JPH0149351B2 - - Google Patents
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- JPH0149351B2 JPH0149351B2 JP7684584A JP7684584A JPH0149351B2 JP H0149351 B2 JPH0149351 B2 JP H0149351B2 JP 7684584 A JP7684584 A JP 7684584A JP 7684584 A JP7684584 A JP 7684584A JP H0149351 B2 JPH0149351 B2 JP H0149351B2
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
技術分野
本発明は新規なキサントン誘導体に関する。
発明の構成
本発明のキサントン誘導体は文献未載の新規化
合物であり、下記構造式(1)で表わされ、3,3′―
ジアセトニル―1,1′,6,6′,8,8′―ヘキサ
ヒドロキシ―2,2′―ビキサントンと命名され
る。
合物であり、下記構造式(1)で表わされ、3,3′―
ジアセトニル―1,1′,6,6′,8,8′―ヘキサ
ヒドロキシ―2,2′―ビキサントンと命名され
る。
本発明者らは微生物を培養して得られる培養生
産物について一連の研究を行なつた結果、高知市
高知城内雑木林の土壌より分離したトリコデルマ
(Trichoderma)属に属する微生物がサイクリツ
クアデノシンモノホスフエート(以下、C―
AMPと云う)に特異的なホスホジエステラーゼ
(以下、PDEと云う)阻害活性を有する物質を生
産するという事実及び該物質が上記構造式(1)で表
わされる新規化合物であるという事実を見い出
し、ここに本発明を完成するに至つた。
産物について一連の研究を行なつた結果、高知市
高知城内雑木林の土壌より分離したトリコデルマ
(Trichoderma)属に属する微生物がサイクリツ
クアデノシンモノホスフエート(以下、C―
AMPと云う)に特異的なホスホジエステラーゼ
(以下、PDEと云う)阻害活性を有する物質を生
産するという事実及び該物質が上記構造式(1)で表
わされる新規化合物であるという事実を見い出
し、ここに本発明を完成するに至つた。
本発明の上記PDE阻害活性を有する化合物(1)
を生産する能力を有する微生物の代表例としては
本発明者らが新たに分離収得した、以下の菌学的
性質を有する微生物を例示できる。
を生産する能力を有する微生物の代表例としては
本発明者らが新たに分離収得した、以下の菌学的
性質を有する微生物を例示できる。
(A) 各培地における生育状態
真菌の培養に用いられる各種の培地上におけ
る本菌株の生育は良好であり、麦芽エキス寒天
培地を除く他の培地上では、球形、又は楕円形
の胞子を形成する。以下に代表的培地における
本菌株の生育状態を示す(培養条件:27℃、30
日間)。
る本菌株の生育は良好であり、麦芽エキス寒天
培地を除く他の培地上では、球形、又は楕円形
の胞子を形成する。以下に代表的培地における
本菌株の生育状態を示す(培養条件:27℃、30
日間)。
1 麦芽エキス寒天培地
生育はきわめて速やかで、3〜4日の培養
にて集落は寒天平板全面(85φmm)を覆う。
集落は円形に生育し、周縁は円形又は波形を
呈し、表面は平担である。微細で長い菌糸が
放射状に伸長するが密生していない。
にて集落は寒天平板全面(85φmm)を覆う。
集落は円形に生育し、周縁は円形又は波形を
呈し、表面は平担である。微細で長い菌糸が
放射状に伸長するが密生していない。
菌糸は白色又は灰白色であるが、5日目頃
より横色味を帯びる。培地は13日目頃より黄
色味を帯び、20日目頃以降は茶色となる。30
日間の培養においても胞子の形成はみられな
かつた。
より横色味を帯びる。培地は13日目頃より黄
色味を帯び、20日目頃以降は茶色となる。30
日間の培養においても胞子の形成はみられな
かつた。
2 ツアペツク寒天培地
生育は比較的緩慢で、集落は16〜19日目に
て寒天平板全面を覆う。集落は初期には円形
に近い形で生育するが、13日目頃より不規則
な形となる。菌糸は短かく、まばらに生えて
いるが、3日目頃より多くの胞子を含む粉状
の小斑点が出現する。
て寒天平板全面を覆う。集落は初期には円形
に近い形で生育するが、13日目頃より不規則
な形となる。菌糸は短かく、まばらに生えて
いるが、3日目頃より多くの胞子を含む粉状
の小斑点が出現する。
集落は最初灰白色であり、小斑点が出現す
るに従い、局所的に黄土色、緑色の部分が散
在し、19日目以降は全面が灰面を呈するよう
になる。培養30日後においても寒天内の着色
はみられない。
るに従い、局所的に黄土色、緑色の部分が散
在し、19日目以降は全面が灰面を呈するよう
になる。培養30日後においても寒天内の着色
はみられない。
3 サブロー寒天培地
生育は良好であり、7〜10日間にて集落は
寒天平板全面を覆う。集落は円形に生育し、
周縁部は波形を呈し、表面は平担である。5
日目より同心円状の菌糸の密生した部分が出
現し、多くの胞子を含むため粉状を呈する。
16日目頃より菌糸はフエルト状となり、部分
的に円形の隆起がみられ、この部分には縦横
に走るしわを認めることもある。また、16日
目頃より無色透明の微小な液滴が同心円状に
多数出現する。
寒天平板全面を覆う。集落は円形に生育し、
周縁部は波形を呈し、表面は平担である。5
日目より同心円状の菌糸の密生した部分が出
現し、多くの胞子を含むため粉状を呈する。
16日目頃より菌糸はフエルト状となり、部分
的に円形の隆起がみられ、この部分には縦横
に走るしわを認めることもある。また、16日
目頃より無色透明の微小な液滴が同心円状に
多数出現する。
集落はほぼ白色であるが、16日目頃より黄
色味を帯び、さらに培養するに従い灰色味が
加わる。培地は10日目頃より黄色味を呈する
ようになり、その後次第に茶色に変化する。
色味を帯び、さらに培養するに従い灰色味が
加わる。培地は10日目頃より黄色味を呈する
ようになり、その後次第に茶色に変化する。
(B) 生理学的性質
本菌株の生育しうるPHおよび温度の範囲を最
適生育PHおよび温度は以下に示す通りである。
適生育PHおよび温度は以下に示す通りである。
PH 温 度
生育の範囲 2.0〜9.6 2℃〜32℃
最適生育条件 6.9〜7.5 22℃〜27℃
PHについては麦芽エキス液体培地を用い27℃
にて7日間、温度についてはサブロー寒天培地
を用い7日間、それぞれ培養を行つた。
にて7日間、温度についてはサブロー寒天培地
を用い7日間、それぞれ培養を行つた。
(C) 形態学的性質
不稔菌糸は隔壁を有し、放射状に匍匐して平
らな芝状となり、円形白色の集落をつくる。
らな芝状となり、円形白色の集落をつくる。
分生子柄は先端部で対生に分枝し短い樽状の
小枝となる。小枝の先端には1個から数個の分
生子がつくられ、分生子は2ミクロン前後の球
形あるいは楕円形を呈し、表面は平滑で硝子質
である。
小枝となる。小枝の先端には1個から数個の分
生子がつくられ、分生子は2ミクロン前後の球
形あるいは楕円形を呈し、表面は平滑で硝子質
である。
以上の菌学的性質、殊に形態学的特徴より、本
菌株は、不完全菌のトリコデルマ
(Trichoderma)属に属するものであることが判
明した。従つて本発明者らは本菌株をトリコデル
マ エスピー.NO.2810(Trichoderma) sp.
No.2810)と命令し、これを微工研に寄託した。
その受託番号は、微工研菌寄第7388号(FERM
P―7388)である。
菌株は、不完全菌のトリコデルマ
(Trichoderma)属に属するものであることが判
明した。従つて本発明者らは本菌株をトリコデル
マ エスピー.NO.2810(Trichoderma) sp.
No.2810)と命令し、これを微工研に寄託した。
その受託番号は、微工研菌寄第7388号(FERM
P―7388)である。
本発明のキサントン誘導体は、上記トリコデル
マ エスピー.No.2810を始めとしてトリコデル
マ属に属する該誘導体産生能を有する微生物を適
当な栄養培地に培養することにより誘導される。
上記微生物の培養には、通常の培地成分として用
いられるグルコース、可溶性でんぷん等を炭素源
として使用できる。窒素源としてはとくに限定さ
れないがペプトン、大豆粉及びその加水分解物等
の天然窒素源が好ましい。その他、塩化ナトリウ
ム、炭酸カルシウム、硫酸銅、塩化マンガン、硫
酸亜鉛などの無機塩類や酵母エキス、麦芽エキス
などに含まれる微量栄養素を加えることもでき
る。
マ エスピー.No.2810を始めとしてトリコデル
マ属に属する該誘導体産生能を有する微生物を適
当な栄養培地に培養することにより誘導される。
上記微生物の培養には、通常の培地成分として用
いられるグルコース、可溶性でんぷん等を炭素源
として使用できる。窒素源としてはとくに限定さ
れないがペプトン、大豆粉及びその加水分解物等
の天然窒素源が好ましい。その他、塩化ナトリウ
ム、炭酸カルシウム、硫酸銅、塩化マンガン、硫
酸亜鉛などの無機塩類や酵母エキス、麦芽エキス
などに含まれる微量栄養素を加えることもでき
る。
培養は振盪培養、通気攪拌培養によることも可
能であるが、静置培養によるのが最も好ましい。
培養条件は培地組成により異なるが、通常PH約6
〜8および温度約20〜27℃の範囲とすることが望
ましい。静置培養による場合、一般に約10〜20日
間の培養日数が適当である。
能であるが、静置培養によるのが最も好ましい。
培養条件は培地組成により異なるが、通常PH約6
〜8および温度約20〜27℃の範囲とすることが望
ましい。静置培養による場合、一般に約10〜20日
間の培養日数が適当である。
培養終了後、培養液中に生産された目的物質を
単離精製する。単離精製方法は特に制限されず、
生産された物質の理化学的性状を利用した公知の
各種方法をいずれも採用できる。その具体例とし
て例えば培養液を常法に従い過もしくは遠心分
離して予め菌体と液に分離し、次いで菌体にメ
タノール等、若しくは液にブタノール等を加
え、培養体を抽出した後、抽出物を更にメタノー
ル、酢酸エチル、クロロホルム、エーテル、n―
ヘキサン、ベンゼン等の単独又は混合溶媒を適宜
組み合せて抽出し、溶媒を留去した後、残渣をセ
フアデツクスLH―20等でゲル過し、得られる
各画分を更に必要に応じて、溶媒抽出、ゲル
過、中和、濃縮、結晶化等の操作を単独又は適宜
組み合せて繰返し行なう方法を例示できる。
単離精製する。単離精製方法は特に制限されず、
生産された物質の理化学的性状を利用した公知の
各種方法をいずれも採用できる。その具体例とし
て例えば培養液を常法に従い過もしくは遠心分
離して予め菌体と液に分離し、次いで菌体にメ
タノール等、若しくは液にブタノール等を加
え、培養体を抽出した後、抽出物を更にメタノー
ル、酢酸エチル、クロロホルム、エーテル、n―
ヘキサン、ベンゼン等の単独又は混合溶媒を適宜
組み合せて抽出し、溶媒を留去した後、残渣をセ
フアデツクスLH―20等でゲル過し、得られる
各画分を更に必要に応じて、溶媒抽出、ゲル
過、中和、濃縮、結晶化等の操作を単独又は適宜
組み合せて繰返し行なう方法を例示できる。
かくして上記構造式(1)で表わされる本発明化合
物を収得できる。得られる本発明化合物の理化学
的性質は次の通りであり、之等諸性質よりその構
造が同定される。
物を収得できる。得られる本発明化合物の理化学
的性質は次の通りであり、之等諸性質よりその構
造が同定される。
(1) 分子量
FDマススペクトル(第1図)により分子量
598 (2) 融 点 明確な融点を示さず。
598 (2) 融 点 明確な融点を示さず。
(3) 核磁気共鳴スペクトル( 1H―NHR;ppm)
DMSO―d6を溶媒(内部標準TMS)として測
定した 1H―NMRスペクトルは第2図に示す
通りである。
DMSO―d6を溶媒(内部標準TMS)として測
定した 1H―NMRスペクトルは第2図に示す
通りである。
(4) 核磁気共鳴スペクトル( 13C―NMR;
ppm)DMSO―d6―CD3ODを溶媒(内部標準
TMS)として測定した 13C―NMRスペクト
ル分析図は第3図に示す通りであり、主なピー
クは、次の通りであつた。
ppm)DMSO―d6―CD3ODを溶媒(内部標準
TMS)として測定した 13C―NMRスペクト
ル分析図は第3図に示す通りであり、主なピー
クは、次の通りであつた。
201.7(s) 108.0(d)
183.0(s) 106.3(s)
165.6(s) 106.0(s)
162.7(s) 101.9(s)
159.2(s) 100.8(d)
158.1(s) 98.1(d)
151.9(s) 48.0(t)
139.8(s) 29.8(q)
本発明化合物はC―AMPの特異的なPDE阻害
活性を有し、C―AMPの代謝異常により、その
低下に起因する各種の疾病、例えば動脈硬化、高
血圧、気管支喘息、糖尿病、癌等の予防又は治療
剤として有用であり、特に之等のうちで高血圧治
療剤として極めて有効に利用できる。
活性を有し、C―AMPの代謝異常により、その
低下に起因する各種の疾病、例えば動脈硬化、高
血圧、気管支喘息、糖尿病、癌等の予防又は治療
剤として有用であり、特に之等のうちで高血圧治
療剤として極めて有効に利用できる。
一般にC―AMPは動物組織に広く分布し、
種々のホルモン作用の2次伝達物質として、生
理、生化学的に重要な役割をもつ物質である。ま
た、細胞の増殖・分化、血流動態、中枢神経への
作用、インスリン、ヒスタミンの分泌などの関与
していることが知られている。C―AMPはアデ
ニールサイクラーゼの働きによつてアデノシント
リホスフエート(ATP)より生合成され、C―
AMP・ホスホジエステラーゼ(PDE)によつて
分解され、この両酵素の作用により細胞内の濃度
が調節されている。従つて、一般にPDE阻害物
質を生体を投与することにより、C―AMPの分
解酵素であるPDEが阻害されて細胞内のC―
AMP濃度が上昇し、これによつて血小板凝集抑
制、血圧降下、抗喘息、インスリン分泌亢進、抗
癌等の薬理効果が期待できる。
種々のホルモン作用の2次伝達物質として、生
理、生化学的に重要な役割をもつ物質である。ま
た、細胞の増殖・分化、血流動態、中枢神経への
作用、インスリン、ヒスタミンの分泌などの関与
していることが知られている。C―AMPはアデ
ニールサイクラーゼの働きによつてアデノシント
リホスフエート(ATP)より生合成され、C―
AMP・ホスホジエステラーゼ(PDE)によつて
分解され、この両酵素の作用により細胞内の濃度
が調節されている。従つて、一般にPDE阻害物
質を生体を投与することにより、C―AMPの分
解酵素であるPDEが阻害されて細胞内のC―
AMP濃度が上昇し、これによつて血小板凝集抑
制、血圧降下、抗喘息、インスリン分泌亢進、抗
癌等の薬理効果が期待できる。
実施例
次に本発明の一層明らかにするために本発明化
合物の製造例を実施例として挙げ、次いで試験例
を挙げる。
合物の製造例を実施例として挙げ、次いで試験例
を挙げる。
実施例 1
トリコデルマ エスピー.No、2810(微工研菌
寄第7388号)を、下記組成の培地10mlを入れたモ
ノ試験管(Monod tube)に接種し、27℃、PH=
7.2で3日間モノ(Monod)式振とう培養装置で
培養を行なつた。
寄第7388号)を、下記組成の培地10mlを入れたモ
ノ試験管(Monod tube)に接種し、27℃、PH=
7.2で3日間モノ(Monod)式振とう培養装置で
培養を行なつた。
可溶性でんぷん 2重量%
グルコース 2重量%
フアイトン・ペプトン(BBL社製) 2重量%
酵母エキス 0.5重量%
塩化ナトリウム 0.25重量%
硫酸銅(5水塩) 0.0005重量%
硫酸亜鉛(7水塩) 0.005重量%
塩化マンガン(4水塩) 0.0005重量%
炭酸カルシウム 0.32重量%
上記組成の培地100mlを入れた500ml容三角フラ
スコ1本あたりに、前述で得られた種培養1本を
接種し、培養温度27℃で18日間培養を行なつた。
スコ1本あたりに、前述で得られた種培養1本を
接種し、培養温度27℃で18日間培養を行なつた。
得られた培養液を、加熱処理(85℃以上、6分
間)した後、減圧過により液と菌体に分け
た。この菌体(培養液21分)にメタノール21
を加え、NaCl飽和、酸性(PH3)条件下でよく
攪拌処理し、減圧過後、メタノール抽出液を減
圧濃縮乾固した。乾固物に水を加え溶解し、酢酸
エチルで3回抽出を行ない、抽出液を合して濃縮
した。ついでこの酢酸エチル抽出濃縮液に5%
NaHCO3水溶液を加え抽出を行なつた。
間)した後、減圧過により液と菌体に分け
た。この菌体(培養液21分)にメタノール21
を加え、NaCl飽和、酸性(PH3)条件下でよく
攪拌処理し、減圧過後、メタノール抽出液を減
圧濃縮乾固した。乾固物に水を加え溶解し、酢酸
エチルで3回抽出を行ない、抽出液を合して濃縮
した。ついでこの酢酸エチル抽出濃縮液に5%
NaHCO3水溶液を加え抽出を行なつた。
この水溶液を塩酸で酸性下にもどした後、酢酸
エチルに転溶させ、水洗、脱水を行ない濃縮乾固
物1.6gを得た。これを少量のメタノールに溶解
し、セフアデツクスLH―20(フアルマシア社製)
のカラムにかけメタノールで溶出し、本発明化合
物196mgを得た。該化合物は、前述した理学的性
質を有しており、構造式(1)で表わされる3,3′―
ジアセトニル―1,1′,6,6′,8,8′―ヘキサ
ヒドロキシ―2,2′―ビキサントンであると同定
された。
エチルに転溶させ、水洗、脱水を行ない濃縮乾固
物1.6gを得た。これを少量のメタノールに溶解
し、セフアデツクスLH―20(フアルマシア社製)
のカラムにかけメタノールで溶出し、本発明化合
物196mgを得た。該化合物は、前述した理学的性
質を有しており、構造式(1)で表わされる3,3′―
ジアセトニル―1,1′,6,6′,8,8′―ヘキサ
ヒドロキシ―2,2′―ビキサントンであると同定
された。
試験例 1
〈C―AMP・PDEに対する阻害活性〉
(1) 測定法
酵素反応液として、20mM硫酸マグネシウム
溶液50μ、6mMC―AMP(ベーリンガーマン
ハイム・山之内製)溶液150μ、7U/mlアル
カリホスフアターゼ(同上社製 仔牛腸由来)
溶液50μ、0.05U/mlホスホジエステラーゼ
(同上社製、牛心蔵由来)200μ及び本発明化
合物又は対照化合物としてのテオフイリンを
夫々別々に含む試料液100μの全量550μよ
りなる混合液を調製した。尚試料液以外はすべ
て50mMトリス塩酸緩衝液(PH7.5)に溶解さ
せて用いた。上記反応液を37℃にて45分間反応
させたのち、55%トリクロル酢酸50μを加
え、反応を停止させ、遠心分離(3000rpm、10
分間)を行ない、その上清中の無機リンをホス
フアー B―テスト ワコー(Phosphor B―
Test Wako、和光純薬工業社製)を用いて定
量した。
溶液50μ、6mMC―AMP(ベーリンガーマン
ハイム・山之内製)溶液150μ、7U/mlアル
カリホスフアターゼ(同上社製 仔牛腸由来)
溶液50μ、0.05U/mlホスホジエステラーゼ
(同上社製、牛心蔵由来)200μ及び本発明化
合物又は対照化合物としてのテオフイリンを
夫々別々に含む試料液100μの全量550μよ
りなる混合液を調製した。尚試料液以外はすべ
て50mMトリス塩酸緩衝液(PH7.5)に溶解さ
せて用いた。上記反応液を37℃にて45分間反応
させたのち、55%トリクロル酢酸50μを加
え、反応を停止させ、遠心分離(3000rpm、10
分間)を行ない、その上清中の無機リンをホス
フアー B―テスト ワコー(Phosphor B―
Test Wako、和光純薬工業社製)を用いて定
量した。
C―AMP・PDE阻害活性は、対照として試
料液に変え従留水を反応液に加えた場合の無機
リンの生成量から、試料液を加えた場合の無機
リンの生成量を差し引き、これをさらに対照の
無機リンの生成量にて除した値の百分率として
表わした。
料液に変え従留水を反応液に加えた場合の無機
リンの生成量から、試料液を加えた場合の無機
リンの生成量を差し引き、これをさらに対照の
無機リンの生成量にて除した値の百分率として
表わした。
(2) 結 果
本発明化合物のC―AMP・PDEに対する阻
害活性を陽性対照のテオフイリンと比較し、そ
の結果を第4表に示した。
害活性を陽性対照のテオフイリンと比較し、そ
の結果を第4表に示した。
第4図において横軸は本発明化合物あるいは
テオフイリン(検体)の反応液中での最終濃度
を対数目盛で示したものであり、縦軸は阻害率
を示す。また図中1は本発明化合物を、2はテ
オフイリンを示す。該図より本発明化合物の50
%阻害濃度は4.5×10-6Mであり、テオフイリ
ンの場合の2.3×10-3Mに比べ約500倍強い阻害
活性が認められることが判る。
テオフイリン(検体)の反応液中での最終濃度
を対数目盛で示したものであり、縦軸は阻害率
を示す。また図中1は本発明化合物を、2はテ
オフイリンを示す。該図より本発明化合物の50
%阻害濃度は4.5×10-6Mであり、テオフイリ
ンの場合の2.3×10-3Mに比べ約500倍強い阻害
活性が認められることが判る。
試験例 2
〈モルモツト摘出回腸におけるアンジオテンシ
ンに対する収縮抑制作用〉 (1) 実験方法 ハートレ―系雄性モルモツトを撲殺後脱血
し、回腸を摘出した。回腸は腸内容物を洗浄除
去後、3cm前後の小片にしてマグヌス装置(バ
ス容量10ml、バス温度31℃、O295%―CO25%
混合ガス通気)のタイロード液中に懸垂した。
本発明化合物は水に不溶のため1%ツイーン80
(Tween80、和光純薬工業社製)を含む50mM
トリオ緩衝液(PH7.5)に乳濁し、陽性対照と
したテオフイリンは50mMトリス緩衝液(PH
7.5)に溶解し、それぞれ試料液とした。試料
液をバスに添加し、5分後に3×10-8M(バス
中の最終濃度)のアンジオテンシンを加え、
この時の収縮量のアンジオテンシンのみを加
えた場合と比較して収縮抑制率(%)を算出し
た。
ンに対する収縮抑制作用〉 (1) 実験方法 ハートレ―系雄性モルモツトを撲殺後脱血
し、回腸を摘出した。回腸は腸内容物を洗浄除
去後、3cm前後の小片にしてマグヌス装置(バ
ス容量10ml、バス温度31℃、O295%―CO25%
混合ガス通気)のタイロード液中に懸垂した。
本発明化合物は水に不溶のため1%ツイーン80
(Tween80、和光純薬工業社製)を含む50mM
トリオ緩衝液(PH7.5)に乳濁し、陽性対照と
したテオフイリンは50mMトリス緩衝液(PH
7.5)に溶解し、それぞれ試料液とした。試料
液をバスに添加し、5分後に3×10-8M(バス
中の最終濃度)のアンジオテンシンを加え、
この時の収縮量のアンジオテンシンのみを加
えた場合と比較して収縮抑制率(%)を算出し
た。
(2) 結 果
モルモツト摘出回腸を用い本発明化合物のア
ンジオテンシンに対する収縮抑制作用を検討
した結果を第5図に示した。第5図において横
軸は検体((1)は本発明化合物を、(2)はテオフイ
リンを夫々示す)のバス中濃度の対数を、縦軸
はアンジオテンシンに対する収縮抑制率を示
した。
ンジオテンシンに対する収縮抑制作用を検討
した結果を第5図に示した。第5図において横
軸は検体((1)は本発明化合物を、(2)はテオフイ
リンを夫々示す)のバス中濃度の対数を、縦軸
はアンジオテンシンに対する収縮抑制率を示
した。
陽性対照としたテオフイリン及び本発明化合
物の30%収縮抑制を示す濃度は、各々1×
10-4Mおよび1×10-3Mであり、本発明化合物
の収縮抑制作用はテオフイリンに比べ、より強
いことが認められた。
物の30%収縮抑制を示す濃度は、各々1×
10-4Mおよび1×10-3Mであり、本発明化合物
の収縮抑制作用はテオフイリンに比べ、より強
いことが認められた。
第1図は本発明化合物のマススペクトル分析
図、第2図及び第3図は本発明化合物の核磁気共
鳴スペクトル分析図、第4図及び第5図は夫々本
発明化合物のC―AMP・PDEに対する阻害活性
及び収縮抑制作用を示すグラフである。
図、第2図及び第3図は本発明化合物の核磁気共
鳴スペクトル分析図、第4図及び第5図は夫々本
発明化合物のC―AMP・PDEに対する阻害活性
及び収縮抑制作用を示すグラフである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 構造式 で表わされる3,3′―ジアセトニル―1,1′,
6,6′,8,8′―ヘキサヒドロキシ―2,2′―ビ
キサントン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7684584A JPS60218382A (ja) | 1984-04-16 | 1984-04-16 | キサントン誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7684584A JPS60218382A (ja) | 1984-04-16 | 1984-04-16 | キサントン誘導体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60218382A JPS60218382A (ja) | 1985-11-01 |
| JPH0149351B2 true JPH0149351B2 (ja) | 1989-10-24 |
Family
ID=13616993
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7684584A Granted JPS60218382A (ja) | 1984-04-16 | 1984-04-16 | キサントン誘導体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60218382A (ja) |
-
1984
- 1984-04-16 JP JP7684584A patent/JPS60218382A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60218382A (ja) | 1985-11-01 |
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