JPH0343058B2 - - Google Patents
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- JPH0343058B2 JPH0343058B2 JP62058324A JP5832487A JPH0343058B2 JP H0343058 B2 JPH0343058 B2 JP H0343058B2 JP 62058324 A JP62058324 A JP 62058324A JP 5832487 A JP5832487 A JP 5832487A JP H0343058 B2 JPH0343058 B2 JP H0343058B2
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Description
<産業上の利用分野>
本発明は、凹凸模様を有する結露防止発泡装飾
材の製造方法に関するものである。 <従来の技術> 合成樹脂を使用した装飾材に結露防止効果をも
たせる公知の方法としては大別して、次の三つの
方法がある。すなわち、一つは特開昭56−3302号
公報に開示されているように、合成樹脂層に吸水
性高分子を混入することであり、もう一つは特開
昭53−31772号公報に示されているように、無数
の連通する微細気泡を有する発泡層とすることで
あり、他の一つは特公昭53−38102号に記されて
いるように、オレフイン系微多孔シートにより透
湿性をもたせることである。 <発明が解決しようとする問題点> これらの装飾材は主として内装用の壁装材とし
て用いられる為に、通常は機械的エンボス装置に
より凹凸模様を付与されていたが、この凹凸模様
形成時に、結露防止効果を著しく損い、所定の結
露防止効果を発揮することができなかつた。 合成樹脂層に吸水性高分子を混入する方法では
表面に露出した吸水性高分子にのみ吸水作用が働
くわけであるが、装飾材としての意匠性を得る為
に機械的エンボスを施すと、表面に露出していた
吸水性高分子の露出面積が狭くなつたり、極端な
場合は押し潰されて本来の結露防止効果を期待で
きなかつた。 また、無数の連通する微細気泡を有する発泡層
としたものも、意匠性を確保する為に機械的エン
ボスを施すと、エンボス時の加熱で発泡合成樹脂
層が溶融して連通する微細気泡が消失したりした
上、エンボス時の機械的圧力により、凹部分の連
通する微細気泡が押し潰されてしまい、やはり所
望する結露防止効果が得られなかつた。 また、オレフイン系微多孔シートにより透湿性
をもたせたものでも、内装材としての意匠性を確
保する為に機械的エンボス加工を施すと、エンボ
ス時の加熱により、シートの微多孔が溶融して塞
がつたり、エンボス時の機械的圧力を受ける凹部
分では微多孔が押し潰されてしまい、やはり所望
の透湿効果を著しく損つてしまうおそれがあつ
た。 また、機械的エンボス加工によらない凹凸模様
作成方法としては、特公昭59−1580号公報にある
凹凸模様の作成方法があり、この方法は機械的エ
ンボス加工によらないで、凹凸段差の高い発泡凹
凸模様を作成できる点で優れたものである。 そこで本発明は、吸水性高分子、連通する微細
気泡を有する発泡層、透湿性樹脂という三者三様
の長所のみと、発泡剤の分解温度差による空洞状
芯部分を有する発泡凹凸模様作成方法とを巧みに
組合せて、きわめて優れた結露防止発泡装飾材の
製造方法を提供することを、その目的としてなさ
れたものである。 <問題点を解決するための手段> 本発明を詳細に説明すると次のとおりである。 発泡剤を使用する合成樹脂発泡法では、発泡剤
として分解性発泡剤が広く使われており、その分
解性発泡剤としてはアゾ化合物、スルホヒドラジ
ド化合物、ニトロソ化合物、アジゾ化合物といつ
た有機発泡剤のほかに無機発泡剤があつて、それ
ぞれ分解温度や分解ガス発生量を異にしているこ
とはよく知られている。一般に分解温度は、合成
樹脂あるいはその原料、可塑剤、溶剤、安定剤、
酸、塩基などと混合した場合や、特に発泡剤が配
合剤に溶解した場合に大きく変わるものである
が、例えばアゾジカーボンアマイド(ADCA)
系ではその分解温度が約200℃前後であるのに対
して、オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド
(OBSH)系では約130℃前後であるといつたよ
うに、比較的大きな分解温度差を示す二種類の分
解性発泡剤を選択することは容易である。 そこで、基材面に任意の模様状に第1の発泡剤
含有の合成樹脂層を形成し、これを前記第1の発
泡剤の分解温度よりも高い分解温度をもつ第2の
発泡剤含有及び吸水性高分子含有の合成樹脂層で
被覆し、更にこの上に透湿性樹脂被膜を形成した
のち加熱発泡処理するものであるが、この第2の
発泡剤は、結露防止効果を得る為に、発泡後の状
態で連続気泡率70%以上にすることが必要であ
り、この無数の連通する微細気泡(連続気泡)を
作成するための比率の調整は、独立気泡形成の発
泡剤と連続気泡(連通気泡)形成の発泡剤との混
合率、あるいは安定剤の選定による発泡スピード
の調整、あるいは発泡加熱温度と発泡加熱時間の
調整等により達成できる。前掲の特開昭53−
31772号公報には発泡剤(ユニホームAZ−F 大
塚薬品)と安定剤(スタビライザ−F 共同薬
品)の組合せ、発泡剤(オニフアインMO 大塚
薬品)と任意の安定剤との組合せの例示がある
が、本発明の場合にも、第2の発泡剤として、こ
れらのものが適用可能である。塩化ビニル樹脂の
場合には、第1の発泡剤としてはオキシビスベン
ゼンスルホニルヒドラジド(OBSH)系の発泡
剤、そして、連通気泡を形成する第2の発泡剤と
してはアゾシカーボンアマイド(ADCA)系が
用いられていることが多い。 また第2の合成樹脂層に含有配合されている吸
水性高分子は、それ自体は公知の、水を吸収して
膨脹することのできる親水性樹脂であり、自重の
50倍以上の純水を吸収しうる性能であることが望
ましい。主な吸水性高分子としては、澱粉/アク
リル酸ソーダグラフト共重合体、ビニルエステ
ル/エチレン系不飽和カルボン酸またはその誘導
体の鹸化物、ポリアクリル酸ソーダ架橋体、ポリ
ビニルアルコール/アクリル酸塩グラフト共重合
体等を挙げることができる。市販品では、例え
ば、スミカゲル−SP(住友化学製品)、サンウエ
ツトIM−300(三洋化成製品)、アクアキープ4S
(製鉄化学工業製品)等がある。これらの吸水性
高分子は通常、粒子径350〜0.1μ程度の微粉末で
あるが、分散性を考慮すると平均粒径100μ以下
が好ましい。添加部数としては、通常2〜40部で
あるが、好ましくは5〜15部前後である。 透湿性樹脂としては、例えばウレタン系W/O
型エマルジヨン樹脂、アミノ酸/メタクリル酸/
ウレタン共重合体のほかに、前記オレフイン系樹
脂の微多孔性シート等が掲げられるが、加熱発泡
時の温度で、透湿性樹脂の性能が失われず、かつ
また、壁装材として用いられた場合に、汚れた時
に拭きとる際の洗浄汚水の滲み込みをなしたり、
室温と湿度と壁装材の表面温度との関係により、
室内の湿気が結露水となる寸前の水蒸気の形態で
のみ通過させるが、液体の場合では通過させない
性質をもつアミノ酸/メタクリル酸/ウレタン共
重合体が好ましいが、前述したものに類似の性質
を有する透湿性樹脂でも差支えない。 基材上の第2の合成樹脂層上に透湿性樹脂被膜
を形成するには、透湿性樹脂塗料をコーテイング
法により塗布するか、グラビア印刷法等の公知の
方法により塗布するか、もくは予め形成していた
透湿性樹脂フイルムをラミネートしてもよい。 上述した吸水性高分子と第2の発泡剤により形
成される連通する微細気泡および透湿性樹脂被膜
の組合せと、機械的エンボス加工によらないで、
顕著な凹凸差が得られる発泡装飾材の製造方法を
組合せることにより、従来技術による結露防止装
飾材よりも、はるかに優れた結露防止効果を発揮
させ得ることを発明したのが、本発明の製造方法
である。 そこで本発明を各段階で説明すると、第1−A
図に示すように、紙・布等の基材1面に模様状に
第1の発泡剤含有の第1の合成樹脂層2を例えば
印刷塗布によつて形成し、これを微粉状の吸水性
高分子および前記発泡剤の分解温度よりも高い分
解温度をもち、かつ加熱発泡後無数の連通する微
細気泡を形成する第2の発泡剤を含有の第2の合
成樹脂層3で被覆し、更に該第2の合成樹脂層上
に透湿性樹脂被膜4を形成したものを加熱発泡処
理するとした。 しかるときの第1と第2の合成樹脂層の発泡
は、その初期段階を示す第1−B図、中間の段階
を示す第1−C図、および終期段階を示す第1−
D図の状態を経て完結に至り、結局、第2の合成
樹脂層3の未だ密閉性を保持した状態下で、模様
状に形成されていた第1の合成樹脂層2が発泡し
た痕跡である空洞状芯部分5により膨出させるの
であるが、各ステツプを具体的に説明すると以下
のとおりである。 第1−B図の発泡初期段階では、第1の合成樹
脂層2内の第1の発泡剤は既に分解を開始して分
解ガスを発生し始めておるのに、これを覆う第2
の合成樹脂層3内の第2の発泡剤は未だ分解する
迄にはなつておらず、密閉膜の状態がそのまま維
持されておるから、第1の合成樹脂層2からの分
解ガスは外部に逃げることができず、第2の合成
樹脂層3を上方に押し上げて膨らんでいかざるを
得ない。この過程では第1の合成樹脂層2内は微
小なセル(気泡)が散在しているが、発泡が進む
に従つて微小セルは大きく成長し、更には隣りの
セル同士がつながつて第1−C図に見るような複
数の粗大セルの集合へと変わつていく。 第1−C図の状態ともなると第2の合成樹脂層
3内の第2の発泡剤の分解が徐々に始まつている
が、この状態では未だ連通気泡にはなつていない
ので、第1の合成樹脂層2からの分解ガスが自由
に逃げられる迄にはならないままに、前記した押
し上げは益々成長していく。そして複数の粗大セ
ルがついには一つの大きな気泡となり、空洞状芯
部分5を形成する第1−D図の発泡終期段階で
は、第2の合成樹脂層3は適度の発泡倍率をもつ
て発泡し、終期段階において無数の連通する微細
気泡を有する発泡層となるのである。 膨出効果を飛躍的に増大さすことになる空洞状
芯部分5の大きさは、第1の合成樹脂層2に含有
させた第1の発泡剤からの分解ガス量に左右され
るから、その第1の発泡剤の量については所望す
る空洞状芯部分5の大きさとの関連において適宜
定めればよい。また、第1と第2の発泡剤の分解
温度の差が少ないと、両樹脂の発泡状態のズレが
余りなく、第2の合成樹脂層に連通する気泡が中
間段階でできてしまい、内側の第1の発泡剤分解
ガスが内部に保持できずに、た易く外部に逃げて
しまつて、空洞状芯部分5による膨出効果に多く
を期待できなくなつてしまうので、その差は少な
くとも30℃以上であることが好ましい。しかし、
発泡加熱処理に使用する発泡加熱炉に複数室でき
れば3室式のものを使用して、初期、中期、終期
のそれぞれの段階に合せた精密な温度調整をすれ
ば、第1と第2の発泡剤の分解温度差は30℃より
小さくても可能である。 尚、基材面に模様状に第1の合成樹脂層2を塗
布する方法はグラビア印刷機、ロータリースクリ
ーン印刷機、スクリーン印刷機等の公知の模様塗
布・印刷方法を用いることができる。また吸水性
高分子及び第2の発泡剤を含有する第2の合成樹
脂層3はロールコーター、ナイフコーター等の塗
装機・ロータリースクリーン印刷機等の公知の塗
布方法でできるほか、第2の合成樹脂層3を予め
シート状となして、これを模様状に第1の合成樹
脂層2が塗布されている基材1面に貼り合わせる
ようにしてもよい。 基材としては、紙、布、不織布、水酸化アルミ
ニウム紙、合成紙、ポリエチレンフイルム層を間
に設けたポリサンド紙等、任意のものが用いられ
る。また、第1と第2の合成樹脂層に用いられる
樹脂としては加熱発泡性の塩化ビニル樹脂をはじ
めとして任意のものが使用できる。 <発明の効果> 本発明の方法によれば、表層の凹凸模様発泡層
を形成するための第2の発泡剤含有の合成樹脂層
3でもつて被覆された第1の発泡剤含有の合成樹
脂層2は発泡剤分解温度の違いから第2の合成樹
脂層3の未だ密閉性を保持した状態下で発泡し、
微細セルから粗大セル、粗大セルから単一の空洞
状芯部分5となるまで積極的に膨脹させ、第2の
合成樹脂層3が表層の発泡層を形成するときに
は、その空洞状芯部分5の介在によつて膨出させ
られ、機械的エンボス加工をすることなく、通常
の発泡装飾材の2〜3倍にも当たる極端に大きな
凹凸差をもつた結露防止発泡装飾材が確実に得ら
れる点で甚だ優れている。特に第2の合成樹脂層
3に発泡終期に形成される無数に連通する微細気
泡が、凹凸模様作成工程によつて、全く押し潰さ
れたりすることがない為に、結露防止効果を損ね
ることがない点でもきわめて優れている。 特に凹部分及び凸部分においても合成樹脂層3
の連通する微細気泡がそのままの状態で存在して
おり、吸水性高分子も全く押し潰されていない為
にその機能を100%発揮できる点で甚だ優れてい
る。 従来方法の結露防止装飾材の凹凸加工方法で
は、本発明と同一の結露防止効果を保持したま
ま、本発明と同一の凹凸段差を得ることはできな
い。 また、凹凸のボリユームが従来程度でよい場合
にも、本発明の方法によるときには材料的には約
半分ぐらいで済むうえ、結露防止効果も従来方法
のものより優れている。 さらに、吸湿によりたとえ合成樹脂層3内の吸
水性高分子が飽和状態になつても、空洞状芯部分
5内に湿気が内部結露状態となり、水滴として保
持される為に、吸湿能力が増強されることにな
り、表面には結露することがない点でも甚だ優れ
ている。この空洞状芯部分5の大きさは吸水性高
分子の平均粒径よりはるかに大きく、吸水性高分
子が飽和状態なつてからの吸湿能力は、空洞状芯
部分の数や大きさにも左右されるが、空洞状芯部
分のないものに比較して5〜10数倍もあり、甚だ
優れている。 本発明の方法によれば、連通する微細気泡を有
する凹凸模様が形成されている発泡合成樹脂層に
は微粉末状の吸水性高分子がほぼ均一に散在して
おり、さらに凸部分の内部には空洞状芯部分が存
在している。しかもその凹凸模様のある発泡合成
樹脂層の表面は透湿性樹脂で被覆されているの
で、表面に結露が生じようとしても、その湿気は
透湿性樹脂被膜層を通過して発泡合成樹脂層の連
通する微細気泡及び吸水性高分子により積極的に
吸収されるため、結露の発生を生じさせることが
なく、従つて結露水が発泡凹凸模様の凹部分に付
着したり、表面を流下するといつたことがない。
特に前述したように、吸水性高分子の吸水能力が
飽和状態に達するような段階になると、空洞状芯
部分内にも湿気が水滴の形で溜り出すために、吸
水性高分子の含有量を極端に少なくすることも可
能であり、従来技術によるものと比較してきわめ
て優れている。 また、本発明の方法による場合に、発泡合成樹
脂層3になる合成樹脂配合物に公知の防菌剤や防
カビ剤を予め添加しておけば、吸湿した水分によ
りカビ等が増殖して変色したりするおそれはな
い。この場合、できれば透湿性樹脂塗料にも公知
の防菌剤や防カビ剤を添加しておくことが望まし
い。 また、本発明の発泡装飾材を壁紙として使用し
た場合には、結露防止効果があるばかりか、室内
が極めて乾燥した場合には、逆に発泡合成樹脂層
内部に吸収されている湿気(水分)が連通する微
細気泡の毛細管現象により、透湿性樹脂被覆層を
通過して徐々に室内の空気中に放出され、湿度調
整作用(調湿作用)も発揮する。 この調湿作用は、室内温度・室内湿度や壁面の
発泡装飾材の表面温度、さらには発泡合成樹脂層
に内在している湿気(水分)の総量等にも影響さ
れるが、この他に連通する微細気泡の存在状態
(数と気泡の大きさ、連通率等)や発泡合成樹脂
層の厚みなどにも左右される。 本発明は結露防止効果を得る為になされたもの
であるが、上述した調湿作用を積極的に期待する
場合には、連通気泡を作成する発泡剤の添加量や
連通気泡作成の為の発泡加熱処理を調整すること
などをすればよい。また、本発明の方法によれ
ば、湿気放出時にも、透湿性樹脂被膜が表面に存
在するので、水滴が発泡装飾材の表面に発生する
おれもない点でも優れている。 本発明の方法によれば、凸部分の形状や広さ
(面積)は基材面に設ける第1の発泡剤含有の合
成樹脂層の模様の大きさや塗布厚みにより任意に
設定できるだけでなく、凹部分も無数の連通する
微細気泡と吸水性高分子の存在する発泡合成樹脂
層であるので、吸湿能力が十二分に発揮されるこ
とになり、特開昭56−3302号公報や特開昭53−
31772号公報に示されている方法によるものに凹
凸模様を付与する場合の機械的エンボスを施す必
要がない点で極めて優れているといえる。特に壁
紙として使用する場合には意匠性を確保しなけれ
ばならず、従来方法による結露防止装飾材では、
機械的エンボスを施さなければ、大きな凹凸模様
を得ることができず、機械的エンボス加工をする
と凹部分の結露防止効果を甚だ損ねてしまい、意
匠性と結露防止機能とを両立させることはなかな
かできなかつた。 本発明の方法によれば、凹部分も発泡合成樹脂
層であり、しかも機械的エンボス加工では得られ
ないほどの凹凸段差を持つた発泡装飾材が得られ
るし、凹部分の面積が広くても、何ら結露防止効
果は損われるおそれはない点でも優れたものであ
る。 <実施例> まず、ポリエチレンフイルム層を中間に存在さ
せた厚さ0.15mm程度の壁紙用難燃ポリサンド紙1
に配合表Aに示す第1の発泡剤含有ポリ塩化ビニ
ル樹脂塗料(発泡剤の分解温度130℃)でロータ
リースクリーン機にて亀甲模様状に印刷塗布し
た。2はその第1の発泡剤含有ポリ塩化ビニル樹
脂塗料の塗布層を示している。該塗布層2の厚み
は約0.04mm程度であつて、m2当たりの該塗布量は
極く微量であつた。塗布量2を模様状に形成した
ポリサンド紙1を、つぎに120℃の乾燥炉内に導
き60秒間通過させて、塗布層2を乾燥半ゲル化さ
せてから、公知のドクターナイフ式塗装機にて配
合表Bに示す第2の発泡剤及び微粉末状の吸水性
高分子を含有したポリ塩化ビニル樹脂塗料(発泡
剤の分解温度210℃)を全面に平らに塗布した。
3はその第2の発泡剤及び吸水性高分子含有ポリ
塩化ビニル樹脂塗料の塗布層を示している。該塗
布層3の厚みは約0.15mmといつた通常の塗布層厚
さとした。 このようにして、模様状に形成された塗布層2
の上に塗布層3を積層したポリサンド紙1は、
120℃の乾燥炉内に導かれて、90秒間通過させて、
塗布層3を乾燥半ゲル化させた。次にこの塗布層
3の上にグラビア印刷機を使用して、アミノ酸/
メタクリル酸/ウレタン共重合体からなる透湿性
樹脂塗料を塗布乾燥させることで、透湿性樹脂層
4を形成した。 続いてこれを発泡炉にて、230℃、70秒間通し
て、第1及び第2の発泡剤含有のポリ塩化ビニル
樹脂層を発泡加熱処理した。 得られた製品は、亀甲模様が非常に立体的に浮
き出していて、その高さはほぼ4mm程度であつ
た。また切断端面から、連通する微細気泡及び空
洞状芯部分5が形成されており、凸部分はこの空
洞状芯部分5により盛り上がつていることが明ら
かに確認できるとともに、凹部分も無数に連通す
る微細気泡が存在することが確認できた。 配合表A PVC 100部 DOP 70部 安定剤(Ba−Zn系) 3部 発泡剤(OBSH系) 20部 発泡助剤 1部 配合表B PVC 100部 DOP 28部 難燃性可塑剤 20部 エポキシ系可塑剤 2部 安定剤(Ba−Zn系) 3部 発泡剤(ADCA系) 5部 充填剤(炭酸カルシウム) 50部 吸水性高分子(スミカゲルSP) 10部 発泡助剤 1.1部 防菌・防カビ剤 0.1部 顔料(チタン白) 20部 この実施例のものと、従来技術による結露防止
壁紙とを比較検討した試験結果を第1表に示す。
材の製造方法に関するものである。 <従来の技術> 合成樹脂を使用した装飾材に結露防止効果をも
たせる公知の方法としては大別して、次の三つの
方法がある。すなわち、一つは特開昭56−3302号
公報に開示されているように、合成樹脂層に吸水
性高分子を混入することであり、もう一つは特開
昭53−31772号公報に示されているように、無数
の連通する微細気泡を有する発泡層とすることで
あり、他の一つは特公昭53−38102号に記されて
いるように、オレフイン系微多孔シートにより透
湿性をもたせることである。 <発明が解決しようとする問題点> これらの装飾材は主として内装用の壁装材とし
て用いられる為に、通常は機械的エンボス装置に
より凹凸模様を付与されていたが、この凹凸模様
形成時に、結露防止効果を著しく損い、所定の結
露防止効果を発揮することができなかつた。 合成樹脂層に吸水性高分子を混入する方法では
表面に露出した吸水性高分子にのみ吸水作用が働
くわけであるが、装飾材としての意匠性を得る為
に機械的エンボスを施すと、表面に露出していた
吸水性高分子の露出面積が狭くなつたり、極端な
場合は押し潰されて本来の結露防止効果を期待で
きなかつた。 また、無数の連通する微細気泡を有する発泡層
としたものも、意匠性を確保する為に機械的エン
ボスを施すと、エンボス時の加熱で発泡合成樹脂
層が溶融して連通する微細気泡が消失したりした
上、エンボス時の機械的圧力により、凹部分の連
通する微細気泡が押し潰されてしまい、やはり所
望する結露防止効果が得られなかつた。 また、オレフイン系微多孔シートにより透湿性
をもたせたものでも、内装材としての意匠性を確
保する為に機械的エンボス加工を施すと、エンボ
ス時の加熱により、シートの微多孔が溶融して塞
がつたり、エンボス時の機械的圧力を受ける凹部
分では微多孔が押し潰されてしまい、やはり所望
の透湿効果を著しく損つてしまうおそれがあつ
た。 また、機械的エンボス加工によらない凹凸模様
作成方法としては、特公昭59−1580号公報にある
凹凸模様の作成方法があり、この方法は機械的エ
ンボス加工によらないで、凹凸段差の高い発泡凹
凸模様を作成できる点で優れたものである。 そこで本発明は、吸水性高分子、連通する微細
気泡を有する発泡層、透湿性樹脂という三者三様
の長所のみと、発泡剤の分解温度差による空洞状
芯部分を有する発泡凹凸模様作成方法とを巧みに
組合せて、きわめて優れた結露防止発泡装飾材の
製造方法を提供することを、その目的としてなさ
れたものである。 <問題点を解決するための手段> 本発明を詳細に説明すると次のとおりである。 発泡剤を使用する合成樹脂発泡法では、発泡剤
として分解性発泡剤が広く使われており、その分
解性発泡剤としてはアゾ化合物、スルホヒドラジ
ド化合物、ニトロソ化合物、アジゾ化合物といつ
た有機発泡剤のほかに無機発泡剤があつて、それ
ぞれ分解温度や分解ガス発生量を異にしているこ
とはよく知られている。一般に分解温度は、合成
樹脂あるいはその原料、可塑剤、溶剤、安定剤、
酸、塩基などと混合した場合や、特に発泡剤が配
合剤に溶解した場合に大きく変わるものである
が、例えばアゾジカーボンアマイド(ADCA)
系ではその分解温度が約200℃前後であるのに対
して、オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド
(OBSH)系では約130℃前後であるといつたよ
うに、比較的大きな分解温度差を示す二種類の分
解性発泡剤を選択することは容易である。 そこで、基材面に任意の模様状に第1の発泡剤
含有の合成樹脂層を形成し、これを前記第1の発
泡剤の分解温度よりも高い分解温度をもつ第2の
発泡剤含有及び吸水性高分子含有の合成樹脂層で
被覆し、更にこの上に透湿性樹脂被膜を形成した
のち加熱発泡処理するものであるが、この第2の
発泡剤は、結露防止効果を得る為に、発泡後の状
態で連続気泡率70%以上にすることが必要であ
り、この無数の連通する微細気泡(連続気泡)を
作成するための比率の調整は、独立気泡形成の発
泡剤と連続気泡(連通気泡)形成の発泡剤との混
合率、あるいは安定剤の選定による発泡スピード
の調整、あるいは発泡加熱温度と発泡加熱時間の
調整等により達成できる。前掲の特開昭53−
31772号公報には発泡剤(ユニホームAZ−F 大
塚薬品)と安定剤(スタビライザ−F 共同薬
品)の組合せ、発泡剤(オニフアインMO 大塚
薬品)と任意の安定剤との組合せの例示がある
が、本発明の場合にも、第2の発泡剤として、こ
れらのものが適用可能である。塩化ビニル樹脂の
場合には、第1の発泡剤としてはオキシビスベン
ゼンスルホニルヒドラジド(OBSH)系の発泡
剤、そして、連通気泡を形成する第2の発泡剤と
してはアゾシカーボンアマイド(ADCA)系が
用いられていることが多い。 また第2の合成樹脂層に含有配合されている吸
水性高分子は、それ自体は公知の、水を吸収して
膨脹することのできる親水性樹脂であり、自重の
50倍以上の純水を吸収しうる性能であることが望
ましい。主な吸水性高分子としては、澱粉/アク
リル酸ソーダグラフト共重合体、ビニルエステ
ル/エチレン系不飽和カルボン酸またはその誘導
体の鹸化物、ポリアクリル酸ソーダ架橋体、ポリ
ビニルアルコール/アクリル酸塩グラフト共重合
体等を挙げることができる。市販品では、例え
ば、スミカゲル−SP(住友化学製品)、サンウエ
ツトIM−300(三洋化成製品)、アクアキープ4S
(製鉄化学工業製品)等がある。これらの吸水性
高分子は通常、粒子径350〜0.1μ程度の微粉末で
あるが、分散性を考慮すると平均粒径100μ以下
が好ましい。添加部数としては、通常2〜40部で
あるが、好ましくは5〜15部前後である。 透湿性樹脂としては、例えばウレタン系W/O
型エマルジヨン樹脂、アミノ酸/メタクリル酸/
ウレタン共重合体のほかに、前記オレフイン系樹
脂の微多孔性シート等が掲げられるが、加熱発泡
時の温度で、透湿性樹脂の性能が失われず、かつ
また、壁装材として用いられた場合に、汚れた時
に拭きとる際の洗浄汚水の滲み込みをなしたり、
室温と湿度と壁装材の表面温度との関係により、
室内の湿気が結露水となる寸前の水蒸気の形態で
のみ通過させるが、液体の場合では通過させない
性質をもつアミノ酸/メタクリル酸/ウレタン共
重合体が好ましいが、前述したものに類似の性質
を有する透湿性樹脂でも差支えない。 基材上の第2の合成樹脂層上に透湿性樹脂被膜
を形成するには、透湿性樹脂塗料をコーテイング
法により塗布するか、グラビア印刷法等の公知の
方法により塗布するか、もくは予め形成していた
透湿性樹脂フイルムをラミネートしてもよい。 上述した吸水性高分子と第2の発泡剤により形
成される連通する微細気泡および透湿性樹脂被膜
の組合せと、機械的エンボス加工によらないで、
顕著な凹凸差が得られる発泡装飾材の製造方法を
組合せることにより、従来技術による結露防止装
飾材よりも、はるかに優れた結露防止効果を発揮
させ得ることを発明したのが、本発明の製造方法
である。 そこで本発明を各段階で説明すると、第1−A
図に示すように、紙・布等の基材1面に模様状に
第1の発泡剤含有の第1の合成樹脂層2を例えば
印刷塗布によつて形成し、これを微粉状の吸水性
高分子および前記発泡剤の分解温度よりも高い分
解温度をもち、かつ加熱発泡後無数の連通する微
細気泡を形成する第2の発泡剤を含有の第2の合
成樹脂層3で被覆し、更に該第2の合成樹脂層上
に透湿性樹脂被膜4を形成したものを加熱発泡処
理するとした。 しかるときの第1と第2の合成樹脂層の発泡
は、その初期段階を示す第1−B図、中間の段階
を示す第1−C図、および終期段階を示す第1−
D図の状態を経て完結に至り、結局、第2の合成
樹脂層3の未だ密閉性を保持した状態下で、模様
状に形成されていた第1の合成樹脂層2が発泡し
た痕跡である空洞状芯部分5により膨出させるの
であるが、各ステツプを具体的に説明すると以下
のとおりである。 第1−B図の発泡初期段階では、第1の合成樹
脂層2内の第1の発泡剤は既に分解を開始して分
解ガスを発生し始めておるのに、これを覆う第2
の合成樹脂層3内の第2の発泡剤は未だ分解する
迄にはなつておらず、密閉膜の状態がそのまま維
持されておるから、第1の合成樹脂層2からの分
解ガスは外部に逃げることができず、第2の合成
樹脂層3を上方に押し上げて膨らんでいかざるを
得ない。この過程では第1の合成樹脂層2内は微
小なセル(気泡)が散在しているが、発泡が進む
に従つて微小セルは大きく成長し、更には隣りの
セル同士がつながつて第1−C図に見るような複
数の粗大セルの集合へと変わつていく。 第1−C図の状態ともなると第2の合成樹脂層
3内の第2の発泡剤の分解が徐々に始まつている
が、この状態では未だ連通気泡にはなつていない
ので、第1の合成樹脂層2からの分解ガスが自由
に逃げられる迄にはならないままに、前記した押
し上げは益々成長していく。そして複数の粗大セ
ルがついには一つの大きな気泡となり、空洞状芯
部分5を形成する第1−D図の発泡終期段階で
は、第2の合成樹脂層3は適度の発泡倍率をもつ
て発泡し、終期段階において無数の連通する微細
気泡を有する発泡層となるのである。 膨出効果を飛躍的に増大さすことになる空洞状
芯部分5の大きさは、第1の合成樹脂層2に含有
させた第1の発泡剤からの分解ガス量に左右され
るから、その第1の発泡剤の量については所望す
る空洞状芯部分5の大きさとの関連において適宜
定めればよい。また、第1と第2の発泡剤の分解
温度の差が少ないと、両樹脂の発泡状態のズレが
余りなく、第2の合成樹脂層に連通する気泡が中
間段階でできてしまい、内側の第1の発泡剤分解
ガスが内部に保持できずに、た易く外部に逃げて
しまつて、空洞状芯部分5による膨出効果に多く
を期待できなくなつてしまうので、その差は少な
くとも30℃以上であることが好ましい。しかし、
発泡加熱処理に使用する発泡加熱炉に複数室でき
れば3室式のものを使用して、初期、中期、終期
のそれぞれの段階に合せた精密な温度調整をすれ
ば、第1と第2の発泡剤の分解温度差は30℃より
小さくても可能である。 尚、基材面に模様状に第1の合成樹脂層2を塗
布する方法はグラビア印刷機、ロータリースクリ
ーン印刷機、スクリーン印刷機等の公知の模様塗
布・印刷方法を用いることができる。また吸水性
高分子及び第2の発泡剤を含有する第2の合成樹
脂層3はロールコーター、ナイフコーター等の塗
装機・ロータリースクリーン印刷機等の公知の塗
布方法でできるほか、第2の合成樹脂層3を予め
シート状となして、これを模様状に第1の合成樹
脂層2が塗布されている基材1面に貼り合わせる
ようにしてもよい。 基材としては、紙、布、不織布、水酸化アルミ
ニウム紙、合成紙、ポリエチレンフイルム層を間
に設けたポリサンド紙等、任意のものが用いられ
る。また、第1と第2の合成樹脂層に用いられる
樹脂としては加熱発泡性の塩化ビニル樹脂をはじ
めとして任意のものが使用できる。 <発明の効果> 本発明の方法によれば、表層の凹凸模様発泡層
を形成するための第2の発泡剤含有の合成樹脂層
3でもつて被覆された第1の発泡剤含有の合成樹
脂層2は発泡剤分解温度の違いから第2の合成樹
脂層3の未だ密閉性を保持した状態下で発泡し、
微細セルから粗大セル、粗大セルから単一の空洞
状芯部分5となるまで積極的に膨脹させ、第2の
合成樹脂層3が表層の発泡層を形成するときに
は、その空洞状芯部分5の介在によつて膨出させ
られ、機械的エンボス加工をすることなく、通常
の発泡装飾材の2〜3倍にも当たる極端に大きな
凹凸差をもつた結露防止発泡装飾材が確実に得ら
れる点で甚だ優れている。特に第2の合成樹脂層
3に発泡終期に形成される無数に連通する微細気
泡が、凹凸模様作成工程によつて、全く押し潰さ
れたりすることがない為に、結露防止効果を損ね
ることがない点でもきわめて優れている。 特に凹部分及び凸部分においても合成樹脂層3
の連通する微細気泡がそのままの状態で存在して
おり、吸水性高分子も全く押し潰されていない為
にその機能を100%発揮できる点で甚だ優れてい
る。 従来方法の結露防止装飾材の凹凸加工方法で
は、本発明と同一の結露防止効果を保持したま
ま、本発明と同一の凹凸段差を得ることはできな
い。 また、凹凸のボリユームが従来程度でよい場合
にも、本発明の方法によるときには材料的には約
半分ぐらいで済むうえ、結露防止効果も従来方法
のものより優れている。 さらに、吸湿によりたとえ合成樹脂層3内の吸
水性高分子が飽和状態になつても、空洞状芯部分
5内に湿気が内部結露状態となり、水滴として保
持される為に、吸湿能力が増強されることにな
り、表面には結露することがない点でも甚だ優れ
ている。この空洞状芯部分5の大きさは吸水性高
分子の平均粒径よりはるかに大きく、吸水性高分
子が飽和状態なつてからの吸湿能力は、空洞状芯
部分の数や大きさにも左右されるが、空洞状芯部
分のないものに比較して5〜10数倍もあり、甚だ
優れている。 本発明の方法によれば、連通する微細気泡を有
する凹凸模様が形成されている発泡合成樹脂層に
は微粉末状の吸水性高分子がほぼ均一に散在して
おり、さらに凸部分の内部には空洞状芯部分が存
在している。しかもその凹凸模様のある発泡合成
樹脂層の表面は透湿性樹脂で被覆されているの
で、表面に結露が生じようとしても、その湿気は
透湿性樹脂被膜層を通過して発泡合成樹脂層の連
通する微細気泡及び吸水性高分子により積極的に
吸収されるため、結露の発生を生じさせることが
なく、従つて結露水が発泡凹凸模様の凹部分に付
着したり、表面を流下するといつたことがない。
特に前述したように、吸水性高分子の吸水能力が
飽和状態に達するような段階になると、空洞状芯
部分内にも湿気が水滴の形で溜り出すために、吸
水性高分子の含有量を極端に少なくすることも可
能であり、従来技術によるものと比較してきわめ
て優れている。 また、本発明の方法による場合に、発泡合成樹
脂層3になる合成樹脂配合物に公知の防菌剤や防
カビ剤を予め添加しておけば、吸湿した水分によ
りカビ等が増殖して変色したりするおそれはな
い。この場合、できれば透湿性樹脂塗料にも公知
の防菌剤や防カビ剤を添加しておくことが望まし
い。 また、本発明の発泡装飾材を壁紙として使用し
た場合には、結露防止効果があるばかりか、室内
が極めて乾燥した場合には、逆に発泡合成樹脂層
内部に吸収されている湿気(水分)が連通する微
細気泡の毛細管現象により、透湿性樹脂被覆層を
通過して徐々に室内の空気中に放出され、湿度調
整作用(調湿作用)も発揮する。 この調湿作用は、室内温度・室内湿度や壁面の
発泡装飾材の表面温度、さらには発泡合成樹脂層
に内在している湿気(水分)の総量等にも影響さ
れるが、この他に連通する微細気泡の存在状態
(数と気泡の大きさ、連通率等)や発泡合成樹脂
層の厚みなどにも左右される。 本発明は結露防止効果を得る為になされたもの
であるが、上述した調湿作用を積極的に期待する
場合には、連通気泡を作成する発泡剤の添加量や
連通気泡作成の為の発泡加熱処理を調整すること
などをすればよい。また、本発明の方法によれ
ば、湿気放出時にも、透湿性樹脂被膜が表面に存
在するので、水滴が発泡装飾材の表面に発生する
おれもない点でも優れている。 本発明の方法によれば、凸部分の形状や広さ
(面積)は基材面に設ける第1の発泡剤含有の合
成樹脂層の模様の大きさや塗布厚みにより任意に
設定できるだけでなく、凹部分も無数の連通する
微細気泡と吸水性高分子の存在する発泡合成樹脂
層であるので、吸湿能力が十二分に発揮されるこ
とになり、特開昭56−3302号公報や特開昭53−
31772号公報に示されている方法によるものに凹
凸模様を付与する場合の機械的エンボスを施す必
要がない点で極めて優れているといえる。特に壁
紙として使用する場合には意匠性を確保しなけれ
ばならず、従来方法による結露防止装飾材では、
機械的エンボスを施さなければ、大きな凹凸模様
を得ることができず、機械的エンボス加工をする
と凹部分の結露防止効果を甚だ損ねてしまい、意
匠性と結露防止機能とを両立させることはなかな
かできなかつた。 本発明の方法によれば、凹部分も発泡合成樹脂
層であり、しかも機械的エンボス加工では得られ
ないほどの凹凸段差を持つた発泡装飾材が得られ
るし、凹部分の面積が広くても、何ら結露防止効
果は損われるおそれはない点でも優れたものであ
る。 <実施例> まず、ポリエチレンフイルム層を中間に存在さ
せた厚さ0.15mm程度の壁紙用難燃ポリサンド紙1
に配合表Aに示す第1の発泡剤含有ポリ塩化ビニ
ル樹脂塗料(発泡剤の分解温度130℃)でロータ
リースクリーン機にて亀甲模様状に印刷塗布し
た。2はその第1の発泡剤含有ポリ塩化ビニル樹
脂塗料の塗布層を示している。該塗布層2の厚み
は約0.04mm程度であつて、m2当たりの該塗布量は
極く微量であつた。塗布量2を模様状に形成した
ポリサンド紙1を、つぎに120℃の乾燥炉内に導
き60秒間通過させて、塗布層2を乾燥半ゲル化さ
せてから、公知のドクターナイフ式塗装機にて配
合表Bに示す第2の発泡剤及び微粉末状の吸水性
高分子を含有したポリ塩化ビニル樹脂塗料(発泡
剤の分解温度210℃)を全面に平らに塗布した。
3はその第2の発泡剤及び吸水性高分子含有ポリ
塩化ビニル樹脂塗料の塗布層を示している。該塗
布層3の厚みは約0.15mmといつた通常の塗布層厚
さとした。 このようにして、模様状に形成された塗布層2
の上に塗布層3を積層したポリサンド紙1は、
120℃の乾燥炉内に導かれて、90秒間通過させて、
塗布層3を乾燥半ゲル化させた。次にこの塗布層
3の上にグラビア印刷機を使用して、アミノ酸/
メタクリル酸/ウレタン共重合体からなる透湿性
樹脂塗料を塗布乾燥させることで、透湿性樹脂層
4を形成した。 続いてこれを発泡炉にて、230℃、70秒間通し
て、第1及び第2の発泡剤含有のポリ塩化ビニル
樹脂層を発泡加熱処理した。 得られた製品は、亀甲模様が非常に立体的に浮
き出していて、その高さはほぼ4mm程度であつ
た。また切断端面から、連通する微細気泡及び空
洞状芯部分5が形成されており、凸部分はこの空
洞状芯部分5により盛り上がつていることが明ら
かに確認できるとともに、凹部分も無数に連通す
る微細気泡が存在することが確認できた。 配合表A PVC 100部 DOP 70部 安定剤(Ba−Zn系) 3部 発泡剤(OBSH系) 20部 発泡助剤 1部 配合表B PVC 100部 DOP 28部 難燃性可塑剤 20部 エポキシ系可塑剤 2部 安定剤(Ba−Zn系) 3部 発泡剤(ADCA系) 5部 充填剤(炭酸カルシウム) 50部 吸水性高分子(スミカゲルSP) 10部 発泡助剤 1.1部 防菌・防カビ剤 0.1部 顔料(チタン白) 20部 この実施例のものと、従来技術による結露防止
壁紙とを比較検討した試験結果を第1表に示す。
【表】
第1−A図から第1−D図までは、本発明の製
造方法の発泡前から発泡後までのそれぞれ異なる
段階を説明する為の断面図である。 1……ポリサンド紙(基材)、2……第1の発
泡剤含有の合成樹脂層、3……吸水性高分子及び
第2の発泡剤を含有する合成樹脂層、4……透湿
性樹脂層、5……空洞状芯部分。
造方法の発泡前から発泡後までのそれぞれ異なる
段階を説明する為の断面図である。 1……ポリサンド紙(基材)、2……第1の発
泡剤含有の合成樹脂層、3……吸水性高分子及び
第2の発泡剤を含有する合成樹脂層、4……透湿
性樹脂層、5……空洞状芯部分。
Claims (1)
- 1 基材面に模様状に形成した第1の発泡剤含有
の合成樹脂層を、微粉状の吸水性高分子および前
記発泡剤の分解温度よりも高い分解温度をもつた
加熱発泡後無数の連通する微細気泡を形成する第
2の発泡剤を含有させた合成樹脂層で被覆し、次
に該第2の合成樹脂層上に透湿性樹脂被膜を形成
したのち、更にこれを加熱発泡し、該第2の発泡
剤及び吸水性高分子含有の合成樹脂層の発泡層で
ある表層を、第2の合成樹脂層の未だ密閉性を保
持した状態下で第1の合成樹脂層が発泡した痕跡
である空洞状芯部分により膨出させることを特徴
とする凹凸模様を有する結露防止発泡装飾材の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62058324A JPS63224929A (ja) | 1987-03-13 | 1987-03-13 | 凹凸模様を有する結露防止発泡装飾材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62058324A JPS63224929A (ja) | 1987-03-13 | 1987-03-13 | 凹凸模様を有する結露防止発泡装飾材の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63224929A JPS63224929A (ja) | 1988-09-20 |
| JPH0343058B2 true JPH0343058B2 (ja) | 1991-07-01 |
Family
ID=13081106
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62058324A Granted JPS63224929A (ja) | 1987-03-13 | 1987-03-13 | 凹凸模様を有する結露防止発泡装飾材の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63224929A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002067520A (ja) * | 2000-08-29 | 2002-03-08 | Toppan Printing Co Ltd | 乾燥装置 |
-
1987
- 1987-03-13 JP JP62058324A patent/JPS63224929A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63224929A (ja) | 1988-09-20 |
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