JPH0244890B2 - Taijikoseitoenseinoryokona*reienkohanseizohoho - Google Patents
Taijikoseitoenseinoryokona*reienkohanseizohohoInfo
- Publication number
- JPH0244890B2 JPH0244890B2 JP10166682A JP10166682A JPH0244890B2 JP H0244890 B2 JPH0244890 B2 JP H0244890B2 JP 10166682 A JP10166682 A JP 10166682A JP 10166682 A JP10166682 A JP 10166682A JP H0244890 B2 JPH0244890 B2 JP H0244890B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- sec
- overaging
- rapid cooling
- cooling rate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D8/00—Modifying the physical properties of ferrous metals or ferrous alloys by deformation combined with, or followed by, heat treatment
- C21D8/02—Modifying the physical properties of ferrous metals or ferrous alloys by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of plates or strips
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
Description
この発明は耐時効性と延性の良好な、冷延鋼板
製造方に関し、とくにかかる性能を、連続焼鈍処
理によつて有利に実現することを可能ならしめよ
うとするものである。 さて一般に冷延鋼板の冷間圧延後の焼鈍過程
は、連続焼鈍処理が、これまでの箱焼鈍にとつて
かわりつつある。 連続焼鈍法は、従来の箱焼鈍法で数日を要して
製造されていた軟質な冷延鋼板が数分で製造でき
る画期的な方法である。 短時間で焼鈍を完了させるため連続焼鈍法では
再結晶焼鈍後に急冷却とそれに続く過時効処理を
行ない、鋼中に固溶しているCを無害な形すなわ
ちFe3C(セメンタイト)として析出されることに
より軟質化による延性の向上と固溶Cによる耐時
効性の向上を図つている。 従来、用いられている連続焼鈍法のヒートサイ
クルの一例を第2図、第3図に示す。第2図は再
結晶焼鈍後に10〜30℃/secで冷却後350〜400℃
で数分の過時効処理を行なう例であり、また第3
図は再結晶焼鈍後、室温近くまで水冷(約2000
℃/sec)し、再加熱して350〜450℃で数分の過
時効処理を行なう場合である。 第2図のヒートサイクルでは、過時効処理前の
冷却が10〜30℃/Secのように遅いため固溶Cの
過飽和度が小さくFe3Cの析出核が出来にくく後
に続く過時効処理中にFe3Cとして析出する速度
は著しく緩慢である。その結果充分に過時効時間
(約5min以上)をとれば、固溶Cが減少し、また
析出したFe3Cは、延性に対して無害な形で存在
するので、耐時効性、延性とも良好な鋼板の製造
が可能ではあるが、これを実現するためには、鋼
板を連続焼鈍炉に通す際、通板スピードを遅くし
て過時効処理帯の滞留時間を長くするか、過時効
処理炉自体を長大化させる必要があり、コストの
上昇を伴う。これに対し、第2図のサイクルで過
時効時間を5分以下にすると、過時効処理を行つ
ても固溶Cが充分に減少せず、軟質化による延性
の増加及び耐時効性の改善は期待できない。 次に第3図に示した任く350〜450℃で過時効処
理を行なう前に室温近くまで水冷(冷却速度約
2000℃/秒)による急速冷却を行なう場合、水冷
という超急速冷却により固溶Cの充分な過飽和度
が得られ急速冷却終了時に多数のFe3C析出核が
でき、次の再加熱後の過時効処理工程でこれらの
析出核に固溶Cが拡散し短時間でFe3Cの析出は
完了する。この処理ではFe3Cの析出核が多数で
きるので固溶Cの拡散が短い距離ですみ短時間
(例えば1〜3分程度)の過時効処理でよいとい
うメリツトを持つている。しかしながら析出した
Fe3Cは、結晶粒内に微細に多数分散しているた
め、析出強化が起り延性を著しく劣化させる。 このように第2図、第3図に示した従来一般的
な連続焼鈍法のヒートサイクルは、上述のような
欠点をもつていた。 これに対しヒートサイクルを変えたり、また成
分、熱延条件を調節するような種々の改良法が考
案されているが、未だ充分な性能を安定に得るこ
とはできなかつた。 発明者らは、上記連続焼鈍処理で耐時効性、延
性とも、良好な鋼を製造するため種々の実験を行
つた結果、連続焼鈍処理過程の急速冷却終了時
に、結晶粒内のFe3Cを適当な距離間隔で析出さ
せることにより、Fe3Cの析出強化による延性の
劣化を伴うことなく、耐時効性を改善できること
を究明した。この発明はFe3Cを適正な間隔で析
出させるために、より望ましくは結晶粒径を加味
して、とくに急速冷却速度を制限するとともに、
これに過時効温度と最終冷却条件を組合せるとい
うこれまでにない全く新しい発想に由来してい
る。 この発明は、C:0.008〜0.04重量%(以下単
に%で示す)Mn:0.10〜1.30%を、N:0.008%
以下において少なくとも0.010%のAlとともに含
有する組成になる熱間圧延鋼帯を、650℃以上の、
巻取り温度で巻取つたのちに常法による酸洗、冷
間圧延を経て連続焼鈍するに際して750〜900℃の
範囲内で10秒以上保持し、このときのぞましくは
結晶粒度番号を7.5〜8.8に調節する温度域に加熱
し640〜720℃の範囲の過時効前冷却開始温度に至
るまで30秒以上で徐冷すること、引続く急速冷
却、過時効冷却各工程を、320〜440℃の温度範囲
で60〜210秒間の範囲内の保持に供する過時効処
理の温度に応じて該温度TORに至る急速冷却速度
VCRと、最終冷却速度VLを第1図a,bの斜線領
域で示した条件下に進行させることの結合をもつ
て上記課題の解決手段を与え耐時効性、延性の良
好な冷延鋼板の製造を可能にしたものである。 この発明において鋼中成分量を限定した理由に
ついて説明する。 Cは、鋼中に固溶状態で存在すると、時効特性
の劣化を引き起すばかりでなく、延性も悪くする
点でNと同様に機能するのでこれらの固溶量を出
来るだけ減少すべきであり、このため製鋼時溶製
後に脱ガスを施してC含有量を0.005%以下まで
に減らす方法のほか、Ti、Nb、Zr、V等炭化物
形成元素を添加し、固溶状態のCを減らす方法、
さらに連続焼鈍時、急速冷却と過時効処理を行な
うことにより、短時間でFe3Cとして析出させ、
固溶Cを低減させる方法の3つが考えられる。こ
のうち前2者は固溶Cが元来非常に少ないので、
急速冷却や過時効処理を、ほとんど必要としない
が、真空脱ガス又は高価な添加元素を使う必要が
あり、製造コストの上昇を引き起す。 これに対し、後者の急速冷却と過時効処理の場
には、溶製コストが最も安いので、過時効時間の
短縮が可能になれば低コストで耐時効性延性の良
好な鋼板の製造が可能となる。 この発明はもちろん後者を利用するわけであ
り、このためC含有量については非常に厳密な制
限が必要となる。Cの下限を0.008%としたのは
この値未満の場合、急速冷却によつて得られる過
飽和の固溶C量は、C含有量自体が少ないので非
常に小さくなり、その結果1分程度の短時間過時
効ではFe3Cの析出が少なく耐時効性延性が改良
され得ない。Cの上限を0.04%としたのはより過
剰のCの増加は、炭化物系の介在物の増加と、結
晶粒成長を抑制する働きをし、いずれも延性にと
つて不利となる上、また0.04%を越えるCの増加
に伴う結晶粒の微細化により過時効前の急速冷却
による過飽和度が充分得られず、固溶Cの減少す
なわち耐時効性の改善に5分以上の長時間の過時
効処理を必要とするようになる。以上のようにこ
の発明ではCの範囲を0.008%から0.04%の範囲
にすることが必要である。 MnはSに起因する熱間圧延時のわれを防止す
るため下限を0.1%とし、一方0.30%を越えるMn
の添加はCの増量と同様連続焼鈍時の結晶粒の微
細化の原因となり、延性、耐時効性にとつて不利
となる。従つてMnは0.10〜0.30%に限定する。 Alは熱延時に高温(650℃以上)で巻取ること
により時効性に有害な固溶NをAlNとして固定
するのに必要でありNを固定するのに最低0.01%
必要である。 Nは連続焼鈍で製造した鋼板の耐時効性を劣化
させ、かつ粒成長性を抑え、延性を悪くするため
できるだけ少ないほうが望ましく、その上限は
0.0080%であるを要する。 次に熱間圧延条件について説明する。 この発明では、スラブを熱間圧延して熱延コイ
ルとする際のスラブ加熱温度や熱間仕上げ温度は
とくに規定するを要しないが、通常のスラブ加熱
条件である1200〜1300℃加熱ばかりでなく、1000
〜1200℃加熱にすることにより、Nの固溶を抑え
なお一層耐時効性の改善が期待できる。また熱延
仕上圧延温度はAr3点以上(約840℃以上)あれ
ば特に規定しない。しかし巻取り温度について
は、固溶NをAlで固定し無害化してかつ熱延時
にCをFe3Cとして巨大に凝集させることにより、
連続焼鈍時の粒成長性と絞り性に有利な{111}
集合組織の発達を促す目的で650℃以上にするこ
とが必要である。 次に素材の成分とともに、本発明の最も重要な
構成要因である連続焼鈍処理条件について説明す
る。 まず連続焼鈍過程では750〜900℃まで急速加熱
した後、該温度に10秒以上保持する。 この発明の成分組成の鋼を用いることと、連続
焼鈍で750〜900℃に加熱することにより、結晶粒
径は粒径番号で8.8程度にまでなるが750℃未満の
低温域に加熱する場合は、再結晶完了後の粒成長
が充分でないため、その後の急速冷却により固溶
Cの充分な過飽和度が得られず過時効処理による
結晶粒内へのFe3Cの析出が遅れて過時効終了に
長時間を要し、一方加熱温度が900℃を越えまた、
粒度番号が7.5未満となると、結晶粒の粗大化に
伴う加工時の肌荒れ(オレンジピール)が発生
し、製品として好ましくない。この再結晶温度域
に10秒以上保持するのは、その温度における粒成
長が完了するのに最低10秒を要するからである。 次に、750〜900℃の再結晶焼鈍温度から急速冷
却開始温度である640〜720℃まで、30秒以上で徐
冷するのは、30秒未満の冷却時間で冷却すると、
高温での焼鈍によりできたγ(オーステナイト)
相は、急速冷却により微細なパーライトに変化
し、延性に対して不利になるとともに、α相中の
固溶C濃度が焼鈍温度の増加とともに減少し、過
時効処理前の急速冷却によつても充分な過飽和度
が得られず、過時効処理によつても固溶Cが中途
半端に残り耐時効性の劣化を招くからである。 急速冷却前の徐冷終了温度すなわち急速冷却開
始温度として640〜720℃に限定するのは、以上の
ように高温焼鈍によりできたγ相をAr1変態点以
下まで冷却することにより無害化することと、急
速冷却温度を640〜720℃にすることにより、急速
冷却開始時のα(フエライト)相中の固溶Cを最
も高いレベルとし(推定固溶C量:0.008〜0.02
%)急速冷却とそれに続く過時効処理の効果を最
も高めることを目的とする。 次にこの発明の中枢をなす、急速冷却と過時効
処理の範囲について詳しく説明する。 急速冷却を行なうことにより、過時効開始時に
過飽和の固溶Cを残し、これにより過時効中に
Fe3Cの核が結晶粒内に形成し、さらにFe3Cが成
長する。材質に大きな影響を及ぼすFe3Cの析出
状態と固溶C量は、急速冷却終了時の固溶Cの過
飽和度で決定されるが、これは急速冷却速度と結
晶粒径に負うところが大きい。 また過時効温度は、所定の短時間の過時効処理
中に、粒内に析出したFe3Cの核に向つて過飽和
の固溶Cが拡散析出をいかに効率よく進行させる
かを決定する重要な因子である。 また、過時効終了後の室温までの最終冷却は、
過時効中に残つた固溶Cを、耐時効性の面で問題
にならない程度まで減少させるために重要であ
る。 以上の観点で成分の異なる鋼を実験室的に溶解
し、急速冷却速度、過時効温度、最終冷却速度を
種々に加えて、その効果を調べた。 (実験1) 共試材は、鋼A(C:0.020%、Mn:0.18%、
P:0.013%、S:0.010%、Al:0.033%、N:
0.0041%)及び鋼B(C:0.053%、Mn:0.27%、
P:0.011%、S:0.009%、Al:0.035%、N:
0.0039%)の2鋼種を、実験室的に真空溶解し
た。各供試材は熱延終了後、700℃で炉中に2時
間装入保持し、炉冷して熱延時コイル巻取りに相
当する処理を行つた。 酸洗、冷延後、鋼Aについて第4図第5図に示
すヒートサイクルで実験室的に連続焼鈍相当の熱
処理を行つた。急速冷却は660℃を開始点として
過時効温度までVCR:10〜200℃/秒で冷却する
場合、また室温まで水冷(冷却速度約2000℃/
秒)した後、再加熱する場合のそれぞれについ
て、300℃〜500℃の過時効温度TORに180秒保持
し、その後室温まで3℃/秒で徐冷した。なお、
この実験における鋼Aの粒度番号は8.3であつた。 また鋼Bについても同様に、過時効温度をとく
に350℃としこの過時効処理前の冷却速度を10〜
200℃/秒と水冷に変えて、同様の実験を行つた。 上記の連続焼鈍相当の熱処理を行つた供試材に
0.8%の調質圧延を施して、材質を調べた。 材質としては、耐時効性の尺度としてAI、延
性の尺度として全伸びを調べた。第6図a,bに
その結果を示す。( )内に示したのが鋼Bの結
果であり、その他は鋼Aの結果である。この発明
に従う鋼Aを用い、かつ急速冷却条件として30〜
200℃/秒とし、かつ急速冷却速度と過時効温度
条件が図中に示した図形領域内にある時、AI:
4.5Kg/mm2以下、全伸び:46%以上が得られ、耐
時効性、延性の良好な鋼板が製造可能となる。 これに対し比較例の鋼Bでは、急速冷却速度を
種々に変えても、良好な材質は得られていない。
これはCが高いために、連続焼鈍時の結晶粒成長
が劣り、(粒度番号9.2)急冷、過時効処理による
Fe3Cの析出と固溶Cの減少が充分進まず、AI、
全伸びが劣ることになつたものと推定される。 鋼Aで急速冷却速度が極端に速い(水冷:約
2000℃/秒)場合急冷による固溶Cの過飽和度が
充分に得られ、Fe3Cが微細に析出するので、AI
は低いレベルにあり良好であるがFe3Cが微細に
析出しすぎるためElは逆に劣化する。また冷却速
度が極端に遅い(30℃/秒未満)の場合、急速冷
却終了時の固溶Cの過飽度が小さいため過時効中
にFe3Cの析出が起りにくく、また起つたとして
も粗に析出するので、結果的に固溶Cが多く残
り、AIは高くまたElも劣る。 これに対し、急速冷却速度が30〜200℃/秒で
かつ急速冷却速度と過時効温度が第6図a,bの
図形範囲内にあるとき材質(AI、全伸び)が最
もすぐれる。なお、鋼Aの結晶粒度番号は7.9で
あり、AI、Elとも適正な場合の結晶粒内のEe3C
の平均距離は1.1〜1.5μであつた。 なお急速冷却速度が30〜70℃/秒と遅い領域の
場合、急速冷却終了時の固溶Cの過飽和度がやや
小さいため、Fe3Cの析出核の密度が粗く、固溶
Cの減少と、それに伴うFe3Cの成長のためには、
過時効温度として、第6図a,bに示した如く、
400℃前後がより望ましい。これに対し、急速冷
却速度が70〜200℃/秒の場合、急速冷却終了時
の固溶Cの過飽和度が高く、Fe3Cの析出核密度
が大きいので、350℃前後の低温度で、固溶Cの
減少とそれに伴うFe3Cの成長が起る。一方該急
速冷却速度(70〜200℃/秒)で、過時効温度を
400℃前後とやや高くすると、理由は明らかでは
ないが、AIがやや高くなる。 この発明の急速冷却速度範囲でも、過時効温度
が450℃以上と高い場合や300℃と低い場合には、
材質が劣る。この理由は、前者は過時効温度が高
いためにその温度での平衡固溶C量が高く室温ま
で徐冷しても固溶C量が高いまま残るためであ
り、また後者は、過時効温度が低いために短時間
では過時効が完了しなかつたものと推定される。 なお、この実験に併せて、過時効開始温度に比
べ同終了温度が低い場合についても実験をした
が、過時効開始温度と同終了温度との差が50℃以
内であれば、過時効開始温度と同終了温度の平均
値を代表の過時効温度とすることによりこの発明
の所期した目的に適合する。 過時効処理時間の効果は、60秒以下では効果が
小さく、また、210秒を越えると、その効果が飽
和されるばかりでなく、運転スピードを落すか、
過時効処理帯を長くする必要があり大幅なコスト
アツプにつながる不利を伴う。 次に過時効条件と最終冷却速度との関係を調べ
るため以下の実験を行つた。 (実験2) 実験1の鋼Aを用い、実験1と同条件の熱間圧
延、冷間圧延の後、連続焼鈍相当のサイクルで熱
処理を施した。 連続焼鈍サイクルとしては、急速冷却開始まで
は第4図のサイクルと同じであり、それに続く
660℃からの急速冷却をこの発明に従つて30、60、
100、および200℃/秒に分け、かつそれに続く過
時効処理として、過時効温度を第7図の図形領域
内の温度範囲で行ない(過時効時間150秒)さら
に室温までの最終冷却を30℃/秒以下で種々に変
化させて、熱処理をした。調質圧延後の材質を第
7図にまとめてプロツトした。 急速冷却速度、過時効温度を適切に設定して
も、過時効温度と急速冷却速度の関係が第7図の
図形内に入らないと耐時効性、延性とも良好な鋼
板は製造できない。そして最終冷却速度が2℃/
秒未満では、通板速度の低下または建設費の増加
につながるので好ましくない。 なお、このように材質が良好となる範囲第1図
のa,bは、鋼の成分及び連続焼鈍時の焼鈍温度
については結晶粒度番号を、限定することにより
始めて達成される。 以上のように素材成分、特にC、Mnを調節し
たAlキルド鋼を用いて、連続焼鈍の際に750〜
900℃の温度に加熱し、ひいては結晶粒度番号を
7.5〜8.8に調節することにより、それに続く急速
冷却速度、過時効温度、及び最終冷却速度を、第
1図a,bの斜線領域内に選べば、耐時効性、延
性の良好な冷延鋼板の製造が可能となる。 なお、実用の連続焼鈍ラインにおいてこの発明
に従う急速冷却を実現するためには、コイル通板
時に板面にガスを吹付ける強制ガス冷却法(冷却
速度30〜80℃/秒)、温度の低いロールに板面を
接触させ、冷却させる方法(冷却速度30〜200
℃/秒)及びガスと霧状の液体の混合物を板面に
吹付けて冷却する方法(冷却速度50〜200℃/秒)
などを用いればよい。 実施例 1 表1に示した成分の異なる4種の鋼を転炉で溶
製した。
製造方に関し、とくにかかる性能を、連続焼鈍処
理によつて有利に実現することを可能ならしめよ
うとするものである。 さて一般に冷延鋼板の冷間圧延後の焼鈍過程
は、連続焼鈍処理が、これまでの箱焼鈍にとつて
かわりつつある。 連続焼鈍法は、従来の箱焼鈍法で数日を要して
製造されていた軟質な冷延鋼板が数分で製造でき
る画期的な方法である。 短時間で焼鈍を完了させるため連続焼鈍法では
再結晶焼鈍後に急冷却とそれに続く過時効処理を
行ない、鋼中に固溶しているCを無害な形すなわ
ちFe3C(セメンタイト)として析出されることに
より軟質化による延性の向上と固溶Cによる耐時
効性の向上を図つている。 従来、用いられている連続焼鈍法のヒートサイ
クルの一例を第2図、第3図に示す。第2図は再
結晶焼鈍後に10〜30℃/secで冷却後350〜400℃
で数分の過時効処理を行なう例であり、また第3
図は再結晶焼鈍後、室温近くまで水冷(約2000
℃/sec)し、再加熱して350〜450℃で数分の過
時効処理を行なう場合である。 第2図のヒートサイクルでは、過時効処理前の
冷却が10〜30℃/Secのように遅いため固溶Cの
過飽和度が小さくFe3Cの析出核が出来にくく後
に続く過時効処理中にFe3Cとして析出する速度
は著しく緩慢である。その結果充分に過時効時間
(約5min以上)をとれば、固溶Cが減少し、また
析出したFe3Cは、延性に対して無害な形で存在
するので、耐時効性、延性とも良好な鋼板の製造
が可能ではあるが、これを実現するためには、鋼
板を連続焼鈍炉に通す際、通板スピードを遅くし
て過時効処理帯の滞留時間を長くするか、過時効
処理炉自体を長大化させる必要があり、コストの
上昇を伴う。これに対し、第2図のサイクルで過
時効時間を5分以下にすると、過時効処理を行つ
ても固溶Cが充分に減少せず、軟質化による延性
の増加及び耐時効性の改善は期待できない。 次に第3図に示した任く350〜450℃で過時効処
理を行なう前に室温近くまで水冷(冷却速度約
2000℃/秒)による急速冷却を行なう場合、水冷
という超急速冷却により固溶Cの充分な過飽和度
が得られ急速冷却終了時に多数のFe3C析出核が
でき、次の再加熱後の過時効処理工程でこれらの
析出核に固溶Cが拡散し短時間でFe3Cの析出は
完了する。この処理ではFe3Cの析出核が多数で
きるので固溶Cの拡散が短い距離ですみ短時間
(例えば1〜3分程度)の過時効処理でよいとい
うメリツトを持つている。しかしながら析出した
Fe3Cは、結晶粒内に微細に多数分散しているた
め、析出強化が起り延性を著しく劣化させる。 このように第2図、第3図に示した従来一般的
な連続焼鈍法のヒートサイクルは、上述のような
欠点をもつていた。 これに対しヒートサイクルを変えたり、また成
分、熱延条件を調節するような種々の改良法が考
案されているが、未だ充分な性能を安定に得るこ
とはできなかつた。 発明者らは、上記連続焼鈍処理で耐時効性、延
性とも、良好な鋼を製造するため種々の実験を行
つた結果、連続焼鈍処理過程の急速冷却終了時
に、結晶粒内のFe3Cを適当な距離間隔で析出さ
せることにより、Fe3Cの析出強化による延性の
劣化を伴うことなく、耐時効性を改善できること
を究明した。この発明はFe3Cを適正な間隔で析
出させるために、より望ましくは結晶粒径を加味
して、とくに急速冷却速度を制限するとともに、
これに過時効温度と最終冷却条件を組合せるとい
うこれまでにない全く新しい発想に由来してい
る。 この発明は、C:0.008〜0.04重量%(以下単
に%で示す)Mn:0.10〜1.30%を、N:0.008%
以下において少なくとも0.010%のAlとともに含
有する組成になる熱間圧延鋼帯を、650℃以上の、
巻取り温度で巻取つたのちに常法による酸洗、冷
間圧延を経て連続焼鈍するに際して750〜900℃の
範囲内で10秒以上保持し、このときのぞましくは
結晶粒度番号を7.5〜8.8に調節する温度域に加熱
し640〜720℃の範囲の過時効前冷却開始温度に至
るまで30秒以上で徐冷すること、引続く急速冷
却、過時効冷却各工程を、320〜440℃の温度範囲
で60〜210秒間の範囲内の保持に供する過時効処
理の温度に応じて該温度TORに至る急速冷却速度
VCRと、最終冷却速度VLを第1図a,bの斜線領
域で示した条件下に進行させることの結合をもつ
て上記課題の解決手段を与え耐時効性、延性の良
好な冷延鋼板の製造を可能にしたものである。 この発明において鋼中成分量を限定した理由に
ついて説明する。 Cは、鋼中に固溶状態で存在すると、時効特性
の劣化を引き起すばかりでなく、延性も悪くする
点でNと同様に機能するのでこれらの固溶量を出
来るだけ減少すべきであり、このため製鋼時溶製
後に脱ガスを施してC含有量を0.005%以下まで
に減らす方法のほか、Ti、Nb、Zr、V等炭化物
形成元素を添加し、固溶状態のCを減らす方法、
さらに連続焼鈍時、急速冷却と過時効処理を行な
うことにより、短時間でFe3Cとして析出させ、
固溶Cを低減させる方法の3つが考えられる。こ
のうち前2者は固溶Cが元来非常に少ないので、
急速冷却や過時効処理を、ほとんど必要としない
が、真空脱ガス又は高価な添加元素を使う必要が
あり、製造コストの上昇を引き起す。 これに対し、後者の急速冷却と過時効処理の場
には、溶製コストが最も安いので、過時効時間の
短縮が可能になれば低コストで耐時効性延性の良
好な鋼板の製造が可能となる。 この発明はもちろん後者を利用するわけであ
り、このためC含有量については非常に厳密な制
限が必要となる。Cの下限を0.008%としたのは
この値未満の場合、急速冷却によつて得られる過
飽和の固溶C量は、C含有量自体が少ないので非
常に小さくなり、その結果1分程度の短時間過時
効ではFe3Cの析出が少なく耐時効性延性が改良
され得ない。Cの上限を0.04%としたのはより過
剰のCの増加は、炭化物系の介在物の増加と、結
晶粒成長を抑制する働きをし、いずれも延性にと
つて不利となる上、また0.04%を越えるCの増加
に伴う結晶粒の微細化により過時効前の急速冷却
による過飽和度が充分得られず、固溶Cの減少す
なわち耐時効性の改善に5分以上の長時間の過時
効処理を必要とするようになる。以上のようにこ
の発明ではCの範囲を0.008%から0.04%の範囲
にすることが必要である。 MnはSに起因する熱間圧延時のわれを防止す
るため下限を0.1%とし、一方0.30%を越えるMn
の添加はCの増量と同様連続焼鈍時の結晶粒の微
細化の原因となり、延性、耐時効性にとつて不利
となる。従つてMnは0.10〜0.30%に限定する。 Alは熱延時に高温(650℃以上)で巻取ること
により時効性に有害な固溶NをAlNとして固定
するのに必要でありNを固定するのに最低0.01%
必要である。 Nは連続焼鈍で製造した鋼板の耐時効性を劣化
させ、かつ粒成長性を抑え、延性を悪くするため
できるだけ少ないほうが望ましく、その上限は
0.0080%であるを要する。 次に熱間圧延条件について説明する。 この発明では、スラブを熱間圧延して熱延コイ
ルとする際のスラブ加熱温度や熱間仕上げ温度は
とくに規定するを要しないが、通常のスラブ加熱
条件である1200〜1300℃加熱ばかりでなく、1000
〜1200℃加熱にすることにより、Nの固溶を抑え
なお一層耐時効性の改善が期待できる。また熱延
仕上圧延温度はAr3点以上(約840℃以上)あれ
ば特に規定しない。しかし巻取り温度について
は、固溶NをAlで固定し無害化してかつ熱延時
にCをFe3Cとして巨大に凝集させることにより、
連続焼鈍時の粒成長性と絞り性に有利な{111}
集合組織の発達を促す目的で650℃以上にするこ
とが必要である。 次に素材の成分とともに、本発明の最も重要な
構成要因である連続焼鈍処理条件について説明す
る。 まず連続焼鈍過程では750〜900℃まで急速加熱
した後、該温度に10秒以上保持する。 この発明の成分組成の鋼を用いることと、連続
焼鈍で750〜900℃に加熱することにより、結晶粒
径は粒径番号で8.8程度にまでなるが750℃未満の
低温域に加熱する場合は、再結晶完了後の粒成長
が充分でないため、その後の急速冷却により固溶
Cの充分な過飽和度が得られず過時効処理による
結晶粒内へのFe3Cの析出が遅れて過時効終了に
長時間を要し、一方加熱温度が900℃を越えまた、
粒度番号が7.5未満となると、結晶粒の粗大化に
伴う加工時の肌荒れ(オレンジピール)が発生
し、製品として好ましくない。この再結晶温度域
に10秒以上保持するのは、その温度における粒成
長が完了するのに最低10秒を要するからである。 次に、750〜900℃の再結晶焼鈍温度から急速冷
却開始温度である640〜720℃まで、30秒以上で徐
冷するのは、30秒未満の冷却時間で冷却すると、
高温での焼鈍によりできたγ(オーステナイト)
相は、急速冷却により微細なパーライトに変化
し、延性に対して不利になるとともに、α相中の
固溶C濃度が焼鈍温度の増加とともに減少し、過
時効処理前の急速冷却によつても充分な過飽和度
が得られず、過時効処理によつても固溶Cが中途
半端に残り耐時効性の劣化を招くからである。 急速冷却前の徐冷終了温度すなわち急速冷却開
始温度として640〜720℃に限定するのは、以上の
ように高温焼鈍によりできたγ相をAr1変態点以
下まで冷却することにより無害化することと、急
速冷却温度を640〜720℃にすることにより、急速
冷却開始時のα(フエライト)相中の固溶Cを最
も高いレベルとし(推定固溶C量:0.008〜0.02
%)急速冷却とそれに続く過時効処理の効果を最
も高めることを目的とする。 次にこの発明の中枢をなす、急速冷却と過時効
処理の範囲について詳しく説明する。 急速冷却を行なうことにより、過時効開始時に
過飽和の固溶Cを残し、これにより過時効中に
Fe3Cの核が結晶粒内に形成し、さらにFe3Cが成
長する。材質に大きな影響を及ぼすFe3Cの析出
状態と固溶C量は、急速冷却終了時の固溶Cの過
飽和度で決定されるが、これは急速冷却速度と結
晶粒径に負うところが大きい。 また過時効温度は、所定の短時間の過時効処理
中に、粒内に析出したFe3Cの核に向つて過飽和
の固溶Cが拡散析出をいかに効率よく進行させる
かを決定する重要な因子である。 また、過時効終了後の室温までの最終冷却は、
過時効中に残つた固溶Cを、耐時効性の面で問題
にならない程度まで減少させるために重要であ
る。 以上の観点で成分の異なる鋼を実験室的に溶解
し、急速冷却速度、過時効温度、最終冷却速度を
種々に加えて、その効果を調べた。 (実験1) 共試材は、鋼A(C:0.020%、Mn:0.18%、
P:0.013%、S:0.010%、Al:0.033%、N:
0.0041%)及び鋼B(C:0.053%、Mn:0.27%、
P:0.011%、S:0.009%、Al:0.035%、N:
0.0039%)の2鋼種を、実験室的に真空溶解し
た。各供試材は熱延終了後、700℃で炉中に2時
間装入保持し、炉冷して熱延時コイル巻取りに相
当する処理を行つた。 酸洗、冷延後、鋼Aについて第4図第5図に示
すヒートサイクルで実験室的に連続焼鈍相当の熱
処理を行つた。急速冷却は660℃を開始点として
過時効温度までVCR:10〜200℃/秒で冷却する
場合、また室温まで水冷(冷却速度約2000℃/
秒)した後、再加熱する場合のそれぞれについ
て、300℃〜500℃の過時効温度TORに180秒保持
し、その後室温まで3℃/秒で徐冷した。なお、
この実験における鋼Aの粒度番号は8.3であつた。 また鋼Bについても同様に、過時効温度をとく
に350℃としこの過時効処理前の冷却速度を10〜
200℃/秒と水冷に変えて、同様の実験を行つた。 上記の連続焼鈍相当の熱処理を行つた供試材に
0.8%の調質圧延を施して、材質を調べた。 材質としては、耐時効性の尺度としてAI、延
性の尺度として全伸びを調べた。第6図a,bに
その結果を示す。( )内に示したのが鋼Bの結
果であり、その他は鋼Aの結果である。この発明
に従う鋼Aを用い、かつ急速冷却条件として30〜
200℃/秒とし、かつ急速冷却速度と過時効温度
条件が図中に示した図形領域内にある時、AI:
4.5Kg/mm2以下、全伸び:46%以上が得られ、耐
時効性、延性の良好な鋼板が製造可能となる。 これに対し比較例の鋼Bでは、急速冷却速度を
種々に変えても、良好な材質は得られていない。
これはCが高いために、連続焼鈍時の結晶粒成長
が劣り、(粒度番号9.2)急冷、過時効処理による
Fe3Cの析出と固溶Cの減少が充分進まず、AI、
全伸びが劣ることになつたものと推定される。 鋼Aで急速冷却速度が極端に速い(水冷:約
2000℃/秒)場合急冷による固溶Cの過飽和度が
充分に得られ、Fe3Cが微細に析出するので、AI
は低いレベルにあり良好であるがFe3Cが微細に
析出しすぎるためElは逆に劣化する。また冷却速
度が極端に遅い(30℃/秒未満)の場合、急速冷
却終了時の固溶Cの過飽度が小さいため過時効中
にFe3Cの析出が起りにくく、また起つたとして
も粗に析出するので、結果的に固溶Cが多く残
り、AIは高くまたElも劣る。 これに対し、急速冷却速度が30〜200℃/秒で
かつ急速冷却速度と過時効温度が第6図a,bの
図形範囲内にあるとき材質(AI、全伸び)が最
もすぐれる。なお、鋼Aの結晶粒度番号は7.9で
あり、AI、Elとも適正な場合の結晶粒内のEe3C
の平均距離は1.1〜1.5μであつた。 なお急速冷却速度が30〜70℃/秒と遅い領域の
場合、急速冷却終了時の固溶Cの過飽和度がやや
小さいため、Fe3Cの析出核の密度が粗く、固溶
Cの減少と、それに伴うFe3Cの成長のためには、
過時効温度として、第6図a,bに示した如く、
400℃前後がより望ましい。これに対し、急速冷
却速度が70〜200℃/秒の場合、急速冷却終了時
の固溶Cの過飽和度が高く、Fe3Cの析出核密度
が大きいので、350℃前後の低温度で、固溶Cの
減少とそれに伴うFe3Cの成長が起る。一方該急
速冷却速度(70〜200℃/秒)で、過時効温度を
400℃前後とやや高くすると、理由は明らかでは
ないが、AIがやや高くなる。 この発明の急速冷却速度範囲でも、過時効温度
が450℃以上と高い場合や300℃と低い場合には、
材質が劣る。この理由は、前者は過時効温度が高
いためにその温度での平衡固溶C量が高く室温ま
で徐冷しても固溶C量が高いまま残るためであ
り、また後者は、過時効温度が低いために短時間
では過時効が完了しなかつたものと推定される。 なお、この実験に併せて、過時効開始温度に比
べ同終了温度が低い場合についても実験をした
が、過時効開始温度と同終了温度との差が50℃以
内であれば、過時効開始温度と同終了温度の平均
値を代表の過時効温度とすることによりこの発明
の所期した目的に適合する。 過時効処理時間の効果は、60秒以下では効果が
小さく、また、210秒を越えると、その効果が飽
和されるばかりでなく、運転スピードを落すか、
過時効処理帯を長くする必要があり大幅なコスト
アツプにつながる不利を伴う。 次に過時効条件と最終冷却速度との関係を調べ
るため以下の実験を行つた。 (実験2) 実験1の鋼Aを用い、実験1と同条件の熱間圧
延、冷間圧延の後、連続焼鈍相当のサイクルで熱
処理を施した。 連続焼鈍サイクルとしては、急速冷却開始まで
は第4図のサイクルと同じであり、それに続く
660℃からの急速冷却をこの発明に従つて30、60、
100、および200℃/秒に分け、かつそれに続く過
時効処理として、過時効温度を第7図の図形領域
内の温度範囲で行ない(過時効時間150秒)さら
に室温までの最終冷却を30℃/秒以下で種々に変
化させて、熱処理をした。調質圧延後の材質を第
7図にまとめてプロツトした。 急速冷却速度、過時効温度を適切に設定して
も、過時効温度と急速冷却速度の関係が第7図の
図形内に入らないと耐時効性、延性とも良好な鋼
板は製造できない。そして最終冷却速度が2℃/
秒未満では、通板速度の低下または建設費の増加
につながるので好ましくない。 なお、このように材質が良好となる範囲第1図
のa,bは、鋼の成分及び連続焼鈍時の焼鈍温度
については結晶粒度番号を、限定することにより
始めて達成される。 以上のように素材成分、特にC、Mnを調節し
たAlキルド鋼を用いて、連続焼鈍の際に750〜
900℃の温度に加熱し、ひいては結晶粒度番号を
7.5〜8.8に調節することにより、それに続く急速
冷却速度、過時効温度、及び最終冷却速度を、第
1図a,bの斜線領域内に選べば、耐時効性、延
性の良好な冷延鋼板の製造が可能となる。 なお、実用の連続焼鈍ラインにおいてこの発明
に従う急速冷却を実現するためには、コイル通板
時に板面にガスを吹付ける強制ガス冷却法(冷却
速度30〜80℃/秒)、温度の低いロールに板面を
接触させ、冷却させる方法(冷却速度30〜200
℃/秒)及びガスと霧状の液体の混合物を板面に
吹付けて冷却する方法(冷却速度50〜200℃/秒)
などを用いればよい。 実施例 1 表1に示した成分の異なる4種の鋼を転炉で溶
製した。
【表】
【表】
これらの鋼は連続鋳造により板厚200mmのスラ
ブとした。なおこれらの鋼は転炉出鋼時の吹止め
C値が充分に低いので脱ガスを施すことなく出鋼
後連続鋳造したが、吹止めのC値が高い場合脱ガ
スを施してC量を調節してもよいのはいうまでも
ない。 これらのスラブを再加熱後、熱間圧延で2.8mm
に圧延し680〜720℃で巻取つた。次に、酸洗後冷
間圧延により0.8mm厚の冷延コイルとし、かくし
て得られた冷延鋼板を連続焼鈍した。 加熱速度約15℃/秒で710〜920℃まで加熱し、
30秒保持後650℃まで50秒で徐冷した。 650℃から種々の冷却速度で種々の過時効温度
まで冷却し、該温度に50秒から210秒間にわたり
保持してその後約6℃/秒で室温まで冷却した。
また比較として、650℃から室温まで水冷し再加
熱して過時効する場合も併せて調べた。その後
0.8%のスキンパスを施し材質を調べた。なお冷
却速度80℃/秒未満は実ラインの強制ガスジエツ
ト冷却法によりまた80℃/秒以上及び水冷(2000
℃/秒)は、実験用の連続焼鈍用ラインで焼鈍し
た。表2に結果を示す。
ブとした。なおこれらの鋼は転炉出鋼時の吹止め
C値が充分に低いので脱ガスを施すことなく出鋼
後連続鋳造したが、吹止めのC値が高い場合脱ガ
スを施してC量を調節してもよいのはいうまでも
ない。 これらのスラブを再加熱後、熱間圧延で2.8mm
に圧延し680〜720℃で巻取つた。次に、酸洗後冷
間圧延により0.8mm厚の冷延コイルとし、かくし
て得られた冷延鋼板を連続焼鈍した。 加熱速度約15℃/秒で710〜920℃まで加熱し、
30秒保持後650℃まで50秒で徐冷した。 650℃から種々の冷却速度で種々の過時効温度
まで冷却し、該温度に50秒から210秒間にわたり
保持してその後約6℃/秒で室温まで冷却した。
また比較として、650℃から室温まで水冷し再加
熱して過時効する場合も併せて調べた。その後
0.8%のスキンパスを施し材質を調べた。なお冷
却速度80℃/秒未満は実ラインの強制ガスジエツ
ト冷却法によりまた80℃/秒以上及び水冷(2000
℃/秒)は、実験用の連続焼鈍用ラインで焼鈍し
た。表2に結果を示す。
【表】
成分、焼鈍温度がこの発明の限定範囲を外れる
鋼番の鋼は表2に示す如く結晶粒度番号が本発明
範囲外にある。但し鋼番3の鋼は、結晶粒度番号
は7.6とこの発明の範囲に入るが、Cが0.007%と
低すぎるため範囲外にある。これによるとこの発
明の成分組成になる鋼板を、この発明の連続焼鈍
条件で処理すれば耐時効性延性ともいずれもすぐ
れた冷延鋼板を製造できることが明らかである。 以上のようにこの発明は、素材の成分と連続焼
鈍時の焼鈍温度を限定することについては結晶粒
度番号を7.5〜8.8の範囲に制限した上でさらにこ
れに連続焼鈍時の急速冷却速度と、過時効温度、
最終冷却速度との適切な組合せによつて耐時効
性、延性とも良好な鋼を製造するという従来にな
い全く新しい効果を挙げることができる。
鋼番の鋼は表2に示す如く結晶粒度番号が本発明
範囲外にある。但し鋼番3の鋼は、結晶粒度番号
は7.6とこの発明の範囲に入るが、Cが0.007%と
低すぎるため範囲外にある。これによるとこの発
明の成分組成になる鋼板を、この発明の連続焼鈍
条件で処理すれば耐時効性延性ともいずれもすぐ
れた冷延鋼板を製造できることが明らかである。 以上のようにこの発明は、素材の成分と連続焼
鈍時の焼鈍温度を限定することについては結晶粒
度番号を7.5〜8.8の範囲に制限した上でさらにこ
れに連続焼鈍時の急速冷却速度と、過時効温度、
最終冷却速度との適切な組合せによつて耐時効
性、延性とも良好な鋼を製造するという従来にな
い全く新しい効果を挙げることができる。
第1図a,bはこの発明に従い過時効温度と急
速冷却速度ならびに最終冷却速度の限定範囲を示
す図表、第2図、第3図は従来の連続焼鈍におけ
るヒートサイクルの例を示す線図、第4図、第5
図は実験1で用いられた連続焼鈍相当の熱サイク
ルの線図、第6図a,bは、AIと全伸びに及ぼ
す急速冷却速度および過時効温度の効果を示す図
表であり、第7図は実験2の結果をAI、全伸び
に及ぼす過時効温度、最終冷却速度の効果につい
て示す図表である。
速冷却速度ならびに最終冷却速度の限定範囲を示
す図表、第2図、第3図は従来の連続焼鈍におけ
るヒートサイクルの例を示す線図、第4図、第5
図は実験1で用いられた連続焼鈍相当の熱サイク
ルの線図、第6図a,bは、AIと全伸びに及ぼ
す急速冷却速度および過時効温度の効果を示す図
表であり、第7図は実験2の結果をAI、全伸び
に及ぼす過時効温度、最終冷却速度の効果につい
て示す図表である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 C:0.008〜0.04重量%、Mn:0.10〜0.30重
量%を、N:0.008重量%以下において少なくと
も0.010重量%のAlとともに含有する組成になる
熱間圧延鋼帯を、その熱間圧延終了後650℃以上
の温度で巻取り、しかる後常法に従う酸洗、冷間
圧延を経て、連続焼鈍を施すに際して、 750〜900℃の範囲内の温度に急速加熱し、10秒
間以上にわたる保持となる焼鈍過程を経て、その
保持後、640〜720℃の範囲の温度に至るまで30秒
間以上にわたる徐冷に引続き急速冷却を加える前
処理段階、 320〜440℃の範囲の温度で60〜210秒間にわた
る保持となる過時効処理段階および最終冷却段
階、 との各過程を上記320〜440℃の範囲から選んだ過
時効処理温度TORに応じて、前処理段階におけ
る後段急冷過程の急速冷却速度VCRと、最終冷
却段階における最終冷却速度VLとにつき、 急速冷却速度VCRは30〜200℃/秒の範囲であ
つて、しかも30〜100℃/秒までのとき 2980≦7TOR+6VCR≦3260、 100℃/秒をこえ200℃/秒までのとき 1800≦5TOR+VCR≦2000、 の関係を満たし、かつ最終冷却速度VLについて
は2〜20℃/秒の範囲であつて、しかも2〜8
℃/秒までのとき 3TOR+35VL≦1390、 8℃/秒をこえ20℃/秒までのとき 3TOR+5VL≦1150 の関係を満たす条件の下に進行させる ことからなる、耐時効性と延性の良好な、冷延鋼
板製造方法。 2 焼鈍過程が、冷延鋼板の結晶粒度を粒度番号
で7.5〜8.8に調節する段階である、請求項第1項
に記載した、耐時効性と延性の良好な、冷延鋼板
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10166682A JPH0244890B2 (ja) | 1982-06-14 | 1982-06-14 | Taijikoseitoenseinoryokona*reienkohanseizohoho |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10166682A JPH0244890B2 (ja) | 1982-06-14 | 1982-06-14 | Taijikoseitoenseinoryokona*reienkohanseizohoho |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58217638A JPS58217638A (ja) | 1983-12-17 |
| JPH0244890B2 true JPH0244890B2 (ja) | 1990-10-05 |
Family
ID=14306690
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10166682A Expired - Lifetime JPH0244890B2 (ja) | 1982-06-14 | 1982-06-14 | Taijikoseitoenseinoryokona*reienkohanseizohoho |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0244890B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0406619A1 (en) * | 1989-06-21 | 1991-01-09 | Nippon Steel Corporation | Process for producing galvanized, non-aging cold rolled steel sheets having good formability in a continuous galvanizing line |
-
1982
- 1982-06-14 JP JP10166682A patent/JPH0244890B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58217638A (ja) | 1983-12-17 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5405463A (en) | Continuous annealing process of producing cold rolled mild steel sheet excellent in deep drawability and aging resistibility | |
| JPS5830937B2 (ja) | 短時間連続焼鈍によるaiキルド深絞り用冷延鋼板の製造法 | |
| JPH0244890B2 (ja) | Taijikoseitoenseinoryokona*reienkohanseizohoho | |
| JP2612452B2 (ja) | 高延性高強度冷延鋼板の製造方法 | |
| JPS6234802B2 (ja) | ||
| JPS5810972B2 (ja) | 深絞り加工性の優れた冷延鋼板の連続焼鈍による製造方法 | |
| JPS6237094B2 (ja) | ||
| JPH108143A (ja) | 加工性,塗装焼付硬化性に優れた薄鋼板の製造法 | |
| JPH0125379B2 (ja) | ||
| JPS5980727A (ja) | 連続焼鈍による絞り性の良好な冷延鋼板の製造方法 | |
| JPS5831035A (ja) | 加工性が優れかつ焼付硬化性を有する溶融亜鉛メツキ鋼板の製造方法 | |
| JPH01191748A (ja) | コイル内材質均一性に優れたプレス成形用冷延鋼板の製造方法 | |
| JPS59219407A (ja) | 絞り加工性の優れた冷延鋼板の製造方法 | |
| JPH01188630A (ja) | プレス成形性に優れた冷延鋼板の製造方法 | |
| JPH06240358A (ja) | 磁束密度が高く、鉄損の低い無方向性電磁鋼板の製造方法 | |
| JPS6044377B2 (ja) | 連続焼鈍による耐時効性の優れた絞り用軟質冷延鋼板の製造方法 | |
| JPS6046165B2 (ja) | 高い焼付硬化性を有し、耐時効性及びプレス加工性の優れた高強度冷延鋼板の連続焼鈍による製造方法 | |
| JPH0369967B2 (ja) | ||
| JPS6254017A (ja) | Cr系ステンレス鋼薄肉鋳片の製造方法 | |
| JPS6235462B2 (ja) | ||
| JP2740233B2 (ja) | 耐食性に優れた軟質表面処理鋼板用原板の製造方法 | |
| JP2816595B2 (ja) | 連続焼鈍による軟質表面処理用原板の製造方法 | |
| JPH01177322A (ja) | 極めて深絞り性に優れる冷延鋼板の製造方法 | |
| JPH0639622B2 (ja) | 深絞り性と常温非時効性に優れた連続焼鈍による軟質冷延鋼板の製造方法 | |
| JPH093550A (ja) | 深絞り性、耐時効性低炭素冷延鋼板の製造法 |