JPH0327553B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0327553B2 JPH0327553B2 JP61172895A JP17289586A JPH0327553B2 JP H0327553 B2 JPH0327553 B2 JP H0327553B2 JP 61172895 A JP61172895 A JP 61172895A JP 17289586 A JP17289586 A JP 17289586A JP H0327553 B2 JPH0327553 B2 JP H0327553B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- indoline
- photochromic
- weight
- carbon atoms
- naphtho
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は新規なフオトクロミツク物質に関する
ものであり、詳細には、非着色種が350nm以上
の長波長領域の光に対して高い吸収特性を有し、
かつ呈褪色の繰り返し耐性に優れたスピロナフト
オキサジン化合物よりなるフオトクロミツク物質
に関するものである。
ものであり、詳細には、非着色種が350nm以上
の長波長領域の光に対して高い吸収特性を有し、
かつ呈褪色の繰り返し耐性に優れたスピロナフト
オキサジン化合物よりなるフオトクロミツク物質
に関するものである。
フオトクロミツク性を有する化合物は無機物質
および有機物質の中に数多く見出されている。無
機フオトクロミツク物質の代表的な例としてはハ
ロゲン化銀が挙げられるが、ハロゲン化銀はマト
リツクス(媒体)物質として特殊なガラスを必要
とするため、利用範囲が限定されるという問題点
がある。これに対し、有機フオトクロミツク物質
は、その発色や鮮やかであり、またマトリツクス
物質の選択の自由度が大きい等、無機フオトクロ
ミツク物質にない利点を有するが、そのフオトク
ロミツク作用の繰り返し耐性が小さいことが致命
的な欠陥であり、このため実用されるに到つてい
ないのが現状である。
および有機物質の中に数多く見出されている。無
機フオトクロミツク物質の代表的な例としてはハ
ロゲン化銀が挙げられるが、ハロゲン化銀はマト
リツクス(媒体)物質として特殊なガラスを必要
とするため、利用範囲が限定されるという問題点
がある。これに対し、有機フオトクロミツク物質
は、その発色や鮮やかであり、またマトリツクス
物質の選択の自由度が大きい等、無機フオトクロ
ミツク物質にない利点を有するが、そのフオトク
ロミツク作用の繰り返し耐性が小さいことが致命
的な欠陥であり、このため実用されるに到つてい
ないのが現状である。
種々の有機フオトクロミツク物質の中、比較的
繰り返し耐性の良好なものとして、スピロナフト
オキサジン化合物が知られており、例えば特公昭
45−28892号公報、特公昭49−48631号公報、特開
昭48−23783号公報、特開昭55−36284号公報、特
開昭60−53586号公報、特開昭60−112880号公報
には、1,3,3−トリメチルスピロ〔インドリ
ン−2,3′−(3H)−ナフト(2,1−b)(1,
4)オキサジン〕およびその誘導体が開示されて
おり、繰り返し耐性および着色種の吸収特性を向
上させる試みがなされている。
繰り返し耐性の良好なものとして、スピロナフト
オキサジン化合物が知られており、例えば特公昭
45−28892号公報、特公昭49−48631号公報、特開
昭48−23783号公報、特開昭55−36284号公報、特
開昭60−53586号公報、特開昭60−112880号公報
には、1,3,3−トリメチルスピロ〔インドリ
ン−2,3′−(3H)−ナフト(2,1−b)(1,
4)オキサジン〕およびその誘導体が開示されて
おり、繰り返し耐性および着色種の吸収特性を向
上させる試みがなされている。
スピロナフトオキサジン化合物は、他の有機フ
オトクロミツク物質に比して優れた繰り返し耐性
を示すものであるが、室温における呈色がそれ程
大きくないという欠点があつた。これはその褪色
速度が著しく大きいためであり、着色性は生成後
すぐに非着色種に戻つてしまうので、紫外線照射
時においてすら十分呈色の大きい状態を得ること
ができなかつた。
オトクロミツク物質に比して優れた繰り返し耐性
を示すものであるが、室温における呈色がそれ程
大きくないという欠点があつた。これはその褪色
速度が著しく大きいためであり、着色性は生成後
すぐに非着色種に戻つてしまうので、紫外線照射
時においてすら十分呈色の大きい状態を得ること
ができなかつた。
この欠点は、特に照射される光が太陽光等のよ
うに紫外線領域(波長400nm以下)の光量がそ
れ程多くないものである場合に顕著であり、この
ため当該フオトクロミツク物質を、例えば調光の
ために用いようとしても、着色時の濃度が小さく
て高い減光率を得ることができないという問題が
あつた。
うに紫外線領域(波長400nm以下)の光量がそ
れ程多くないものである場合に顕著であり、この
ため当該フオトクロミツク物質を、例えば調光の
ために用いようとしても、着色時の濃度が小さく
て高い減光率を得ることができないという問題が
あつた。
斯かる問題に対し、従来においては当該スピロ
ナフトオキサジン化合物に各種の置換基を導入す
ることによつて着色種の吸光係数が大きくなるよ
うにし、あるいは添加物を加えることによつて着
色種の安定化を図り、これによつて着色濃度を大
きくすることが検討されている。しかしながら前
者の手段においてはそれ程大きな効果が得られ
ず、また後者の手段によればある程度の効果は得
られるるものの、スピロナフトオキサジンに特有
の呈色の速さを抑制することとなり、調光作用を
目的とするフオトクロミツク物質を得るための手
段として有利な手段ということはできない。
ナフトオキサジン化合物に各種の置換基を導入す
ることによつて着色種の吸光係数が大きくなるよ
うにし、あるいは添加物を加えることによつて着
色種の安定化を図り、これによつて着色濃度を大
きくすることが検討されている。しかしながら前
者の手段においてはそれ程大きな効果が得られ
ず、また後者の手段によればある程度の効果は得
られるるものの、スピロナフトオキサジンに特有
の呈色の速さを抑制することとなり、調光作用を
目的とするフオトクロミツク物質を得るための手
段として有利な手段ということはできない。
本発明は前記問題点を解決し、新規で優れた特
性を有するフオトクロミツク物質を提供するもの
である。本発明のフオトクロミツク物質は、次の
一般式〔〕で表わされるスピロナフトオキサジ
ン化合物よりなるものである。
性を有するフオトクロミツク物質を提供するもの
である。本発明のフオトクロミツク物質は、次の
一般式〔〕で表わされるスピロナフトオキサジ
ン化合物よりなるものである。
〔式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、シアノ
基、炭素数1〜6のアルキル基または炭素数1〜
6のアルコキシ基を示し、R2は各種置換アルア
ルキル基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数2
〜4のアルコキシアルキル基、または−(CH2−)o
COORを示す。但しRは炭素数1〜6のアルキル
基、nは1〜6の整数を示す。〕 斯かるスピロナフトオキサジン化合物の代表的
な例としては、 1,1″,3,3,3″,3″−ヘキサメチルジスピ
ロ〔インドリン−2,2′−(2H,8H)−ナフト
〔2,1−b:6,5−b′〕(1,4)ジオキサジ
ン−8′,2″−インドリン〕、 5,5″−ジクロロ−1,1″,3,3,3″,3″−
ヘキサメチルジスピロ〔インドリン−2,2′−
(2H,8H)−ナフト〔2,1−b:6,5−b′〕
(1,4)ジオキサジン−8′,2″−インドリン〕、 1,1″,3,3,3″,3″,6,6″−オクタメチ
ルジスピロ〔インドリン−2,2′−(2H,8H)−
ナフト〔2,1−b:6,5−b′〕(1,4)ジ
オキサジン−8′,2″−インドリン〕、 1,1″−ジベンジル−3,3,3″,3″−テトラ
メチルジスピロ〔インドリン−2,2′−(2H,
8H)−ナフト〔2,1−b:6,5−b′〕(1,
4)ジオキサジン−8′,2″−インドリン〕、 1,1−ジ(2−メトキシエチル)−3,3,
3″,3″−テトラメチルジスピロ〔インドリン−
2,2′−(2H,8H)−ナフト〔2,1−b:6,
5−b′〕(1,4)ジオキサジン−8′,2″−イン
ドリン〕、 その他を挙げることができるが、これらに限定
されるものではない。
基、炭素数1〜6のアルキル基または炭素数1〜
6のアルコキシ基を示し、R2は各種置換アルア
ルキル基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数2
〜4のアルコキシアルキル基、または−(CH2−)o
COORを示す。但しRは炭素数1〜6のアルキル
基、nは1〜6の整数を示す。〕 斯かるスピロナフトオキサジン化合物の代表的
な例としては、 1,1″,3,3,3″,3″−ヘキサメチルジスピ
ロ〔インドリン−2,2′−(2H,8H)−ナフト
〔2,1−b:6,5−b′〕(1,4)ジオキサジ
ン−8′,2″−インドリン〕、 5,5″−ジクロロ−1,1″,3,3,3″,3″−
ヘキサメチルジスピロ〔インドリン−2,2′−
(2H,8H)−ナフト〔2,1−b:6,5−b′〕
(1,4)ジオキサジン−8′,2″−インドリン〕、 1,1″,3,3,3″,3″,6,6″−オクタメチ
ルジスピロ〔インドリン−2,2′−(2H,8H)−
ナフト〔2,1−b:6,5−b′〕(1,4)ジ
オキサジン−8′,2″−インドリン〕、 1,1″−ジベンジル−3,3,3″,3″−テトラ
メチルジスピロ〔インドリン−2,2′−(2H,
8H)−ナフト〔2,1−b:6,5−b′〕(1,
4)ジオキサジン−8′,2″−インドリン〕、 1,1−ジ(2−メトキシエチル)−3,3,
3″,3″−テトラメチルジスピロ〔インドリン−
2,2′−(2H,8H)−ナフト〔2,1−b:6,
5−b′〕(1,4)ジオキサジン−8′,2″−イン
ドリン〕、 その他を挙げることができるが、これらに限定
されるものではない。
上記のスピロナフトオキサジン化合物は、2,
6−ジヒドロキシ−1,5−ジニトロソナフタレ
ンと、対応するインドリン化合物とを反応させる
ことによつて合成することができる。具体的に
は、前者の原料に対して2倍以上の後者の原料
を、エタノール、トルエン等の適当な溶媒下にお
いて沸点還流させることにより反応させればよ
い。また前記インドリン化合物の代わりに、対応
するインドリニウム塩化合物を用いてもよい。ま
た特開昭61−18783号公報に示されるように、イ
ンドリニウム塩の合成に続いて、生成するインド
リニウム塩を単離・精製することなしに2,6−
ナフトジオールのニトロソ化物と反応させること
によつて合成することも可能である。これらの反
応においては、触媒としてトリエチルアミン等の
塩基を加えることもできる。更に、合成されたス
ピロナフトオキサジン化合物を、必要に応じて再
結晶法、カラム分離法、活性炭処理法等の手法に
より精製して純品を得ることができる。
6−ジヒドロキシ−1,5−ジニトロソナフタレ
ンと、対応するインドリン化合物とを反応させる
ことによつて合成することができる。具体的に
は、前者の原料に対して2倍以上の後者の原料
を、エタノール、トルエン等の適当な溶媒下にお
いて沸点還流させることにより反応させればよ
い。また前記インドリン化合物の代わりに、対応
するインドリニウム塩化合物を用いてもよい。ま
た特開昭61−18783号公報に示されるように、イ
ンドリニウム塩の合成に続いて、生成するインド
リニウム塩を単離・精製することなしに2,6−
ナフトジオールのニトロソ化物と反応させること
によつて合成することも可能である。これらの反
応においては、触媒としてトリエチルアミン等の
塩基を加えることもできる。更に、合成されたス
ピロナフトオキサジン化合物を、必要に応じて再
結晶法、カラム分離法、活性炭処理法等の手法に
より精製して純品を得ることができる。
以上のスピロナフトオキサジン化合物よりなる
本発明のフオトクロミツク物質は、光学的に透明
な樹脂類、例えばポリオール(アリルカーボネー
ト)モノマーによるポリマー、ポリメタクリル酸
メチルのような各種アクリル樹脂、セルロース樹
脂、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポ
リウレタン、エポキシ樹脂、ポリスチレン、ポリ
エチレンテレフタレート等のポリエステル、エポ
キシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリビニルブチラー
ル、ナイロン等の重合体よりなるマトリツクス中
に配合され、これにより、優れた調光機能を有す
るフオトクロミツク性光学材料が得られる。
本発明のフオトクロミツク物質は、光学的に透明
な樹脂類、例えばポリオール(アリルカーボネー
ト)モノマーによるポリマー、ポリメタクリル酸
メチルのような各種アクリル樹脂、セルロース樹
脂、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポ
リウレタン、エポキシ樹脂、ポリスチレン、ポリ
エチレンテレフタレート等のポリエステル、エポ
キシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリビニルブチラー
ル、ナイロン等の重合体よりなるマトリツクス中
に配合され、これにより、優れた調光機能を有す
るフオトクロミツク性光学材料が得られる。
具体的に説明すると、本発明フオトクロミツク
物質によるフオトクロミツク性光学材料を得るた
めには、当該フオトクロミツク物質を上述のよう
な樹脂と混合し、流延若しくは溶融法により成形
し、フイルム状、板状、その他の所要の形態の成
形物とすればよい。あるいは各種樹脂よりなるフ
イルム、レンズ等の光学材料を当該フオトクロミ
ツク物質の溶液中に浸漬することによつて染色す
る手段、各種基体に当該フオトクロミツク物質を
含む樹脂溶液を塗布してフオトクロミツク物質を
形成する手段、当該フオトクロミツク物質を含む
フイルム等を基体に積層して設ける手段、その他
の手段を利用することができる。また重合して樹
脂を形成する単量体あるいは熱硬化性樹脂前駆体
に当該フオトクロミツク物質を混合しておき、こ
れを直接注型重合することにより、成形された調
光レンズを得ることもできる。これらのフオトク
ロミツク性光学材料を得るに際し、当該フオトク
ロミツク物質と共に、酸化防止剤や不要な短波長
領域の光成分を遮断する目的で紫外線吸収剤を共
存させることも可能である。
物質によるフオトクロミツク性光学材料を得るた
めには、当該フオトクロミツク物質を上述のよう
な樹脂と混合し、流延若しくは溶融法により成形
し、フイルム状、板状、その他の所要の形態の成
形物とすればよい。あるいは各種樹脂よりなるフ
イルム、レンズ等の光学材料を当該フオトクロミ
ツク物質の溶液中に浸漬することによつて染色す
る手段、各種基体に当該フオトクロミツク物質を
含む樹脂溶液を塗布してフオトクロミツク物質を
形成する手段、当該フオトクロミツク物質を含む
フイルム等を基体に積層して設ける手段、その他
の手段を利用することができる。また重合して樹
脂を形成する単量体あるいは熱硬化性樹脂前駆体
に当該フオトクロミツク物質を混合しておき、こ
れを直接注型重合することにより、成形された調
光レンズを得ることもできる。これらのフオトク
ロミツク性光学材料を得るに際し、当該フオトク
ロミツク物質と共に、酸化防止剤や不要な短波長
領域の光成分を遮断する目的で紫外線吸収剤を共
存させることも可能である。
これらのフオトクロミツク性光学材料は、各種
のデイスプレイ、メモリー、調光レンズフイルタ
ー、光量計等の光学機器用の光学材料、その他と
して好適に使用することができる。
のデイスプレイ、メモリー、調光レンズフイルタ
ー、光量計等の光学機器用の光学材料、その他と
して好適に使用することができる。
実施例 1
〔A〕 1,5−ジニトロソ−2,3−ナフトジオ
ールの合成 2,6−ナフトジオール8gを、酢酸100ml
のおよびエタノール100mlの混合液に溶かし、
氷浴にて5℃以下に冷却した。次いでこの中
に、亜硝酸ナトリウム13.8gを50mlの水に溶解
した溶液を2時間かけて滴下し、更に4時間の
間撹拌を行い反応を完結させた。この系を1晩
放置して析出した沈澱を濾別し、得られた固形
物を水とエタノールで洗浄し、温度50℃で真空
乾燥して5.7gの生成物を得た。この生成物は、
薄層クロマトグラフイー並びにCHN元素分析
により、2,6−ナフトジオールのモノニトロ
ソ化物、ジニトロソ化物および無置換物の混合
物であることがわかつた。
ールの合成 2,6−ナフトジオール8gを、酢酸100ml
のおよびエタノール100mlの混合液に溶かし、
氷浴にて5℃以下に冷却した。次いでこの中
に、亜硝酸ナトリウム13.8gを50mlの水に溶解
した溶液を2時間かけて滴下し、更に4時間の
間撹拌を行い反応を完結させた。この系を1晩
放置して析出した沈澱を濾別し、得られた固形
物を水とエタノールで洗浄し、温度50℃で真空
乾燥して5.7gの生成物を得た。この生成物は、
薄層クロマトグラフイー並びにCHN元素分析
により、2,6−ナフトジオールのモノニトロ
ソ化物、ジニトロソ化物および無置換物の混合
物であることがわかつた。
なおこの生成物は、精製することなしに以後
の工程に供した。
の工程に供した。
〔B〕 1,1,3,3,3″,3″−ヘキサメチルジ
スピロ〔インドリン−2,2′−(2H,8H)−ナ
フト〔2,1−b:6,5−b′〕(1,4)ジ
オキサジン−8′,2″−インドリン〕の合成 工程Aで合成した2,6−ナフトジオールの
ニトロソ化物4.36gと1,3,3−トリメチル
−2−メチレンインドリン10.35gを無水エタ
ノール50mlに溶解し、窒素環境下で2時間還流
した。反応後溶媒を濃縮し、シリカゲルを担
体、ベンゼンを展開溶媒として用いてカラム分
離を行つた。
スピロ〔インドリン−2,2′−(2H,8H)−ナ
フト〔2,1−b:6,5−b′〕(1,4)ジ
オキサジン−8′,2″−インドリン〕の合成 工程Aで合成した2,6−ナフトジオールの
ニトロソ化物4.36gと1,3,3−トリメチル
−2−メチレンインドリン10.35gを無水エタ
ノール50mlに溶解し、窒素環境下で2時間還流
した。反応後溶媒を濃縮し、シリカゲルを担
体、ベンゼンを展開溶媒として用いてカラム分
離を行つた。
溶媒を留去した後、得られた固体をベンゼン
とヘキサンの混合溶剤から再結晶し、以て淡黄
色の粉末0.9gを得た。
とヘキサンの混合溶剤から再結晶し、以て淡黄
色の粉末0.9gを得た。
この生成物は、質量分布、CHN元素分析、
NMR、赤外分光法により、1,1,3,3,
3″,3″−ヘキサメチルジスピロ〔インドリン−
2,2′−(2H,8H)−ナフト〔2,1−b:
6,5−b′〕(1,4)ジオキサジン−8′,
2″−インドリン〕と同定された。
NMR、赤外分光法により、1,1,3,3,
3″,3″−ヘキサメチルジスピロ〔インドリン−
2,2′−(2H,8H)−ナフト〔2,1−b:
6,5−b′〕(1,4)ジオキサジン−8′,
2″−インドリン〕と同定された。
なお元素分析の結果は、炭素77.21重量%、
水素6.26重量%、窒素10.20重量%であつたが、
これらの値は理論値の炭素77.23重量%、水素
6.11重量%、窒素10.60重量%とほぼ一致して
いる。
水素6.26重量%、窒素10.20重量%であつたが、
これらの値は理論値の炭素77.23重量%、水素
6.11重量%、窒素10.60重量%とほぼ一致して
いる。
〔C〕 適用例
以上のようにして得られた化合物の1重量部お
よびポリメチルメタクリレート20重量部をベンゼ
ン100重量部に溶解し、ガラス板上に厚さ10μの
キヤスト膜を作製した。これを温度50℃のオーブ
ン中に入れて残留溶媒を完全に除去した後、室温
にまで戻した。
よびポリメチルメタクリレート20重量部をベンゼ
ン100重量部に溶解し、ガラス板上に厚さ10μの
キヤスト膜を作製した。これを温度50℃のオーブ
ン中に入れて残留溶媒を完全に除去した後、室温
にまで戻した。
この膜は優れたフオトクロミツク作用を有する
ものであり、太陽光に曝すと緑色を呈し、また光
を除いて安所に置くと速やかに元の無色透明に戻
つた。
ものであり、太陽光に曝すと緑色を呈し、また光
を除いて安所に置くと速やかに元の無色透明に戻
つた。
この膜の可視および紫外領域における吸収スペ
クトラルを第1図に実線で示す。また従来公知の
フオトクロミツク物質であるスピロオキサジン化
合物1,3,3−トリメチルスピロ〔インドリン
−2,3′−(3H)−ナフト〔2,4−b〕(1,
4)オキサジン〕の1重量部とポリメチルメタク
リレート20重量部から同様に作製した膜の吸収ス
ペクトルを第1図に破線で示す。これらの曲線の
比較から明らかなように、本発明フオトクロミツ
ク物質による膜は、非着色種の紫外部の吸収が長
波長側にずれたものとなつている。
クトラルを第1図に実線で示す。また従来公知の
フオトクロミツク物質であるスピロオキサジン化
合物1,3,3−トリメチルスピロ〔インドリン
−2,3′−(3H)−ナフト〔2,4−b〕(1,
4)オキサジン〕の1重量部とポリメチルメタク
リレート20重量部から同様に作製した膜の吸収ス
ペクトルを第1図に破線で示す。これらの曲線の
比較から明らかなように、本発明フオトクロミツ
ク物質による膜は、非着色種の紫外部の吸収が長
波長側にずれたものとなつている。
これより、このフオトクロミツク物質は、従来
のスピロオキサジン化合物に比べ、太陽光による
調光機能が優れていることが認められる。
のスピロオキサジン化合物に比べ、太陽光による
調光機能が優れていることが認められる。
実施例 2
実施例1の工程Aにおいて合成した2,6−ナ
フトジオオールのニトロソ化物2.18gと、5−ク
ロロ−1,3,3−トリメチル−2−メチレンイ
ンドリン6.2gを無水エタノール50mlに溶解し、
窒素環境下で20時間還流した。反応終了後溶液を
濃縮し、シリカゲルを担体、ベンゼンを展開溶媒
として用いてカラム分離を行つた。
フトジオオールのニトロソ化物2.18gと、5−ク
ロロ−1,3,3−トリメチル−2−メチレンイ
ンドリン6.2gを無水エタノール50mlに溶解し、
窒素環境下で20時間還流した。反応終了後溶液を
濃縮し、シリカゲルを担体、ベンゼンを展開溶媒
として用いてカラム分離を行つた。
溶媒を留去した後、得られた固体をベンゼンと
ヘキサンの混合溶剤から再結晶し、以て淡黄色の
粉末0.5gを得た。
ヘキサンの混合溶剤から再結晶し、以て淡黄色の
粉末0.5gを得た。
この生成物は、質量分布、NMR、赤外分光法
により、5,5″−ジクロロ−1,1,3,3,
3″,3″−ヘキサメチルジスピロ〔インドリン−
2,2′−(2H,8H)−ナフト〔2,1−b:6,
5−b′〕(1,4)ジオキサジン−8′,2″−イン
ドリン〕と同定された。
により、5,5″−ジクロロ−1,1,3,3,
3″,3″−ヘキサメチルジスピロ〔インドリン−
2,2′−(2H,8H)−ナフト〔2,1−b:6,
5−b′〕(1,4)ジオキサジン−8′,2″−イン
ドリン〕と同定された。
なお元素分析の結果は、炭素68.31重量%、水
素5.21重量%、窒素9.21重量%であつたが、これ
らの値は理論値の炭素68.34重量%、水素5.06重
量%、窒素6.38重量%とほぼ一致している。
素5.21重量%、窒素9.21重量%であつたが、これ
らの値は理論値の炭素68.34重量%、水素5.06重
量%、窒素6.38重量%とほぼ一致している。
以上のようにして得られた化合物を、実施例1
と同様にポリメチルメタクリレートと共にベンゼ
ンに溶解してキヤスト膜を製作した。この膜を太
陽光に曝すと直ちに緑色となり、また光を除いて
暗所に放置すると速やかに元の無色透明な膜に戻
つた。
と同様にポリメチルメタクリレートと共にベンゼ
ンに溶解してキヤスト膜を製作した。この膜を太
陽光に曝すと直ちに緑色となり、また光を除いて
暗所に放置すると速やかに元の無色透明な膜に戻
つた。
実施例 3
2,3,3−トリメチルインドレニン15.9gと
ベンジルブロマイド17.2gとを無水エタノールに
溶解し、30分間窒素をバブルした後、2時間沸点
還流を行つた。次いでこの溶液を室温付近の温度
に迄冷却した後、トリエチルアミン10.1g、無水
エタノール50mlおよび実施例1の工程Aで合成し
た2,6−ナフトジオールのニトロソ化物5.5g
を加え、更に窒素をバブルしながら室温にて30分
間撹拌を行つた。そして2時間沸点還流を行つた
後、溶媒を濃縮し、シリカゲルを担体、ベンゼン
を展開溶媒として用いてカラム分離を行つた。
ベンジルブロマイド17.2gとを無水エタノールに
溶解し、30分間窒素をバブルした後、2時間沸点
還流を行つた。次いでこの溶液を室温付近の温度
に迄冷却した後、トリエチルアミン10.1g、無水
エタノール50mlおよび実施例1の工程Aで合成し
た2,6−ナフトジオールのニトロソ化物5.5g
を加え、更に窒素をバブルしながら室温にて30分
間撹拌を行つた。そして2時間沸点還流を行つた
後、溶媒を濃縮し、シリカゲルを担体、ベンゼン
を展開溶媒として用いてカラム分離を行つた。
溶媒を留去した後、得られた固体をベンゼンと
ヘキサンの混合溶剤から再結晶し、以て淡黄色の
粉末0.8gを得た。
ヘキサンの混合溶剤から再結晶し、以て淡黄色の
粉末0.8gを得た。
この生成物は、質量分布、NMR、赤外分光法
により、1,1″−ジベンジル−3,3,3″,3″−
テトラメチルスピロ〔インドリン−2,2′−
(2H,8H)−ナフト〔2,1−b:6,5−b′〕
(1,4)ジオキサジン−8′,2″−インドリン〕
と同定された。
により、1,1″−ジベンジル−3,3,3″,3″−
テトラメチルスピロ〔インドリン−2,2′−
(2H,8H)−ナフト〔2,1−b:6,5−b′〕
(1,4)ジオキサジン−8′,2″−インドリン〕
と同定された。
なお元素分析の結果は、炭素81.05重量%、水
素6.01重量%、窒素8.02重量%であつたが、これ
らの値は理論値の炭素81.15重量%、水素5.92重
量%、窒素8.23重量%とほぼ一致している。
素6.01重量%、窒素8.02重量%であつたが、これ
らの値は理論値の炭素81.15重量%、水素5.92重
量%、窒素8.23重量%とほぼ一致している。
以上のようにして得られた化合物を、実施例1
と同様にポリメチルメタクリレートと共にベンゼ
ンに溶解してキヤスト膜を製作した。この膜を太
陽光に曝すと直ちに緑色となり、また光を除いて
暗所に放置すると速やかに元の無色透明な膜に戻
つた。
と同様にポリメチルメタクリレートと共にベンゼ
ンに溶解してキヤスト膜を製作した。この膜を太
陽光に曝すと直ちに緑色となり、また光を除いて
暗所に放置すると速やかに元の無色透明な膜に戻
つた。
第1図はポリメチルメタクリレート中のスピロ
オキサジン化合物の着色時の吸収スペクトルを示
す曲線図であつて、実線は本発明フオトクロミツ
ク物質である1,1″,3,3,3″,3″−ヘキサメ
チルジスピロ〔インドリン−2,2′−(2H,8H)
−ナフト〔2,1−b:6,5−b′〕(1,4)
ジオキサジン−8′,2″−インドリン〕の吸収スペ
クトル、破線は1,3,3−トリメチルスピロ
〔インドリン−2,3′−(3H)−ナフト〔2,1−
b〕(1,4)オキサジン〕の吸収スペクトルを
示す。
オキサジン化合物の着色時の吸収スペクトルを示
す曲線図であつて、実線は本発明フオトクロミツ
ク物質である1,1″,3,3,3″,3″−ヘキサメ
チルジスピロ〔インドリン−2,2′−(2H,8H)
−ナフト〔2,1−b:6,5−b′〕(1,4)
ジオキサジン−8′,2″−インドリン〕の吸収スペ
クトル、破線は1,3,3−トリメチルスピロ
〔インドリン−2,3′−(3H)−ナフト〔2,1−
b〕(1,4)オキサジン〕の吸収スペクトルを
示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 下記一般式()で表わされるスピロナフト
オキサジン化合物よりなることを特徴とするフオ
トクロミツク物質。 一般式() 〔式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、シアノ
基、炭素数1〜6のアルキル基または炭素数1〜
6のアルコキシ基を示し、R2は各種置換アルア
ルキル基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数2
〜6のアルコキシアルキル基、または−(CH2−)o
COORを示す。但しRは炭素数1〜6のアルキル
基、nは1〜6の整数を示す。〕
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61172895A JPS6330584A (ja) | 1986-07-24 | 1986-07-24 | フオトクロミツク物質 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61172895A JPS6330584A (ja) | 1986-07-24 | 1986-07-24 | フオトクロミツク物質 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6330584A JPS6330584A (ja) | 1988-02-09 |
| JPH0327553B2 true JPH0327553B2 (ja) | 1991-04-16 |
Family
ID=15950322
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61172895A Granted JPS6330584A (ja) | 1986-07-24 | 1986-07-24 | フオトクロミツク物質 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6330584A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0699440B2 (ja) * | 1990-11-30 | 1994-12-07 | 工業技術院長 | 新規なスピロナフトオキサジン化合物 |
-
1986
- 1986-07-24 JP JP61172895A patent/JPS6330584A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6330584A (ja) | 1988-02-09 |
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