JPH0321596B2 - - Google Patents
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- JPH0321596B2 JPH0321596B2 JP61305032A JP30503286A JPH0321596B2 JP H0321596 B2 JPH0321596 B2 JP H0321596B2 JP 61305032 A JP61305032 A JP 61305032A JP 30503286 A JP30503286 A JP 30503286A JP H0321596 B2 JPH0321596 B2 JP H0321596B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- monomer
- group
- slurry
- carbon atoms
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
- Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、流動性が良好で、安定性に優れ、直
接燃焼の可能な低コスト、高濃度の炭素質固体・
水スラリー組成物に関するものである。 〔従来の技術〕 近年、石油供給の不安定化のため、石炭、オイ
ルコークス、石油系ピツチなどの炭素質固体を有
効利用する技術開発が進められている。たとえ
ば、これらの炭素質固体の有効利用技術として
は、熱分解、ガス化、燃焼あるいは鉄鋼業におけ
る高炉吹込重油の代替燃料、セメントキルンの重
油の代替燃料など種々のものが考えられる。しか
しこのような各種利用技術において、炭素質固体
は常温で固体であるために、ハンドリングが困難
である上、粉塵飛散による公害発生や粉塵爆発の
危険があるなどの短所があり、利用が困難になつ
ている。したがつてこうした炭素質固体の流体化
を図り、ハンドリングを容易にし公害発生や危険
を防止することが望まれる。一方、炭素質固体の
輸送コストを下げるためにも、流体化して輸送す
るのが効果的である。 以上のような目的のために、炭素質固体を流体
化する方法として、スラリー化するのが効果的で
あるが、このスラリーを熱分解、ガス化、燃焼あ
るいは高炉への吹込、セメントキルンの燃料など
に利用するためには、スラリーを高濃度化すると
ともに、スラリー中に懸濁する固形物粒子が沈降
して固液分離が起こることを防止する必要があ
る。 従来、安定な石炭・水スラリー組成物として、
粒径調整された石炭、増粘剤、界面活性剤および
水からなるスラリー組成物、石炭、特定の陰イオ
ンのアルカリ金属塩、界面活性剤および水からな
るスラリー組成物、特開昭59−100191号公報に示
されるように、固体燃料、リグニンスルホン酸の
アルカリ金属塩、カルボキシメチルセルロースの
アルカリ金属塩(CMC)および水からなるスラ
リー組成物、特開昭59−4691号公報に示されるよ
うに、炭素質物質、ナフタリンスルホン酸塩、カ
ラヤガムおよび水からなるスラリリー組成物が知
られている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし上記の従来技術による石炭・水スラリー
は、実用面において満足な安定性が得られず、か
つ分散剤のコストが高く、かつ安定化剤の添加量
も多いので、コストが嵩むという問題点を有して
いた。 本発明者らは上記の諸点に鑑み、炭素質固体・
水スラリー組成物について鋭意研究を進めた結
果、カルボキシメチルセルロースのアルカリ金属
塩、ヒドロキシエチルセルロースまたはポリアク
リル酸ナトリウムからなる群から選ばれる安定化
剤の1種または2種以上と分散剤との組合せが、
安定化効果が顕著であり、しかも安定化剤添加率
が減少することを知見し、これに基づいて特願昭
60−183340号、特願昭60−183341号、特願昭61−
2660号として特許出願した。 しかしながら、その後の研究の結果、炭素質固
体の種類、特に炭種によつては、スラリーの安定
性を高めるために用いたカルボキシルメチルセル
ロースやカラヤガムによつてスラリーの粘度が増
加し、スラリー濃度を低める必要があり、すべて
の炭種に適用できないことを知見した。そこで、
こうした炭種に対しても有効な添加剤について研
究を進めた結果、分散剤を組み合わせてスラリー
の固体表面におけるゼーター電位を調整すること
によつて、スラリーの安定性を高めることを見い
出した。すなわち、ゼーター電位の異なる分散剤
を用い、固体表面におけるゼーター電位を、分散
剤の配合比を調整することにより最適化を図るこ
とによつて、安定性を高め得ることを知見した。 すなわち、本発明者らは、一般式CH2=C(R)
COO(−XO)l−Y (ただし式中、Rは水素またはメチル基、Xは
炭素数2〜4のアルキレン基、lは平均で1〜100
の数であり、Yは水素、炭素数1〜5のアルキル
基、フエニル基または炭素数1〜9のアルキル基
を1〜3個置換基として持つアルキルフエニル基
を示す。)で表わされるポリアルキレングリコー
ルモノ(メタ)アクリレート系単量体()と、
一般式CH2=C(R)COOZSO3M (ただし式中、Rは水素またはメチル基、Zは
炭素数1〜4のアルキレン基、Mは水素、アルカ
リ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム基また
はアミン塩基を示す。)で表わされるスルホアル
キル(メタ)アクリレート系単量体()とを必
須成分とし、該単量体()と該単量体()と
のモル比が1:5から1:500の範囲にあり、か
つ該単量体()と該単量体()の合計が全単
量体中50モル%以上である原料単量体より得られ
る水溶性共重合体からなる分散剤(b)と、 一般式 (ただし式中、nは5〜250、mは1〜250)で
表わされるポリスチレンスルホン酸塩またはスチ
レン−スチレンスルホン酸塩共重合体から選ばれ
る分散剤(c)とを組み合わせると、スラリーの粘度
を増加させることなく、安定化の効果を持たせる
ことが可能となり、しかも炭種の違いによる溶出
無機塩の種類、濃度の差やPHの差にあまり影響さ
れることなく安定化効果が得られることを知見し
た。 本発明は上記の知見に基づいてなされたもの
で、安価で流動性および安定性の良好な炭素質固
体・水スラリー組成物の提供を目的とするもので
ある。 〔問題点を解決するための手段および作用〕 本発明の炭素質固体・水スラリー組成物は、つ
ぎの(a)〜(d)の4成分、すなわち、 (a) 石炭、オイルコークス、石油系ピツチなどの
炭素質固体粉末、 (b) 一般式 CH2=C(R)COO(−XO)l−Y (ただし式中、Rは水素またはメチル基、Xは
炭素数2〜4のアルキレン基、lは平均で1〜100
の数であり、Yは水素、炭素数1〜5のアルキル
基、フエニル基または炭素数1〜9のアルキル基
を1〜3個置換基として持つアルキルフエニル基
を示す。)で表わされるポリアルキレングリコー
ルモノ(メタ)アクリレート系単量体()と、
一般式CH2=C(R)COOZSO3M(ただし式中、
Rは水素またはメチル基、Zは炭素数1〜4のア
ルキレン基、Mは水素、アルカリ金属、アルカリ
土類金属、アンモニウム基またはアミン塩基を示
す。)で表わされるスルホアルキル(メタ)アク
リレート系単量体()とを必須成分とし、該単
量体()と該単量体()とのモル比が1:5
から1:500の範囲にあり、かつ該単量体()
と該単量体()の合計が全単量体中50モル%以
上である原料単量体より得られる水溶性共重合体
からなる分散剤(b)、 (c) 一般式 (ただし式中、nは5〜250、mは1〜250)で
表わされるポリスチレンスルホン酸塩またはスチ
レン−スチレンスルホン酸塩共重合体から選ばれ
る分散剤(c)、 (d) 水、 を主成分とすることを特徴としている。 また本発明の炭素質固体・水スラリー組成物の
各組成の割合は、 (a) 石炭、オイルコークス、石油系ピツチなどの
炭素質固体粉末:40〜90重量%、望ましくは65
〜75重量% (b) 分散剤(b):0.01〜5重量%、望ましくは0.02
〜1.0重量% (c) 分散剤(c):0.01〜5重量%、望ましくは0.02
〜1.0重量% (d) 水:10〜60重量%、望ましくは25〜35重量% である。 また分散剤(b)と分散剤(c)とは、以下の配合比と
するのが好ましい。 分散剤(b):1〜99重量% 分散剤(c):1〜99重量% 分散剤(b)として有効な水溶性共重合体は、単量
体()および単量体()を必須成分とし、単
量体()と単量体()とのモル比が1:5か
ら1:500、より好ましくは1:20〜1:200の範
囲にあり、かつ単量体()と単量体()の合
計が全単量体中50モル%以上である原料単量体よ
り得られるものが用いられる。 単量体()は、前記一般式で表わされるもの
であり、公知の方法で得ることができる。単量体
()の例としては、ポリエチレングリコールモ
ノメタクリレート、ポリプロピレングリコールモ
ノメタクリレート、ポリブチレングリコールモノ
メタクリレート、メトキシポリエチレングリコー
ルモノメタクリレート、メトキシポリプロピレン
グリコールモノメタクリレート、メトキシポリブ
チレングリコールモノメタクリレート、エトキシ
ポリエチレングリコールモメタクリレート、エト
キシポリプロピレングリコールモノメタクリレー
ト、エトキシポリブチレングリコールモノメタク
リレート、メトキシポリエチレングリコール・ポ
リプロピレングリコールモノメタクリレート等を
挙げることができ、これらの1種または2種以上
を用いることができる。 また、単量体()は、同じく前記一般式で表
わされるものであり、これも公知の方法で得るこ
とができる。単量体()の例としては、2−ス
ルホエチルメタクリレート、3−スルホプロピル
メタクリレート、2−スルホプロピルメタクリレ
ート、1−スルホプロパン−2−イルメタクリレ
ート、4−スルホブチルメタクリレートやそれら
のナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属塩、
マグネシウム、カルシウムなどのアルカリ土類金
属塩、アンモニウム塩または有機アミン塩を挙げ
ることができ、これらの1種または2種以上を用
いることができる。 単量体()と単量体()の使用割合は、モ
ル比で1:5から1:500の範囲であり、この範
囲の比率をはずれた割合で使用すると、分散性能
に優れた共重合体が得られない。 なお、これら単量体()と単量体()以外
に、全単量体中50モル%未満の範囲で、これらの
単量体と共重合可能な単量体()を用いること
ができる。この単量体()の例としてはアクリ
ル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、
マレイ酸、フマル酸ならびにこれらの酸の一価金
属塩、二価金属塩、アンモニウム塩、有機アミン
塩およびこれらの酸とアルコールとから得られる
例えば(メタ)アクリル酸メチルなどのエステ
ル:ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、ア
リルスルホン酸、メタリルスルホン酸、2−アク
リルアミド2−メチルプロパンスルホン酸などの
単量体()以外の各種スルホン酸ならびにそれ
らの一価金属塩、二価金属塩、アンモニウム塩お
よび有機アミン塩:(メタ)アクリルアミド、N
−メチロール(メタ)アクリルアミドなどの各種
(メタ)アクリルアミド:スチレン、p−メチル
スチレンなどの芳香族ビニル化合物:酢酸ビニ
ル、酢酸プロペニル、塩化ビニル等を挙げること
ができ、これらの1種または2種以上を用いるこ
とができる。 これら単量体()および単量体()と共重
合可能な単量体()の使用量は全単量体中50モ
ル%未満の範囲であり、この範囲を超えて多量に
使用すると、得られる共重合体の分散性能が低下
する。 また、共重合体の分子量は広い範囲のものが使
用できるが、石炭−水スラリー用分散剤としての
性能を考慮すれば、1000〜50万の範囲、特に5000
〜30万の範囲が好ましい。 分散剤(c)として有効な水溶性重合体は、スチレ
ンスルホン酸塩モノマーの重合およびスチレンと
スチレンスルホン酸塩の共重合によつて得られ
る。またポリスチレンを公知の方法によつてスル
ホン化反応することによつても得られる。スルホ
ン酸基の塩としてはアルカリ金属またはアンモニ
ウムの塩が良好であるが、一部水素が残存しても
よく、またアルカリ土類金属塩およびアミノ塩で
あつてもよい。また分子量は1000以上が好まし
く、より好ましくは、2000〜50000の範囲である。 分散剤を組み合わせることによつて、スラリー
に用いる固体表面のゼーター電位が整できるた
め、今までよりより多くの適用炭素質固体の種類
に同一種類の分散剤で対応できる。 〔実施例〕 以下、実施例および比較例を挙げて説明する。 比較例 1 第1表に示す性状の石炭を予め2mm以下に粗粉
砕した後、第2表、第3表に示す各種分散剤(b)、
(c)のいずれかを対石炭当り0.5重量%となる量、
水に添加し、この水溶液と粗粉砕炭を湿式ミルに
連続的に供給して粉砕混合し、スラリー粘度10±
1Poise、粒度が200mesh pass(74μm以下)85±
2重量%のスラリーを製造した。このスラリーを
図面に示す静置槽1に投入した後、上、中、下層
のサンプリング取出口2、3、4より定期的に少
量のサンプルを取り出し、濃度分析を行い、沈降
分離の状況を調べた。5は石炭・水スラリーであ
る。なお数値の単位はmmである。 試験結果を第6表の一部(分散剤(b)、(c)の添加
率なしの部分)に示す。なお静置槽試験の結果、
上層と下層から取り出したスラリーサンプルの濃
度分析値の差が2重量%以内である期間を安定期
間とした。
接燃焼の可能な低コスト、高濃度の炭素質固体・
水スラリー組成物に関するものである。 〔従来の技術〕 近年、石油供給の不安定化のため、石炭、オイ
ルコークス、石油系ピツチなどの炭素質固体を有
効利用する技術開発が進められている。たとえ
ば、これらの炭素質固体の有効利用技術として
は、熱分解、ガス化、燃焼あるいは鉄鋼業におけ
る高炉吹込重油の代替燃料、セメントキルンの重
油の代替燃料など種々のものが考えられる。しか
しこのような各種利用技術において、炭素質固体
は常温で固体であるために、ハンドリングが困難
である上、粉塵飛散による公害発生や粉塵爆発の
危険があるなどの短所があり、利用が困難になつ
ている。したがつてこうした炭素質固体の流体化
を図り、ハンドリングを容易にし公害発生や危険
を防止することが望まれる。一方、炭素質固体の
輸送コストを下げるためにも、流体化して輸送す
るのが効果的である。 以上のような目的のために、炭素質固体を流体
化する方法として、スラリー化するのが効果的で
あるが、このスラリーを熱分解、ガス化、燃焼あ
るいは高炉への吹込、セメントキルンの燃料など
に利用するためには、スラリーを高濃度化すると
ともに、スラリー中に懸濁する固形物粒子が沈降
して固液分離が起こることを防止する必要があ
る。 従来、安定な石炭・水スラリー組成物として、
粒径調整された石炭、増粘剤、界面活性剤および
水からなるスラリー組成物、石炭、特定の陰イオ
ンのアルカリ金属塩、界面活性剤および水からな
るスラリー組成物、特開昭59−100191号公報に示
されるように、固体燃料、リグニンスルホン酸の
アルカリ金属塩、カルボキシメチルセルロースの
アルカリ金属塩(CMC)および水からなるスラ
リー組成物、特開昭59−4691号公報に示されるよ
うに、炭素質物質、ナフタリンスルホン酸塩、カ
ラヤガムおよび水からなるスラリリー組成物が知
られている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし上記の従来技術による石炭・水スラリー
は、実用面において満足な安定性が得られず、か
つ分散剤のコストが高く、かつ安定化剤の添加量
も多いので、コストが嵩むという問題点を有して
いた。 本発明者らは上記の諸点に鑑み、炭素質固体・
水スラリー組成物について鋭意研究を進めた結
果、カルボキシメチルセルロースのアルカリ金属
塩、ヒドロキシエチルセルロースまたはポリアク
リル酸ナトリウムからなる群から選ばれる安定化
剤の1種または2種以上と分散剤との組合せが、
安定化効果が顕著であり、しかも安定化剤添加率
が減少することを知見し、これに基づいて特願昭
60−183340号、特願昭60−183341号、特願昭61−
2660号として特許出願した。 しかしながら、その後の研究の結果、炭素質固
体の種類、特に炭種によつては、スラリーの安定
性を高めるために用いたカルボキシルメチルセル
ロースやカラヤガムによつてスラリーの粘度が増
加し、スラリー濃度を低める必要があり、すべて
の炭種に適用できないことを知見した。そこで、
こうした炭種に対しても有効な添加剤について研
究を進めた結果、分散剤を組み合わせてスラリー
の固体表面におけるゼーター電位を調整すること
によつて、スラリーの安定性を高めることを見い
出した。すなわち、ゼーター電位の異なる分散剤
を用い、固体表面におけるゼーター電位を、分散
剤の配合比を調整することにより最適化を図るこ
とによつて、安定性を高め得ることを知見した。 すなわち、本発明者らは、一般式CH2=C(R)
COO(−XO)l−Y (ただし式中、Rは水素またはメチル基、Xは
炭素数2〜4のアルキレン基、lは平均で1〜100
の数であり、Yは水素、炭素数1〜5のアルキル
基、フエニル基または炭素数1〜9のアルキル基
を1〜3個置換基として持つアルキルフエニル基
を示す。)で表わされるポリアルキレングリコー
ルモノ(メタ)アクリレート系単量体()と、
一般式CH2=C(R)COOZSO3M (ただし式中、Rは水素またはメチル基、Zは
炭素数1〜4のアルキレン基、Mは水素、アルカ
リ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム基また
はアミン塩基を示す。)で表わされるスルホアル
キル(メタ)アクリレート系単量体()とを必
須成分とし、該単量体()と該単量体()と
のモル比が1:5から1:500の範囲にあり、か
つ該単量体()と該単量体()の合計が全単
量体中50モル%以上である原料単量体より得られ
る水溶性共重合体からなる分散剤(b)と、 一般式 (ただし式中、nは5〜250、mは1〜250)で
表わされるポリスチレンスルホン酸塩またはスチ
レン−スチレンスルホン酸塩共重合体から選ばれ
る分散剤(c)とを組み合わせると、スラリーの粘度
を増加させることなく、安定化の効果を持たせる
ことが可能となり、しかも炭種の違いによる溶出
無機塩の種類、濃度の差やPHの差にあまり影響さ
れることなく安定化効果が得られることを知見し
た。 本発明は上記の知見に基づいてなされたもの
で、安価で流動性および安定性の良好な炭素質固
体・水スラリー組成物の提供を目的とするもので
ある。 〔問題点を解決するための手段および作用〕 本発明の炭素質固体・水スラリー組成物は、つ
ぎの(a)〜(d)の4成分、すなわち、 (a) 石炭、オイルコークス、石油系ピツチなどの
炭素質固体粉末、 (b) 一般式 CH2=C(R)COO(−XO)l−Y (ただし式中、Rは水素またはメチル基、Xは
炭素数2〜4のアルキレン基、lは平均で1〜100
の数であり、Yは水素、炭素数1〜5のアルキル
基、フエニル基または炭素数1〜9のアルキル基
を1〜3個置換基として持つアルキルフエニル基
を示す。)で表わされるポリアルキレングリコー
ルモノ(メタ)アクリレート系単量体()と、
一般式CH2=C(R)COOZSO3M(ただし式中、
Rは水素またはメチル基、Zは炭素数1〜4のア
ルキレン基、Mは水素、アルカリ金属、アルカリ
土類金属、アンモニウム基またはアミン塩基を示
す。)で表わされるスルホアルキル(メタ)アク
リレート系単量体()とを必須成分とし、該単
量体()と該単量体()とのモル比が1:5
から1:500の範囲にあり、かつ該単量体()
と該単量体()の合計が全単量体中50モル%以
上である原料単量体より得られる水溶性共重合体
からなる分散剤(b)、 (c) 一般式 (ただし式中、nは5〜250、mは1〜250)で
表わされるポリスチレンスルホン酸塩またはスチ
レン−スチレンスルホン酸塩共重合体から選ばれ
る分散剤(c)、 (d) 水、 を主成分とすることを特徴としている。 また本発明の炭素質固体・水スラリー組成物の
各組成の割合は、 (a) 石炭、オイルコークス、石油系ピツチなどの
炭素質固体粉末:40〜90重量%、望ましくは65
〜75重量% (b) 分散剤(b):0.01〜5重量%、望ましくは0.02
〜1.0重量% (c) 分散剤(c):0.01〜5重量%、望ましくは0.02
〜1.0重量% (d) 水:10〜60重量%、望ましくは25〜35重量% である。 また分散剤(b)と分散剤(c)とは、以下の配合比と
するのが好ましい。 分散剤(b):1〜99重量% 分散剤(c):1〜99重量% 分散剤(b)として有効な水溶性共重合体は、単量
体()および単量体()を必須成分とし、単
量体()と単量体()とのモル比が1:5か
ら1:500、より好ましくは1:20〜1:200の範
囲にあり、かつ単量体()と単量体()の合
計が全単量体中50モル%以上である原料単量体よ
り得られるものが用いられる。 単量体()は、前記一般式で表わされるもの
であり、公知の方法で得ることができる。単量体
()の例としては、ポリエチレングリコールモ
ノメタクリレート、ポリプロピレングリコールモ
ノメタクリレート、ポリブチレングリコールモノ
メタクリレート、メトキシポリエチレングリコー
ルモノメタクリレート、メトキシポリプロピレン
グリコールモノメタクリレート、メトキシポリブ
チレングリコールモノメタクリレート、エトキシ
ポリエチレングリコールモメタクリレート、エト
キシポリプロピレングリコールモノメタクリレー
ト、エトキシポリブチレングリコールモノメタク
リレート、メトキシポリエチレングリコール・ポ
リプロピレングリコールモノメタクリレート等を
挙げることができ、これらの1種または2種以上
を用いることができる。 また、単量体()は、同じく前記一般式で表
わされるものであり、これも公知の方法で得るこ
とができる。単量体()の例としては、2−ス
ルホエチルメタクリレート、3−スルホプロピル
メタクリレート、2−スルホプロピルメタクリレ
ート、1−スルホプロパン−2−イルメタクリレ
ート、4−スルホブチルメタクリレートやそれら
のナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属塩、
マグネシウム、カルシウムなどのアルカリ土類金
属塩、アンモニウム塩または有機アミン塩を挙げ
ることができ、これらの1種または2種以上を用
いることができる。 単量体()と単量体()の使用割合は、モ
ル比で1:5から1:500の範囲であり、この範
囲の比率をはずれた割合で使用すると、分散性能
に優れた共重合体が得られない。 なお、これら単量体()と単量体()以外
に、全単量体中50モル%未満の範囲で、これらの
単量体と共重合可能な単量体()を用いること
ができる。この単量体()の例としてはアクリ
ル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、
マレイ酸、フマル酸ならびにこれらの酸の一価金
属塩、二価金属塩、アンモニウム塩、有機アミン
塩およびこれらの酸とアルコールとから得られる
例えば(メタ)アクリル酸メチルなどのエステ
ル:ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、ア
リルスルホン酸、メタリルスルホン酸、2−アク
リルアミド2−メチルプロパンスルホン酸などの
単量体()以外の各種スルホン酸ならびにそれ
らの一価金属塩、二価金属塩、アンモニウム塩お
よび有機アミン塩:(メタ)アクリルアミド、N
−メチロール(メタ)アクリルアミドなどの各種
(メタ)アクリルアミド:スチレン、p−メチル
スチレンなどの芳香族ビニル化合物:酢酸ビニ
ル、酢酸プロペニル、塩化ビニル等を挙げること
ができ、これらの1種または2種以上を用いるこ
とができる。 これら単量体()および単量体()と共重
合可能な単量体()の使用量は全単量体中50モ
ル%未満の範囲であり、この範囲を超えて多量に
使用すると、得られる共重合体の分散性能が低下
する。 また、共重合体の分子量は広い範囲のものが使
用できるが、石炭−水スラリー用分散剤としての
性能を考慮すれば、1000〜50万の範囲、特に5000
〜30万の範囲が好ましい。 分散剤(c)として有効な水溶性重合体は、スチレ
ンスルホン酸塩モノマーの重合およびスチレンと
スチレンスルホン酸塩の共重合によつて得られ
る。またポリスチレンを公知の方法によつてスル
ホン化反応することによつても得られる。スルホ
ン酸基の塩としてはアルカリ金属またはアンモニ
ウムの塩が良好であるが、一部水素が残存しても
よく、またアルカリ土類金属塩およびアミノ塩で
あつてもよい。また分子量は1000以上が好まし
く、より好ましくは、2000〜50000の範囲である。 分散剤を組み合わせることによつて、スラリー
に用いる固体表面のゼーター電位が整できるた
め、今までよりより多くの適用炭素質固体の種類
に同一種類の分散剤で対応できる。 〔実施例〕 以下、実施例および比較例を挙げて説明する。 比較例 1 第1表に示す性状の石炭を予め2mm以下に粗粉
砕した後、第2表、第3表に示す各種分散剤(b)、
(c)のいずれかを対石炭当り0.5重量%となる量、
水に添加し、この水溶液と粗粉砕炭を湿式ミルに
連続的に供給して粉砕混合し、スラリー粘度10±
1Poise、粒度が200mesh pass(74μm以下)85±
2重量%のスラリーを製造した。このスラリーを
図面に示す静置槽1に投入した後、上、中、下層
のサンプリング取出口2、3、4より定期的に少
量のサンプルを取り出し、濃度分析を行い、沈降
分離の状況を調べた。5は石炭・水スラリーであ
る。なお数値の単位はmmである。 試験結果を第6表の一部(分散剤(b)、(c)の添加
率なしの部分)に示す。なお静置槽試験の結果、
上層と下層から取り出したスラリーサンプルの濃
度分析値の差が2重量%以内である期間を安定期
間とした。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
実施例 1
第2表、第3表に示す分散剤(b)、(c)の両方を、
合計が対石炭当り0.5重量%となる量添加し、そ
れ以外は比較例1の方法と同様にスラリーを製造
した。得られたスラリーを図面に示す静置槽1に
投入して沈降分離の状況を調べた。試験結果を第
6表に示す。 実施例 2 第4表に示す性状の石炭を予め3mm以下90%の
粒度に粗粉砕した後、第2表、第第3表に示す各
種分散剤(b)、(c)の両方を対石炭当り0.6重量%と
なる量とともに湿式ミルに供給し、粉砕混合して
スラリー粘度10±1Poise、粒度が200mesh pass
(74μm以下)85±2重量%のスラリーを製造し
た。さらにこのスラリーの物性測定ならびに図面
に示す静置槽1による安定性の評価を行つた。結
果を第6表に示す。
合計が対石炭当り0.5重量%となる量添加し、そ
れ以外は比較例1の方法と同様にスラリーを製造
した。得られたスラリーを図面に示す静置槽1に
投入して沈降分離の状況を調べた。試験結果を第
6表に示す。 実施例 2 第4表に示す性状の石炭を予め3mm以下90%の
粒度に粗粉砕した後、第2表、第第3表に示す各
種分散剤(b)、(c)の両方を対石炭当り0.6重量%と
なる量とともに湿式ミルに供給し、粉砕混合して
スラリー粘度10±1Poise、粒度が200mesh pass
(74μm以下)85±2重量%のスラリーを製造し
た。さらにこのスラリーの物性測定ならびに図面
に示す静置槽1による安定性の評価を行つた。結
果を第6表に示す。
【表】
比較例 2
第2表に示す分散剤(b)または第3表に示す分散
剤(c)のみを対石炭当り0.6重量%添加し、それ以
外は実施例2と同様の方法でスラリーを製造し、
安定化試験を行つた。結果は第6表に示す如くで
あつた。 実施例 3 第5表に示す性状の石炭を予め2mm以下90%の
粒度に粗粉砕した後、スラリー濃度45重量%とな
るよう水とともに湿式ボールミルに供給し、粒度
が200mesh以下85%となるように粉砕し、さらに
200μm以上の粒子を振動ふるいで除去した。次に
このスラリーをベルトフイルターにより脱水し全
水分を25%とした後、これに第2表、第3表に示
す各種分散剤(b)、(c)の両方を対石炭当り0.6重量
%となる量ならびにスラリー粘度が10±1Poiseと
なる量の水を添加しながら混練機で混合し、高濃
度スラリーを製造した。 製品スラリーの物性測定結果ならびに図面に示
す静置槽1による安定性の評価を行つた結果を第
6表に示す。
剤(c)のみを対石炭当り0.6重量%添加し、それ以
外は実施例2と同様の方法でスラリーを製造し、
安定化試験を行つた。結果は第6表に示す如くで
あつた。 実施例 3 第5表に示す性状の石炭を予め2mm以下90%の
粒度に粗粉砕した後、スラリー濃度45重量%とな
るよう水とともに湿式ボールミルに供給し、粒度
が200mesh以下85%となるように粉砕し、さらに
200μm以上の粒子を振動ふるいで除去した。次に
このスラリーをベルトフイルターにより脱水し全
水分を25%とした後、これに第2表、第3表に示
す各種分散剤(b)、(c)の両方を対石炭当り0.6重量
%となる量ならびにスラリー粘度が10±1Poiseと
なる量の水を添加しながら混練機で混合し、高濃
度スラリーを製造した。 製品スラリーの物性測定結果ならびに図面に示
す静置槽1による安定性の評価を行つた結果を第
6表に示す。
【表】
比較例 3
第2表に示す分散剤(b)または第3表に示す分散
剤(c)のみを対石炭当り0.6重量%添加し、それ以
外は実施例3と同様の方法でスラリーを製造し、
安定化試験を行つた。結果は第6表に示す如くで
あつた。
剤(c)のみを対石炭当り0.6重量%添加し、それ以
外は実施例3と同様の方法でスラリーを製造し、
安定化試験を行つた。結果は第6表に示す如くで
あつた。
以上説明したように、本発明によれば、ゼータ
ー電位の異なる分散剤を組み合せることによつ
て、石炭・水スラリーの流動性を損うことなく、
長期安定性を達成できるとともに、より多くの炭
素質固体に適用できる優れた効果が奏せられる。
ー電位の異なる分散剤を組み合せることによつ
て、石炭・水スラリーの流動性を損うことなく、
長期安定性を達成できるとともに、より多くの炭
素質固体に適用できる優れた効果が奏せられる。
図面は実施例および比較例で用いた静置槽の説
明図である。 1……静置槽、2,3,4……サンプリング取
出口、5……石炭・水スラリー。
明図である。 1……静置槽、2,3,4……サンプリング取
出口、5……石炭・水スラリー。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 つぎの(a)〜(d)の4成分、すなわち、 (a) 石炭、オイルコークス、石油系ピツチなどの
炭素質固体粉末、 (b) 一般式CH2=C(R)COO(−XO)l−Y (ただし式中、Rは水素またはメチル基、X
は炭素数2〜4のアルキレン基、lは平均で1〜
100の数であり、Yは水素、炭素数1〜5のア
ルキル基、フエニル基または炭素数1〜9のア
ルキル基を1〜3個置換基として持つアルキル
フエニル基を示す。)で表わされるポリアルキ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート系単
量体()と、一般式CH2=C(R)
COOZSO3M (ただし式中、Rは水素またはメチル基、Z
は炭素数1〜4のアルキレン基、Mは水素、ア
ルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム
基またはアミン塩基を示す。)で表わされるス
ルホアルキル(メタ)アクリレート系単量体
()とを必須成分とし、該単量体()と該
単量体()とのモル比が1:5から1:500
の範囲にあり、かつ該単量体()と該単量体
()の合計が全単量体中50モル%以上である
原料単量体より得られる水溶性共重合体からな
る分散剤、 (c) ポリスチレンスルホン酸塩またはスチレン−
スチレンスルホン酸塩共重合体から選ばれる分
散剤、 (d) 水、 を主成分とすることを特徴とする炭素質固体・水
スラリー組成物。
Priority Applications (8)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61305032A JPS63156894A (ja) | 1986-12-19 | 1986-12-19 | 炭素質固体・水スラリ−組成物 |
| US07/171,866 US4872885A (en) | 1986-02-27 | 1987-02-20 | Dispersant for aqueous slurry of carbonaceous solid and aqueous carbonaceous solid slurry composition incorporating said dispersant therein |
| AU70313/87A AU589752B2 (en) | 1986-06-27 | 1987-02-20 | Dispersant for carbonaceous solid water slurry |
| DE8787901643T DE3785747T2 (de) | 1986-06-27 | 1987-02-20 | Dispergens fuer kohlehaltigen schlamm aus feststoffen und wasser und zusammensetzung eines kohlehaltigen schlamms aus feststoffen und wasser, die ein derartiges dispergens enthaelt. |
| EP87901643A EP0278983B1 (en) | 1986-06-27 | 1987-02-20 | Dispersant for carbonaceous solid-water slurry and carbonaceous solid-water slurry composition containing said dispersant |
| KR1019880700213A KR910009186B1 (ko) | 1986-06-27 | 1987-02-20 | 탄소질 고체-물 슬러리용 분산제 및 이 분산제를 배합하여서 된 탄소질 고체-물 슬러리 조성물 |
| PCT/JP1987/000109 WO1988000231A1 (fr) | 1986-06-27 | 1987-02-20 | Dispersant pour boues composees de matieres solides carbonees et d'eau et composition de boues a base de matieres solides carbonees et d'eau contenant ledit dispersant |
| CN87102438A CN1019402B (zh) | 1986-06-27 | 1987-02-23 | 碳质固体-水浆液用分散剂的碳质固体-水浆液组合物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61305032A JPS63156894A (ja) | 1986-12-19 | 1986-12-19 | 炭素質固体・水スラリ−組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63156894A JPS63156894A (ja) | 1988-06-29 |
| JPH0321596B2 true JPH0321596B2 (ja) | 1991-03-25 |
Family
ID=17940272
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61305032A Granted JPS63156894A (ja) | 1986-02-27 | 1986-12-19 | 炭素質固体・水スラリ−組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63156894A (ja) |
-
1986
- 1986-12-19 JP JP61305032A patent/JPS63156894A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63156894A (ja) | 1988-06-29 |
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