樹脂成形品の表面が凹凸面(前記A)と
なり、かつその凹凸面から樹脂成形品の樹脂によ
る糸(前記B)と、樹脂成形品接合用シートを構
成する織布の短繊維糸の移行による糸(前記C)
とが密に起毛していて、極めて良好な粗面とな
る。これを第3図に示す。第3図において、6は
樹脂成形品接合用シートの織布(平織の織目に侵
入した部分)で構成される凸部であり、7は織布
1の縦撚糸と横撚糸との重なり合つた部分に押さ
れた部分によつて構成される凹部である。この凸
部6および凹部7によつて樹脂成形品の表面が凹
凸になる。8は樹脂成形品の樹脂よりなる糸状体
で、9は織布1の表面から移行した短繊維からな
る起毛である。この場合、樹脂成形品の表面から
の樹脂成形品接合用シートの剥離は、前記のよう
に、裏面にシート状弾性体が裏打ちされていて樹
脂成形品の構成樹脂の侵入がその部分でおさえら
れるようになるため、容易に剥離しうるのであ
る。特に、剥離性を考慮すると、樹脂成形品接合
用シートとしては幅の狭いテープ状(50mm幅、
100mm幅)に構成しておくことが好ましい。 このようにして形成された成形品の接合は、例
えば、その粗面に樹脂成形品の樹脂と同系統の樹
脂を塗布し、同様にして得られた樹脂成形品の粗
面に圧接し、樹脂を硬化させることにより行うこ
とができる。この場合、樹脂成形品の接合は、粗
面が凹凸面になつていてその凹凸と、粗面から起
立している樹脂糸状体の作用と、織布から移行し
た糸との作用によつて接合性が著しく向上してい
るため、極めて強固になされる(母材破壊を生じ
る程度の接合力)のである。短繊維主体の撚糸に
代えて長繊維単独からなる撚糸を用いた織布を上
記の織布に代えて用いると、長繊維からなる撚糸
の長さが長くなるため、毛細管現象で侵入する樹
脂が奥深くまで侵入して長さの長い糸状となり、
樹脂成形品接合用シートを剥離する際に、撚糸の
撚目から抜けなくなり、剥離不可能になる。これ
を機械を用いて無理に剥離すると、上記糸状体が
根元から切断してしまうため樹脂成形品の表面に
樹脂の起毛として残らなくなる。したがつて、長
繊維単独からなる撚糸を用いた織布を用いても本
発明の樹脂成形品接合用シートのような効果がみ
られない。 なお、樹脂成形品接合用シートの使用方法は、
前記のような、未硬化状態の樹脂成形品の表面に
樹脂成形品接合用シートを押しつけるという方法
だけに限らず、例えば成形用金型の所定部分に、
樹脂成形品接合用シートを、その裏面のシート状
弾性体を接合用金型に対面させた状態で接着し、
その状態で樹脂成形を行つて樹脂成形品をつく
り、ついで得られた樹脂成形品(硬化剤)より樹
脂成形品接合用シートを剥離するようにしてもよ
い。このように、樹脂成形品接合用シートを金型
に貼着して使用する場合には、樹脂成形品接合用
シートの裏面のシート状弾性体として、それ自身
の粘着力で金型に貼着しうるようなものを用いる
ことが好ましい。そのようなものとして、例えば
ウレタンシール材(保土谷化学社製、ミリオネー
トNS−12)があげられる。 さらに、船体等の長尺物を一体的に成形するよ
うな場合には、金型上に成形用樹脂(ガラス繊維
入り)を積層して所定の厚みにしたのち、その上
にテープ状に形成された樹脂成形品接合用シート
を、その表面を樹脂面に合わせて列状に置いて樹
脂を硬化させ、ついでテープ状の樹脂成形品接合
用シートを順次剥離して粗面を形成し、その粗面
の上に新たに積層し、その上にさらに樹脂成形品
接合用シートを置くという工程を繰り返すことに
より簡単に成形できるのである。 つぎに、実施例について比較例と併せて説明す
る。 〔実施例〕 繊維長51mm、太さ2デニールのビニロン短繊維
35%と繊維長51mm、太さ2デニールのテトロン短
繊維65%を撚つて短繊維単独からなる撚糸をつく
り、これを用いて平織り織布(経糸;上記撚糸30
本集束、緯糸;上記撚糸30本集束物×2)をつく
り、この裏面にウレタンシール材(保土谷化学社
製、ミリオネートNS−12)を塗布し、織布の厚
みの半分まで浸透させて樹脂成形品接合用シート
を得た。つぎに、この樹脂成形品接合用シート
を、プラスチツク成形品の接合すべき面に対応す
る金型型面の部分に、裏面のウレタンシール材を
型面に対面させた状態で貼着し、その状態で型面
上に市販ポリエステル樹脂とガラス繊維の混合物
からなる成形用樹脂を積層し硬化させた。つい
で、得られたプラスチツク成形品から樹脂成形品
接合用シートを剥離した。つぎに、このものの粗
面に不飽和ポリエステル樹脂を塗布し、同様にし
て得られたプラスチツク成形品の粗面と対面させ
て積層加圧し、不飽和ポリエステル樹脂を硬化さ
せて2個のプラスチツク成形品を接合した。 〔比較例〕 金型に対する樹脂成形品接合用シートの貼着を
取り止めて2個のプラスチツク成形品をつくつ
た。つぎに、これらの成形品の粗面をサンデイン
グして不飽和ポリエステル樹脂を塗布し接合し
た。 以上の実施例および比較例で得られた接合品の
接合部の強度を測定した。結果は次表のとおりで
あり、実施例のものが著しく優れていることがわ
かる。
ボリエステル樹脂)のような接着しにくい樹脂か
らなる樹脂成形品同志の接合に用いる樹脂成形品
接合用シートおよびそれを用いる樹脂成形品の接
合方法に関するものである。 〔従来の技術〕 貯水タンク、沿岸用水パイプ、排水パイプ等の
大型の製品もしくは長尺の製品を、FRP樹脂の
ような合成樹脂で構成する場合には一度に成形で
きないため分割型を用いて複数個の分割樹脂成形
品をつくり、これを接合して1個の製品とするこ
とが行われている。この接合に際しては、分割樹
脂成形品の表面を単にプライマー処理したりもし
くは接着剤を塗布しただけでは接合強度が不充分
となるため、殆どの場合、分割成形品の接合すべ
き面をサンドブラストしたりもしくはサンデイン
グ掛けをしたりして粗面化したのち接着剤を用い
て接合することが行われている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 このようにして接合する場合には、分割樹脂成
形品の表面のサンデイング等により粉塵が発生し
て作業環境が悪化し、発生粉塵の膚への付着によ
り非常にかゆみが感じられたり、耳等に入つて難
聴(発生騒音とも相俟つて)を招いたり、呼吸器
障害を引きおこす等衛生上非常に大きな問題を生
じ、そのうえ、このようなサンデイング掛け等に
よつて粗面化する場合には、極めて不安定でむら
があり高い接合力が得られないという欠点があ
る。また、サンデイング等により完全な粗面を形
成しても充分な接合強度が得られていないという
問題も生じている。このため、このようなサンデ
イング掛けに代わる新しい方法の開発が強く要望
されているのが実情である。 本発明は、このような事情に鑑みなされたもの
で、大型の樹脂成形品でも簡単にかつ強固に接合
しうる樹脂成形品接合用シートおよび樹脂成形品
の接合方法の提供をその目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 上記の目的を達成するため、本発明は、硬化前
の樹脂成形品の表面にそれ自体の表面を押し付け
た状態で樹脂成形品の硬化を完了させたのち樹脂
成形品の表面から剥離して樹脂成形品の表面を粗
面に形成する樹脂成形品接合用シートであつて、
短繊維を主体とする撚糸によつて構成された織布
を基材とし、この基材の裏面側にその織布を所定
の厚みだけ埋め込んだ状態でシート状弾性体が設
けられてなる樹脂成形品接合用シートを第1の要
旨とし、この樹脂成形品接合用シートの表面側を
硬化前の樹脂成形品の表面に押し付けた状態で樹
脂成形品の硬化を完了させ、ついで樹脂成形品接
合用シートを樹脂成形品の表面から剥離して樹脂
成形品の表面を樹脂成形品の樹脂の一部が糸状に
起毛した粗面に加工し、この粗面を利用して樹脂
成形品の接合を行うことを第2の要旨とするもの
である。 〔作用〕 すなわち、本発明は、これまでのように接着に
先立つて樹脂成形品の表面を研磨して粗面化する
のではなく、樹脂成形品の成形に際して、もしく
は成形の後に、未硬化状態の成形品の表面に、上
記のような特殊な樹脂成形品接合用シートをその
表面の織布側を押しあてて貼着しておき成形品の
硬化後にその表面から樹脂成形品接合用シートを
剥離して樹脂成形品の表面に、 (A) 樹脂成形品接合用シートの織布の織目の凹凸
の転写によつて凹凸面を形成する。 (B) 織布の撚糸によつて樹脂成形品の一部を成形
品の表面から樹脂の起毛として植立させる。 (C) 樹脂成形品接合用シートの織布の撚糸の一部
を樹脂成形品の表面に移行させ植立させる。 により成形品の表面を極めて特殊な構造の粗面に
構成するものである。したがつて、この粗面に接
着剤かもしくは樹脂成形品と同種の樹脂を塗布
し、同様にして得られた他の成形品の粗面と重ね
合わせて加圧することにより、極めて強固な接合
状態が得られるようになるのである。 つぎに、本発明を詳しく説明する。 第1図はこの発明の樹脂成形品接合用シートの
一例の構成図であり、1は経糸と緯糸が、短繊維
を主体とする撚糸によつて構成された織布からな
る基材、2は織布表面の起毛、3は織布1を裏打
ちするシート状弾性体である。 上記の基材となる織布1の構成繊維としては、
テトロン、ナイロン、ビニロン、ガラス繊維等汎
用されている繊維があげられ、それらの繊維を、
短繊維状もしくは長繊維状にし、短繊維単独から
なる撚糸もしくは短繊維と長繊維との混合繊維よ
りなる撚糸に構成し、単独でもしくは組み合わせ
て用いられる。したがつて、本発明において短繊
維を主体とするとは、短繊維単独、短繊維と長繊
維との混合繊維、もしくは両者を組み合わせたも
のを意味する。粗面の状態からすれば、短繊維単
独からなる撚糸を用いた織布を樹脂成形品接合用
シートの織布1として用いることが好適である。
しかしながら、樹脂成形品からの樹脂成形品接合
用シートの剥離性(作業を考慮すると強い引剥し
力で剥離しても樹脂成形品接合用シートが破損し
ない)という点から短繊維と長繊維との混合繊維
よりなる撚糸(強度大)を用いた織布もしくは短
繊維と長繊維との混合繊維よりなる撚糸と短繊維
単独からなる撚糸を併合した織布を樹脂成形品接
合用シートに用いることが好ましい。 短繊維とは、繊維長が繊維径の3倍程度のもの
から100mm程のもののことをいう。そして、接合
シートに用いる織布のうち最も好ましいのは、太
さ2デニールで長さが50mmの短繊維を30本撚りこ
れを平織りしたものである。上記シート状弾性体
3は、天然.合成ゴム、合成樹脂等からなりシー
ト形成能をもつものにより構成される。そして、
織布1の表面にトツピング加工、ラミネート加
工、刷毛塗り等を行うことにより設けられる。 このような樹脂成形品接合用シートを用いての
樹脂成形品の表面の粗面化は、例えばつぎのよう
にして行われる。すなわち、樹脂成形品の未硬化
時に上記樹脂成形品接合用シートをその織布側を
樹脂成形品の表面に押しつけて貼りつける。この
貼りつけにより樹脂成形品の表面の樹脂の一部が
流動し、一つの流れとして樹脂成形品接合用シー
トの織布の織目の凹凸に沿つて動き、かつその織
目から内部へ浸透する。もう一つの流れとして、
樹脂成形品接合用シートの織布を構成する撚糸の
撚目に沿つて毛細管現象で動き撚目に侵入してゆ
く。上記樹脂成形品接合用シートの織布の織目内
に侵入する樹脂は、この発明の樹脂成形品接合用
シートが裏面側にシート状弾性体3を有している
ため、弾性体3の存在する部分まで侵入してそこ
でストツプされ織布の奥や反対面まで到達しな
い。また、織布の撚糸の撚目に沿つて毛細管現象
で侵入する樹脂は、この発明の樹脂成形品接合用
シートの織布が、撚糸を短繊維主体にして構成し
ていて撚糸がいわば断続的な状態になつているた
め、断続部分で侵入が遮断され短い糸状にとぎれ
た状態となる。このようにして樹脂成形品接合用
シートを貼りつけた状態で樹脂成形品の硬化を完
了させる。第2図において、1は織布、2はその
起毛、3はシート状弾性体、4は樹脂成形品であ
る。樹脂成形品4の硬化後に樹脂成形品接合用シ
ート5を剥離すると、 (A) 樹脂成形品接合用シートの織布の織目の表面
の凹凸に沿つて形成される凹凸面と、 (B) 樹脂成形品接合用シートの織布を構成する撚
糸の撚目に沿つて毛細管現象で侵入して形成さ
れた樹脂が引き出されて樹脂成形品の表面に起
毛状に起立することと、 (C) 樹脂成形品接合用シートの織布を構成する撚
糸の短繊維の糸が樹脂成形品の表面に移行さ
れ、植毛された形となること、 によつて樹脂成形品の表面が凹凸面(前記A)と
なり、かつその凹凸面から樹脂成形品の樹脂によ
る糸(前記B)と、樹脂成形品接合用シートを構
成する織布の短繊維糸の移行による糸(前記C)
とが密に起毛していて、極めて良好な粗面とな
る。これを第3図に示す。第3図において、6は
樹脂成形品接合用シートの織布(平織の織目に侵
入した部分)で構成される凸部であり、7は織布
1の縦撚糸と横撚糸との重なり合つた部分に押さ
れた部分によつて構成される凹部である。この凸
部6および凹部7によつて樹脂成形品の表面が凹
凸になる。8は樹脂成形品の樹脂よりなる糸状体
で、9は織布1の表面から移行した短繊維からな
る起毛である。この場合、樹脂成形品の表面から
の樹脂成形品接合用シートの剥離は、前記のよう
に、裏面にシート状弾性体が裏打ちされていて樹
脂成形品の構成樹脂の侵入がその部分でおさえら
れるようになるため、容易に剥離しうるのであ
る。特に、剥離性を考慮すると、樹脂成形品接合
用シートとしては幅の狭いテープ状(50mm幅、
100mm幅)に構成しておくことが好ましい。 このようにして形成された成形品の接合は、例
えば、その粗面に樹脂成形品の樹脂と同系統の樹
脂を塗布し、同様にして得られた樹脂成形品の粗
面に圧接し、樹脂を硬化させることにより行うこ
とができる。この場合、樹脂成形品の接合は、粗
面が凹凸面になつていてその凹凸と、粗面から起
立している樹脂糸状体の作用と、織布から移行し
た糸との作用によつて接合性が著しく向上してい
るため、極めて強固になされる(母材破壊を生じ
る程度の接合力)のである。短繊維主体の撚糸に
代えて長繊維単独からなる撚糸を用いた織布を上
記の織布に代えて用いると、長繊維からなる撚糸
の長さが長くなるため、毛細管現象で侵入する樹
脂が奥深くまで侵入して長さの長い糸状となり、
樹脂成形品接合用シートを剥離する際に、撚糸の
撚目から抜けなくなり、剥離不可能になる。これ
を機械を用いて無理に剥離すると、上記糸状体が
根元から切断してしまうため樹脂成形品の表面に
樹脂の起毛として残らなくなる。したがつて、長
繊維単独からなる撚糸を用いた織布を用いても本
発明の樹脂成形品接合用シートのような効果がみ
られない。 なお、樹脂成形品接合用シートの使用方法は、
前記のような、未硬化状態の樹脂成形品の表面に
樹脂成形品接合用シートを押しつけるという方法
だけに限らず、例えば成形用金型の所定部分に、
樹脂成形品接合用シートを、その裏面のシート状
弾性体を接合用金型に対面させた状態で接着し、
その状態で樹脂成形を行つて樹脂成形品をつく
り、ついで得られた樹脂成形品(硬化剤)より樹
脂成形品接合用シートを剥離するようにしてもよ
い。このように、樹脂成形品接合用シートを金型
に貼着して使用する場合には、樹脂成形品接合用
シートの裏面のシート状弾性体として、それ自身
の粘着力で金型に貼着しうるようなものを用いる
ことが好ましい。そのようなものとして、例えば
ウレタンシール材(保土谷化学社製、ミリオネー
トNS−12)があげられる。 さらに、船体等の長尺物を一体的に成形するよ
うな場合には、金型上に成形用樹脂(ガラス繊維
入り)を積層して所定の厚みにしたのち、その上
にテープ状に形成された樹脂成形品接合用シート
を、その表面を樹脂面に合わせて列状に置いて樹
脂を硬化させ、ついでテープ状の樹脂成形品接合
用シートを順次剥離して粗面を形成し、その粗面
の上に新たに積層し、その上にさらに樹脂成形品
接合用シートを置くという工程を繰り返すことに
より簡単に成形できるのである。 つぎに、実施例について比較例と併せて説明す
る。 〔実施例〕 繊維長51mm、太さ2デニールのビニロン短繊維
35%と繊維長51mm、太さ2デニールのテトロン短
繊維65%を撚つて短繊維単独からなる撚糸をつく
り、これを用いて平織り織布(経糸;上記撚糸30
本集束、緯糸;上記撚糸30本集束物×2)をつく
り、この裏面にウレタンシール材(保土谷化学社
製、ミリオネートNS−12)を塗布し、織布の厚
みの半分まで浸透させて樹脂成形品接合用シート
を得た。つぎに、この樹脂成形品接合用シート
を、プラスチツク成形品の接合すべき面に対応す
る金型型面の部分に、裏面のウレタンシール材を
型面に対面させた状態で貼着し、その状態で型面
上に市販ポリエステル樹脂とガラス繊維の混合物
からなる成形用樹脂を積層し硬化させた。つい
で、得られたプラスチツク成形品から樹脂成形品
接合用シートを剥離した。つぎに、このものの粗
面に不飽和ポリエステル樹脂を塗布し、同様にし
て得られたプラスチツク成形品の粗面と対面させ
て積層加圧し、不飽和ポリエステル樹脂を硬化さ
せて2個のプラスチツク成形品を接合した。 〔比較例〕 金型に対する樹脂成形品接合用シートの貼着を
取り止めて2個のプラスチツク成形品をつくつ
た。つぎに、これらの成形品の粗面をサンデイン
グして不飽和ポリエステル樹脂を塗布し接合し
た。 以上の実施例および比較例で得られた接合品の
接合部の強度を測定した。結果は次表のとおりで
あり、実施例のものが著しく優れていることがわ
かる。
【表】
スヘツドスピード5mm/〓接合部の重なり
合い長さ12.5mm
〔発明の効果〕 本発明の樹脂成形品接合用シートは、実開昭53
−56059号公報に開示されたような単なる帆布で
はなく、短繊維を主体とする撚糸によつて構成さ
れた織布の裏面側に一部埋込状態でシート状弾性
体を設けた特殊なものである。したがつて、それ
を未硬化樹脂成形品の表面に押し付け、粗面加工
すると、樹脂成形品の表面が、上記樹脂成形品接
合用シート表面の織布の織目の凹凸だけでなく、
樹脂成形品の樹脂が上記樹脂成形品接合用シート
表面の織布の撚糸の撚目に滲み込んで硬化したの
ち樹脂成形品接合用シートの剥離により引き出さ
れてなる起毛状物と、上記織布の撚糸構成短繊維
が移行してなる植毛状物とが無数に植立した凹凸
粗面になる。したがつて、それを利用し樹脂成形
品を簡単に接合することができるようになる。ま
た、本発明の接合方法は、上記樹脂成形品接合用
シートを用い上記のようにして樹脂成形品の接合
を行うため、これまでのような接合用工程を必要
とせず、極めて簡単に樹脂成形品の接合をするこ
とができる。そのうえ、この方法によれば、樹脂
成形品接合用シートを繰り返し使用することがで
き、経済的効果が大である。さらに、この発明に
よれば接合部分の強度が極めて大になるため、接
合部に大きな力が加わるようなものの接合にも応
用できる。しかも、船体等の長尺物の一体積層成
形にも、樹脂成形品接合用シートをテープ状に形
成して金型上の未硬化賦形物の上に列状に置くと
いうことにより対応でき、従来では良好な結果が
得られなかつた長尺物の一体積層成形を極めて良
好になしうるようになるのである。
合い長さ12.5mm
〔発明の効果〕 本発明の樹脂成形品接合用シートは、実開昭53
−56059号公報に開示されたような単なる帆布で
はなく、短繊維を主体とする撚糸によつて構成さ
れた織布の裏面側に一部埋込状態でシート状弾性
体を設けた特殊なものである。したがつて、それ
を未硬化樹脂成形品の表面に押し付け、粗面加工
すると、樹脂成形品の表面が、上記樹脂成形品接
合用シート表面の織布の織目の凹凸だけでなく、
樹脂成形品の樹脂が上記樹脂成形品接合用シート
表面の織布の撚糸の撚目に滲み込んで硬化したの
ち樹脂成形品接合用シートの剥離により引き出さ
れてなる起毛状物と、上記織布の撚糸構成短繊維
が移行してなる植毛状物とが無数に植立した凹凸
粗面になる。したがつて、それを利用し樹脂成形
品を簡単に接合することができるようになる。ま
た、本発明の接合方法は、上記樹脂成形品接合用
シートを用い上記のようにして樹脂成形品の接合
を行うため、これまでのような接合用工程を必要
とせず、極めて簡単に樹脂成形品の接合をするこ
とができる。そのうえ、この方法によれば、樹脂
成形品接合用シートを繰り返し使用することがで
き、経済的効果が大である。さらに、この発明に
よれば接合部分の強度が極めて大になるため、接
合部に大きな力が加わるようなものの接合にも応
用できる。しかも、船体等の長尺物の一体積層成
形にも、樹脂成形品接合用シートをテープ状に形
成して金型上の未硬化賦形物の上に列状に置くと
いうことにより対応でき、従来では良好な結果が
得られなかつた長尺物の一体積層成形を極めて良
好になしうるようになるのである。
第1図は本発明に用いる樹脂成形品接合用シー
トの側面図、第2図はその使用説明図、第3図は
粗面の部分的拡大斜視図である。 1……織布、2……起毛、3……シート状弾性
体、4……樹脂成形品、5……樹脂成形品接合用
シート、8……糸状体。
トの側面図、第2図はその使用説明図、第3図は
粗面の部分的拡大斜視図である。 1……織布、2……起毛、3……シート状弾性
体、4……樹脂成形品、5……樹脂成形品接合用
シート、8……糸状体。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 硬化前の樹脂成形品の表面にそれ自体の表面
を押し付けた状態で樹脂成形品の硬化を完了させ
たのち樹脂成形品の表面から剥離して樹脂成形品
の表面を粗面に形成する樹脂成形品接合用シート
であつて、短繊維を主体とする撚糸によつて構成
された織布を基材とし、この基材の裏面側にその
織布を所定の厚みだけ埋め込んだ状態でシート状
弾性体が設けられてなることを特徴とする樹脂成
形品接合用シート。 2 前記撚糸の短繊維が、太さが2デニールで長
さが50mmである特許請求の範囲第1項記載の樹脂
成形品接合用シート。 3 前記シート状弾性体が、粘着性を有している
ものである特許請求の範囲第1項または第2項記
載の樹脂成形品接合用シート。 4 経糸と緯糸が、短繊維単独よりなる撚糸もし
くは短繊維と長繊維との混合繊維よりなる撚糸ま
たはこの両者によつて構成された織布の裏面側
に、その織布を所定の厚みだけ埋め込んだ状態で
シート状弾性体が設けられている樹脂成形品接合
用シートを準備し、この樹脂成形品接合用シート
の表面側を硬化前の樹脂成形品の表面に押し付け
た状態で樹脂成形品の硬化を完了させ、ついで樹
脂成形品接合用シートを樹脂成形品の表面から剥
離して樹脂成形品の表面を樹脂成形品の樹脂の一
部が糸状に起毛した粗面に加工し、この粗面を利
用して樹脂成形品の接合を行うことを特徴とする
樹脂成形品の接合方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57046502A JPS58162686A (ja) | 1982-03-23 | 1982-03-23 | 樹脂成形品接合用シートおよびそれを用いる樹脂成形品の接合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57046502A JPS58162686A (ja) | 1982-03-23 | 1982-03-23 | 樹脂成形品接合用シートおよびそれを用いる樹脂成形品の接合方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58162686A JPS58162686A (ja) | 1983-09-27 |
| JPH0148144B2 true JPH0148144B2 (ja) | 1989-10-18 |
Family
ID=12749012
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57046502A Granted JPS58162686A (ja) | 1982-03-23 | 1982-03-23 | 樹脂成形品接合用シートおよびそれを用いる樹脂成形品の接合方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58162686A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60180821A (ja) * | 1984-02-29 | 1985-09-14 | Ube Nitto Kasei Kk | 繊維強化熱可塑性樹脂シ−トの接着処理方法 |
| JPS61127332A (ja) * | 1984-11-26 | 1986-06-14 | Daiwa Mark Kk | ポリプロピレン成形品との接合技法 |
| JP3852009B2 (ja) * | 2001-08-06 | 2006-11-29 | ダイキン工業株式会社 | 樹脂成形体及び積層体並びにそれらの製造方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS599893Y2 (ja) * | 1976-10-04 | 1984-03-28 | 旭化成株式会社 | 帆布 |
-
1982
- 1982-03-23 JP JP57046502A patent/JPS58162686A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58162686A (ja) | 1983-09-27 |
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