JPH0262497B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0262497B2 JPH0262497B2 JP61226192A JP22619286A JPH0262497B2 JP H0262497 B2 JPH0262497 B2 JP H0262497B2 JP 61226192 A JP61226192 A JP 61226192A JP 22619286 A JP22619286 A JP 22619286A JP H0262497 B2 JPH0262497 B2 JP H0262497B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lead
- perovskite
- solid solution
- type
- oxide solid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
Description
本発明は、ペロブスカイト型鉛含有複合酸化物
固溶体の製造方法に関するものである。
固溶体の製造方法に関するものである。
ペロブスカイト型結晶構造を有するチタン酸
鉛、ジルコニウム酸鉛及びチタン酸ジルコニウム
酸鉛は、誘電体セラミツクス、圧電体セラミツク
ス、焦電体セラミツクス、抵抗体セラミツクス、
半導体セラミツクス等の分野に広く使用されてい
る。 このような鉛含有複合酸化物固溶体を合成する
最も一般的な製造方法は、酸化鉛、二酸化チタン
及び二酸化ジルコニウム成分を、高温で固相反応
させる、いわゆる酸化物法である。 しかしながら、このような固相反応によつて得
られる生成物は、X線回折によれば、組成的に極
めて不均質であるという欠点を有している。 この為に、固相反応で得られる複合酸化物固溶
体においては、この生成物を粉砕し、鉛成分の調
整をしながら再度焼成するという複雑で費用のか
かる操作を反復しなければならない欠点がある。 特に、鉛含有複合酸化物固溶体の場合、鉛成分
の高温における蒸発は激しく、いまだに相平衡図
のモポトロピクバウンダリにおける相図は完全に
定まつてない状態である。 更に、この固相反応で得られた複合酸化物固溶
体は、高温での熱履歴をうけることに関連して、
粉経が粗大で、他の原料や副原料との均一混和性
に欠け、反応性にも劣るという欠点を有してい
る。 そこで、上記のような固相反応における欠点を
改善する為に、溶液法ででチタン酸ジルコニウム
酸鉛を製造することが知られている。 例えば、1965年、J.Cana.Ceramic.Soc.、
V.34、P103のV.M.McNamaraによる報告に記載
されている通り、鉛、ジルコニウム、チタンの硝
酸溶液を混合し、硝酸アンモニア水溶液の上にス
プレーすることによつて、チタン酸ジルコニウム
酸鉛の共沈物を作り、それをもつて650℃で焼成
し、チタン酸ジルコニウム酸鉛を得ている。 又、1980年、Ceramic Bulletin、V.59、No.4
のS.Venkataramaniによる研究結果では、基本
的には固相反応を用いながら、反応成分の一つで
あるZr02を液相法で作り、それを用いることによ
つて500℃にてチタン酸ジルコニウム酸鉛を得て
いる。 又、1984年、Communication of、American
Ceramic Society、C−2の掛川による報告で
は、塩化チタンと塩化ジルコニウム水溶液の混合
液にCupferronを添加し、そこで得られた沈澱物
を900℃で焼成し、TiとZrとの混合物を作り、こ
れとPbOとを1100℃で固相反応させ、チタン酸ジ
ルコニウム酸鉛の粉末を得ている。 又、1984年、Ferroelectrics、V.54、P171の
Pedroduramによると、チタンとジルコニウムの
テトラブトオキサイド混合液をPbOと混合するこ
とによつて、非晶質共沈物を作り、それを750℃
に焼成し、チタン酸ジルコニウム酸鉛を得てい
る。 又、1986年、窯業協会誌94(6)545ページの山
村によると、鉛、ジルコニウム及びチタンの硝酸
塩水溶液を出発源として、これにシユウ酸エタノ
ールの混合液を反応させ、これから得られた沈澱
物を800〜1100℃で熱分解させ、チタン酸ジルコ
ニウム酸鉛を得ている。 しかしながら、これらを考察すると、シユウ酸
塩法を除いた諸方法は、基本的には固相法と変わ
りなく、ただ反応温度を下げる為の出発成分の一
部分に易反応性のものを使つていることに特徴が
あるにすぎず、これらの方法では固相反応で問題
にされる点全べてを解決できない。 一方、シユウ酸塩法も、結果的には、高温によ
る熱分解の工程を必要としている欠点がある。
鉛、ジルコニウム酸鉛及びチタン酸ジルコニウム
酸鉛は、誘電体セラミツクス、圧電体セラミツク
ス、焦電体セラミツクス、抵抗体セラミツクス、
半導体セラミツクス等の分野に広く使用されてい
る。 このような鉛含有複合酸化物固溶体を合成する
最も一般的な製造方法は、酸化鉛、二酸化チタン
及び二酸化ジルコニウム成分を、高温で固相反応
させる、いわゆる酸化物法である。 しかしながら、このような固相反応によつて得
られる生成物は、X線回折によれば、組成的に極
めて不均質であるという欠点を有している。 この為に、固相反応で得られる複合酸化物固溶
体においては、この生成物を粉砕し、鉛成分の調
整をしながら再度焼成するという複雑で費用のか
かる操作を反復しなければならない欠点がある。 特に、鉛含有複合酸化物固溶体の場合、鉛成分
の高温における蒸発は激しく、いまだに相平衡図
のモポトロピクバウンダリにおける相図は完全に
定まつてない状態である。 更に、この固相反応で得られた複合酸化物固溶
体は、高温での熱履歴をうけることに関連して、
粉経が粗大で、他の原料や副原料との均一混和性
に欠け、反応性にも劣るという欠点を有してい
る。 そこで、上記のような固相反応における欠点を
改善する為に、溶液法ででチタン酸ジルコニウム
酸鉛を製造することが知られている。 例えば、1965年、J.Cana.Ceramic.Soc.、
V.34、P103のV.M.McNamaraによる報告に記載
されている通り、鉛、ジルコニウム、チタンの硝
酸溶液を混合し、硝酸アンモニア水溶液の上にス
プレーすることによつて、チタン酸ジルコニウム
酸鉛の共沈物を作り、それをもつて650℃で焼成
し、チタン酸ジルコニウム酸鉛を得ている。 又、1980年、Ceramic Bulletin、V.59、No.4
のS.Venkataramaniによる研究結果では、基本
的には固相反応を用いながら、反応成分の一つで
あるZr02を液相法で作り、それを用いることによ
つて500℃にてチタン酸ジルコニウム酸鉛を得て
いる。 又、1984年、Communication of、American
Ceramic Society、C−2の掛川による報告で
は、塩化チタンと塩化ジルコニウム水溶液の混合
液にCupferronを添加し、そこで得られた沈澱物
を900℃で焼成し、TiとZrとの混合物を作り、こ
れとPbOとを1100℃で固相反応させ、チタン酸ジ
ルコニウム酸鉛の粉末を得ている。 又、1984年、Ferroelectrics、V.54、P171の
Pedroduramによると、チタンとジルコニウムの
テトラブトオキサイド混合液をPbOと混合するこ
とによつて、非晶質共沈物を作り、それを750℃
に焼成し、チタン酸ジルコニウム酸鉛を得てい
る。 又、1986年、窯業協会誌94(6)545ページの山
村によると、鉛、ジルコニウム及びチタンの硝酸
塩水溶液を出発源として、これにシユウ酸エタノ
ールの混合液を反応させ、これから得られた沈澱
物を800〜1100℃で熱分解させ、チタン酸ジルコ
ニウム酸鉛を得ている。 しかしながら、これらを考察すると、シユウ酸
塩法を除いた諸方法は、基本的には固相法と変わ
りなく、ただ反応温度を下げる為の出発成分の一
部分に易反応性のものを使つていることに特徴が
あるにすぎず、これらの方法では固相反応で問題
にされる点全べてを解決できない。 一方、シユウ酸塩法も、結果的には、高温によ
る熱分解の工程を必要としている欠点がある。
本発明者は、例えば三塩化チタン又は四塩化チ
タン等の水溶性チタン塩及び二酸化チタンの群か
ら選ばれる少なくとも一種類、例えば硝酸鉛又は
過塩素酸鉛等の水溶性鉛塩及び酸化鉛の群から選
ばれる少なくとも一種類(但し、少なくとも酸化
鉛又は二酸化チタンのいずれか使用)及びオキシ
塩化ジルコニウムを、アルカリ性水溶液媒体中に
分散させて撹拌または静置下に水熱反応させる
と、微細な粒経で、比較的大きい比表面積を有す
る微細なペロブスカイト型結晶構造を有する鉛含
有複合酸化物固溶体が得られることを見出だし、
本発明を成し遂げたのである。 尚、水溶性鉛塩及び酸化鉛の群から選ばれる少
なくとも一種類、水溶性チタン塩及び二酸化チタ
ンの群から選ばれる少なくとも一種類、及びオキ
シ塩化ジルコニウムを、アルカリ性水溶液媒体中
に混合させ、撹拌または静置下に水熱反応(例え
ば約50〜300℃ような比較的低い温度での反応。
但し、50〜100℃の温度では常圧下で、100〜300
℃の温度では自生圧力下)させるペロブスカイト
型チタン酸鉛の製造に際して、アルカリ性水溶液
媒体として約1〜18NのNaOH又はKOHを用い
ることが望ましい。 特に、アルカリ性水溶液媒体として約5〜15N
のKOH又はNaOHを用いた場合には、ペロブス
カイト型構造への結晶度化が高く、しかも粉化性
に優れたものが得られ、セラミツクスへの焼結用
原料として特に有用な鉛含有複合酸化物固溶体が
得られる。 尚、約1〜18NのKOH又はNaOHが発揮する
役割の重要性は、鉛含有複合酸化物固溶体のX線
回折像を参照することによつて理解できる。 即ち、四塩化チタン、オキシ塩化ジルコニウム
及び酸化鉛を純水の媒体に混合し、水熱反応させ
た場合は、チタン酸ジルコニウム酸鉛化合物は生
成されず、NaOH又は KOHの水溶液を媒体と
して使用することによつて、反応速度はNaOH
及びKOH水溶液の媒体濃度によつて変わるが、
チタン酸ジルコニウム酸鉛固溶体特有のX線回折
ピークが得られ、そして、NaOH又はKOH水溶
液の媒体濃度が6Nを越えると、ペロブスカイト
型チタン酸ジルコニウム酸鉛複合酸化物固溶体特
有のX線回折ピークが完全な形で得られるのであ
る。 尚、第1図Aは、純水の媒体中で水熱反応させ
た場合のX線回折像を、第1図BはKOH 5Nの
アルカリ性水溶液媒体中で水熱反応させた場合の
X線回折像を、第1図CはKOH 1ONのアルカ
リ性水溶液媒体中で水熱反応させた場合のX線回
折像を示すものである。 又、本発明においてチタン酸鉛とジルコニウム
酸鉛の固溶範囲が全固溶範囲において生成可能で
ある。 すなわち、四塩化チタン水溶液、オキシ塩化ジ
ルコニウム水溶液及び酸化鉛を用いて、出発原料
混合比をPb(Zr0.1Ti0.9)O3からPb(Zr0.9Ti0.1)O3
までにジルコニウムとチタンのモル比を0.1モル
ごとに変え、100N KOH溶液媒体中で200℃、24
時間反応させて得られた反応生成物のX線回折像
を参照すると、いずれの場合とも固相反応で研究
されているジルコニウムとチタンの全国溶体実験
結果とも非常に良く一致し、上記原料を出発原料
とし、出発組成比を変えてKOH水溶液媒体中に
おいて水熱反応させることによつて、チタン酸ジ
ルコニウム酸鉛のペロブスカイト型鉛含有複合酸
化物固溶体が、その全固溶範囲において、その生
成が顕著となつている事実が理解される。 本発明によるペロブスカイト型鉛含有複合酸化
物固溶体は、結晶化度が大きく、しかも結晶粒子
間の歪が少ないという利点を有している。この特
徴の故に、この複合金属酸化物固溶液体は、焼成
等の熱履歴を受けた場合にも、凝結することが少
なく、粉化性に顕著に優れているのであつて、こ
の事実は後述する例を参照することにより直ちに
明白となろう。 しかも、本発明による鉛含有複合酸化物固溶体
の走査形電子顕微鏡写真によると、本発明による
鉛含有複合酸化物の固溶体は、前述したペロブス
カイト型微結晶を有すると共に、粒経が0.1ミク
ロン以下であり、更にBET比表面積が10m2/g
以上、特に20m2/g以上であるという特徴を有す
る。 尚、公知方法では、粒経が1ミクロンよりも小
さいペロブスカイト型酸化物固溶体を得ることは
到底困難であり、また非晶質のものや前駆体の場
合には非較的大きい比表面積を有するとしても、
ペロブスカイト型の結晶に転化すると、その比表
面積は5m2/gよりもかなり小さい値となる。 これに対して、本発明による鉛含有複合酸化物
固溶体は、結晶でありながら、10m2/g以上、特
に20m2/g以上の大きな比表面積を有する。 そして、本発明による鉛含有複合酸化物固溶体
は、上述した特性を有することにより、セラミツ
クスの製造に用いたとき、予想外の顕著な作用効
果を示す。 先ず、この複合金属酸化物固溶液体は、1次粒
経が微細で、しかも表面活性が大きい為、1次粒
子が柔らかく、凝集した2次粒子の形で存在し、
その為プレス成形、押出成形、テープキヤスト、
ホツトプレス等の手段で、容易に所望形状のセラ
ミツクス構造体を成形できる。 しかも、この鉛含有複合酸化物は、1次粒経が
微細で、表面活性が大であり、しかもペロブスカ
イト型結晶構造となつている為、約900〜1000℃
のような低温で焼成可能であり、このような低温
の焼結によつても、緻密で、機械的強度に優れた
ペロブスカイト型セラミツクス体を形成できる。 又、本発明による鉛含有複合酸化物固溶体から
形成されるセラミツクス体は、理論密度の95%〜
98%にも達する密度を有する。 更に、本発明による鉛含有複合酸化物固溶体は
上述した優れた焼結特性を有し、低温で焼結可能
であることにも関連して、焼結時の粒成長が著し
く抑制され、例えば粒成長抑制剤の配合なしに
も、諸特性に優れたペロブスカイト製セラミツク
ス体を得ることが出来る。 又、本発明による鉛含有複合酸化物固溶体は、
ペロブスカイト型結晶でありながら、粒経が微細
で表面活性が大であるという性質を有して、セラ
ミツクス以外の用途、例えば排ガス浄化用触媒、
電極触媒等の分野にも有利して使用し得る。 実施例 1〜18 ペロブスカイト型チタン酸ジルコニウム酸鉛複
合酸化物固溶液体の製造方法は下記の方法に従
う。 尚、製造条件としては下記に示した範囲内で任
意に選ぶことが出来る。 反応生成物のスラリ濃度:10〜500g/ 反応温度:50〜300℃ 反応時間:10分〜144時間 撹拌速度:200rpm以下 ペロブスカイト型鉛含有複合酸化物の具体的製
造方法としては、表1に示すペロブスカイト型固
溶体成分のモル割合に従つて調整された。 そして、各水溶性金属塩水溶液を容積比として
10倍のKOH又はNaOH水溶液媒体と混合し、マ
ントルヒータ付ステンレス製オートクレーブ(内
容積3)に上記水溶性金属塩水溶液とKOH又
はNaH水溶液の混合液を注入したのち、200℃に
加熱し、1日水熱処理して水熱反応を施し、ろ過
性に優れたペロブスカイト型結晶の鉛含有複合酸
化物固溶体の反応生成物スラリー18種類を調整し
た。 次いで、ここに得た生成物スラリーをろ過した
のち、イオン交換水を用いて数回洗い、最後にケ
ーキとして回収した後、100℃の温度において2
時間以上乾燥し、それぞれのペロブスカイト型微
結晶の鉛含有複合酸化物の微粉末18種類を得た。 ここに、それぞれ得たペロブスカイト型鉛含有
酸化物固溶体粉末について、結晶系及びBET比
表面積を測定したので、その結果を表1に併せ表
示した。
タン等の水溶性チタン塩及び二酸化チタンの群か
ら選ばれる少なくとも一種類、例えば硝酸鉛又は
過塩素酸鉛等の水溶性鉛塩及び酸化鉛の群から選
ばれる少なくとも一種類(但し、少なくとも酸化
鉛又は二酸化チタンのいずれか使用)及びオキシ
塩化ジルコニウムを、アルカリ性水溶液媒体中に
分散させて撹拌または静置下に水熱反応させる
と、微細な粒経で、比較的大きい比表面積を有す
る微細なペロブスカイト型結晶構造を有する鉛含
有複合酸化物固溶体が得られることを見出だし、
本発明を成し遂げたのである。 尚、水溶性鉛塩及び酸化鉛の群から選ばれる少
なくとも一種類、水溶性チタン塩及び二酸化チタ
ンの群から選ばれる少なくとも一種類、及びオキ
シ塩化ジルコニウムを、アルカリ性水溶液媒体中
に混合させ、撹拌または静置下に水熱反応(例え
ば約50〜300℃ような比較的低い温度での反応。
但し、50〜100℃の温度では常圧下で、100〜300
℃の温度では自生圧力下)させるペロブスカイト
型チタン酸鉛の製造に際して、アルカリ性水溶液
媒体として約1〜18NのNaOH又はKOHを用い
ることが望ましい。 特に、アルカリ性水溶液媒体として約5〜15N
のKOH又はNaOHを用いた場合には、ペロブス
カイト型構造への結晶度化が高く、しかも粉化性
に優れたものが得られ、セラミツクスへの焼結用
原料として特に有用な鉛含有複合酸化物固溶体が
得られる。 尚、約1〜18NのKOH又はNaOHが発揮する
役割の重要性は、鉛含有複合酸化物固溶体のX線
回折像を参照することによつて理解できる。 即ち、四塩化チタン、オキシ塩化ジルコニウム
及び酸化鉛を純水の媒体に混合し、水熱反応させ
た場合は、チタン酸ジルコニウム酸鉛化合物は生
成されず、NaOH又は KOHの水溶液を媒体と
して使用することによつて、反応速度はNaOH
及びKOH水溶液の媒体濃度によつて変わるが、
チタン酸ジルコニウム酸鉛固溶体特有のX線回折
ピークが得られ、そして、NaOH又はKOH水溶
液の媒体濃度が6Nを越えると、ペロブスカイト
型チタン酸ジルコニウム酸鉛複合酸化物固溶体特
有のX線回折ピークが完全な形で得られるのであ
る。 尚、第1図Aは、純水の媒体中で水熱反応させ
た場合のX線回折像を、第1図BはKOH 5Nの
アルカリ性水溶液媒体中で水熱反応させた場合の
X線回折像を、第1図CはKOH 1ONのアルカ
リ性水溶液媒体中で水熱反応させた場合のX線回
折像を示すものである。 又、本発明においてチタン酸鉛とジルコニウム
酸鉛の固溶範囲が全固溶範囲において生成可能で
ある。 すなわち、四塩化チタン水溶液、オキシ塩化ジ
ルコニウム水溶液及び酸化鉛を用いて、出発原料
混合比をPb(Zr0.1Ti0.9)O3からPb(Zr0.9Ti0.1)O3
までにジルコニウムとチタンのモル比を0.1モル
ごとに変え、100N KOH溶液媒体中で200℃、24
時間反応させて得られた反応生成物のX線回折像
を参照すると、いずれの場合とも固相反応で研究
されているジルコニウムとチタンの全国溶体実験
結果とも非常に良く一致し、上記原料を出発原料
とし、出発組成比を変えてKOH水溶液媒体中に
おいて水熱反応させることによつて、チタン酸ジ
ルコニウム酸鉛のペロブスカイト型鉛含有複合酸
化物固溶体が、その全固溶範囲において、その生
成が顕著となつている事実が理解される。 本発明によるペロブスカイト型鉛含有複合酸化
物固溶体は、結晶化度が大きく、しかも結晶粒子
間の歪が少ないという利点を有している。この特
徴の故に、この複合金属酸化物固溶液体は、焼成
等の熱履歴を受けた場合にも、凝結することが少
なく、粉化性に顕著に優れているのであつて、こ
の事実は後述する例を参照することにより直ちに
明白となろう。 しかも、本発明による鉛含有複合酸化物固溶体
の走査形電子顕微鏡写真によると、本発明による
鉛含有複合酸化物の固溶体は、前述したペロブス
カイト型微結晶を有すると共に、粒経が0.1ミク
ロン以下であり、更にBET比表面積が10m2/g
以上、特に20m2/g以上であるという特徴を有す
る。 尚、公知方法では、粒経が1ミクロンよりも小
さいペロブスカイト型酸化物固溶体を得ることは
到底困難であり、また非晶質のものや前駆体の場
合には非較的大きい比表面積を有するとしても、
ペロブスカイト型の結晶に転化すると、その比表
面積は5m2/gよりもかなり小さい値となる。 これに対して、本発明による鉛含有複合酸化物
固溶体は、結晶でありながら、10m2/g以上、特
に20m2/g以上の大きな比表面積を有する。 そして、本発明による鉛含有複合酸化物固溶体
は、上述した特性を有することにより、セラミツ
クスの製造に用いたとき、予想外の顕著な作用効
果を示す。 先ず、この複合金属酸化物固溶液体は、1次粒
経が微細で、しかも表面活性が大きい為、1次粒
子が柔らかく、凝集した2次粒子の形で存在し、
その為プレス成形、押出成形、テープキヤスト、
ホツトプレス等の手段で、容易に所望形状のセラ
ミツクス構造体を成形できる。 しかも、この鉛含有複合酸化物は、1次粒経が
微細で、表面活性が大であり、しかもペロブスカ
イト型結晶構造となつている為、約900〜1000℃
のような低温で焼成可能であり、このような低温
の焼結によつても、緻密で、機械的強度に優れた
ペロブスカイト型セラミツクス体を形成できる。 又、本発明による鉛含有複合酸化物固溶体から
形成されるセラミツクス体は、理論密度の95%〜
98%にも達する密度を有する。 更に、本発明による鉛含有複合酸化物固溶体は
上述した優れた焼結特性を有し、低温で焼結可能
であることにも関連して、焼結時の粒成長が著し
く抑制され、例えば粒成長抑制剤の配合なしに
も、諸特性に優れたペロブスカイト製セラミツク
ス体を得ることが出来る。 又、本発明による鉛含有複合酸化物固溶体は、
ペロブスカイト型結晶でありながら、粒経が微細
で表面活性が大であるという性質を有して、セラ
ミツクス以外の用途、例えば排ガス浄化用触媒、
電極触媒等の分野にも有利して使用し得る。 実施例 1〜18 ペロブスカイト型チタン酸ジルコニウム酸鉛複
合酸化物固溶液体の製造方法は下記の方法に従
う。 尚、製造条件としては下記に示した範囲内で任
意に選ぶことが出来る。 反応生成物のスラリ濃度:10〜500g/ 反応温度:50〜300℃ 反応時間:10分〜144時間 撹拌速度:200rpm以下 ペロブスカイト型鉛含有複合酸化物の具体的製
造方法としては、表1に示すペロブスカイト型固
溶体成分のモル割合に従つて調整された。 そして、各水溶性金属塩水溶液を容積比として
10倍のKOH又はNaOH水溶液媒体と混合し、マ
ントルヒータ付ステンレス製オートクレーブ(内
容積3)に上記水溶性金属塩水溶液とKOH又
はNaH水溶液の混合液を注入したのち、200℃に
加熱し、1日水熱処理して水熱反応を施し、ろ過
性に優れたペロブスカイト型結晶の鉛含有複合酸
化物固溶体の反応生成物スラリー18種類を調整し
た。 次いで、ここに得た生成物スラリーをろ過した
のち、イオン交換水を用いて数回洗い、最後にケ
ーキとして回収した後、100℃の温度において2
時間以上乾燥し、それぞれのペロブスカイト型微
結晶の鉛含有複合酸化物の微粉末18種類を得た。 ここに、それぞれ得たペロブスカイト型鉛含有
酸化物固溶体粉末について、結晶系及びBET比
表面積を測定したので、その結果を表1に併せ表
示した。
【表】
さらに、ここに得られたペロブスカイト型鉛含
有複合酸化物固溶体粉体の中から6種類を選び、
それぞれの粉末を1ton/cm2で円板状(10mmφ×1
mm)に加圧成形した後、950℃で1時間焼成した。 そして、この焼結体の密度、ビツカース硬度
(荷重500g)を測定すると共に、この焼結体の両
面に電極を焼付け、誘電特性を調べたので、これ
らの結果を表2に示す。
有複合酸化物固溶体粉体の中から6種類を選び、
それぞれの粉末を1ton/cm2で円板状(10mmφ×1
mm)に加圧成形した後、950℃で1時間焼成した。 そして、この焼結体の密度、ビツカース硬度
(荷重500g)を測定すると共に、この焼結体の両
面に電極を焼付け、誘電特性を調べたので、これ
らの結果を表2に示す。
【表】
この表から明らかなように、950℃という通常
の概念では低温である温度において、95%以上の
焼結度が得られていることが判る。このことは、
本発明によつて得た微粉末が焼結性に優れている
ことを示している。 又、ビツカース硬度からのデータから判るよう
に、本発明によつて得た微粉末を焼成した焼結体
は物理的安定性が高いものである。 さらには、誘電特性のデータから判るように、
クリテイカルな組成における誘電率の増加は大き
く、本発明によつて得た微粉末は誘電材料又は圧
電材料として好適なことが窺える。
の概念では低温である温度において、95%以上の
焼結度が得られていることが判る。このことは、
本発明によつて得た微粉末が焼結性に優れている
ことを示している。 又、ビツカース硬度からのデータから判るよう
に、本発明によつて得た微粉末を焼成した焼結体
は物理的安定性が高いものである。 さらには、誘電特性のデータから判るように、
クリテイカルな組成における誘電率の増加は大き
く、本発明によつて得た微粉末は誘電材料又は圧
電材料として好適なことが窺える。
第1図は、X線回折像を示すものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 水溶性鉛塩及び酸化鉛の群から選ばれる少な
くとも一種類、水溶性チタン塩及び二酸化チタン
の群から選ばれる少なくとも一種類(但し、酸化
鉛又は二酸化チタンのいずれかを少なくとも用い
る)、及びオキシ塩化ジルコニウムを、アルカリ
性水溶液媒体中で水熱反応させることを特徴とす
るペロブスカイト型鉛含有複合酸化物固溶体の製
造方法。 2 特許請求の範囲第1項記載のペロブスカイト
型鉛含有複合酸化物固溶体の製造方法において、
アルカリ性水溶液媒体は、NaOH又はKOHの少
なくとも一つを約1〜18Nの濃度で含むもの。 3 特許請求の範囲第1項記載のペロブスカイト
型鉛含有複合酸化物固溶体の製造方法において、
水熱反応は、約100〜300℃の温度で、かつ、自生
圧力下で行なわれるもの。 4 特許請求の範囲第1項記載のペロブスカイト
型鉛含有複合酸化物固溶体の製造方法において、
水熱反応は、約50〜100℃の温度で、かつ、常圧
下で行なわれるもの。 5 特許請求の範囲第1項記載のペロブスカイト
型鉛含有複合酸化物固溶体の製造方法において、
水溶性鉛塩及び酸化鉛の群から選ばれる少なくと
も一種類、水溶性チタン塩及び二酸化チタンの群
から選ばれる少なくとも一種類、及びオキシ塩化
ジルコニウムを、実質上Pb(ZrxTi1-x)O3(但し
0<x<1)のモル比となるよう反応させるも
の。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61226192A JPS6385015A (ja) | 1986-09-26 | 1986-09-26 | ペロブスカイト型鉛含有複合酸化物固溶体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61226192A JPS6385015A (ja) | 1986-09-26 | 1986-09-26 | ペロブスカイト型鉛含有複合酸化物固溶体の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6385015A JPS6385015A (ja) | 1988-04-15 |
| JPH0262497B2 true JPH0262497B2 (ja) | 1990-12-25 |
Family
ID=16841331
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61226192A Granted JPS6385015A (ja) | 1986-09-26 | 1986-09-26 | ペロブスカイト型鉛含有複合酸化物固溶体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6385015A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63206316A (ja) * | 1987-02-20 | 1988-08-25 | Sony Corp | チタンジルコニウム酸鉛微粒子の製造方法 |
| CA3111196C (en) | 2018-08-30 | 2023-08-15 | Siemens Mobility, Inc. | Lifting apparatus |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5969429A (ja) * | 1982-10-07 | 1984-04-19 | Nippon Mining Co Ltd | ZrO↓2超微粉の製造方法 |
-
1986
- 1986-09-26 JP JP61226192A patent/JPS6385015A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6385015A (ja) | 1988-04-15 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH04502303A (ja) | 化学量及び粒子の大きさが制御されているペロブスカイト化合物のサブミクロンセラミック粉末を製造する方法 | |
| JP4556398B2 (ja) | 組成物の製造方法 | |
| JP3319807B2 (ja) | ペロブスカイト型化合物微細粒子粉末およびその製造法 | |
| JPH062584B2 (ja) | チタン酸鉛微結晶及びその製造方法 | |
| JPS6052092B2 (ja) | ペロブスカイト型鉛含有複合酸化物の製法 | |
| US5366718A (en) | Process for producing columbite-type niobate and process for producing perovskite-type compound therefrom | |
| JPH0262496B2 (ja) | ||
| JPH0262497B2 (ja) | ||
| JP3772354B2 (ja) | セラミック粉体の製造方法 | |
| JPS63151672A (ja) | ジルコン酸チタン酸鉛系圧電磁器の製造方法 | |
| JP2660301B2 (ja) | 焼結体の製造方法 | |
| JPH0558633A (ja) | チタン酸ストロンチウムの製造方法 | |
| JPH0558632A (ja) | ペロブスカイト型複合酸化物粉末の製造方法 | |
| JP2841347B2 (ja) | 圧電体セラミックスの製造方法 | |
| JP2899755B2 (ja) | Pzt系粉末の製造方法 | |
| JPS63151673A (ja) | ジルコン酸チタン酸鉛系圧電磁器の製造方法 | |
| JP2865975B2 (ja) | 鉛のペロブスキー型化合物の製造法 | |
| JP3041411B2 (ja) | 圧電セラミックス用原料粉体の製造方法 | |
| JPH05116943A (ja) | チタン酸バリウム粉末の製造方法 | |
| JP4243515B2 (ja) | チタン酸ジルコン酸鉛系粉末製造用原料粉末の製造方法、チタン酸ジルコン酸鉛系粉末の製造方法及びチタン酸ジルコン酸鉛系焼結体の製造方法 | |
| JPH01122907A (ja) | ペロブスカイト酸化物紛末の製造方法 | |
| KR100400359B1 (ko) | 수열법에 의한 전이금속이 치환된 티탄산납 미립자의 제조방법 | |
| JPWO1991002697A1 (ja) | ペロブスカイト型化合物微粉体の製造方法 | |
| JPS61127624A (ja) | ペロブスカイト型酸化物固溶体の製造方法 | |
| JP3250874B2 (ja) | 複合酸化物の製造方法 |