JPH02307752A - 皮革様成形品及びその成形方法 - Google Patents

皮革様成形品及びその成形方法

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JPH02307752A
JPH02307752A JP1129008A JP12900889A JPH02307752A JP H02307752 A JPH02307752 A JP H02307752A JP 1129008 A JP1129008 A JP 1129008A JP 12900889 A JP12900889 A JP 12900889A JP H02307752 A JPH02307752 A JP H02307752A
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film layer
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resin film
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Sadao Nishibori
貞夫 西堀
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AIN KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は微細な多数の孔が設りられたポリウレタン樹
脂皮膜層を表面に有する成形品及びその成形方法の開示
に関し、より詳細には成形品表面に形成したポリウレタ
ン樹脂皮膜層中に含ませた微粉状のゼラチンを水、温水
ないしは熱水又は親水性の有機溶剤を用いて溶出又は抜
き出すことによって、該皮膜層を多孔状とした皮革様の
成形品及びその成形方法の開示に関する。
[従来の技術] 合成樹脂、木、金属等からなる各種の成形品は、その成
形品の表面を保護する目的や成形量の視覚的な価値を高
める目的等から、その成形品表面に耐水、耐摩耗性の塗
装皮膜を形成したり、カラー塗装を施したり、艶出し又
は艶消し塗装を施したりしていた。
又、合成樹脂成形品や木製成形品、金属製成形品等が元
来個々に有していないような特性を、これらの各成形品
にもたらす意図からも種々の表面処理がこれらの成形品
に施されていた。
特に、これらの成形品の風合を良くして肌触り感を改良
する意図て、これらの成形品表面を皮革生地様に仕上げ
ることが試みられている。
か\る皮革生地様の仕上げは、成形品に皮革特有の豪華
さをもたらすと共に皮革類似の機能を成形品にもたらす
ことを主たる目的としている。
しかしながら従来における皮革様の成形品ては所謂ビニ
ルレザー等のように見せかけ的なものが多く皮革特有の
しっとりとした肌触り感を有するものが少なかった。
そこで、ジメチルフォルムアミドて希釈したポリエステ
ル系ポリウレタン樹脂溶液を成形品表面に塗布した後、
これを水中で脱溶媒して凝固し、脱水後熱風を用いて乾
燥することによって成形品の表面に微多孔層を形成する
ことが試みられている。
又、天然の皮革を粉砕し、微粉状の皮革粉とした状態で
、これをジメチルフォルムアミドとメチルエヂルケトン
の希釈溶剤を用いて希釈したポリエステル系ポリウレタ
ン樹脂溶液中に配合、分散させた混合液を成形品表面に
塗布し、成形品の表面に微細な皮革粉を含む皮革類似眉
を形成することが試みられている。
[発明が解決しようとする課題] か\る前記の従来例の中、ポリエステル系ポリウレタン
樹脂をジメチルフォルムアミドで希釈して得られた樹脂
溶液を成形品の表面に塗布した後、これを水中で脱溶媒
することによって凝固させて成形品表面を皮革様とする
方法の表面処理では、成形品の表面に多孔状の柔軟な層
を形成できる特長を有している反面、成形品が嵩張る場
合には大型の脱溶媒装置を必要とし多孔状の層を成形品
表面に容易且つ斑なく作り出すのに難があった。
又、かSる方法で形成される多孔状の層が有する孔は、
その孔径が均一でなく、しかも孔の分布密度を均一に設
定することが難しく、更に、微細な孔径の孔の形成には
不向ぎとされていた。この結果、麦茶生地により近い微
妙な肌触り感と、均一な吸湿等の機能性を成形品表面に
もたらすことに尚難か残されていた。
特に、この種の多孔状の成形層は、この形成多孔層を保
護する目的で、この形成多孔層の上に更に銀面層と称さ
れるポリウレタン樹脂層を形成することが一般的であり
、かメる銀面層の形成によフて前記の多孔状の眉が有す
るソフトな肌触り感と吸湿に伴う特有のトライ感とが損
われる不都合があった。
か\る点から近時開発されるにいたった前記の皮革粉を
有する表面皮膜層は、この皮革粉自体が天然の皮革の持
つ特性をそのま\残していることから成形品の表面に、
より皮革に近い特性をもたらす特長を有している。
しかしながら、かSる成形品表面に皮革粉を含む表面層
を形成するためには、皮革粉を微粉状に粉砕し、しかも
これらの皮革粉相互が凝集し合うことのないように粉砕
される皮革粉が夫々独立した“°粒″の状態とされる必
要があり、皮革粉の粉砕コストが特に割高とされる不都
合があった。
又、成形品の表面に形成される皮革層中に含まれている
羨革粉は皮膜層を形成するバインダーの樹脂によって夫
々に区分された状態で表面層を形成していることから柔
軟な感触の皮膜層の形成には難があった。
更に、この方法によって形成される表面皮膜層中の皮革
粉は皮膜層を形成するパインダ−の樹脂で覆われること
が多く、特に皮膜表面にバインダー樹脂のみによる薄い
スキン層が形成され、このスキン層をサンデング等で取
り除かないと所期の吸湿機能等が成形品表面にもたらさ
れf7い不都合があった。
又、成形品表面の皮膜中に含めた皮革粉が変色ないしは
褪色する虞れもあり、成形品自体の商品的価値を損ねる
不都合があった。
本発明にかさる皮革様成形品と、その成形方法は成形品
の表面に数ミクロンの微細で、しかも均一の孔径の孔を
、均一の分布密度で有する皮膜層を設は適度のドライ感
をもたらす吸湿機能と、適度のしっとりとした肌触り感
をもたらす保湿機能とを該皮膜層に付与すると共に無数
の微細な孔による柔かい肌触り感並びにソフトな艶消し
状の風合いとを有する皮膜様成形品の提供並びに、かき
る皮膜様成形品の容易な成形方法の提供とを目的として
いる。
[課題を解決するための手段] 本発明にかきる皮膜様成形品及び、その成形方法は叙上
の目的を達成するために、その請求項1の発明は、成形
品の表面に形成されているポリウレタン樹脂皮膜層をゼ
ラチン粉を含むものとし、このポリウレタン樹脂皮膜層
に含まれているゼラチン粉の全部又は一部を水、温水な
いしは熱水を用いて溶出し、又は水と混和し易く、しか
もポリウレタン樹脂を溶解しない分子量の小さい有機溶
剤を用いて抜き出し、成形品表面の皮膜層を多孔状とし
て皮革様成形品としている。
次いで請求項2の発明は、成形品の成形型面に成形品の
表面皮膜層となる薄膜を事前に形成用意し、この成形型
に適宜の成形樹脂を注入、圧入等の手段で充填して表面
にポリウレタン樹脂層を有する成形品を得る方法におい
て、前記の成形型の型面に形成される薄膜をゼラチン粉
を含むポリウレタン樹脂液又は樹脂溶液の型面に対する
塗布形成によるものとし、成形品の表面にゼラチン粉を
含むポリウレタン樹脂皮膜層を作り出すと共に、このポ
リウレタン樹脂皮膜層に含まれているゼラチン粉の全部
又は一部を水、温水ないしは熱水で溶解し、又は水と混
和し易く、しかもポリウレタン樹脂を溶かさない分子量
の小さい有機溶剤を用いて抜き出して、成形品の表面に
多孔状のポリウレタン樹脂皮膜層を形成して皮膜様成形
品とする。
更に、請求項3の発明は、成形品の表面に、ゼラチン粉
を含むポリウレタン樹脂皮膜層を塗布の方法で形成し、
次いで、この塗布形成されたポリウレタン樹脂皮膜層に
含まれているゼラチン粉の全部又は一部を水、温水ない
しは熱水を用いて溶解除去し、又は水と混和し易く、し
かもポリウレタン樹脂を溶かさない分子量の小さい有機
溶剤を用いて抜き出して、成形品の表面に多孔状のポリ
ウレタン樹脂皮膜層を形成して皮膜様成形品とする。
[実施例コ 以下本考案にか\る皮革様成形品の典型的な実施例を添
イ」の図面について説明する。
第1図において1は成形品の一部を拡大して示したもの
であり、この成形品は合成樹脂成形品てあっても、木製
の成形品であっても、金属製の成形品であっても良く、
成形品の形状及び素材面での制約はない。
2は、この成形品1の表面に適宜の方法で形成されたポ
リウレタン樹脂皮膜層であり、微細な粒径からなるゼラ
チン粉3を含んでいる。
次いで第2図は、このように成形品1の表面に形成され
ているポリウレタン樹脂皮膜層2に含まれているゼラチ
ン粉3を水、温水ないしは熱水を用いて溶出し、このポ
リウレタン樹脂皮膜層2に多数の孔4を形成したもので
ある。
又、他の方法としてメチルアルコール等の分子量が小さ
く、しかもポリウレタン樹脂を溶解せず、且つ水に溶解
し易い有機溶剤な前記ポリウレタン樹脂皮膜層2に含ま
せた後、このポリウレタン樹脂皮膜層2を水中に浸漬す
ることによって、このポリウレタン樹脂皮膜層2中のゼ
ラチン粉3を抜き出して、該ポリウレタン樹脂皮膜層2
に多数の孔4を形成する。
第3図は、前記の方法でポリウレタン樹脂皮膜層2に含
はれているゼラチン粉3を溶出又は抜き出す際に、その
一部が溶出又は抜き出されずに残留ゼラチン3゛ とさ
れている場合を示す。
か\る成形品1の表面にポリウレタン樹脂皮膜層2を形
成する方法は、成形品の形状、特性等と、形成されるポ
リウレタン樹脂皮膜層2の膜厚等を前提として種々の方
法がある。
請求項2の発明に係るその一つの方法は成形型の型面に
成形品1の表面皮膜層となるポリウレタン樹脂の皮膜を
ゼラチン粉を含ませて成形しておき、この成形型に適宜
の成形樹脂を注入ないしは圧入笠の手段を用いて充填し
、硬化させることで表面にゼラチン粉3を含むポリウレ
タン樹脂皮膜層2を有する成形品を得るものである。
か\る成形型を用いてゼラチン粉3を含むポリウレタン
樹脂皮膜層2を成形品1の表面に形成する方法は一般的
な射出成形法、トラスファ成形法、注入成形法等と共に
スラッシュ成形法、リム成形法等種々の方法による成形
が可能であり、成形品1の成形樹脂の性状に合せた成形
方法が用いられる。
第4図は、かぎる成形型を用いたステアリングホイール
の成形例を示したものであり、成形型5.5の型面5a
の面にゼラチン粉3を含むポリウレタン樹脂の薄膜2°
を前もって成形し、鉄芯6をセットした後型5.5の型
締めをし、成形樹脂7を充填して硬化させた後脱型をし
てステアリングホイールを得るものである。
第5図〜第7図は、かSる型5を用いた成形量1の成形
方法を拡大断面図で図示したものであり、先ず型5の型
面5aにゼラチン粉3を有するポリウレタン樹脂の薄膜
2°を形成する。このポリウレタン樹脂の薄膜2゛はス
プレーによる吹付は塗布膜、刷子型りによる塗布膜、ス
ラッシュないしは回転成形法等で型面5aに目的とする
厚さに形成用意する。
この薄II@2 ’ は一層で形成されても良く、多層
状に形成されても良い。又、このゼラチン粉3を有する
薄It! 2°を型面5aに形成した後、更に、この形
成薄It!2°にゼラチン粉を含まない他の合成樹脂層
を積層状に重ねた後に核型5内に成形樹脂を充填するこ
とによって性質を異にする多層の表面皮膜層を有する成
形品1としても良い。
このようにして型成形された成形品1は、その表面トッ
プ層部分がゼラチン粉3を含むポリウレタン樹脂皮膜層
2とされていることから、このポリウレタン樹脂皮膜層
2に含まれているゼラチン粉3を水、温水ないしは熱水
を用いて溶出し、このゼラチン粉3の溶出された部分に
孔4を形成する。
又、ポリウレタン樹脂皮膜層2のバインターであるポリ
ウレタン樹脂を熔かずことのない有機溶剤であって、し
かも水との溶解性の良好な分子量の小さいメチルアルコ
ール、エチルアルコール、プロピルアルコール、イソプ
ロピルアルコール等を用いてポリウレタン樹脂皮膜層2
を膨潤させた状態で、このポリウレタン樹脂皮IIi!
層2を水中に浸漬処理し、ポリウレタン樹脂皮膜層2に
含まれているゼラチン粉を水中に抜き出し、ポリウレタ
ン樹脂皮膜層2に孔4を形成する。
次いで請求項3の発明にか\る成形品の成形方法は、成
形品の表面にゼラチン粉3を含むポリウレタン樹脂皮膜
層2を直接塗布形成するものであり、その形成されるポ
リウレタン樹脂皮膜層2の厚幅と積層される層数等は成
形品の使用目的等の成形品表面に要請される特性によっ
て決定する。
このポリウレタン樹脂皮膜層2の塗布形成は、−11t
li的にはゼラチン粉を含むポリウレタン樹脂液又は溶
液を刷子、ロール、グラビア、オフセット等の方法で塗
布したり、スプレーにより吹きつけたり、成形品1を、
これらの液又は溶液中にドブ看けにする等の方法で形成
する。
尚、成形品1はポリウレタン樹脂皮膜層2の塗布、形成
できるものであれば、いかなる形状、材質のものであっ
ても良く、プラスチックス成形品はもとよりのこと、金
属成形品、木製成形品等が含まれる。又、この成形品1
0表面に布地等を張り合せて置き、この布地面等にポリ
ウレタン樹脂皮膜N2を塗布、形成しても良い。更に、
成形品の表面にポリウレタン樹脂の湿式微多孔層等のベ
ース層を形成し、このベース層にポリウレタン樹脂皮膜
層2を積層状に塗布、形成しても良い。
このようにして成形品1の表面に塗布形成したポリウレ
タン樹脂皮膜層2から前記と同一の方法でゼラチン粉を
溶出又は抜き出して、このポリウレタン樹脂皮膜層2に
無数の孔4を形成する。
次いで、各実施例に用いられるバインダーとしてのポリ
ウレタン樹脂皮膜層2、ゼランチン粉3及びゼラチン粉
3の溶出又は抜き出し方法等について更に詳細に説明す
る。
先ずポリウレタン樹脂皮膜層2について補足して説明す
る。この成形品の表面に形成される樹脂皮膜層は皮膜強
度、耐候性等と共に特有の柔軟性、耐摩耗性等を該皮膜
層にもたらす必要上ポリウレタン樹脂皮膜とした。この
ポリウレタン樹脂皮膜は、ポリエステル系ポリウレタン
、ポリエーテル系ポリウレタン、ポリカプロラクトン系
ポリウレタン、ポリカーボネート系ポリウレタン、シリ
コン変性ポリウレタン、アミノ酸変性ポリウレタン、ポ
リアミド変性ポリウレタン等を用いる。
尚、ゼラチン粉3のゼラチンは、その末端にアミン基、
カルボキシル基を有していることから、このアミン基、
カルボキシル基と反応するインシアナート基を末端に有
しないポリウレタン樹脂を用いるのが好ましく、特に末
端に未反応のイソシアナート基を有する二液型ポリウレ
タン樹脂はその末端のイソシアナート基がゼラチンのア
ミン基、カルボキシル基と反応して共有結合し、水に不
溶とな′ リ、形成されたポリウレタン樹脂皮膜層2h
)ら、このゼラチン粉3の溶出又は抜き出すことを難し
くするため、その使用は好ましくない。
又、未反応のインシアナート基を有する二液型ポリウレ
タン樹脂に多量のゼラチン粉3を混合した場合、ゼラチ
ンの末端カルボキシル基、アミン基と、このインシアナ
ート基とが反応してポリウレタン樹脂の硬化を妨げるこ
とがあり、使用に適しない。
これに対し、末端に未反応のインシアナート基を有して
いないポリウレタン樹脂時に、末端にゼラチンと反応し
ないOH基を有しているポリウレタン樹脂ては、ゼラチ
ン粉3を含めて形成されたポリウレタン・樹脂皮膜層か
ら、このゼラチン粉3を容易に、溶出又は抜き出すこと
ができる。又、このポリウレタン樹脂皮膜層2のバイン
ダー機能が、ゼラチン粉3の混配合によって損われるこ
とがない。
この成形品1の表面に形成されたゼラチン粉3を含むポ
リウレタン樹脂皮膜層2は数ミクロン(以下μmと表示
する)から30μm程度の厚さで形成する。このゼラチ
ン粉3を含むポリウレタン樹脂皮膜層2の厚さは、成形
品の皮膜層に要求される表面特性によって決められ、ス
テアリングホイールては20μm前後の厚さに形成する
の良い。
又、このゼラチン粉3を含むポリウレタン樹脂皮膜層2
を多層に形成する場合には、下の眉を20〜30μmに
、表面トップ層をグラビアコート等で10μm未満とす
るのか好ましい。
更に、成形品1の表面にポリウレタン樹脂による湿式微
多孔層を形成し、ポリウレタン樹脂の湿式微多孔層の面
にゼラチン粉3を含む数ミクロンから30μm程度のポ
リウレタン樹脂皮膜層2を形成する。
又、成形品1の表面にクロス等を張り合せた状態で、こ
のクロス面にベースとなる合成樹脂を塗布して補強ベー
ス層を形成し、この補強ベース層の面にゼラチン粉3を
含む数ミクロンから30μm程度のポリウレタン樹脂皮
膜層2を形成する。
尚、こ\で成形品1の表面に形成されるポリウレタン樹
脂皮膜層2は、成形品1の表面に塗布、接着等の方法で
、成形品1の成形と別途に形成されても良く、又成形品
1の成形に際して、この成形品の成形と同時に形成され
ても良い。
ゼラチン粉3を含むポリウレタン樹脂皮膜層2の塗布形
成は、スプレーガンによる吹付け、刷毛塗り、ロール塗
り等の一般的に用いられている塗装方法の全てと、どぶ
漬i−1等のように樹脂の塗布膜を形成するいずれの方
法であっても良い。
又、ゼラチン粉3を含むポリウレタン樹脂皮膜層2を成
形品1の表面に接着て形成する場合には、ゼラチン粉3
を含むポリウレタン樹脂のラミネートフィルムを用意し
、このラミネートフィルムを成形品1の表面に直接加熱
融着状とし、又は接着剤を用いて転写形成する。
更に、成形品1の成形と共に形成する方法としては、成
形品1が合成樹脂成形品である場合に、その成形品1の
成形時の面か硬化する前に、この成形品1の面にゼラチ
ン粉3を含むボリウIノタン樹脂フィルムを転写、接着
したり、成形品1の成形型面に予めゼラチン粉3を含む
ポリウレタン樹脂の薄膜を形成用意し、この成形品1の
成形型内に成形Jli+脂をは人、圧入等適宜の方法で
充填することによって、成形品1の表面にゼラチン粉3
を含むポリウレタン樹脂皮膜層2を形成する。
この成形8工の表面に形成されたゼラチン粉3を含むポ
リウレタン樹脂皮膜層2に対し、サンデング、サンドブ
ラスト等の処理を施す。このサンデング、サンドブラス
ト等の処理によって成形品10表面にあ乞ポリウレタン
81脂皮膜層2は、その表面スキン層部分が取り除かれ
、含まれているゼラチン粉3が露出状態とされているの
で、水等によるゼラチン粉3の溶出又は抜き出しが容易
、確実となる。
又、ポリウレタン樹脂皮膜N2の面が凹凸状となり柔か
り肌触りと、艶消し状のソフトな風合いとなる。
次いてゼランチ粉3について補足して説明する。このポ
リウレタン樹脂皮膜層2に含まれるゼラチン粉3は25
μm未満のものが用いられる。このゼラチン粉3は形成
されるポリウレタン樹脂皮膜層2の厚さに合せて粒径を
す荊える必要があり、20μmの月莫厚のポリウレタン
樹脂皮膜層2に含まれるゼラチン粉3の粒径は12μm
未満であるのか理想的である。このポリウレタン樹脂皮
膜層2に含められるゼラチン粉3は、その粒径が細かい
ほど形成されるポリウレタン樹脂皮膜層2に++V細な
孔4を形成することができる。従って、より微細な孔4
をポリウレタン樹脂皮膜層2に形成する必要のある場合
には、このポリウレタン樹脂皮膜層2に含められるゼラ
チン粉3の粒径を、より微細な範囲て揃えて使用する。
このポリウレタン樹脂皮膜層2に形成される孔4は微細
であれはあるほど、しっとりとしたソフトな肌触りと、
斑の無いドライ感と、皮革様の風合とを該ポリウレタン
樹脂皮膜層2にもたらす。このことから理想的には3μ
m前後のゼラチン粉3を用いるのか好ましい。
しかしながら、このポリウレタン樹脂皮膜N2に含めら
れるゼラチン粉3が1μn未満の微細な粒径である場合
、このポリウレタン樹脂皮膜層2から溶出したり、抜き
出したりすることが難しく、このポリウレタン樹脂皮膜
層2中に残留することもある。
従って、ポリウレタン樹脂皮膜層2に含められるゼラチ
ン粉3は理想的には1μm以上の粒径であって、しかも
より微細な粒径のものであることが好ましい。
か\る点から分子量が16,000より小さいゼラチン
をジェットミル等の乾式粉砕の方法で分級をしながら粉
砕した粉砕ゼラチンを用いるのか好ましい。特に分子量
が10,000未満、理想的には1,000〜5.0[
)Oの分子量のゼラチンを乾式粉砕で粉砕しながら風量
分級して得たゼラチン粉は粒径が略3μm前後に集める
ことがてき、しかも10μmオーバー、1μmアンダー
の粒径のゼラチン粉を極端に少なくすることができる。
このように一定の分布範囲にあるゼラチン粉3を得るに
は、ゼラチン粉3を分級しなから粉砕する必要があり、
通例風量分級機による真比重分級をする。か\るゼラチ
ン粉3の風量分級をするためにはジェットミル等の乾式
粉砕によるゼラチン粉3の粉砕をなす必要がある。
しかしなから分子量か16,000以上のゼラチンをシ
ェツトミル等の乾式粉砕の方法で粉砕する場合、その粉
砕効率が極端に悪く、又長時間に亘る粉砕に伴フてゼラ
チン自体か変性することもあり、分子量か16,000
未満のゼラチンを用いて粉砕するのか好ましい。
このように分子量か16.000未満の低分子量のゼラ
チンを用いることによって、ゼラチン粉3をポリウレタ
ン樹脂液、希釈されたポリウレタン樹脂溶液、又はポリ
ウレタン樹脂の溶解有機溶剤に混配合した際に、混配合
したゼラチン粉3の沈降を防ぐことかできる。
又、分子量が16,000未渦の低分子量のゼラチンを
用いることによって、成形品1の表面に形成されたポリ
ウレタン樹脂皮膜層2からゼラチン粉3を容易に溶出又
は抜き出すことができる。
このように、微細でしかも超微細部分が効果的に除かれ
ているゼラチン粉てあって、分子量が小さく、しかも風
量分級て分級しながらジェットミル等の乾式粉砕で粉砕
したゼラチン粉を用いるのが好ましい。
次いでゼラチン粉3をポリウレタン樹脂皮膜層2に含ま
せる点について補足して説明する。このゼラチン粉3を
ポリウレタン樹脂皮膜層2に含ませる場合、通例ポリウ
レタン樹脂を有機溶剤、例えばジメチルフォルムアミド
等の親水性のポリウレタン樹脂の溶解有機溶剤で希釈し
た溶液中に配合、攪拌して分散させる。又はジメチルフ
ォルムアミド等の親水性のポリウレタン樹脂溶解有機溶
剤、又はこのジメチルフォルムアミド等の親水性の有機
溶剤とメヂルエヂルケトル等の有機溶剤との混合有機溶
剤中にゼラチン粉3を配合、攪拌して得たゼラチン粉混
合有機溶剤を用いてポリウレタン樹脂を溶解ないしは希
釈してゼラチン粉3をポリウレタン樹脂中に分散、配合
する。
又は、直接ポリウレタン樹脂液に配合、攪拌して、この
ポリウレタン樹脂液中にゼラチン粉3を分散させる。
尚、このゼラチン粉3をポリウレタン樹脂の溶解有機溶
剤に配合、分散する場合、又はポリウレタン樹脂液ない
しはポリウレタン樹脂溶液に配合、分散させる場合、こ
のゼラチン粉3の含有水分を10重量%未満、理想的に
は8重量%未満とする。このゼラチン粉3に含まれてい
る水分量が10重量%を超えている場合、配合、攪拌中
にゼラチン粉3相互か互に融着し合って液中に分散しな
い傾向を示す。又8〜9重量%の水分含有のゼラチン粉
3の場合ても長時間に亘フて攪拌を続行することによっ
てゼラチン粉3相互か融着し、液と分離する傾向を示す
従って、ポリウレタン樹脂の溶解有機溶剤又はポリウレ
タン樹脂溶液又はポリウレタン樹脂液に攪拌、配合され
るゼラチン粉の含有水分は8重量%未満とするのが好ま
しい。
又、ジメチルフォルムアミド等に攪拌、配合したゼラチ
ン粉3の中で分子量が16,000以上のゼラチン粉は
時間の経過と共に沈降する傾向を示すのに対し、16,
000より小さい分子量のゼラチン粉は攪拌、配合後の
時間経過に伴う沈降が少なく懸濁状態を維持する。従っ
て、用いられるゼラチン粉3の分子量を16、000未
満、理想的には10,000より小さい分子量のゼラチ
ン粉3を用いるのが好ましい。
次いでポリウレタン樹脂皮膜層2中に含まれるゼラチン
粉3の配合量は、そのゼラチン粉3の量を増すことによ
ってポリウレタン樹脂皮膜層2に形成される孔4の形成
密度が大となり、ドライ感を出す吸湿特性、しっとりと
した保湿特性、柔かな艶消し状の風合等がより効果的に
生ずる。しかしながら、ポリウレタン樹脂皮膜層2に含
められるゼラチン粉3の量を増した場合、該ポリウレタ
ン樹脂皮膜層2のポリウレタン樹脂の有するバインダー
機能が劣ることメなり、形成される皮膜層が脆くなる傾
向を示す。
又、ポリウレタン樹脂皮膜層2に含められるゼラチン粉
3の配合量か少ない場合、このポリウレタン樹脂皮膜層
2に求められている前記の皮革様の特性が充分に生じな
い。
このポリウレタン樹脂皮膜層2に含まれるゼラチン粉3
の量を、ポリウレタン樹脂の固形部100重量部に対し
20重量部とした場合、形成された皮膜層は表面が樹脂
成形品特有の艶を残しており、A湿時にへたつき感かあ
り、しかも乾燥時に滑り感を生ずることから皮革様の特
性が殆ど認められなかった。
これに対し、ウレタン樹脂の固形部100重量部に対し
、ゼラチン粉3を30重量部としたポリウレタン樹脂皮
膜層2では、樹脂酸形部特有の艶が少なく、しっとりと
した保湿性と、ドライ感のある吸湿性とか認められ、こ
の傾向はポリウレタン樹脂固形分に対するゼラチン粉3
の混入量を増すことによって更に顕著であった。
しかしながらポリウレタン樹脂固形分 100重量部に対し、ゼラチン粉3の量を120重量部
以上とした場合、ポリウレタン樹脂のバインダーとして
の機能が喪なわれ、形成されるポリウレタン樹脂皮膜層
2が極端に脆くなることが認められた。
そこてポリウレタン樹脂皮膜層2を形成するポリウレタ
ン樹脂の固形分100重量部に対し、ゼラチン粉を30
重量部〜120重重量、理想的には70重量部を配合し
てポリウレタン樹脂皮膜層2を形成するのが好ましい。
次いて型成形される成形品について補足して説明する。
この型5の面5aには先ずワックス、石鹸類等の離型剤
を塗布し、ゼラチン粉3を含むポリウレタン樹脂液又は
樹脂溶液を吹付けないしは、刷毛等で塗布して、10〜
30μmの膜厚の薄膜2′を形成する。
このポリウレタン樹脂薄膜2°は、ポリウレタン樹脂の
固形分100重量部に対し30重量部〜120重量部の
範囲でゼラチン粉3を配合したものを用いて形成するの
が好ましい。この薄膜2°を形成するポリウレタン樹脂
塗液に含まれているゼラチン粉3の配合量か少ない場合
、形成された成形品1のポリウレタン樹脂皮膜N2に充
分な吸湿、保湿機能等がもたらされず、しかも柔かい艶
消し状の風合いからなる表面層を成形品1にもたらずこ
とがてきない。又、ゼラチン粉3の配合量を多くした場
合、型面に対するポリウレタン樹脂のバインダーとして
の機能か喪なわれ、成形品1の表面に形成されるポリウ
レタン樹脂皮膜層2か脆くなる傾向を示す。
か\る点から、型面5aに形成されるポリウレタン樹脂
の薄膜2゛ に含まれるゼラヂン粉3の量は、前記の配
合例と同様にポリウレタン樹脂の固形分100重量部に
対し30〜120重量部であることが好ましく、特に7
0重量部が理想的である。
尚、このポリウレタン樹脂の薄膜2°を形成する塗液は
、末端に未反応のイソシアナート基をもたないポリウレ
タン樹脂を使用するのが好ましく、特に−波型のポリウ
レタン樹脂塗液な用いるのが良い。これに対し、硬化剤
として未反応のイソシアナート基を末端に有する二液型
ポリウレタン樹脂塗液を用いた場合には、この未反応の
インシアナート基とゼラチン粉3のアミン基、カルボキ
シル基とが反応し、塗膜のポリウレタン樹脂が充分にバ
インダー機能を果さず、形成されるポリウレタン樹脂薄
膜2′の耐摩耗性等の表面特性が損われる。又、未反応
のインシアナート基を有する二液型ポリウレタン樹脂塗
液に含ませられたゼラチン粉3は、そのポリウレタン樹
脂塗液のインシアナート基と反応して水に対する溶解性
を喪失することかあり、かメる状態ての使用は好ましく
ない。
か\るゼラチン粉3を含むポリウレタン樹脂塗液は親水
性の有機溶剤であるジメチルフォルムアミド等で希釈し
た溶液として用いる。そこでジメチルフォルムアミド等
の水混和性のポリウレタン樹脂の溶解有機溶剤を用いて
、ゼラチン粉3の懸濁有機溶剤を作り、これを用いてポ
リウレタン樹脂を溶解又は希釈して塗液を形成し、又は
ジメチルフォルムアミド等の水混和性の有機溶剤で溶解
又は希釈されているポリウレタン樹脂溶液にゼラチン粉
3を配合して塗液を形成して用いる。
か\る水混和性の有機溶剤を用いることによって成形品
10表面に成形されたポリウレタン樹脂皮膜層2からは
、これに含まれているゼラチン粉3を容易、確実に溶出
又は抜き出すことができる。
尚、こSで用いられろ水混和性のポリウレタン樹脂の溶
解有機溶剤としては前記のシメチルフォルムアミド以外
にジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメチルアセトア
ミド、N−メチル−2−ピロリドン等があるもの\ジオ
キサン、テトラヒドロフランは沸点が低いことから使用
しづらく、ジメチルアセトアミドはジメチルフォルムア
ミドに比較して高価であり、又、N−メチル−2−ピロ
リドンは沸点が高く作業性に難があることからジメチル
フォルムアミドを実施例では用いた。
このように型5の面5aにポリウレタン樹脂皮膜層2を
形成した後、型締めを行って、この型5内に成形樹脂7
を充填する。この成形樹脂7の充填は成形品の形状、成
形樹脂の特性、型の種類等によって種々の方法があり、
基本的には圧入及び注入の方法がある。
その典型的な方法としては金型を用いた射出成形、トラ
ンスファー成形、スラッシュ成形等の成形方法並びに各
種の成形型に対する注入成形の方法が用いられる。これ
らのいずれもが成形用の型を有することから、その型面
に対するポリウレタン樹脂の薄膜2”を事前に形成する
ことができる。
尚、こメて成形型5内に注入又は圧入される樹脂はポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリアセタール、ポリアミ
ド、ポリウレタン、PVC,ABS、ポリエステル等の
ように成形品1の成形に適するものか用いられる。
尚、ゼラチン粉3の末端にあるアミン基、カルボキシル
基と反応する未反応のイソシアナート基、イボキシ基を
有する樹脂は、前記で形成されたポリウレタン樹脂皮膜
層2に含まれているゼラチン粉3と反応し、このゼラチ
ン粉3の水溶解性を妨げることから好ましくない。
このようにゼラチン粉と反応する基を末端に有する硬化
剤等を用いている樹脂の場合にはリム成形法等て成形樹
脂7の注入をなすのが良い。
例えば、ポリオール、架橋剤、触媒、発泡剤の混合液を
A?v、とじ、インシアナートをB液とし、A?lIi
、B液をミキシングヘッドで衝突混合させて金型に注入
することによってゼラチン粉3とインシアナートとの反
応を防きながら成形品を成形する。
このように型5内に成形樹脂7を注入又は圧入して成形
した成形品1は、その表面に前記の薄11に2′からな
るポリウレタン樹脂皮膜層2を有すること\なり、この
ポリウレタン樹脂皮膜層2にサンデングIA理あるいは
サンドブラスト処理等を必要に応じて施す。
尚、成形品1の表面に形成されるポリウレタン樹脂皮膜
層2を多層とする場合には、型5の面5aに薄膜2″を
多層に塗布形成した後、成形樹脂7を型5内に充填して
形成する。
次いで成形品1の表面に成形される塗装膜について補足
的に説明する。この塗装膜からなるポリウレタン樹脂皮
膜層2は、グラビアコート法等により特に薄く形成する
こともロール等て厚目に形成することもでき、特に重ね
塗りによる多層のポリウレタン樹脂皮膜層2を形成する
のに都合が良い。
このポリウレタン樹脂皮膜層2はポリウレタン樹脂固形
分100重量部に対し30重量部〜120重量部のゼラ
チン粉3を配合したポリウレタン樹脂塗液て形成する。
このポリウレタン石]脂塗液に含まれるゼラチン粉3の
配合量が少ない場合、形成されたポリウレタン樹脂皮膜
層2に充分な吸湿、保湿機能等がもたらされず、しかも
柔かな艶消し状の風合いの皮膜を得ることができない。
又、ゼラチン粉3の配合量を多くした場合には、塗液と
してのバインダー機能が損われ、塗装皮膜であるポリウ
レタン樹脂皮膜層2に充分な耐摩耗性等の特性がもたら
されなくなる。か\る点からポリウレタン樹脂皮膜層2
を形成する塗液に含まれるゼラチン粉3をポリウレタン
樹脂塗液の固形分100重量部に対し70重量部とする
のが理想的である。
尚、このポリウレタン樹脂皮膜層2を形成するポリウレ
タン樹脂塗液は、末端に未反応のインシアナート基を有
しないポリウレタン樹脂を用いるのが好まい。
特に、未反応のインシアナート基を有するポリウレタン
樹脂塗液に混入するゼラチン粉3の量が多い場合には、
ポリウレタン樹脂塗液のイソシアナート基とゼラチン粉
3のアミン基、カルボキシル基とが反応し、塗膜のポリ
ウレタン樹脂が充分にバインダー機能を果さず、形成さ
れるポリウレタン樹脂皮膜層2の耐摩耗性等の表面特性
が損われる。又、未反応のインシアナート基を有する二
液型ポリウレタン1fii脂塗液に含ませられたゼラチ
ン粉3は、そのポリウレタン樹脂塗液の有しているイン
シアナート基と反応して水に対する溶解性を喪失するこ
とがあり、その使用は好ましくない。
か\るゼラチン粉3を含むポリウレタン樹脂塗液は親水
性の有機溶剤であるシメヂルフ場ルムアミ1〜等て希釈
溶液状として用いる。
そこでジメチルフォルムアミド等の水混和性のポリウレ
タン樹脂の熔解有機溶剤を用いて、ゼラチン粉3の懸濁
有機溶剤を作り、これを用いてポリウレタン樹脂を溶解
又は希釈して塗液を形成し、又はジメチルフォルムアミ
ド等の水混和性の有機溶剤て溶解又は希釈されているポ
リウレタン樹脂溶液にゼラチン粉3を配合して塗液を形
成して用いる。
か\る水混和性の有機溶剤を用いることによって成形品
1の表面に塗布成形されたポリウレタン樹脂皮膜層2か
らは、これに含まれているゼラチン粉3を容易、確実に
溶出又は抜き出すことがてきる。
尚、水混和性のポリウレタン樹脂の溶解有Ia溶剤とし
ては前記のジメチルフォルムアミド以外にジオキサン、
テトラヒドロフラン、ジメチルアセトアミF、N−メチ
ル−2−ピロリドン等かあるものきジオキサン、テトラ
ヒドロフランは沸点か低いことから使用しつらく、シメ
ヂルアセトアミトはシメチルフ詞ルムアミトに比較して
高価てあり、又、N−メヂルー2−ピロリドンは沸点が
高く作業性に難かあることからジメチルフォルムアミド
を実施例では用いた。
このように成形品1の表面に塗布形成されたポリウレタ
ン樹脂皮膜層2に対しサンデング、サン1−プラスト等
の表面処理を適宜施す。
次いでポリウレタン樹脂皮膜M2に含まれているゼラチ
ン粉3の溶出と抜き出しの方法について補足して説明す
る。
このポリウレタン樹脂皮膜層2に含まれているゼラチン
粉3の全部又は一部を溶出するには、成形品1における
該ポリウレタン樹脂皮膜層2を水又は温水又は熱水をも
って洗い、このポリウレタン樹脂皮膜層2に含まれてい
るゼラチン粉3を溶解して洗い出す。又は、該ポリウレ
タン樹脂皮膜層2を水、温水又は熱水中に浸漬して、こ
のポリウレタン樹脂皮膜層2のゼラチン粉3を溶解して
取り除こSて用いられる水、温水又は熱水は温度が高い
ほどゼラチン粉3の溶出に要する時間が短かくて良いが
、成形品1又はポリウレタン樹脂皮膜層2の特性を損な
うことかある。
そこで、成形品1とポリウレタン樹脂皮膜層2の性状等
に合すて、このゼラチン粉3の溶出に要する浸漬時間と
処理水の温度とを設定する。
又、ポリウレタン樹脂皮膜層2に含まれているゼラチン
粉3の全てを溶出することなく一部を残留ゼラチン3°
として残すことも可能である。
このように孔4内に残された残留ゼラチン3°は成形品
1の表面にあるポリウレタン樹脂皮膜層2に特有の吸湿
特性と、保湿特性どをもたらす。
又、ゼラチン粉3の溶出に要する時間は、ポリウレタン
樹脂皮膜層2に含まれているゼラチン粉3の分子量によ
っても影響を受りる。
かぎる点から、成形品1のポリウレタン樹脂皮膜層2に
対するゼラチン粉3の溶出処理は、このゼラチン粉3の
もつ性状と、ポリウレタン樹脂皮膜層2のもつ性状と成
形品1のもつ性状等と、ポリウレタン樹脂皮膜層2から
何の程度のゼラチン粉3を溶出するか等を総合的に勘案
した上で処理水等の温度と浸漬時間、溶出方法等を決定
するのが好ましい。
か\る水、温水ないしは熱水を用いるゼラチン粉3の溶
出方法に対し、成形品1の表面を形成しているポリウレ
タン樹脂皮膜層2に対し、水との溶解性が良く、分子量
の小さい有機溶剤を含浸させた後、このポリウレタン樹
脂皮膜層2を水中に浸漬させる方法でポリウレタン樹脂
皮膜層2に含まれているゼラチン粉3を抜き出す方法が
ある。
この方法に用いられる有機溶剤は、成形品1の表面にあ
るポリウレタン樹脂皮膜層2を溶解したり、これに悪影
響をもたらすことのない有機溶剤てあって、水との溶解
性か良く、分子量が略80前後よりも小さいメヂルアル
コール、エチルアルコール、プロピルアルコール、イソ
プロピルアルコール、アセトン等を用いるのが好ましい
か\る有機溶剤はポリウレタン樹脂皮膜層2を膨潤状態
とするのに対し、ゼラチン粉3の膨潤を誘起しない。こ
の結果、ゼラチン粉3は膨潤したポリウレタン樹脂皮膜
層2との間に、この膨潤に伴って生ずる空間をもった抜
り出し易い状態でポリウレタン樹脂皮膜層2に含まれて
いる。
そこて、この有機溶剤て膨潤状態とされているポリウレ
タン樹脂皮膜層2を水中に浸漬した場合、このポリウレ
タン樹脂樹脂層2を膨潤状態としている有機溶剤か処理
水方向に移行し、しかも水圧によって膨潤状態にあるポ
リウレタン樹脂皮膜層2か圧縮されることから、前記の
有機溶剤て抜−出し易くされているゼラチン粉3が水中
に抜き出される。
尚、この水中への浸漬に際し、該ポリウレタン樹脂皮膜
層2に揉み処理を施し、ロール等で加圧処理を施したり
、超音波振動処理を施すことによって前記のゼラチン粉
3の抜き出しを更に確実且つ容易にするのが好ましい。
このようにしてゼラチン粉3の抜ぎ出されたポリウレタ
ン樹脂皮膜層2を水で洗い出して前記の有機溶剤が該ポ
リウレタン樹脂皮膜N2に残らないようにする。
又、有機溶剤をそのま\の状態で用いることなく水で希
釈して濃度が25%以上の水溶液として用いても良い。
又、アセトンの場合には5%濃度の水溶液でも使用する
ことができる。
かきる有機溶剤を水て希釈して用いることによって有機
溶剤の使用量を少なくし、ゼラチン粉3の抜き出しに要
する経費の削減をなすと共に、取扱いに難のある有機溶
剤を希釈水溶液とすることによって取扱い性を良くすこ
のような有機溶剤を用いてポリウレタン樹脂皮膜層2を
膨潤して、このポリウレタン樹脂皮1]iii!2に含
まれているゼラチン粉3の抜き出しを行ったところ、ゼ
ラチン粉3の抜き出された後に球状の孔4が多数形成さ
れた。
かくしてゼラチン粉3の抜き出さねた成形品1表面のポ
リウレタン樹脂皮膜層2の面にサンデング処理、パフか
け処理、サンドブラスト処理等を施したり、更にトップ
スキン層をグラビアコート法等て形成する。
又、型づけ処理、シボづけIA理、着色処理等の一般的
な表面処理を施す。
実施例1 ハンドル用のリム成形型の型面にシリコン系離型剤をス
プレーガンで5μm程度の厚さに吹イ」けた後、ポリウ
レタン樹脂皮膜層となる薄膜を該型面に形成した。
この薄膜は、固形分(不揮発分)か30重量%の乾式用
ウレタン樹脂溶液100重量部にゼラチン粉21重量部
を含むジメチルフォルムアミドのゼラチン分散液70重
量部との混合液を用意し、この混合液を10〜20μm
の膜厚となるようにリム成形型の型面にスプレーガンを
用いて吹付は形成した。
又、こ\て薄膜に含められたゼラチン粉は、8μm未満
、1μm以上の粒径からなるゼラチン粉がゼラチン粉全
量の908重量%のものであって、特に8μm以上の粒
径のゼラチン粉は、ゼラチン粉全量の僅かに0.1重量
%のものを用いた。
又、か\る特異な粒度分布にあるゼラチン粉を用意する
ために、特に分子量が1.00[1〜3.000の低分
子量のゼラチンをジェットミルを用いて風量分級しなが
ら粉砕したゼラチン粉を用いた。
又、このゼラチン粉をジメチルフォルムアミドに配合、
攪拌するに先立って、このゼラチン粉に含まれている水
分量を75重量%未満に調整した。
かぎるゼラチン粉21重量部をジメチルフォルムアミド
に、そのゼラチン混合液が70重量部となるように混合
、攪拌したところ、ゼラチン粉が懸濁状態でジメチルフ
ォルムアミド中に分散された。
かメるゼラチン粉の懸濁ジメチルフォルムアミド液70
重量部と、ウレタン樹脂固形分30重量%の乾式ウレタ
ン樹脂溶液100重量部と、必要に応じて顔料15重量
部とを混合して前記の10〜20μmの薄膜をリム成形
型の型面に形成した。
次いてリム成形型に鉄芯をセラ1−シて型締めを行なっ
た後、成形樹脂を該型内に注入した。
この注入成形樹脂は、ポリエーテル、架橋剤、触媒、発
泡剤の混合液からなるA液と、インシアナ−1・のB液
とをポンプを用いてミキシングヘッドに注入し、A液、
B液を衝突混合させた状態で成形型に注入して用いた。
この結果、成形型に注入されたポリウレタン樹脂には未
反応のイソシアナート基が残されておらず、前記の型面
に塗布形成された薄膜に含まれているゼラチン粉の変性
は認められなかった。
次いで、成形されたハンドルを100℃の熱水に30分
間浸漬し、渇洗い状態で取出し、乾燥した。
このようにして成形されたハンドルは表面に数ミクロン
の微細な孔を無数に有し、しかも成形品表面に微細な凹
凸が形成された。
この結果、ハンドルを握った際にべとつき感が無くドラ
イな感覚があった。又、乾燥した冬期てもハンドル表面
がしっとりとした適度の接触抵抗をもった肌触り感かあ
った。
又、ハンドル表面にある凹凸と、微細な孔とによって光
線が互に干渉し合って、ソフトな艶消し状態どされた。
更に、ゼラチン粉の溶出に伴って表面皮膜層が脆くなる
こともなく、耐摩耗性、引っ張り強さ等の表面特性が純
粋なポリウレタン樹脂皮膜に略近い値を示した。
比較例1 前記実施例1におけるゼラチン粉の配合量を6重量部と
した以外の他の条件を同一としてハンドルを成形した。
この成形されたハンドルはゼラチン粉を用いないポリウ
レタン樹脂のみによる表面皮膜層と略同−の耐摩耗性等
の表面特性を有しているのに対し、発汗時に接触した手
にへたつき感を生した。又、冬期の乾燥した状態で、グ
リップか甘く、ハンドル操作時に把持部にスリップを生
じた。又光線の反射か強くハンドル操作の障害になった
実施例2 前記実施例1におけるゼラチン粉の配合量を9重量部と
した以外の他の条件を同一としてハンドルの成形をした
この成形されたハンドルは接触時に若干のべとつ籾感が
あったもの\、しっとりとじた感触があり、グリップ感
が良く、光線の反射もさほど気にならなかった。特に、
このハンドル表面の皮膜層の機械的特性は良好であった
実施例3 前記実施例1におりるゼラチン粉の配合量を36重量部
とした以外の他の条件を同一としてハンドルの成形をし
た。
この成形されたハンドルは接触時の感覚か皮革に近く、
べたつき感の全く無いトライな感覚であり、グリップ性
か特に良好であった。又、風合いも皮革に近いソフトな
ものとなったが、表面に粗さか目立ち表面を強くこすっ
た際に表面の一部が僅かに剥離することが認められた。
比較例2 前記実施例1におけるゼラチン粉の配合量を43重量部
とした以外の他の条件を同一としてハンドルの成形をし
た。
この成形されたパン1−ルは表面が粗面状とされ、皮膜
層が充分に形成されておらず使用には適しなかった。
実施例4 前記実施例1におりるポリウレタン樹脂皮膜層に含まれ
ているゼラチン粉の溶出を熱水で行なわず30%濃度の
メチルアルコール水溶液を用いて行った以外の他の条件
を同一としてハンドルの成形をなした。
この実施例ては前記実施例1でポリウレタン樹脂皮膜層
を表面に形成されたハンドルを水で希釈した30%濃度
のメチルアルコール水溶液に浸漬した後、このハンドル
を水中に浸漬し30秒間表面に押し揉み処理を施した。
この成形されたハンドルは表面皮膜層に含まれていたゼ
ラチン粉の殆どか抜き出され、特に球状の孔が、この表
面皮膜層に形成され、艶消し状のソフトな風合いと、接
触時のへたつき感の無い特異なトライ感及び適度に保湿
されたグリップ感とかあった。
実施例5 前記実施例1におけると同様の方法で表面皮膜層を有す
るハンドルをリム成形した後、このハンドルを60℃前
後の温水に20分間浸漬してゼラチン粉の溶出をした。
このゼラチン粉の溶出以外の条件は前記実施例1と同一
とした。
こメで得られたハンドルの表面皮膜層には無数の孔と共
に、この孔の内奥に残留するゼラチンが認められた。
このゼラチンの一部が孔内に残留されているハンドルは
、ハンドル操作時のグリップ感か良く、べとつき感も殆
んど認められず、見た感じでも艶消し状のソフトな風合
いであった。
実施例6 固形分(不揮発分)を30重量%有する乾式用のポリウ
レタン樹脂溶液100重量部と、ゼラチン粉を20重量
部含んでいるDMF−MEKのゼラチン分散液70重量
部とを混合し、金属パネルの表面に膜厚ISμmて吹付
り、乾燥した後、この金属パネルを水中に浸漬して超音
波振動を付加しなから60分間、水洗いをした。
こ\て得られた金属パネルは表面に皮革様の皮膜を有し
、接触時の冷たさか解消されていると共に接触時のべた
つぎ感か無くなっていた。又、金属パネル特有の滑り感
も無く、しっとりとした肌触り感があった。更に、金属
パネル表面の発汗及び、結露の発生か少なかった。
実施例7 塗膜の形成対象が木製の椅子の削かりてあり、形成され
る皮膜の膜厚が25μmである以外の他の条件を前記実
施例6と同一にして刑かりを作成した。
こ\て得られた肘かりは木製の肘かりと異なって柔かな
艶消し状の風合いとされ、へたつき感が木製の肘かりよ
り少なかった。又接触時のしっとりとした肌触り感も木
製の朋か番プより優れていた。又、木製の肘かけが必要
以上に濡れるのを防止すると共に、適度の湿度を別かけ
の木製部にもたらすことが認められた。
[効果] 本発明にか\る皮革様成形品と、その成形方法ては、粒
径調整の可能なゼラチン粉を用いたこと、このゼラチン
粉を形成皮膜層の膜厚に対応し得るように1〜10μm
前後の微細な粒径として用意したこと、これらのゼラチ
ン粉を用いて成形品の表面にのみ微細な孔を有する皮膜
層を形成したことから、以下の特長ある効果を生じた。
先ず成形品の表面部のみに皮革様の多孔質皮膜層を形成
し得たことから、成形品本来の特性を何等損ねることな
く皮革様の成形品を得ることかできた。
又、ゼラチン粉を用いたことによって、均一の孔径の孔
を、均一の分布密度で成形品の表面に簡単に形成するこ
とができ、質の良い皮革様の表面を有する成形品を廉価
に提供することができた。
更に微細で均一の孔径からなる一部を均一の分布密度て
成形品表面に形成したことから、接触時の汗を吸収し、
適度のトライ感をもたらすと共に、これらの孔内に含ま
れている水分によって成形品表面か適度に7邪度を有し
、しっとりとした肌触り感のある成形品とすることがで
きた。
又、これらの接触感は、成形品表面の皮膜層が多孔質の
ポリウレタン樹脂皮膜層であることから、さらに柔軟な
肌触り感とすることかできた。
更に、成形品表面の皮膜層が多数の孔を有し、しかもこ
の皮膜層の表面か微細な凹凸様とされていることから光
線が反射されず、艶消し状のソフトな皮革様の風合いと
することができた。
又、成形品表面の皮膜層に形成された孔内にゼラチンの
一部を残留させた場合、この残留ゼラチンが適度の吸放
湿をなすことから、成形品表面の肌触り感、特にしっと
りとした肌触りと、適度にべたつきのないドライ感とを
成形品にもたらすことができた。
かメる点から本発明にか\る皮革様成形品及びその成形
方法は日常前の回りにある全ての物品に応用することの
できるものであって、例えば鞄、小物ケース、バックル
等の身の回り品、椅子等の家具類、床材等の建築材料、
各種機器の操作用グリップ、キーボード類、ステアリン
グホイール、ホーンパッド、シフトツブ、アームレスト
、コンソールボックス等の自動車内装部品等として用い
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にか\る成形品のゼラチン粉を取除く前
の要部拡大断面図、第2図はゼラチン粉を取除いた状態
の要部拡大断面図、第3図はゼラチン粉が一部残留され
ている成形品の実施例の要部拡大断面図、第4図はハン
ドルの成形例を示す要部断面図、第5図〜第7図は、そ
の成形方法を順次に示した要部拡大断面図である。 1・・・成形品、2・・・ポリウレタン樹脂皮膜層、3
・・・ゼラチン粉、4・・・孔、5・・・型、6・・・
鉄芯、7・・・成形樹脂。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、表面にポリウレタン樹脂皮膜層を有する成形品であ
    って、該ポリウレタン樹脂皮膜層にゼラチン粉が含まれ
    ていると共に、このポリウレタン樹脂皮膜層中のゼラチ
    ン粉の少なくとも一部が溶出又は抜き出されて多孔状の
    皮膜層とされていることを特徴とする皮革様成形品。 2、成形品の表面皮膜層となるゼラチン粉を含むポリウ
    レタン樹脂の薄膜を成形型面に形成すると共に、該成形
    型内に成形樹脂を充填して表面にポリウレタン樹脂皮膜
    層を有する成形品を形成し、該成形品の表面ポリウレタ
    ン樹脂皮膜層中のゼラチン粉の少なくとも一部を溶出又
    は抜き出して多孔状の皮膜層としたことを特徴とする皮
    革様成形品の成形方 法。 3、ゼラチン粉を含むポリウレタン樹脂皮膜層が塗布形
    成されてなる成形品の該ポリウレタン樹脂皮膜層中のゼ
    ラチン粉の少なくとも一部を溶出又は抜き出して多孔状
    の皮膜層としたことを特徴とする皮革様成形品の成形方 法。
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