JPH0324404B2 - - Google Patents
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- JPH0324404B2 JPH0324404B2 JP27206984A JP27206984A JPH0324404B2 JP H0324404 B2 JPH0324404 B2 JP H0324404B2 JP 27206984 A JP27206984 A JP 27206984A JP 27206984 A JP27206984 A JP 27206984A JP H0324404 B2 JPH0324404 B2 JP H0324404B2
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Landscapes
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Materials For Medical Uses (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明はヒドロキシアパタイト(HAP)の製
造法に関する。 近年、生体材料としてリン酸化合物、特に
HAPが注目され人工骨、人工歯などに用いられ
ている。これはHAPが生体内に埋入された場合、
安全かつ化学的に安定でありしかもそれが生体内
で拒否反応を起こすことなく自然骨と結合治瘉し
やすいからである。 その他HAPの用途としては高級な磁器の一種
である骨灰磁器いわゆるボーンチヤイナの原料、
あるいはクロマトグラフイー用充填剤等がある。 〔従来技術〕 一般にHAPの製造法としては高温下の固相反
応により乾式法と、大気圧下での水力液反応ある
いは水熱反応により湿式法が知られているが、高
温下での固相反応は1000℃以上の高温で長時間の
焼成が必要であり、装置も高価なものとなるため
工業的な方法とは言い難い。また、湿式法のう
ち、水熱反応による方法として、CaHPO4・
2H2O(またはCaHPO4)とCa(OH)2の反応によ
る方法が知られている(特開昭53−111000号)。
この方法はそれぞれの原料を固体混合し、この混
合物をオートクレーブを用いて、100〜500℃、1
〜500気圧の熱水条件下で水熱反応させることに
より結晶性HAPを製造する方法である。しかし、
この方法は、反応条件が過酷なため反応装置が高
価となり、エネルギーコストも高いという欠点を
有している。 一方、水溶液法によるHAPの製造法としては、
リン酸の中和による方法が知られているが、反応
速度が大きいため得られる沈殿物はコロイド状と
なり取扱や操作の面で不便である。またHAPの
主たる用途である生体材料として用いる場合にお
いては、例えば鉄、亜鉛、鉛などがある程度以上
含まれているとこれらのイオンが生体内で溶出す
るおそれがあることから不純物の極めて少いもの
が要求されるため、組リン酸を原料とする場合に
は、不純物除去が極めてやつかいなものとなる。 以上の方法とは全く異つた極めて工業的な方法
として、本発明者らは既に、CaHPO4・2H2Oと
水のスラリーにCa(OH)2を添加し、大気圧下で
反応をおこなう水溶液法を提案している(特開昭
号)。この方法はCa(OH)2の添加をCa/pモル比
が1.6まではPHを10以下に保つように徐々におこ
なうことにより容易に、且つ短時間で高純度の
HAPを製造し得るものである。 〔従来技術の問題点〕 従来提案されたHAPの製造法のうち、乾式法
および水熱反応による方法はいずれも装置が高価
となり、エネルギー的にも不利なものであつた。
また、水溶液法のうち、リン酸の中和による方法
は、生成物の取扱いに問題があると同時に高純度
のHAP製造には不適であつた。 一方、本発明者らが既に提案した前記の方法に
おいては、一旦生成したHAPのCa/pモル比が
濾過洗浄の操作中に変動することがあり、再現性
よく所望のCa/pモル比のHAPを得ることが必
ずしも満足するものではなかつた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明は前記の従来技術の問題点を解決するた
めのものであり、特に、特開昭60−5009号の方法
において再現性よく所望のCa/pモル比のHAP
を得ることを目的とするものである。 〔問題点を解決するための手段〕 すなわち本発明はCaHPO4・2H2Oと水とのス
ラリーにCaOおよび/またはCa(OH)2を添加し、
ヒドロキシアパタイトを製造する方法において、
温度5〜70℃でCa/pモル比1.54まではPHを10以
下に保ちながらCaOおよび/またはCa(OH)2を
加え、次いで残量を加えた後生成固形物を分離
し、分離固形物を100℃以上に加熱することを特
徴とするヒドロキシアパタイトの製造方法であ
る。 本発明をさらに詳しく説明すると、CaHPO4・
2H2OとCa源としてCa(OH)2を用いた場合の基
本反応式は下記のように示される。 6CaHPO4・2H2O+4Ca(OH)2 →Ca10(PO4)6(OH)2↓+18H2O この場合、CaHPO4・2H2Oと水のスラリー溶液
に反応温度100℃以下で当量のCa(OH)2を一挙に
投入しても反応は極めて遅くHAPは生成し難い。
しかしながらCaHPO4・2H2Oスラリーに各反応
速度を超えない範囲でCa(OH)2を連続的または
断続的に供給する場合、具体的には反応液のPH値
が特定の値以上にならないように調節しながら
Ca(OH)2溶液を供給すれば、反応は容易に進行
し、完結する。本反応はPHの制御が大きな要素
で、例えば、反応温度50℃においてはCa/pモ
ル比1.58まではPH10以下、好ましくはPH9.0以下
の領域で反応させる。その後はPH9以上で反応を
行い理論Ca/p比1.67のHAPを合成する。また、
仕込みCa/p比が若干1.67を超えても後段の洗浄
によりCa(OH)2を除去することができるため、
容易にCa/p比1.67のHAPを得ることができる。 本反応は、反応時のPHが極めて重要な因子であ
り、反応を完結させるためにはPH制御に十分留意
する必要があり、特にCa(OH)2の添加量が理論
添加量の80%まではPHを10以下に保たない場合に
は未反応のCaHPO4・2H2Oが残存し、HAPが得
られないものである。 反応温度は、通常5〜70℃であるが、反応を速
く進行させるためには、30〜70℃が好ましい。5
℃以下においては、反応の進行が遅くなり、好ま
しくなく、また70℃以上ではCaHPO4・2H2Oが
CaHPO4に転移するため避けるべきである。 また、生成物HAPのCa/p比はCa(OH)2供給
量(仕込みCa/p比)を変えることにより、
Ca/p比1.48〜1.67のHAPを容易に得ることが
できる。このようにして生成したHAPを常用の
手段で濾過分離したのち、分離物を100℃以上、
より好ましくは130℃以上に加熱する。加熱時間
は、加熱温度、分離物の含水率により加熱終了時
点での含水率が5%以下となる程度を選べばよ
い。かかる処理により次工程での洗浄によつて
Ca/pモル比が変動することを防ぐことができ
るものである。 さらに本発明において、使用するCa(OH)2は
粉末、スラリーどちらで供給しても構わない。 またCa(OH)2のかわりにCaOを用いても勿論
構わない。また生成物HAPへのCO2- 3イオンの混
入をできるだけ低く押えるためには、不活性ガス
(例えばN2など)雰囲気下で反応させることが望
ましい。 本発明で得られるHAPは微粒子板状粉末であ
り、そのままもしくはその他のセルロース、コラ
ーゲン等の有機物と共に成型、焼結、または他の
有機、無機マトリツクスとの複合体として、生体
材料として使用できる外、クロマトグラフイー充
填剤等としての用途にも十分使用できる。 以下実施例により本発明を詳細に説明する。 実施例1〜8、比較例1、2 温水ジヤケツトを施したSUS304製の蓋つき60
反応装置に撹拌機、PH計、温度計、還流冷却器
をセツトし、内部にCaHPO4・2H2Oを水と共に
仕込んだのち加温し、所定の温度となつた時点で
別に設けた撹拌機つき石灰乳タンクから温水ジヤ
ケツトにより予熱された10%石灰乳をポンプで反
応装置に供給し、反応をおこなつた。反応終了後
生成物を濾別し、加熱後水で過剰のCa(OH)2を
洗浄除去し乾燥した。 反応条件および結果を第1表に示す。また実施
例1の各反応時間でのPH、Ca(OH)2の添加率の
関係を第1図に、得られた生成物のX線回折パタ
ーンを第2図に示す。
造法に関する。 近年、生体材料としてリン酸化合物、特に
HAPが注目され人工骨、人工歯などに用いられ
ている。これはHAPが生体内に埋入された場合、
安全かつ化学的に安定でありしかもそれが生体内
で拒否反応を起こすことなく自然骨と結合治瘉し
やすいからである。 その他HAPの用途としては高級な磁器の一種
である骨灰磁器いわゆるボーンチヤイナの原料、
あるいはクロマトグラフイー用充填剤等がある。 〔従来技術〕 一般にHAPの製造法としては高温下の固相反
応により乾式法と、大気圧下での水力液反応ある
いは水熱反応により湿式法が知られているが、高
温下での固相反応は1000℃以上の高温で長時間の
焼成が必要であり、装置も高価なものとなるため
工業的な方法とは言い難い。また、湿式法のう
ち、水熱反応による方法として、CaHPO4・
2H2O(またはCaHPO4)とCa(OH)2の反応によ
る方法が知られている(特開昭53−111000号)。
この方法はそれぞれの原料を固体混合し、この混
合物をオートクレーブを用いて、100〜500℃、1
〜500気圧の熱水条件下で水熱反応させることに
より結晶性HAPを製造する方法である。しかし、
この方法は、反応条件が過酷なため反応装置が高
価となり、エネルギーコストも高いという欠点を
有している。 一方、水溶液法によるHAPの製造法としては、
リン酸の中和による方法が知られているが、反応
速度が大きいため得られる沈殿物はコロイド状と
なり取扱や操作の面で不便である。またHAPの
主たる用途である生体材料として用いる場合にお
いては、例えば鉄、亜鉛、鉛などがある程度以上
含まれているとこれらのイオンが生体内で溶出す
るおそれがあることから不純物の極めて少いもの
が要求されるため、組リン酸を原料とする場合に
は、不純物除去が極めてやつかいなものとなる。 以上の方法とは全く異つた極めて工業的な方法
として、本発明者らは既に、CaHPO4・2H2Oと
水のスラリーにCa(OH)2を添加し、大気圧下で
反応をおこなう水溶液法を提案している(特開昭
号)。この方法はCa(OH)2の添加をCa/pモル比
が1.6まではPHを10以下に保つように徐々におこ
なうことにより容易に、且つ短時間で高純度の
HAPを製造し得るものである。 〔従来技術の問題点〕 従来提案されたHAPの製造法のうち、乾式法
および水熱反応による方法はいずれも装置が高価
となり、エネルギー的にも不利なものであつた。
また、水溶液法のうち、リン酸の中和による方法
は、生成物の取扱いに問題があると同時に高純度
のHAP製造には不適であつた。 一方、本発明者らが既に提案した前記の方法に
おいては、一旦生成したHAPのCa/pモル比が
濾過洗浄の操作中に変動することがあり、再現性
よく所望のCa/pモル比のHAPを得ることが必
ずしも満足するものではなかつた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明は前記の従来技術の問題点を解決するた
めのものであり、特に、特開昭60−5009号の方法
において再現性よく所望のCa/pモル比のHAP
を得ることを目的とするものである。 〔問題点を解決するための手段〕 すなわち本発明はCaHPO4・2H2Oと水とのス
ラリーにCaOおよび/またはCa(OH)2を添加し、
ヒドロキシアパタイトを製造する方法において、
温度5〜70℃でCa/pモル比1.54まではPHを10以
下に保ちながらCaOおよび/またはCa(OH)2を
加え、次いで残量を加えた後生成固形物を分離
し、分離固形物を100℃以上に加熱することを特
徴とするヒドロキシアパタイトの製造方法であ
る。 本発明をさらに詳しく説明すると、CaHPO4・
2H2OとCa源としてCa(OH)2を用いた場合の基
本反応式は下記のように示される。 6CaHPO4・2H2O+4Ca(OH)2 →Ca10(PO4)6(OH)2↓+18H2O この場合、CaHPO4・2H2Oと水のスラリー溶液
に反応温度100℃以下で当量のCa(OH)2を一挙に
投入しても反応は極めて遅くHAPは生成し難い。
しかしながらCaHPO4・2H2Oスラリーに各反応
速度を超えない範囲でCa(OH)2を連続的または
断続的に供給する場合、具体的には反応液のPH値
が特定の値以上にならないように調節しながら
Ca(OH)2溶液を供給すれば、反応は容易に進行
し、完結する。本反応はPHの制御が大きな要素
で、例えば、反応温度50℃においてはCa/pモ
ル比1.58まではPH10以下、好ましくはPH9.0以下
の領域で反応させる。その後はPH9以上で反応を
行い理論Ca/p比1.67のHAPを合成する。また、
仕込みCa/p比が若干1.67を超えても後段の洗浄
によりCa(OH)2を除去することができるため、
容易にCa/p比1.67のHAPを得ることができる。 本反応は、反応時のPHが極めて重要な因子であ
り、反応を完結させるためにはPH制御に十分留意
する必要があり、特にCa(OH)2の添加量が理論
添加量の80%まではPHを10以下に保たない場合に
は未反応のCaHPO4・2H2Oが残存し、HAPが得
られないものである。 反応温度は、通常5〜70℃であるが、反応を速
く進行させるためには、30〜70℃が好ましい。5
℃以下においては、反応の進行が遅くなり、好ま
しくなく、また70℃以上ではCaHPO4・2H2Oが
CaHPO4に転移するため避けるべきである。 また、生成物HAPのCa/p比はCa(OH)2供給
量(仕込みCa/p比)を変えることにより、
Ca/p比1.48〜1.67のHAPを容易に得ることが
できる。このようにして生成したHAPを常用の
手段で濾過分離したのち、分離物を100℃以上、
より好ましくは130℃以上に加熱する。加熱時間
は、加熱温度、分離物の含水率により加熱終了時
点での含水率が5%以下となる程度を選べばよ
い。かかる処理により次工程での洗浄によつて
Ca/pモル比が変動することを防ぐことができ
るものである。 さらに本発明において、使用するCa(OH)2は
粉末、スラリーどちらで供給しても構わない。 またCa(OH)2のかわりにCaOを用いても勿論
構わない。また生成物HAPへのCO2- 3イオンの混
入をできるだけ低く押えるためには、不活性ガス
(例えばN2など)雰囲気下で反応させることが望
ましい。 本発明で得られるHAPは微粒子板状粉末であ
り、そのままもしくはその他のセルロース、コラ
ーゲン等の有機物と共に成型、焼結、または他の
有機、無機マトリツクスとの複合体として、生体
材料として使用できる外、クロマトグラフイー充
填剤等としての用途にも十分使用できる。 以下実施例により本発明を詳細に説明する。 実施例1〜8、比較例1、2 温水ジヤケツトを施したSUS304製の蓋つき60
反応装置に撹拌機、PH計、温度計、還流冷却器
をセツトし、内部にCaHPO4・2H2Oを水と共に
仕込んだのち加温し、所定の温度となつた時点で
別に設けた撹拌機つき石灰乳タンクから温水ジヤ
ケツトにより予熱された10%石灰乳をポンプで反
応装置に供給し、反応をおこなつた。反応終了後
生成物を濾別し、加熱後水で過剰のCa(OH)2を
洗浄除去し乾燥した。 反応条件および結果を第1表に示す。また実施
例1の各反応時間でのPH、Ca(OH)2の添加率の
関係を第1図に、得られた生成物のX線回折パタ
ーンを第2図に示す。
本発明によれば、生体材料等として有用なヒド
ロキシアパタイトを容易に得ることができ、しか
も再現性よく所望のCa/p比とすることができ
るものである。
ロキシアパタイトを容易に得ることができ、しか
も再現性よく所望のCa/p比とすることができ
るものである。
第1図は、実施例1における各反応時間での
PH、Ca(OH)2添加率の関係を示すグラフである。
第2図および第3図はそれぞれ実施例1及び比較
例3のX線回折パターンである。
PH、Ca(OH)2添加率の関係を示すグラフである。
第2図および第3図はそれぞれ実施例1及び比較
例3のX線回折パターンである。
Claims (1)
- 1 CaHPO4・2H2Oと水とのスラリーにCaOお
よび/またはCa(OH)2を添加し、ヒドロキシア
パタイトを製造する方法において、温度5〜70℃
でCa/Pモル比1.54まではPHを10以下に保ちなが
らCaOおよび/またはCa(OH)2を加え、次いで
残量を加えた後生成固形物を分離し、分離固形物
を100℃以上に加熱することを特徴とするヒドロ
キシアパタイトの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27206984A JPS61151009A (ja) | 1984-12-25 | 1984-12-25 | ヒドロキシアパタイトの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27206984A JPS61151009A (ja) | 1984-12-25 | 1984-12-25 | ヒドロキシアパタイトの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61151009A JPS61151009A (ja) | 1986-07-09 |
| JPH0324404B2 true JPH0324404B2 (ja) | 1991-04-03 |
Family
ID=17508660
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27206984A Granted JPS61151009A (ja) | 1984-12-25 | 1984-12-25 | ヒドロキシアパタイトの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61151009A (ja) |
-
1984
- 1984-12-25 JP JP27206984A patent/JPS61151009A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61151009A (ja) | 1986-07-09 |
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