JPH0312103B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0312103B2 JPH0312103B2 JP62136369A JP13636987A JPH0312103B2 JP H0312103 B2 JPH0312103 B2 JP H0312103B2 JP 62136369 A JP62136369 A JP 62136369A JP 13636987 A JP13636987 A JP 13636987A JP H0312103 B2 JPH0312103 B2 JP H0312103B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vinyl chloride
- weight
- watertight
- mixture
- vinyl acetate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明は塩化ビニル絶縁電線用の水密性混和物
に関するものであり、より詳しくは、塩化ビニル
絶縁電線における撚線導体間の空〓および撚線導
体と塩化ビニル絶縁体との間に充填されて、導体
と塩化ビニル樹脂との双方に接着する水密性混和
物に関するものである。 [従来技術およびその問題点] 屋外の高圧配電線や低圧配電線等においては、
応力腐食による断線事故が発生することがある。
このような断線事故は、配電線の撚線導体間の空
〓に腐食性の雨水が浸入して、導体素線が酸化さ
れることに起因すると考えられている。 従つて、このような断線事故を防止する対策と
して、例えば、撚線導体間の空〓に水密性混和物
を充填し、雨水の浸入と走水を防止する方法が知
られている。 このような水密性混和物としては、エポキシ樹
脂と低分子のポリアミド又はポリサルフアイド硬
化剤とから成るゴム状の水密性混和物、低粘度ゴ
ムに不揮発性油、加硫剤および加硫助剤を加えて
成るゴム状の水密性混和物、粘着性に富むポリイ
ソブチレンに、パラフイン又は石油ゼリーと更に
無機粉末又は無機繊維を加えて成る水密性混和物
などが知られている。 しかし、上記の各水密性混和物では撚線導体間
の空〓への充填作業が円滑に行なえないという問
題や、絶縁電線中の導体からの水密性混和物の剥
ぎ取りが困難であるという問題を有しているた
め、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)若
しくはエチレン・エチルアクリレート共重合体
(EEA)又はこれらのブレンド物を主成分とする
ドライタイプの水密性混和物が開発された。 しかしながら、EVAやEEAは塩化ビニル樹脂
との接着性に劣るため、屋外低圧配電線として多
用される塩化ビニル絶縁電線の場合には、EVA
またはEEAを用いて撚線導体間の空〓を充填し
ても、外被絶縁体の塩化ビニル樹指とは殆んど接
しない。従つて、外被絶縁体とEVA層または
EEA層との間を雨水が走水し、十分に水密とす
ることができないという問題や、電線を接続する
ために外被絶縁体を剥離する場合に、外被絶縁体
とEVA層等とが分離して導体上に水密性混和物
が残り、接続に支障をきたすという問題があつ
た。 本発明の目的は、塩化ビニル絶縁電線の撚線導
体間の空〓に充填する水密性混和物であつて、 均質であり、 導体金属と塩化ビニル樹脂との双方に対して
良好な接着性を有するとともにドライタイプで
あり、 電気工事において塩化ビニル絶縁電線の外被
絶縁体を剥離するとき、絶縁体と分離すること
なく一体となつて剥離され、導体上に残らず、 塩化ビニル絶縁電線の撚線導体間の空〓に、
容易に充填できる 水密性混和物を提供する処にある。 [問題点を解決するための手段] 本発明の塩化ビニル絶縁電線用の水密性混和物
は、酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体15〜50重量
%及びエチレン・酢酸ビニル・塩化ビニルグラフ
ト共重合体85〜50重量%から成る混合物100重量
部に対して、ポリエステル系接着性樹脂10〜60重
量部及び可塑剤15〜50重量部を配合して成るもの
である。 上記の酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体は、通
常使用される酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体で
あればよいが、その組成において、塩化ビニル
(VC)の含有量が、70重量%以下であれば、塩化
ビニル絶縁体との接着強度が充分に得られない場
合がある。また、塩化ビニルの含有量が、95重量
%以上であれば、導体との接着強度が充分に得ら
れない場合がある。従つて、塩化ビニルの含有量
は、70〜95重量%であることが好ましく、より好
ましくは80〜90重量%である。 また、上記のエチレン・酢酸ビニル・塩化ビニ
ルグラフト共重合体は、通常使用されるエチレ
ン・酢酸ビニル・塩化ビニルグラフト共重合体で
あればよいが、その組成において、塩化ビニルの
含有量が40重量%以下であれば、塩化ビニル絶縁
体との接着強度が充分に得られない場合がある。
また、塩化ビニルの含有量が70重量%以上であれ
ば、導体との接着強度が充分に得られない場合が
ある。従つて、塩化ビニルの含有量は、40〜70重
量%であることが好ましく、より好ましくは45〜
60重量%である。さらに、この共重合体における
酢酸ビニル(VA)の含有量は、5〜40重量%で
あることが好ましく、より好ましくは10〜30重量
%である。 なお、本発明の酢酸ビニル・塩化ビニル共重合
体及びエチレン・酢酸ビニル・塩化ビニルグラフ
ト共重合体から成る混合物における各共重合体の
配合割合としては、酢酸ビニル・塩化ビニル共重
合体が15重量%以下であれば、塩化ビニル絶縁体
との接着強度が十分に得られない場合があり、ま
た、50重量%以上であれば、導体との接着強度が
十分に得られない場合がある。従つて、酢酸ビニ
ル・塩化ビニル共重合体の配合割合は、15〜50重
量%である。 本発明に用いるポリエステル系接着性樹脂は、
通常使用されているポリエステル系接着性樹脂で
あればよいが、その主要な構成原料は、例えば、
飽和酸として、イソフタル酸、テレフタル酸、ア
ジピン酸、セバチン酸、こはく酸、無水フタル
酸、アゼライン酸、ヘツト酸などを挙げることが
でき、グリコールとしては、エチレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、プロピレングリコ
ール、1,3−ブタンジオール、ジエチレングリ
コール、トリメチレングリコール、1,6−ヘキ
サンジオール、1,5−ペンタンジオール、トリ
エチレングリコール、2,3−ブタンジオールな
どを挙げることができる。本発明の水密性混和物
において、このようなポリエステル系接着性樹脂
の配合量が、酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体及
びエチレン・酢酸ビニル・塩化ビニルグラフト共
重合体から成る混合物100重量部に対して10重量
部以下であれば、導体との接着強度が充分に得ら
れない。一方、ポリエステル系接着性樹脂の配合
量が、前記の混合物100重量部に対して60重量部
以上であれば、導体との接着強度が大きくなり過
ぎるため、塩化ビニル絶縁体を剥離する際に水密
性混和物が導体上に残るとともに、水密性混和物
の材料コストも高くなる。従つて、ポリエステル
系接着性樹脂は、酢酸ビニル・塩化ビニル共重合
体及びエチレン・酢酸ビニル・塩化ビニルグラフ
ト共重合体から成る混合物100重量部に対し、10
〜60重量部配合する。好ましい配合量は20〜50重
量部である。 本発明に用いる可塑剤としては、ジオクチルフ
タレート(DOP)、ジイソデシルフタレート
(DIDP)、ジイソノニルフタレート(DINP)な
どのフタル酸エステル系可塑剤;トリオクチルト
リメリテート(TOTM)、トリイソノニルトリメ
リテート(TINTM)などのトリメリツト酸エス
テル系可塑剤;ジオクチルアジペート(DOA)、
ジオクチルアゼレート(DOZ)などの脂肪酸エ
ステル系可塑剤;クレジルジフエニルホスフエー
ト(CDP)、トリクレジルホスフエート(TCP)
などのリン酸エステル系可塑剤;エポキシ系可塑
剤;ポリエステル系可塑剤;などが挙げられる
が、フタル酸エステル系可塑剤やトリメリツト酸
エステル系可塑剤が好ましい。このような可塑剤
の水密性混和物への配合量は、可塑剤の種類、酢
酸ビニル・塩化ビニル共重合体及びエチレン・酢
酸ビニル・塩化ビニルグラフト共重合体から成る
混合物の組成、ポリエステル系接着性樹脂の種
類、外被絶縁体の塩化ビニル樹脂に含まれている
可塑剤の種類および量などにより、種々の値を取
り得るが、外被絶縁体の塩化ビニル樹脂中の可塑
剤の含有量に近いことが好ましい。外被絶縁体中
の可塑剤の量に比べて少なすぎると、外被絶縁体
から水密性混和物への可塑剤の移行が起こり、外
被絶縁体が硬化し機械的特性が低下する。また、
外被絶縁体中の可塑剤の量に比べて多すぎると、
水密性混和物から外被絶縁体への可塑剤の移行が
起こり、外被絶縁体が柔かくなりすぎるとともに
電気特性が低下する。従つて、通常外被絶縁体と
して用いられている塩化ビニル樹脂中の可塑剤の
量からすると、水密性混和物に配合する可塑剤の
量は、酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体及びエチ
レン・酢酸ビニル・塩化ビニルグラフト共重合体
から成る混合物100重量部に対し、15〜50重量部
である。好ましい配合量は25〜40重量部である。 また、水密性混和物のメルトインデツクス
(MI値)は、混合物の混練りの容易さや撚線導体
間の空〓への充填の容易さを考慮すると、5〜
150であることが好ましく、より好ましくは15〜
60である。 [実施例] 次に、実施例および比較例により本発明をさら
に詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみ
に限定されるものではない。 実施例1〜5、比較例1〜6 次表に示す実施例および比較例の組成の水密性
混和物をニーダーで混練りし、これを、2.0mmφ
硬銅線を19本撚り合せた導体断面積60mm2の撚線導
体に充填した後に、その上に厚さ1.4mmの塩化ビ
ニル樹脂絶縁体を被覆して水密性の塩化ビニル絶
縁電線を作製した。これらの絶縁電線における水
密性および皮剥性を測定した結果を次表に示す。
に関するものであり、より詳しくは、塩化ビニル
絶縁電線における撚線導体間の空〓および撚線導
体と塩化ビニル絶縁体との間に充填されて、導体
と塩化ビニル樹脂との双方に接着する水密性混和
物に関するものである。 [従来技術およびその問題点] 屋外の高圧配電線や低圧配電線等においては、
応力腐食による断線事故が発生することがある。
このような断線事故は、配電線の撚線導体間の空
〓に腐食性の雨水が浸入して、導体素線が酸化さ
れることに起因すると考えられている。 従つて、このような断線事故を防止する対策と
して、例えば、撚線導体間の空〓に水密性混和物
を充填し、雨水の浸入と走水を防止する方法が知
られている。 このような水密性混和物としては、エポキシ樹
脂と低分子のポリアミド又はポリサルフアイド硬
化剤とから成るゴム状の水密性混和物、低粘度ゴ
ムに不揮発性油、加硫剤および加硫助剤を加えて
成るゴム状の水密性混和物、粘着性に富むポリイ
ソブチレンに、パラフイン又は石油ゼリーと更に
無機粉末又は無機繊維を加えて成る水密性混和物
などが知られている。 しかし、上記の各水密性混和物では撚線導体間
の空〓への充填作業が円滑に行なえないという問
題や、絶縁電線中の導体からの水密性混和物の剥
ぎ取りが困難であるという問題を有しているた
め、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)若
しくはエチレン・エチルアクリレート共重合体
(EEA)又はこれらのブレンド物を主成分とする
ドライタイプの水密性混和物が開発された。 しかしながら、EVAやEEAは塩化ビニル樹脂
との接着性に劣るため、屋外低圧配電線として多
用される塩化ビニル絶縁電線の場合には、EVA
またはEEAを用いて撚線導体間の空〓を充填し
ても、外被絶縁体の塩化ビニル樹指とは殆んど接
しない。従つて、外被絶縁体とEVA層または
EEA層との間を雨水が走水し、十分に水密とす
ることができないという問題や、電線を接続する
ために外被絶縁体を剥離する場合に、外被絶縁体
とEVA層等とが分離して導体上に水密性混和物
が残り、接続に支障をきたすという問題があつ
た。 本発明の目的は、塩化ビニル絶縁電線の撚線導
体間の空〓に充填する水密性混和物であつて、 均質であり、 導体金属と塩化ビニル樹脂との双方に対して
良好な接着性を有するとともにドライタイプで
あり、 電気工事において塩化ビニル絶縁電線の外被
絶縁体を剥離するとき、絶縁体と分離すること
なく一体となつて剥離され、導体上に残らず、 塩化ビニル絶縁電線の撚線導体間の空〓に、
容易に充填できる 水密性混和物を提供する処にある。 [問題点を解決するための手段] 本発明の塩化ビニル絶縁電線用の水密性混和物
は、酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体15〜50重量
%及びエチレン・酢酸ビニル・塩化ビニルグラフ
ト共重合体85〜50重量%から成る混合物100重量
部に対して、ポリエステル系接着性樹脂10〜60重
量部及び可塑剤15〜50重量部を配合して成るもの
である。 上記の酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体は、通
常使用される酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体で
あればよいが、その組成において、塩化ビニル
(VC)の含有量が、70重量%以下であれば、塩化
ビニル絶縁体との接着強度が充分に得られない場
合がある。また、塩化ビニルの含有量が、95重量
%以上であれば、導体との接着強度が充分に得ら
れない場合がある。従つて、塩化ビニルの含有量
は、70〜95重量%であることが好ましく、より好
ましくは80〜90重量%である。 また、上記のエチレン・酢酸ビニル・塩化ビニ
ルグラフト共重合体は、通常使用されるエチレ
ン・酢酸ビニル・塩化ビニルグラフト共重合体で
あればよいが、その組成において、塩化ビニルの
含有量が40重量%以下であれば、塩化ビニル絶縁
体との接着強度が充分に得られない場合がある。
また、塩化ビニルの含有量が70重量%以上であれ
ば、導体との接着強度が充分に得られない場合が
ある。従つて、塩化ビニルの含有量は、40〜70重
量%であることが好ましく、より好ましくは45〜
60重量%である。さらに、この共重合体における
酢酸ビニル(VA)の含有量は、5〜40重量%で
あることが好ましく、より好ましくは10〜30重量
%である。 なお、本発明の酢酸ビニル・塩化ビニル共重合
体及びエチレン・酢酸ビニル・塩化ビニルグラフ
ト共重合体から成る混合物における各共重合体の
配合割合としては、酢酸ビニル・塩化ビニル共重
合体が15重量%以下であれば、塩化ビニル絶縁体
との接着強度が十分に得られない場合があり、ま
た、50重量%以上であれば、導体との接着強度が
十分に得られない場合がある。従つて、酢酸ビニ
ル・塩化ビニル共重合体の配合割合は、15〜50重
量%である。 本発明に用いるポリエステル系接着性樹脂は、
通常使用されているポリエステル系接着性樹脂で
あればよいが、その主要な構成原料は、例えば、
飽和酸として、イソフタル酸、テレフタル酸、ア
ジピン酸、セバチン酸、こはく酸、無水フタル
酸、アゼライン酸、ヘツト酸などを挙げることが
でき、グリコールとしては、エチレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、プロピレングリコ
ール、1,3−ブタンジオール、ジエチレングリ
コール、トリメチレングリコール、1,6−ヘキ
サンジオール、1,5−ペンタンジオール、トリ
エチレングリコール、2,3−ブタンジオールな
どを挙げることができる。本発明の水密性混和物
において、このようなポリエステル系接着性樹脂
の配合量が、酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体及
びエチレン・酢酸ビニル・塩化ビニルグラフト共
重合体から成る混合物100重量部に対して10重量
部以下であれば、導体との接着強度が充分に得ら
れない。一方、ポリエステル系接着性樹脂の配合
量が、前記の混合物100重量部に対して60重量部
以上であれば、導体との接着強度が大きくなり過
ぎるため、塩化ビニル絶縁体を剥離する際に水密
性混和物が導体上に残るとともに、水密性混和物
の材料コストも高くなる。従つて、ポリエステル
系接着性樹脂は、酢酸ビニル・塩化ビニル共重合
体及びエチレン・酢酸ビニル・塩化ビニルグラフ
ト共重合体から成る混合物100重量部に対し、10
〜60重量部配合する。好ましい配合量は20〜50重
量部である。 本発明に用いる可塑剤としては、ジオクチルフ
タレート(DOP)、ジイソデシルフタレート
(DIDP)、ジイソノニルフタレート(DINP)な
どのフタル酸エステル系可塑剤;トリオクチルト
リメリテート(TOTM)、トリイソノニルトリメ
リテート(TINTM)などのトリメリツト酸エス
テル系可塑剤;ジオクチルアジペート(DOA)、
ジオクチルアゼレート(DOZ)などの脂肪酸エ
ステル系可塑剤;クレジルジフエニルホスフエー
ト(CDP)、トリクレジルホスフエート(TCP)
などのリン酸エステル系可塑剤;エポキシ系可塑
剤;ポリエステル系可塑剤;などが挙げられる
が、フタル酸エステル系可塑剤やトリメリツト酸
エステル系可塑剤が好ましい。このような可塑剤
の水密性混和物への配合量は、可塑剤の種類、酢
酸ビニル・塩化ビニル共重合体及びエチレン・酢
酸ビニル・塩化ビニルグラフト共重合体から成る
混合物の組成、ポリエステル系接着性樹脂の種
類、外被絶縁体の塩化ビニル樹脂に含まれている
可塑剤の種類および量などにより、種々の値を取
り得るが、外被絶縁体の塩化ビニル樹脂中の可塑
剤の含有量に近いことが好ましい。外被絶縁体中
の可塑剤の量に比べて少なすぎると、外被絶縁体
から水密性混和物への可塑剤の移行が起こり、外
被絶縁体が硬化し機械的特性が低下する。また、
外被絶縁体中の可塑剤の量に比べて多すぎると、
水密性混和物から外被絶縁体への可塑剤の移行が
起こり、外被絶縁体が柔かくなりすぎるとともに
電気特性が低下する。従つて、通常外被絶縁体と
して用いられている塩化ビニル樹脂中の可塑剤の
量からすると、水密性混和物に配合する可塑剤の
量は、酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体及びエチ
レン・酢酸ビニル・塩化ビニルグラフト共重合体
から成る混合物100重量部に対し、15〜50重量部
である。好ましい配合量は25〜40重量部である。 また、水密性混和物のメルトインデツクス
(MI値)は、混合物の混練りの容易さや撚線導体
間の空〓への充填の容易さを考慮すると、5〜
150であることが好ましく、より好ましくは15〜
60である。 [実施例] 次に、実施例および比較例により本発明をさら
に詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみ
に限定されるものではない。 実施例1〜5、比較例1〜6 次表に示す実施例および比較例の組成の水密性
混和物をニーダーで混練りし、これを、2.0mmφ
硬銅線を19本撚り合せた導体断面積60mm2の撚線導
体に充填した後に、その上に厚さ1.4mmの塩化ビ
ニル樹脂絶縁体を被覆して水密性の塩化ビニル絶
縁電線を作製した。これらの絶縁電線における水
密性および皮剥性を測定した結果を次表に示す。
【表】
【表】
表において、水密性の値は、水密性混和物を充
填した塩化ビニル絶縁電線を60cmに切断し、その
片端に0.5Kg/cm2の水圧をかけて24時間放置した
後、この絶縁電線を解体して、片端から浸入した
水が導体中を走水した距離(mm)を測定して求め
た。この値が小さいほど水密性に優れているとい
える。 皮剥性は、20℃および60℃において、塩化ビニ
ル絶縁電線の外被絶縁体層を電工ナイフで剥離し
た際に、撚線導体上に残つた水密性混和物の量に
よつて示される。表において、〇印は水密性混和
物が撚線導体上に全く残らなかつたことを示し、
△印は少し残つたことを示し、×印はかなり残つ
たことを示す。 表から明らかなように、実施例1〜5の水密性
混和物は、いずれも優れた水密性と皮剥性とを有
するものであつた。 一方、比較例1の水密性混和物は、酢酸ビニ
ル・塩化ビニル共重合体及びエチレン・酢酸ビニ
ル・塩化ビニルグラフト共重合体から成る混合物
における酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体の配合
割合が少なすぎるため、60℃における皮剥性にお
いて、好ましい結果を得ることができなかつた。
比較例2および比較例3の水密性混和物は、いず
れも水密性において難点があり、特に比較例3に
おいては、10時間で60cm走水し、切断した電線の
他端から漏水した。比較例4の水密性混和物は、
皮剥性において、実用に適さないものであつた。
また、比較例5においては、可塑剤(ジオクチル
フタレート)の配合量が酢酸ビニル・塩化ビニル
共重合体及びエチレン・酢酸ビニル・塩化ビニル
グラフト共重合体から成る混合物の配合量に比べ
て少ないため、外被絶縁体の機械的特性が経時的
に低下する傾向が見られた。逆に、比較例6にお
いては、可塑剤の配合量が多いため、外被絶縁体
が柔かくなりすぎて、水密性および皮剥性におい
て好ましい結果を得ることができなかつた。 なお、実施例では示さなかつたが、本発明に係
る水密性混和物には、適宜、安定剤、酸化防止
剤、銅害防止剤、着色剤などを添加することもで
きる。 [発明の効果] 本発明に係る水密性混和物は、塩化ビニル樹脂
および導体金属との接着強度が極めてすぐれてい
るので、塩化ビニル絶縁電線の水密用の充填剤と
して使用すれば、十分な水密性が得られ、この種
の絶縁電線で発生していた応力腐食による断線事
故を未然に防止することができる。 また、絶縁電線の外被絶縁体を剥離するとき、
水密性混和物が絶縁体と一体となつて剥離される
ので、電気工事上の作業性も良好なものとなる。
填した塩化ビニル絶縁電線を60cmに切断し、その
片端に0.5Kg/cm2の水圧をかけて24時間放置した
後、この絶縁電線を解体して、片端から浸入した
水が導体中を走水した距離(mm)を測定して求め
た。この値が小さいほど水密性に優れているとい
える。 皮剥性は、20℃および60℃において、塩化ビニ
ル絶縁電線の外被絶縁体層を電工ナイフで剥離し
た際に、撚線導体上に残つた水密性混和物の量に
よつて示される。表において、〇印は水密性混和
物が撚線導体上に全く残らなかつたことを示し、
△印は少し残つたことを示し、×印はかなり残つ
たことを示す。 表から明らかなように、実施例1〜5の水密性
混和物は、いずれも優れた水密性と皮剥性とを有
するものであつた。 一方、比較例1の水密性混和物は、酢酸ビニ
ル・塩化ビニル共重合体及びエチレン・酢酸ビニ
ル・塩化ビニルグラフト共重合体から成る混合物
における酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体の配合
割合が少なすぎるため、60℃における皮剥性にお
いて、好ましい結果を得ることができなかつた。
比較例2および比較例3の水密性混和物は、いず
れも水密性において難点があり、特に比較例3に
おいては、10時間で60cm走水し、切断した電線の
他端から漏水した。比較例4の水密性混和物は、
皮剥性において、実用に適さないものであつた。
また、比較例5においては、可塑剤(ジオクチル
フタレート)の配合量が酢酸ビニル・塩化ビニル
共重合体及びエチレン・酢酸ビニル・塩化ビニル
グラフト共重合体から成る混合物の配合量に比べ
て少ないため、外被絶縁体の機械的特性が経時的
に低下する傾向が見られた。逆に、比較例6にお
いては、可塑剤の配合量が多いため、外被絶縁体
が柔かくなりすぎて、水密性および皮剥性におい
て好ましい結果を得ることができなかつた。 なお、実施例では示さなかつたが、本発明に係
る水密性混和物には、適宜、安定剤、酸化防止
剤、銅害防止剤、着色剤などを添加することもで
きる。 [発明の効果] 本発明に係る水密性混和物は、塩化ビニル樹脂
および導体金属との接着強度が極めてすぐれてい
るので、塩化ビニル絶縁電線の水密用の充填剤と
して使用すれば、十分な水密性が得られ、この種
の絶縁電線で発生していた応力腐食による断線事
故を未然に防止することができる。 また、絶縁電線の外被絶縁体を剥離するとき、
水密性混和物が絶縁体と一体となつて剥離される
ので、電気工事上の作業性も良好なものとなる。
Claims (1)
- 1 酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体15〜50重量
%及びエチレン・酢酸ビニル・塩化ビニルグラフ
ト共重合体85〜50重量%から成る混合物100重量
部に対して、ポリエステル系接着性樹脂10〜60重
量部及び可塑剤15〜50重量部を配合して成る塩化
ビニル絶縁電線用の水密性混和物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13636987A JPS63297446A (ja) | 1987-05-29 | 1987-05-29 | 水密性混和物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13636987A JPS63297446A (ja) | 1987-05-29 | 1987-05-29 | 水密性混和物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63297446A JPS63297446A (ja) | 1988-12-05 |
| JPH0312103B2 true JPH0312103B2 (ja) | 1991-02-19 |
Family
ID=15173555
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13636987A Granted JPS63297446A (ja) | 1987-05-29 | 1987-05-29 | 水密性混和物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63297446A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010169234A (ja) * | 2009-01-26 | 2010-08-05 | Toyox Co Ltd | 耐圧ホース及びその製造方法 |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5730749A (en) * | 1980-07-31 | 1982-02-19 | Dainippon Ink & Chem Inc | Vinyl chloride type resin composition for food and medical treatment |
| JPS57167338A (en) * | 1981-04-09 | 1982-10-15 | Toagosei Chem Ind Co Ltd | Soft polyvinyl chloride composition |
| JPS5863772A (ja) * | 1981-10-09 | 1983-04-15 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | ポリエステル系接着剤組成物 |
| JPS598743A (ja) * | 1982-07-08 | 1984-01-18 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 塩化ビニル系樹脂組成物 |
| JPS5933344A (ja) * | 1982-08-19 | 1984-02-23 | Mitsubishi Monsanto Chem Co | 塩化ビニル系樹脂組成物 |
-
1987
- 1987-05-29 JP JP13636987A patent/JPS63297446A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010169234A (ja) * | 2009-01-26 | 2010-08-05 | Toyox Co Ltd | 耐圧ホース及びその製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63297446A (ja) | 1988-12-05 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH0312103B2 (ja) | ||
| JPH0547582B2 (ja) | ||
| JPH046742B2 (ja) | ||
| JPS59168051A (ja) | 導電性樹脂組成物 | |
| JP2001043737A (ja) | 電気ケーブルの介在用樹脂混和物 | |
| JPH07105746A (ja) | 屋外用塩化ビニル絶縁電線 | |
| JP2012038648A (ja) | ビニル絶縁ビニルシースケーブル | |
| JPS62170107A (ja) | 耐熱耐油絶縁電線 | |
| JPH0531784Y2 (ja) | ||
| JPH0515683Y2 (ja) | ||
| JP2588888B2 (ja) | 水密ow電線 | |
| JPS605A (ja) | 電気ケ−ブル | |
| JP2657507B2 (ja) | 水密導体 | |
| JP2918900B2 (ja) | 水密導体 | |
| JP3773010B2 (ja) | Pvc組成物及びこれを用いた電線・ケーブル | |
| JPH01236253A (ja) | 塩化ビニル樹脂組成物 | |
| JPH059778Y2 (ja) | ||
| JPH01195612A (ja) | 水密導体 | |
| JPH0794038A (ja) | 屋外用塩化ビニル絶縁電線 | |
| JP2000215738A (ja) | ケ―ブル用介在 | |
| JPH02250213A (ja) | 半導電性組成物、及び電力ケーブルの剥離性外部半導電層 | |
| JPH07141926A (ja) | 水密化剤及び水密電線 | |
| JPH01182337A (ja) | 水密性混和物 | |
| JPS6353648B2 (ja) | ||
| JPH0777091B2 (ja) | 屋外用塩化ビニル絶縁電線 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080219 Year of fee payment: 17 |